
総合評価
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powered by ブクログいろいろな考え方に触れることができた。 印象に残ったのは、次のようなもの。 科学とは仮説と検証を繰り返し、一度立てた仮説を覆す新説の存在を常に念頭におくアプローチであるが、世間では真実を追求し、ある説が正しいことを証明するツールだと思われている。 二重性や矛盾をそのまま受容する姿勢が重要だが、人は白黒をつけたがり、ある説やアプローチのわずかなブレが明らかになっただけで極端に逆に振れる傾向がある(反ワクチンなど)。 意志力とは忍耐力ではなく、フォーカスの対象をコントロールする力である。 人は世界の乱雑な情報のうちのほんの一部を受容(人間が知覚できる光は電磁スペクトルの10兆分の1程度)して、バイアスに基づいて生成した主観的世界と受容信号を照らし合わせて補正する形で世界を理解している。 人は意思決定において左脳による論理的思考と右脳による感覚的反応を根拠とするが、自分では専ら前者によるものと思い込んでいる。 人体や「自分」というのは、無数の微少生命体が巣くう住処でもあり、一個のマシーンよりも境界が曖昧な渦巻きや川の流れのようなもので喩える方が適切な存在である。 自然選択は生存力の高い形質ではなく、繁殖力の高い形質を生き残らせるものであり、配偶者から選ばれやすい形質が残ってくる傾向がある。そう考えると、男性の方が女性よりも暴力的で徒党を組みやすいことなども興味深い現象に感じられる。
0投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログポール・サフォーの「人にはそれぞれ心地よいと感じる時間の幅がある-裁量のタイムスパン」が面白かった。 社内での立場や業務内容によって、労働の対象とする時間が大きく異なる。個人にとって自然なタイムスパンを超える仕事に就いたら大変で、それより少ない時間で済む仕事に就けば、やりがいを感じられず不満を抱く。 メモ 「週に何時間かは、表面上、自分の仕事に一切、関係のない文献を読むべきだ。」 「情報が多すぎると理解度が下がる」
11投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現実を予測に合せるために行動する。自分が信じていることが覆る可能性があることを認識しないと冷静な議論や成長は望めない。
0投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ【工学部図書館リクエスト購入図書】 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB30212439
0投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多くの天才科学者の理論、考え方に触れられる。 もちろんその知識や考え方を直接自分で活かすことは難しいが、あらゆる場面において間接的に活かすきっかけになることはあると感じた。ボリュームが多くて、すべてを読めてはいない。ただ、目次を見て気になるトピックに関して読むだけでも、膝を打つような新しい知識や思考に出会うことができ、新鮮な気持ちになれる。 個人的には、「iPadを使ってコンテンツを作る人が少ない理由」が面白かった。我々はiPadやFacebookアカウント、自動車などを単なる道具と思っており、それ自体に偏りがあることを考えない。 ただ、似たような機能をもった道具でもそれぞれに対して、あらゆる側面で向き不向きといったバイアスがある。iPadを持っていると、コンテンツを消費することに熱心になり、自分で新しいコンテンツを作る方にエネルギーが向きにくくなる。こういったテクノロジーにもバイアスがあることを意識して利用しなくては、危険なものになりうる。
0投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ『天才科学者はこう考える』 人々の認知能力を向上させうる科学的な概念は何か? このテーマで、151人の一流の科学者や思想家と呼ばれる人達がエッセイを寄稿したものをまとめた本。 正直、全部理解することは到底できなかったけど、 読んでいて、面白かったし、 こんな考えがあるのかと、視点が広がったような気がした。
0投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログ物理学、化学、IT、心理学、社会学等あらゆるジャンルの知者が無慈悲にも次々と登場し、一つのエッセイを読むたびに深く息をついてひと休みしなくてはいけないから、とても読むのに時間がかかる本だった。 科学者には3タイプあるように思う。この本にはその3タイプすべての人が登場する。一つめは、科学絶対信仰の信者みたいな人。ビジネスマンや宗教者が嫌いで(エッセイなんだから気軽に書けばいいのに)、見えない敵に喧嘩を売るような文章を書く人。科学は万能、証明や再現できないことはすべて愚かと考えるような人だ。こういう人は自分の正しさを証明するために科学を道具にしているんだろうなと思う。子供の視野だ。二つ目は科学がただただ大好きで、読者おかまいなしに専門用語や「私の造語」でひたすら自分の研究分野を熱く語る。キラキラした青年みたいな視野だと思う。三つ目は、科学は万能ではない、ただ今私たちが手にしているモノサシがこれなだけだ、私たちにはまだ知らないことがたくさんある、という哲学を持った視点から自分の研究を語る人。豊かな成熟した大人の視野だと思う。こういう人が実は一番科学を愛していて、科学の未来に希望を持っているのだと思う。人類は小さく盲目で、自分たちがどこから来て、どこへ行くかすら知らない。それどころか明日がどんな日かも分からない。そんな存在なのだ。
0投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログ有名研究者や思想家151人の思考をまとめた一冊。スティーブン・ピンカー、ダニエル・カーネマン、カルロ・ロヴェッリなど日本でも人気の本を出版しているメンバーなどが、どのような視点で世の中を見ているかがわかる。哲学的・心理学的な視点で語られており、全体的に難解なものが多いかなと思った。「未来は予測できない」「正しいことでも疑ってかかれ」「思い込みを捨てろ」的な内容が多かった。結果を残した天才科学者の視点を知りたい人にオススメ。
0投稿日: 2022.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021.10.17 ・人は日々実験をしているが薬を飲んでその効果があるかを気にしない、同じ状況で同じ現象が起きるかを観察して見る ・自分の能力を過信している、、自分は人より優れていると思っている ・必ずバイアスがかかっている、、本当に自分の考えは正しいのか?偏っていないかと自問する ・意志の強さは変えられる、一番いいのは見ないこと、意識しないこと、意志が強い子供ほど将来的に成功する ・その分野の専門家はそれについて詳しい、が全てを知っているわけではない ・確率論は学んでおいた方がいい ・答えは一つではない、ただの偶然が重なり合って起こることもある、全てが説明できるわけではない ・サンクコストを意識する ・失敗を恐れるな、リスクを取れ!死ぬこと以外はかすり傷 ・幸福度はPARMAで決まる。前向きな感情、社会的貢献、良好な人間関係、生きる目的、目標の達成 ・当たり前が質を落とす ・人は常に進化する ・確率は変わらない、300分の1はいつでも300分1だ ・ゼロサムゲームはしない 普段なら読まない本だ、すぐに役立つわけではないが将来的に自分の考えの偏りを平坦にしてくれるのではないかと思う。続けを読むのが楽しみだ(˙꒳˙ )
1投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログ科学者の発見したエピソードやそれにまつわる事実が膨大に書かれている。科学者の考え方が必ずしもスマートに導かれたものではなく、意外な展開があったり、さまざまな当時の常識というハードルを超えてきたかを説明している。科学者は、根気かつ緻密な再現性ある実験や証明がとても重要となる。
0投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログ所々、この人何言ってんだろうと感じるくらい意味が分からない箇所もあり、自分には結構解読が難しかったです。 その中でも、なるほど〜と感じる箇所はたくさんありました。 思いがけない幸運や不幸が舞い込んできたとき、人は直近の過去に何かその原因になることはなかったかを考えてしまう。 ただこれはランダムに起きた事象なだけなので予測不可能であり、考えるのは無駄な事。 それを受け入れられず、運命や宿命といった言葉でつなごうとする。本来無関係な出来事を結びつけ、何か宇宙の隠された法則があるかのように思う。 だけど実際は自分たちに起こる事は予測できないし、善人にも悪人にも災難は降りかかる。 自分にもそうやって何か原因を探すクセがあるなと感じました。 とても参考になり面白いところは面白かったです。 難しいところは意味不明でした。
1投稿日: 2021.07.17
powered by ブクログ・エフゲニー・モロゾフ(編集者)人は過去の成功体験に固守する ・ヘレン・フィッシャー(研究員)3つ子の魂百までは正しい 頑固な人、秩序ある人、人当たりのいい人は男女問わずいつまでも変わらない ・アダム・オルター(心理学者)赤いシャツを着ると魅力的に見える) 赤色のシャツは男性にとっても魅力的に見える 晴れの日よりも雨の日の方が記憶が正確になる 温かいコーヒーカップを持っている人は知らない人を見ても第一印象がよく見える アメリカ人に対して国旗を見せることも同じ態度が好意的になる
0投稿日: 2021.04.15
powered by ブクログ一流の研究者・思想家151人の考え方が垣間見れる。 もちろん少しずつ短い文章で綴られているのでその背景まで理解することができるわけではないが、それでも今世界で活躍するような科学者や思想家たちがどのようなことを考えたり、注目しているのかを教えてくれるともいえる。 身近な内容から壮大なもの、意外なもんから、当たり前だと思っている事など色々なテーマが語られている。 朧げに「そんなもんだろう」と感じているが改めて言われると「そうだな」と再認識させられる話も多く、本書のテーマの1つともいえる「見慣れている世界を、そして人間の心、感情を普段とは違った目で見てより深く理解するきっかけを与えてくれる」本である。 個人的にはダグラス・ラシュコフの「メディアとテクノロジーに潜むバイアス」というテーマがまさに上記の体験に当てはまる話であった。
0投稿日: 2021.03.01
powered by ブクログ宇宙のどこにでも、地球と同じような複雑な生物がいると考えるのは無理がある。いたとしても、距離が遠すぎて実質的にいないのと同じ。 凡庸性の原理=あなたは特別ではない、という原理。すべては偶然の産物であると考えること。 二重盲検対照実験をすれば、何事も偶然だけで起こることが理解できる。 amazonやGoogleは、実験によって意思決定をする。 人間は自分の信念に合う物事はよく覚えるが、合わないものは覚えない。同じものを見た時の意見の食い違いはここにある。 化学は、当然を疑うところから始まる。 不確実性は、科学の核である。観測結果は常に不正確なもの。 リスクと利益があるとき、人は不合理なほどリスクに注目する。 名づけの誤謬=名前を付けた現象は既知のものと誤解しやすい。名前がついているだけで理解した気になる。 人間は本来、確率を理解するのは苦手。直観に反するから。 悪い結果に終わった話ほど有用である。わざと誤動作させて故障個所を特定する。失敗をうまく生かすことが成功に不可欠。 口論は負けたほうが得=長い目で見れば友好的な態度が双方とも得をする。ポジティブサムゲームに皆が参加することが幸福につながる。 天才とは、ほかにない独自の発想をする人ではなく、次々といろいろな発想をする人である=ただの一人だけが思いつくということまずない。 キュレーターとは、博物館や美術館に入れるものを選ぶ人のこと。独自の文化の組み合わせを考えだす人。 人は未来の予測に合わせて現実を修正する。木を見てから森を見るのではなく、森を見てから気を見ている。 味はほとんど収穫からきている。味蕾は舌のどこにでもある。 異質な人同士の結婚は、子孫の能力が高くなりやすい。 世界は、正規分布ではなくパレード分布に従うほうが多い。20:80の法則、ジップの法則、べき分布、勝者一人勝ち、など。 パレード分布は予測可能な不均衡。 ホットコーヒーのほうがアイスコーヒーより、人間関係の温かみが発揮されて寛容になる。 人はふつう、自分のことを高く評価する。成功は自分のおかげ、失敗は他人のせい。 情報は蓄積することは得意だが、取り出すことは苦手。 マシュマロを食べない子供たちは、違うことに目を向けていた=戦略的注意配分。マシュマロに注意を向けず、他のことをしていた。見ないでおこうとすれば見ないでいられる。 科学者は、革新しない。科学にとっては大事だが、説得力が感じられなくなる。 名づけの誤謬=名前がつくとわかった気になる。 収入と人生の満足度はきれいに比例しない。 計画的なセレンディピティで創造性を高められる。環境に多様性を持つ。 ランダムな出来事は、単独では予測不能だが多数をまとめると予測ができる=中心極限定理。 嗅覚には、鼻腔香気と口腔香気がある。鼻腔は期待、口腔は報酬。味のほとんどは嗅覚から生まれる。 生物のキーストーン種=人では海の生態系のキーストーン(要石)。 パレード分布=80/20ルール、ジップの法則、べき分布などと同じ。再帰的。予測可能な不均衡。 再帰性(フラクタル)はゴシックのトレーサリーにみられる。 人新生は、2000年にクルッツェンが生み出した言葉。 正常と異常の間に明確な線引きはない。パーソナリティーの特性による。 タクシー運転手の脳は変化する=記憶を高める訓練で記憶は高まる。 科学者は専門外のことで断定的な意見を言わない。 カコノミクス=低品質なものが求められる。質の低いものの交換のほうが気楽だから。 裁量のタイムスパン=心地よいと感じるタイムスパンが地位によって違う。自分のタイムスパンを超える仕事は失敗し、少ないものはやりがいを感じられない。 統計的な有意差。間違っている確率が0.04か0.06の違いで変化するとしたら誤解を招く。 全人類の共通する病は、単一原因病。 ただひとりが独創的なことを思いつくことはない。天才とは、独自の発想をする人ではなく、つぎつぎとそれができる人。電話の特許は二人の人物が同じ日に出した。
0投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログ一流科学者たちが、「我々にとってこれは常識なんですけど皆さんは違うんですよね」というネタをエッセイの形で紹介する。 認識論や因果論でなるほど、というもの多数。
0投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログ2周目 メモ 様々な視点の内容や科学者の考えを記載されている 批判的な視点は科学において重要というところが記載されている
0投稿日: 2020.09.13
powered by ブクログ特に面白いと思ったエッセイは ジョナ.レーナー 4歳の頃、マシュマロを食べずに15分間待つことの出来た子供のSATスコアは、30秒しか待つことの出来なかった子供より、平均で210ポイント高い結果となった。ここで待つことの出来た子供は、机の下に隠れたり歌を歌ったりして注意を逸らした。 注意のスポットをうまく制御できれば、否定的な思考に捉われそうになっても、危険な誘惑に負けなくなる ジョン.マクウォーター キーボードの配列は、使用頻度の多い「A」をわざと力の入れずらい小指の位置に置いてある (早く打ちすぎるとアームが絡まるため) 1列目に「TYPEWRITER」に含まれるアルファベットを配置した。←タイプライター販売員のが打ちやすくするため
0投稿日: 2020.07.17
