
総合評価
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powered by ブクログ自分にも高齢の両親がいるので、決して、人ごととは、思えない。なにより、クスッと笑えてしまう、ユーモアのあるタイトルに惹かれた。本人が一番、不安であること、介護しているお父様が明るく献身的であること、離れていても両親を想う娘さんの気持ちなど、読んでて、心打たれるところが多かった。 続編も読んでみたいと思っている。
44投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ父が昨年末に軽度認知機能障害となり、その後一時行方不明にもなり(翌日無事保護)、高齢の母が心労も重なったからか心不全で入院になるという、とんでもない年明けを迎えた我が家。 遠方でどうやって高齢親を看ていくか、参考にしたく読んでみました。 この本の存在を知ったのは、行方不明となった父を探すため実家に泊まり、実家で取ってる新聞広告に載ってるのを目にしたのがきっかけ…という経緯があります。何かの縁だったのかな。。 本書では、お母さんが認知症、お父さんは高齢(特に持病はお待ちでない様子)、著者は一人っ子独身都内在住仕事ありで、うちとは若干家庭環境や親の様子は違ったけど。読んで良かったです、なんとなく先の見通しがたったというか、励みになったというか。 一人っ子でしかも遠方って…大変だと思う。 そんな深刻にならないように書かれてるけど、かなり大変だったと思います。お察しします。 広島まで帰省するのに1回5、6万かかる…分かるわ〜、ほんとにお金かかりますよね(泣) 時間もかかるけど、経済的にもほんとに(泣) 同じ県内に住んでたら…何度思ったことか。。 著者さんは外の方のお力も借りて、なんとか同居はせずに見守っていかれてましたが、うちもしばらくはその方向でいこうと思いました。 よく頑張って来られた(頑張って来られたは変だけど、他の言葉が見つからない) 外野から色々の声あったと思うし(泣) 認知症の高齢親、一つ一つの家庭で違うだろうから、内容が全て参考になったとは言えないけど、心持ちがなんというか暗くはならなくなった、そんな気がします。ありがとう。。
8投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ当時、単行本で読んだが再読。 私が年齢を重ねたこともあり感じ方が違う。 揺れる想いが隠すことなく書かれる。 「介護はプロとシェアしなさい。家族はその人を愛することが一番の仕事」 他の本でもこのような言葉を見かけた。 認知症のいいところ、悲しい記憶も忘れてしまうこと、と大変な中に幸せを見つけるのも大切なことなんだろう。 生きているのに目の前にいるのは大好きだった母とは違う、それを感じ続ける事で、死別が辛くないように、認知症という病気がそうさせてくれてる、との文章を読み、考え方はいろいろあり、私にはその視点が無かったと思った。
0投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログ96歳のお父さんがすごい。 愛情深いし、慈悲深く、自立感もすごいしシャンとしてる。お父さんがすごいに尽きる。 作者の、昔のお母さんへの思い出愛に溢れている介護ドキュメンタリー 昔のお母さんへの思いがすごくて、わたしにはちょっとお腹いっぱいだったかな。 ヘルパーさんはやはり怒られるのが普通というくだりが出てきて、病気とはいえどうにかならないのだろうかとは思ってしまう。一般論として。自戒も込めて。 わたしにはお腹いっぱいで☆2
14投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ本を読んで泣くのは久しぶりだ。 認知症になった母の生活を追った記録。 まだ母親がボケていないところから記録がある。そして段々とボケて、奇行をするようになる。 遠距離介護や老々介護の問題、いろんな問題が重なってとても考えさせられる一冊だった。 この本にもあったが、私も母が死ぬなんて考えられない。 改めて、老いあ死は怖いものだと思った。
0投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ最高に素敵な物語だった。事実をそのまま書いたドキュメンタリーだけど、本当に素敵な家族の心温まるお話しで、こんな生き方、こんな死を迎えたい、と思えるようないい本だった。
1投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ大好きだった人の死と直面する、その時に 自分がどうありたいか。 色んな考え方があっていいと思う。 人それぞれ、各々家庭の歴史があるから。 ちょっと風変わりな闘い方をした、ごく普通の 家族の一部を覗き込みたいなら読んでみてください。 わたしは惚れた
1投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログドキュメンタリーだからこそ伝わってくるリアルな現状に心を打たれた。 本当にこんなことがあるのかと思いつつ、これが介護の現実。 いつか自分にも訪れるであろうから、少しでも楽しく介護に取り組めたらいいなと思った。 病気になっても人は人だし、親は親なんだなぁと思わされた部分が凄く胸に響いた。 ご両親の愛情がすごく伝わってくる作品でした。
0投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログドキュメンタリー 高齢社会 老老介護 共感 難易度 やや易 感動★★☆☆☆ 涙線★★★★☆ 興奮★★☆☆☆ 感心★★☆☆☆ 伏線★☆☆☆☆
0投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ読みやすくてありのままで最高でした! 認知症の人がどんな葛藤があるかや、家族の形は人それぞれなので、一つのケースなんだろうけど。 全幅の信頼をおいてくれる人がいるだけで、人はこんなにも強く美しく生きられるんだね。 お父さんのいい男ぶりはたびたび出てきます。 いつも分かりやすく手伝ってくれるとか、成果を出さないと協力していないように見えるけど。 いつも家事のやり方を見ていて、いざとなったら代わりにできて… つれあいが出来なくならないと発揮できない手柄ってなんて地味ですごいんだろう。 それぞれの形がすごい面をやっぱり持っていると思うんだよね。その宝物は、今かもしれないし未来かもしれない。 映像にして、視点を変えて、渦中ではなく時間の流れを変えてみる。 「人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」 人生に絶望しそうになったら、これもすごい喜劇だと思えば良い◎
0投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログ映像作家である娘さんが、両親98歳と90歳の今にカメラを向け、その様子がニュース番組の中で流されました。その映像はただただ大変で可哀想だと思いました。 この本には、父親と母親の元気だった頃が書かれています。これまで頑張って生きてきて、今があることがよく解り、可哀想なのではなく、読む者は長く生きてきた先達として共感し、家族愛に泣くでしょう。 また、作者の思いなどもあり、介護に携わる人々への応援にもなっています。
2投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログ自分の老後や、親の介護に不安ばかり感じていたが、これを読んで大丈夫かも、と思えるようになった。 ☆安心せぇ。 ☆介護は親が命懸けでしてくれる、最後の子育てだ。 ☆介護はプロとシェア。家族ができるのは、一生懸命愛すること。
0投稿日: 2022.11.30
powered by ブクログ身近な人が認知症になったらどういうことになるか、をとても臨場感を持って感じられる。かと言ってどんよりした話ではなく、気軽とも言えるような語り口で語られるので構えずに読める。元気だったときの話、発覚する近辺の話、症状が進んでいくときの話、サポートを得るまでの葛藤やその後、といろいろな、けれども必ず必要になる局面がバランスよく書かれているのもいい。人間はいつどこで真価を発揮するかわからない。それを人が気づくかもわからない。本人はそんなことも気にしていない。人生の奥深さを思う。文庫版のあとがきには感動。電車の中で読まない方がいいと思います。
0投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ東京で暮らすフリーの映像作家が、故郷に住む両親を撮影したドキュメンタリーTV番組・映画の書籍化作品。本文では母・文子さんが認知症だと診断される前年の2013年から2018年を描き、あとがき・文庫版あとがきでは、さらにその後の住友家についても触れる。16話構成、約280ページ。 著者の両親は故郷・広島の呉市で二人で暮らす老夫婦である。認知症と診断される80代半ばの母・文子さんと、90代の耳の遠い父・良則さん。本書は文子さんが認知症であることが発覚する約一年前から、文子さんの症状が徐々に重篤になる過程を描く、認知症介護と家族をテーマにしたノンフィクション作品である。介護としては「老老介護」「遠距離介護」という今日的な側面も併せもち、特徴的なタイトルは、もともと自虐的なジョークも好んで口にしていた文子さんが2017年の正月の挨拶として、著者・直子さんに向けて実際に口にした言葉だという。 かつては完璧な主婦でクリエイティブな能力も高く、著者の誇りだったという母・文子さんが認知症という病によって、家事をはじめとした日常的な行為だけでなく、人格まで大きく浸食されていく過程が詳細に綴られる。その過程によって思い知らされるのは、著者が何度か繰り返して強調するように、認知症の当事者自身が誰よりも記憶の衰えをはじめとした能力の減退を強く意識し、混乱し、怯え、恐れているという事実である。そのことは、著者による文子さんの言動に対する洞察を介して伝わる。また、本書の後半では認知症に対する公的支援の利用についても触れられ、認知症と向き合うために必要な実利的な情報が公開されている点も本書の特徴のひとつである。 認知症の進行の過程をつぶさに伝えるだけではなく、本書を強く印象づけるもう一つの大きな要因は、父・良則さんの存在にある。文子さんが認知症を患うまでは、完璧な主婦である文子さんがいることで家事を一切する機会がなかった良則さんだったが、90歳を超える良則さんは、文子さんの症状の深まりにあわせて家事全般を習得しながら引き受け、普段は二人きりの住友家を切り盛りするに至る。そのうえで良則さんは決してそのことを誇るでも、苦労を感じさせるでもなく、あくまで淡々と当たり前のこととしてこなしていく。そして、最後まで認知症が進行していく文子さんの人間としての部分を最後まで信じ続けていたのも良則さんだったということが、終盤の良則さんによる文子さんへのいくつかのメッセージによって伝わる。良則さんの真摯で素朴な言動にはたびたび目頭を熱くさせられる。 本書によって描かれる認知症の物語は、暗さと明るさ、重さと軽さがないまぜになって、非常な現実感とともにその病の実情を伝えてくれる。終盤の著者・直子さんが母の介護を経て得た「救い」は、同時に親しい人の死に直面する緩やかな過程にある「絶望」でもあった。 「愛」「絆」「死」といった言葉はそれだけだと気恥ずかしく、ときには陳腐にすら感じられてしまう表現である。しかし、本書において描かれた一つの家族の物語のなかでは、これらの言葉が重い実体をともなって読み手の心を捉える。認知症という病を詳述するだけでなく、人間にどれだけ深い愛情がありえるか、人はどのように死と向き合うのかを考えさせる深さがある。認知症というテーマにとどまらず、ある家族の歴史を綴った生活史の側面をも併せもつ、非常に印象的で心を動かされる一冊だった。
12投稿日: 2022.09.21
