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ミレニアム・レター
ミレニアム・レター
山田宗樹/文藝春秋
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総合評価

4件)
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  • 面白かった

    珍しく短編集。 特に印象的なのが、「やくそく」と「代体」。 「やくそく」の方は、ドキドキさせられるものの、ドラマチックなことは起きない。が、かえって恐ろしさが増す。 「代体」の方は、同名の長編小説のきっかけとなった作品。あちらも面白かったが、これも全く別の観点で怖さが。人間の意識とは何なのかという、根源的な問に繋がる。 やはり、相性の良い作家さんの一人だ。

    0
    投稿日: 2020.04.28
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    笑い、涙、恐怖、切なさ…心の機微を繊細に描いたオムニバス短編集。話題作『代体』のパイロット版短編も特別収録。 人生のやるせなさを描くのが著者は巧い。傑作『嫌われ松子の一生』には人生の真髄が全て詰め込まれていた。本作の六つの短編作品にもそのピースを垣間見ることができる。

    1
    投稿日: 2020.04.19
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    山田宗樹『ミレニアム・レター』文春文庫。 珍しい山田宗樹のオムニバス短編集。6編を収録。あの『代体』のパイロット版短編も特別収録。全体的にどこか中途半端でスッキリしない短編ばかりが並び、やはり山田宗樹は長編の方が真価を発揮するのだと再認識した短編集だった。 『ミレニアム・レター』。離婚して独り身となった哲生の元に2通の手紙が届く。自分と元妻が幸せだった10年前に自分たちに宛てたメッセージ……ちょっとホッコリするような。 『混入』。農薬を巡るミステリーチックな短編。納得出来るような、出来ないような、そんな短編。 『ランチブッフェ』。ランチブッフェでの同級生主婦たちの身の上話と噂話。何が面白いのか解らない短編。 『電脳蜃気楼』。ナスダックを巡るマネーゲームの恐さを描いた短編。ここまで読んだ短編では一番面白かった。 『やくそく』。輪廻転生。ちょっと怖いが、物足りない。 『代体』。長編作のパイロット短編。近未来SF小説。長編作の方は読んでいる。 本体価格740円 ★★★

    12
    投稿日: 2020.03.13
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    【笑い、涙、恐怖、切なさ満載の傑作短編集】男に届いたのは、十年前に自分へ宛てた手紙だった(ミレニアム・レター)。ミステリからホラーまで詰まった幻の短編集が遂に文庫化。

    1
    投稿日: 2020.02.17