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熱砂の果て
熱砂の果て
C・J・ボックス、野口百合子/東京創元社
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総合評価

14件)
4.3
5
4
2
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    これまでにないシンプルなストーリー。そして、ネイトが主役と言ってもいいくらい。アメリカ中西部のローカルでディープな政治や宗教や民族のことなど、いつも知らない世界を見せてくれるシリーズだけど、今回は少しそのあたりが浅かったかな。3.2

    0
    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョー・ピケットシリーズの現時点での最新刊。Kindle Unlimitedのせいですっかりハマってしまいましたわ。今回は砂漠編でネイト篇でシェリダン編。 冒頭、夢オチかーい、と思ったら、次々と夢で感じた嫌な予感にハマっていくネイト。やっと元気になったのにまた厄介なことに。 一方ジョーは自分の誕生日なのにグリズリー騒動に巻き込まれる。グリズリーって、映画「レヴェナント」でディカプリオが戦ったたやつですよね?めちゃくちゃ瞬足だしパワーあるし怖い。写真で見ると可愛い顔してるんだけど。いつものパターンだともっと物語に絡んでくるかと思ったらそうでもなかった。砂漠に行く口実なくらい? イビーの偵察のために砂漠に鷹といっしょに行ったネイトだけど、逆にイビーに親近感を持つ。そら、ウルヴァリンズとかいう奴らより全然良い奴ぽいしな。最後、知事と同じくらいには立派な奴だったとなってて悲しい。サイードは最初、イビーが大事だから警戒してるのかと思ってたのに全然違ったわ。彼らには彼らの大義があるのは理解するにしても、サイードは人間的に酷い奴であった。酷い奴には容赦ないネイトさん。 個人的なツボはデイジー可愛いさんでした。GPS画面を物珍しく眺めてみたり、ジョーにさあ友よ、て言われて私?みたいな顔してみたり(違う)、ジョーが次にどう行動するか悩んで話しかけてるのに、それより遊んででください!てなったり。今回初めて砂漠を歩かされて大変だったデイジーさん、今後の可愛いに期待。

    0
    投稿日: 2024.03.09
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    講談社文庫はルーロン知事のように任期が切れ、創元推理文庫はネイトロマノフスキのように寡黙で語らない。 日本での最新刊を読み終えた今、次作が出るまで途方に暮れているしかないのか? 日本語訳ピケットシリーズは一年に一回しか出版されていない。 ピケットファンの皆さん、これでいいと思いますか? アメリカでは既にこの作品以降5作も出版されているんですよ。(Wikipediaによる) 今回のシェリダンは大学生なのに、アメリカの最新刊では30歳に近くなっているはずなんです。 どうかどうか一刻も早くアメリカに追いついてください。 水源のない荒野で喉が渇いたエルク状態です。 いや、風雪に晒されるヤマヨモギの気分です。

    10
    投稿日: 2024.02.25
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    2024年の2作目は、ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズです。相変わらずの面白さです。 今回の舞台は、州南部の砂漠地帯レッド・デザートです。物語は、ジョーの盟友ネイト・ロマノウスキが、予知夢を見る事から始まります。それは、砂漠の真ん中で、3台のピックアップ・トラックに乗ったイスラム系戦士が自分に向かって来るという夢でした。そして、予知夢通りの結末に至る訳ですが、それにジョーが、どう関わって来るのか?最後は、正に西部劇の対決シーンの様です。そして、いつものようにジョーの家族が巻き込まれます(笑)。今回巻き込まれてしまうのは、長女のシェリダンです。 今回描かれているようなテロ計画は、9.11以降のアメリカでは、きっと現実に起きている事と思ってしまいました。荒唐無稽でなく、十分にリアリティを感じます。 ☆4.5

    0
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    猟区管理官ジョーピケットシリーズ現時点最新作。いよいよネイトとのバディものになってきたなぁ。物語も前作にもましてインフレ化、国際政治的な陰謀が背景にあって、狩猟規則はもはやきっかけとか味付けにすぎない感じ。 ネイトがメインの話だから、そうなるのは必然で、それはそれでオモロいんだが、いったん基本に立ち返って、牧場荒らすヤッカイなヤツとか地方政治の利権悪徳政治家とかそういうの相手に大自然の中で立ち回ってほしいなぁと思うファンのワガママ心理。 ところで、ネイトとメアリーベスの予知夢という話のきっかけは、剣客商売で美冬が男の夢を見たのが大治郎、という話を思い出し、何やら不穏な符合を感じたが気のせい?

    0
    投稿日: 2023.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「猟区管理官ジョー・ピケット」シリーズの新刊、16作目になるそうだ。著作累計1000万部という人気シリーズ。 電磁パルス発生装置って、「24」でおなじみなので懐かしい。というか、新鮮味がない。 小さい報復にこの発生装置を使おうとするサウジアラビアの大使がいるのだが、その部下は彼を殺して国を混乱に導くテロに使おうとする。それを阻止する話。 ワイオミングの大西部を舞台にして、クマや鷹が出てくるのだが、想定外の面白さにつながっていかない。

    0
    投稿日: 2023.10.14
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    スケール上がりましたね!007かミッションインポッシブルか、ってくらいです。もう猟区管理官の枠を越えてますよ。聞き及ぶあの方々のやり方の凄さには震撼させられます。そして、ネイトがカッコよすぎ。ルーロン知事の「おれの州」というセリフはいつも響きます。「わたしの◯◯」って胸張って言える対象を持ちたいものです。彼がいなくなるの、寂しい、、。そして、またまた波乱ありそうなラスト。全く、ジョーは休まる暇ありませんね。 #夏の読書感想文

    1
    投稿日: 2023.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十五弾。 今回はいつもの山の中を離れ、砂漠で闘うネイトとジョー。 というよりか、ネイトのお話。 相変わらず政府から追われていて、とある牧場主にかくまわれていたが、 政府の秘密組織から容疑の抹消を条件に、 ある人物への接近を依頼される。 向かったのはレッド・デザート。 一方、ジョーも「おれの州で連邦政府が何をやってるのか探れ」という知事の命令で、 グリズリーの追跡を口実にレッド・デザートへ向かう。 さらに、シェリダンもルームメイトに頼まれてレッド・デザートへ…。 ネイトとメアリーベスの予知夢のせいか、 展開が予想通りの感じは否めない。 それに、グリズリーの南下の謎はわからずじまいだったし。 とはいえ、前作で大けがをしたエイプリルが、 元気になってコミュニティ・カレッジの学費を稼ぐべく働くという、 まともな生活に戻っていて良かった。 一緒に砂漠を歩いて横断した女性が、 ジョーを助けるために人を射殺してしまった時にでも、 彼女を抱擁したことを メアリーベスに対して後ろめたく思ってしまうのは、 相変わらずジョーらしい。 そして、何かと難題を押し付けてきたルーロン知事が退任するとは、 私も寂しい。

    0
    投稿日: 2023.08.07
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     前作では、病院のベッドに身を横たえていたネイト・ロマノウスキーが、本作では熱砂の砂漠で銃を構えて登場する。迫りくる敵。空を旋回するネイトの鷹たち。砂塵を巻き上げて迫る脅威。そんな緊迫したシーンにスタートする本書は、全編この手のアクション満載の読み逃せない一作だ。本作ではネイトと本編主人公であるジョー・ピケットとのそれぞれのドラマが、ラスト近くで交錯する。言わば、二つの冒険小説を楽しめるばかりか、それらの合体するラストシーンの豪華さを味わうことができるのだ。  ぼくは、インターネットが普及する前に、パソコン通信Nifty-Serveで冒険小説&ハードボイルドフォーラムのSysop(SystemOperatorの略です)をやっていた。当時は内藤珍著『読まずに死ねるか』の時代で、まさしく書店の軒先には世界の冒険小説が並んでいた。マクリーン、フォーサイス、カッスラー、ラドラム、ヒギンズ、マレル、バグリィ、クィネルetc.etc...スパイ・戦争などのスケール感のある冒険小説ばかりではなく、ハードボイルド系の小世界的ではあるが心にぐっと響いてくる冒険小説作家も台頭する。D・フランシス、ライアル、ウィンズロウ、ロス・トーマス等々。しかしいつしか、冒険小説もハードボイルドも鳴りを潜め、地下に潜る。冒険小説のそうした長い暗闇の時代を越えて、このジャンルの正統派後継者として男の生き様や孤独や戦いを描くのがあまりに上手いのが本シリーズのC・J・ボックスである。  そしてそのことを証明して見せるのがこの驚くべき新作であると思う。タイトルとなる熱砂の果てに起こるものは何であるのか? 熱砂の果てからやってくる敵はどういう者たちなのか? もはやダブル主人公とも言えるジョーとネイトの物語は、それぞれに並走して語られる。二人の運命はどこでクロスするのか? 熱砂の果てに本当に起ころうとしていることは、何であるのか?  読み始めから、読者は本シリーズの魔力に酔わされることだろう。ネイトの現在が描かれる。死の床から蘇ったネイトは不意の謎の男たちの訪問を受ける。世界規模のディジタル・テロを狙う勢力があり、それに対抗する国家的秘密組織があり、後者の側がネイトを訪れたのだそうだが、彼らは胡散臭い政治の世界からの使者であり、ネイトは彼らの要請を受けるでもなくこの国(USA)に起ころうとしている危機の真偽を確認する必要性に駆られ、砂漠へと旅立つ。ネイトの家族である猛禽たちとともに。  一方で、本シリーズの主人公である森林監視官ジョー・ピケットは、退任が迫るルーロン知事の依頼で行方不明のネイトの捜索に取り掛かる。砂漠の異なる方向から、ネイトとジョーは熱砂の果てに待ち受ける謎めいた場所にそれぞれのトレイルを描いてゆくのだ。それらはどう見ても一筋縄ではゆかないトレイルであり、その果てには凶悪なグループが待ち受けているというのだ。  これだけでも十分冒険小説的要素は満載なのだが、ジョーのシリーズは家族の物語でもある。もちろんこのきな臭い荒野に向かう二人の先に家族の一員が巻き込まれているなんて全く知らない。敵は何ものなのか? 味方に見えるネイトへの依頼人たちもどうも胡散臭い。情報戦と肉弾戦の二重の戦いが待ち受ける荒野に、二人のストレンジャーのトレイルと硝煙が遺される。  西部劇というより、もはや戦争に近い砂漠の闘いでありながら、家族再生の物語を組み入れるという、いつもながらのポロック魔術にのめり込むこと必至のアクション大作である。

    5
    投稿日: 2023.08.06
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    ジョーがネイトと出会って10年経過してることに衝撃… 容疑を抹消することと引き換えに州南部の砂漠地帯でテロ計画の潜入捜査を開始したネイト。ジョーは失踪したネイトを捜索する。 当然面白い。 ジョーの娘のシェリダンが巻き込まれてしまうことに最初違和感があったが、友達想いでトラブルに巻き込まれる点は父親譲りなのか… シェリダンが事件に絡んでくる流れに違和感をもって、何故そうなるのだろうかと引っかかっていた。 鷹匠のネイトと姉弟関係にあると同時にジョーと同じく"鷹"のように自由に飛び回るネイトが立ち戻る場所としての存在していることがわかる展開に納得した。 夢で始まり、夢のように終わる展開も良い。

    26
    投稿日: 2023.07.25
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    猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、政府の男たちが人質を取って現れた。彼らはネイトの容疑を抹消することと引き換えに、州南部の砂漠地帯で大規模テロを計画している可能性がある男の動向を探り出せと要請した。ネイトは引き受けざるを得なかったが、この件に裏がないはずがなかった。一方のジョーは、ネイトが失踪したと情報を得て砂漠地帯へ向かう。シリーズ屈指の大迫力アクションが展開される冒険サスペンス! 年に一冊のお楽しみ。シリーズ第16作もアクション満載。

    5
    投稿日: 2023.07.23
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    あっという間に読み終えた。 このシリーズにはミッションインポシブルみたいになって欲しくないんだけれど。 熊に対する思いこそがこのシリーズのキモ。

    0
    投稿日: 2023.07.16
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    〈ジョー・ピケット〉シリーズ。今作の中心にはネイトがいて、シリーズの中でそういう時は特に面白くなる。政府の人間がネイトにある人物の動きを探って欲しいと取引を持ちかけてくる。ジョーはネイトを探しに砂漠に入っていく。徐々に明らかになっていく政府の人間の計画と、それを知ったネイトの反応や行動と守るべきものがハッキリしてからの強さ。ジョーとネイトの間にある信頼関係と、ジョー一家との繋がりもこのシリーズの肝になっていて今作も面白い。

    0
    投稿日: 2023.06.30
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    猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ最新作! シリーズファン待望のネイト活躍の巻である。 前作ではあまり出てこなかったので、彼の活躍は嬉しい。 また、シリーズもの? シリーズものって、途中から読むのは、難しいではないか。 ついて行きにくいというか――  うむ、たしかにそうだ。 けれど大丈夫。 私も途中から読んだのだ。 しかも順番はバラバラに! シリーズの存在は知っていた。 だが、シリーズだからということで、敬遠していた。 それが、出版社が移ったのである。 あの東京創元社が後を引き受けたということは、面白いに違いない! そう思って読んでみたのだ。 シリーズ13巻目の『発火点』である。 面白かった!  はまってしまった! あとは手当たり次第に、順不同で、シリーズを読んでいったのだ。 何が魅力といって、主人公ジョー・ピケットがよいのである。 達者な口で器用に立ち回る――のは苦手な、ちょっと昔気質の男だ。 自然を愛し、仕事は一生懸命に勤める――が、ちょっとどんくさい。 妻メアリーベスを愛し、娘3人を大事にしている。 『ジョー・ピケットの妻でいるのはときに・・・・・・つらいわ』(258頁) メアリーベスがこぼすにしてもだ。 そもそも「猟区管理官」とは何だろう? アメリカの法執行官で、猟の許可証を出したり取り締まったり、釣りの許可証を出したり取り締まったり、自然保護、野生動物管理をする役職である。 そんな中、主人公ジョー・ピケットは、なぜか事件に遭遇するのだ。 麻薬事件、暴力事件、そして、殺人事件・・・・・・。 猟区管理官が、どう事件に遭遇するのかが、まず見どころである。 シリーズファンになると、加えて、ジョーがどう自然を捉え、野生動物と対峙し、どう車を大破させるのかが楽しみになってくる。 いや主人公なんだから、銃の名手とか、格闘に強いとか、実は○○だったとか、なんかあるでしょ? ええと、実はもと特殊部隊で、今鷹匠の――友達がいる。 友達かよ! しかも、鷹匠って―― ネイト・ロマノウスキ。 金髪でポニーテールの人気キャラクターである。 このネイトが、本作ではいきなり最初から出てくるのだ。 鷹匠という彼の職業についても心配ない。 彼が語ってくれる。見せてくれる。 猟区管理官、鷹匠、特殊部隊――馴染みのない職業がたくさんだが、大丈夫。読んでいるうちにわかってくる。 ジョーが、ネイトが、身体を張って語ってくれる。 そして、シェリダンだ。 ジョー・ピケットの長女である。 もう22才というのに驚いた。 よその子とオクラは成長が早いというが、シリーズ最初の時は子供だったのに、なんともう大学生である。 このシェリダンが本作では大いに関係してくるのだ。 まずは1冊、どれかを手にとってほしい。 そして、シリーズにはまってほしい。 新刊は目につきやすく、手に入りやすい。 電子書籍も充実している。 さあ、あなたはどれからいく?

    3
    投稿日: 2023.06.29