
総合評価
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powered by ブクログ高校事変の23巻を読んでJKや令和中野学校の存在が出てきたのでこれは読むしかないと思い手に取った一冊。令和中野学校は出た時に名前に惹かれて読んでいたのですが、こちらは初読み。冒頭から言葉は悪いが「胸糞悪い」展開が続くので読むのをやめようかと思ったほど。高校事変の結衣は身近なものを凶器に変える最強の高校生なのに対しこちらはK-POPダンスを基に生身で戦う高校生。それにしても、高校事変の世界線とどう絡んでいくのか。高校事変の24巻までにJKの2~5巻読んでおかなくてはって、読めるのだろうか、精神的に。
5投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ江崎瑛里華の正体が気になって一気に読んでしまった。高校事変の次回作でコラボするみたいだから24巻が出るまでに新作の5巻まで読む予定です。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログタイトルがJKとなっていたので、よく調べもせず 青春物かなと読み始めたら…余りのグロテスクさに びっくりしました。 後で裏書を読んでみると、青春バイオレンス文学!とありました。 確かにバイオレンスがたっぷりでした!
11投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ高校事変と近い作品。現実にも起こっている事案に近いとは思うけど、かなり胸糞悪い内容。だからこそ、ヒロインが活きるんだろうけど、なかなか激しい内容です。そう言う描写が苦手な人は読まない方が良いです。 それでも、鮮烈な印象は残る。好みが分かれる作品。
2投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログなかなかの胸糞な始まりでした。たぶん「高校事変」以来じゃないかな? それと、主人公の激変ぶりもすごかった。こんなに人は変われるものなのか?と思った。優里結衣や岬美由紀みたいにある意味「下地」があればだけど、今回の主人公はとにかくドン底から這い上がってきた感じ。そのくらいの経験(といっていいものかどうか)を経たらこうになるのかな? 今後色々とミッシングリンクもあるみたいだからもう少し続きを読んでみようと思う。
0投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログ逗子の山中で発見された一家3人の焼死体。川崎にある懸野高校の1年生・有坂紗奈が両親と共に惨殺された。犯人は紗奈と同じ学校の同級生や上級生からなる不良グループであることが公然の事実とされたが、警察は決定的な証拠をあげることができず、彼らの悪行が止まることはなかった。しかし、1人の少女、高校1年生の江崎瑛里華が現れて事態は急展開をとげる。人気シリーズ「高校事変」を超える、青春バイオレンス文学!
1投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログ前半は表現することも嫌悪されるような不良たちのレイプや殺人。 後半は生き延びた女子高生による復讐劇。ちょっと非現実感がある。
0投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログ個人的に『2023年トップ』に挙げたい小説です。とにかく「面白いから読んでみて!」に尽きます。 ヒロインのキャラが立っていること立っていること。ちなみにタイトルの「JK」は、女子高生という意味だけではありません。 ただ、最初の方で起こる有坂家惨殺事件があまりに胸糞過ぎて、読むのが辛くなるかも。でもフラストレーションは徐々に回収されるのでご安心を 脳みそが飛び散ったり、目玉を抉り取ったりしまくるし、性的描写もあるところに注意 ストーリーがとてもシンプルで爽快、勧善懲悪の童話のようでもあります。テーマも明解。若い人にもお勧めしたいです
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ物憂げな表情で座り込むセ−ラ−服の女子高生。この表紙の写真だけで思わず衝動買いした私。 「この少女がどのように凌辱されるのか?」期待に胸を膨らませながら読み進む私。 いよいよ肝心の凌辱シ−ン。獣と化した男共に荒々しく突かれまくるだけでエロくない。しかし一転復讐の為のバイオレンスシ−ンになるとこれでもかという程のスプラッター描写が続くではありませんか! ふと「これはどこかで見たような?」微妙な既視感に囚われた私。 すると突然中学生の頃リアルタイムで見ていた70年代の東映B級映画群を思い出しました。 そう、それこそがホラーエロバイオレンス映画の傑作「女囚さそりシリーズ」でした! あな懐かしや梶芽衣子様がセ−ラ−服で御降臨あそばされたと想像した瞬間、昇天した私でありました。
0投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ女子高生ハードボイルド。女子高生ダークヒロイン爆誕。性暴力はなかなか表に出てこない場合も多い。泣き寝入りしている人もまぁまぁいるだろう。でも、まさか、そんなんになりますか。こんな正義のダークヒロインがいたら、世の中のどうしようもないひどい犯罪や表に出てこない犯罪が減るのかもしれない。
0投稿日: 2023.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バイオレンスである K-ポップ修練した女子高校生は本気を出せば 散弾銃や拳銃もよけられる 主人公がはじめに輪姦されて沖縄の離れ小島 に売られてしまうが両親を殺されて妙な悟り を得て島民を皆殺しにして幽霊として復習を 成功するのだよ・・・(´・ω・`)なんじゃそれ
0投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
JK=ジョアキム・カランブー(1922-2004)。「窮鼠は学ぶ。逆境が師となる」。JK(女子高生)の心得です。 有坂紗奈の事件の描写がキツくて、それまでとその後の不良グループ描写にもうぇえとなるのですが、江崎瑛里華が現れて復讐を遂げていくのはたいへんバイオレンスでした。 「高校事変」シリーズとは違って出自も育ちも特殊でない、K-POPダンスに熱中する普通の女子高生が、ジョアキム・カランブーの教えの通りにここまでなるのか。窮鼠だけれど努力は報われる…のかな。。 「高校事変」と違って、敵も身近な悪。どちらのバトルも、みんな違ってみんないい。 煽りが入らなくてクールにサクサク殺っていくのも復讐という感じです。続きも読むかな……
3投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログえ、なにこれ超面白い。主人公に不幸が降りかかるのがわかりきってたから序盤は読むのが怖かった。まあ予想通り最悪の不幸が起きる。ただその後が痛快なのは確か。めちゃくちゃ痛快。ラスト近くで明かされる辻褄もまあ許せる。さすが松岡圭祐。今後高校事変とのクロスオーバーも期待できる良コンテンツの誕生だよ。2もすぐ読む。
1投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ暴力的なヒロインは優莉結衣に次いで2シリーズ連続か。 高校事変シリーズより好き。 あんまり暴力描写がキツいと離脱してしまいそうだ…
0投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ主人公の紗奈がいきなり序盤で、残酷で絶望で悲しい被害にあって殺されるという展開に「この後、どうなるんだろう」と読み進めると、殺されたはずの紗奈の面影が宿るダークヒロイン瑛里華の登場。 紗奈たち家族を惨殺した不良たちに目には目を、歯には歯をのごとく復讐を繰り広げ、それはそれで爽快感を感じるも瑛里華が紗奈とどう繋がっているのか分からずモヤモヤ... 終盤にそのモヤモヤは解消。 今作でも松岡圭祐さんに脱帽。 今作のテーマでもあるJKの「窮鼠は学ぶ。逆境が師となる。」 絶望を味わうも悪を成敗するために独学で自身を鍛え、悪に立ち向かうダークヒロインにまた惹き込まれてしまった。 作品の面白さだけを味わって「はい、終わり」ではなく、巻末の統計を読んで、現実に起こっていることとして目の当たりにし胸が苦しくなった。
1投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ前半が辛すぎて読むのを止めようかと思ってしまいましたが、鮮明にイメージできてしまうこと、気持ち悪くても読み進めてしまうこと、これが松岡さんの凄さでもあると感じました。Ⅱも読んでみようと思います。
0投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログタイトルの「JK」は女子高生を意味するものだとばかり思っていたがジョアキム・カランブーの略。 読後はそのタイトルがしっくり来る。 物語は青春バイオレンス文学と銘打たれているだけあり相当ハード。 懸野高校の1年生・有坂紗奈が両親と共に惨殺される。 無残な光景に何度も本を閉じそうになった。 犯人は誰の目にも明らかだが決定的な証拠がない為に彼らの悪行は止まらない。 その後、紗奈にそっくりな人物・江崎瑛里華が現れ物語は大きく動き出す。 瑛里華に肩入れし犯人達の末路に爽快感すら感じた。 巻末に書かれた性犯罪のデータには言葉を失う。
0投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ前半の暴力シーンは読むに耐えない辛いものだったけれど後半の報復に期待してなんとか読んだ。極悪な輩に同情はしない、抹殺されて当然だ。紗奈の変貌には驚くがエンターティメントとして楽しめた。『高校事変』といい著者が描く女子高生の圧倒的強いヒロインに憧れる。巻末の解説に書かれていることに同感。映像では難しいだろう内容に読書で楽しめたことに感謝したい。
0投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ最高すぎる!! 高校事変ロスを埋めるべく、新たなバイオレンスヒロイン爆誕ってことっすかね? 読み始めたら最後、もう続きが気になってしょうがなくて一気読み にしても、ホント勉強なりますわぁ〜 JKってそうなんだとか・・・ これも、ホント映像化してくれないかなぁ〜 ってぐらい、大満足にして最高の一冊でした!!
0投稿日: 2022.12.26
powered by ブクログ高校事変を最初に読んだときと同じ衝撃でした。美少女女子高生が主人公の小説としては松岡圭祐のお得意のジャンルですね。今回は高校事変の優莉結衣よりさらにパワーアップしたバイオレンスアクションです。ものすごく展開が早いが、読むのをやめられないぐらい引き込まれ、1日で読み切りました。女子高生を蹂躙する醜い男の愚行を読むだけで目を向けたくなるが、江崎瑛里華の過激さが寧ろスカッとさせてくれます。今後、どのように展開するのか目が離せなくなりました。
0投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ性暴力の所がちょっと自分には 合わなかった でも読んでいてなんとなく イメージ出来てしまうって事は、作者さんの 書き方が上手いんだろうなと思いました 図書館で借りました 最初2巻も予約しましたが キャンセルしてしまいました
0投稿日: 2022.11.25
powered by ブクログいろいろ無理はあるが。いいのです。痛快、爽快。清々しいほどのクズをこれ以上無いので残酷さで成敗する。こんな本に喜喜する自分の 趣味はどうかとも思うが、おれだけじゃないよね。
1投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログ高校事変のゆいは理解できたけど今回はたった数ヶ月でそうはならんやろ! とツッコミどころ多かった笑 申し訳ないけど川崎のイメージはこんな感じがいまだにする笑
0投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログ高校事変より描写が凄かった。 紗奈、瑛里華の関係性が、なるほどそうゆう展開できたかと思った。 島での体験がJKに繋がっていたんだと思った。
2投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログまた、新たなヒロイン登場 JKの意味が違ったー ※相変わらずのミスリード 前半は、あまりにもショッキングで、 読んでいても辛かった… 川崎ってこんなに怖いの?
5投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ圧倒的な理不尽な暴力により、家族を殺された主人公紗奈。その紗奈がその不良達に復讐していく。 その圧倒的な力は普通の不良を圧倒し滅殺していく。 その滅殺が凄く文章から映像がクリアに想像出来る為読み始めると止まらなくなってしまいました。 シリーズ化に期待する作品でした。
23投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログタイトルから高校事変を連想したのは自分だけではないはず 描写がエグすぎて不快になったのは久しぶりだった 高校事変の元ネタかと思うぐらい似ていた 高校事変の時はシリーズ化したこともあって、主人公含めた周りのキャラ立ちが上手く、面白かったけれど、今回は二番煎じ感は否めなかった シリーズとして読み進めたら面白くなるのかな
1投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログJKというのは、ジョアキム・カランプーだよと明言しながら、女子高生も匂わせているのは見え見えなんだが、高校事変の続きがこれか?!と、またギアを入れ替えたの感。
4投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の一蓮の暴力シーンに圧倒され読むのが辛くなった。がヒロイン誕生のためには仕方なかったのだとその後のバイオレンス展開を読む中で納得。場面場面のキレがよく気持ち悪いシーンのはずが勧善懲悪ではないが爽快感も感じた。
1投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ読み終えたのは先月でしたが 書き込むのを忘れてました( ˊᵕˋ ;) 一瞬だけ、二番煎じか? と思ったのですが 新鮮な感じで読み進められました。 あのシリーズが、もう完全無敵の女子高生! という感じでしたからねぇ。 こういう新しくというのも悪くないですね。 今後の展開に期待。
1投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジョアキム カランブー、検索しても出てこない。どんな人物か分からないけど、」窮鼠は学ぶ。逆境が師となる」の意味は分かり易い。 それにしても、高校事変の結衣とは違ったバイオレンスJKだった。 学習しただけでこんなにも強くなるとは、高校事変とは違うぶっ飛び方をしたヒロインだった。
1投稿日: 2022.07.29
powered by ブクログ川崎で発生した女子高生殺人事件。犯人は地元不良集団と思われていたが、警察は決定的な証拠をあげることができない。彼らの行動はますますエスカレート。しかし、事態は急展開をとげる――。(e-honより)
0投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ逗子の山中で発見された一家3人の焼死体。その娘である有坂紗奈は不良グループの行いを咎めたが為に、両親と共に殺された。 犯人は同じ学校の不良グループである事は明白だが決定的な証拠が無く、警察も検挙出来なかった。 そんな時、やりたい放題の不良グループの前に江崎瑛里華と言う同じ学校の1年生が現れ、不良グループは一掃された。瑛里華を見た人は、顔は似ていないが紗奈だと言う人がいて… 初っ端からショッキングな出だしで目を背けたくなりましたが、又も女子高生のヒロイン誕生でハラハラしつつも手際が素晴らしかったです。普通に暮らしてればそんな事にならなかったと思うと切ないですが、今後瑛里華がどう活躍するのか楽しみです。
2投稿日: 2022.07.16
powered by ブクログ小説の楽しみ方は結局当人の想像力に拠るわけで、この種の犯罪を想像する事はある種の自己嫌悪を同時に抱かせられ疲れる。
1投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまりにバイオレンスでびっくりした。有坂一家殺しがあまりに凄惨すぎて読んでてきつかった。川崎市という妙にそんな事が起こりそうなリアルな街を舞台にバイオレンスなJKが暴れ回るのが自分の中ではしっくりきた。ラノベの「ブギーポップシリーズ」に少し似ている気もした。 面白かったというより楽しめたという感情の方が読み終えた後の感想としては強かった。バイオレンスなJKの有無も言わさぬ復讐劇には躍動感があり読み手にも生き生きさがすごくスプラッターなシーンもしっかり伝わってくる。ここが楽しめた部分が強いと思えた要因かもしれない。
2投稿日: 2022.07.02
powered by ブクログ高校事変シリーズに続いて、もう一度、強い女子高校生の話が始まるとは思わなかった。 でも読み出しはあまりの救いのなさと、描写の残酷さで高校事変よりもハードだなと感じた。 主人公が強くなる過程が、「いくら追い詰められたら強くなるとは言っても、そのスピードはないだろう」とか、「そんな知識は今まで持ってたの?」とか色々思うところはあるけど、スカッとする勧善懲悪の話なので次作が楽しみです。 ただ主人公は可哀想。ひとりぼっちで生きるしかない。ここを何とかしてあげて欲しい。
71投稿日: 2022.07.01
powered by ブクログ高校事変シリーズを超える無双状態で楽勝の格闘小説。強くなる過程が早すぎるけど。結衣と組んで強敵にたちむかうか、結衣とガチンコで闘うか、ファンならそんな展開を望んでしまう。
5投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読者殺しの本だった。可愛くて優しくて正義感の強いヒロイン的存在の女の子が、ヤンキーに目の前で親を惨殺されて、自分も殺されて、、最初は胸糞悪くて仕方なかったけど、後からのストーリー転換にはスカッとした。殺し方や身体の状況が鮮明に描かれているからすっっごくグロかった。ここまで鮮明に丁寧に描かれている小説を読むのは久しぶりだったなー
2投稿日: 2022.06.21
powered by ブクログとにかく描写が残酷で容赦ない。気分が悪くなる。全くの架空の物語、アクション劇画くらいに思って読むと丁度良い。
3投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログ映画『キルビル』をみたあとに、漫画『ザ・ファブル』を読んで、一週間くらいで一気にかききったような小説。 いやー面白かった。これぞエンターテイメント。 表紙の、儚げな表情を浮かべた女子高生といい、タイトル「jk」といい、「どうすれば読者に楽しんでもらえるか?」が緻密に計算されていた。 めちゃくちゃぶっとんだ小説です。 これが本作に対する僕の感想のすべてなわけだが、実際に本文の一部をみたほうがそれが実感できると思う。以下、引用。 『距離が詰まるとともに、紗奈はブレイクダンスのパワームーブに転じていき、腕や脚を強く振った。笹舘に接近すると、その勢いのまま、拳銃を握った腕に強く手刀を浴びせた。骨が折れる手応えがあった』 さいきんの女子高生は強かです。肉体的にも、精神的にも。笑
2投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログ凄惨で克明な暴力・凌辱・殺人描写で、脳裏にざわつく映像が浮かぶようです。実際には見えないはずなのに、そのグロテスクさに思わず目を覆いたくなります。 『JK』は単に俗語の〝女子高生〟と思いきや、ジョアキム・カランブーの心得「窮鼠(きゅうそ)は学ぶ。逆境が師となる。」の意らしい…。なるほど、主人公が女子高生であり、かつその子の信条にもなっています。それが想像を絶する展開につながっていきます。 こういうバイオレンスものが好きかと問われれば、少々返答に困りますが、物語の最後の落とし所に救われました。また、展開のスピード感と復讐実行の高揚感の引き出し方、謎の設定などで、どんどん引き込まれてしまいます。 松岡圭祐さんの『八月十五日に吹く風』『ミッキーマウスの憂鬱』の世界にかつて魅了されましたが、本作はまた別の魅力が詰まっていて、作風の幅広さを感じさせられました。
14投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログ目には目を、歯には歯を、暴力には暴力を。 女子高生によるバイオレンスアクション。凄絶を極める復讐劇は、その経緯も含めて思わず目を背けたくなるものですが、疾走感抜群の格闘の描写に気づけば目が離せなくなってました。 世相を作品に反映させてリアリティを色濃く出せる著者だからこそ、近い事実があるのではないかと想像してしまいます。
2投稿日: 2022.05.31
powered by ブクログ松岡圭祐『JK』角川文庫。 予想外にハードなバイオレンス小説。 最後までフルスロットル全開で駆け抜けた感じのスピード感のある凄まじい作品だった。 主人公と思われた女子高生はいきなり冒頭で惨殺されるという衝撃。突然現れた美少女が、まるで復讐を果たすかのように最悪の不良集団の一人ずつ殺戮していくのだ。美少女の正体は…… タイトルの『JK』は女子高生の意味もあるようだが、ジョアキム・カランブーの“窮鼠は学ぶ。逆境が師となる。”という格言が根底にあるようだ。 ヤクザ予備軍の極め付きの不良集団が集まる川崎市の懸野高校に通う1年生の有坂紗奈はうつ病の母親と会社の業績不振で減給された父親のためにアルバイトと学業を両立させる健気な女子高生だった。 ある日、母親が自転車で転倒し、病院に運ばれる。父親と共に母親を迎えに行った紗奈は両親と通り掛かった廃工場の側で同じ高校の不良集団に襲われる。父親は鉄パイプで頭を殴られ、母親も激しい暴力により相次ぎ殺害のされる。紗奈も不良集団に犯された挙げ句に両親共々と焼き殺される。 不良集団による凶行であることは明らかにも関わらず、警察は決定的な証拠を掴めず、不良集団の悪行は止まることがなかった。 そんな中、高校1年生の美少女、江崎瑛里華が突然現れると事態は一変する。 書き下ろし。続編がありそうな感じ。 本体価格700円 ★★★★★
11投稿日: 2022.05.31期待し過ぎたかなぁ…
高校事変シリーズの終了と 入れ違いにして、始まったJK。 意味は女子高生ならぬ、 ジョアキム・カランブー。 雑にいうと「慣れ」。 ちなみにかなりグロい…。 しかしまぁ、いかなる事情が あれど普通の女子高生が3ヶ月 足らずで殺戮マシンに変身するのは 設定上無理がある。 その辺の特殊部隊ですら3ヶ月程度 の訓練では1人前にゃなれん。 ま、そこがフィクションたるものか。 何だかこのストーリーなら 高校事変終わらせずに続き書いてた 方が良かった気もするが。 続編もあるのだろうか? 続編を書くには難しい展開で終わった。 期待し過ぎて残念… 高校事変ほどハマらなかったなぁ。
0投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シンプルなタイトルと不穏そうな表紙に惹かれて手を取りました。 裏表紙のあらすじを見てちょっと面白そうじゃん、と思い軽い気持ちで購入。 結果、一瞬で読み切ってしまいました。 シンプルに言うと度を越した悪さをするヤンキーに報復を喰らわす痛快アクション小説とでも言えばわかりやすいでしょうか。 物語の中で沢山の人が死にます。しかも想像より遥かに惨い死に方をします。グロいのが苦手な人は読めないかも…そのくらい冒頭から残虐な描写が続きます。川崎って怖い街だなと。笑 腑が煮え繰り返るくらい酷い仕打ちを受ける主人公。 ストーリーはまるで映画"ミスミソウ"を彷彿とさせるかのような復讐のお話です。映画化でもしてしまったら確実にスプラッター行き。 そして読者が不思議に感じているであろう部分のネタバレが終盤に来ますが、これがまた気分が悪いような良いようなズーンと来てしまうサプライズでした。 きっとハッピーエンドでも何でもないけど、若くして絶望に落とされた《JK》報復劇、700円で読めます。
3投稿日: 2022.05.25
