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powered by ブクログ村上春樹のエッセイ集『村上朝日堂』を読みました。 村上春樹の作品は4月に読了した翻訳作品『大いなる眠り』以来ですね。 -----story------------- 生活コラムの金字塔、元祖「村上朝日堂」。 ビールと豆腐と引越しとヤクルト・スワローズが好きで、蟻ととかげと毛虫とフリオ・イグレシアスが嫌いで、あるときはムーミン・パパに、またあるときはロンメル将軍に思いを馳せる。 そんな「村上春樹ワールド」を、ご存じ安西水丸画伯のイラストが彩ります。 巻末には文・安西、画・村上と立場を替えた「逆転コラム」付き。 これ一冊であなたも春樹&水丸ファミリーの仲間入り!? ----------------------- 学生援護会の発行する求人情報誌『日刊アルバイトニュース』に1982年(昭和57年)から1984年(昭和59年)に掲載されたコラム『シティ・ウォーキン』等を収録して1984年(昭和59年)に刊行されたエッセイ集です。 ■シティ・ウォーキン ・そば屋のビール ・フェリー・ボート ・タクシー・ドライバー ・文京区千石と猫のピーター ・大森一樹について ・ダッフル・コートについて ・ムーミン・パパと占星術について ・あたり猫とスカ猫 ・ロンメル将軍と食堂車 ・ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」 ・フリオ・イグレシアスのどこが良いのだ! ・「三省堂書店」で考えたこと ・僕の出会った有名人 ・本の話 ・略語について ・ケーサツの話 ・新聞を読まないことについて ・ヴェトナム戦争問題 ・ダーティ・ハリー問題 ほか ■村上春樹&安西水丸 ・千倉における朝食のあり方 ・千倉サーフィン・グラフィティー ほか ■あとがき 一度僕の働いている新宿のレコード店に藤圭子さんが来たことがあった……すごくすまなそうかんじで「あの、売れてます?」とニコッと笑って僕にたずねた、、、 昔僕の家は毎月河出書房の「世界文学全集」と中央公論社の「世界の歴史」を一冊ずつ書店に配達してもらっていて、僕はそれを一冊一冊読みあげながら十代を送った……フリオ・イグレシアスのどこが良いのだ! 僕のこれまでの経験によると、あの手ののっぺりした顔だちの男にロクなのはいない。 先日久々に「ロシアより愛をこめて」を観ていたら、「君がいなくなるとイスタンブールもさびしくなるね (Life in Istanbul will never be the same without you)」と言うシーンがあった……僕はお正月にはあまり他人の家には行かない、、、 テレビの音がうるさいからである……お正月のテレビ番組ってどうしてあんなにみんな絶叫しているんだろうか? 村上春樹の作品って、小説よりもエッセイや紀行の方が好きなんですよねー 本作品も、もしかすると20歳代の頃に読んだことがあるのかもしれませんが……それでも愉しめました、、、 世代は少し違うのですが、共感できる部分が多く、読みながら気持ちがシンクロしてくるような心地良さがあるんですよね……『付録 (1) カレーライスの話』と『付録 (2) 東京の街から都電のなくなるちょっと前の話』の2篇は、安西水丸が文を書き、村上春樹が挿絵を描くという異色の逆転コラム! この趣向も面白かったですね。
0投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログ34才、まだ熟してゐないエッセー ビーフ・カツレツの話を読む。 すると、丸谷才一の『食通知つたかぶり』を思ひだしたりする。実際、「旅行先で映画を見ることについて」も、多分に丸谷才一っぽい。 ただ、私は食通ではないので、関心がない。(大江や司馬もさうだったらしい。) エッセーの文体も、『いかにして鍛えられたか』『村上T』ほど、洗練されてゐない。《である》《である》《である》がつづいて単調だ。 このとき、34才である。いまでは考へられない村上の様子もみえる。 椎名誠の名前も飛びだすし、豆腐(4)でカストリ雑誌的な未亡人とふける妄想もおこなふのである。女性にたいする時代劇拷問でいいねとか。いまなら、え? って感覚。戸塚ヨットスクールに入れておくとか。そんなランボーな。 いまでは考へられない。 あとからかういった自分すらも隠蔽しだすことを考へると、その意味ではたいへん貴重なエッセー集である。 きらりと光るエッセーももちろんある。ギリシャのはなしなんかがさうだ。
0投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログ四十年前に書かれた村上春樹のエッセイ。若き日の村上春樹の生活が描かれていて新鮮で面白い。体制や過剰な資本主義とは距離を置き自分のペースで生きる彼の感覚に憧れる。
0投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログ見開き一頁で完結してゆくので、読み応えがあるのに読み易い。この雑文集を通して春樹氏の人となりが少し透けて見えてきて、他の作品をより楽しめることだろう。
0投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ2022/9/25、会期最終日に水丸先生の展覧会に行き(佐倉市立美術館)、帰りに見つけた古本屋さんで購入したもの。展覧会内で仲良し2人のエピソードと水丸先生の原画がたくさん見れたので、それを思い出しながらニコニコ読みました。今回村上さんのエッセイ初めて読んだのだけど、めちゃめちゃ面白いな。水丸先生の可愛らしい絵も相俟って、なんだかとてもゆるゆる優しい気持ちになった。
0投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ映画とジャズに詳しくないので 内容を100%把握できているとは言い難いけど 飄々とした語り口が心地よい。 あと安西さんといちゃいちゃしてる対談もよい。 いい大人なおふたりだけど、チャーミングで可愛い。 肩に力入ってるなーと思ったら 村上春樹のエッセイは有効な手段。
0投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ頭を空っぽにして読める 村上春樹の下手くそな絵が見られる 運動しなければ ランニング、スイミング ビタミンCも摂りたい
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ初期のエッセイ。簡単に作れる酒のつまみを紹介したり、カキは食べられるがハマグリは食べられない、肉は牛肉くらいしか食べない、中華料理は苦手、という変わった偏食であったり、電車の切符で繰り返しミスするなど、村上春樹の人物像が垣間見える。今回のエッセイで映画に関するテーマが何箇所もあることから、生粋の映画好きであることがわかる。
0投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日刊アルバイトニュースに連載されたコラム集。 三十代の若き春樹さんのエッセイ。相変わらず自由でのびのび。安西水丸さんのイラストでさらに脱力感。 お気に入りは、 タクシードライバーがわけわからない民族音楽をかけて、「どこのくにの音楽かわかる?」と質問されるエピソード。スーダンの○○地方の音楽を当てるお客がいたなんて本当かな? 早稲田の映画演劇科卒業だったのか。映画を年間200本以上観ていたことにビックリ!お金がない時は、演劇博物館でシナリオをかたはしから読んだという。自分の頭の中だけの映画を作り出せるから。 知らない土地に行くと映画が観たくなるというのも面白い。 パートナーとの馴れ初めまで書いてあって若き日の素顔が垣間見えた。
46投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ「これから日本は成長していくだろう」という希望的観測を若いうちに胸に抱きながら自分の人生を歩んできた世代をうらやましく感じた。 成長を遂げてきている我が国に対して文句を言えなくなってきていることが原因で、最近の若者は閉塞感を覚えるのかなと考えた。
2投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろい! 初めて村上春樹のエッセイを読んだがこんなに面白いとは思わなかった。普段の小説からは考えられないシュールさやゆるさ、だけど文章はしっかりと村上春樹のものでとても新鮮だった。1つの話が2ページで終わるのも良かった。あっさりしていて、テンポ良く進めていけるのも好きだった。 安西水丸さんの絵がなかなか可愛らしくて、想像が捗った。 つけで本を買う話は、子供がツケ払いをすることが可能な町が存在すること自体が面白かった。今じゃ考えられないことであるからこそ、日本っていいなあと思う。 「千倉における朝食のあり方」を読んで、千倉に興味が湧いた。これを読むまで千倉の存在すら知らなかったが、肉屋がほとんどなくてサザエが大量に食べられる街 なんで面白いんだ。
2投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ「日刊アルバイトニュース」(今は「an」という名前に変わっているらしい)に1年9ヵ月にわたって連載されていたもの。1984年(昭和59年)発行からの文庫本、平成8年4月15日 25刷 実家に行ったとき持参の本を読み終わってしまい、弟が残していった段ボール箱を漁ったら素敵なものが入っていた。(小池真理子なんかも入っていたから、昔のカノジョ箱かもしれない) この先も続けて村上春樹エッセイを読もうと思う(弟所蔵の)。 およそ40年前くらい、春樹さん、33歳〜35歳頃のコラム。 世相を反映しているかというとそうでもなく、やはりここは村上ワールドだ。 時代を感じるのはモノの値段くらいかな? 安西水丸氏の味のあるイラスト入りで見開き2ページが1回分のようだけれど、日刊だから毎日だろうし、よくネタが尽きないと思う。 1回分に一度は目から鱗というか、おおおっ!!!というか、良くもこんな文章を考えつけるなあと感心してしまう。 職探しの若者が、これだけ読んだら満足して、もう求人のページは見なくていいやと思ってしまわないか心配である。 映画の話、「こんな死に方はしたくない」ネタ、食べ物のこと、有名人の悪口ネタ(!) そういえば「文豪の悪口本」というのを読んだことがあったけど、文豪は悪口を書くとき、やたら筆が冴えるのよね(笑)
6投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログいい意味でゆるくて読みやすかった。 執筆当時の80年代が、現在と変わらないものもあれば もう失われてしまったものもあり、私はどちらかといえば80年代がうらやましく感じた。 さまざまな情報がリアルタイムで取得出来る現代と アナログでいろんな事が不便だった昔。 どちらがいいかわからないけれど、 お金なくても楽しくて、ささやかな事で幸せになれた80年代を20代で経験してみたかったな。
1投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ初期の昭和のエッセイ集。 本についてのところは面白い。 子供の頃、父親のつけで本を買っていたらしい。 No.318(個人的通版) 処分
4投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログ村上春樹さんのエッセイは、人柄や人間らしさを感じるし、人を惹きつける文章だなあ。自分が生まれる前の時代の話は新鮮に読めて面白い。 安西水丸さんの挿絵も素敵です。 電車の切符を失くす話、面白くて好き。
2投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログ1984年刊。『日刊アルバイトニュース』に連載された、安西水丸さんが挿絵を手掛けた村上春樹さんのエッセイ。挿絵で1ページ、エッセイで2ページの計3ページが1篇の分量です。 村上春樹さんって、思ってたよりもずっと外向的だなあ、とこのエッセイから感じられました。アウトサイダーってほどじゃないまともな感じがしてる。なんか、とっても健康なんです。 80年代。こういった、くだらなさと嘘と雑学と気楽さとが混ざり合った空気感の創作物で笑ったり楽しんだりする、というのがおそらく生まれでたのが80年代ですよね。僕は77年生まれなので、物心ついてから小学校を卒業するまで80年代の(でも地方の)空気にどっぷりと染まって育ちました。だから、このエッセイを読むと、当時のどこか空っぽというか、飄々としたというか、そういったすかすかなおしゃれさの、ポジショニングがとても高いところにあったような印象が甦るのです。それは都会的なのでした(まあ、村上さんはそんなおしゃれさから片足をはみ出している感じはあります)。 今読んでみると、またそれとは別の、今だからこその違った感想も、先述の当時を想起して甦るものと並走して立ち上がってくるのでした。並走するもの、それはまず、けっこうな力業で軽業をこなしている感じがあります。書く人は、当時は当時の枠組みの窮屈さを感じていたのでしょうけれども、それでも自由闊達さがそこにはまだある。未知の荒野が眼前に広がっているなかで書いている。 つまり、今と比べてやりにくさというものもあったのだろうけれど、別の意味で今と比べてやりやすさがあったはずで、そのやりやすさはたとえば、書いた文章が売れても密やかな空間で躍動していられる、というのではないかと思う。今と80年代の、衆目というものの違い。今ってとくに情報も文章もバイアスがかけられた状態で広まりやすいだろうから。 今って良くも悪くも、すべてが同一空間に並べられやすい。みんなおしなべてまな板の上の魚にされやすい。1984年って、いくつもの小さなまな板が点在していて、それらはそれぞれの場所で密やかだったのではないか。サブカルの異空間がぽつぽつと別々にあったというみたいに。 だから、それぞれ密やかで目立つことなく、異空間の仕切りで区切られていたから、『村上朝日堂』のようなある種のやりたい放題的散文(そこにはちょっとした放縦ゆえの小さな解放感がある)がエンタメとして成立していたのかもしれない。というかまあ、そのやりたい放題が当時の若さの一面なんだろうね。本書刊行時の村上春樹さんは35歳前後だし、大人として書いているのだけど、それでも今の僕が読むと「まだまだ青さがあるぞ」と読めてしまう。そして、どことなく乱暴さをうっすらとはらんでいる。それはこの時代に許されていた(あるいは抑えられていなかった)、無知のゆえの乱暴さではないか。無知というか、当時、未だ知られていないものが多すぎて、許容されざるを得なかったものや議論されずにいたものたちの自由さ(勝手さ)からくる乱暴さ。文化人の中で、武闘派でもない、たぶん穏健派に仕訳されるような少数の人たちのなかにも、そういった「腕力」が簡単に見受けられる時代だったのでしょう。いや、現在の時代性からくる価値観で眺めると、そこに「腕力」が見えるだけで、当時はとても平和的なものとして目に映っていたと思います。こういうかたちで時代の変化を体感するとは、思いもよりませんでした。 本書のような、放縦な創作。それは、現代では抑圧がすごくてなかなか作る気にならないというか、たぶん視野の外にあるような創作論からできている。現代のこの息苦しさを認めてしまっていいのかなあ。ほどほどに放縦できるくらいが生きやすい。枠内にばかり収めようとせず、ボーダーライン上だとかグレーなところだとかを狙っていこう、と言いたくなってくるのでした。 ……と論じてみてもまあ、これは完全に後出しじゃんけんであります。今回は言いたい放題ぽく書いてみました。
12投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
彼の作品は小説としての顔だと 「答えが明確に出ない」から好きではないです。 各自考えろ、というスタイルなのはわかりますがね… このエッセイは面白いです。 意外なのは昔は結構ひどい生活を 送っていたようで。 今のあの姿からは全く想像がつかないです。 それとこの当時まあまあ良く切符をなくすのよ。 完璧そうな人なのにな…と思いました。 そして何気に画伯をいじるのです。 ある嫌いなものを意図的に書かせる嫌がらせ(笑) なおその文章はグロいです。 そんなものぜってぇに見たくねぇよ!! こちらは愛せそうだわ。
1投稿日: 2022.11.26
powered by ブクログ村上春樹のエッセイが楽しくて次々読んでいます。 これも楽しかった。 引越し、電車の切符、豆腐の話。たいしたトピックじゃないのに、村上春樹ワールドが展開されていて面白い。 豆腐屋さんで豆腐を買った経験がないので、その朝にその日食べる豆腐を買いに行くのぜひやってみたい。美味しそう。 「ミケーネの小惑星ホテル」が特に好きでした
1投稿日: 2022.09.13
powered by ブクログ人生初エッセイは、最近ハマっている村上春樹から。物語でなくとも、これといったテーマがなくとも、この人の文章はなかなか面白い。初めてエッセイというジャンルを読んだが、物語とも論説とも違って、著者の人生観に、文章を通して(直接的に登場人物を介在せず)迫れるということは、人生の先輩から色々と非日常的な物事等を学べるので非常に価値があると思った。またエッセイにもぜひチャレンジしたい。
1投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ話が古すぎてなんか今読むとあんまり共感することがない。エッセイってそういうもんなのかもねと思ったけど、読み進めるといつもの村上節で楽しい。
1投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログ村上春樹のエッセイはまじでくだらなくて(褒めてる)、めっちゃおもしろいし気楽に読めるから、みんな読んだらいいと思う。 水丸さんのイラストもよき。 虫が大嫌いな水丸さん。毛虫の話の挿絵を描きたくなさすぎて「村上さん、きもちわるいよ」のメッセージを描いちゃうの、めっちゃジワった。可愛い。 でも毛虫の話とナメクジの話はまじでキモイから要注意です。
2投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログえっらい昔の話ですよ、コレ。 作者が35〜6歳の時ですよ。 国電なんて走ってますよ。 切符ですよ。 それでも変わらないものは変わらないし、真理は真理だし、村上春樹も安西水丸も面白いし、つまりいいものはいいって話。 「どんな風に書くかというのは、どんな風に生きるかというのとだいたい同じだ」p.35 「いちばんヤバイのが専門家の話、その次にヤバイのがかっこいいキャッチ・フレーズである。このふたつはまず信用しない方がいい。」p.38 「年をとってから思いかえしてみると自分がすごくはりつめた青春時代を送ってきたような気がするものなのだが、実際にはそんなことはなくて、みんな馬鹿なことを考えながらたらたらと生きてきたのである」p.71 「抜け道の数が多ければ多いほどその社会は良い社会であると僕は思っている」p.80 「世の中には右から左に抜けていくだけの身につかない情報が余りにもあふれすぎてるんじゃないかと思うだけである」p.218 「若い人たちの傲慢さや無神経さって、それだけで独立して機能していて、権力に直接結びついていないから、そのぶんだけ若い人たちを相手にしているとホッとするのである。」p.272
2投稿日: 2022.04.04
powered by ブクログ村上春樹さんの長編小説はだいぶ前から読んでるが、エッセイは始めて。 こんな人だと思わんかった。 個人的には、ネコの当たりとハズレの話が印象に残った。 あ、あと、電車の切符を耳に入れておくの。 また別のエッセイも読もう。
1投稿日: 2022.03.20
powered by ブクログゆるいエピソードが多くて、心が落ち着く。特にタクシードライバーの話がお気に入り。自分は、滅多にタクシーには乗らないが、乗る機会があれば、タクシードライバーさんとお話してみたいなと思った。
7投稿日: 2022.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹さんのエッセイを初めて読んだ。隣でぽつぽつ話して聴かせてくれているような口調の中に、映画をひたすら見たりシナリオを見て想像を膨らませるエピソードはじめ、節々に凄みがあるのが良い。そして、安西さんの挿絵も素敵。さらに、安西さんの挿絵が描きづらい題材を持ってきて困らせてやろう、という狙いで豆腐の話が立て続けにきたり、嫌いな虫の話を敢えてしたりするのが妙にカワイイ。
0投稿日: 2021.07.09
powered by ブクログ村上春樹さんがまだ30代だった頃のコラム集。 話しかけられているような気分で読みました。 水丸さんのイラストもとっても良かった。 後半に2人の対談のようなものもあって、楽しかった。
1投稿日: 2021.07.08
powered by ブクログ大学受験の合格祈願の破魔矢を ふたつにへし折って 神の存在を試す人が描いたエッセイだもん 面白いに決まってる。 私も子供の頃お守りの中身を開けたことがある。 その時はすごく罪悪感に駆られたものです。
1投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログ今まで読んだ中で一番とがっている頃の村上春樹。 らしさは健在。 生活スタイルは自分でつくるもの 2021.4.5
5投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログ当時の世の中の空気や流行りごとがわからないので、共感のモテない話題も今の世の中で暮らしていると思うのだけど、人の本質は変わらないなあという部分も多い。
1投稿日: 2020.07.19
powered by ブクログ村上春樹が苦手な人にこそオススメ! 2014年に亡くなった安西水丸のイラストもマッチしている。 近年では言えないのでは、というような毒舌があったりで、小説からは随分と異なる村上春樹が見えてくる。 何度読み返しても面白い。
1投稿日: 2020.06.24
powered by ブクログ本当に読みやすい。寝転んで読むイメージ。引越し、電車の切符、豆腐、虫、本、食物の好き嫌い、拷問については特にシリーズものとしてちょっとほっこりする話が続く。村上氏がまだ30歳代の頃のエッセイ。この方のシンプルな生き方が顕れているように感じる。切符を失くさないために耳の中に入れるという逸話は本当かなと思ったけど…。大学時代から映画好きな著者は旅行先で映画を見るばかりのこともあるようで、この人が語ると違和感がない。安西氏のイラストが楽しいが、この安西氏の出身地・房総の田舎町の食事の逸話も面白い。
0投稿日: 2020.06.13
powered by ブクログ『日刊アルバイトニュース』に連載されていたエッセイ。2ページの分量という制約のなか短サイクルで生み出される創作物に凄みを感じるものの、著者が別の作品で語っていたような「物語に成らなかった物語の澱」みたいなものなのかなと思った。読み易く消化抜群だが、後味めいたものは覚えておらず。安西水丸氏との(日本独自の文化の)対談は緩くてなかなか好きだ。
1投稿日: 2019.09.12
powered by ブクログビールと豆腐と引越しとヤクルト・スワローズが好きで、蟻ととかげと毛虫とフリオ・イグレシアスが嫌いで、あるときはムーミン・パパに、またあるときはロンメル将軍に思いを馳せる。そんな「村上春樹ワールド」を、ご存じ安西水丸画伯のイラストが彩ります。巻末には文・安西、画・村上と立場を替えた「逆転コラム」付き。これ一冊であなたも春樹&水丸ファミリーの仲間入り!?
0投稿日: 2019.06.18
powered by ブクログ2019年13冊目。 素晴らしく脱力させてくれるエッセイ集。この「人生の足しにならない感」が、敬意を抱くほど心地いい。そこに輪をかけて、安西水丸さんの脱力イラスト。描きづらいイラストにするためだけに豆腐を話題にしたエッセイを続けて書くような村上春樹流いたずらも最高。 1テーマにつき、文章が2ページとイラストが1ページ。村上春樹さんのリズム感の良い文書に乗っかって、ノンストレスで延々と読めてしまう。ときどき毒気が入ってくるのもやみつきの一因。人生において役立つかは定かでないテーマばかりだけど、文章を読む楽しさを思い出させてくれる意味で素晴らしい良薬。 途中までは夜寝る前にダラダラと読んでいたけど、後半は間違えて昼間の生産的な時間に読んでしまった。「間違えて」と言ってしまいたくなるほど、「さて読書するぞ!」と思って読む本ではない。これは間違いなく、ダラダラと読む本だ。そしてダラダラと読むのであれば、こんなに適した本はないのではないかと思う。
4投稿日: 2019.05.12
powered by ブクログ村上春樹はエッセイの方が好きですね。朝日堂シリーズ。1作目が一番ですね。 時間のかかるステーキより、すぐ食べられる枝豆的な。 水丸さんの脱力感ある絵も良いです。 気楽になりたいときに読めます。 一躍有名になる前の頃の作品で大のお気に入りでした。 どーでもいいことしか書いてないんだけど 気分転換で再読したりしました。 ノルウェイの森あたりでバカ売れしたら手の届かない人みたいになってなんか残念な気分になりましたねえ。
10投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログ「あたり猫とスカ猫」猫にはあたりとスカがあるという。外見ではわからず、血統もあてにならない。何週間か飼ってみるとやっとわかる。村上氏の経験から、あたりにめぐりあう確率は3.5匹から4匹に一匹だそうだ。私が猫だったら間違いなくスカになるだろうから、ペットとしての面白みは足りないけど、スカに共感。
0投稿日: 2019.04.10
powered by ブクログ近くのスポーツセンターで、エアロバイクをこぎながら延べ4回かけて読了。 一言で言うと「ウィンナ・シュニッツェル食いたくなった」ですな。 こういう雑文集は好きです。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログこの後大人の工場見学が流行しませんでしたか?小学校のPTAでも、母親教室で工場見学が目白押し、行きたいけど、忙し過ぎて行けない毎日を過ごしていた事をふと思い出す一冊。
0投稿日: 2018.10.06
powered by ブクログ特にどうのこうの言う必要は無いが、最近、村上春樹のエッセイは私にとっての精神安定剤の役割を果たしている。
0投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログきょうちゃんのお気に入りの本らしく、貸してくれた。村上春樹のエッセイを読むのは『走ることについて〜〜』から2冊目。 読み始めたのは、たぶん福岡に遊びに行ったときの飛行機で、お盆くらい。見開き1ネタの軽妙エッセイに安西水丸さんの楽しい挿絵付きなので気軽に読んで、気軽にやめて、を繰り返したら読み終わった。村上春樹の似顔絵がわりかし似ててかわいい。笑 水丸さんが描いてくるイラストが楽しみで、連載も楽しかったらしい。わかる〜。 そのときのことを飾らない言葉で書いているのでとても読みやすかった。一気に読む感じではない、こういう本が手元にあると眠れないとき(あまりないけど)とかに良さそう。 千倉のお話が面白かったので、付録の安西水丸さん(千倉出身)との対談を先に読んじゃった。千倉行ってみたいなぁ。早く結婚することについての対談も楽しかった! 一人討論会をたまにやるというのが興味深かった。人間の意見や思想がどれだけその場しのぎであやふやかがわかるらしい。偏りを減らせそうだから、いいかもと思った。
0投稿日: 2017.09.10
powered by ブクログゆるいし、くだらないし、軽いし。 小説だと結構気取ってる気がするけど、このエッセイの中ではフツーの人。 奥さんに頭が上がらないのかなあ笑 安西水丸さんの絵は、すごく下手そうなのに実は上手だからすごい。 水丸さんとか和田誠さんみたいな絵が描きたい!
0投稿日: 2017.03.22
powered by ブクログ最近のエッセイと読み比べると、春樹さんとても若い。浮気や奇行の願望をあっけらかんと語るパートが痛快。虫や拷問など悪趣味なトピックも多い。いかにもマガジンハウス的なサブカル感が味わえる。
0投稿日: 2017.02.22
powered by ブクログ村上春樹のはじめてのエッセイ。 1984年出版ってことはもう30年以上も前なのか…相変わらず時代を感じさせないですね。彼自身の感性も、今と昔ほとんど変わっていないような気がする。 簡易でユーモアの効いた文章が読みやすくて、内容もライトで身近なのであっという間に読み終わりました。 バレンタインデーに切り干し大根を黙々と食べているとか、正月に対して疑心暗鬼なところとか、なんだかんだ奥様に頭が上がらないところとか、もはや愛おしい。笑 安西水丸さんとのとても親しげな対談も良かったです。
0投稿日: 2017.01.20
powered by ブクログ「村上さんのところ」を読んで、やはり村上主義者としてはエッセイや短編も読んでおかねばと手に取った一冊。 寝付きのお供にちょうどいいユルさでした。
0投稿日: 2016.10.07
powered by ブクログ実家に帰省したおり、本棚にこの本を見つける。「昔読んだよなぁ」と思いながら、本を手に取り、パラパラめくると、書いたときの村上春樹氏より年上になっている事に気付く。これを読んだ時は20歳過ぎだったから、だいぶ月日が経ったな、再度読めば何か違いを感じるかな?と思い、再読。 この頃の村上氏は勢いが有るなと思った。村上氏の小説は20代の頃それこそ繰り返し何度も読んだが、「カフカ」から違うなと思うようになり、読まなくなってしまった。また、不思議とエッセイも大人意見が強すぎて、読んでいておもしろいと思えなくなってしまった。昔の物は今読んでも、小説、エッセイ共に面白いのに。小説とエッセイの関係も不思議だなと思った。 このエッセイは読んでいて、時折クスッとさせられて、ふと気づく。ああこれが、批評とエッセイの違いなのかな。これがユーモアかと思う。
0投稿日: 2016.05.19
powered by ブクログエッセイ。しかも村上春樹と安西水丸のコラボ。 村上春樹さん周辺のいろいろが気楽に書かれてて良いです。 辞書買いかえるの好きです。百科事典、思い切って就職したとき買ったわ、そう言えば。
1投稿日: 2015.11.25
powered by ブクログ1980年代の、私が小学生くらいの時代背景を30代の村上春樹が書いているエッセイなので、 懐かしいところや、昔はそうだったんだなぁなど分かって さらっと読めました。
0投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログ一つ一つの話が何気ないことなんだけど、村上さんの感性のせいかなんだか面白く安西水丸さんの絵がさらに無表情な面白さを誘う。 いっぱいあって全部は覚えてないけど、引っ越しの話、千倉の話、が好き。 海のものをもりもり食べたい。 私は生まれてこの方、2回の引越しもほとんど徒歩30分圏内くらいだったのでどこか真新しい土地にどどーんと移動したいものです。 北海道とか、高知とか住みたい。あとはやっぱり欧米。 とりあえず、何だかいい時代だなあ。
0投稿日: 2015.11.09
powered by ブクログ名前が連なっているだけあって村上氏と安西氏の仲の良さを感じる作品。挿絵が困るテーマをわざわざ考える所は微笑ましい。様々なテーマで書かれているが虫の話が特に好き。著者の生き物好きがにじみ出ている。
0投稿日: 2015.10.28
powered by ブクログ「村上さんのところ」をネット上で読んでいたためか、この本では作家の物理的年齢の若さを感じる。まぁ読者からの質問に答えるという形式とは全く異なるので何ですが、その内容に何と言うか若さ故の過ち的なものを感じなくもない。 あと30代前半で中年という発想にも時代を感じる。確か村上春樹とやすきよは同世代な気がするのだが(記憶違いだったら申し訳ない)、確かにやすきよの30台中頃の今から見るとベテランさ加減というのは、確かに時代の移ろいが見て取れる。 うーん、村上春樹から完全に脱線の感想。でもやすきよの漫才は一度見てください(かくいう当方もDVDで初めて経験したので偉そうには言えないのですが)、モノが違うとはこのことを言います。
0投稿日: 2015.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹をちゃんと読もうシリーズ・第何段だかはもう忘れた。 これも安西水丸さんの絵と一緒になっているエッセイ。 ぱらぱらめくっている・・・だけのつもりが最後まであっという間に読み切ってしまった。おもしろい・・・! エッセイはまだまだ読んでないのあるし、翻訳もいっぱい残ってるし、しばらく読むものに困ることはなさそうで有難い。
0投稿日: 2015.06.22
powered by ブクログエッセイはなぜか昔から苦手で、なかなか手がでなかったけれど、好きな作家のエッセイは楽しめると知った。
0投稿日: 2015.02.26
powered by ブクログ春樹さんのエッセイ面白すぎる。ひたすらくだらないのがいい。実は小説も一見難しそうで、登場人物が変なこと言ってたりするんだよね。とりあえず、このエッセイ読んで、みたい映画が三つも増えちゃった。
0投稿日: 2014.09.18
powered by ブクログ村上春樹の初エッセイ集。 最初の方は新鮮でおもしろかったけど、後になるにつれちょっと飽きが……。 とはいっても自分が生まれる前に書かれた話だし、仕方のないこともあるのかも。 安西水丸さんのさし絵が味があってよかった。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログ私が生まれる二十数年前の作品なので特に共感できる部分もなく、そのためクスリとも来なかった。また、これを読む前に「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」「村上ラヂオ2」と比較的新しいエッセイを読んでしまった。それらは笑いをこらえられない部分が多々あったので、正直期待はずれだった。
0投稿日: 2014.08.26
powered by ブクログ村上春樹が30代前半に書いたエッセイ。今やノーベル賞候補の彼にもこんな時代があったんだというような、駆け出し作家の初々しさと少し肩に力の入った文章。週刊アルバイトニュースという媒体の連載を寄せ集めたものらしいが、仕事の受け方も今とはまったく違ってとにかく働いているという印象。すごく親近感を感じた。時代は1980年代前半だが、物価が安かったり、地球儀や地図帳を買い替えるとか買い替えないとか今では考えられない悩みがあったりして、時代のシンプルさとバブル独特の楽観性があってすごく良い時代だなぁと思う。エッセイというのは人の人生が描かれているという点で面白く最近は小説よりもよく読んでいるが、特に過ぎた時代の話は面白い。それも、昔を振り返ったものよりも、昔描かれたものを今読むのが、当時の息遣いもリアルで良い。 あと、彼は生活そのものがファッションだという感じがして、そこが若い自分がぐっと鷲掴みにされた所以だと思う。中華料理やラーメンは嫌い、食べられないていうのは何かかっこいいもの。
0投稿日: 2014.06.26
powered by ブクログこの間亡くなられた安西水丸さんと、村上さん共著のエッセイ集。絵を安西さんが担当してるんだけど、春樹氏の文章にこんなにしっくりハマる絵はなかなかない…とぼけた画風に心ひかれます。文章も、絵も何度見ても飽きがこないんだよなー。 印象的だったのは、切符を折りたたんで耳に収納していたという話。失くさないようにそうしてたらしいが…凡人にはなかなか思いつかないユニーク?な発想。そこは凡人で良かった、。
0投稿日: 2014.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ハイファッション」という雑誌で連載されていた30代半ばの頃の春樹氏のエッセイ。水丸さんイラスト付き。 春樹氏のエッセイを立て続けに読んでいて、気付いたことは、やはりこだわりが強い人だ、ということだ。 ・意外にも、文章を書くことは天才ながら、人と話すことが苦手で、講演会なんてアガってしまって本当に出来ないらしい。ついでにサイン会もしない。 ・新聞も読まなければTVも見ない。正月は「紅白やゆく年来る年のような無意味なもの」は一切見ない。 ・かなりの偏食。肉は食べない。中華料理も一切食べない。 ・早朝に起きて朝食を作って食べてジョギング。もしくはプール。それから仕事にとりかかる。サラリーマンを経験したことがないのに、規則正しい生活を送っている。 ・と思いきや切符をすぐなくしたり、意外と抜けてるところもある。 天才って、やはりどこか変わってるんだろうなー。
0投稿日: 2014.02.22
powered by ブクログもう30年くらい前の『日刊アルバイトニュース』に連載されていたコラム。時代を感じるエピソードが多かったです。電車の切符をよくなくしてしまうので切符を耳の穴にしまっておくというお話しはビックリでした。よくそんなものが耳に入るものだと。今では出来ないことですよね。虫の話は気持ち悪かったですが、それ以外は始終和やかな気持ちで読んでいけました。安西水丸さんのイラストがこれまた楽しいですね。
0投稿日: 2014.02.21
powered by ブクログ今この本が手元にないから確認できないのだけれど、 たしか、56ページの最後に、いいことが書かれていた。 仕事にすきまがあればあるほどいい、みたいなことが。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログこの本を最初に読んだのは高校生の時。 あの頃はちっとも面白くもなかったような本も、当時の村上さんよりも年上になってから読むと面白い。 豆腐の話、ロンメル将軍の話など面白くて懐かしい。
0投稿日: 2013.12.02
powered by ブクログ村上朝日堂シリーズの第1弾。他の村上朝日堂シリーズを全部読んでからここにたどり着いた私はかなり邪道。もうかなり昔の作品になるので、時代の流れを感じずにはいられない部分もあるけど、やっぱりいいね。村上春樹という人物はこの時からぶれない一本芯をもってるなぁと感じる。虫の話は本気で気持ち悪い。水丸さんのゆるい挿絵がたまらなくいい味。この時には彼がこんなに凄い作家になるなんて誰が思ったんだろう。2012/325
0投稿日: 2013.11.17
powered by ブクログ村上春樹のエッセイは初読。これは、1980年代の初め頃に『日刊アルバイト・ニュース』に連載されていたコラムを収録したもの。30年も前のものだが、ところどころに時代的な齟齬はあるものの、ほとんど古びた感じはしない。「まるで苦労のあとというものが見受けられない。いくら苦労を見せないのがプロと言われても」―これは、本書の挿絵を担当した安西水丸に向けて語られたものだが、そのまま村上春樹にもあてはまりそうだ。全編、気楽に軽やかに語っていて、苦労の跡は見えない。それでも、実は案外に苦労していたのかもしれないが。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログわたしの生まれる少し前のもの。数年なんだけど、バブル、冷戦中に生きていたかったなあとつくづく感じる。それくらい差を感じるのに、違和感なく読ませるこの人はやっぱりすごい。
0投稿日: 2013.08.30
powered by ブクログさくさくと読めてしまうエッセイ集。 切符の話としっぽの話、なぜわたしが村上春樹が好きなのかということがこれらの話を読んで理解できた気がする。 つまりは意味のないことが好きか否かってこと、彼は前者でわたしも前者なのだ。一緒だ、なんていうのはおこがましいかもしれないけれど。 2018.11.26再読 春樹エッセンス詰まりまくりの一冊! いつ読んでも楽しく読めてしまうな〜 安西水丸さんの文章も読めます。挿絵の村上さんの絵はシュール。
0投稿日: 2013.07.23
powered by ブクログバブル前の話だから、今とかなりずれてるところがあります。それはしょうがない。 デビューしたての頃だから、どこか辛辣な物言いが多いです。でも、どうでもいいことがいっぱい書いてあるのは変わりません。
0投稿日: 2013.07.08
powered by ブクログ久々に読んだ やはり良い 村上春樹的たらざるところが散見されて新鮮 その一方で基本的にはいつもの村上エッセイの空気感
0投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログ1話がとても短いので、どんどん読めます。このころから、食べ物にこだわり、ジョギングもしていたようです。 約30年前に書かれたエッセイですが、村上さんはこの時から今の自分を想像できていたのでしょうか。ノーベル文学賞が取れそうな作家になっているという事を。 このシリーズが他にたくさんあるようなので古いのから順番に読んでいきます。
0投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログUFOをユッフォーて読むのが気に入らない村上春樹。「USAならユッサァーて読むのか」 見開き、2ページで完結の短いコラムです。とても読みやすい。私が生まれるすこし前(20年以上前)の本なので、時代を感じます。物価とかね・・・ 村上春樹の、奥さんとのなれそめが読めたのは収穫だった。まだ若かったころだしね。「つれ合い」っていいですね!
0投稿日: 2013.03.12
powered by ブクログ村上春樹がいまの自分と同じ年の頃に書いた本。「34のときの村上さんは、こんなことを考えていたのかー」と思いながら読んでいる。日常の何気ないことについて書いてあるので、とてもとても読みやすい。村上春樹の文章はやっぱり好きだなぁ。
0投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ図書館で。 昭和59年に掲載された作品と言うことなので時代を感じさせる物があったり変わらないな、と思うところがあったり。軽く読めて面白かったです。 どの話もふうん、と思うところがあったし面白かったですが鷲が土地を所有する話とフリオイグレシアスの話が面白かったな。フリオ氏は今はやりの歌手や芸能人に置き換えても通用すると思います。
0投稿日: 2013.02.13
powered by ブクログ肩の力を抜いてさーっと読めます。 そのゆるゆる具合が好き。安西さんの絵もいい味出してる。 食べ物関連がほんとにいい。ギリシャでご飯食べてみたい…。
0投稿日: 2013.02.10
powered by ブクログ村上春樹の小説は苦手だがエッセイは面白過ぎる。 もう一度、小説を読んでみようかなという気になった。 エッセイの事、もっと早く知りたかった。 もっと早く読んでおけばよかった。
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ随分前に読んだけれどずっと捨てずに取っておいたので再読。 このくらいのお気楽な軽さが好きです。 でも根は真面目。
0投稿日: 2012.12.13
powered by ブクログ小説しか読んだことのない私にとって、このエッセイはかなり衝撃だった。なんともゆるく、その間に合間見える生活のストイックさがとても良いと思った。 人に贈られて読んだ本。
0投稿日: 2012.10.28
powered by ブクログゆるい日常のエッセイ。安西水丸のイラストと相俟ってほのぼのする。 読みやすい文体で1時間もあれば読める。普段本を読まない人でもスラスラ読めるはず。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ短編エッセイ。 自分が時々考えていたりすることが書かれていて、ツボにはまった。 裏のないあっけらかんとした文。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログ地下鉄銀座線の暗闇、冷や奴、ビーフカツレツ、神宮球場、ダッフルコート… 受験前に読みました(遠い目)
0投稿日: 2012.08.04
powered by ブクログビールと豆腐と引越しとヤクルト・スワローズが好きで、蟻ととかげと毛虫とフリオ・イグレシアスが嫌いで、あるときはムーミン・パパに、またあるときはロンメル将軍に思いを馳せる。そんな「村上春樹ワールド」を、ご存じ安西水丸画伯のイラストが彩ります。巻末には文・安西、画・村上と立場を替えた「逆転コラム」付き。これ一冊であなたも春樹&水丸ファミリーの仲間入り!?
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログ豆腐から拷問についてまで...いろいろな(バラバラな?)テーマで語られる短編エッセイ集。著者がまだ33歳の頃に書かれたものだということにびっくり。最近読んだ『おおきなかぶ、むつかしいアボカド』と比べても全然ブレたかんじがしないのがさすが。“電車とその切符”の章にわかるわかる!と大きくうなずいてしまった。
0投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上朝日堂はいかにして鍛えられたか→村上朝日堂の逆襲 と読んでから村上朝日堂を読了。 かなり昔の話ですが今とどれだけ違っていたのか比較して 読むことができて少し面白いです。 全ての項目が見開き2ページに収まっているので サクサク読み薦めることが出来ますし 実際に雑誌(週間アルバイトニュース?)のコラムだったみたいですが そんな感覚で読めました。 それでいて村上春樹の人となりがよく出ていて 楽しめた感じですかね。 最後に載っている結婚観とかが自分と似ていて ちょっと嬉しかったり。
0投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ僕が生まれた頃に書かれたものだから、かれこれ25年以上前のエッセイになる。この当時から高度成長期(著者の青年期)との対比で「今」を語るエピソードがちらほらあり、そういうのを見ると、なんだか25年前も今も世の中変わってないなーという印象を受ける。さらに著者の(めったに書かない)昔の日記によれば、その高度成長期ですら案外「みんな馬鹿なことを考えながらたらたらと生きてきた」というのだから、日本は昔からあんまり変わっていないのかもしれないね(もちろん皆がたらたらと生きていたとは言わないけれど)。野球観戦の楽しさも当時から健在のようだ。会社帰りに神宮でちょびちょびビールを飲みながらナイターを観戦するサラリーマンに憧れる。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログたまに無性に読みたくなる「村上朝日堂」。 小説とは違う理由で、全く別のものとして村上春樹さんのエッセイは好きです。
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログ僕が生まれる1年前、1984年という時代の空気とか、大好きなハルキ氏の少年~青年時代の思想とかがしっくりと入ってくるエッセイ集。正月にぐだぐだ読むにはちょうどいい。
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログデタッチメントが村上春樹の小説のテーマだとすれば、エッセイはその真逆ですね。アタッチメントにあふれている。人と接したい!自分はこういう人間です!という主張で一杯です。 どのエッセイも安西水丸さんのイラストとあいまって、かなりとぼけた内容で、これもまた小説の反対です。 真剣とおとぼけ。この両面あって、はじめて「人間」ですよね。北野武のギャグと映画みたいな関係。 それにしても、小説は海外でも評価が高いが、エッセイは翻訳しても流行らないだろうな、あまりにニッポン・ローカルで。
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログ難しい本を読んだ後だとか、何も考えたくないけど暇って時に読むのに最適ですね、 村上春樹って人は本当はすごいいろんな事考えてるのに、それを見せない所がいい
0投稿日: 2011.11.19
powered by ブクログ村上春樹さんをあまり読まない者の感想です。 村上春樹さんのエッセイってどんな感じだろう? という興味から読み始めたんですが、なるほどといった感じです。 この本は自分が生まれる前(1984年)に書かれたもので、 当時村上さんも35歳とか非常に若い頃の作品なんですけど、 既になかなかおっさん臭く、そこが非常にかっこいい。 生活の細部に村上さんはこだわりを持っていて(特に食べ物)、 そういった部分がいちいちかっこよく、おっさん臭く、面白かったです。 挿絵もかわいくとても読みやすいので興味がある方は是非。
0投稿日: 2011.11.04
powered by ブクログ「村上朝日堂 はいほー!」では、自分的に「いまいち」だったので、内心不安になりながらも読み始めてちょっとほっとしたのが正直な所。 この本も、村上のエッセイに安西さんがカットを書いたエッセイ集なんだけど、一番「はいほー!」と違ったのが、「一つのエッセイのページ数が短い!!」 見開き2ページ(その内の4分の1が安西さんのカットスペース)で終わってしまう。 そのせいか、あまり物事を深く掘り下げて書かれていない(それでも端的な表現でぴしっと主張されているのだから、さすがだな〜と思う)分、読みやすく私には思われた。 読了。確かに楽しく、楽しく読めました。ごちそうさまでした。
0投稿日: 2011.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の『村上朝日堂』が1984年 今読んでいる『村上朝日堂の逆襲』が1985〜86年の連載 内容は、いま読んでももちろんこのうえもない面白さ 1996年て出版した 『村上朝日堂ジャーナル〜うずまき猫のみつけかた』は 写真が多く、安西水丸さんの絵がすべてカラーで大きくきれい I LOVE 村上朝日堂
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログ春樹さん、すてき。こんなに淡々ととゆうかクールなのに、どこか暖かいとゆうか、おちゃめとゆうか。水丸さんも、すてき。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログ自分が生まれた年に発行されたもので、読んでて世界観が違うことに驚いた。 普段は長編を読んでいたけれど、これも面白すぎて常に読みたい位気に入った。 出てくる食べ物が美味しそうで、食べたくなった。
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログ2011.05.16 開始 2011.05.27 読了 何度目か分からない。 何度読んでもいいなあと思える。 バランス感覚。
0投稿日: 2011.05.15
powered by ブクログ村上春樹の雑感集。 その、いい意味で、村上春樹の天才性が発揮されていない、 いわゆるふつーの雑感文章集。 以前、IT業界の非常に著名な起業家とお会いする機会があった。 話題が当時、隆盛を極めたブログになったとき、彼が 「ブログって、だいたい、ご飯の話が多いでしょ? そうなんですよね、結局、普通に生きている分には、 毎日変化のあることなんて、食事くらいしかないんですよね」と教えてくれた。 そう、この本も食事の話が実に多い。 そういう意味で、ふつーの雑感文章集。
0投稿日: 2011.05.04
powered by ブクログ村上春樹のエッセイはやっぱ面白いなー。でもこのエッセイは村上春樹が書いてるから、面白いー!って思うけど、作者も何も知らない状況で読んだらこれはきっと「変なおじさんだなー」って感想で終わるのでしょう。笑::でも2,3個共感エピソードもあったりで、読んでよかったです。
0投稿日: 2011.04.24
powered by ブクログずっと前に読み終わったけれど、何度も何度も読み返して 本はぼろぼろ。 ごはんを作りながら、お風呂に入りながら、持って読んでいる ことが多い。 エッセイということもあり、どこからでも入れて、どこからでも終われる。 ただ、ゆるいけれど、鋭さもある。
0投稿日: 2011.03.21
powered by ブクログこの本が私と同じ年なんて嘘みたい。出てくる映画とか切符の話とかが時代を感じさせはするけど、文章は本当に洗練されていて、村上春樹って現代の作家なんだなぁと再認。 安西水丸画伯の素朴な線がたまらん。
0投稿日: 2011.01.14
powered by ブクログ見開き1ページで1コラムが書かれているので、分量も少なくあっさりと読める。村上春樹の作品はいままで長編物語ばかり読んでいたのでまた違った一面が見れてとても面白かった。文章も肩の力の抜けた感じがまた良い雰囲気を出している。
0投稿日: 2010.12.02
powered by ブクログ三十代半ばの村上春樹エッセイ。さすがに若いなぁと思うところも多々あり、なんとなく親近感を覚える作品だった。安西水丸のイラストもほのぼのしてるし、この作品の空気が文章として、イラストとして、でている。安西水丸の本名が、渡辺昇で、よく村上作品にでてくるワタナベノボルの元になっていたなんて!知らなかった。。。
0投稿日: 2010.09.20
powered by ブクログもちろん作者は現代を代表する小説家なんだけど、酒井は彼のエッセイの方が好きで、枕元において何度も読み直してしまう。主人公(って言っていいのかな)の性格が魅力的なんだと思う。ちょっと小心で、かわいくて、でも筋を通すところはきっちりと通す。自分のライフスタイルにこだわりを持っているけど大声でそれを振り回すわけじゃなく、仕事も誇りを持ってキチンとやるけど、趣味だってきちんと大切にしている。こういう人になりたいと思うのです、酒井は。 個々のエッセイも、小声でくすくす笑ってしまうようなものが多いけど、なんといってもその中に貫かれている骨太のものがかっこいいのです。さらに、安西水丸氏の手によるイラストも楽しい。 シリーズになって何冊も出てるけど、僕はこの一冊目が一番のお気に入りであります。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ1987年当時のエッセイ。時代を感じるなぁ…。 内容(「BOOK」データベースより) ビールと豆腐と引越しとヤクルト・スワローズが好きで、蟻ととかげと毛虫とフリオ・イグレシアスが嫌いで、あるときはムーミン・パパに、またあるときはロンメル将軍に思いを馳せる。そんな「村上春樹ワールド」を、ご存じ安西水丸画伯のイラストが彩ります。巻末には文・安西、画・村上と立場を替えた「逆転コラム」付き。これ一冊であなたも春樹&水丸ファミリーの仲間入り!?
0投稿日: 2010.08.14
