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劇場(新潮文庫)
劇場(新潮文庫)
又吉直樹/新潮社
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総合評価

260件)
3.7
48
90
76
13
9
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の最後に永田が沙希の部屋で演劇のセリフとしながら自分の思ってることを素直に全部吐き出すシーンを泣きながら読んだ。 永田の今までの沙希に対する態度は正直最悪で、沙希に甘えてるにしてもこの態度は無いでしょと思いながら読んでたのに、最後は涙が止まらなかった。 永田の弱さもわかるし、お互いすごく好きだったんだよなぁという思いも込み上げてくるし、でもあれは酷かったという気持ちもあってぐちゃぐちゃなのに、最後の「ばぁぁぁ」でフッと笑ってしまった。 やっぱり又吉さんの書く文章は好きだ。

    0
    投稿日: 2026.07.06
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    自分本位の永田に純粋で優しい沙希が傷つけられていくのが悲しかった。 永田は芸術に携わる人間であり自己陶酔もある程度は必要なのかもしれないが、凡人である自分にはあまり理解できるものではなかった、というより理解することを拒否したいような気持ち。 永田と青山(たち)のやり取りもただただ圧倒された。大人になってここまでストレートに相手を罵倒できるっていうのは羨ましさすら感じる。(自分は絶対にしないけど) ラストそう終わるかあという感じ。永田はこれから変わっていけるのだろうか。

    1
    投稿日: 2026.07.05
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    内省的な物語の進行だったからずっと1人の男の中を覗いているような感じ、捻くれてるなあでも痛いほどわかるから途中から読みたくなくなったけどあまりにも表現が豊かで綺麗だったのでちゃんと読みました映画化されている予告だけ見たけどさきちゃんって文字上で見ると激昂って感じよりあんまりそういうのは表に出さない印象を受けたな

    0
    投稿日: 2026.07.03
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    メインキャラである永田の言動に終始共感することができず、沙希の立場や離れていく人の立場など、むしろ周りの人たちに同情しながら読んでいました。同時に、夢を追いかけるってなんだろう、現実を見るってなんだろう、と考えさせられました。

    0
    投稿日: 2026.06.28
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    変わることと変わらないこと。変われないこと。 永田みたいな奴のことが嫌いになりきれない。 ラストは思わず涙ぐんでしまった。

    1
    投稿日: 2026.06.19
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    二人の過ごした東京生活が目に浮かんでくるようで 読むにつれて心が苦しくなった。 人間は変化する。 永田が青山に対して語ったこの当然の節理が 抜け落ちていたのは自分自身であり、 それが最終的に沙希との関係性の終わりといった形 として浮き彫りになったのが皮肉にも凄く切なかった。 人としての不器用さや幼稚さが永田に濃く反映されていたからこそ、自分にも重ねて目を背けたくなる部分もあった。 弱い所や嫌な所も含めて自分自分と向き合っていく 人生を歩みたい。

    0
    投稿日: 2026.06.15
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    オーディブルにて。ナレーター豊原功補。 最低ひも男の物語。ただただダメ男の話。こんな男を小説にしてどうするんだ。女からしたら胸糞悪い。

    0
    投稿日: 2026.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    永田がもし自分の能力の限界を悟り、そこそこでやっていくことのできる人間なら沙希との関係も上手くいったのかもしれない。 けれど沙希は変わらない永田に対して自分の方が変わってしまったと発言している。 切ないけれど、2人は上手くいかない運命にあったのだと思った。

    0
    投稿日: 2026.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公・永田 「クズ」という言葉で括るのはもったいないくらい、人間臭さの詰まった人物だった。 彼の中のあまりに強い自意識と自己顕示欲が、いわゆる世間の感覚を持った私たち(読者)とのズレを生んでいる。誰しもに内在する自意識や自己顕示欲を、私たちは必死に抑え込んで生きている。それをしようとしない永田に対して、嫌悪感を抱いて「共感できなかった」と多くの人が言うけれど、実は「共感したくない」だけ。「感情移入できない」のではなくて、永田の目線に「立ちたくない」だけなのだと思った。気づかないうちに同族嫌悪してしまうほど、純粋な人間だった。 永田に足りなかったのは、狂気さ、もしくは、実績。それがあればもっと愛されるキャラクターになっていたと思う。 個人的には紗希にこそ共感できなかった。

    1
    投稿日: 2026.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "未来に恐怖を感じるように、等しい時間の隔たりがある過去にも同じように恐怖を感じるのは自然なことなのではないか。" この前に読んだ又吉直樹の別作品、"人間"よりも今作の方が読みやすく、彼の思考センスが好きだった

    0
    投稿日: 2026.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

     初めは永田は又吉さんの脳内に近いのかと思っていたが、そうではないのかもしれない。『火花』の主人公の方が又吉さんに近くて、永田は又吉さんの考える劇作家、つまり又吉さんの一歩その先や又吉さんの脳内の芸術家的な要素の部分を取り出した存在なのかもしれない。  あとがきで触れられるまで忘れていたが「まぶたは薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて見えたことはまだない。」という書き出しがいかにも永田らしい。永田はこういう語り出しがないと自分のことなど語ることはできないだろう。  前半は永田の変人的な部分が描写されていて、だんだんそれがクズさにつながっていき、沙希との別れの雰囲気が出た後は、なんとか沙希に対して正直になり始めることができるという感じになっている。前半〜中盤はなかなか読むのがしんどいと感じた。別れの雰囲気は辛かった。最後は多少のカタルシスを感じた。セリフと畳み掛けて感動を呼ぶのは又吉さんの得意な手法なのだろう。おそらく又吉さん自身が頭で色々考えるたちで感情が乗った時や何か心の深いところにあることを言いたいときはそうなるのだとも思える。  この物語の後は沙希は地元で就職するのだろうが、永田はどうなるのだろう。二人の関係は?個人的には沙希がしきりに謝っていたことからも別れるのだと思う。沙希は東京から離れるとともに永田からも離れるのだろう。永田は劇を作りそうだ。『まだ死んでないよ』の劇を見た後のカウンターもできていないから、きっと東京での恋愛を描いた劇を作るのだろう。つまりこの小説は永田の劇の内容なのかもしれない。そう考えると語り出しも納得がいく。永田のことだから最後のアドリブでセリフという部分は本当にアドリブでさせそうだ。  又吉さんの書く恋愛が好き。不器用でお互いや環境が変化をしていく。二人が変わらなくても環境が変わっていくのでうまくいかなくなる。そして二人が変わるところにはカタルシスを感じる。不器用さと簡単には変われない人間味に閉塞感を感じる。

    0
    投稿日: 2026.04.25
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    演劇制作に打ち込む青年と服飾デザイナーを目指す女子の恋愛模様を描いた小説。ひょんな出会いから恋人関係になった二人が、同棲し数年を過ごすが、徐々に関係性に変化が生まれる。彼は定職に就かず舞台作りに励むが、観客や演劇関係者からの評価はなかなか上がってこない。一方彼女は女性服販売店や居酒屋で働くが、上京し夢見た姿には遠い日々。そんな中、二人は交際を続けるが、しだいに距離が生まれていく。そして彼女は東京を離れ実家に戻る。離れ離れになった二人は連絡を取り続けるが、彼女は彼との別れを決断した上で、東京に出てくる。彼の方はまだ、彼女に愛情があり、部屋をかたづけて実家に帰ろうとする彼女を笑わせようと必死におどける。しかし「あんたとはもう一緒にいられない」と言う彼女の気持ちは変えられない。どこまでも夢を追い続けようとする彼と、年齢や過ぎた時間から夢に見切りをつけた彼女、対照的な二人の姿の描写が読者に感慨を与えてくると思った。

    1
    投稿日: 2026.04.13
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    良い作品を作りたいという強いこだわりが時に周囲の人間を傷つけてしまう。 そんな残酷さと社会から孤立した芸術家の苦悩が感じられる作品。 売れない劇作家の男とその男の才能に惚れ込んだ女優志望の女の物語。 この男はいわゆる“クズ男”で、劇団員を誹謗中傷し他人の作品を見下しながら、自身の劇は売れず常に金欠状態。 そんな彼をすべて包み込むように肯定し続ける彼女の存在が、あまりにも報われず読んでいて辛くなる。 火花にも同じような人間が登場したが、又吉自身がもしかしたらこの男のような生活をしていたのかもしれない。 演劇の夢を追いかけるという真面目なテーマの中でも、くすりと笑わせるような文章が散りばめられており、やはり芸人ならではのセンスが発揮されている。 不器用で人との付き合い方が下手すぎる主人公にもどかしさを感じるが、他人の作品を侮辱したりする態度などクズすぎる部分が出すぎていて、特段応援したいとは思えなかった。 期待を膨らませて上京した人間の夢が散って行く様はとても切ない。

    0
    投稿日: 2026.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いろんな感情を引き出してくれる一冊だった。 読み進める中で人の心の中は結局わからないものだと改めて感じた。 綺麗な感情だけではなく、リアルでしんどい部分まで描かれていて読んでいて何度も心が揺さぶられた。 「変化への抵抗と現状への違和感。私は変わっていくのに」 どうして人は、失ってからその大切さに気づくのだろう。一度壊れてしまったものは戻らないのにという切なさも強く感じた。 最後まで現実と想いのズレが胸に残る作品だった。

    1
    投稿日: 2026.04.02
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    心地のいい仄暗さ 前半の、孤独で自意識が強く、幽霊のように街を眺める主人公の視点に強く惹かれた。 創作する人間らしいズレや観察者的な立ち位置が面白く、物語への期待が生まれた。 沙希と出会い、関係が始まったことで、この恋愛が創作や舞台にどう影響していくのかに関心を持ち、展開を楽しみにしていた。 しかし中盤以降、主人公が沙希に依存し始めると、行動や姿勢に共感できなくなり、「何をしているのか分からない」という違和感が強くなる。 同時に物語の重心が、創作や舞台から恋愛のすれ違いや破綻へと移り、自分が期待していた舞台側の描写が十分に描かれなかったことに物足りなさを感じた。 その結果、沙希が一方的に消耗していくように見え、主人公は現実から逃げている存在に映り、関係性も受動的に崩れていく印象を受けた。 自分はもともと、創作をする人間やそれを支える関係性に対して、互いに作用し合いながら成立していく形への憧れがある。 そのため、恋愛が創作に活かされるどころか、堕落や依存につながっていく描かれ方に納得しきれない感覚が残った。 ※AI使用 山崎賢人だろうか、?

    0
    投稿日: 2026.03.28
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    著者らしいなと思う作品です。 玄人向きというか、素人の自分には少し言いたいことが伝わりにくかったかなと感じてしまいました。 自分はすごいと思っているちょっとイタイ奴って、結構普通にいるなと思いますし、なんかそういう人が集まりやすいのが芸能の世界なのかなと思いました。

    0
    投稿日: 2026.03.26
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    165ページからの駅前の描写が一番好きだった、こういう街の風景に溶け込む人になりたい 面白かったけど、いいのか悪いのかずっと又吉直樹という人物が書いた小説ってのが頭から離れなかった、作家性が強すぎるなと思った

    0
    投稿日: 2026.03.21
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    19.11.5 永田の人間としての器の小ささばかりが表に出ていて読んでいてあまり良い気はしなかった。 ただ沙希が次第に永田から離れていく場面辺りからは読み応えがあったかなと感じた。 前半から中盤があまりにも退屈だった故に

    0
    投稿日: 2026.03.17
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    青春、夢、恋愛、挫折…そんな淡い儚い言葉が満載の小説でした。 大阪から上京し劇団を旗揚げした永田が大学生の沙希と出会い、やがて2人は暮らし始める。しかし永田の書く芝居の公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、大きな挫折に見舞われるが、沙希に『あなたには才能がある』と言われ、永田は変わることができない。そのまま沙希に甘え続け、いわゆる『ヒモ』状態が続き、些細なことで諍いになり、沙希は次第に心身をすり減らして、やがて二人には溝が生まれる…誰もが若い頃に経験しただろう夢と挫折、将来像を二人は描けなくなってしまう…若さというものが残酷で、切なさだけが残る。 この『劇場』は、コロナ禍の2020年に映画化され山﨑賢人と松岡茉優という配役が素晴らしかった。 小説の何気ない描写がしっかりと映画に活かされていたように思う。 (小説とは違う映画のラストシーンは賛否両論あるかもしれないが、ちょっと泣けた) やっぱり又吉直樹さんの小説は、悔しいけど面白いな。

    4
    投稿日: 2026.03.12
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     演劇と沙希を核に持つ永田と恋人沙希の不器用な恋の物語。  正直に言って恋愛小説とは思えないが、どこか恋愛小説のような気配を感じる本。永田のクズさに途中苛立ちを覚えたが、読み進めていくとクズであることに変わりなくとも、永田本人も自覚しきれていない変化を読み取れる。  中盤あたりの永田は本当に嫌気がさすが、根気よく読み続けてほしい。沙希という「神様」のおかげで少しずつ永田の中の傲慢さが溶けていく。最後は完全なハッピーエンドとは言えないにしても、なにかスッキリとした爽快感が残る。終盤の短い部分でこの小説の色が変わる。どうか最後まで読んでほしい作品だ。     最後にこんな感想を読んでくれたあなたに感謝する。

    0
    投稿日: 2026.03.06
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    捻くれている永田もまっすぐな沙希ちゃんも、危なかしくて目が離せなくて一気に読んだ。 登場人物みんな人間くさくてリアリティがある。 最後が切なかった。自業自得だけれどそれが永田という人間なのだと思う。

    0
    投稿日: 2026.02.23
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    又吉さんの実体験や、それまでの人生経験をベースに書かれた作品なのかな、と思いました。 主人公の抱える過剰な自意識や嫉妬心は、私自身の心の中の深い部分にも存在している感情です。 (大人になってから上手く隠せるようになってきたとは思いますが) そうした生の、リアルな感情が、包み隠さずしっかりと描かれており、どうにも他人事とは思えませんでした。 また読み返したい作品です。

    2
    投稿日: 2026.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    永田がクズすぎて感情移入出来ないなとも思ったけど、永田から見た初期の沙希の魅力的なものが物語が進んでいくにつれてだんだん見れなくなってきて、最後のシーンに感じた喪失感で結局は永田に感情移入していたんだなと思った。

    2
    投稿日: 2026.02.11
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    どれだけ周りがクズと思おうと、2人はお互いのことを必要としあっていて、逆にどちらかがずば抜けて立派だったら居心地良い関係ではなくなるんだろうなって思った。あと主人公のセリフが又吉ボイスで再生されてた(笑)

    0
    投稿日: 2026.02.07
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    永田がずっと1人で色々あーだこーだ考えてる描写が多く、難しく考えるだけじゃなくて行動しなよとか思ったりしたけど、そのまま自分に返ってきた

    1
    投稿日: 2026.02.04
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    偶然の関係が、演劇とともに壊れていく。 正しさが分からなくなった先で、お互いの気持ちの変化がすれ違っていく描写がとても苦しかった。 ラスト、ずっと胸の内に留めていた本音を演劇に重ねて言い合う場面がとても良かった。

    1
    投稿日: 2026.02.01
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    めっちゃおもしろかったです。 「いきとるわ」が発売されるので急いで読もうと思い読み始めましたが おもしろすぎてどんどん読めてしまいました。ここまでのめり込んで読んだ経験は過去にないかも。 「火花」のときのような、散り際の話ではないのだけれど、夢を追う若者の葛藤が丁寧に書かれていました。そして恋愛小説な感じなのだが、コレ、恋愛小説か?と途中で思っていた。そしたらあとがきにも似たようなことが言及されていて少し安心しました。 恋愛小説じゃないなと思ったところは、恋愛にありがちな胸が苦しくなる感覚というよりは、主人公のクズ加減にイライラしてくるところが筆頭。なんでそんなこと言っちゃうんだよと胸糞悪くなるのだが、そのときの永田の心境がとても繊細な描写で、あーおれもそういう思考になるときあるわ、と思ってしまいます、が、どんな理屈を捏ねようと結局はクズな発言、思考なのでそれにまたイライラ…という箇所が多数。それが、ただイライラというより、上手く、恋愛というか人と向き合えない人物像を浮き彫りにしていて、そういう意味ではもどかしく恋愛小説なのか?とも思わせてくれるストーリー、人物描写でした。いや、もっと人を大切にせなあかんで。 沙希が不憫で仕方ないのだけれど、なんか沙希も、永田に依存しているような、不思議な関係だなと思っていました。女の子の感性はわかりません…というか、永田の才能を認めてずっと寄り添った素晴らしい、菩薩のような人間には、自分は至れないのだなと、今は思います。けれど沙希も悟りを開いていたわけではなく、一人の人間で、最後やっと救われるような一面が見れました。悲しい別れの場面だけれど、自分はこれでよかったなと思いました。 最後、ページが少なくなる中で、こんな状態で終われるのか?というハラハラしたメタ感覚を持って読み進めるのですが、残りページが薄くなるにつれて盛り上がるストーリーで、これは「火花」にも似たような感覚があり、良い読了感がありました。又吉直樹の手法なのかな? とにかくおもしろかったです。人のことをもっと大切にせなあかんと思うときにまた読みたいです。

    0
    投稿日: 2026.01.30
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    ストーリーはおもしろかったが、情景描写が細かく繊細で難しく感じた。又吉さんの伝えたいことに対して、自分が理解しきれていないのではないかと思った。 これからも本をたくさん読んだ後に再読してみたい。 永田の繊細さや不器用さが又吉さんそのものに思えることがあり、それも含めて面白く、魅力的だと感じた。 また、それ故にバッドエンドになってしまうのかとヒヤヒヤしていたが、希望にも受け取れる方向性でホッとした。 好きなフレーズ「この嫉妬という機能を外してもらえないだろうか。」 自分は永田ほど変なやつじゃないと思いつつ、永田の心の声を知ると、自分にも当てはまることが少なからずあり、過去を振り返って恥ずかしくなり反省した。

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    『火花』を最初に読んだときは芸人の本か…と少なからず偏見があって、なかなか内容が入ってこなかった。今回の『劇場』は『火花』を2回読んで多少又吉さんへの感じ方が変わってから読んだ。最初の4行でかなり掴まれてしまった。 永田も沙希ちゃんもどうしようもない人なんだけどどうしようもなく惹かれてしまうものに抗えないその姿ってちょっとうらやましいと思った。 サッカーゲームの場面とか商店街の場面とかそういう情景描写に好きだなって思う瞬間が何度かあった。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ダメ男に引っかかった女がダメ男に尽くして結局別れて。さきは次はいい男捕まえて、幸せになるんだろうな〜という感想だけど、心理描写にグッときたので星4です!あのなんとなく過ごしている、何かを見ている、ぽやーっと考えている時の人の心の動きを的確に言語化されてるのすごすぎます…!

    1
    投稿日: 2025.11.20
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    葛藤と純粋の物語。一人称内向きの心内をよく書き込んでいるので読む側もそこまでか?いやそう考えるよな〜とか心揺らされた。そんな風に思うのは男だけかな?

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    サキちゃんがなんで永田じゃなきゃ駄目だったのかよく分からない。永田が演劇に生きる姿が好きだったのか、自分にないものをもっているところが好きだったのか、理由は特になくただ一緒にいることが好きだったのか。 永田は本当にろくでもない奴でサキちゃんの親を悪く言ったところはサキちゃんが可哀想でこんな奴早く別れればいいのにと思っていた。 最後までなんで別れないんだろうって思った。ああなる前に永田に自分の存在の偉大さを解らせてやるべきだったと思う、でも何故それができなかったかというとそれもまた永田のせいで、性格上聞き入れることなくまた自分のせいにされるのを恐れていたのだと思う。 最後の永田が劇のセリフで想い出を語るところは自分も経験したかのように頭に描写が浮かんだ。2人の想い出に一つ一つ区切りをつけることが悲しく泣いてしまった。絶対泣かないと思ってたのに。 最後だけ優しくなったって無駄だよ永田、最初からずっと優しく大事にしてあげればよかったのにね と永田本人に言いたくなった。

    1
    投稿日: 2025.11.09
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    ブクログフレンドにオススメして頂いた一冊 長年生きていると、どうやったって無理な人というのは現れてしまうものですよね。それをどうやって距離を取ればいいのかイマイチよく分からずまた負傷するという悪循環に耐え切れなくなり、静かに去る選択肢を取ってしまいます。 この本では、かけがえのない人を失ってからでは、もうどうすることも出来ないというのがよく解りました。 最後にはコミアゲて来るものがあります。 自分のように傷つきやすく凹みやすい人、人間関係が怖くなってしまった人にオススメです。

    14
    投稿日: 2025.10.17
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    初又吉本 元々好きなタイプの喋りをする人だなとyoutubeとか見てて思ってたけど、彼の書く物語もちゃんと好きだった 一文一文が長いし、描写が緻密すぎて最初50ページくらいはいまいちだったけど、そっから気持ち持ってかれた 何度か物語としては盛り上がりではない一文に心痛めて泣いた 永田は普通に現実で会ったら一蹴してしまうゴミ男だけど、永田を産み出した又吉はとても優しいなと思った。

    7
    投稿日: 2025.10.12
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    大抵の人は永田を嫌うだろうし、実際作中でも永田は嫌われている。ただ、なぜ嫌うのかと言うと、大人が捨ててきた子供っぽさを、永田は大事に抱き抱えつつ、大人でも子供でもない空間に浮かんでいるからなんじゃなかろうか。 徹底的に自他をいじめ抜くからこそ、そのクリティカルさは生まれている。のにも関わらず、そいつは毎日自分の元に帰ってくる。何も言わなくなるのに、そばにいる。その愛嬌がどうしようもなく魅力的にうつるのかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.09.09
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    主人公が本当にろくでもない人間のような気がした。又吉の人間も同じようなテーマで自分に才能がないって気づきながらそれを見ようとせず生きてるみたいな?類似性が感じられたけど。 私はやっぱり又吉の言葉遣いが好きだなと思った。 普通の人が1行でいうことを3行くらいの複雑な表現をする、感じがもっと知りたい、とかそんな気持ちになる。言葉が豊かだなと思う。 恋愛って本当にこんな感じなんだろうか? もう一度読みたい。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    単行本207ページって短め?って思ったけど、そうとは思えないくらい内容が濃い。 永田がクズ過ぎて、正直感情移入が難しくかなりイライラも、した、けど、 ラストスパートでこの本の印象が一気に変わった。 結局のところ、沙希も変だし永田はもっと変という印象。でも、最後の「2人の関係性がこれ以上どうしようもなかった感」がとても切なく、泣きそうになった。 純文学は多分初めてだった。難しくて、読み返したことも多々あったけど、又吉先生のその表現方法の巧みさに唸りました!

    2
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤の主人公とんでもなく尖ってたが、年月が経つにつれてだんだん丸くなっていったように感じた。 それはもちろん歳を重ねて落ち着いたからでもあるだろうけど、沙希ちゃんの影響もかなりあったんじゃないかと思って、心がじんわりした。 ふたりはきっともうどうしようもないんだと伝わってきて悲しかった。永田がふざけたり明るい調子で話すほど、余計に切なくなった。

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    永田の悲観的で周りを認めたくなくムキになってしまい周りの人を傷つけては後悔する、良くないとわっていても彼女に寄りかかり理想を生きようとする、どこか理解できるような出来ないような。 最後の演劇の台本を2人で読んでいるシーンは演劇の中という設定だからこそ本当のことが言えるようでとても切なく感じた。

    8
    投稿日: 2025.07.26
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    率直にイラ、としてしまう。 自分の才能の上限がどこか分かっていれば、 ただそうなるとこの物語は成り立たないことは分かっていても、中途半端に上手くいってしまっていたことの、その中途半端さに甘えている主人公にイラッとする。 作中でここまで共感できるキャラクターが居ないのも初めてだった。 言い合いしてた時の青山さんにだけすごく共感笑

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    永田のどうしようもなさに嫌気がさすけど、そのどうしようもなさは、形は違えど自分の中にもあるから同族嫌悪的に嫌な気持ちになる気がする。人と支え合うことは大事だけど片方が一方的に寄りかかると壊れる。

    2
    投稿日: 2025.05.27
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    もともとyonigeというバンドが好きで、 その中でも沙希という曲が1番好きで。 この本から影響を受けて書いた曲だと知ったにも関わらず読んだことがなかったので、 今更ながら読んでみた。 終盤、気が付いたら涙が止まらなくなっていた。 最後の描写は実際の場面を見たかのように強く映像として残っていて、2人のこの時間に終わりが来ることを認めたくなくて、しばらく最後のページをずっと眺めていた。 永田のプライド、コンプレックス、それが人との関わりにおいて邪魔をしてしまうシーンは、 ここまでの表出さえしなくとも自分自身の中にもある感情、あった感情な気がして、読み進めるのを躊躇いそうになる瞬間もあった。 永田と沙希が歩み続けた日々が、二人にとって尊い瞬間であったことが救いに感じる。 それが逆に沙希を苦しめてしまったのかもしれないけれど。 私がこれからyonigeの沙希を聴いて 永田と沙希の日々を思い出すように、 彼らも、これからの日々で互いを思い出す時 切ないながらも今を色濃く生きる糧になりますように。

    5
    投稿日: 2025.05.17
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    2度目読了。 前回は主人公永田に感情移入して、沙希の純粋さに自己嫌悪で苛立つ気持ちもわかって切なくなりすごく心に残った。映画も見て泣いた。 好きな作品だったのでもう一度読んでみたが何故か前回のように感情移入できず。それが何かはわからない。

    1
    投稿日: 2025.04.23
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    理想と現実のギャップを正当化したいわけではないが、何か理由をつけなければならないように感じる焦燥感とそれゆえの行動、それを見守ってくれる人の優しさにまた偽を塗り込めて真実が閉ざされるような閉塞感。劇に魅入られたが故に適当に生きられない不器用な物語。

    0
    投稿日: 2025.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    哀しいけど永田側の人間だと自覚しているし、ちゃんと生きにくいし、演劇もやってたし、わかる、わかるよ〜の連続だった。劇場、映画の方がおすすめだけど原作も良い。 変わらなかった君は何も悪くないんだよって最後の最後まで甘やかしてしまうのも沙希過ぎるし、修復不可能なことに後から気付いて、気付いても最後まで期待を捨てきれず演劇に当てはめて都合がいいように持っていこうとするのが永田過ぎる。 私は大好きな作品、映画も小説も定期的に読みたくなるだろうな〜!

    3
    投稿日: 2025.02.02
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    なぜそうしてしまうのかわかっていてもついやってしまう言動。心が痛くなる。なぜなら自分もしてしまうかもしれない、もはやしてしまってるのかもしれないと考えてしまった。

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    読むのが苦しい。 難しくて読みづらいとかそういうことではなくて、読み進めるほどに心が締めつけられるような、息がしづらくなるような。 評価されない、評価されないどころか、攻撃される。精神的にも肉体的にも。 永田は自分のほぼ全てである演劇において、沙希はほぼ全てである恋愛において。 最初は二人で同じ方向を向いて歩いていたのになぁ。永田の行動はまるでストーカーのごとく怪しかったけど。 沙希の部屋に異物である永田が持ってきたブロックが増える度に二人の歩く角度が少しずつ開いて行ったかのよう。沙希の心に何かが染みを作るように。 沙希の純粋さに耐えきれなくなった永田が何かを持ってきて部屋を乱したかったのかな。まるで心にちょっと墨でも垂らすように。 そんな事を上手く表現できないもどかしさを感じた。 やっと二人が離れる前に、最後の最後は二人は壁を背にして同じ方向を向けたのにね。 しっかり壁に背をつければ角度が開くことも無く同じ方向に進めたのに。 同じ方向を向いても東京と青森に離れていては横を向いても姿は見えないね。 うん、必死に生きる若者だった。 切ない作品だった

    1
    投稿日: 2024.12.30
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    2人の間に起こった出来事は、決して劇的なものではない。むしろありふれた話で、だからこそ自分の経験とリンクして胸が締め付けられる思いだった。 『火花』が良すぎてなかなか読めていなかったのだけど(?)、もっと早く読んでおけばよかったと後悔。 「乱暴に言う自分の言葉で興奮しているようだった」 「涙を感動の物差しとして誰かに示すことを恥と思ういやらしさ」 「(沙希には)夢のある暮らしに対する期待があった。それを目の当たりにしてしまったことがつらかった」 「僕の場合、与えるということは「欲求」であって「優しさ」なんかではないのかもしれない。こんなことを考えている時点で下品だなと思う。」 「芸術というものは、何の成果も得ていない誰かが中途半端な存在を正当化するための隠れ蓑なのではなく、選ばれた者にだけ与えられる特権のようなものだという残酷な認識を植えつけられた。」 又吉さんの文章を読んでいると、自分の中にある卑屈な人間性やコンプレックスが刺激される。あのセリフやあの描写、普段見て見ぬふりしている自分の嫌なところを見せつけられてるみたいで自己嫌悪に陥る。

    1
    投稿日: 2024.12.28
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    火花、人間をこれまで読んできて、又吉作品の3冊目となりました 又吉さんの人間の本性を捉える文章力に魅了され、気づいたら又吉作品を立て続けに読んでました。 今回の作品では、一番大切な人が側にいてくれるのを当たり前だと思わずに、日々を大切に過ごしていこうと思わされました。

    0
    投稿日: 2024.12.17
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    うーん、、、又吉先生なんの話でしょうか? 常にテンションが3ぐらいのお話の流れにのれない 売れない演出家がヒモのような生活をしダラダラとした日常、、、これが面白い、このセンス分からないのは世間のせい、これは言い訳。 やっぱり自己評価で完結しているうちは井の中の蛙で飛び上がれんくて、何の世界でも自己評価より他者評価でどんな仕事でもそう、他人から評価を得て求められて形になるもの。いくら才能あっても需要がなけりゃただのエゴ!自己満 最後は彼女にひたすらグダグダグダグダつまんない話して、ダラダラダラダラ未練がましくて、無くして大切なんわかったみたいな、んでこれなんの話なんでしょ?

    19
    投稿日: 2024.12.05
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    映画でいうと今泉力哉監督っぽさを感じる。まさに下北沢や高円寺を舞台にした恋愛小説らしい。 主人公のイタイタシイ性格も呼んでいて楽しかった。

    1
    投稿日: 2024.12.02
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    クスって笑えるところが多くて、さすが芸人が書いた本やなって思った。 永田みたいな思考は世の中に結構思ってるより居て、意外と平気で自分の思考のまま生きてますって雰囲気は漂わせてるつもりかもせんけど、周りも救ってくれへんし、そんな自分に嫌気が差して自分ですらも救われへん気がする。沙希ちゃんを狂わせた理由も、最終的には自分って分かってたけど、まだ認めてないんじゃないかな、セリフに乗せて伝える所に引っかかってしまった。

    1
    投稿日: 2024.12.02
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    火花と似てた。不器用な男が東京で揉まれる話。 話自体は面白いけど、登場人物の魅力でいうと火花の神谷には及ばないので星三つ。

    1
    投稿日: 2024.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の主人公が歩くシーンはダラダラと難しい言葉も並んで純文学ぽくしんどかったが、最後彼女を必死に引き留めようと長々と必死に今後やりたいこととか語って説得しようとする主人公が人間らしくて良かった 又吉さんは劇も造詣があるのだな

    2
    投稿日: 2024.10.26
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    「沙希の声はラジオのなかから聞こえてくるようだった」主人公と沙希がもう届かないところにいるということが感じ取れてしまってグッとくる表現だった。 主人公と沙希の出会いから別れの訪れまでを結構リアルに表現していて、2人の不思議で特殊な出会いと対比されているように感じた。気のせいかもしれないけど。終わりが切ない。和解はしたけどもう戻せない関係という感じがして、胸がきゅっーっとなる。

    1
    投稿日: 2024.10.19
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    永くんが面倒臭い人間すぎてとてもイライラしました!!!!沙希ちゃん壊れちゃったじゃん。 この2人はなんだかかわいいね。 この小説に出てくる人間たちは又吉さんの創作物だけど、世の中には本当に永田みたいに思考の海で泳いでる人もいるのでしょうかね。生きるの苦しそうだな。 火花に比べると、読むのにかなり時間がかかりました。又吉さんが他にどんな文章を書くのか知りたいので、明日また次の本をゲットしてこようと思います。

    2
    投稿日: 2024.10.15
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    主人公の男が全然好きになれないヒモ男で、彼女が可哀想に感じてしまった。 ラストの台詞、感動に持ってきたいのかもしれないけど、だったらなんで今までそうしなかった?と思ってしまった。

    1
    投稿日: 2024.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    永田がどうしようもなくクズで沙希ちゃん 早く逃げてって!思いながら読んでたけど実際離れそうになるとすごく切ない気持ちになってしまった なんなんだろうこの感情は‥ 最後は復縁してほしかった 切ない

    0
    投稿日: 2024.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    火花に続いて又吉さんの作品を読了。 物語を最後まで読んで、『永田1番嫌いなタイプやわぁ』と思う。 でも実際は相手には自分の心の中、逆に自分からは相手の心の中なんてのは完全にはわからない。 永田は相手にもズケズケと自分の言いたいことを言えるってある意味羨ましい。(でも言った後に高確率で自己嫌悪に陥っているが。) あとがきに書いてあった文章『その狂気にも似た純粋性に触れた瞬間、なんだか泣きそうになった。この人の中に演劇があるのではなく、この人が演劇そのものだとわかってしまったから。』 この一文でなんか腑に落ちました。

    0
    投稿日: 2024.10.07
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    人生で読むべき本だとYouTuberさんがおすすめしていて、レビューも涙腺崩壊する!と良い事が沢山書いてあったので、期待しながら読んでみました。期待し過ぎたというか、恋愛小説だと思っていなかったので、苦手な分野でした。これは、男の人には刺さるのかもしれないですね。女の私からすると、こんな男の理想を絵に描いたような女の人はいない!そして、大体こういう夢追いかけてヒモになってしまう男の人に一途な人もいない。(私の偏見かもですが…)と、冷めた気持ちで頑張ってなんとか読み終わって、え!?どこで泣くの!?となりました… 自分は人とは違う何かを持っているっていう気持ちは少しは理解できるんだけど、そこまで自分には酔えないよ。若い子が読んだら面白いと思うのかもしれないけど、とにかくあんな女性はいない!!(笑)

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    永田の人とは違う特別でありたいって想い強すぎ。 沙希の永田が言うことは何でも受け入れるのが理解出来なかった。 上京して何となく都会に馴染んできてる自分に違和感を覚えて、そんなとき永田ってゆー異質な者に出会ったことで彼の特異さに惹かれたのかな、、 永田が沙希を笑わせようするくだりは漫才を見てる感じで面白かった!

    2
    投稿日: 2024.09.24
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    芥川賞受賞作『火花』に続く又吉直樹の小説。売れない劇作家の男・永田と、女優を志し上京してきた女・紗希が恋に落ちる話。映画が面白かったのですぐに原作も買って読んだ。 又吉の作品は『火花』しか読んだことがなかったのだけど、今回は特に又吉節が効いている気がした。感情に従順な人間を恐怖の対象として見ていた主人公こそが、最も自分の感情に従順だったという落語のようなオチで、これぞお笑い芸人の作品だなぁ〜と涙腺をグリグリされながらも笑みがこぼれおちた。

    8
    投稿日: 2024.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん。 私は好きじゃなかった。。 沙希ちゃんの気持ちがわからない。 好きなことに真っ直ぐな人は素敵だと思うけど、 永田の私生活のだめっぷりが受け付けなかった。。 そこが印象的過ぎて、終盤まで恋愛小説だということに気づかなかった。。 私なら自宅に転がり込んで生活費出さない時点で 冷めちゃうよ沙希ちゃん。と思いながら読んだ。 とは言いつつも、自分も夢を抱いて出てきた身だから、直視したくない感情を永田が吐き出しているのが受け付けない理由なんだと思う。 時が経ったら再読してみよう。

    2
    投稿日: 2024.09.15
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    クズ過ぎて思想強すぎてしんどかった。 帯を見て読み始めたけど 切ない恋愛小説と言うのがよく理解出来なかった。 自分には読んでて辛かった。

    1
    投稿日: 2024.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

     火花を読んでから友人にこれも良いよと勧められ読みました。風景や心情に書かれている事が多く、表現も火花と似たようなものが多くありました。しかし、主人公の気持ちになるのではなく、第三者として「なんだこいつ」と思いながら読んでしまったので、後半はこんな人間にはなりたくないと思いながら読んでいました。  見る視点で意見が分かれる作品です。

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    夢を追い、そして壁にぶつかった経験がある人にとって、この本は劇薬です。才能への嫉妬、動けない自分への言い訳、そして最も愛すべき人への八つ当たり。永田の醜態は、かつての、あるいは今の自分を見ているようで、読み進めるのが苦痛になるほど感情移入してしまいました。あまりにリアルで、あまりに切ない。自分の「黒い部分」を突きつけられ、読後に深い溜息が漏れる一冊です。

    0
    投稿日: 2024.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を手に取るのにずいぶん時間が掛かってしまった。「東京百景」の「池尻大橋の小さな部屋」がとてつもなく好きなので、このお話がベースになっている(そう思っています)「劇場」は、何故早く読まなかったのか…と悔やんでいる。  好きな事に真っ直ぐで変わらない永田。年を取って変わってしまった沙希。「でもね、変わったらもっと嫌だよ」この言葉が二人の間に横たわって痛い。もう間も無いのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    設定、構成、伏線の回収。 すべてが演劇の世界にいるのではないかと錯覚する作品。 作品中にでてくる脚本のアイディアもどこか芥川の鼻を彷彿させるエピソードも、書き出しのリズムは川端康成を思い起こすことも、主人公と彼女のキャラクターのブレない感じも素晴らしかった。 一方でもう少し相方のキャラというか絡みがあればいいのに、とか、ラストまで美しいこととか、これはこれでいいと思いつつ、強烈さは無い。 けれどそれも作中にでてくる小説のコンセプトと合っていて、それでいいんだろうと思った。 もうちょっと短くてもいいのかな。

    0
    投稿日: 2024.07.13
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    東京という強い光と狂気に帯びた街で、自意識と己の才能と社会性と恋人の狭間で引き裂かれる主人公の心情や言動が胸をえぐる。

    0
    投稿日: 2024.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中までは少し退屈だなと思いながら読んでいたが、後半の彼女と僕がすれ違う辺りから一気に引き込まれた。 「火花」の時の逆漫才と同じようなラストは、戻りたいけどもう元には戻れない2人をうまく描写していて胸が締め付けられた。

    1
    投稿日: 2024.05.23
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    永田のダメさが読んでてイライラするけど見離せない。それにニコニコ笑って対応する沙希も異質に思えるけど最後にはやっぱり人間器がいっぱいなるとダメなんだなと思った。 自分の周りにはいない人間模様だけどどこかで会ったことのあるようなリアルな人間関係。 又吉さん独特の暗さで進んでいく。クセになる。

    1
    投稿日: 2024.05.22
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    永田ほど人間らしい人物を見たことがない。ドス黒い腹の中を全て描写してくるから最悪だし、面白くて仕方ない。 日常を描き、次第に心の闇を浮き彫りにし、最後に泣かせにくる作品のあざとさについて批判的だった永田が、質の高さの暴力に晒されて認めざるを得ない状況に陥るが、この小説自体がそれを再現しているのが凄い。まんまと泣かされた。又吉は謙虚に見えて豪胆だと思う。

    1
    投稿日: 2024.05.03
  • 感情移入できる

    又吉の文体は何か好きだな。恋人の沙希は本当にいい子なのに、永田はどうしようもない奴で腹が立った一方で、変に意固地になるところとか分かるなぁと思ってしまった。感情移入できる話で、最後の切なさも好かった。

    0
    投稿日: 2024.04.29
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    始まりは雑踏の中で他人の靴しか目に入れないように歩いていた主人公が、下北の商店街で少年が空手の型を母に披露しながら歩いていて、それを見た通行人が自然と道をその親子のために空ける光景を見て、「ああ、こういう劇を作りたい」と思えるようになったシーンが好きだった。 主人公たちの家族構成や生い立ちを詳しく書いていないのも、一人一人に深くのめり込まないでフラットに物語を読むことが出来て良かった。 お風呂でいつもはスマホを見てるんだけど、たまたま充電が切れて、本でも読むかとたまたま手に取ったこれがめちゃくちゃ面白くて、2時間かけて一気読みした。読み終わってお風呂も冷めて、足の皮がふにゃふにゃになってた。

    1
    投稿日: 2024.04.28
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    主人公の性格の描写がすごく伝わってきてよかった 嫌な奴なのに一丁目に素敵な人を独占したくなる主人公のキャラが刺さる

    0
    投稿日: 2024.04.24
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    ひょんなことから友達と本の貸し借りをすることになって、最近読んだ中でいちばん印象に残ってるって言ってて貸してもらった本。 本は薄いのに、何故か普段のペースでは読めなくて、いつもより少しゆっくり読み進めた。 永田の身勝手で不器用で嫉妬深いところ、そういうところになんだか人間らしさが滲み出てたな。 好きな人とすきなものを共有したいっていう永田の気持ち、わかる… 2人の将来を1人で長々と話すシーンはとても切ない。 感情が入り混じるそんな本だった 近道しようとして、木の枝折まくるところめっちゃすき^_^わらった^_^

    6
    投稿日: 2024.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    出会った時から別れの予感しかないようなそんな恋愛模様でしたが、別れに向かっていく緊張感はそれほど感じられませんでした。 それは永田のグズグズ感に依るものだとは思いますが、ただ、そのグズグズ感は途中で退屈になるくらい冗長気味に感じていました。 でも、そのモチーフを受け止めるくらいのラストの展開です。 長尺のフリだったんですね。 作家又吉は、「夢」と「才能」のバランスのズレに苦悩する人間を物語にしています。 ワンパターンとみるか、必勝パターンとみるか、わたしは後者だと思っています。

    0
    投稿日: 2024.04.06
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    脚本家を夢見る男永田と演劇を齧った学生の沙希の恋物語。まさに文芸小説という描写で、読んでいて心地よく、とても引き込まれた。永田の熱さ,醜さ,不器用さ,クズさ,嫉妬深さ,身勝手さにイライラしたり一部共感もしたり。 一方の紗希は純真で優しくこんな永田を一途に想い続けている理解し難い女性。それ故に彼女の気持ちを思うと切なさに心が締め付けられ愛おしさが際立った。 登場人物が少なくそれぞれの感情を思い描きながら色々と考えさせられる作品。 個人的には永田と青山のメールバトルの掛け合いにこの作品一番の芸術を感じた。 映画の方も是非拝見したい。

    3
    投稿日: 2024.03.23
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    自分の愚かさに、後から痛いほど気付く事ってある。 読後感は、悲しく、切なく、心が締めつけられるものだった。 よく見る有りがちな感想になってしまったが、本当に今そういう気分になってしまっただけに、そう書かないわけにはいかなかった。 しばらくこの気分が続きそう。

    4
    投稿日: 2024.03.15
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     夢追い人は東京にたくさん埋もれているけれど、その人たちが夢を叶えるための犠牲者はたくさん溢れていて、溢れきって、東京から出て行くのかもしれない。はじめは犠牲にするつもりも、されるつもりも無かったのに。

    1
    投稿日: 2024.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すーごい良かった。文芸という感じがした。又吉すごい。 劇団を旗揚げして演劇に酔倒する永田と、たまたま出会った沙希との話。 永田の自分勝手な態度に沙希がついていけなくなる様を書いている。 文の書き方とか論理の組み立て方がすごい。太宰治とかの現代版という感じがしました。

    1
    投稿日: 2024.02.29
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    松岡茉優さんが好きで小説より先に映画の「劇場」をみたのだけど苦手な映画ランキング殿堂入りしてます、演劇人特有のクズさを鮮明に描きすぎて胸が苦しかった、むりむり!映画の記憶を避けて、フラットな気持ちで自分の想像力に委ねて改めて原作をば。共依存、絶対抜け出せないよなあ、読みながら良い意味で(といえば何言っても良いと思ってる節ある)気色悪くて、リアルで、救いがない。サキにとってのナガタが魅力的に映る理由も意味も理解できるのに、「早よ別れる」としか思わんかった、二人が別れた結末にハッピーエンドだ、、、とすら思っちゃうよね。まじ演園人みんなしゃんとしろ、自堕落であることの理由に演劇人であることを使うな絶対。

    1
    投稿日: 2024.02.24
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    ブックチューバーが1番泣いた本と紹介していたのでブックオフで購入。 自分は泣けなかった、が、共感できるところが多数あり、味わい深い話だった。 特に、大切なものの存在に気づくことができず、全て失ったあとでその存在に気づく過程や、失いそうになってもがく様子がとても共感できる。 映画も見てみたが、泣けなかった。共感できるに値する経験がないか、薄情なだけなのかもしれない。 しかし演劇に対する興味が湧いたのも事実である。今度見に行ってみたいと思うきっかけになった。 元劇団員の青山という女性とメールで口喧嘩しまくるシーンが面白くて好きだった。映画ではカットされててかなちい。

    3
    投稿日: 2024.02.03
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    環境とか状況はまったく違うんだけど、気持ち的な部分で「逆」劇場状態に自分がなってて、うわぁ…なんかちょっと沙希ちゃんのこの感じ分かるなぁ…。って思いました笑 そのせいで沙希ちゃんシーン>劇団シーンで読んでたな笑

    2
    投稿日: 2024.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    YouTubeで誰かの2023年読んで良かった本ランキング1位に選ばれててしかも又吉さんの作品って知って興味が湧いて買ってみた! この作品本自体が薄いからサクッと読めると思いきやちょーっと読みにくかったかも。 主人公の永田がとにかくクズすぎて笑った。 あんなに人の気持ち思いやれなくて自己中ででも自己嫌悪に陥ってて社交性なくて本当にどうしようもないやつとずっと一緒にいてあげるさきがまじで優しすぎて菩薩に見えた。 どうせこんな素晴らしい彼女と出逢えたことに感謝すらしてないんだろうなこの男はって思ってたけど最後の方さきのこと神様って呼んでたからあ、わかってたのねってちょっと安心した笑そんなクズ永田だけどたまに綴られてる彼の生きて行く上での悩みが自分の持ってる悩みとドンピシャで重なるところがあってそうそうそう!って何回かなってちょっと驚いた。 脚本家としての本質、葛藤だけじゃなくてリアルな人間臭さ、生きて行く事の辛さそれでも生きようと足掻く人間というものの強さが感じられて読んだ後ちょっと勇気づけられた作品だった。 火花も評価いいしも是非読んでみたい!

    0
    投稿日: 2024.01.22
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    やけに読みにくいな、、、 又吉さんの書く文章と相性悪いのかな、、、 でも前作の「火花」はずっと読めたよな、、、 …色んな事を思いながら文章を追う、頁をめくるのが遅かったのは、主人公の永田に激しく感情移入してしまってたからだという事に、後半から気付いてしまった。 自分は矮小な存在である事に気付きつつも、他人とは違う存在なんだと境界線を引きたがる。 永田は自分自身なんだと自覚してからは、一気に読み進められた。 沙希の様な存在が近くに居てしまったら、きっと何処までも底に向かって転がり続けてしまうと思う。 いつまでも、元気で笑っていたいから、別々の道を歩むのが最善なのかと思ったら、こちらも笑顔のまんま涙が止まらなかった。

    1
    投稿日: 2024.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めてからずっと僕自身のことで思っていたことがあります。どうせ僕には出来っこない、と僕の人生は終始努力を避けてきたように思います。その点、永田は意志を持ってそこに居ました。それだけでも、たとえ血まみれだろうと、いまの僕からは眩しく見えました。 映画は、まだ観ていないけれど、キャストはイメージとして固まってしまったので、当然のごとく最初から最後まで、沙希は松岡茉優でした。何より読んでみようと思ったきっかけが松岡茉優でした。彼女が読んだであろう本を僕も読んでみたい。これがいまの僕の読書習慣の動機です。 沙希が登場するたびに、鼻の奥がツンと痛くなりました。どうして、こうもままならないのか。頭を抱えてしまいました。苦しかったね、沙希ちゃん。 どうしたら沙希を泣かせずに済んだのかな。たとえば、少なくとも僕が永田なら、あんなふうにはならなかった?しかし、現実の僕だって、成り行きの人生に終始、誇りも自信も持ち合わせていません。永田のように沙希を笑わせることすら、できそうにありません。たぶん泣かせることも、ない代わりに。そんな僕のような人間は、沙希の人生には不必要かもしれない。悔しいけれど。どうしようもなくても、ずっと変わらず永田は永田だった。そんな永田をよりどころにしてしまった沙希も沙希だった。沙希は永田に出会う前から、東京には見切りをつけていた。永田が居たからこそ沙希も、というのは覆すことはできないでしょう。いわば互いに依存していた。沙希が“いい子”との評判が上がるにつれ、永田には重圧がのしかかる。自身に向けられる周囲の目…なんとなくわかるなあ。 永田について、どうしようもない、自業自得だ、というのは容易いことかもしれないけれど、永田への一方的な批判は、沙希の思いへの否定にもなるのではないか。一方で沙希は沙希で自業自得だった。沙希を追い詰めたのは永田だけではなかったと思うのです。それは沙希自身だったかもしれない。沙希が「永田の才能を信じ」理解者であろうとしたことも、永田を追い詰め、沙希自身を袋小路へと向かわせてしまったのではないだろうか。永田にとって、いちばんの理解者とは永田自身で、沙希の「演じる」理解者たろう姿の違和感こそ、永田は負い目のように感じてしまったのかもしれない。難しいな。誰かを支えるとか、寄り添うとか、信じるとか。 最終盤、ここに来ての永田の言動には一筋の光を見た気がします。その光とは何か。永田に嘘はなかったと思うのです。永田はクズだ、たしかに。でも僕は…僕らは真正面から永田の何もかも、非難することなどできるのでしょうか。何かしら永田と重なる自分が居ると思う。永田の見る世界や思い、自覚など物語の中では語り尽くされていた。どこで、どんな決着をつけるのか、永田と沙希が決めることです。本人たち次第でどうにでもなります。それは読者の希望にもなり得るでしょう。これからも人生は続くのです。永田も沙希も、ずいぶんと遠回りしてしまったかもしれないけれど、彼らは、まだまだ若いのです。 「…帰ってきたら、梨を食べよう。今度は俺がむいたる」 永田の言葉に涙腺の決壊を必死で堪えていたら、涙より先に鼻水が垂れました。ティシューの箱を取ろうとした隙に、油断しました。涙が一気に流れてしまいました。本を読んで涙を催すなど、いつ以来だろう。読書自体も久しぶりだから、もう覚えていません。手のひらで顔を覆ったまま、しばらく離せませんでした。めくめく泣きました。

    3
    投稿日: 2023.12.27
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    「神様、うしろ座ってますか?」 不安や焦りを喋ってふざけることで見えないようにしてる永田の描写が切ない。短い話だけど、長い年月を過ごした2人と一緒に歳を重ねる気持ちで読んで、終盤はかなり入り込んだ

    0
    投稿日: 2023.12.18
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    良かった。 出会うべき2人であり、離れるべき2人だったのだろう。 途中永田のことにあまり共感できなくなり、ぼんやりしたけど最後にかけてまたハッキリしだした。終盤が面白い。 でも相手が離れたのを感じて、自分が追う人間は好きじゃない。 沙希がそのままでいたら永田は多分ずっと気づかなかったんじゃないかな。気づいてても甘えていそう。

    1
    投稿日: 2023.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何年か前に先に映画を観て、ボロボロ泣いた。今回、遅ればせながら原作を読む。 映画のキャストの印象が強く、映画の演出がわかりやすかったのか、本家本元は少しあっさりした感じを受けた。沙希ちゃんは映画の松岡茉優のイメージがハマりすぎて、そのせいか若干のあっさり感があったんではないか?あれから、時が経ち自分の恋愛感や心境に変化があったのか、映画鑑賞後程、心揺さぶられはしなかったが、当時激泣きした、キラーフレーズ 昔は貧乏でも好きだったけど、なにも変わってないじゃん。永くんは変わってない。でもね…変わったらもっと嫌だよ… もう、この台詞がヤバいのは変わってなかった。そこは自分の感情の変わっていないところを再確認でき、少し安心した。 永田の自分を取り繕う際の有無を言わせぬ長語りがウザかったかな。 ただやはり、恋愛小説の名作であるよね。

    10
    投稿日: 2023.12.11
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    数年前、「火花」で芥川賞を受賞したことで、小説家デビューした又吉さんの作品を初めて読みました。 あらすじを読んで、普段自分が読まない系統の本なとは思いましたが、友達が熱烈にオススメしてくれたので、読みました。友達曰く「冒頭の文章が本当にいいんだよ」との事で、楽しみにしておりました。『まぶたは薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて見えたことはまだない』(本文より)。友達の言った通り、冒頭のこの文だけで、「お、面白そう」ってなりました。 実際読み進めていくと、まず又吉さんの文章力に驚かされました。自分が聞いたことのある語彙ばかりなのに、その使い方も面白かったですし、ある物事を表現したり説明したりする時の日本語もユーモラスがあって好きでした。 ストーリーに関する感想としては、上手く言葉がまとまらないと言うのが本音です。人は自分で経験したことでしか物事を評価できないとはよく聞きますが、本当にその通りで、今まで読んできた小説たちのどれとも同じジャンルに分類できなさそうで、私の今までの読書経験だけでは感想を語るのが難しいです。 割と少ないページ数なので、体感は短かったですが、作中の人物たちは長い年月を共にしており、それに伴うそれぞれの変化によりすれ違うことも物語が進むにつれて、増えていきました。最後の場面は丸くおさまったとは個人的には言いきれないような気もしますが、沙希ちゃんの未来のためにも永田の決断で良かったのかなと思います。 永田は確かにクズなヒモでしたが、彼なりに沙希ちゃんを大切に、かけがえの無い存在に思っていたとも思います。

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    投稿日: 2023.12.08
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    映画も好きだったから原作も読んでみた。永田は自分が傷つかないために自己防衛として本能的に人を傷つけてしまう男。どうしようもないクズ男だけど、でも否定出来ない部分もあるなと感じた。 永田が、さやちゃんのような全てを受け入れてくれる人に出会ったことがきっかけで、今後永田の人生がいい方向に変わっていけばなと思った。 映画版の、映画というメディアの強みを生かした終わり方のほうが好きだったけど、小説版も良かった。

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    投稿日: 2023.11.18
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    一生忘れない小説の一つ 主人公の永田は好きだけど嫌い、見た後もやもやしたようなスッキリしたような複雑な気持ち

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    投稿日: 2023.11.15
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    遠くに行くのと自分達で違う居場所を作るのは違うって書いてあってどこに行ってもある程度の虚しさが漂う理由がわかった気がする 永田のイメージ像が又吉まんまで読んでた

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    投稿日: 2023.09.19
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    永田の像は、若い頃の又吉さんが浮かんだ。又吉さんはあとがきで、劇団員に話を聞いてその純粋さに感銘を受け劇作家のことを書いてみたくなったと述べていたけれど、どう考えても主人公は又吉さんだったなぁ。『人間』の永山という人物にもとても似ている。永山も又吉さんだった。一気読みした『火花』は内容を覚えていない。でも芸人が主人公だし、こちらも又吉さんだと思う。 人間関係において不器用、プライドが高く頑固さもあり、自意識が過ぎる。ひとかどの者になりたいしなれると思っている。自分というものを客観的に分析できるわりには悪いところを変えようとしない。繊細で優しいのにそれを隠すかのようにおちゃらけたり怒ったりする。ひとことで言えば、気難しい奴。そんな、ちょっと人からは避けられがちな人を描くのが、又吉さんはお得意だと思う。ほとんど独白のような綴り方で自分自身を描けばいいのだから。 昏さの中にじわじわくる笑いがあったり、喩えが、伝わらなさそうで伝わるようなものが多くて、この人文章うまいなぁと素直に感心するところが多い。沙希と永田の最後の劇は、こみあげるものがあった。好きという気持ちがなければ出来ないのも恋愛だし、好きという気持ちだけでは続かないのも恋愛。又吉さんの人柄あふれる物語であると同時に、至高の恋物語でもあって、これは素直に読んでよかった。

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    投稿日: 2023.09.05
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    又吉が最後に書いていたとりとめのない文章ですみません だけどそれが人生なんじゃないのかと思った 誰かにとって特別な作品になるような温度 沙希ちゃんと最後に演劇するシーンがすき 非常にみずみずしい文章の作家さん また読み返したい 20230709

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    投稿日: 2023.08.06
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    火花を読んだ後に立て続けて読んだ。 芸人の話が続いたこともあり、火花が面白かったので 若干期待外れ。 よくテレビなどで耳にするような 芸人の苦労に、ちょっとくどさを感じてしまった。

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    投稿日: 2023.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文体が良くも悪くも文学的で、ちょっと私には合わなかったです…。沙希が何故才能も無いのに自信過剰な永田に魅力を感じたのか理解出来ず、終始もやもやしてしまいました。

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    投稿日: 2023.07.01
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    主人公クズだけどどこか共感できる部分も ありました。 どこがというと、繊細なところでしょうか、、、。 彼女に甘えてて笑顔が見たいというけど 喜ばせたいの半分笑わせた自分を満足させたいの半分。 ある意味とても人間らしいですけどね。 彼女包容力すごかったけど、横槍が入らなかったら エンディングも違ったものになったのかな。

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    投稿日: 2023.06.16
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    とても色んな感情を引き出してくる1冊でした。 永田のダメさが嫌になったり、ひたむきに演劇を語るところは「まあ、分からんでもない」と共感したり、沙希の笑顔に救われたり、沙希がどんどん疲弊していくのに気付かない永田にムカついたり、てか演劇に携わる人達ってこんなのばっかりなのかと絶望したり… 演劇のみではなく、日常でも他人を認めたくなかったり、自分の無さをどうカバーするかみたいな事は普遍的な事であり、劣等感や「あいつにだけは勝ってる」みたいな優越感も誰もが抱いてる事なんだろうな〜人間臭いけどそれが心地よかったです。

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    投稿日: 2023.06.13