「犯罪者」が面白かったのでこちらも読んでみることに。 あの懐かしの三人組が出てきて嬉しかった。展開が丁寧で追いやすい。

序盤からシリーズ第一作「犯罪者」を凌ぐスケール感をひしひしと感じる。渋谷スクランブル交差点で絶命した老人と公安警察官失踪事件、交わらぬ二つの事象は徐々に交差していく。過剰に緻密なディテールは形を潜め、真相解明に向けた地道な捜査が積み重ねられていく。それだけでは冗長さが目に付いてしまうが、忍び寄る追撃者の影がサスペンスならではの緊張感を付与してくれる。シリーズ三作目にして完成形を拝めている様で嬉しい。上巻500頁超を読み終えた時点でも事件の全貌が全く見えない。これはどうやら長丁場になりそうだ。下巻へと急ぐ。

どうやらシリーズものの３作目のようだが、この作品からでも十二分に楽しめる。とにかくストーリーが気になって一気読み！

3部作のラスト。鑓水さんが中心に話が進む。 なんていうか一番社会的な…シリアスな内容です。 相変わらず面白い。