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あつあつを召し上がれ(新潮文庫)
あつあつを召し上がれ(新潮文庫)
小川糸/新潮社
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総合評価

346件)
3.8
58
137
104
13
1
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    7つの食と共に語られる短編。 食事という日常の中に色々なドラマがあって、短い物語の中にぐっとくるものがあった。 あっという間に読み切れるけど心の中は本の厚さよりも何倍もの温かい気持ちが残った。 これからも何度か読み返したい一冊。

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    食べることは生きることで、生きることは食べることなのだと改めて実感 こーちゃんのおみそ汁で、カフェにいるのに普通に泣いてしまった 美味しい食べ物と近くにいる人や場所の記憶はセットで、食べるたびにそれを思い出せるって素敵なことだよね

    1
    投稿日: 2025.10.31
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    2025.10.16 130ページくらいの薄い短編集だったので1時間くらいで読み終えられます。 どれも小川さんらしいほっこりしながらも少し悲しかったり寂しかったりのエッセンスがあって読み終わった後にじんわりするお話が多かったです。

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    小川糸さんの短編集。 “食”にまつわる七つのストーリーが収録されております。 “食べ物”系の話って“ほっこり”をつい期待してしまいがちなのですが、本書は温かいお話も勿論ありますが、ほろ苦いお話や、わけわからんぶっ飛び系のお話(後述)まで様々な“お味”が詰まっております。 ただ、どのような背景であっても“美味しいものを食べる時は幸せ”ということは共通して伝わってきますね。 各話、料理の描写が美味しそうなのですが、特にそそられたのが、 「親父のぶたばら飯」ですね。 “中華街で一番汚い店”だけど料理の味は絶品、という所謂“きたな美味い店”で提供される、極ウマ中華料理の数々がもう・・。 “アラびきの肉それぞれに濃厚な肉汁がぎゅっと詰まって、口の中で爆竹のように炸裂する”しゅうまいとか、堪らんでしょ!って感じでした。 そして、前述したぶっ飛び設定の、 「ポルクの晩餐」は、“小川さん、どうした?”と思わず困惑しそうになるも、インパクトは大でしたね。 ポルクという豚と同棲している男性が心中前にパリで最後の晩餐を堪能するお話なんですけど・・。 まず、オスの豚が愛人て、どういうこと?・・あ、でも“男”という書き方していたので、ホンマは人間の男で、“比喩としての豚”ってことなんかな? 因みに「ポルク」はオネエ口調なんですけどね・・(何気に可愛いんだなこれがw) ・・と、こんな謎すぎるカップル(?)のパリ豪遊話で、登場するフランス料理は勿論美味しそうなのですが、設定がシュールで料理描写が入ってこない(;´∀`) いやもう、二人(一人と一匹?)の馴れ初めとかも気になるので、いっそ深堀りしたくなった私です~。 ということで、様々なテイストのお話を味わせてさせていただきました。 あ~、お腹すいた!

    40
    投稿日: 2025.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。豚の話が不思議だった。野暮だけど、豚なの?人間の男性なの?と気になってしまった。それが強烈すぎて他はあんまり覚えてないかも。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    ページ数も少なくひとつひとつ短い話だけれど、食にまつわるグッとくる話が多くて、ウルッと来てしまう話もあり、心が温まった

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生の様々なシーンに美味しい食べ物が登場し、身も心もホッコリする7つの短編集。 私は「こーちゃんのお味噌汁」が好きだった。亡くなったお母さんの気持ちも味噌汁にこめられている気がした。 また「ポルクの晩餐」は豚と同棲している男が心中しようとパリにやってくる設定がぶっ飛んだストーリー。 それぞれの短編が心に染み入る内容だった。 7つの短編はこちら↓↓ 「バーバのかき氷」 「親父のぶたばら飯」 「さよなら松茸」 「こーちゃんのおみそ汁」 「いとしのハートコロリット」 「ポルクの晩餐」 「季節はずれのきりたんぽ」

    14
    投稿日: 2025.09.08
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    食と家族という身近なテーマで感情移入しやすかった。 前半と後半で短編のニュアンスが違ってるように感じられ、2度美味しかった。 1番好きな作品はこーちゃんのおみそ汁。 五感の中でも、味覚・嗅覚は特に記憶と結びつきやすく、その人を形成する大事な要素だと思った。 家族と美味しく、楽しく食卓を囲む日常は格別だな、と再実感できた。 読み終わって満足した気持ちになれた。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    さらっと読みやすい短編集。 タイトルからハートフルなお話を想像していたのだけれどなかなかどうして、人間生きるって大変なんだな、というお話ばかり。 10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代……続いていく人生はきれいなことばかりじゃない。 たべものと、人生のおはなし。

    1
    投稿日: 2025.08.27
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    7つの短編物語にそれぞれの人生を感じる、またそれが自分にも重ねて考えさせられる作品。 食と人生の結びつきって深い。 自分でも思い出の食べ物、その時の景色や心情など思い出すとしみじみその時の記憶が蘇るものってたくさんあるなぁと。 一つ一つのごはんの描写も何とも素晴らしくてつい食べたくなる、ほんわかする一冊でした。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    初期の短編集。美味しそうな料理が出てくる話ばかり7編。7編それぞれに、いろいろな人生が関わってくる。「こーちゃんのおみそ汁」だけは、どこかで読んだ気がするけど、それ以外は未読だと思う。一番美味しそうだったのが「親父のぶたばら飯」。状況がよくわからないけど、それはそれで良いかなと思うのが「ポルクの晩餐」。この作者の本を読むときは、気を抜いていると不意をつかれると、改めて思う。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    タイトルから、美味しいご飯とほのぼのとしたお話を想像していたけれど、そんなはずもなく。 どのお話もビターだったり狂気を感じさせるエッセンスが含まれている。それもほんの少し。 それにしても、小川糸さんのご飯の描写はどうしてこんなに美味しそうなんだろうか。親父の豚ばら飯屋の中華屋さん、絶対行きたい。 ごはんが美味しそうなお話にはやっぱり惹かれてしまう。また違うお話も読みたくなりました。

    26
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    食にまつわる短編集。食べることと人の生死、あるいは恋と別れが結びついている。別れることになった同棲者と、最後に能登に行って松茸の天ぷらを食べる話が切ない。食、というものは生きることと結びついているけど、何にせよドラマがあるよなあと思う。中華街の豚バラ飯を食べてプロポーズする話は、海員閣のイメージで読んだ。あの2階の畳の大広間で、豚バラ飯を一心不乱に食べる2人、食の好みが合うことは一緒に暮らすためのパスのようなものだと思う。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    七つの食べ物にまつわる物語たち。どれもこれもおいしそう…。「さよなら松茸」、10年付き合った40手前の女を捨てる男ってグロテスク過ぎてあんまり感情移入できなかったな…。「いとしのハートコロリット」、なんとなくおちは想像できてた。短編集なのでさくさく読了。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    恋人との能登お別れ旅行のお話と、亡くなったお母さんに仕込まれたお味噌汁のお話しが良かった。 別れて、その後に向き合わなければいけないことがわかっている自分の気持ちとか。 味噌汁を作って、とプロポーズした夫に、病気で自分で作れなくなるから、幼い娘に厳しく教えこむとか。読んでいて切なかった。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    人間の体は食べるもので作られるって言うけど…心も食べる物で作られる そして記憶に残される 自分の思い出の食べ物が浮かぶ作品でした

    2
    投稿日: 2025.08.15
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    7つの話の中で「親父のぶたばら飯」が1番好きでした。「結婚相手を選ぶ時は、この店の味が分かる人にしろよ」この文章がとても素敵だなと思いました。

    3
    投稿日: 2025.08.10
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    はじめて小川糸さんの作品を読んだが、とても心が温かくほっこりした。 一章がとても短いが、読んでいて飽きない食事の素晴らしさを感じさせてくれる。 なにより読んでてめっちゃお腹がすいてくる、、 劇的な衝撃的展開とかがないから面白味ないなーとか思うかもしれないが、それがこの本の良さだと思う とくに好きなのは「こーちゃんのおみそ汁」読んでてうるっと来た。 五章目の「ポルクの晩餐」は他の章と違ったテイストだったが、新鮮で全く飽きを感じなかった。

    0
    投稿日: 2025.08.04
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    あるカフェでいただいた本。 心にジーンとくる話が多く、外で読んでて涙が出てきて困ってしまった。 小川さんの料理描写好きです。

    6
    投稿日: 2025.07.15
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    あったかいほんわかした話が集まった短編集なのかと思いきや、一部エッジのきいた話もあったりしてその意外性が面白かった。一話一話がかなり短く非常に読みやすい○

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    ご飯が美味しそうでとてもお腹がすいた。人生の節目に食べ物が関わっているストーリーが大く、食事やご飯って当たり前になってしまっていた事を今一度改めて考え直す機会になった。ご飯や食事は究極の愛に感じるくらい、温かい気持ちになった。 私は特に「さよなら松茸」が好みだった。というか、好みだけどそれ以上に過去の記憶が喚起され、言葉では言い表せ無い気持ちになったし、大切な人と特別な場所で食事をすることって素敵だなって思ってキラキラした。旅館での食事ってどうしてあんなに素敵なんだろう。最後の食事とわかっていて、そこに松茸を食べるという目的があったことも特別感を感じた。最後の食事でも、美味しいと感じられることは尊い。食事の偉大さ。この章を読んだ時、大切な人に会いたくなった。そして全体を通して素敵でした。 私の最後の晩餐としての特別な食事は、滅多に食べられない豪華なものか日常食べている平凡だけど美味しいもの、どっちが最後の晩餐として相応しいのかを考えたりした。

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    何もできない分 だけ、私はより切なくなる。私がバーバのお弁当を食べたところで、ママの悲しみは癒されない。 カーテンの向こうに、青空が透けて見える。 そよ風が入ってきて、まるでカーテンが 呼吸をしているみたいに、膨らんだり凹んだりする ママの声が湿っている 恋愛感情というのとは少し違うけれど、 薄くて甘い砂糖水のようなもの。それを、私の中から完全に払拭することは、まだできていない。 →表現が好き 確かに数年前、私達はこのままいつまでも同じメンバーでいることに、何の疑いももたず、ここでかき氷を口に含んだのだ。 ほとんど空気のような存在になっている →この言葉を聞くと一瞬、そんなのやだなとか思うけど、空気も無かったら生きていけないから大事なものに変わりないのかなと思ったり 時間そのものを味わうようにと、一品一品、塗りの器に盛り付けて、ゆっくりと 出してくれた。 →そうか、あーやってゆっくり出してくれる時間も一緒に食事している人と楽しく過ごすことを考えてくれているんだな だから、一品一品出してくれるお店っていわゆるお値段が張るお店が多いけど、記念日とか大事な日に行くのは、とてもいいことなのかも もう、専用の椅子なんかいらない。煮干しの頭だって、目をつぶったままでも上 手に取れる。熱した鍋に水を入れるのだってへっちゃらだし、水の量は相変わらず お椀三つ分と決まっている。 →お椀三つ分は変わらずなんだなあ もう、さんざん泣いたはずなのに。この大量の涙は、一体どこから湧き出るのだろう だから父は毎日定時に家に帰ってきて、家族と食卓を囲むことを人生最大の喜び としていた。 そんな父を、何も知らないようなとぼけた顔をして、母はいつも温かい湯気で迎え入れた →食卓が1番の喜びであるなら、その時間をより美味しくより楽しく過ごすために、料理に口出しするのも分からなくない、それにとことん美味しいものを自分だったら出したいと思う そうしたらもう、涙が止まらなくなっちゃって。あの時、どうしてお父さんのちっちゃな望みを叶えてあげられなかったんだろうって、ずっと胸が苦しくてさ →ちっちゃな望みを叶えてあげられないことって意外にも多いかもしれない

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    料理を中心とした短いストーリー。 時には家族の思い出の味で心が暖かくなったり、 大切な人との別れでのご飯であったり。 それぞれ場面や状況は全く違う内容だったけど、 共通して、どのお話に出てくる料理もそっと優しく、食べる人の感情や記憶を包み込んでくれる。 個人的には「こーちゃんのおみそ汁」の話が1番好き

    0
    投稿日: 2025.06.09
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    どの短編も美味しそうな料理が出てくるので、満腹の時に読んだ方がいいと思います(笑) どの物語も短いので、サクッと読めます。 ほろっと感動しました。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.6.6 初めての小川糸。 『どうせなら、ロマンティックに死なせてよ』 最後はパーっと、シャンパン飲んで、毒飲んで終わらせよう

    1
    投稿日: 2025.06.05
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    『こーちゃんのおみそ汁』がよかったです。 登場人物それぞれが果たすべきことをしていて読んでいて引っかかる部分のない、それでいて心温まる良い物語でした。

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    はじめて小川さんの作品を読ませてもらいました。日常のことをたんたんと書かれていて不思議に心に入ってきました! 食べ物の事を書かれていて、お腹が空いてしまった。

    6
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.05.30-2025.05.31 小川糸の小説を読むのは、これが初めてだった。 短編集ということ、表紙がチャーミングで惹かれたことがきっかけだ。 読んでみると、不思議な体験が待っていた。頭の中で、文章がするすると自然に具現化されていく。一人称で進む小説だということもあるが、ある小説では真夏の富士山を横目に必死に自転車を漕ぐ姿がありありと、またある小説では、中華屋でとろけるような油に溺れたあと、プロポーズに心を揺らす主人公の仕草が、読んでいてまざまざと浮かび上がってくる。 それはさながら、運ばれてきた蒸し器の蓋を開けた時に、ぶわりと空気に解き放たれる湯気と香気のような勢いと場を支配する力がある。 料理を一品一品味わうように堪能できるこれらの小説は、自分の経験と重なる描写があると、つい涙を流してしまうほど入り込んでしまった。 『バーバのかき氷』では昨年の夏に亡くなった祖母の最後を重ねたし、『親父のぶたばら飯』は穏やかな気持ちになれた。 逆に、味わいがしっかりしているからこそ、『ポルクの晩餐』は読んでいて「気持ちが悪く悍ましい、浅はかで自分勝手な主人公だな」と思ってしまった。(性的嗜好のことではなく、主人公の人間性が妙に気持ち悪い。) こうした両極端な気持ちを味わわせてくれるのも、小川の描写力あってこそだろう 私にとって一番、心が動いたのは『親父のぶたばら飯』の以下のフレーズだ。 「どうして本当に美味しい食べ物って、人を官能的な気分にさせるのだろう。食べれば食べるほど、悩ましいような、行き場のないような気持ちになってくる。」 食事に対する快楽を、ここまで共感を持って描ける作家は、なかなかいないのではないだろうか。 読み終えた後、満腹になる一冊だった。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    小川糸さんの作品は初めて読んだ。 料理にまつわる物語の短編集。 巧みな料理の描写にお腹がなることもしばしば。 感動的な「バーバのかき氷」や、暖かくなる「親父のぶたばら飯」、切ない「さよなら松茸」や「いとしのハートコロリット」、「季節はずれのきりたんぽ」。 そして思わず涙してしまった「こーちゃんのみそ汁」。 どれも家族や恋人との日常にやわらかく思い出の食事が絡んでいてとても読みやすかった。 しかし、「ポルクの晩餐」だけは全く意味がわからなかった…料理で言うところの箸休め的な?感じかなぁ

    1
    投稿日: 2025.05.15
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    公園で一話ずつ読み進めた 時に泣いたり、笑みがこぼれたり ひとりだから公園で本が読める喜びを感じた あったかい時間を過ごせたあつあつ〜

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    短編集でサクッと読めるけど、どれも心温まる作品だった。 お味噌汁ときりたんぽの話は泣きそうになってしまった。 どれも描写がとても丁寧だった。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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     読みたい本や積読に多数ある著者作品。初読みは本書で。短編集への評価が厳しくなりがちな私だがどの話も面白く、早速著者の評価が上がる。「バーバのかき氷」から始まり、全然あつあつじゃないなと思いつつも、どんどん話にのめり込んでいく。「こーちゃんのおみそ汁」「親父のぶたばら飯」などのじーんとくる良い話はもちろん、「いとしのハートコロリット」や「さよなら松茸」「ポルクの晩餐」といった他の作家さんではあまり見られない作品が好み。食をテーマに書かれる作家さんは多いが、文章で読者に涎が出るほど美味しそうと思わせる筆力がある方はそう多くないと感じるので、他作品も追いかけよう。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    ⬛︎食べること、生きること。 食事をテーマにした7編の短編集。二回目の拝読です。 小川糸さんが紡ぐ食事表現が大好きなのですが、この小説はそれをたっぷりと堪能できる、読む美食小説。 ただ美味しいだけではなくて、ほろ苦かったり切なかったり、喜びであったり…人生の節目と食事、生きることは食べることである、としみじみと感じる一冊です。 バーバのかき氷、では老衰した祖母の香りを発酵になぞらえ「醸している」と表現。その比喩と感性にため息が出てしまいました。 糸さんの美食表現はどこか艶めかしくて、それが魅力のひとつ。親父のぶたばら飯、ポルクの晩餐ではその魅力が炸裂していました。 一番心に沁みたのは、こーちゃんのおみそ汁。 私も一児の母だからなのか、こはるちゃんへみそ汁の作り方を教え込んだお母さんの気持ちや、娘が独り立ちし家に1人になるお父さんの気持ちを思うと、涙がこみあげました。 一話一話が短くてサクッと読めて、読後感は温かいお吸い物を飲んだ時のような…じんわりと温かく心に沁みる言葉や気持ちが残る、素敵な一冊です。

    8
    投稿日: 2025.05.05
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    料理にまつわる短編小説が7編。 さらっと読めるし、心温まるストーリーばかりで、しかも美味しそうな料理ばかり出てくるので、読んでいて楽しかったです。 でも全編「食べる=生きる」を切り口に生老病死を描いている物語なので、「命と大事な人を大切にしよう」と後からジワジワ効いてきます。滋養に良い物語、ということでしょうか。

    3
    投稿日: 2025.04.13
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    読みながらお腹が減ってしまった。楽しいときも辛いときもいつでもお腹は空いてしまうから、1人でも誰かとでも美味しいものをいっぱい食べたいなぁ!

    1
    投稿日: 2025.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お話に登場するご飯が全部おいしそう…!すべての描写が食欲をかきたててくる。 人間、辛いときも悲しいときも、生きるために食べるということは重要だ。 かの人気ドラマ「アンナチュラル」の主人公・ミコトも「絶望してる暇あったら、うまいもん食べて寝るかな」と言っている。私はこのセリフが大好きだし真実だと思っている。 だからこそ、本作でも各小説に出てくる人物が、悲しいこと辛いことと向き合いながらもおいしいご飯を食べていることは重要だし、個人的にはそれによっておおいに励まされる気がするのだ。 この本には7篇の短編小説が入っているが、好きだったのは「こーちゃんのお味噌汁」と「季節はずれのきりたんぽ」。 30代になると、親の一人暮らしといったような話が刺さる刺さる…面倒がって実家に帰る機会が少ないけど、もっと帰って一緒にご飯食べないとなぁと思う。 一番食べたいと思ったのは「豚ばら飯」。スープやしゅうまいも含めておいしそうすぎる。あーお腹減ってきた。明日からまた仕事だけど、うまいもんでも食べて、頑張るか…

    2
    投稿日: 2025.03.10
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    短編集って、イマイチ読み応えに欠けたりすることがあるけど、この作品は心があったくなったり、中には少ししんみりと寂しくなってしまうものもあって好きでした。皆さんも好きなお話がきっとあるはず。

    5
    投稿日: 2025.03.08
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    小説の話、というのは何をどう書いても良いのだと、小川さんが楽しんで(楽しんで、は自分でもすとんとこない表現だけど)書いているのだと知れた良い一冊だった。 安定のちょっと泣ける瞬間から、首を傾げる展開まで。お上手。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    バラエティに富んだ7つの作品。感動する話あり、ぶっ飛んだ話あり、それぞれごはんをめぐる心に沁みる物語。

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    短編集、サクサク読めて良い。あーこの書き方ってこういうサラッとした伏線なんだろうなあと邪推しつつ見てしまったけど、結局のところ人間ってこういうことだよなって。中華屋でプロポーズする話とても好き。あと、味噌汁。出汁を取りたくなる本。別れるのが決まっているのに能登に旅行に行く話、しんどいし、人生って、あるよなあこういうことってなって、悲しかった。食べ物本、良い!描写が流石すぎて、出てくる料理全部作りたくなる。本を読むと、もっと読もうと思うんだけどなあ、時間作れないマン。良くないね。

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    7つの短編集。 食べ物のお話。 ◯バーバのかき氷 主人公のバーバを思う気持ちに胸を打たれる。 バーバの匂いを表す表現が好き。 ◯いとしのハートコリロット こういう話好きだなと思った。 最後の方で話が回収されて、切ないような、愛を感じるような気持ちになる。

    1
    投稿日: 2025.02.20
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    美味しそうな食事が主役の短編集 1時間ほどで読み終えられるほどサラッと読めてしまう 熱々のシューマイや中華、かき氷など美味しい食事の描写が秀逸である 食事との対比なのか、病気の再発や加齢により美味しい食事を楽しめなくなってしまう人の描写も多い。 長年の恋人と別れても、愛する人を失っても健康な人間は美味しい食事を目の前にすれば美味しく感じてしまうのだ。 まるで『健康で美味しく食べられるうちに、大切な人と美味しいご飯を食べましょう』と伝えられているようだった。 それにしても空腹で読むとよだれと腹の音が止まらなくなるから気をつけましょう。

    2
    投稿日: 2025.02.17
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    短いお話なので、待ち時間などに読みやすかった。ウルッとくるお話もあってハンカチが必要。特に中華料理が魅力的だった。

    5
    投稿日: 2025.02.09
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    1日に3回も食べる食事だからこそ、それに結びつく記憶があって特別な食べ物がある。 これからどんな特別に出会えるかな。

    2
    投稿日: 2025.01.25
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    切なさが混じりつつも どれも本当に温かいおはなしばかりで 読んでる途中からメルカリで古本を探すほど、 これからもお守りのようにそばに置いておきたい一冊になった。

    1
    投稿日: 2025.01.23
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    食をテーマに人とのつながりを感じる一冊。 食べ物(料理)に大切な人との思い出ってつまってるよね。食べたものであ~~こんなことあったな。って思い出が甦ったり。食べ物、食べるシーンの描写が上手すぎて、リアルに場面が想像できた。

    2
    投稿日: 2025.01.18
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    音、匂い、詩など記憶と結びついているものはたくさんある。 料理も同様である。 記憶と共にあるメニューには、味覚の美味しさだけではないモノがあるのではないだろうか? 自分の記憶の中にあるメニューを振り返ってみたくなる短編集。

    2
    投稿日: 2025.01.09
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    心暖まるものが読みたくておすすめで借りた本。 なんだかよく分からないけど、涙が止まらない章がちらほら。結構感慨深い。 どれも最後のお食事が印象的。 サクッと読める素敵なお話だった。

    2
    投稿日: 2025.01.05
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    あつあつというタイトルでいきなりかき氷に話からスタートするのにはいささか驚いたが、二話目のシュウマイはこちらまで味と匂いが伝わってくる感じがして、本当に美味しそうだった。中華大好きなのでこういう老舗に出会いたいもんだ。 三話目の松茸は切ないお話、四話目のお味噌汁でうるっと感動。会話だけなのにじんわりと暖かい気持ちになった。 五話目のハートコロリット・・・だんだん違和感が増してきて楽しそうな食事のシーンなのにこの先を読んでしまうのが辛かった。案の定、予想していた展開になった。幻でもいい時が過ごせてよかった。 六話目、ちょっと話のスピード感についていけなかった。うーんなんだろう・・・結局なにがしたかったのかわからなかった。解説に書かれていたとおりぶっとんだ話だった。 七話目のきりたんぽ食べたい。オーブンでできるんだな~と勉強になった。 全体的にお腹がすくストーリーでさらっと読めた。

    38
    投稿日: 2025.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024.12.26 ライオンのおやつ、を読んでからすっかり小川糸さんのトリコで、こちらも装丁とタイトルに惹かれ手に取った。 この人の食べ物にまつわる表現がとてもスキ。 登場人物と一緒に擬似体験しているような感覚になれるのも良い。 短い作品たちの中に、たくさんの美味しいが詰まっていて、お腹が空いてきてしまう。 ◎お気に入りのフレーズたち 「私たちは美味しい食べ物で結びついている。」 素敵な表現で、いつまでもこの2人が美味しいもので結びついていたらいいな、と思った。 「美味しい物を食べている時が、一番幸せなのだ。嫌なこととか、苦しいこととか、その時だけは全部忘れることができる。」 辛い時こそ、美味しいものを食べるんだよって言ってたドラマ、なんだったっけな。でもほんとにその通りで、そんな時こそ美味しいものって沁みるんだよなぁ、と思った。 「スープを飲めば飲むほど、おなかに湯たんぽを当てているみたいに温かくなった。手足のさきまで温かくなって、ほんのりと眠たくなる。」 じんわりと指先まで温度が染み渡る表現で心がほくほくした。 「松茸なんか食べても、味も香りもわからないんじゃないかと不安だった。でも松茸は、ちゃんと松茸の味がした」 どんなに辛い状況でも、美味しいものって裏切らないって身を持って知ってるからこそ、この一言はとても刺さった。 「このおみそ汁の中に立って、秋子がいるんだ」 妻が教え込んだおみそ汁なので、娘が作ったおみそ汁にも妻の味がつまってる。もういないけれど、秋子を感じられて幸せに思うお父さんに、じんわりとした気持ちになった。

    3
    投稿日: 2024.12.27
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    久しぶりの小川糸さんでした。 相変わらず食べ物や人の感情の描写が丁寧で美しい。 詠みながら、あつあつの食事が食べたいとすごく思ってしまいました。 本自体のボリュームも気軽に読めるもので、 あっという間に読了できました。

    4
    投稿日: 2024.12.04
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    ずっと読みたかった小川糸さんの本。 食べ物と人は本当に繋がってるんだなと 改めて感じました。 食事を大切にしたいですね♪

    4
    投稿日: 2024.12.01
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    短編集で1時間ほどで読み終わる。ストーリーの中に出てくる食べ物はいつも美味しそうでたまらない。食べ物を通して繋がる人と人。小川糸さんの作品はいつも素敵。一緒に美味しいものを食べる、大切な人を思い出して食べる。食べることは心を繋げることだと思う。

    2
    投稿日: 2024.11.14
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    糸さんワールドたっぷり! 他の作家さんの「食」の小説も何作も読んでいるけれど糸さんの食小説は独特! まさに糸さんワールド! なんだろ…寂しくて切なくて優しくて穏やかで…とても品のある文章?作風?唯一無二な作家さん。 大好きです。 中でも「こーちゃんのおみそ汁」「季節はずれのきりたんぽ」はグッと来た。 儚くて切なくて優しくて愛おしい。 皆その心の中に色々な想いを宿しながら、何度も落ち込んだり持ち直したりを繰り返し、日々生きている。 温かく生きている。

    13
    投稿日: 2024.10.27
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    家で読んでよかったよ、ジワジワと涙が出てくるから。 短編集で、1編だけ他の本(アンソロジー)で読んだ記憶が。 湯気が上がる情景に胃袋をギュッとされた気がする。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    これこれ!私の好きな小川糸さんの作品だ!と思った、大好きな作風。 小川糸さんの作品はどれも好きだけど私の好きにビタッとハマった嬉しい。食堂かたつむり以来の好きだと心から溢れてた。 こーちゃんのおみそ汁が本当に良い作品。 一文一文噛み締めて読んでた。 親父のぶたばら飯は自分と重ね合わせて。 たまに読み返そう、こう言う本に出会えてよかった!

    3
    投稿日: 2024.10.23
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    一緒に食事をして、残さないできちんと食べる人をパートナーに出来るなら、やはり幸せだと私も思う。ま、残すかどうかは時と場合によるにせよ、食べ方とか、作法とか、外食ならメニュー選びとかで心地よい人というのは確かにいる。色々な関係性にある人間同士が、一緒に飯を喰うことで、色んな道を進むための準備をしてる。そんな風に感じさせてくれた本だった。同時にいつもの活字中毒をものの見事に解消してくれた素敵な本でした。

    2
    投稿日: 2024.10.17
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    短編集で、それぞれの話はリンクしていないようです。 今まで読んだ小川糸さんの本の中では、あまりじわぁっとくるものがなかった印象です。私が入り込めなかったのかな?馴染まない感覚というか…私が未熟だからかもしれません。

    3
    投稿日: 2024.09.28
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    “1日10分のぜいたく”にもあった『バーバのかき氷』 胸があつくなった。 その他にも、時にクスッ 時にニコッ 時にウルっと なりました。 食べ物ってたくさん その日 そのメニューで思い出がありますよね。  作ってくれる人 食べてくれる人 一緒にいてくれる人  あたたかいな。 この1冊で、ランチセット食べてるような感覚。色々な味が食べれて お腹も心も満腹になるような。 おごちそうさまでした。

    25
    投稿日: 2024.09.02
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    ひとつだけ、豚と心中するためにパリに旅立つ男の話が謎〜 あらゆる方面から食を愛する小川糸さんならではの茶目っけ! 手抜きだろうがインスタントだろうが構わないから「おいしい!」って思えるごはんが食べたいものです

    5
    投稿日: 2024.08.26
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    非常に読みやすかった。 その中で、他人の人生に触れることができて、なおかつ美味しそうな描写に触れられて良い短編だった。

    4
    投稿日: 2024.08.06
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    うわー食って最高!よだれが止まりません。 文章だけでこんな感情にさせるのは、本当にすごい。文章をよく味わいました。非常に美味しかったです。 かき氷と中華の話が好きだったな。私もばあちゃんっ子なので、後悔させたくない(後悔したくないというエゴでもあるのか?)衝動を痛いほど分かる。中華は、まじで共感。美味しいものを一緒に分かち合える関係がいいよねー(^^)

    3
    投稿日: 2024.08.05
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    食事にまつわる短編集 けして夜に読んではいけない…もう勘弁してほしいくらいおいしさの表現が危険すぎた 一番好きな短編は「季節はずれのきりたんぽ」だけど、読んでいてドキリとしたのは「いとしのハートコロリット」。オチが怖かった

    3
    投稿日: 2024.07.13
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    食べ物短編小説7編。節目に関わったお料理や、大事な誰かと食べた記憶に残るもの、私だったら何だろう?と考えながら読みました。母から教わった我が家ならではの味、父こだわりの味…、憧れます。あと、第2編の「ぶたばら飯」絶対美味しい。

    2
    投稿日: 2024.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    食べ物が素敵に描かれたヒトクセある短編集。 以下、短編ごとに雑に感想を残します。 「バーバのかき氷」 認知症(?)のおばあちゃんに、孫が思い出のかき氷を買ってきてあげる話。(我ながら要約が酷過ぎる) すんなり、良い話。 「親父のぶたばら飯」 父親に連れられて幼い頃から通った中華街のきったないけど美味い店で恋人にプロポーズする話。 プロポーズのシチュエーション、とても良い。 汚いけど美味いみたいなお店大好きだしそれが横浜中華街なのも良いし、お料理も全部美味しそう。素敵。 あと美味しそうに全部食べる女の人と結婚しなさい的なお母様の教えも素敵!!! 「さよなら松茸」 10年以上一緒にいた恋人と、お別れする前の能登旅行。 素敵な素朴な温泉宿で松茸料理を堪能する。 30代最後の誕生日にこんな過ごし方、、、と思ってしまうけど、なんだかとても人生。(?) ビターで素敵に描かれているけど、10年以上連れ添った恋人をさ、裏切ってさ、のらりくらり話し合い避ける男の人って最低!!! 「こーちゃんのおみそ汁」 乳癌?で早くに亡くなった母親に仕込まれたお味噌汁を毎朝お父さんのために作る娘、その娘が嫁に行ってしまう、っていう話。 主人公の名前、呼春でこはるって読むの素敵。 丁寧に仕込むお味噌汁、一回真似してみたい気がする。 「いとしのハートコロリット」 旦那さんとの記念日に、二人の思い出のパーラーで食事をする老婦人。ボケてしまっていて、実際食事をしてるのはファミレスだし、もう旦那さんも亡くなっちゃってて、切ないんだけど、こんなにも素敵な夫婦関係だったんだなあと思って、良いなあとも思った。 「ポルクの晩餐」 一番ぶっ飛んでた。 パリ出身の主人公(男性)は愛人のブタ(オス)と暮らしていて、心中のためにパリを訪れて、そこで美味しいものをたくさん食べて、食べて、食べて、そのあと絶食して餓死を試みるけど、やっぱり餓死は向いてないね、ってなる話。 性別に関して、この感想書いてて自分やっぱりバイアスあるんだなと思って少し自己嫌悪、、、っていうのは論旨とずれまくりだけど、とにかくクセ強。 主人公が愛人のブタの匂いを俺に取っては最高の香水だけど周囲の人間にとっては醜悪な〜的なこと言ってたり、結構どストレートな性的表現とかちょこちょこ出てきて、おもろかったり恥ずかしくなったりした。笑 「季節はずれのきりたんぽ」 亡くなったお父さんを偲んで母と娘で作るお手製きりたんぽ。美味しそうなんだけど、醤油と間違えて体に良いお茶を入れてしまったせいで雑巾絞ったみたいな味がするきりたんぽ鍋が出来てしまう。お手製きりたんぽ、どう考えても美味しそうだけど、雑巾絞った味って相当不味そう。想像すら難しいけど。

    5
    投稿日: 2024.07.02
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    ー鮮烈な味の記憶が、ずっとある。 〈あらすじ〉 何年か前の思い出のかき氷、味にうるさい親父をうならせた中華飯店、恋人との別れの旅行。それぞれ忘れられない味がある。 〈感想〉 小川糸さんは喋々喃々以降久しぶりに読みましたが、やはりご飯の描写がたまらなく美味しそうで、口に唾がたまります(笑) 親父のぶたばら飯がたまらなく食べてみたいやつだなあ、、、。 短編小説としては、ちょっと後引く寂しさがある話もありましたが、この秀逸なごはん描写が全てをかき消してくれます。

    2
    投稿日: 2024.06.13
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    ストーリーというより書き味自体が人間臭くて、まあでもそこが良くて、まあでもそこがやっぱりどうしても好きになれないんだよなあと改めて思うなど。

    0
    投稿日: 2024.06.10
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    食の描写が素敵すぎる! あったかいごはんが食べたくなる 食と人は切っても切れない、食の中に思い出も沢山ある こーちゃんのおみそ汁はホロリと泣けた 妻に先立たれ、娘が嫁に行くお父さん 毎日味噌汁作ってくれた娘となら離れてても絶対仲良し親子だよ!

    1
    投稿日: 2024.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯に「ほっこり」って書いてあったので、ワクワクして読んだのですが、これはほっこり?なのか…?感動するお話はもちろんあったのですが、割とシビアで不穏な話ありましたよね?ほっこりの割合少なくないか?と思いました。 短編集なので、いろんなテイストのお話が楽しめてそれはそれでよかったのですが、ちょっと読んでて苦しいのもありました。 1番良かったのは、ぶたばら飯のお話。店内は綺麗とは言えないけどめちゃくちゃ美味しいってとこありますよね。机とか床とか油でギトギトやのに、料理が美味しいから通ってしまうという不思議、、懐かしさを感じました。ぜひともぶたばら飯を食べてみたい。 「母が教えてくれた煮干しだしのみそ汁」これは、うるっときて感動したんですけど、昔話題になった「はなちゃんのみそ汁」と結構似てた気がしたので、新鮮さに欠けているような気がして、ちょっと残念でした。 「ハートコロリット」と「ラデュレのマカロン」が2連続でちょっと不気味な内容だったのは、あえてなのか?間にほっこり系挟んでほしかったなあ、、続けて読むには、私には少しきつかったです。 私は正直、帯には騙されたなあと思いましたが、読んで後悔はなかったです。

    1
    投稿日: 2024.05.15
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    短編集。安定の面白さ。分かってる展開ながら「こーちゃんのおみそ汁」で、死を前にして母と妻の顔を持って愛を注いでいたんだと涙ぐみ、「季節はずれのきりたんぽ」のオチは分からず、最後に家族の愛を感じつつ、苦笑い。「バーバのかき氷」では、歳をとるとは、発酵か腐敗か、最後にその人の生き様で決まるのかもと思ったり。「さよなら松茸」では、やはり、気持ちは言葉にしなきゃいけないと思うが、ひとには縁があり、タイミングがあるのも事実と思う。「いとしのハートコロリット」では、結末が見えてはいるが、ひとはボケた方が幸せな気がした。

    1
    投稿日: 2024.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〝親父の遺言なんだ。嫁さんを選ぶ時は、この店の味がわかる相手にしろよって」「面白い遺言ね」「全くだよ。でも、僕もそう思うんだ。一緒に美味しい食事ができる相手が一番いいってね・・・お袋がよく言うんだ。パートナ-を決める時は、一緒に食事しろって。それで残さないで、きちんと食べる相手だったら、財布を任せても大丈夫だって」「まぁ」・・・〟幸福な食卓、運命の料理との出会い、 ときにはほろ苦く、ときには甘酸っぱい食をめぐっての、人の世の哀切と心の機微が交錯する、七つの味わい深い物語。

    8
    投稿日: 2024.04.17
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    別れがメインの短編集。物悲しさが漂うなかで、ただ悲しいのではなく、思い出やきっかけの食事を通し、大切なことを思い出したり、閃いたり、前を向いたりする主人公たちが描かれている。 食べる表現がとても生き生きとしている、小川さんの特徴が凝縮された作品だと思う。食べるときに得る感覚が、複雑な感情を伴い、ゆっくり味あわせてくれる。それだけでも面白いと思わせられる。 ただ、悲しい話(別れ話や死別)が多いので、暗い気持ちの時には読むのは辛いかも。その中でも明るい中華料理の話が好きだった。

    1
    投稿日: 2024.04.04
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    食にまつわる短編集。 特に好きだったのは「親父のぶたばら飯」 食の嗜好が合うというのは、人間関係を築く中で重要なものの一つだと思っているので、 とても共感できるストーリーだった。

    1
    投稿日: 2024.04.02
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    隙間時間に読みやすい短編集。どの話も温かくもどこか切なく、忙しい日々にちょっと一息ついてほっとしたい時におすすめ。

    1
    投稿日: 2024.03.28
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    あっという間の完読。 食べるの好きだから、いつも食べるのに必死だけど、でもこういう食べ物エピソード、私にもあるかも。

    3
    投稿日: 2024.03.28
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    短編集で読みやすいけれど、食べること(生)を通じて様々な別れ(死)について考えさせられる、それでいて後味はすっきりとした、不思議な一冊だった。

    0
    投稿日: 2024.03.28
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    仕事や色んなことに追われると 食べることを疎かにしてしまうけれど 自分のことを労れるのは自分しかいないから やっぱり食べないと、って。 この本は食べ物に関する短編集で どのお話も温かさと切なさがあり ちょっと落ち込んだ時に読んで ほっと一息ついたり、たまには泣いたり そんな風に生活のなかで読み返したくなる 私にとってはそんな一冊になりました。

    4
    投稿日: 2024.03.25
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    思い出はいつも食べ物と共にある。良い思い出も苦い思い出も、出会いも別れも必ずあるけど、人は生きるために食べる。食べることで人を元気にしたり癒やしたりする力があるんだなって思った。内容は決してきれいごとばかりではなくて、認知症の現実や、恋人と別れて40から再出発する現実、大切な人を亡くしてしまった現実があって、まさに生きていて辛いと実感している瞬間を描いているわけだけど、食べて自分を励まして明日も生きていこうと思える素敵な話だった。

    12
    投稿日: 2024.03.10
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    心温まったり涙したり、食べ物にまつわる短篇集。 自分にとって大切な食べ物の物語って誰一人同じものはないし、ステキなエピソードがありますよね。 いろんな人の食べ物にまつわる思い出、聞いてみたくなります。 私が最後に食べたいものってなんだろうな。 心温まる思い出の食べ物ってなんだろうな。 そんなことを考えながら今まで食べたものや母が作ってくれたものを思い出すのも幸せな時間です。

    3
    投稿日: 2024.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝食に味噌汁を作る話は、心がポカポカしてよかったな。苦しかっただろうな。一緒に生きていきたかっただろうな、と少し涙が出た。 『美味しい食べ物は人を官能的な気分にさせる』、これはわからなかったな。ちょっと読んでで気持ち悪かった。 男性同士の恋愛は、途中まで本当に豚と暮らしているのかと思った笑

    1
    投稿日: 2024.03.06
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    美味しそうな食べ物がたくさん詰まった短編集。読んでいるとお腹がすいてしまう! かき氷の話と、ぶたばら飯の話が好き。 おばあちゃんが食べたいものを理解する勘のよさ。それを手に入れようと必死になる少女の姿が、健気で素敵。 ぶたばら飯の二人は、食の喜びを分けあえて幸せそうで、羨ましいカップル。 「一緒に美味しい食事ができる相手が一番いい」

    6
    投稿日: 2024.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いろんなものが少しずつたくさんの種類出てくる旅館の夕食を大事に大事にひとつずつ食べるように、1作1作を大切に毎晩読んだ 奇しくも息子が「こーちゃん」なので、こーちゃんのお味噌汁は涙がボロボロと止まらなかった 家族とあったかくておいしい食卓を囲みたくなる一冊

    2
    投稿日: 2024.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バーバのかき氷 はな バーバ。認知症。 ママ 運送会社で事務の仕事をしている。 マユ 親父のぶたばら飯 恋人 背が高い。もうすぐ三十歳。来年からカナダに転勤。 珠美 恋人と付き合い始めて半年。同じ会社に勤めている。 さよなら松茸 山下 後藤 山下とのお別れ旅行で能登に行く。 こーちゃんのおみそ汁 呼春 秋子 呼春の母。二十年前に亡くなっている。 父 公務員。 いとしのハートコロリット ショー造 新進気鋭の水彩画家だった。 小林 新橋の芸者だった。 ポルクの晩餐 ポルク 飼っている豚。 季節はずれのきりたんぽ 由里 春彦 由里の夫。新聞記者。 父 四月の終わりに、ひっそりとこの世界から旅だった。 母

    0
    投稿日: 2024.02.15
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    小川糸さんの小説を探している時に、表紙絵とタイトルに惹かれてこちらの小説を読みました。短編で読みやすく、食べ物の描写がとても魅力的でした。夕食前に読んだ『親父のぶたばら飯』、出てくる料理があまりにもおいしそうで読み進めながら思わず生唾を飲みました。『ポルクの晩餐』は、他の短編とは異色で少し驚きました。 小川糸さんの小説は、食べ物が題材のものが多いのかなと本屋さんに並んでいる本の背表紙を見て思いました。他の小説も少しずつ読んでいきたいです。

    8
    投稿日: 2024.02.04
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    ごちそうがいっぱい出てきます。表現力が高いから、まるでその料理が目の前にあるような気持ちになります。 でも、描いているのは、人間模様です。 小川糸さんのは初めて読みましたが、気に入りました!代表作の『食堂かたつむり』もそのうち読んでみたいです。

    16
    投稿日: 2024.02.03
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    食べ物の描写がとても丁寧で、想像を掻き立てる。 特に「親父のぶたばら飯」は、読んでいて中華料理が食べたくなっただけでなく、一緒に美味しい食事ができる相手と結婚したいというささやかな幸せに共感できて、良かった。 自分にとっての忘れられない味は、その料理にまつわるエピソードとセットで思い出されるものだとつくづく感じた。

    2
    投稿日: 2024.01.30
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    食べることは、生きること。 一緒に食べることは、一緒に生きること。 別れとは、もう一緒に食べられないこと。 食と別れに関する小話集。 サラッと読めるが、美しくも哀しいお話たちだった。 今日、大切な人と、食卓を一緒にできる喜びを噛み締めたくなる一冊。

    3
    投稿日: 2024.01.25
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    ひとつひとつが短くて読みやすい。特に好きだったのは「こーちゃんの味噌汁」「季節はずれのきりたんぽ」。切なかったのは「さよなら松茸」 表紙のイラストから、洋食モノだと想像していたけど、題材となったのは和食がほとんど。馴染みのあるごはんも多い分、話が入りやすかった。 「季節はずれのきりたんぽ」は自分の家族と少し似ていて、「インスタントのだしを使っていても、そこには母の味が行きわたっていた」が、本当にそうなんだよな…とグッときた。

    4
    投稿日: 2024.01.21
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    食事にまつわる短編集。 薄いこともあり、あっという間に読み切ります ■バーバのかき氷 認知症の祖母にかき氷を食べさせる孫娘の物語。 ■親父のぶたばら飯 中華街の一番汚い店でプロポーズするカップル。 出てくる中華料理がとても美味しそう! ■さよなら松茸 能登でお別れ旅行をするカップル。 晩御飯と朝食とこれまた美味しそう ■こーちゃんのおみそ汁 結婚当日の朝、娘が作る亡き母親のみそ汁。 ジーンときます。 ■いとしのハートコロリット 記念日に思い出のパーラーで食事する老夫婦 しかし、その真相はちょっと哀しい。 ■ポルクの晩餐 これ、よくわからない(笑) 豚の愛人?を持つ男がパリで豚と心中しようとする話? 豚なの?男なの? なんだかさっぱり理解できませんでした。 ■季節はずれのきりたんぽ 父親の四十九日に自宅で父親の好きだったきりたんぽ鍋を作る話。しかしできたきりたんぽの味は? これは、なんともほっこりする物語。 こーちゃんのみそ汁がやはり一番好きですね。

    72
    投稿日: 2024.01.08
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    美味しい物好きにはたまらない短編集だと思う。一つ一つが短くある時は切なくある時はホロリとさせられました。一風変わった設定の短編もあり、糸さんはこのような短編も書けるんだと驚きました。

    7
    投稿日: 2023.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ご飯にまつわる短編小説集。 さよなら松茸とこーちゃんのおみそ汁が好きだなぁ、と思っていたらポルクの晩餐で頭をガツンと殴られました… これ、豚…っていう愛称の太った男の人を愛人にしてるってことですかね…? でもところどころ、本当の豚みたいな描写あるし、ガチの豚を囲ってるってこと…? いやでも飛行機とかタクシーに豚は乗れなくないか、それともそれが許される世界なのか、それともそもそも主人公も豚…? などと混乱しながら読み進め、結局最後まで豚なのか豚じゃないのか訳の分からないまま終わりました。 不思議な読後感を味わえました…

    1
    投稿日: 2023.11.11
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    料理の表現の多様性がすてきだなと感じた。 そして、食事と人とのつながり。大切な人と食べると料理がさらに美味しく、ときに切なく。短編集ということもあり、すーっと読めた。ただ、、ん?んん??んんん???と話に入れなかった作品もあったので星3つ。

    2
    投稿日: 2023.11.05
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    食に関する7つの思い出。 「バーバのかき氷」 「親父のぶたばら飯」 「さよなら松茸」 「こーちゃんのおみそ汁」 「いとしのハートコロリット」 「ポルクの晩餐」 「季節はずれのきりたんぽ」 食に関する思い出って 悲しかったり、嬉しかったり、 色んな思い出がある。 笑っていても泣いていても どんな時でも食べている。 この本はみんなが確かに味わっていた あの時の風景を切り取って お話にしてくれている。 お腹がすくし、 切なくもなるし懐かしくもなる。

    1
    投稿日: 2023.10.25
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    親を大切にしたいなと思った。 あと何回一緒に食事できるんだろう。 食べたいものを食べておくことも、しておこう。 食って人生の大きい部分を占めるよなぁ。 食と幸せをもっともっと結び付けよう。 1口をちゃんと味わおう。

    3
    投稿日: 2023.09.29
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    料理を題材にした短編集。様々な人生の岐路に経った人が、大切な思い出の料理を口にしながら新しい道を進んでいく。料理の描写はディテールは細かくないものの、どれも口の中に味が浮かび上がるような絶妙な表現。亡くなった親の思い出を語る、味噌汁の話ときりたんぽの話が直球な分印象に残った。

    3
    投稿日: 2023.09.28
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    小川糸さん、初めて読みました。 読みながらヨダレ出てきたのは初めてでした笑 どの話のどの料理も美味しそうで匂いまでかげちゃいそう! 特に最後のきりたんぽは自分と重なるとこがあって号泣しながら、でも笑いながら、読みました。 毎日何気なく食卓を囲んで食べてますが、あ〜食卓って尊いものなんだな、大事な時間なんだなとあらためて感じました。 短編集だけど1話1話に色々な場面の食事があって食べ物があって、色んな人の人生があって、1冊で何度も楽しめる大満足な1冊でした!!

    4
    投稿日: 2023.09.26
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    7話のストーリーから成る一冊です。 オムライスだったりカレーだったり、思い出の食べ物はありますか? 幸せな思い出と共にありませんか? そんな7話です。 介護や認知症といったテーマもあり、認知症の方の視点で描かれている「愛しのハートコロリット」は、胸を突くストーリーでした。 「親父のぶたばら飯」は、結婚に必要な条件と言うのが納得できました。 「さよなら松茸」は、美味しそうに食べる描写が絶妙ですが、別れ話とのギャップに複雑な気持ちでした。 以上が、中でも印象に残ったストーリーです。 元気を貰って読了でした。

    1
    投稿日: 2023.09.23
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    普段小川さんのエッセイに食べ物の話が多いように、筆者自信も本当に料理が好きじゃないとこれほど生き生きとした食べ物の描写は出来ないと思う。

    2
    投稿日: 2023.09.17
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    なんだか小川糸さんばかり読んでるような気がする昨今。 「美味しいもの」が出てくる小説が大好きな私にとって小川糸さんは まさにピッタリの小説シェフです。 1日二食で昼は必ず具沢山の味噌汁……というか具山盛りの味噌汁を作って食べてますが、今日はこの暑さでちょっと邪魔くさいな……と思ってましたが「こーちゃんのおみそ汁」でそんな気持ちが吹き飛んで、お味噌汁をせっせと作りました。

    11
    投稿日: 2023.09.13
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    再読。 美味しい食べ物にまつわる短編集。どの話も優しくてほっこりする話。別れの話もある。でも、そこに美味しい食べ物があると別れは悲しいけど、心が温かくなる。美味しい食べ物の力は絶大だ。 再読しても分からなかったのが、やっぱり『ポルクの晩餐』。今日読んでも分からなかった。ポルクは豚なのか?人間の男なのか?前に読んだときからだいぶ時間がたったから、今日読めば分かるかも、と思ったんだけどな…。 あともう一つ気になった事がある。所々に、いわゆる"ひどい扱い"があった気がする。前は何も思わなかったと思うんだけど。色々なニュースを聞いたりするから、変に勘繰ってしまうのかな?

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    投稿日: 2023.09.05