
総合評価
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powered by ブクログ独ソ戦の女性兵士たちの話。 国のために、と教えられて育った少女たちは国のために戦う気概を持っている。 でも男物のパンツは死ぬほど嫌だし、三つ編みを切るのも悲しい。普通の少女なのに兵士のときは勇ましくなれるのは、人間のなかにスイッチみたいなのがあるからなのかな。 日本の戦争漫画に比べて、理不尽な上官とかビンタとか出てこないのはお国柄なのか女性だからなのか。これから出てくるのが。 兵士じゃない女性はちゃんと花柄のスカートとか履けているので、やっぱ日本よりもましかなと思ってしまう。 原作も買ってあるので読まねばです。 追記…原作読んだらあらすじからして不穏だった。戦争行った女性たちは差別くらったとか…なにごと。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ第二次世界大戦の独ソ戦に志願した女性たちの物語。 印象に残ったのは生理のこと。男性にはないそのことでた いへんな思いをしていた。十分に物資がなく衛生状態も良くない中で、あってもないがごとくふるまい、見て見ぬふりをせざるをえなかったことに衝撃を受けた。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログこれはある意味で暴挙だ…。この原作をコミカライズしようと思った人たちがいることにまず驚く。原作はノーベル文学賞を受賞した旧ソ連のジャーナリストの同名ノンフィクション。 綴られているのは著者が多年に渡り収集した、第2次大戦の独ソ戦を戦った女性たちの生の証言。看護兵·狙撃兵·歩兵·斥候·兵站·司厨·パルチザン…。彼女たちは戦場で何を見たのか。何と戦い何を思い、死んでいったのか。その壮絶な真実の体験には、ただ呆然とするしかない。 「戦争は女の顔をしていない」原作:スヴェトラーナ·アレクシエーヴィッチ/画:小梅ケイト #読書好きな人と繋がりたい
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ原作を読もうとしたけれど、書店でパラパラしただけで「これは…私には無理かも…」とひよってそのままにしていたけれど、コミカライズを見つけて、これなら!!と買ってみたものの、ちょっとメンタルがもたなそうでした。でも原作よりも読みやすいのは確実。
0投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログまだ、コミックではない元の「戦争は女の顔をしていない」を読んでいないのだけど、この1巻の最後に、原作のインタビュー集ではひとことふたことで済まされている場面を生半可ではない想像力で大きく広げて絵で見せてくれているというような解説があったので、一度原作を読んでみたくなった。
0投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ1939.8独ソ不可侵条約→41.6独ソ開戦、同12月モスクワ攻略失敗→反転攻勢失敗→スターリングラード攻防戦900日。ロシア民族の魂が立ち上がった「女に戦争ができないはずはない。戦わせて」真の「総力戦」社会主義国の男女同権/死傷者は枢軸85万ソ側120万、60万住民は終結時点1万。博物館には1日の配給125gパンが展示。 WW2をソ連では大祖国戦争と呼ぶ。2000万の犠牲と焦土作戦で失われた発電所、惜しげもなく川に投げ捨てた機関車・壊した橋など交通インフラ(途絶での自損)は計り知れない。
2投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログソ連軍女性たちの戦い。洗濯婦、狙撃手、機関士、衛生兵と、立場は様々だが、家族との別れ、生理との戦い、髪を切ること、さまざまな葛藤が当時を経験した当事者たちの証言に基づいて描かれている。マンガであることでリアルな部分も読むのが辛い部分もあるが、その分描写がリアルなのだと感じる。最後2ページの、監修の速水さんの解説が秀逸!
0投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ第二次世界大戦に従軍した女性達をインタビューしてまとめたものコミック版です。 ロシアでは女性が自ら志願して看護や身の回りのお手伝いでけでなく実際に戦った人たちが沢山いたらしい。 彼女たちは戦場で活躍しますが、戦後は戦争に行った女性としてまわりに白い目で見られることに。 戦争で負った傷の後遺症やトラウマに悩ませられているにもかかわらず。 沢山の女性のエピソードで心に残ったことは夫婦で戦地に赴いた女性のお話でした。 『私は恋を葬るんです』というセリフに心が苦しくなりました。
6投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ深い内容であるが、漫画で読みやすい。 第二次世界大戦下、多くの女性が戦地に赴いて男性兵士と共に戦う。日本では考えられない。 戦争に関わった女性、それぞれの視点で語られる。 それぞれに違う戦争の姿がある。それぞれの涙がある。 しかし、戦争は女の顔をしていないのである。 今、まさにロシアとウクライナが戦争状態にある。 早く、終結することと平和を願ってます。
1投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログ書店に並び始めたころから気になっていた本作。やっと読めだけど、実に上手く漫画化されている。フィクション作品の漫画化はさておき、ノンフ作品については、ハードルが高い印象があるんだけど、本作は及第点以上。この原作は読んだことがないけど、”チェルノブイリの祈り”については、色んな語りが纏められたものだけに、個人的に雑多な印象が否めなかった。本作でもそのきらいはあるけど、そのあたり、上手く表現されている。力作。
1投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ戦争は怖い、恐ろしい、嫌だ、悪などの言葉で表し、現実感の伴わない世界だが、そこにで前向きに毎日を生きた少女たちの話。そこに青春があったのは確か。思い出は美化されたり更新されたり、隠蔽されたりするのだろうがこのまま埋もれさせてはいけない。インタビュアーのアレクセイを通して彼女たちの戦争について考えなければいけない。 ソ連(ロシアやウクライナ)についてもほとんど知識のないまま読んだが、おぼろげながらウクライナの位置づけもわかった。もっと多くの人に読んでほしい。
4投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ【戦争で一番恐ろしかったのは 男物のパンツを履いていることだよ】 第二次世界大戦従軍女性達の証言を漫画化 ハイヒールやお花畑が好きで 恋に憧れる女の子の手は 人を撃つ時、震えていた 憎しみが憎しみを生む戦争をやめ 平和が訪れますように
1投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ逢坂冬馬さんの本を読んで。 第二次世界大戦、男だけではなく女だって、戦争に傷つけられている。 日本だけじゃなく世界中の町や村やでも。
11投稿日: 2023.11.15
powered by ブクログ戦線に志願する女性は強い!だけど、女は女なんだと痛感する。だけど、この時代を生きぬいて語れる今があるから私たちは知ることができる。戦争は、二度と起こしちゃいけないものだと……。
0投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ戦争しても戦争しても、なお戦争を止めないこの人間の世界に訴えかけるものがあります。 描かれているのが独ソ戦ということもあり、現在のウクライナ情勢と重なります。酷な内容ながらも知っておかなければならない、同じ地球での惨状に胸が痛みつつ、ページをめくる手は止まりませんでした。 本書はコミックなので手に取りやすいし、状況や内容がわかりやすかったですしね。 自由がないどころか、殺戮が仕事という戦時下の異常さ。 ショックだったのが、毎月の生理に対して、男性の将校たちはまったく理解がないこと。 彼女たちが歩いた後、経血がポタポタ落ちてしまったあとが残るんです。 下着の用意もしてもらえず、血が乾いた軍服はガラスのようになり、当たる部分が切れたりすれたりして傷になる。 川を見つけると、弾丸が危険だろうとも、群れをなしてザブザブ入っていくそのシーンが衝撃的でした。 原作のレクシエーヴィチさんは2015年、ノーベル文学賞を受賞されています。 世界中の学校で、教材として取り入れてほしい作品です。
0投稿日: 2023.07.24
powered by ブクログ原作を漫画化しているということを理解して読んだ方が良い。エピソードのダイジェストという感じでどんどん話が変わる。 終わりにある解説があって勉強になった。通常では見られない、志願して戦争に参加する女性たちの姿が知れて良かった。漫画なので、服装なども分かりやすい。
0投稿日: 2023.07.19
powered by ブクログ第二次世界大戦中、ソ連軍に従軍していた女性たちに聞き取りをしたドキュメントの漫画化。 図書館の返却本コーナーにあったのを借りてみた。私的には、これは活字で読んだほうが良かったかも…
2投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ「戦争は女の顔をしていない」を漫画化したもの 原作を読んだことがないので、はっきりとは分からないが、漫画化することで、ある程度読みやすくなっているのではないかと思う。 共産主義としての男女平等的な考え方からも戦争に参加した女性兵たち、インタビューをすることでリアルな状況が浮き彫りになる。
9投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログまだまだ子どものような少女たちが自らの意志で戦争に関わっていく。殺人も日常になって感覚が麻痺していく様子が生々しい。そしてその記憶は何年経っても残り続ける。 戦争は本当にしてはならないと改めて思う。
0投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログ★戦争はなんでもまっ黒よ 血の色だけが別の色 血だけが赤いの・・・・・・(p.76) ▶独ソ戦争でソ連軍に従軍した女性たちへのインタビュー形式。▶戦争のただ中に、女性として、妻として、人として、親として、国民として・・・▶戦争を比較しても意味はなくどの戦争も等しく悲惨ですがおそらく最大の戦場だったとは言える独ソ戦争を、ぼくも含めおそらくほとんどの日本人が知識として以外はよく知らないと思われます。かなりつらいですが読んでおくべきという感想も抱きました。 ■戦争についての簡単なメモ■ 【痛み】《心の痛みはとてもつらいの》p.96 【恐ろしい】《戦争で一番恐ろしかったのは・・・・・・ 男物のパンツを穿いていることだよ》p.184 【記憶】《毎日思い出しているくせに いろんなことを 忘れてしまった・・・》p.37。 【幸せ】《殺された人ばっかりが横たわっている中に 生きている人が見つかること・・・・・・》p.114 【洗濯部隊】手だけでしかもすごいにおいで爪も抜けるほど強烈なK石鹸を使って軍隊の衣類の洗濯をする部隊。重労働。手には湿疹ができ重いものを運ぶので脱腸になる者がほとんど。そういう部隊のことを初めて知りました。 【独ソ戦争】ラストの解説的な部分によると、1941年6月から1945年5月まで。ドイツによるソ連侵攻に抵抗し耐えきり最終的にソ連が勝利した戦争。ソ連は1億9000万人の人口のうち民間人も合わせて2700万人を失った(この辺はいろんな数字があるようですが計算方法とかによる違いかもしれません)。ちなみに日本の第二次大戦での戦死者ですら300万人くらいだとか。この意味では第二次大戦でというより人類史上最大の戦場だったのでしょう。 【兵士】《私たちはたちまち兵士になった・・・ 考える時間なんかなかった 気持ちを大事にしている時間なんか》p.61
0投稿日: 2023.04.02
powered by ブクログロシアによるウクライナ侵攻、当初はロシアの圧倒的な有利でウクライナが占領されてしまうと思われていたが、いざ蓋を開けてみると共産主義時代、それよりもっと前の大戦から変わらないのでは無いかと思われるような時代遅れとも言えるロシア側の戦術に驚かされた。この書籍はそのようなかつて(第二次世界大戦…ロシアでは違う呼び方をされるようだが…)のロシアが行って来た戦争を「結果として」勝利に導いた、その裏側で無理やり(或いは思想操作されて)戦場に駆り出された女性達の声を取材した原作の漫画化であるらしい… 漫画、という事で読みやすくあり、その内容は一気に伝わって来るのであるが、それ故にいつまでも心に残る、という感動、気づき、は乏しいようにも思う。とは言えこの様な事実を分かりやすく大勢の気持ちに訴えるのには漫画という手法は「きっかけとして」正しいのでは無いかとも思う。すなわち、原作、或いは関連する書物、事実、を知ろうとする、考えてみる入り口、になるのでは無いだろうか… 取材した(された)女性達は皆、既に高齢で、その言葉を後世に伝えていく事は本書に限らず、前の大戦を経験した国家(戦勝国であろうと敗戦国であろうと)の国民にとって必須の事項であろう。繰り返しになるがそう言う意味において、入り口となって出版された本作品を私はかつての映画「この世界の片隅に」と同じ序列で評価したい。戦争は誰ひとりとして幸せにはしない。けれどその中にあっても日常生活はある(あった)。そういった興味を持って知ろうとしない限りわからない様な具体的な事実、その裏にある悲劇、を経験した方々の声を丁寧に取材して、後世に伝えていく事が、今を生きる我々にとって本当に大切な事なのでは無いだろうか…
2投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ロシアのウクライナ侵攻が長引く現状の中で、テレビか何かで本書が紹介されてあり、とても読みたかった本です。 戦争の悲惨さ、愚かさ等を知れることはもちろんですが、女性からの視点、思い、苦しみ等を知ることができます。 戦争に参加する、それも戦場で実際に殺し合いするのは、ほとんどが男性であり、それを語るのも男性ばかりと思っていました。本書のように、戦争に実際に参戦した女性が語る、戦争についての本はあまりないのではないでしょうか。 描かれてる女性たちは、ドイツのソ連侵攻に対抗するため、戦争に参加したロシア、ウクライナ等の女性兵士たちです。ドイツ対してロシア、ウクライナの女性兵士たちが女を捨て、命を懸けて、協力して戦っている姿がなんとも皮肉です。 女性ならではの戦場での問題や、女性であるがゆえの死ぬことよりも恥に感じること、男性兵士からの侮蔑、社会からの疎外等、男性では知りえることができない考え、思い、体験等を知ることができました。 改めて戦争は起こしてはいけない。起こさないために何をすべきなのか、考える、行動することが必要だと感じました。
0投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログ戦争に積極的な女性たちに驚いた。 戦争での女性の役割 戦後の母国での対応 生き続ける 語るときの雰囲気、空気 作者の聴く姿勢
0投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログ原作より先に漫画を読んで良かったかもしれない。 少女達は可愛らしい絵柄で読みやすいのだが、『戦場』を書く上ではどれだけの想像力を要しただろう。 特に三巻目が一番衝撃だった。少女達はもちろん、幼い子供達にとっても『戦争』は、決して拭い去れない記憶だ。 何よりも十代の少女達が自分から前線へと志願していく姿(時に男性以上の熱量を持って)、スターリンによる統制教育など、現代で生きる日本人ならなおさら想像し難い。女性が銃を撃つなんて、まず想像できない。『女性』であることの誇りを捨てざるを得なかった戦場で、少女達を突き動かしていたものはいったい何なのか。原作も読まなければ。 戦争は『記録』に遺された正しい事実以上に、『記憶』の中でなお息づく物語の中に見えるものがあると痛感した。
1投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ第二次世界大戦時、独ソ戦にて戦場にいた『女』兵士たちの声が聞こえる。戦争に男も女もなかったのだと思わされる。ソ連軍に多くの女性が志願したことに驚かされる。狙撃兵、パルチザン...本書の証言は生き残った女性の声によって成り立っているが、当然、亡くなった女性も多かったことだろうと思う。ひとりの女性が戦っている姿が見られるが、彼女たちは『何と』戦っていたのだろうか。戦争とはそういうものなのかと思い知らされる。
0投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログコミック。生々しい戦った人たちの声。特に女の人だから響くものもあって。人が人を殺してやっぱり人間は何をやっているんだろうと思ってしまう。
0投稿日: 2022.08.16
powered by ブクログ女性の大変さがとてもよく書かれていてわかりやすかった。「同志少女よ、敵を撃て」もソ連対ドイツの戦争だった。これは短編集7つの話。洗濯部隊というのがあったのを初めて知る。洗濯機などないから手が大変なことに。戦争での女性の頑張りを知る。昔だからなのか?戦時中で物がなかったからなのか?両方なのか?とても不便で苦しく辛い体験ばかり。マンガで読みやすかった。
0投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログ個々人に焦点を当てているのは良いと思う。 但し、戦争ってこんなもんなのかな、と感じさせてしまう空気感が、少し怖い。 人間は何でも慣れていくものなのだろうか。
1投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ原作既読。 よくあれを漫画にしようと決断したと思ったなあ、というのが偽らざる最初の感想。ハードル高過ぎ。 そして、しっかり負けないように描かれているのも素晴らしい。
0投稿日: 2022.06.03
powered by ブクログ第二次世界大戦の真実を明らかにする…。 「一言で言えば、ここに書かれているのはあの 戦争ではない」…。500人以上の従軍女子を 取材し、その内容から出版を拒否され続けた、 ノーベル文学賞受賞作家の主著。 小梅けいとによるコミカライズ。
1投稿日: 2022.05.24
powered by ブクログとても素晴らしい漫画だと思う。だが、いや、だからこそ読むのが辛かった。 われわれは現代日本人は戦争をあまりに知らない。戦争の本質とは、おそらくその場にいて体験した人間にしかわからないものだろう たが、この漫画はその戦争の本質の一部を、戦争を生身で体験した女性に語らせることで我々に知らせてくれる。
1投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログ語り手の元兵士の女性の心情に寄り添ってしまうのだが、ドイツ側の視点に立つとまた別の悲劇がある。素晴らしいコミカライズ作品。
6投稿日: 2022.05.13
powered by ブクログ原作本を漫画化したことで、幅広い年齢層の方々に読まれることになると思います。とても良い事だとつくづく感じます。 ジェンダーが叫ばれるこの世の中ですが、ある意味これは全く違う観点。女性の美しさ、さらにはひたむきな想い、それに勝る強靭さ。 ウクライナの紛争然り、必読書です。
8投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログ戦争中き看護婦をしていた女性の話 「幸せって何か…」 「殺された人ばっかりが横たわっている中に生きている人が見つかること」 という話が印象に残った。でも、彼女の言う幸せは「救い」ではない。 戦争は「痛み」しか生まない。 「救い」のない「痛み」だ。
2投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
§戦争に女の仮面を与えた 本作は原作の弱点を巧妙に利用した好戦的タカ派漫画である。 戦争推進勢力は利用できる物なら何でも利用し、日本を再び戦争をする国に引き戻そうとする、その一環に見える。 大体、帯を書いているのは子供達を「戦争は格好良いぞ」「15歳の君にも戦えるぞ」と煽り立てるタカ派アニメ=機動戦士ガンダムの監督、富野由悠季氏であり、監修者は戦争を漫画で楽しく描く速水螺旋人氏である。 この辺からして、この本を作らせている人達の思惑が透けて見える。 戦争推進勢力はかつて(日本への)「ソ連脅威論」を振りまき、好戦的タカ派アニメ「近未来戦争198X」ではソ連をあからさまな敵として描いたが、今度は第二次世界大戦中の若いソ連の女性達の悲劇と苦難さえ、多少のリアリティで糊塗しつつも、空気感と質感の削ぎ落された漫画で美化し、「日本の若者達も彼女達を見習って立ち上がればならない時期に来ている。」と煽っているのである。 当時のソ連は残忍なスターリンの支配下にあったが、ナチスドイツの侵略との闘い、世界中の反ファシズムの闘いと言う点において、第二次大戦の大儀はソ連、アメリカ、中国にあった。この点の認識が原作には欠如している。ロシアもといウクライナの良心とも言えるが、ソ連崩壊期に混迷を極め見落とし、見逃してしまった視点が原作にはある。 しかしこうした原作でも、ルポルタージュであるので、ベルリンに進駐したソ連軍の女性戦車兵の記憶としてソ連軍男性兵士によるドイツ人女性に対する戦時性暴力が赤裸々に記述されているが漫画版の本書には描かれない。 この場面ではソ連軍男性将校が怒り心頭に「だれが犯したのか言い出なさい、階級に関わらず銃殺する。」と被害女性達に申し出た。 「何の為に何と闘っているのか」を心底理解していた人々もスターリン体制下でも少なからず居たのである。結局被害女性達は「もうこれ以上人が殺される事は忍びない」とお詫びの品として「パン一斤」を受け取る。 現代の私には口封じに思えるし、その様に後世に伝わるものである。誰もが飢えていた戦時下の当時の「パン一斤」の価値がどんなに高くても、ソ連軍将校の怒りと失望がどんなに激しくとも、ドイツ人女性の性被害は拭えないのである。 私は「戦争どっちもどっち論」には立たないが、戦争は例え侵略された側の正義、大儀のある防衛戦争であっても人間を悪魔に変えてしまうものだと理解している。 それでもしかし、そうした中に有っても、自らが悪魔にならない様に、ギリギリの所で人間の尊厳を保とうと、苦しみながら必死に闘っていた人々も少なからず存在していたのも事実である。こういう点が文字の本の原作者には理解出来ていないと思われる。 戦後の日本、古くは「ゼロ戦はやと」少し間を置いて「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」その続編、類似作のタカ派アニメ、サブカルチャーで子供時代を過ごした人々には本書で描かれるうら若いソ連軍女性兵士達を「格好良い」「凛々しい」「可愛い」と映るだろう。 本作で描かれる、従軍中、寸暇を惜しんで愛し合う若い兵士夫妻の絵柄などは池田理代子の「ベルサイユの薔薇」のアンドレとオスカルそこのけである。 本書は正に「戦争に女の仮面を与えた」と言えるだろう。 そして2022年、「今度は私達が侵略者」と亡命ロシア人に言わせる事態、ウクライナ戦争である。「ロシアの若い女性兵士可愛い」という単純なやり方は使えなくなった筈である。 しかし、私達は我が国の戦争推進勢力は「使える物は何でも使う」事に注意が必要だろう。 テレビ報道でウクライナの高校生達が自主的に軍事教練を受ける実写が放映されている。 こういう現実を彼等は利用するだろう。「機動戦士ガンダム」の「15歳の君にも戦える」に付合するからである。 人が沢山死ぬ現実の戦争と絵具で透明プラスチックシート(セル、今はCG)に描かれた「文字通り」の絵空事の宇宙戦争の区別が付かない人々を本書も含む好戦的タカ派サブカルチャーは時間をかけて量産してしまったと思う。
1投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログ「同志少女よ敵を撃て」の読後に読んだため、登場する人たちが、セラフィナたちに思え、(実際にモデルでもえるのだろうが)セラフィナたちが現実に生きていたかのように一人一人の現実の人生が立ち上がってくる。 これを読むと、「同志〜」がどれだけ優れた作品かもよくわかる。補完し合いながら読めてよかった。 戦場での女性の人生なんて考えたことがなかった。経血を流しながら、それが固まって足に傷を作るなんて、そんな壮絶な経験、誰が話してくれるというのか。前線に女性兵のいるソ連兵ならではのオーラルヒストリー。 コミックは原作を損なわないように忠実に構成しているのだろうと思う。コミックにしては、ブツブツ切れるような構成だ。それがかえってノンフィクション味を損なわないですんでいる。 本来なら原作で読むべきなんだろうなと思う。原作もぜひ読んでみよう。
1投稿日: 2022.04.12
powered by ブクログタイトルの「戦争は女の顔をしていない」とは、どういう意味なんだろう?そう思って手に取った。 リアリティのある女性たちの発言が、生々しいまま描かれている。その言葉の数々は、人によっては直訳的と感じるかもしれないが、だからこそ読み手の感性に訴えてくるものがある気もする。
1投稿日: 2022.04.10
powered by ブクログ戦争を女性視点で考えることはなかったため、凄惨さを知るために読むべき本だと思う。 一方で原作をそのまま日本語に訳している感じがしており、分かりやすく物事を伝えるという点に関しては物足りなさを感じた。
1投稿日: 2022.04.09
powered by ブクログ登場するロシアの女性兵たちは16~7といたいけない年ごろ。「戦争中に10㎝も背が伸びたよ」というエピソードは胸が痛い。洗濯部隊(こんなのがあるんだ!)や狙撃兵のエピソード。ソ連が大祖国戦争と呼ぶこの戦いは、祖国をドイツ兵から守る戦いだから、少女たちも祖国愛に燃えて戦う。日本の女性が銃後の守りをしていた時に、徴兵ではなく、志願する女性がいたことに驚く。男たちに伍して、忍耐強く、誇り高い。戦争は女の顔をしていない。一方、攻防戦の主な舞台はウクライナ。東西の境目にあるために戦禍にまみれ続ける歴史は痛ましい。
16投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログ2/27 1と2を読破 戦争の恐ろしさを知れる本。 戦争を体験したそれぞれの女性が印象的なシーンを語っていくスタイルで、それぞれが生々しく強烈。 戦争が何を破壊したのかがわかる。
1投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ女性が自ら志願して従軍していたということ。 読んでいて胸がキリキリした。 小梅さんによるあとがき?説明?も分かりやすくてよかった。
4投稿日: 2022.02.14
powered by ブクログおすすめ資料 第501回 ウクライナ人作家による「女性」の戦争記録 (2021.10.15) ウクライナ人のノーベル文学賞受賞作家、アレクシエーヴィチ氏の第一作を小梅けいと氏がコミカライズした作品です。 アレクシエーヴィチ氏は、受賞スピーチで「The purpose of art is to accumulate the human within the human being.」と述べています。 秋が深まる季節に自身の人間性を深めるような読書体験をしませんか。 当館では原作の日本語版も所蔵しています。 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://library.kobe-cufs.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BK00277651 【神戸市外国語大学 図書館Twitterページへ】 https://twitter.com/KCUFS_lib/status/1450354779008299009
1投稿日: 2022.02.08
powered by ブクログスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの同名ルポのコミカライズ。第二次世界大戦の独ソ戦の時期、戦場に赴いたソ連女性たちの話。女性の立ち位置がアメリカやイギリス、もちろん日本とも違う。それはやはり共産主義国だから。男女とも変わらず国家に忠誠を違うことを理想とする国。徴兵ではなく、主に志願して戦争にいく女性たち。女性ならではの辛さ(生理や、女として見られ時には搾取されること)もありつつ、戦争では気丈に振る舞い、時には前線に出る。だがやはり女としての気持ちも捨てることが出来ず、苦しんだりもする。原作も読みたくなった。巻末には監修もしている速水螺旋人のイラストつきコラムも。
1投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021年7月に1巻のみ電子本で読んでいたが、どうしても大判で再読したくなった。 賛否両論・毀誉褒貶あろうが、断然支持したい。 ベストセラー便乗本は数あれど、本書は志が高い企画。 そしてあの原作をコミック化するための努力……想像し絵として定着させるすることの過酷さ……は確かなものだ。 先日読んだ「同志少女よ、敵を撃て」にどうしても関連付けて考えてしまうが、「そこに確かに人がいた」ことの、恐さと嬉しさが、絵に現れている。 涙と笑顔がこんなに胸に迫る漫画はなかなかない。 個人的には「蒸気機関車は私の人生。私の青春よ。私の人生で一番美しい時代」というコマのある180ページがぐっときた。 またどうしても人の顔に注意を向けてしまいがちだが、背景や小道具やに留意しながら再読してもよさそう。 なんでも3巻が3月に刊行されるとのこと。 それで助走をつけてアレクシエーヴィチの原作に向かおうかな。 それにしても木尾士目「げんしけん」の作中アニメ「くじびきアンバランス」をコミカライズしていた漫画家が、こんな漫画を手掛けるとは。 富野由悠季の帯文 「この原作をマンガ化しようと考えた作家がいるとは想像しなかった。瞠目する。原作者の慧眼をもって、酷寒のロシア戦線での女性の洗濯兵と狙撃兵の異形をあぶり出した辣腕には敬意を表したい。それをマンガ化した作者の蛮勇にも脱帽する。男性の政治家と経済人たちの必読の書である。女たちは美しくも切なく強靭であったのは事実なのだ。」 鼎談 https://ddnavi.com/interview/643316/a/
13投稿日: 2022.02.01
powered by ブクログ2015年にノーベル文学賞を受けたベラルーシの女性作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの最初の作品で、第二次世界大戦に従軍したソ連の500人以上の女性の聞き書きをまとめたルポルタージュ。 恥ずかしながら私は著者のことを知らなくて、コミカライズされたこちらを書店で見かけた時には衝撃が走った。戦争の前線で活躍した女性がいるなんて、そんなこと一度も考えたことが無かった。一度も考えたことが無かった自分にも驚いた。 女性には徴兵令が発せられないので、ここに登場する若い女性兵士達は皆、自ら志願して戦地に赴いている。 夫を先に送り出した女性も、乳飲み子を抱えながらの女性もいる。でも戦地ではそんなこと一切関係なくて、女性も男性と同じように集団に属し戦うことを強いられる。 女性だから、という言葉は極力使いたくないけれど、でも生物学上の女性だからこその負担や苦悶が書き記されていることが、戦争という特殊な環境下だからなのか、より禍々しく痛々しく際立っていたように思う。 "工事を見に行くと嬉しいことにミシンはそのまま残っていました そこで家に帰っていく女の子たち一人一人にプレゼントしたのです 私は嬉しかった 本当に幸せだった 私ができるせめてものことでした" "戦地にいたことがあって あんなにたくさんの死体を見て いろんなことを体験しているのに 暗い谷が怖かった" "誰かのリュックからネズミが飛び出したら 女の子たちはみな飛び上がって 上の段に寝ていた子たちも金切り声をあげたものよ" "脱脂綿や包帯だって負傷者の分さえ足りなかったんです 私たちの分なんかとんでもない" "恥ずかしいって気持ちは死ぬことより強かった 数人の女の子たちはそのまま水の中で死んでしまった" "私たちは髪を切って泣きました" "昼は軍靴を履いて 夜は鏡の前でハイヒールをちょっと履いてみる" "戦争に行ったことがある人ならこれがどういうことかわかるんだけど 一日離ればなれになるってことがどういうことか" "戦争で一番恐ろしかったのは…… 男物のパンツを穿いていることだよ"
10投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログタイトルのとおりです。政治も経済もいろいろなひとの言葉が届くようにならないとダメなのではないでしょうか?
3投稿日: 2021.11.12
powered by ブクログ何度も泣きました。第2次世界大戦でロシアはドイツの約3倍以上の人が戦争の犠牲となった。正直、なんでこんなに差があるのか不思議。 1番残った言葉は「恥ずかしいって気持ちは死ぬことよりも強かった」と「戦争で1番恐ろしかったのは男物のパンツを穿いていることだよ」。 原作の著者スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチが伝えたかったことは「戦争時に女性の人権なんてない」だと思う。
2投稿日: 2021.11.06
powered by ブクログ原作とともに、最近書店でもよく見かけていたので読んでみた。 まだ原作のほうは手をつけていないが、合わせて読んでみたくなった。
1投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログ【21/08/01】Kindleにて、サンプル読了後、本編をhontoで購入。 【21/08/02】読了。「100分de名著」2021年8月放送分として、原作が採用されていたのに合わせて読んだ。従軍洗濯部隊/軍医/狙撃兵/衛生指導員/高射砲兵/一等飛行士/書紀の7話を収める。全2巻セットとして購入したが、続刊がある模様。内容については、岩波現代文庫版へのレビューとして、別途書いてみたいので、割愛する。
1投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ戦争に従事した女性たちの話。漫画だからこそ、手に取りやすいと思いました。原作を読んだうえでこちらの漫画をよむと、私には絵の柔らかいタッチがより一層、当時の過酷さを想像させられました。「証言は必ずしも事実ではない」。とありましたが、女性らしくあろうとする彼女たちの姿は、「人間らしく」ありつづけようとするその心だと思いました。夏になると戦争をテーマにした本を手にしますが、どうしても、偏って読んでしまうことがあるなと。はっとさせられました。戦争に関する事象や被害などを資料から知っていますが、従軍した女性のインタビューを通し、戦時中・戦後の人生にも思い至ります。目に見える被害だけでなく、心情面、生活・経済などあらゆる面で影響を及ぼすことを再認識します。漫画だからこそ、手に取ってほしいなと思いました。
6投稿日: 2021.07.12
powered by ブクログ小梅けいと(作画)、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原作)、速水螺旋人(監修)の作品『戦争は女の顔をしていない(2020)』の1巻を読了。
1投稿日: 2021.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
P191 あとがきにすべてが。 インタビューで対象者が語ったことがすべて。そこに公平性やそもそも事実かも担保していないことは留意する必要があると感じました。 ソ連で女性が前線に行ったのは知っていましたが、感じた限りだと結構な人数が、しかも志願で、というのが興味深かったのでした。 それなりの実績をあげているにもかかわらずに、性差による差別を受けていたのは意外でした。
1投稿日: 2021.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最高でした。いや、内容が内容なので、最高って表現が相応しくない事は、重々承知していますよ、私だって。 しかし、この作品そのものの評価は、「最高」としか表現できないレベルに達しています。そうである以上、恥は承知で、素直に「最高」と言うしかないでしょう。 表紙と、書店にある試読の小冊子で、何となく、内容が重めであるな、と察し、購入を躊躇っていたのですが、ブクログの談話室で背中を押してもらい、購入に到りました。 当然のように、「どうして、こんなにも最高の作品を、もっと早く読んでいなかったのか」と激しい後悔が襲ってきました。そんな後悔を、漫画読みに与えられる事が、最高の漫画に必要なものではないか、と私は思っています。 大雑把に内容を説明すると、戦争、しかも、前線で、一つしかない命を懸けて戦っている女性たちの“日常”が描かれています、この作品では。 戦争には、大勢の女性も関わっていて、そこには十人十色のドラマがありました。 仲間内で共有できる喜びも悲しみも怒りも悔しさも、友人と別れる辛さも、ちょっとした事に対する嬉しさも、底無しな恐怖も、薄まることのない絶望も、八方ふさがりになるほど物資不足に陥った現状への不満、限界まで追い詰められたからこそ純度が増していく生への執着、人間の心理が全て、ハッキリとしたタッチで描かれており、胸を強く揺さぶられます。 言うまでもありませんが、戦争は正しくない行いです。そんな当たり前のことを、本物の戦争を知らないで済んでいる世代に噛み締めさせる、それの必要性と困難さを、この作品が穏やかに、しかしながら、厳しく教えてくれます。 戦争は、大勢の人から何もかも奪っていき、あらゆる事柄を変えてしまい、全てを歪めてしまいます。性別、年齢、立場は一切、関係なく、大勢の人が何も得られず、それでいて、何が大切なのか、大事にすべきなのか、を思い知らされたのでしょう、戦時中に。 人によっては胸糞悪くなったり、過酷すぎる戦争の一面にショックを受けすぎてしまうかもしれません。その上で、あえて言います、これは現代人が読むべき漫画である、と。コロナ禍を筆頭に、多くの難事に直面させられている今だからこそ、読む必要がある、と私は感じました。 この台詞を引用に選んだのは、もう、そりゃ、シンプルに破壊力抜群だな、と感じたからに他なりません。 女性は弱い存在ではない、と感じさせてくれる台詞じゃないでしょうか、これは。 情ない話ですが、この台詞で、女性の心の強さを感じてしまうのは、私がどこか、無自覚で女性を見下していたからかも知れません。見下している、と言うか、一種の恐怖があって、その裏返し的な感情でしょうか。 男に生まれたからと言って、女性に無条件で勝っているなんてことは、絶対にないんでしょうね。 優劣なんぞ付けるべきではないんですが、あえて言えば、男はどう足掻いたって、女性には敵わないんですよ。 努力や勝負、それ自体が無駄とは言いません。ただ、そもそも、男が女性を相手にしてムキになるのは滑稽ですし、勝ち誇るのだって虚しいでしょう? 女性は強い、それを当たり前のことだ、と受け入れてこそ、カッコいい男じゃありませんか。 女性に、こんなにも胸に響く台詞を言って貰える、そこまで愛して貰える男になれるよう、頑張ってみたくなりました。 「私たちには、子供がいません。家は燃えて、無くなりました。写真も残っていません。なんにも残っていないんです。夫を国に連れていけたら、お墓なりとも残ります。戦争が終わって、私の帰る場所ができます。同志元帥!あなたは、恋をしたことがおありですか?あたしは夫を葬るんじゃありません。恋を葬るんです」 (答えはありません) 「それでは、私もここで死ぬわ。彼なしで生きる意味がありません」(byエフロシーニヤ・グリゴリエブナ・ブレウス)
10投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログとにかく、色々なことを考えさせられる内容です。多分いまの日本で生活する我々の世代は、きっと理解できるわけがない話だと思いますが、それでもそんなに遠くない過去にこんなことがあったと知ることが大事だと思います。それが出来て、良かったと思いました。
2投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログまず、ノーベル文学賞を受賞した史上初のジャーナリストの方の原作があることを知らなかったのですが、今回、漫画でこのような歴史が存在したことを知ることができて、良かったと思っております。 第二次世界大戦中の「大祖国戦争」と呼ばれた、ナチ・ドイツとソビエト連邦の戦争における、ソ連の女性将兵たちへのインタビューを元に書かれているのですが、全てが事実かどうかの確証はないそうです。 ただ、この作品の場合、あくまで戦争に自ら志願した(徴兵されたのではなく)彼女たち自身がどのように記憶、認識をしているのかが重要であることは、読んでいくうちに実感出来ると思います。 私自身、戦争を体験していないし、すぐ隣で、さっきまで話していた人が死んでしまうような、あまりに凄絶な惨状に対して、本当に何も言葉が出てきません。 それでも、この作品を読んで、自らの体を傷付けていく洗濯部隊の存在を知ったり、空から爆撃されているのに、衛生袋を下げていることに気付くことで、恐怖でなく恥ずかしさを感じて、負傷者を助けに引き返す、女性特有の気高さや美しさを感じられたことによって、そうした惨状の最中でも、そのような女性らしい感情が存在していたことに、何だか泣き笑いのような気分になりました。四年間という長さも、女性にとっては大きいですよね。 原作もぜひ読んでみたいと思いました。
11投稿日: 2021.02.24
powered by ブクログ話題になっていたので購入。 漫画の描写がはっきりしていて、理解しやすかった。 20代前後の女性が戦場に出ていたこと。辛いよなぁ。 感情を殺さないとできないことばかりだった。
5投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログこれは…漫画ならではの伝わり方があるな…そしてこの絵柄、描く場面と描かない場面、書くセリフと書かないセリフ。書籍だとどのように記載されているんだろうな、描写されていくんだろう伝わり方はどんなだろう、と気になる。富野由悠季の帯の言葉に頷きまくる(これを漫画化しようと思った発想、描き切る蛮勇)。
2投稿日: 2021.02.09
powered by ブクログ女性の視点の「戦場」を、今風のやさしいかわいい絵柄で描いている点が新鮮。本来生々しくなる部分も絵柄のおかげで、和らいでいる。この表現に対して、賛否両論あるだろうが、戦争の記憶を若い世代に伝えて、考えるきっかけになるだろうと思う。
2投稿日: 2021.01.29
powered by ブクログ原作者は、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさん。第二次世界大戦にソ連の軍隊に所属した女性たちの物語だ。ソビエト連邦とナチス・ドイツとの戦いの日常を漫画というカタチで表現している。極寒の土地であるがゆえの厳しさも、細部を描写することで伝わってくる。雪の残る春先、スナイパーは12時間腹ばいのママ過ごす。体温で雪が溶け水になる。ずーっと水に浸かった状態で過ごす。ときに、その水がまた凍るときもある。戦争の不条理、生死の狭間の心境、人を殺めることが日常になる異常さが伝わってくる作品。そして、生き抜いてきた彼女たちの強さを感じる。 ロシアの戦争を日本人が漫画として表現するのも、その地域の時代背景を知らないとできないことであり、相当な困難もあったのだと推察される。当時の様子を後世に伝えることの意義があり、本書に出会えたことを大切にしたい。
11投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログソ連軍の女性兵士の回想本を漫画化したもの。 第二次大戦時における日ソ間の戦いを思えば、ソ連兵に良い印象が有るはずがないし、独ソ戦のシミュレーションゲームでもモスクワを陥落させられれば最高の気分だ。 しかし、あの戦争における死者数はソ連が2500万人と断トツ。因みにドイツは800万人。日本は300万人である。 それを念頭に読むと少し違った感情が湧くのではないだろうか。 日本軍と大きく異なるのが、ソ連軍には普通に女性兵士がいることだ。(出てくるドイツ軍将校の言葉通り、原作の表紙を見れば美人さんぞろいだ)その数100万人を超える。それも軍医や衛生兵だけでなく、戦闘機パイロットや戦車兵(プラウダ高校生ではない)、高射砲部隊とか、さらには女性だけの狙撃兵部隊すらある。 彼女たちの回想は必ずしも事実であるとは言い切れないとは言え、実に興味深いものであった。 ドイツ軍捕虜に食料を分け与えるとか、狙撃手としてドイツ兵を倒し当初は良心の呵責にさいなまれるが、その後の心の変化のエピソード。生理の出血で軍服、さらには道に血を滴らせながら行軍し、男性は見ないふり、そして爆撃の最中でも皆川に下半身を浸け洗い、そこを撃たれ戦死者も出る。ドイツ領土に侵攻し、そこで立派な工場やドイツ人の豊かな生活を見て、こんなに豊かな国が何故貧しいソ連を侵略するのか理解に苦しめられたりと、女性兵士ならではの視点に心を打たれる。 全体を通して、男性の徴兵と違い、女性は志願であるが随分と立派なものだと感じた。戦争さえ無ければと言うは簡単なれど…
3投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログ生まれて初めて、「女性が兵士として戦場に赴いた」体験談を読んだ(漫画版だけど)。一人一人の「辛かったこと」を知ることで、戦争の過酷さがリアルに感じられた。犠牲者それぞれに過酷なストーリーがあるのだと思うと、「ソ連死者数2700万人」という数字が、改めて、とてつもなく重い。
2投稿日: 2020.12.28
powered by ブクログ1冊1100円。少し高いな、と思ったけど読む価値はあった。女性が従軍したの?それも、従軍の看護婦とかではなく、兵士として。 男物の下着を付けたままでは死ねない、というお話もありました。 語るのは難しい。 #本 #漫画 #戦争は女の顔をしていない
2投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログまだ1巻なので、タイトルの意味にまで行きついていない感じ。独ソ戦は最近話題になっているが、なぜ、女性がこんなに多く前線に投入されていたか、監修者による後書きでわかる。 また、女性ならではの生理の苦労なども赤裸々に綴られており、生々しい。この時代に生きていた人だからこそわかることであろう。生理のことや下着のことなどは歴史に残りにくいことである。こういう視点で取材もされている原作にも興味が湧くと同時に漫画だからこそわかる視覚的なものも細部まで描かれている。貴重な体験をしっかりとした筆致で漫画化している。 続きにも期待する。
4投稿日: 2020.10.29
powered by ブクログ第二次世界大戦を他国の視点で考えたことがなかったし、女性が銃を持って当たり前のように戦うということにもハッとさせられた。
2投稿日: 2020.08.30
powered by ブクログ女が戦場で戦うということはどういうことか。戦争の被害者として語られる女性ではなく、兵士として戦う女性の苦しみ、悲しみが描かれて壮絶である。戦場で最もつらかったのは男物のパンツをはくこと、など思いもよらない話があふれる。
2投稿日: 2020.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原書訳書(三浦みどり訳)読了後に、こちらも見てみた。 いきなり文章からが、とっつき悪ければこちらを導入とするのはありとは思うが、心配していた点があった。 綾波レイ、セイラ・マスではないが、強く毅然とした女戦士の偶像化、英雄視がより強調されないだろうか? この懸念は、やはり残る。 原書の順を追ってエピソードは並べられていない。数あるエピソードから取捨選択されている。その基準の第一は、「絵になる」ではないだろうか。絵にならない、女性たちの内面的な思い、葛藤は取り上げられにくい。 そもそも、著者である、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの姿が薄い。これは残念というより、驚いた部分だ。 第1話はそこから始まるのかと思ったら、いきなりインタビュー内容だ。連載のスタートダッシュには、やはり刺激的な戦場の想い出語りが必要なのだろうが、では、数話こなした後に、著者の思いや、懸念には触れておかないと。 「回顧とは、起きたことを、そしてあとかたもなく消えた現実を冷静に語り直すということではなく、時間を戻して、過去を新たに生み直すこと。語る人たちは、同時に創造し、自分の人生を「書いて」いる。「書き加え」たり「書き直し」たりもする。そこを注意しなければならない。」 「この人たちは自分が経験したそのことに惚れ込んでいる。というのも、これは単に戦争というだけでなく、彼らの青春でもあったのだから。」 こうした注釈もなく、戦時下のエピソードへ突入していく危険性はある。語り部が「惚れ込んだ」「青春」が列挙されている点は、よく認識しながら読み進むべきだろう。まだ第1巻(続巻もあるのかな?)、そのあたりは補完されることを願うところ。 文章で読んで印象的なシーンは小梅氏がピックアップしているエピソードとも重複はするが、原書訳書で読むより、女性の「生理」がいっそう強調されている印象を受けるのは、やはりビジュアルの成せる業か。男として想像でしか思い描けないものが視覚として提示される生々しさはある。
3投稿日: 2020.08.19
powered by ブクログ2020.7.22高校図書室(長女)→2021.4.15購入 ノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの原作によるコミック作品。私のリクエストで借りてきてくれた。長女の学校の図書室、こういう作品がすぐに入るのがすごい。 第二次大戦下のソ連では看護や洗濯といった後方支援だけでなく、兵士として戦闘に参加した女性も少なからずいた、そのことにまずおどろかされた。共産主義の男女平等教育の成果(?)で当然のように前線を志す女性たち、にもかかわらず男性側に根強く残る女性蔑視(軽視)や男社会である軍隊生活の不便、復員後はさらに「女だてらに…」という世間の白い目から隠れるように生きた人が多いという。いまは老いたそういった当事者たちを訪ね歩いて、ずっと口をつぐんできた女性たちの心を開き、証言をあつめたアレクシエーヴィチの労作だというアウトラインがわかり、原作(いまは岩波現代文庫で読める)の方もぜひ読んでみたいという気持ちになった。作画の方はしっかりした考証も入って当時の軍服や装備などもずいぶん正確に描かれているらしい。続きが出るならまた読んでみたい。 追記(2020年9月) その後、原作(岩波現代文庫)を読んでいる。コミックでも読んだ覚えのある箇所は絵を思い出し、そうではないエピソードを読むときにもよりありありと想像することができる。ずいぶん丁寧に原作を読み込んで漫画化しているのだな、とあらためてわかった。このコミックのおかげで膨大かつ稀少な聞き書きだということがわかって、長らく敬遠していた原作も手に取れたのだと思う。
3投稿日: 2020.07.22
powered by ブクログ後方支援だけでなく、前線まで―― WWⅡの戦いのひとつ、独ソ間で行われた大祖国戦争で活躍した女性たちの証言をまとめたもの。そのコミカライズ版。 日本では聞いたことが無い、女性戦闘員の活躍。 既に前世紀の大戦で活躍していた事に驚きを隠せない。 表彰されず、表立って語られることがなかった女性たちの、生き生きとした姿が描かれている。 兵器が発達し、僅かな力で――引き金を引けば人を殺せる――ようになり、遂に国を挙げての総力戦となった大戦。 戦場において彼女たちは活躍する。女性達のしたたかさ、時にその繊細さを活かし、機転を利かせる。 その姿のどこが、男に劣っているのだろうか? 男性とは異なる困難……支給された服や装備――とくに下着――が男物であることの違和感を乗り越えて、男たちと同様に戦っている。 証言の中にはトラウマ、PDSDなどの後遺症問題もあった。 これらを含めて、女性の社会進出の一端を垣間見ている。 日本の戦時中の証言では全く聞かれない視点だった。 彼女たちは戦争を悲観して打ちひしがれず、その中で懸命に生きていた。(日本の場合、敗戦したことも要因としてあるだろうけれど) 人を殺すことが解禁される戦場の中で、その苦悩も、無心になってしまうことも、それでも「女の子」である繊細さも含めて、赤裸々に証言していた。
4投稿日: 2020.06.03
powered by ブクログ漫画の持つ圧倒的な力が出てる、一冊でした。 戦争の悲劇が書いてあるのかと思ってたら、女性の生き様が所狭しと描かれていて衝撃でした。 実写フィルムでも、再現映画でも、ノンフィクション小説でも、語り部の話でも。 それぞれの良さとは別の意味で、これをマンガで表現する意義は、破壊的にスゴイと感じました。 小説も読みたくなりましたが、あえてマンガで読むべきなのかもしれない、と思わされた。 とにかく。 一ページ一ページが、衝撃的でした。 戦争の本でなく、人間の尊厳の話。 究極の状態で、自分自身はどんな言葉を発する事が出来るのか? 全く自信がなくなりそうですが、それでも何かを疑似体験でき、何かを得れる読書時間になります。 読めて、出会えて、良かった。
4投稿日: 2020.05.27
powered by ブクログ>「幸せって何か」と訊かれるんですか?私はこう答えるの。殺された人ばっかりが横たわっている中に生きている人が見つかること……。 >「こんな泥まみれで死にたくない」と思った。 >飛ぶだけではなく、女の子たちは敵機を撃墜しました。私たちを見て男たちは驚いていました >戦争で一番恐ろしかったのは……男物のパンツを穿いていることだよ 独ソ戦争(第二次世界大戦のうちドイツとソ連の間で展開された「史上最も凄惨」と言われる戦争、1941-1945)に従軍したソ連の女性たちに後年インタビューした本、の漫画化です。 20世紀の究極の男社会である戦場で、死に慣れ、恐怖に慣れ、殺人に慣れ、あるいは戦争が終わった後に日常にもういちど慣れなおし、生きたり死んだり負傷したりする。 小梅けいとにこれを書かせた人は凄い。 監修の速水螺旋人は戦争モノの大家だと思うけどこのようには描けなかっただろう。 この本は語り継がれる一冊になるだろう。
14投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ独ソ戦に従軍したソ連女性兵インタビューの漫画化。 洗濯兵や狙撃兵、衛生兵として前線に行っていたとは。 極限状態から解放された彼女たちの涙が印象的。
2投稿日: 2020.05.03
powered by ブクログスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』のコミック化である。『戦争は女の顔をしていない』がコミックになると聞いたときはどういうものになるのか想像しづらいものがあったが、こうやって絵にして読んでみると、その意義も十分にあると思えた。時代考証をかなりしっかりとやったということだが、文字で読むよりもビジュアルが付いてくることで、よりイメージが伝わるところもある。もちろん文字で読めばこそ伝わるものもある。しかし何より、このコミックを読んだことで、より多くの人が『戦争は女の顔をしていない』を手に取ってくれるのであれば、素敵なことだと思う。旧ソ連では200万部が売れたというが、このコミックのロシア語版を出せば、相当かの地で売れるのではないだろうか。 コミック第一巻の中には全部で7話が収録されていて、14人の話を元にしたエピソードが綴られている。どれも印象的なエピソードだ。それでも、『戦争は女の顔をしていない』が取り上げた大きなテーマである、戦争の後、男に対してと同じように与えられるべきであった女たちの勝利がその手からある種の偏見と悪意をもって取り上げられてしまったことについては表現しきれていないことは気にかかる。コミックにはしづらいテーマではあるかもしれない。その意味で、やはり『戦争は女の顔をしていない』は読んでほしいし、第二巻以降でより重いテーマにも触れられることを期待もするのである。 ---- 『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)のレビュー https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4006032951
9投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ池上さんの紹介文を読んでずっと気になっていて、やっと読めた。 「命を生み、育てる女性が、人を殺さざるを得なかった。それがいかに悲惨で、精神を病んでいくことになるのか。そして、戦争は勝とうが負けようが人を幸せにすることはないーー」 銃後の女性が描かれた作品に触れたことはあっても、前線で戦っていた女性については、そんな女性がいたことすら知らなかった。 生理で血を垂らしながら歩く恥ずかしさ、命が危険と分かっていても河に入って血を洗いその中で爆撃によって死んでいく仲間たち、、 女であるということについて、これからも考え続けていきたい。
9投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログ原作は読まなさそうな気がするから、マンガで読めてよかった。こういうのが手に届くところに配置してある街の老舗本屋さんはありがたい。でも2巻はないかな。。
1投稿日: 2020.04.05
powered by ブクログこれには原作がある。 戦争中、優秀な狙撃兵だった女の子たち(本当に若い)の戦争がどのようなものであったか、を描いたもので、みなさんいってるように、まさか、これをマンガ化しようなんて人がいるとは思わなかった、である。 コミック版もとてもうまい。 最近、新しい世代による新しい戦争を描いたマンガが続いている。 新しい、というのは、どれもいままでの日本の子どもの戦争もののように、自分は被害者だという立場にはいないからである(すでに当事者の孫の世代なのだから)。 冷静で、その分逆に悲惨さが伝わってくる。 2020/05/29 更新 ※こちらの本は3月にもご紹介しました。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 最近、若い世代が新しい感覚で新しい戦争マンガを描き始めてびっくり。 誰もが言うことだろうけど、これをマンガにするなんて思いつかなかったよ。 2020/03/27 更新
2投稿日: 2020.03.25
powered by ブクログ戦争の記録でなく、記憶。 巻末の螺旋人さんのコメントが、この本の、原作の読み手として大事なことではないのかな、と思います。 「あたしは夫を葬るんじゃありません 恋を葬るんです」 「幸せはなにかと聞かれるんですか?私はこう答えます。『殺された人ばっかりが横たわっている中に生きている人が見つかること……』」 「涙を拭きなさい最初の犠牲者です。犠牲者はもっと出ます、気をしっかりもって」 いろいろと心に残った言葉。記録として残されてゆくことも大事であるけれど、記憶を語り継いでゆくというのも、とても大事なことだと思います。 記録はいやでも残るけど、記憶は忘れられていってしまうもの。 数字では、感情は伝わらない。
9投稿日: 2020.03.21
powered by ブクログ衝撃を受けた。読むのを一時中断、深呼吸。コミックと侮ってはいけない。実は書店で買おうか買うまいか散々迷ったあげくに購入した本。この中身で、よくコミック化したものだ。帯にある富野由悠季氏の言葉ではないが、まさに「瞠目」と「脱帽」。 原作者スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏は、ベラルーシの女性ジャーナリスト。2015年にジャーナリストとして初めて、ノーベル文学賞を受賞している。原作は彼女のデビュー作であり、独ソ戦に参加した女性(兵士、将校、軍属)500人以上に取材したインタビュー集とのこと(原作購入済だが未読)。その内容から出版を拒否され続けた作品でもある。ちなみに、日本語訳も出版してくれるところがなかなか見つからなかったらしい。 ソ連では第二次世界大戦で女性が従軍し、狙撃兵や戦闘機パイロットもいたことは承知していた。ただその数が百万人をこえること。軍人及び民間人の死者が二千万人を越えていること(当時ソ連の人口は約一億九千万人)は知らなかった。戦時下の女性を描いたコミックとして、こうの史代氏の「この世界の片隅に」が有名であるが、描かてれいるのは「銃後」。本書は砲弾飛び交う「前線」で戦う女たちを描いているのだ。おそらく原作以上のインパクトがあると思う、なぜなら「絵」があるから。
24投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ第二次世界大戦時の独ソ戦について、志願して参加した女性兵士のインタビュー本の漫画化だ。 教科書ではサラッと流す戦い。ソ連とドイツの戦いはこんなにも激しいものだったのか。 女性兵士が、洗濯部隊、狙撃兵、飛行士、機関士など様々な形で参戦した。監修者は記憶は変わるので全てが真実ではない可能性があると最後で述べているが、人を殺してもその感覚が失くなる様子や前後PTSDに苦しむ姿などはとても生々しい。 幼い子どもを置いて訓練に没頭し、子どもの、感情が失われたシーンが一番印象に残った。
2投稿日: 2020.03.12
powered by ブクログたまにTwitterで読んでいて、単行本が出たら買おうと思っていた。自分でもわからない部分で涙が出る。文章の方も読んでみたいと思った。
3投稿日: 2020.02.20
powered by ブクログソ連の戦争に参加した女性たちの話。女性ならではの問題が普通の戦争物語と違って新鮮。おそらく原作はもっと生々しかったり複雑だったりするのだろうが、可愛い絵柄とコンパクトな編集のために読みやすい。ただ原作より薄まってるだろうな。
1投稿日: 2020.02.17
powered by ブクログ何のために漫画にしてるのか分からんです。活字が嫌でなければ原作を、漫画が好きなら螺旋人の「靴づれ戦線」とか読んだ方がいいです。
1投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログこの作品と、こうの史代「この世界の片隅に」は、戦争というものを知るための課題図書とでもいうべき存在。著者、監修者と、漫画化を企画してくれた編集者に、感謝を。
5投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログえ?漫画化したんだぁと買ってみました。 やっぱり本の方が自分は良いなぁ。なんか、フィクションっぽくなってしまうというか… 可愛い絵なのでリアリティが薄れるような気が… 本もインタビューワーが文章に起こす事でフィルターがかかるのは当然なんですが、さらに綺麗になっちゃったような気が。 でも本を手に取る人は少なそうだし、どういう形でも手に取ってもらいやすいメディア展開するのは悪いことではないのかもしれませんが~
0投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
凄まじい、の一言。 ソ連でこれほどの女性たちが従軍していたとは、知らなかった(狙撃手がいたことは聞いていたが)。 ある意味、究極の男女平等であろう(下着ぐらいは用意しろよ)。 どの話も凄まじいが、印象的なのは冒頭の「洗濯部隊」、それに「衛生兵」と「機関士」の話。 二巻もぜひ買いたいし、多くの人に読んでもらいたい。
5投稿日: 2020.02.13
powered by ブクログ流行がすべての世の中になりつつある。ノーベル賞を取ったからっといって、一時流行った「チェルノブイリの祈り」も「ボタン穴からみた戦争」も、そしてこのマンガの原作も、早々と忘れられていく。「戦争」も「原子力発電所の事故」も遠い昔の他人ごと、そのうち、「ホントは」とかいうたいそうな言い草で嘘八百を吹聴する輩が登場するのだろうか。とんでもない時代が始まっているとつくづく思うけれど、忘れないで、マンガに仕立てた人がいることに、ちょっとホッとした。 マンガは、とても上手とは言えなし、筋の運びもぎこちない。でも、岩波現代文庫なら読まない人が手に取ることは素晴らしいと思う。ガンバレ小梅けいと! https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202002060000/
10投稿日: 2020.02.08
powered by ブクログ戦争は女の顔をしていない 著作者:小梅けいと KADOKAWA 本書に出てくるのはソ連軍の女性兵士である。 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
0投稿日: 2020.02.06
powered by ブクログ去年、年始に「ベルリンは晴れているか」「コードネーム・ヴェリティ」「ローズ・アンダーファイア」を読んだけど、この戦争って何だったんやろうなあ、とやっぱり思考が止まる。女性たちの表情、背景、コマの間から伝わる「気配」に感想なんて言葉は無力。
5投稿日: 2020.02.05
powered by ブクログ独ソ戦については映画「スターリングラード」を観たぐらいでほとんど知らない。ましてやこんなにも女性達が自ら志願して前線にいたとは。ソ連全体で270万人もの戦死者を出し、勝ったとはいえ戦場になった祖国は焦土と化し、実際には極めて凄惨な記憶なのだろうが、女性達の証言からは戦争の悲惨さよりも女性達の逞しさが語られる。何よりこの中に描かれているように、戦時中に軍幹部がこれだけ女性の言葉に耳を傾けていることに驚きを隠せない。世界にはまだまだ知らないことがある。
3投稿日: 2020.02.03
powered by ブクログ第二次大戦の時にソ連邦では志願兵として100万人もの女性が兵士として、または医療や洗濯部隊として戦場で戦ったそうです。原作は未読だけど、コミックと同じように行間なりコマ間を読むのが大変な一冊かと。原作のレビューを読みながらコマ間の隙間を埋めていく。同じ女性だからこそ理解できるコマ間もあります‥。また平行して『独ソ戦』も読んだので、占領地から当然のようにミシンを持ち帰ったかもわかります。満州のこともあるから理解はしたくはない、でも数年に渡る地上戦、しかも収奪であり絶滅が目的の戦場を経験していないので簡単には非難はできない。良い作品です。
6投稿日: 2020.02.02
powered by ブクログこの年末年始に「独ソ戦」を読んだのと 富野由悠季の帯に惹かれて手に取りました。 無知なモンで原作本は所謂”古典”、定番的な本なのかと 思ってたんですがつい最近の本だったんですねえ。 「独ソ戦」末の史資料・文献の項目にこの原作本がしっかりとありました。 見逃していた・・・。
2投稿日: 2020.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルから想像していたのとは大分違った、ソ連で従軍した女性志願兵たちへの聞き書き。反戦とかを前面に出すわけではなく、ジャーナリズムというかドキュメンタリー制作の結果としての本だったのかな。しかしそんなに女性志願兵がいたとは知らなかった。
3投稿日: 2020.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文字だけでは表現できることのないものという、残念ながら存在している。 もちろん、ノーベル文学賞を受賞する原作を否定する気は微塵もない。 この作品は先ず原作在りきなのだ。 だからこそ、この作品は衝撃的なのだ。 普通の女性が戦争へ行く、志願して。 その先にある体験は、彼女達だけのものだ。 私たちに許されるのは、彼女達の体験を聴かせてもらうことだけ。 だからこそ、ドキュメンタリーとなり、コミカライズされることにより多くの人の元に届く。 共に彼女達の体験に耳を傾けようではないか。 そして私は願う。 戦争なんてものが無くなることを。
10投稿日: 2020.01.28原作の電子化を待ち望んでいます
ネット連載で毎回涙している作品。独特な作品スタイルに馴染むにつれ凄みが増してきます。 語りの舞台になっている独ソ戦の背景についてぼやけていた記憶が、細かな手書きの字と地図で端的にまとめられた監修者解説によって呼び起こされたのも収穫でした。
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログ戦争の見せる表情を実に豊かに、そしてそれぞれの目線で描いた名著を、誰でも読めるように漫画で描いてくれた作品。 読みながら人の尊厳を思うと共に、厳しい環境でも人は感情豊かに活きてるのだと思わされる作品。 第二次世界大戦から人々にとって戦争とは何なのか?を他国の視点でみせてくれる素晴らしい作品です。
4投稿日: 2020.01.11
