Reader Store
ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか
ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか
酒井大輔/日経BP
作品詳細ページへ戻る

総合評価

78件)
4.0
20
33
19
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    年商1000億は難しいが、100億の社長を作るのは簡単。 フランチャイズにしたのは、地元のことを知っている人に担ってもらった方が良いから

    0
    投稿日: 2025.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    データ力と商品力 フランチャイズにきちんと儲けてもらう 「ワークマン女子」というフレーズを耳にしてもなお、なぜそんなに耳にするのかを理解できてなかったと思った。機能性を求めるなら商品力の高いココを選ぶべきだった 「職人向けの店」と思えば当然だし、そこに身の丈にあったデータ力が合わさり強さがあるのだと感じた

    0
    投稿日: 2025.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    9. ワークマン創業者である土屋嘉雄は店を出すたびに、実験を重ねていた 10. 「小売業は地域密着が大原則。したがって、地域のことを最もよく知っている地元の人が持つ地域密着のノウハウと、ワークマンの持つ経営ノウハウが一体となるシステムが、FCシステム。小売業の理想的なシステムといっても過言ではない」 12. 「働く人、職人だから、ワークマンがいいんじゃないかと、案外簡単に決めた。響きから言うと、衣料品の名前には「ン」がつくのが多い。私は、化学繊維の素材名を頭に思い浮かべた。「レイヨン」「テトロン」「ナイロン」など。いせやは衣料品からスタートしているので、衣料品の名前は聞き慣れているし、覚えやすい」 13. 「小売業の場合は、常識的に考えた大きさよりも、一段大きくしたほうがいい結果を出す。これは、これまでの私の経験から言える。これに対してフードサービスの場合は、一段小さくしたほうがいい」 25. すべてをマニュアル化して、誰でも運営できるシステムが確立されていた。だから誰でも引き継げるし、あまり頑張らなくても成果を出せる 26. 「普通に考えて、グループのほぼすべての会社が優良企業なんて、すごいことですよ。そのDNAは、オペレーションテクセレンシー(=店舗運営能力に優れている)にあると思った。運営力を伸ばし、店を標準化する、マニュアル化する、余計なことはしない。例外はつくらない」 26. 「セブンイレブンは店内で3000SKU(品目)の商品を扱っているが、本部は6000SKUぐらいもっていて選択の余地が大きい。」 32. 自ら着用すると、ファスナーが弱い、通気性がいまひとつなど、細かい点に気づく。自社で開発し、社員自ら着て試すという、会社を挙げてのライフテスト(耐久試験)により、商品力は見違えるほど向上した。しかし、売り上げは3%、4%しか伸びなかった 35. 低価格かつ高機能を両立させたブランドが、市場からすっぽりと抜け落ちていることに気づいたのだ 36. ワークマンは消費者に1円でも安く商品を届けるため、輸入品や仕入れ品の原価率の目標を65%と極めて高く設定している。当時の原価率は63%程度。商品が売れれば、売値の37%が粗利となり、さらに粗利の40%をフランチャイズ加盟店に分配する仕組みだった。家賃を3%に抑えられれば、諸経費を差し引いても、10%以上の営業利益を確保出来る計算だ 37. 「WMプラス」はワークマンというネーミングはプロが愛用している。つまり、職人品質である。職人御用達だから、ワークマンのネーミングを残すことで一段上の品質だと消費者にアピールできるというわけだ 38. 2018年9月5日「ワークマンプラス」として構えた1号店は、ららぽーとにとっても、記録的な大ヒットとなった。1.2億と見積もっていた年間売り上げ目標を、わずか3ヶ月間で達成。開業半年で計画比2.2倍の売上高を記録し、目標を3億に引き上げた。 商品は既存店と全く同じながら、カジュアルなPBを全面に押し出し、店の外観や売り場をスタイリッシュに変える「空間戦略」が、ぴったりとはまった 40. 「モール内かどうかは関係ない。3キロ圏内の人口が30万人近くあり、駅から徒歩5分、10分以内であれば大ヒットする」 50. 「コンサルをやって一番良かったのは、我慢する鍛錬ができたこと。これまで全部自分一人で改革しようとしてきたが、人を説得して改革してもらうという所作が身についた」by土屋 52. 高校時代、ちょうどツッパリ(不良)が多かった頃で、学ランに刺繍を入れるのがひそかなブームだった。「それ、どうしたの?」って僕が聞いたら、「いや、ワークマンに行くと、やってくれるんだよ」と平然に言うんですよ。「ワークマンは、そういうこともやっているんだと思った」 53. ワークマンが全国チェーンへ飛躍を掴んだターニングポイントは、2000年、ニッカポッカという、鳶職人がはくダボダボのズボンを超低価格で売ること。「ニッカポッカは、「寅壱」という一番有名なブランドでだいたい4000〜5000円した。これを980円で作れないかという話になった」 「本当に細かい話で、双糸を単糸にしたら安くなるんじゃないかとか、ポケットの素材を、もうちょっと安く丈夫なものにできないかとか、本当に細かいところ、1円1銭の世界で商品開発していた」 そうやって生まれたのが、980円のニッカポッカ「白狼」だ。これが大ヒットし、「そこから低価格路線を走るようになった」 55. 「社員一人一人の能力は高い。それを生かしていけるようにしていきたい」 56. 八田さんがバイブルとしているのは、土屋さんがパワーポイントで作成した中長期業態変革ビジョンだ。「ことあるごとに見て、自分の地図にしている。土屋さんのいいところは、ちゃんと地図を広げて「あなたの行く道はこっちだ」と指し示してくれること。」 62. システムは「構想1年、作って1年、使って6年」 62. ワークマンは伝統的に、新店舗をまずは直営店として開業し、売り上げが伸びてきたらフランチャイズ店に切り替えるスタイルで出店拡大を進めてきた。今や、全国のほとんどの店舗がFC店で、その比率は95%を超える。直営店は約30店舗に過ぎず、この直営店を完全に「トレーニングストア」お割り切って運用することにした 63. 「業績がどうかなんて誰も見ていない。直営店の売り上げに依存するようじゃ、世も末なので。うちが業績の代わりに見ているのは、社員の能力が伸びたかどうか」 65. 「よく平均点が50点、60点というテストがあるが、出題者が問題作成を頑張っちゃうと、受けるほうは皆、やる気がなくなってしまう。難しすぎると、苦手意識が生まれて、かえってデータが嫌いになってしまう。そもそも得意だと思ってもらうことが目的なので、ちゃんと考えれば出来る問題ばかりを出題するようにしている」 67. 「商品を開発する以上は、きちんと売り切らないといけない。まずは数量を決める、サイズの分布(S、M、Lなどのサイズの幅)を考える。これがかなり難しい。例えば、職人の方は筋肉があるので、サイズが大きめ。一方、一般の方は一回り小さくていい。だから、プロ客と一般客それぞれどれだけ買うかという予測を立てないと、サイズが決定できない。柄も同じ。派手目の柄だったら、こんな人が買うから、こういうサイズ分布になるとか。それはもう、自分で仮説を立てて毎日データを見て、正しいかどうかを検証していくしかない」 69. エクセルがいいのは、自分で考えるようになるからだ 70. 「スーパーでも、おむつとビールが売れていたからと言って、ビール売り場の横に、おむつなんか置かれちゃ困る。どうやったら売り上げにつながるのかは、実験するしかない。相関関係があると言われたって、何のビジネスにもならない」 71. 「ワークマンのデータ活用の原則は「浅く広く」。知識が浅い分を衆知という広さで補う」 77. ワークマンは、100坪(330平米)の店舗に1700種類のアイテムを並べ、さらにサイズや色違いを含めれば、9000SKU(品目)をそろえる。「9000SKUというのはニトリの中型店舗並み。7割の商品は1個しか置けない。」 79. ワークマンは、全国を20の気候パターンに分け、店ごとに販売実績と連動させてデータを読み解いている 84. 「システムは完璧わ、追い求めすぎると駄目なんです。それなのにITを過信しちゃう経営者が多い。「ITは苦手だから全部任せる」という経営者のほうが正直で失敗しない」 87. 短期間に、ららぽーとに、2店出店したのも差分を取るためである。改装費に対してどこが一番元を取れるか。どのタイプの店が一番伸びるかを見極め、今後、改装する店とその手法を絞り込んでいったのだ。 「結局、部分改装のほうが、(投資額に対する)コスパが良かった」 89. 全面改装は、そんなに数をこなせない。だから、部分改装にしてたくさんやることにした。利益が「んなに行き渡るように、社会主義的にやった 90. 土屋氏いわく、職人客は、一般客と比べて駐車場の回転率が3倍いい。そう言い切れるのは、過去にフィールドワークを重ねたからだ 91. 現在はPOSデータから駐車場の利用率を予測している。例えば、ロードサイドの路面店ならば、レジの通過人数を時間帯別に割り出し、購入者全員がクルマで来たと仮定すれば、おぼろげながら駐車場の利用状況が見えてくる。結果、可能な限り駐車場を広げる方向へかじを切った 92. ワークマンは、加盟店の募集広告でもABテストを重ねている。「ゆったり勤務がいいのか、がつがつ稼げるとアピールするのがいいのか。毎週少しずつ表現を変えて、最強のキャッチフレーズを作っている」 95. 何度も実験し、差分を取って、改善していく。それがワークマンの強さの源泉になっている。答えは常に、現場に転がっているのだ 96. 「善意型SCM(サプライチェーンマネジメント)」。SCMとは、調達から販売、在庫管理に至るまで、サプライチェーン全体の最適化を図ること。中でも、ワークマンが命名した「善意型」とは、どれだけ納品するかという判断をメーカーにすべて委ねているのが特徴だ。メーカーが生産した分は、ワークマンが無条件ですべて買い取る。商品が倉庫に届いた時点で全量分の代金をメーカーに支払い、ワークマンに所有権が移るという仕組みである 98. VMI(ベンダーマネージドインベントリー)。製品を納めるメーカー側が在庫を管理するシステムを指す。小売側が在庫や出荷、販売情報をメーカーと共有し、メーカーは売れ行きを見ながら品薄の商品を補充する 100. 国内メーカー(自主納品)→ワークマン本部(全量買い取りして自主納品)→加盟店(全量買い取り) 109. 「目指すは原価率65%」 110. 「安く仕入れたら安く売るのは当たり前。仮に仕入れ値が高くなっても、その価格で売る。一度決めた売値は絶対に変えない」 110. 通常は製造原価を積み上げ、そこに利益を上乗せして売値を決める。しかし、ワークマンの場合は逆だ。まず、この値段で売りたい売値から決める。その上で、どこまでいい機能を詰め込めるかを協力工事と直接交渉して詰めていく 122. 「我々は「安いから売れている」というよりも、「売れているものが安い」という発想に立っている」 126. 「単発でポンポンポンとつくっても一貫性のないものが出来上がってしまう。要望を取り入れてスペックアップするのが、我々のものづくりのエンジン」 127. 「ゼロからつくるのは、デザイナーじゃないとなかなかできない。いい商品をベンチマークして、それをオマージュしている」 135. 多品目を扱っていることこそが、ワークマンの最大の強みになった 140. 一般客にとって、安くて高機能のワークマンの商品はまさに、「宝の山」だった。ただ、ワークマン側が適切な用途を提案できず、潜在客を取りこぼしていただけなのだ。だからワークマンはその用途を確認するために、SNSを重視する 143. 商品開発アンバサダー制度。芸能人や著名人を一切起用していないこと。重視したのは、フォロワー数ではなく、ワークマンをどれだけ愛してくれているか。何百万人ものフォロワーを抱える有名人にPRしてもらっても一過性で終わる。「ところが、熱いファンは違う。その方にとってワークマンは「自分の商品」なんですよ。社員が説明するよりも、よっぽど熱く語る。それだけ好きでたまらないから。ファンだから文句も言うけど、それがいい。むしろ、文句を取り入れて直していけばいい」 147. コマーシャル(宣伝)ありきではなく、余裕と遊び心を持ってお付き合いできるかどうか。あとはイベントにちゃんと出てくれるかどうか 150. ワークマン側がアンバサダーに報酬を支払うことはない。その代わり、ページビュー(PV)やフォロワー数、動画の再生回数が伸びるように、新商品の情報を優先的に開示したり、ワークワンの公式HP、オンラインストア、Twitter、Instagramにサイトや動画へのリンクを貼ったりするなど、露出拡大に全面協力している。成果がきちんと表れているかどうか、効果測定までしているのもポイントだ 169. 「過酷ファッションショー」 演出でタッグを組んだのは、ADKマーケティング・ソリューション。特に難しかったのは安全面との両立だ 185. 目指すは「ワークマン、また変なことやってるな」 194. 「職人向けの商品と一般向けの商品の売れ行きを分析したら、職人は朝と仕事終わりに多く訪れ、一般客は日中に来店していることがわかった」 194. 職人は必要なアイテムのみを購入する「目的買い」が多く、滞在時間が短い。一方、一般客は長居してあれこれと品定めする。だからこそ、日中はゆっくりと商品を選べるよう、照明、香り、音楽をリラックスモードに変えることにしたのだ 203. 日本はそもそも雨の国で、1年間のうち全国平均で120日間、雨が降るというデータもある 205. ワークマンの路面店の売り場は基本的に100坪で設計されている 211. 「日本みたいに狭い国では、通販よりも店舗受け取りでいいんじゃないか。例えば、セブンイレブンが通販を怖がっているかというと、そんなことはない。むしろ、セブンのほうが通販よりも便利だ。飲み物は冷やしてあるし、食べ物は温めてくれるし」 213. 「ネットで選んで店で買う」 224. さっと来てぱっと帰れるのは、創業当時からの伝統という。「本社が群馬なので、売り上げを入金しようにも夜間金庫がなかった。じゃあ、銀行が開いている14時に行こうという発想からだったと聞いている。そういう、ちょっと田舎よりの発想が、今のゆとりを生んだ。逆に、今の時代に合っているやり方だった」 235. ワークマンはロイヤルティーが粗利の60%(オーナーの取り分は40%)と一定のため、稼げば稼ぐほど実入りが多くなる 240. やっぱり商売だからもうけないと駄目。その気持ちがないと商売って成功しない 252. 「変えたものが7割、変えなかったものが3割だった」 259. 売り上げに占める店の家賃を3%に抑えようとするなど、販管費を抑制している 260. 「国内にまだまだ空白市場があるのに、海外に出る必要がない」 269. コロナによって、ライフスタイルは、高密度の「アーバンライフ」から、低密度な「スローライフ」へ。余暇の過ごし方も「都心でショッピングや美食を楽しむ」よりも、「郊外で運動、散歩、ジョギング、キャンプ、ハイキング」に流れる。そう分析するのは、新型コロナにより、「3密」行動が危険であると、本能レベルで刷り込まれてしまったからだ 281. 「時代はそんなに見えないが、勘でもこう動くんじゃないか」と予測を立てるのが土屋氏のやり方だ 282. 「コト体験にお金をかけるには、買うモノを安くしなきゃいけない。可処分所得は一緒だから、コト消費が進めば、それだけモノへの消費は減る。だから、デザイン的に見栄えがして、コスパがいいものをつくって、じっくり待っていればいい。それで時代を先取りできると思ったんですよ」

    0
    投稿日: 2024.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館リサイクルでもらった本。 ワークマンは歩いていけるくらいの場所にある。 しかし利用するのは仕事着やインナーくらい。どうにも普段着を買うのは憚られる…。という思いがあった。 オシャレなんて何にもわからないけれど、ワークマンで普段着を買ったら何か…と思ってしまう。 現在は、それがワークマン女子とかでイメージも変わってきている。 テレビや雑誌でもよく見かける。 そんなイメージを払拭したワークマンのお話。 あとがきでも書かれていたように、短編小説のように読める作品になっている。 ワークマンの取り組みや考え方は面白くて、また利用したくなってくる。 さて、買おうか迷っていたMA1を買ってこようかな。

    7
    投稿日: 2024.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     ワークマンは言う。"商品を変えずに売り方だけを変えただけ"だと。とても端的で明解な言葉。だけど、ここまで行き着くまでに、粛々と愚直に突き進み、積み上げてきた実績や信頼があるからこそ、なし得た事なんだ。  地元にもワークマンはあるが、もちろん行ったこともなく、興味もなかったわけだが、興味本位で足を運んでみると、まぁおもろい!高品質+低価格に加えデザイン性ときた!全てをバランスよく、考え抜かれた商品達。そりゃ売れるわけだ。売り方を変えただけでこれか…。恐るべしだな。 【一言感想】 競合不在のブルーオーシャンを見つけ出す。ここがカギだな。

    0
    投稿日: 2023.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    記者さんが、たまった取材を本にまとめてみました、といった感じ。基本的に会社に聞いた話がすべて。ただ、ワークマンという会社が個性的なためであろうか、それなりに面白い。 エクセルを使ったデータ経営という話を聞いて興味を持っていたのだが、この本の主題は必ずしもそこではないので、そういった意味では別の本を読んだほうが良かったのかも。 ワークマン、実は入ったことがないので、いっぺん行ってみたいと思わせる内容ではあった。

    0
    投稿日: 2023.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ・ワークマンが変えたこと ①オペレーション(店舗運営)からプロダクト(PB)へ →店舗運営の標準化によるFCからPBを中心とした商品への転換 ②データ経営へ(仮定が間違っていたら、意見を変える) ③本気の経営(社長が率先して最後までやり抜く) ④トレードオフ経営へ →業績を上げる:社員の気合いではなく、経営陣が儲かる仕組みを作る →決算スケジュール:発表を一週間遅らせる(株価に影響なし) ・ワークマンが変えなかったこと ①標準化経営(売場面積、品揃え、店内業務のマニュアル化) ②ローコスト経営(家賃を売上の3%に留める) ③余計な仕事はやらない →社内行事、接待、販促費 →海外展開(インバウンドで気に入った人は買ってくれる、ネットで販売する) ④ステークホルダーは長期固定(FCロイヤリティー比率は一定、コンビニと異なる)

    0
    投稿日: 2023.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンで社員全員がエクセルを活用しデータ分析をしている、というのはなんとなく聞いたことがあって、その詳細が知りたくて手に取りました。 分析に特化した本ではないですが、改善志向が強い会社でそれをスピード感を持って行うため、エクセルというツールが選ばれ、また活きているのだろうと感じました。企業文化が先で、それに合ったツールを広めることで、それを飛躍させられるのかなと。 こんなことをやりました、中心のエピソードベースの本ではありますが、見習える部分はあり参考になりました。、

    0
    投稿日: 2023.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どの章も小売業に携わる者として興味深かった。 ワークマンが急成長をした理由を、土屋氏の登場から順を追って説明しているため非常にわかりやすい。 昔のワークマンはオペレーション(店舗運営)能力、例えば商品の標準化などは非常に高かった。しかし、商品を変えず、品揃えを変えたワークマンプラスの出店という業態変化がワークマンの売上を大きく変えた。 以下全て納得感と興味深い内容でした。 従業員への教育(データ経営) 善意型サプライチェーン 独特な宣伝方法(大成功)

    0
    投稿日: 2023.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2022年11月10日読了。ガチの職人が道具を求め訪れる「ワークマン」が、いかにして人気アパレルブランドとなったか、その工夫を進撃の立役者・土屋専務が語る本。やることなすことピタピタとはまった、という風に見えるが、「自社の強みを見定め、顧客を再定義して競争の激しくない領域に乗り出す」という教科書通りの戦略を愚直に実行したことが勝因なのか。本人曰く「2年間ぶらぶらしていた=観察して戦略を練った」こと、Excelでのデータ分析・活用を現場に浸透させるというアイデアを社長を巻き込んで進めたこと、などが勝因なのか。「プロが愛好する高品質」というワークマンのアイデンティティを、出店先のモール側から指摘されて気づいた、というエピソードも面白い。明快な仮説を立てて実行してみてフィードバックを得る、というループが重要なのだな。

    0
    投稿日: 2022.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    開発部署にいるので、ワークマンには注目していますが、改めていろいろな取り組みや社風なんかを垣間見て、なんか本当ワークマンってすごいなぁという、頭悪い感想が出てきてしまうのですが(笑) これをマネしてもダメなんだろうけど、いろいろな本質を見極めてワークマンらしさを作っていっているんだなぁと。 どうしたらこうなれるのか、、、 すごいなぁと思いつつも圧倒されて絶望感すらも感じるw

    1
    投稿日: 2022.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仮説思考研修の中で紹介された一冊。 既存の強みをそのまま活かし、ポジショニングの戦略で劇的に成長させている。 ドメスティックを宣言しているにも関わらず、会社の思想はどこか欧米的なものを感じた。

    0
    投稿日: 2022.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今や誰もが知っている“ワークマン”の変革期を綴った一冊。 ・なぜワークマンが世の中に普及したのか? ・大躍進のきっかけは何だったのか? ・この先ワークマンはどこに向かっているのか? 本書を読むことで、その全てが明らかになります。 ■本書の特徴 大きく2つの特徴があります。 1つは、本書はいわゆる経営者による自叙伝ではなく、著者(日経関連誌の記者)によるインタビューをもとに描かれている点。 客観的かつ要点が明確で読みやすい。 もう1つが、社長インタビューではない点。 本書は、土屋専務(ワークマン大躍進の立役者)へのインタビューが中心となります。 企業の成功談と言えば、通例は社長や創業者がフォーカスされますが、本書では実に改革を推し進めた当人(土屋専務)がフォーカスされています。 ちなみに、土屋専務は会長の甥にあたるのですが、三井物産で数々の実績を残してきた元商社マンです。 ■要旨、私なりの解釈 ワークマンの大躍進を語るに外せない最重要キーワードが3つあります。 それが「客層拡大」「データ経営」そして「製品開発アンバサダー」 (1)「客層拡大」で新業態へ向かう ワークマンはそれまで、作業服専門店として、内装工や大工さんといった職人向けの作業着・軍手・軍足等を販売していました。 その後、創業から30数年が経過し、時は2014年。 土屋専務により作成された「中期業態変革ビジョン」によって、ワークマンはアパレル業界への進出を果たします。 その名も「ワークマンプラス」。 (今やご存知の方も多いと思いますが、アウトドアやシティユースのアパレルとして全国各地で展開されています。) このワークマンプラスという新業態の味噌は2つ。 ①レッドオーシャンに飛び込まなかった アパレル業界といえば、UNIQLOやZARA、H&Mをはじめとしたファストファッションの他、ハイブランドやスポーツメーカー等、競合がひしめくレッドオーシャン。 ワークマンプラスはそうした中での競争を避け、アパレル市場からすっぽり抜け落ちている「低価格」かつ「高機能」を両立させるというブルーオーシャンでの勝負を仕掛けました。 ②従来の商品ラインナップから殆ど変えていない 生産・流通工程は変えず、「魅せ方」を変えることで、新たな客層を取り込んできました。 ワークマンは元々職人向けの専門店、つまり『目的買い』の顧客が大半であったため、野暮ったく味気ない店構え・陳列でした。 ワークマンならそれで良いのですが、ワークマンプラスのターゲットは「ファッションとしての顧客層」。 そういうわけで、店構えからマネキンやポップの使い方を刷新することで作業着専門店から、アウトドア・シティユースへとイメージをひっくり返したのです。 (2)データ経営 作業服専門店の時代は、売価還元法という手法で在庫管理をしていました。 ※要は、ざっくり計算で管理していたということです。 ところが、作業服だけでなくアパレル市場での客層拡大を狙うのであれば、需給予測のためにもデータ管理の仕組みが必要となります。 今で言えば当たり前の話ですが、土屋専務はこれを1から導入し、かつ大変ユニークな手法でデータ経営の仕組みを確立しました。 ①AIは導入しない。エクセルによる分析 作業効率だけで言えば、AIを導入してオートメーションで分析させるべきですが、土屋専務はこれをしませんでした。 なぜなら、そこには思考のプロセスがなく、自分たちで考えることができないから。 ワークマンのデータ活用の原則は「浅く広く」。 普通の人の知恵を集めて経営していくことが理想。 その考えに基づくと、エクセルを活用する方が最良という判断になったようです。 ②経営幹部も毎年、データ分析講習を受ける 平社員はもちろんのこと、社内全員が一丸となってデータリテラシーの底上げを図っています。 小売業やメーカーでこれを徹底している企業は案外少ない。 ③部長登用の必須条件はデータ分析力 これまでは、顔が広いとか融通が効くといったコミュニケーション力の高い人が部長になっていました、データ経営を取り入れてからは、分析力の高い人が昇進できるようになりました。 仮に、最も高い分析力が必要なSV部長の分析力を100だとすると、ロジスティクス部長で90、商品部長で80、社長でも70はあるというのが現状のようです。 それだけ、データ経営に重きを置いているということですね。 データ経営による効果や、具体的な施策については、ぜひ本書を読んでみてください。 驚きの連続です。 (3)製品開発アンバサダーの登用 商品開発において、ワークマンは大変ユニークな戦略を用いています。 それは、インフルエンサーを製品開発アンバサダーとして迎え入れ、開発会議にも参加してもらうこと。 これは、著名人や芸能人を迎え入れてコラボしているということではありません。 ワークマンを愛してくれているブロガーやYouTuberを身内に引き込み、彼らの意見を商品開発に反映させていくというもの。 とは言え、誰でも良いわけではなく、アンバサダーには一定の条件を付しています。 それは、『日頃からワークマンの商品を着こなし、積極的にSNSで発信していること。そしてワークマン愛に溢れていること。』 本書曰く、こうした人は『ワークマンの商品のことをよく分かっている上に、仮に読書が1万人もいれば、それはオピニオンリーダーであり、かなり世間の意見を代表している』とのこと。 ちなみに、アンバサダーは無報酬だそうです。 だからそこ、辛辣な意見も沢山出してくれます。 報酬がない代わりに、新商品の情報を優先的に開示する等、PV数やフォロワー増に繋がるような露出拡大に全面強力しているとのこと。 ■まとめ 作業服というニッチな世界でのトップ企業だったこれまでのワークマンは、「前例踏襲」「冒険しない」「勘ピュータによる発注管理」という企業文化が染み付いていました。 それが、「新業態の運営」「データを見ながら考える」「世間の意見を取り入れる」という3つの改革により、ここ数年の大躍進を生み出しました。 経営者や小売業の方だけでなく、ビジネス全般において学ぶべき内容が詰まった一冊だと思います。 ぜひ読んでみては。

    0
    投稿日: 2022.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    経営理念、商品開発姿勢など、広くまとまっている。 長続きする企業は、こういう企業なのかも。 まず値段を決めて商品開発する。 世界中のあらゆる商品をベンチマーク。

    0
    投稿日: 2022.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大変参考になるマーケティング書でした。 小売かつ服という参入障壁の低い産業において、どんなマーケティングを実施することで収益を伸ばせたのか? この答えが詰まっています。また、作中にある企業として学ぶべきスキルも書かれているので、早速力を入れたいですね。

    0
    投稿日: 2022.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    戦略というのはこういうものなんだなと。極めてシンプルでわかりやすい、あるものの組み合わせと表現を変えて市場に投入する。 裏ではしっかりとしたデータ管理とファンからの声が支え、売れる価格からものづくりを追求する。 なにより従業員、フランチャイズに厳しくも温かい家族的な経営スタイルがワークマンの勢いを支えているんだなと。

    0
    投稿日: 2022.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    商品は買えず、時代に合わせて、売り方、見せ方を変えていき成長しつつづけている。また作業服という変えない部分も持ち続けている。私はワークマンに行ったことはないが、足を運んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2022.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     元は1959年、群馬県伊勢崎市の「いせや」(衣料品専門店)。ベイシアグループの前身。1980年9月に誕生した「ワークマン」、群馬伊勢崎から全国へ。酒井大輔「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」、2020.6発行。ユニクロ、ニトリを目指せ。アパレル界に革命、作業服専門店が一夜でアウトドアショップに。ワークマン女子という言葉まで生まれた。ワークマンでいいがワークマンがいいに。全社員がエクセルの達人(AIではない。自分で考えるため)。

    0
    投稿日: 2022.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンプラスがスタートして、躍進を続けているワークマンの経営を知りたいと思って読んだ。 短いスパンでトライアンドエラーを繰り返し、どんどん変化して行き、良い方向にみんなで向かおうという姿勢が強い。 ヒットの裏側など、広告マーケティング、働き方など細かく参考にすることができる。

    0
    投稿日: 2021.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     商品開発を担う商品部に、デザインが得意な社員を集め、外部からも数人採用するなどして、開発部隊を大幅に増強した。加えて、作業服に限らず、どんな商品でもつくっていいと宣言した。 「機能が100個あるとしてまずは10個ぐらいでつくってみる。足りなかったらさらに機能を10個追加する。10個つくって20個に増やせば、この20個の機能は完全に使う。ところが、最初から100個でつくっちゃうと使わない機能が80個もある。メーカーさんは、会社の業務が分かっていないので、結構でたらめにつくる。追加開発にはお金がかかるが、100個つくって80個使わないよりは、10個つくって10個足したほうが安いと割り切っている。完璧なものはつくらなくていい。情報システムは、実際にデータを入れて使えるかどうかをテストする方が大変。とりあえずトライアンドエラーで10年、20年かけてちゃんとしたものをつくる。その代わり、最終的には完璧なものをつくって業界ナンバーワンを目指す」  色の組み合わせ一つをとってもデザインのセンスは問われる。しかし、ワークマンには、学生時代にデザインを学んだ社員はほとんどいなかった。「僕なんて特にそうで、デザインは一切わからなかった」(柏田氏)海外の展示会でトレンドをつかみ、売れ筋の商品を数多く見るなど場数を踏むことで、売れるアイデアを蓄積していった。

    0
    投稿日: 2021.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋に立ち寄った際にふと手にとり、5分読み引き込まれたため購入。 ワークマンという企業がいかに優良企業でありながら、自分自身でそれに気が付いておらず、物語の主人公となる三井物産出身の専務のマーケティングにより社会トレンドにまで昇華されたかが非常にわかりやすく書かれていた。 改革前の【超属人的】な運営をしながらも右肩上がり成長を続けていた事自体、比類ない優良企業の証明であり凄いと感心したが、そこにデータを中心とした【仕組み】を導入し、一気に飛躍的な成長に導いた経営手法に唸った。

    0
    投稿日: 2021.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・完全自動発注システム・・・ボタンを押すだけで売れ筋の商品が届く。あとは品出しするだけ ・データで判断するという価値観を社内で共有 ・インフルエンサー向け商品発表会 ・ワークマンアンサダープロジェクト ・インフルエンサーを組織化し、アンバサダーマーケティングに注力 ・ショッピングモールや駅ビルに店を出し、知名度を高めてから路面店で販促する→商品は特別新たに開発しない→店のコンセプト、ストーリーをちゃんとつくる→ネットで拡散してくれるアンバサダーを味方につけ、あとは広報展開でうまくやる ・アンバサダーマーケティング・・・ワークマンの商品を愛用するブロガーやユーチューバー、インスタグラマーを巻き込んで商品を開発し、情報発信を強化する ・アマゾンに負けない仕組み→クリック&コレクト(店舗受け取り)

    0
    投稿日: 2021.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    売り方を変えたといっても、システムも商品戦略も変えている。独自のやり方ながら、やるべきことをきちんとやってきたという、飛躍のための足場がきちんと出来上がっていたのが前提で、そこへ、大企業出身の方の考え方やオペレーションを導入したらこうなったのではないかと思います。そして根性でやってきた会社がホワイト企業を目指し、実際にそうなった、というのは、そんなに簡単な話ではないはず。 とりあえずここまでの話は、ワークマン成功物語ですね。仕事着という特殊ジャンルから一般的なアパレルへ領域を広げると、どうなるんでしょう。競争はしないと言っていますが…。打倒アマゾンということなので、そこは支持したいと思います。

    0
    投稿日: 2021.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現在、BtoCの新事業と向き合っているので、何か参考になればと手にしましたが、いくつかアイディアにつながる情報がありました。ファンをいかに大事にするか、探すか、は直ぐに実践しようと思いましたし、データ重視の考え方もその通りだと思いました。ワクワク勇気づけられる本です。

    0
    投稿日: 2021.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    202107/ ワークマンプラスは、ワークマンが扱う1700アイテムに及ぶ膨大な商品群から、アウトドアウェアやスポーツウェア、レインスーツなど、一般受けするだろうとみた320アイテムを切り出したに過ぎない。その上で、マネキンや什器を入れ、照明や内外装、陳列方法を思い切って変えた。つまり、ワークマンとワークマンプラスは同じ商品を扱う”同一店”だったのだ。 しかし、それだけで売上は爆発した。ワークマンプラスの売上高は、既存店平均の2倍に急伸。まさに商品を変えずに売り方を変えただけで2倍売れたのだ。/ システムは『構想1年、作って1年、使って6年』。だからCIOは絶えず8年先を見ているんですよ。/ 昔からの常連客を大事にし、ワークマンプラスを機にファンになった客にも繰り返し来てもらえるようにする。そのためには、「『もう1回基本に帰ろう。忙しいからこそ掃除を、接客をしっかりやろう』と言い続けている。忙しいがゆえに、おろそかになってしまうことがある。人間やらなくなると一切やらなくなる。これが一番まずい」(八田氏)。/ ワークマンのカタログを見ると、かなり分かりやすく価格帯が整理されている。全て税込み表記で、980円、1900円、2900円、3900円、4900円とほぼ5パターンに集約。冬物であれば1900円は防風、2900円は防寒、3900円は重防寒、4900円は超防寒と、高くなるほど機能が追加されているのが、誰の目から見ても分かる。そして定価販売で、値引きをしない。これが全店舗で徹底されているがゆえに「ノイズとなるゴミデータが出ない。この、きれいなデータがうちの強みだと思う」(土屋氏)。/

    0
    投稿日: 2021.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    商品は変えてないけど、市場背景からマーケティング手法を変えて、動き方もデータドリブンにしていった結果爆発的に売れたワークマン。 とても良い学びになると同時にマーケティング知識、戦略をもっと学びたいと思いました。

    0
    投稿日: 2021.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンの戦略に驚き でもデータ経営や売価設定はよく考えられ、無駄がない印象 新しい取り組みにチャレンジしたり Snsでインフルエンサーを起用した広報や商品作りもwinwinで面白そう 職人服イメージが一新された裏が見えて楽しい一冊でした

    0
    投稿日: 2021.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンの実例を紹介。 簡単なことで徹底してやるのは難しい。 ワークマンはそれができたので現在伸びているのだろう。 この本の特筆すべきは、今のコロナ時代の成功例をいち早く発表している点。 これからどんどんコロナ禍のビジネスモデルが生まれてくると思うので、どんなアイディアが出てるくか今から楽しみだ。

    0
    投稿日: 2021.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンがなぜここまで人気が出たのか納得しました。元々自社ニーズを確立してたからこその結果だとは思いますが、群雄割拠のアパレル業界のなかにブルーオーシャンを見つける洞察力は凄いとしか言えません。 しかもこられまでの強みは引き継ぎつつ、明確に変えるべきところは変える。まさにお手本。勉強になります。 マーケティングをしっかり行なうことの重要性がよくわかり、非常に満足出来る内容でした。

    0
    投稿日: 2021.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマン、最近人気だがまだ行ったことない。常務は元商社マンで60歳からおじである会長に迎えられてワークマン入りしたらしい。入社以来2年くらいは売れてる店を回ってブラブラして、2年後からどんどん改革したらしい。元々ワークマンは在庫リスクのあるPBはやっていなかったが、ユニクロニトリのようにSPA(製造小売)にならなきゃダメと舵を切り、5年で社員年収を100万円ベースアップ、客層拡大とデータ経営を進めた。三井物産時代に寺島実郎氏の長期業態策定ビジョンを手伝った経験から、「計画」ではなく「ビジョン」を策定。「計画には期限があるからだいたい守られないが、ビジョンは言い続ける限り達成できる」 サイズが多く在庫になりやすい作業服も「700店舗(当時)あるんだから販促すれば売れる」と上下3000円の破格で販売しあまり在庫にならず売れた。機能性が高くて安い商品はブルーオーシャン、市場規模4000億円と見込みカジュアルアウトドアのワークマンプラスを展開。ワークマンの既存オペレーションは守り、「原価65%、良いものを安く提供」「家賃は売り上げの3%」なので、家賃60%になりかねない銀座や原宿は論外。立川立飛のショッピングモールに出店。 三井物産時代の話だけでもおもしろかった。商社マンに話聞いたら本が一冊書けるね。中国では初の民間ベンチャーと言われる四通公司で漢字ワープロを開発。シェアナンバーワン、知らない人はいない会社になる。 日本に戻ってからは「看板とお金が使い放題」という最高の環境で新会社でファブレスでパソコンを売って売上高90億程度の会社に成長させるが、三井物産で売上100億くらいはゴミみたいなものらしい。痛感したのは自分は二流の企画マンで、そんなものは早く整理したい、自分の限界を知ったとのこと。その後、経営企画室では社長の側で「LAWSONをダイエーから買ってくれ」のような案件が次々持ち込まれ社長がどう悩み判断しているかを学ぶ。2000年代再び中国に1000億円の設備投資、2000億円の売上見込みで乗り込むが、北京と上海の権力闘争に巻き込まれ、早めに損切りして撤退。「何百億かの売上は作って投資した金は回収した。」(1000億投資したんじゃないのかよ?) 官庁の仕事をきっかけに、「こんなことをしててもしょうがない」と中央大学大学院に入り、教授に教えを請い自分なりのコンサルメソッドを確立。コンサル的な業務に携わったのか(?)、「全部自分でやろうとしてたが、人を説得して改革してもらう所作が身に付いた」ワークマンでも自分は裏方に徹し、社長に語らせ、社長が間違ってもみんなの前では指摘せず、社長の口から後日訂正させる。 「データサイエンティストはいらない」代わりに、社員にエクセルを学ばせる。全社員向けは平均90点。難しすぎる試験問題は作らないらしいがHBT分析やらバスケット分析やら入ってる。さらに精鋭20名程度は自分でマクロも組むらしい。 アンバサダーに金銭的報酬は出さない。その方が正直なコメントができるから。代わりに、アクセスが増える手伝いはするし、アクセス増えたか聞いたりもする。

    0
    投稿日: 2021.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先週のガイアの夜明けでも取り上げられていましたが、ワークマンプラスという新たな挑戦と、コロナ禍でも続く躍進の理由が詰まった一冊です。

    0
    投稿日: 2021.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    他のシステムでもワークマンの自動発注システムみたいに欲張らずにスモールスタートで初めればいいのにと思う。作る側からしてもアジャイルので作れて効率も上がるのではないかと思う。善意型サプライチェーンとか過酷ファッションショーとか、発想が面白い。

    0
    投稿日: 2021.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    記者の筆者が取材した、ワークマンの成功をまとめた本である。 内容としては、ワークマンの独自性・その他との差別化のポイントをまとめた本になっている。 クリエイティブな広告手法、データとフィールドワークの融合、FCで経営している理由は地元に密着させるため、など。 ポイントは、 ①同質経営でない独自のポジションを押さえる ②時代の変化を先取りする ③愚直に方針を徹底する 上記が大事とのこと。なかなか難しいが、それをうまく成功に導いている。 目次は以下の通り。 ≪目次≫ はじめに   ワークマンとは何者か 第1章   ワークマンを変えた男 第2章   大躍進の裏に「データ経営」あり 第3章   ものづくりは売価から決める 第4章   ファンの「辛辣な文句」は全部のむ 第5章   変幻自在の広報戦略 第6章   店づくりは壮大な実験 第7章   継続率99%! ホワイトFCへの道 第8章   「変えたこと」と「変えなかったこと」 第9章   アフターコロナの小売りの未来

    0
    投稿日: 2021.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ワークマン」と「ワークマンプラス」。 既存の商品を、売り方を変えて新業態とブランドイメージを確立する戦略は、まさに小売業界の革命とも言える。 「変身店舗」という概念も革新的。 時間帯によって店舗のコンセプトを変える、まさに「変身」。ターゲット顧客が多い時間帯に合わせて変身する。 徹底的にフィールドワーク 自分の目で確かめ、自分の肌で感じる。

    0
    投稿日: 2021.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんとなく、ちょっと古い気がしました。 個人でも企業でも、居場所を見つけることってやっぱり大切ですよね。 会社としては、死活問題になること。居場所。

    1
    投稿日: 2021.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    商品を変えるのではなく、販売手法を変えて大きな成功をおさめている。 新しい取り組みにも積極的にチャレンジすることでより大きな成果がついてくる。 固定観念がいかに良くないことなのかが再認識させられる内容でした。

    2
    投稿日: 2021.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『#ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか』 ほぼ日書評 Day347 最近でこそ女子にも人気ということで話題になっているが、少し前までは吉幾三さんCMソングの「男の作業着」というイメージしかなかったワークマンが、10年単位で地道に築き上げた圧倒的な製品力を武器に「ワークマンプラス」という業態で一気に「一般人」へのメジャーデビューに成功した。 この手のビジネス成功譚、大概「盛ってる」話が多いのだが、本書は仮に8割「盛り」だとしても凄すぎる! 最たるものが、WM呼んで「善意型SCM」。メーカーが「これだけ売れる」と読んだものを、その通り仕入れ、全量引き取る。もちろん返品等は御法度という「サプライチェーン」システムの逆張りだ。 原価率65%というのも凄まじい。工場と直接契約するのみならず、毎年、取引条件を「相見積」する。ただし、単なる値引きプロセスでなく、成長戦略のもと、生産工場にも売上アップでWIN-WIN関係を実現、その分、店舗家賃は3%と激安。 実はこうした仕組み、同社設立後、1店舗目がそこそこ成功、2店舗目を出した時点で、すでに100店舗展開を見据えた標準化・マニュアル化を模索し始め、結果、3店目を出すまでにかなりの時間を要したという。同時に、その時点で、地域密着を是としたフランチャイズ展開を原則とすることを決断し、現在のFC比率95%につなぐ。 本書の主人公、土屋哲雄は創業者長の甥にあたる。三井物産を定年まで勤め上げた後、ワークマンに転じ、大変革を担った。物産当時は百億の売上、10億の利益なぞゴミだった。その男が、一着980円のニッカポッカ(鳶職の制服ともいうべき幅広ズボン)のPB販売を始めたのだ。 その土屋氏いわく「システムは『構想1年、作って1年、使って6年』。だから、CIOは絶えず8年先を見てる」と。これは素晴らしい! 経営幹部も含め、Excelを使ってのデータ分析スキル研修を必修化。やる気にさせるために「平均点を90点位にする試験」を作る教育のためのプロ集団も社内に作る。いやはや、念が入っている。 Excelベースの「未導入商品発見ファイル」は、店ごとに本来売れ筋なのに在庫がない商品のトップ20を瞬時にリスト化、SVが数時間かけて分析していた作業を代替した。 AIではなくExcelな理由は、思考のブラックボックス化を避けたいから。食わず嫌いではなく、AIのポテンシャルをしっかり見極めるプロセスを経てからの意思決定で仮説検証を意図的に回したいからという。 一冊まるごと、全部メモしたい誘惑に駆られるが、いったんこれくらいでペンを置くとしよう。 https://amzn.to/3kbHAez

    0
    投稿日: 2021.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハウツー本は転用できない自慢話や結果論で為にならないのが多い中、本書はタイトルからはいい意味でかけ離れたノンフィクション小説風に仕上がっており楽しく、好感を持って読めた。

    1
    投稿日: 2021.02.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『朝読書』 早い朝でも、バリバリ目が覚める経営内容を学べます。 土屋専務 の手腕は人を豊かにする。 第二、第三のワークマンにも期待。

    1
    投稿日: 2021.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンの経営的戦略を知ることが出来た1冊だった。 ワークマンブランドは、作業服専門店だったが、徐々にバイクウェアやキャンブウェアとアウトドアウェアとして、高機能低価格を評価され、マーケットを拡大してきたことが分かった。私もスノボのウェアとして、ワークマンウェアを着てみたが、性能としても満足いくものであったため感動を覚えた。 ワークマンがアウトドア向けに転換出来たのも、顧客の声をすぐさま取り入れたからだと感じた。 まだまだ、一般客の認知は高くないと思うので、今後も売上を伸ばしていく余地があると感じた。

    1
    投稿日: 2021.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・「うちはとにかく競争したくない会社だから」負ける勝負はしない。 ・暗闇を照らす道しるべとなるのは、データしかない。「データを見ながらなんでも変える」経営に切り替えた。 ・「意見を変えるのが良い上司」 間違っていたら訂正すれば良い。 ・新型コロナにより「3密」行動が危険であると、本能レベルで刷り込まれた。 ・モノ消費から、コト消費への流れは、更に加速する。

    1
    投稿日: 2021.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    AIを導入しない理由が印象に残った。 AIで導出された相関関係をどうビジネスに落とし込むか AIで導出された因果関係はビジネス的に説明がつくものなのか

    0
    投稿日: 2021.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ベイシアグループ  ベイシア、カインズ、セーブオン、ベイシア電器、オートアールズ 1959 群馬県伊勢崎市のいせやという衣料品専門店 2012 ワークマン 土屋嘉雄会長が招き入れたのは土屋哲雄 CIO責任者 1975 東大経済学部卒 三井物産 24時間ワークマンを着続けた 3つのPB Find Out, FieldCore, AEGIS 家賃 3% 全社員がエクセルの達人 仕入れ完全自動化 商品買取り型 原価率 65%

    0
    投稿日: 2021.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    強みを再認識して急成長したワークマン 「ワークマンなんか最近よく聞く」と思い気になって購入。ワークマンの起爆剤となった土屋さんはマーケターというより、スティーブ・ジョブズのようなクリエイティブ経営者というイメージを持ちました。 そんなワークマンの驚き 3選 ①ワークマンは2020/5月時点で店舗数が"869店舗"を展開 (これはユニクロの国内店舗数813よりも多い) ②2020年3月期はチェーン全店舗売上高が1,220億円 (国内ユニクロ事業のECが1,076億円) ③緊急事態宣言中の4月は前年比成長率105.9%、5月は119.4%など、コロナの影響を感じさせない このワークマンの快進撃を支えた要素は主に5つ ①「データ経営」 しかもデータ管理は全てEXCEL あえてAIを使わないことで社員が自分の頭を使って需要予測モデルを考えるきっかけになる ②「低価格×機能性」ワークマン独自の強みである"高機能性"に低価格を加え、"4000億円"もの市場を各拓 物作りは売価から決める徹底ぶり、原価率は驚異の"65%" ③「ファンの獲得」 インフルエンサーマーケティング フォロワー数は関係なく、ワークマンへの熱量でインフルエンサーを選び、商品開発に参加。顧客視点の商品を開発 ④「一般大衆をターゲット化」 ワークマンは元々"作業服専門店" 作業関係者だけでなく、女性やオフィスで働く人も購入して貰えるように、市場を拡大した ⑤「Click&Collect戦略」 アプリで商品を選択し、店舗で受け取る仕組み (スターバックスや松屋もこの仕組みを取り入れている) 消費者は手数料が掛からない上、受け取る店舗は自由に選択することができる ワークマンの店舗数が異常に多い(869店舗 2020/5時点)と感じた方も多いと思いますが、全てはこのClick&Collect戦略を実現し、Amazonのような規模で勝る企業に対応するためでした。 消費者の選択肢を増やし、快適な買い物を実現するため日夜ワークマンは店舗数を拡大しています。こんな壮大な戦略を考えた土屋さん凄すぎる。。。 ワークマンの成長がこれからも楽しみ♫今年の年末は「行こう!みんなでワークマン」

    0
    投稿日: 2021.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先に、ワークマン式「しない経営」を読んだ後にこの本を手にした。 データに基づいた経営を徹底しているだけあり、すべて数値化され説得力がある。 また、小さな実験をして改善を繰り返しているため、結果として強い組織になっていると感じた。 少しずつ見習って追いつきたい。

    0
    投稿日: 2020.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    劇的に変化をしたと思っていたが、売れる為のストーリーだけを変え、商品は変わっていない。 売れる場所を明確にして、準備、テストを繰り返す。たまたま良い環境に重なったと思ったが、それは全て裏付けがあった。 相手を見極めて、勝負するかしないか、次のスポットはどこか?と、常に考えている。 経営者は当たり前の様にも感じるが、言葉の強さ、自信の現れ、が凄く感じた。 これからの動向にも目を見張り、勉強していきたいと感じる本になりました。

    0
    投稿日: 2020.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    確かに理に適った経営だと思う。 でも、これだけ低価格に徹したら、デフレを促進して、緩やかな経済の死…みたいになるんじゃないの… そんなことはないのかな。 他に一点気になったのは、AIで顧客のイケメン度を判定し、それに合わせて商品をナビゲートする機能を開発したい、という幹部の発言。 ルッキズムはもう古いですよ… やっぱり、そこはおじさんの限界かな。

    1
    投稿日: 2020.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【本書の概要】 ワークマンはコロナ禍においても前年比2倍を達成した。それは新しい商品やコンセプトを開発したからではなく、既存の商品の見せ方を変えたことで達成したのだ。 好調な経営の根底にはデータをもとにした戦略がある。在庫管理、店舗運営の徹底的なマニュアル化、商品開発など、戦略に必要とされるデータは全て「エクセル」によるものであり、しかも「全社員」がそれを扱うことが出来る。 ワークマンはやることとやらないことを明確に峻別する。会社、加盟店、取引先、顧客との信頼関係のもと、全てのステークホルダーが「良し」とする経営を行ったことが、ワークマン躍進の要因である。 【詳細】 ①客層拡大とデータ経営への方向転換 ワークマンはもともと、店の標準化が日本一進んでいると言えるほどのマニュアル経営を行っていた。過去のワークマンは超効率経営を重んじており、在庫リスクとなる自社商品の開発を行わず、納品された作業服をただ売るだけの店であった。そこにメスを入れたのが、ワークマンプラスの立ち上げ人である土屋氏である。 土屋氏は、「客層拡大」と「データ経営」をビジョンの中に取り込み、新しい世界に打って出ることを決意する。 まずは「客層拡大」として、カジュアルブランドのコンセプトストア、「ワークマン+」の構想を描く。 ワークマン+実現にあたって壁となったのが、アパレル業界の競争の激しさである。低価格はユニクロが、高価格とデザインは各種ブランドが徹底的にポジションを抑えており、従来の軸では勝負にならない。そこで、ワークマンのお家芸である「機能性」を取り込み、デザイン⇔機能性、高価格⇔低価格という軸で他社とのポジショニングを行ったところ、機能性×低価格というブランドがすっぽり抜け落ちていることに気づく。ここに商機ありと見た。 新規の商品は開発せず、既存の商品の見せ方を変えた。機能性を前面に打ち出し、店のBGMや内装、マネキンの見せ方をアパレルショップのように刷新した、「ワークマンプラス」をららぽーと立川にオープンすると、瞬く間に長蛇の列となる。1店舗目が行ければ2店舗目も行けると見込んで、どんどんロードサイドに出店して行った。 同様に、ワークマン躍進の原動力となったのが「データ経営」である。 ワークマンのデータ活用の原則は「浅く広く」だ。データサイエンティストを雇わず、全社員が業務に必要な最小限のエクセルの使い方を学ぶ。そして毎年データ分析講習を受けさせ、社内を少しずつ「エクセルをできる人」で埋めていく。 「DXやビッグデータなど、バズワードに目を奪われてはいけない」と土屋氏は語る。地域ごとに売れ行きが異なるワークマンに必要なのは、各店舗における売れ行き商品や駐車場の回転率、来店者の特徴などの「草の根的データ」だ。そこには大規模なデータ分析は必要なく、関数とピポットテーブルだけで事足りる。 そんなワークマンも一度はAIを導入しようとしたが、取りやめた。AIは答えを簡単に出せるが、思考の過程が見えづらく、社員が自分で考える能力を養うことにならない。大切なのは自分で考える癖をつけることであり、社員一人一人が気軽にデジタルツールを使えることである。 今までは勘と経験で動いていたワークマンが、急速に変わり始めた。組織の上から下までがデータマンになったのだ。 その結果、ボタン一つで需要に見合った商品が自動で全て届くというシステムが生まれた。このアルゴリズムもエクセルで作られている。 ②「見せ方を変えるだけ」という戦略 前述のとおり、ワークマンとワークマンプラスが扱っている商品は同じであるが、時間帯によってBGMや照明やマネキンを切り替え、一つの店内に対して二つの見せ方をしている。 何故かと言えば、ワークマンが大切にしているのは、「ヒット後に今までのお得意様(職人たち)が離れて行かないか」であるからだ。大きな商品の変更無く新しい客を呼び込み、かつ今までのお得意様を離さないために、来店客パターンの変化に合わせて店内の雰囲気を2パターンにしているのだ。 そんなワークマンは、新業態への進出も「見せ方を変えるだけ」戦略を取ろうとしている。 ワークマンはAmazonやユニクロと同じ土俵で勝負しないことを宣言している。ユニクロがアウトドアに舵を切り始めたら即撤退を考えており、ワークマンレディースやワークマンレインなど、女性向け衣料、防水衣料を店舗化し差別化することを考えている。 というのも、女性向けや防水衣服は既にワークマンの人気商品となっているため、これを取り出して新店舗として売り出すだけなら、新業態に打って出るコストはかからない。ここでもワークマンは「見せ方を変え」、生き残りを図っているのだ。 ③ワークマンの哲学~変えたものと変えなかったもの~ ワークマンがここまで成功を収めたのは、変えるもの、変えないものを明確に峻別して改革を行ったからだ。 〇変えたこと ・在庫リスクを取った。自社開発をしてPBを売り出した。システム至上主義から、商品力至上主義に生まれ変わった。 ・前例踏襲から、データをもとになんでも変える主義に切り替えた。 ・行ったことは、どれだけかかっても必ずやるという凄みを見せ、組織の末端まで改革意識を浸透させた。 ・頑張る代わりに何かを捨てるというトレードオフ経営を行った。 〇変えなかったこと ・徹底的な標準化経営。売り場は100坪で、品ぞろえも店内業務もマニュアル化する。値下げはせず、価格は分かりやすく5パターンのみとした。 ・ローコスト経営。売り上げに占める家賃を3%にし、販管費を抑制した。 ・やらないことが決まっている経営をする。海外展開をしていない。 ・ステークホルダーを大切にする。フランチャイズの店長に積極的に報酬を与える。また、ワークマン+がヒットしても、今までのお得意様である職人の期待は裏切らないように、作業服を売り続けた。 年30%成長を続けるワークマンには、明確な哲学がある。それは「しない会社」であり続けるということだ。 無理しない。ノルマを作らない。残業するぐらいなら製品を売らなくていい。他社と競争しない。値引きをしない。デザインを変えない。取引先を変えない。社内行事をしない。幹部は思いつきでアイデアを口にしない。 加盟店にしても、無理せず収入がどんどん入って来るほうが好ましい。社員にしても、無理なノルマなく自由に提案をできるほうがいい。社員、加盟店、取引先、顧客すべてと信頼関係を結び、「四方よし」とするのがワークマンの哲学である。 【感想】 以前ニュースサイトで読んだ「ワークマン、脅威のエクセル経営の全貌」という記事に心惹かれ、この本を手に取ってみたが、やはりワークマンは凄いということが身に染みた。ワークマンは世界的トレンドであるDXやAIには目を向けずに自分の進むべき道を行く。先駆者がいないどころか後ろからついてくるライバルもいない。 「DXなんか言ってるようでは、こうした変革はムリです」 土屋の語る言葉には、凡人達だけでデータ経営を成し遂げた者が放つ凄みを感じられる。ワークマンは40年もの間、地域の職人達相手に現場目線で作業服を売ってきた地場商店だ。 「経営の方向性が明確ではないまま、いきなり外部のデータサイエンティストに分析を頼んでも、「『アパレル業界の特性みたいな誰も知っていることだけが証明される』」。 地域密着のプロフェッショナルであるワークマンは、コンサルやデータサイエンティストに対して懐疑的である。そもそも、データ経営の目的は企業全体を効率化することなのだから、わざわざデータ専門の人間など雇わなくても、社員一人ひとりが成長すれば同じことだ。むしろ、一握りの優秀な社員を働かせ続けるよりも、みんなで少しずつデータの扱いが上手くなれば、社員が働き過ぎないまま会社が成長し、ノウハウの引継ぎも容易であるということだ。いやはや、日本でこの考えを持ちながら、実現できている経営者が何人いるのか。お見事という他ない。

    2
    投稿日: 2020.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・店づくりは壮大な実験 →既存店から一般受けする商品を切り出し、アウトドアショップ風に見せ大ヒット ・データ経営 →ビジネスで大切なのは因果関係を見極めること ・出店も加盟店も「ABテスト」 →同時期に出店し、差分を見る ・とにかく競争したくない →誰も気づいていない市場の隙間を見つけて、徹底的に攻め込む 実験によるデータ経営で徹底的に標準化し、ホワイトフランチャイズを確立。圧倒的な高機能低価格で職人プラス一般層の客を確保。溢れんばかりのアイディアで2の矢3の矢と手を打ち変化を続ける。 職人用の作業着のイメージしかなかったワークマンがデータとアイディアでここまで革新してきた過程は、本人たちからしたら狙い通りなのかもしれない。 一度近くのワークマンプラスに足を運んで、実際に見てこようと思う。

    0
    投稿日: 2020.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    https://www.notion.so/yudai0309/2-fc715f9657df4fc38b8a143881d18092

    0
    投稿日: 2020.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンの成長戦略を解説する本 いい立ち位置で地盤を固めておいて、そこからチャレンジするというのが見えて良い いいところを狙っていて戦略が良い。これで地力があるのでしばらく強いだろう どういう方針で商売をすると勝てるのかという参考になる 標準化、余計なことをしない、例外は作らない、頑張らない 社員の能力が伸びたか、データ活用の講習。幹部も講習を受講 因果関係を見極めるためにテストする 機能は100のうち10で作って、そこから追加することで必要なものから作れる 用途を提案して、取りこぼしをなくす。声に耳を傾ける 負ける勝負はしない、競争して負けるくらいなら最初から勝負をしない データを見て行動を変える。改革マインドとデータ活用力 経営陣が成果の出しやすい業態を作る 効率がいいと判断すれば外部に仕事を任せる 独自のポジションを押さえる

    0
    投稿日: 2020.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この数年のワークマンの快進撃は誰もが知っていると思いますが、なぜワークマンはこれほど成功したのか。 本を読むとなるほどこれなら売れるな、という納得感もあるが時代のタイミングがぴったりだったというのも大きいだろう。 ワークマンのチャレンジはまだまだ続きがあるようなのでこれからもとても楽しみです。 シューズにも力を入れたいという話もあったので個人的にはカジュアルデザインのアーシングシューズ(静電靴)をぜひ出してほしいですね。

    0
    投稿日: 2020.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    作業服のPB商品を開発 24時間ワークマンを着てフォロワーとデザイン開発 低価格かつ高機能  原価率65% 粗利の40%フランチャイズに分配  家賃3%で10%以上の営業利益 2018年ワークマンプラス ららぽーと立川  年間売り上げ3億に  1年半で全国175店舗を改装 気合と根性のアナログ会社からデータ経営で新業態へ システムは構想1年、作って1年、使って6年 全社員にエクセルでデータ分析講習 職人と一般それぞれの予測 AIは社員の自信がつくまで使わない、社員が考える コミュニケーションよりデータ分析できる人が部長に 社長を立てる 自動発注システム 100坪の店舗に1700アイテム 9000SKU≒ニトリ中型店  7割が1個しか置いてないので統計が取れない  月4個以上売れるものと3個以下で在庫を計算、一発ボタン  完璧を狙わずスモールスタート、足らないものを追加  みずほ銀行 システム統合に19年 ABテスト 駐車場拡大  職人に比べ一般は3倍時間をかけて買い物  フランチャイズ95% 地縁重視 70歳定年  1店舗年商平均1.38億  変身店舗 10時/16時半 善意型SCM  メーカー生産100%買取  メーカー発注 誤差+-20%  商品変更は年4回のみ  毎年見積もり、製法ごとに工場を選択  ベンチマーク:デカトロン 世界最大スポーツ用品店  「売れているものが安い」   激安厚底シューズ 40万足    ニットアッパー縫い目減らし機械縫製    素材から開発しスペックアップ ブロガーやインフルエンサー「製品開発アンバサダー」  目視で見つけ捕獲する  無報酬、新商品情報優先提供しアクセス増加支援  販促費使ってはamazonに勝てない AI顧客判定と売り場案内   Click & collect  ネット注文、店舗で在庫受け取り  配送料なし 注記業態変革ビジョンで8年間前の2倍に成長  869店舗 PB比率50%超え  意見を変えるのが良い上司 間違っていたら訂正  商品開発に経営陣が口を挟まない 変えたこと  ①商品力  ②データ経営  ③やりぬく本気経営  ④トレードオフ経営 変えなかったこと  ①標準化経営  ②ローコスト経営  ③やらないこと  ④ステークホルダー

    0
    投稿日: 2020.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンの経営方針がわかる本。 一度店舗に訪ねたくらいの知識しかなかったので、人気商品、SNS戦略など発見が多くあった。

    0
    投稿日: 2020.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすい本。こっち業界とかに照らして「うん、納得」って話が多かったので、驚きはそんなになかったけど、事例本としては貴重な情報になると思う。個人的に1つ面白いと思ったのは「善意型SCM」。これ、雇用関係における裁量労働に機能させられたら面白いんだけどとか思った。あ、ワークマン、行ったことないです。新宿にあるのかな?

    0
    投稿日: 2020.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アマゾン対抗戦略のアンバサダーマーケティングとクリックコレクトは分かる。問題は機能開発、コスト叩き、店舗拡大によるサービスレベル維持かな。特にF Cだから数字悪くなると途端に変わるから。

    1
    投稿日: 2020.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンはベイシアグループ。ベイシア、カインズ、セーブオン、などと同じグループ企業。 小売業は、常識的に考えた店舗規模より一段大きくするほうがいい。フードサービスは、一段小さくしたほうがいい。 ネット販売の宅配をやめる=ネットで選んで、店舗で購入。 店で選んでネットで買う=ショールーミングとは反対の方向。 ワークマンはフランチャイズとしてはすごく安定している。商品がいい。コンビニは、最後の売り上げを持っていくがワークマンは、店に残す。

    0
    投稿日: 2020.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本当に良い本。ワークマンの成長を物語としても、マーケティングの教科書としても読むこともできる。優れた経営者はきちんと現場を見て、戦略を立てている。商品が変わらなくても、コンセプト、ストーリーを持たせることで、特定の顧客をつかめるということを学べた。

    5
    投稿日: 2020.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマン隆盛の立役者 土屋専務を中心に各担当者も含めて戦略と戦術が書かれている。 ただ内容は可もなく不可もなく。 公式ホームページから引っ張ってきたような商品紹介と同じ内容がたびたび出てくるのがちょっと気になる。あと、ワークマンの中の人じゃなく、作者が書いてるからすごい頻度でワークマン上げが入ってくる。 土屋専務に語らせた方が絶対面白いと思う。

    0
    投稿日: 2020.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマン。 吉幾三さんのCMでしか知らなかったが去年初めて友達とワークマンプラスに行ってからいろいろお世話になっている。特にレインウェアは秋頃のツーリングウェアとしても活躍中。 作業服というコアコンピタンスが元々あって、時代がワークマンに追いついた感じもあるのかもしれない。 以下、印象的なシーン ・システムは構想1年、作って1年、使って6年 →この構想1年がいかに重要かがわかる ・最初はスモールスタート。100個作って80個使わないよりは10個作って10個出した方が安い。 →まさしく、まずは作って使ってもらう。これ大事だよなぁ。最初から100点は目指さない。 ・トライアンドエラーで10年、20年かけてちゃんとしたものを作る。そのかわり、最終的には完璧なものを作って業界ナンバーワンを目指す。 →会社が許してくれるかどうかわからないけどこういう進め方を仕事でもしたい。 ・ジャストインタイムではなく、買取型で勝負 国内メーカー(自主納品)➡︎ワークマン本部(全量買取して自主納品)➡︎加盟店(全量買取) 情報優位者が納品数を決める →これ、他のモノを扱っている会社でもできるのかなぁとか思ったりした。例えば食品とか、、、 ・社内には作業服の専門家は大勢いたが、バイク用品、キャンプ用品に精通している者は皆無だった。 →さすがにバイクやキャンプを趣味としてる人はいる気がする笑実はそういう一部の人たちはワークマンの商品をそもそも使ってたりして ・クリック&コレクト:通販サイトで商品を選んで購入し、店頭で受け取る仕組み →これ本でやって欲しい!Amazonちょいちょい在庫ないからなぁ。すでにどこかの書店がこの仕組みを使ってるとかあるんだろうか。誰か教えてください。 ・ネットで選んで店で買う戦法でamazonに立ち向かおうとしている →応援します。でもこれができるのはある意味作業服に特化しているからだろうな。なんでも売り出したらきっとできない。そういう意味でも狭く深くはやっぱり大事だなぁ ・短期で一喜一憂するのではなく、時間をかけてもいい仕事をすれば良い。頑張る代わりに何かを捨てよう。 →目まぐるしく変わる社会の中で良い意味でマイペースに仕事したい。

    3
    投稿日: 2020.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンという言葉は聞いていたが、どのような戦略でここまで飛躍的に伸びたのかがとてもわかりやすく書かれており、まだワークマンを知らない私は早く店舗に行ってみたくてしょうがなくなっています。

    0
    投稿日: 2020.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    "変えるべきこと"と"変えるべきではないこと"の見極めが精緻で正確であった。そして、アイデンティティを見失わず、正しいことを正しく行い続けた胆力がすごい。

    0
    投稿日: 2020.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今話題のワークマンに関する経営方針について書かれた本。私自身がワークマンを知らない中で読んだ本であり、コメントをする資格すら無いが、経営判断が極めて明確であり従業員が働きやすそうに感じた。あと成功の一番の肝は競合不在のブルーオーシャンで戦う事だと思う。 何にせよまずは最寄りのマークマンの店に行って、ワークマンとは何かを体験してみようと思う。

    0
    投稿日: 2020.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    トレンドに精通した記者である著者が昨今話題となっている作業服専門店のワークマンがどのようにして躍進していったのかその舞台裏と本質に迫った一冊。 2012年に入社した商社出身の土屋哲雄氏により、作業服としての機能性の高さをウリに売り方を変えることによって爆発的なヒットを挙げたワークマンの飛躍の裏側を本書で知ることができました。 Excelをベースとしたデータ分析や仕入れを本社で一括管理するシステムや納品量をメーカーに委ねる善意型SCMなど他社にはない独自のシステムやアンバサダーマーケティングや過酷ファッションショーや変身店舗など独創的なマーケティング戦略など商品性の機能だけではない同社の戦略などを本書で知ることができました。 また、低価格ながら高い機能性を保てる商品開発の裏側やFC店のオーナーを地元の方から決めていることや新型コロナで消費活動が変わった中でも同社が強さの秘訣も書かれており、印象に残りました。 作業服専門店として変えた部分とそのままにした部分の歯車が噛み合い、今まさにブームとなるくらい話題となっていることの要因はしまむらやユニクロとは違う低価格ながら高機能という路線と値札を見なくても変える安心感がもたらしたのではないかと本書を読んで感じました。 作業現場からの厚い信頼はコロナ禍でも揺らぐことなく私たちの生活と身近に接していることも感じました。 クリックアンドコレクトやレディースやシューズに特化した店舗の運営などこれからの戦略も書かれていてこれからの同社がどのように歩みを進んでいくのか楽しみになる一冊でした。

    0
    投稿日: 2020.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み応えたっぷりでお腹いっぱい。 内容はこれぞ理想の会社経営。マーケティングも素晴らしい。真似したい手法がたくさん。売れている理由がよく分かった。

    1
    投稿日: 2020.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    経営における 変えてはいけない所と変えないといけない所の経営判断が 明確な会社だった。 作業着を売る古い会社だと思い込んでた 自分を恥じた本。 これからはワークマン注目企業。

    0
    投稿日: 2020.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白くて、参考になった。 売り方を変えるだけで、こんなにも売上が変わるとは。 イノベーションとはこういうことを言うのだろう。 視点を変えることで、とても新しいものが生み出された。 データ経営についても、なるほどと思うことばかり。 エクセルで十分だし、自分でデータをいじることで考えることができるということも確かにそうだ。 自分の肌実感的にも、BIツールでキレイにデータを見せられるものから考えるよりは、そこから先、いろいろな視点でクロス集計することから新しい発想が見えてくる。それを商品を作るひとも販売の企画も営業も、みんなが当たり前のようにやっていることがデータドリブンってことなんだろうなあ。それを徹底するために、人事制度にまで組み込んでいくところが、「愚直」にやるということか。

    0
    投稿日: 2020.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ワークマンプラスはワークマンの商品と実は同じで店舗デザイン、陳列を変えただけで年間店舗目標を3ヶ月で達成。 改革を進める上で ・データに強い組織にするために全社員にExcel講習実施、部長昇格条件にデータ分析力必須 ・もともと標準化が強かったため、新業態に切り替えた時も他店舗展開が実施しやすかった ・もともとワークマンプラスの初出店時に「WMプラス」とワークマンの既存イメージをなくすネーミングにしようとしたがテナント募集元より「ワークマンというプロが使う商品というブランドを消さないで欲しい」という依頼の元ワークマンプラスという名称になった

    0
    投稿日: 2020.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2020年54冊目。満足度★★★★☆ 久しぶりに一気に読めるビジネス書だった。ワークマン躍進の理由がよくかわかった。同社へ投資している人・検討している人は必読。

    0
    投稿日: 2020.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・AIはたつどころに結果を教えてくれる。だからこそ、社員が考えなくなってしまう。 ・ワークマンのデータ活用の原則は「浅く広く」。知識が浅い分を衆知という広さで補う。皆で考えて進化させていく。AIのようなスーパーパワーではなく、普通の人の知恵を集めて経営していくのが理想 ・負ける勝負はしない。競争して負けるぐらいなら最初から勝負しないほうがまし ・妥当アマゾンのスローガン 1)Amazonに定価で負けない 2)Amazonに販促費で負けない(販促費を最小化する意味) 3)Amazonに配送費で負けない ・データを見ながら何でも変える。意見を変えるのがいい上司。 ・(個人が)頑張るかわりに何かを捨てる ・コト(体験)にお金をかけるには、買うものを安くしなきゃいけない。可処分所得は一緒だから、コト消費が進めば、それだけモノへの消費は減る。だからデザイン的に見栄えがして、コスパがいいものを作って、じっくり待っていればいい。

    0
    投稿日: 2020.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1.先日、初めてワークマンに行きました。CMで見てたイメージとまるで違ったので、驚いたのですが、これは「ワークマンプラス」という店舗でした。その後調べてみると、ユニクロの対抗馬として現在売上が爆上がりしているとのことなので、興味を持ちました。 2.ワークマンがここまで利益を上げることができたのは、データ教育、経営を徹底しているからだということです。今でこそ当たり前ですが、社員全員にEXCEL研修を行い、かつ全員が活用できるまで育て上げることが強みになっています。こうすることで自身の勘をマニュアル化するきっかけとなり、社員の成長スピードを高めるとともに、仕事の効率化も図れます。そのため、ワークマンでは5分前出勤、5分後退勤が可能になり、ホワイトフランチャイズとしても評価を受けています。 このような例を挙げながら、ワークマンはどのように成長したのか、その歴史を知ることができます。 3.初めて行ったときに、安いという印象でした。ワークマンは低価格かつ高機能の市場を見出し、この市場においてはほぼ独占状態となっています。潜在的な市場として4000億円の売り上げが見込まれるということに驚きでした。 社長がコンサルとして活躍していたこともあり、データ経営や社員教育の徹底をすることで、「勘ピューター」からの脱出に成功しました。自分の行動を可視化することで改善点を明確化することは日頃の課題になっているのでとても勉強になりました。

    0
    投稿日: 2020.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昔からワークマンの存在は知っていたがここ3年の株価の急上昇は何なのか?そんな疑問を持っていた中、ワークマンが出していたペットボトル真空保冷容器が気になり、ワークマンへ足を運んでみたが売り切れていた。ロンブーの淳がワークマンをベタ褒めしていた。テレビで店の看板を時間帯で変える報道を見た。 色々な断片的な情報しかなく、悶々としていた中、この本の存在を知り、読んでみたくなった。 この本を読んでワークマンは急成長すべくしてしていることが分かった。 ・飽和状態に見えるアパレルにおいて独自のポジショニングを見つけたブルーオーシャン戦略。 ・原価率65%による高品質、低価格な商品ラインナップ。 ・独自のオートメーション在庫管理システムにより地域によって差をつけながら自動的に発注できる。 ABテストによる市場マーケティング。 ・タレントを起用せず、本当にワークマン商品が好きなアンバサダーと協同した広報戦略。 ・FCの経営者を厳選すること。片手間、副業は許さない。 こういった戦略により、ワークマンは地域密着型の地元業者の良さとマニュアルなど効率化された大手企業の良さが融合された他に真似できない経営をすることで急成長を遂げているのだと思う。 ワークマンの要素は自分の会社でも取り入れられるものがあるのではないか考えてみる必要がある。

    3
    投稿日: 2020.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    勢いのあるワークマンの潜入ルポ! コロナでも売上を伸ばしたのは、職人を支えている「社会インフラ」なので、単純にユニクロとかとは比較できないと思いました。 ワークマンプラスとは、見せ方を変えただけ!でとてつもないヒット! この発想はBtoCだと当てはまるだろうか?おもしろい! あと、善意型サプライチェーンという方法も初めて知った。 しかし何よりすごいのは、価格軸に機能軸を追加してポジショニングしたところ。 世の中にある、「ライバルが多い、ありふれたサービス」、は自社だけの強み・特色を見つけてポジショニングをする必要があり、他と戦ってはいけないです。価格で勝負できるのは大手だけです。 そのような「発想を出す場、脳に汗かく場」が中小企業には本当に欠如していると思います。そのようなサービスにもっともっと磨きをかけ、自社を成長させたいです! ↓備忘メモ 2020年5月末で869店舗(うちプラスは175店舗)、95%FC、継続率は99% コロナ禍でも、1月~3月は前年比2桁、4月5%増、5月20%増 ☆ワークマンは社会インフラ(職人を支えている、という決断) ワークマンプラスは、1700アイテムのうち、アウトドア、スポーツに絞って320アイテムを切り出しただけ 商品を変えずに見せ方を変えて2倍売れた ☆アウトドアショップ風に見せた 今後は女性向け店舗、ワークマンシューズ等を考案 価格軸に、機能軸を加えてブルー・オーシャンを発見 ☆「低価格で高機能」 とにかく競争しない まず先に売価を決める 機能や品質でトップメーカーにはかなわないが、トップメーカーの商品はいらない機能までついている ☆善意型サプライチェーン メーカーが生産した分はすべてワークマンが買い取る。 無条件で買い取るからこそ、メーカーは責任を感じて、ワークマンの立場に立って最善の納品をしてくれる ブロガーやユーチューバーによる製品開発アンバサダー 芸能人は一切起用しない、ワークマンをどれだけ愛しているか SASUKEファッションショー 日本みたいに狭い国ではクリック&コレクトがメインでもいい 注文はネット、受け取りは店舗 それだけの店舗網がある

    5
    投稿日: 2020.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これまでワークマンはあまり注目してこなかったが本書を読んでその凄さが分かった。安いうえに品質が良いのだ。作業着だけでなく普段着もとてもおしゃれだ。マーケティング的にも見習うべきところは多い。企業の個性はどうスタートを切ったかによってつくられる。冷感リフレクティブ、肌さらさらZERO DRY、アンバサダーマーケティングでインフルエンサーを組織化、ワークマンとワークマンプラスの切り替え、愚直にクリック&コレクトを突き進む等今後はユニクロ、ニトリを超える会社になっていきそうな予感がする。

    0
    投稿日: 2020.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を読んでまず思ったのがワークマン行ってみたい‼️ワークマン最近人気あるんだよってなんとなく回りで聞いたことがあったが、そりゃそうだよなと納得しました。いろんな企業の歴史があるなかでワークマンは新たな一人の人材によって新たなワークマンを作り上げたリーダーシップがとても印象に残った❗同じ店舗で看板を替えて二つのお店として営業してみたり、お店の雰囲気を変えて商品はそのままといった売り方などはとても参考になった❗あとは商品や自社を知ってもらうための取り組みもここまでやるのかというところが大いにあった。私自身ワークマンのファッションショーすごい好きです⤴️ひとつのムーブメントを起こすのにそれぞれが与えられた役割を愚直に進めていることがワークマンの企業の強さなんだと思う❗

    6
    投稿日: 2020.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近SNSやテレビ雑誌などで見かけるようになり、コロナ渦中も右肩成長を続ける「ワークマン」について、そのビジネスモデルに迫った一冊。2012年に入社した土屋さんという方が「商品を変えずに売り方を変える」「アナログからデータ経営に変える」舵切りをしたことでワークマンは成長。さらに早くからインフルエンサーに注目し、商品開発にも強力してもらうことで、実際に使っているユーザーに向き合った商品開発が出来たことが勝利の要因とみられる。アパレルだけでなく他の業界にも転用できる考え方なので、全ビジネスパーソンにおすすめ。

    0
    投稿日: 2020.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマンという会社の強みがわかる本。 過去から受け継がれるオペレーションエクセレントな仕組みや近年話題になる施策の実行方法やその背景を知ることができる。 小売業のみならず成長が停滞している企業には為になる内容が書いてあると思う。

    0
    投稿日: 2020.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワークマン、ワークマンプラスのことを全く知らなかったと恥じる。 でも、この本に出会えてよかった。 戦略は実行だ!ともいわれるが、その通り、戦略を実行したワークマンプラスのリアルな話を知れる。 知る楽しさを味わえる一冊! おすすめ~

    1
    投稿日: 2020.07.05