
総合評価
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powered by ブクログブグログのおすすめ書籍から選んで読みました。 作者の貫井さんも、もちろん本書も全く知らずに読みました。 言われなき殺人犯に仕立て上げられ実刑となった主人公。婚約し、幸せの絶頂におきたまさかの事実。 父母、恋人、婚約中で同じく幸せ絶頂の姉。全てを失うことになるわけですが、この冤罪を作り上げた刑事、検事、弁護士、裁判官、そして目撃者のそれぞれが物語の上で落度ある人々であり、もっとも誠実で応援したくなる主人公が絶望の淵に立たされていきます。 事件の様と、その復讐劇のひとつひとつが息の詰まりそうな描写で綴られ、読者の心を鷲掴みにする作品でした。 新年早々ですが、今年のトップ3候補に出会いました。
0投稿日: 2026.01.07
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めちゃくちゃきつかった。でもおもしろかった、! 母親からの無条件の信頼と 山名だけは冤罪だと気づいてくれたことだけが読んでいて拠り所だった… 何も悪くないのにここまで人生めちゃくちゃにされたら復讐する気持ちは否定できないと思ってしまう 刑事と目撃者が本当にイライラした 刑事、人の話聞かなすぎでしょ 実際にあんなことが行われることがあるのだとしたら許せない 取り調べを受けているときに無罪でも絶対に認めたらいけないというのはよくわかったけど やってないと主張してもあんなに恫喝されたらどうすればいい?自供させられるまで恫喝され続けるなんて、やりました、って言うしかないじゃん こんなふうにして冤罪ってうまれるのかと思うと怖かった。刑事でも検事でも弁護士でも裁判官でも目撃者でもない一般人の自分はせめて推定無罪というのは心に留めて生きていきたい。 本当の犯人が捕まってないのも地味にずっと不気味だった、、
1投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ日常が突然覆されるような冤罪というテーマに、胸が締めつけられる。善意も過ちも交錯する人間たちが、誰も“真っ黒”ではない線上で揺れ動く。刑事、裁判官、被告――それぞれの葛藤と選択の積み重ねが、復讐という道をえぐる。物語の構成と伏線の張り方が巧みで面白かった。
4投稿日: 2025.10.11
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冤罪が生む悲劇の連鎖がとても悲しい。ストーリーとは関係ないが、まんまと逃げおおせた真犯人は誰だったのだろうか…。プロローグが暗い気持ちに追い討ちをかけてくる。せめて彼女だけは幸せになって欲しいと願う。
2投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログ冤罪と復讐の物語。 殺害されていく刑事、検事、弁護士のストーリーも詳細に描かれており、それぞれ読み応えのある短編を読んでいるような気持ちにもなります。 「冤罪とはこのようにして生まれるのか」と他人事ではいられない思いを抱きながら読み進めました。 深い絶望の底に落ちる主人公と、犯人を追う刑事に感情移入しながらページを捲る手が止まらなくなりました。 過去に映像化されたこともあるようで、チャンスがあればぜひとも見てみたいです。 あまり知名度の高い作品ではない気がしますが、貫井徳郎の代表作としておすすめしたい一冊です。
2投稿日: 2025.01.29
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どうしようもなく救いがない… 個人的に刑事と目撃者は責められるべきだと思うが… 真犯人が明かされないのは流石に残念だけど、最後の章がキツすぎた、一つ違えばどれほど幸せな未来が待ってたんだろう。 家族も幸せで、仲も良くて、華やかではないけどそれでも慎ましい幸せを感じながら生きていけたはずなのに… 絶望の底に叩き落とされた後の最終章なだけに涙も出ず、ただ心だけが辛かった。 それこそ他の世界線とかを考えてしまうくらい。 話としては面白くて、先が気になってどんどん読み進めてしまった。
2投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ誤審を避けるため複数人のチェックを通すことで、責任感が薄い者、責任感や承認欲求が強すぎるが故に思い込みで暴走する者が同じ方向を向いた時に悲劇を生んでしまう。 目的を見失うとどんな場面でも起こり得るし、学生生活や社会生活でも頻発してる気がする。
0投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ可もなく不可もなく の割には長めの小説 凡庸な内容だが、この凡庸さゆえに 最後に驚愕の捻りがあるものと 確信し楽しみにしていたのに それも裏切られた。
0投稿日: 2024.05.15
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弁護士、検事、裁判官は自分の仕事をしたまでだなと思えるけど元凶は刑事と目撃者だもん。目撃者こそ死んでほしかった。 雅史はほんとに気の毒だった。 でも、やってないのに疲れ果てて自白してしまうことなんて本当にあるのだろうか。 気になったのは原田くん。
2投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログ2人の出会いから事件に至るまでの様子でも、無口ながら雅史の誠実な様子が伝わってくる。 冤罪の恐ろしさと、雅史や家族の無念さ。 読んでいて辛くなった。
12投稿日: 2023.12.16
powered by ブクログ貫井徳郎本当に面白い。出所してからの江木を応援してしまう。冤罪系の話が好きで色々読んでいるが、これは面白い。
2投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログ冤罪ってこんな風にして出来上がるのかなぁと思いました。いい加減な目撃者。目撃しても、段々とどこまでが真実なのかわからなくなっていく。人間の記憶なんていい加減なものだと思いました。
3投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ冤罪はどのように生まれるのか。 冤罪は本当にあると思わされる小説。 いや、きっとあるんでしょうね。 もうだいぶ少なくなってきてはいると思うけど。 この小説を読んで、逮捕から裁判までの流れを詳しく知ることができた。 だから今まで、ニュースで「供述を変えて無罪を主張」とか「黙秘している」とかを聞くと、なんでそんな無駄なことをしているんだろうって思ってました。 警察が逮捕したんだから、もう罪を認めた方がいいのにって思ってました。 そんな第三者からしたらそんなもんなんでしょう。 そんな考えを改めるべきだと思いました。 罪のない“一般人“なんて仮面をつけて人を批判する。 自分が全く関係ないからなんとでも言える。 罪の意識がないからこそ余計にタチが悪い。 犯人の最後のセリフは全員に刺さったと思います。 自分達にできることは何なんでしょうね。
0投稿日: 2022.05.20
powered by ブクログきっかけとなる事件の決定打のパーカーの色、正義の機関の使命、復讐の末路、それぞれの人間模様、全てが灰色という「中途(な色)」に掛かってくる。 ページ数は多いがスッと内容が入ってくるので、読書の苦手な私でも難なく読むことができた。
1投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログ殺される側がいかに身勝手かってひたすら描写する手法はなかなか良かった。殺される側を描いて殺人者を浮き彫りにするのは同じ作者の「愚行録」と逆の構図なんだけど、いかにもこの作者らしいな。しかしラストはいただけねえだろ。死んでました母ちゃんでした、ってそりゃねえよ肩すかしだよ。全て失った上であれで死んでたらあまりにも救われないだろ。
0投稿日: 2022.01.27
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前半のイライラは半端ない。 犯人に仕立てようと必死なあの刑事にも、曖昧な証言をした目撃者にも、志もやる気もない弁護士にも本当に腹が立って仕方なかった。 こんなクズ達が運悪く揃ったのはリアリティに欠けるけど、冤罪の恐怖はゾッとするほど伝わった。 今回しんどくてあまりにも救いがなくて、なかなか読み進められなかった。 最後まで信じてあげていた母親の愛の深さに泣けた。 こんな感情いけないのはわかってるけど、フィクションだからこそ殺されていく事にスッキリしてしまう自分が… いや、これは…ずっとしんどかったわ。
1投稿日: 2022.01.11
powered by ブクログ冤罪で刑に服した江木が出所した。 その直後、事件の関係者が次々と殺される。 本作では殺される側の人間と江木、2つの視点で物語が展開される。 とにかく江木の章はキツイ。 少しずつ希望を削り取られ疲弊していく様がひしひしと伝わるため、何度も中断しようかと思った。 逮捕されるまでの過程を読みながら「こうやって殺人犯の烙印を押されるのか」と心底ゾッとした。 悲しくてやるせない結末に胸が痛む。
2投稿日: 2021.12.19
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冤罪と復讐をテーマにした重い話。 人の記憶の曖昧さ、ミス、間違った正義、間違いは起こさないという傲慢さ、自分が思い描いたとおりに話を作り上げ、それがあたかも真実だとねじ伏せる怖さ。 犯人を捕まえたい、罰したいと思う、警察・検察などの思いは、一致しているのにAという犯人ではなく、Bを犯人にして「事件解決!」と思えるのが怖い。事件によっては、数ヶ月から何年、(何十年も)かけて調べて、最後、自分が作った証拠と言えない証拠、でっち上げ、穴だらけの証拠、誘導尋問で納得することが、現実でも発生していると思うと怖い。 事件解決の快感、階級・出世、功績、ずれた正義、都合のいいもの、手っ取り早いもの、流れ作業、罵声、脅し、嘘、証拠の不正確さ、でっち上げなどのフルコース。 あらすじ、タイトルで重い話だとはわかっていたけど『灰色の虹』というタイトルが、グッとくる。 見えていて、色があるのに絶望的。どんなことをしても、色はつかないんだと。どんなに色を重ねても灰色は黒にはなるけど、明るさは二度と取り戻せない。見えない方が、まだましなのではなど。 読みながら、いろいろ考えた。 日々、事件のニュースは流れる。 犯人の名前、被害者の名前、事件の内容。自分達が知るのは最初だけ。メディアが取り上げるもの以外、続きは知らない、調べないし、調べたとしても深くは知れない。その中に、どれだけの誤りがあるのだろう、どれだけの江木がいるのだろうか。 余談 昔、面白い先生がいた。 授業中、知らない人が入ってきて三分ほど先生と会話をして去ってゆく。そして、30分後に、『さっき先生と話をしていた人はどんな人でしたか』というテスト・実験があった。その先生の授業が好きだったので、暇潰しにその人の絵を描いていたから、40代、女性、中肉中背、服の特徴、帽子を被っていたなどはノートにあって、身長はだいたい先生と同じくらいだったなぁとか、わかったけど、そもそもそんな人をみていないとか、先生が嘘を言っていると言う驚きの発言まであった。見ていたはずの人も、男だった、学生だった、用務員さんでしょなど、意見はバラバラだった。最後に三人が出てきて『さぁ、この三人の中で誰でしょう』となったとき、わからなかった。一人は確実に違うことは、わかるけど、二人は似たり寄ったりだったからだ。人を見分けるって難しいと思ったことを思い出した。 小説の中に出てくるグレーのパーカーの男。 なんと曖昧な…。道を歩けば何人と出会うことやら。
1投稿日: 2021.10.25
powered by ブクログキャラクターの造形がわざとらしいと感じる人もいるかもしれません。しかし、それぞれのキャラのわざとらしさがありそうなことだというリアリティを醸しだすのに効果的だったと私は思います。
0投稿日: 2021.09.22
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「冤罪」と「復讐」いう重いテーマでした。 「冤罪」が発生するきっかけや、仕組みが刑事、検事、裁判官、弁護士、目撃者を通して描かれています。 強い正義感や責任感をもって希望した職業に着いた人達が、慣れや思い込み、メンツを気にして取り返しがつかないミスを発生させる怖さを感じました。 私達も仕事のミスの原因の大半は、きっとこうに違いないと言う「思い込み」であることを経験上知っています。だからこそ、組織としてのチェック機能、他者の意見が重要なのですが、そう言った機能がない、また言えない空気感が暴走させてしまったのではと感じました。 こうなってしまうと犯人にされた人には底知れぬ絶望感しかなく、江木や両親、姉弟、婚約者達に感情移入してしまうほど心理描写が詳細に描かれています。 特に子供を最後まで信じる母親の言葉には涙が溢れました。 ただ一つ、疑問に感じたことは、山名刑事も、この事件の関係者が次々に死亡しているのはきっと犯人は「江木に違いない」と証拠もなく「思い込み」で捜査を始めたことです。 これも一歩間違えれば、と思いながら読んでました。 「復讐」は許されるものではありませんが、「冤罪」と結びつけ、考えさせられる作品になっています。 おすすめしたい本の一冊です。
3投稿日: 2021.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3/26読了。 がっつり冤罪テーマの本は2冊目。 より一層冤罪について深く考えさせられた。 冤罪を被った人が今実際に刑に服しているかもしれない恐ろしさ。 普段見るニュースは大抵よく聞くような怨恨、強盗、狂った無差別、、 被害者でも家族でもなくても憤りを感じる犯人像。それが当たり前で過ごしている人にとっては捕まった犯人はただの悪い人にしか映らずそれ以外のなにものでもなかった。 江木の為人を知る彼女でさえ分からなくなるのも、それは裁判までの過程で間違いがあるわけない、あってはいけないものって誰もが分かってることで、、どれだけ信用している人でも最高裁まで有罪という判決をしてしまう積み重なった間違い。ほんと恐ろしい。特に適当な証言の目撃者、あんなの正義でもなんでもない。 それにしても母親の信頼を貫く姿勢と強さには脱帽。でも誰が本当の犯人だったのかまでは書いてほしかった。(冤罪テーマがメインだから省かれても仕方ないとも思うけど) 最後が江木の幸せなときで終わるのは良かったような複雑な感情で涙でた
2投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ冤罪の話。 人とのコミュニケーションが苦手な江木雅史。 そんな彼がたまたま上司の物言いに腹が立ち、言い争いになった夜、その上司は殺された。 江木にはその殺人については関わっていなかったが、その日の言い争いや夜のアリバイがなかったことから、自供を迫られる。 警察の脅しともとれる取り調べ。 検察官も江木の言うことは聞き入れてくれなかった。 絶望的な中、江木には殺人者としての判決が下る。 刑期は終えたが、全てを失ってしまった江木は復讐に走る。 ただ、判決までの江木のことを見ているこちらにとって、江木のしていることが悪いことだとはわかっていても、批判することは難しいと思ってしまう。 一人の人間の人生を左右するということの重さをあらためて感じる作品だった。 2021.2.7
1投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログ常日頃、私自身がこの世の中で一番悔しい事は「冤罪」だと思っているので、かなり興味を持って読みました。 日常の生活の中でさえ人から疑われたり、信じて貰えない事は悔しい事であるのに、それが犯罪(殺人事件)での冤罪となれば、それ程悔しい事はないのではないでしょうか? 今回の主人公、江木雅史(えぎまさふみ)とその母の苦悩があまりにも辛くて可哀想で、復讐自体(殺人)は当然悪いことと思えても、肩入れしてしまう自分がいました。 もし自分が冤罪になったら…と想像しながら感情移入して読めた一冊です。
2投稿日: 2021.01.25
powered by ブクログかなり重い内容の小説でした。 殺人の罪を着せられて有罪判決を受けた 無実の男の物語。 警察官も検察官も弁護士も 自分は間違えているとも悪いことをしたとも気付いていない 自分のしたことで一人の人間の人生が とことんまで狂わされたことに気付かぬまま 普段の態度を見ていると、殺されても仕方ない 天罰と言われても当然 とも思える もっとも殺されていい人間なんていないんだけど 一番最後に、江木がもっとも幸せであったろう頃のシーンが 描かれているのが辛かった 冤罪って恐ろしい だけどそれをどこで判断すれば
1投稿日: 2021.01.13母なる偉大さとは…
家族、婚約者、裁判関係者に いたるまで、誰一人として信じて もらえず、見に覚えのない殺人罪 として懲役6年を科せられた 江木雅史。 すべてを失った雅史が絶望の淵 から、復讐の鬼と化して行動を 開始する。 あぁ、挫けそうなほどページ数が 多かったが面白かった。 この本を読むと、世の中の犯罪って 意外に「冤罪」多いんだろうなと 思ってしまう。 雅史の味方がひとりもいない中、 唯一息子の無実を信じて疑わない 母聡子。 母親の存在って、どんな場面に おいても偉大ですね。 その偉大なる母の行動が、ラスト 意外なドンデン返しへと繋がり 楽しませてくれた。
0投稿日: 2020.05.06
powered by ブクログ身に覚えのない殺人罪で刑務所にまで送られた江木雅史。彼は自分を冤罪に陥れた刑事に検事、弁護士、そして裁判官への復讐を誓う。殺人を犯してまでも復讐を成し遂げようとした江木の真意とは…。 キーワードは“灰色”。灰色のウィンドブレーカーに、灰色の空、灰色の心、灰色の虹、そして灰色の世界。 無実の罪で逮捕されてから、江木雅史を取り巻く環境は、全てが灰色に変わってしまった。 こんなに不幸な人、いる?と何度も本を閉じて考えてしまうほど、気の毒な主人公。冤罪がいかにして作られるのか、よく分かった。だが、刑事も、検事も、弁護士も、裁判官も、皆それぞれの「正義」を信じて任務を遂行していたことは間違いない。では、誰が悪いのか? 実は、彼らの誰も悪くはない。それは犯人に仕立て上げられた江木雅史自身もそうだ。本書に出てくる人物の誰もが悪人ではないが、1人の無実の人間の人生を破壊したことも間違いない。それをキーワードの“灰色”で表現している気がする。 貫井徳郎さんらしく、ストーリーに救いはないものの、最後まで母の愛だけは確固たるものとして存在していたことがありがたかった。
5投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価は5. 内容(BOOKデーターベース) 身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。出所後、江木は7年前に自分を冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。次々と殺される刑事、検事、弁護士。次の標的は誰か。江木が殺人という罪を犯してまで求めたものは何か。復讐は決して許されざる罪なのか。愛を奪われた者の孤独と絶望を描き、人間の深淵を抉る長編ミステリー。 冤罪はダメだよ。でも現実の世界では本人以外嘘か誠かは知りようがないから冤罪の本は誰もがのめり込んでしまうのだろう。復讐もダメだけど・・・でも応援してしまう自分がいる。
1投稿日: 2019.07.11
powered by ブクログやっぱり、本当の意味で事件が解決しない、話。 事件に関わった人の心や私生活の描写がリアルで、それらの心情が一人称のまま果てる、のが新鮮。
1投稿日: 2019.05.29
powered by ブクログ貫井さんらしい作品。 丁寧に人物の心情や背景を描写し、ポン、ポン、と章によって視点や時間が変わる。 冤罪によって全てを失った青年が、復讐していくのだが、犯人にされてしまう過程が読んでいて本当に苦しい。 全体的に救いのない話だが、山名の存在だけが私にとっての救いに感じた。
2投稿日: 2019.05.10
powered by ブクログ世の中の理不尽さと、冤罪の恐ろしさをヒシヒシと感じさせられる内容。 ノンフィクションながら中々勉強になった。 何はともあれ冤罪で取り調べを受けたら、絶対認めたらダメだね。(当たり前だけど。。。) 冤罪を与えた側である、警察・検察・裁判官などが次々と殺害されていく話。 そんな彼ら一人ひとりのエピソードが事細かに描かれいるのが丁寧なので好印象。冤罪で投獄されたとはいえ次々と関係者を殺害していくストーリーはちょっと漫画的ではあるけど、読んでいて冷めないのは冤罪を与えた側の悪の面をしっかり描いているからと思う。何となく水戸黄門的な雰囲気であったりする。 また、何も悪いことをしていない主人公が冤罪という泥沼にはまっていく様子の描き方はさすが貫井徳郎だと思う。絶望感、失望感といった負の感情がすごくよく伝わって来る。 最終的なオチも個人的には結構好き。 三人目の弁護士が殺害された時点で主人公が犯人であることはほぼ間違いない事がわかるのだけど、その後も復讐を続けることができた理由がこの話の一番の見所。 そこら辺はぜひ本編を読んでいてください。
1投稿日: 2019.02.15
powered by ブクログやっぱり貫井徳郎好きだなあ。ボリュームがあるから、なかなか読み始められなかったけど、読み始めると一気呵成に最後まで。 事件と過去が交互に組み合わされているのてで、どんどん読む側のボルテージがあがっていく。 最後はツラいけど、この終わり方でこの作品の深さが出ているのかな。
2投稿日: 2018.11.02
powered by ブクログ冤罪により有罪判決を受け服役、出所後に刑事検事、弁護士…と復讐していく男と追う刑事。冤罪を生んでいくメカニズムの描写が生々しすぎて一気読み。ドラマ化されてたよう。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
殺される人たちの価値観や日常生活などがしっかりと描写されていて読み応えのある小説でした。江木雅史以外に一連の殺人事件に関わっている人物が存在するという展開とその人物については予想ができましたが、江木がああいう形で亡くなっていたというのは衝撃的でした。最後に“PAST0 2002”を配置する構成も秀逸でした。
1投稿日: 2018.05.31
powered by ブクログ冤罪と復讐を題材にしたミステリー。復讐する側だけでなく、される側の人物像も詳細に描かれているところが、現実感を持って読み込ませることにつながってますね。というか、冤罪ってこわいですねぇ、小説、フィクションとはいえ、日本の司法制度の偏りをリアルに感じさせて、なんかそら恐ろしくなってしまった。
2投稿日: 2018.05.27
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救いも希望もなく哀しいお話だけど面白かった。 でも結局真犯人は誰だったの?とか、どうやって殺してたの!とか、裁判官死んで嫁はどうなった?とか、疑問は多々残ったままです。スッキリしないなー。 でも復讐モノは好きです。
2投稿日: 2017.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪により刑に服した江木雅史。 そこから復讐が始まる。 冤罪に至った理由となる、目撃者、刑事、検察官、弁護士、裁判官の行動と思考。 ひとつひとつの設定が特殊だ! 例えば、目撃者ももう少し慎重に発言するであろうし、刑事が無理くり自白に持ち込んだことも他に知る人がいたであろう。弁護士にしてもあんなクソ弁護士ばかりではないと信じたいし、検察官も裁判官も特殊な設定になっている。 物語上仕方ないのだろうが。。。 現実にはこんなにひどい状況はありえないと思う反面、冤罪が繰り返される現状は否定できないわけで。 こんな目に遭わされたらやはり獄中で発狂しかねないだろうと思うし 私刑はあってはならないという常識を持ってしても、雅史に最後まで復讐を遂げさせてやりたいと正直、思ってしまう。 追伸: 裁判長の石嶺が特例中の特例で行動することを聡子はどうやって知り得たの? 石嶺は殺すより、罪人にした方が良かった気がする
0投稿日: 2017.10.03
powered by ブクログ「乱反射」よりは落ちるが、素晴らしい作品。復讐相手となる刑事・検事・裁判官・目撃者の丹念な人物描写が秀逸。主題は勿論冤罪なのだが、その主題の側面や裏面を詳細に書くことによって単なる冤罪の復讐劇に終わらない人間ドラマを紡いでいる。婚約者となった相手と虹を見るラストシーン。母に抱かれて死ぬ直前に主人公が見た景色は...
1投稿日: 2017.10.03
powered by ブクログ2017.8.12-63 冤罪で有罪判決を受け全てを失った江木の復讐から起こる連続殺人。冤罪が生まれ全てを失う過程がリアルで重い。
1投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログひとりひとりの小さな、過失でも罪でもない行為が連鎖して、取り返しのつかない事態を招く、という貫井徳郎の専売特許的テーマの作品。好きです。ただ本作は、その「善良なる小市民たち」の造形が巧みすぎて感情移入してしまい、逆に悲劇性が高まらない、という謎の展開に。もう少し淡々と描いても良かったかも。
0投稿日: 2017.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじ 江木雅史は無実の罪で懲役になり、すべてを奪われた。出所後、復讐を重ねる。相手は刑事、検事、弁護士…。彼らは日々の仕事を普通にこなしているうちに殺害される。 貫井作品にすべての解決を求めてはいけない。今作品では、じゃあ江木が罪を被せられた事件の本当の犯人はどうなったのか。とか、お姉さんはどうしてるのか。など。連続殺人の真犯人も途中からなんとなく気づいた。それでも読み進められるし、他の作品にも興味ある。途中過程が安定しているのと、今回は章立てがそうだけど、設定が珍しいことが多くて面白い。
0投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログ2016年39冊目。 ナニゲに貫井徳郎作品は3作目。暗い、救いようのない話が好きなのかもしれないな^^; 冤罪事件はもうそれこそ本当に救いようのない話。 どうするべきなのかは誰もがアタマでは分かっていても、当事者になった途端それは絵空事にしかならないのだろう。 誰が悪いのか、何が悪かったのか、どこで間違えたのか、そもそも間違っていたのか。 オチは予想がついたけど心にずっしりくる作品。こういうことは小説の中であって欲しいと心から思わずにはいられない。
1投稿日: 2016.07.22
powered by ブクログ「悪党たちは千里を走る」しか読んでいなかったのでユーモア小説の書き手かなと勝手に思っていた。失礼しました。誰もが主役のストーリー展開の小説は、素晴らしい「感動した」
1投稿日: 2016.06.13
powered by ブクログおそらく「慟哭」以来の貫井作品。それより前に「修羅の終わり」を読んだ記憶がある。2年前にドラマ化された本作を偶然観た。これは救いようのない結末の原作の勝利。
0投稿日: 2015.12.30
powered by ブクログ身に覚えのない上司殺しの罪を着せられ刑に服した江木雅史。家族や職、恋人を失った彼は、冤罪に陥れた刑事、検事、弁護士に復讐を図る。 気が重くなるストーリーだが、単純に一般市民が善、権力側が悪と決めうちされていないところに深みがある。山名刑事の視点がこの作品の肝である。個人的には、雅史の母が息子を「まーくん」と呼ぶ過保護ぶりがうすら寒い。
0投稿日: 2015.12.04
powered by ブクログ前に読んだことあるような話だと思ったら、単行本で読んでたけど、読み始めてしまったのでもう一度。二度読む本ではなかったかな。
0投稿日: 2015.11.20
powered by ブクログ暗い。悲しすぎる話です。 読み応え満点。 弁護士の話あたりからはもう読む手を止められませんでした。ミステリ色が少しあるのも良い。真相の驚きは少ないものの、あまりにも救いのない結末に胸が押し潰されそうでした。とにかく最後まで物語に引き込まれました。 著者の重厚な筆致に満足です。ただ、もうちょっと短くまとめられるような気が…丁寧で良いんですけどね。
0投稿日: 2015.11.18
powered by ブクログ「新月譚」と迷いに迷ってこちらを買ったのに、読み始めてすぐ既視感に襲われる。またやってしまった・・・2度買い。しかも覚えていなかったっていうことは面白くなかったということか。ションボリしながらも読み進める。そして買うときは全然覚えていなかったのに、徐々に真犯人が誰かということだけ思い出してくるというどうしようもない私の記憶力。 しかし、2度目に関わらず覚えていなかったにも関わらず内容は重厚かつエンターテイメント性にも富び面白かった。えん罪がテーマにした復讐劇。上司殺しの濡れ衣を着せられた江木。警察官、検察、裁判官、目撃者・・・その一人一人が彼や周りの人生を奪っていくく。「善良」な市民たちもまた、知らないうちに、その手伝いをしてしまう。恐ろしい。最後の真犯人の慟哭には胸を打たれた。
0投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログ冤罪事件の話を軸に、それに関わる人たちのエピソードがブーストのように機能して読むのを加速させる。語られてないあの部分は、僕が勝手に推理した内容で合ってるのかな。だとしたらラストがなおさら悲しい。
0投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログ冤罪がテーマなので江木が追いつめられるシーンは読んでいて辛かった。山名が出てきたあたりからは読み物をして面白くなってきたので飽きずに読めた。 ドラマ化されていたことを読了後知ったわけですが、役者のイメージが全然違ったので知らずに読んでいて良かったと思いました。
0投稿日: 2015.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんな理不尽なことはあってはならないけど人感情や思い込みが必ずある。と思います。 威信?信頼?誇り? あくまでも個人的に「面子を守ることが仕事だと思っている人が多すぎます」と思います…
5投稿日: 2015.09.24
powered by ブクログ貫井さんの本はいつもそうだけど、救いがなくて落ち込みます。。 だけど、いろいろ考えさせられた一冊です。 みんな悪いけど、やっぱり一番悪いのは伊佐山刑事ではないでしょうか。 こういう刑事って、実際にいるのかな。。 何もしてないのに、あれよあれよと殺人犯にされてしまう。。 この本を読んで、本当にこわくなりました。
0投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ無実の罪で刑に服した江木。 母以外、誰も自分を信じてくれない。 次々と復讐。 復讐はもちろんいけない。連鎖になってしまったらもっと悲しい思いをする人が増える。 けどやるせない気持ちはどう消化すればいいのか。
0投稿日: 2014.10.03
powered by ブクログストーリーの結末は途中で想像できてしまうが、ラストは胸を打つものがある。特にプロローグと対照的なエピローグは、涙を誘う。
0投稿日: 2014.09.19
powered by ブクログ誤認逮捕され、服役した男が出所後、自分の人生を奪った警察官、検事、弁護士などに対して次々と復讐を果たしていく。人物描写がとてもよい。冤罪は被疑者だけではなく、その家族などの人生も大きく狂わせる。切ないだけでは済まされない、とても考えさせられる話であった。
0投稿日: 2014.07.24
powered by ブクログ冤罪の話。それでも僕はやってないという映画と、冤罪 ある日、私は犯人にされたという本を書いた菅家 利和さんを思い出した。本当に怖い話で、ささやかな幸せを夢見て、普通に暮らしてきた主人公、婚約している姉、両親が、主人公の逮捕で一気に不幸になる。婚約破棄され、ガリガリに痩せて家を出て行った姉、ショックで自殺した父、次第に来なくなる主人公の恋人。主人公を含め、周りの人をみんな不幸にしている。人を裁く、人を罪に問う、そこにボタンのかけ違いがあるとこんな恐ろしい事になるんだなと思った。悲しい話だが、自分もこうなるかもしれない法律のシステムに恐ろしさを感じた。
0投稿日: 2014.07.17
powered by ブクログ相変わらず救いがない。けど面白い。どうしようもない理不尽に、社会の良識や暴力に、どうやったら対抗できるんだろう。
0投稿日: 2014.07.17
powered by ブクログテーマは”冤罪”です。 刑事の自白強要、目撃者の曖昧な証言、弁護士の欠けた人権意識、検事のプライド、裁判官の世間知らず、これらが不幸にも重なり合った悲劇です。。。
0投稿日: 2014.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作家さん、やっぱいい! それぞれの登場人物のストーリーがそれぞれの目線でそれぞれに展開していく。 「冤罪」と「復讐」を扱ったといえば、ストーリー展開が見えてきそうだが、こうやって冤罪っていうのが成立してしまうのかと思うと、警察に対して不信を抱かざるを得ない。この小説での一番の悪は、冤罪を作り上げた刑事で、次に悪だと思うのは、事件の目撃者の男。警察や裁判所が判断することは正しいと役所に信頼を寄せる人は、それはそれで正当な考えかもしれないが、自分で判断ができない世間知らずでかつ世俗的な男には憤りを感じる。 虹色の人生をつかみかけていたにもかかわらず濡れ衣を着せられ灰色の虹の人生になってしまった男。あまりにも悲しすぎる。 小説の本筋とは関係ないが、結局、真犯人は誰だったのでしょうね。
0投稿日: 2014.06.20
powered by ブクログ冤罪で人生の全てを失った男は復讐を決意した。強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。7年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。次に狙われるのは…。。 読み始めてすぐ「よく似た小説を読んだことがある」と思ったが、一応最後まで読んだ。まさか約3年前に読んでいたとは!感想も同じ。情けない再読。 (C)
0投稿日: 2014.06.08
powered by ブクログ誤審をテーマに陰惨とした結末がなんとも物悲しく書かれている。慟哭しかり、この人の作品は陰鬱とした内容の方がしっくりくる。中途半端なユーモアを交えてお茶を濁すくらいなら、真っ向から理不尽な現実を描き出して欲しい。其々の正義が帰趨するところは、結局のところ虚しい現実だった。勿論、現代社会において、これほどまでに杜撰な裁判が行われているとは思わないが、誤謬はいつの世にも蔓延る。それを潔しとしない筆者の叫びが、物語からも、参考図書からも聞こえてくるような作品だった。
0投稿日: 2014.06.08
powered by ブクログ決して悪徳ではないが、捜査手法に問題があり、誤った正義感と、思い込みの激しい刑事。 己だけが正義を実現しているとの、思い上がりと自負心の塊のような検事。 依頼人の期待に応えられない弁護士。 そして、自分のあいまいな証言が、一人の無辜の市民の人生を変えてしまうことに、思いが到らない目撃者。 それぞれのちょっとした無責任感が、どこにでもいる善良な一般人を冤罪に陥れる。 刑事の、あざといまでの過酷な取り調べの章では、重苦しさに読み進むのもままならなかった。 しかし、真相を追及しようとする刑事と同様に、いつしか冤罪者の気持ちに寄り添い、復讐劇の完遂さえ期待してしまった。 作者は、いつでも、どこでも、誰にでも起こりうる現代の恐怖=冤罪を告発し、読者は、現代社会の不条理に直面させられる。
1投稿日: 2014.04.29
powered by ブクログなんか最後は泣けますね。目立たず、慎ましやかに、どちらかというと周囲から冷遇されていた二人が幸せ絶頂を迎えている。そんな二人を祝福しているような虹の向こうに、地獄の日々が待っているなんて… 厚い本でしたが、一気に読めました。
0投稿日: 2014.03.01
powered by ブクログ冤罪はこの世からなくならない。 そのことで平穏な日常生活を送ることのできる権利を持つ人が奈落に落とされ、罰を受けるべき人間が飄々と表の世界で生きている・・・ こんな理不尽なことはあってはならないけど人が人を裁く以上は必ず起きる。 警察の威信?検察の信頼?弁護士の誇り? メンツを守ることが仕事じゃないのにね。。。誰かの言葉を借りれば結局殺された人たちは皆0点。
0投稿日: 2014.02.27
powered by ブクログ冤罪をテーマにしたミステリー。テレビ朝日でドラマ化もされたそうだ。 時系列順ではなく、それぞれの視点からストーリーが語られ、最後にそれがひとつの大きな絵になる構成で、読者を引っ張って行く。テーマは重たいが、登場人物、特に被害者となる人物の言動にリアリティがあって面白く読めた。 犯人の行動については、まぁ、予想の範囲内といったところか。
0投稿日: 2014.02.20
powered by ブクログ身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。出所後、江木は7年前に自分を冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。次々と殺される刑事、検事、弁護士……。次の標的は誰か。江木が殺人という罪を犯してまで求めたものは何か。復讐は許されざる罪なのか。愛を奪われた者の孤独と絶望を描き、人間の深遠を抉る長編ミステリー。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログものすごく読み応えがありました。 重い内容ですが、読む手が止まりません。 冤罪の恐ろしさがひしひしと感じられました。 あってはならない事だけど、こうやって冤罪って生まれるんだって いうリアリティを感じてしまいます。 江木の悔しさ・虚しさ・絶望が胸に迫ります。 検事・弁護士・裁判官。 皆悪意がある訳ではなく、淡々と仕事をこなしている。 でも冤罪には気付けない。 誰も江木の言葉に真剣に耳を傾けようとはしない。 同じ貫井さんの著書「乱反射」と似た構成に感じました。 悪意があった訳じゃない、でも少しの怠慢や少しの思い違い、 そういったものが重なり合って最悪の結果が生まれる。 その過程がとても丁寧に描かれていますので、とてものめり込めます。 江木の担当刑事が伊佐山ではなく山名だったら。 検事や弁護士、裁判官が別の人だったら。 もしかしたら違う結果になっていたかもしれない。 そう思うと本当にやるせない。 ただ地味に生きていただけの、殺人なんて犯すような人物じゃない江木が、殺人の冤罪をきせられた事で実際に殺人を犯してしまうこの皮肉。 それほどの事をしてしまうまでの絶望。 ほんとやるせない・・・・・・ なんだか遠い世界の事じゃなく、明日にでも我が身に降りかかるかもしれないと思わせる、それぐらい「ありそう」な風に書かれています。
1投稿日: 2014.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
骨太。 ああ、早く読みすすめたいっ! と、思った久しぶりの一冊。 いやあ、貫井徳郎ここにありって感じ。
0投稿日: 2014.01.03
powered by ブクログ冤罪はこうして起こるのか。あの刑事だって自分の信念のもとに純粋に犯人を捕まえようとした結果に過ぎなかっただけだ。では責任の所在は?謝罪は?最初はただただ胸糞悪いと思っただけだったが、ことはそんな単純な問題ではない。 誰も悪気はない。それが故に根が深い。復讐に走った江木を誰が咎めることができようか。
0投稿日: 2013.12.23
powered by ブクログ無実の罪で逮捕され収監されてしまった男性。 全てを失った家族。 冤罪事件を作り出した刑事、検事、裁判官の死。殺される側のエピソードが面白かったなーん。
0投稿日: 2013.12.21
powered by ブクログ殺人の冤罪で服役後、取り調べをした警察官、検察官、弁護士、裁判官、目撃者と関係者に復讐する話。前半のストーリは時間順ではないので、興味を惹かれる場面を先に魅せられて、あとからつなぎ合わせるような感覚になる。 関わる人、皆が自分の仕事に正直に忠実にやっていけばこのような事件は防げるのだろうが、そんなのは幻想だと教えてくれる。それだけに結末あまりにも切ない話でした。
0投稿日: 2013.12.20
powered by ブクログ冤罪で殺人罪の刑に服した若者が、自分を冤罪に陥れたものたち(刑事、検事、弁護士、、、)に復讐するというお話。 復讐はいけないことであるが、本当に世の中の誰もが信用してくれないという状況に陥ってしまって、家族も恋人もズタズタにされてしまったとしたら・・・絶望して自ら命を絶つか、復讐すること以外にどうにも救いようのない、読んでいるのが辛くなるようなお話であった。 いちおう、ミステリーということで、犯人探し的なところもあったが、本当の真犯人はわからず終いだったところがちょっと残念。 それにしても、「冤罪」って最近多いね。遠隔ウィルス事件の片山被告もそれっぽいけど、どうなることやら、来年2月の公判のようです。 (2013/12/16)
0投稿日: 2013.12.18
powered by ブクログ久々に、いっきに読みたくなる、面白い本に出会った。どうなるの?って続きがものすごく気になって、ガツガツ進む。帯の「復讐のための殺人は罪か。」っていう言葉に惹かれた。冤罪って、なんとなく聞いたりするけど、それって、なんて言うのかな、すごくいろいろな人の人生が絡み合う。このお話がまさにそうでした。ふとしたきっかけで。ちょっとしたタイミングのズレで。誰かの勘違いや思い込みで。そんないろいろな要素が合わさって、たまたま好条件の人がいて、そんな江木は本当に可哀相…の一言なんかじゃ言い表せないほど。読み進めるうちに、江木のことを応援してた。山名刑事の言葉、復讐の果てには何も得られないっていうのはすごく分かるし正しい。復讐したって、不幸の連鎖。復讐のために人を殺すなんて、正しくない。でも、正しいことと江木の気持ちは何も交わらない。なんとも、難しい、重い、お話でした。最後のエピローグはもうなんて言ったらいいのか…悲しくて切なくてやりきれない、救いのないお話でした。
0投稿日: 2013.12.15
powered by ブクログ殺人の冤罪判決をされてしまった主人公が、関わった人達に復讐を続ける話。警察官、検察官、裁判官と一人称を変えながら、どのように冤罪に関わったかが描かれる構成。 心が弱っている時に読んだせいか、辛いストーリーを読むたびに心が痛くしんどくなる。悪いことに悪いことが重なり、冤罪になり、判決後も暗い人生になってしまうのだなぁ。 冤罪の怖さを知る話でもある。
0投稿日: 2013.12.13
powered by ブクログ誰も悪くない、ちょっといいかげんだったり怠けてたり、間が悪かったり、自意識過剰だったり、流されやすかったり、気が弱かったりしただけなのに 冤罪、あまりにも不毛な事がおきた結果、 誰も幸せになれなかった あくまでミステリーだけど、人間である以上、多かれ少なかれ誰にでもある なんかうすら寒くなるような話でした
0投稿日: 2013.12.10
powered by ブクログ冤罪って本当に怖いな、と思わされるお話。 最大の罪はもちろん 『無実の人を罪人と断定してしまい、その人の人生を根こそぎ変えてしまう上に、当人だけでなく周囲や身内までもを不幸のどん底へと叩き込むこと』 だが、それだけでなく、 『真犯人が野放しにされたまま、誰もそれに気づかない』 ということも大きい。だからこそ、冤罪を生んでしまうシステムと、それに深く関わった者たちの罪はとてつもなく大きい!と思える。 普通に生きているだけなのに、それでもこういう冤罪事件に巻き込まれてしまう可能性は誰にでもあるんだ、という点を、被害者側よりもむしろ加害者側(冤罪を生み出した張本人たち)に重点を置いて描いているのは興味深かったです。 ただ、難点を言えば、全体が冗長で、読んでいて苦痛に感じる長い表現や小難しい言葉の羅列などもあり、もっとコンパクトにして欲しいなと思ったw それがなければ星が1コ追加されていたかとw も1つ不満点を言うなら、こういう作品ではけっこうよくあることかもしれないんですが、この点は重要ではないと作者は言いたいのかも知れませんが、 真犯人、誰やったん?? これがまったく触れられないまま終わってしまっているのは、読了後むず痒くなってしまった一因です。
0投稿日: 2013.12.05
powered by ブクログいつも思うけど、とにかくキャラクターの書き分けが細かくて素晴らしい。100%共感できるとはいかないまでも、それぞれの正義や利害のもとに行動していることが納得できてしまうので、最終的に誰が悪かったのか、という結論が出しづらいというか。ドラマはうっかり見逃してしまったんだけど、確かにものすごくドラマ向きだな、という展開。とくにラストの真相が明かされるあたりなど、動きに緊迫感があり画が浮かぶようだった。結局そもそもの事件の犯人がはっきりしないあたり、余計に虚しさが残る。
0投稿日: 2013.11.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪ってこうやって起こるんだ。犯人逮捕/判決を急ぐあまり、強制的に無実の罪を認めさせる刑事、検察官、裁判官。 復讐することは冤罪を阻止することにはならない。結局どうしたらいいのか。。。こんな結果で終わってしまったのがとても悲しい。 映画「それでもボクはやってない」を思い出す。あれは痴漢の冤罪だったが、確か、はっきりした「無罪」の証拠がないから有罪判決が下された気がする。あれも観終わったあと愕然とした。これが日本の法律なのか。「在る」ことより「無い」ことを証明する方がずっと難しいのも分かる。だからと言って有罪になるのはおかしくない? とても厚い本だけど、登場人物それぞれの視点で描かれていて、読む手が止まらなかった。とても重大な社会問題を取り上げるのはさすがって感じ。考えさせられる。
0投稿日: 2013.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中で真相は分かったけどページをめくる手が止まらなかった。 「冤罪」というのは本当にあってはならない、この世から無くしてほしいと心から思った作品でした。
0投稿日: 2013.11.12
powered by ブクログ冤罪と復讐をテーマにした社会派ミステリーの傑作。現在と過去を曖昧にしながら、現在と過去を交錯させて描くことでミステリーを演出する構成は見事。 身に覚えのない殺人事件で冤罪に陥れられた江木雅史。江木の出所後、江木を冤罪に陥れた刑事や検事、弁護士、裁判官が殺害されるが… 江木雅史が冤罪という奈落にはまり込んでいく過程が迫真の描写で描かれており、自分がこういう目に会ったらどうしようと恐怖を感じた。恐怖を演出しながら、その裏にはしっかりとしたミステリーも用意されており、まんまと著者の術中にはまったようだ。 一年半前に椎名桔平主演でドラマ化されたようだが、見逃していた。ドラマでは原作と違うラストが用意されていたようだ。
1投稿日: 2013.11.05
