並行世界+ポストアポカリプス+ホラー/サスペンスという、転生物としては相当な異色作。現在様々な転生物があるけど、ここまで独創的で斬新なのは本作くらいじゃないかな。 狂ってしまった男性達、唯一狂わなかった主人公、虐げられる女性、狂気に染まる人間、こういった設定・舞台背景もとても良く寝られており個性的。 内容的には超シビアな「終末のハーレム」と呼んで差し支えない。しかし性的描写をエ□やサービスシーン等としては描いておらず、むしろスプラッタ・グロテスク・狂気的な描写が非常に多い。 しかしながら展開や構成はとても良く、苛烈ながらも高クオリティなストーリーにまとめられている。表現・画力・台詞回し等も抜群に高く、文句無しの完成度で文句無しの良作。 ただし物語的に仕方がないけど、女性が可哀想な被害に遭うシーンがあるので、女性に優しい男性読者や女性読者は注意してほしい。