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BUTTER(新潮文庫)
BUTTER(新潮文庫)
柚木麻子/新潮社
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総合評価

1420件)
3.8
325
531
372
78
15
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    職場の方が「寝る間も惜しんで読んだ」と話していたので気になって購入しました。 世界各国で翻訳されている話題作ということで、読むのを楽しみにしていた作品です。 若くも美しくもない女が、3人の男の財産を奪い殺害したー。 週刊誌の記者・町田里佳は、世間を騒がす被告人・梶井真奈子のインタビュー記事を書くべく彼女の好みや思想に深く踏み込んでいくことになります。 梶井の思想に触れ、梶井の薦めるものを食べ続けるうちに、今まで保っていた外見や内面が徐々に崩れ始め、運命が狂わされていくーという展開でした。 考えてみれば、人に迷惑をかけてはいけないとか、夜中にハイカロリーなものを食べてはいけないとか、大小様々な制約のなかで私たちの生活は営まれています。 もし、欲望に忠実すぎるカジマナのような人間が身近にいたとしたらー、誰でも自分自身を見失ってしまうのかもしれません。 私も早速、カジマナの言う"本物"の料理が食べてみたくなりました。 まずは銀座ウエストのバターケーキが気になります。東京へ行かねば…!(笑)

    3
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく読んでるとお腹が空いて仕方なかった。最後のホームパーティでチキンを食べるシーンなんて、美味しそうだし多幸感がすごい♡ 「世間はそう簡単に女性に合格点を与えない」 昨今は多様性を認める風潮があるけれど、アイドルが少しでも太っていると批判されたり、 女性は「家庭的」であることを求められたり、 まだまだ女性への偏見ってあると改めて気付かされる。 多様性や男女平等を謳う世の中になりつつも、 男性からお金を貰うために、整形をしたり、ルッキズムが盛んになっているのも、女性ばかりだし、女性の求められるレベルって、むしろどんどん高くなってきていると思う。 怜子とカジマナの対比とか、まだまだ読み解けてない部分があって悔しい。 ストーリーは続きが気になってどんどん読み進められた!面白かった。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまりにも面白い。夢中になって読んだ。 裕福で孤独な男性の恋人になることで生計を立てていた女性、梶井真奈子。彼女は、交際していた男性が連続不審死を遂げたことにより、殺人罪で逮捕、勾留中である。 彼女のインタビューを掲載するために面会を重ねる週刊誌記者の里佳、その親友で専業主婦の怜子、そして二人の周囲の人々も梶井真奈子に人生を大きく狂わされていくのである。 里佳、玲子をはじめ登場人物の大半は、家庭の崩壊を経験しており、そのことが価値観や考え方に大きく影響している。 しかし、友情により困難を乗り越えた人々は、新たな価値観を手にしていくことになるのである。 思わずよだれが出そうになる食事の描写も見どころ。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カジマナの食べ物の描写が魅力的過ぎて、思わず涎がこぼれそうになった。 人に何かを「してあげてる」という意識は、ただのエゴで、してあげれることがある、してあげれる環境があることへの喜びが何よりも自信を幸せにすることなんだと思った。 完璧な人なんて世の中いないけど、「この人のこういう部分ってホンモノだなあ」と思うことがある。 私も誰を喜ばすわけでもなく、自分のために、自分のbutterを見つけて、深ぼっていきたい。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    図書館が好きでよく利用する 新作や話題作は予約タイミングが ちょっと遅れたらすぐ250人待ちぐらいに なってしまう この本がまさにそう! なかなか順番が来ない! 久しぶりに購入しました、本を 感想としては…買って読んでよかった 面白かった 女性が強くしたたかで【主人公】だ とにかくバターを摂取したくて 冷蔵庫にあるマーガリンを脇に避けて バターをどんと鎮座させた お腹が空く不思議で女が怖くなる小説

    1
    投稿日: 2026.01.12
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    食事に関する描写が非常に魅力的だった。 人からどのように思われるのかということを私たちは気にしすぎなのかもしれないと感じた。

    1
    投稿日: 2026.01.12
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    読了を待たずしてエシレのバターケーキを買いに行ってしまった。私もカジマナに理性を失った人間の1人です...。 一見するとフェミニズムの小説として女性のみに焦点が当たっているように見えるものの、男性の弱さやいじらしさも丁寧に描かれていた。欲望を抑圧し、努力と我慢で自らを律すことを「美徳」とする社会の不協和音が響き渡る名作。 作中には様々な男女が確かな重みで描かれる。 カジマナのように、聖母のごとく振る舞い、男性をズブズブに甘やかす代わりに金銭の工面をしてもらう女もいれば、主人公の里佳のように、ストイックに自分を絞り、プライベートを犠牲に仕事に全力投球する「自立」した女もいる。それぞれに美学があるが、カジマナは里佳のような生き方を自分らしさを捨て欲望を失った乾いた生き方だと糾弾し、里佳を惑わせる。 小説ではカジマナの被害者にも焦点が当たり、妻と娘に見放され、生きる意欲を失いこれ見よがしに自暴自棄な生活を送る男の救いのなさも描かれる。一方でシングルマザーに育てられた影響か、女性に旧態依然とした役割を求めることを過度に恐れ、対等な立場に拘るからこそ距離感に悩む男もおり、まさに価値観が変わりつつある現代の男女の坩堝を密度濃く体現していた。 結局は「してもらう側」と「してあげる側」の両者それぞれの不健全性を、お互いが認識することが重要なのかもしれない。

    1
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    独り身の高齢男性たちを手の込んだ手料理でもてなし、そして命を奪った若くも美しくもない女性への独占インタビューから話が展開していきます。インタビュー記事を手掛けようとしている記者は彼女の食への貪欲さに絡め取られ、思想に翻弄されます。 本作では食が単なる趣味や快楽ではなく、女性が生きる上で背負わされる役割や規範と強く結びついて描かれます。作中に、食べることは生存のための行為だとの記述があるにもかかわらず、女性がそれを素直に選ぶとどこかで罰点がつけられる。だからこそ、作中の食べ物はいつも美味しそうで、それでいて不穏です。バターがとろける様子は見ていて心がほっこりする、しかし時間の経過とともにそれは固まり後には粘度の高い物質へと変化する…女性の生き方を皮肉っているとも言えますが、最終的に食は人と人を結びつけるものであり、それがバターの役割であるとも言えます。女性の家庭や社会での役割とは何なのか、どう立ち回れば、どう視点を変えればうまく生きていけるのか、を丁寧に描いた作品だと思います。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    食べ物の描写が美味しそうで引き込まれた。わたしも同じく、加害者が魅力的に見えて引き込まれそうになった。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    男たちを手玉に取り殺害したとされる女性犯罪者を、雑誌記者の主人公が取材していく物語である。犯罪者は極端な美食家で、とりわけバターをはじめとする「食」に強い執着を持っている。 主人公は面会で話を引き出すため、犯罪者と同じものを食べ、バターを使った料理を覚え、料理教室にまで通う。そうするうちに、食や身体、価値観の面で、次第に犯罪者の思考に取り込まれていく過程が描かれる。この「対話と模倣を通じた侵食」は、『死刑にいたる病』や『爆弾』のように、面会室でのやり取りを軸にした洗脳構造として非常に面白かった。 一方で、物語後半では友人や恋人に止められ、主人公は日常へ引き戻されていく。犯人には友人がいないが、主人公には仲間がいるという対比から、「仲間がいることの価値」に着地する構成になっている。 最終的に犯罪者側から一方的に決別され、記事も書くことができず、真相も曖昧なまま終わる点には、やや肩透かしを感じた。 ミステリーとして「本当に彼女が犯人だったのか」という問いを期待していた分、物足りなさが残る。 主人公の生活や性生活、体型が変化し、それに伴って周囲の反応が変わっていく描写は興味深く、女らしさとは何かといった問いを突きつけられることについては面白いが、 異常性や絶望感の表現はやや抑制的で、もっと踏み込んだ描写があれば、より強く印象に残ったのではないかとも思う。 特に印象に残ったのは、情報源となる人物が「自分の心臓を差し出す」という比喩を使った際、主人公がとっさに「フォアグラ」を連想し、「美味そう」と感じてしまう場面だ。序盤からすでに思考が侵食されていることが示されており、非常に象徴的だった。 全体として、本作は過激な犯罪小説というより、女性の視点から「幸せとは何か」「誰のために生きるのか」を描いた作品だと感じた。「男を幸せにすることこそが幸せ」という犯人の歪んだ思想に、主人公が一瞬共鳴しつつも、「仲間がいる/いない」という対比によって距離を取る構造は、テーマとして面白かった。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    現代の女性"性"に対する疑問や生き辛さを非常に生々しく見せてくれていて、読んでいる最中憤りを感じたりげっそりしてしまうような場面がたくさんあった。 特に食べ物の表現が生っぽくて動物的でそこに官能さも含んでいて、なんだかずっしりとした重みを感じた。この感じは実際に食べて出た感想では無く、文章で読んでこそ得られた感覚だった。 梶井の起こした事件や彼女自身についての謎や本質について、ゆっくりじっくり時間も労力もかけて解き明かしていく過程がすごく読み応えある。 主人公里佳の目を通して、彼女と同調するように梶井への印象や気持ちがどんどん変わっていくのが不思議な感覚だった。 最終、里佳と伶子の友情がめちゃくちゃ尊く輝いてた。梶井すらも彼女たち2人の友情の糧でしか無かったような気さえしてくる。 あと作中トップクラスに良い人だった篠井さんの存在が、辛い場面においてもずっと救いだった。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    めちゃ良かった…! 伶子がずっと苦手だったんだけど、なんだ私と似てるだけだった。 主人公にも、カジマナにも、登場人物みんなに共感しながら、でも誰とも私は違うと思う。 そうやって現実世界でも他者と関わりながら、自分の輪郭を確かなものにしていくのかもしれない。 「適量」「壁」、そして「お前らのために痩せてるんじゃない」 自分の中のもやもやを言語化してくれる本。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    話の一説に「死んだように生きてる」という表現があり、わたしもここ最近死んだように生きてたように思った。ただただ日常をこなすだけの日々。もっと丁寧に生きたいと思った。あと、伶子が「結局誰と結婚しても誰と生活しても同じなのかもしれない」と言っていたところが心に残り、やはり誰と生活しても自分は変わらないし自分を生きるのが大事なんだと感じた。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    話題になっていて気になり読んだ本。 フェミニズムやルッキズムの話だから好き嫌いは分かれそう。 個人的には難しくて、読み終えるまで時間がかかった。 少し前の日本の価値観があらわれていて(2017年初版だから??)、私自身の歳が若いからか共感する部分は少なかった。 ただ、ごはんの描写はすごく印象的で、エシレのバターはいつか買ってみたいと思った。

    7
    投稿日: 2026.01.12
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    重い重い!あまりにも重くて、ねっとりしててバターのような話だった。バターとマーガリン。自分らしく働き、生きることと男に捧げ、完璧に生きること。本物はどっち??? わたしまで、カジマナにハマり込み、溶けそうになった。でも愛と友情に救われた。重いし、深いし、理解し切るには、自分が未熟すぎた。

    8
    投稿日: 2026.01.11
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    女性の生き方について考えさせられる話。 付き合いのある男性が3人連続で亡くなったとして、殺人犯の容疑で捕まっているカジマナ。彼女は決して美女ではない、太っている見た目の冴えない女性。そのカジマナを取材する記者が主人公。 カジマナから話を聞き出そうとし、カジマナに取り入るために話を合わせて取材していくうちに、カジマナに取り込まれそうになる。 ちょっと忘れちゃったけど カジマナは働いたりしないで男の人と一緒にいることで生活してきた。 なんかお母さんともうまくいかない、お母さんとは気が合わない。お母さんはバリバリ働く人だけどカジマナは女性は働かずに美味しいご飯で何出来ない男のためになんでもやってあげてそれこそだみたいな。でも男はフランス料理がわからずにビーフシチューと言ってがっかりみたいな。

    5
    投稿日: 2026.01.11
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    元々気になっていてイギリスで英訳されて売れていること(賛否の否多めの印象だけど)、そしてさらに藤原しおり(旧ブルゾンちえみ)がおすすめしていたので読み始めた。 いわゆるキレイでは無くふくよか体型の通称カジマナが様々な男性を家庭的な料理を振る舞って虜のさせてその方々が軒並み亡くなっているので殺人犯として捕まる。記者の里佳はカジマナと面会できるようになり、仕事で忙しいので食事に全くこだわりの無くとてもスリムな体型だが、みるみる食に対する考え方や体型も変わっていく。カジマナの故郷に行ったり、不動産で働いている被害者の兄妹と接触したり、これでもかと追求する。 最初から聞き馴染みのある地名が出てきてすごく興奮しながら読んでいった。 至るところで女性として体型が変わっていくことや良い妻としての役割、料理教室に対する世の中の偏見など女性に向けられる指標がたくさんあることを 親友の伶子はなかなかクレイジーで事件への没頭っぷりがすごくてまるで探偵みたいな動きもしていた。 後になって知ったが、木嶋佳苗という婚活詐欺殺人と呼ばれる事件を起こした人の話を参考にしているのでさらにありえるお話に思えるリアルさがあった気がする。 結局真相が分かるわけではないので事件としてはすっきりしない系だけど里佳の周りの関係性がどんどん変わっていくことが見えた。 直接的な表現せず読者に考えさせるタイプの書き方だったからなのか去年末読み終えるはずだったけど思ったほどスムーズに進まなかったので星は3つ。 海外向けの表紙の方が可愛い説。なんでこんなに違うだろう…

    5
    投稿日: 2026.01.11
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    この作品を読んで炊き立てのご飯で醤油バターご飯を食べた人は、たくさんいるだろう。私もその1人。エシレは塩が効き、カルピスはミルキーだった。ルッキズムと女性の生きづらさに焦点が当たっていると思う。細くあることが当たり前だと思ってきたし、優越感もあったけど、年を重ねて新陳代謝の著しい下降には抗えるわけもなく。今になって食べるバター醤油ご飯の沁みること。でも結局は文中にある自己肯定感を高めるしかないという…。そして適量を知ることが重要だと。

    3
    投稿日: 2026.01.11
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    ⭐︎2026年1冊目  今作に救われた読者も多いんじゃないかな?  ふらっと入ったお店に誰かが迎えに来てくれるような、そんな人との出会い、そんな人生、想像するだけでいいなと思える。  食べもののシーンがどれもこれも美味しそうなの。この本を読み始めてから、食に対する気持ちが少し変わったような気がする。カロリーや明日の浮腫を気にしていたけど、「今食べたいもの」「今美味しい状態のもの」を惜しみなく食べる人生もいいなと思えた。カジマナに揺さぶられた里佳の気持ちが分かる気がする。  好きな自分でいるためにも太っていいとは思わないけど、好きなものを好きなときに食べるのだって、好きな自分でいるために必要な健康だと思う。  自分的にはこんなに分厚い本をすらすら読めた経験、実はそんなにない。とても良い読書体験だった。  メーカー先のかわい子ちゃんから「みんさん絶対好きです!」と紹介してもらって読み始めました。  たまたまだと言ってくれたけど、手土産で銀座・ウエストの焼き菓子をいただいた。ちょうど読んでいた箇所だったから偶然のご縁に感動しました…!

    1
    投稿日: 2026.01.11
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    バター醤油ごはんの描写がすごいと何かのレビューで読んだ気がするけれど、エシレ有塩まで指定するなら醤油じゃなくて塩だろとか、醤油の種類まで指定してやれよと早速脳内でツッコミが止まらない。だって、れいぞーこにマーガリン入れてる人種が正しく醤油を選べるか? いや、もしかしたら、このシーンは読者のこういう違和感を引き出すためのものなのかもしれない、と今書いていて思った!彼女がバターに、バターだけに異様にこだわり、別の箇所は意外とおざなりだ、を描いているのかもしれないし。まだオーディブルで読み始めて一時間しか経っていないからね。

    1
    投稿日: 2026.01.11
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    なかなか読み進める事ができなくて やっと読了。 途中から素直に読めれるようになった。 みんなはどんな欲が一番占めてるんだろう 仕事、恋愛、食、美容、友情… 偏らず、欲張らず、自分で自分を認めてあげながら生きていきたい 『毒婦。』読んでみたい

    1
    投稿日: 2026.01.11
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    ずっと気になっていたこの本を手に取らなかったのは、実際に起きたある事件をモデルにした長編、きっとドロドロしてるんじゃないかと思われる設定が、仕事で疲れている私に最後まで読むことができるんだろうかという不安からだった。 そんな私の勝手な妄想で手をだせずにいたこの本を、意を決して読んでみると、ぜんぜんドロドロしていない!むしろ柚木さんのやさしさが伝わってくる物語だった。 物語のなかで柚木さんが感じる世の中に対してのおかしな考え方が随所にテーマとして表れるものの、 誰も悪者にしていない。犯罪者のカジマナでさえも。 キャラクターへの愛、人間への愛が感じられて、人間のダメな部分も包み込んでくれるようなラストに柚木さんのお人柄を感じた。 そして物語のなかで出てくるバターや料理たちのおいしそうなことよ。夜中にお腹をならせながら読む日もありました。エシレバターごはん食べたい。

    2
    投稿日: 2026.01.11
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    元になっているとされる某事件。 ニュースで見た時は、ここで書かれているような、なぜこの人がこんな魔性の女になれたの?と酷いことを私も考えていた。 この本を読んで、どこまで元の事件と重なるのかわからないが、男も女も無意識なのか意識しているのか相手を値踏みしてランクづけし、自分より下の相手には馬鹿にした態度をとる…。私も覚えがある。 いろいろと考えてしまう。 体重が5キロ増えただけで、メンタル病んでいるのではと心配されてしまう。まぁ、ただ、普通に生きていれば急激に5キロ増えることはないし、そのことは不自然とは思わないが、痩せているのが正義という風潮はいかがなものかと思う。 ただ、太れない人がいるのも事実。痩せている人を一括りにして美容のために摂生あるいはダイエットしているのだろうと決めつけるのも、いかがなものかと思う。 なんだか色々ごちゃごちゃ考えた作品だが、バターが最強の食材という点には異論がない!高いけどケチらずにバター買おうと思った笑

    10
    投稿日: 2026.01.11
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    読み終えて「すごいフェミニズム小説を読んだ...」と思った。この小説はずっと「ケア」の話をしていると思う。梶井は男性にとって従順な「女性らしい」仕草、そして「ケア」を男性に与えることで生き延びてきた。だから「フェミニストを許せない」と言う。しかし梶井はそういう生き方では得ることのなかった女性同士の友情、連帯、ケアのつながりに憧れてもいた。だから逮捕前、七面鳥を調理して、料理教室仲間にふるまいたかったのだ。そして梶井が料理教室に通い始め、自分のために料理するようになったから、梶井の周りの男性たちは次々に死んでいった。梶井は本当に殺していないんだと思う。ただ、与えていたケアを与えるのをやめただけ。それだけで簡単に人は死ねる。「ケアの繋がりをもつこと」はとても難しい。信頼関係も必要だけれど、自分の弱さ、脆さを受け止めることも大事だと思う。そしてそれが一方的なケアにならないよう相互的なものであるように互いに努力が必要だ。「ケアは無償で当たり前に与えられるべきもの」という認識によって梶井の周りの男性たちは自ら自滅したのだ。しかし、男性が「ケアのつながり」をもつことが難しい規範があることも事実。ケアについてもっと学びたくなった。 この本を読んでいる間、食べ物を食べる時、その味や感覚に意識を研ぎ澄ませて食べていた(小説があまりにも美味しい食べ物を食べる時の描写が上手くて)。掃除や料理を「ロック」「権力への反発」と怜子が表現したのが興味深かった。確かに掃除や料理といった家事労働って「女性性」と結びつけられがちで、さらに「愛情」という名のもとで無償化されるけど、実際ものすごい力仕事でパワーがいる。確かにやわらかい「女性らしさ」のようなものとはかけ離れている気がする。「女性らしさ」と結びつけられているけれど。自分のためだけにそれをする、というのは確かに「ロック」なことかもしれない。 梶井の被害者男性たちは、女性なしでも自分を大切にすることができたし、助けを求めることができたと思う、と里佳は物語序盤で語るが、それが難しいことを終盤で知る。助けを求めることはとても難しいし、ケアのつながりを構築することもすごく難しい。特に男性が、ではあるがそれは女性にとってもだ。 フェミニストをマーガリンと同じくらい許せない、と言う梶井真奈子が、最終的にこの物語の中で1番家父長制に抗っていたような気がするのは私だけだろうか。

    7
    投稿日: 2026.01.11
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    木嶋佳苗をモデルとしたお話でした。 食べ物がたくさん出てくるお話で、読んでいてお腹が空きました。 特にバターが食べたくなる小説です。

    1
    投稿日: 2026.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の内面と向き合うことを「臓物を眺める」と例えていたのはだれだったっけ。 登場人物たちが、おのれの中から取り出した内臓を並べ、それが自分にどれだけ似ているかを突きつけられているような物語。「ここが違う、これは似ていない」と些末な違いを躍起になって探すたびに、その行為こそが同じ穴の貉である証左に思えて、ゾワっとする。 あとがきには「女の友情と信頼」というようなことが書いてあったけれども、私は(女性に限らず)「自立」の話だと思った。 そしてそこに、友情がどろりと絡んでくる。 「自立とはたくさんの依存先を持つことである」というのをTwitterで見かけて、なるほどなと思った記憶がある。 思い返せば、ひとりの友だちにべったりと執着するような友情を築くタイプの子は何人かいて、彼女たちはだれもがとても不安定だった。 カジマナ、里佳、怜子という3人は、違うタイプに見えながら、みんなアンバランスさという点で共通していたように見える。拘置所のなかからカジマナがどうにかバランスを取ろうとした結果、カジマナだけが取り残されたように思えた。 もうひとつ、読みながらずっと、フェミニズムについて考えざるを得なかった。 「権利はすぐに義務になる」というのは、確か障害者や難病を持つ方を支援する人が安楽死の制度化に反対する文章にあったものだったけれど、 女性の働く権利を主張してきた裏で、私たちは働く義務を押し付けてこなかったかと、うっすらとした罪悪感を突きつけられる。 今みたいに、女性が仕事を持てるようになるまでには、権利を声高に主張しなければならない時代があって、ワーママなんて言葉が普通に言われる前に、苦労しながら戦ってきてくれた人たちがいるはずで、そのときに、家事がおざなりになって、置いて行かれた気持ちになった子どもたちもいたはずで、その一人がカジマナだったりするんじゃないか。 必要以上に手をかける豪華な料理は、一種のバックラッシュだったりするのかもしれない。 それにしても料理の、バターの描写が、食欲をくすぐり続ける。塊のバターを厚く切って、食パンでもお餅でも、温かい何かに乗せて、温度差を感じながらほおばりたい。 この小説は海外で先に注目されたというけれども、エシレバターを使ったバター醤油ごはんや、夜中の新宿で食べる塩バターラーメンの、あの背徳感溢れる感触を、海外の方はどこまでつかめるのか。私たちはそれをきっと一歩深く感じ取れるよ、と浅はかな優越感に浸ってしまう。

    7
    投稿日: 2026.01.10
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    殿堂入りの本を順番に読んでいます。 ルッキズム、フェミニズム的な内容で、 最初はとても面白く読めました! でも後半梶井が出てこなくなったあたりから、 私の好きな感じじゃなくなりました。 なんでこんな人気なんだろうという想いです。 ただ、梶井のキャラが最高でした! エシレのバターは必ず買おうと思います^_^

    7
    投稿日: 2026.01.10
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    ⭐️4/5 婚活で知り合った男性を次々殺害したとされる死刑囚木嶋佳苗がモデル。 最近、50歳以上の婚活が盛んらしいがこのモデルになるような女は、確かにモテるであろうなと思ってしまう妙な凄みを感じさせる描写であった。 この作品は食べ物描写がとにかく食欲そそるので空腹で読むにはオススメしない

    1
    投稿日: 2026.01.10
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    仕事も恋愛も家庭も全部完璧にこなせって社会に強要される息苦しさ、その息苦しさをバターの香りで解放してくれる傑作でした。 日本社会の「見えない圧力」と真摯に向き合ってる。 女性に「美しくあれ」「強くあれ」「優しくあれ」って押し付ける日本社会の矛盾を、ここまで丁寧に、でもユーモラスに解剖する小説って本当に珍しい。 「バターが大好きでフェミニストが嫌い」っていう梶井真奈子のキャラクター設定が実は見事な社会批評の隠喩になってるわけで、読みはじめすごく嫌いだった梶井がだんだん人間らしくて愛らしくなってくるのが不思議。

    21
    投稿日: 2026.01.10
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    BUTTERのお話って 死刑囚 木嶋佳苗の話らしい。 梶井真奈子が容疑者で 週刊誌記者の町田里佳  なかなか 進まないページ これでは いつ読み終えるかわからない。 そう感じた私は 1日の隙間時間をほとんど この本に捧げ やっと読み終えた。 中盤からは スピードが早くなったのは ラストが気になったからかもしれない。 しかし どうも わたし 素直に読めない部分や 理解できない部分があって きっと もう一度読み直せば 「そうだったんだ」って思うに違いない一冊でした。 取材って こんな感じ? 町田里佳は 梶井の言われるまま レストランで食事をし 夜中に ラーメンを食べ 料理をしたことがないのに 作って食べる。。 そして 体重も増えたが 其の体型こそが 町田里佳らしい。 要するに 取材しながら梶井になりきってみたのだろう。 この小説は 事件に関するかもしれないけれど   友人関係や カロリーやダイエットを気にして 食も気にしながら 食べている人たちへの警告なのだろうか 思う存分 本物を味わいなさいと梶井が言っていた気がするが 私も 本物の味を知らない。。 梶井は 本物の味を見つけるためのアドバイスや 人間関係のつながりや絆を教えていたに違いない。 梶井自身の 女性は敵だと感じてしまった背景。 容疑者全てにおける 突然 容疑者になったわけではなく みんな 過去の傷が深く コントロールできない人間なのかもしれないと感じさせられた。 これは 里佳の取材で気がついたこと。 BUTTERのタイトルは 要するに 食の大切なものの一つで 私も 実は 幼少期に 熱々のご飯にバターを乗っけておかわりしていたことを思い出して もう一度 食べたくなった。 そんなふうに私の 読み進めれない理由の一つは食のこだわりが難しかったのかもしれない。食に ちょっとだけ興味があったからなのかもしれない。 今までの中で 読むのが疲れた一冊でした。

    15
    投稿日: 2026.01.10
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    読み進めるほどに、 バターを使った料理が食べたくなる。 丁寧にごはんを作りたくなる。 そして、とにかく「美味しいものが食べたい」と思わせる一冊。 ただの“食”の物語ではなく、 その奥には 人の弱さ や どうしようもない感情 が静かに描かれている。 特に印象に残ったのは、 女性が常にさらされている「周りからの評価」や「他人の視線」。 誰かにどう見られるか、 期待に応えようとしてしまう気持ち、 そこから自由になれない息苦しさに、強く共感した。 物語には、さまざまなタイプの女性が登場する。 強い人、弱い人、賢い人、不器用な人。 でも不思議と、どの女性の気持ちも「わかる」と思ってしまう。 誰か一人を断罪する話ではなく、 誰の中にもある感情を、そっとすくい上げるような物語。 読後に残るのは、 「美味しいものを食べたい」という気持ちと、 「自分の欲望に正直でいていいのかもしれない」という、 小さな肯定感。 そんな余韻が続く本だった。

    10
    投稿日: 2026.01.09
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    久しぶりに手にした文庫本。 最初は読み切れるか心配だったが、1週間足らずで読み切ってしまった。 柚木麻子さんの作品をもっと読みたいと感じた。 近所の高級スーパーでエシレバターを見つけたので買っちゃいました♪

    1
    投稿日: 2026.01.09
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    過剰でも不足でもなく、自分にとっての「ちょうどいい」を自分で決めること。 それがどれほど難しく、どれほど奪われてきたかを思い知らされる。 おいしそうで、怖くて、息苦しい。 読むほどに、自分の感覚を問い返される一冊。

    10
    投稿日: 2026.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フェミニズム小説で読む人を選びそうだけどすごく面白かった!自分の地元が新潟県なのもあり、読み出したら止まらなくて、久しぶりに一気に読んだ小説でした。 カジマナの地元として新潟県の阿賀野町が出てくるけど、田舎特有の嫌なところがちゃんと書かれててわかる....と思ってしまった。それでもサントピアワールドや安田ヨーグルトなど出てきて親近感。 東京に上京してきて割と生きやすいな、と感じたことがある女性なら刺さる部分が多々あるんじゃないかなと思いました。 容姿や働き方、生き方も自分の適量を探していくことが大切。

    2
    投稿日: 2026.01.08
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    “BUTTER”まさに作品を象徴するメタファー。こってりとまとわりつき、乳の匂いが女を彷彿とさせる。動物性食品の独特の強みとカロリーの高さ。けれど、一度口にすると圧倒的な満足感をもたらし、何度も料理に使いたくなる。 被告人であるカジマナは伝統的なもの、古来の価値観を好み、バターはその象徴である。バターを使いすぎることにより、執着、劣等感、嫉妬など、負の感情が増幅させる。しかし、その魅惑の味を手放すことができない。手放すことは、自分を否定することと同じなのだ。 記者のリカ、その友人のレイコもカジマナの影響を受け人生の歯車が狂っていく。読み終えた時に、本当に彼女たちの人生が狂せられたのか、元々の生活のほうが歪んでいたのかわからなくなる。 ルッキズムの作品だと捉えられがちだが、誰もがもつ「心の隙間の埋め方」を問う作品だと感じた。何かの比重が高まれば、何かの比重が下がる。自然の摂理に満足せず、求め続ける限り、心は膨れ上がり満たされない。

    3
    投稿日: 2026.01.08
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    タイトルからはどんなストーリーか想像できなかったが、女性視点のルッキズム、フェミニズム、嫉妬などが入り交ざった内容だった。バターを使った料理が美味しそうに感じ、パッケージのふくよかな女性の意味も読むと分かった。 女性視点なだけに共感はしづらく、世界中で読まれている理由は分からなかった。 女性が、周りからの視線や体型などのコンプレックスを気にせずに、自分らしく生きていく強さを感じられる内容ではあった。 Audibleで聴読。

    2
    投稿日: 2026.01.08
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    こんなに美味しそうな描写がたくさん出てくると思っていなかったので、グルメ小説としても楽しめた! カジマナの影響をうけて、変化していく主人公。 変化の過程で「本当の自分」に気づき、受け入れていく様は、自分にも当てはまる部分が多く、救われる感じがした。

    2
    投稿日: 2026.01.08
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    人間は誰しも「らしさ」や「あるべき」に囚われて自分にとっての適量を見失っている。その適量を見つけるために、自分の好きなものを味わい人と交わり時には辛い思いをしていくのではないか。 料理は人に尽くすための労働ではなく、本来は自分の欲望を満たすための手段であること、その欲望と向き合い続ける体力と根気はどこから現れるのか…魅惑のバター料理のように落ちていく作品でした。

    11
    投稿日: 2026.01.07
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    出てくる料理がとても美味しそうでお腹空かせながら読んだ。 温かいご飯にバターを乗せて醤油を垂らしてかきこみたい。 深夜に塩ラーメンにバターをマシマシで乗せて啜りたい。

    2
    投稿日: 2026.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物の考え方に共感する部分が多く響く読書体験だった。惹き込まれてしまい、夜更かししつつ数日で読み終えることができた。 ルッキズムや男性に対して少し過剰にも思える箇所はあったものの、自身の実体験にも重なる所があったため消化することができた。 もしかしたら現実はここまでであって欲しくないと願っているのかもしれない。 また、より一層友人を大切にしようと思えた。 私もたくさんの部屋がある場所に大切な人達を呼んで一緒に暮らしたいと常日頃思っているので、作中でも主人公からその様な発言があり驚いた。 誘発されてたらこバターパスタを作ってみたものの、パスタを茹でる時の塩分が多く辛いものになってしまった。 バターはまだ沢山あるので再チャレンジしたいと思う。

    1
    投稿日: 2026.01.07
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    人生における「適量」を知ること…ついバターを過剰に控えていた自分に突き刺さるお題目であった。 自分に都合の良い解釈をして開き直って生きていく人間に振り回されながも、自分たちの生活を見つめ直す人たち。 それにしてもボラカイ島のビーチで読んでいたのだけれど、毎日の食事が口に合わず辟易していたので、この小説の食べ物の描写に空腹を刺激されて大変困りました。

    1
    投稿日: 2026.01.07
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    ハイカロリーな本だが、言語化が難しい本。 食の描写が細かく、読むたびにお腹が空いてしまう。笑 ルッキズムでカーストが確立される世界。 グルメとされている梶井に勧められる食を 食にこだわりのない里佳が食べて自分の「ちょうど良い」を見つけようとする 食を通して里佳は自分の心地よい生き方を探しあて完結したように思える 走り書き。まとまりがない。。 感想を言い合いたい。。

    2
    投稿日: 2026.01.06
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    作品はオーディブルで聴いた。 実在の人物・事件があり、人物像にイメージの重なりを感じた。 作品の長さが気になった。

    1
    投稿日: 2026.01.06
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    表現の仕方が突飛すぎる箇所がチラホラあって、わたしとしてはそこが気恥ずかしくなる。生きることってそんなに難しいのかなー、わたしはお気楽に人生の半分生きてきたなー、って思いました。 他人に自分の人生を委ねてしまいすぎる思考の人は大変なのかな。実際にあった事件をベースに描かれているそうだけど、出てくる人たちのほとんどが生きづらそう。

    1
    投稿日: 2026.01.06
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    前半はかじまなの自信たっぷりな振る舞いに気づいたら魅了されていた。後半は綻びが見えてきた。 自分も男性だったら‥と思うと、もしかしたら沼に落ちていたかもと思うような描きようだった。

    1
    投稿日: 2026.01.05
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    エシレバター醤油ご飯 食べたいものを食べるのよ ぽっちゃり 自分のために生きる こんな人たちが増えている 私たちは生きづらいまま

    1
    投稿日: 2026.01.05
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    大きな衝撃 どんどん沼に引き込まれ理性を保ちたいながらもとある人物と濃厚な食事に魅了されていく 人間関係の受け取り

    6
    投稿日: 2026.01.05
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    重たかった… ぞくぞくしたし、ワクワクもしたし、色んな気持ちになった。分かるところと、わからない所の差が激しかった。食べ物の表現がとても豊かだった。 料理教室についてのあれこれは、同じく料理教室に通っている身として実感が持てるところも多かった

    2
    投稿日: 2026.01.05
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    人間のピュアな感情がゴリゴリと打ち砕かれて捻れて歪に固まりまくり、さらに煮詰まった話。 料理や食事の描写も圧巻だった。

    1
    投稿日: 2026.01.05
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    オーディブル。 サバサバした女性の主人公と理解ある親友という設定がありきたりと感じる始まりだった。太った主人公に対しての恋人の発言とその後のランチのタバコのシーンも紋切型で、聴く気持ちが失せてしまった。 書かれた当時に読んでいたら、あるいは彼女たちの年代のときに読んでたらもっと違った捉え方ができたのかもしれない。 あと、オーディブルで聴くと嫌悪感を感じる描写は脳にダイレクトにインプットされるし、読み飛ばせないので、小説は要注意なんだな、という気づき。 本にて再読します。

    4
    投稿日: 2026.01.04
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    久しぶりにすごい本に当たった(´⊙ω⊙`) これはアレだね。角田光代じゃん。 週刊誌の記者として働く序盤は『空の拳』、結末は『対岸の彼女』。女の生き方を描く作品は数あれど、結構クセ強の部類だと思う。 実際の事件をモデルにしながも、個性的でクセ強めな3人の女性を中心にストーリーは進んでゆく。 梶井真奈子の語る女神像は、ああそういう人いてるよね〜(σ・∀・)σ 男ウケはいいけど、周囲にも押し付けてくる女ウケ悪いヤツ笑 里佳はバリバリの記者で、西加奈子の『夜が明ける』に出てくる先輩みたい。 玲子は江國香織作品に出てくるタイプかと思ったら意外と暴走しちゃう。 描写がバターのように濃厚で、人物像の掘り下げも上手くて、読むのに時間はかかった。じっくり読んでるのにこちらの予想を超えてくるし、二転三転させながら周囲の人間を巻き込みながら進む主人公はハンサムだ。 食べ物を絡ませる作品はたくさんあるが、この本はとても上手にバターや料理そのものを物語に取り込んでいた。そうそう、こういう本がいいのよ〜。ただの食レポ+物語はいらないのよ〜。 こういうのがいいのよ〜。 とても良かった。たらこスパゲティ食べたい!

    3
    投稿日: 2026.01.04
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    里佳と一緒に、梶井の掌で踊らされる感覚に一種の心地良さがあった。 伶子、北村、篠井などのサブキャラクターがかなり魅力的。 若年女性である自分にはかなり響く内容だったが、他の属性の人が読んだ時にどう感じるか気になる。 女性の強さとは?幸せとは?考えさせられた。 何度も大切に読み返したい話。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    被告人の背景の描写やその裏どりをする記者の行動がイメージしやすかったが、物語としては『そうか…』という着地で終わってしまった。海外版を日本版にしているからなのか、ラーメンである必要性があまりわからなかったり、伏線があるようで無かったので私自身の期待しすぎに終わってしまった。

    2
    投稿日: 2026.01.04
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    あらすじに興味を持って読んでみたけど、あまりにも想像と違いすぎて、なぜこんなにも売れているのか理解できない。正直、すごく無駄な時間を使っていたなと思ってしまった。

    5
    投稿日: 2026.01.04
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    面白かった。考えさせられた。でも、作者の伝えたいことには届かなかったという爽やかな後味。これから自分がやりたいことの枠組みをもらった感じ。

    2
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    梶井真理子との面会シーンは、とにかく緊迫感がすごくて一気に読んでしまいました。彼女の言葉に里佳がどんどん毒されていく感じがスリリングで、質の高いサスペンスを読んでいるようなワクワク感がありました。 でも、後半から少し「あれ?」という気持ちに。あんなに強烈だった真理子とのやり取りが減って、里佳の自分探しや友情の話がメインになると、急に勢いが落ちた気がします。それに、出てくる男性たちが揃いも揃って「いかにも」なダメ男ばかりなのも、男性目線だとステレオタイプすぎてリアリティを感じず、ちょっと冷めてしまいました。 私は元の事件(木嶋佳苗の事件)をよく知らずに読んだのですが、結局、事件の真相がよくわからないまま終わってしまったのも消化不良でした。最後の方は色んな問題がトントン拍子に解決して「いい話」にまとまりすぎというか、なんだか綺麗事っぽく感じてしまって……。前半のバター醤油ご飯みたいなドロドロした面白さが最後まで続くのを期待していたので、そこが少し残念です。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もう一回読みたいと思った。 女として求められる基準が高すぎることについて触れられた時、ゴールがないなと思った。どこに向かうのが平和なのかが見えてこないところが不思議で怖い。 里佳の親友である怜子との距離感も面白かった。特に好きなのは、情報通の篠井さんと怜子についての苦手なところもむしろ愛おしいということを共感しあえたシーン。人から理解されない友だちの苦手な部分すら心地よいと感じさせるということを他人と共感できるのは、とても素敵なことだと思う。友だちのことを理解できるのは自分だけなのではないかと不安に思う気持ちは私も感じたことがあるから、共感してしまった。人のいいところよりも悪いところの方が周りから愛されるっていう考えもあながち間違いじゃないのではないかと思った。

    4
    投稿日: 2026.01.03
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    イギリス人が読んでたのを見て買ってみた。日本人にしか分からないあの背徳的な美味しさがわかるのか不思議になった。 バター醤油ご飯や深夜のラーメンの描写に胃を掴まれ、主人公がぷくぷくと太っていく姿に、フィクションとは思えない生々しいリアリティを突きつけられる。物語はカジマナという希代の殺人犯を中心に、まるで推理小説のようなスピード感で転がっていくが、重苦しさは不思議とない。むしろ、連続殺人という題材が嘘のように、読後感は驚くほどカラッとしていた。 ​働き方やルッキズム、男性が女性に抱く無意識のステレオタイプ。作中の男性たちは決して悪人ではなく、むしろ協力的。しかし、ふとした瞬間に漏れ出る「昭和」な価値観が、男女間の深い溝を鮮明に浮き彫りにする。同性として「あぁ、やってしまっているな」と痛感させられる場面も多く、そのギャップを突きつけられる学びがあった。 ​単なる事件の追体験では終わらない。読み進めるうちに、「あの人への好意は本物だったのか」「自分の勘違いだったのではないか」と、自分の思っていた固定観念を疑うような冷静な視点が芽生えてくる。美味しい料理の描写に翻弄されながら、性差別や自意識の歪みを鮮やかに、かつ軽快に描いている。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    作中の被告人・梶井真奈子の事件は実際に起こった事件が元になっているのですが、その事件のことを以前から知っていて詳細をWikipediaなどで興味深く読んでいたので、その事件を元にしたという今作のことが気になり手に取ってみた。 作中に出てくる様々な料理の描写が秀逸。読んでいるとお腹が空いてきます。ストーリーにも引き込まれて夢中になって読めた。

    1
    投稿日: 2026.01.03
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    図書館での予約待ちがしきれずに文庫本を本屋で買って読みました、ずっと読みたかったんですわい。ロブションに行って胃もたれしたい。バター醤油ご飯の描写は小説読んでて過去イチよだれが出た。死ぬまでにエシレバター買ってきて炊き立てのご飯と合わせて食べたい。

    1
    投稿日: 2026.01.03
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    女性脳じゃないと書けない小説だと思った。 女性向けの小説。 前半は性欲のような食で、昨今の食小説とは趣が違う。セクシーでエロティックな食描写。食欲と性欲は似ているのかも。 半分くらい読んだところで自分の過去を思い出して苦しくなったけど、そこから物語の角度が変わり、ざわつく心を引き摺らず読み進めることができた。この場面転換の構成はすごいと思う。 後半は生きる為の人生の為の食で、前半とはまるで違う。 だから2つの小説を読んだような不思議な感覚。 主人公の変化していく様が細かく自然。 若干終わらせ方が力技な感じもするけど…。 全体に作者の計算が感じられる。 バターというモチーフを始め、書きたいことを表現するためのモチーフの選び方が秀逸だし、話の流れもよく練られている。 考えられて書かれているという感じがした。 海外で評価されるのは分かる。 .

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    いや~一気読み! とりあえず、上質なバターを炊きたてご飯にマシマシにのせて、醤油をひと回し、ガッツリ描き込みたい衝動です、、、

    32
    投稿日: 2026.01.03
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    私は割と記憶に残る一冊になりました。 たぶんバターが大好きで、亡くなった祖父が昔幼い頃に食べさせてくれたバターご飯が登場したこともあり、熱く語られる台詞に同調したのもあるかと思います。 読了後にエシレのバター買いに行きました。笑 登場人物たちの個性や抱えるものに対しての興味や行動に対しての疑問や同感も混じりながら、頁数に対しては割と早いペースで読み進められたと思います。 中心人物が犯したことはよくないけど、『だって求められるから』という感覚は、悪いことしてても開き直っている感じが自分と重なってしまった。 また、幼い頃の体験がこんなにも人の未来に影響を与えるのかと見せられた感じがしました。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    男女の間で生きている世界、見えている世界が違うことを見せつけられた。 現代も色濃く残るジェンダー観の影響下でどうたくましく生きていくかの各々の心理描写もよかったし、 あと料理の描写が丁寧なので読んでいてお腹が減った。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    この本を読み進められたのは、ゴシップが気になる感覚に似ている 本当に被告人が犯人なのか、被告人のどんなところに被疑者は惹かれたのか、過去に何があったのか ただ、読み終わった後、自分の中に何が残ったのか… 気づきはあったのか、思い返す箇所がない

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    あまり刺さらなかった。 「食べること」「女であること」「欲望を持つこと」が社会の中でどのように縛られ、歪められているのかを描いた作品。 二人の対話や関係性を通して浮かび上がるのは、「女性はこうあるべき」「欲望を持つ女は危険だ」「自己管理できないのは怠慢だ」といった、社会に深く染み込んだ価値観。 欲望そのものが悪なのではなく、欲望を持つことを恥じさせる社会の構造こそが人を歪める、ということ。食べたい、太りたくない、美しくありたい、愛されたい――それらは誰もが持つ自然な感情であるにもかかわらず、特に女性に対しては厳しい自己抑制が求められる。その結果、人は自分の本音を切り離し、空虚さや息苦しさを抱えたまま生きることになる。『BUTTER』は、その抑圧を「食」という極めて身体的で原始的なテーマを通して鋭く照らしている。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    先の気になる展開で止まらず読み進めてしまった。 梶井の生き方、里佳の生き方。登場人物皆からの生活から、生きるってなに?価値観ってなに?幸せってなに?と考えさせられた。 実際自分は、完全に里佳寄りで共感があって、自分も梶井に会って、キラキラ満たされた話を聞いたら影響されるだろうなって思った。そういう部分も自分の中に残る部分だったんだろうなと思う。 また、小説中に出てくる料理の美味しそうなこと。どれも実際に食べたくなってしまう。実際、バター醤油ご飯にハマってしまった。エシレのバターも気になって、丸の内のエシレに行ってみた。エシレのフィナンシェ、マドレーヌ、クロワッサンどれもとても美味しい。それだけで幸せですらある。 周りの思う価値に従って生きること、自分の価値を持つこと、こうあるべき、こうしないと、とか。 人生って?幸せって?なんかとても心に残る小説だった。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    小説でありながら、日々無意識にも女性が感じている世の中からの期待やプレッシャーを上手に描いている。ありのままの自分で良いというメッセージが伝わる。(バターの描写がおおいおかげで?、バター醤油ごはんをたべてしまった)

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    梶井ってどんな人なのか、事件の真相はなんなのか気になり面白くて手が止まらなかった。ダイエットしようかと思うたび、この小説のことが頭に浮かびそう。一方、自分の読解力がないのかわからないが、所々足りない気がして展開が早くて理解しきれなかった。(たとえば里佳がガードレールのところで怪我するシーン) この小説には現代社会に根強いテーマが複数あった。 まず、完璧主義の人、周りを頼ることができない人に刺さる話だったと思う。現代は、自分で自分を認めることが難しい人が多い気がする。自分の欲求に耳を傾けること、逃げ場をつくることの大切さがわかった。 また、女性に対する考え方も強く描かれていた。家庭的な女性を求められることについても描かれていたが、それ以上に残ったのは梶井が女性嫌いである理由。「つかみどころのない態度やこちらを圧するような獰猛さ、主張がコロコロ変わっていく不気味さ」というのは嫌な言い方だがわかってしまう部分がある。言いたくても言えないそれを言語化して触れているところがどこか清々しかった。 それ以外印象的だったこと レシピについてもだし食べ物の感想についても細かく表現されているが、あまりに繊細なので生々しく不気味な印象を与える。食べる行為は生理的なものだから?この小説がぞくぞくした理由のひとつだと思った。 梶井が里佳に「七面鳥を食べに来て」と言われて涙するシーンは梶井に少し同情してしまったが、その後里佳を裏切り結局何も変わっていないことがわかるのが残酷でシニカルだった。

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    バターの表現がとってもそそられる。 内容もおもしろい。 ただ表現がくどく続く場面もあり胃もたれしてしまった。スルスルと読める本ではなかったためまた今度しっかり読み直したい。

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    実際にあった有名な女結婚詐欺師の事件を題材にした話、とはいえ、ちょっと料理の描写が多くて、もっといえばおしゃれで、確かにフランスでウケる要素は多々ありますなぁ、という感じ。 でも読み終えると腑に落ちない要素も多くて、結局何が言いたいのかよくわからなかった、という話でした。 誰か、説明して欲しい。

    4
    投稿日: 2026.01.02
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    面白いは面白いのですが、似たような葛藤や気づきが繰り返されることもあり、ちょっと長すぎる印象を受けました。 他人との関係性と自分らしく生きていくこと、のバランス感に対する表現についてはややフィクション味が強く、なかなかそう上手くはいかないのかな、という感想に寄ってしまいます。 後半、篠井さん宅が同僚諸々が集まるコミュニティスペースとなるシーンで、主人公が手間暇かけてつくった栄養・滋養のある料理よりも、片手間で食べられるジャンクでインスタントな中食が好まれた描写が印象的でした。その努力が自分のためだけになっていないかどうか、客観的に判断出来るようになるか、人と関わる上でとても大事だけど難しいことですね。 以前拝読した同著作、「本屋さんのダイアナ」の方が注目されたテーマが少ない分、すっきりとまとまっているような。

    3
    投稿日: 2026.01.02
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    BUTTERには陰影がある。上品に光るのに、触るとぬるい。美しいのに、手に付く。丁寧に扱わないとベタつく。冷えれば硬くなって刃を拒み、熱が入ればあっけなく崩れる。こちらの都合には合わせない。 butterが好きだと言うと、人はだいたい2種類の反応をする。羨ましさの顔か、軽蔑の混ざった心配の顔。後者は決まって言う。「太るよ」「健康が」「控えた方がいい」。世の中は誰かの食欲にすら許可証を発行したがる。欲望は管理できるものだと信じている。節度があると証明したい。そのために、他人のバターを取り締まる。小さな正義の味がして、さぞ気持ちいいだろう。 BUTTERは″食べものの話″を入り口にしながら、実際にはかなり露骨に“視線”の話をしてくる。日常の中の、″女はこうあるべき″みたいな無数の小さな命令として漂っている。個人の嗜好や食生活の話に見せかけて。 butterの匂いに誘われてページをめくるのに、読み終わるころには″誰が私の欲望に許可を出してるんだっけ″が残る。 おいしいのに、ぬるくて手に付く。

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    実際にあった事件を元にしているということを含めて面白いです。でも少し長く感じました この本の教訓は、人は簡単には変われないことと、関わらない方が良さそうな人には関わらない、ですかね...

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    感想を書くのが難しい。 話題作だと手に取ったけど、そこまで刺さらなかったかな。バターは環境によって形を変える。人間も同じで付き合う相手に影響されて変化する。 でもカジマナが己の寂しさに気付いて更生するのかと思いきや、人は簡単には変われないのだと思った。

    2
    投稿日: 2026.01.02
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    読んでいる途中で苦しかったのは、里佳や伶子、カジマナにシンクロしていたからか… 料理や感情の描写が、そこまで描くかと思うほどリアル。 控えているbutterの魅力に取り憑かれそうでこわい。

    8
    投稿日: 2026.01.02
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    女性目線で女性の生き様や生きづらさを扱った内容。物語を動かす要素として、タイトルのバターとそれを使った料理があしらわれている。 女性と男性では読んだ時の感想が違うだろうと感じる内容。ただ、確かにこの小説に書かれている世間の目のようなものはあるだろうと感じる。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    audibleにて ロンドンの本屋で見かけたことがきっかけで聴きました。女性の生き方、難しさ、葛藤が描かれていたのと、料理の素晴らしい描写でとにかくお腹が空く作品でした。 ロンドンでも翻訳されながら販売されるのはこれが単に日本的なものではなく、広く共感されるからなのかもしれません。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー部分はあまり深掘りされず真相もわからず。 容疑者と出会うことで記者の人生が大きく左右されていくストーリー。容疑者を通して男女の在り方について考えさせられていく。少し私には難しい内容であるように感じた。 女性が読むことで感じることもあるのではないかと思う。 見た目、子育て、労働。日本を取り巻く知らないうちに染みついた女・雌への偏見が所狭しと散りばめられている。 何よりお腹の空く小説で、料理の描写がとてつもなく丁寧。バターを食べたくなる話でした。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    美しい食描写と女性の生き方に対する社会批判が入り混じった内容で解釈、咀嚼がとにかく難しい作品であった。 噛み砕き切れなかった。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    日経新聞でイギリスで売れている文庫本NO1との記事があり、手に取った本作品。 連続殺人犯とそれを追う記者の話で結末が最後まで読めなかったが、この作品は白黒ハッキリさせるような話ではなく題名のbutterにあるように、時間かをかけ人によって受け取り方や深みなど変わってくるだろなと思った。 私自身はとても本を読むスピードが早くなるくらいに面白く、何より食欲が湧いてきた。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連続殺人、男の財産を奪ったとして逮捕された女。しかも若くも美しくもない。本当に殺した証拠はない。狂気的殺人鬼かと思えば、教祖のような人間。取材記者は本性を知ろうとするうちにその女へ憧れや崇拝のような感情も持つ。そんな高貴でたくさんの男から愛された女だと思っていだが、実際はコンプレックスだらけで世界を自分の色眼鏡で見る人間だった。父からの偏愛による母からの嫉妬などの幼少期の毒を持つ。男へ執着し、女性からの愛に飢え、周りを不幸へ導くエネルギーを持つ彼女。 やはり人間そのものが周りに与えるエネルギーという目に見えないものは存在するのだと思った。どんなに格上だと感じる相手でも人間であり、闇がある。私は周りにいい影響を与える人間になりたいと思った。 あとバターへの憧れや特別な感情を持つきっかけになった。こんなに食を上手く描くことのできる文章もない。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    女性記者が、殺人事件の被告人である女性と面会を重ねるうちに、食や欲望、承認のあり方に深く引き込まれていく物語で、重たい題材のわりに語り口は軽やかだ。物語の推進力も強く、気づけば最後まで読まされていた。 ただ、登場する男性たちが総じて幼く描かれている点には、少し引っかかりも覚えた。ここで私は「これは他人事ではないのでは」と一瞬身構えるのだが、いやいや、さすがにここまで赤ちゃんのような可愛げは私にはないだろう、とすぐに自分を弁護する。たぶん。 面白く読んだ一方で、読後には余計な不安も残った。 この本を妻が読んだら、はたして共感するのだろうか。 考えるだけで、少し震えてしまう。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    出てくる料理がどれも美味しそうでこんなにバターの事を思った事はなかった。バターを使った料理を少し増やしてその魅力を味わいたい! 内容は実際の事件を基に作られたフィクションだけど、最近話題のルッキズムや女性の友情など興味のあることだったので結構サクサクと読めた。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    面白かったー! 女性に課されている苦しさとか、女性性とか、女同士の友情とか、容姿に対する価値観とか、いろんなものが混ざった作品だった

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    読み終わった途端感じたのはエシレのバターを頬張りたい。白いご飯にバターをつけて醤油をかける。これをすぐさま試したいと思った。 料理を表現する文章がなんとも言えないほどうまく、読者の食欲を掻き立てる。 今まで料理というものに深く考えたことがなかったが、手料理で繋がれる輪、価値観、人脈、様々なものがあると感じた。 結局誰しも人は孤独で生きることが出来ない。不器用ながらも人に頼りながら、誰かに寄り添いながら生きていくしかない。 本の題材となった人物の興味をそそられるような小説だった。

    2
    投稿日: 2026.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一回読んだだけでは消化しきれない、カジマナがおすすめする料理と同じようにハイカロリーな作品。 私たちが目を背けたくなる人間の本質的な部分にどんどん迫っていく感じと、謎が解明されていくミステリー要素が相まって、作品の世界にのめり込んだ。自分にとっての適量、人との心地よい距離、女性としての生き方。登場する人々が誰も他人事ではない。

    2
    投稿日: 2025.12.31
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    この本は、テーマが非常に多岐にわたる。
犯罪、食、欲望、女性の生き方、メディアの暴力、身体、孤独
渡りすぎて増長な気が途中でしてくる。 
居心地の悪い、嫌な感じにさせられたかと思えば、
打って変わって強い共感を覚える瞬間もある。
その揺さぶり自体が、この物語の仕掛けなのだと思う。 特に印象的なのは、
女性の欲望や身体が、男尊女卑的な社会構造の中で
どのように歪められ、消費され、裁かれてきたか
が、めちゃくちゃ執拗に描かれている点だ。 被告の女性は、
逸脱者であり、怪物のように扱われる一方で、
男尊女卑の価値観を前提とした社会が生み出した
「都合の悪い存在」にも見えてくる。 (確か)世界36か国で翻訳され、
海外でフェミニズム小説として読まれることが多いのも頷ける。
それは主張の強さというより、
男尊女卑という前提が、無意識のうちに人をどう縛っているか
を可視化しているからだと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.31
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    軽く読めると思っていたが、思ったより読み応えがあった。 あらゆる要素が詰め込まれていて、なかなか面白く読めた。 全く事前情報を入れずに読み始めたが、自分の興味があった事件の話だと気づく。 事件の解明が目的かと思いつつ、様々な人の生き方も丁寧に描かれ、話が思わぬ方向に展開するところが面白い。 オーディブル使用

    2
    投稿日: 2025.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性が社会から認められるというのはなかなかないことであり自分が自分のことを認めなくてはならないというのがテーマの一つであった。そして一番心に残った場面は死刑囚である梶井氏が涙を流したシーンである。梶井氏の噓や見栄でできたかたいガードを主人公は時間をかけて崩すことに成功したのは爽快だった。その後の男性記者によってこれまでの梶井氏に戻ってしまうのもとても現実的でよかった。 また食の描写がとても丁寧に描かれているためグルメの人は読んでいて楽しいと思うが食に興味が薄い私は少し読みとばしてしまいたい気持ちになった。

    2
    投稿日: 2025.12.31
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    これは…食欲が刺激されます‼︎ この本を読んで、何人の人が熱々の炊き立てご飯にバターを乗せ、さっと醤油をかけて食べたことでしょう。はい、私も久しぶりにバター醤油ご飯を食べました。美味しかった…‼︎ 梶井真奈子の生き方には賛同できないが、揺るがない価値基準にはあっぱれと言いたい。 物語全体としては、中盤までものすごく面白かったが、途中からは飽きてしまった。Audibleで耳読したので、全体がどれぐらいの量か知らなかったのだが、本屋で文庫本を見ると、結構な厚みであった。

    7
    投稿日: 2025.12.31
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    オーディブルで聴きました。 木嶋死刑囚に着想を得て書かれた作品とのことだが、中身は随分違うぽい。 聴いていて嫌な気分になるばかりで、こんなに嫌な気分になるのになぜ聴いているのか、そろそろ止めよう⋯と真剣に考え始めたころに、少しずつ面白くなってきて結局完走してしまった。 主要登場人物の中に一人も共感できる人がいない。乳製品もバターも好きではないし、太るのも好きではない。バターましましなんて嫌だ。 そして絶対に記者にはなりたくない。自分の心臓を差し出してまで、何を求めるのかわからない。欲しくない。女同士のマウントの取り合い。勝ったと思ったら負けていたみたいな心理戦。勝負したくない。 ⋯感想書いてみたら、いいことがひとつもないではないか。でも湊かなえ氏くらい凄い作家だと思う。 最後に里佳には勝ってほしいと思った。勝つところまで書いてほしかったけど、そこまでいくとやりすぎなんでしょう。 現実に木嶋死刑囚と結婚した男性たちは、何かを得るために、自分の心臓を差し出したのだろうか。それとも普通に恋愛からの結婚となったのだろうか。知りたい。

    15
    投稿日: 2025.12.29
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    完全にストーリーに没頭しました。知らぬ間に思考を委ねてしまっていて、なんどもいろんな登場人物にハッとさせられました。今後同じ30代女性を迎える身として、自分の軸をもちつつ柔軟にアップデートして行きたいなと実感した1冊です。しかしお料理の描写が美味しそうすぎて、最近ずっとバター料理ばっかり作ってます(笑)特にバター醤油ご飯食べてはズンってなってる。

    3
    投稿日: 2025.12.29
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    『butter』を読み終えて、まず感じたのは、これは「食べること」を描いた小説ではなく、「女が生きること」を徹底的に描いた物語だということだった。バター、ケーキ、白米、シチュー。ページのあちこちに現れる濃厚で魅力的な食べ物たちは、単なる描写ではなく、登場人物たちの欲望、抑圧、抵抗そのものとして存在している。 物語の中心にいるのは、連続不審死事件の被告・梶井真奈子と、彼女に取材する女性記者・里佳。真奈子は「男を料理で虜にし、殺した女」として世間から激しい嫌悪と好奇の目を向けられている。一方の里佳は、仕事に追われ、自分の身体や欲求を後回しにしながら、“ちゃんとした女性”であろうとして生きてきた人物だ。 この二人の対話は、単なる加害者と取材者の関係にとどまらない。真奈子が語る「食べることの喜び」「自分のために料理をすることの尊厳」は、里佳の中に眠っていた感覚を少しずつ揺さぶっていく。読んでいて怖いのは、真奈子の言葉が、あまりにも筋が通って聞こえてしまう瞬間が何度も訪れることだ。 『butter』が凄まじいのは、女性に向けられる視線の暴力を、これでもかというほど丁寧に描いている点だ。太っていること、食べること、欲望を隠さないこと。社会が「みっともない」「不潔」「女として失格」と切り捨ててきた要素を、真奈子は一切恥じない。その姿勢が、読者にとって心地よいと同時に、ひどく居心地が悪い。 里佳が食べることを取り戻していく過程も印象的だ。最初は義務のようだった食事が、次第に「自分の身体に耳を澄ます行為」に変わっていく。体重がどう見えるか、女としてどう評価されるかではなく、「私は今、何を食べたいのか」という問いを自分に許すようになる。その変化は小さいけれど、ものすごく大きな一歩だと感じた。 この小説は、決して「食べれば幸せになれる」とか「自分らしく生きよう」といった安易なメッセージを投げてこない。むしろ、女性が欲望を持つことの代償、社会から排除される痛み、連帯の難しさまで含めて描ききっている。その冷静さがあるからこそ、物語に甘さがない。 読み進めるうちに、真奈子は単なる悪女でも怪物でもなく、「社会が作り上げた歪みの結晶」のように見えてくる。そして里佳もまた、“正しく生きてきたはずなのに、なぜか息苦しい女性”の代表のように思えてくる。どちらにも完全には共感できないのに、どちらの気持ちも分かってしまう。その矛盾が、この物語の読後感をより複雑で忘れがたいものにしている。 『butter』は、フェミニズム小説でも、犯罪小説でも、グルメ小説でもある。でも、それらのどれか一つに収まる作品ではない。「女が女であるだけで背負わされてきたもの」を、食欲という最も原始的で正直なテーマから掘り起こした物語だ。 読み終えたあと、バターたっぷりの料理を食べたくなる人もいるだろう。逆に、しばらく食欲がなくなる人もいるかもしれない。でもきっと共通して残るのは、「自分は何を我慢して生きてきたんだろう」という問いだ。 重くて、濃くて、簡単には消化できない。それでも、確実に心と身体に残る一冊だった。

    34
    投稿日: 2025.12.29
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    2025年最後の読了本となりそう UKをはじめ海外でも高い評価と言うが、なぜだろ ババガヤの夜の高評価など外国の読者と感覚が異なるのか小生とはまったく合わない 率直に面白くなかった このあと毛色を大きく転換して「記者は天国に行けない」に取り掛かろうか 2026年はいよいよ浅田次郎の長編大作シリーズに挑戦するつもり

    1
    投稿日: 2025.12.29
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    朝井リョウのエッセイにしょっちゅう登場する柚木麻子さんの本ですね。紀伊國屋入ったらなんかでかでかと宣伝されてたので読んでみました。 梶井真奈子(カジマナ)という35歳くらいの女が結婚詐欺繰り返して、男を何人か殺したって容疑で拘置所で裁判待ち。この事件が世間を騒がしているって前提で物語が始まります。 カジマナ事件が世間に騒がれている背景として、カジマナがブスなのに、どうしてこれほど男が騙されたのか。カジマナは料理が得意であることを活かして、孤独を寂しがる男性をターゲットに選んだのではないか。など、世間の不安を煽るという意味でこの事件は騒がれました。 この事件を追うのは主人公の町田里佳。女性記者。女であることの息苦しさを抱えながら記者として名を馳せることに拘る30なんぼかの独身女性彼氏持ち。 里佳の親友として、妊活のために仕事をあっさり辞めた怜子という女。割とこの子が重要ですね。 カジマナはこれまで一度も記者を通したことがないけど、怜子の「料理上手はレシピの話をしたいもん」 というアドバイスを聞いて、里佳のみがカジマナと接触することに成功したが、カジマナの持つ独特なカリスマ性によって里佳の思考が侵されていきます。 これに憤った怜子が色々やるんですけどこれもまた、って感じ。 展開が二転三転と変わっていくところがこの物語の特徴ですね。このままカジマナ事件を追っていくのか、と思いきや、メインは里佳と怜子の心の話に移り、といったところ。 カジマナの考え方として、「女は男には敵わない、それを認めろ」というものが前提にありまして、基本的にフェミを嫌っています。しかし実際は、、? 里佳たちは「女だから」の目線に晒されることを苦しんでいる側かな、どっちかっていうと。 この両陣営の主観がせめぎ合っている様が非常に面白い。どっちが勝つのか、どっちが楽なのか、そういった精神的な強さそのものを問いかけるかのような物語でしたね。 別に楽しければそれでいいじゃん、と思ってしまうのは僕が男だからでしょうかね。 作中にはそれはそれは料理をするシーンが多くてですね、その度に腹が減る腹が減る。影響されやすい僕はまんまとバターを買いました。 ちなみにオーブンも買った。 柚木麻子はここまでを計算していたのかと思うとお前がカジマナのモデルかよなんて思っちまう。

    1
    投稿日: 2025.12.29
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    噂通りの骨太小説。 以下印象に残ったフレーズなど p30 「どんな女だって自分を許していいし、大切にされることを欲求して構わないはずなのに、 たったそれだけのことが、本当に難しい世の中だ。」 p102 「別にどれか一つで満腹にならなくてもいいし、 なにもかも人並みレベルを目指さなくてもいいのにね。 自分にとっての適量をそれぞれ楽しんで、人生トータルで満足できたら、それで十分なのにね。」

    11
    投稿日: 2025.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やばすぎ、カジマナえぐい‼️主人公の里佳と同じスピードで引き込まれてってたと思う‼️なんでなんだろう、どんなに疑ってかかっても、掴みどころがなさすぎて、意図を探っているうちに罠にかかってしまう‼️罠にかからずを得ない‼️この女に関わるにはその道しかない‼️ カジマナは作中で「女として社会に求められている形」からは大きく外れた人物として描かれていた。 だから、太っていて若くも美しくもない彼女がなぜ、男たちに選ばれたのか、と、どこかに「社会が女に求める正解」が隠さているかのように世間が注目していた。このことに違和感が覚えられなかった。 最後の最後、カジマナがやっと心を覗かせてくれた、本当のことを言ってくれた、と思ったのに それは全部嘘でした〜‼️ってされるのえぐい いや全然本当なんだろうけど、まだこっちを困惑させてくるのか、って思った。 「あの女は私に惚れていた、自分の性事情まで話してくるほどだった」ってちょっと本当のことを混ぜながら世論を困惑させて踊らせて里佳を絶望にたたき落とすの、本当にすごい。慣れてるんだ。 もうずっとこのまんまなんだろうな、カジマナは。 女友達出来そうになっても依存するか、相手が自分に興味を示さなくならないように執拗に傷つけてしまって、不器用に生きていくんだろうな。自分を女神として見てほしいなら、異性しかいないかもしれないね。異性っていうか人に頼れない男のひとしか居ないかも。 あ、食べ物の描写が綺麗すぎて、美味しそうすぎて、人生初バター醤油ごはん食べた。激うまでした。ありがとう〜✨

    2
    投稿日: 2025.12.29
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    Audible!! とにかく料理の描写が異様にリアルだった。 醤油バター飯、ジョエル・ロブション、エシレバター。名前が出てくるだけで反則なのに、描写がいちいち具体的で、「これは食べたくならない方が無理だろ」と思わされる。 実際、醤油バター飯はめちゃくちゃ食べた。 というか、もう日常に侵食されていて、毎日の納豆に「プラスアルファでバターいけるかな?」と考え始めている時点で、この小説の勝ちだと思う。 一方で、物語はやや引っかかる部分もあった。カジマナが拘置所にいながら言葉だけで人を動かしていく構成なんだけど里佳や伶子は少しやられすぎでは、と感じた。 特に里佳は、仕事と感情の境界が曖昧なまま絡め取られてって二人のやり取りには読んでいてもどかしさを感じた。狙いだと理解しつつも、違和感が完全には消えなかった。 それでも読み進めるうちに、この違和感自体が作品の一部なのかなと思えてきた。 これは単なる社会派小説でもミステリーでもなく、かなり尖った「グルメノベル」なのかなw 食べること、欲望、快楽、罪悪感。 それらがすべてバターでつながっていて、「美味しい」という感覚が、ここまで人の思考や行動を揺さぶるのかと改めて感じさせられた。 聴き終えたあと、普段の食事が少し違って見えるそんな一冊でした。

    37
    投稿日: 2025.12.29
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    料理の描写が丁寧で、美味しそうだった。 殺人事件を題材にしているから、ダークな感じで最後までいくのかなと思ったけど、予想の斜め上の方向に話が展開されて、そこにすげぇと思ったのと同時に、ちょっと期待していたのと違ったなと。 そして、何よりも、伶子の行動力が怖い笑

    14
    投稿日: 2025.12.28