
総合評価
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powered by ブクログhttps://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/iwjs0027opc/BB04013536 西図書館2階・開架 780.19/L-62/下
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ上巻はちょっと退屈だったが下巻はしっかり読めました。運動は薬。しかも心身に効果のある薬です。運動せずにはいられませんね。
1投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ下巻は運動がもたらす身体への影響を客観的データに基づき記述され、運動負荷量やトレーニングメニューについても、エビデンスに基づき、平易な文章で描かれており読みやすさはある。が、どれも既に巷に溢れている「運動は体にイイ」「運動はメンタル・精神面への効果もある」という内容を古代人を比較対象に、よりわかりやすく解説されている。NHKスペシャルなどで本の内容を紹介されると、結構良い評価が得られそうだ。それにしても目新しいデータや因果関係はほとんど見当たらない点では、私自身の中では評価しにくい一冊。そもそも人間が古代でも現代でもいつの世においても、人間は怠け癖があるようにできているものだからソファに座って脱力した姿勢でテレビを見たい、もくもくと走るのは、到底嫌だという気持ちは致し方ない、だけど工業化、省力化の波を人間が作り出してしまったのだから、歩く、走る、逃げるなどをさぼったつけとしてジムで筋トレしたりジョギングするなどのそれ自体に益を生まないものをやらなければウェルビーイングな生き方はできないよ、というう警鐘を鳴らす視点はおもしろい。
27投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログカロリー消費のために運動しなきゃって思ってたのに、無駄なカロリー消費を人間は避けるから運動するのが難しいっていうパラドックスがあるってことに全く気づいていませんでした。非常に面白かった。
1投稿日: 2024.10.29「若さの泉」には汗が流れている
二足歩行の起源を辿っていくと、チンパンジーの高コストな歩行にぶち当たる。 ナックル歩行のみじめな非効率性は、森の奥深くで生活する分には問題にならない。 だが、急激な気候変動で熱帯雨林が縮小し、飛び地の疎開林に分断されていくと、同じ量の食糧を得るため遠くまで遠征する必要に迫られることに。 木に登るメリットを損なわず、いかにして効率よく歩行するか。 その解決策が二足歩行だったというわけだ。 つまり、エネルギー的にコスパの悪いチンパンジーのナックル歩行が、あまりにもカロリーを大量に燃やす不経済な歩き方だったがゆえに、その代わりとしてよりエネルギー節約的な直立歩行が選ばれたということだ。 ウォーキングで減量できない理由として、ある仮説が立てられている。 それは人々の一日あたりの総エネルギー予算は決まっているため、努力して追加で余分に何時間もウォーキングしたとしても、体はそれを埋め合わせるように、安静時の代謝に使われるエネルギーを減らしてしまうため、結果として一日あたりの総カロリー消費量は変わらず、体重も減らないというもの。 身体活動が勝手に代謝を変化させて減量の努力を相殺してしまうといった説明は、まだ仮説の段階で未確定らしいが、とても腑に落ちる説明だった。 なぜウォーキングが必須の運動にならなかったのか? これほどコストのかからず、それでいて有益なものはないのに、なぜ人はほんの少しでも歩くのを嫌がるのだろう? 自然選択の結果なら、もっとウォーキング好きの人たちで溢れていないとおかしいではないか? その理由は、最近まで歩くことは運動ではなかったこと、さらには人はできるだけ歩かないように進化してきたため。 私たちの祖先は改めて一万歩のウォーキングをする必要はなかった。 なぜならそうする以上に日常生活でエネルギーを消費していたからだ。 限りあるエネルギー資源は生命維持と繁殖に回された。 今日では、有り余るエネルギー資源の使い道が見つからず、無理をして代替活動を探さねばならなくなった。 走行時に頭部を安定させる項靭帯の痕跡は、豚のような走らない動物だけでなく、ゴリラやチンパンジーや初期のヒト族にもなかった。 しかし人類の祖先であるホモ・エレクトスは、暑さの中でも長距離の狩りをするために、数百万年前に解剖学的構造を進化させた。 我々は「走るために生まれてきた」のだ。 「たとえ走るのが嫌いだとしても、あなたの体には、頭のてっぺんから足のつま先まで、長距離を効率的かつ効果的に走るための機能が備わっているのだ」 人間の脚にはアキレス腱のような長くて弾性のある腱が備わっているため、持久走に秀でている。 さらに他の動物の発汗よりも優れた身体の冷却システムを持っている。 体毛が薄くなり、体全体を巨大な濡れた舌に変えることで、大量の汗として蓄積した熱を素早く放出できるようになった。 また、馬は二足歩行の人間にはできないギャロップという高速走行が可能だが、短距離しか持続できない。 対して人間は、長距離を比較的速いスピードで走れるため、一般的な人間が馬を追い越すことも可能なのだ。 なんでそんな自然適応が働いたか? それはとりもなおさず肉が喰いたかったから。 弓や矢も発明されず、手元にめぼしい武器もないまま、獲物に近づくの自殺行為だ。 蹴られたり突かれたりすれば食事どころではなくなる。 それでもどうしても肉を手に入れたい。 ということで編み出されたのが、持久狩猟の戦法。 延々と追走してただ疲れさせるのではなく、獲物の体温を上げて、文字どおりオーバーヒートさせ立ち上がれなくさせるのだ。 それができければ危うく我々はベジタリアンになっているところだった。 「若さの泉」には汗が流れている。 さらに、その汗は年齢を重ねても流し続ける必要がある。 格言の通り「人は年を取るから遊ばなくなるのではない。人は遊ばなくなるから年を取るのだ」。 人間は運動するように進化してきたのではなく、必要に応じて体を動かすように進化してきた。 それでは、なぜそれほどまでに運動は有益なのだろうか。 運動が、徐々に進行する健康状態の悪化を遅らせたり、ときにはそれを押し戻したりする理由は何か? 結論としては身体活動が、老化を促進する悪材料を防いだり改善したりするから。 じゃあなぜ身体活動は、加齢に伴って蓄積される損傷の一部を修復する何十ものプロセスを活性化できるのか? それは運動が持つ回復力の素晴らしさにある。 運動はそれによって被ったダメージを修復するばかりか、運動していなかったときに蓄積されたダメージも修復してくれる。
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ上巻に続き、運動が大切だという内容に納得。 人間はもともと運動しないように進化していきたのに、現代の生活は運動不足が老化を早めてしまうという矛盾。
1投稿日: 2024.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
運動に関して私たちが抱いている態度は神話に過ぎない “現代の産業化された運動に対するアプローチは、身体活動に関する進化論的・人類学的な視点を無視あるいは誤って解釈しており、誤解、過大評価、誤った論理、散見する誤り、そして許しがたい責任転嫁により損なわれているという事実を、論拠を挙げて明確にしたい。”(p.16) 著者は、文明が発達した現代社会において、人間が運動するのは正常なことであるという神話のもとで「私たちは運動をしたがってあたりまえだ」、「私たち人間は運動をするために生まれてきた」という、運動愛好者による誤った吹聴や誇張された表現も多く、そのことは運動しない人々に手を差し伸べないにもかかわらず運動しない人々を不当に避難する結果となっているとを指摘する。 運動に関する多くの言説は、矛盾する神話で溢れておりその多くが誤っているとした上で、 ・なぜ、運動が身体に影響を与えるのか ・なぜ、多くの人が運動に消極的なのか ・なぜ、身体を動かさないと老化が早まり病気になる可能性が高まるのか これらの疑問を、欧米人やアスリートに焦点を当てた従来の研究に加えて、進化論的、人類学的な視点から明らかにしていくという内容。 本書の結論をまとめると、人間の進化における必要性から、運動をすることには多くの利点があるが、人間にはエネルギーを節約したいがために運動を避ける本能があるため、それらを覆し運動することを選択する必要があるということだった。 人間は運動するために進化してきたという表現は明らかに誇張された表現であるとした上で、運動をすることで得られるメリットについても多く書かれていた。運動を避けるのは人間の本能であるということなので、運動することの利点をよく理解した上で、楽しいと思う運動を無理なく生活に取り入れて習慣にしていく必要があると思った。 以下に本書で紹介されている有酸素運動がもたらす多くの体へのポジティブな効果をメモしておく。 (有酸素運動の効果) ▫️心臓の機能を高める ・心臓の心室を刺激して、より大きく弾力的にする ・心臓の機能が改善し、血液を送り出しやすくする毛細血管が拡張し、細動脈や酸素交換の効率が良くなる ・悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、動脈を不純物の付着していない、詰まりのないものにする ▫️体内のほぼあらゆるシステムの成長と維持を促す ・筋繊維の成長を促す糖質を蓄えて脂肪燃焼能力を高める内臓脂肪を燃焼させ、糖分を利用する能力を向上させる ・多くのホルモンのレベルを有益に調整する ・骨を大きく高密度にする骨の修復とともに、他の結合組織を強化する免疫系を刺激して、一部の感染症を予防する能力を高める ▫️脳の機能を高める ・脳への血流を増加させ、脳細胞の成長、維持、機能を刺激する分子の生産を高める ・認知能力や気分を向上させる
7投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ運動はしないよりもしておいたほうがいいわ。 目新しい新事実は少ない。ランナーを小馬鹿にしたりマッチョを小馬鹿にしたりする内容を期待してたから消化不良。
0投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻で、人は動くものなの?等々、運動の神話を「それって、神話だよねー」とほぐしていきつつ、やっぱり、運動って大事たよね、いつからでも遅いことはないから、運動しようね、と落ち着いた(笑)。
1投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログコネチカット大学で教鞭をとっていた30代の時に室内競技場を女性に解放する運動の一環でランニングを始めた、著者のお母さんの話が印象的だった。1970年だって。そんなに最近まで、女性が走ることは市民権を得ていなかったんだ、米国ででも!
1投稿日: 2023.05.26
powered by ブクログ(上巻より続く) パートⅢは3章を割いて持久力が取り上げられる。ランニングを趣味とする自分としては最も興味深く読めた部分。 ウォーキングを扱う章では、「代償性代謝」即ち運動を多くすると安静時代謝が抑えられる現象のせいで、活動的な人と非活性な人で結果的に1日あたりのカロリー総予算がさほど変わらないという「制約された総エネルギー消費量理論」が面白い。歩行などの低負荷の運動ではカロリー予算に大きな影響はないのだ。著者はpedestrian(歩行者、歩行の) という言葉が「平凡な、ありふれた」という意味でも使われることを引き合いに、人間にとってありふれた行為である歩行がカロリーを消費しないよう効率的に進化してきたことは当然で本質的なことだ、というようなことを述べているが、なかなかうまい説明だと思う。 ではマラソンなどの高負荷の運動はどうか。著者らの主張によれば、ホモ・エレクトスは腐肉漁りや狩猟のために暑さの中で長距離走行が可能なように体の構造を進化させたのであり、つまりその子孫である人間は元来長距離ランナータイプなのだという。他の動物より長く弾性に富む脚と、大量発汗が可能な汗腺を多く持つおかげで、ランニングする人間はトロット(速足)する馬や犬に比べ長い距離を走ることができる(著者も出走したという馬vs人間のマラソン大会の描写が面白い)。人間は生まれながらにしてラノファイル(ランニング好き)なのだというこの主張以降、本書では長距離走ひいては有酸素運動が典型的な「運動」として扱われることになる。 しかし人間は年老いると結局は非活動的になるではないか。この反論に対し著者は進化生物学的見地から、生殖適齢期が過ぎても活動を維持し、子や孫の世代の繁栄に貢献する人間が自然選択により優遇されるという「アクティブな祖父母仮説」を提唱している。これによりメダワー「自然選択の影(生殖可能年齢を過ぎると自然選択が働かなくなる)」を逃れている可能性があるというのだ。もちろんそのような選択の対象となる遺伝子自体が発見されているわけではないし、結局は年齢を経るごとに自然選択の影響は弱まっていくのだが、それでも運動には身体を長期にわたり維持する効果があるという。 それを説明するのが、運動に起因する各種損傷(ストレス関連ホルモン上昇、活性酸素発生、筋細胞破壊など)がその後の組織修復を惹起し、結果として基礎代謝が上昇する(アフターバーン)という「コストのかかる修復仮説」だ。つまり激しい運動がホメオスタシスのレベルを一段ギアアップし、身体組織により多くの恩恵をもたらすということらしい。そしてここが若干ややこしいところだが、我々が生殖以外の活動(運動)に必要以上のエネルギーを消費しないよう進化したのだとすれば、運動とその後の修復によりエネルギー効率を高める能力を備えたよく運動する活動的な個体こそが自然選択を受けるはずだ、というのだ。 しかし非活発的な人間が長寿を享受することも稀ではないことはどう説明するのか(「運動は体に悪い」と嘯くドナルド・トランプが例に挙げられている)。著者は寿命と健康寿命を分離して考えるべきだと主張する。人間の主な死因は長きにわたり急性期感染症や事故死であり、生活習慣病などの慢性疾患がそれにとって代わったのは比較的最近のことだ。著者は、人間の身体に対する自然選択の作用が、未だこの慢性疾患メインの新しい環境条件に追いついていないという「ミスマッチ」が、健康寿命の伸びが寿命に追いつかない現代の状況の原因であるとし、修復仮説に基づき健康寿命を伸ばす可能性のあるランニングを称揚している(ランナーとしては喜ばしい限りだが、健康寿命は短かろうと著者に決めつけられたトランプその他の運動嫌いにはやや気の毒な感じもする)。ともあれ、年をとってもアクティブでいることに意義があることは確かなようだ。 パートⅣではいよいよ本書のテーマであるパラドックス「人間はなるべく運動しないよう進化してきたのに、運動が健康に良いのはなぜなのか」に焦点が当たる。 これまで見てきたように人間の「体」は運動で最適化されるのだが、い人間の「心」は基本的に運動を快いものだとは思わない。これを克服するための動機づけのため、「運動を大学のように扱う(費用などの社会的コミットメントを用いて人々を運動するようナッジする)」ことが提唱されている。また、運動量と死亡率の間には強力な用量反応関係があり、よく言われる「開かれた窓(高強度の運動による免疫力の一時的低下)」もさらなる研究による検証が必要だという。 そして、いよいよ最終章ではさまざまな病気に対する運動の効能が具体的メカニズムとともに説明されるが、ようやく前述のパラドックスに対する著者の解答が提示される。 我々の祖先が生きた工業化以前の社会においては、人間は生殖によりエネルギーを割くよう淘汰圧を受けてきたため、運動による調節でカロリーを合理的に節約できるよう進化した(コストのかかる修復仮説)。当時の生活はそもそも活発な身体活動を前提としていたため、そのような運動嫌いの性質が優遇されたはずだ。しかしその後人間はほぼ一瞬の間に座りっぱなしの脱工業化社会を作り上げてしまったため、一変して不活性となった新環境に身体が適応できず運動不足となり、カロリー消費合理化のための修復機構が発動する機会が減った。これが先祖から見たら不合理とも言えるほど我々が運動に血道を上げなければならなくなった理由だ。我々は、さまざまな口実を設けて運動するよう、自らをナッジしなくてはならなくなったのである。 「体の使い方に関する哲学は、人生の生き方に関する哲学と同じくらい有用だ」。終章での著者の言葉である。これまで運動も哲学もともに苦手だったが、人生も半ばを過ぎてようやく両者の面白さに気付いた僕にとって、これほど勇気づけられる言葉はない。
2投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ運動そのものが、根拠なく礼賛されており、それはまるで「神話」のように、理由なく正しいものとして扱われている。 「運動は、体に悪い」と言われれば、その前提があるがゆえに、「なぜ?」と悪いことに対してのみ根拠が求められる。 この本では、そんな運動に関する、数々の神話を紐解いていく。この本の面白いところは、運動が嫌いな人の視点から書かれていること。通常であれば、運動をすれば、こうしたメリットが得られる、という結論へと繋がる本が多いのだが、冒頭でいきなり、運動することの矛盾性を解く。 『つまり、運動とは逆説的なものなのだ。健康的でありながら異常であり、本来無料でありながら高度に商品化され、喜びと健康の源でありながら、不快感、罪悪感、反感を抱かせる。(P14)』 今着ている服で家の周りを走るだけでも、ランニングになるのに、私たちはどうしてわざわざ形から入るのか。そこには、「商品化された運動」があるからであり、確かに、お金を払う価値のあるものへと変化してきているのも事実である。 では、運動そのものが良い悪いのどちらであるかというと、この本では、「したほうがよいもの」として扱われている。この本の上下巻にわたる内容を読めば、なぜ「すべきもの」ではないのかが、明らかになるだろう。そして、そうした運動の特性こそが、先ほどのP14で引用した内容にも繋がってくる。 私は、どちらかといえば走ることはあまり好きでないが、歩くことを含めた運動自体は好きであり、歩きながら考えることも多い。 お金を払えば手軽に通えるジムが増える一方で、お金を払わなければ質の高い運動ができないのではないか、という悩みも生まれる。そんな方に相応しい一冊。
8投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エビデンスを示しつつ、 難しくない言葉で要するに 以下のことを 教えてくれてありがとう。 ・運動は必要かつ楽しめるものにしよう ・有酸素運動を中心に、多少のウェイトトレーニングも行おう ・運動は、しないよりしたほうがいい ・年齢を重ねても続けよう この本の嬉しい点は、 平易な言葉や事例で 読者を飽きさせない工夫をしてくれていること。 実はこの下巻で 一番印象に残ったことは、 人が40キロマラソンで 馬に勝てる事実だ。これは強烈でした。
7投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ人間は基本的に無駄なエネルギーを消費するのを避ける生き物である。 だから運動はしなくても良い…のではなくだからこそ運動をしなければならないのです。 では、どうやって…。 上下巻でボリューム感たっぷりで読み応えもあり面白かったです。
3投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログ多くの人々が運動に対して抱いている信念や態度といった「神話」がどれだけ正しいのかを、人類学者の視点から紐解いた一冊。もちろん運動は健康に繋がるが、どんな運動をどの程度行うべきかを学者ならではの調査から解説しているので、知的好奇心も満たしてくれる。 私自身、週1、2のペースでジムに通っているが、やる気が出ない日もよくある。本書は「運動したくないと思って当然」というスタンスで書かれており、なんだか気持ちが軽くなる思いで読めた。
3投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ人類はなるべくエネルギーを使わないように進化してきたが、運動は人間の健康に良い影響をもたらす。ことを説明するために、パートⅢではウォーキングやランニングがもたらす効能が書かれている。 そしてパートⅣでは運動嫌いな人に対して、どうやって運動させるか、どんな種類の運動をどのくらいの量させるか説明し、肥満や2型糖尿病、がん、アルツハイマー病、うつ病なども、運動することで改善するという。 最後に ・運動は必要かつ楽しめるように ・有酸素運動を中心に多少のウェートトレーニング も行う ・運動はしないよりしたほうがいい ・年齢を重ねても続ける と結論づけられていた。 諸説ある中の一つに過ぎないのかもしれないが、運動を続けるモチベーションになった。
26投稿日: 2022.10.19
