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苦役列車(新潮文庫)
苦役列車(新潮文庫)
西村賢太/新潮社
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総合評価

339件)
3.6
52
112
108
27
6
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    たいてい小説の文章からは、顔かたちといった実際の作者がどんな姿でこの世に蠢めいているのか、文庫の表紙を捲ってみて、写真で見当でもつけない限り、ほとんど分からない。ところが、この「苦役列車」は、都会アパートの穴倉に臥する雄羆といった趣で、写真を見るまでもなく文章の合間合間に作者の体から発する臭気がプンプンと察知されるのである。この小説にしてこの著者しかいないと思わせるほどの一致だ。これは私小説だから当然なのではない、小説世界に自らの身体の反映があるのだ。

    1
    投稿日: 2014.01.09
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    主人公の劣等感のむき出し加減は見事だと思うけど、その駄目さ加減の描写のみに終始していて、これが芥川賞受賞作品となり得るのかと疑問に感じる。

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    2014年の元旦、初詣の帰り道に駅前の本屋で見つけて購入。そのまま読み始め、一気に読破。第144回芥川賞受賞作の本書。受賞時には、何かとマスコミから注目されたと記憶している。 作品は、私小説とされているが、戦後70年近くが経過する現代の日本にあって、社会階層の二極化、そしてその実質的な固定化はある意味如何ともしがたい現状にある。そのなかに身を置く主人公・貫多の置かれた状況は、確かに厳しく辛いことは確かだが、現代社会にあっては、それほど希有なことではないことのようにも思われる。ただし、誰もがいつ何時、そうした状況に直面するかもしれないという危機感と不安感は、本書を通してヒシヒシと伝わってくる。 本書には、主人公・貫多が、その後小説家となり作品選考会に何度目かノミネートされ、選考過程に残ってるときの心情について綴られた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」が併録されている。心の揺れが、リアリティ溢れて綴られている。 が、何故、主人公・貫多が小説家になっていったのか、そのことについては綴られていない。その部分こそ是非とも読みたいと思ったのが、読後の感想。

    0
    投稿日: 2014.01.01
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    自意識やばい。溢れ出す自意識。そして劣等感。学歴やら女性やらなにからなにまでに押しつぶされてぐにゃぐにゃになって燻っている。あまりに暗く、あまりに深い歪みだ。書くことでしか救済されない種類の、深い歪みを感じる。しかし、この劣等感という感情は、立場は違えど誰しもが一度は感じるものだと思います。だからこそ、この小説は自分の中によく響く。

    0
    投稿日: 2013.12.11
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    下品で暗いが、妬み嫉みといった心情がでていて ああ、こういうことあるよね、場面はちがくとも。と思った。

    0
    投稿日: 2013.12.07
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    暗すぎ。 芥川賞作品は暗い前提なんすか。 途中で出てきた友人のシーンくらいかなぁ、救いは。 あんま覚えていいないけど覚書で

    0
    投稿日: 2013.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ねたみ・ひねみ・そねみ。 分かる、分かるとか思ってしまう自分を嫌いになったり、これよりマシとか思ったり、そんな自分も嫌いになったり。

    0
    投稿日: 2013.11.11
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    中学校の時に読んだ梶井基次郎の「檸檬」を思い出した。ガキンチョが背伸びして読んでいたのだけど、鮮烈な印象が残っている。本の上の黄色い檸檬。 その読後感と似てる。凄い存在感。こんな私小説は読んでしまったらもう後戻り出来ない。きっと次々手に取ってしまう。

    0
    投稿日: 2013.11.09
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    「友ナシ、金ナシ、女ナシ」のろくでなし主人公が送る「生きる」をテーマにした作品。2012年には映画化しており、ろくでなしの主人公は森山未來、ヒロインには前田敦子が出演している。 宮崎大学 EF

    0
    投稿日: 2013.11.01
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    (所感)まるで蟹工船を読んでいるかのごとく、題名通り苦役だった。救いがたき現実そのままに救いのない結末。作者の現在及び過去についてはまったくの無知であるゆえ勝手なことは言えないが、私小説というからには、その将来にはわずかばかりの救いはあるのだと思う。 (読書記録) 読始:131027 読了:131030

    0
    投稿日: 2013.10.30
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    人として最底辺の人のお話。西村賢太の自身に基づくお話が興味深い。日雇い労働したことがあるからこそこうなりたくない。結構ズンズン重い小説。

    0
    投稿日: 2013.10.08
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    2010年下半期芥川賞受賞作。歴代の芥川賞作家の経歴を見ると、黒田夏子さんをはじめ、稲門の出身者が圧倒的に多い。そうした中では西村賢太の中卒というのは、やはり異彩を放っている。表題作は、私小説ではないものの、作法は私小説的であり、そこでも中卒に対するコンプレックスと強固な自我とがせめぎ合い、それがこの小説に独特の力強さを与えているのである。選考委員の小川洋子が指摘する「汗と酒の匂い」に噎せ返るのが、まさにこの小説の個性だ。また同時受賞が朝吹真理子というのもシニカルだ。なお、併録作はいくぶん太宰を思わせる。

    0
    投稿日: 2013.09.26
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    http://seigerecht.blog.fc2.com/blog-entry-335.html

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    先輩に借りた本。きっかけがなかったら読まなかっただろうなぁ。 どーんと暗くなるほどかんたの人生が厳しい。 なんでそうなっちゃったの? これからどうして行くつもりなの? 気分は母親のよう。

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    目的も、夢もなく、定職もない、かんた。日雇いの給料で、日々を暮らしているが、体を酷使する荷づめ、日頃の不摂生がたたって、仕事にいけなくなることも、しばしば。楽しみは、酒と、女遊び。そんなかんたに、仕事場で、はじめて友人ができた。いっしょに酒をのむ仲になったのだが…。その友人に、彼女ができたのをきっかけに、友人との、心の隔たりを感じ、再び、孤独感におちいっていく。 かんたの気持ち、わかる気がするなぁ。かっこよくいきてる人もいいけど、それなりに、がんばっているんだよね、たぶん。

    0
    投稿日: 2013.08.19
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    今作もおおいにに笑った。 相変わらずの北町貫太。この情けなさがなんとも言えずかわいらしい。 映画版はラスト変えちゃったのが一番まずかった気がする。 同収の「落ちぶれて〜」で少し安心する作り。

    2
    投稿日: 2013.08.17
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    タイトルから想像するに 苦しい辛い人生を必死に生きる人の逼迫した生活を重苦しく描いた話だと思い込んでいた 全然ちがった…! なんだこの嫌な主人公は! 愉快すぎる! 現実世界では仲良くなれそうにない主人公が 小説の中にいるだけで愛すべきキャラクター…は言い過ぎだが 憎めないヤツになるのは、小説ならではの醍醐味?そうでもない? 閉塞感漂う人生を書いてるのに リズミカルな文章と、あとなんだろうな 根本的な楽観かなぁ… 読み終わったあと、笑いがでる 自分もちゃんとしねーとなーってなる おもしろかったです 星は4つ

    0
    投稿日: 2013.07.31
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    自叙伝か? ダメ人間、底辺という条件が揃った設定は他の小説家でもあるけど その描写に何だかリアリティがある これを読んだ上で、作者の受賞時のコメントを見返すと面白さが倍増する(笑)

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    主人公がクズ具合が、クズなときの自分としばしば重なった 読んだ後、えも言われぬ感覚を抱いたのと、 少し気が狂いそうになった こんな感覚を抱いた小説は初めて 追記 なぜこのクズな主人公が現実だったらどちらかというとほめられたものではないのに、賞賛されているのか疑問だったが、友人からあれは主人公ではなくて作者を賞賛しているのだと言われ、確かにと思った あれを400円で追体験できるなら、もうけもんとまで言われた 確かに

    0
    投稿日: 2013.07.13
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    現在40代半ばの著者が19歳の時に日雇いで暮らしていた時の生活と、現在の彼のぎっくり腰を詳述した私小説2篇を掲載。なんともな内容だが、生々しい。石原慎太郎の解説が秀逸。石原慎太郎に解説書かせた新潮社の担当編集の力量が光る文庫本。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    負の感情の代弁者。妬み僻み嫉みと言う人間関係を悪くするTOP3を迸らせ、貫多は今日も日銭稼ぎのバスに乗る。 哀れで救い様が無い、負の連鎖の日記だけど、読み出すとその日常に引きずり込まれる。貫多が主人公の他の作品も読まずにはいられない。

    0
    投稿日: 2013.07.03
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    これは、何なのだろう? 非常に日常的なことを淡々と書いているようであり、非日常的にも感じる。 このような生活をしたことはないが、生活感は見えてくるようである。 が、読了後に、なんだったんだ?と思って考えるが結局なんだか分からない。 不思議な作品

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    ここまで下品で暗い作品だと 逆に爽快ささえも感じてしまう。 メディアのインタビューで 「これから風俗に行こうと思ったのに」 と、語った作者の顔がありありと浮かんでくるような そんな作品。 時間をおいて再読したらまた印象が変わるのかもなぁ。

    0
    投稿日: 2013.06.27
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    第144回芥川賞受賞作。最近僕はこの賞がついた作品を読まなかったのですが、久しぶりに食い入るように読んでしまいました。先の見えない日雇い労働で生計を立てる北町貫多の鬱屈とした日常を切り取っております。 ここ近年の芥川賞受賞作は好みの好き嫌いがものすごく分かれるので、あえて見てはいなかったのですが、受賞時の会見で「そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」などの発言やテレビなどで語られるその生い立ちや生育暦から彼の人生に興味を持ち、自身の体験が色濃く反映された『私小説』を書くということにも興味を覚えました。 第144回芥川賞受賞作なので、知っている方は知っているのですが、主人公は埠頭の冷蔵倉庫で沖仲仕として日雇い仕事を続ける筆者自身の分身ともいえる北町貫多、19歳のころを切り取った物語です。実を言うと自分自身にも明日の見えない、鬱屈した19歳のころがあり、作中の冷凍されたイカやタコ。それも30キロ近くあるものをひたすらはこぶのではなく、僕の場合は某リース会社の展示会などのイベントごとでの什器の設営および撤去で、まさに貫多のおかれた劣悪な環境と、日雇いという労働形態で、彼のように酒に女に散在する、なんてことはなかったのですが、江戸っ子よろしく『宵越しの銭は持たない』という生活になり、好む好まざるにもかかわらず、単調な労働に従事していかなければ金を稼げない、という『苦役列車』と冠したのは本当に言いえて妙だなと思ってしまいました。 そんな彼に日下部という専門学校生が話しかけてから、貫多の日々が少し変化してきます。彼を伴って飲み歩き、風俗店にも足を通い…と、一時期は『共犯』的な関係になるのですが、実は日下部には慶応大学に通う彼女がいて…。というところから貫多の中にあるどす黒いひがみ根性が持ち上げてきます。3人一緒に言った野球観戦で貫多がからみ酒でしつこく二人にからんでから、日下部は貫多から距離を持ち始め、日下部が沖仲仕の仕事をやめると貫多に打ち明けた直後に貫多も職場の人間とトラブルを起こし、会社を馘になってしまいます。 『ぼくには、日雇い人足すら勤まらねえのか』 と心の中でうめく場面は本当に痛切でした。のちに日下部は件の彼女と結婚し郵便局に勤めたとの通知が来るのですが…自分は相変わらずの沖仲士の人足労働を続けているところで幕は下りてしまいます。本当に痛切な内容でございました。 本書の中にともに収録されてある『落ちぶれて袖に涙のふりかかる』では40代になり、私小説書きとなった貫多が受賞を切望した川端康成文学賞落選の顛末がつづられており、宝焼酎をがぶ飲みしながら腰の痛みと戦いつつ、待ち望む文学賞。その連絡が来ないという結末からその直前につづられる『彼は文名を上げたかった。』という一説は言葉にできないほど痛切でした。タイトルの由来は『串木野さのさ』の一説からなのですが、僕はこの小説を読んでいくつか歌詞を見てその哀調を帯びたないように、いたく心を打たれたのでございました。

    0
    投稿日: 2013.06.16
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    鶯谷 上野 江戸川 横浜 貫太 性犯罪者の倅 板橋 人生の底辺 郵便屋止まり にん‐そく【人足】荷物の運搬や普請などの力仕事に従事する労働者。 フラグメント【fragment】破片。断片。断章。 こう‐かい狡獪 悪賢いこと。ずるく立ち回るさま。狡猾「―な政治家」

    0
    投稿日: 2013.06.02
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    難しい日本語でうまく読み込めなかった悔しい一冊。 多くの人が持っている怠惰な気持ちや行動、努力しないわりに欲望だけは人一倍ある様をここまで曝け出したところに衝撃を受けた。 それは自分も抱く気持ちだけど、人には見せたくない。 芥川賞受賞インタビューで連絡を受けた時はどうでしたかという記者の問いに対して、「これから風俗行くつもりだったのにー」と答えた著者の西村賢太氏の様子を思い出した。 本小説は最高の自虐ネタなんだろうな。

    0
    投稿日: 2013.06.02
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    愛すべきダメ男。 何て事はない、日常で起こる愚痴をつらつらと描いてオチもこれと言ってない小説なのですが、この人の場合、何だかブレがない。 万人受けはしないでしょうが私は好きですねー。 身近にいたらイヤなんですけどね。 多少パフォーマンスが入っていたとしても、ここまで下品だといっそ清々しさすら感じます。 映画化もされていますが、コレをどう映像として使っているのか気になる!!

    2
    投稿日: 2013.05.30
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    正直読んだ後に何も残らない。文章が上手なだけにもったいないと思う。 自らの生き様を私小説というジャンルをもって露悪に描写する、その潔さは評価に値するが、ただ日々の生活を淡々と描写してゆくのみではつまらない。それが毎回毎回、似たような主題を書いているのであれば尚更である。 なぜ劣等感を抱くのか、なぜすぐに短気を起こしてしまうのか、なぜ自意識が強いのか。 当たり前の様に書かれている、著者の分身といえる登場人物たちの性質を、より深く分析し、破滅と堕落の原因、堕落への選択を避けられない人間の弱さとある種の逞しさをより精緻に書くことができれば言うことはない。 破滅するにも信念がなければ小説にする様な価値はない。 今後に期待している。 2013.05.14 読了

    0
    投稿日: 2013.05.14
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    読後から時間過ぎてますが、感想は文体自体は好きです。 知らない世界を見れて、最後まで読めました。 またいつか読み返してちゃんとレビューしたいと思います。

    0
    投稿日: 2013.05.09
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    まとわりつくような文体。 諦めようとしながら、諦めることもできぬ。 健康な身体が、放出する。 底辺を這いずり回りながら、自堕落になりつつも、 お金がなければ、生きて行くことができない貫多。 誰も頼ることなく、一人でさみしく生きようとする。 そんな時に、友達と言える日下部がやってきた。 それで、仲良くなるが、沈殿部分と上澄みの世界は違う。 沈殿部分で、上澄みの液につっかかるが、 所詮、沈殿部分で生きて行く。 したたかとも言えず、たくましいとも言えぬ。 下層階級の意地も見えずに、ひたすら、いきる。 確かに、列車のように、走り続ける。 どんな 目をしているにだろうか。

    0
    投稿日: 2013.04.15
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    「今どき私小説なんて珍しい」ということと本人のキャラで人気になった感のある作家。地の文で卑屈さを強調するスタイルにはあまり共感しない。ハードボイルドに描いた方が内容が際立つように感じた。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    『私小説というジャンルは苦手』ということになりそうです。ついに共感できませんでした。自分もたいそうなことを言える人間ではないと自覚していますが…

    0
    投稿日: 2013.04.01
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    父親は性犯罪者、親との関係も悪く、貫多は11歳にして自分の将来を諦めた。妙に過剰な自意識を抱え、学歴は中卒、意欲もなくだらだらと過ごしながら日雇いで冷凍イカを運び、金を得る19歳。人付き合いも悪く恋人はおろか、友達すらいない。 捻くれ、人を嫉み、狡く、自分には甘く…とことん読者の反感を買うような人物として描かれる貫多である。コンプレックスをばねにするでもなく、都合の良い言い訳にして甘え、自棄になる。しかし、意外に読んでいて不快感はない。この主人公や作者が女性だったなら、きっともっと胸糞悪いお話になっていた気がする。 自己憐憫に酔ったように見せかけて、いっそ清々しい負のエネルギー。そして、氏は芥川賞を掴んだ。

    2
    投稿日: 2013.03.16
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    エッセイが面白かったので、芥川賞受賞作をさっそく購入、読了。 独特の世界がたまらなくいい。 映画化されたが、どうも作者のお気には召さなかったようだ。

    0
    投稿日: 2013.03.08
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    作者 西村賢太の私小説で、芥川賞受賞作品。 こんな生活が昭和後期にもまだ存在していたのかと驚愕した。 作中に描写される主人公貫多の自堕落な日常と、作者が傾倒する藤沢清造、その他私小説家の影響を受けているであろう文体があいまって現代作家でありながら大正、昭和初期の香りをぷんぷん醸しだす。 そうかとおもえば、日本語ではあるけれども、作風、文体、終わり方など チャールズ・ブコウスキーの作品にも通ずるようなそんな作品。 とにもかくにも私小説好きにはたまらないのではないか。 僕はたまらない。

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    純文学特有の熱っぽさ。 飽きずに読んでしまった。 自分、この困った主人公に似てるような気が・・・

    0
    投稿日: 2013.03.04
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    20130221読了。 なんとも言えない読後感。正直、この本の面白さ、醍醐味みたいのは私には分からなかった。 社会の底辺にいきる貫太。 人間のいろんな欲とか、手に負えない感じとか、どうしようもない我が儘さとか、そんなことが胸の積もって澱んでいく感じ。 ここまではさすがにダメにならないだろう!という限界値をいってます。 10年後ぐらいにもいっかい読み直してみたい。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    堕落の文学というから町田康に似ているのかしらと思ってなんとなく町田康の夫婦茶碗を読んでから読んでみたのだが、全然違った。 うるおいと殺伐。 余裕と緊迫。 音楽と無音。 笑いと仏頂面。 行動と傍観。 客観と主観。 うまく表現出来ないけれど堕落の全く別の側面を描いているような感じ。 町田康は圧倒的なハッピーを装っているし、笑けるのに、だからこそ余計狂気的。なける。あんなに堕落してるのに、この時間がずっと続いて欲しいと思ってしまう。 西村賢太は共感の余地があって徹底したリアリズム。どの登場人物もそれぞれ十色の凡庸で、肯定も否定もなく、とてもフラットなままでいられる。 だけどこの二つは逆ではないし、あまり対比する感じではないのかもしれない。だって、どちらもとってもさらっとしていて、全然どろどろしていない。ありのままにやったらこうなったという点は、なんだか似ているようにも見えなくもない。 そもそも本同士を比べるということにどれだけ価値があるのかわからないが、両者の特徴を知るためにあえて考えてみた。

    1
    投稿日: 2013.02.01
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    中卒で人生の目標もなく、日雇いの人足で日々を生きる著者の過去を描いた私小説。日雇い生活はどこまでも暗くという感じではなく、どこか呑気な自堕落さがあって、そこが逆に抜け出すことの適わないぬくぬくとした泥沼を連想させて、重く読者にのしかかる。 ダメ人間ここにあり、見たいな作品ではあるのですが、どこか「コレは僕ではない」とは言い切れないところがあって、背筋がさむいなぁ、と。

    0
    投稿日: 2013.01.22
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    2011年度の芥川賞受賞作という事で購入。 内容は、やはり私小説というだけあって社会の底辺にいる若者の絶望と、鬱屈とした気持ちをしっかり描けていたように思う。 また、石原慎太郎氏の解説にもあったように、今作の芥川賞受賞によって、作者の西村氏はもはや底辺ではなく、社会的に一定の名誉と経済的豊かさを手に入れた。その事がこの西村氏の私小説的作風にどのような影響を与えるのか、今後が非常に楽しみな小説家さんである。

    2
    投稿日: 2013.01.21
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    将来への希望もなく、厄介な自意識を抱えて生きる貫太19才。埠頭の冷凍倉庫で日雇いで働き、その日暮らしを続けるー 144回芥川賞受賞作なので手にとってみたものの、最後まで希望が見えないままに終わってしまうので少し疲れた。そういう小説なのだろうけど、少し苦手ジャンルかも。

    0
    投稿日: 2013.01.05
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    「苦役列車」、「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」の短篇2作収録。 これも積読本だったが、正月を気に読了。 2作とも北町貫多の私小説シリーズであるが、表題作については以前からの読者としては他の作品と比べて賞を取るために「置きにいった」感じがするのは否めないが、世間的には代表作となるんだろうな。 しかし、バブルに沸く世間にイマイチ馴染めなかった19歳のオレ自身に照らし合わせて一気に読んでしまった(作者とは1学年下になるので)。 石原慎太郎氏の「あとがき」も良い。

    0
    投稿日: 2013.01.04
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    高校卒業と同時に故郷の三重を離れ大阪の大学へ。しかし大学に馴染めず1年余りで退学。23歳の終わりに一念発起して最初の会社に就職。これが20歳前後の僕の略歴だ。 大学在学中からおよそ5年にわたり様々なバイトを経験したが、本当に辛く惨めな思い出しかない。 バイトに行く電車代を友達に借りる、バイトをすぐ辞めてしまい給料がもらえない、人として扱われないガテン系、家賃の催促から逃げる日々。 もちろん分かってる、全部自分の責任、でも当時はそれを素直に認められず、色んな人に迷惑かけたっけ。 毎日の食事代を心配しなくて済むようになったのはここ数年か。だから日々幸せを感じ、出会ってきた人たちに感謝だ。 本書はそんな辛い日々を克明に蘇らせると共に、お世話になった方々への感謝をよりいっそう強くする一冊だった。

    0
    投稿日: 2012.12.30
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    主人公(というか西村健太氏自身の分身)である貫太の置かれた環境、彼自身の行動や心情が非常に淡々と綴られている印象。彼の生活、彼が日下部に抱いた感情、彼の性格、行動…そのどれもが確かに本の中で表現されてた通りだったのだろう。が、それ以上でも以下でもないような気もする。それとも、そもそもこれが「私小説」というものなのだろうか?偏見たっぷりだが、なんとなく石原慎太郎氏(のような年配男性)が好みそうな気がする。堅い文体、テーマの男臭さが。

    0
    投稿日: 2012.12.05
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    誰もが一度は感じてしまう、悲観的な考えをこれでもかと言うくらいに出してくるすごさはありました。思った以上に文中に出てくる漢字が難しく、読みにくい部分がありました。

    0
    投稿日: 2012.11.26
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    本屋で最初の数ページを立ち読みして「なんてネガティブな小説だ!」と衝動買いしました。 西村さんの中学卒業以降~19歳までと、ギックリ腰を患って小説家として花開き始める(?)40歳~を、主人公「寛太」として綴っています。 つまり私小説です。 劣等感・僻み妬み根性が強くしかも強姦犯の息子という汚名を背負った寛太が底辺として生きてきた中学卒業以降~19歳の話は落伍加減がすさまじく、読んでいて苦しいです。 とてもティーネイジャーには見えないw 西村さんの特徴かもしれませんが、とにかく読点で文をつなげようとするので句点までが長いです。ちょっといらいらすることもあります。

    0
    投稿日: 2012.11.24
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    2012/11/16読了。第144回(2011年)芥川賞受賞作。 『私小説の逆襲』というキャッチコピー(?)がついてます。恥ずかしながら私小説って、言葉としてしか知らなかったのでWikipediaで調べてしまいました。 貫多の自堕落さや僻み根性がストレートに表現されていて、読むと嫌悪感もありますが、日雇い労働に三畳一間のその日暮らしという境遇に興味を引かれて一気に読んでしまいました。 貫多のその後、この暮らしからどのように私小説家となったのか気になります。この続きとなる別の作品も読んでみたいと思いました。 全体的に光が当たってないような話なんですが、そばのこと「おそば」って言ってるのがなんだかホンワカします。 人間臭さがぎっしり詰まってます。 文庫の帯によると森山未來主演で映画化されてるようで、芥川賞ってなんでも映画化するのね、と一瞬思ったけど、私小説というジャンルは、映画化するのに向いてるかもですね。 でもこの話、暗くて… 小説読んだあとには、あんまり映画見ようという気持ちにはならないな…

    1
    投稿日: 2012.11.17
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    メディアにおける筆者の飾らなすぎる言動が話題になるが、作品もなるほどと思わせる不思議なもの。 私小説だが、生々しい劣等感、怠惰、劣情が撒き散らされた上に原始的とも言えるような力を感じさせるのは著者ならではだと思う。 何かをしたいがしない、できないという19歳の生き様は強力に読み手をひきつける。ただ、ダメな人はダメなんだろうなこの作品、とも思えるアクを持った本。

    0
    投稿日: 2012.10.18
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    小説と思って読むといまいち「…」なんですが 私小説だと頭に置いて読むと「うわぁ…」な一冊。 人生は苦役列車。 なんとも厳しい表現。

    0
    投稿日: 2012.10.11
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    これぞ私小説の典型といえる自信の日常を赤裸々に記したとしか思えない生活感にあふれる表現は、読者として実体験に近い感覚を感じさせられるのは久々な気がした。 それだけに好き嫌いが分かれる小説と言えるかも知れない。自堕落な生活ややるせない思いを受け止めたり、受け流したり出来なければ疲労感や嫌悪感で最後まで読むことが難しくなりそうだ。 意見が分かれる点として言葉の選択に関してもあるかと思うが、そこは私小説と言うことで敢えて手を加えていないと考えるかどうかで決まりそう。

    0
    投稿日: 2012.09.28
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    会話が多く、テンポも良くて、読みやすい。映画版とは違い、現時点での自分を決して悔い改めようとはせず、陰鬱な様子も感じることなくいやにカラッとしているため、これこそ最低だけど憎めない、といったところだろう。希望を持たせる映画版も好きだが、原作の、人生に大きく影響することのない出来事が積もり重なる、果ての無い苦役列車は自分にも大いに共感できる人生観のひとつである。 私が貫多に出逢っても絶対に友達にはなりくないが、一方で彼の生き方をみていたいと感じる。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    森見登美彦を思い出させる暗くて笑える小説。映画も観ないと。前田敦子、森山未來、高良健吾と出演者も興味あるし。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    何ともかんとも…。1回読んだだけでは表面的な部分しか見えてこない気がして、再読したほうが良さそうだなぁ。

    0
    投稿日: 2012.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいてもどうということのない小説だった。 私小説ということで自分自身の経験したことを書いている。 それだけだった。

    1
    投稿日: 2012.09.17
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    私小説というジャンルにこだわり抜いた著者の出世作。どうしようもない人間のエゴや醜さ、自堕落さといった負の部分を恥ずかしげもなくさらし出す。その行為の中になにか伝えるべきものが埋まっていると信じて書くのだろうか。小説家というものの業を感じる。

    1
    投稿日: 2012.09.17
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    12.09.14 会社の上司が貸してくれました。 ううん、それで何なんだろう、という感想しか浮かばないなぁ。 私小説のジャンルって普段読まないからそういうものなのかもしれないけど、これを文学的というなら文学は氷の溶け切った薄っすいアイスコーヒーなんじゃないだろうか。奥深さが感じられない。

    0
    投稿日: 2012.09.14
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    事前の予想よりはずっとおもしろかった。貫多は自分とは縁遠い存在だと思うけど、共感できる部分が少しあるのがおもしろい。「落ちぶれて袖の涙のふりかかる」の方も表題作よりおもしろいくらいだった。ただ、もうすこし下品な部分がなんとかならないものか…そこがいい味といえばそうなのだが。

    0
    投稿日: 2012.09.14
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    文芸春秋2011/3 芥川賞受賞作全文掲載 号にて読了。 なので、石原氏のあとがきは読んでいない。 読み終えたときの率直の感想。 「で???」 汗臭く、生々しい描写をどこか知的な文体で描いていて、ギリギリのところで、汚らしくならず、リアルなまでの「生」を感じる。そんな世界を楽しんでいたら、突然終わってしまった感じ。 そこで「で??」となってしまうのは、 私の感性の貧弱さか、私小説ゆえのものか。 理屈はどーでもいい。 素直な感想は、「で?」なのは、変えようもない。

    0
    投稿日: 2012.09.10
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    日雇い仕事で食いつなぎ、底辺の生活をおくる若い主人公の話。劣等感とやり場のない怒りに満ちており、こんな生活や考え方もあるのかと勉強になる芥川賞受賞作。

    0
    投稿日: 2012.09.09
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    芥川賞ということで、メディアに引っ張りだこだった西村氏。 トーク番組などでキャラの濃さを知ってから読んだので、 私小説というのは、なるほど肯ける。 少なからず私小説を書く人は、 自虐的な中にも自分を良い方にデフォルメして書くものだと思っていたが、 体臭が漂ってきそうな生々しいまでの自堕落ぶりの表現には拍手。 女目線で読んで楽しいものではなかったが、 読み物としては成立していると思う。

    0
    投稿日: 2012.09.04
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    「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」の、古書店の件がすきでした。とてつもなく強烈な西村先生が、なんだか身近に感じれたエピソード。

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    投稿日: 2012.09.02
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    主人公はひとつのきっかけで人生の早い段階で転落していく。 なんとか日銭生活を始めるが、堕落的な性質をもつ主人公は、 鬱屈とした感情をもちながらも、その生活にある種の居心地のよさを感じてしまう。 理性的合理的に考えるなら、日銭から貯金すればとか、昇給の機会を棒に振っただとか そんな風に考えてしまうだろう。 先のことから目を逸らした日銭生活の誘惑と、そこから抜け出す環境変化への抵抗。 一度動き始めたら止まることなく、器械のごとく環境はシステムとして動き出す。 事故や老齢で体を痛めても、止めることができない、これこそが苦役列車なのだ。 分かっていても抜け出せない苦しみを知る人は共感し、 その苦しみから目を逸らすものは批判する。 そんな印象のうける小説でした。

    0
    投稿日: 2012.08.31
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    小銭をかぞえる のほうが好きだった。 毎度のことながら主人公は西村さんご自身かと思うのだけど、す、す、す、すきになれない。 好きになれないけど、共感できる部分はある。 森下くるみが著者のファンなのはよくわかる。 泥臭くて不器用で人間臭い。 解説の石原慎太郎がいいことを書いてたのでご紹介。 「彼の作品の根底を支えている貧困という主題が、氏が売れっ子になっていく過程で、つまり裕福になることで阻害され、作品の魅力を殺いでかかる危うさが待ち受けているかもしれない。」 暗闇から光へ引っ張りだされた主人公の変貌は、たしかに楽しみ。

    0
    投稿日: 2012.08.30
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    ブックオフで発見してなんとなく手にして、一晩で読み終わる。 暑い夏にさらに暑苦しい気分にもなったが、一気に読めた。感想をと問われると難しい。自意識の高さに苦しむ、底辺を生きる若者。共感できるというわけではないが、その葛藤を感じることは出来た。

    0
    投稿日: 2012.08.28
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    デトロイトメタルシティでは、 コミカルな過剰さにつつまれているものの、 決して隠しきれない日常的な二面性が。 おやすみプンプンでは、 小馬鹿にしたような絵と名前でうすめたものの なお胸やけするほどに濃い自意識が。 モテキでは 流行りの音楽に想いを重ねようとするものの 重ねきれないまま逃げ出す劣等感が。 町田康の作品群では 圧倒的な混沌のリズムにのせるものの 端々に零れ落ちる悲しき自己正当化が。 それぞれ俺の心をとらえてきたわけだけれども。 この苦役列車は 醜悪で低俗な猥雑さにまみれているものの 捨て去ることのできない虚栄心が。 俺の心をとらえて、とらえて、しょうがないわけで。 「もって実力派の書き手として、訳知らずの編輯者から、訳知らずにでもよいからチヤホヤされたかった。数多の女の読者から、たとえ一過性の無意味なものでもいい、ともかく一晩は騙せるだけの人気を得たかった。」 男なら誰もが考えるのに、 男なら誰もが言わないことを、 男のくせに言うなんて、男らしすぎる。 なんて“苦”しい“役”を自ら引き受けるんだ。この人は。

    0
    投稿日: 2012.08.23
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    「苦役列車」西村賢太 自虐的私小説。丼鼠。 第144回芥川賞受賞。 第7回さいたま読書会/2012読書合宿会 課題図書。 読了。

    0
    投稿日: 2012.08.21
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     解釈の幅に厚みがあって、感想文が書きづらい。書くべきことがありすぎて、どこにフォーカスを当てていいかよくわからないからだ。  この本で資本の格差がひとつのテーマになっているわけで、読者自身が所属している階級によって、どう感じるかがすごく変わってくる。  ぼくの知り合いの顔を浮かべて、仮に読んでもらったとして感想を聞いたら、なんと答えるだろうか、と想像した。  なんだか他の人のレビューを読んでたらモヤモヤがどんどんこんがらがってきてしまったので、感想文は途中であきらめます。そんだけ人によって読み方が違うってことですね。文学文学してますなぁ

    0
    投稿日: 2012.08.20
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    やっと読んだ。 アマゾンのレビューをちょっと覗いたら高評価ばかりでビックリ。 こんな時代だからこそこんな小説が受け入れられるのかなと。 どうしようもない人間のどうしようもない話。 まさにどん底って感じなんだけど、なぜか小説全体はどんよりしていないし、絶望的でもないし、前向きに読める。 それがこの小説家の素晴らしいところなんじゃないか。 やっぱり小説って言うのは、読み終えたあと何かしらのパワーをもらえるモノが良い小説家駄作かの基準だと思っている。個人的に。 また、小説は読者というか、人々の声を代弁するみたいなことをよく言うが、まさにこの小説はアマゾンのレビューやらを見ても圧倒的な共感を呼んでいる。 そういう意味でやはり芥川賞を受賞してしかるべきなんだろうな。

    0
    投稿日: 2012.08.19
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    母親の財布からお金をぶんどり、中卒で一人暮らし。世間知らずで金もない、恋人もいない、友達もいない。だけど何とか日雇いをして暮らしてるはいるけど借金は返さない、家賃も払えない。しかも短気な性格で誰ともうまくいかない。風俗や自慰で憂さ晴らしする日々。ただただ、寂しい印象。「根から○○なので」という文が多く、読んでいて少しうんざりした。でも、私小説というのをあまり読んだことのない私にとっては新鮮だった。

    0
    投稿日: 2012.08.19
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    思っていたよりよかった! 描写は汚らしいけれど、嫌悪感は生まれない。食事中には読みたくないけど(笑)。 読んでよかった。久しぶりに「この作家の作品をもっと読みたい」と思った。 そういえば私小説を読んだのは久しぶりだなあ。 たしか文庫本の帯に書かれていた「私小説の逆襲」。 帯の言葉が、偽りにも大げさにも感じず、読み終わってからストンと納得できたのは珍しい。 西村賢太さんという作家に興味が湧いた。 ほかの本も買おう。

    0
    投稿日: 2012.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    負のスパイラルから抜け出せない卑屈な主人公。最低限度な生活。しかし彼は生きている。心身ともに他人には見せられない部分を完全暴露。これが西村賢太節か?逆に癒されます。

    0
    投稿日: 2012.08.15
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    【出会い】 気になっていたのを、文庫化を機に。 【概要】 孤独な日雇労働者としての閉塞した日々。 【感想】 こういう古臭くて無骨な文体は好み。 といっても中身はものすごく古い時代というわけでもなく、この文体ゆえに主題の普遍性が高まっているような気もする。 なかなか想像が及ばない環境だが、生々しい迫力が漲っている。

    0
    投稿日: 2012.08.13
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    友もなくお金もなく頭も性格も悪くてだらしがない。何も持ってないから劣等感の裏返しで上メセだけど、結局何も持ってないから的外れな上メセになってしまう痛いタイプ。何もかも自業自得じゃんアホか、と思ったけど小説だとけっこう読めた。なぜか共感すら感じながら(笑)。近くにこういう人がいたら嫌だけど。 文体はけっこう好きだった。

    0
    投稿日: 2012.08.08
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    作者は自分をさらけ出して書いている。きれいごとはなし。言い回しや、古風な文体は西村さん独特の味がある。主人公の生い立ちをや困窮した状況を思えばとても笑えない話なのに、なぜか笑ってしまう。不思議だ。映画では主人公の恋愛も絡ませて描かれているが、原作では描写なし。1人の男として日下部や同僚の橋本との対比がしやすく、貫多像がより鮮明に感じられた。他の作品も読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2012.08.06
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    まあまあでした。車谷長吉を思い出した。爽やか青年との関係のなかでの主人公の心情、コンプレックスの描き方が、率直でいいと思った。

    0
    投稿日: 2012.07.31
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    西村賢太節が冴え渡る芥川賞受賞作。 別にこの作品が特別に秀作というわけではないが(例えば「暗渠の宿」の方が短編としては優れていると思う)、十二分にエポックメイキングだと思う。 解説で石原慎太郎が激賞しているのには笑った。

    0
    投稿日: 2012.07.27
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    2012/07/25 濃ゆい。笑 これ全くもって女子向きじゃないなぁ。 でもこの生々しさ嫌いではない。

    0
    投稿日: 2012.07.25
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    救いがたいダメさ加減がなんとも言えない主人公がとてもリアルっぽくてなんか心地良かった。でもどうやってこの原作が映画化になったのかは気になる。映画にできんでしょとは思うけど・・・。

    0
    投稿日: 2012.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短かったので一気に読みました。 言えば深くまで落ち込みはしない現代の夏目漱石といった感じでした。主人公のダメっぷりを描くという点では。 だけど夏目漱石まで衰退はせず、精神的な悩みもえぐくないというか。 その分ちょっとリアルさがある一冊かなといった感じです。 人恋しくなる感じはなんかわかります。 高橋に飲みの誘いを断れた時に貫太が感じたほぼ妄想的な気持ちとかちょっとわかっちゃたりしましたね。 そう言う点をちゃんとみれているからこそ小説が成り立つ。

    0
    投稿日: 2012.07.22
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    芥川賞。映画化。 読まないわけにはいかないでしょう。 作者は昭和42年生まれ。私より4つ上の45歳。 ほう。 こういう文章書くんだ。が、第一印象。 わざとかどうかわからないが、1文1文がやたら長く、最近は「ひらがな」で使うところを「漢字」表示。 読みなれたら一気にいけますが。 予想以上に面白かった。おすすめ。

    0
    投稿日: 2012.07.20
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    先日下北ライブ帰りに、気まぐれでビレバンにて購入。すでに読んだことあったけど、映画にもなるし安かったし。んで帰りの車中にてあっちゅーまに完読。あはおもろ。しかしこの主人公、そうとう気持ち悪いが、映画化につき森山未來くん、ヤレるのか⁈ そしてこんなみぢかい話がどう映画になるのかも見もの。山下監督!

    3
    投稿日: 2012.07.20
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    私小説だし、芥川賞だし、タイトルや表紙の印象からしても、ドロドロした後味の悪さが残るものと想像していたのですが、意外にカラッとしていて、普通で、ちょっと拍子抜けしてしまいました。映画は森山未來だから、もっとサラッとするんでしょう。

    0
    投稿日: 2012.07.15
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    劣等感とやり場のない怒りを溜め、埠頭の冷凍倉庫で日雇い仕事を続ける北町貫多、19歳。映画になるので読んでみた。若い青年が日雇いの中で希望もなく、夢もなく、生きている。性格も短気で人付き合いが下手。私が好きな本ではなかった。

    0
    投稿日: 2012.07.15
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    映画化。 主人公の北町貫多に感情移入。 変なところに素直で、妙なところでひねくれている。自分と似ている主人公に共感。

    0
    投稿日: 2012.07.15
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    女子には全くお勧めできない傑作。 『王様のブランチ』の映画紹介コーナーで、主人公の貫多は「あり」か「なし」かというような話題をやっていた。皆一様に「うーん」と微妙な笑顔を作っていたが、ポップに映像化された主演の森山未來を観てさえそうなのだから、彼女たちが原作を読んだら絶句するかあからさまな嫌悪を示すに違いない。 主人公の北町貫多は怠惰でどこかひねくれ、性欲過多でプライドが高く、激昂するかと思えば内向的な面もあり、臭い立つような狭い部屋での貧乏暮らしで...と数え上げればきりがないマイナス要素を持っている。 しかし貫多は特濃100%果汁をギュッと凝縮した存在であって、男は誰しもこの果汁を様々な濃度に割ったジュースなのではないだろうかと思う。読んでいても嫌悪どころか時折チャーミングにさえ感じた。 実際に貫多のような人間がいたらはた迷惑な存在だろう。でも何かのきっかけで接点を持ったら、日下部のように一緒に酒を飲んでうっかり盛り上がってしまうかもしれない。そうならない保証はない。 ただ確実にいえるのは、貫多的男心が1%も無いヤツとは一緒に酒は飲めないということだ。これだけは保証できる。

    11
    投稿日: 2012.07.15
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    私小説。 女性受けが悪いのがわかった。主人公はかなり歪んでるけど、性欲、食欲に関して男性は似たようなもんだと思う。 コメディだと思って読んだら面白かったかも。

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    投稿日: 2012.07.14
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    暗いな・・底抜けに暗い・・・ 解説で石原慎太郎さんがおっしゃっている『小説の真価はたとえその一部、そのフラグメントだろうと読む者が己の人生のある部分を照射され作品と重ねられる密かな驚きがある』という言葉には深く納得。 2011年、第144回芥川賞受賞作品 明日7月14日の映画公開に合わせて(見に行こうと思ってる訳ではないけど・・)今日購入して、そっこー読み終わった。

    0
    投稿日: 2012.07.13
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    苦役列車・落ちぶれて袖に涙のふりかかる、の2短編。貫多が小説家になるまでの経緯がないので、同じ人と実感して読めなかったのが少し残念。

    0
    投稿日: 2012.07.11
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    芥川賞受賞作。主人公は本当にどうしようもない。救いようもない。作品のクライマックスは主人公への戒めも含まれてるのかな。 映画はどーなるんだろ。

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    投稿日: 2012.07.08
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    今日読み終わった、主人公が自分を見てるようで死にたくなるけど「オナニーなんだろ!」の場面は痛快だった 後々なんだかんだでちゃんとした職を得てるのが気に入らない 映画版は大幅にストーリー変わってるっぽいから期待

    0
    投稿日: 2012.07.06
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    読んでてツライ、苦しい…救いが全くない話しでした。 映画版とは違いヒロインは出てきません。 主人公貫多の劣等感や虚無感が痛いほど伝わると同時に貫多のダメ人間っぷりに苛立ちました。 私小説だからなのでしょうが主人公の成長が描かれてなくて最期は急に終わり悶々とした気持ちになりましたが話に引き込まれ一気読みしました。

    0
    投稿日: 2012.07.02
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    なるほど、私小説。 泥臭さと赤裸々感が満載。 ただ、「共喰い」の主人公よりは理解できたかも。 こんな人近くにいたらちょっとイヤかなとは思ったけれど、遠く(?)から見ている分には、ちょっと可愛いなと思えなくもない。そんな感想を抱きました。

    0
    投稿日: 2012.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    屈折した性が衝突を生み人を求めながらも遠ざける。高いプライドと現実の落差。苦しみもがきながらも遊惰に流され日々に流される。志も持たず努力もせずダラダラその日暮らしを送るぐうたらな毎日。得られるものなど何もないと思いきや引きずりこまれた。一行たりともお座なりに済ませることはできなかった。このぐうたらに激しくシンパシーを感じてしまうのである。奈落の底に堕する寸でのところで一抹の理性が無茶を思いとどまらせる小心。自分とどこが変わろうか。退嬰的なだらけきった単調な毎日が、なぜか実に面白い。絵空事では決してない私小説の力と強さというものなのか。人間のいやらしさ醜さが強烈な印象をもって肉迫してくる。

    1
    投稿日: 2012.06.30
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    芥川賞を受賞した本作が文庫本になったので読んでみました。 本作は筆者自身の内容を小説化したものとのことですが、 日雇いで働き続けながら、苦悩する描写は細かく、 イメージしやすい内容でした。 自分としては正直こんな生活したくないですが。。。 この本には筆者の10代の苦役だった時代の話と 40代になって作家として成り上がり始めたころの話を小説化した 内容が収録されています。 何れも描写は豊かなのですが、アマゾンのレビュー等にある通り、 ストーリが急に終わります。 正直結論がよくわからないまま終わってます。 そこだけが惜しいです。

    0
    投稿日: 2012.06.28
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    自分の失業後まもなくに読みました。 なので特に主人公の仕事のシーン、内容、考え方など読んでいて、これから先の自分とダブるような気がして落ち込み感倍増w それだけ物語に引き込まれていたということでしょうか。

    0
    投稿日: 2012.06.25
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    なかなか読みやすい文体で一気に読めました。 短編小説でなかなか描写が素晴らしく頭の中に情景を描くことができました。 映画になるということで楽しみですが多分見ないでしょう。 よんじゃったから。

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    投稿日: 2012.06.24
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    父が性犯罪を犯したことで生活が一変した主人公貫太は日雇い労働に従事する。安酒を飲む、風俗へ行くなどの慰め、職場での心を許せる者との出会い、衝突などの日々の出来事で貫太が抱く劣等感、妬み、敵意などが生々しく描かれている。 貫太は救いのない境遇(自業自得な部分もある)だが、それでも、(あるいはそれゆえか)生きていこうとする執着心が印象的だった。 西村賢太氏は貫太を通して自身の決してほほえましくない部分、屈折した心情などもさらけ出しているが、自身の人生への諦めからくる単なる自虐ではなく、俯瞰からの自己省察が含まれているように感じられたためか、読後の不快感はなかった。

    1
    投稿日: 2012.06.24
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    同じ立場だったら、自分はどうしてたかね…と考えてた。主人公のゲスな心根は自分と通底してるだけに、悩ましい。

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    投稿日: 2012.06.17
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    初めての私小説。 読みながらテレビなんかでよく見る西村さんの顔が浮かんできた。 どんな人生も一つのドラマなんだと思う。 大きな山場はなくても、毎日少しずつ変化があって、気付くと想像していなかった自分になってる。 それでも最後まで小心者の貫多が妙に可愛かった。(笑) あと、"好きなこと"ってとっても大切。 私ももっと"好きなこと"に向き合おうと思えた。 とにかくすごく人間臭くて、人間らしく生きることを再考させられた作品だった。 面白かったな。

    0
    投稿日: 2012.06.13
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    面白かった!ってのが、率直な感想。 下品な表現多いし、褒められるような考え方はしてない。 けど、これも人間。 そう感じさせられた。 自分の中で私小説と言えば村上春樹なんやけど、この作品は全く同じジャンルなのに、書かれているものは両極端って感じ。 村上春樹のイメージは、ワイン片手にジャズを聴きながら、外国文学を読んで、大きい視点で人生や社会を考える。 西村賢太のイメージは、ワンコイン酒を片手に街の騒音を聞きながら、エロ雑誌を眺めながら、狭い視点でその日その日の自分を振り返る。 村上春樹の世界観も好きやけど、この作品の世界観もかなり好き。 他の作品も読んでみます。

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    投稿日: 2012.06.11