内容はあるあるだけど、読みやすくてよかった。 ただ、主人公の｢自分なんて……｣思考がひどすぎて食傷気味……

主人公は人が良い。頭がおかしいだけなんじゃないのかと思う程、人が良い。 何事も悪くとらない性格。そういう設定なんだと思うたぶん。 そして案の定、それを引き立たせるため周囲には嫌な奴が多い。 お試しで読んだときはちょうど面白いところだった。 でも購入してその先を読んでみると、人の良さも度を越えると読んでて腹が立つ、ということが判った。 主人公はとにかく人が良く、騙されやすく、自分を卑下して、周りからバカにされても受け入れ、ぞんざいな扱いをされても受け入れる。そんな主人公が、能力の高い他者に見いだされて成功していく他力本願物語。 どんなに馬鹿にされても嘲笑を受けても、博愛の精神で皆と接していけば、対して皆も優しくなってくれる。 そういう世界観が好きな人には合う作品かもしれない。 個人的にはそこまでいっちゃうと逆につまらない、いっそ「ざまあ」する方がマシと思ってしまった。そういう人には合わないと思います。