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後宮の検屍女官
後宮の検屍女官
小野はるか/KADOKAWA
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総合評価

53件)
3.8
8
25
15
0
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    中華ファンタジー×検屍ミステリー、とても面白かった! こういうテーマ性の斬新な作品が大好物かもしれないな〜

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    薬屋のひとりごとにハマって似たようなやつないかなぁと思い読み始めた。薬屋より専門的な用語が多くて読み始めは少し辛かった。でも物語は分かりやすいし、好きな中華系ファンタジーだから諦めずに読んでいたら後半は一気読み。ただ会話の語尾がちょっと気に食わない...

    1
    投稿日: 2025.07.07
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    後宮って聞くと読みたくなっちゃう。桃花のクールさがいい味出してる。事件解決の流れが華流で緻密にかんがえられてていい。延明さんとの恋バナとかに発展する?のか

    9
    投稿日: 2025.04.20
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    ずっと気になってた後宮もの! 検屍なんてそこまで興味持てないかも…、医療系は…、謎解きは…、なんて躊躇してたけど、キャラクターたちが魅力的で、一気に7巻まで読んでしまった! ふたりの歯がゆい距離感も、関係性も続きが気になってしょうがない! しかし、こんなにも死因が分からないことでの冤罪があるなんて恐ろしい。。

    1
    投稿日: 2025.03.31
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    アニメで見た「薬屋のひとりごと」が好きなのですが、この本は「薬屋のひとりごと」の検屍官バージョンという感じでした。 主人公の桃花が検屍するシーンは、昔の検死や薬物検査はこんな風にやっていたのかと結構リアルな描写で、頭の中でイメージしながら読むと少し気持ち悪いくらいでした。

    1
    投稿日: 2024.12.02
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    検視の仕方とか死に様の描写とかが思った以上にリアル。 他の後宮ものの流れでもっとファンタジーっぽいと思ってしまったので良い意味で裏切られて楽しめた。 薬屋も大好きだけど、こっちも面白い。 『後宮の烏』も大好きなんだけど、後宮ものって知らなすぎる世界なだけになんとなく華やかさを感じて、無条件にワクワクする。 のですが、こちらのお話は色々がリアルで、宦官の事情もリアルで、ああ!切り取られると言うことはそう言うことなんですね! と、今更ながら薬屋の猫猫が任氏の股間を拝む理由が分かった。 色々想像した以上のひどいことが普通に行われてたんだなぁ。と言うことがわたしが好きな他の後宮ものよりリアルに分かって、さらに人間臭さを感じる部分があるようにも思う。 物語も意外と壮大で、殺人の内容はひどい!と思うけど、推理としても楽しめた。 検視にしか興味がない桃花がすき! でもそんな桃花が人間らしさを少しずつ養って行く過程もじわじわくる。 漫画も買っちゃった。

    1
    投稿日: 2024.10.18
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    大光国という架空の国が舞台の、中華風ファンタジー。 ぼんやりしている女官が、事件が起きると、意外な才能を発揮します。 大光国の後宮で、「死王」が生まれたという騒動が起きる。 不審な亡くなり方をした妃の棺に、赤子の死体が見つかったのだ。 美貌の宦官・延明は、皇后の命を受け、事態の収拾を図ることになった。 侍女の桃花は、普段は居眠りばかりしているのだが、死体を前にすると別人のようになって鋭い指摘を繰り広げる。 実は、桃花は検視官の家の出で祖父に仕込まれており、父の命でやむなく宮中に上がったが、いずれ年季が開けたら検視官と結婚して仕事に参加するつもりでいました。 名家の出で、冤罪により宦官にされた苦しみを抱えた延明。 誰もがときめくようなその美貌にも、全く動じない、ちょっととぼけた桃花。 何となく聞いたことがあるような、ないような? 事件についての書きっぷりはリアリティがあり、先を楽しみにさせる力があります。 後宮のじっとりと暗い怪しげな雰囲気は、出ていると思います。 何となく、入り込めないようなものも感じたのですが、それが何かはだんだんわかってきました。それも味ですね。

    13
    投稿日: 2024.09.04
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    「死王」 毎夜徘徊する噂は。 全ての事柄に説明を出来る知識を持ち得ない人間が携わるからこそ、事実とは異なる話が広まるのだろう。 「冤罪のなる木」 打撲痕の本当の色。 言いがかりをつけられた時に、それを知らなければ事実無根で幽閉され最悪の結末に簡単になるだろうな。 「猫の声」 子供の泣き声の様。 検死の際にありえない傷を見つけられなければ、誰もが自死を疑うことなく処理し簡単に偽装されてたな。 「罪」 見つけられた痕は。 犠牲者が出てしまったからこそ明るみになった真実だが、誰も声を上げなければ迷宮入りだっただろうな。

    1
    投稿日: 2024.08.14
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    後宮における変死。 ドロッとした後宮の人間関係とは無縁のような主人公。 謎解きと彼女の検屍がかみあって面白い。

    11
    投稿日: 2024.06.09
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    コミカライズをちらっと読んだら面白かったので原作を読むことに。 検屍と言う通りちょっとグロい部分もあるし、登場人物の過去が割と酷かったりするけど面白かった!

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回初めて中華モノ?後宮モノを読みましたが、個人的にはすごく面白かったです! 聞きなれないワードがたくさんあり、なかなか理解が追いつかないときもありましたが、そこはあまり深追いせずに読みました笑 真相を知った上で再度読んでも面白そうですね。 桃花と延明の今後の関係にも期待です!

    0
    投稿日: 2024.05.24
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    あぁ、私はやっぱり法医学の話が好きだ。 読み終わって一番に出てきた感想がこれだった。 という訳で今回はちょっといつもと違って歴史モノの要素も含めた法医学ものですね。 と言っても私は歴史的な知識なんてほとんど持っていないのでどれくらいこの話が史実に基づいているのかとか、この時代にここまで精密な検屍は可能だったのかとか、そういう細かい部分はさっぱり判別の仕様がありません。 ただ「古代中国なら何か出来そうな気もする」という謎の信頼感も少しだけ私の中にあります。 でも出来なかったとしてもいいんです、ストーリーが面白ければ。 この物語の主要人物は二人。 死ぬほど美形だけど腹黒くて胡散臭い宦官と出世欲が一切なく眠ることが趣味なのに屍体の前では覚醒する検屍官。 この二人が後宮で起こる様々な殺人事件だったり不審死だったりを調べていく話なのですが、想像以上に面白かったー! いやキャラクターもキャラクターだしもしかしたらラノベ要素のが強いかもなー、なんて思っていたんですがしっかり理路整然とした検屍結果から事件が語られるので「なるほどそうだったのか」ときちんと納得出来る。 そして現代の話ではなかなか出てこないような検屍の仕方をするのでそこも面白い所ですよね、今ならきっとこうやるんだろうなぁなんて考えながら読んだりしてました。 しかし時代設定が昔なのもあってか「ちょっと罪重すぎない?」と思うことも若干あったりはしましたね……いや、事件内容考えるに最終的に見つかった犯人のあの刑はまぁ今だったとしてもそうだよねぇとはなるんだけども、なるんだけども何かちょっと悲しかったしなぁ……夢ならばどれほどよかったでしょう……。 このお話自体はまだ続編が出ているようなのでちょっと続きも読んでみたいと思います。 あの二人がバディとなるのかも気になるし、ほんの少しだけ中国史に詳しくなれるかもしれませんし。

    10
    投稿日: 2024.05.09
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    検死のシーンは淡々としていて、主人公のキャラが際立つ。私個人的には凄く読みやすかった。続編が読みたくなる、主人公と主要キャラの今後の関係性が楽しみ。

    0
    投稿日: 2024.04.21
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    大光帝国の後宮は、謀殺されたという噂の妃の棺から赤子の遺体が見つかったことで幽鬼騒ぎに揺れていた。 皇后の命で沈静化に乗り出した宦官の延明は、調査の最中侍女の桃花に目をつける。普段は出世欲もなく居眠りをしてばかりのぐうたら侍女だが、彼女には検屍術の心得があった。 中華風の後宮を舞台にした、検屍ミステリキャラクター文芸です。 第6回角川文庫キャラクター小説大賞の、大賞と読者賞をダブル受賞した作品。 出世や寵愛を求める欲望や、宦官に対する差別や忌避感などどろどろした感情渦巻く後宮での事情に全く興味を持たず、泰然としている桃花。それでも友情に厚く、慈愛や正義感も持ち合わせていて、誰かが本当に必要としている言葉を自然とかけてくれる。魅力的なヒロインだと思います。 個人的に、おっとりした言葉遣いが好き。 キャラクター小説大賞という事で、登場人物に惹かれるのはもちろんですが、ミステリ要素や推しである検屍の部分もしっかりと書かれているように感じました。 妃や宦官たちの立場や階級、後宮や宮城の立地や位置関係などは、一読しただけではすっと入ってこないかも? と思いましたが、いわゆる「後宮もの」を読みなれていると違うのかもしれません。

    24
    投稿日: 2024.03.23
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    幽鬼騒ぎに集められた侍女の中で 一人居眠りをしていた。 連続短編になっていて、その都度何が起こるのか、と わくわくしながらの内容でした。 そして最後にはすべてが繋がり…。 そんな状態にも驚きがありますが 主人公の判断がすごいです。 普段の眠そうな昼間と、くっきりと起きている夜。 ギャップというよりも、思考回路の省エネ型?

    0
    投稿日: 2024.02.25
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    ミステリ要素が強く好きでした。 普段はねぼすけな昇進に興味なしの桃花が検死となるとガラッと変わります。 宦官延明…冤罪で宦官って…悲しすぎる…

    1
    投稿日: 2023.11.04
  • よくできてる。しっかりとしたミステリー。

    設定などは先発の「薬屋」などともよく似ています。後宮舞台の中華ミステリー。 薬屋がキャラクター優先で「豆知識をスパイスに物語を進める」タイプであるに対して、しっかりとした伏線と回収が行われるミステリーとなっています。 その反面キャラクターつくりという意味では薬屋ほどではないと。 ライトノベル風味なのは致し方ないかなと思いますが、それなりに読みごたえもありとお勧めできる作品ですね。

    0
    投稿日: 2023.10.24
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    お? 好きかも〜 読み始めはふーーーーん ってくらいだった 2冊目はいっかなって しかし、読み進めるうちに引き込まれて 読み終わるまでに続きを準備しました 皆さんの口コミを参考に、まずは4巻まで

    0
    投稿日: 2023.09.18
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    後宮ということでお決まりの宦官と女官のボーイミーツガール的なものと思っていたら,冤罪を軸に置いた検屍がなかなか面白い.

    1
    投稿日: 2023.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中国後宮検死クライム・ミステリー。短編かと思いきや、一冊まるまる続いていた…。最初の赤子の遺体が最後の話まで続くとは思わなかった。後宮のドロドロ具合がとても良い。犯人が女装の宦官とは予想外だった。主役の延明と桃花のコンビが割と好み。愛だの恋だのが殺人の動機にまでなっているのに、ヒロインの桃花に(今のところ)恋愛感情がないんだよな。延明はクソでか感情ぶつけてきそうな感じがする。

    0
    投稿日: 2023.07.24
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    初の小野はるか作品。書店で何かと目を引くので、手に取った中華風後宮検屍ミステリ❗冒頭から中盤に掛けては、正直淡々と読み進めていましたが、後半は予想外の展開で、結構満足度が高い作品となりました。『薬屋のひとりごと』と似ているとの声が多数聞かれますが、個人的には本書の方が肌に合う気がします❗ちょっと続きが気になるので、次巻もチャレンジしたいと思います。

    2
    投稿日: 2023.05.25
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    医学が発達していない時代の検屍の方法は興味深かった。 桃花、延明は魅力的な主人公だと思うけど、続編に期待。

    3
    投稿日: 2023.05.17
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    さくさく話が進んでいくので、あっという間に読了 ヒロインの検死に対しての向き合い方が素敵だった 今後、どういう展開になるのか楽しみ

    1
    投稿日: 2023.05.03
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    シリーズ第1弾。 「死王」「冤罪のなる木」「猫の声」「罪」の4編。 検屍に意欲を見せる女官と冤罪により宦官となった官吏の 中華宮廷ミステリー? 「薬屋のひとりごと」に似てると言われてるらしいですが 別物なのでご安心を。※グロ描写あるので注意。 桃花は、皇帝の寵妃である梅ショウ妤(バイ ショウヨ)から 皇帝の目につかないように隠され、飼殺す目的で 働かせている侍女である。 一方、官吏の延命が本物の宦官で、その扱いの酷さが 陰湿に屈辱に満ち満ちて丁寧に描かれております。 検屍術の蘊蓄や、昔ならではの手法なんかも紹介され 口説くない蘊蓄好きには、たまらないと思います。

    0
    投稿日: 2023.04.16
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    リアルな検屍からつぎつぎと謎が解決していくと思ったら、また謎が発生していくところが面白い。 後宮の設定もしっかりしていて、怨念渦巻く様がよく分かる。 ヒロインとコンビを組むのが宦官なこともあり、宦官にまつわる描写が多く、いままで知らなかったことが多かった。そこが珍しい気がする。

    1
    投稿日: 2023.04.05
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    以外とサクサク読めた 皇后が寵愛を受けている妃ひんに負けないように? 延明を使ってでも帝の憂いを晴らす それには検屍女官として桃花の検屍技術、能力が必要不可欠 今後もそんな謎解きのために検屍するのかなぁ〜

    2
    投稿日: 2023.03.14
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    いや〜〜〜面白かった!!祖父を見て学んだ検屍「無冤術」によって事件を解決していく姿がカッコよかった〜!でもなんだか締まらないのは桃花だからかな?(笑) 延明さまとの今後も気になるところなんだけど!続きありますか!?読みたいよ〜!!

    0
    投稿日: 2023.02.02
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    後宮ミステリー かなり専門的な内容が書かれており、医学ものとしても楽しめました。 キャラクターも魅力的で、自分を取り巻く事から距離をとって生きながらも、情に厚い主人公、好きです。 続きが気になります‼️

    2
    投稿日: 2022.12.29
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    大光帝国の後宮は騒ぎに揺れていた。謀殺されたと噂される妃嬪の棺から赤子の遺体が見つかったのだ。 皇后の命で騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明の目にとまったのは、幽鬼騒ぎにも動じず居眠りしてばかりの侍女・桃花。彼女には検死の心得があった。 検屍の手捌きもさることながら、宦官への差別や苦しみへのフォーカスも独特。次作も読もう。

    3
    投稿日: 2022.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「薬屋のひとりごと」風ミステリ。 延明は正真正銘の宦官のようなので、恋愛には発展しないかなぁ。

    0
    投稿日: 2022.11.20
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    古代中国の後宮的世界観に「検死」要素をハイブリッドさせた作品。御多分に漏れず、ここでもやっぱり毒は大活躍。 大奥といい、つくづくこういう世界はドロドロしているなぁ…そこが良いっちゃ良いのだけれども。

    0
    投稿日: 2022.10.11
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    これも『薬屋・・・』類似の中華ファンタジーである.比較したい興味から手を出してしまった.登場人物も類似しているが,これはこれで楽しめる.

    0
    投稿日: 2022.10.01
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    面白かった。 最初桃花の口調が違和感で、読みにくかったけど、後半でようやく慣れてきた。 死体を検分するような事って禁忌のような気もするけど、実際どうだったんだろう? 特に高貴な人の遺体を墓を暴いてまで検めるって、簡単な事じゃ無い。女が蔑視されていた時代に、ここまでの知識を持てるように数をこなせることってできる?(師匠は何を見込んで桃花に立ち合わせたんだろう?) とか、細々、?はあるけど、それはそう言う設定って事で。 変わり者の突出した能力で色々謎解き、ってのが 薬屋のひとりごとと被るとこあるけど、猫猫だって実技初回でこんな成功する訳ないだろー? ってツッコミどころはある訳だし。 単純に面白かった。 冒頭の死王の話が細くどの話にも出てきて、終わった話じゃ無いのか?と思ってたところに最終話。 うまいなー。 続きが楽しみです。

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    #読了 可愛い表紙につられて手にとってみたけれど、面白かった。どの時代を想定してるのかいまいちわからないんだけど、中世くらいかな?そんな時期の検死ってどんなだったんだろうね。 居眠りばかりのぐうたら女官・桃花と美貌の宦官・延明のコンビも良い。とても読みやすいお話だった。

    0
    投稿日: 2022.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙の絵と中身に少々差があり 最初は少し戸惑った 宦官がだんだんとほのかな恋心を抱き始めてる 気がする 検死に関してはかなり具体的で 緊張感がある

    1
    投稿日: 2022.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前にブックオフで見つけて気になっていた作品。とてもとても面白かったです。後宮の作品は当たり外れが大きかったりするから図書館で先に読みました。 後宮が関わるミステリってなんでこんなに読んでいてワクワクするんだろう…。 女の嫉妬が少し怖いなとは思いましたが、結末はみんな恋愛しているだけでした。桃花のキャラクターがとても良かったです。キャラクター小説なので他のキャラも、魅力的で読んでいて楽しかったです。 当時の検死の仕方( ? )が詳しく書かれていて「そんなことできるんだ。凄いなぁ」とひたすら感心してしまいました。でも最後は急展開過ぎて少しついていけなかったです。全然違う事件にみせて全て裏で繋がっている伏線回収はとても素敵でした。 某『薬屋』のパクリとか言う方をたまに見かけるけれど、全然違う楽しさがありました。

    1
    投稿日: 2022.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後宮を揺さぶる怪談。 謀殺された妃嬪が死後に赤子を産み落とし、赤子が死王となって復讐のために夜な夜な後宮を這い回るという。 皇后の命で噂の沈静化に呼ばれた宦官の延明は夜警の途中、不審な死を遂げた宮女と遭遇。 夜警に駆り出されていた女官、桃花の慧眼に、延明は彼女に助言を求めるようになるが。 過去に冤罪で心身共に傷を負った延明と尊敬する検屍官の祖父を失った桃花。 皇后と寵姫の権力争いの中、後宮内での不審な死の真相を探っていく。 妃嬪の機嫌で待遇が大きく変わる緊張感、表立って動けないもどかしさ。 グロテスクなシーンも多く、軽いラブストーリーと思って読み始めたら、ドロドロで悲壮な展開。 ぐうたら女官の桃花だけど、のんびりな空気はほぼないし。 これから延明の立場も変化しそうだし、桃花もどうなっていくのか、気になるけど続きを読むのに覚悟がいるなあ。

    3
    投稿日: 2022.04.19
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    中華後宮の小説を読むのは初めてでした。 学生の頃、中国の処刑の話を習った時に感じた後味の悪さを思い出しました。主人公の境遇もですが、宦官・延明の過去、賄賂の横行している後宮内、桃花くらい出世や野心と無縁でないとやっていけないと思います。 後宮内で次々に起こる事件に、検屍で挑む桃花。検屍に対する桃花の覚醒度合いのギャップと、検屍だけでなく周囲に対する観察眼も素晴らしいです。 少しずつ近づいていく延明との距離感もよかったです。

    23
    投稿日: 2022.04.18
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    妃嬪の女官・桃花が、実は検屍官の家の出で、普段はいねむりばかりしているぐうたらだが、後宮に起こった連続死をその見事な検屍術で解き明かしてしまう。桃花は魑魅魍魎の住む後宮で、いつもいねむりをして夢の世界に生きている。皇后の命で事態の解決を取り仕切る美貌の宦官・延明が、この桃花に目をつけて検屍をさせる。桃花は女性として全く延明になびかないのだが、心に屈託を抱える延明の取り澄ました仮面を剥がして逆に変えていってしまうのが面白い。しかし、延命と関わることで桃花もきっと変わっていくのに違いない。おっと、ミステリーの部分でもなかなか面白いと思うよ。中華ものだね。

    57
    投稿日: 2022.03.15
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    他の後宮を舞台にした小説にも宦官は出て来たが、今作は一際苦しみが深い。 学生の頃に授業中に聞いた話で、古代中国の刑で宦官にするというものがあり、その方法があまりに恐ろしく震え上がったのを思い出した。 それが冤罪でその刑を課されるなんてあまりにも酷い。 舞台として後宮よりも平安が好きなのは、この宦官という存在が、こんな酷い制度があったということがしんど過ぎるので、ファンタジーの世界にまで持ち込みたくないというのが大きい。 だから、後宮ものは手放しで楽しめないのだ。 今作も話自体は良かったが、人の世の苦しみが重かった。 ところで、20年くらい前に「平安の検屍官」「宋の検屍官」という本を読んだことがあるが、検屍官というジャンルがあるのだろうか。 あれを読んだ当時はいかにもオッサンが書いた描写が入っているなあと感じたが、こちらの本は作者が女性というのもありマイルドで読みやすかった。

    3
    投稿日: 2022.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Tさんのお勧め。 棺の中で妃の遺体と発見された赤子の遺体。 後宮内では、その子が幽鬼、「死王」としてさまよっていると女官たちが、 恐れおののいていた。 宦官の一人が皇后の命で事態の収拾に乗り出す。 夜の見回りに同行した女官の中に、 検屍官の家に育った寵妃の侍女がおり、 宦官の美しさに魅かれないこの侍女が、 妃の死の謎を解き明かす…。 見目麗しい宦官と女官というありきたりな設定かと思いきや、 後宮や宦官の残酷な面を余すことなく入れ込んでいて、 なかなか重い感じだった。 悪くはないけど、 検屍女官が居眠りばかりするめんどくさがり、 でも友人のためにわざと笞打ちの刑を受けるという熱さが、 どうもうまくまとまらない。 宦官ともども、まだ成長過程という設定なのか。

    0
    投稿日: 2022.02.20
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    私的にはヒット!! 中華の検屍官の話。 後宮の烏も読んだことがあるけど、最近の中華ファンタジーははっきりとキャラが確立されていてテーマも面白い。 ほぼ推理小説だった。酒粕やもち米を使っての検屍やごま油を鼻の下に塗ったり生姜を口に入れたりしたら臭いが気にならなくなるという描写にはふむふむと思った。

    2
    投稿日: 2022.01.13
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    予想以上に面白かった。時代背景、当時の風習、制度や検死の作法等、情報量が凄い ただ会話がなんというか、口調やテンポが気になる……

    1
    投稿日: 2021.12.30
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    期待以上に面白かった! 当時の検死の仕方や、風習、文化など丁寧に分かりやすく書いてあって物語以外の部分楽しめた。 連作短編となっており、最後に謎がきちんと解決されるのもまた良い。 桃香の話し方が少し気になるけど、許容範囲かな。

    3
    投稿日: 2021.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中華後宮物と宦官というのは切っても切り離せない存在ではあるが、キャラ文芸でここまで宦官の内面性を描いた作品は珍しい。 自ら望んで宦官となった訳ではない、というのもあるだろうが、数多の作品で腐敗官僚の象徴のように描かれている宦官が、自らが自らを蔑み、また蔑まれる存在とされているのだと独白するのは新鮮だった。徳とされる子孫繁栄を自ら捨て去った忌むべき存在で、後宮を出れば侮蔑に晒される存在だというのは思ってもいなかった説得力がある。 読めば読むほど延明に対する同情心に溢れてくる。それに対比する桃花の美しきことか。 心情描写もさる事ながら、後宮物のもう一つの定番であるミステリーとしての要素も素晴らしい。 もしかしたら前任の検死の杜撰さなどに文句をつける人もいるかもしれないが、時代背景などを鑑みれば余りにも些細な問題だろう。

    2
    投稿日: 2021.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったと言うか、冒頭だけで投げ捨てるレベル。大賞受賞作品と見て期待したのに……。よほどの悪文じゃない限り読めるけど、なんかこう、じわじわつまらない。始まりに全くわくわくしない。 散々レビューで言われている盗作だの模倣だのは、元の作品を読んだことがないから何とも言えない。

    1
    投稿日: 2021.10.30
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    主人公は正妃付きの宦官? 短編4つはそれぞれ一応完結するので、さくさく読める。 宦官と宮女の細かな特徴や生活ぶりが描かれてるので、ただのストーリー先行のミステリーより話に厚みがある感じ。 登場人物同士のかけあいも面白いし、キャラクターの過去も未来も気になるところ。

    1
    投稿日: 2021.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    編連作。検死術は無冤術。冤罪を無くす術。 検死官が主人公のドラマや漫画は多いが、それを中華風後宮ものでやるというのが面白い。 冤罪により宦官となった延明が後宮で出合ったのは、普段はぼーっとしているのに死体を前にすると覚醒する、検死術を持つ桃花。 桃花の語尾が時々「ですわ」になるのがちょっと不自然に感じられた。 あと後宮に入ってからは勉強できないと思うが、この先対応できるのだろうか。 しかし変わっていく延明の心境とふたりの距離が良かった。続編を期待したい。

    1
    投稿日: 2021.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中華ファンタジーに興味があったので本当に面白かった。 延明と桃花のやりとりが所々面白かった 検屍を無冤術と呼ぶ言い回しに感動した 死者の無念の叫びに耳をふさぐことの方がよっぽど尊厳を踏み躙っているとなぜわからないのか? という言葉が心に残った。

    1
    投稿日: 2021.07.31
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    キャラ設定もトリックも借り物の作品です。 キャラ設定は大人気作品「薬屋のひとりごと」から。 後宮という狭い世界が舞台なので多少は似てしまうのは仕方がないにしても、 ・主人公は不本意ながら後宮に来て寵妃の侍女になる ・普段はやる気がない変人だが医学知識豊富で検屍が絡むとやる気を出す ・あだ名は老猫(薬屋主人公の名前は猫猫) ・捜査の相棒は美貌の宦官 と、ここまで似てるのはちょっとどうかと…? そして、全4話のうち2話は「宋の検屍官」という20年以上前に刊行された乱歩賞作家作品と酷似したトリックを使われています。 宋時代に書かれた洗冤集録を題材に書かれている作品なので、同じ資料を参考にしたのなら似ても仕方がないのかも知れませんが、ここまで似るか?というところ。 妊婦の死因が髪で隠された頭部に打ち込まれた熱した釘であることと、撲殺された被害者が実は毒殺だったという2話です。 ミステリーの肝であるトリック部分を他作品からの拝借で済ませてしまうのはどうなんでしょうか。残り2話もなにかから引用したのでは?と思ってしまいます。 新人のデビュー作、受賞作品であるのなら仕方がないのかな?と思う部分もありますが、 何年も前に既にデビューしていて何冊も出している人が、大賞&読者賞W受賞という華々しい謳い文句で刊行されていてこれですか。 ご本人の作家としての良心と矜持を疑いますし、編集者の見る目のなさにもガッカリと致します。 文章の丸写しでなければ盗作とは呼べないといっても、心証は最悪ですよね。

    11
    投稿日: 2021.07.05
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    面白かった!宦官がメインで出てくる後宮ものはたくさんあるけど、このお話読んでその立場や扱いのやるせなさを改めて痛感した。桃花と延明の距離感も絶妙。 続編出るかなー出るといいなー

    2
    投稿日: 2021.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後宮もので検死官。 しかも出世に全く興味おない女官がその検死官という意外性。 魑魅魍魎、呪いが蔓延っていてもおかしくないそんな後宮で(実際そんな噂で後宮内は混沌と化している)本格推理ものと称してもおかしくない骨太ミステリという。 これも意外。 この意外性が目新しく、ミステリとしても本当に謎解きが楽しい話で非常に面白かった。 謎解きのために、女官も、そして彼女の相方というべき宦官も体を張る羽目にはなるが。 二人そろって融通が利かないんだよなあ。 そこが愛すべきところでもある。 感覚としては後宮版『科捜研の女』として読んだ。 謎解きのための調査が本当に本格的なのである。 また一度解決したかに思えた事件も後の再調査で話がひっくり返ることも。 大どんでん返しとまでは言わないが、わくわくできる展開である。 連続ドラマのように次々起きる事件を解決していく検死官と宦官のコンビの活躍が本当に(不謹慎ながら)楽しい作品だった。 そんな中でも着実に距離が縮まっていく二人の関係も。 特に彼女の考え方が無実の罪で宦官にされた彼の心の救いになった点は大きい。 彼女は自分の信念に真っ直ぐ進んでいるだけではあるけれども、ゆえに宦官という身分に捕らわれていないところが救いになっている。 だから最初はお役目のためとはいえ、あれだけ女性を転がしてきた彼が容易に彼女に転がるという。 終盤の彼は寧ろヒロインのようにも思えた。 彼女の方が逞しいしなあ。 ミステリとしてもキャラものとしても本当に面白い作品だったので、これは是非シリーズ化してほしい作品。 そんなに後宮で殺人事件は起きて欲しくないが、でも面白かったからなあ。 続刊、お待ちしております。

    4
    投稿日: 2021.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりにこの手の小説で面白いと思いました。 ミステリとしても秀逸であり、歴史もよく学んでいる。 こうした作品はキャラクターに引きずられてしまう傾向がありますが、読みごたえがありましたね。 これからの活躍が楽しみな作家が出てきました♪

    19
    投稿日: 2021.04.24