
総合評価
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powered by ブクログ「墨」には書ともう一つの意味が込められていた。 ホテルマンの力は真面目で親切で聞き上手が滲み出て、何故か見知らぬ人から道を聞かれたり宗教の勧誘にあったりする話し掛けられ体質。競馬好きというところが意外。 遠田は書道教室の師範で、展示会に出品もする書家。また宛名書きの筆耕士や代筆屋の才能が秀でている。大雑把に見えるが仕事は丁寧で美しい。 そんな2人がウマが合う心地良い間柄になった頃、遠田の過去を知りもう一つの墨を身体に見せられる。 戸惑いはあったが遠田の魅力や思いやりの心に触れ更に強い絆で結ばれる。カネコさんかわいい。 続編希望!
0投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ読了後に書道展へ行った。「書」という作品の面白さや、美術的な視点を教えてくれた本。文字を構成する一筆に宿る、力強さや爽快さ、なめらかさ、様々な思い、そういったものを感じられる視点を手に入れられた思い出のある本。
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ実直なホテルマンの続力(つづきちから 別名チカ)と奔放な書家の遠田薫。 2人が仕事を通じて出会い、徐々に親交を深めていく様子が描かれる。あっ!BLではないです。 大人になってもこんな風に友情が育まれるって素敵だなぁと読み進めつつ、次第に違和感が膨らんで気になっていく遠田の過去・・・ 一方で、遠田の書家としての才能を発揮する場面では「書」にクローズアップした描写に引き込まれる。 筆の躍動感や、墨の香り、精神と技が繰り出す空気感が伝わってきて、静謐な美しさを感じた。 余談だが、表紙のアーティスティックなデザインは造形作家shikafuco(シカフコ)氏の「胞」という作品で土で作られているそうだ。 是非、裏表紙も広げてご覧いただきたい。 本作は2人が主人公かと思いきや、実は遠田薫という書家の人生を生い立ちから掘り下げていく内容。 対照的な2人の性格と、遠田の過去を知った後のチカとの人間模様が一番の注目ポイントだろう。 更に作品にいい味を出すのが遠田の飼い猫「カネコ」の存在。名付けの所以から楽しいのも流石は三浦しをんさんだ。最後にペトペト足跡が登場する演出に完全にノックアウトされた。 安定の読みやすさと温かな読後感だった。 私も見本を真似るだけではなく、こんな風に書道を習いたかったなぁ。もっと素晴らしい才能が目覚めたかもしれん。ちがうか・・・笑 そうそう私もね、うまい棒はサラミ味派です。
35投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ3人の娘達は小学生になると書道教室に通いました。良い先生に出会えてお陰様で習わせて良かったと思っています。きっかけは元気すぎる長女に一週間に1時間正座をさせるのが目的でした。習字を見る機会が多かったからでしょうか、毛筆に興味があります。この本の主人公は仕事で書道家と知り合いになり、その作品と人柄に惹かれて行き友人になれると思った矢先にやくざとの関係を知ることになりました。ホテルの従業員としての仕事上、元ヤクザと関わることはタブーでした。しかし、今は書道家であり、また素晴らしい作品を書き人間としての魅力もあり、これからも友達のままで行くことにしました。一途に書道と向き合う彼は決して悪い人ではないはずです。決別じゃなくて良かった。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ三浦しをんさんの作品は読みやすくて大好きです。キャラがみんなかわいい。最後の1ページでウルッときます!
1投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ久々の三浦しをん作品。 書道家とホテルマンの話ということだったので、どんな感じの話になるのかと思っていましたが、同じく三浦さんの『まほろ駅前』シリーズの多田と行天のコンビを彷彿とさせるコンビの話でした。 で、書道家の方が行天の役回りだったのがさすがに三浦さんという感じでしたし、全体的な文調も三浦節炸裂で安定の面白さでした。
21投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ真面目でお人好しなホテルマンのチカと、 大雑把で奔放なイケメン書家の遠田。 あることをきっかけで2人で代筆を担うことに。 性格は正反対だが、仕事の相性はとてもよかった。 そして書道を通じてこの2人の関係が変わっていく。 とにかくチカと遠田の会話が楽しい!笑 とくにパンダは地球外生命体説の代筆は笑ってしまいました。 2人の関係は一旦崩壊しかけますが、ミッキーや金子さんの協力により、また続いて行けるんだと嬉しくなりました。 あたしも銀河鉄道の夜ちゃんと読もう。
18投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログホテルマンが書道をやっていくのかと思っていたが、ヤクザにはちょっと、あーだった。 書に対する表現が、清々しく素晴らしかった。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ三浦しをん新作、かつタイトルもよさげ!ということで購入。読了後、正月に子どもに筆を借りて久しぶりに書道を嗜んでみた。
0投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログお人好しで真面目なホテルマンと奔放でガサツな書家。書よりもこの2人の笑えて時に不器用な友情物語という印象でした。互いに心地よく自分本位でいられる、これ大人の友情の形として理想的かも!代筆屋バディものとして2人のその後の話も読んでみたい。
0投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
起承転結のお手本のような物語構造。 いつもの日常のように、このままだらだら続くんだろうなあというところからの急展開。 ホテルマンの力(ちから)も、書家の遠田も30半ばのいい大人なのに、二人の会話は妙に微笑ましい。 あくまで仕事の延長として敬語を崩さない力と、多分敬語を知らない遠田。 遠田の書く文字は、どんな気持ちが込められて、どんな景色を思い浮かべて書かれているのかがわかる。 しかしそれは、遠田の持つ本来の字なのか。 変幻自在に書体を変えて文字を書く遠田。 書家であり、書道教室の先生であり、筆耕士であり、代筆屋である遠田。 手を怪我して、または年を取ってうまくも字が書けなくなった人の代わりに筆を執るだけではなく、伝えたい思いをどう伝えればいいのかわからない人からも代筆の依頼を受ける。 そんな時、力が依頼者の意を汲んで文章を作り、依頼者に確認を取りながら手紙の形にしていくのだが、やっぱり代筆ってそういうことだと思うのよ。 紙や筆記具にこだわり、さらさらと手紙を書いて封をして投函という、ある人気小説に出てくる代筆屋は私には認められないけれど、こちらは納得。 閑話休題。 自分たちは友人ではないと互いに承知しながら、相手を思いやり、一線を引いたうえで心地のよい関係を築く。 そういう関係もいいなと思った。
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ書や、書いている姿の描写が素敵だった。 中編だからか、三浦氏の他の本に比べると 人物描写があっさり目な気がした。 それにしても、書を習いたい。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ『舟を編む』の印象を持ったまま、題名と表紙から勝手な想像をして読み始めた。ところが、思っていたのと全然違っていた。書を観る者と、筆をふるう者。この両者の間に生まれた奇妙な関係と繋がりの物語。肩肘張らずに楽しめ、読後感が幸せな作品。 ホテルマンの続力(つづき ちから)とホテルの筆耕士・遠田。二人は仕事だけの関係。しかし、遠田は初対面で続を「チカ」と呼ぶ不思議な男。書道家としての腕は確か。料理が上手で、ガタイも顔も良い。やたら明るいのだが、時折ふと見せる隔絶感。遠田はいったい何者? 続は彼に興味を持ち、数回会ううちに二人の距離が縮まっていく。ところが、ある事実が明らかになり…。 人と人が繋がるのに、時間は関係ないのかもしれない。会ってすぐ「この人とは気が合う」と思うことってある。逆に「無理かな」って思った人と、後に仲良くなることもある。実は、夫は後者の人(笑)。誰かと信頼できる繋がりがもてたら、それだけで幸せ。そんなことをじんわり感じさせてくれる物語だった。
47投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログホテルマンとホテルで契約している書耕士とのなんとも心温まる物語。面白くて一気読み。 初めは疎んじながらも居心地の良さに抗えず関係が続いていく感じが良い。代書の内容も冴え渡っている! お互いの仕事にもプロ意識が感じられてこういう描写もスラスラ読みやすく楽しい作品だった。
0投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ久しぶりの三浦しをん作品。バディものが上手い作家とゆう印象なのは、まほろ駅前シリーズの印象が強いせいかも。 今回は書道家とホテルマン。どうゆう繋がり?と思うけれど、筆耕とゆう仕事を書道家に委託する事を初めて知った。そういえば、結婚式の招待状は印刷ではない筆文字だったかも。けっこうたくさん出席したなぁ…。今はホテルや式場での挙式をしないのが多そうだけど。時代だな。 書道家が少し変人扱いなのは、わりと良くある設定かも知れない。その人生には様々なドラマがあって…と、最後の方は書道家の過去がメインだったから、次作はホテルマンのほうのエピソードが入ってくるのかも。バディものはシリーズで面白くなっていく可能性大。
0投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログ書道や書家には興味がなかったが、なんとなく高尚なことに触れたくて、読んでみた。 イケメン書家の遠田さんとホテルマンの続力さんの会話が面白くて、良い出会いがあり、良い友人関係を築いていくのだろうと、清々しさを感じた。 ただエピソードとしては盛り上がりに欠けていた。 少しだけ、書の世界を感じて興味を持てたことは収穫。
26投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログん?しをんさんのまっとうな小説は久しぶり?「エレジーは流れない」が最後だったかな。もっぱら爆笑エッセイを読み耽ってたし。そのギャップたるやもはや別人格。でもまぁ今作は主人公の続力(つづきちから:チカ)にしをんさんがすこし宿ってた気がする。もしくは書家、遠田薫にも。足して二で割ったら三浦しをんの完成か。しかししをんさん、相も変わらずいい感じの物語紡ぎすぎ。泣けるとまではいかなかったけど、漢詩の意味や遠田の生い立ちからじんわりするじゃないですか。二人で代筆屋やればいいのに。あ、まほろ駅前のコンビを思い出した。
7投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすいんだけど、主人公の語り口がやや冗長でテンポが悪く面白くない オーディオブック向けに文体を工夫したのかな?
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ書家とホテルマンの、何とも形容しがたい、魂の応答のようなものを感じました。もう面白い。これ読んでよかったなって思わないひといないと言いたいです。起承転結の、転から結にかけてが、ジェットコースターみたいに揺さぶられるけど、降りた瞬間にもっと乗る! まだ降りたくない! って訴えたくなるというか…とにかく面白くてもう本当に読み終わりたくなかったです。
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ▼さすが三浦しをんさん。破天荒な書道家。真面目なホテルマン。30代イケメンのふたり。友情が生まれバディに・・・。という物語ですが、読みやすく、オモシロいです。書道家、書道、墨、筆、漢詩・・・通常はまず接することのない世界を、その魅力を垣間見せつつ転がっていく物語。 惜しむらくは・・・。もっと読みたいですね。物足りないです! ▼この一冊は(割と中篇ですし)、連続ドラマで言えば拡大版第1回、くらいの内容なんです。 ふたりが出会う。徐々に接近。書道の世界。そして破天荒な書道家の過去の傷。それをしってホテルマンは・・・。とまあ、ここまででこの本は終わっちゃう。 ここで結ばれた絆で、第2回以降、たれかの問題を解決したり、代書屋稼業でトラブル対処したり、と、続けられるはずなんです!そうして欲しいですね!もうひょっとしたらそれは実現しつつあるのかもしれませんが。 ▼不勉強で良く知りませんが、巻末の但し書きを読む限り、Amazonさんだったか?の、朗読アプリオリジナル小説として書かれた、とか。ということは、あ、そうそう、オーディブルですかね。オードブルではない。 オーディブルで提供されて、しばらくしてから活字で本になった、ということですかねえ。あまりまあ、読む側としては気になりませんでしたが。
10投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ〔Ⅰ〕好もしい小品という感じ。スルッと入ってきて心地よい。 〔Ⅱ〕三日月ホテル従業員のチカはホテルが登録している筆耕の一人、遠田薫と出会う。事前のイメージとは異なり意外にざっくばらんでええ加減な人柄で、書道塾の子どもたちに好かれていることに驚かされる。当初はビジネスライクに接するつもりだったが、しだいに彼の書、そして遠田自身への興味を感じるようになっていく。 〔Ⅲ〕事前に情報を持ってなかったので読む前は、この著者なら墨づくりに携わる人びと話あたりかと思ったりしてましたがまったく違いましたし書道界のあれこれがわかるわけでもないわりとシンプルなお話です。 ■簡単な単語集 【笑顔】ホテルマンは? 笑顔で表情筋が固まってしまう。 【カネコ】遠田の飼い猫。金子信雄みたいだから。 【チカ】続力。語り手の「俺」。話しかけやすい特技と言うか体質を持っている。遠田は「チカ」と呼ぶことにしたらしい。遠田はチカに代筆屋の才能を見いだしたらしい。三十代半ばくらいらしい。趣味は競馬。築四十三年、1DK、家賃六万八千円のアパートで暮らす。釧路出身。 【続力/つづき・ちから】→チカ 【代筆】カウンセリングみたいなものとも言える。 【遠田薫】書家。父である康春の後を継いで書道教室をやってる。ルックスはとても良い。 【原岡】引退した、三日月ホテルの先輩。チカとは競馬友達でもある。 【遥人】書道塾の生徒。石好きのいい子。 【パンダ】地球外生命体。 【仏滅】結婚式を開くことができるホテルのホテルマンにとっては休みを取りやすい日。 【三日月ホテル】こちんまりしたホテル。サービスが行き届いており、レストラン「クレセント」の料理がおいしいのが自慢。専属の筆耕を抱えるほどの規模ではないので、その都度向いた書家に依頼する。 【水無瀬源市】亡くなったお得意様。豆腐屋だったが自分の使っている清浄な水が化粧品にも使えるのではないかと考え会社を立ち上げ今や百貨店でも置かれているブランドに成長した。本人はずっと豆腐を作り続けた。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログぶっきらぼうな書道家と仕事が縁で知り合ったホテルマンの交流のものがたり 過去のある書道家がホテルマンに段々心を開いていく様子と 書道家の魅力ある字と本人に惹かれていくホテルマンの様子に 引きつけられた
10投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ大人になってからはなかなか友達はできにくいが、今までの環境が違いすぎる二人が歩み寄っていく感じがほっこりあたたかい。足りないものを補いあう、それは大人同志に限らず、時に子供に助けられたり、猫に助けられたり。 文章が読みやすく、楽しかった。 遠田さんの素晴らしい書は想像の世界ですが、参考文献ページ周辺の猫印に書風?あり、いい感じです。
2投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログ相変わらず目の付け所が渋いというか、面白いというか。三浦しおんさんの作品に外れはございませんが、本作品も筆者の魅力(一例:これみよがしな感動ストーリーにせず、じんわりと後から感動がおいかけてくる感じ)がギュッとつまった素晴らしい作品です 本の紹介 実直なホテルマンは奔放な書家と文字に魅せられて いく。書下ろし長篇小説! 都内の老舗ホテル勤務 の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家 の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝 うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面 を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだっ た。AmazonのAudible (朗読) との共同企画、配 信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。
21投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ遠田のキャラクターが結構好きだった。大人になると子供のころのように、純粋に性格や趣味があうから友達というよりは、仕事や子供の関係で知り合った人と、付き合いが多いと思う。2人みたいに自然体で、心地よく付き合える人ができるのはとても良いなと思った。 ストーリーもよいが、特に遠田の家や佇まいの雰囲気がとてもよく表現されているなと感じた。遠田と力の飾らない空気感がこれまた飾りの少なり書道や教室、家や猫になぜかとてもなじんでいると自然に感じられた。
1投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
複雑で美しい表紙に惹かれる本。 自由なイケメン書家と、彼に筆耕を依頼するホテルマン。墨がつなぐ30代男ふたりの日常、ベタベタしない飄々とした空気感が心地よい。ちょっと「まほろ駅前」を連想させる雰囲気です。 ホテルマンの口述を書家が書き起こす「代筆屋」が面白い。これが軸になるのかな?と思えばそれほどでもなく。 書家の秘密は、登場した瞬間に「まぁそういうことなんだろうな」という描写があったので、強い驚きはなく。 それでも時折、服のスリットから生の肌が覗くように、美や過去の鋭利な片鱗がひらめいて読者を魅了するのは流石です。 読み手としては、もうちょっとストーリーで翻弄されたかったかな。あとお仕事うんちくももう少し欲しかったなぁ笑
14投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ読みやすいからスラスラ読めるしよかった。 でも、後半走りすぎでなんか薄くなったかなあ。 中盤、書を見た主人公が遠田の哀しみを感じ取るシーンとかすごく良くて、遠田ってどんな人なんだろう?と思ったけどちょっと後半が早すぎた。もっと深めて欲しかった。
0投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログAudible用に書き下ろされたとのこと。そんなのもあるんですね。 といっても後から紙本も出ているようだけど。 櫻井孝宏の美声が心地よい中編小説。 ホテルマンの青年が、書道教室を営む書家の青年に筆耕を依頼するお話。 三浦しおんさんは舟を編む以来です。 書の描写や、細やかな猫の生態、子どもたちの会話などが美しい一冊でした。 オーディオブックは、ながら読書用ではありますが集中してないと聞き逃したりするので、散歩とか移動のときに聞くのが良いです。 家事しながらとかだと、ふと他に気をやったら分からなくなったりします。 櫻井孝宏ボイスをBGMにするだけというのも大いにありですが。 この本で感想1000冊目でした。 おー、凄い。もっと書きたいけどなかなか。
15投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ書家の遠田とホテルマンであるチカ、男2人の友情の物語である。 途中まではこの2人の飄々とした雰囲気に馴染めなくて、なかなか読み進めることができなかったけれど、後半になってやっとやっとこの本の面白さが分かり始めた。←遅すぎる… チカの言葉の表現がクラシックで、そこに馴染むこともなかなかできなかったけれど、終盤でこれがこの本と面白さとやっとわかった。 色々と気付きが遅れてしまったけれど、書道の素晴らしさも少しだけ理解することができ、終わり方も爽やかでよかった。
11投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログ図書館で借りました。 本の表紙のイメージで、少し重い感じの話と思っていたけれど違った。 三十代男性の友情の物語でした。 それも、時々笑いがあって愉しいものでした。 登場人物は、ホテルマンの続力と書家の遠田薫。 遠田の作品が見てみたいと思った。どんな作品なんだろうと、とても気になります。
35投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ面白かった! 最初、シリアスな内容だろうと思って読んでたらいきなり吹いてしまいました。 しをんさんの言葉のセンスが光っていてツボ。 ストーリーとは別の部分でも、ふつふつと楽しさが沸き上がってくる三浦しをん作品。 ホテルマンのチカが宛名書きを筆耕士・遠田に依頼したことで始まる物語。 二人の関係がゆるやかに育まれていく様子が良かった。遠田とチカが距離を縮めていく様子、子どもたちや猫の存在にも和んだ。 微笑ましくリラックスして読める。 真面目そうなチカの文章力が斜め上をいっていて笑った。 「遠田書道教室」に流れる時間は、穏やかで優しくて、久しぶりに帰った実家のように寛いだ気分になる。 最後はニヤリとしつつ、晴れやかな気持ちになりました。
12投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ「文字」が持つ力と魅力に気付かせてくれます。 三浦しをんさんの作品で、男性二人が主人公となる作品にハズレ無し!ですね。
5投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ読後、やっぱり三浦しをん大好き!と思えた。 子どもの頃、習字を習っていて「字がキレイ」と褒められて得をしたことは、何度もある。経費節約のために、結婚式の宛名書きもホテルにお願いしないで自分で書いたけど、お願いしていたらそれはそれで物語があったのかと思う。 硯で墨をする時間は、子どもながらに背筋が伸びて、別の空間の時間が流れている気がしたのを思い出しました。
2投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログホテルマンの続力が仕事上でとある書家と繋がりを持つことになる 冒頭から何か引き込まれるものを感じた。 子供の頃書道していたのもあるけど墨と言う文字に惹かれた。 二人の性格の描写にも惹かれるものがあり没頭していく そして.‥薦めたい1冊です
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ☆5じゃ足りない! なんですかこれ!最高でした:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎ 書道家の遠田薫とホテルマン続力 ちなみにツヅキチカラの兄はツトム 2人合わせて続努力…笑 この2人の掛け合いが漫才のようで心地よいのです イケメン書道家の薫は、書の才能溢れる軽いヤツかと思えば物悲しさを感じる男…対してホテルマン続力は真面目で優しく微笑み人の良さ全開のホテルマン天職です!みたいな男 笑えてちょっとホロっとくる まほろばに次ぐ傑作シリーズにして欲しい♡ しをんさんが楽しんで書いている姿が見える笑 男性キャラのセンスが良すぎます♪ そして登場人物は男ばかり笑 お気に入りは書道教室の小学生ミッキーの友達の土谷くん 流石しをんさん♡そんな作品(●︎´艸`)ムフフ ちょっと前に水墨画やりたくなって(小説読んで) 次は書道がやりたくなったわたくしです笑
48投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログほのぼの〜いい感じ。過去の人生もあるけれど、幸せに、ゆるりと生きてる感じが、とても良い。この本を読んだ頃、個人的に禁酒していたが、お酒のシーンがあって、「美味しい食べ物とお酒」って、やっぱり幸せのイメージの一部なのかも?とか、思った。
1投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ右上の角がまろやかだ、左上の角はかすかな空隙がある。 空隙というチョイスが心に刺さる! 目に見えないはずの文字のイメージが伝わってくる!! 続さんと、遠田さんの関係も心地よい。パソコンとプリンターに例えている表現があったが、言い得て妙。 遠田さんの過去が明かされるところからの怒涛の展開。後半は早かった。 続さんの字に対しての気持ちや想い、漢詩の話、どの要素もうまく絡まってきれいにおさまっている。 映像化をお願いしたい作品。
0投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ実直なホテルマンの続力くんと、どこか浮世離れした書道家の遠田のキャラクターが絶妙に噛み合っていて2人のやりとりが面白くワクワクさせられた。後半の展開にも引き込まれた。 続編あったら嬉しい。
1投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ「三浦しをんは日本語が綺麗」 「日本語を勉強したければ三島由紀夫、三浦しをんを読め」 「舟を編む」が映画化された頃だったのか、時期は本当にあやふやだけれど、個人の呟きとかではなく、どこかで、なにかで読んだなと記憶していて…。 (2つ目はもう1人いらっしゃったかもしれない) もうずっと頭の片隅にあったものです。 この先入観込みで久しぶりに読んだ小説は、軽やかで笑いもあり、難しい言葉は調べながらでも読みやすく、やっぱり美しい…!と思える文章なのでした。 物語自体は色々展開もありスルスル読めます。 書道に関するあれやこれやは思ってたよりも少なめでしたが、この作品のバランスではこれくらいが丁度だと思えました。 登場人物が、猫のカネコさん含め、みんないい! ここで終わり、は納得ですが、続編やらないかな〜と期待してしまいます。
22投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
書家とホテルマンに焦点を当てたお話 三浦しをんさんのお話は、いつも新しい世界を教えてくれるのでとても好きです。 この本を通して、書っていいなあと思いました。 文字ってその人の個性や気持ちが込められていて、そういうところが見ていて楽しいです。 言葉の連なりで、よくもまあこんなに書かれた文字を思い起こさせるものだなあと圧巻。ステキでした! 力と遠田のやり取りが、とても心地よくて面白かったです。 私的には、遠田の背景よりも、もっと書道の良さについて触れてもらいたかったなあという気持ちも。前半の方が楽しめました。 書道いいなあ (オーディブルにて)
4投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ重い話かと思っていたけど、意外と軽めの話だった(笑) ホテルマンの続力と書道家の遠田薫のキャラが共に魅力的。 二人の関係性がずっと続けば良いなぁと思った。
12投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログさすが三浦しをん。好き。書道家とホテルマンっていうコンビがもう良い。どんどん季節を進んで行くのも良いよね。語られてない時間もある感じ。『舟を編む』とか『ばらかもん』とか好きな人は絶対好きなやつ。 Audible版は櫻井孝宏なのも素晴らしすぎる。天才の発想。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログホテルマンとそのホテルの筆耕士として登録された書道家との物語です。 全く見ず知らずだった2人が知り合い、実直なホテルマンが自由奔放な書道家に振り回されながらも、少しずつ関係を深めていく過程に、「三浦しをん」さんのコミカルな文章も相まって、すっかり引き込まれてしまいました。 『舟を編む』もそうだったけれど、「三浦しをん」さんの紡ぎ出す文章そして作品はとても読みやすく、何だか優しさが伝わってきて、登場人物は皆んな人間的にも魅力的です。普段ほとんど関わることのない特殊な仕事をしている人たちなのに、こんなに彼らに親しみを感じるのは、間違いなく「三浦しをん」さんの文筆力に負うところが大きいのでしょう。 そして、成るべくして順調に距離を縮めて来た2人の関係が突然変化します。起承転結で言うなら、まさに「転」。 ほんのしばらく関係は途絶えたものの、以前、書道家が描いたのを見て感動した次の漢詩が、ホテルマンの脳裏に蘇ります。 君去春山誰共遊 鳥啼花落水空流 如今送別臨渓水 他日相思来水頭 ああ良かったーと、ひと安心。 この2人の関係は、これからもずっと続くのだろうと思います。 読み終えたら、何となくあの墨の香りが漂ってきて、まさに「墨のゆらめき」。とても心が落ち着きました。
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログこ、これは…((((;゚Д゚))))ガクブル私の大好き!のツボを押しまくる作品だーヽ(`▽´)/♪三日月ホテルに泊まりたいし、遠田書道教室に通いたいし、カネコさんと遊びたい(*´∀`*)
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログしをんさんの青春モノ、久しぶり。引き込まれて一気読み。下高井戸に住んでたから第一文にでてきてびっくりした。
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ引っ越す友達に送る手紙、彼氏に愛想を尽かしてもらうために送る手紙。ホテルマンがパソコンとして文面を考え、書道家がプリンターとして描いて出力するタッグの物語。小川糸さんの「ツバキ文具店」みたいな感じかな〜、いや、砥上裕將さんの「線は、僕を描く」の圧巻の筆さばきみたいな感じかな〜と勝手に予想してました(´-`).。oO 結局、三浦しをんさんの書くエッセイが、コミカルでエキセントリックだったのを思い出します。うまい棒の件もパンダの話も面白かったのに、すっかり後半の展開へ持っていかれてしまった(笑) 『なにが「線路沿い」だ。こんな事態があっていいのか。五叉路の中のどれが正解だ?「とおだかおるうぅぅ~!」独り言にしてはかなりの声量になったものの、むろん返事はない。』 先の展開が気になるので、続編あったら嬉しいな。 2025.4
33投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ遠田の感性とか人柄も最高なんだけど、何よりチカがすごいと思う。仕事に誇りを持って働く姿勢、職場への愛がすごくてこんなに愛せる仕事に出会えるなんてうらやましい。自分で言っていたが話しかけやすい人というか、誰でも受け入れてくれる雰囲気なのだろうと思いました。偏見はゼロではないけれど、わりとすんなり未知のものも理解しようとして受け入れてくれる。遠田が懐くのも納得でした。2人の関係性がとても心地よくうらやましい、読みやすくてワクワクしたりあったかくなったりするお話です。
0投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ朗読版を聴いてから書物になる日を楽しみにしていました。形を手にして読める幸せ。しをんさんの表現の豊かさ、揺れる心の機微を掬うあたたかさ、クスッと笑むユーモアさ。書が繋げたかけがえのない優しい世界が愛おしい。是非とも続編を…!と心から願います。 オーディオブックからの出会いでしたが、櫻井孝宏さんの朗読がとにかく素晴らしくて。三浦しをんさんの文章が櫻井さんの声から立体的に情景が浮かび、豊かな想像世界へと導いてくれる…素敵な時間でした。書道から離れてずいぶんと経つけれどまた書の世界へ戻りたいと揺らめきながらの読書でした。(2023年6月17日読了)
0投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三浦しをんさんの御本を読んだ!と大いに感じるものでした。やっぱり三浦しをんさんが好きだなあと実感する作品です。 特に、別れを切り出すラブレターにパンダ地球外生命体説を書く力が大好きです。
1投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ前半はホテルマンのチカと遠田薫の掛け合いがコミカルでおもしろい。 2人で何度か代筆屋をする短編っぽい流れかな?と思いきや、後半は少しシリアス。 チカが「書の持つすごみ」を感じる場面が良かったけど、書の魅力に裂くページが少なく感じて少し物足りない。 遠田の決心による関係性の変化もあっさりクリアして腑に落ちなかった。 インパクトのある表紙の「胞」であるという絵が好き。
25投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ続の語り口調、語彙力や表現力がなんとも面白く、ニマニマしながら読みました。 続と遠田の距離感がだんだんと近づいていくのも良かったです。 最後の方は駆け足で進んでいってしまったように感じ、少し残念。 続編が出たらいいなーと思います。
14投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
書道が好きなので、書家が出てくる物語と分かって図書館で借りてみた。この物語のすごいところを私なりに言うならば、書家といってもいろんな書家さんがいるが、筆耕や代筆と芸術書道では求められている能力や技術が違うので、並行してそれを表現できるのはレベルの高い書家であるというところですね。一見いい加減な性格で主人公を振り回すが愚直に書道と向き合う遠田さんの実はすごい設定なのが面白かったです。
1投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログ普通に面白かったが、専門職が主人公の物語に見られる三浦しをんの綿密な取材に基づく面白さを期待していたので、それがあまり感じられなかったのが残念。
0投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログ細かい設定が全て物語に必要なピースとなっていて、お見事と言うしかありません。 最後まで身が離せない展開。 でも、最後は心が温かくなりました。 読後が良い気分になりました。
4投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログよかった。 ホテルマンの続力と書道家の遠田が出会うところから始まる物語。 不思議な魅力を持ち、どこか掴みどころのない遠田と真面目な続力。 少しずつ2人の間に絆が生まれていく様子に胸がじんわりした。 真新しさはないかもしれないけれど、それぞれの感情の機微が丁寧に描かれていて良かった。 ☆4.0
2投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ文字に想いをのせて言葉になり言葉を書き残す。 時代を超えて書き写され、それが書き手や読み手の言葉に生まれ変わる。 友が相棒に生まれ変わる。 いい本でした。
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ電車で読んでいたらニヤニヤするのが止まらなくて困った。 三浦しをん作品、やはり好きだなー。 代筆、というと鎌倉を舞台にしたツバキ文具店と・・・あともう1作くらいあった気がするけど、そういった代筆メインの話じゃなかった。 書を嗜みたいなあ、と思ってしまう。影響されやすいのよね笑 おざなりとなおざりの違いを知ったのもよい発見!
2投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ三浦しをんさんの文章はなんでこんなにさらさらしてるんだろう。筆の動きや季節とかも感じられてすごく好き。そして温かいストーリーが心にしみる。
0投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ出てくる人たち、みんな好き! 私も真剣に書道やってた。書の持つ力。私にはチカほど分からなかった。いつも技術的なご指導だった気がする。6段で終わった。猿真似にも届かなかったけれど。まして、自分を表現するなんて、出来なかったけれど。 私も遠田書道教室に行きたいなあ。遠田さんと友達になりたいなあ。
1投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ三浦しをんさんの温かい文章が心地よいですね。チカと遠田さんのフワッとした会話だけでお話が進められるのが凄いです。 書を通して二人の奇妙な交流が始まりますが、優しさに満ちたお話し、語り口がとても気持ち良かった。 読み終わった時に爽快感が広がりました。
34投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ私は芸術ってよくわからんけど、なんかすごい、みたいなのは伝わってきて、書道家っていう特殊?な職業だけどとても入り込みやすかった。ホテルマンの続さんと一緒で、なんだかわからんうちに馴染んでる…みたいな。 装丁が堅いというか重いというか…見た目の重厚感より内容は思ったよりライトだったのでジャケ買いしにくくて勿体ないかな。
0投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログホテルマンとして働く続と、ホテルが登録している筆耕士の遠田。 全く真逆の性格の二人の掛け合いが面白かった。 ひょんなことから二人で協力して代筆を行うことになり、そこから仲が深まっていく。 パンダのやつは個人的にすごく面白かった(笑) この二人のこれからがもっと見たかったなー 続き出たら絶対読みます!
12投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ書って難しい、鑑賞ポイントわからん、って印象で、資料的価値とか誰の筆跡だとか料紙の美しさとかみたいなとこで見がちだけど、ときどき字そのもののパワーにわーって圧倒されたり、字そのものの芸術性に惚れ惚れしたりすることある。 最終的なとこはよくわからん感じだけどおもしろかった。
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ読み下し文のリズムがいいのか、 整然と並んだ漢字のカクカクした見た目がいいのか、 よくわからないけれど 初めて触れた時から漢詩が好きな気がする。 思えば子供の頃、早朝にテレビ番組が なくてNHKをつけていると 漢詩紀行的な番組が流れていた。 滔々と読み上げられる漢詩のナレーション が心地よく、意味がわからなくても 良いものだなと思っていた。 だからなのかわからないが、娘の名前は 漢詩に由来する。 ここまで本文と全く関係ない私の話だが、 本文中に2つほど漢詩がでてきた。 だからなのか心地良かった。 私が今までなんとなく感じていた漢詩への 親しみに似て、この本には一貫して 暖かさを感じる。 良い本だった。
18投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログこの2人は普通に暮らしていたら交わることが無かったはず。そんな2人の関係性とか、心地良い会話が好きでした。 書道は苦手で仕方がないけど、ちょっとだけ筆を手にしてみたいなと感じました。
1投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホテルマンのチカと書道家の遠田の話。書道やから重厚な話かと思ったら良い意味で裏切られためちゃくちゃ面白い。遠野の書く字が見たいし遠野が先生をしてくれるなら書道したくなる。この2人の関係性がほんとよくて、続編とかあればなって期待するほど好き。 まりもようかんほんまに存在してるの笑う。 友達ではないけど、「お前が去った春の山で、俺は一体誰と遊べば良いのか」の関係性めちゃくちゃ良い
0投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログAudible、耳から入った物語でした。 ナレーターが良く、聞き惚れたので購入。 今度は改めて物語を目から入れると、文字から新たな驚きと輪郭を掴み、物語が新たな厚みと立体感を持ちました。 耳から目になったとき、序盤の『とおだかおるぅぅ〜!』は自分の中で、はっとした驚きを持ちました。 人の出会いと日常。 絆。 情。 義。 温かさ、優しさ。 人間関係。パートナー。バディ。 子どもと大人。 いいなぁ、と思うところがたくさんつまっていました。 続力、遠田薫、三木遥人ー。 チカとミッキーと名付ける遠田さん。 現実でも『あだ名・愛称はよくない』と言われ、子どもたちの名前に"くん、ちゃん"付けで呼んでいるけれど、物語を通してあだ名の良さを感じられました。 ずっと読みたい、見ていたいと思える2人の姿、素敵な物語でした。
0投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025年1冊目。 ホテルマンのチカと書家の遠田のコンビが魅力的。 2人の会話は楽しいし全体の話も読みやすくて面白かったですが、あまり盛り上がりがなく平穏に終わったのが勿体なかった。 遠田が自分の過去についてわりとあっさりチカに話したり、昔の稼業が分かってホテルマンのチカとは決別?と思ったらこれまたあっさり解決。 ドロドロに揉めろ!とは思わないけど、もうちょっと2人のスレ違いとか葛藤とかあれば良かったなあ。 オーディオブック用に聞いて楽しい内容ってことなんですかね。
4投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ三浦しをんさんの作品、やっぱりカッコいい青年が出てきた。青年というよりアラフォー世代だったが。 主人公は老舗のホテルに勤めるいたって平凡そうな続力、その力が筆耕士の遠田薫に仕事を依頼し、遠田書道教室を訪ねるところから始まる。 遠田の文字には人を引き付けるものがあるらしい。 表面的にはいたって陽気な遠田だが、ふとした時に見え隠れする影が力は気になって彼に惹かれていく。 色々あって書家になった遠田、その正反対の人生を生きてきた力、ふたりの青年のバカみたいなやり取りがおかしくて笑ってしまう場面もあった。 しかし、遠田のどこか無理をしているような陽気さは力同様ずっと気になりつつ読み進めた。 最終的には遠田の秘密が明らかになるのだが、その生い立ちがあってこその遠田という書家なんだろう。 字は人を、人生を体現するものなのだと改めて思った。 余談だが、恥ずかしながら筆耕士という職業、この年になるまで知らなかった。 まだまだ知らないことがいっぱいありそうだ。
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ◆「書」を通して見える世界◆ みなさんは「筆耕士」という職業を知っていますか?筆耕士とは、毛筆によって賞状や式辞、宛名などを書く職業の人を指します。この物語はホテルに勤務する主人公が、書家の遠田という男に筆耕を依頼することから始まります。思いがけずこの書家の副業である手紙の代筆を手伝うことになった主人公は、奔放ながら才気溢れる遠田と、書の魅力に引き込まれていきます。手書きの機会が減っている今だからこそ、文字を書く仕事の大切さを感じられる作品です。
0投稿日: 2024.12.20
powered by ブクログ人の良いホテルマンと 奔放な書道家が出会い、 書道教室の子供たちも含めて 仲を深めていく過程は良かったのだけど 後半書道家の生い立ちから現在に至るまでの話が すべて本人の説明によるもので 平坦な印象になってしまった。 しかしすいすい読み進められるので 誰かも書いてましたが、一泊旅行に持っていく本としては良いのかな。
18投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログ主人公は筆耕士の遠田と仕事をするうちに仲良くなっていく。遠田の思いがけない過去を知らされて2人の付き合いは変わっていく 悠々としている遠田に興味を惹かれる主人公の様子が伝わってきて、見事って言ったら上からだけど惹き込まれました 大人になって友達を作るのって難しいですね。新卒1年目ですけど、周りの大人が散々そう言っていたのが身に沁みます。 大人の友人って子どもの時より両者の違いを楽しめる点が醍醐味だと思います。 私も友達欲しいなぁ
0投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログ懐の大きいひと、それに飛び込むひと。違和感のあるふたりかもしれないけど今があるのならばそれでいいじゃない。男同士の友情って感じであり、そういう意味ではフィクションではなく、どこにでも存在している、だけれども決して当たり前と思ってはいけない。なんか本書を読みながら優しい時間を過ごせた。
1投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログ掛け値なしにこれは面白い。そりゃまあ遥人くんに頼まれた代筆文面はなかなかのもんだけど、あの手紙は手ほどきするぶんでも自分で書かせなさいね。沙梨奈さんに頼まれた文面に関しては何のことやら、まがりなりにもお付き合いしてきた鷹揚な彼氏を冒涜してますわ。およそ納得できぬ共同代筆なれど、それでも続と遠田コンビの特徴をうまく醸し出してる。優柔な続と磊落な遠田。人間力っちゃあ遠田が圧倒してるけど、やはりお幸せ人たる続の煩悩を知るのも遠田には必要なんだろう。器用さにゆらめきが加わり、一層自分の書が確立されるでしょうから。
2投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ三浦しをんさん、安定の面白さです。 徹夜で一気読み。 ちょっぴり腫れた目で清々しい朝を迎えられました。
2投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログホテルマンの力と書道家の遠田薫は筆耕の仕事で繋がった。筆耕とはホテルの結婚式等の宛名を墨で美しく書く仕事だ。力の付き合いは上司と時々競馬場で馬券を買って楽しむくらい。ひょんなことから遠田の書道教室の自宅に通うことになる。遠田の書に対する姿勢に次第にひかれながら、彼の人生に興味を持ち踏み込んだ時に驚くべき過去を知る。力には想像もできない過去に一旦は距離を置くものの、それを超えた人間の魅力に惹かれて遠田書道教室を訪れ、心の中でいつかみんなで動物園でパンダを眺めましょうと思いながら、相棒として付き合っていくことを遠田に宣言する。遠田の過去と現在を思い、2人の関係に最後は涙が出てしまった。
8投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログ2023年出版。書道・炭の文字という媒介をベースとした作。著者の作で好む物は少なくないが、これは特に良いと感じた。出自が謎の鬼才書道家を軸に据えて、視点は小規模?ホテルのホテルマン、老齢の関係者、小学生まで絡めて話が展開する。これを書きながら気が付いたが、若い女性は登場しないな…(小学生のみだ)。今回のストーリーに色が加わり過ぎるから、かな。言い換えれば、女性らしい女性が絡んだ話を好まない人にもスッキリ読める。男が男を認める・理解する、的な。人生に躓くと、中々やり直しが難しい社会での、一服の清涼剤的な意味合いも強い。もう少し長く、或いは続編も出るなら是非読みたい。
2投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ三日月ホテルに勤める力(ちから)が書家の遠田薫と出会い親交を深めていく物語りでした。 私個人はやや軽すぎてありきたりのように感じてしまい星3つまでとしましたが、軽妙な語り口で読みやすい内容でした。
0投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
老舗ホテルマン・チカ(力)と書家・遠田のキャラクター設計、軽妙な会話の掛け合いが魅力。多田便利軒シリーズも然り、しをんさんの男同士の友情ものはずっと見守っていたいような心地よさがある。これが、しをんさんが友人と考案した「物陰カフェ」的愉悦か。 そして、遠田の書を語るチカの瑞々しい感性による描写や、遠田が書いて力に贈った劉商の「王永を送る」は、軽やかに紡がれてゆく二人の日々のアクセントとなり、作品にぐっと奥行きを与える。 君去春山誰共遊(君去らば春山誰と共にか遊ばん) 鳥啼花落水空流(鳥啼(な)き花落ちて水空しく流れん) 如今送別臨溪水(如今 別れを送りて溪水に臨む) 他日相思来水頭(他日相い思わば水頭に来たらん) 辞去するチカを、玄関先まで見送りに来ては遠田がかけるいかにも気軽な「また来いや」の言葉に、友人への思慕、友人の不在の日々の空虚・寂寞を滲ませ、そして、「もう来るな」の言葉には、躊躇するチカの背中を押してふたりの途切れかけた関係をつなぎとめる。 予定調和だけれど、それがいい。 続編あるかな。動物園には行けるかな。
25投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログ筆耕士、代筆士、という仕事があると、初めて知りました。 書家が、書をしたためる息づかいとか、表現がすごいです。 また、ホテルマンと書家、一見、なんの繋がりもなさそうな職種どおしですが、なんか、つながるという、意外なような、必然のような。 ストーリー的には、軽めです。 大人になってもこんな風に友達が見つけられて、羨ましい。そこが一番のフィクションかな。
0投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ三浦しおんはやっぱりバディものがいいねぇ。 元ヤクザの男前と気弱なホテルマンの組み合わせとか王道だけど、だからこそ安心して読める。 漢詩とか宮沢賢治とかの引用も効果的だった。
3投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログホテルマンの続力(ツヅキチカラ)と書家であり、書道教室の先生であり、筆耕士の遠田薫が出会う物語。 ここまで居心地の良い距離感で付き合える出会いって貴重だなと思う。 特に印象に残ったのはチカの想像力?妄想力?で瞬間的に紡ぎ出される代筆の文章。 大切にされなかった子供時代がありながらも、子供たちを楽しませながら書道教室をやっている遠田。 家族を疑似体験させてくれた末山組(こんなに気の良い小さな組があるのかという驚き) もっと代筆のパターンも読んでみたいし漢詩にも触れてみたいので続編希望。
10投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ大人の友達って中々出来にくい世の中 書を通して、続力と遠田が仕事上でつながっていく時々猫のカネコも出て面白い、この本を読み「筆耕士」と言う言葉を知った。面白い。本当に面白い。
1投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログ書家の話なのでそちらに重きを置いた作品だと期待したけどそうではなく、三日月ホテルに勤める続力(つづきちから)と書家の遠田が書道を通して友達のような、仕事仲間のような、とにかく仲良くなっていく過程が不思議な話でしをんさんらしい。誰にでも話しかけられやすいチカにかなり共感。代筆や宛名書きや書道教室など書家の内容ももっと深掘りしてほしいと思いつつ、やっぱり最後まで飽きない面白さなので満足。大人になると友達になるってなかなか難しいけどこういう距離感でいられるっていい。猫のカネコさんの存在もすごくよかった
2投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログちょっとおあつらえ向きな感はあるけど、くすり、ほろり、どきどきといろいろな感情が楽しめる。一泊二日の旅行に持っていきたい感。
12投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログ大人になってから新しい友達ができるということは、とてもウキウキする。その人のどこに魅力を感じて、どこを好きになるか。まるで恋愛みたいだけど、そういう友達のなり方って大人ならではなのかと思ったり。 ほっこりする話でした。私も芸術に触れたいな。
4投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ書と漢詩に触れたくなります。 遠田薫と続力、二人の凸凹の良い関係がずっと続きますように!と願わせる本です。因みにカネコ氏(猫)の広島弁と佇まいも好きです。
2投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ三浦しをんさんの言葉は 私の中では 言葉に羽がはえて 気持ちよくスキップしてるように感じます 台詞が軽やかで 最後まで楽しく読むことができました♡ 破天荒でミステリアスな書道家と 振り回されつつも 仕事に実直で誠実なホテルマン 異色な組み合わせなのに しをんさんの魔法にかかれば 男同士の熱い友情に 読む側も次第に 引き込まれていきました! しをんさんが描く男同士の友情は 本当に天下一品ですね♡ 他にも書の魅力が 存分に味わえるのが素敵でした 漆黒の墨の香りや 艶やかな墨のゆらめき… 目の前に文字が浮かびあがる感じが印象的でした 続編を描いてもらえたら嬉しいな しをん先生 ぜひぜひお願いします!!
5投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログ面白かった! バディもの。 ほのぼの平和で、どう展開するの?と思っていたら、ラスト怒涛でした。 めでたしめでたし。
1投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
amazonのオーディブルとの共同企画だった作品だったからか、とても読みやすかった。そしてさらっとすらっと頭の中に入ってきた。 男二人の物語なのだけれど、最後の口説き文句が男と女の恋愛の攻防とそっくりでほっこりしてしまった(男二人の恋愛の話ではない。友情の話)。 遠田薫は裏表がなさそうな性格そうだ。私もこういう友達欲しい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。(新潮社さんより)
0投稿日: 2024.10.03
powered by ブクログホテルの宴会や披露宴などの招待状の宛名を書く書家を「筆耕士」というらしい 世の中にはいろんな職業があるものだ 基本的に筆耕士は書の本業の傍ら仕事を請け負う ある老舗ホテルと破天荒な筆耕士の物語 本書で“書画”の見方を学んだ ひと口に「風」といっても暖かい風もあれば冷たい風、柔らかかったり強かったり、風にもいろいろある 文字の奥にある情景や想い、ことばを感じることが書画の鑑賞だそう 最近はめっきり字を書くことが減ったけれど、たしかに手書きの文字には感情があった 見た目は美しいけど荒々しくも書は繊細な書画家と実直なホテルマンの邂逅 人も外見だけではわからない その人の奥の奥にある真の姿を感じて、はじめてその人を知る それはまったく書と同じ しかも書の起源なんて人類の起源ほどに長い 書家の遠田とホテルマンのチカ、そして子どもたち、代筆で紡がれるチカの奇想天外な空想、ずっと読んでいたくなるほど気持ちのよい物語 遠田が飼ってる猫のカネコ氏が好き、読了後のページに足あと残ってるし 表紙がまたイイ
2投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに三浦しをんを読んで、ほんとはずれなしだと改めて感じた。こんなに笑えて泣けるお話があるかね。遠田薫がとにかく魅力的。これはぜひ映画化してほしい。でもこんな書を誰が書けるか、とも思う。いや、私は書について全然知らないから分からんけど。遠田が何か恵まれない少年時代を送ったことは随所に出てくるので、最後も特に驚きはしないけど、末山組に出会えたこと、遠田夫婦に出会えたこと、書に出会えたこと、涙なしでは読めない。でも一番は、続が急に代筆屋をやらされた、遥人君の手紙の文面。まじで続、天才かよ!いや、三浦しをんが天才なんだけど。まじで泣けた。ここだけ3回繰り返し読んだわ。遥人君の友達のツッチーはまじでかっちょいい。こういう子がほんとにいてほしい。いやー、続編出ないかなー。表紙のこれは何なんだろう。ちょっと不気味だよね。
2投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログこの著者の作り出すキャラが好き。 「クセ強」さんだけど、人として魅力的。 今回もホテルマンのチカが 職業意識バッチリの有能社会人なのに きまぐれ書道家の遠田に振り回され ちょっと仮面はがれて、いい感じ。 あと、書道教室に通う生徒に頼まれて ふたりで代筆屋をやるエピソード。 急になんか乗り移ったかのように 言葉を紡ぎ出すチカが怖い(笑) ほんわかムードで締めるかと思ったら どんでん返しがあって驚いたけれど これもまた素敵なバディものでした!
6投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ読んでいたら、墨の匂いがして書かれた文字が見えるような気がする。仕事上で付き合いがはじまった二人だが、これからも長く続いていきそうな気配。猫のカネコもいい味出してる。
1投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ書の奥行きを丁寧に描写してあり、書道本来のもつ味のようなものを教えてくれたところがよかったです。お笑いの兼近さんが、「努力は、みんなしていると思う。方向が違うだけ。正しい方向を教えてくれる人に巡り会えなかった人達に『努力してない』と決めつけないでほしい」という話を思い出しました。どこで出会いがあるか分かりませんね。
1投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ書家の遠田とホテルマンの続の交流。 友だちって作るものじゃなくできるものなんだなーとか、学びって後からでも本人次第でできるんだなーとか、考えた。 モノトーンの装丁と行間からも書道の墨の匂いや色を感じたし、パンダのくだりではパンダさえもモノトーンなことに作者のうまさを感じた。
1投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ久しぶりの三浦しをんさん。ブクログの記録によると、一年以上、間が空いてしまっていたよう。本作は、図書館でたまたま見かけ、何やら話題になっていた記憶があったので、三浦しをんさんなら間違いはなかろうと借りてみることに。 前置きが長いなあと思っているうちに、いつの間にか終盤に差し掛かっていた印象。読み終わってから、実はオーディブル用に書き下ろされたものだと知って、なるほど納得した。ながら観ならぬながら読みが可能なら、確かにぴったりだと思える感じの、さらっとしていながら、なんとなく先が気になって、ずっと読んでしまうけれど、読んでいても疲れない、お茶菓子のような一冊だった。 読み終わってみても、やっぱりなんとなく先が気になる。次はいつ出るのかしら。
3投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログそんなの理想じゃん、って言いたくなるかもしれないけど、そういう世界もあるかもよと信じたくなるやさしいお話。癒される。
3投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログホテルマンと筆耕士の書道家の交流を通した友情?の物語。基本的に悪い人間も出てこず、読後も悪くない。代筆業の手伝いを通して友情を深めつつ、たまに見せる書の描写はお見事。書の世界は面白いなと感じた。さっと読めるのでオススメ。
10投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ遠田には何やらつらい過去がありそうだと思ったらやはり、だった 相性が良かったのと、チカがまわりに恵まれほんわか生きてきて身についた優しさが、ふたりの距離を縮めたのだろう 書の師匠夫妻が亡くなり、中村氏の隠退もあり…わざと遠ざけるような素振りを見せた遠田、それでもチカが遠田に会いに行って、仲良くし続けることを選んでホッとした カネコがいい味出してる〜
2投稿日: 2024.08.11
