異世界でイケメンイケメンイケメン……に囲まれるお話。夢みたいな憧れの世界だが、最初からイケメンたちが主人公に群がる様はすごすぎて、トントン拍子すぎて1巻にしてもうお腹いっぱいで飽きました。憧れなんだけどね。 コミカライズにされたからには、絵もきれい！そこは損はないですが、私は1巻で止めます。

「事故に巻き込まれて異世界転移、その先で大勢の美青年・美丈夫に囲まれる」という典型的な今流行りの異世界ハーレムもの…なのだが、それ自体は別に悪いものじゃない。 個人的にものすごく気になったのは、どいつもこいつも主人公へのボディタッチが異常なまでに多い事。誇張抜きで3～4ページに一回は誰かが主人公の体にベタベタ触れている。当たり前だけど主人公は女性。 肩に手を置く、手を握る程度ならまだしも、お姫様だっこに額への口付け、更には堂々と腰を触ったり着替えを覗いたり髪を触ったり…発情した猿かテメェらは！。特に2巻最初の見開きなんて、男Aが右手を触り、男Bが左手を触り、男Cが髪を触り…ってキモいわ！ 主人公に好意を寄せるだけなら兎も角、露骨に嫉妬心を剥き出しにしているあたり、本当に発情した猿にしか思えない。 作中で主人公は「渡り人」と呼ばれており、王族と同等の待遇を受けている。つまり公爵よりも上の立場。 そして主人公を囲んでいるのは騎士団の方々。この手の作品を読む人なら知っていると思うが、騎士の立場は五等爵の一番下である男爵よりも更に下。当然この騎士団の中にも貴族や王族はいるが、それを抜きにしても王族待遇の女性、ましてや未婚の女性の体にベタベタベタベタベタベタベタベタ触れるなんて貴族社会においてはあり得ない不敬でありマナー違反。主要な登場人物の中で、唯一この過剰なボディタッチをしないのが平民のロドルフォ君なのが皮肉すぎる。 ストーリーは決して悪いものではないし、絵も非常に上手だけれども、それ故にこの下心丸出し描写が残念でならない。私が気にしすぎなだけかもしれないが…。