
総合評価
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powered by ブクログ折々にきもののエピソードを入れながら家族の暮らしが描かれている。人それぞれの心情が沁みる。 静かに人の心を感じ、大切にする。 自分の芯を持つ。 そうありたいと思わされる作品だった。
0投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ女性作家の作品はあまり読まず、読んでも面白いと思えるものがなかったが(アイン・ランドは極端で、ジェーン・オースティンは退屈だ)、 この『きもの』は一気に読めてしまった。 昔の東京の日常を描く細やかな描写は永井荷風を思わせるが、そこに女性独特の目線が新鮮だ。 「きもの」を軸に繰り広げられる、家族の物語と人間模様。 姉妹間での親からの扱いの違い、一緒に育ったのに全く異なる人間性、姉と妹の役割、など鋭い描写が興味深かった。 主人公の三女・るつ子は、着物の見た目よりも着ごこちにこだわる。 見栄を張る長女や流行を追いかける次女の承認欲求に比較して、自分の価値観を確立したるつ子の感覚は、一歩も二歩も進んで洗練されている。 「振袖も見ざめ興ざめのくる時があるし、餓えるように木綿絣がほしくなる時もあるものかと思います。着物も外国にいると、日本とは逆になるようです。」 ロンドンへ行った裕福な友人のゆう子は、海外の生活に刺激され、高価な絹の着物に飾られるよりも、実用的な綿絣を着て自分の力で人生を切り開きたいと願っている。 ファッションの歴史は、女性の解放の歴史なのだ。 わずか100年ほど前に、衣類がどれほど貴重であったかが感じられた。 裕福な家庭でも、新品からお下がりへ、よそ行きから普段着へと、使い回して大切にする。 リサイクル、サステナブル、などとやかましく言う最近の傾向は、豊かになったことの裏返しだ。 暮らしが便利で豊かになるということは、不快や不便が無くなるとともに、その分だけ生活に直に触れる喜びも失われる。 月並みな言い方だが、「丁寧な暮らし」に触れる一冊だった。
3投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログ★3.5。 これはいかにも未完というか未発表の作品という感じがする。 前半と後半の筋立てというか視点が若干ブレている感じがあり、タイトルに合わせる訳ではないですが、前半部は唸らされる読感ありです。 その点、後半はある意味の非日常をストーリーに据えてしまったので前半にあった緊張感というか異常とも言うべききものから来る揺れが曖昧になってしまったかなと。
0投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログ感傷的なところが全くなく、現実的な考えで成長していく主人公の感度の高さが勉強になる。 きものは日本人に取ってただの服とは違うんだな、と思う。
0投稿日: 2023.04.13
powered by ブクログきものは結んで着るので気持ちがこもるし、生き様があらわれるようだ。 震災後の人々の強さ、いつかわからないけれどきっと起きる大地震の時に私自身はどうふるまうだろうか。こんなにかっこいいおばあさんがいたらなぁ。いえいえ、そんなおばあさんをめざしましょう。るつちゃん、結婚のお仕度を”そのさん”に手伝ってもらえてよかった。不穏な結婚生活の始まりで物語が終わる。るつちゃんはそのさんに相談に行くだろうか。
0投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログ父親・兄の影が薄い気がする。 女物の着物にかかわりがないからか、時代的に家事に全く参加しないので、女主人公の見える範囲にいなかったからか?
0投稿日: 2021.12.29
powered by ブクログルツ子の気の強さや負けん気な子ども時代から姉の行動をみて繊細な心も持ち合わせている。 近所の人からは不幸な子と思われていたみたいだが本人はそうとらえてはいないところからも負けん気があふれている。それを祖母はルツ子の性格から先回りして助言、手助けしてたしなみを教えていた。祖母の言葉は今の自分にも当てはめれて、重さを感じる。 他の作家の暗さがない自伝でこの人のを集めればよかった。 と思うのはまだ一冊しか読んでないからかも知れないが。。
0投稿日: 2021.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
着る、ということについて 深く考えさせられた。 おばあさんが、るつ子に教えること、 戒めることは、 女性が美しく生きるために大切なこと。 着ることも、疎かにせず、 きちんと考えて向き合うことが 生き方に、すっと一本筋が通る気がする。 気になる部分(それはたくさん)を 折り、何度も読み返したくなる 大切な一冊になった。
0投稿日: 2021.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
きものを通して、相手の気持ちに配慮した格好とか、相手の立場、感じ方を考えての贈り物とか、人との交際の仕方を主人公のるつこが学んでいるのに、同じくなるほどと思わされた。 おばあさんがいいあじ出してる。こんなおばあさんがいてくれたらなぁ。そしてこんなおばあさんになりたい。
0投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めっちゃ面白かった!!!! びっっくりした! 昔の人ってこうだったんだ・・・ 手に取るようにわかる 噂には聞いていたあの話、この話、 細かい着物の描写は、どんな生地なのかとかわからなかったりするけど、 だから運針を学校で習ったんだな、 命からがらって関東大震災はこんなだったんだな、 地域が助け合って暮らしていた頃ってこうだったんだな、 日本の良さ、感じられました。感動! 大事にしたい本。
5投稿日: 2019.06.19
powered by ブクログ読み進みながら主人公るつ子は幸田文と重なって思えました。女学校から結婚までの子供から大人になるまで、姉の結婚、母の死、震災を経て少しずつ変わってゆく、るつ子が幸田文の文章で生き生きと描かれていました。 るつ子は、新しい木綿をきりりと着た。無骨な木綿が身を包むと、それでやっと、いくぶん誇りと自身がもてる。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログ箱入りハードカバーを手に入れました。 大正末期の東京下町で両親、祖母、2人の姉と暮らするつ子の物語は清々しくて良かったし、装丁が素晴らしく、本そのものの魅力にも参りました。
0投稿日: 2017.03.02
powered by ブクログ着付けを習っているので手にとってみた。 いろいろな着物が出てくる。着物を中心に、主人公と姉二人、母や祖母との日々が描かれる。 慎ましくも力強い生活が、きちんとした日本語で綴られる。時にはこうした文章を読みたいと思う。
0投稿日: 2016.12.31
powered by ブクログ最後がなんだか急いだ感じだったけど… 着物欲がふつふつと。でも洋服も着物も元をたどれば同じだなあと。
0投稿日: 2015.12.19
powered by ブクログ着物の描写が、たまらんのです。 災時にはボロを着ること、贈り物をするときの礼儀、着物を自分で着れることの価値。 自分のそばにもこの本に出てくるようなおばあさんがいたらな、と思いつつ、本当にいたら鬱陶しがるのかな、とも。
0投稿日: 2015.11.20
powered by ブクログ2015.11.9 昔の女の人の物語が読みたかった。 着物に関する用語がわからないから、調べながら読んだ。その当時は誰でも知ってるような当たり前のことが、わからない。当たり前は移り変わっていく。その当時の生活のこまごまに対する考え方や心遣い、今より丁寧な印象を受けた。丁寧だけど、ちょっと面倒くさいかなとも。女の人の生き方の当たり前も本当に変わってきたのだのと思った。
0投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログるつ子、みつ子、朝霞ゆう子など、名前がかわいいというか、名前からキャラクターがにじみ出てる。例えば和子とゆう子の名前がもし逆だったなら、なんだか違和感。べつに和子をバカにしてるわけではない、たぶん。 あとお気に入りの古風な?表現 ・ふっくら人間が炊き上がる ・ねっちりと腹を立てる ・大福はわずかに白い取粉を落として…貧しさがちんまりと手のひらに落ち着いていた
0投稿日: 2015.08.13
powered by ブクログ元々、二世は嫌いだ。 歌舞伎俳優は江戸時代は、吉原と並ぶ由緒正しき悪い血筋なのに、いまや持ち上げられてきれくない娘が女優になったり、やくざ崩れが犯罪後も演じ続けていたり。 そんな訳でずっと読まずに避けていた幸田文。課題図書なので、しょうがなく読破。 読んでがっかり。 やっぱりしょうもなかった。 小さい世界の話。今年の大河ドラマの「花燃ゆ」がおにぎりを握ってばかりのように、女の人生がいかにくだらないものかを押しつける話。 見栄っ張り女な気配がする。着物ばかりにこだわっているるつ子姉妹。るつ子は見栄にこだわらないという路線を押しているが、その代わりにお上品でわがままでない自分という肩書をまとうことによっている気がして、著者の「幸田露伴の娘」という肩書をまとっている姿勢と重なってしまって少々食傷。 他の本を立ち読みしたが、接続詞が多用されていて、うっとうしかった。 悪いけれど、嫌い。相性が悪い。
0投稿日: 2015.07.29
powered by ブクログ着心地重視の主人公に完全にシンクロしながら読みました。肌触りがいいとその日1日気持ちよく過ごせるのすごくわかる。 おばあさんの生活の知恵、特に着物の含蓄にうなずきまくりました。木綿、毛織、銘仙、絹、いつどの素材を着るか何故その着物なのか全部理に適ってる。縮緬のお布団ってそんなに寝心地いいのかな、寝てみたい。 少し昔の小説なので読んでてエーッてなるとこいっぱいあるし震災描写は悲しくなりましたけど、当時の文化や流行とか着物を生活品として作る人や着る人の考えることに触れられてよい読書時間になりました。自伝も入っててリアリティ色も強め。 終わりが唐突なのは連載が止まったためだそうで、続き読んでみたかったです。なんとなく想像はできますけどね…。
0投稿日: 2015.05.17
powered by ブクログこの作品を読んで、幸田文さんが好きになりました。 だいぶ前に読んだ本なので内容はうろ覚えですが、雰囲気はとても良く覚えています。 いつか読み返そうっと。
1投稿日: 2014.11.14
powered by ブクログ一度目は高校2年の時。その時はただ読んだだけに終わり、内容もそんなに残らずに終わった。 二度目は23の歳。全く違った。全て自分にはない体験ではあるのだけれど、だけれど何と言うのだろう、書かれている内容が全部染み込んでいった感じ。共感?すごく、「よくわかる」のような気分で読んでいた気がする。恐らくるつちゃんの生きた時間と同じだけ時間を経た分の理解がそこにあったのかもしれない。 自分は、女の子に本を勧めるとしたら、この本を同じようなタイミングで二度読みすることを勧めたいと思っている。下手な道徳よりも考えること思い当たることがあるし、こうすることで、この本の記憶がより鮮烈な体験となる。
2投稿日: 2014.08.12
powered by ブクログ現代人、いや私には理解できない着物の肌感覚。今の洋服にそこまでの感覚を持って洋服をきていないなぁと感じる。色、柄、触感。どれも大切なことなのに、おろそかにしている自分を感じた。 着物を通じて、主人公は成長をしていく。いや、成長を通して着物について深く考えていく主人公。それは女子なら通る道ではあるだけれど、着物というものを通してみていくと時代感覚もあって、理解できるけど今はない、奥ゆかしい女子の成長が描かれていた。 祖母の存在の大きさ。これは現代には薄くなってしまったな。祖母のいうことがいちいち含蓄を含んでいて、また主人公を深く理解していることが伝わってくる。身近な人の話を聴くことの大切さを改めて考えた。 震災の打撃。震災によってみえてくるもの。今だからこそ、この場面が真実味をもって見えてくる。 最初は着物の感覚が鋭すぎて、感覚についていけなかったが、後半に入って俄然面白くなった。 これは男性にはなかなか理解できない小説なんじゃないかと思った。
2投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
名作なんだろうが、小公女とか灰かぶり姫とか、文学少女が好きな童謡を下敷きにされているのではと思うほど、主人公が辛らつな目に遭っていく。 幼い頃は着物に対する美意識がとにかく高くきかん気で、高いものねだりをするヒロイン。末っ子の我がままかと思うが、長ずるにしたがい、気位の高い長女、金に賢しい次女に、奴隷のように扱われる。「鬼龍院花子の生涯」みたいに。 女学校在学中に母が倒れ看病に疲れ、父のかつての浮気相手(?)も登場し、母の葬儀では姉ふくめた親類の酷さを見つけ、震災で焼け出されたあとで就職したものの、父の反対を押し切って結婚する。が、どうも不幸の影が付きまとったような終わり方。 遺作なので半端に切れたようだが、物わかりのいい祖母や苦学生の友人・和子の存在感だけが光り、あまり後味のいい話ではない。ただ着物の美学や当時の女性の感じ方を知るにはうってつけの教材かもしれない。 しかし、子どもだてらに下着をひけらかしたり、痴漢が出たり、初夜がなまめかしかったり。タイトルから品の良さを勝手に期待していたのでびっくりした。 自伝的小説らしいが、父も幸田露伴がモデルなのだろうか。
0投稿日: 2014.05.13
powered by ブクログ関東大震災前の日本人の衣服の社会的コード、肌感覚がリアル。着物文化は衰退しているけれど、場や用途に応じて柄や素材を着分けられる品性、着ることに伴う生活の知恵は、とても素敵で価値のあるものだし、残ってほしい日本の文化であると思う。 個人的に幸田文の文体は相性がいいみたいなので、他の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2014.04.10
powered by ブクログ着心地、肌触り、色柄、自分の肌・感覚に沿うきものでなくてはいけないるつ子が、少女から女性へと変化していく多感な時期を着るものを通して学んでいく。友情、姉の結婚、父のほんとう、突然の大災害、どれもすべて1度しか起こらない出来事だが、いやというほどの教訓・学びに満ちており、きものを関連させるやりかたが並でない。陰険だ~とおもうくらいに視線が鋭くて、その視線の成長を通して、主人公を見守る位置から話の展開を見守る。起こる出来事に一喜一憂しながら、おばあさんと一緒に、るつこの気持ちの流れをくみながら感心と信頼を積み上げていく。
0投稿日: 2014.04.08
powered by ブクログ主人公の子供時代から結婚するまでの人生の歩みを、着るもの、身につけるもののエピソードをふんだんにちりばめて書かれた小説です。 きかん気が強く、気に入らないことは絶対に受け付けない性質の主人公の子供時代から物語が始まります。姉たちにはからかわれ、親にも持て余されがちな主人公。そして、そんな主人公にじっと寄り添い、気を回す祖母が物語の中心です。 登場人物が魅力的で、癇気の強い主人公、人間の良くできた祖母、どこか対照的な二人の姉、女学校でのふたりの友人、そして父の愛人など、皆それぞれの強さと考え方を持って生きていました。どの女性の半生でも物語が書けると思えるほどです。 ただし、男性の登場人物は父を除いて詳しく描かれていません。兄は途中まで完全に存在を忘れていましたし、夫となる人も人となりを想像するには材料が少ない、といった感じでした。 主人公が初めて自分で着物の生地を選びだす場面や、姉の結婚式に駆けつける場面、「もう着られないお気に入りの服で箪笥をいっぱいにしたい」と話し合う場面などが心に残っています。 人に何かあげるとき、病みついた家族を看るときなど、物事を角を立てずに進めていく祖母の知恵には、読みながら主人公と同じようにハッとさせられました。 この話は幸田文の自伝的小説だそうです。元は雑誌連載されていたもので筆者の存命中には書籍化されず、続きの構想があったようだと解説に書かれていました。 結婚式を挙げた日の夜でこの物語は終わってしまいます。しかし、決して幸せな結婚生活を予感させる文章ではなく、時代から考えても金融恐慌を経て、開戦、東京大空襲、敗戦と、決して先行き明るくはありません。その中で主人公や周りの人、特に二人の姉がどう生き抜いていったのか、読んでみたかった。続編がないことが本当に悔しく思われます。
1投稿日: 2013.11.05
powered by ブクログもう女性のバイブルという言葉は 会わないだろうが、 随所に学べる箇所がある。 こういう時は、こう考えろ。 こうなったら、こうしろ。 と粋でかっこいいおばあさまが 教えてくれる。 着物もたくさん出て来て、 詳しくないながらも、 興味深い。 るつ子に共感しすぎてしまって、 上の姉が疎ましくてならないし、 最後は、これは全くなんという終わり方だと 思ってしまった。 主人公と一緒に、 スカッとして、モヤモヤして、 学んで成長させてもらえる本。
1投稿日: 2013.10.25
powered by ブクログきものに詳しくないけど、きものの質感が伝わる文章。 戦前の家庭ってこんなふうだったのね。 おばあさんの頼もしいこと。 人付き合いの仕方、きものの着方、ものの使い方から 男女のことまでなんでも指南してくれる。 未完なのか、そっか。 キリのいいところで終ってるけど、るつ子の結婚後の話も 続く予定だったんですね。 まだひと波乱、ふた波乱ありそうだもの。
0投稿日: 2013.03.14
powered by ブクログ登場人物の語り口調がぽんぽんと軽快で、するすると読めてしまう。東京の下町の口調はきっと実際耳にしても私にはついていけないだろう…。 三姉妹(+兄)の末っ子の半生は、進路の悩みや性格の悩み、家族との葛藤など女性なら共感できる部分も多かった。 祖母からいろいろなことを教えてもらい生活のなかの知恵を得ていくのだが、こうした世代を超えて受け継がれていく口伝、女の知恵というものが昔は当たり前に存在していたのだろう。
0投稿日: 2013.02.15
powered by ブクログ見せ場や晴れの場ではなく、きものが生活に密着した体の一部だった時代に触れる事ができました。裏読みすると家族への複雑な心境と疎外感、兄がいかにも想像の産物で浮いた存在に見えてしまう点に、他の小説作品にも増して著者自身の経験と願望が大きく反映されているように思えます。るつ子とおばあさんは幸田文本人というくらいの投影ぶりではないでしょうか。若かった頃と、年輪を重ねた執筆時の自分自身の対話。そんなように映るシーンもありました。震災の場面にはつらい記憶もよみがえりましたが、和の装いと心意気に憧れたくなる作品でした。
0投稿日: 2013.01.02
powered by ブクログおなじ表現がでてこない。 そのことに感嘆。 物語としては完結?と首捻りしてしまったが、 とちゅうとちゅうの時代に沿ったできごとや、 家族の変遷、それぞれの登場人物の個性、綿密でとても真実味深く、ときに苛立ち、共感し、立腹し、はらはらした。 つまるところ、きもの、を通して、「まっとうな常識」を着ることを知ったのだろう。 なんてことを思った。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ着物に造詣の深いことで知られる、幸田文さんの自伝的小説。 小説を楽しむためには、和服の知識(生地、柄、各部分の名称など)が多少問われるが、いつの時代も女というものは衣服にかけるこだわり、執着、執念が強いということは、伝わってきます。TPO、見栄え、着心地、それら全ての要素が納得のいく衣服に出会うというのは、こだわりが強ければ強いほど難しい。 昨夏、奮発して購入した緋色の浴衣、今年も袖を通して出かけたいです。 長女、次女、そして末っ子の主人公、三姉妹のそれぞれの結婚から、大正時代の結婚価値観も見えてきます。
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログるつ子の人生ときもののお話。 おばあちゃんがイキすぎて素敵。 イキと野暮ってこういうこと。 書いている時に幸田文は亡くなったので、若干続きは気になる遺作。
0投稿日: 2012.04.02
powered by ブクログ図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 明治時代の終りに東京の下町に生れたるつ子は、あくまでもきものの着心地にこだわる利かん気の少女。よき相談役の祖母に助けられ、たしなみや人付き合いの心得といった暮らしの中のきまりを、“着る”ということから学んでゆく。現実的で生活に即した祖母の知恵は、関東大震災に遭っていよいよ重みを増す。大正期の女の半生をきものに寄せて描いた自伝的作品。著者最後の長編小説。 とても美しい日本語に引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。 似てる、といってはおこがましいのでしょうが、生地の肌触りと動きやすさに重点を置くるつ子の気持ちがよくわかる。生地で負けて赤くなる肌のいやさもよくわかる。 日本女性の美しさや心意気がとてもよく書かれていて、ああ、これが日本人だったのだと改めて思わされました。 関東大震災の描写、母親との別れ、ここは涙なくして読めませんでした。
0投稿日: 2012.03.02
powered by ブクログはっとしたラストで格好よいような、でもどこがしか傷ついた(未完らしい)。静かに予想と期待を覆す展開。大っぴらにも言えない、言われないことが計算された、しかし良い本には違いないのです。解説に、てらいがない、とあったが、作者のすっきりした自信の持ちようを感じて背筋が伸びる。若い女の子たちに読んでもらいたい。
0投稿日: 2012.02.24
powered by ブクログ淡々と綴られる情景と、感情。 当時のきものそのものや作法を殆ど知らずに読んだので、るつ子と共におばあさんに躾られているような心持だった。 細やかな心配り、真心が伴ってこそ、装いや振舞いは美しくなるのだろう。
0投稿日: 2012.02.17
powered by ブクログ女性の生活目線でのお話が好きです。いろんな着物の柄や素材の名称が出てきて、登場人物たちのこだわり方の表現に、時代を超えて女の私は読んでいてウキウキしました。 随分前に読んだので、感想が朧げですが、また時間があるときに読みたいな。女の人って、強いなぁと思った記憶があります。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ物語の中に学ぶものがこれでもかというくらい散りばめられており、少し前の日本の一般家庭における躾のレベルの高さが強烈に印象に残った。
0投稿日: 2012.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大正時代の東京。 4人兄弟の末っ子を主人公に、きものにまつわる話。 「むんむんと熱気が浪を返すようにかぶさってきた」 P260 上記は、NHK TV J ブンガクで、取り上げている一節。 下記は、英語で取り上げた一節。 駆け出さないとついていけない早足だった。 they dad to run to keep up. 英語で表現されると、具体的な内容について分かる。 当時の写真を見ると、背景がわかってきた。 きものを通じた絆。
0投稿日: 2011.12.26
powered by ブクログ日常生活からこんなにも多くのことが学べるのかと驚嘆した。大正時代の話で、人間の品位みたいなものを感じ取っていく主人公が素敵。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いという態度も好き。おばあさんが主人公に対して、日常での出来事が意味するもの、各種ハレの舞台での振舞い方、人との接し方等を教えていく。それは主人公に対し手でだけではなく、私にとっても有意義なものであった。続きが気になる作品。
0投稿日: 2011.10.12
powered by ブクログ着物にこだわる少女るつ子の幼少から結婚し、離婚するまでの大正時代の話。関東大震災の話が印象的。るつの祖母がいい。
0投稿日: 2011.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半の関東大震災の話で、ただただため息。 自伝的と言われているけれど、あまりそんな感じを受けずに読みました。 おばあさん大好き。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログ幸田文的な、こだわり、江戸っこらしさ?にあふれた本。 着る物って、ただの布でしかないけど、着ている人となりが如実に出てしまう、というくだりが、身につまされるというか、日々着るものを考えるときにふとよぎる。
0投稿日: 2011.09.09
powered by ブクログ着物の描写のあでやかさとは裏腹に厳しい視点で見つめる主人公と著者の姿勢が重なり合う。震災の描写は今読むと切実だ。おばあちゃんに惚れた。
0投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログ女にとって、着る物ってやっぱり大切ですよね。綺麗であればいいというわけじゃないし、TPOに合わせて、自分の気持ちに合わせて。お祖母さんの着物に対する考え方、生き方が素敵でるつちゃんが教わるように、私も一緒に教わった気がします。気になるのはるつ子の結婚のその後。結婚式当日からうまくいかなさそうな空気ですが、どうなるのでしょう?るつ子には幸せになってほしかったのにな。こんな大切な場面で意地っ張りな性格が出てしまったようで心配です。けっこう古い本だけど、読みやすく面白かったです。
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログ再読。 こんな悲しい話だったかと思う。これは読み手側の今の気分のせいかもしれないけれど。 何か、母親の愛情。わが子の結婚にできる限りのことをしてやろうという愛。母の箪笥を開けて知る母の思い。 父親の愛情。これだけのお金が必要といわれれば何とか工面しどんなに気に入らなくても最後は何とか相手に合わせようとする。 そして誰もが言うとおりおばあさんの存在。 嫁の身にはこんなできたおばあさんがいてはかなうはずもなく、それでいた誰よりも頼りがいがある存在。 それらが何かとても悲しく感じてしまう。 文章もとても硬い。こんなに読みづらく感じる文章だったかと思う。独特のあのリズム感はどうしたんだと思うような硬さ。それがまたじりじりと歯噛みしたいようなるつ子の心情を感じさせる気もするのだが。 さて、いつものようにこれを映像にするとしたら、さて誰を誰ににしよう。 このおばあさん、ずっと池内順子さんと思っていたのにもう亡くなられてしまったし、やはり加賀まり子さんか渡辺美佐子さんか。るつ子は案外誰でもよさそうだし、二人の姉もそう配役難しくなさそうだけど、お父さんとか清村そのとかそういった脇の人がかなり重要だと思うんだけど。
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ友人が確か好きな作家なので借りて読んでみました。 幸田露伴の娘さんなんですよね。 読んでみてびっくりするほど文章が読みやすい。古臭くない。タイトルの通りお着物に関する話題と主人公が子供から大人へと成長していく様が着物に関するエピソードを交えて展開されていくのですが。昔の人はさぞかし大変だったんだろうなあ、と思いました。お着物。自分は一年に一度きるか着ないか。着ない年のほうが多いくらいですから。愛着や思い入れも一層なんだろうなあ~なんて思いつつ読みました。
0投稿日: 2011.07.29
powered by ブクログこういう時代、大好きです!でも、私がこの頃生まれていたらちゃんと生きていけてたかなあ。。 着物ひとつで世界が変わる。私はおしゃれに疎いけれど、興味をもって読めました。おばあちゃんがそばにいるっていうのもいい。
0投稿日: 2011.07.08
powered by ブクログ日々の生活に着物が欠かせなかった時代の物語。 着物の色、柄、素材、どういう場合にどんな着物を 着るのかなど、着物文化が詰まっています。 舞台は明治の終わりの日本、洋服文化が入ってきたころです。 この時代の文化を知る+この時代に生きた 女の子の物語を読める、2重の楽しさがあると思います。
0投稿日: 2011.01.13
powered by ブクログ最近きものを着れるようになりたくて読んでみたが、なぜか所々まじ泣きしてしまい(電車中で)困り果てた本。 死に対するあれこれにどうも敏感になり過ぎてるなぁと・・。 きものに関しては、まず全然わからなかった!笑。うちの家はこういう伝統なものって皆無だから、本当になんにも知らないなぁって・・母方の祖母が生きていたらもっと違ったのかなって何度も読みながら思った。 正直こういう躾って今更どうにもならないのだよね、うちの家はもの凄い放任主義だったからさ。男なら良いけど、女だと本当困りものだわ。笑。
0投稿日: 2010.12.30
powered by ブクログこの時代に生きていたわけではないのに、何故かとても懐かしい感じ。気付くと、主人公と自分の子供時代を重ねながら読んでいた。 もしかしたら、今は別居している、大正生まれの祖母と被るのかも知れない。彼女の苦労を偲びながら。
0投稿日: 2010.12.21
powered by ブクログ未完なのがとても惜しい物語。 着るものへの愛おしさが感じられます。 美しい日本語で好きです。 何度も読み返したい。
0投稿日: 2010.12.10
powered by ブクログ幸田文さんの書物を初めて読んだのがこの本でした。 着物ののことだけでなく、季節感や日本語の美しさを教えていただきました。
0投稿日: 2010.09.19
powered by ブクログおばあちゃん格好いい。すごく潔くキッパリしてる感じがします。 るつ子は嫁に行くのが決まってから少し変わった感じがしました。なんでだろう?
0投稿日: 2010.08.30
powered by ブクログ3姉妹の末っ子るつ子のきもの、着る物をめぐる生活。おばあさんの知恵を受けながら、姉たちのわがままを聞きながら必死に生きていく。 粋だね。なんか着物を着てみたいと思ってしまった。おばあさんと共に暮らす生き方っていうのもいいね。働いて働いてみんなのために働いて、でもなんだか報われなくって、でもそれでもいいっていう潔さがいい。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログこの作品は着物をとおして主人公のるつこが成長していく話だが、着物を着ない人でも楽しめる物語だ。 人や家族との付き合い方、礼儀や思いやりの扱いかた、今の時代ではなかなか行き届かない立ち居振る舞いなどの大切さが書かれている。作中に主人公が祖母に着物の脱ぎ方について注意を受ける場面があるのだが、着物を美しく着るのみならず、その扱い方や脱ぎ着をも美しく振る舞ってこそ美しいのだという。私自身、脱ぎ着が乱暴で衣類を大切に扱わないのでちょっぴりショックを受けた。本当のお洒落というのは服を上手に合わせることだけでなく、手入れや脱ぎ着、TPOまで含めて行き届いている事をさすのだなと、思わずうなった作品である。女性の方には是非読んで頂きたい。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログ明治の文豪、幸田露伴の娘、文の作品。 なんてことはない、明治の中流家庭の三姉妹の末っ子が 結婚するまでの話なのだが、 そのなんてことはない日常の中で明治の時代の 古き良き教養を教えられる本。 おそらく文が父露伴から日々教わった女性としての教養、生き方を この本は伝えてくれる。 といってけして説教くさくもない。 教養小説(ビルドゥンクスロマン)というのはこういうのを言うのだろう。
0投稿日: 2009.11.13
powered by ブクログ着物を通して描かれる少女るつ子の半生記。 馴染みの呉服屋さんで着物を買う話…というのを考えていたらこの小説のとあるシーンが浮かんだもので、引っ張りだして読み直してました。 作中のおばあさんの世間知というか、彼女が教えてくれる、つつましくて礼儀正しいバランス感覚を私もいつか身につけたい。
0投稿日: 2009.09.07
powered by ブクログ最後のページを読むのが本当につらかった。いつまでもいつまでも読み続けていたい本だったから。 祖父母と離れて育った私は、この本のように身近で祖母があれこれ言ってくれる生活に、密かにあこがれていたのです。
0投稿日: 2009.09.07
powered by ブクログ確かに「きもの」の物語なんだけどそれだけじゃなくて、人とのお付き合いで心がけることも沢山溢れていて、折に触れて読み返したい本。さらりと読みやすいんですけど、女性の欠点に関する生々しい指摘だとかは読んでいてハッとしてしまいます。いるよねえ、という(笑)
0投稿日: 2009.07.13
powered by ブクログ-引き千切られた片袖がまんなかに置かれ、祖母と母とるつ子が三角形にすわっていた- 祖母・母・自分の3人、長姉・次姉・自分の3人、お金持ちの友・貧乏な友・自分の3人、主人公を中心にした3角形の女同士の関係性の描写が面白い。「きもの」の好み・選び方・付き合い方って、恋愛・結婚観、人生観と関連している。いつものように、女にありがちな欠点描写が鋭くて、自分を律する鏡としてもいい。一読の価値あり。
0投稿日: 2009.04.17
powered by ブクログことばの繋がりや連なりにやられる 余裕のある文章 物足りなさはあるけどかっこよかった ただ、清潔感が文字にされている分量が増えてしまったような気がする そうして、読むことをとめにくい文章になっているのかもしれないけど それにしても、ものごとをそのままに見ることができる具合 私にはできない 私にはない
0投稿日: 2009.01.10
powered by ブクログ明治の終わりから関東大震災の頃までの、女性の身のこなしや知恵や心意気が、着物を通して伝わってくる小説です。よく考えたら結婚適齢期って昔は10代後半だったんだよなー。それにしても女の人の着ることに対する思いや欲っていつの時代も変わらないものですね。 ただこれは著者の最期になる作品で、この本は実は書きかけで幸田さんの頭の中には別のラストが用意されていたのでは、と思ってしまう。ラストが腑に落ちないんですよ。
0投稿日: 2008.11.18
powered by ブクログ「きもの」というタイトルのみに惹かれて、初・幸田文でした。 いやー、もう、本当に、そうとういいです。 前半はきものの考察のオンパレードが面白いし、後半は女姉妹3人が恋や嫁入りを通して「女」になっていく過程が面白い。 連載中の未完の小説ということで、確かに最後が尻切れトンボになっているのがちょっと残念だけど、それからのるつ子に想像の余地があっていいかも。 明治・大正の時代の家庭の温かさがいいですよね。
0投稿日: 2008.09.27
powered by ブクログ短文の続く文章はここ5年くらい私の理想。 「着る」ことから見た人間関係の築き方・生き方がかかれていて、社会学的な読みにも耐えうる作品。
0投稿日: 2008.08.31
powered by ブクログ大正時代の古きよき時代の生活が目の前に見えるようです。 当時はこんな風に家庭の中にそれぞれに役割分担があって、礼儀や昔ながらの知恵などを小さい頃から教えられたり、成長にしたがって節目になれば、それにならった考え方や振る舞いを生活しながら身につけていく・・・というのにすごく憧れました。 るつ子の気性には親近感があり、可愛がってくれるおばあさんに尊敬の念を抱きます。 現代が失くしてしまった日本の暮らしがココに描かれているように思えました。 もちろん着物の着方・TPOによって変わる着物の種類、そもそも着物とは何か、という本質にも触れていて 勉強になります。あと女性が着物に対する執着とか見栄とか個性とかも面白いです。 淡々とした文体が好きだなぁ。
1投稿日: 2008.05.10
powered by ブクログきものを「着る」というより、きものと「暮らす」という感覚がとっても心地よくて大好き!!好きすぎて、きものに対するとらえ方が変わった。以前なら気にも留めなかった柄や素材がどれだけ愛しいことか。でも、この本はやっぱり1人の人間の生の様相だった。その様相がきものを通してより鮮明に伝わってくるのだろう。
1投稿日: 2008.04.27
powered by ブクログ女の子がどんなことを考え、何に困惑し、何を学びながら「成長」していくのか、ということを、「着物」を軸に鮮やかに描き出す。
0投稿日: 2007.09.19
powered by ブクログだいすっき! 癇は強いがはたらきもののるつ子が、癇ばっか強くて怠け者の自分に眩しいです。後半つるっと流れるのが多少残念ですが、おもしろくてためになるとはこういうことだ。
0投稿日: 2007.07.06
powered by ブクログ末娘の「るつ子」が祖母に着物を着ることを通して、人付き合いや礼儀を学び成長していく。姉の結婚や母の死。関東大震災など、さまざまな出来事を見つめ、るつ子は乗り越えていく。女学校で出会った二人の友人と卒業を境に縁遠くなるも、不思議と人と繋がっていると感じるるつ子。貧乏貧乏と言いながら、仕事をして恋に目覚めてゆく友人の和子を目の当たりにし、るつ子は微かに焦りを抱く。そして何度目かの見合い話。それを父の一言で破談となったが偶然の重なりで復縁し、るつ子は結婚する事に・・・。 最終的に彼女の選んだ道ではあるが、るつ子が初恋の余韻に引きずられ、溺れていくようで哀しいと感じる一冊でした。
0投稿日: 2006.12.19
powered by ブクログ高校の時図書室で見つけて読んだのが始まり。 国語とかの資料集で中学の時から名前と作品は知っていたけど、難しそうで読まなかった。 けど、読み進めていくうちに、戦前・戦時中・戦後のきものを含めた生活に魅せられていった。 着物については詳しくないけど、読む時にどんな色で、どんな柄なのか、刺繍は?帯の結び方は?って考えながら読むのが大好き。
0投稿日: 2006.11.30
powered by ブクログ気が強いけれど少し不器用な少女のお話。関東大震災にあって家族を失ったり、きものをめぐってのトラブルに巻き込まれたり、波乱万丈の人生です。
0投稿日: 2006.10.24
powered by ブクログ明治時代の着物好きの少女の人生を自伝的に描いた本。きものがどのように着られていたのかが分かり、ストーリー性もあり、とてもおもしろかった。しばらく幸田文にはまりそう。私ってこういう本が好きだったのかな〜?
0投稿日: 2006.10.10
powered by ブクログこれぞ、日本のおしゃれ。着物が着たくなります。 おばあちゃんの教えは、筋が通っていて自分の背筋が正されます。
0投稿日: 2006.09.19
powered by ブクログこれは良かった!銘仙や袴などの着物だけでなく、時には体操着や洋装、花嫁衣裳などの「着るもの」全般のかかわる瞬間瞬間のことを、その着るものへの思い入れや入り組んだ気持ちを織り交ぜて穏やかに語られる、自伝的長編小説。着物を通して、三人姉妹の末娘「るつ子」が主にお婆さんから知恵や儀礼、思いやりを学んで成長していく過程が書かれている。あのラストは何だか感慨深いものがあった。この人の綴る文章は、日本語がしっとりしていてやわらかい。
0投稿日: 2006.06.29
powered by ブクログ読み終わった後は、冬の朝、冷たい水でぱりっと顔を洗った後のような爽快感。着付けを習いたいと思わせた作品だが、まだ習いにいっていない。
0投稿日: 2006.03.08
powered by ブクログできれば続きを読みたかったです。ここに登場するおばあさんの「かわいい腰紐をつかってほしい。」という言葉がなんだか印象的で私もそうありたいと思いました。着物話にとどまらず、ここにでてくるお婆さんは素晴らしい事を伝えてくれます。。 人に物を送るとき不用品を送っていながら、親切した気でいる事をとがめるシーンがありましたが、こういう今、人多いのですよ。
0投稿日: 2006.02.22
powered by ブクログ主人公の「きものに対する感じ方」と性格のリンクさせ方が絶妙。この人はものを通して人を書くことが多い。
0投稿日: 2006.01.01
powered by ブクログ一気に読みました! すごく面白いし、すごく良い! 女の子の成長ぶり、共感できるところが結構あって、めぐり合えてよかった本だなぁ…
0投稿日: 2005.10.09
powered by ブクログかつてあったのに、今は失われてしまった、きものに対する皮膚の感覚や、季節のうつろいとともにかわる衣生活をいきいきと見せてくれる小説です。 古きよき時代の姿勢の人びとのつましくもりりしい生活が息づいています。
1投稿日: 2005.09.28
powered by ブクログ「きもの」を通じて一人前の女性に成長していく主人公の半生。 あぁ、私にも主人公のおばあさんのような祖母が身近にいたら!とつくづく思う。
0投稿日: 2004.10.16
