⭐︎3.0 全7巻。 少女マンガ系。 みんな可愛いけど、ちょっと展開が遅いかなぁ。 もっと主人公チートになるのかと思いきや、案外ならなくてやきもきする部分もある。 原作ゲームから出来事が乖離してしまってきているというストーリーなので、前世持ちの記憶を生かすシーンというのがほぼないので。 で、ゆっくり進んでたかと思いきや急展開で完結した。そこで終わるの！？と思ったら原作はまだ続いてるのか。 仕方ないとはいえ、漫画の方の展開はちょっといまいちだった。

前世の記憶あり、ゲームの世界に転生、ゲームの結末にならないよう前世の記憶を活用してすったもんだ…という点は一般的な悪役令嬢物と同じ。 異なる点は、ゲームはゲームでも乙女ゲーではなくオーソドックスなRPG、主人公は悪役令嬢ではなくゲームにおける主役の幼なじみ、ゲームでの幼なじみは序盤以降は空気で忘れ去られるためそうならないよう色々と動くーーーって感じ。 前提はそこそこ斬新・個性的だけど、展開自体は比較的オーソドックス。これを「転生物の王道で読みやすい」と捉えるか「ありきたり」と捉えるかは読者次第。 画力はとても高く、台詞回しや心理描写等は上手。構成やテンポも良いため、漫画としては実に丁寧に描かれている。特に柔らかく暖かい雰囲気の画風は個人的にかなり好み。 とまぁそんな感じの作品。先が気になる程度に面白く読めたので、オススメできると思う。