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危機の正体 コロナ時代を生き抜く技法
危機の正体 コロナ時代を生き抜く技法
佐藤 優/朝日新聞出版
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総合評価

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    イスラエルがコロナの感染を防ごうとしているのは第二次世界大戦時のゲットーの記憶があるから。ユダヤjンのゲットーは環境の劣悪さで栄養、衛生上の悪さからチフスが流行して10万に異常死亡した。コロナでも同じことが起きるかもしれない。自国民に対する強権的な行動規範や個人情報の収集はゲットーでの悲劇いを再び起こしてはいけないという国家の強い意志の現れ。IT技術による国民監視は中国の方が徹底している。

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    投稿日: 2022.05.16
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    コロナ禍を中心とした日常の危機をテーマ としていますが、感じたのは池上彰氏のよ うな、「今、世界はこうなっていますよ。 これを知らずにノホホンと暮らしていては ダメなんだよ」と、より感度が高い人に向 けた解説本になっています。 池上氏の「知らないと恥をかく大問題」の ようにシリーズ化されていくのでは?と思 いました。 ただ佐藤氏の視点は鋭く、新しい気づきを 与えてくれるのは間違いないです。 先の見えない時代に、これから進むべき方 向へヒントを与えてくれる一冊です。

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    投稿日: 2021.12.10
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    既に世界的に広がりつつある格差と分断は、コロナによってさらに加速している。 そしてニューノーマルの声と共に起きる価値観の大きな変質と国家権力の強化は、この先の世界の行く末に大きな不安と恐怖を植え付けている。

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    投稿日: 2021.05.20
  • コロナ危機に対する日本型の解決策

    コロナ危機を「全面的な転換」と捉えるか、「すでに起きている変化の加速」と捉えるかで思想界が割れているが、著者は後者に与する。 元行政官で実務的な思考の彼から見れば、日本政府が法律や条例によって人の移動を制限しなかったのは、憲法の自由権の侵害を恐れたからではなく、訴訟を起こされた時の対応の忙殺を恐れたためで、官僚はこの種の仕事を嫌うと分析してみせる。 コロナ禍の「新しい生活様式」を、戦前の戦争遂行のための翼賛体制下の生活様式に重ねて論じるのは、ウイルス対策の強化が、国家機能の強化に容易に転じる恐れがあるためだ。

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    投稿日: 2020.11.15
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    我々が感じる危機は,あくまで表層的で独立した個体群であり,それらを有機的に結んだ群体として認識する必要があること,またそれらの本質は我々の内にある,と論ずる.一見すると禅問答だが,そこまで見通せている人材はこの国に一体どれだけいるのだろう.

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    投稿日: 2020.08.12