
総合評価
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powered by ブクログ宮部みゆきは時代ものが良い、というのもわかる気がする。 薄暗くて人間らしくて。なんだかひんやりする話でした。曼珠沙華見るとこの本を思い出します。
0投稿日: 2013.10.20
powered by ブクログうん読んだよ。 でもね、四話まではそれなりに読めたんだよね 五話でね、判らなくなってしまった。 でも、すぐ読み返すの止めるよ。 「いったい何が判らないの?」 という疑問が強くなってきたら、また読むかも 読んでてね、ちょっと感じたのは、 現の世界と虚ろの世界の行き来かな?って。 ここ一年ほど本の読むジャンルが広がったら それまで虚ろの世界なんかある訳ないよと確信していたけど、 それがなんか揺らいできたみたい。 変な感想
0投稿日: 2013.10.15
powered by ブクログ宮部さんの時代物は大好きです。今回は怪談?ということで人が死んだり哀しい出来事が起こっていますが、なぜか読後はそれほど暗くならない。おちかが徐々に心を開いていく感じがそう思わせるのでしょうか。 続編もぜひ読もうと思います。
0投稿日: 2013.10.09
powered by ブクログ自分の心と照らし合わせながら、引き込まれて夢中で読めました。面白かったです!私は魔鏡がいちばん興味深く読みました。美しい姉弟を菊之助さんをイメージしていました(^-^)
0投稿日: 2013.10.05
powered by ブクログ母からもらった本。 最初はそんなに、んっ?感じ。 でもだんだんと引き込まれて行く。 鏡の話では、お風呂で読み終え たので頭洗うときの目の前の鏡が 怖かった(((^_^;) うん最後の最後まで引き込まれた。
0投稿日: 2013.09.29
powered by ブクログ江戸の神田三島町の袋物屋の主人夫妻はわけありの17歳の姪、おちかを預かることにしました。彼女には拭いきれない過去があり、それ故、三島屋でも一歩も外に出ず閉じこもったまま、自ら女中と同じように忙しく立ち働く日々を送っていたのでした。 そんな彼女にある日叔父の伊兵衛は、突如来客の相手を頼みます。不本意ながらも彼女はその来客の相手をすることになります。来客はおちか相手に自然と胸に秘めてきたものを語り出します。三島屋が不思議な話を集めているという趣向は叔父が仕組んだものだったのですが、おちかはそれから訪ねてくる客の怪談を聞くうちに、叔父の真意を考えるようになります。 世の中には恐ろしいことも割り切れないことも、たんとある。答えの出ないこともあれば出口のみつからないこともある。・・・と思い至った彼女は、女中のおしま相手に自分の秘めた過去を語り出すのでした。 怪談が5つ登場します。因縁めいたおどろおどろしい話や怪奇現象ともいえる出来事も登場して、確かに「おそろし」なのですが、反面、多くの人との出会いで、おちかが自分の身の上に起こったことを真正面で受け止め、それを乗り越えていく強さを身につけていく過程が見てとれて、さわやかな印象が最後に残りました。
2投稿日: 2013.08.30
powered by ブクログある事件で心を閉ざしたおちかが、叔父のはからいで不思議な百物語を聞いていくうちに、その事件に向かい合っていく・・・。 短編、というよりも連作。 一つのお話が別のお話につながって、ラストの物語へ。 それぞれのお話が、けっこうぞくっとします。 怖いのが、ただのもののけとか、お化け的な怖さというよりは、人の情念の怖さなのが、宮部みゆき作品だなーと思いました。 この先も、まだまだ続きそうなので読んでみたいです。
0投稿日: 2013.08.22
powered by ブクログお友達にプレゼントしてもらい読んだ。 江戸ものにはもともと目がない私。 読み始める前から楽しみで、読み終わっても期待は裏切られなかった。 自分の身に起こった事件のために心を閉ざしていた娘が人々の語りに耳を傾けるうちに、自分の心の納めどころを見つけて行く。 最後を読むと、確かに主人公にいつの間にか感情移入していた自分に気づく。 続編をさらに読みたくなる終わり。 現実離れした空恐ろしい話が多いがかと言って恐怖心を煽るものでもないので怖がりでも読める。
0投稿日: 2013.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
袋物屋「三島屋」の奥、黒白の間にて 変わり百物語をの聞き手となり訪れるお客の話を聞く、おちか。 ただ物の怪、妖の類の出てくる話ではない。 不可思議な現象は人々の心の闇とつながっていく。 それぞれの罪。それぞれの罰。 想いが残るから死者が現れる。 甘美な誘惑に囚われると現実に戻れなくなる。 おちかは自身の罪と罰を、百物語を聞くことを通して自問し続けていく。 身の内を抉られるような思いを感じるページもあるが、 それは前に進むための試練でもあると思える。必要な痛み。 だが、終始重々しい話では読み進められない。 三島屋の主人夫婦、女中のおしま、兄・喜一とのやりとりはどこかコミカルで そこに住む生きた人々を感じさせてくれるお茶目さが残る。 続編「あんじゅう」も楽しみだ。
0投稿日: 2013.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり宮部作品の時代物は楽しい! 幽霊の話かと思えば、人間の欲の話でした。 人間って恐ろしい~。 夏にぴったりなお話です。 続きも早く読みたい!
0投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログお江戸モノシリーズ。 そこそこ。 人間五十年の時代、17歳なんてもう立派に人生の荒波に漕ぎ出してる歳なんですね。
0投稿日: 2013.07.21
powered by ブクログ先日読んだ、「あんじゅう」 実は2巻目だったのね。と慌てて1巻を。 怪談話をつづける百物語・・・ 真に語るは、人の業・・・
0投稿日: 2013.07.08
powered by ブクログ悲しい想いも後悔も、恨みも怒りも、それらは全て過去の事。そんな想いに縛られて生きるのは止めて前を向こうという気にさせられる・・・ような気がするけど現実は難しいかな?とも思ったり。
0投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログこれぞまさしく宮部みゆきの世界。 三島屋変調百物語…聞き手におちかを選んだ三島屋のご主人の心情とは…。おちかが聞き手になったのも、はたまた語り手となるべく事があったのもこれまた運命とでも言わざるをえない。 縄田一男の解説に「怪談による心療内科」とあるが、まさにそうだと思う。 今まで平気で読み続けたのだが、最後の最後で読みながら目頭が熱くなり、そして身震いさえした。
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログ終盤、良助は蔵に出てこないのだな、と思ってたらきっちりダークに回収してくるあたりさすが。毒こそ宮部みゆきの真骨頂だと改めて。
0投稿日: 2013.05.04
powered by ブクログおそろしというからには怖いのか、と思ったけど、ただ怖いだけではなかった。 最後はちょっと泣ける。続きが出そうな感じだったけど、出るのならぜひ読みたい。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログ同作者の「あかんべえ」を彷彿とさせる、死者と現実の人々が行きかい、助け合い、戦う物語。途中では人の醜さ、悲しさに暗澹となることもあるが、最後は涙せずにはいられない。時代小説の語り手としての宮部みゆきの真骨頂。
1投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辛く悲しい過去を負った人たちの話を聞く。話すことで過去を整理し、前へ進む人たち。 いろいろな人たちの想いと力を借りて、自分自身と向き合っていく。 宮部さんらしい、短編の重なりです。
0投稿日: 2013.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宮部みゆきの怪談ははじめて。 うん、やっぱり大御所はなに書いても面白いわ。 最後若干ご都合主義的な部分も無きにしも非ずかなーとは思うけど、 十分面白かった。
0投稿日: 2013.03.26
powered by ブクログ面白かった。どの話も切ないなー。特に おちかの話は印象的。松太郎の想いが辛 い。残されたおちかも辛い。おちかの死 んだ松太郎への想いが死んだ良助に辛 い。読んでる私も辛くなった。みんな辛 い。でも続編が楽しみ。
0投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログ宮部みゆきのおそろしを読みました。 三島屋変調百物語事始という副題がついています。 袋物を扱う三島屋に川崎宿の旅籠屋からおちかという姪がやってきます。 そのおちかは実家でとある事件に巻き込まれてしまい、後悔にさいなまれているのでした。 そのおちかがたまたま来客から恐ろしい事件の打ち明け話を聞いたところから、おちかの心に変化が起こってきます。 来客もおちかに話をしたことにより、心のわだかまりを溶かしていきます。 3人の来客の恐ろしい出来事を聞いて、そして自分自身に起こった物語を話して、おちかは目の前に起きている事件と対決しようとするのでした。 大団円では、来客の話に出てきた今はこの世にいない人たちがおちかを助けてくれるのでした。 宮部みゆきらしい、心が暖かくなる物語を楽しみました。
2投稿日: 2013.02.23
powered by ブクログ宮部みゆきの歴史物はいいです(*^^*) ストーリーも短編調なので読みやすいですね。でも登場人物が多くて少しこんがらがりました笑 おちかが過去の辛い体験と向かい合う健気な強さ、気丈さが、10も年上の私からみても憧れます。 ストーリーはラストが少しファンタジーちっく。幽霊の話なのでアリなのかもしれないですがちょっと残念なところです。 あんじゅうも早く読みたいです。
1投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログ主人公のおちかが百物語?を聞きながら自分の過去に向き合ってゆく。書評にかかれているように、心理療法というジャンルかもしれん。 面白かったが、結構怖かった…
0投稿日: 2013.02.03
powered by ブクログ■ 袋物屋の三島屋。ここにおちかという娘がいる。 おちかは三島屋主人夫妻にとって姪にあたるが、女中として奉公している。 おちかにはふさげない心の傷を抱えていた。 そんな娘がひょんなことから主人の客の怪異話を聞くことになる。 5本の短編からなる物語。中心はおちかと三島屋。 それぞれ怪異譚で、それそのものは1話完結。 最終的にはスっと糸が通るカンジでスッキリします。 各話理不尽さ、どうしようもない歯車の食い違いみたいなものが漂いますが、親が子を思ったり、兄が兄らしく弟妹を可愛がり、弟妹が兄を慕う、そんな当たり前の情景がステキです。 やはり宮部みゆきさんはいろんな事件や怪異を通して情を描くのがお上手だと思いました。 ぶっちゃけ、「まぁ、大筋はこうなるだろうな」ってのは見えるんですが、時代物らしく読後はスッキリします。
5投稿日: 2013.01.31
powered by ブクログ話のまとめ方は流石。あっという間に引き込まれて私も座敷に座っておちかの話を聞いている気分になった。序盤に出てきた登場人物たちが集結するのは良いなと思ったが、無理に全員出す必要もないのでは、とも。でも盛り上がりに欠けたので三つ。
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログある事件によって心を閉ざしがちとなったおちかが様々な人の不思議な物語を聞いていくうちに再生していく様子を描いた時代小説。 連作形式となっていますが、各話でそれぞれの人物が語る話が本のタイトルである『おそろし』の通りなかなかの怖さです…… その怖さというのは怪談的な要素もあるのですが、人の心の闇を描いたところもあるのが印象的。超常的なものだけでなく、人の怖さという二つの相反する怖さを同居させつつしっかり描けるのはやはり宮部さんの巧さだと思います。そして怖さだけでなくそれぞれの話で、各人物たちが抱える罪の意識や切ない展開などもあって、それが少しの物悲しさを残していってくれるので各話ホラーとしてだけでなく、非常に味わい深く読むこともできました。 そして巧いといえば文章表現もすごい!第三話の『邪恋』ではおちかが抱える過去の事件についておちかが女中に語る話になっているのですが、言葉にするのが難しい微妙な感情を綺麗かつ分かりやすい文章にまとめられています。 やっぱりこれだけ売れている作家さんは、自分なんかが書く文とは格が違うなあ……と改めて思い知らされました(笑) 怖さや悲しさだけでなく、人の優しさもしっかり感じさせてくれるのも宮部さんの時代小説の特徴だと思うのですが、その点もばっちり!怖さも悲しさも優しさも感じさせてくれるとても充実した読書の時間となりました。
3投稿日: 2012.12.12
powered by ブクログ主人公おちかはある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。 ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。 ある日叔父の伊兵衛はおちかに、客の対応を任せると告げ出かけていく。 客と合ったおちかは、次第に話しに引き込まれていき、いつしか 次々に訪れる客の不思議話はおちかの心を溶かし始める・・・というあらすじ。 また怖い話かなと思ったら、確かに、途中怖いんだけど ただの怪談話で終わらない・・・。 1つ1つの短編かと思いきや、最後で繋がっているところさすがですね~ おちかの成長も頼もしく、五話の家鳴りは凄く良かったです でもなんだか少し切ない終わり方でした
1投稿日: 2012.11.26
powered by ブクログL 目の前で許嫁を兄と慕う男に殺された娘おちかに叔父の伊兵衛が始めさせたのは百物語を聞き集めること。百物語を聞かせるのは人には言えない思いをして生きてきた人々。おちか自身、人々の話を聞くことで心を開いていく。 何気に百物語が古い話ではなくて関係者が未だ生きていることがミソ。クライマックスはそれほどドラマチックでなかったのが残念。屋敷の怨念?がやや曖昧だったからか。 それより心が戻ったおたかの本体は大人で戻った心は子どもってこと?助かったからって生きづらそう。
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログ江戸時代。怪談のお話。 怪談に纏わる物語を紡ぎながら主人公自身が成長していく。 短編形式なのでテンポよく読めます。 時代小説ということもあり文章の日本語が非常に美しい。小説とはこうあるべきだと感じました。 シリーズ化ということで次作が楽しみです。
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201205/article_4.html
0投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
江戸時代、最愛の人を無くしてしまったおちかは心をふさぎ込んでしまう。 両親の元を離れ、叔父夫婦の商家で働くことになった。 黙々と働く日々が続いていたが、ある日客の対応を頼まれ、 身の上の話を聞かされるはめになってしまう。 恐ろしく奇妙な話だが、引きこまれ聞き入ってしまうおちか。 これが発端となり、叔父は奇妙な話を募集しおちかに聞かせるということを提案する。次々と聞かされる物語を聞き、おちかの心にも変化が訪れる。 こうして百物語りは始まった。
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログホラーが読みたいと思い,なんとなく手に取った一冊。 この作品は人間の内面を上手に描いているように感じました。何気なく口にした言葉は時に人を大きく傷つけることを改めて認識できました。 物語の終盤の商人のおちかへの問い掛けは,鋭く心に残りました。確かに商人のいうとおり,おちかはただ自分の都合のいいように解釈してるだけかもしれないけど,前に向かって進むためにはそういった狡さも必要なんじゃないかなーと思いました。 ストーリー構成も良く,かなり面白かったです。
1投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ哀しくて、温かくて、優しさのある怪談話。 シリーズ化だそうで、とても楽しみ。 おそろし→あんじゅう→泣き童子?
0投稿日: 2012.09.29
powered by ブクログvときは江戸。「黒白の間」(こくびゃく)で語られるだれにうちあけられない秘密の過去。三島やの姪のおちか が話を聞く。あ~いまでいうカウンセリングだなあと思った。別々の話が最後につながるところと錠前のお屋敷にみながおちかを守ろうとついてきてくれた
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログひとつひとつは王道なシチュエーションから入る怪談なのだけれど、いざ読んでみると新しくて、とても面白かったです。 連作になっているとは思いもよりませんでした。 続編もあるとのことで、早く続きが読みたい★ おちかがどんどん快活な女の子っぷりを発揮していくのがなにやらうれしかったです。 あとは、普段使わない江戸のことばと着物の帯や合わせ、柄の意味がすごくつぼでした。 風情があって良いですな♪
0投稿日: 2012.09.12
powered by ブクログカテゴリとしては怪談ってことになると思うんだけど、軽快なテンポで展開する物語はミステリーっぽくもある。どっちにしても宮部みゆきじゃないと書けないと思わせる物語でした。
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログ大好きな江戸時代舞台の宮部先生の新作。 シリーズ化するそうで、次回作が楽しみです。 妖怪、ミステリー好きにはたまらない!
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログ不思議な怪談話を聞かされることになって、自分の過去と向き合うことができた。 それでも、傷は癒えないけどそれも含めて自分なんだと認めていけることが幸せに向かっていくのだと思います。 できれば、この巻だけで話を終わらせるのではなくて、いろいろな不思議怪談をもっと主人公と一緒に聞きたかったなと。 宮部みゆきさんの著書は初めてでしたが、引き込まれました。 特に、後半のテンポはとても早いのに、置いていかれるわけでもなくしっかりつれていってくれる感じで、時間を忘れてしまいました。
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログ悲しくも哀れな怪談話。 ある事件により、心に歪みを抱えたおちかの為に、伯父の伊兵衛が少し変わった百物語を始める。 怪談の一つ一つが、本当に恐ろしいのですが、とても哀れで、その心情が心に染みいってきました。人には様々な闇があり、恐ろしい事件の裏にある心情がとても切ない。 江戸という時代背景、恐ろしくも恐怖とは違う、心にしみるストーリー、思わず感情移入して読んでしまいました。
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログある事件により心を閉ざした娘が訪れた客の奇妙な話を聴くうちに…。 という展開かと思ったが、さすがにそこまでパターンではなかった。 人の心の恐ろしさ、不可思議さを短い言葉で表す手腕はさすが。 ただラストにかけての展開はどうにも納得がいかない。 序盤の二話が魅力的なだけにやや寂しい。
1投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の心の中を、怪奇事件と絡め深く描かれていて面白い。しかも、途中いかに怖い話でも、最後は嫌な後味が残らず、爽快に終わるところが宮部みゆきの小説のいいところ。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログ心に傷をおった主人公が、同じように心に傷を抱えた人たちの話を聞くことを通して、立ち直っていくストーリー。短いストーリーの積み重ねで読みやすい。宮部みゆきは法律関係の仕事をしていたみたいで、男女や親子の愛憎の機微を描くのが上手く、時代物の描写の優れていて一つ一つの物語にとても共感でき、とてもおもしろい。人情物、ミステリ、時代物、語り物などの要素をもったこの作品はオリジナリティがあり、画期的で素晴らしい。 ただ、最後の結末になるとRPGゲームのエンディングのようなストーリーで終わらせることを急いでいるようなに感じるのが残念だった。「日暮らし」、「ぼんくら」、「おまえさん」のように全体的なストーリーに安心できる落ちがあれば、もっと納得される作品になると感じた。
0投稿日: 2012.08.17
powered by ブクログ宮部みゆきの書く時代物がけっこう好き。 この作品はほどよい長さで、しかも連作短編のような形式なので、読みやすかった。 内容も重過ぎず軽過ぎず、怖くて面白くて、それでいて読後感は意外なさわやかさ。 17歳のおちかは、自身が関わるある事件のために心を閉ざし、叔父夫婦の営む袋物屋で奉公人のようにして働くことで、どうにか気を紛らわして生きていた。 未来への希望もなく、罪の意識にとらわれたままのおちかだったが、ある日、店を訪れた客の不思議な話を聞いたことをきっかけにして、その気持ちに変化が現れ――というお話。 おちか自身の身の上話を含め、よく練られた話が次々と展開し、「物語を読んでいる」という醍醐味を味わえる。 人間というものの欲望やあさましさ、愛おしさを織り込みながら、ただの怪談話にしないところが、宮部みゆきらしい。 限りなく星5つに近い星4つ。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
それぞれの因縁が切なく悲しかった。 そのエピソードが良かっただけに最後のRPG風な流れが合わなかった気がする。 良助さん、せっかく更正したのにあんな殺され方で、挙句におちかさんに思い出されもせず気の毒に。 でも、面白くて一気に読んでしまった。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ第二話「凶宅」は鳥肌が立つほどぞっとしたけど、結局最後はICOみたいというか、いつものRPG的な描写になってしまったのがちょっと残念。
0投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログ良い意味で、NHKの朝の連続ドラマ小説を見ているような、 人情と文化とちょっとした不思議と、 そういうバランスが非常に良く取れた大衆小説だった。 江戸の大きな商店や旅籠の様子も目に浮かぶようで、 そこで働く人々の姿も温かく描かれていて引き込まれる。 一緒に商売して、掃除して、ご飯食べて、感動して…と、 気がつくと喜怒哀楽を共にしている感じ。 楽しかった。 この取っ付きやすさは、 作品全体にどこか漫画的な要素が漂っていることも関係していると思う。 シンプルな伏線と分かりやすい展開、 花や鏡の中に垣間見える亡き人の顔、 いかにもな感じのあの世とこの世の仲介人の存在など、 漫画だったら十八番な種があちこちに埋め込まれ、 また、その種が見事に花開いている。 あまり読み手を選ばない作品というか、 怪異や江戸といったキーワードが目に付きやすいものの、 その本質は人情の織り成すヒューマンドラマになっているので、 老若男女問わず純粋に楽しめるのだと思う。 むしろ逆に、 その漫画的なところに物足りなさを感じる人もいるかもしれない。 個人的には、 テーマもストーリー展開もいつの間にかその世界に引き込まれて どっぷりその世界にはまっていたので、 これといった不満はないのだが、 唯一挙げるなら、 人を殺めるに至ったいくつかの事件のその「きっかけ」の部分が、 たまたまカッときて、とか、 魔が差して理性を失って、とか、 そういう「その場の勢い」的なもので ほとんど片づけられてしまっていた点が少々合点がいかなかった。 それでは、事件の発端は全て人の一瞬の狂気が原因、 ということで全て片づけられてしまう。 (まぁ、敢えてそうしたのかもしれないか。) 計画的なものや、本来の意図は違うところにあるとか、 実はその行為の裏に別の黒幕がいた、など、 多少のバリエーションはあっても良かったのではないか。 その方がむしろリアリティが出るというか、 納得もできるし話に深みも出るような気がする。 その点以外は、一気に江戸の町にワープして、 不思議な話をあれやこれやと見聞きした気分になれて、 楽しかった、としか言いようがない。
0投稿日: 2012.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっと浮いてる感じ。なんつーか、話が入ってこない。あとどうにも丁寧なのか伏線、言葉使いがわかりやすく先の展開がドンピシャで分かってしまうのがマイナス。
0投稿日: 2012.07.23
powered by ブクログあからさまな妖怪が登場する話ではなく、様々な人の色々な生き方によって生まれたものを怪異として、主人公のおちかを聞き手として進む物語。それぞれの怪談も面白いが、徐々に自分の心と立ち会おうとするおちかの思考や年相応のふるまいなどもいい。最後はどっぷりファンタジーの夢世界に突入して、意外に思ったけれど総じて楽しかった。次文庫版が出たらまた読もう。
0投稿日: 2012.07.17
powered by ブクログ少し変わった百物語。 読み進めていくうちに、自分も主人公と同じように話を聞いているような気分になって、先が気になってしょうがなかったです。 最後は様々な伏線もきちんと回収されてすっきり。 おもしろかったです。
0投稿日: 2012.07.14
powered by ブクログ【おそろし 三島屋変調百物語事始】宮部みゆき/ 怖いというより物悲しく、ストーリーは面白く、引き込まれます。宮部さんらしい人情味も感じられて良かったです。
0投稿日: 2012.07.11
powered by ブクログ主人公のお嬢さんが立ち直るの、というか強くなるの早すぎないか?ラスト付近の冒険っぷりに少々強引さを感じながらもあっという間に読み終えたのは宮部みゆきの腕なんでしょうね。こういうの嫌いじゃないから続きも読みますけどね。
1投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログ主人公おちかはある殺人事件がきっかけで実家の旅籠で暮らす事ができず、叔父夫婦の袋物屋「三島屋」で預かられる。 事件のショックで町を出歩く事もままならないおちかに、叔父である伊兵衛は急用ができ来客の相手をさせ、それがきっかけで三島屋版百物語を作ろうと提案。 これからの来客の話を聞く役をおちかに任せる。 という感じで何篇かの怪談とそれをまとめる章とで構成されていて、最後はこれまでの登場人物が総出するので、この人はどういう境遇の人だったか何回か前に戻らなければならなかった。 結論はすこし哲学入っている感じ。
0投稿日: 2012.07.06
powered by ブクログ宮部みゆきさんのホラーは初めてでした。 題の『百物語事始』というのに、惹かれて購入。 3部作の最初らしいです。 肝心の内容はというと、そんなにおそろしくなく、短編が続くので楽しく読めたという印象でした。
0投稿日: 2012.07.02
powered by ブクログ『あかんべえ』を読んだ直後か、造りがちょこっと似てると感じました。が、こちらの方が心の闇を描いているぶん大人向けかもしれません。
0投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わりました(^○^) おちかの成長物語です★☆ どんどん読んでいくと引き込まれますね♪ 難しい言葉もありましたが…面白かったです(^-^) おちかの過去。。切なかったです(´;ω;`)ウゥゥ 最後。。何だかファンタジーみたいでしたね(〃ω〃) 続きも読みたくなりました♡
1投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログ短編が最後は一つの話になるという作風は「おまえさん」シリーズと同じなんだけど、なさそうでありそうな話にひきこまれました。曼珠沙華の顔はきっと藤吉だろうなと思ったら、ホントにそうでせつなくなりました。
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログ怪談小説、どっぷりと不思議な話が盛りだくさんで、読み応えがありました。妖怪は出てこないのですがやはり「目に見えない存在」は登場して、それがまた怖い。ひたすら怖い。人間の情念の深さと恐ろしさを垣間見ました。次作が出てほしいなー。
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログ連作短編5作。 やはり一番恐ろしいのは人なんだな。 ライトでファンタジック、さすがはストーリーテラー。 続編もあるみたいなので楽しみ。
2投稿日: 2012.06.20
powered by ブクログ登場人物の心情や背景が丁寧に描かれていて、面白く読むことができた。もうちょっとぞくぞくさせてくれてもよかったかなー。
0投稿日: 2012.06.20
powered by ブクログ第一話 曼珠沙華 第二話 凶宅 第三話 邪恋 第四話 魔鏡 第五話 家鳴り 「twin peeks」的、百物語的でもある。
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログ楽しみにしていた宮部みゆきの時代小説。しかも百物語といわれては読まずにはいられません。 一つ一つのお話しに人間の弱さ、恐ろしさ、ゾクっとするような亡者の描写など細かく描かれていて短編としてはかなり楽しめました。でも最終章が…この流れありきの小説なのだろうとは思いますが、個人的に好きにはなれなかったので残念です。
1投稿日: 2012.06.18
powered by ブクログお初シリーズの劣化版。。。最近の宮部みゆき作品は力が落ちたなー。 どうしたんだろう。才能の泉が枯れたのかしら?昔の本は好きだったのになー。
0投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不幸な目に遭った娘が、江戸に住む叔父の家に居候しながら、リハビリのために人々の少し怖くて不思議な話を聞き取っていく、という、 少しかわった趣向の物語。まぁまぁホラー。 本作には5編の短編がおさめられているが、どれも少しずつ関連していて、最後に一つの決着がつく流れになっている。 ただ、夜中に一人で読んでいると、最後の話が無性に怖くて、 寝る前に別の本で気分をクリアしてしまった。 明るい時に読めば、そこまで怖くなかったと思うのだけど。 まだ続いていくような流れだったので、続編がそのうち出るのかも。 しかし、なるべく怪異には遭いたくないものだとしみじみ思う。
0投稿日: 2012.06.13
powered by ブクログいや、充実感。 恐ろしい物語を、自らも心に大きな傷を負った娘が聞く、 ちょっとした100物語の体なのだが、ひとつひとつの物語も丁寧で、 かつ最後にきちっとオチまであるという、丁寧な作品集。 宮部作品で死人が扱われる場合、 かなりの確率でひやりと残酷だと言うのが個人的な感触なのだが、 今回はその中にも前向きな感触があって、少しほっとした。 ところが★5つ!と言えなかったのは最後のオチが、 丁寧に引っ張って来た割にはちょーっと肩すかしだったことでしょうか。 ここまでうまくつないで来たのに、そのオチか〜う〜ん。 スティーブンキングの化け物が出て来て終わりパターンほどではないが、 人外のものを出すにしても、もうちょっと、、
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ本当に恐ろしいものは、人の心の奥に潜む闇なのか。宮部みゆき版百物語。 ある事情から江戸の袋物屋に移り住んだおちかは、店の主人からある頼みごとをされる、それは店を訪ねるお客の怪異談を聞くことだった。 宮部みゆきらしく、おそろし、は単なる怪談ではない。 その説明しがたい超常現象も、誰の心にも生じかねない心の闇が原因・・・欲に捕らわれ己を可愛しとし他者を顧みない・・・その醜い思いが怪異の裏に透けて見える。 宮部みゆきの小説は、時代を変え場所を変えて繰り返し、人の心の在り様を現代人に問いかけているように見える。
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった主人公おちか。 原因は誰にとってもいい子でいようとした自分にあると自分自身を責め続け人との交わりを絶とうとしていた彼女を取り囲む人々の優しさが身にしみた作品でした。 おそろしい不思議な話なのに怖さがない。 切なくて悲しくて、それでいて話終えた人たちの晴れ晴れとした姿。 誰かの話を聞き、誰かに話をする。 私だってそうだ、それで気持ちがうんと軽くなることがよくある。 ごくごく当たり前のことを思い出させてくれました。
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログ短編集かとおもいきや、すべてが一本の道に通じているので、読み進める手が止まらない。 なのに、やっぱり、肝心のオチがちょっと残念。
0投稿日: 2012.06.06
powered by ブクログひとつひとつの物語から始まり、最後はみなさん総動員笑 怖い体験には違いないんだけど、登場人物たちのあたたかさが全体を覆っていてほんわかした感覚になる。 訪問してきた人の話を聴くたびにおちかがどんどん自分の体験を再体験し、漠然と怖いものから過去として自分の一部にしていく心の動きは、江戸時代の物語とはいえ、通じるものがあった。 最後の流れからすると、まだ続くのかな??
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログある事件をきっかけに江戸で袋物屋を営む叔父夫婦の元に身を寄せることになったおちか。 ある日、叔父の伊兵衛から、あるお客のもてなしを任されたことから、おちかの百物語が始まった。 2012年5月31日読了。 単行本で発売された時に読んでいるので、約4年振りの『おそろし』です。 2作目の『あんじゅう』がこれまた良かったので、印象が薄れていましたが、こちらもやはり良い。 何よりも怖いのは人。だけど、寄り添い合えるのも人なんだな、と改めて思いました。 続けて『あんじゅう』も読みたい気分になりましたが、とりあえず間に1冊 挟むことにいたします。
0投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わけあって袋物問屋で女中として働いていた主の姪「おちか」が、主の計らいで様々な人の不思議体験を聞く仕事を与えられる。そうしているうちに、話に登場する亡者とおちかの間に不思議な繋がりが生まれ、おちかは亡者と力を合わせて化け物に立ち向かうことに…というファンタジー。 不思議話の一つ一つが短編小説となっているが、それでも一つ一つが長い。人の欲だの保身だの妬みなどが事件を起こすが、人間だから仕方ないというようなことがテーマなのか、やや説教くさく感じた。 魅力的なキャラクターも登場せず、続編を読みたいという気分にはならなかった。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログ面白かった。連作短編。時代小説で、怪談というカテゴリに入るのかもしれないが、内容は人の心の持ちようを問う、いかにも宮部みゆきらしい小説。恐怖を期待して読む話では無い。『おそろしい』のは怪異では無く人の心の奥底でしょうか。それを暴きながら、読後感も良い。今後の続編が待ち遠しい一冊。
0投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログやさしい心、人を思いやる心が人をすくうんですね。シリーズ化され、百話になったら凄いですが、楽しみです。
0投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログさて、世にも怪奇な物語をひょんなことから17歳のおちかが聴き取る事に相成りました。とは言え、まだこの書物で五話でございます、これからまだまだ続くというこの話、そもそも何故おちかが怪奇話を聴くやうになったかといへば、おちか自身がとっても恐く、おそろしく目に遭ひ、或いは、恐く、おそろしい事をしたからでございます。ショックを受けて心を閉ざしがちになった姪を江戸に引き取り、元気つけようとして、主人の三島屋伊兵衛がショック療法で始めたモノなのでございます、処が、怪奇は、一回話を聴くだけでは収まらず、なかなか大変なことになって参ります、詳しくは読んで頂くとして、一方、おりくは何故か、元気になって行くのでございます。 このお話の作者の意図を、解説で縄田一男うじが、見事に書いていらっしゃいます。それを書き写して、私の簡単な話の紹介に変えさせて頂きたく存じます。 戦後の高度成長期からバブル期にかけて、来世に地獄も極楽も無いと割り切ってしまった時点で、物質的豊かさに溺れ、現世に極楽を見いだすべく奔走に奔走を重ね、かえって地獄を作り出してしまった日本人そのものの姿ではないか。 また書きての側からいえば、戦前はお金は無くても心があった時代であり、戦後は心は無くてもお金があった時代。そして平成の今は、心もお金もなくなった時代。宮部みゆきは、その乱離骨灰と化した日本の荒野に、人間のあるべき姿を取り戻すべく、物語を書き続けているのではあるまいか。(489p)
12投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログ姉と弟の話が艶っぽくて好みでした。禁忌に弱いのかな、私は。 ラストはそれまでの話の中の人物たち総集合で大団円にむかいますが、個人的にはいまひとつ乗り切れず。
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ宮部みゆきの時代小説はほんとに安心して読める。いつものことながら、読み終わるまで寝るのが嫌になるくらい(^^)
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おそろしい… 宮部みゆき久しぶりに読みました! 模倣犯ぐらいから殆ど読んでなかったのでどうなったかなーーと思っていたんですが印象はあんまり変わらず、よかったような! とりあえず怖かったよ でも作り物だとわかっているとあとをひかないからいいね! そうなってくると読んでるあいだのヒエ!ゾワ!が心地いいね 怖がりにも読めるは読めるけど夜中読んでると逆に途中で終われない 100話追っかける気にはなれませんでした
0投稿日: 2012.05.18
powered by ブクログ不思議な話だけど、リアルに人間の汚いところ裏表が書かれていて共感できた。こういう話ができる相手ってなかなかいないかも。 できれば自分のいいところばかり見てほしいから、でも人に話すことで自分の中のもやもやも変化していくのかもしれない。 次回作も読むぞ!!
0投稿日: 2012.05.18
powered by ブクログ久々に読んだ宮部みゆき。それも時代小説で、百物語の変化版。一つ一つの物語が哀しく切ない。ここら辺の描き方はさすが宮部美雪と言う感じ。人物描写がしっかりしているので、物語に入る前でも飽きさせず、物語の本篇が始まれば、一気に読ませる。 惜しむらくは、この本の最後の一編がキレ味が悪いように思う。少し安っぽいホラーのにおいがした。
0投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく読みやすかった! 余りに読みやすい上に面白いので、珍しく夢中になってさくさくと。 1話目の曼珠沙華を読み終えた後は、幽霊のお話でなく、人の心とか、裏側とか、人の心が見せる妄想やそれの具現が…みたいなお話なのかなと思ったのですが、2話目、凶宅が…怖くて怖くて(^ω^;) 夜中に読んでたんですが、そわそわしてしまいました。 それでも、読後感はすっきり……のような、凶宅での出来事を解決する形で一応終わっているものの、あの家守の男性との因縁はまだ続くようで。 続きが気になります。 個人的には、わたしも、殺されてしまった吉助さんのことよりも、松太郎さんの事のほうが気になってしまった。 ひとは、誰しも、大小違えども、自分の罪や過ちを、赦されたいのかもしれないね。
0投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログ宮部みゆきの時代ものミステリー。かなりテンポよく読めた。途中の展開が奥行きが広かったのだか、結末が安い映画のようでちょっと期待外れ。関連の小説も読んでみたい。
0投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログ全1巻。 新シリーズの1作目。 オカルティックなホラー。 ちょっと変わった百物語。 ただ恐いって感じじゃなくて、 ホラーな話を通して傷を癒していく感じ。 人それぞれの。 結局恐いのは人っていう著者らしいホラーで、 かつ、優しさを感じる物語。 恐さが強いけど。 クライマックスの盛り上がりとかさすが。 まさかこんな手に汗握る展開になるとは。 このノリで。 すごく映像的。 百物語だし百話まで続くんかな。 まだ5話だけど。
0投稿日: 2012.05.14
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宮部節はしっかりと(^-^)v。 安心して読めた。 宮部みゆきの主要キャラって、ほんとのホントに、皆、あったか~い人達なので、必ず心の温まる場面があるのが嬉しい。 三島屋の面々の、続編での活躍に、期待。 “家守”は、今後も敵として関わってくるのだろうな。 ★4つの、8ポイント。 2012.05.10.了。
3投稿日: 2012.05.10
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ちょい前旅行中に読んでいた本。不幸な目に遭ったおちかが羽振りの良い叔父の商家に女中として住みこむことに。ところが叔父が突然、「この世の不思議な話を集める」と言いだして、その聞き役におちかを指名。宮部版百物語って感じですかねー。おちかはそのうち、自分の身に起きたことを振り返り、自分を取り戻していく…って感じ。ラストはこれまで聞いてきたお話に出てくる者たちがおちかに加勢して、最大の敵に打ち勝ち大団円。結局のところ、一番怖いのは「忘れられてしまう」ということが言いたかったのかな。
0投稿日: 2012.05.09
powered by ブクログ自分を取り巻く世の中や心の中の大きな小さな闇を見据え、 ひも解き、理解して、少しずつ進んで行こうとする娘の百物語。 家に関わる商人の存在はさて? という感じで、ファンタジーだよなあ、なんて。 霊験シリーズの方に近しいんだろうけど、 そちらはもう出なさそうなので、残念。 でも、面白く読みました。 あんじゅうも早く文庫にならないかなあ。
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログとっても不思議な話 怖そうで怖くないと思いきや怖い みたいな感じ 個人的に宮部みゆきの時代ものは好きである ハートフルな一面もよい 続編もきっと読む
1投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログ「あんじゅう」を先読み(連載読み)してたもんで、おちかさんの謎がもやっとしてたけど、ようやく「すっきり!」。百物語というより耳袋系なのが宮部さんらしいと思う。人の話を聞くことで、人に話を語ることで、何かが動き始める。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、らしく見せるあたりが宮部節。なのかな?
2投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ不幸なことのあった娘さんがいろんな人の不思議な話を聞いて成長していきます。それぞれの話が少しずつ繋がっていきます。時代ものの話ですが読みやすいです。 宮部みゆきさんの本はハズレが少なめなので安心して読めますね。今回も良かったです。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ宮部さんの時代小説は素晴らしい ぞくっとする話の連続です あっという間に読み終えました。 最後の展開は蛇足な気もします
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2012/4/25 Amazonより届く。 2021/7/9〜7/14 結婚相手を殺されて心に傷を負ったおちかは、叔父夫婦の元で暮らすことに。叔父は黒白の間で、様々な人の話を聴くことをおちかに課す。次々と訪れる人の話を聴くうちにおちかの心に変化が生まれる。 宮部さん得意の怪しもの。このあと連綿と続く、三島屋シリーズの第1作。9年も積んでしまっていたが、このあとのシリーズも楽しみである。
2投稿日: 2012.04.25
