
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昨夜読了。俺、この方の作品、好きです。他の作品にも興味が湧きました。映画、みたいな。と思って何となく手にしたのですが、小説のままがいいかな。映画はきっと悲しすぎる。主人公と沙希とのやりとりが中心ではありますが、青山(だったかな?)との長ぁいやりとりのシーンも印象的でした。東京初心者?の私には、羽根木公園とか下北沢とか出てくるだけで、ズキュンときます。やっぱ、映画見よう。
0投稿日: 2020.03.21
powered by ブクログ胸が苦しくなるようなストーリー展開。火花で漫才中に思いの丈を伝えていたように、非日常で日常の思いを伝える場面にグッとくる。
0投稿日: 2020.03.18
powered by ブクログ又吉直樹の、人間の、特に泥臭くてどこか醜い人間の、機微の描写の仕方が好きだ。 自分が悪いと分かっていながら、言うべきではないことを言ってしまったり、思いとは異なる態度をとってしまう永田に、物凄い共感を覚えた。同時に、そういう人間を客観的に見て、やはり素直に人と接したいという思いが強くなった。 自分に優しく接してくれる人のその優しさに甘え、その人たちを毒してしまわないよう、自戒を込めて感想とする。
0投稿日: 2020.03.18
powered by ブクログ主人公の自己中心さに腹が立つ。恋愛は相手がいるものだから、相手のことも考えなくちゃ、わかろうとすることから始めなくちゃダメだよね。読んでてイライラした作品でした。こういう不器用な部分を描きたかったのかなぁ。
0投稿日: 2020.03.13
powered by ブクログ2020/2/23 火花に続く二作目は高校卒業して上京し、演劇の世界を突き詰めたいと上京してくる永田と、その彼女の沙希や、永田が所属していた劇団員のメンバーを主とする話。 永田が完全に沙希のヒモで、なかなかのクズだなーという印象に対して沙希が仏なのか!?と思うくらいいい人すぎる。 この永田のどうしようもないヒモな感じは、やっぱり太宰治の小説から影響を受けているのだろうか…? 日常に対する永田の着眼点や言い回しはすごくユニークで、沙希とのやりとりものほほんとしてるカンは出てるけど、後半で青山にはかなり痛いところをつかれたんじゃないかなーという展開です。 劇団員という世界に身を投じている人たちの立場から描かれているので、演者や脚本の観点や、劇団を取り巻く事情だったり普段は中々見聞きすることのない世界を舞台とした小説を読むことができました。
3投稿日: 2020.02.23
powered by ブクログ高校卒業後、同級生と上京して劇団を立上げた永田は酷評を受ける。 劇団員にも見放される。 コミュニケーション能力も低い。 自分の才能にも期待できない。 孤独を感じる東京で出会ったのが大学生の沙希だった。 この東京で唯一、自分の才能を信じてくれる。 しかし、その性格ゆえに意味もなく当たり散らしてしまう。 なんとも評価しづらい作品だ。 「火花」の先輩のように、自分の理想があり、徹底的に追及しながらも、その理想にたどり着けない。 火花は、その先輩を客観的な視点から見ている分、物語が分かりやすかった。 本作は、その先輩の主観的な視点から語られているようで、感情移入がしにくい。 それは違うぞ、と。 主人公の足掻くさまは真に迫っているのだが、その足掻きが間違っているから、主人公にイライラする。 不器用な男の恋物語だが、その一点にしかたどり着かない結末が見える。
0投稿日: 2020.02.16
powered by ブクログ結局、永田は自分の夢を追いかけるだけ追いかけて、 誰一人幸せにできなくても、またそれを「オレってカッコいい」と思っているんだろうなー。 こんな男は、側にいてほしくないけど、火花よりは、面白いと思いました。
0投稿日: 2020.02.11
powered by ブクログ終始、何言ってんの?という感想しかない。最初と最後はよかったけど、半ばはダルいし読む気がしなくなって途中積本状態、なんとか読み切った。 完全に個人の主観だけど、森見登美彦とかと少し近いものを感じた。
0投稿日: 2020.02.11
powered by ブクログ永田のどうしようもない感じが印象的。 恋人というよりは、2人で生活する男女というイメージがあった。 演劇と恋愛の狭間で動く人間関係が面白かった。
1投稿日: 2020.02.03
powered by ブクログ夢だけで結果を出せない劇団員のお話 応援する気にもなれないくらい、理屈と言い訳ばかりで読んでて嫌になった。 紗希ちゃんと出会えた事は永くんにとって、とてもラッキーな事だっのに 幸せってお金が伴わないと生活できないとやっぱり現実は厳しいということなのかな〜 最後の一緒にやった脚本読み返すところ 永くんの想い ここは泣けました。 最後の最後に永くんを応援したくなった がんばれ
0投稿日: 2020.01.21
powered by ブクログ読み終えて、改めて「東京百景」の「東京で目覚めて最初に見る天井」と「池尻大橋の小さな部屋」を読み返してみた。やはりご自身の過去の恋愛がモチーフになっているところがあるのだなと思った。「東京百景」を読んだときから池尻大橋の彼女さんとの話が甘酸っぱく好きだったので、その続きというか詳細が小説として読めた感じで良かった。やはり改めてまた二人が繋がれば良いのにと思った。今まさに成功を収めた又吉さんが「東京百景」「劇場」にあるようなあのとき夢想した贅沢三昧を彼女に味合わせてあげれれば良いのにと思う。二人がまた再会できることを切に願う。
0投稿日: 2020.01.20
powered by ブクログ永田の沙希に対してどうしようもなく不器用なところ逆に惹かれてしまったかもしれない。ラストの書き方も好きだったな。山崎賢人の永田と松岡茉優の沙希が楽しみで仕方ない。
0投稿日: 2020.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の数ページがどうにもこうにも無理かもと思わせる描写が続きましたが、そこを乗り越えたら読みやすかったです。 著者が芸能人だと、どうしても主人公に重ねて読んでしまい、自分の頭の中では永田はずっと又吉さんでした。 明るく無邪気な沙希が永田との関係に疲れ、心を病んでいく姿が痛々しかったです。なぜあんな変な永田に惹かれたのか全くわかりませんが、恋愛感情を持ってしまうとコントロールが効かなくなってしまうんでしょうね。明らかに言動や行動がおかしい売れない劇作家の永田は、陰鬱で面倒くさくて、自分の行動をいちいち理由づけして生きています。そんな奴は彼女なんて作らず、勝手に自分の人生に悶えてろよ!と言ってやりたくなります。ただ、そんな底にへばりついた澱のようなところに、何となく共感してしまったりする自分もいます。 こんな感じで感情移入して読めたので面白かったのかなと思います。
1投稿日: 2020.01.17
powered by ブクログ永田のダメっぷりにイライラしながらも、理解できる心情もあって読んでて複雑な気持ちになります。 中でも、二人の関係に対して周りの人間に口出しをされたくないという気持ちや、それによって沙希を失うんじゃないかという焦燥感には痛いほど共感してしまいました。 語り手である永田の矛盾した感情や、永田自身の目を通して語られるキャラクターがあまりにもリアルに描写されていて、永田や沙希が本当に存在していて、自分はその人たちの人生を垣間見てるんじゃないかと思えるほど没入できます。 個人的に又吉さんの「火花」も好きですが、「劇場」はそれ以上に心に残る作品でした。
1投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログひも男がひも男を軽蔑しうらやましがる描写に、へーーーとい距離を置きながらも引き込まれた。 だめ男がこてんぱんにふられて捨てられる結末を期待して、一気に読み飛ばしたが…。 優しいひとは哀しい人と感じた。 先に読んだ「人間」が三作目でこちらが実質的に一作目だと解説に書かれてあった。
2投稿日: 2019.12.06
powered by ブクログ沙希ちゃんがいい子過ぎて..永田のダメっぷりが際立つ。都会の荒波に押し潰されそうなふたりが、 共依存しながら過ごしていたが、時間と共に歯車が狂い、どちらかが前をむいた結果二人は終わってしまう。 前を向いたのが女性だとやっぱり強い。振り返らないから(笑) リアリティーあって火花より、すらすら読めた。
4投稿日: 2019.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
またも表現の世界に生きる若者の平凡な日常がえぐるように刺さる。最後に台本を読み始めたときは展開が読めた瞬間に読み進めるのが辛いくらい鳥肌が立った。こういう誰もが抱きかねない感情をしっかり伝える表現は本当に見事。
1投稿日: 2019.11.28
powered by ブクログなかなか手を出さない系なのに、とりあえず彼がどのようなものを書くのかと思い購入。 人の心の中なんてほんとに何を考えているかわからない。実際に心の中ではこんなことを考えているんだ、けど相手や周りの人にはこの態度では伝わりようがないよな、と思いながら読み進めていくのがもどかしい感覚。 出会ったときの、何も言わずとも同じ感覚を持った人を見つけたときの喜びのようなものは何物にも代えがたいものだっただろうなとか。 青山への息をもつかせない怒涛のメール攻撃は心臓が痛くなりそうだった。他にも感情に任せて行動するところがほんとに痛ましい。絶対にわかってもらえないだろうと思ってつらかった。 まったく予想していたような本ではなかったけど、最後まで読んで読後感はさほど悪くないのが不思議かもしれない。 まあ、基本私は芥川賞より直木賞なのかな。
6投稿日: 2019.11.08
powered by ブクログ友人と劇団を旗揚げしたものの世間に認められない劇作家が、唯一自分の才能を信じ支えてくれる女性にすがりながら、もがく姿を描く。 主人公は繊細で不器用で創作の苦しみを抱えて、といえば聞こえはいいけれど、自活することもできず、自意識過剰で他人の才能に嫉妬しながら、閉じた世界の中で自分を守り続けている。 一方、そんな男に踏み台にされる女性はたまったものではないと思うのだが、自分が壊れてでも支えることに生きがいを感じる人もいるわけで、まあどっちもどっちなのかな。 と、小劇場は大好きだけど、青い二人の純粋に悩むを姿を優しく見守れず、作品を味わう以前に意地悪い観察が勝ってしまった。
4投稿日: 2019.11.07
powered by ブクログ中学時代の同級生と2人で立ち上げた劇団で脚本を書いている永田と、その彼女である沙希の恋愛青春小説であり、人間の内面を描く普遍的な小説でもある。 主人公の永田が自意識過剰で自己中心的で自尊心の塊で卑屈で、一人で部屋で読んでいると鬱屈としてくる。周りの人間は世間と折り合いをつけながらいい塩梅で生きているのに、永田と沙希だけが純粋で必死で。読んでいて苦しくて息が詰まるような作品だった。 自分が二十歳ぐらいのときに世の中に対して感じていたことが描かれていて、永田ほどではないにしても若い頃は窮屈な生き方をしていたなとしみじみと共感。妬みや嫉妬、根拠のない自信、誰かのちょっとした言動に一喜一憂。こうしたことは大なり小なり若い頃に誰しもが経験していることだろう。自分は他の人とは違う何者かだと勘違いをしていて、そうした心の奥底が見事に言語化されていて思わず共感してしまうのだ。
1投稿日: 2019.11.03
powered by ブクログダメ男の感情がものすごくわかるように描かれている。読みながら、コイツはクズだなー、めちゃくちゃ嫌な奴だなーと思いながらも、自分にも当てはまるような言動や感情を持っていると気づく。
1投稿日: 2019.10.13
powered by ブクログ劇作家と彼女の話。彼女が純粋で優しすぎて傷つきやすくて。劇作家の主人公は自分勝手ででも心の深い部分は共感。とてもみじかに感じる表現が多くて息づかいまで聞こえてきそうな書き方。切なくて悲しいストーリー
2投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログやっぱり又吉さんの文章はとっても好きだと思った! 情景描写や会話、心情の書き方や捉え方がとても好きです! 自分と重なる部分が多過ぎてイライラしながら主人公の永田に感情輸入してしまう。終盤の沙希との会話には泣けました。 夢を追いかけている人に読んでほしい作品です。
2投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ劇場読み終わった。永田クズすぎるなって思ったけど、僕に永田素質ありまくりで笑えない。もし僕の人生に沙希が現れたら僕は高確率で優しさに甘えに甘えて永田状態になる気がするから、沙希みたいな人は僕なんかと出会わないよう気をつけてください。でも正直あなたと出会って思いっきり甘えたいです。
2投稿日: 2019.10.11
powered by ブクログ・ ピースの又吉くんが紡ぐ恋愛小説。 ・ 「一番会いたい人に会いに行く。 こんな当たり前のことが、 なんでできへんかったんやろな。」 ↑ この帯に惹かれて、読む。 ・ 火花もそうだったけど、主人公が又吉くんにしか見えなくて。で、すんごいダメ男なこともあって、この想像はちょっと申し訳ない気持ちに。 ・ ダメ男と許すオンナという構図は、 わりとどこにでもあり、 それが面白く受け取れるのは、 又吉くんの純文学的な筆力のおかげかな。 ・ ひとりの若者の青さ、才能のなさをあがき、 へったくそな恋愛が描かれています。 ラスト、けっこうけっこう切ないよ。 ・
2投稿日: 2019.10.07
powered by ブクログ火花より先に書き始められたという意味では、本当の処女作とも言える作品。 読んでみると、確かにこっちの方が処女作らしいなぁ、と思う。つまり、多分に荒削りかもしれないけれど、その分、書き出したい何かに対して貪欲で、衝動的で、荒々しく読み手の心を抉ってくるという意味で。 特に、最後の10ページにも満たないふたりのやり取りは、深く、後に残る。
2投稿日: 2019.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛小説が読みたくなり本屋に飛び込んだら平積みされていたので購入した。 上京した夢追いダメ男「永田」が、上京した夢追い女子大生「沙希」と出会い、ぼろっぼろのボロ雑巾になるまでの話。 ひとつには、叶わないであろう夢を追い続ける男の話。ひとつには、夢追い男に入れ込んでどんどん溺れてしまう女の話(だめんずうぉーかーなんて言葉も昔あった)。ひとつには、若さゆえの超絶不器用な恋愛の話。ひとつには、自分を救ってくれている大切な人を幸せにすることができない人の話。いろんな側面があり、かなり中身の詰まった物語だったように思う。 主人公はまぁ彼氏としてはとんでもない屑野郎で、独占欲あるわ誕生日に8,000円の自転車プレゼントするわ家賃は払わんわ自己中過ぎるわ自分が傷付かないようひたすら取り繕っちゃうわで、客観的に見ればよう女の子も付き合い続けるなって思う。 「わたしもうすぐ二十七歳になるんだよ」(p.173)という沙希の台詞には、少なくとも夢という意味では全然前に進めないまま、5年もの年月が流れていたのかと驚いた。 時の流れに焦りを感じ変ってゆく沙希と、いつまでも変わらないでいる永田。この物語は未熟な人間の未熟な恋なのだろうけれど、相手のことが好きなのにどうにもならず崩壊してゆく過程は読んでいて色々と自分の過去を思い出してしまい心に刺さった。 ここまで顕在化していないにせよ、こうした恋愛は珍しいものでもなんでもなく、世間に溢れているのだと思う。
2投稿日: 2019.10.02
powered by ブクログ理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。 若さゆえ苦しみ若さゆえ悩みという歌があった。理想を抱くからこそ、自分自身に置かれた現実に納得できないというジレンマが、青春を輝かせる源でもある。その感情をストレートに表現する著者は、やっぱりただ者ではない。
1投稿日: 2019.10.02
powered by ブクログ又吉さんは、特別、上手な書き手ではないが、印象に残る作品を書く人である。本書は恋愛小説であるが、少しもオシャレじゃないし恋愛小説特有の高揚感も少ない。どちらかというと苦しい作品だ。演劇に身をささげる男と優しすぎる女の恋。時に、優しさは人をダメにし、自らも破滅へと導く。まるで、二人のやりとりが演劇の一部のようである。だからタイトルが劇場なのだろう。読後感は、あまり良くない。心臓に五寸釘を突きさされたようだった。
5投稿日: 2019.10.01
powered by ブクログ今までで一番心に沁みた恋愛小説でした。主人公も、相手の女の子も、抱きしめたいくらいに愛おしかった。特に最後。文体も、強靭な文学的素養に支えられている様子で、好みです。又吉さん、実力派だと思います。素敵な物語、ありがとうございました(^_^)
4投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログ永田は社会不適合な男であるが、嫉妬するにしてもケンカするにしても罵詈雑言のメールのやり取りにしても、少なくとも彼には対人関係が存在している。相手への関心がある。翻って考えてみるに、他人に何らの期待もしなければ、往来の人々はおろか知人に対してさえも根本的なところで無関心で日々を過ごしている私が、特段、周りとの軋轢が無いからといって、社会的な存在だと言えるだろうか。あと、この作品もやっぱり『東京』に挑む物語なのであった。
1投稿日: 2019.09.17
powered by ブクログ又吉直樹『劇場』新潮文庫。 芥川賞を受賞した『火花』は面白く、深みがあったが、この『劇場』は色々詰め込んだ割には平坦で印象の薄い純文学風青春小説という感じだった。 冒頭の純文学風の文章が最後まで続くのかと思うと途中から又吉直樹の得意テーマが度々登場し、漫才のネタになりそうな軽いギャグも描かれ、どうしても軽薄な印象だけが残る。しかし、ストーリーはどこまでも平坦なまま結末を迎えてしまう。 大阪から上京し劇団を旗揚げした主人公の永田と大学生の沙希の友情のような恋愛のような青春が描かれる。 本体価格490円 ★★★
9投稿日: 2019.09.14
powered by ブクログ二年前に出版された「新潮」にて読む。つい最近文庫化。 作者の表現が少し回りくどく、前作火花もそうだったが、読み進みづらい感があった。 物語は売れない、いや売れる事に少し臆病な演劇作家と学生の不思議で幼い、切ない恋愛ストーリー。 主人公の永田を作者に重ねて読んだ読者は少なくないと思う、理屈と卑屈のかたまりが何となくそう思わせるんだろう。沙希のまっすぐさが切なく感じて、胸がいたくなる。
0投稿日: 2019.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「情けない自分」が底に押し固まっていて、 好きな人の心からの「凄いよ」という言葉を 信じられない主人公。何を信じたらいいのか。何も信じられない。期待したら辛いだけだ。 はっきり言って、主人公は 売れない演劇脚本家でヒモ。クズ男だ。 とことん優しい彼女に甘え、苛立ち、いつの 間にか彼女も思い悩むようになっていく。 自分の気持ちと世間とのズレ。 色んなものから逃げて、目をそらして… 読んでいて痛かった。 よどみの中、二人は離れることになる。 読んでいる私自身、小説の最後のシーンで、 「やっと彼女が解放された!万歳! クズ男ざまあみろ!」という感じになるかと 思っていたのだけれど、どこかフワッと 切なさと優しさを感じ「二人は救われたんだ…」 というホッとした気持ちが生まれた。 不思議な感じでした。 複雑な男女の気持ちを丁寧に描いた恋愛小説。
0投稿日: 2019.09.07
powered by ブクログ主人公は、火花の彼と似たようで、でももう少し根に癖のある人のように感じました。これも又吉さんを主人公に投影しながら読んでしまいましたが、火花に出てくる徳永くんの方が又吉さんのイメージでした。 今回のお話も人間の内情がうまく丁寧に描かれていて、考えさせられるものでした。 永田くんを好きだけど、一緒にいると自分の首を絞めるように苦しくなっていってしまう沙希。でも沙希を苦しめてる永田くんの部分が無くなったら、魅力的な人では無くなってしまうんだろうなぁ。矛盾した関係。 同じようなこと経験した私は、ふむふむと読んでしまいました。 映画化されるけど、小説で描いた自分のイメージを留めておきたいので、まだ見たくないかな。そして切なくて暗くて苦しい一面のあるお話なので、見ることを避けている自分がいる。
0投稿日: 2019.09.05
powered by ブクログ山崎賢人さんが主人公として映画化される、というチラシが挟まっていたが、読んでいる最中脳内で再生される主人公の顔がどうしても作者である又吉直樹さんで。 最後まで何度も修正しようと試みたが、ダメだった。 夢を抱いて目指す街として、東京にはこの物語に登場したような人は多く存在するのかもしれない。 安定や安全、安心を常に求めてしまう自分には絶対に辿り着けない世界。 形振り構わず一つのことに拘り、振り絞る人生を選べない人が外からとやかく言う。 勿論、人として越えてはならない一線はあるにせよ、妄信的に突き進める行動力が、心底羨ましい。 羨ましいと思いつつも、自分は関わることさえきっと遠巻きにしてしまうだろう。 だから舞台に立てる人はあんなに眩しく見えるのだ。
0投稿日: 2019.09.04
