
総合評価
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powered by ブクログ「お金」の向こう側にいる「働く人」について真剣に考えたことがなかった。 高齢化社会、年金問題、少子化、確かに「お金」ではなく「人」の問題として捉えた方がしっくりくる。
6投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログタイトル通りお金のむこうに人がいる事を考えさせてくれる本。新しい視点が手に入る内容をわかりやすい文章で書いてくれている。
0投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログお金の向こうに人がいる。「そのお金は誰を助けるために使うのか?」働く事でお金が生きる。自分でできない事を誰かにやってもらうから。 一貫してこのメッセージを平易な言葉で説明した著者に感謝。 これを国の財布で考えると、外国に支払うと言う事は、外国の誰かに働いてもらう事。国内の人は働かない。働かない国は、海外への借金にまみれて破綻する。これ、難しいけど、腹落ちした。 対米貿易黒字は、アメリカに日本の労働の貸しを作った事。 日本の債務は大きいと言うが、それが国内に使われているなら問題ない、国内でお金がまわっているだけだから。その債務を是正するため、増税等が行われるかもしれないが、結局は、お金の流れが変わること。海外から借りた金なら、取り立てが来た時返さなきゃならないため、国にお金かなくなる可能性がある。 お金は増えない。自分の水たまりから他の水たまりに移っただけ。 「新札経済効果が1.6兆円」が腑に落ちないのを言語化してくれた。一部業者が儲かっただけの事を経済効果と言うまやかし。それに費やした金額しか具体的な数値を表せないからであって、そのお金の流れで幸せになる人がどれだけいるか?を考えてみる習慣をつけたい。とすると、著者の言う投機目的のマンション投資なんて、本来住みたい人が住めないでいる汚い商売。 お金の事を考えたら道徳の話になった。年金が破綻するから困るのではない、年寄りのために働いてくれる人が減るから困るのだ。自分達の今が過去の世代の働きで作られたように、将来の世代への助け合いを思う懐が今分断が叫ばれる世界には必要だと思った。この著者の他の作も読もうっと。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログお金について漠然としていたことをある程度分かりやすく丁寧に書かれている。 世の中の人がみんないい人ばかりなら社会の仕組みを理解してそういう方向に進むこともできるかもしれないけど、、、。 でも誰かが言い続けないといけないから必要なことなんだと思います。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ2025/09/17 労働をお金で買っている認識を持つこと →自宅で食べる。おにぎりは0円だが、コンビニで買うおにぎりは100円。そこには労働力を金で買っているか無償の労働をしてもらっているかの違いがある。 価値と価格は違うこと この活動は「効用のよくわからない生産活動なのではないか?」を疑うべき。 →価値を買うべきで、価格で買うべきではないし、活動を行うべきではない お金は誰かに移動しているだけ →自分が使ったお金も、得たお金も移動しているだけ。 黒字貿易のくだりはあまり理解できず。違う文献読んで再チャレンジ。
2投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◎読む目的 ・お金の本質や役割を理解するため ◎感想 結局働く人がいなければ、お金の効力はなくなる。 働く人がいるからこそ、サービスや物が提供されるし、僕たちは安心してインフラの恩恵を受けることができる。 昨今の投資ブームでお金だけ増やせばいいのは、全くもって筋違い。 たとえ100億あったとしても、家を作ってくれる人がいなければ、家にすら住めない。 お金は人を繋ぐツールではあるし便利だけど、それが原因でお金のむこうに人がいるといった当たり前の真実が見えなくなっている。 お金を払うだけで解決する問題など1つもないし、必ず誰かが解決してくれている。 だからこそ、働いてくれる人への感謝とお金についてもっと知っていきたい。 ◎メモ ・働く人がいなければ、お金は力を失う ・「経済効果〜兆円」みたいな表面的な知識だけで情報を判断せず、しっかり分解して結局何が起きているのか考えること ・色んな人がお金という将来へのチケットを介在することで、役割分担をしている。だからこそ、働いている人へのリスペクトは欠かせない。 ・お金は手段として使わないと、本質を見失う ・お金は便利な反面、人が働いているからサービスやものが受け取れる有り難さが見えなくなる原因にもなってしまう ・お金を払うだけで解決する問題など1つもないし、必ず誰かが解決してくれている。 ・物事は常にシンプルに考えることが大事 ◎アクション ・お金と経済についてこれからも勉強して実践し続ける ・「経済効果〜兆円」のような数字だけに反応せずに、しっかり立ち止まってどういうことか考える癖をつける ◎参考になるページ 23.25.32.(47).59.61.72.77.96.111.115~.124.157.163.164.208.255.256.262.265
0投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ# カネとは何なのか。本質的なカネの正体に迫る一冊 ## 面白かったところ * 独立国家「我が家」を例に上げて、国家の金の流れを説明しており、めちゃくちゃ本質的で勉強になった。 * カネ以外での経済の解説がかなりわかりやすかった。 * この本でもGDPを否定しており、GDPの限界を知ることができた。 ## 微妙だったところ * 特になし ## 感想 お金持ち本とか株の本とか、経済学の本は枚挙に遑がないが、ここまで本質的にカネの正体に迫った本は初めて読んだ。 カネの正体は詰め込まれた労働力であり、時勢で評価されるものであることは理解していた。が、カネを抜きにして経済を語っている本に出会ったのは初めてだ。 カネ抜きにして社会や経済に切り込むと、意外と本質的なことが見えてくる。ワクワク感も最高だった。 間違っていないが正しくない言葉の表現が意外と多くあることも、何となく自分の感覚では理解できていてたが、改めて言語化されてきもちよかった。 これはぜひ他人に勧めたい。 オーディオブック無しでスラスラ読めた。
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログドイツのハイパーインフレの話は、他人事じゃないかもね。 渋沢栄一をいっぱいワゴンに乗せて、米を買いに行く未来が日本にもやって来る? 米が無くなったら、お金の価値も下がるってね。 食べ物がない島に、食べ物を持ってきてくれるのと、お札を持ってきてくれるのと、どちらが嬉しいか明らかじゃないかな。 働いてくれる人のおかげで、私たちの生活が成り立っている。 職場も働いている人を大事にしないと。 低賃金で何とかやりくりしようとすると、衰退が加速するよね。
30投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ食べ物を買ったときは特に、それが自分のところに届くまでの過程をイメージし、 携わる人に感謝しています♫
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ経済に興味がなくとも、自分や周囲の人々の生活をより良くしたいと考えている方にはオススメしたい1冊です。 難しいと感じる経済や政治の課題について、この本を読むことで、違った視点から見ることができるようになりましま。 子どもにも分かりやすく伝えることが、できるのではないでしょうか?
0投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ分かりやすい本。 易しい単語で、誰にでも分かりやすい例をあげて読者に興味を持たせる上手い作者さん。ついつい理解したつもりでどんどん読み進めてしまう。 子どものころから学校教育などで組み込まれていれば、今の自分も、世の中も、多少違っているんじゃないかなーと思った。
10投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ買いたい 買うどころか、人にプレゼントしたい本 定期的に読んで、忘れてはならない本 専門用語を使わずに分かりやすく説明できるひとは賢い人だと思っていたが、このひとは本当に賢い人だなぁと 株を買うことが推し活だと思っていたけど、そうではないことに驚愕した(株を買ったお金が直接会社に活かされるわけではない、株を売買している人を富ますだけの場合も) 君のお金は誰のためも読みたい
2投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ『きみのお金は誰のため』がよかったので。本書もわかりやすく、かつ深い内容で、子供がもう少し大きくなったら薦めたい。お金が価値をつくるのではなく、人が働いてくれることや人々が助け合って生きていくことの大切さとその意味を皆が考え直すきっかけとなる本。
0投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログお金について学び始めて1ヶ月ほど経った頃に読んだ一冊。 「お金の向こうには人がいる」というタイトル通り、今働いている人や、これまで働いてきてくれた人たちがいるからこそ、今の社会や生活があるんだと気づかせてくれました。 少し考えれば当たり前のことなんだけど、日々の生活の中ではつい忘れてしまいがち。 この本は、そういう“見えにくいけど大事なこと”をやさしく教えてくれます。 「そもそも税金を払うって、なんで必要なんだろう?」という素朴な疑問にもきちんと答えてくれて、はっとさせられる内容でした。 経済に苦手意識がある人や、これから学んでいきたい人の入り口にもぴったりだと思います。
0投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログタイトルに非常に忠実かつ万人に分かりやすい解説で非常に好感の持てる良書だった。世の中の事象をお金の視点ではなく、人であり労働の観点から捉えることの健全さ、一方で、現実は自分や家族のことだけを狭い視野で考えることにより、年金2千万円問題に代表される偏った情報等も加わり、お金に振り回される人生の浪費に虚しさも感じた。国政のレベルでこのような考えを発信できるリーダーが現れることを期待する。
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ去年読んだ「きみのお金は誰のため」の前に出版されていたこの本。上司に勧められて読んだ。 我々とお金。我々の範囲が変われば行動や指針も変わる。 金は天下の回りものとはよく言ったもんで、需給とともに人、企業、国の間を媒介している。 印象に残った文章を以下に残しておく。 > ただし、投資の損は、事業の失敗を意味する。その事業に費やされた労働に対して、お客さんが感じた効用が少な過ぎたということだ。多くの労働がムダになった。その労働が他のことに使われていたら、僕たちの生活はもっと便利になっていたのかもしれない。 > 投資には、労働を使うことに対しての責任が伴っている。 > お金にできることは、労働の分配とモノの分配でしかない。お金を増やしても、労働不足もモノ不足も解決できない。 > 「お金を支払うこと」が社会に対しての負担になるのではなく、「支払うお金を稼ぐために働くこと」が、社会に対しての負担になるのだ。 数々のパンチラインに打ち抜かれた。 複雑化して私欲を満たそうとする人たちに惑わされがちだが、本質はシンプルなのだ。 金の亡者・守銭奴にならず、何をもってどこに使うかを意識してこの資本主義社会を生きていきたいと思う。 「きみのお金は誰のため」と同じく、はっとさせられつつもハートフルで素敵な本だった。 私は今日も近所の八百屋で野菜を買おうと思う。
0投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ経済学を経済とは違った角度から纏めた本。お金を稼ぐミクロな世界では無く、社会全体を考えたマクロな見方が中心と感じた。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
老後のためにお金を貯めなきゃと思っていた。それは自分一人の、お金中心の考え方だったと感じた。 「お金を使う」を「誰かの効用のためにお金を渡す」と意識したい。 以下メモ ①お金への過信 ・お金は使っているのではなく誰かに渡している。消費しているのは誰かの労働。 ・物の価値は価格ではなく効用。 ・現代は労働の多くをお金で買う。労働に価格がつくと労働の目的がお金になる。 ・経済の目的はみんなが働くことでみんなが幸せになる。 ②人を中心に経済を考える ・投資という名の転売では、効用は増えていない。 ☆チューリップバブルの話 需要が増えると価格が上がる。実需以上の投機目的の購入者があらわれる。チューリップの美しさから感じる効用に比べて価格が高くなると、実需は減る。投機目的の購入者ばかりになる。暴落、そこに実需はない。 ・お金を移動させることではなく、労働をものに変換すること、こちらが経済効果。 ・効用を生み出さない生産活動を無理やり作っても、流れるお金の多くは利権を持つ一部の人のところに入るだけ(新紙幣発行を例に) ③社会全体の問題 ・お金で解決できるのは分配の問題(労働の分配、物の分配)だけ。 ・年金問題、労働不足、物不足はお金では解決できない ・老後について、自分一人の問題と考えるのであれば、対策はお金を貯めること、ただし社会全体の問題と考えるのであれば、対策は社会全体で子どもを育てること。 ・年金問題は、老後のための椅子取りゲーム (一般的には、年金という椅子を将来の高齢者がまわる図式で例えられるけど、なんとなく椅子が「子ども」という例えも面白いかもと思った) ・目的を共有することで、自分から、私たちへと考える輪が広がる。お金から人を中心に考えることができる。 ・経済の目的がお金を増やすから幸せ(効用)を増やすになる
1投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログ著者の「きみのお金は誰のため」を先に読んでいたこともあり、内容はすんなり入ってきた。 大前提として、お金は働く人がいなければ価値が無いという点はとても大事だと思う。 昨今の年金問題や年収の壁やらという話が論点が小さく滑稽に感じる。 GDPが減少しているのは悪いイメージもあったが、実際はすでに私たちが満たされているということも表しているというところに気付けた。 過去から蓄積してきた技術やインフラの恩恵を受けて生活が出来ていることに感謝したい。
0投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ各章の始めにお金に関する問題が出され じっくり立ち止まって考え答合せしながら 本を読むという 動画ではなく本のいい部分に特化した作品 お金が動くカラクリは働いてる人がいるという事を 知ることができる 各章の章末に今までのまとめもあり 整理しながら読める点も評価できる 読了してもそれでも 私はお金は貯める生活スタイルは崩せそうにないが
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログお金が動く時はどんなときか、どんなときであるべきか、を教えてくれた。 自分たちが幸せと感じるのはどんなときか。美味しい朝ごはんを食べたときや応援しているチームが勝ったとき、感動する映画に出会ったときなど、人様々。高いモノを買うだけでは別に幸せにはならない。 じゃあその幸せは誰が生み出してくれているか、というと働く人。その働く人たちにお金が渡ってほしいし、そうあるべきだと思う。 効用、すなわち自分たちがどうしたら幸せになれるか、を考えて労働を見つめ直す必要がありそう。自分が行なっている労働は、誰かの効用を高める行為か。効用を高めると、お金がもらえ、将来誰かに働いてもらう約束が得られる。 経済と聞くとお金の話なんだろうなー、と思ってたら人中心で考える視点を与えてくれると共に、自身の労働を見直すための一冊。 そう考えると誰かを幸せにしたかわかりづらい事業にお金が流れてしまうのはなんだかもったいない気がした。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ経済について易しい例えで感覚的に説明してありました。 価値は価格ではなく効用で決まる(高いものが必ずしも価値が高いとは限らない)とか、お金はだいたい誰かの財布から誰かの財布へ移動してるだけ、とか。 わかったようでわからん。
8投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログタイトルの通りの内容で、お金を数字としての価値で見るんじゃなくて、その先には常に「人」が存在するということを教えてくれる著書でした 読み進めていくほど、「確かに!」と思う内容ばっかりで、今までの自分が目先の数字しか見てなかったんやなと思い知らされました 普段テレビやネットで見るような「貿易黒字」とか「〜兆円の経済効果が、、」なんて言葉の本当の意味を知ることができました 専門用語無しで、しかも綺麗事無しで経済のことをしっかり学べる素晴らしい経済の入門書やと思います
1投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ本書の冒頭に「お金を取っ払って『人』を見れば、途端に経済はシンプルになる」と書かれていますが、この本を読むことで、お金に対する考え方を変えてくれて、どうやったら日本の経済がもっと豊かになるのかを教えてくれます。 まぁ、そこまで壮大ではなくとも、日々の人との接し方が変わり、より豊かになりそうな気がします。 内容が、私には少し難しかったので、もう少し経済に明るくなったら再読しようと思いました。 ① 働く人がいなかったら、お金は力を失う。蛇口をひねれば水が出るのは、水道代を払ったからではなく、多くの人が働いてくれているから。 ② あなたが消費しているのは、お金ではなく「誰かの労働」である。お金の向こうには必ず「人」がいる。 ③ 経済の本質は「助け合い」。しかし現代の経済の目的がをお金を増やすこと(GDP)」になってしまい、助け合いは「道徳」に位置付けられてしまった。 ④ だから、経済を「人」を中心に考える。「誰が働いて、誰が幸せになるのか」 ⑤ お金を受け取るとき、誰かが幸せになっている。お金を払うとき、誰かが働いてくれている。そう思えれば、お金を払って感謝することができる。 ⑥ 一人一人の力は微力だが、無力ではない。 社会が良くなるためには、一人ひとりの微力を積み重ねるしかない。
11投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ喜んで働いてくれる人に、お金の交渉は必要ない。働きたくない人に働いてとらうときほど、つよい交渉が必要かになる。その結果として科学が高くなる →馴染みのお弁当屋さんのおばちゃんがお弁当を値引きしてくれる。お弁当の価値が低い訳ではなく、あなたに好意的だから 昔 相手のために助け合っていた 今 より相手から多くのお金をもらおうとする お金は未来に人に働いてもらうためにあるけれど お金で人を動かすためではなく みんなで豊かにしていくために経済は存在してるけど 経済は何処かの誰かの難しい話に聞こえてしまうが 本質はすごくシンプルで 何を幸せにしているかを見つめることかなと思った 分かりやすくて優しい本でした 仕事に悩んだら読みたくなるかも
0投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ・お金は「労働の貸し」。その労働の貸しがあるから、いざというときに借りを作れる。 ・お金の総量は変わらない。偏っているだけ。その取り合いをするか、外(外国)から取ってくるか。 ・これらは、当たり前のことといえば当たり前。でも、このテキストでは表現できない「目からうろこ」の含蓄がある。 ・日本中の人が紙幣を使い始めるようになったのは、どうしてか。→その紙幣で税金を払わないといけないから。 ・ジャイアンのリサイタルのチケットが完売するのはなぜか。→リサイタルに行かないと殴られるから。 ・社会全体のお金を増やすにはどうすればいいか。→基本的には増やすことはできない。社会内部で労働の貸し借りをやっててもお金は増えない。「内需拡大」ってなんだったのか。現時点の人で価値を享受して、将来に対して、社会外側への借りを残すことか? ・政府が集めた税金で解決できる問題はなにか。→貧困問題。社会全体の問題はお金では解決できない(お金は効力を発揮できない不完全な概念)。年金問題や政府の借金の問題は解決できない。 ・日本は対米貿易で数兆円/年稼いでいる。これで生活をより豊かにしているのはどっち。→アメリカ。ただし、アメリカは将来に向けての借りを日本に対してつくっている。その借りは米国債として日本が将来に渡って保持しているが、それを売れるわけでもなく、実質チャラ状態。 ・日本政府が借金を増やすことは、将来世代を苦しめるのか。→そのお金で誰に働いてもらったかによる。その借金で、外国の労働を買っていたのであれば、将来その労働の借りを返すときがくるかもしれないが、そのお金を国内で働いていたのであれば、実は借りにはならない。外国人出稼ぎ労働者はどっち側?
1投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログお金とは何、といつもモヤモヤしていたが、税の支払い、脅しで普及とか、人を動かす力、とか、あまりこれまで意識したことのない切り口でわかりやすく説明されている。 着地点にやはりモヤモヤが残るが、よい本。
0投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログ難しいことが分かりやすく書いてあり、経済のいろんな疑問が解消される。一部論理に違和感を覚えることはあったが、総じて良い内容。読んだ直後はお金の見方が変わるがすぐに読む前の思考に戻ってしまうため、再読が必要。
0投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ「現代を生きている僕たちは、高齢者の割合だけを見て、負担が大きいと文句を言っていて、子育ての負担が減っていることを忘れている。」 「子供を育てるという負担があったから、数十年後に子どもたちが働くようになったときに、人口バランスの恩恵を受けることができたのだ。」 という文が印象的だった。 確かに年金問題の話になると、今の年金受給世代の人たちは多くの年金を受け取れていいなと思うが、その分昔の人たちは働く世代だった時に子育ての負担が大きかった。 これは年金に関することではなく、貯蓄や運動、食生活なども同様だと思う。 働く世代の時にどれだけ気を配れるか、で将来は大きく変わることを念頭におきたい。
0投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログ小説「君たちはどう生きるか」のような、人として正しく生きていくための知識を身に付けられる本。 簡単な例え話を多用して経済の仕組みを教えてくれるので、子ども向けの教本としても使えると思った。
0投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ経済の本、というとどうしても数式や理論がする複雑な印象がありますが、この本はとても読みやすかったです。 式も煩雑な学説も出てこず、「お金の流れではなく、その裏で働く人々の営みに目を向ける」という視点から一貫して語られていて、説得力がありました。 国債(国の借金)が1000兆円もあるのに、なぜ日本は財政破綻しないのか。株式投資はギャンブルなのか。GDP上昇率(経済成長)が伸び悩んでいる日本はどん詰まりなのか、生活が苦しくなるのか。 生活の負担はお金を増やせば解決するのか。 ぜひ、若い世代にこそ読んで欲しい本です。 これからの生き方を考えるきっかけになります。 今の生活にもやもやした気持ちをもっている大人にも、新たな視点を与えてくれる本です。
6投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログちょっと難しい内容だけど、お金だけに注目すると大切なものが見えなくなることがわかりました。お金の向う側にいる人を考え、誰が働いて誰が幸せになるのか。自分がガンプラを買って幸せを感じた時、そのお金はどこに流れていくのか想像してみることが今までにない気づきを与えてくれました。
0投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ経済の話であるが、とても平易に見えるようで凄まじく達観した内容。おそらく専門家レベルの人から初心者まで幅広く学びがある本だと思います。少なくともビジネスマンは読んだ方がいいと思います。
0投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログありがたきバイブル! お金を受け取る時誰かが幸せになり、お金を払う時誰かが働いてくれている。 お金は人と人を繋ぐための手段にしか過ぎない。 だから日経平均株価がたとえ大暴落しても私は大丈夫
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログ20240715 ついつい金額だけみて、安いものに走りがちな私(たち)。 お金を払うとき、誰かが働いてくれている、 つまりお金の向こうにいる人を想像できるだけで、まるで世界が変わると思う。 外食するにもありがとうの気持ちを忘れずにいただきたい。 誰が働いて、誰が幸せになるのか について共通認識を持てると組織としても強くなれるなぁとふと自社の今の在り方についても考えさせられた。
0投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ投資に関する考え方のみならず、経済の仕組みを知った。 今までお金の流れは一方通行で完結してしまうものだと思っていたが、(買い物というその瞬間でしか見えていないので)実は循環していると言うこと。 そして、消費物1つを取っても、関わっている人が多い。 常に感謝。 お金のあり方、経済の仕組みの実は。を知った気がする。
0投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ経済やお金の見え方が変わった。 一度読んだだけでは人に説明できるレベルでは理解しきれてないが、それでも着目ポイントが変わったこと大きな収穫。 本来一つのコミュニティで協力し合える人々がお金によって分断されてしまっている感覚や、お金を使うことが労働を消費する事実を強く感じた。 スケールの大きな話を難しい経済用語を使わずに一般人でも分かりやすい例を用いて説明されているので経済やお金のテーマに苦手意識がある方でも手に取りやすい一冊。
0投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログお金、経済の動きの概念が変わった。 自分がいかに視野が狭く、理解したつもりになっていたと思い知らされた。 タイトルのお金の向こうに人がいるの通りで、人々の労働とそれにより生み出される効用がなにより重要なことがわかった。
0投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログこれまで読んだ経済に関する本の中で、一番わかりやすく、納得できて、経済を自分のこととして考えられる本でした。 「お金のむこうにいる『人』の存在に気づくこと」で、単なるお金の流れから世の中を見るのでない視点を得ることができました。 すごくよかったし、自分で考えてお金を使ったり社会に関わっていこうと思えました。
3投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログ経済とは? →誰かが働いて、モノが作られ、そのモノの効用が誰かを幸せにすること →誰が働いて、誰が幸せになるのか?を考えることが重要 お金の価値とは? →将来誰かに働いてもらえること →お金は増減するのではなく、ただ僕らのお財布の中を移動しているだけ(僕らの範囲をどう捉えるかは重要) →お金だけに意識がいかないよう、その向こうにいる人の存在を忘れないこと
0投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
きみのお金は誰のためを読んでから、気になったので前作を。 きみのお金・・が小説風だったのが逆に私には読みにくかったので、こちらの方がすっとくる感じはあった。 ただ、ちょっと押し付け?というか、結論をこう持っていきたいから、ね?こうでしょう??っていう強引なところが引っ掛かった。 分かりやすい言葉で説明してくれようとしているのは分かるのだが、「予備知識のいらない経済新入門」と言ってる割には難しい・・・そして最後は道徳論。 みんなで助け合えばいいよね?っていう性善説。残念ながら世の中には金を誰からでもふんだくってやろうって輩はたくさんいるし、お金は移動してるだけだよ!って言われても、だからといって、自分の貯金がゼロで構わないというわけでもない。そして、政府を批判するなと理由を列挙してはいるけれど(国債とか年金問題)、明らかに失策、裏金、自分たちの選挙や立場しか考えずに問題を後回しにしてきた政府の責任ってありますよね?僕たちは何も損していない!って言われても・・・納得できない部分、モヤモヤする部分も多々ありました。 あと、分かりにくい事を分かりやすく説明しようとして度々出てくる「家族内でしか使えないマルク」の話。この例がものすごく分かりにくくて、余計に混乱した。 でも確かに、現代ではついお金を中心に考えてしまっている。 特に日本ではお客様は神様だと言わんばかりにモンスター顧客、カスハラが横行、「お金を持っている、払う人が正義」という風潮があるのも事実。 お金の向こうには人が、働いてくれている人がいることを意識すると、自分の労働の仕方も変わってくるのかなという気づきはあった。 お金をもらって嬉しいのは、自分の未来を想像するから、これはなるほどと思った。今の自分の労働が未来の自分を助けている。その未来を想像して嬉しいのだ。
1投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログお金から人に軸足を変えつつ、社会の構造、人の助け合いの仕組みを説明する。「誰が働いて、誰が幸せになるのか」を考える重要性。 ・お金の力は「交渉力」と「伝達力」 仕事→選んで、流す 家の中ではお金がいらない。見知らぬ人に働いてもらうためにお金がいる。 ・あなたが消費しているのは、お金ではなく、誰かの労働。 ・労働者の視点、生産者の視点。 ・価値は「使うときの価値=効用」であり、価格は「売るときの価値」。効用を測定することができないから、価格というモノサシでとりあえず代用している。 ・僕たちは異なる2つの軸から経済を眺めている。それは空間軸と時間軸だ。 空間軸:人中心 時間軸:お金中心 ・お金は社会で増減せずに、移動する。お金の流し方次第。 ・株式投資の99%以上はギャンブル。ただの転売。 →投資とは「将来のために使う労力」 ・へたな投資は労働が無駄に使われてしまう ・バブル経済が繰り返される理由 ①最後に取引された価格こそが価値だと信じていること ②その価格でいつでも売ることができると信じていること ・お金は経済の血液ではなく、地球上を循環する水のようなもの。 「経済効果」という言葉を聞いたときは、まず「効用のよくわからない生産活動なのではないか?」と疑ったほうがいい。 ・ハイパーインフレが起きるのは、労働力が足りなくなるから。 お金にできることは、労働力の分配とモノの分配でしかない。お金を増やしても、労働力不足もモノ不足も解決できない。 ・少子化問題は生むことだけではなく、助け合うこと。高齢者を社会で支える人数のような議論を子どもでもすべき。社会で助け合う。 ・「僕たち」の範囲が社会全体にまで広がると、お金は無力になる。お金の存在が消え、労働の存在が浮かび上がる。自然の中の資源を利用して、協力して働くことで問題を解決していることに気づく。
0投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログみんなは助け合って生きている、そこに目を向けて経済を捉えようという本の主張は理解できる。しかし、大前提として国民がそう思うには労働の分配に対する国への信頼が必要。いくら両者が本の主張通りになっても分配がダメなら結果には繋がらない。なので、全体的には少し理想論だなと思ってしまったが、皆が向かうべき方向性としては正しい気がする。 そして、「お金とは何か?」を考える面では、この本は凄く良い本。 “価格ではなく効用に価値を置くこと”や“お金は誰かに働いてもらう権利書”の考え方は、どの立場の人にも必要な視点だと思う。
0投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ以前「人生でやりたいことリスト100」を作ろうとした時に、私個人がモノや体験をテイクするという発想法で書き出していった。自分の幸福追求のためなのだからそれでも良いかもしれないが、誰かがギブをしてくれないと実現できないものばかりだと思う。 社会の中では他者との関わり合いが前提であるから、「自分」を主語にした思考に囚われすぎないようにしたい。
0投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「お金の価値は、将来、誰かに働いてもらえること」 …と、第1部第2話で言ってる。 ところが、章が進んで国の借金の話なると、 「政府の借金は積み上がっていて、いつかは返済を迫られる。でも、心配はいらない。将来の世代は、働かずに借金を返すことができる。」「日本政府の借金は、そのお金で働いてくれた人が国の中の人である限り、働いて返さなくてもいい。国の中にある財布から財布へ移動しているだけだからだ。」と言ってる。 なんだかおかしい。時間軸(利息)を無視してないか? 自分、不器用なんで もう一度読んでみます。わからない。
10投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログ読まれていないのが悔しい。 この本を読んだら、日本が、 世界が変わりそうな気がする。 絶対良い方向に進む。 『お金の向こうに人がいる』 一見何を言っているが分からないし読み終わった後も腑に落ちるほど分かりやすいキャッチフレーズではない。しかしこれが資本主義の根源だと確信する。 商品や体験にお金を払っているのは確か。しかしお金の行き着く先は、労働する人。労働者がいないとお金を使う場所すら無くなる。 お金ばかり見ていて「人」を見ることを不要だと思っていた。が、それが過ちということに気づく。 そもそも人は自分や大切な誰かにとって価値を感じるものにお金を支払う。だから商品やサービスだって「人」起点で考えねばならないはずが、お金の魔力に囚われすぎていた。 2024年、この本に出会えたことでこれからの人生が少しずつ変わりそうな気がする。いや、変えていかないとダメだ。
10投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
経済はお金を中心として回っているのではなく人(労働)を中心として回っているのか。お金を払うと誰かが働いて、働くからお金を受け取れる。たしかにお金は労働と労働を繋げるだけのものでしかない。
1投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ途中で何が言いたいのかよく分からなくなってしまった。まだまだ経済について理解できない、ないし読解力が自分には足りていないのだろうと思う。ただ「お金で解決」という表現は根本的には違っていて「ヒト」が解決してくれていることを忘れてはならないこと、そうするとお金に感謝するのではなく「ヒト」に感謝するべきということがわかる。お金が偉いわけではなく、かといって誰が偉いというわけではない。みんなが支え合ってこその経済循環であり、そこに優劣はないということが学べただけでもこの本を買ってよかったと思える。
1投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログちゃんと理解できてない気がするけど、 人を中心に経済を捉える。誰が働いて、誰が幸せになるのか。 子ども一人を現役何人で支えているのか考えるのは、新しかった。
1投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ違う視点でものをみることが出来るようになる。 うすうす気付いていたことが、分かりやすくまとまっている。 若いうちに読みたかった。でも今読めてよかった。
1投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログ正直、途中でよくわからなくなってしまいました。新しい見方はいろいろとあり、なるほどと思うところもありましたが、言いくるめられてるような感覚になる時もあり、、、 まだ自分がお金中心の考えに固執してしまっているからか? 評価が大変よかったので期待しましたが、自分の頭をやわらかくして、またいつの日か改めて読んでみようと思います。
2投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログお金についての本で最も参考になる本の一冊かと思います 貿易黒字、GDPも持つ意味についてわかりやすく記載がある。その中で、少子化に警笛あり、確かに問題と再認識した。
1投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログお金を個人の問題でなく、社会全体としての問題で考えることができます。 今社会で問題となる少子化問題、年金問題、政府の借金などをお金と関連して学べます。 これを機にさらに、経済や金融について勉強していきたいです。
1投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログ多くの人に届いて欲しい本。日本の借金問題について曖昧な理解だったが、この本を読んで根本から理解することが出来た。より良い日本、社会を目指すなら読むべき本。
0投稿日: 2024.03.15
powered by ブクログ・難しい経済の話をシンプルに教えてくれる本。経済というと国や社会のお金の流れを想像し、お金は血液に例えられる。お金の流れに問題が起こればそれが社会問題になり個人へと負担がのしかかってくる。この本のキモは問題の本質はお金ではなく人であると言う。現代人は投資にしろ生活にしろ目の前のお金しか見ていない。大切なのはお金の先にいる働いている人である。経済を考えるうえで難しく頭をひねる必要はなく誰のために誰が働いているかをイメージすると良いと語っている。誰もが幸せになる手引きとしてこの本を読むのも良いし、お金の価値や効用を再考する為に読むのにも最高の本だと思う。
0投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログこれは良書。みんなにオススメしたい。お金を使うということは他者に働いて貰うこと。 借金をするのと同時に預金が増えて、お金を使うと他の人の財布にお金が移動する。ただそれだけなので、国内でそれが行われている限りにおいては財政が破綻することはない。 現代のツケを将来に持ち越すという考え方はむしろ間違っていて、現代の貢献を将来に引き継ぐ類の話である。 お金を使う対価は全て労働に繋がっていて、労働する限りにおいては破綻はない。 財政破綻は、お金を自国ではなく他国に依頼して、その対価を労働で支払えないために起きている。 でも労働のかなりの部分をAIやロボットに任せることができるようになるとどう考えればいいのか。そんなに働かないで皆が好きなことをやってどんどん幸せになっていくんじゃないだろうか。そこで失われがちなのは人との関わりであって、仕事でしか他者と関われない人は、ほんとに辛い世の中になると思う。やっぱり何でも良いのでコミュニティや好きなことを持っていることがどんどん大事になっていく。 では、将来のより良い社会のためにできることは何なのか。最後の子育ての話が筆者の主張だったと捉えた。 "少子化問題は助け合いという経済の目的を忘れた現代社会を象徴している。社会全体で子供を育てることが将来の不安を取り除く唯一解"。高齢者を支えることは社会全体で意識しているのに、全体での負担が減っているにもかかわらず子供を社会全体で育てる意識が足りない。菅さんはここに手を入れようとしていたので、明らかに日本の未来を考えた良い首相だったと思う。この本政治家にはとりあえず全員に読んでほしい。
3投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログすごくわかりやすい! 飲食店ではお客の方が「お金を払っているんだぞ」と偉そうに振る舞うことがある。 お金を持っているのが偉いわけでも、お金に価値があるわけでもなく、お金が移動するだけ。 そのうしろに労働があり、効用すなわち、誰が働いて誰が幸せになるのかを考えることが重要。 その「僕たち」という考える範囲を、自分や家族だけなのか、国なのか、社会全体なのかの捉え方の違いで、どうすれば経済の問題が解消されるのか方法が変わる。 どうすれば輪が広がるのか。 35冊目読了。
7投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログ経済の概念が覆される。視点を変えると出来事が全く別の事のように感じられた。誰が働いて、誰が幸せになるのか考えさせられた。 経済の仕組みではなく、根本的な考え方を学べる本。
1投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログ経済活動はお金の取引じゃない、気持ちのやり取りをお金を通じて行なっているということ。池上彰の僕たちはなぜ働くのかに重なった。税金は雨のよう。投資は未来の生活の豊かさのために行う。預金は債務で、裏口から融資が出てる。お金が増えるのは融資のおかげ。老人を支える人数と子供を支える人数。社会で子ども支えよう。
0投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ一般的にはお金を使うお客様が偉そうで、お金をもらう店員は感謝する。その構図が当たり前すぎて、大切なことを忘れていた気がする。 自分のために働いてもらう代わりとして、お金を支払う。感謝しなければいけないのは、どちらかといえば客の方だったのだと気付かせてもらった。 お金を使うと損をした気分がするけど、それは、自分だけの財布だけを考えたらの話。もっと広い世界を見れば、別の財布に移るだけなんだ。 投資はギャンブルやお金儲けと考えがちだけど、本来はそうではない。 確かにそうだ。自己投資といえば、自分をより良くするために一定の事柄にお金をかけること。 そう考えれば、株式投資だって、会社がより良くなるために、もっと大きくいえば、社会がより暮らしやすくなるために、株とお金を交換すること。 結局は、世の中をもっとよくするために、人々が助け合って補って生きていくために、お金あるんだイメージがついた。
0投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログ経済=お金 と固執する必要もなければ競うこともなくて、協力し合って支え合って社会全体で経済を動かせたらみんなが豊かになるのかなぁ. ̫ . お金の使い方をよーく考えたいなと思いました!
0投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ「きみのお金は誰のため」を読んでから、続けて読んだ。 経済=貨幣ではない。 著者の実家がお蕎麦屋さんで、 そこでの話はとても分かりやすかった。 お金を誰に支払うか・・・ 支払った人が労働をしてくれる。 スーパーの野菜をお金を払ったことで、 販売、流通、生産などの労働に使われる。 シンプルだけど、的を得た考え方。 税金にしても、国に納めることで、 必要な労働や福祉に支払われる。 あとは、使い方を国がきちんと考えてほしい。 少子化の未来が少しでも明るくなるのは、 子供達を若者を働きやすくする社会作り。 若者が政治に興味を持って、 より良い国にしようと思えるよう、 社会が育てようとすることが重要。 高齢者は特に、若者に知恵とサポートに徹するべし。 国会をもっと若返らせてほしい。 「社会全体で子供を育てる」 すごい共感! 「一人ひとりの力は微力だが、無力ではない」 その微力の一端を担いたい。
13投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ・お金で買っているのは、労働力だ。そして、全ての商品は労働力で出来ている ・現代でお金に価値があるのは、税金を払わないといけないからだ。お金はコミュニケーションツールだ。 ・お金をコピーすると、働く人がいなくなり、支え合わなくなる ・お金を貯めることは、労働を貯めること。貿易黒字は、将来のための労働の貸し。 ・労働の効用が、誰かを幸せにする ・お金の分配で解決できる問題(貧困問題など)と、解決出来ない問題(高齢化問題など)がある。 ・政府の借金は、企業と家計の預金になる ・借金問題、年金問題は、世代間格差ではなく、同世代間の格差 ・老後の不安払拭の唯一解は、子どもを育てること
0投稿日: 2024.01.05
powered by ブクログお金を稼ぐことは大切である。しかし、お金があっても、使う相手(労働力)がなければ、何もすることができない。人の存在なくして、お金の価値は生まれない。 日本はこれから仕事の担い手がどんどん減っていく。つまり、労働に対する価値が上がっていくということである。私達は人のことを考えずにお金を貯めることだけでは幸せになれない。お金を使って、人をどのように動かすのか。 お金を活かしてどのように自分の価値を高めるのか。将来の自分のためになる今のお金の使い方は何があるのかをしっかりと考える必要がある。
0投稿日: 2023.12.26
powered by ブクログ元ゴールドマン・サックスでトレーダーをしていた方が、「お金に価値があるわけではなく、大事なのはその先にいる"人"だ」と力説するという興味深い本。 紙幣の成り立ち等歴史の話から、なぜ日本はこれだけ国債を発行して借金を重ねても財政破綻することがないのか?なぜお金をコピーしてはいけないのか?という素朴な疑問から、経済学をお金を中心に見るのではなく"人"を中心に見ていくとシンプルに理解することができるという考え方まで非常にわかりやすく、確かに経済学を知らない人でも理解できるように書かれていた。 とはいえ、なかなか全てを理解するのは難しかったが、「お金の向こうには人がいて、誰かを幸せにするために働いている」という考え方は非常に良いなと感じた。
21投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
経済に初めて興味が湧いた。 この本は新しい視点を身につけさせてくれた。 経済とはお金のことと容易に考えがちだか、著者は以下のように答えている。 僕たちが社会の運絵に対して負担しているのは、お金を払うことではなく、働くこと。働くことで何かを生産し、その成果を社会全体で分かち合い、生活が豊かになる。これこそが経済である。 経済問題を直感的に理解するためには、「人」を中心に経済を捉え、誰が働いて、誰が幸せになるのかを考える。 つまり、お金を受け取るとき、誰かが幸せになっている。お金を払うとき、誰が働いてくれている。 お金の向こうに人がいる。それを意識するだけで経済が身近になる。 日本の抱えている少子高齢化問題。 働く人が減ることを意味していて、1人あたりの労働の負担が増えることが問題の真相だ。 その原因は、社会で子供を育てる意識が軽薄し、親に負担をかけすぎたことだと説いていて、とても衝撃を受けた。 社会全体で子どもを育てる。 それに貢献できるように活動していこうと思う。
0投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ普段、何も考えずに使用している「お金」について、そもそもの意義について考えさせられました。 お金の支払いの対価には、何らかの「人の労働」が伴っている。 このため、社会的な問題においては、お金を支払うためだけでは何も解決しないとの著者の主張には納得させられました。 自分自身の仕事への取組み方を振り返って考える上でも、有益な良書です。
0投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ久々の面白い本。経済に関して、少し違った視点で、でもとっつきやすく子どもにもわかりやすい説明。たしかに身の回りにあるお金のことを説明するのに難しい言葉はいらないはず、そう思わせてくれる内容だった。
2投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログ目から鱗の経済本! この本を読んで、以下の学びがあった。まとめを引用している。 経済を考えるときには、お金の存在を取り払って、その向こう側にいる人(労働者やエッセンシャルワーカーと解釈)のことを考える。お金を受けるときは、誰かが幸せになっている。お金を払うとき、誰かが働いている。 誰が働いて誰が幸せになっているかを考えると経済が俯瞰して考えられシンプルにわかりやすく捉えられた。
7投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ老後資金2,000万円問題が叫ばれてから、私は将来自分がいかにお金に苦労せずに生活できるかだけを考えて投資本を手に取っていた。 ただそこで思考を止めては自分の考えがすごく浅いところにいるなと思い知らされた。 本作のタイトル通りお金が動くということは、その向こうで人が必ず動いているということ。 小さなコミュニティで協力し合って自給自足の生活をしていた時代とは違い、お金でモノを買うのが当たり前となった今、お金さえ払えば何でも手に入るという錯覚に陥り、お金を払った先にたくさんの人の労働が関わっていることを見失いがちになっている。モノを買う時、消費しているのはお金ではなく人の労働だということ。 そして、年金問題は高齢者に支払うお金がないのが問題なのではなく、国民全体の生活を支えるための財・サービスを生む働き世代がいないことが問題なのだということを知った。年金問題は「自分」が主語ではなく、「社会」を主語として捉えることでお金の使い方や未来の世代のために自分に何ができるかを微力ながら考えていきたいと思った。 他にも印象に残ったのは、 ・お金は経済における血液ではなく、地球上を流れる水である。 ・国が国債を発行し借金をするのと同時に銀行には個人や企業の預金が増えているからこそ今安定した生活を送れるだけの貯蓄があるということ(国が借金をしなければ、多くの税を徴収され、国民の貯蓄はなくなる)。国内であれば借金が増えても、国が借金を返そうと思わない限り、将来世代が借金返済のために働かされるわけではない。 ・GDPは一年に国内で作られたモノの価格総額を表すと同時に国民が支払った対価でもあり、それが国民を真に豊かに、幸福にしたかを測る指標にはならない。「経済効果」の言葉に騙されない。 経済の話を聞く時は、お金が流れた結果、人がそれ以上の効用を得られているか、豊かになっているかを考えるようにしようと思った。
1投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ◆紙幣をコピーすると何が起こる? →みんなのために働く人がいなくなる →みんなが支え合って生きていけなくなる ◆コミュニケーションをお金に任せると、働く人が徐々に見えなくなる。 ◆あなたが消費しているのは、お金ではなく、誰かの労働だ。 →お金の価値は、将来、誰かに働いてもらえること ◆価格の高さは、「どれだけ働きたくないか」を表している。 ◆自分の将来がなくなると、自分にとってのお金の価値は消える。 →1時間後に死ぬとわかっていたら、お金をもらうより美味しいものを食べる。 ◆社会が抱える問題の中で、お金で解決できるのは、それが分配の問題のときだけ ex. 貧困 : 生活保護費、待機児童 : 保育園 (モノや労働の分配) →飢饉 : どこにもモノがないので解決できない
0投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログ問題形式で話が進んでいくので、理解がものすごくしやすい構成となっている 個人的に良いと思ったのは、お金には他者から見たときの価値と自分から見たときの価値の2種類がある。と言う点。 そのため必ずしも価格は、自分に対しての効果・効用を保証するものではない 自分が本当に大切としている価値を念頭に置いた上で、支払うお金や時間に対して、本当にそれだけの価値があるのか、1度考える必要がある これは本当に学びになった。 またお金は働いてくれる誰かがいないと効力を発揮しない。助け合いで回っている。 そして正しいところ(未来をどんどん明るくしてくれるよう)にお金が向かっていれば大丈夫だがそうでなければ大丈夫ではない。 借金はその度合いを加速させる装置だ。 これを地球単位、国単位、個人単位すべてで見るべきである。 そんなことに気づかせてくれる1冊。
1投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ興味深い。 専門用語を使わず、誰にでもわかる言葉で経済を解説している。 経済とは... 読み終わって自分なりに感じたことは... 労働によって生産が行われ、その生産されたものが 誰かに効用を与えている。 お金は未来に誰かの労働を手に入れるもの... なかなか面白く、そして理解しやすい内容だった。 人を(ものを作り出せる人)中心において考えると 経済が血の通ったものに見えてきた。 生き生きとしたお金の使いたをしようと思った。 個人的には// 原材料に直結してそれに効用を付加できる人になりたいと思った。
0投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログ資本主義は悪だと思っていた。資本主義的営利企業の目的は利潤の追求が根底にある。経済の発展と同時的に新たな課題も発生すると考えていた。それがなぜか。この本にその答えが書いてあったし、資本主義そのものの否定を著者はしていない。問題はお金の向こうに必ずいる人を想定できていないことにあるのである。そしてお金には2つの力があること。経済の話は突き詰めて考えれば道徳、ないし人間社会の根本原理に行き着く。とても読みやすく前提知識がなくても理解出来る良書だと思った。
1投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログ元GSのトレーダーによる、「予備知識のいらない経済新入門」と銘打った1冊。大学時代に必修科目の経済学入門を落とした記憶が呼び起こされつつ(笑、確かに平易なコトバで書かれた本著、著者が心を砕かれたことが伝わってきます。 のっけから個人的な話ばかりで恐縮ですが、最近有難いことに?結構偉い方と話をする機会がちょこちょこありました。割と皆さん「国の借金」を憂うコメントがあり「あぁ、この人もか…」と思うのと同時に「プライマリーバランスってそんな問題なの?」とも思っていたところにこの1冊。 既定路線のようなメディアの報道や偉い人のコメント、ひょっとすると著者も違和感を抱いておられたのかもしれません。 そう思ったくらい、本著のヤマはこの話でした。 ただ、丁寧な展開でこの話に至ったものの、この国の借金のくだりは、1回読んでスーッと理解できるかと言うとさにあらず。 よくネットで言われている、国は個人とは違って通貨発行権があるでしょ?という話とも違い、人(が生み出す労働)にフォーカスした論理展開は新鮮でありつつもまだ上手く呑み込めないような感があり。 この問題にフォーカスして、国際比較とかも含めて続著を書いてもらえないか…と思ってしまうのですが、そこまではちょっと甘えすぎですかね。。 しかし、仮に本著の考え方を敷衍して社会を組み直すとすると、(久々に?)明日は良くなる、的な世の中が戻ってくるような希望があるような。 本当に社会が良くなるのか、あるいはディストピア化するのか、まだわかりませんが、少なくともこの考え方が広く理解されることで、面白い化学反応が起きるような気がします。広く読まれてほしい1冊です。
6投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ誰のために働くのか、何のために働くのかを再考するきっかけになる。長い間、違和感を覚えていた世代間格差についての新たな視点も取得できる。 通読難度は低いため、定期的に読み返したい。 文章の視点や語り口がよいため、著者の続編が楽しみ。
0投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログ経済や社会について考えるとき、私たちはつい、お金に注目するけれど、 本質はそこにはなくて、「人」にある。
0投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良書。 まさに、お金の向こうに人がいる、と言うことがわかった。シンプルに経済を説明してくれる。経済用語で煙に巻く人を信用しない。人が働く対価でお金が発生する。お金ではなく、人の労働が大事なんだとわかった。
1投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ・問題を出されるとつい答えたくなってしまうのに、経済の問題となると不意に人任せになっている。 ・経済にとって1番申告ば問題は経済に興味を持たないこと ・なんで貨幣を使うようになったのか?税金徴収の為 ・お金の過去 (働いたらお金を貰う) ・お金の過去 (食料を買う)) ・お金の未来 (レストランに行く?洋服を買う?) 今だけを考えて暮らす生活から未来を考えて暮らす生活になった。 ・もし1時間後に死ぬことがわかっていたら、お金を貯めることはしない。自分の将来が消えるとお金の価値は消える。 お金を使うことで得られる将来の効用を想像して、お金に価値を考えている。 投資とは将来のために使う労力
0投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログ「食べ放題で元を取ることはできない」の章が面白かったです。 確かに世の中で売られている何もかも、 自然界にある資源で0円だよな、と。 気付きと学びの多い本でした。若い人にぜひ読んでもらいたい。
0投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ読んでから日が経つのでざっくりとした感想。 お金の向こう側には必ず人がいる。考えればそうだよなあとすぐ納得できる。それを一冊に渡って解説してる本。 それぞれ違う角度から解説しているが、読む前からお金の向こう側には人がいることは分かっていたのでそこまで新たな驚きは無い。 きっとお金を数字としか捉えられなくなった状態の人には新鮮に映るんだろうと感じた一冊だった。
0投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログとても面白かったです。 いろいろな投資をし、投資本も数多く読みましたが、お金のむこうに人がいることに気づいていませんでした。 気づかせてくれた著者に感謝します。
0投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログシンプルで図解も多く、分かりやすかった。 タイトルにある通りのことを、イメージしやすいように、経済学に関心のない人でも理解できる道筋をゆっくり示してくれる本。 優しく、読みやすいです。
0投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ専門的な用語は一切なく、とてもわかりやすかった。貿易赤字は労働を売っている、という考え方は学生時代に知っておきたかった。 モノの価値は値段で決まらない、という考えは日常でも大事にしていきたいと思う。
0投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログお金の価値はなんだろうか?を教えてくれた本。 ついついお金持ちが偉いとかと言ったマインドになるがそうではない。 実はお金にむこうには必ず 「働いてくれいる人がいる」 私たちはこの働いてくれる人がいることを決して忘れてはいけない。 だからこそ、お金を使い時には 働いてくれている人への感謝 価値があるものに使う そんなことを教えてくれた本。 ※因みにお金を発行したところで、お金全体が増えているわけではにないらしいよ!
0投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ本書ももっと若い時期に読めれば良かったと思う本のひとつ。お金についてかなり本質的なことを語っている。まだまだ理解には程遠いが、少し理屈がわかったようにも思う。
0投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログ考えるべきはお金そのものではなくて、「誰が働いて、誰が幸せになるのか」 経済や社会全体をこんな見方をしたことがありませんでした。 死ぬほどおもしろかったです。 あと内容にタイトルがドンピシャなところも好きです。
0投稿日: 2023.05.28
powered by ブクログ元ゴールドマンサックスで金利トレーディングをしていたお金のプロ田内学氏によるお金の考え方について。 YouTube『トマホークTomahawk』を見て、その後もYouTubeの様々な番組でよく拝見していて気になったので読了。 世間の捉え方は、本当にこのままで良いのか?を問題提起しているといえる。 その切り口として、経済に関する謎として以下を挙げていた。 1.政府の借金の謎 日本政府は1000兆円の借金があるが破綻するか? 2.ざるそばの謎 お金がえらいか?働く人は偉くないのか? お金と人の関係から見た経済の考え方、特にお金の本質の話になる。どちらかというと道徳・社会に近い経済の話。 お金と人から考える経済の根本の考え方が、かなりわかりやすく解説されている。 本書を読むと、お金・人・経済に関する考えの対象が変わり、感謝や物事の流れの考え方は変わるのは必至だ。 本書はその理解に当たりとにかくわかりやすい。中高生にも断然わかりやすく書かれている。経済や社会の勉強に組み込んで、まず経済とは?という学習として本書を使うのが良いのではないだろうか。 本の展開の仕方も面白い。まずQuestionを起き、そこから内容の深掘りをしていくので読みやすかった。
1投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログ最近読んだ本の中でいちばん良かった。JGBはギリシャのようにデフォルトするのか?というのを考えたのが発端らしい。 以下、ばらばらと感想。 元GSの方が経済の話は難しくない、誰が誰の幸せのために働くのか?というシンプルな問い、と言ってるのが面白い。 自分が幸せになるためには何が必要なのか?それを経済の専門家に任せてはいけない、自分で考えよう、そして、自分の範囲はどこなのか?どうしたら広がるのか?目的を共有したらいいのではないか?という展開も面白かった。 緒方貞子さんが、国際社会への貢献とかではなくて、相互依存の世界の責任分担だ、みたいなことを言ってた気がする。自分の範囲を広く考えないと、お金が増えても社会の問題は解決しない。 何があれば幸せなのか?高級な肉なのか?価格に惑わされてはいけない。価格で価値を決めると振り回される。自分への効用は?厚切りジェイソンのFIREの本にも書いてあったかも。(結局、FIREには支出を減らすことが必要みたいなくだり) つきつめて本質を考えている。参考文献の幅の広がりからも、問題の本質を、さまざまな問題と関連づけて俯瞰的に考えたんだろうな、と思った。 社会が大きくなって、嗜好が、目的が、バラバラになると、働く人が見えなくなる。だから働く人よりお金の方が偉い、お金があればなんでもできる、と錯覚してしまう。君たちはどう生きるか、でもそのような話があったような。 考えるべきは、女性が一生に産む子供の数、ではなくて、何人で子供を育てているか、というのは、そうだそうだ!と思ってしまった。子育てについても自分事の意識はなくなっている。他人の子供を叱る近所の人もいなくなった。 いつかCFPとしてパーソナルファイナンスをやってみたいと思っている。こういう話を子供にできたらいいなと思った。 経済学の専門家が若干ディスられているが、経済学は経済学で必要だと思う。
0投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログお金を増やすためには…と、考える時に、その主語(観点)を変えてくる本。 だからどうするかは当然の事ながら自分たちに委ねられる。 人を幸せにするためにお金を使うというのは良い考えだとは思った。 けれど、この本を読んで何をするか、という所までには至りそうにない。 考えることを放棄しているし、誰かの幸せを考えたりしないから、金持ちにはなれないということは分かった。
1投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログ今日本人全員がこの本を読めば、日本の未来は変わるかもしれないと思うほど納得する部分が多かった。 確かにお金に囚われていることばかりだったので、今までの自分を見直す良いきっかけにもなったし、結婚などする気もなかったが、少しだけ考えを改めようと思った。
0投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ【感想】 経済って、よくわからない。私は経済学部に入ったけれどもよくわからないまま卒業した。 それは、経済というものが結局、実態のない物質である「お金」によってコントロールされているからだろう。お金は人のはたらきに数字という形でラベルを貼ったものにすぎない。それがいつの間にか「お金こそが絶対」という思い込みが広がって、お金を中心に経済を捉えてしまい、どんどん分からなくなっていってしまった。 では、もっとわかりやすくできないのか。仮想物質ではなく、実体の伴う「モノ」として経済を再定義しなおせば、よりクリアに社会の流れが見えてくるのではないか。 そうした考えから生み出されたのが本書だ。筆者の田内氏が「純粋に経済を突き詰めて考えたときに見えてきたのは、お金ではなく『人』だった」と述べているとおり、本書のテーマは「人」、つまり経済を担うのは金ではなく人のはたらき(労働)である、という理論だ。 「労働が経済の中心」というのは、直感的に理解できると思う。 穀物、家畜、鉱物といった原材料から、サービスといった無形物まで、全てのものは労働によって生産加工されている。しかし、生産物をいちいち物々交換していたのでは非効率だし、もたらす効用は物によってまちまちだ。そこで、「金」が導入された。結局モノが先立って存在していなければ、金そのものが生まれないことは一目瞭然だろう。 では、金に意味はないのかといえば、決してそんなことはない。金は「行動」と「分配」を促し、社会を発展させるための大切なツールであるからだ。 例えば、両親とその子どもで暮らす6人家族がいたとする。この家はいわば6人だけの国だ。子どもたちはスマホばかりいじって家事を手伝おうとせず、家は散らかり放題だ。 そこで両親は、家庭内で流通させる紙幣を作って税金を徴収することにした。中央銀行の役割を担うお父さんは、「1マルク」とだけ紙に書いて自分の印鑑を押した紙幣を100枚用意した。政府であるお母さんは「100マルク借ります。1年後に返します」とだけ書いた使用書をお父さんに渡して、お父さんから1マルク紙幣を100枚受け取る。使用書は、まさに国債(政府の借金の借用書)だ。 お母さんは子どもたちにこう言った。「家事を手伝ってくれた人、例えば食器洗い担当者には毎日5マルク、洗濯は1回につき10マルク支払います」「そして今日から税金を払ってもらいます。税額は一人につき毎日5マルク。税金を払わないとスマートフォンを取り上げます」。スマートフォンが生活必需品の四兄弟にしてみれば、強制力のある徴税だ。この瞬間、4人の手元にあるただの紙切れが価値を持った。紙幣が誕生した瞬間だ。 ここで注目してもらいたいのは、紙幣の導入だけで家族全体の効用が増えたわけではないということだ。子どもたちの視点ではマルクは価値ある存在になったが、一家全体の視点では、紙幣だけで生活が豊かになったわけではない。お父さんが勝手に100マルクを作り、それを家庭内に循環させているだけだ。しかし、金という存在は子供たちの自発的な行動を促した。また、自分の紙幣を兄弟間でやりとりすることで、各々自分が得意なお手伝いに時間を割くようになった。これにより、みんなのためにみんなが働く社会が作り出され、家はグッと住みよい場所になったと言えるだろう。 以上のように、お金自体は決して価値を生むものではない。その裏にいる「人」が動くことによって、初めて価値が生まれるのだ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 以上は一例だが、このようにお金の向こう側にいる「人」に注目して「経済学をとらえなおそう」というのが本書のやりかただ。経済用語や数式を一切使わないよう組み立てられているため、とってもわかりやすいし、経済を身近に感じさせてくれる、非常にいい本だと思う。 ひとつ注意点としては、鵜呑みにしすぎると少々誤解を招く表現がある。 例えば、国の借金について。本書では一国の借金が増えるという現象は、単に金が移動しただけのことだと述べている。 上記の6人家族を例にとると、紙幣が家庭内だけで流通している限りでは、借金は存在しない。お父さん手作りの紙幣=お母さんの借金=子どもたちの預金であり、100マルクをどの視点で見ているかにすぎないからだ。当然、お父さんがお金をもっと刷っても変わらない。しかし、ここに隣の家の人がやってきて、「うちが作ったテレビを50マルクで買ってほしい」という話が出てくると、とたんに事情が変わる。お隣さんとの間で、労働のやりとりが発生するからだ。 借金が問題になるのは、他の国の財布が登場したときのみ、ということだ。 筆者は「日本政府の借金については、そのお金で働いてくれた人が国の中の人である限り、働いて返さなくてもいい。国の中にある財布から財布へ移動しているだけだからだ」と論じている。これは確かに「理論的には」正しいのだが、現実問題として、借金を返せという要請を無視し続けるのは――預金を引き出したいという顧客の要望を無視し続けるのが無理なように――物理的に不可能だ。借金を返すのが無理でも、「借金を返すというアクション」は必ず行わなければならない(でないと国の信用問題に関わる)。税金の徴収がそのアクションの一例だが、すると、金が本当に持っている性質のうちの一つである「分配」に、借金が影響を及ぼしてくる。税金の徴収額が増えると、本当に金を必要としている人たちの間で歪みが出るからだ。 「お金の向こうに人がいる」のであれば、本来、人が生み出した労働と等価の金が出回っていないとおかしいはずだ。6人家族で言えば、4人で100マルクしか生み出せないのに、家庭内に100万マルクが出回っていれば、混乱を生み出す。しかし、人が創造する価値を何千倍も増幅して社会を加速させるのが、お金の力だ。借金というのは人(労働)を無視して金だけで金を回す行為なので、当然、実体経済と仮想経済がどんどん乖離していく。銀行の取り付け騒ぎのように、実体が返済を迫るタイミングが来れば当然吹き飛ぶことになる。「お金の向こうに人がいる」からこそ、借金を膨らませすぎてはいけないのではないか、と私は思う。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 【まとめ】 0 経済の羅針盤 ・誰かが働いて、モノが作られる ・モノの効用が、誰かを幸せにする (誰が働いて、誰が幸せになるのかを考えることが重要) ・お金の価値は、将来、誰かに働いてもらえること ・お金は増減せずに、移動する 1 お金の向こうには「ヒト」がいる お金は2つの力を持っている。 ・お金の交渉力 →絶対的な権力がなくても、相手が提示した金額さえ払えば他の人に働いてもらうことができる。 ・お金の伝達力 →モノを作る際、どんなに複雑なものでも、お金を流せば、自然に労働が集積され作り上げられる。 家の外では、見知らぬ人に働いてもらわないといけない。だからお金を使う。 お金を使うとき、あなたは誰かの労働を購入していることになる。穀物だろうが家畜だろうか鉱物だろうが、全てのものは労働によって生産加工されている。お金の向こうには必ず「ヒト」がいるのだ。 技術革新などの生産の効率化によって僕たちが受けている恩恵は、材料費や原価が安くなることではなく、「労働が節約できること」だ。少人数で多くのものを生産できれば、多くの人に行き渡らせることができる。節約できた労働を、他のモノの生産に使うことが可能になる。200年前まで米を生産することで精一杯だった僕たちが、今ではさまざまなものを生産して利用しているのは、効率化のおかげだ。そして、「労働がもったいない」と思わないと、自分たちを苦しめることになる。僕たちは自分の労働を提供してお金をもらい、そのお金を使って誰かの労働を消費しているからだ。 2 価格は価値ではない モノに対して僕たちが感じる価値のうちの一つは、「効用」と呼ばれる「使うときの価値」だ。効用は人によって違い、自分がどれだけ満足したかで、価値が決まる。 もう一つのモノの価値は、「モノを売るときの価値」。つまり「価格」だ。 生活を豊かにするのは効用のはずだが、効用を測定することはできないから、価格というモノサシでとりあえず代用しているのだ。しかし、この客観的で便利なモノサシに慣れると、自分が感じる効用を見失ってしまう。1万円の価格のモノには、1万円に相当する効用があるような気がしてくる。ここから、生産者と消費者のクビの締め合いが始まる。 消費者である僕たちが「定価が価値だ」と信じていると、生産者である僕たちがどんなに効用の高いモノを作っても「お買い得」だと思ってもらえない。一人ひとりの消費者が、価格のモノサシを捨てて、自分にとっての効用を増やそうとしないと、生産者も消費者も幸せになれないのだ。 3 社会の財布の中身は一定である 社会の中にあるお金は増えることはない。「預金」は、僕たちのお金を預かっているのと同時に銀行が借りている「借金」でもあり、銀行が誰かにお金を貸している「貸付金」としても使われている。預金通帳の数字によってお金が増えているように見えるが、お金が別の場所に移動しているだけだ。 では、日本の預金残高が増えているのはなぜか?それは、銀行が誰かにお金を貸し付けて借金を創造しているからだ。預金=借金であり、預金が増えているのは単に貸し借りを大きく膨らませているだけなのだ。 4 割に合わない労働 労働がモノに変換されることに注目すると、何が見えてくるか? それは「注がれた労働に対して生み出された効用が割に合っているか?」ということだ。膨大な労働の負担に比べて、効用が小さければ、社会の負担が大きすぎることになる。これが自然に発生した生産活動であれば、いちいち負担と効用を比較しなくても問題ない。労働の負担よりも効用のほうが必然的に大きくなるからだ。ところが、新紙幣の発行のように、政府の政策などによって半ば強制された生産活動ならば、「労働の負担>効用」になってしまうことも十分あり得る。 大事なのは、「どれだけの労働が、どれだけの幸せをもたらすか」を考えることだ。「GDPを増やす」「雇用を創出する」という目的のために経済効果に目がくらむと、割りの合わない労働を生み出してしまう。経済効果は、お金の移動量を表す数字でしかない。だから、「経済効果」という言葉を聞いたときは、まず「効用のよくわからない生産活動なのではないか?」と疑ったほうがいい。 お金の増加が僕たちに効用を及ぼすとは限らないのであれば、生活を真に豊かにしているものはなにか?それは「効率」と「蓄積」だ。生産技術の向上によって、安くても効用の高いものを買えるようになる。高速道路や新幹線の建設といった過去の労働の蓄積が、現在に効用をもたらす。 5 社会全体の問題はお金で解決できない 社会が抱える問題の中で、お金で解決できるのは、それが「分配」の問題のときだけだ。貧困によって必要な物資が買えない人がいれば、生活保護という名前のお金を配ればいい。そのお金を使えば、モノの分配が変わる。社会の一部で労働やモノが足りないときは、お金によってその分配を変えて、解決を図ることができる。 しかし、社会全体で労働やモノが不足しているときは、お金ではどうすることもできない。年金問題や政府の借金の問題などは、社会全体の問題だ。分配で解決する問題ではない。社会全体の問題はお金では解決できないのだ。 政府ができるのは「困る人を変えること」でしかないのだ。たとえば、現役世代に重い税負担を課して、高齢者に十分な年金を支払う。高齢者は生活できるが、現役世代が生活できなくなる。困る人が現役世代に変わるだけだ。国債の発行などで、現役世代も高齢者も十分なお金を手にすることができたらどうか。やはり、国全体のモノ不足は解消されない。お金が増えてもモノが生産されるわけではないからだ。物の価格が上がり、みんなに十分な物が行き渡らなくなり、全員が少しずつ我慢することになる。 6 借金は返さなくてもよいのか? 本当に、借金を押し付けられた将来世代は、それを働いて返さないといけないのだろうか。 まず、政府の予算を考えてみる。 政府の予算の配分とは、僕たちの労働の配分を表している。多くの予算がつけられることで、多くの労働が投入される。戦時下の国の政府が軍事関連の予算を大幅に増やすとき、生活が苦しくなるのは、軍事関係に多くの労働力を奪われるからだ。政府がお金を使うとき、そのお金を受け取って働く人が必ずいる。 僕たちの生活が豊かになるのは、彼らが働くことによって効用が生み出されるからだ。国債発行という打ち出の小槌を使って「楽」しているということはありえない。未来の人に働いてもらっているのではないにしても、政府の借金は積み上がっていて、いつかは返済を迫られる。 でも心配はいらない。将来の世代は、働かずに借金を返すことができる。 ポイントは、「誰が働いて、誰が幸せになるのか」だ。 国立競技場を作るとき、政府が借金をして使う1,500億円はただ移動するだけだ。工事に関係するあらゆる会社や働く人々が受け取っている。この国立競技場を作ったのは、お金ではなく工事に関わった人々の労働だ。そして国立競技場の価値は、1,500億円ではなく、国立競技場から得られる効用だ。 さて、将来の世界はどうなっているか。もちろん政府の1,500億円の借金は将来の国民に受け継がれる。それと同時に1,500億円の預金も受け継いでいる。工事関係者に配られた1,500億円のお金は、使われるたびに誰かの財布から誰かの財布へ移動はするが、消えはしない。財布の所有者が亡くなっても、誰かが相続している。政府の借金と同様、政府が使ったお金も未来の国民が受け継いでいる。国立競技場が建設されて20年経っても、まだまだ使うことができる。そこには効用が存在している。将来の国民は、働かずして競技場を利用できる。その効用の分だけ得をしている。 日本政府の借金については、そのお金で働いてくれた人が国の中の人である限り、働いて返さなくてもいい。国の中にある財布から財布へ移動しているだけだからだ。 世代が変わっても、政府、個人、企業の3つの財布に入っているお金の合計は変わらない。借金が増えていても同じ額の預金が増えている。だから、世代間の格差は存在していないのだ。 では、ギリシャや第一次世界大戦後のドイツのように、何故借金まみれで潰れる国が出てくるのか。 それは、国の外にもう一つの財布、つまり他の国の財布があるからだ。 自国と他国の財布の中身は、主に「貿易」によってやりとりされる。 貿易黒字とは外国のために働き、外国に効用を与える一方で、外貨という形で将来のために「労働の貸し」を作る行為だ。ここで、国立競技場の労働を全て他国に任せると、自国の通貨がどんどん外国に流れ出て、「労働の借り」が大量にできる。大量の自国通貨を外国に保有されると、いつかは外国のために働かないといけなくなり、「一国として」破綻する危険がある。(社会全体が破綻するわけではない) 財政的に破綻した国に共通するのは、他の国に働いてもらいすぎたことだ。国民が怠けていたわけではない。多くの場合、国内に抱えている政治的、軍事的な問題や、ギリシャのようにユーロ経済圏の構造的な問題などによって、国内の労働力を有効活用できないことに原因がある。 金は自国内を循環する限りは借金にならないが、自国から出るときに「労働の貸し」という形で借金になるのだ。 7 未来のためには、「金」ではなく「ヒト」を増やす必要がある 経済は社会全体の話だと思いながらも、実際には自分の財布の中だけを見てしまいがちになる。 空間的な分断の原因になっていたのは、「財布の中のお金が自分の生活を支えている」という誤解だった。現実は、財布の外の空間で人々が支え合って生きている。そして、時間的な分断、つまり世代間の分断を引き起こしている原因の1つが、日本政府の借金だろう。「現在の豊かな生活は、過去の人たちの蓄積のおかげだ」と言われても素直に喜べないのは、それと引き換えに大量の政府の借金が残っていると思うからだ。だけど、これも誤解だった。政府の借金は、個人や会社の預金の裏返しだからだ。日本はむしろ外貨を貯めて、外国に対しての「労働の貸し」を増やしてきたのだ。 あらためて、経済は何かを考えてみる。例えば日本の年金問題。年金のための社会保障費負担が年々増えているが、これも同様に借金が増えているわけではなく、お金が循環しているだけだ。 「お金を支払うこと」が社会に対しての負担になるのではなく、「支払うお金を稼ぐために働くこと」が、社会に対しての負担になるのだ。ところが、専門家たちは、経済の話はお金の話だと考える。先ほどの政府の借金の話でも、誰からお金を借りるかは気にしても、国の中の人が働くかどうかは気にしない。 ここでも、大切なのは働く人の存在だ。働く人が減れば、社会全体として効用が減り、一人ひとりの負担が高まっていく。将来の負担を増やさないためには、子どもを育てる負担を全世代で分担し、人口バランスを回復させる必要がある。 僕たちの生きている社会はさまざまな問題を抱えている。それがモノや労働などの分配が偏っている問題なら、お金を配ることで解決できるかもしれない。だけど、社会全体の問題は、お金では解決できない。お金で解決できる気がするのは「僕たち」の範囲が狭いからだ。「僕たち」の外側に問題のしわ寄せがいっている。「僕たち」の範囲が社会全体にまで広がると、お金は無力になる。お金の存在が消え、労働の存在が浮かび上がる。自然の中の資源を利用して、協力して働くことで問題を解決していることに気づく。 お金の向こうにある「人」の存在に気づくことで、僕たちの範囲は広がっていき、未来を作ることができるのだ。
29投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログお金の向こうに人がいることは考えてみれば当たり前なのに忘れてしまっていた。 経済を考えるときはお金の存在を取り払って、その向こう側にいる人のことを考える。 お金を受け取るとき、誰かが幸せになっている。 お金を払うとき、誰かが働いてくれている。 誰が働いて幸せになっているのかを考えるだけで経済をシンプルかつ直感的に捉えることができる。
0投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ経済・お金に関する今までの考え方が大きく変わった。経済に関する本を何冊か読んできたが、この本は他の本とは明らかに一線を画している。新しい経済の考え方を手にできる1冊。 お金は増えないのではないか?という疑問を元より有していたが、そこに対する明確な答えもあった。豊かになるとはどういう事かも自分が探してした答えがそこにあったように感じる。 経済に抵抗のある人にほど読んでほしい。 勿論、一般知識程度に経済を勉強した方にも大きな影響力がある本だと思う。 日本に住む人一人一人が考えるようになる事で社会が変わっていくのだと思わされた。 微力ながらそれに貢献したい思いも感じた。
3投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログ価値を保管交換できるモノがお金。 お金自体は効用は生まない。 個人でできるのはお金からの効用を最大化すること。 社会にできるのは、価値そのものの総量を増やすこと。少ない椅子を取り合う社会は閉塞感しかない。
0投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログお金の概念を変える本が読みたいなと思って手に取りました。スルスル読めて目から鱗が何枚も剥げ落ちました。 これを読んだからってお金を増やすノウハウを得られるわけではないけど、良い気づきがたくさんありました。
1投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログお金に目が眩む毎日。 どうやって増やそう、どうやって稼ごう。 そんな私にハッと気づかせてくれる本でした。 レジのスタッフさん以外にも、働く人のおかげでコンビニでおにぎりを買え食べれる。 当たり前のことだけど、いつから軽んじてしまっていただろう。 神去なあなあ日常を読んだあとだから、お金の意味、働く人がいる本質的なこと、についてじーんと来ました。 ゆくゆくは私も役に立つ人になりたい。
0投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログお金に関する知識や経済の予備知識が無くても読める経済の入門本。「なんで紙幣をコピーしてはいけないの?」「投資って何?」などをクイズ形式で説明している。 専門用語がなく、表現や説明が分かりやすいので学生から大人まで誰にでもお勧めできる1冊。 経済において重要なことは、お金を貯金または消費することは、自分または誰かが労働する・させられる約束を交わすことを認識することだと思う。昔は、社会活動は、人々のただ働き(思いやり)によって行われていた。一方、お金による社会活動を行っているのが現代である。お金が労働している人の姿を見えにくくしまっているのだ。 その例の1つとして、お店で店員に偉そうな態度を取るお客さんの姿が挙げられる。お客さんは、「お金を払っているのだから、自分が偉い」と言い張っている。しかし、それは間違っていると考える。ただ働きがお金による交渉に変わっただけで、社会活動をお互いに支え合うという点では、店員もお客さんも対等な関係である。 上記のようにはお金に関する認識を誤っている人やはっきり意識したことがない人は少なくないのではないと思う。本書を読むことで、お金の流れや経済の発展について学ぶことができ、より良いお金の使い方について考えるきっかけになった。
1投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログお金の役割についての理解を、一段深く掘り下げて説明されている本。なかなか理解ができているのかおぼつかないが、人の働くことがあり、経済活動があって、お金はそれを進めるための手段だ、と理解しました。 子育てへの社会の負担は減っている、というところを労働人口と20歳以下の人口の比が、1980年で2.0, 2020年で3.3である、という話は是非押さえておきたいポイントだった。
0投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ分かりやすい比喩や例え話で説明しているのでものすごくわかりやすい。 日本の生産性がものすごく落ちているけれど、日本人は無駄なお金を消費するために無駄な労働をしているので社会の生活がどんどん豊かではなくなってきたんだろうと思う。 147ページの「ヘタな投機はただの恥だが、ヘタな投資は多いなる罪だ」という一文が非常に記憶に残った。 この労働、この支払いの先、背後に多くの人たちがいるという根本原理を知らないと、人はいくらでも傍若無人に振る舞うようになる。
0投稿日: 2022.12.26
