
総合評価
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powered by ブクログなんとなく想定していた内容でしたが、P.144に記載されている「そのエンドルフィンが物理的に体を触られた時に出るということは、私たちの社交欲求には物理的に接触する必要性があるという強い示唆になる。」というくだりは初見でした。 いま、リモートワークからだんだん出社の方向になってきていますが、そのあたりの事情からも納得感がある話だと思います。
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ不安障害やうつといった疾患が増えているという。 脳にあるアーモンド「扁桃体」が過活動になってるだけだ、と達観できれば、少し気がラクになるかもしれない。 医者が書いた実用書というより、読み物としても面白い本。
0投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スマホ脳に引き続き読破。 スマホ脳の内容を掘り下げた内容となっている。 結論にある「人間は不安を感じて当然」「幸せでありたいと思わない」は、なんとも切ないが、不安や幸せという目に見えないものを追い求めるほどさらに苦しくなっていくのだろう。 広告や動画、文章の虚無なメッセージに振り回されない(目をつぶる)ようにしよう。 また前作スマホ脳に続き、運動の重要性が解かれている。 週に1時間以上の散歩をしただけでもうつへの防御になるのだそうだ。 また、週に2~6時間心拍数の上がる運動をするのが最も効率的だそう。 とにかく毎日少しでも体を動かすようにしたい。
0投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ81冊目『ストレス脳』(アンデシュ・ハンセン 著、久山葉子 訳、2022年7月、新潮社) 歴史上最も豊かで快適に暮らせるはずの現代において、何故これほどまで精神的な不調を訴える人が多いのかを、進化の見地から解き明かしてゆく新書。 平易かつ実践的な内容のため、気楽に読むことが出来る。メンタルに興味があれば、その入り口としては最適。ただ著者の過去作『スマホ脳』と重なる部分が多い点は少々気になった。 〈幸せとは幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭した時に生まれる副産物なのだ〉
11投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ「それは最良の時代であり、最悪の時代でもあった」チャールズ・ディケンズ 『二都物語』より まさに現代のメンタル環境は、そうらしい。SNSには功罪がありすぎる、人と繋がれる手軽さの功罪。著者は何人かの親友が居れば良いと言っている、私も賛同する。都会には人が多すぎる、私も落ち着いたら田舎ほど行かないが程よく利便性が効く程度の所で充分。
1投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ昨今はポジティブ思考、引き寄せ、強く願えば叶うなどの自己啓発の言葉を聞かなくなった気がします。そんな私も、このような類の書籍を読んで、色々と実践してきましたが、いつも目指すゴールに辿り着くどころか、反対に惨めな気分になる自分がいました。それは努力が足りないからだと自分を責め、ここ数年ほどは自己啓発本からは遠のいていました。 そんな折、YouTubeで樺沢紫苑先生がこちらの書籍を勧めていたのと、サイエンスライターの鈴木祐さんが私たちの脳について興味深い話をされていたのが本書を読むきっかけとなりました。 本書を通して、なぜ自分が幸せを感じられないのか、でもそれは間違ったことでもなく、そしてどこに目を向けて行動すればいいのかを知ることができました。 私たちはこんなにも便利なものに囲まれて、何の不自由もなく生活しているのに、精神的に病んでいる人の数は増加しています。筆者の言う幸せの定義は、常に最高の気分でいることや、最高の気分に持っていくことではなく、長期的に人生に意義を感じていられるかということです。 また、自分の脳も当てにならないことがわかったので、気分的にもかなり楽になりました。
1投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ技術・娯楽が発達し豊かになったはずの現代で、人々のメンタルは史上最悪と言われている。うつ病をはじめとする精神疾患はなぜ起きてしまうのか。その謎を脳の仕組みと人間の歴史から解明していこうとする新書。 なにがメンタルにとってリスクになるのか、それをどう防いでいくのか。各所で行われた実験を基にしているので、とても勉強になり面白かったです。 この本で印象に残っていること ・幸せは追い求めるものではなく、意義を感じられることに没頭した先に生まれる副産物。 ・常に幸せである必要はない。
45投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ研究結果や論文をもとに、脳がどんな影響を私たちに与えているのかを分かりやすく説明してくれる。 孤独のリスクや運動の効果を知れてとてもありがたい。 第9章「幸せの罠」では、当たり前なのに忘れてしまっている事を気付かせてくれる文が何度も出てくる。 この本を手に取って良かった。 ・幸せの感情は消えていくものだ。そうでなければ感情の最も重要な任務、つまり私たちに何かをしたくさせるという役割を果たせない。 ・恒常的な幸福感など人間にとって自然な状態ではないというのに。 この2文は、当たり前の事なのに凄いパワーがあると思う。 そして私はいま、ステッパーを踏みながらこの感想を書いている。
1投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の脳は今もサバンナで狩猟生活をしているのであれば、食うに困らない現代は夢の世界のはずなのに私たちはうつになったり眠れない夜に悩まされたりする。身体を動かすこと、孤独にならないよう人と直接会い話すこと。そして『あらゆる体験を自分の期待と照らし合わせるように進化したからこそ、幸せを追い求めるのをやめる』ことが良いとのこと。人は幸せになるために生まれてきたと思っていたが、なぜだかこの世に生まれて来たのなら生き延びるのが最優先。幸せじゃないと思った時、宿命を感じた時、孤独を感じる時、手元に置いて読み返したい。
1投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
サバンナで生き残った人間達とほぼ同じ脳を私達は持っている、という考え方がいままでに無く、本の内容はこの筆者の本だと大体似た内容ですがそれでもやはり面白かったです。 自分に対しても他人に対してもなぜこういうことをするのかのメカニズムがこの本を読んでから大体こういうことかな?と考えることが増えました。 章のまとめもあってわかりやすく、ロマンチスト以外はお勧めできる本です。
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ私たち人類は、歴史上かつてないほどに豊かで快適に暮らせるようになった。それなのに、なぜ精神的な不調を抱えている人がこんなにも多いのか。その答えを探るのが本書の目的。 人類の脳はとてつもなく賢いはずだ。なのに、なぜ持ち主の気分を常に良い状態に保つことができないのか。また、なぜいつも感情面で持ち主の足を引っ張ろうとするのか。 これらの謎を解く鍵は、自分たちが「今どこにいるか」ではなく、「過去にどこにいたのか」に目を向けること。 まず言えることは、私たちは死亡率が異常に高かった古代人たちの生き残りの子孫だということ。祖先のうちの誰一人として、子どもをもうける前にライオンに食われたり、崖から落ちたり、飢え死にしなかった。 適者生存とは、行きている環境にフィットするということ。私たちは生き延びて子孫を残すために進化したといえる。決して健康に幸せに長生きするために進化したのではない。 進化には途方もない時間がかかるため、現代人の身体と脳は今でも自分は狩猟採集民だと信じている。 私たちが慣れ親しんでいるライフスタイルは人類の歴史から見れば一瞬のようなもので、まだ適応することができてない。 狩猟採集民の暮らしは一言で言えば地獄だ。平均寿命は30歳で、半数は10代になる前に死亡。出産時や感染症にかかって死亡することが多かった。 運良く成人しても、飢餓、かんばつ、動物の攻撃、感染症、事故、殺人が待っている。 1万年前に、狩猟採集から農耕へと人類の大変革が起きたが、もっと酷い地獄が待っていた。 多くの歴史家たちも「農耕への移行は人類最大の過ちだ」と主張している。 感情というのは、実はただの任務にすぎない。任務というのは、生き延びて子孫を残すこと。飢餓や感染症、不慮の死を驚くべき確率で避けてきた何万世代もの祖先たちからのささやき声が感情である。 不安、恐怖などの負の感情、幸福感が長く続かないことも全て、生き延びるための進化の産物である。 うつになると引きこもりたくなるのは、感染症や事故などあらゆる脅威から自分を守ろうとしている。 トラウマとなった恐ろしい記憶を何度も脳内で再生されるのも、同じことが起きないように脳が自分を守ろうとしている。 不安や、うつを遠ざけるためにできることは、何をさて置いても運動だというのが著者の考え。そして、呼吸を整えること。呼吸を整えるだけで心拍は落ち着く。 さらに大切なのは、孤独を避けること。どのような状態を孤独と感じるかは主観的な問題だが、数多くの研究で浅い友人が多数いるよりも、心安らげる深い友人(家族も含む)が少数いる方が幸福度は高い。 著者が出した幸福に対する結論は、「人類はあらゆる体験を自分の期待と照らし合わせるように進化したからこそ幸せを追い求めるのはやめたほうが良い」というもの。 あらゆるメディアは、「幸せは自分で選び掴み取るもの。あなたが幸せでないなら何かが足りない、何かがおかしい」と畳み掛けてくる。 それによって脳は、事実上達成不可能な目標と自分を照らし合わせてしまう。ずっと常に幸福で満ち足りた状態というのは、人類にとっては不自然な状態であるというのに。 ある国では、広告にお金をかければかけるほど、2年後に国民の満足度は下がっていたことが分かった。 幸せというのは追い求めるほどに指の間をすり抜けていってしまう。逆説的だが、幸せになるためにできることは、幸せを無視すること、考えないこと。 幸せというのは、ゴールなどの独立したものではなく、あくまでも状況の一部でしかない。 人類が地球上で最も優勢な生物になったのは、一番強かったからでも賢かったからでもなく、協力するのが一番得意だったから。 孤独を避け、ほど良い運動をし、呼吸を整え、誰かの役に立つ。そして、幸せになりたいと考えないこと。 これを繰り返すだけで、驚くほど精神状態は良い状態を保つことができる。
3投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ私たちは生物。 絶滅するのが原則であり、生き延びるほうが例外である。 自分の恐怖の種類も、すべては生き延びるため。 そもそも幸せでいるようにはできていない。 辛い記憶を思い出すのは、脳が同じことが起きないように守ろうとしている。 ストレスは感染リスクが高まった合図。 遺伝子レベルだから、仕方ないと思おう。 運動と仲間と一緒に過ごすこと、大切にしよう。
10投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ結論としては『運動脳』と一緒で、運動がうつやストレスに効果的であるということ。 狩猟採集民族や発展途上国よりも近代化社会の方が同じ時代に生きていてもストレス度合いが高いことがわかっている。私たちのライフスタイルは、「運動」と「仲間と一緒に過ごすこと」が欠けているのではないかと本著では考察している。コロナ禍にzoom飲みがあったけれど、やはり対面に勝るものはないんだなあと思う。対面とオンラインではグループに属している、誰かと繋がっているという初回欲求の満たしに大きな差が出ている。もちろん対面がより連帯感を生む。そして、都会より田舎の方が精神状態が良いことがわかっている。加えて、非喫煙、環境汚染もあまりない、加工食品を食べていない、労働時間も短い、格差の少ない社会であることも影響しているはずと。ソーシャルメディアは、他人との比較によって「自分には十分な価値がない」と思い込んでしまい、ネガティブに精神状態が悪くなるリスクが高まる。これは男子はスマホでもゲームに時間を、女子はSNSに時間を割きがちなため、女子の方が孤独を感じるリスク大。浅く広くよりも、親しい相手が数人いる方が大事。つねに社交で忙しくしているより、限られた数の一緒にいてリラックスできる人たちの存在が重要。
1投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ人が不安やストレスを感じる理由を、脳の仕組み、人類の進化の過程との関係などから説明した本。 これだけ技術が進展しても、脳には狩猟時代に生き残るために人類が選んできた優先順位が刻まれている。だから、空腹ではなくても、食べ物があれば食べてしまうし、集団から外されるなど孤独を恐れる、という説明は納得感がある。 また、狩猟時代は生きるために運動量が多いのが普通であったことから、ヒトは運動をしないと不調になる。だから、運動はうつや不安からヒトを守ってくれる。 一方で、幸せを追い求めるのは非現実的で辛いだけ。1度の食事での満足感が長く続くようでは、生き延びられないのだから。 読みやすく、納得てきることも多かった。
32投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【私たちの脳の正体】 私たちの脳の正体に気づくことができれば、様々な疑問が解消され、様々な問題に納得できます。 私たちの脳は、「今もサバンナに生きているという前提にあり、個人の幸せではなく、種の繁栄を最終目標にしている」のです。これが、私たちの脳の正体です。 人間が誕生してからの20万年間のうち、19万年間は狩猟採集民として在り、1万年間は農耕民として在り、工業化が進んだのはここ200年ほどの話です。現代に近づけば近づくほど、社会が変遷するスピードは目まぐるしくなります。しかし、当然のことながら、生物の進化は数千年、数百万年を経ます。いち生物である我々の脳は、狩猟採集民としてサバンナで生き残るためにあるのであって、いつでもカロリーが摂れる社会やスマホがある社会を適応的に生きるようにはプログラムされていません。 【"ネガティブな過去"の開示はなぜ良いのか】 強い情動が伴うネガティブな過去、トラウマティックな過去は、扁桃体によって処理され、"忘れないように"刻みつけられます。扁桃体は、物理的に海馬と近接しており、情動を伴う記憶の処理の他に、危険の察知(ハッとさせる)やコルチゾールの分泌とも関連しています。強い情動を伴った記憶の処理は、つまり、「生き延びるために必要であると思われる情報」を強く刻みつけることを意味しています。サバンナに生きる我々の祖先にとって、これは非常に重要な機能だったと思われますが、現代社会においてはトラウマなどと呼ばれ、忌み嫌われます。 人間の記憶は、「正確に再生」するためにあるわけではなく、記憶を取り出す時に特に改変されやすいようです。そのため、安心できる場で開示することを積み重ねると、その記憶は少しずつ恐怖的でないものに塗り替えられて(アップデートされて)いきます。 【人前での緊張、過剰な不安、その機能とは】 人前で発表する時の緊張は、人間が長い間集団生活を営んでおり、仲間からの評価が自分の生存率を左右することから、合理的でない過剰な不安は(ストレスはストレッサーに対して生じるが、不安は事前の予測として生じる)、不確定的かつ突如訪れる危険に反応する必要性があることから、ある程度説明できます。そう、我々は、単なる「人間の子孫」ではないのです。我々は、「子どもを産むまで生き残ることができた人間たちの子孫」なのです。そう考えると、我々には、「サバンナを生き残るための遺伝子」が色濃く受け継がれているのです。 うつは、人からの接触を避けることによって、感染症の罹患リスクを減少させる。 【幸せとは】 幸せとは、独立したゴールではなく、ある瞬間に生じる状態である。なので、それを追い求めるのは不毛だ。 【その他、メモ】 進化論的脳科学の知見が示唆するところは、「人との対面でのコミュニケーション」と「運動」が、心身の健康のために最も根源かつ重要であるということだ。人が愛撫された時には、エンドルフィンが分泌される。友情や親密さを司るエンドルフィンが、物理的な身体接触時に分泌されるということは、現代のソーシャルディスタンス社会に警鐘を鳴らす。
1投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ「うつ」は脳の正常な反応、という点については、すごく納得できました。 その背後に、「ヒトは、幸せになるのではなく、生き延びるようプログラムされている」という点も、すごく納得できました。 ただ、本書で何度も出てくる「ヒトの脳はいまだにサバンナを生きている」のような表現には、個人的には違和感があります。 「ヒトの脳はいまだに、サバンナで生き延びることを前提(目的)にプログラムされている」のような表現であれば、しっくりきますが。 ただ、これについては、著者の問題ではなく、訳者の問題かもしれませんが。 個人的に、進化論の視点は、本書に限らず、生きていく上で多くの場面で使える視点だと思っているのですが、本書を読み進める上では、必須の視点かもしれません。 その視点があるかないかで、本書に対する納得度に、大きな差が出るような気がします。
2投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ読了。特に印象に残ったのはストレスは炎症であること、炎症を抑えるために体が防衛機能を働かせる=うつ、そしてこの原因は複雑極まりないがとてもシンプルな手段で予防、改善できるということ。
2投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ読み終えてないけど、孤独は1日タバコ15本吸うくらい体に悪いらしいと知った。孤独にはなりたくないと思った。
2投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ◯個人的まとめ うつの原因は精神の弱さが原因では無い。ストレスに対する脳の正常な防御反応。心拍数を上げる適度な運動である程度予防可能。
7投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・私たちの4人に1人が人生において精神的な不調を経験する ・回復さえできれば、たいていのストレスには勝つことができる ・孤独を絶対に感じないのは、不安を絶対に感じないのと同じくらい非現実的なことなのだ ・週に2〜6時間心拍数の上がる運動をするのが最も効果的。一方週に6時間以上運動しても、それ以上の防御効果はない ・脳の最重要任務は私たちを危険な世界で生き延びさせること ・自分は何が得意で、それをどんなふうに自分そして他人のために使えるのかを理解すること=幸せ ・エンドルフィン…鎮痛作用、強い幸福感を与えてくれる物質 ・エンドルフィンの放出→親密な関係生まれる…グルーミングと呼ぶ ・ずっと幸せでいるなんてことはありえない
1投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログわかりやすく、かといって安易に断言せずに今の学説と調査に照らし合わせて真摯に書かれていると思う。 自分がうつ病になった時も救ってくれたのは病院(合わなくて何件かかかったけれど)、散歩、ネット上ではあったけれど人との関わりだったので納得。人と比べることで幸福度が下がるのはブータンの例でわかっているし、女性が年をとると楽になるのはモテを捨てるからといわれるより他者と比べることをやめるからといわれるほうが腑に落ちる。
1投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ・人間が現代社会についていけてない(進化できてない)。 ・心配性の遺伝子だけが命をつないできた。 ・ストレスを物理的攻撃だと感じるので、身を守るために引きこもる(うつになる) ・一つ一つのストレスが気にしなくていいものは気にしなくていいと認知をさせる必要がある ・運動をすれば脳が安全であると錯覚する など よく言われてきた、ストレスに対しては「よく寝ろ」「運動しろ」「友達や家族と仲良くしろ」の理由を科学的に解説された本です。
1投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログストレスからくる不安やうつについて、その仕組みと背景を解説している本。科学的な面からはもちろん、人類学的な観点から、なぜ人間には不安やストレスを感じる機能が備わっているのか、ということを分かりやすく教えてくれる。人類の進化の歴史の中で言えば、私たちの脳はまだサバンナにいると勘違いしているのだ、という話は興味深かった。現代文明の急激な進歩に付随するひずみのようなものが、私たちのストレスや不安という形で表れているのかもしれない。筆者はそういった諸々への対処法として運動を進めている。これも科学的な見地からの提案になっているので、とても納得感があった。運動がいいとは聞いていたが、この本を読むことでようやく腹落ちした感じ。ストレスに悩まされていたり、現在休職中で不安に苛まれている人は、体調が良いときに一度読んでみてほしい良書。「疲れていて活字を読むのは辛い…」という方には、筆者の『メンタル脳』がおすすめ。本書の内容をもとに、中高生向けにまとめ直されたものダイジェスト版なのでとても読みやすい。
2投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「スマホ脳」に引き続き、こちらの著書も拝読。ストレスにより脳がどのように変化するかに焦点を置いて様々な研究や検証を行い、著者の考えが述べられていた。 人間は進化しているようで進化していないので、健康的な生活を送りたければ今の生活を見直すことからが第一歩だと思った。
1投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログスマホ脳から2冊目なので内容は被るがその分読みやすく納得できた。 うつの予防に運動は大切なんだなぁ! 私がダイエットうまくいかないのも遺伝子レベルにカロリーを消費するなーって脳が言ってるからなのか!笑 遺伝子になんか負けずに今日も走って、ストレスへの態勢を作りたいと思った今日この頃。 日常生活で不安を抱えている人が読めば、自分の性格じゃなくて脳の正しい反応なんだと少し心が和らぐのでは? 忘れた頃に最後の10箇条は読み返したい。
3投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ幸せとは長期的に人生に意義を感じ続けていられる状態! 人類が生き延びるために心身に、気づきを与えている事が今の我々に現れている。恐れず、利他の心で仲間のため、自分のために存在意義を見出し日々を味わって生きろと。そう受け取って少し勇気を68歳、いただきました。アンデシュ・ハンセンさんの本二冊目! あと三冊持ってるので、さらに深く味わいたいと思ってます。
1投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ最近他の本で読んだことも合わせて、幸せに過ごすということがなんなのかついて改めて考えました。 「幸せとは幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭した時に生まれる副産物なのだ。」 そして、幸せになろうと思っても幸せにならないので、 ーそのうちカーズは考えるのをやめた。
1投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ書籍末尾にある「10の最も重要な気づき」 ①あなたはサバイバルを生き延びた人の子孫だ。健康や幸せのためではなく、生き延び、子孫を残すために進化した。だから常に精神的に元気でいるのは非現実的な目標だ。 ②感情はあなたに行動させるために存在し、すなわち変化していくもの。脳があなたの周囲と体の中で起きていることをまとめたものが感情であり、体内の状態は思っている以上に重要。 ③不安と鬱は大抵の場合、防御メカニズム。どちらも人間の本質として正常で、あなたが壊れているとか病気だとか言うことではない。何より絶対にあなたの性格ではない。 ④記憶とは変化するもの、そうあるべき。トラウマになった記憶は安心できる。環境下で語ることで変化し、脅威を減らすことができる。 ⑤睡眠不足、長期的なストレス、じっと座っていることなどで、脳が「自分は危険な世界にいる」「自分は自分ではない」と言うシグナルを受け取る危険性がある。脳はそれに対して、あなたを引き困らせなければと思い、精神状態を悪くしてしまう。 ⑥運動はうつや不安からあなたを守ってくれる。あなたは運動するようにできていて、今の時代は運動量が少なすぎる。一方で、ダラダラしたいと思うのも正常な反応。 ⑦孤独はいくつもの病気に影響するが、小さな努力が大きな違いを生む。健康の見地からは、親しい友人が数人の方が、浅い知人が多くいるよりも良い。 ⑧遺伝子の影響もあるが、たいていは環境の方が重要。遺伝子的にそうだからといってうつや不安を防げないわけではない。あなたの生き方が脳の機能に影響する。 ⑨幸せなんか無視しよう!常に幸せでやりたいと思うのは非現実的で辛いだけ。しかも逆効果。 ⑩最も大事なのは、精神状態が悪いなら受診すること。医学があなたを助けてくれるし、あなたは1人ではない。
2投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書を読み、ストレスや不安の原因や捉え方を知ることが出来て少し楽になりました。 また、翻訳本は難しく感じることがありますが、本書は非常に読みやすいと思えました。 •人体はここ数十年の進歩について来れておらず、狩猟採集時代のままでいること •不安やストレスは生き延びるために必要な本能であること。むしろ、それらを感じない方が異常である •孤独はタバコと同じくらい健康に悪い。健康に歳を重ねるには良好な人間関係は欠かせない •運動はうつや不安に効果があることは様々な実験で認められている 不安やストレスを生き延びるための本能として認識し、悪物と決めつけないことが必要だと思います。また、孤独対策や運動に対しても取り組んでみたいと思わせてくれる内容です。 また、幸せに対する考え方も目から鱗の発想でした。 ストレスや不安に悩んでいる方は是非本書を読んでみましょう。
1投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ励まされた言葉としていくつかあるが、なかでも不安とうつは防御メカニズムであり、どちらも人間の本質として正常であること。尚且つ性格のせいではない。 アンデシュハンセン先生の言葉が正しければ、今後人生において悩むことはなに一つ無くなるね。 内容を忘れた頃に読み返す必要アリですね。
13投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログとても良書だと思う。科学的根拠に基づいて書かれていて、わかりやすい。 印象に残ったこと 記憶は取り出した際に変化する。(語る、紙に書く) 脳の目的は、生き延びさせること。 トラウマの記憶を封じ込めるのは良くない(変化しないから) 孤独になると、交感神経優位になる、睡眠浅くなる、 人間は、集団で生き延びてきたから。 社会的な関係を維持したい欲求は、食欲と同じくらい欲求。 皮膚は軽く触られた時に、反応する受容体がある。 セロトニンは、ヒエラルキーや地位、情動 SNS等で他人と比較すると、セロトニン下がる→鬱 運動は、精神疾患のリスク下げる。
0投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ出会ってよかったと思える1冊。 私は定期的に不眠を感じることがあり、精神的に緊張状態が続いてリラックスができないことに長年悩んできました。 時折、心療内科を受診し薬を処方してもらうと、一時的には回復するものの、しばらく行かないとまた再発する。ストレスを感じなくするのは無理だし、どうしたものかと縋るように何冊か、関連書籍を購入しました。 その中で、ストレスを感じる状態、不安や恐怖を察している状態こそは、長い脳の歴史の中で至って普通なのであると教えてくれたのがこの本。 そこに気がつけただけでも大きな一歩でした。 常に幸福でいることなど到底不可能だからこそ、心穏やかに過ごせる時間をいかに多く作れるかが大事で、そのための手法に『運動』があること。 睡眠や食事の質などに気をつける事、どつやってストレスを発散するかなどを懸命に考えてきたけれど、これからはいかに運動を日常に取り入れるかを考え過ごしてみたいと思います。
0投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ個人的には進歩主義や優生思想に待ったをかけてくれる内容だと感じた。 なぜわれわれ人類は経済的にも裕福になり、寿命が延び、飢餓の不安もなく、簡単に娯楽にもアクセス出来るようになったにも関わらず、精神疾患が減らないのか? これを脳のメカニズムを基にわれわれがなぜ ・感情を抱かせるのか ・不安を感じさせるのか ・うつになるのか ・孤独は危ないのか を研究結果とともに教えてくれる。 さらにはうつなどを軽減するために ・運動の効果 ・宿命本能から逃れる方法 などを示してくれている。 脳のメカニズムを知ることで、自分の情動を客観的に見られるようになることはこの本を読むメリットである。 さらには変化がめまぐるしい今の時代にこそ、あえて人類の脳は狩猟採集民族から進化していない、ということに気付く大切さを感じた。
0投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログ読みやすいし、実用的だし、興味の高い分野だし、という事で高評価になるのだが、『スマホ脳』『運動脳』に限らず、アンデシュ・ハンセン氏の著作から引用される別本の内容も多いため既視感が多い点は否めない。ただ似たような内容でも、面白い。特に〝感情とは何か“という点からのアプローチとその分かりやすさは秀逸。 ー バスが猛スピードで向かってきたりしたら、扁桃体は即座に警報ボタンを押し、あなたを後ろに跳びのかせ、ストレスホルモンを体内に放出する。それを英語ではまさにエモーション(感情、情動)と呼ぶ。あなたを後ろに跳びのかせたのはモーション(動き)だからだ。バスに轢かれる寸前だったと気づいてから感じる主観的な恐怖はフィーリング(感情、感覚)だ。つまり、まずエモーションとモーションが生じ、その後にフィーリングがやってくるのだ。 ー 島皮質が心拍や血糖、呼吸数などの情報を受け取り、感情が生まれる。感情はただの「任務」に過ぎない。島皮質は人によりサイズが異なる。身体からのシグナルに対し、人それぞれボリュームが異なるという事。 この言葉も好きで、メモった。 ー 幸福感が持続していては、生きていくための行動が起こせない。 幸福感は持続しないものというのが生き物の定め。何だかネガティブな話のようだが、こうした本の類は、人類の普遍的原理について書かれているのだから、この内容の救いは、自分一人だけではなく全人類に当てはまるという事。永遠の幸福は訪れない。しかし、それが全人類同様という点で落ち込まずに済むのである。
74投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ第1章 私たちはサバイバルの生き残りだ 第2章 なぜ人間には感情があるのか 第3章 なぜ人は不安やパニックを感じるのか 第4章 人はなぜうつになるのか 第5章 なぜ孤独はリスクなのか 第6章 なぜ運動でリスクを下げられるのか 第7章 人類の歴史上、一番精神状態が悪いのは今なのか? 第8章 なぜ「宿命本能」に振り回されてしまうのか? 第9章 幸せの罠 について、体の中の生理現象(特に脳からの分泌成分)を使って非常に分かりやすく解説し、やっぱりね!と納得させられた本。これがベースとなって青少年向けに先日読んだ『メンタル脳』を書いている。
0投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ「スマホ脳」3周読みました。今回こちらの「ストレス脳」を読み、前作と主張が一貫していてわかりやすく読ませて戴きました。私自身、「スマホ脳」を読んで以降、運動を始め、運動の効能を身をもって感じています。翻訳者の力量にも敬意を表する者です。
0投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログコロナ禍のが健康状態は良好だと答えた人の割合があがった、というのは驚いた。 また、幸福感について考えるきっかけになった。
4投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログ現代社会において非常に多くの考察を与えてくれる本だと感じる。スウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセンは物質的に豊かな社会で、不安やうつといった精神衛生の悪化が増加している背景には、人間の防御本能が関わっていると説く。不安や鬱は体が正常に機能しているゆえの反応であり、目的のために動いている装置だと理解すること、適度に運動をすること、ジャンクフードやSNS、睡眠不足や座り過ぎを無くすことでコントロールできること、悪い記憶は後から上書きできることを現代市民に提示してくれる。また、幸せの定義についての考察も見事であり、幸せとは恒常的な快楽が続くことでは全くなく、人生の正しい方向性を意識し、自己と周囲を一体化させていく確かな感覚、これこそが幸せであり、現代的な快楽=幸せというような不健全な考え方は無視すべきだという。人間は人間であるために、この不安と向き合うことができる。不安なのは悪いことではない。不安ならば、その原因に対処すれば良いのである。その結果として、周囲により良い影響を与える結果を生み出すことができる。
0投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ非常にわかりやすく、なぜストレスを感じるか、その対策は、等が書かれている。 なるほど、と思うこともたくさんあり勉強になった。 当たり前のことが書いてある、といえばそれまでだけれど、なぜ当たり前なのかを納得できたので価値があった
8投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ2024/8/3読了。 筆者が出版した作品はスマホ脳、運動脳に引き続き3冊目の読了となった。 これまでの主張と同様で、運動はメンタルに効果がありどんな薬にも勝るという説を研究結果やエピソードをもとに説明されていた。 今回私が読んでいてよかったと感じたのは、その主張に加えて人とのコミュニケーションも欠かさないことを勧められていたこと。 運動とメンタルに強い相関があるというメッセージは他書でも珍しくないが、コミュニケーションがなぜ重要なのかを並べて論じているのは自分のこれまでの経験とも乖離が少なくすんなりと飲み込めた。 本書を読んでいる時に心の不調で会社を休んでいる同期がたびたびよぎった。どうして同期が休むことになったのか、休む前の元気の姿に戻るには私には何ができるのか・・・。読み終えた時に私にも少なからずやれることがあると思えたのが救いだった。同期にとって集団につながっている意識を私がつないでいけたら、と思う。
1投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ長い人類の歴史の中で必要だったこそある、不安感や鬱状態。 これらは、運動する事である程度抑える事ができる。 人類の構造まだまだ狩猟時代。
0投稿日: 2024.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストレス・うつについて詳しく書いてある。 第1章 私たちはサバイバルの生き残りだ 脳は生き延びるために進化してきたという話が書いてある。長い間、人の寿命は三十年ほどだった……私、死んでる。と思ってしまった。普通に考えて、人間に殺されてるか感染症で死んでるかのどちらかな。運がよければ肉食獣の餌。大半はそんな生活だったという事が書かれてる。寿命が延びたのはここ二百年くらいらしい。日本だとほとんど餓死だろうな。洪水や地震などの災害死もありそう。 人類の歴史と、感情はなぜあるのかという問いで終わっている。 第2章 なぜ人間には感情があるのか 第3章 なぜ人は不安やパニックを感じるのか 感情は脳が人間を行動させるためにあるという事が書かれている。不安は回避行動を行わせるためにある。ただ、それが行き過ぎると命の危機だと判断してパニックになる。 パニック発作は脳の正常な反応という事らしい。でも、当事者にそう言ってもあまり意味はないので伝え方は重要。 「人前で話すというのはグループから追い出される危険性、つまり命に危険が及ぶようなことだった。」57p 単に「失敗が怖い」とか「笑われたくない」程度に思ってたけど、人間の脳にとっては命の危機で緊張するのは当たり前らしい。……むしろ、人前でしゃべることができる人間の方が脳のシステムが上手く動いてないか「何度も繰り返して、それが危機ではない」と刷り込ませたかのどちらかなのかなと。 第9章 幸せの罠 「脳は隣人より多く自分がもっていると感じた時に幸せを感じる」という事らしい。つまり、比較しないと幸せになれない……何その不毛。常に自分が「持たざる者」の立場だった時は、一生幸せを感じることはないの??と思ったら、ラストが素敵にまとめてあった。 「私が聞いたことのある中で最も建設的な幸せの定義は、「ポジティブな体験」と「自分自身に対する深い洞察」の組み合わせだ。自分は何が得意で、それをどんなふうに自分そして他人のために使えるのかを理解すること。そうすることで自分の外側に広がっているものの一部になれるからだ。」240p 幸せの定義が素敵。自分の外側の一部になること。それが幸せということらしい。そういう考えもあるんだなと思った。 進化の話が一番面白かった。 人類の大半はティーンエイジャーになる前に死んでいる。私の父の母子手帳があるけど、そこに死産や流産の数を書く欄がある。それだけ死産流産が当たり前だったという事。母も流産経験してるし、私が子供の時も同級生が二人事故で亡くなっている。生き残ることが奇跡な時代をずっと過ごしていて、今、やっと「死ぬことが不幸」の時代になっている。そして、自殺者は増えている。人間の脳は現代に合っていないから、「不安」で「死ぬ」という異常な事態になっている。でも、これも何世代も続いたら次は「不安」を感じる人がいなくなりそうだけど……その前に人類か文明が滅びる可能性の方が高いのではとも思う。 「スマホ脳」だけでも充分かもしれないけど、不安やストレスとお友達になりたかったらこの本を読むと良いのかもしれない。
0投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ人間の脳は生存が第一主義!なので、人が不安になるのは当然のシステムという事。 うつは炎症反応だということも驚き。現代の生活は体を動かさず座りっぱなしや、睡眠不足や、カロリー過多や加工食品の胃腸への負担などのストレスによる炎症反応として、脳が危険と誤解し、脳の気分を下げ、引きこませるという構造のようです。 人間はつい最近まで飢餓との闘いだったため、脳にカロリーを制限する機能はなく、食べ過ぎたり、体を動かさずカロリーを消費しないようになっている。しかし、体は動かさないと炎症反応が起こるため、やはり運動は必須であるが、やる気も起きないのも当然。習慣化するしかない。 幸せを望むと幸せ認識ハードルが高くなるため、逆説的だが幸せになるためには幸せを望まないのがよいとも。 とにかく人の脳は生存のため(幸せのためではない)に機能的に思考や行動をコントロールしている。このメカニズムが知れて何かの助けになると感じれた。
0投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ①現代人は一人残らずサバイバルの生き残り。健康や幸福ではなく、生存のために特化している。だから、常に精神的に元気でいるのは非現実的 ②感情は、生存という任務を遂行するだけの器官である。幸福をもたらための装置ではない ③不安とうつは正常な防御メカニズムである。性格とか関係ない。 ④睡眠不足、運動不足、長期的なストレスは慢性的な炎症を起こし、免疫系を無駄に活動させ、結果疲れさせる。 ⑤運動がうつの特効薬になる。ただ、ダラダラしたいと思うことは極めて正常な本能である ⑥孤独は極めて健康に悪い。先史時代であれば死に直結するから。
0投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ時々過去の嫌だったことを思いだすのは、自分の身を守るためらしい。ストレスに対しての考え方が変わる本でした。
0投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログストレスに起因するうつについて主に書かれた本。自分や周囲の人がもし、そういう精神状態になったときの接し方や振る舞いについて考える機会になった。 とりあえず運動はしたほうがいいな。
0投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ精神医学と生物進化学の掛け合わせが何とも美しく、ここまで見事な心理を導き出せることに感動した。 『スマホ脳』ではスマホやSNSの悪性が主眼となっていたが、本書ではストレス、不安、孤独といった、より根源的な人間の症状について論じられていている。 最終的に導き出されている「幸せの定義」は説得力のある結論だ。 他の本を読んでいく中で漠然と感じていたその心持が言語化されている。 即ち、「幸せは独立したゴールではなく、あくまで状況の一部である」。 周囲の広告や画一的な幸せ像の押し付けが蔓延る中、自らの幸福を見つけるのは中々大変な作業だ。 自分は何が好きなのか。何を心地よいと感じ、何を幸せと感じるか。それを見据えて行動し、結果を評価し続けるループの中で、自分の幸せの断片が定まっていく。 これまで、その断片を物理的に増やして人生を埋め尽くせばより幸福になると思い込んでしまっていた。 しかし実際にはそのプロセスに意味がある。今この一瞬、楽しかったり感動したり努力したり夢を見たりすること自体が、幸せということになる。 まだ自分はこれを知ったばかりである。 ストレスの真実を知ったことによる安心感も大きいが、分かったとしても脳はそのストレスに反応してしまい、身体は悪影響を受ける。運動、社交、脱SNSという強い味方はあれど、仕事や生活環境などを大きく変えるのにはハードルが高い。 今後ここで知ったことを踏まえてどのように生きるか、そのアクションがQOLを左右するのだろう。
4投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ精神的な疾患や問題に対して、多角的な視点から説明があり、エビデンスがあることが嬉しい。自分自身も精神的に参ってしまった時期もあり、答えではないが考え方や対処の基準として役に立った。 私は医療関係者として働いているが、自己肯定感が低いといわれている現場の方々には読んでいただきたいと感じた。
0投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ「脳は生きのびるために進化したのであって、 幸福を感じるためではない」に衝撃をうけた。 日々の生活で、時々、落ちこむ時もあるけれど、そんな時こそ、運動しようと思った。
10投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ不安やうつの解消法だけでなく、なぜストレスが不安やうつに繋がるのか丁寧に解説しており、そのおかげで根本的な解消を期待できる内容だった。 (うつのメカニズムについて) 人間は昔、感染症による死亡率が高かった。そこから身を守るため、脳が危険を察知すると意図的に気分を下げ引きこもる指示を出すようにできている。 これがつまり、うつの症状である。 現代の人間の脳はその頃と変わっておらず、現代の外的ストレスを感染症の危険と勘違いすることで、脳の防衛本能が働き、うつになる。 つまり、うつになる人自身に遺伝要因などの不具合があるわけでなく、むしろ脳が正常に働くからこそ、うつになるとのこと。 この理論が100%正しいとは思わないが、目的はうつ解消であり、この理論で納得し安心することで目的は充分に果たせるはず。 (幸せに生きる方法) 不安やうつを回避し幸せに生きるには、 運動すること、仲間と過ごすこと、そして自分にとっての「生きる意義」を見つけて没頭すること。
1投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ私達の脳は幸せに生きるために進化したのではなく、生き残るために進化した。 この言葉にひどく感銘を受けた。だから常に幸せな状態で無かったり不安やうつになることは不自然なことではないことが分かり勇気づけられた。 この言葉とあとがきの後の10の最も重要な気付きは都度見返し、少しでも生きやすく生活出来たらと思う。
6投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ不安やうつの傾向がある人にも読んでもらいたい本です 毎日インスタでキラキラの人を見て落ち込んでしまう人にもおすすめです 私たちは短命の昔の時代を生き抜いてきた人達の子孫であること いかに生き延びるかという脳であること 不安、うつは防御メカニズム 運動することがうつを減らすこと 孤独はよくない 浅い友達たくさんよりも、深い信頼できる友達数人が大切 幸せの定義を考え直すこと! アンデシュ・ハンセンさんの本はとても勉強になるし、専門的なこともわかりやすく書いてくれていて読みやすいです!
67投稿日: 2024.04.05
powered by ブクログ『スマホ脳』の作者が書いた本です。 かなり読みやすかったです。 『脳は原始時代と変っていない』というところが、一番衝撃的で印象に残りました。
0投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ新書によくある事だけど、スマホ脳の内容とかなり重複してる。復習できて良い。 前書きと後書き読んで興味が湧いたら中を読んでもいいかもしれない。 非常にタメになる。幸せを目標とするのが、如何に非現実的なのかと言う件が目から鱗。
1投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ著者が外国人であることからも分かるように、本作は翻訳もの。とはいえ非常に読みやすく、また学生向けに書かれていることもあって内容も優しい。 近年、若者の「うつ」が深刻化していて、本作では例えば「悲しい」という感情がわき起こったときに、脳内ではどのようなことが起きているか?ということを分かりやすく説明してくれている。 怪我や病気なら治療や薬で痛みを取り除くことができるけど、心の病だとなかなかそうはいかない。そもそも「自分がどうなってしまったのか」すら分からないから不安になってしまう。本作はそういった不安を和らげるのに役立ちそう。 印象的だったのは、脳は脳自身がまだ「狩猟時代」にいると思っているという点。 どこかで音がしたら「獣がいるかも!気を付けろ!」というシグナルを発し、人を「不安」にさせる。また「孤独」を感じると不安になるのは、その昔はグループからの孤立=死であるため、脳が人間を守るために危険信号をだしているとのこと。 要するに、人間の感情の多くは脳がよかれと思って出した「危険信号」で説明ができる。 それが理解できるだけで、自分の感情が少しだけ客観視できて、心の平穏が保てると思う。 とても読みやすくて、かつ内容も役に立った。というわけで☆5つ。
0投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログこの著者の本は、4冊目、いつも、前に読んだ本と多少重複しているので、それに苛立たないようにしながら、読み進める。 この本のテーマは鬱。人間はなぜ鬱になるのか、それは、かって危険が迫った時に、活動レベルを下げて、見つからないような場所に掛けれているタイプが生き残る確率が高ったから、という説。 また、かつては、集団から排除されたら生命が危険になったので、他人とのコミュニケーションがないことを、脳は生命の危機と評価して、鬱状態を起こす。 科学的証拠があるわけでは無いが、説得力のある説だと思う。
0投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ以前読んだ「運動脳」の著者の方の本。 今回も読みやすい語り口で、ためになりました。 脳のメカニズムから、不安やうつ、孤独がなぜ起こるのかを書いた本。 『脳は狩猟時代から進化しておらず、うつ病は脳の正常な脳の防御メカニズムである』 メンタル弱めなのでこの言葉でちょっと気持ちが楽になった。 〇脳は「生き延びる」ために進化した。 ⇒「幸福を感じる」ことは脳にとって必須ではない ⇒脳による記憶の改ざんはより生き延びる可能性を高めるために行われる 〇うつ状態 ⇔ 活力にあふれた状態 (not幸福) 〇なぜうつ状態では活力がなくなり、外に出なくなるのか? =脳がストレスにより誤反応を起こしているため。 ※長期的なストレス=怪我や感染の脅威にさらされ続けていると脳が判断。 生き延びるために外に出ずに引き籠るように脳が支持を出す=うつ状態
0投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・人は孤独と運動不足でうつになる ・幸せになろうとするのではなく、生きる意義を感じることに没頭した先に幸せがある ・SNSにより自分はヒエラルキーの最下層にいるというシグナルを受け取ってしまい、自尊心が低くなりうつに繋がる ・皮膚には軽く触れられた時に反応する受容体が存在する。秒速2.5cmの速さで動く時に最大限に反応=愛撫(動物の毛づくろい)によりエンドルフィンが放出(鎮痛作用、強い幸福感)
1投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ●=引用 ●脅威、感染リスク、孤立、そしてヒエラルキー内での地位が下がったことを伝える情報が脳に不快な感情を作らせる。まさにその種類の感情が、何十万年生きてきた条件の中で私たちを生き延びさせるような行動を導き、今でもそうなのだ。心配や気分の落ち込み、引きこもりたいと思うこと―そういったことを脳がちゃんと機能していない、もしくは脳が病気である証拠だと思うなら、脳の最も重要な役割は生き延びることだったのを忘れている。(略)だが今度は自己成就的予言を生むリスクが出てきた。それを今こそ「頭と身体がそうなっているだけ。しごく正常に機能している証拠である」と変える段階にきているのだ。これほど快適な暮らしをしているのに精神状態が悪いのは、自分たちが生物であることを忘れているからだと思う。(略)運動をして孤独を避け、他の人が孤独にならないように助けること。多くの人が軽視している要素だが、それらが健康な精神をつくる主な材料だ
0投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログ面白かった、、そして、これを読むと、何度も何度もいろんな本で言われていることだが、改めて運動の凄まじさを痛感する。10,000歩の散歩や15分程度のランニングを改めて徹底していこうと思わされた。 「睡眠不足、長期的なストレス、じっと座っていること、ソーシャルメディアで他の人の修整写真を見すぎることで、脳が「自分は危険な世界にいる」「自分は充分ではない」というシグナルを受け取る危険性がある。脳はそれに対して、あなたを引きこもらせなければと思い、精神状態を悪くしてしまう。」 「運動はうつや不安からあなたを守ってくれる。あなたは運動するようにできていて、今の時代は運動量が少なすぎる。一方で、だらだらしたいと思うのも正常な反応だ。 孤独はいくつもの病気に影響するが、小さな努力が大きな違いを生む。健康の見地からは、親しい友達が数人のほうが、浅い知人が多くいるよりも良いと思われる。」
1投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログ脳は狩猟採集のまま。今の時代に脳の進化が追い付いていない。職業欄は脳科学的には皆、狩猟採集と書くべきというのが面白い。 鬱症状は自己防衛、種の生存戦略だった。ハンセン先生の本を読んで人類進化に興味を持った。
0投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログ既知の情報も多いが、それ以上に新しい知識を得られた。 心配性の自分は他人より劣っている気がしていたのだが、本書を読めば観点が変わる。どうやら生き延びるために高機能のセンサーが稼働している状態らしい。 不安や恐怖は生き延びるための機能であり、ネガティブ感情を抱くのは生物として正常に機能している証左である。 幸福感がすぐに消えるのも、新しい食料を探すためのモチベーションが必要だからだ。現存する人類は、不安を感じた人間の末裔なのだから、不安を感じない人の方がおかしいのだ。 ・絶滅するのが原則であり、生き延びるほうが例外である。 ・私たちは感情をもつ思考マシンではなく、思考をもつ感情マシンなのだ。 <アンダーライン> ★★★トラウマというのは、脳がまだそれが起きている最中だと思い込む状態だ。 ★★★忘れたい記憶は「重要な記憶」 ★★★ストレスのせいで「怪我をする危険性が上がった」と脳が思い込む ★★★鬱は、ストレスを受けた結果、脳が「命が危険にさらされている」と誤解している状態。そこで脳は気分を下げる調整を行い、引きこもらせようとする。 ★★★肥満がうつのリスクを高めるのは、脂肪組織の炎症のせいだという可能性もなる ★★★★独りでいると、脳はこれが誰にも助けてもらえない状態だと解釈し、危険に対して警戒しておかなくてはと考える。 ★★★★★ ヒエラルキーにおける地位を確認するのをやめられないのは、脳が孤独を避けたいためだ。集団から追い出されないように、脳は常に「自分はこのグループに馴染めているだろうか」と問い続けている。 ★★★★★ 一日に数時間も他人の人生と自分を比較していれば、脳は「私はヒエラルキーの最下層にいる」というシグナルを受け取ってしまう ★★★★★ 脳は反応するわけではな。予測するのだ。 ★★★何が起きるかという脳の予測、それと実際に起きたことを延々と照らし合わせるのが私たちの人生なのだ。 ★★★★★ 私たちは少ないよりも多い方を好むのではなく、「隣の人より多い」のを好むのだ。 ★★★★★ 「幸せとは楽しい経験の積み重ねだ」と考えるのが、現代社会で最も有害な誤解だ
0投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ幸せの状態は結果ではなく、行き着くまでの過程。 ストレスは孤独と運動不足が要因。 運動と孤独回避することで、ストレスも軽減される。 人間の脳は狩猟時代の生き残ることをベースに作られている 今のネット時代に対応はできていない。 鬱状態になるのは自然な状態。 生き残ることをベースに作られているのだから正常な状態なのだ。
0投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ脳は狩猟採集民の時代からほとんど変わっていないという事実。私たちは、便利なものに囲まれているのにもかかわらず、脳はサバンナにいる時代と変わりはないのだ。 この事実をもとに、私たちがなぜ不安を感じるのか、感情があるのか、鬱の症状になるのかを、客観的なデータから分析されていた。脳はあくまで、生き延びるという役割のもとに機能していることを知ったことで、不安に対して過剰に意識することも減りそうだ。 鬱に対する対処法は、人と交わること、運動をすることに尽きるとのこと。色んな病気の治療法も確立された時代において、原始的だとは思うが、一番鬱の症状には有効である。 私たち人間は、生物である。便利になりすぎた社会に置かれ、そのことを私たちは忘れてしまっている。そのことを念頭に置けば、不安や鬱状態になるメカニズムも理解できるだろう。
18投稿日: 2024.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
豊かな社会になってから医療は発展してきたが、昔にはあまり出ていなかった「うつ」は現代病として増加してきている。 なぜかと対処法について書かれている。 古来から狩猟採集民であった私たちは進化をしてきたといっても生存本能はそこまで変わらず、危険なことや心が拒否反応を示していることには警戒信号を発するため、それが現代では過剰な反応であっても起こってしまう。そもそもそういうものであり、自分だけがおかしいのではない。 昔や今の発展途上国でさえも「うつ」の人はほとんどいないかあっても軽い症状の人しかいなかった。 昔と今の違いとして、運動量と孤独が原因と考えられる。 運動は週に1時間程度のウォーキング等軽い運動でも効果がある。孤独については人によるが孤独を感じたときに話ができる誰かがいればいいようだった。 本著はスウェーデンでヒットし、日本でも話題になった「スマホ脳」での精神の不調について掘り下げた内容とのことだが、日本のみならず、スウェーデンでも大人の8人に1人が抗うつ剤を処方されているということに驚いた。 今や精神病は世界規模で問題になっており、対策として運動と人との関わりを重要視していく取り組みが課題だということ。
8投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ私たちがなぜ精神病を患うのか、不安になり心配になるのか??人間の進化の過程から分析されていてとても納得だった。人間の長い歴史の中で生き延びるために必要な能力と、今の社会は適合しないから、そのズレからしんどさが生まれている。私たちが精神的にしんどくなるのは、言わば当たり前のことであると分かり、何となく生きやすくなる本だと思う。
0投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログスマホ脳、運動脳、ストレス脳。 タイトルが一番ネガティブなので一瞬躊躇ったが この3冊の中ではこの本が一番よかった。 ファラオも真っ青なくらいに豊かなクオリティの生活をしている私達が幸せを永続的に感じられない理由がわかりました。 それは我々が食べ物を探して歩いていた生き物の 子孫だったからなんて。 幸せは追い求めるものではなく気づくものなんですね。
0投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ不安になるのは進化の過程で生き延びるために身についてきたもの 危険に対して反応し生き延び、子孫を残すために進化した 幸福感が消えるのは、感情は私たちの動機付けのため 運動する方が集中力も発想力も上がる 運動と仲間と一緒に過ごすことがうつから守ってくれること スマホが問題なのではなく、他のことをする時間(睡眠、運動、人と会うなど)を侵食されていること 脳は精神的に元気にいるようには進化せず、常に最悪の事態に備え(不安)、場合によっては自分を守るために引き込ませる(うつ)ようにした 幸せは長期的に人生に意義を感じられるかどうか
1投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログなぜ、こんなにゆたかな世界になっているのに不安は消えないのか?悩みながら生きているのだろうか?と漠然と疑問に思っていた。 その理由が、この本を読んで理解できた。長い歴史を辿る事で見えてくる生存戦略、身体の仕組みから心を見るのはとても面白い。 一味違った視点からストレスや脳を俯瞰できました。
0投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ脳は反応するわけではない。 予測するのだ。 多くの人が幸せ=精神的に元気だと考えているだろう。常に楽しみ、満足を感じている状態だと捉えているわけだが、研究においては人生の方向性に対する満足度と定義されている。つまり幸せというのは常に最高の気分でいることではなく、長期的に人生の意義を感じられているかどうかなのだ。その定義に賛同できて、幸せになるために最大限の努力をしたいなら、一番重要なのは幸せを無視することだと私は思う。幸せなんて気にしてはいけない。その方が幸せになる可能性が高まる。 脳は何かが起きるのを待っているわけではなく、何が起きるかを予測している。それからその予測と実際に起きたことを照らし合わせる。例えばあなたが今、自宅でバスルームに入るところだとしよう。入る前にはもう脳がバスルームの記憶を取り出し、自分の知覚が感じるはずのことを心積もりする。そして実際にバスルームに入ったときには、自分の予測とバスルーム内で見えて聞こえたことを感じたことを照らし合わせる。あなたが受けた印象と脳の予測が一致していれば何も反応しないが、違っていたとしたら、あなたははっとするはずだ。 何が起きるかという脳の予測、それと実際に起きたことを延々と照らし合わせるのが私たちの人生なのだ。 2021年の春、ある調査でイギリス人の身体の健康に関する質問をしたところ、「健康状態は良好だ」と答えた人の割合が前年よりも上がっていた。しかし、2020年のパンデミックイヤーに高齢のイギリス人の健康状態が改善した要因はあまりないはずだ。国内で10万人もの人が新型コロナで亡くなったこの年、むしろ健康状態は悪化したと疑うべき真っ当な理由がある。医療が逼迫し、緊急の場合を除けば普段通りには機能していなかったのだから。それなのに、なぜ健康状態が良くなったと感じたのだろうか。考えられるとしたら、毎日のように病気や苦難のニュースを聞かされるうちに、「良い健康状態」の基準が変わったことだ。集中治療室や遺体安置所が溢れかえっているというニュースが日々報道される中、腰痛や頭痛や膝の痛みといった症状を大した問題だとは思わなくなった。脳の予測、つまり脳が自分の経験と照らし合わせる対象が変化し、それによって自分の健康に対する見方も変わったのだ。 つまり私たちは起きていることを客観的に分析しているわけではなく、自分の期待と経験を比較するよう、神経生物学的に厳密にプログラミングされているのだ。 私たちは「隣の人より多い」のを好む。つまりどのくらい幸せかは、周りの人の状態による。 「一生ずっと幸せに生きよう」「ここから幸せが始まる」「わけ合う幸せ」「自分を幸せにしてあげよう」「幸せの時間」など、広告のキャッチコピーはどれも次のような含蓄がある。幸せとは楽しい経験が真珠の首飾りのように連なったもので、自分で選ぶものである。あなたが幸せだと感じられないなら、何かがおかしいはず。 このようなキャッチコピー、本、セミナー、そして9億200万件のグーグル検索ヒット数により、私たちは幸せになれるし、ならなければいけないと思ってしまう。毎日最高の気分でいなければダメな気がしてしまうのだ。それによって脳は私たちの主観的な経験を、事実上達成不可能な目標と照らし合わせてしまう。恒常的な幸福感など人間にとって自然な状態じゃないというのに。美しく、ハッピーで、見た目には仲良さげな人々が南国の夕焼けをバックにしている写真を次々に見せられると、自分の情動への期待が非現実的に高くなってしまい、その期待に添えないことに気づくと(そんなこと誰にも無理なのだが)落胆する。つまり、広告が送りつけてくる非現実的な幸せへのメッセージによって、私たちは不幸になるリスクがある。そしてこれは単なる憶測ではない。 興味深いことに、ある国で広告にお金をかければかけるほど、2年後に国民の満足度が下がっていた。広告が情動への期待を非現実的なまでに高めてしまったのだろう。その結果として私たちは落胆し不満を感じる。現実的なレベルに期待を持っていくような広告のキャッチコピーなら、私たちの幸福感にポジティブな効果をもたらしてくれる可能性もあるが、「たまには最悪の気分でもいいんだよ」と語りかけても、炭酸飲料水やマスタードや住宅保険が売れることはないだろう。 私たちが追い求めているものは頑張れば頑張っただけ手に入る可能性があるが、こと幸せについてはまったく逆のようだ。追い求めるほどに、指の間をすりぬけていってしまうリスクがある。幸せになりたいと思っている人にひとつだけアドバイスをするとしたら、広告の虚無なメッセージには目を瞑ることだ。記事や本も閉じて、幸せという単語が出てこないYouTubeの動画を見る時でも、あなた自身のたわごと検知器の精度を上げていこう。 幸せになるために幸せを無視する以外にできるかのとはあるだろうか。ここはあくまで推測を書かせてもらう。「幸せとは楽しい経験の積み重ねだ」と考えるのが、現代社会で最も有害な誤解だ、ということだ。 祖先たちが幸せをどのように考えていたかは知る由もないが、狩猟採集民がアフリカのサバンナで走り回りながら果てしなく続く楽しい体験が人生の意義だと思っていたということはありえない。人類の歴史の大半では現代のような幸せのイメージはあまりに馬鹿馬鹿しく、妄想することすらできなかっただろう。今の私たちの幸せへの執着、そして幸せとは常に幸福を感じていることだという誤解。それはあくまでここ数世代だけの話だが、私たちのほとんどがそれ以外に体験したことがないのだから、どれだけ奇妙で非現実的なのかに気づきもしないのだ。 私にとっての幸せとは、終わりのない京楽を追い求めることでも、不快となのつくものを最小限に減らすことでもない。かといって、快適さや物質的な要素には意味がないというと嘘になる。そう思うくらいには快適だし物質的にも恵まれている。そう、私にとっても皆んなにとっても、それらに意味がないわけではないのは確かだ。なお、私が聞いたことのある中で最も建設的な幸せの定義は、「ポジティブな体験」と「自分自身に対する深い洞察」の組み合わせだ。自分は何が得意で、それをどんなふうにして自分そして他人のために使えるかを理解すること。そうすることで自分の外側に広がっているものの一部になれるからだ。多くの人が「なるほどこれが幸せか」と感じるのは、ゴールに到達したときではなく、自分の外側に広がっている世界に何かに一歩一歩近づいているときだ。そこに、他に適当な言葉が見つからないので使うが、幸せを見つけるのだ。 つまり幸せとは独立したゴールではなく、あくまで状況の一部なのだ。幸せが生まれるのは人生で何が重要なのかを理解し、それに沿った行動をしたときだ。自分や他人のために意義を感じられるものの一部になったときに。私たちの大半がそうだというのは、驚くことではない。私たちの生存は協力し合うことによってかかっているのだから。自然から与えられた試練を生き延びてきた人たち、だからこそ私たちの祖先になれた人たちは「一緒に」生き延びてきた。地球上で最も優勢な動物になったのは、一番強かったからでも、足が早かったからでも、賢かったからでもない。協力するのが一番得意だったからだ。だからこそ孤独に苦しむこともなかった。 アウシュビッツを経験した精神科医のフランクルは、いかに気力を振り絞って生き延びたかという質問に対して「生きる意義を一つでも持つものは、いかに生きるかという問いのほとんどに耐えられる。」何がその生きる意義に値するかは人の数だけあるだろう。しかしひとつ確かなことがある。常に楽しい体験をするというのは、その答えには入っていないということだ。だから幸せを追い求めてはいけない。幸せとは幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭したときに生まれる副産物なのだ。 脳は成り行きで今のようになったわけではない。脳は私たちに世界をあるがままに見せてはくれない。実際に起きたようには出来事を記憶させておいてくれない。自分自身をあるがままに見せてもくれない。そうなのだ。脳は私たちの記憶を変える。脳は最悪の事態を起点にし、大惨事のシナリオを描き出す。時にはわたしたちを実際よりも能力が高く社交的であると思い込ませる。その一方で自分は完全に無価値だと思わせることもある。そして実際のところ、単なるサバイバルマシンにすぎない。いくらでもバグがある。しかし進化の見地からすると意外と賢いバグだったりする。 「頭の中がそうなってるだけだ」、かつてはよく、うつや不安障害の人にそんな言葉をかけたものだった。私が子供の頃、それは「しっかりしろ」という意味だった。そんな言葉をかけられても救われる人はいなかっただろうに。それから「脳にセロトニンが少なすぎる」という意味になった。確かに患者さんを軽視する態度から一歩前進である。だが今度は自己成就的予言を生むリスクが出てきた。それを今こそ「頭と身体がそうなっているだけ。しごく正常に機能している証拠でもある」と変える段階に来ているのだ。 これほど快適な暮らしをしているのに精神状態が悪いのは、自分達が生物であることを忘れているからだと思う。私がこの本を書いたのは生物としての基本条件を思い出し、脳の中ので情動がどのようにつくられているかを解説し、魂のメカニズムを覗いてみるためだ。なお、人類の幸福という深淵な問いを扱う本ではテーマを限定しなければならない。その理由から本書ではあくまで生物学と脳に限定し社会学系の説明モデルには触れなかった。社会格差や疎外感、不平等や失業率を軽視しているわけではないが、自分達が生命であることが殊更忘れられがちだ。 運動をして孤独を避け、他の人が孤独にならないように助けること。多くの人が軽視している要素だが、それらが健康な精神を作る主な材料だ。今回はそれ以外にあれこれアドバイスするのはやめておく。代わりに自分自身、そして自分の情動を見つめるための方法を提示したつもりだ。そこからあなたが重要な結論を引き出せることを願っている。私の経験上、確かなのだが、その方法がドラマチックさを抑制し、赦しを与えてくれる。 10の最も重要な気づき 1あなたはサバイバルを生き抜いた人の子孫だ。健康や幸せのためではなく、生き延び、子孫を残すために進化した。だから常に精神的に元気でいるのは非現実的な目標た。 2.感情はあなたに行動させるために存在し、すなわち変化していくものだ。脳があなたの周囲と身体の中で起きていることをまとめたものが感情であり、体内の状態は思っている以上に重要なのだ。 3.不安と鬱はたいていの場合、防御メカニズムである。どちらも人間の本質としては正常であり、あなたが壊れているとか病気だとかいうことではない。なによりも、絶対にあなたの性格のせいではない。 4.記憶とは変化するもの。そうあるべきなのだ。トラウマになった記憶は安心できる環境下で語ることこそ変化し、脅威を減らすことができる。 5.睡眠不足、長期的なストレス、じっと座っていること、ソーシャルメディアで他の人の修正写真をみすぎることで、脳が自分は危険な世界にいる、自分は充分ではないというシグナルを受け取る危険性がある。脳はそれに対して、あなたを引きこもらせなければと思い、精神状態を悪くしてしまう。 6.運動はうつや不安からあなたを守ってくれる。あなたは運動するようにできていて、今の時代は運動量が少なすぎる。一方で、だらだらしたいと思うのも正常な反応だ。 7.孤独はいつも病気に影響するが、小さな努力が大きな違いをうむ。健康の見地からは、親しい友達が少ない方が、浅い知人が多くいるよりも良いと思われる。 8.遺伝子の影響もあるが、大抵は環境のほうが重要だ。遺伝子的にそうだからといってうつや不安を防げないわけではない。あなたの生き方が脳の機能に影響する。 9.幸せなんか無視しよう!常に幸せでありたいと思うのは非現実で辛いだけ。しかも逆効果だ。 10.そして最も大事なのは精神状態が悪いなら受診すること。肺炎やアレルギーで病院に行くのと同じことだ。医学があなたを助けてくれるし、あなたは一人ではない。
0投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログまとめ:進化の横暴な理屈によれば大事なことはただ一つ、生き延びて子供をもうけることだ。 ポイント:1、脳が最優先するのは何しろ生き延びることである。2、現代社会にしても、身体と脳は今でも自分は狩猟採集民だと信じている。3、鬱、不安、ストレスは祖先達が生き延びる為に不可欠な手段だ。 学習:鬱、不安、ストレスが客観的に捉えるようになって、自分の性格のせいとか、自分の脳がおかしいとかではなく、全部合理的な存在である。 感想:タイトルは「ストレス脳」であるが、不安、鬱、記憶などいろいろな方面にも書かれている。作者は生物学で人間はなぜ鬱を患っているのか?なぜ不安なのか?そして以前の人間と現在の人間の精神状態が違うのか?を解きる。読み終わった後、なるほどと納得できるようになった。
0投稿日: 2023.12.26
powered by ブクログストレスを感じる原因と対処が普遍的な脳の作りと言う観点から分かりやすく説明されている良書。一万年前から現代人の脳は殆ど変わりがない。生死を彷徨い生きる為に必死だった昔と比べ今は安心して生活できる豊かな世界だ。不安やストレスは形を変えて現代人を襲うのである。孤独とsns による劣等感、過食は現代の新たなストレスになっている。それを打開するのは先人達の生活様式である適度な運動と安心できる人間関係、適切な量と栄養のある食事である。先人達を過去の歴史として見るだけでなく生き方を学ぶ意味でも勉強する価値はあるのだろう。
0投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログこの人の考え方は、はるか昔の環境と生活スタイルから、人間としての進化の過程で得てきた機能が今の私達に影響していることを説明してくれる。 だからか、少しホッとする。
2投稿日: 2023.12.03
powered by ブクログ不安は自然の防御メカニズム、とこの本にかかれていました。不安になった時は、これは自然のメカニズム!と自分に言い聞かせると第三者的な目で自分を見られるのでオススメです。
0投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ理屈的には納得させられた。 揚げ足取りでもないが根本的に孤独である小生も毎日軽く運動はしている。でもそこまでストレスから解放された気はしない。むしろ押し付けられたような家のローンが消えれば孤独だろうが孤立だろうがストレスはだいぶ薄まるのだが。
1投稿日: 2023.11.08
powered by ブクログ脳が最優先するのは何しろ生き延びること。 感情というのは実はただの「任務」にすぎない。生き延びて遺伝子を残させるように、脳が感情を使ってその人を行動させるのだ。 感情というのは、自身の行動を統率するために存在するのだ。 不安というのは学ぶにつれ軽減することが多い。それに学ぶほどに自分に優しくなれる。 不安に苦しんだり精神的に辛い思いをしたりすること自体には何の価値もないのだから。でも覚えておいてほしい。不安とはごく自然な人生の一部で、私たちが生き延びるための前提条件であることを。 脳の見地からうつを考えると、自分たちが“破損品“ではないこと、そしてうつは一過性のものだ。感情というのはどれも一過性なのだ。 その時はそうは思えないかもしれないが、この状態はいつか終わるのだ。人間はそのようにできているのだから。それにあなたは独りぼっちではない。 唯一の人生を自分は本当にそんな風に生きたいのだろうか。 簡単な選択だった。希望どおり方向転換すればよかっただけだ。 悩み続け、よく眠れなかった。ああでもこうでもないと考え、苦しんだ。心を決めてもすぐに翻した。そしてまた決心し、また覆した。気分が落ち込み、何もやる気が起きず、悩み以外のことに集中できなくなった。あとになって考えてみると、決断をするために落ち込む時期が必要だった。 ああでもこうでもないと悩んでいる。悩み抜き、心を決める。しかし考え直す。また決意する。それでも後悔する。そして精神状態が悪い。しかし、良い結果に落ち着くことに驚く。
0投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログ「スマホ脳」を読み、非常に役に立ったので当書を読んだが、内容としては少し薄かった。すでに精神疾患と運動の関係性など、ほとんどすでに知られている内容が多く、後半は特に同じ内容を何度も繰り返している部分も多かったので、読みごたえはあまりなかった。
0投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログこの本を読んで思ったことは、やっぱ運動って大事なんだなぁってこと。 最近ジョギングを再開したけど、やっぱ走った後は清々しい気分になるし、夜早く寝れるしとても心身にとって良いことだと思う。 あと不安とか鬱とかは脳の防御メカニズムであって正常なことなんであんま気にしないようにしよう。
0投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログなんとなくで書かれているものではなく、精神科医の著者ならではの、経験・裏打ちされたデータをもとに、ストレスについて書かれています。色々と参考になりました。 ストレスを身近に感じやすい現代人には必読書かな、と感じました。
0投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ2023.08.21読了。 2023年、34冊目。 「スマホ脳」「自由の奪還」に続くハンセン氏3作目。 氏は脳の健康にいかに運動が大切かをその著作を通して力説しますが、「では身体を動かせない患者はどうすればいいの?」という疑問が残ります。 読むのは「スマホ脳」か本作かどちらか1冊で充分かも知れません。 満足度4/5。
0投稿日: 2023.08.30
powered by ブクログ私たちはサバイバルを生き延びた人の子孫。健康や幸せのためにではなく、ただ子孫を残すために進化した。 脳の機能から考えると常に幸せでありたいと思うのは非現実的で辛いだけ。 幸せなんか無視しよう! とりあえず大事なのは運動です!
0投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログどうして不安やうつはあるのか?という疑問に応えてくれる本。 進化心理学や人類学に興味がある私にとっては、「感染症の脅威に対する防御」という大昔のメカニズムによって引き起こされているという説明にとても興味を惹かれた。人間は狩猟採集していた時代からタイムスリップして今という時代に来てしまっとといっても過言ではないのかもしれない。 私たちは幸せになるために進化してきたのではなく、生き延びて子孫を残すために進化してきた、という言葉にとても納得した。 また、著者の「幸せ」の捉え方もとても素敵だった。内容の多くは分かりやすいメカニズムの解説だっが、随所に精神科医らしい人生に対する優しい言葉が垣間見られてそれもよかった。
0投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログ同作家の本を読むのは「スマホ脳」に次いで2冊目。「スマホ脳」と主張はそれほど変わらないが、より鬱病のメカニズムと運動の重要性に特化したような内容。軽度の鬱病、最近少し心の調子が悪いかも、と感じている場合に助けになる本であると思う。ツッコミどころにも丁寧に答えられていて、調査、研究結果の分析書としても読みやすくて面白い。
1投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ何をしても気分が落ち込む。頭で思いつく限りの不安がのしかかってくる感じ。 この何とも言えないダルさが数日間続いたので、急遽読む本の進路を変えた。こういう時は明るい本で現実逃避するよりも、根本的な原因を知って断ち切っていくに限る! 大ベストセラー『スマホ脳』に続く第二弾。 ここでいう「ストレス」とは不安から発生する心理状態のことを指し、何故人はいつまでもストレスから解放されないのかを「不安」「うつ状態」「孤独」の観点から解き明かしていく。 前作同様、本書も無数の付箋に覆われた。 生物学的(=理系)な話なのに何故ここまで読みやすいのか。それは著者が心のお医者さんだから。 彼の本を手にとる読者は、既に本のテーマで悩んでいる”患者さん”である。彼は不特定多数の読者ではなく、患者に話しかけるように本を書いている。患者側も辛抱強く丁寧に解説してくれる”先生”の話に耳を傾けるうち、だんだんと心が晴れていく。 テーマも今の自分にドンピシャだった。読みながら心の奥底を探っていくのは辛かったが、結果的に気持ちが楽になったし足取りも少し軽くなった。 これまた前作同様、話は原始時代まで遡る。 まず脳というのは終始幸せな気分に浸るためではなく、ただ生き延びるためだけに様々な指令を発信している。 我々は猛獣や感染症etc.と、生命を脅かしてきた対象から生き延びてきた人々の子孫であり、現代においても脅威と認識したものへすぐさま警戒心を張ったりと、我々の脳は原初からほぼ変化していない。 この「原始論」については『スマホ脳』でも触れられていたので、さほど驚かなかった。終始幸せな気分でいられるようには出来ていない、古来より受け継がれし(過剰なまでの)警戒心から発生するストレスには抗えないと、諦めもついた。 著者の言う通り、「なぜ」ではなく「どのように」ストレスが発生するのかを知るだけでも全然違う。 個人的に好感を持てたのが、うつを「精神的な省エネ状態」と表されていたこと。脳の病気なんかではなく「正常な反応」であるとも。 表現ひとつだけど、「そうか、心が病んでいるのではなく活動を休止しているだけなんだ」と、必要以上に深刻になっていくのを抑えてくれた。 少しでもストレスを軽減させる打開策として「週に1時間以上の運動(散歩程度でもOK)。そこから2-6時間と運動時間を増やそう。さすれば身体の各機関や組織が強化される」と提案されていたが、あいにくそれは実行済だった。 それよりも良かったのが、著者の示す「幸せの定義」に出会えたこと。 「自分が得意なことを自分や他者のためにどう活用できるかを理解する」。そうやって自分の外側に一歩一歩近づくことで「幸せ」を見つけていくー。 生物学的どころか宗教学的な方向に来ちゃったけど、いつもハッピーでいるなど生物学的にも不可能である。(…と本にも書いてある) こうして脳の仕組みを知り、ほんの少しだけ原初由来の生態に抗ってみるのも打開策にならないか?
57投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログベストセラー『スマホ脳』の著者の手になるもので、不安や鬱の原因を人類史を遡って脳の観点から説明しようとする。 個人的には、最終章「幸せの罠」が最も参考になった。 (以下は引用) 幸せになるために、幸せを無視する。 「幸せとは楽しい経験の積み重ねだ」と考えるのが、現代社会で最も有害な誤解だと言っておきたい。 幸せとは、幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭したときに生まれる副産物なのだ。
1投稿日: 2023.07.18
powered by ブクログ人間の脳の「狩猟民族からの進化のなさ」から、ストレスを読み解く本。 人間は「幸せになるため」に生きてきたわけではなく「種の存続」のために生きてきた。 ストレスも不安もうつも「生存のための正しい防御反応である」とする。 また、人間は狩猟民族であったので運動するように進化しており、運動はあらゆる面で良い。 一方で、狩猟時代は豊富な食料がなく、脳はエネルギーを無駄に消耗しないようにできており、運動をしたがらない。 このように「脳は進化していない」ことをヒントに現代社会のストレスを読み解く本。
0投稿日: 2023.07.14
powered by ブクログタイトルから察していた内容とは異なり、現代人の幸せとは何か?を脳科学や人間の遺伝子から読み解く一冊だった。以前、どうしようもなく不安を感じた時に思わず運動してしまったことがあり、それが現在も継続されているのだけれど、私たちの脳がそのようにプログラミングされているのだと知って、動物的な自分に嬉しくなった。最終章、幸せについて述べる文章は多くの人に読んでほしい。かつて、とあるアイドルが「幸せになりたいと思い続けても幸せになれない。気付いたら幸せになっているんです」と言った。その言葉がずっと忘れられなかったが、彼女は自分の幸せを考えるうちに、事前とその結論に至ったのだろう。本書でも、幸せになることは考えないとあるが、幸せっていうもの自体が雲を掴むようなものだから蜃気楼のようなその影を追い求めても仕方がないのだ。 「ストレス脳」とは書いてあるが、ストレスの仕組みについて知る以上のことが知れた読む価値のある一冊でした。
4投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メンタルやられてるな、と思った時、本屋でこの本に出合いました。 何か解決方法があればいいな、と藁にもすがる思いで読書。 悩む暇があったら運動しましょう! これが一番の解決方法だと思いました。 1週間に2~6時間の運動がいい、と。 運動の種類は何でもいいようです。(散歩でもいいって事です) 運動は肉体的にだけではなく、精神的にもいい影響をもたらすようです。 私自身、毎朝30分ヨガをするようになって2年。 赤の他人に対して、怒りとかイラつきとか、ネガティブ感情を抱くことが減ってきたように思います。さらにはそのような感情を引きずることが少なくなった! それに、前は漠然とした不安(老後とかお金のこと)が頭から離れなかったのですが、そういうのが減りました。 運動アピールをしてきましたが、この本はそれだけではなく、不安やトラウマ、ウツなどが発生した場合、脳はどういったことになっているのかを解いています。 こういうのって知っているのと知らないのとでは、大きな差を生むと思いませんか? 知っていれば、「こういう事なのか」と自分を俯瞰することができます。そこから解決方法も導き出せますが、知らないと悶々とするしかないですよね。 不安になるのは、人間の生理現象である。 だから、不安を取り除くのは無理。 これを知っているだけでも、余計な心配をしなくて済む気がします。
2投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ「幸せは、幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭した時に生まれる副産物」 幸せってなんだろうって考えると定義ないし自分が幸せだと実感できにくいかな。 宿命本能は行動を悪くする。行動も脳も自分の未来も変えられる。あーそういう運命なんだなって悲観的になるのではなく、そういう可能性がある、だからこうしよう、と肯定的な行動に移すこと。
0投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔よりも快適に暮らせるようになった現代。 でも、うつなどの心の病気や不安はなかなか減らない。 何故、人は不安になるのか? どのようにストレスと付き合っていくのか? 最後には、「幸せ」について語られている。 不安やうつで悩んでいる人には読めば少し気持ちが楽になるような本。 私自身生活環境が変わってから、気分が落ち込みやすくなった。 落ち込んだり、不安になったりする事はおかしい事じゃない。むしろ脳が正常に働いている証拠と知れて、少し心が軽くなった。 「運動」「仲間と過ごす」ことで不安やうつのリスクは減らせるそうなのでアクティブに行動していきたい!!! 一番驚いたのは「幸せ」についての考え方! 『常に楽しい体験をするというのは、その答えには入っていない。幸せとは幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭した時に生まれる副産物。』 私は幸せになりたい!毎日楽しくいたい!って思っていたけど(気分が落ち込むようになってから特に)、人間常に楽しくいる事は不可能で幸せだけを求めてはいけない事が知れて良かった。 人生の意義を考えて、これから自分の人生を歩んでいきたい!
5投稿日: 2023.06.06
powered by ブクログ人間の行動パターンを脳科学の観点から説明しており、とてもわかりやすかった。結局は、昔の生活パターンを考えてみると、脳の本質がわかる気がした
1投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログ同著者の、『スマホ脳』『運動脳』を読んだことがあり面白かったため呼んでみた。 2冊と内容がやや被る部分もあり、新しい知識として得られたものは特別多くはなかったものの、やはり人間の本能的な部分に戻って根拠づいた事例は非常に参考になった。 まずは適切な生活習慣(睡眠、食事、運動)を極めたい。
3投稿日: 2023.05.20
powered by ブクログ人によって脳は異なり、それが感受性の強弱にかかわっている。だから、たとえ似たような境遇の隣人が平気な顔をしていても、わたしは違う!苦しい!と言っていい。 ストレスの仕組みが分かれば、自分の感情を俯瞰的に考えることができる。脳には、自分にその感情を抱かせる理由があって、それは遺伝子が生き残っていくために必要なことだった。だから、わたしたちは、ずっと幸せにいられるようには進化していないし。 そもそも、現代の幸せの定義は、資本家や国家に都合の良いように、メディアによって操作されたものだと思う。 ストレスが未知のもので、どうしたら良いのかわからないと悩んでいる方には是非読んでもらいたい!
4投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ現代人がかかえる不安な気持ち、うつ状態が心の弱さや精神的な欠陥では無いという事を、生理学的に正しく説明してくれた事にとても感銘を受けた。運動が心に及ぼす効果も良く理解できた。人間にとって大切なことは何か、も指し示してくれており、生き方の指南書としても素晴らしい本である。
1投稿日: 2023.05.09
powered by ブクログ不確定な未来に不安を感じるのは自然な事。 そもそも昔は獲物が取れなければ死ぬしかなかったのだから。 学んだ事を不確定な時間に実施する事で成果を上げていく。 そして幸せな気持ちは長く続かない様に出来ている。 また次の狩りに行くように。 それを知ってるだけでも大分違う。
0投稿日: 2023.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代を生きる人々が持つストレスなどの問題を、人類がどのような歴史を歩み進化してきたかというマクロな視点から読み解く良書。 非常に面白かった。 本書の中で好きな箇所をまとめる。 1.「感情とは、生存して遺伝子を残すためにその人を行動させるもので、任務にすぎない」 生存本能に基づいて、感情は人を動かすのである。 2.「記憶は常にアップデートされ変化していく」 人の記憶は、現在の自分の精神状態によって塗り替えられる。この事実は、実生活でも応用がききそうである。 3.「不安=自然の防御メカニズム。私たちが正常に機能している証拠である」 この不安に対する捉え方は重要だ。過度な不安を防ぐ事ができると考える。 4.「人類の歴史のほとんどのの期間、ストレス=感染リスクが高まったという明確なシグナル」 怪我や感染症が死に直結する狩猟採集時代、怪我や感染症になるリスクが高まる(狩りの最中etc)にストレスが高まった。同時に免疫系も活性化する。 5.「孤独とは、自分がいくつ社会的接触を持っているかと持っていたいかの差」 本書で示された孤独の定義である。特に将来的な孤独、長期的な孤独は脳にとって脅威と判断され、鬱や病気のリスクが高まる。 6.「精神健康的側面で、1番問題なのはスマホではなく、他の事をする時間がなくなったこと」 精神の不調を防ぐ要因(睡眠、運動、人と会う)がデジタル化ライフスタイルに侵食されている。 7.「運動して体のコンディションが良い=狩猟採集時代に脅威が少ない=ストレス源への態勢を整える」 運動は最強である。運動して心拍数が上がることで、心拍数上昇=危険の兆候と脳が誤認しなくなる(不安が少しづつ解消される)などのメリットがある。 8.「幸せとは独立したゴールではなく、あくまでも状況の1部なのだ。幸せが生まれるのは人生で何が大事なのかを理解し、それに沿って行動した時だ。」 この言葉を心に刻み、幸せを追い求めず、今を全力で生きる。
0投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ人間は狩猟採集時代から基本的な仕組みは変わってない。その当時の行動様式と照らし合わせることで健やかな精神状態を維持する為の行動がわかる。 運動をすること。 孤独を避けること。 幸せは一過性の状態。幸せになることを意識しすぎないこと。
0投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログ不安を感じるのもこれまで人間が培ってきた生きる本能的なものであり、うつ病も生き延びるという目的のために患う病気だということらしい。 これに立ち向かうには運動をし、孤独を避けるのがよい、という。 運動してても、妻や子どもたちがいてもうつ病になったし、今も服薬しながら戦っているのだけど、私は例外なのだろうか。 戦うヒントは得たような気がするが、まだまだ先が長い戦いだなぁと感じている。
0投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログ筆者が述べているように、人間の進化に係るメカニズムやプロセスを考えればある意味当たり前だが、不安を自然な反応として捉えるという考え方が目から鱗だった。 一方で、幸せを求めないで没頭することが幸せへの道という考え方も理解できたが、その没頭する対象を見つけるへの難しさも感じた。ただ、幸せとは常に幸福感を感じることではないということに救いを感じたこともまた事実だった。 脳は物語を作りだすということを踏まえ、今後は自分自身にポジティブな物語が作れるような考え方で過ごしていきたい。
0投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
狩猟採集民として長く暮らしてきた私たちは、数々の厳しい時代を生き抜いた者の子孫である。遺伝子を残すということが何より大事で、それ以外が瑣末にすぎない。 うつはバグではなく、脅威から自分を守るための反応で、決して性格ではなく、むしろ正しく脳が機能しているととらえるべき。炎症だととらえてよい。そして、その炎症の要因は、ストレスと肥満。糖尿病や肺炎の人に「しっかりしろ」と言わないように、鬱の人に言っても意味はない。 狩猟採集民が過酷な生活の中でもうつが少ないのは、日々の運動と仲間との交流が多いため。孤独感を感じたら、自分の思考パターンが偏ってるいないか学ぶべき。そして、幸福を追いかけないこと。
2投稿日: 2023.04.01
