☆2.0 1巻だけ読んでやめた。 絵がちょっと拙いけど、聖女が魔法使えるとかじゃなくて天候農業の知識を持ったスペシャリスト、という設定はいいなと思った。 でも、そんなスペシャリストを、お飾りと勘違いすることなんてある･･･？家族と婚約者が？？特に王子は先代聖女兼王妃(王妃ってことは王子の母だよね？)を身近に見てきたのに？？？ それにいきなり侍女が婚約話に口挟んでくるのもよくわからない。こっそりヒロインにアドバイスとかならわかるけど、当主に対して輿入れの話を受けるのです！はちょっと引いてしまった。

「華やかな妹と地味な姉」「聖女」「婚約者を取られる」というタイプの作品。乙女ゲーム設定やレベル・ステータス等のRPG要素はなし。 「聖女」物としてはなかなかの出来。他作品にありがちな魔法・奇跡・癒し等の要素はなく、概念・象徴としての聖女を題材にしており、この点はかなり興味深い。 ただ、その他は正直言ってかなり微妙。主人公は公爵令嬢という身分なのに、とてもそうは思えない所作・台詞回しであり、拙さや原作者の力量不足を感じされるものとなっている。 他女性向けコミックのような綺麗な画力・華やかな表現等もなく、他作品を読み慣れているととても物足りなく感じられてしまう。 聖女という題材を上手く掘り下げている点は素晴らしいが、それ以外が拙いのが本当に残念。