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金の角持つ子どもたち
金の角持つ子どもたち
藤岡陽子/集英社
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総合評価

320件)
4.3
150
115
38
6
0
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    生き方を変えたいと中学受験に向けて奮闘する俊介。 読みながら、心から応援しました。 登場人物がみんな良かった。 母の菜月が、中学受験に反対する義母に言う「応援してくれとは言いません。でも全力で頑張る俊介に、沿道から石を投げるようなことはしないでください」がとても響いた。 塾の先生もまた、自分の生き方を変化させ新しい道で精一杯努力を続けている。 その姿にも非常に引き込まれる。 ただ自分の両親への思いは、読んでいて耳が痛い。 私が親としてどうだったのか、反省させられる部分もある…。 今まで読んだこの作者の作品の中で、今作は一番好きだなと思う。

    13
    投稿日: 2023.03.06
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    サッカークラブに入って頑張っていた小学6年生の俊介は、「夢がある」と言って中学受験を決意する。 受験するのは、都内最難関とされる国立中学1校のみ。 この物語は、俊介の母「菜月」、俊介、塾講師の「加地」の3人の視点からすすめられていく。 この本は、何かと話題の「中学受験」という興味をひくテーマを持ってきているものの、中学受験をしている・目指している・していた人だけをターゲットにするには惜しいほど、普遍的な主題をはらんだ物語だ。 その主題は「人生に無駄なことはない」ということ。 綺麗事だろうか。 小学生が、「自分で選択して」「自分で目標を決めて頑張る」という経験をしたことが、無駄なはずがない。私はそう思います。 私自身は中学受験経験者ではないけど(そういう選択肢がないような田舎出身)、進学のために東京に出て、大学で、仕事関係で、自分の出身校(首都圏には、男女の御三家と言われる学校出身者は驚くほどたくさんいる。)を自慢にしている人に大勢出会った。 田舎もんのわたしが夏は海だ冬はスキーだと遊び呆けていた小学校時代、この本に書いてあるような過酷な勉強をしていたなら、誇りにも思うよね・・・。その方たちにとっては、自分が頑張った勲章のようなものだったのだろう。 でも、過酷な中学受験を経て第一志望校に入学、卒業したあと、その人たちの人生は、いずれ私のような「過酷な勉強をした経験のない者」と交わる。 過酷な中学受験を経たであろう人の中にも、社会に出る際の国家試験に合格できなかったり、その後何らかの理由で仕事を続けられなかった人はたくさんいました。 だから、私の中に「中学受験って意味あるの?」と思う気持ちは、正直あった。 言葉を選びながらも俊介に自分の考えを伝えた小学校の先生の気持ちは、とても良くわかる。 そっか、私が中学受験を意味ないと思ってた理由って、「小学生のうちに頑張っても将来が約束されてるわけじゃない」、「小学生時代に頑張ったアドバンテージを一生保ち続けられることはない(トップランナーで居続けるためにはその後も弛まぬ努力が必要だし、それを怠れば平凡な田舎者にあっさり追い抜かれる)」だからだ。 でも、小学生達は輝かしい将来を約束してもらうために頑張るわけではないんだろう。その子自身が、この学校に行きたい!と思って頑張ってることなら、その後どうなろうと、やはり無駄なんてことはないと思う。 本書の菜月のように、人生、どこから再スタートしたって良い。 加地のように、思い切った方向転換をしても良い。 この本は、挫折を経験した大人(挫折を経験したことない大人なんていないだろうが・・・)に対しても、夢を与えてくれる本だ。 そして、小学生の俊太が家族のために頑張った物語。それは胸を打つし、泣けるよ。 …とはいえ、菜月も加地も家族のために自分の身を削ったタイプであり、自分の責任ではない理由により挫折した人達だ。 多くの人の挫折経験ってそうじゃなくて、自分の責任で挫折することがほとんどだから、それはこの本のご都合主義というか。この作者さんは綺麗な人しか書きたくないのかな?なんて。 最後に皮肉めいたこと書いてしまったけど、良い本でした。 中学受験するくらいの勉強家さんなら、小5、6でも読めると思う。子どもにも多く読んでほしい。むしろ私のような皮肉な大人より、子どもが読むべき本なのかもしれないな。

    11
    投稿日: 2023.03.02
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    様々な人の思いが重なる中学受験をテーマにした物語。仕事への向き合い方、人との関わり方も含めて素晴らしい一冊。

    4
    投稿日: 2023.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学受験に挑戦する男の子とその家族や塾講師を描いた作品。中学受験の予備知識は全くなかったが、子どもが努力する姿や、それを応援する母親の想いに胸が熱くなって感動。いくつになっても夢を持っていい、夢を持つことの素晴らしさに気づかせてくれるお話。 「自分とは無関係だと思っていた大粒のダイアモンドを目の前にころんと差し出された、そんな気持ちだった」という夢をダイアモンドに例える比喩が上手すぎて巧みさに唸る。 印象に残ったのが、加地先生が学力トップ塾生の宝山美乃里に「おとなになったら、その能力を他の人に分けてほしいんだ」という話をする場面。 「おまえのようになりたくてもなれない人が、世の中にはたくさんいる。色々な理由で不本意な生き方しかできない人が、驚くほどたくさんいるのだ。おれは、美乃里のその恵まれた能力を、自分だけのものにせず、多くの人にわけてあげてほしいって思ってる」 12才の女の子に何をいってるんだ…ってすぐ加地先生は思うんだけど、わたしはこれを読んで数年前の東大の入学式の祝辞で上野千鶴子さんが話していた言葉を思い出した。 『世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。』 この話が好きなので、記憶が想起された記念に記録。わたしもそんな賢くて、他人を思いやれる優しい人になりたい。子どもたちにもそういうふうになってほしい。

    6
    投稿日: 2023.02.23
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    清々しい読後。 三章で構成された本作は文庫書き下ろし。 章毎に、母親、主人公の少年、塾講師と視点が変化して行く。 主人公の俊介はサッカーのトレセンメンバーから外れた事を機に日本最難関と言われる中学を受験する事を決意。 両親を説得し塾通いを始める俊介。 僅か12歳にしてこの頑張りが素晴らしい。 ある目的を胸に秘め、真面目に勉強に取り組む姿勢に感動する。 中学受験の話がメインだが、親子の成長物語でもあり、生きていく上で大切な事を示唆してくれる作品でもある。 塾講師・加地の信念に胸が熱くなる。 ラストシーンは涙なしでは読めない。

    2
    投稿日: 2023.02.17
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    中学受験なんて違う世界の話で、小学生でそんな勉強ばっかりで可哀想って思う方だったけど、ちょっと見方が変わった。 確かにスポーツ頑張る子もいれば、自ら勉強頑張るって子もいて良いはず。 俊介が中学受験する本当の目的がとっても切ないけど、この努力は必ず報われるよ。 よく頑張ったねってぎゅーってしたい。

    5
    投稿日: 2023.02.14
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    中学受験が気になっているのでまずは小説で気分を。サラッと1日で読めました。 主人公の男の子のこころの大人さ具合にグッときます。こんな息子欲しい。 勉強でもなんでもいいので、金の角の生やす経験を子どもに与えられたらいいなと思いました。

    2
    投稿日: 2023.02.05
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    最近読んだ中でいちばん良かった、グッときた作品。 私自信、何も考えず当たり前のように公立の中学に通っていたから、中学受験はお金のある家が子供にさせるもの、くらいに思っていた。 この作品の主人公の俊介の家は、はっきり言って裕福ではないし、親も私のような考えだ。でも、俊介の強い気持ちに影響を受け、家族はいちばんの協力者となる。 将来自分に子供ができたら、中学受験をする、という選択肢もあるということを教えてあげたい(子どもの意思で受験するかしないかは選ばせてあげたい)。 もし不合格だったとしても、それは受験に失敗したという訳ではない。合否に関わらず「良い受験」になったかどうか。それがいちばん大切なんだと、この作品が教えてくれた。 年をとっても目標に向かって努力して、金の角を頭に生やすことができる、そんな人になりたい。

    27
    投稿日: 2023.01.28
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    子供二人中学受験経験し、その頃のこと思い出し涙が溢れました。 母、菜月の思い、父、浩一の気持ちの変化、加地先生の言葉。あれから数年たったけれど、今でも心に響きました。

    11
    投稿日: 2023.01.25
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    2023年1冊目。一気に読みました。 努力することの意味をはっきりと描いており、「何のために勉強するの?」という子供達だけでなく、大人も読むべき本だと思いました。 何回も泣きそうになりながら最後まで読みました。

    4
    投稿日: 2023.01.23
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    最難関中学へ挑む少年の物語。 まわりの受験に対する後ろ向きなイメージ 誰にも打ち明けられない秘密 それらを通じて成長していく姿に、久しぶりに小説読んで泣きました。

    17
    投稿日: 2023.01.20
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    中学受験はどちらかというと否定的だったけど、失敗したからって公立の中学に行けるという面で子供にとって安心してできる挑戦なんだと感じた。 勉強を頑張った経験は絶対に無駄じゃない。 スポーツを頑張っている子は評価されるのに勉強を頑張ってる子の評価はそれほどっていうのも不思議。 勉強という武器、かっこいい。子供だけではなく大人になってもそれは持てる物だ。

    13
    投稿日: 2023.01.07
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    何度も涙をこらえた 自分の意思で中学受験に臨む子どもの 何とすばらしいことか しっかりと考えを持って生きている子どももいるし ただ何となく生きている大人もいる 子どもだからとか大人だからとかではなく 生き方は その人自身がどれだけ考えられるかで 確立されていくのかな いくらでも長く書けそうな話なのに あっさり終わったために より心に残る

    19
    投稿日: 2022.12.28
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    最近読んだ小説の中ではダントツに泣いた。 嫌な奴1人も出てこない系小説。 所属するサッカーチームの選抜に選ばれなかったことをきっかけに、チームを辞めて中学受験にチャレンジしたいと言い出す小学6年生の少年俊介─── 俊介の受験が軸となっている物語ではあるんだけど、そもそも何故受験(しかも最難関校)したいと考えたかの理由や、母菜月の生い立ち、塾講師加地先生のサイドストーリーがすごく良い。 お受験とは何たるかが舞台の小説ではなくて、登場人物それぞれの思い、思いやり、人間性に心を打たれるようなヒューマンストーリー。 俊介の健気さや頑張り屋なところに何度も胸がギュッとなり、そこが一つの良さなのだけど、菜月が本当に家族思い、子ども思いで、何よりも前向きで。あぁ私もこんなお母さんになりたいなぁ…なんて思ってしまった。義母が受験にイチャモンつけてきた時の菜月の返しがもの凄くスカッとした。 人生足踏み中の私の背中をそっと押してくれるようなそんな側面もあったりして。読み始める前と後でイメージが大分違った(いい意味で)。面白かったー!

    13
    投稿日: 2022.12.28
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    この本もブクログで知り、書店で探して購入。 東京の小学生のお受験小説。 私のような田舎者で、しかも子供は2人とも社会人。こんなおばちゃんには全く感情移入は無理かもなぁ?と思いながらも、高評価の本だったので購入した。 俊介は小学校6年生。 ずっとサッカー一筋で頑張ってきたが、トレセンから漏れてしまう。 幼馴染の2人は合格したのに、自分だけ、、、 そんなある日、一緒にサッカーをしていた友人が中学受験をするという話を聞いた俊介。 自分にも叶えたい夢があった。その為にも、日本一難しい中学を受験したい!この中学に合格して、叶えたい夢がある! 親に頼まれて受験をするのではなく、自分の夢の為に受験を考える俊介。 厳しい家計の中で、最大限応援する両親。 そして、親身になってくれる塾講師。 直向きな俊介の頑張りが胸を打つ。 号泣まではいかないが、ほんわり心が温かくなる、とても良い作品だった。

    78
    投稿日: 2022.12.14
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    聴覚のない妹に、科学技術で音の世界を教えてあげたいという夢を持ち、超難関中学に挑む兄と、子供たちに勉強を通じて世の中を渡っていく術を身につけさせたいと願う塾講師の話。目標を定めた俊介の努力は凄いです。真剣に生きていく姿勢に感動しました。

    5
    投稿日: 2022.12.09
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    藤岡陽子さんの本は5冊目。 今までで一番よかった。 「空にピース」も「満天のゴール」も大好きだけど、超えちゃいました。 子供の頑張る姿って何でこんなに胸が熱くなるんだろう。 もう、泣けて泣けてしょうがなかった。 自分も母として、これからも息子たちがやりたい事はなんでも挑戦させてあげたいと改めて強く思った。 (もうだいぶ大きいけど) 菜月さんもよかったし、塾の加治先生もよかった。 感動冷めやらぬ。みんな大好きだー。

    94
    投稿日: 2022.11.23
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    主人公の母、主人公、塾講師の語り口調で三章に分かれて「中学受験」に挑む主人公の直向きな姿勢が静々と描かれてます。受験の為に多くのものを背負う事で、一回りも二回りも成長していく姿は読んでいて熱いものがこみ上げてきました。

    30
    投稿日: 2022.11.18
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    集英社ナツイチから。もう冬だけど。これはそして、まんま”二月の勝者”の世界観。既視感を覚えました。自分も経験したことだし、近い将来、我が子も通るかもしれない中学受験。我がこととして読んだのもあり、結構入り込んでしまった。ただ、それぞれのエピソードは、まあ比較的よくある物語かな、と。

    1
    投稿日: 2022.11.18
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    中学受験、正直私も担任のように 必要なのかと思う立場だったけど 読んで、こんな世界があるんだと知れた。 目標を持って生きるっていいなと思えた。

    1
    投稿日: 2022.11.16
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    中学受験経験者には一生頭が上がりません すごい、大尊敬、、、 主人公のまっすぐな想いに胸が締め付けられました

    1
    投稿日: 2022.11.05
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    「おれ、中学受験がしたいんだ」 小学6年生の俊介が人生を変えるために全力で勉強に打ち込む話。 めっちゃ感動した。 中学受験ってエリートになる為の簡単な道のりみたいなイメージを持たれているが、本人たちは全力で挑んでいる現実を実感した。 人は挑むことで人生を変えることが出来ると、思わされ、何かに向かってひたむきに努力をしようと奮い立たされた。 悩んだ時、また読みたい。

    4
    投稿日: 2022.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやぁ、はずさないねぇ藤岡陽子作品。 なんていうかこの人の作品は正々堂々としてるんだよなぁ。きれいごとっていうことではなく、正面切ってるっていうか、ドラマで言うとドクターコトーのような笑 ラスト、東駒に受からなかったところもミソですね。出来杉くんにならないラスト。俊介の得たものは大きかっただろうし、家族も犠牲になったとは思わないでしょうもちろん。 加地先生の回が一番よかったな。

    1
    投稿日: 2022.11.03
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    お願いというのは柔らかな強制だ。あからさまではないが、そこには力関係が存在している。だからしかたなしに、人は誰かのお願いを受け入れてしまう。 本当に可哀そうなのは、夢を持てない大人になることじゃないだろうか。 自分に自信が持てないことじゃないだろうか。 自分の可能性を語れるのは自分しかいない。 人は挑むことで自分を変えることができるんだ。 仕事をもった時、勉強で身につけたあらゆる力は自分の助けになってくれる。人生を支えてくれるのだ。 その恵まれた能力を、自分だけのものにせず、多くの人にわけてあげてほしい 自ら弱者になる者など、どこにもいない。だから弱い人を見捨てないでほしい この子を苦しめている罪の意識から解き放たれた時、自分のために頑張ることができるようになった時、誰よりも高く遠い場所まで飛んでいけるはずだ。そしてこの子の能力は多くの人を幸せにするだろう。人にわけることを、当たり前のようにできる。

    1
    投稿日: 2022.11.02
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    中学受験を通して、子どもはもちろん、親も、講師も大きく成長し、心震わす感動を得られるものだ、と改めて感じた。 当然のことながら、我が子に重ねて読み進めてしまうし、40年前の我が身に置き換えると、また別の思いが湧く。 親の思いと子の思いが重なり合って飛躍できる時が来てほしいものだ。

    2
    投稿日: 2022.10.19
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    まだ小学生なのにここまで頑張っている子供たちがいるなんて!知らない世界を垣間見ることができた。 中学受験に意味があるのか。子供なのに遊ばず勉強ばかりしているのは可哀想。この本を読まなければ私もずっとそう思っていただろう。 でも目標に向かって一生懸命努力する姿を見たら、その選択肢は決して間違っていないと感じる。小学生の内から目標に向かって頑張る力を養うことは必要なことだ。努力は実らないかもしれないけど、その時に学んだ経験や積み重ねはその子をきっと強くする。 そんなことを学べた読書で本当に良かったと思う。私ももっとちゃんと勉強しておけば良かったな。

    4
    投稿日: 2022.10.19
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    電車の中で読み終えましたが、最後の十数ページを読んでいる最中は感極まって涙が出そうでした。 ので、公共交通機関で読むことはあまりオススメしません(笑) 本書は、小学6年生の男の子・俊介くんが、都内最難関の中学を受験するお話です。 第一章は俊介くんの母親の目線、第二章は俊介くん自身の目線、そして第三章は塾講師の加地先生の目線で描かれています。 実は私も、小4から塾に通い、中学受験を経験したので、俊介くんが塾に通う描写についてはすごく共感できたというか、懐かしく感じる部分が多かったです。 6年生になると、平日は週3日塾に行き、日曜日には志望校別の特訓が朝から晩までありました。 毎週復習テストがあり、得点が上位3位までの生徒はベストマンとして黒板の隅に名前を書いてもらえたこと。 母親が夜ごはん用のお弁当を温かい保温容器に入れて、塾まで届けてくれたこと。 塾の先生はユニークな人ばかりで、ダジャレや語呂合わせを使った暗記方法をいくつも教えてくれたこと。 受験の前日には先生から激励の電話を貰い、当日は校門前まで旗を持って応援に来てくれたこと。 中学受験を経験してからもう十何年も経ちますが、今でも強烈に記憶に残っている出来事がいくつもあります。 本書を読んでいると、当時のことを思い出して自分と重ねる部分も多かったですが、 どちらかというと、俊介くんを送り出す側の気持ちになって読んでいました。 「志望校に受かる」ためにひたむきに頑張り続ける姿が純真で眩しくて、胸がギュ〜〜〜となります。 あんな風に、ひとつの目標を叶えるために頑張れたことは、自分にとってとても大切な財産になったのではないかと思います。 小さかった自分があんなに頑張れたんだから、今の私だって、もう少し、頑張れるはず。 過去を振り返りつつも前を向いて頑張りたくなる、最高の一冊でした。

    30
    投稿日: 2022.10.16
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    スポーツが出来る子だけが、凄いわけじゃない。 どの子にも何か頑張れることがあるはず。 でも、それに気が付くことができるのは、奇跡なのかな。 子供たちのことをこんなにも考えてくれる塾講師に出会うことができて、本当によかった。 何度も、涙ぐんでしまった…

    2
    投稿日: 2022.10.09
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    子供達の中学受験と重なりすぎた。 あの頃、思ってた事。感じてた事。全てが描写されてた…スポーツ出来る子だけがヒーローではない。勉強の努力は必ず自分を救ってくれる。 成績や結果ではなく、努力する事を諦めない事。それが出来る子は本当に強い。

    2
    投稿日: 2022.10.08
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    何度も何度も泣きそうになりながら、 時に泣きながら読みました。 菜月がお義母さんに自分の思いを伝えるセリフ、 なぜ塾講師になったかを聞かれた加地先生が 答えたセリフ、 そしてなにより俊介がコツコツ、コツコツと 積み上げた頑張り… 自分にも、自分の子どもにも伝えたい大切な言葉が たくさんありました。 今出会えて、読めて、本当に良かったなと思う一冊。

    13
    投稿日: 2022.09.22
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    藤岡先生の本は、何時も読み終わると温かい気持ちになる。 サッカーの選手になる夢を諦め、難関中学校の受験に臨む小学生。押しつぶされそうな気持ちを奮いたたせて望んだ受験。合否の連絡は、自分の子供の事みたいにドキドキしてしまった。受験は、大人になってからもへこたれない心を作る糧にもなるんだと思った。

    4
    投稿日: 2022.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これまで塾に縁がなかったので、塾を舞台にしたこの作品に自分が知らない世界を見せてもらえて面白かった。 小学6年生なんてまだまだ子どものイメージだった。中学受験での志望校合格を目指して朝から晩まで一日中教室にこもり、偏差値や順位などの容赦ない結果と向き合いながら、身を粉にして勉強に励む子どもたちがいるなんて知らなかった。 自分が育ってきた環境では塾に対する否定的な考えが多かった。私自身も、塾に通う子どもは親に言われて嫌々勉強しているイメージだったし、特に小学生の子どもにとって本当に意味がある場所なのかと、どこか懐疑的だった。 でも、この物語の主人公である俊介は自分の目標を叶えるために自分の意志で入塾して、ひたむきに勉強に励んだ。周りより遅いスタートで状況はかなり不利だったにも関わらず、決して卑屈にならずに、一歩ずつ確実に努力を積み重ねていった。 こうして俊介たちの頑張りを追っていると、受験勉強そのものが、知識以上の力を付け、人間として成長させていることがよくわかる。対象が勉強というだけで、例えばサッカーでプロを目指したり、ピアノでコンクール入賞を目指して頑張るのと同じだと思う。 「そうだ。努力することの確実さを、小学生の頃に肌で覚えてほしいとおれはおもってる。勉強は努力を学ぶのに一番適した分野だ。学力は人生を裏切らない。到達点はもちろん人それぞれ違うものだが、勉強に関していえば、努力をすれば必ず結果はついてくる」 俊介も途中、「本当に意味があるのか」と不安になる場面があったが、加地先生の言うようにやっぱり頑張ることそのものに意味はあるのだ。子どもたちのひたむきな努力をずっと応援しながら読めた。 そして、この子どもたちを支える大人たちも子どもたちに同じくらい頑張っている。俊介の両親、塾講師の先生たち…みんな胸に熱い思いを持って挑み、努力しているのが素敵だった。 そして一番心に残ったのは、塾のトップ成績の女子児童への加地先生の言葉。「おまえのようになりたくてもなれない人が、世の中にはたくさんいる。いろいろな理由で不本意な生き方しかできない人が、驚くほどたくさんいるんだ。おれは、美乃里のその恵まれた能力を、自分だけのものにせず、多くの人にわけてあげてほしいと思ってる」 とても爽やかで元気をもらえる作品だった。読んでよかった。

    6
    投稿日: 2022.09.14
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    中学受験のお話。 「人は挑むことで自分を変えることができる」 スポーツに打ち込むのと同じように、勉強に打ち込むのもまた素晴らしい。俊介が学ぶことの楽しさを感じているのが伝わってくるのが嬉しい。(理科では「呪文」を、算数では「魔法」を習う、という表現の素敵さ!) 学校で習うことには「これ、絶対実生活で使わないよね…!」と思うような内容もあったし、学生時代には勉強する意味ってなんだろう、という疑問を感じることもたびたびあったが、ひとつの答えをもらったと思った。 俊介をひたむきに応援する母親や塾講師の方も、応援するだけではなくて、俊介の努力する姿に自身も力をもらっているところもとてもよかった。 また、入試前日に成績トップの天才メガネ女子が見せたおませなかわいらしさと、講師が彼女にかけた言葉も本当に素敵だった。

    7
    投稿日: 2022.09.10
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    子を持つ親として、この作品に満点を! 吉田伸子さんの解説が、私の心をそのまま代弁してくれていて又泣けた。サッカー少年の俊介が最難関中学を目指し塾に通う。第一章の母の姿が胸を打つ。第二章の俊介の秘密、第三章の加地の目線…本当にいい物語を読ませてくれてありがとう、と思った。

    4
    投稿日: 2022.09.09
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    サッカー少年がサッカーを辞めて中学受験に猛進する物語 勉強を頑張っている子供の頭には金の角が生えてくる、と言う塾講師 中学受験は無駄という周りの声に対して明確に否定する塾講師。人は挑むことで自分を変えられるんだ。 悪意は無くても頑張っている子供を遠回しでも否定はしないで欲しいと思う。

    1
    投稿日: 2022.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小6になる俊介はある日、5歳から続けていたサッカーを辞めて、日本最難関と言われる中学を受験したいと言い出した…。 俊介の母・菜月、俊介、俊介の塾の講師・加地の3人それぞれの視点から描かれています。 そうなんですよ、本来勉強って楽しいんですよね。今まで知らなかったことを知って、今までできなかったことができるようになるって、とても楽しいことだと思うんです。勉強が嫌いな子って、「わからない」が「できない」になって「嫌い」になっちゃうんですよね…。 230頁にどうして勉強をしなきゃいけないのか?という疑問に対する加地先生の考えが出てくるんですが、本当にその通りだなぁと思います。 難問に出会った時に逃げ出さずに粘る力。 どうすれば解決するのかと思考する力。 情報を読み取る力。 努力ができる人間であってほしい。 勉強で身につけたあらゆる力は自分の助けになってくれる。 人生を支えてくれる。 スポーツでも勉強でも、夢を持って、夢に向かってがむしゃらにがんばる人の姿って胸を打ちますね。努力することでしか、自信って身につかないですよね。 やはり藤岡陽子さん、いいですね。さて、次は何を読もうかな。 *** 「子どものすることにはすべて理由がある」(220頁) 「知らなければ、知ればいい。できなければ、できるようになるまでやるんだ。それを努力というんだ」(258頁)

    5
    投稿日: 2022.08.25
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    必死になって中学受験をした経験のある人間なので、色々な瞬間を思い出しながら、かなり自分と重ね合わせて読んでしまった。 自分自身の中学受験から10年以上たって、社会人になってみて、「本当にピュアな気持ちで頑張った時間」が自分の人生の中にあるということは、 間違いなく自分の人生の糧である一方、やっぱり自分の人生の方向を(必ずしも良い意味ではなく)変えた経験だなあと思う。 この本では、(最終的にはかなり美談の方向性でまとまってしまうけど)中学受験に対して、色々な考え方を持った人が登場するところがいいなぁと思った。 中学受験をすることが吉と出る子も、もしかしたら凶と出る子もいて、絶対的な指標なんてない。 もし自分の身の回りの人が中学受験をするかしないかという選択に迫られたとき、できるかぎりフラットな立場で、当事者に寄り添って、いろんなエゴとか抜きにして、子ども自身の生きていきたい人生や、すべき努力の仕方に向き合える大人になりたいなぁと思った。 中学受験に限らず、なんなら大人になってからも、金の角を得られることが1番大事なことなのだと思い、 あの頃を思い出して、もっともっとピュアに努力をしようと思えた一冊でした。

    2
    投稿日: 2022.08.14
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    一生懸命な頑張りが伝わってきて、泣いてしまった。 頑張るみんな、子供だけじゃなく大人にも金の角があるんだね。

    2
    投稿日: 2022.08.12
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    中学受験に対する母親目線、息子目線、塾講師目線の想い。どの心境もよくわかる。高校や大学受験と色が異なる。現実はこんなにドラマティックではないけれど、中学受験に興味のある人にはぜひ読んで欲しい一冊。

    1
    投稿日: 2022.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSでとても感動したと書かれていたのを何度か見たのと夏の文庫本フェア対象本だったことがきっかけで読んでみた。未来を切り開こうと努力する人に生えてくる「金の角」というのがよかった。

    1
    投稿日: 2022.07.30
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    本書の内容ではないが、オリンピックなどに出ている選手を見ていると感動して涙が出てしまう感覚と似ていた。一瞬の本番に恐らく彼らの背景が見えるからだろう。 俊介本人にとっては成長過程より合否結果が一番大事なのだろうが、俊介の後ろ姿を見て成長させられている人が沢山いる。勿論俊介が一番成長していた。 弟想いの加地先生の強さ、進路を変更する決意をした時卑屈にならなかった倫太郎、私も今とても励まされている。

    4
    投稿日: 2022.07.30
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    「2月の勝者」をドラマで観ていたので、中学受験の流れはあらかた知っていたので、特に真新しいことはなく、内容も前者の方が激しくドラマチックだった。我が家の子供達には金の角が生えてくるかなー

    15
    投稿日: 2022.07.22
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    中学受験する男の子の話。 主に舞台は塾。 一生懸命がんばる子には、金のツノが生えてくるといいな、と本当に思います。

    5
    投稿日: 2022.07.20
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    タイトルがいいですね。 中学受験を舞台に子どもたちや、その周囲の人たちの成長が描かれています。前向きの気持ちに励まされます。

    1
    投稿日: 2022.07.15
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    章の最後は涙しか出なかった。 友達と中学でも一緒にいたいから、とかいうつまらない理由で、親に勧められた中学受験を挑戦すらせず、過去のことなのに今更ながら後悔している私だけど、小学生が行きたい中学のために頑張っている姿はかっこいいと改めて感じた。というか俊介がわたしの何倍も心が大人びていて、彼の気持ちや言動を想像して切なくなった。何より、俊介自身に行きたい高校があるから塾へ行きたいと言い出して、さらに学校へ入っておわりじゃなくてそこで何をしたいのか、将来どうしたいのか、そんなことまで考えていて、将来何をしたいか考えてもパッと出てこない私と大違いで尊敬してしまう。 そして頑張る子供は周りの人にも影響を与える存在なんだとわかった。私もそういう子供でありたいなぁ。

    6
    投稿日: 2022.07.10
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    すごく泣けた。加地先生の 「おれは、中学受験には意味があると思っている。人は挑むことで自分を変えることができるんだ。12歳でそんな気持ちになれる中学受験に、意味がないわけがない。」 って言葉が素敵。頑張っている人を心配したつもりの言葉であってもそれはその人の努力を否定するような聞こえ方にもなる。結果以上に努力したという事実は何物にも変えられない価値のあるもの。だから全肯定して応援できる人でありたいし自分も純粋に努力できる人でありたい。勉強のつまずきがその人の人生を苦しめることもあるとわかったのもよかった。けど、誰でもどこからでもやり直せる、頑張ることができる。それを教えてくれた素敵な本だった。

    2
    投稿日: 2022.07.03
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    高校受験、大学受験の時に読みたかった。先生の視点から中学受験を語る最終章が好き。中学受験を志す理由がいまいち分かりにくい。

    1
    投稿日: 2022.06.28
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    中学受験の存在を嫌煙するような人たちは一度読んでみてもいいと思う。受験すること、勉強することは、自分を変えるための力を育むためのもの。まさに自分自身の力で生きていくために、学びや努力する経験は必要なんだと改めて思う。

    2
    投稿日: 2022.06.22
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    Twitterのイベントに出かけて 主催者の方からいただいた本 中学受験がテーマ 生徒、親、塾講師の視点で描かれています。 私に子どもはいないし 中学受験には縁のない人生だけど 友達と比べてしまうとか、塾の費用だとか いろんな視点で感じられて面白かったです ドラマ「いつまでも白い羽」の作者さん (楽曲はまらしぃさん担当

    15
    投稿日: 2022.05.23
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     中学受験、塾、涙ぐましい努力を惜しまない小学生を中心に、妹、両親、塾講師が絡む物語で、色々な意味で教育に関する問題提起をしているなあ、という印象です。  各章毎に、母親・主人公(小6)・塾講師の視点で描かれ、勉強することの意味を考えさせます。  終末まで読んで、主人公のぶれない姿勢と成長は感じるものの、受験校の志望動機を含め、正直主人公が(自分の強い意志だとしても)可哀想という思いが拭い切れず、読み進めるのが苦しかったです。学校の先生の言動も、微妙に悪しく描かれているのもやや残念…。  公教育と塾それぞれのメリット・デメリットを考えさせられる気がしました。少なくとも、子どもから「何で勉強しなきゃいけないの?」と聞かれた時、「そりゃあいい高校、いい大学に行って、いい会社に入るために決まってるでしょ」等の野暮な答えでなく、「楽しいからに決まってるでしょ!」と言える大人でありたいなぁと思います。子どもたちにも、やらされている受け身の勉強を脱却してほしいものです。理想ですけど…。

    24
    投稿日: 2022.05.20
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    厚すぎない文庫本なので、通勤時に読むかと電車の中で読み始めたら、なんだか数十年前の自分の子供のころの記憶から、自分が子育てをしている最近までの、いろんな気持ちがこれでもかと詰まりすぎていて、じわっと来ては本を閉じ、の繰り返しで、大変だった(笑)。 藤岡陽子さんの書く本には、どちらかといえば弱い立場にいる人たちがもっているまっすぐな強さ、というものが、キラキラとまぶしく光っている。 この本は中学受験をめぐる、受験生の母、本人、塾の先生と、章ごとに視点は変わるが、みんな強く、優しく、まっすぐに生きていて、どこを切り取ってもその生き方に心打たれる。 誰だって、何歳だって(幼くても、そこそこいってても)、「金の角」を生やす生き方を選べるのだ、と自分やまわりの人に希望をもち続けよう。

    29
    投稿日: 2022.05.17
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    中学受験を考えた少年の話。 第1章は母親視点。 第2章は主人公視点。 第3章は塾講師視点で書かれておりそれぞれの心情がよくわかる。 その他にも父親や妹の成長が何気ないけど丁寧に書いてある本でした。

    12
    投稿日: 2022.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    菜月が義母に自分の意見を言えたこと、俊介の言葉で夢を持てたこと、励まされる。 俊介の頑張りは心の底から応援したくなる。 そして加地先生のいくつかの言葉にグッと心を掴まれた。 受験で不合格だったとしても、そこまで積み重ねた努力は無にならない。力になる。 勉強が苦手な子どもでも、学力は上げてやらなければいけないのだ。その子どもが自分で生きていく力として。 得意なことを伸ばしていこう、と言う風潮は一歩違えば、苦手なことは無理してやらなくていい、ともなりがちだけど、やらなくていいとは成長する可能性を摘むことにもなる。 やらない、やらせない、という選択は慎重にすべきかもしれないと思った。

    2
    投稿日: 2022.05.02
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    藤岡陽子さんの作品を読むのはこれで2冊目。「手のひらの音符」がとてもとてもよかったので、早く他の本も読みたいな~と思っていたところ、職場の人から「子育てをしている人にぜひ読んで欲しいから」と貸してもらった。 はじめは、「うーん、中学受験の話かー。あんまり興味ないなぁ」と思ってしまったけれど、そんなひとことでは表わせられない深みのある物語だった。 サッカーを頑張ってきた俊介は、目指していたメンバー選抜に落ちてしまい、そこから急に中学受験をしたいと言い出す。普通なら4年生から始める受験対策を6年生の春から始め、しかも、都内の国公立最難校しか受けないと言う・・・ 三章で構成されていて、第一章が俊介の母親の視点、第二章が俊介の視点、第三章が塾講師加地の視点から描かれる。 第一章では、俊介の母親菜月の素晴らしさよ。俊介の思いを受け止め、反対する夫、義母に毅然とした姿勢で自分の考えを口にし、そして自分も・・・(ネタバレになりそうなので、伏せよう)。この母親あっての、意思の強い俊介なのだと思った。 第二章では、俊介が背負っているものが明らかになる。ここらへんから加地先生の存在が大きくなりはじめ、読者も「おや、この先生はもしかしてもしかして、すごくいい先生・・・?」と思うのでは。 第三章は、感動だった。加地先生の背負っているものの大きさが明らかになり、先生の仕事への熱意が伝わってくる。 「勉強ができないなら、仕方がない。他の何かを見つければいい。」 勉強が苦手な子に対してこう思う親は少なくないと思う。私もいずれそんなことを思うかもしれない。でも、それではいけない、と加地先生ははっきり否定する。勉強したことはその努力も含めて将来の武器になるのだと。わからない勉強をわからまままにしておいてはいけないと。はっとさせられた。その通りだと思った。勉強でつまずいて、学校に行けなくなったり、自死を選んだりする子どももいるという。勉強ができない子の問題を先送りしてはいけない。わかるように教えて、わかる喜びを知って欲しい、と加地先生は願っている。それで、塾講師を選んだのだと。 加地先生が弟の頭をなでるところは涙が溢れた。なんて素敵なシーンなのだろう。 そして、すごく心に残ったシーンがもうひとつ。加地先生の塾で常にトップの女の子に、「大きくなったら、おまえのその能力を他の人にわけてやってくれ」と言うシーンは、すごく泣けた。先生自身、「12歳の子どもに何を言っているんだ」と思いながらも、「世の中にはおまえのような能力がなく、うまく生きていけない人もいる。みんな好きで弱くなるわけではない。そういう人たちに手を差し伸べてくれ」というようなことを話す。そしてその女の子は力強くうなずく。賢い彼女は先生の言いたいことがわかったのだろうと思うと、もう感動で胸が熱くなった。 藤岡陽子さんの作品は、厳しい世の中や厳しい人生が背景にある。辛い。苦しい。そこに希望の光が温かく射す。 本書も素晴らしい作品だった。

    20
    投稿日: 2022.05.02
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    テレビドラマ「二月の勝者」みたいです。 あのドラマは柳楽優弥のキャラがとても 魅力的やったなあ。 同じ中学受験を扱った作品ですが ん〜物足りなかったかな。

    2
    投稿日: 2022.04.12
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    実は同業者。加地先生がそのまま代弁してくれているようで、共感できた。 私も金の角が見えるくらいにならなくては。

    4
    投稿日: 2022.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    塾講師の加地さん素晴らしかった。自分の経験をもとに、子供達に武器を与えたいから塾講師になった。 一生懸命な子供達に見える金の角は、とても眩しいものだろうな、子供が純粋に頑張る姿が私も大好き。 ☆おれは、おまえなら絶対に伸びると思った。こういう仕事をしていると、時々巡り合うんだ。 黙っているのに、顔から、全身から、負けん気が立ちのぼっているような子に出逢う。おまえはそんなやつだった。そういう子供には必ず、金の角が生えている。 ☆大人になったら、その能力を他の人にもわけてほしいんだ。おまえのようになりたくてもなれない人が、世の中にはたくさんいる。 いろいろな理由で不本意な生き方しかできない人が、驚くほどたくさんいるんだ。 おれは、みのりのその恵まれた能力を、自分だけのものにせず、多くの人に分けてあげて欲しいと思ってる

    2
    投稿日: 2022.04.04
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    短いから読みやすい。堰が切れる瞬間は好きだな。でも、もう少し長くても良くて、周囲の人たちのことももう少し知られたのかなと思う。

    1
    投稿日: 2022.04.03
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    「おれが塾の講師をしているのは、子どもたちに勉強を諦めて欲しくないからだ。純粋に学力を上げて、この社会を生きるための武器を持たせてやりたいと思っている。」 「おまえが大人になったら、その能力を他の人にもわけてほしいんだ。」  子供達に勉強をする意味、結果ではなくどんな受験かが大切なこと、そして、強い人になれた時には。弱い人を助けられる人であって欲しい、そんな風に考えてくれる先生がいたら、子供達の未来は開けていくんだろうな。

    4
    投稿日: 2022.04.01
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    中学受験に関わる親子と塾講師の奮闘を、シンプルに 明るく描いた作品。 同時並行で読んだ「翼の翼」との違いを楽しみました。 小学六年生の中学受験を目指す俊介と、その両親と妹、塾の講師や同級生。 みんなそれぞれに心に悩みやトラウマを抱えながら、真っ直ぐに前を向いて、ひたむきに頑張って、周りにも優しさや力を与えようとする人ばかり。 ページがすすめばすすむほどみんなの人間としての魅力がどんどん輝き出して、後半から泣きっぱなしでした。 難しいことを考えないでスラスラ読めて、どんどん心が洗われて、明日から頑張ろうと元気をもらえる作品です。 一方で 本書ではいくつかの社会問題が描かれます。 まず学歴史上主義社会とそこで勝つための中学受験と塾の必要性。これは作品の前提として存在しますが、問題として考えてもよいものでしょう。 何のために勉強するのか、勉強ができる人はその力を何のために使うのか。これは、主人公の受験動機が答えになります。また、受験直前の塾講師の加地先生とスーパー優等生の女生徒との会話でも、短いながらも鮮やかに描かれます。 そのほか所得格差による教育格差、ひきこもり、先天性風疹症候群なども描かれています。 カタルシスで終わらせてはいけない、学びのある作品です。

    5
    投稿日: 2022.03.31
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    金の角持つこどもたち 著:藤岡 陽子 「中学受験」を題材にした作品。 主人公の俊介は小学6年生の普通の男の子。 あることをきっかけに中学受験にチャレンジすることに。 金の角とは、お世話になる塾講師が日頃からよく言っている言葉で、勉強に一生懸命に打ち込んでいる子には頭から金の角が生える(?)ように見えるというもの。 中学受験あるあるが、リズミカルに軽快にそれでいて、考えさせられ、胸にずんとくる絶妙なバランスで展開されている。 俊介の挑戦の結果はいかに・・・。 構成は以下の3章から成る。 ①もう一度、ヨーイドン ②自分史上最高の夏 ③金の角持つ子どもたち 中学受験に対しての見方は人それぞれ。 経済的な視点から子供らしさやそもそもの意義等、常に議論のひとつの対象となっている。しかし、時代も変わり多様性が叫ばれることでより正解はぼんやりとしており、解答を導き出すこと自体がナンセンスになっているとも言える。 何が成功なのかは、中学受験がもちろんゴールであるとは誰もが思っていない。しかし、合否ということでひとつの結果としてそれに向かって走り出す。ゴールへの向かい方は子どもそれぞれ。そしてそれ以上に親や家庭環境により大きく変わる。 誰もが勝者にはなれない世界。しかし、それは勝者と敗者に分かれるというような単純なモノでもない。 本書から得る感情は人によって大きく異なる。 読む人によって、捉え方によって受け取るものが違う。 私自身は嗚咽するほど泣きながら読んだ。 それを見た息子は爆笑していた。 答えはやっぱりない。

    2
    投稿日: 2022.03.21
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    中学受験奮闘記 お金の余裕のある家庭がチャレンジするイメージの中学受験 しかしこれは、そんなイメージを覆す少年がある想いを胸にひたむきに受験に取り組むお話 少年をとりまく塾の講師や両親、妹の人間模様もあり、読んでいて飽きさせない 小説に出てくる人はみんないい人。 実際の現実生活は人の心のうちはわからない。 でもこういう夢があってもいいのかもしれない

    2
    投稿日: 2022.03.18
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    子どもの時、何かに「打ち込んだ」経験は その子の武器ににる。 それが勉強か、スポーツか、その他でも。 子が挑戦するというのなら、背中を押してあげたい。親にできるのはそれくらい。 挑戦するフィールドは、きっと、子どもが自分で決めるから価値がある。

    2
    投稿日: 2022.03.16
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    泣けました。特に第三章、塾講師からの目線の回。 今年ちょうど息子の中学受験があり、ご縁を頂いたあとこの本を知り手に取った。 公立中高一貫のみの受験、ダメなら地元公立というシチェーションも重なり思い切り感情移入。(主人公ほどの頑張り、難関度にはやや遠いが…笑) 本当に頑張れ!頑張れ!そして頑張った! 受験、迷うこともあったけど、勉強(努力)は絶対武器に、財産になる。結果はどうであれ絶対無駄にはならない、そんな思いで応援してきた。 それは本書に書かれている加地先生の思いと同じだった。 たった12歳のこどもたち、凄い!

    2
    投稿日: 2022.03.13
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    失敗をおそれずに、努力できる事は素晴らしい。 うまく行かない時こそ、自分の本当の姿がでるのだと思う。 くじけないって大切。 スポーツを頑張っているのは、堂々と称賛され、勉強になると、公には称賛されないという謎は感じていました。

    2
    投稿日: 2022.03.08
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    サッカーの選抜選手に選ばれなかったことをきっかけに中学受験をしたいと言い始めた息子。目指すは超難関校一校のみ。なぜなら新しく夢を見つけ、それを叶えられそうなのはその学校だと思ったため。 1年間の塾通いの費用捻出のため母親はパートを始める。そんな中で自分自身も夢を見つける。 母親、息子、塾講師の三者の視点から中学受験を倒してそれぞれの変化を描く。 非常に読みやすくあっという間に読める。 ひとことで言えば、中学受験って大変だなということ。まずお金がかかる。そして本人のモチベーションの維持。家族の我慢などなど。 何のために受験するのか次第で中学受験の意味が変わる。

    1
    投稿日: 2022.03.08
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    小学6年生で中学受験を決めた男の子のお話 サッカーで日本代表を目指していたが、地区の選抜メンバーにすら選ばれなかったので、他の目標のために塾に通いたいと言い出す俊介 自分が高校を中退させられた経験から、息子の夢を応援したい母の菜月 自分に学歴がない事で出世できないのがコンプレックスで、息子にはサッカーでの活躍を期待している父の浩一 先天性の難聴でろう学校に通っていたが、小学校からは通常の学級にインテグレーションする予定の妹の美音 塾の講師で、子供の受験に熱心な加地 勉強というか、何かに向けて頑張るのは何歳になってもやっていいというお話なのでしょうね 金の角は子供だけではなく、全ての人が生やすことができるというメッセージを感じる 菜月の義母への啖呵がかっこいい 「俊介は毎日必死で勉強しています。その姿を見て感動しています。あの子の人生は私が責任を持ちます。だからお願いです。俊介には受験や塾に対して否定的なことを言わないでください。沿道から石を投げるようなことはしないでください」 義母の言い方も酷いなぁと思うけど、息子を学歴があるように育てられなかったコンプレックスなんですかね? 孫が頑張ってるんだったら応援してあげればいいと思うんだけど…… まぁ、一般的には中学受験は親の誘導があっての事で、子供の本意ではないという認識が大半なのも確か そもそもこの物語、俊介がモチベーションだけマックスのステ振りな受験生という特異な存在 わかりやすいタイトルをつけるとしたら「もし目標が明確でやる気と根性もある小学6年生が最難関の国立中学を受験した件」な、ある意味で中学受験生のファンタジー物語だからな この小説は泣き所がけっこうあったなぁ 小学6年生にして「生き方を変えたい」という俊介がすごすぎる気がする まぁ、先述の通り、モチベーションだけマックスな存在だからな 父親の翻意のところ 息子のために自分にできる事ならという意識なんでしょうねぇ まぁ、最初から応援してやれよと思わないでもないけど、俊介の頑張りに当てられてというのがよくわかる 加地さんの、他の人のために使ってくれという主張もいい 人物としては好きにはなれないし、場にふさわしくない祝辞だとは思ったけれど、上野千鶴子の東大入学式で同じような事を言ってたなぁと思い出す 全編を通じて、どんな立場の人でも金の角を持つのは遅くないというメッセージ 菜月の保育資格への挑戦 美音の音が聞こえなくても弾くための努力 浩一は何だろうね? あと、加地の弟の社会復帰 などなど 子供が受験勉強をすることに対する世間の偏見 「スポーツに励む子どもは無条件に応援されるのに、塾通いをする子どもを世間が取り立てて称賛することは少ない」 いや、私はすごいと思うけどね 自分が子供の頃に比べて、今の子達は色々と大変だと思うよ 勉強の重要性も増してるし、人間関係も複雑化してるし、将来にしても日本の行く末を考えるに苦労するだろうなぁとね そういった意味で、小学校教師の揶揄は視野が狭いと思わざるを得ない 受験勉強できる小学6年の夏も一回だけなんだよ 本人のやる気を削ぐような事は、外野はすべきではない 作中でも 「人は挑むことで自分を変えることができるんだ。十二歳でそんな気持ちになれる中学受験に、意味がないわけがない」 と言われているように、何かにひたすら努力をした経験は無駄にはならないからね 私個人の人生の経験の中で、一番忙しかったのは大学4年の院試のときかな 院試の勉強と卒論の調査と実験とで、3時間睡眠を1ヶ月した事があったわけで あんな生活はそうそう続けられるわけではない けど、あの時期の経験があったからこそ大抵のことは流せるようになったというのはある ちょっとしたツッコミとして 中学受験のフィクションといえば、「二月の勝者」をドラマで観てた あっちでも作中と似たような事が言われてて、「どっちかが原作?」と疑ってしまった パクリとまではいかないけど、セリフがちょっと似てるとこが結構あったのが気になったかな あと、美音の描かれ方がちょっと…… 丸山正樹のデフ・ヴォイスシリーズを読んだがゆえに、ろう者や手話の描かれ方や、聴者の考え方に違和感を感じてしまった 俊介が受験を決意した理由が序盤から自責と自省とともにちらほら その意識は立派ではあるんだけど、本当に妹のためになるのかはちょっと疑問 聴こえることが全てではないんだよなぁ ま、妹のことを想う兄というのはいいところなわけで、一方的な押し付けにならなきゃいいと思う

    2
    投稿日: 2022.03.07
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    中学受験をする子どもたちの気持ちとその周囲の人たちの心を丁寧に書くことで、努力する大切さを伝えている。中学受験を乗り切れる子どもたちはそれだけで努力する能力を持っている。努力してもできないこともあることを、ある年齢になれば理解できるが、一生懸命な子どもたちを見るのは心が躍る。

    1
    投稿日: 2022.03.05
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    漫画・ドラマ「2月の勝者」と通じるものがありました。 中学受験、塾と聞くと、ただガリガリと合格のためだけに知識を詰め込むというイメージがあるが、こんな子どもの成長に誠実な受験があるのであれば我が子の受験にも前向きになれる。 学校だからとか塾だから、は関係ない。教育の本質に向き合っている人の下で学ぶのが、子どもにとって幸せな学びだと思いました。

    4
    投稿日: 2022.03.01
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    中学受験をする少年の成長を応援したくなるとともに、勉強することの意味を改めて考えさせられる。中学受験は、まだ大人になりきれていない子どもに過酷な試練を課しているのかもしれない。でも同じ年齢の仲間が切磋琢磨している姿を見て成長できるのも確かだ。 生徒想いの塾講師が、後輩の講師に「なぜ塾講師になったかと聞かれ「子供たちに武器を与えてやりたいからだ。勉強は必ず彼らの武器になるはずだ」と言ったのが印象的だ。

    1
    投稿日: 2022.02.26
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    宝物のメッセージがあらゆるところに、散りばめられている。中学受験とは縁のない地方暮らし、中学受験はいいかもって思わせてくれた。

    1
    投稿日: 2022.02.23
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    公民館の文庫で借りました。 中学受験に挑む男の子の物語。話し手が、男の子の母親→男の子→塾の先生、と章ごとに変化します。それぞれの生活は異なるけれど、目標は少年の中学受験合格です。目標に向かって努力する姿に触発されるのは、大人も子どもも一緒だなぁと思いました。 中学受験は金銭的に裕福なご家庭の進路選択だと思っていました。このお話では父親はディーラー、母親はパート、妹は聴覚障害児です。両親ともに中卒という設定で驚きました。 勉強とは、学問を学ぶ以上に、面倒くさいことを積み重ねる忍耐力を身につけることと同時に、面倒くさいことを楽しむ方法を見つけることだと思っていました。この本を読んでみて、がむしゃらに努力することも、勉強なんだなぁと思いました。

    5
    投稿日: 2022.02.17
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    10年前に経験した中学受験を思い出さざるを得なかった。1つ1つの言葉が良い意味でも悪い意味でも胸に刺さった。 当時の私はここまで情熱を捧げることができなかったが、大人になった今からでも、熱中できることを見つけて金の角を生やせたらいいな。 頑張る勇気をくれた一冊だった。

    2
    投稿日: 2022.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに熱中できるものがあるって、眩しくて羨ましい。 「本当に可哀想なのは夢を持てない大人になること」 まさにその通りだと思いました。 私は子供がいませんが、子供ができたらこのお母さんのように、子供の可能性をどこまでも信じられる母親になりたいと思いました。

    5
    投稿日: 2022.02.05
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    人間は多面的な要素で出来ている。元々の性格、好き嫌い、身体的特徴、親の教え、親の生き方から子供の頃は生きていく方向性が決まるが、友達や先生などの接点から急に方向性が見つかることがある。親として子供のwillを理解して、サポートしてあげることがとても大切。 成功体験が人を育てる。正しい成功体験のためには努力が必要。正しい努力の仕方と経験がある人は強い。 中学受験は子供がある意味自分の力で挑戦し、人生を切り拓く初めての機会かもしれない。 正しく努力すること、夢に向かって一心不乱に行動した経験がある人は人生が豊かになる。かもしれない。 自分の子供にも考え方は伝えてあげたい。 人生を変える。

    1
    投稿日: 2022.02.03
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    久しぶりに凄くお気に入りの本に出会えた感じ! 自分が中学受験をした経験があるからかも知れませんが。 中学受験に意味があるのか、一生にこの瞬間しかない小学6年生の1年間を受験勉強に注いでいいのか、友達と遊んだりできずに可哀想ではないのか… 加地さんのこれに対する返事がとても優しい。 中学受験は合格不合格が1番大事なのではない。不合格でも地元の中学というセーフティーネットがある。1番大事なのはここまで自分は頑張ったという自信を持つこと。この経験がこれからの人生の糧になる。 頑張っている人にはみんな金の角が生えてくる。

    2
    投稿日: 2022.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2022年初読書 前半はとても面白く、俊介の秘密や美音の優しさが際立ち母の高卒認定試験、父親の葛藤ととても心温まり面白かった。 後半からは少し学歴に重きを置きすぎかな。と思ったので星4。 P89 大切なものを手の中に握りしめながらヨーイドン、私はまた走り出した。 216 勉強が出来るってことはそれだけで武器になると俺は思っている。

    1
    投稿日: 2022.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    受験生、親、塾の講師という視点に分かれて物語が展開されていく。 親戚、同級生、学校の先生、悪意のない言葉が主人公に突き刺さる。折れそうな心を救ってくれる存在に、心が動かされる。 中学受験に意味があるのか、小学生のうちから知識を詰め込むことに意味があるのか、そんな問いかけがあった。誰もが抱いたことのある疑問だと思う。この問いに答えをくれるのが、塾講師の加地である。加地の言葉はひとつひとつが優しさに満ち溢れている。

    2
    投稿日: 2022.01.06
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    日本一難関といわれる私立中学受験を決めた小学六年生の男の子。親の想い、本人の想い、先生の想いが重なる。きっかけや受験理由も含めて必死に頑張る彼の姿は切なくて胸が痛くなるほど。小学生がここまで勉強するのかとも思う。でもこんなにも夢中になれるものがあるってそれだけですごいこと。運命。勉強が、そのために努力した経験が、その子の武器になる。勇気を出すこと。諦めないこと。きっといつか叶うはず。

    1
    投稿日: 2022.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学受験を経験した親として、涙しながら読みました。 多くの中受生とその親にとって、受験は本当に過酷で、迷ったり悩んだりしながら進むもの。我が家も辛かったけど、幸せに中学に通う娘を見ると、中学受験をしたのは間違っていなかったし、しんどい日々を送っても経験してよかったと思った。 最後の最後での俊介の登場は、ただただ感動…。

    2
    投稿日: 2021.12.29
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    中学受験をテーマにそれぞれ違う3人の立場で描かれている作品でしたが、自分の内なる気持ちに従って奮闘する人たちはかっこいいなと改めて思える作品でした。自分の経験からも、小さい頃は親や大人たちの気持ちを恥ずかしく感じたり、鬱陶しく感じたりしてしまうことが多い気がしますが、そういう大人たちの気持ちをストレートに受け取ることができる俊介みたいな子供はなかなかいないと思うし、こういう人が将来周りの人たちに沢山のものを与えられる側の人間になるのかなと感じました。

    1
    投稿日: 2021.12.27
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    中学受験がこんなにも過酷できびしいものなのだとつくづく思いました。俊介と倫太郎の友情と加地先生の受験にたいする情熱のすごさに感動しました。 ラストは清々しい気持ちになる感動作あなたも読んでぜひ感動してください。涙してください。

    4
    投稿日: 2021.12.16
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    私は、あんなに何かに熱中出来た事はあるだろうか。これから出会えるだろうか。。 羨ましくもあり、心が熱くなり、奮い立たされるとても良い本でした。

    2
    投稿日: 2021.12.13
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    たった11歳12歳の子どもが週に何度も塾に通い、何時間も勉強して、試験で志望校のパーセンテージを出される。すごく体力も精神力も使うよね。 健気に頑張る俊介に心打たれた。 生徒思いの加地先生にも。

    8
    投稿日: 2021.12.11
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    受験してた時代を思い出した。 3部構成で受験に関わる人たちの想いが強く描かれていてよかった。 もう自分は受験をすることってほとんどなくて、これからは未来ある若者の受験を見守る番。受験を応援する側が勇気をもらったり感動することもあるんだな。 いくつになっても頑張ることはカッコ悪くなくて、素晴らしく誇らしいことだと肯定してくれる本。

    2
    投稿日: 2021.12.08
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    まさに中学受験をする子供を持つ親としては、最近気になる内容なので読んでみた。 三章に分かれて、親、本人、塾の先生の3人の目線で描かれる。 中学受験の勉強は側で見ていても大変で、目的を見失いそうになっても、この受験の経験が意味のあるものであること、結果によらず自分のこれから生きていく武器になるんだって、本当にそうだなあと思った。 親のサポート、塾のサポートもあるけど、やっぱり本人が頑張りたい気持ちが強くあって、だからこそ周りが応援したくなるなあ。これから本番に向けて頑張ってサポートしようと思った一冊でした。

    1
    投稿日: 2021.12.08
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    一章は俊介の母である菜月目線、2章は俊介目線、3章は俊介の塾の先生である加治先生目線でそれぞれ描かれている。どの章でも一回ずつ、計3回泣いた。俊介の頑張っている姿をみて、勇気をもらった。ゆっくりでもいいから自分も挑戦し続けていこう。金の角は物事に必死に考えたり、向き合ったりしたときに現れる。ボクは金の角が生えているだろうか?

    2
    投稿日: 2021.12.03
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    公立で過ごしてきた人は俊介くんの父の気持ちも分かる。 私も今まで『学力で測れないものがあるんだ』と叫んできたけど、塾で働くようになり、ようやく中学受験を受け入れられるようになった。 金の角を持つ子供というのは未来ある子供ということ。将来の可能性を広げるための中学受験なのだ。

    10
    投稿日: 2021.12.02
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    中学受験は、不安産業の最たるものだと思っていた。公立校でも問題ないし、小さいうちからの知識の詰め込みに何の意味があるのかと。 ただ、この物語に登場する人物のように、受験勉強を前向きに、直向きに取り組む子どもには水を差すようなことはせず、精一杯応援してあげたい。 漫画『2月の勝者』からの受け売りだが、スポーツが得意な子が部活に打ち込むように、勉強が得意な子が受験に打ち込むこともありだと思う。 価値観の広がる一冊だった。

    10
    投稿日: 2021.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021/12/01 金の角持つ子どもたち 藤岡陽子さん。 良かった。 涙でた。 中学受験を頑張った。 娘を誇りに思う。 まだ十年かそこらしか生きていない子どもたちにあるのは、ただ志望校に受かりたいという純粋な気持ち。 極限まで努力し続けた子どもたちには、二本の硬く、まっすぐな角が生える。 決して諦めることなく闘ってきた者だけが戴く、金の角が。 金の角はきっと、あの子たちの人生を守ってくれる。 塾は、勉強の楽しさを知る場所。 子どもたちに限らず、自分を諦めず、自分を信じて前へ進む全ての人に金の角は生えるものだ。

    1
    投稿日: 2021.12.01
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    サッカーでも中学受験でも、思う存分に打ち込める環境や経済があるって、なんと幸せな事だろう(*´▽`*)♪そしてそれが終わった後に、成功しても失敗しても素敵な何かが残るんだなぁ(*^^*)

    2
    投稿日: 2021.11.27
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    1月に受験予定の長男がいることから親から勧められた本でしたが、あっという間よんでしまいました。 加治先生が最高でした。

    2
    投稿日: 2021.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初のうちは親の考えと子供の思いがぶつかったり、他にも後に繋がるであろう伏線を付けたりしていたのですが、最後は何とも言えない感じで終わってしまいました。

    1
    投稿日: 2021.11.09
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    藤岡陽子さんの作品好きだなー 中学受験を兄弟三人ともしたから、 いろんな思いが込み上げてきた… 自分の受験より、最難関中学を受験した弟の受験の時期を思い出した 中学受験した人みんなに読んでもらいたい

    2
    投稿日: 2021.11.08
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    受験生がんばれ。 塾講師の思い。 母親の優しさ。 中学受験って、人生においてちゃんと意味がある。 頑張ろう。

    2
    投稿日: 2021.10.24
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    母、息子、塾の講師と1章ごとに視点を変え、小学校6年の俊介の中学受験を描く。耳の聞こえない妹への思い、母親の夢を見つめる息子への共感、子供たちに武器を与えるべく奮闘する加地先生信念など、心にグッとせまってくる。 中学受験する人もしない人も読んでほしいと思いました。

    1
    投稿日: 2021.10.22
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    素晴らしかった!感動しました。 中学受験をする子ども、親、塾の先生たちの奮闘を描いた作品。 六年生からの入塾というハンデを抱え、寸暇を惜しんで頑張る俊介君の姿に胸を打たれた。 俊介と深く関わる塾の加地先生がとっても良い先生。 『子どもたちに武器を与えたい』 生徒に寄り添い親身に対応する先生の姿や、その強い思いを感じてじーん。 中学受験は未体験ですが、本作でその並々ならぬ頑張りを感じて頭が下がる思いです。 読んでいて何度も胸が熱くなりました。 お母さんも、美音ちゃんも、みんなそれぞれの場所で頑張る姿にも感動。 加地先生の言葉があちこちで心に響きました。 大人も子どもも勇気をもらえる一冊。 とても清々しい読後感で良かったです! 『頑張る子どもの頭には、金の角が生えてくる』 『おれは、中学受験には意味があると思ってる。人は挑むことで自分を変えることができるんだ。』

    2
    投稿日: 2021.10.16
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    日本最難関と言われる中学の受験を決意した小6の俊介を巡る物語。とても良い話で日帰り出張の車中で一気読みした。 第一章、母親の菜月視点で語られる、俊介が意思表明してから入塾するまで。 こんなにしっかりとした、会話のある家族の話を読むと、仕事が最優先で家族のことはその次だった自分の人生を省みて、忸怩たる思いを持つ(が、多分、人生をやり直したとしても、また同じ道を辿るような気もして、この性分は如何ともし難し…)。 母親の菜月が、自分が高校を中退せざる得なかった過去を顧みて夫や義母にしっかりと自分の思いをぶつけるところに、ぐっとくる。 第二章、夏合宿を中心にした俊介の奮闘。 学ぶ、ひたすら目標に向かって工夫し努力する、その中で出来なかった問題が分かるようになる。数学などはその典型だと思うが、問題が解けた時の単純な嬉しさが立ち昇る。 俊介が中学受験を思い立った本当の理由が明かされる重たい章だが、塾の講師・加地の言葉とともに勉強をする意味やその楽しさがしっかりと刻まれる。 昔、大学受験で浪人してひたすら机に向かっていた頃を思い出した。 第三章、加地の視点で語られる受験へのラストスパートの季節。 加地が持つ事情がなかなか重く、彼が塾の講師になった経緯も明かされるが、それらを踏まえて受験に向かう子どもたちにかける言葉に胸が熱くなる。 『二月の合格発表後には、ただあの子が積み重ねてきた努力だけが残ります』 『おまえが大人になったら、その能力を他の人にもわけてほしいんだ』 『まじめに努力していれば必ず見てくれている人がいる』 これらの言葉は大人になってこそ真の意味が理解できる大人に対するメッセージ、エールに思え、電車の中で読んでいて泣けて来て困った。

    13
    投稿日: 2021.10.16
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    中学受験したいと言い出した俊介の事情がつらい。母親の過去もつらい。それでも未来を切り開こうとする人たちの話で読んでよかったと思える。金の角、素敵な塾の先生。過酷なだけの中学受験ではないと思えた。

    2
    投稿日: 2021.10.12
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    何気なく読んだ試し読みが面白くて手に取った作品だけど、読んで本当によかった。 難関中学を目指す主人公の俊介がとにかく健気でずっと応援していたくなる。また周りの大人も素敵で、特に塾講師の加地先生が語る塾講師になった理由には感動した。子育て経験のある人や今何かに向けて頑張っている人頑張ろうとしている人には特にオススメです。

    6
    投稿日: 2021.10.12