Reader Store
勝負師の条件 同じ条件の中で、なぜあの人は卓越できるのか
勝負師の条件 同じ条件の中で、なぜあの人は卓越できるのか
守屋淳/日経BP
作品詳細ページへ戻る

総合評価

2件)
4.5
1
1
0
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    勝負師と呼べるようなレベルではないが、15年も専業トレーダーとしてやっている立場で本書を読んだ。 多々参考になるところはあり、率直な感想としては、我が身を振り返るための大切な機会を得られる内容の本だった。

    0
    投稿日: 2024.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    卓越した勝負師の特徴とは何か。頭を抜け出した勝負師は他の人と何がちがうのか。 孫子と孫子のぶつかり、相手にどうやって勝つか、どうやったら勝てるか。 上記の疑問に答えるのが本書です。 ■勝負師 ・勝ち負けがはっきりつくような世界で、ひたすら勝ちをめざすべく執念を燃やす人 ・勝負事において、沈着に状況を見すえて、大胆な手で成果をもぎ取ってみせるような人 大局観、方向性、ビジョン ■専門家に見えて、素人には見えない風景 ・未経験者が気がつかないパターン ・異常性 ・全体像 ・状況の進行方向 ・チャンスと対応 ・過去の出来事と、将来おきる出来事 ・細かな違い ・自分の限界 ・名人の直観は7割あたっている ■卓抜な勝負師に共通する原理 ・勝負が決した直後の徹底した振り返り ・なぜ負けたのか、納得するまで原因をさぐる、わかれば、負けても納得ができる ・悔しいだけでは、二流にしかなれない。勝ったときは、本当に勝ったのか。負けた時はなぜ負けたのか。それを365日続けていく ・プロセスの徹底検証、プロセスの解析と改善への徹底したこだわりを持つ。徹底的にプロセスを重視する ■長い経験を積むための2つの技法 ・定点観測 ・失敗の集積 平戸藩主、松浦静山の名句 「勝ちに不思議の勝ちはあり、負けに不思議の負けはなし」 ■小さく負ける ・進歩するためには、挫折は必要である ・大きく崩れないために、小さく負ける、我慢できるうちは負けろ ■勝負師が当然持っている幅広い知識と教養 ・どちらの領域に進むかを決める、方向性の感覚 ・自己を縛っているものを知るための、自己認識 ・正解のない状況下での抽象化 ・ひらめきに必要な無意識 教養とは、誤った自分の常識を正すためのものさし、今までのやり方を見直すためのものさし。正しさには教養が必要 孫子 百戦百勝してもそれは最善の策ではない、戦わずして相手を屈服させることこそ、最善の策 リーダに必要な教養とは、あくまでも成果につながる教養でなければならない 名君賢将が戦えば必ず勝つのは、相手に先んじて敵情を探し出すだすからである 彼を知り、己を知れば百戦してあやうからず 自分を知ることの難しさ 老子 人を知る者はせいぜい賢者のレベル、自分を知る者こそ、明知の人である ■競争とは異なる概念  競とは、かけっこ、順番をきめる競争  争とは、タイマンでの死闘、1か0か、生き残るための死闘をいう ■敵を知る ・95%の情報は公知である ・事前にしっかり準備をしてたくさんの情報を集めた方が勝つ ・交渉にあたっては、徹底的に相手の情報を調べ上げる ・勝負師の条件とは、努力と根性に他ならない ・人の持つパターンをつかみ、相手の出方を読む ■相手を読む方法 ・相手の立場に立ち、自分はどう感じ考えるのかを推測する ・相手の人格になり切って、その好悪、価値観、性格などをベースに、論理だって相手の新章風景を読み切る ■人の気持ちがわかる勝負師 ・ねたみや嫉妬などの負の感情を学ぶ ・敵にいた卓越した経験者の話を聞く ・性格がわるくても、せめて仕事のときには良い人となれ ■全体の流れ、機会、環境を知る ・アイルトン・セナは6kmのコースを歩いて丹念に観察しながらチェックを行う ・かわらないもの、かわるものを知る。かわらないものがわからないと何がかわったかはわからない ・先行指標を知る ①過去から未来へと繫がりやすいもの ②変化をもたらす本質 ③あり得る未来の幅 ④先取された未来 重要なことは、すでに起こった未来を確認すること、もとに戻ることのない変化、重大な影響を知覚しかつ分析する シナリオプランニング 主観を捨てて、客観的に未来のシナリオをパターン認識する 危機管理 天災は忘れたころにやってくる 大きな流れを感じる 薬はめまいがするほど強くなければ、病を治すことはできない 師を持てば王者になれる、苦言を呈してくれる友人をもてば、覇者となれる 君子は、協調性に富んでいるが雷同はしない。小人は、雷同はするが、協調性はない ■もう一人の己をもつという難問 ・離見の見、舞台のそとからもう一人の自分として自分を見る ・いろんな立場の自分がたくさんいて、自分をみている。複数の自分を持つ ・冷静なもう一人の自分が、アドバイスをくれる 直感 感覚によって物事を捉える ひらめき 考えや思いが瞬間的に思い浮かぶ ■もう一人の自分を持つためには ・理路を知った上での意識づけの努力 ・自分の意識を広げ、相手や場を包み込む ・自分を三人称として、本や文章をかいてみる ■4つのとばし ・スコープ ・時間軸 ・三人称 ・世界観 10-10-10 テンテンテン 10分後、10か月後、10年後 にどうなるか 外交と諜報 そこはかとなく、伝えたいことを伝えあうのが外交 伝えたくない内面を探るのが諜報 情報担当が私心とか期待を込めると情報はゆがむ、情報担当は十分に禁欲的でなければならない、私心がはいると情報が客観性を失う 諫言は3種 師、友人、側近&部下 勝負師の条件 同じ条件の中で、なぜあの人は卓越できるのか 著:守屋 淳 目次 まえがき I 部 「勝負師」たちの土台――当たり前だけど、当たり前にできないこと     第一章 ある領域での長く深い経験 ①察知力と直感   第二章 ある領域での長く深い経験 ②経験の巧みな積み方   第三章 幅広い知識と教養 ①「己を知る」ために   第四章 幅広い知識と教養 ②「自分なりの答」を作る道具として   第五章 幅広い知識と教養 ③「無意識のゆらぎ」のために Ⅱ部 敵やライバルなんて、本当に存在するのか   第六章 「競」と「争」の織りなす世界   第七章 敵やライバルを知るために   第八章 人の気持ちがわかる「勝負師」たち   Ⅲ部 未来は誰にもわからない、しかし…    第九章 環境、そして変わらないもの   第十章 変化の本質を、いかに見抜くか   第十一章 あり得る未来の幅、そして危機管理    Ⅳ部 「己を知る」という難問 ①諫言役を持つ  第十二章 「諌言役」をいかに活用するか   第十三章 「諌言役」の知恵をバラして使う     Ⅴ部 「己を知る」という難問 ②もう一人の自分  第十四章「勝負師」は「もう一人の自分」の夢を見るか   第十五章 外部からの眼   第十六章 人はもともと分裂している   第十七章 「自分を超えた自分」はどこから来るのか   第十八章 メタ認知の技法   最終章 卓越し続けるとは~「勝負師」のあり方~   ISBN:9784296116966 出版社:日経BP 日本経済新聞出版 判型:4-6 ページ数:340ページ 定価:1800円(本体) 発行年月日:2023年03月 発売日:2023年03月22日1版1刷

    14
    投稿日: 2023.10.17