
総合評価
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powered by ブクログ個人的には鳥は苦手なのだが、鳥って健気だなぁと感心してしまった。それ以上に作者も健気ですね。カールは特に。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ川上先生、今回は小笠原諸島。鳥のことを話すには島のことを話さねばならず、島のことを話すには鳥のことから始めねばならない。(ちなみに、鳥と島の誤植はなかった。) タイトルからして、読まないわけにはいかない。その話術も、その論の展開も、そのトリビアの披露のしかたもみごと! 修飾や修辞を取り去ったら、全身の毛を刈られたスタプーみたいに、かなり痩せちゃうんですけど、ね。
8投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ世代が近いであろうことが予想されるユーモアを所々に散らし、鳥の生態や研究に言及する文章は非常に面白く退屈さを感じさせない。 ただ当たり前の話だが鳥が好きでなくては興味を惹かれないのも事実で、途中でその興味も少しばかり削がれてしまったように思える。 著者の活動や思いに応援の心を持つが、評価は少し辛めの星三つである。
0投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログえ、何この題名?と手に取ってしまった本 本物の鳥類研究学者なのに、なんともふざけたノリで色んなところから引用してきて笑わせてくる でも鳥については本当に勉強になりました 真面目に書かれた鳥類学の本だと読めないだろうけど、この本なら最後まで飽きることなく読めます!
0投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログタイトルが意外な感じがしたが、読んでいくとやっぱりそんなことはなく、著者は鳥を心から愛しているのだと理解できた。 鳥の研究と聞くとバードウォッチングのような感じでやっているのかなと思っていたが、実際は地道な作業や虫との戦い、現代人には到底住むことのできないような環境での生活、果ては害獣駆除まで。 そんな苦労をして鳥類の生態を世に広めてくれて感謝したい。 随所にジョークが混ざっているので、飽きずに読むこともできそう。
0投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ鳥類学者の生態というところは興味深く読んだ。軽妙な語り口は、好き嫌い出るかな…(私はちょっとお腹いっぱい)
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログニヤニヤしながら読了。 鳥類学者だからって、鳥だけが好きなのではなくて、様々な事物に守備範囲を広げてマニアックに語っている。 鳥の話に、メインカルチャー、サブカルチャーなんでもかんでも織り込んで、読み手の興味を失わせることがない。 兎に角楽しい、鳥エッセイ。
0投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
This is 鳥類学者の楽しい生活。 周りに鳥が好きな人はいても、鳥類学者はなかなかいないに違いない。そんな皆様のために鳥類学者とはどんな者かを詳らかにするエッセイ。古今東西のネタを引っ張ってくる語り口についつい夢中になって読めば、いつのまにか鳥類学者が友だちにいたような気がしてくる。そして研究って面白いな! という気持ちになる。キョロちゃんの考察は声を出して笑いそうになった。大変高度なお遊びである。ほかにもリンゴジュースの裏切り、吸血鬼、回し車などインパクトのあるツカミから研究の日々へとつながる文章は次へ次へとページをめくる手を止めさせない。 小笠原の島が噴火するのに一喜一憂する。なぜなら、島が誕生して生態系がどうなるのか観察するチャンスだから。鳥類学者とは名乗るが鳥だけを見ているのではなく、植物やほかの動物たちもひとつなぎで観察し、必要に応じて保護する。生態系という奇跡のバランスを知ることの大切さや喜びが詰まっている。鳥類が好きでたまらなかったから鳥類学者になったのではなく、ちょっとしたきっかけから鳥類学の道に踏み込んできた著者。受動的とはいえど目標を持って進む著者の姿は、ひとつの人生のモデルにもなりえる。
0投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ軽く読めてその分野に興味が湧く、それが、専門家の書くべき一般書の目的だとすれば、この著者の文体は本当にポンポンポンポンと軽妙で所々笑えて、きっちり目的を達している。 ただし、フィールドワークのドキドキワクワクするところだけを切り取った嫌いがあるので、実はフィールドワークのその後の分析とかじみーな仕事がメインなんですよ、と最後に正直に書いてある。そりゃ、そうですよね。 『鳥類学者無謀にも恐竜を語る』が面白かったので、本書も読んでみた。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ『トリノトリビア』をジャケ買いしてから、川上さんの本に興味が出て買いました。 鳥類学者の研究にまつわるエッセイは、鈴木俊貴さんの『僕には鳥の言葉がわかる』に続いて2冊目となります。 小笠原諸島の鳥を研究対象とする著者が、鳥にまつわる生態系や環境問題に加えて40代後半以上が身近に感じるモノたちを連ねて、楽しく書かれていて、すらすら読めます。 小笠原諸島に行ったら、アカポッポを探します。
0投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログジョジョ、ガンダム、デビルマンネタなどが話に織り交ぜられていて、世代だったら余計面白く読めるんだろうなぁ。 文章は個人的には‘文を読んでる’というより‘話を聞いてる’感覚に近かった。 鳥について知らなかったことが書かれているのはもちろんのこと、カタツムリが植物でいう果実と種子のはたらきをしていることや鳥類学者なのに植物の話が多いのが驚きだった。 鳥類学者という仕事の内面的なことまでわかると思う。
0投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ鳥類学者のフィールドワークの大変さや鳥類学の有用性などを、とにかく面白おかしく知ることができた。 鳥たちの楽園である島は、必ずしも人間にとっての楽園ではなかったり。島での調査があっという間に灰燼に帰してしまったり。 いや~大変なお仕事だぁ〜。 キョロちゃんに関する脳内講座では、学者さんの思考過程を楽しくなぞらせてもらった。キョロちゃん、ナマズ丸のみの可能性、、、!? 受動的に鳥学道が始まり、舌先三寸と八方美人を駆使して、受け身の達人として、多くの仕事を引き受ける。でもそこには情熱もあって。心と体のフットワークの軽さに感心する。そこにシビれる!あこがれるゥ! そして何より 鳥、、、めっちゃ好きですやん。
79投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ鳥類学者。 存在しているだろうと言う事は想定しても、実際どんな人かは知らない? 著者は偶然にも自分と同い年。 なので、彼の自虐がストレートに伝わり面白かった。
0投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ読書会の課題本。本読みなのでタイトルだけは知っていましたが、初読。カバーにある著者プロフィールから、1973年生まれの少し年上の方と把握。その年代に向けた小ネタがちりばめられた、鳥類学エッセイでした。他の年代の方はこの小ネタをどう読んだのか、聞くのが楽しみです。
70投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ488カワカ 生物学の中でも哺乳類、魚類は資源の価値があり専門職に就く方は多い。一方鳥類を専門は…日本鳥類学会の会員が1200人(日本の人口を1億2千万とすると10万人に1人)さらに職業的研究者は1.2割だそうで、120~240人程度。そんなレア度の高い鳥類学者の川上氏が過酷なフィールド活動、地味なデスクワークを汗と笑いで語る自然科学エッセイ。 川上和人…1973(昭和48)年生まれ。東京大学農学部林学科卒、同大学院農学生命科学研究科中退。農学博士。森林総合研究所 北海道支所 地域研究監。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』『鳥類学は、あなたのお役に立てますか?』『あたらし島のオードリー』(絵・箕輪義隆)など著書多数。図鑑の監修も多い。 NHK、youtube等、出演も多く精力的に活動されている。
1投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログこのエッセイを読んでみて一番感じたのは言葉の選び方がうまく、鳥類学という馴染みのない世界のことでも時に突っ込んでみたくなったり、時に専門家的に書いてありメリハリがあって読みやすかった。 途中で紹介のために鳥のイラストがあるけれども、鳥の名前のをほとんど知らない私はスマホ片手に名前を調べながら読んでいたが、調べながらの方が鳥がどんな色をしているかなど詳しく知ることができてよかったとかんじた。 途中で某お菓子の鳥について真剣に考察しているときには笑ってた
13投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ挑戦的なタイトルが面白いだろうな、を予感させて読んでみる。 文体が結構異質なのとちょいちょいある飛躍した調子が、わからない人も多かろうとヒヤヒヤしながら読み進む。 2度訪問したことのある小笠原が多くのシーンの舞台だったが、私が行ったことのあるような人が住むエリアではなくて掛け値なしの原生林だったり、自然そのもののエリアなので、見てきたところは「整地された」自然だったのだなと思い返す。 「美しい大自然」「母なる自然」のようなイメージは、自然の光の側面だけの綺麗事である、という行は、行ったものにしかわからない真理なのだろうと思った。 生まれるものがあれば朽ちて行くものも同数あるのだ。 学者はタフでなければ務まらない、を強く感じる本。
5投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ無論、私はおにぎり屋の跡取りではない。鳥類学者だ。 小笠原諸島行きの船の中で、おにぎりの具が嫌いな梅干しであることにぶちぶち言いつつワイルドな研究を軽妙に語る。 あなたには、鳥類学者の友人はおられるだろうか。多くの方にとって、答えは否だろう。原因の半分は鳥類学者がシャイで友達作りが下手だからだ。残り半分は、人数が少ないからである。 日本鳥類学会の会員数は約1200人。日本の人口を1億2千万人とすると、10万人に一人。つまり、10万人の友達を作らないと鳥類学者と仲良くできないのである。 対象が異性であろうが鳥類であろうが、憧憬の念は知識欲を喚起する。異性を研究しすぎたものはストーカーの汚名の元に逮捕されるが、鳥への興味は学問に至った。 私は流行に敏感である。いち早く花粉を捉え、誰よりも遅くまでこの身をティッシュボックスにゆだねている。毎年春になると、そろそろ製紙業界から感謝状が来るのではないかとそわそわの日々を過ごしている。 森林総研ではプレスリリース用の資料を一カ月ほどかけて用意する。資料を記者クラブに送ると、興味を持った記者から連絡があり取材を受ける。 「小笠原のヒヨドリは本州のヒヨドリとどう違うのですか?」 「少し茶色いです」 「それだけ?変わった行動とか形態とか、特殊な進化は無いのですか?」 「すみません、ないのです。普通の鳥です」 「ない……の?」 「ない……の」 ガッカリする記者が気の毒になり、血を吸うとか空を飛ぶとか話を盛ろうとも思ったけど、この普通さこそ今回のポイントである。 ラストではまさかのジョルノ・ジョバーナww
1投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ面白い! もう、語りがとても魅力的。面白い先生の生物の授業を受けている感じです。 カールに話も最後まで聞けてよかった笑
19投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログバード川上の本。何年か前に聞いた子ども科学電話相談室でのダイナソー小林とのやりとりが好きすぎて興味を持った。 失礼ながら鳥類学者って鳥だけ調べているのかと思ったら、植物にも虫にも長けてらして驚いた。自然を研究する人たちは幅広い生態系の知識が必要なのね。 そして表題とのギャップ。なんだ鳥オタクじゃんという。オタクも推しだけじゃなくて、推しを取り巻く全てのことを知りたくなるもんね。分かる(?)。 キョロちゃんの考察でワクワクしたり、耳の中に(自己規制)が入った話でゾワゾワしたり、フィールドワークの話が沢山詰め込まれてて面白かった! 次はダイナソー小林読むぞ!
0投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログ面白おかしく描かれているけれど、チョコボールのキョロちゃんの生態についてまで考察(こじつけ?)できてしまう、鳥類学者ってすごい!
12投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログラジオの子ども科学電話相談で軽快な語り口を披露した、バード川上こと川上和人さんの本。 ダイナソー小林(快次教授)と並ぶ、界隈の二大アイドルの片翼・川上さんであります。 その川上さんの本が面白い、というのは、この数年きいていたけど、なかなか機会がなかった。 ようやく機会を得て本書を手に取った。 不思議なタイトルだけど、中もけっこうすごい。 サブカル例え話は私には半分ほどしか分からず。 バッタを倒したウルド前野さんとか、土屋さん(哲学屋さん)の本を思い出した。 もう少し学術話が見たかった気もするけど、これは一般人向けに敷居を低くした入門書なのかも。 読み終わると、カールが食べたくなった気がします。 うちは西日本なのでまあいつでも食べられるわけですが。 そんな特権階級だったことを思い出させてもらいました。笑 余談 哺乳類はもともと夜行性だから、地味な色の生き物が多いとのこと。へーへーへー。
2投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ題名に始まり文章の書き方もちょっと、ウケ狙いが過ぎる部分はありますが、そのおかげもあり非常に読みやすいです。鳥類学者って想像以上に行動力や体力が必要なんですね。
0投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ独特のノリの文章のお陰で、楽しみながら各項を読めました。島への上陸や調査はロマンというのか?とにかく読んでてワクワクしました。キョロちゃん考察も面白かったです。
6投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログ感想としては、めっちゃ鳥好きやん、が最初に思い浮かぶ。 こういう本を自分も書きたいなと思う。日頃の自分の仕事や、自分の仕事の体験を切り取って面白く描く。他の人が気付きにくいことを伝える。ユーモアを交えて書く。面白くて気付きになる記事とか本を書きたい。 森見と似たような文体やなと思った。列挙の時に3.4個目からふざけ出す点とか、めっちゃふざけた内容をいかにも真面目なトーンで説明したりとか、自虐の中に自己肯定があったりとか。伝えたいことは伝わるようにかく。しかも面白く書く。そんな方針がありそうで良い。 この人はいっぱい本を出してる。たしかに売れそうな本やった。他にも読んでみたい。まあでもゆっくりでいいかな。 今回、エッセイ?をちゃんと読んだのは初めてかもしれん。思考の生理学はエッセイかもしれんが。こういう本を自分は書きたいと思ってるんかもしれない。いっぱい読みたいと思う。 今回の読書は堅苦しくなく、楽しく、気づくことが多くてとてもよかった。
1投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログタイトル買いした本。 絶妙にわかんないネタが挟まることもある。 チョコボールでお馴染みキョロちゃんについての考察はわりと面白かった。 こういう科学的、生物的なものは発表された論文を報道でチラリと見る程度だったけど、その裏にある研究の様子が覗けて面白かった。
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ川上和人「鳥類学者だからって、鳥好きだと思うなよ」読了。シジュウカラとか野鳥を見かけるのが好きだ。そんな中タイトルが気になって読んでみた。鳥類学のイメージは勝手ながら地味でレアな感じだったけど、著者のキャラと体験記には抱腹絶倒で読んでいて楽しかった。それでいて鳥を介して様々な自然環境に想いを馳せる事ができ、一度に二度おいしい思いができた。良書。
6投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ無人島の生態系の独自性を保つために1週間前からフルーツ禁止とか、鳥の糞は黒いところが糞で白いところが尿とか、強ければ血だけじゃ無く肉ごと食べた方が効率がいいから吸血生物には弱いものが多いとか、今まで疑問にも思ってなかった新しい知識が増えて面白かった。
0投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログジャンルはなんでしょう? お仕事体験談?ノンフィクション?いや、フィクションもあるかも・・・。 なんて、とても楽しく読めた。 昭和感たっぷりの、逆に知らない人は勝手に置いていく我が道を進む態度に好感を持つ。 知る人ぞ全く知らない鳥類学。 あってもなくてもいいのかもしれない鳥類学。いや、ないと気付かぬところで足掬われそうな、そんなニッチな学問。 楽しいから再読中。 恐竜も読むよ。
0投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった!!! 川上さん、かなり文章を書くのがお上手。 ユーモアたっぷりな書きっぷりに、スルスル読めてしまう。 内容はしっかり鳥の本。学術的なこともたくさん書かれていて、この方の本じゃなければ絶対途中で読まなくなると思う。 研究者としての日常とか、そんな裏話的要素もまたおもしろい。 他にもいくつか本を書かれているようなので、ぜひ読んでみたい。
0投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログ終始親父ギャグが続き、何を伝えたいのかわからない 読んでいて疲れるので半分で断念 しばらく寝かせます
2投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ借りたもの。 新潮文庫100冊( https://100satsu.com/ )2024に取り上げられたので。 ハードカバー版を読了済み( https://booklog.jp/users/Liber_mihi_opus_est/archives/1/4103509112 )だが、改めて。 日本人のソウルバード“ウグイス”について。 日本人が思っている“ウグイス”は亜種であって、基亜種は小笠原諸島のハシナガウグイスであるそう。 それをケンシロウ(ハシナガウグイス)とラオウ(本州のウグイス)に例える等……オタクネタにひっぱられる。 文庫版には 「特別収録 西之島・淤能碁呂絵巻」と「文庫版あとがき」が収録。 西之島での噴火活動が落ち着き、生態調査へ行ったとき、上陸したのが二番手だった事に敗北感を感じていた模様。 “二番じゃダメなんですか?ダメなのです!”(p.256) そんな下心にもネタを飛ばしていた。 …ハードカバー出版時、スナック菓子・カールの販売が、東日本での生産・販売を終了した事をつらつらと語っていた(違)。 2024/8/13 スナとマロンの読書会14「夏の本」にて発表。 https://cluster.mu/e/ff27dc12-eeac-4446-ad1a-f89be76883b2
0投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログブクログ投稿で発見。 そして、タイトルよ。 ジャケ買いならぬ、タイトル買い。 タイトルのインパクトはもちろん 内容も面白かった〜。 鳥の生態系や特徴、無人島や火山島についてなど、語り口調が面白くて一気読み。 時間は空間と同じく、生態系に存在する資源であるって言葉は印象に残った。
29投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ書き口が巧みで笑ってしまう。軽くておもしろいです。研究のためなら絶海の孤島から熱帯雨林まで。過酷な環境で知への探求が止まらない。極めるってかっこいい。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ本屋でタイトルに一目惚れして購入。 鳥類にまつわる話をチャーミングに軽快に語るさまがとても面白い。ときおり挟む冗談やカルチャーな例えが、学問をすごく身近にしてくれる。 個人的に好きなのは鳥類学者を志したエピソード。筆者は受動的だったというけれど、目の前のことをひとつずつ、誠意をもって歩んできたんだということがうかがえる。 すでに多くのレビュアーが言っている通り、本当に鳥が好きなんだなぁと思いながら読了。
0投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログ研究調査の大変さを思わせぬ軽快な語り口で鳥や自然のうんちくを教えてくれます。 それにしても、言葉遊びがすごい。多分その殆どに元ネタがあるはずで、わかるものはニヤリとするが、わからないものはもどかしい(検索してみたりして)。 飽きさせない1冊でした。
17投稿日: 2024.05.23
powered by ブクログ鳥に関する知識がたくさん入っていておもしろい。専門的な知識というよりは、日常生活に絡めて話が進んでいくため、読みやすい。
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ鳥類学者の饒舌・変幻自在なエッセー。自身の経験や思い出にとどまらず、アニメや漫画といったサブカルまで取り込んで、予告なしに話は飛躍しながら研究の日々を紹介してくれる。まあ、個人的には話が飛びすぎな気はするけれど、筆者は小笠原諸島・西之島の調査にもかかわっており、特に意外に厳しいフィールドワークの世界はなかなか興味深かった。
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ途中で放棄。 難しいわけではなく興味深いのだけど、何せ私が鳥に詳しくない。挿絵なり写真があれば読み続けられたかなあ。
0投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ鳥類を、いかにして追いかけて研究をしているか。 コミカルな何か、になってしまっている内容でした。 大変な事もあり、地味な作業であり、な 研究だと思うのですが、要所要所に 分かりやすくというか落ちがあるというか、な 書き方をしているので笑えます。 言われてみれば、対象が鳥だからこそ ストーカーにはならない、という現実。 観察鑑賞が好きで、文章にまとめ上げられるなら こういう仕事は向いているかも知れません。
2投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログ鳥の種類、生態、分布、歴史について、面白おかしく教えてくれている教科書です。 本書の中に出てくる小気味良い小ネタの挟み方に笑いのセンスを感じました。 川上さんの鳥への愛を感じる本です。
1投稿日: 2024.03.15
powered by ブクログ◯印象に残った話 鳥類最大の特徴 アカポッポとノネコ 鳥の糞と尿 三前趾足 ・美しいだけの自然なんてない。 ・環境保全は経済も治安も安定した社会においてのみ、安心して推進されるものなのである。
0投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ面白かった! 親しみやすい語り口で鳥類学者がどんなことをしているか語ってくれる。 くすりと笑えるような部分が多かったけど研究がいかに過酷か描写から伝わってくるし、タイトルの通り筆者は鳥が好きなわけではないと言ってるけどなんだかんだ好きだと思う。 ポップなデザインの表紙とタイトルだから内容はライトめなのかなと思ったけど、初めて知るようなことも沢山出てきて内容もしっかりしている。
2投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログ鳥類学者の著者が、日々の研究の様子やフィールドでの苦労話を面白おかしく紹介した本。 口が悪いというか、奔放な表現も多いが、楽しめた。 サバイバルなフィールド調査では共同研究者の存在が益々重要かもしれない。
35投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルを見た時は鳥類学者だけど鳥をディスるような内容の話なのかなと思ったが、実際はめちゃくちゃ鳥のことが好きじゃないとこんなに内容書けないやんと思った。 調査のために水泳を習ったり耳の中に虫が入っても 鳥の生態を知るために行動するほど鳥への愛がある人だと感じた。 またある鳥を保全するためにその鳥類を食い尽くそうとする生き物を駆除してもまた別の生き物がその鳥を狙うなど一度できてしまった生態系を崩そうとすると副作用のようなものが起きてしまうんだなと 感じた。
6投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ面白かった。 ごりごりの文系だから研究とは縁もゆかりもないけど、ギャグセン高おじさん!みたいな作者の書く文章が、なんというか、色鮮やかですごく良かった。 少し前に野鳥を保護してから鳥の魅力に気づき、今や実家に鳥3羽いるくらい鳥大好きなので、鳥類学興味あり。
3投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログ鳥類学について、とても楽しくユーモア溢れ語るので、ついつい引き込まれてしまう。著者の面白キャラが凄かった。 気軽にスラスラ読めてしまう。 面白いだけでなく、研究については真面目にためになる本だった。
19投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学で生物学を専攻していたので、教授やら友人やらの顔が浮かんでくるようだった。 理学系でも生物学の教授(特にフィールドワークする人)って声が大きくて明るくぶっ壊れてる人が多かったけど、うちの大学だけでもなかったんだな、やっぱり……。
0投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ著作にこんなタイトルをつける御仁の語り口が、面白くないわけがない。鳥類の研究を「なんの利益にもならない高尚な学問」と豪語する、ようすのおかしい(褒め言葉)鳥類学者が、面白おかしく自分の研究を語る、そんな本。 主に小笠原諸島諸島の鳥たちについての研究結果やフィールドワークの悲喜交々、かなり実践的な擬似的ブレインストーミングが始まったかと思えば、各章に散りばめられている往年のアニメや名作映画のネタにクスッと笑わせられ、さらには世界的な環境破壊から貧困までに思いを馳せることができる一冊です。 とはいえ、鳥が好きだと思うなよ、という言い方には、やっぱりなみなみならぬ鳥への愛を感じるんだよなぁ。 鳥への好悪にかかわらず、おすすめしたい一冊。
0投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログ(「BOOK」データベースより) 鳥類学者、それは神に選ばれし存在である。スマートな頭脳に加え、過酷なフィールドについでも出張できる体力が必要なのだから。かわいいメグロからの採血。噴火する孤島への上陸。ある日は吸血カラスの存在に驚き、ある夜は蛾の襲来に震え…。美女たちよ、わたしに近づくな。やけどするぜ。生き物を愛する人にも、そうでもない人にも、絶対に楽しめる、汗と笑いの自然科学エッセイ。
0投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白すぎる。電車などで読むときは要注意。 鳥や動物に興味がなくても面白いと思うが、野鳥好きにはもうたまらない。 随所に織り込まれる小ネタ(一部拾いきれないネタもあったかも)に思わず吹き出してしまう。と同時に、自然の本当の姿、人が自然とどう関わっていくべきかについても考えさせられる。 著者が鳥類学者になった経緯からも学ぶものがあった。 自分の意志ももちろん大切だが、与えられた仕事を着実にこなすこと、すると仕事が仕事を生んでいく、ということを改めて教えてもらった。
3投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とか言いつつ、鳥好きなんでしょ〜と思いながら読みました。 冗談をいれながら(少年漫画のネタは分からなかった汗)鳥類学者あるあるの話に思わず吹き出しながら読みました。 無人島での鳥類観察が想像を絶する過酷さに驚きました。
0投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログ軽妙な語り口が椎名誠を思わせる。例え話3つのうち必ず1つ嘘が混ざっていて、子どもが読めば大人になってから「あれはこういう意味だったのか!」と、人生で2度楽しめる名著。メタ視点を強化したい方におすすめ。
0投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログこの本は、鳥の知識を学べるだけではなく、ユーモアたっぷりな鳥類学者 川上和人さんのお話を聞くことが出来ます。 クスッと笑える話が多く、読み進めていくのが、楽しい本でした。
0投稿日: 2023.08.12
powered by ブクログNHKの子ども科学電話相談でも、小さい子相手に上手く説明する方だなぁと思ってましたが、書籍でも軽妙にネタをはさみながら話を展開されますね。知的好奇心が満たされる本でした。私は好きでしたが、ネタの頻度は人によってはくどく感じるかも。 「バッタを倒しにアフリカへ」と続けて読んだので、自分の中で研究者=愉快な人たちのイメージが形成されつつある。
0投稿日: 2023.08.09
powered by ブクログ鳥の知識にも鳥以外の知識にも笑わせてもらいました。ちょこちょこ入ってくるネタが秀逸で、かつちょっと変態チックでスイスイ読めた。好きな章は鳥類学者、かく考えりの第4章
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ休むことなくギャグが盛り込まれているのでちょっとくどい。 鳥を含め、生物の話、調査が分かりやすくその点は読んでいて楽しかった。 むしろところどころにネタを散りばめられているから面白く読み続けられるような気もする。 多いけど。
0投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログ研究エピソードのドタバタかなぁと思ってたら、ちゃんと学術的な話の方が多い。 ただ、年代が近いからか、所々に挟んでくる小ネタがビンゴでハマって、ププッて何度も笑った。 文章がテンポよくって、クラスにいる超頭いいおしゃべり君と話してるよう。
0投稿日: 2023.06.01
powered by ブクログちゃんと学術的なのに、往年のアニメやドラマを例えた言い回しが面白おかしく、内容がすっと入ってきました。 章ごとのオチも見事で、この人、本物の天才! なのに、鳥類学者になった経緯が受動的で意気込みとか気概がないのが身近に感じられて、肩の力を抜いて読むことができます。
0投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログ小笠原での調査、外来種の影響、骨などの形態と仕組み、メディアへの対応…なるほど!や鳥類学者というのはこういうことをしてるんだなぁと、と思った直後に、 のび太やジョルノ、死兆星が目に飛び込んでくる…。 アニメやゲームが好きだとより楽しめる、くだけて読みやすい内容が箸休めに良かった。 「対消滅」は五島某氏のトンデモ本が元ネタ…?わりとマニアックなネタもあるのかも。
0投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログ鳥類学者のエッセイ。 想像以上に体を張っている印象。 アニメや映画や有名人の例えは、全くわからない。 恐竜も好きなので、『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』を読んでみたい。
1投稿日: 2023.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
笑った。すごく面白かった。 ベロンベロンに酔っ払って公園のチェーンに足を引っ掛けて顎を強打。同僚に、両耳から血が吹き出したのを見て死んだと思った、と言われた話は面白すぎた。無事でよかった。 フィールドワークのため無人島に行って耳に虫が入って一晩悶えたり、口や鼻に入ってくるコバエを鶏肉と思ってやり過ごそうとする精神、普通だったら、うわぁ最悪・・と思う事も言葉選びとテンポが絶妙で笑ってしまう。一気に読むと後半少し飽きてしまったので毎日少しずつ読む方がきっと楽しめると思う。 鳥の話を読んでいるはずなのに著者の情報がどんどんインプットされていく。訓練でスタローン顔になり、バイクに乗って、カールが好きで、たぶん美女も好き、西之島新島と一日違いの誕生日。鳥への興味が湧く前に著者に魅了されてしまった。チョコボールのキョロちゃんについての考察やラートで転がる話、英語が苦手な話も面白かった。
19投稿日: 2023.03.20
powered by ブクログ軽妙な語り口でスラスラ読める鳥類フィールドワークエッセイ。生物知識ゼロでも楽しく読めるくらいにかみ砕いて、分かりやすく短く区切って書かれているので、隙間時間に数分で読み進められるのがよい。 シャアザクとジオングに例えて、なぜある種の鳥の頭が赤いのかを説明する下りは面白さと成程感が同時にやってきて感動した。 野良猫駆除の下りなど、軽い文章で書きつつも読者に考えさせるように書いていてちゃんと面白さだけじゃない部分も含めてよかった。
0投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログ著者の語り口に慣れるまではちょっと面倒なのですが、慣れると難しい内容もするする読めることに驚きました。 NHKで特集された西之島の上陸調査のドキュメントを観ていたこともあって、ああ、あの中に川上氏もいたのかと思うと、興奮しました。 学校の授業では聞けない鳥の生態の話や研究の話も面白かったです。
0投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ・研究者の失敗談ってどこか突き抜けてておもしろいな。『バッタを倒しにアフリカへ』でも同じこと思った。 ・キョロちゃんの生態について考察するくだり、論文の組み立て方のデモンストレーションにもなってて楽しい。 ・最後の章にぐっときた。きらきらした夢がないまま受け身で研究者になるのも、それはそれであり。
0投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログ鳥類学者のフィールドワークや固有種を守るための活動などを読みやすく教えてくれる良い本だと思います!文章はウケを狙いすぎな所が好き嫌い分かれるかも?
0投稿日: 2022.12.22
powered by ブクログ鳥類学者の川上和人先生が、面白おかしくご自身のフィールドワークでの体験や日常生活において考察したことをまとめたエッセイ。噂には聞いていたが、これほどまでとは。たたみかけるようなギャグの応酬、冗談みたいなフィールドワークでの虫との死闘が繰り広げられ、人魚にメガネを献上し、泥酔した挙句死にかける。キョロちゃんにも鳥類学者的思考で迫っており、生物に興味がない読者も意識した本です。『くどい』と感じるか、『面白い』と感じるかは人それぞれの内容です。しかしながら生態系保全のことも多く記述されている点、鳥類以外にも生きものが登場する点でも非常に良い本だと思いました。どうしても著者の軽妙な文体に目がいってしまいますが、本質はそこではない。非常に共感した一文を挙げます。『世界の平和と経済的安定こそが、生態系保全の礎なのだ』。もっと著者の書かれた本を読んでみたいと思いました。
1投稿日: 2022.11.27
powered by ブクログとにかくダジャレやギャグが盛りだくさん。ツボが合う人は合うし、合わない人は苦しいかも? とはいえ、生き物に関する知識量はさすが学者さん!読んでいて、へー!!!の連続で、私は終始興味をそそられる内容でした。
1投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バッタを倒しにアフリカへも面白かったけど、これもまた鳥類研究に奮闘する学者の苦労話盛り沢山で面白かった。 何事も何かをとことん極めて追い求めている人の話って面白い。 勝手なイメージだけど、鳥類学者は森の中でじっと静かに双眼鏡構えてる感じかと思いきや断崖絶壁をよじ登り、荒波を泳いで越え、耳の中に虫が入って大パニックになり…と凄い大変なんだなと思った。 川上さんの他の本も読んでみたいな。
1投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ鳥類学者の著者がその知識を余すところなく著した作品。といっても全然難しくなくてむしろ笑える本になってる。
0投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログところどころにアニメの話題が出て、ひょうきんさがあり、鳥の専門的な話もあるが難しくなりすぎず読みやすかった。吸血カラス、リアルキョロちゃんの話が1番印象的で、作品として素晴らしいので是非アニメを見てくださいと声を大にして伝えたい。小屋ですが、木の上に住んでますし、色々パクパク食べてます笑
1投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かったです。 独特の表示で、とても楽しく一気に読めました。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
8投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログ鳥に関するマニアックな研究のトピックを、ユーモアと親しみやすさを交えて軽快に紹介してくれる楽しい一冊。 断崖に囲まれた南硫黄島での調査、鳥に喰われて少ない確率で排泄されることで生息域を広げたカタツムリ、ウグイスの学名など、この本を読まなければ知ることのなかっただろう知識がたくさんあった。
0投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ川上和人さんの作品は、笑いがありとっても面白いです! もちろん鳥類学なので鳥のことは詳しく書いているのですが、そのことだけダラダラ書いていると飽きてしまうので笑いが入っていて読んでいると止まらなくなるほど面白いです! 本が苦手な人でも面白く読めちゃうような本です! ぜひ読んでみてください!
5投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログ#読了 ずっと読みたいと思ってて、いざ読んでみたらめちゃくちゃ面白かったー!タイトルから予想される通りの軽い語り口が読みやすいし、所々というか随所に差し込まれるオタクっぽさが親しみやすかったです。著者さんがおしゃべりってのがすごくよくわかる本だった。 鳥についても、読んでいるうちにどんどん興味を引かれていったし、ど素人にもわかりやすく書かれているのがありがたい。 今まで気にもしてなかった学名にも今後注目してみたい。 もし続篇みたいのがあれば、ぜひ読みたいと思わせられる一札でした!
0投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログ\至高の理系エンターテイメント/ 私がこの世でいっっっちばん!大好きな本です。 この本の魅力は、なんといっても!炸裂する川上先生の語彙力パレード!!!川上Worldが最高というか、ファンタスティックすぎて、秒速単位で爆笑。至高の理系エンターテイメントです!!! 騙されたと思って、目次だけでも見てみてください。最高です。試し読みでも爆笑不可避です。
2投稿日: 2022.09.15
powered by ブクログ私たちが想像する『学者』の考え方、話し方を遥かに上回っており、鳥類学の知識も面白かったが、文章の書き方がとても面白かった。 ただ説明が多く、私は集中しづらかったので(私の集中力の問題、、)☆4。
0投稿日: 2022.09.12
powered by ブクログこのタイトル、最初は「バッタアレルギーだけどバッタを倒しにアフリカにいった人の鳥バージョン」なのかと思ったけど違ったらしい。 筆者は幼少期から鳥が大好き、というわけではないらしいので、まぁ間違ってはいないと思うけど、もしかしたら「鳥好きを自認していないお前らだって鳥のこと知れば自分が鳥好きなことに気づくはずだ」という意味もあるのかも、と思った。 確かに爬虫類や虫やネズミがダメな人は見かけるけど、ピンポイントに鳥が嫌いっていう人には会ったことがない。私もメグロのことは知らないけど、ピカピカを見かけたら可愛いなと思う(佐賀県民) 全体的にはサクサクと読みやすい文体だが "個々にはキャラクターの弱いアイドルも、グループなら人気が出ると毛利元就が言っていた。" "たとえカーミラのような美女だとしても、やはり血を吸われるのは勘弁である" というように、故事成語や文学作品、ひいてはアニメ漫画映画俳優ゲーム特撮ヒーロー怪獣…本当に多種多彩に引用してくるので、読むたび「知らん!!」と脳に負荷がかかる人は一定数いるかも。 もし元ネタが分からないユーモアや洒落が出てきても、深追いせず読むのをおすすめする。分からないままでも笑えるところは笑えるので。 個人的には、キョロちゃんの嘴や足の形からその生態を大真面目に考察してる回がふざけてて好きです。
0投稿日: 2022.09.07
powered by ブクログ付録のしおり目当てに、本屋さんで購入。 買ってから、「新潮文庫ってもれなく紐ついてるじゃん」と気づいた。 「クッパ弱い説」と「野生のドラキュラ褐色説」と「リアルキョロちゃん考察」が印象深い。 知識があると、妄想も楽しくはかどるという、良い例だ。
1投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ傍目には地味に思える鳥類学を華々しく愉快に伝えてくれるエッセイ。一方、学術的な話は根幹にあり、その冒険譚は、小説とは一線画するところだ。幅広く興味をそそられる本。2022.8.26
0投稿日: 2022.08.26
powered by ブクログ鳥類学者・川上和人氏、汗と笑いと明治のカールと、自然科学の愉快なエッセイ。 主な研究フィールドは小笠原諸島。出張先はジャングルから無人島まで。一見華々しいが、それは、地道な研究の一面。気力と体力と時の運とダジャレセンスまで必要な過酷なお仕事なのです。 鳥類に対する愛も自然化学に対する献身も峰不二子ちゃんに対する憧憬も、みっちり詰まった一冊。 それにしても驚くべき知識量。文学系もかなりお好きなご様子。 東日本からカールが絶滅して久しいですが、代用品で乗り切っていきましょう。 作風が、HまわりMめろんさんと似ているのでは、と思いながら読みました。
28投稿日: 2022.06.06
powered by ブクログフィールドワークを主な活動にする学者は陽気なのか、学者というより冒険家の書いたような楽しい本です。ただし1行おきにボケてます。ツボが合えばいいけど、今面白い事言ってるよ感、愛想笑いするのにかなり疲れました。鳥という生き物の神秘性だったり、環境保護活動の尊さなんかは素晴らしく、面白いのでのめり込みたくなるんですが、脱線するからイマイチのめり込めず。。実は凄い人なのに話しぶりからそうは見えない、少し苦手な親戚のおっちゃんみたいな本でした。本筋が面白い分惜しかったなー。
1投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログ軽妙な文体で読みやすい。 筆者の失敗談?も笑える仕上げになっており、 夜寝る前に、何も考えずに読むのに丁度良い一冊。 何も考えずにというのは、もちろん良い意味で。
0投稿日: 2021.11.14
powered by ブクログ鳥類学という学問書ではあるのですが、面白すぎます。巷にいる身近な鳥のことから、本土から離れた島の鳥まで、笑いながら学べます。
0投稿日: 2021.11.13
powered by ブクログ表装からしても面白おかしい楽しいエッセイかと思ったら、予想に反してがっつり鳥類の調査や研究のお話だった。 まあ作者が東大出の学者さんなんだから当然といえば当然なんだけど‥。 ユーモアいっぱいのこういう本があればいいんだけどなぁ。
0投稿日: 2021.10.16
powered by ブクログこの界隈ではすでに有名ではあるが、相も変わらずの川上節である。 本書は短めにまとめた研究してる中で気になることや生物学者故の困り事やカールなど、他よりもエッセイ要素が大分強い印象。いやエッセイなんだけども。 言葉巧みに面白おかしくこの文章を書けることは本当にすごいと毎度思う。
1投稿日: 2021.10.15
powered by ブクログ鳥類学者さんのコミカルなエッセイ。鳥についての知識より、作者さんの言葉選びのセンスにひたすら帽子を脱ぐことになった一冊。鳥類研究への情熱もさることながら、本好きとオタクが染み出してる笑 キョロちゃんの考察やりんごジュースの話、まじめなとこだと鳥とかたつむりの話がお気に入り。 ハムスターくるくるのようなスポーツ、ラートに興味をそそられた。
5投稿日: 2021.09.29
powered by ブクログつまりこういうちょいちょいオタネタや自虐ネタを挟み込みつつ丁寧に生物学とかを説いてくる理系の本は流行っていたのね。私がよく知らなかっただけで。大体同年代なのでネタも消化よく、読みやすい。 絶海の孤島が青い海と空に囲まれた風光明媚な場所ではなくハエのすくつとして印象づけられている話など、体験と研究内容とネタがよく調和して興味深かった。
2投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログバード川上先生のエッセイ。鳥の研究ってどういうことをやっているのかが良く判ります。判りますが……自分の好みとしては、事実とダジャレのコンタミ状態な箇所が多いのが読みにくい。いや、冗談を言うなというんじゃないですよ。冗談は書いても良いのですが、事実の羅列の中に冗談を入れられると、今まで書いてある事実も冗談なのではないかと疑う作業が入ってしまって、読むのに時間がかかってしまうのですよ……。
0投稿日: 2021.05.19
powered by ブクログあくまで鳥類学者としてのエッセイであり、鳥類に関しての知識がそこまで増えるものではない。著者の趣味やユーモアが溢れる軽妙な語り口は、読んでいて楽しい時もあれば、体調が悪かったのか内容が頭に入ってこなくなる時があった。
0投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログ鳥についての知識も鳥類学者についての知識も得られ、ユーモアも楽しい、というお得な本。特に、カタツムリが鳥に食べられて移動する話などはびっくり。 説明の中に冗談が織り込まれている文体で、個人的には面白く読めたが、合わないひともいるかも。
1投稿日: 2021.05.04
powered by ブクログ川上和人(1973年~)氏は、東大農学部林学科卒、同大学院農学生命科学研究科中退、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所チーム長の鳥類学者。鳥類学に関するエッセイ等の著書のほか、図鑑の監修も多い。 本書は、2017年に出版されてベストセラーとなり、2020年に文庫化された。 本書の内容は、鳥類学者としての、主にフィールドワークに関わるエッセイなのだが、特筆すべきは、科学エッセイとしての水準を保ちながら、1頁に一回は吹き出してしまうようなネタが満載という点である。単なるおやじギャグと言う向きもあろうが、そう切り捨てるのには憚られる幅広いネタとセンスは、一読に値する。(まあ、好き嫌いがあろうとは思うが。。。) また、上記の通り、科学エッセイとしても十分に楽しめるもので、パラパラとページをめくり直しただけでも、以下のような記述がある。 ◆「鳥の外見は、バードウォッチャーが識別しやすいように進化するわけではない。鳥自身がお互いに同種かどうかを見分ける必要があるのだ。そうしないと雑種が生まれてしまい、結局のところ不利益になる。このため、同所的に形態が似た種がいる場合、お互いを識別する特徴が進化しやすい。」 ◆「日本にノウサギがいて、月にツキウサギがいるとしよう。それぞれの種をお互いに野生化させうまく共存できれば、日本も月も2種のウサギがいることになる。この場合は各地域にいる生物の種数が2倍に増えただけで、特に問題がなさそうに見える。しかしその一方で、地域の生物相の独自性が失われていることに気付くだろう。元の状態では、地球と月のそれぞれが異なる独自の生物相を持っていたが、事後には両地域の生物相が同じになっている。たとえ1種も絶滅せずとも、地域ごとに固有の生態系があるという多様性が失われている。外来生物問題は、絶滅なき侵略というグローバリゼーションによる世界均質化の問題を孕んでいるのだ。」 ◆「果実はイブとニュートンと鏡に話しかけるナルシストのために神が作りたもうた訳ではない。種子分散を最終目的に、運搬の代償とするために進化させてきたものだ。果肉を報酬として種子を運んでもらうのが植物の戦略である。熟すと目立つ果実の色は、種子散布者に対するメッセージなのだ。」 ◆「我々人類が生まれる何億年も前からクラゲはクラゲだった。・・・何億年も同じ姿とは進歩のないやつだと思う方もいるだろう。私たちの祖先は過去数百万年の間に劇的に変化し、環境の変化に合わせて生活も体型も大きく変えてきた。・・・そんな中でブレることなく姿を保てたということは、原初の段階で彼らの形態が既に完成されていたことを意味している。・・・変化こそが流転する世界で生き残る術のようにも言われるが、完成体に至っている生物にとっては戯言に過ぎない。」 著者は「はじめに」で、「実利の小さい学問の存在理由は、人類の知的好奇心である。・・・しかし、好奇心があってもきっかけがなければ、興味の扉を開くどころか扉の存在に気付きもしない。鳥類学者を友人に持たぬことは、読者諸氏にとって大きな損失である。そこで、・・・鳥類学者を代表し、その損失を勝手に補填することに決めた。」と語っているが、その企てを達成するに足る一冊である。 (2021年5月了)
1投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログややマニアックな内容ではあるものの、語り口が絶妙でとても面白かった。 〝鳥が好きだと思うなよ〟とタイトルにあるが、鳥への愛がダダ漏れだと思った。笑えて、ちょっと泣けて…為になる本。著者の他の本も読んでみたい。また、解説を書いた谷村志穂さんの本も気になった。
3投稿日: 2021.03.09
powered by ブクログタイトルからかましてきていますが、中身は鳥への愛と好奇心に溢れています。 非常に読みやすく、時おり冗談を混じえながらもそういう見方もあるのか、とはっとさせられます。
0投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログ最初はすごくおもしろく読み始めたんだけど、だんだん間延びしてきちゃった……『へぇ〜』と思うところも多かったし、語り口は面白かったのでいつか再読します。
0投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ鳥類学者、めちゃくちゃ鳥好きじゃないですか。 良い意味でタイトルに騙された。 そして文体に森見登美彦みを感じる。この前読んだ前野ひろみちより全然森見さんっぽい。
1投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログ鳥にまつわるトリビア色々で興味深く読めました。同世代だけど、見てたアニメは違うのか所々ギャグが分かりませんでした。本編は面白く読めましたが、解説の人、応用生物出身でしたかね。まぁ自分の話ばっかりで、全然解説になってないしね。
2投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログ英語は話せない、成り行きで鳥類学者になったという受動性を持ったザ日本人の著者が、鳥類学の調査をメインに学者ゆえの考え方をユーモアを織り交ぜて語ってくれる。学者×ユーモアがこんなに魅力的なんて。 鳥類学や調査、学者としての日常について面白く教えてくれつつ、そこで得た気づきを抽象化・一般化しており、「この鳥の特徴からそんなことがわかるのか」とどんどん引き込まれる。 「この分野ってこんなに面白いのか」 そう思わせてくれる本です。
3投稿日: 2020.11.28
powered by ブクログユーモア溢れる、いや、やや溢れすぎている鳥類学エッセイ。 学者先生とか普段何して生きているんだろう、と常々思っていたけれど、こんなことしてたんだな。案外サバイバルだな。こんなん考えながらご飯食べるのか。…と思ったら、最後に研究者の地味な日々が綴られていて、思わず学生時代を思い出した。 時には街に出かけ、時には山を登り、息も絶え絶えになりながら喜び調査して、帰った後はひたすらパソコンの前に鎮座して報告書を作成する日々…。あの時、目は完全に死んでいた。仮に自分を観察する研究者がいたならば、その変貌ぶりに首をかしげたに違いない。 鳥類学者とは日本なら約十万人に一人の稀有な生き物であるらしい。本書を読めばその生態にちょっと詳しくなれる。鳥に詳しくなれるかは読者によると思われる。
5投稿日: 2020.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こども科学電話相談で知ったバード川上こと川上和人さんのエッセイ。 文庫版が出ていて、しかも文庫フェスの対象本だったので思わず購入。 1ページ目からクスりと笑えるユーモラスな文体。でも、さすがは学者さんという語彙の多さ。今まで全く出会わなかった「鳥類学者」の日常(ではないのか)が知れて面白かったです。 鳥に関する雑学も増えたし。鳩のフン……まさか尿と糞が一緒に出るとは…… 例え話も豊富で楽しい。バイオハザードの件とかめちゃくちゃ笑った(笑) ラジオを聴いてると「こども相手に気さくなおじさん」って感じやけど、本を読むと「バイタリティ溢れる話好きな研究者」って感じがするなー。年代が近いこともあり、脱線部分も含めてかなり楽しく読めました。
3投稿日: 2020.08.04
