
総合評価
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powered by ブクログ自身も関東芸人であるナイツ塙氏が、M-1で優勝する難しさを分析している本です。 ナイツもM-1に出場しており、タイトル通り勝てなかった「いいわけ」もしっかり記載してあります。 関東芸人が勝てないのは、さまざまな角度から分析されていましたが、M-1が吉本興業主催の賞レースという構造上、期待されている笑いの性質が「コント漫才」より「しゃべくり漫才」であり、しゃべくりを得意とする上方芸人に有利だからであるということが、ざっくり大きな理由だと思いました。 M-1に破れたコンビたちの分析は厳しくも芸人愛やリスペクトが込められており、それぞれのコンビの特性がよくわかります。読めばお笑いがもっと深く楽しめる本でした。ネタについても言及されているので、YouTubeで観ながら楽しむのがおすすめです。 ちなみにナイツがM-1で勝てないのは、自身たちのスタイルが淡々とローテンションで進める「寄席漫才」であり、4分という短い尺のなかで冒頭からアクセル全開で笑いをとっていく「100メートル走」のようなスタイルが苦手、という分析がされていいました。
11投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ面白いんだけど、聞き手と話し手というスタンスではなく、考えをまとめた書き方のほうが良かったのではと思う
0投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そもそもM-1は吉本がお金を出し、吉本が立ち上げたイベント。吉本が所属芸人のために設けた発表会なのです。そうかもね。 年々、新しい形の漫才を追い求めている結果、初出場コンビの方が有利というのはあるかも。 漫才コンビによって、合う舞台と合わない舞台、合うネタと合わないネタがあるということについては、競馬の短距離が得意な馬と長距離が得意な馬に例えられてわかりやすい。どの場面でも対応できるかどうかが、腕のみせどころになるのかな。
0投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ積読していて、残り80ページくらいをようやく読み切れた。買ってから6年かかった!漫才を分析し芸人を分析し、さすがプロだなと思った。こういう考察は今じゃ、YouTubeにも流れるからいい時代になったとしみじみ思う。オードリーと南海キャンディーズの山ちゃんの凄さを感じた。
17投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ面白かった。 塙さんのお笑いに対する思いの強さが伝わって来た。 石田さんの答え合わせも読んでみたいと思った。
1投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ2018年に話題になったWEB記事が2019年に書籍化。お笑いファンじゃなくてもおすすめ。 THE Wへの言及から、女性芸人への言及、「審査員をやるような立場のひとがようやくこういう考えを表明する時代!」と感動した覚えがあります。 『ゴッドタン』で"新世代男女コンビ"が特集されて蛙亭・イワクラさん、ラランド・サーヤさん、ヒコロヒーさんが飛躍したのが2020年6月。 ヤーレンズ出井さんが「芸人界は男社会」と明言して話題になったのが2024年。 キング・オブ・コントにバカリズムさんのような「1人コント」をするピン芸人が出られないのはおかしい、など、いわゆる賞レースの仕組みについての指摘ほか。ナイツの漫才の解説、M-1で話題になった漫才の解説など。 「ツッコミはボケに対して、絶対に引いてはいけないのです。お客さんも、それにつられてしまいますから」 「ツッコミは「アホやな」と言いつつも、 出来の悪い子どもほどかわいがる親のように、 ボケに寄り添ってあげないといけないんです」 「ブラックマヨネーズの小杉さんの吉田さんに対する態度も、 チュートリアルの福田さんの徳井さんに対する態度も、 呆れてはいますが、愛情に満ちています。 そして、その愛の形は、相方に負けず劣らず滑稽です」 「ときどき内海桂子師匠と 一緒に舞台に上がることがあります。 ちょっとボケているので……って、本当にボケてるんですよ」 「なぜウケるかというと、お客さんに 僕の桂子師匠への愛情が伝わっているからです。 どうでもいいことをじっと聞いてあげていたわけですから」 「強い言葉でツッコむときは、 その前に二人の関係性を示す必要があります」 「いきなりババァ!とツッコんだら、 老人虐待になってしまいますからね」 p191-193引用 内海桂子師匠という"ボケ"に寄り添い、話を聞き、相槌をうち、罵倒する"ツッコミ"に、「漫才」を見出すあたり、超高齢社会において、示唆に富むと思います。 "ツッコミ"には愛情がなければならない、"ボケ"の話をよく聞いて、付き合わなければならない、この目線で各コンビを眺めると、見方が変わるかも。 塙さんが子ども時代にお笑いに救われた経験、漫才師として優勝できなかった悔しさなど、自伝エッセイとしても読み応えあり。
1投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ松恋・芸人本から。M-1好きとしては、上木されたときにも気になったんだけど、新書っていう媒体が気になり、ちょっと避けてしまったもの。色んなコンビニ言及され、さすがに納得の指摘も多く、興味深く読了。確かに初出場のインパクトって大事よねと思いつつ、そうなると、笑い飯の軌跡って、ホント奇跡的だよなと改めて。
1投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ刊行から5年経っていますが、本書で語られる漫才論、ひいてはM-1論が全く古びてないどころか、ますます信憑性を増している現状になっているのが凄い。思わず2008年のナイツや2015年のジャルジャルのネタを見返してしまった自分の底意地の悪さ。
1投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログM-1審査員も務めるナイツ塙さんの著書ということもあり、彼がどのような目線でお笑いを見ているのかがとてもわかるものとなっております。 ただ本書は2019年8月に発売されており、「関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」とありますが、2020年以降のM-1は3年連続非関西芸人が優勝しているということもあって、発売当時とは少し状況が違うことも考慮して読者は読み進める必要があります。
1投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログ人類が芸術を生み出したのは、言葉では伝えきれない思いを作品で表現しようとしたからです。芸術家が感動したとき、それが「感動」という言葉で足りていたら、絵画も音楽も創造し得なかったと思うのです。 漫才師も同じです。人間の「おかしさ」をおかしいと言うだけでは伝え切れないから、ネタを思いついたのです。漫才という話芸が誕生したのです。 深いところからお客さんの感情を揺さぶり続けるために漫才師ができること。それは優れたネタを考え続けることしかないと思います。 (P.72)
0投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログナイツ塙が、M-1をどう捉えて、各芸人をどういう視点で評価しているかがわかる本。 過去のM-1を見返したくなる。
0投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本のここがお気に入り 「ツッコミというのは、相手を貶めることではありません。どんな方法でもいいから、笑いに転化させればいいのです。それは優しい言葉でもいいし、動きでもいい、スリムクラブのように「間」でもいいのです」
0投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ・漫才の母国語は関西弁。上方漫才はあるけど、江戸漫才や東京漫才は無い。 ・漫才において、関西は南米。大阪はブラジル。町場にボールタッチのいい子供や女子高生やおばちゃんがごろごろ居る。 ・点でなく直線でもなく、三角形をつくる漫才の難しさ、ってそこまで考えて作ってるとは奥深い。 ・M-1はしゃべくり漫才がロックで王様。コント漫才やキャラ漫才は王様にはなれない。でも新しいものを渇望するM-1には、十分に入り込む余地がある。
0投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログM-1観たくなるね ってな事で、ナイツ塙宣之の『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』 大好きなナイツの塙さんがM-1を分析&解説してくれる内容。 M-1の出場者のストロング&ウィークポイントやナイツのM-1に対する歴史や想い。 真面目に解説してるからこそ、初回からのM-1をまた見直したい♪ わしはオードリー、サンドイッチマン、ブラックマヨネーズ、かまいたち、スリムクラブが特に観たいな 2021年15冊目
1投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログナイツのお笑い論。 "ウケる為の漫才をどう創って行くか?"について本当に考え抜いて創っているんだなと思わざるを得ませんでした(これは、塙さんだけじゃなく多くの芸人さんもそうだと思うけど)。 話す言語、ボケの詰め込み方、キャラクターの売り方、システム笑い、しゃべくり漫才とコント漫才、適した時間の考え方などどれも参考になります。 ナイツのm-1の最高成績は3位ですが、こうゆう人が審査員なのもm-1と言う競技の象徴的な部分なんですね。自分は、今コンテストに望むのだけどその構えの作り方において参考になる部分が多いに有りました。 スーパーマラドーナやゆにばーすは、冒頭の掴みで早く笑いを取ろうと言う焦りが無理している感じがする。ネタに自信があるならすぐに設定に入るべき、という論は自分も納得。なんだか、彼らの漫才を見ていると、"m-1攻略法"自体のお手本みたいな漫才に感じる事がけっこう有ります。
1投稿日: 2024.01.20
powered by ブクログ笑いについて分析されているが押し付け感がなく、ナチュラルなので心地良く読める。M1という大きなショーレースにおいて通用する笑いの形などが考察されており、面白かった。
1投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログM-1に執着し続けた男の生き様がこれでもかと詰まった一冊。M-1への細かな分析に、そうだよな、と共感したり、そうだったのかと新しい発見があったり。何気なく毎日ネタを一本書いたとあったが、そのコツコツと続けてきた積み重ねが今のナイツになってるんだとわかる。どんなことも完成させて披露することが大事。 審査員として帰ってきたエピローグには思わず涙が溢れた。俺ならいいよな。読後はM-1を見返しました。
1投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログ何故関東芸人はM1で勝てないのか、ということで漫才や歴代M1優勝者、芸人について書かれた一冊。お笑い好きで毎年M1見てるけど、ここまで分析してるとは…!読んでて色々納得できるし新たな発見もある。今年もM1が楽しみになる。とりあえず私はナイツの漫才が好き。
1投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中村計が「笑い神」を書く前に刊行していた…というかこれを書いたからこそ「笑い神」を書くべきだと考えたんだと思う…1冊。 ナイツの塙(ヤホーで調べたっていう方)へのQ&Aインタビュー形式、全90問でM-1を分析し徹底解剖する。ナイツはM-1優勝を逃しているのでタイトルが「言い訳」となっているが、なんのなんの、これは言い訳ではなく、負けた要因を徹底分析し捲土重来を期すための作戦ノートである。 お笑いはある意味アスリートである、という立ち位置は本作でも「笑い神」と同様で、4分という時間でいかに観客を温め爆笑という「うねり」に持っていくか。歴代優勝者や惜しくも敗れ去ったコンビたち、そしてナイツ自身の傾向と対策が惜しげもなく語られている。 我々観客はそういう分析を知らずとも、漫才師の仕掛けに乗っかってゲラゲラ笑えればそれで充分なのだが、それでも、そのお笑いの下に潜む仕組みの妙を知ることもまた、観客であり読者の醍醐味なんだなと思う。 しゃべくり漫才に最適な言語、関西弁しかしゃべれない俺は、漫才師ではないけど、言葉のリズムとテンポ、間合いをしっかく意識して、いい会話を日常でも行っていきたいなぁとか、そんなことも考えたりした。
0投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログM-1 ・ツッコミが前に出るスタイルは山ちゃんが初。それまではアホかと突っ込むスタイルが一般的。 ・サンドウィッチマンとナイツは似てる。言い間違えネタとか短いセンテンスとか。ただ、サンドウィッチマンの方がパワーがある。 ・オードリーは掛け合ってすらいない新しいスタイル。 ・新鮮さとシンデレラストーリー。 ・作り込まれすぎると新鮮さが無くなる。
0投稿日: 2023.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
★3.5 しゃべくり漫才とコント漫才 関西弁の重要性 演じると弱い、練習しすぎは弱い アンタッチャブルは快挙 山ちゃんは天才 スリムクラブは革命的 チュートリアルはイケメンなのにうける オードリーの奇跡 塙は霜降り明星のことが大好き
0投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ漫才を見るのがより楽しみになった。特にオードリー好きなので、オードリーの解説にはなるほど!って思った。
0投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ4年前に出た本だからその後優勝するコンビの評価をしたりしてて面白かった(笑) あと和牛が良く出てくるけど、優勝できなかったけどやっぱり上手で認められてたんだな、と。 引き際が上手(オードリー)も考えさせられた。優勝が醍醐味じゃない、笑わせることが目的。それでいて売れれば良い。 (以下引用) つまり、オードリーは勝負に勝ったのです。 繰り返しになりますが、オードリーは勝負に勝ったのです。
0投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ分かりやすく、面白くて、一気に読むことができた。お笑いを理論的に考えたことがなかったので、それぞれの方言がもたらす影響など、言われてみれば確かになあと興味深かった。ラストのページではなんだか胸が熱くなりました。
2投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログめーーちゃ面白くて一気読みしてしまった 淡々とした文体かつ素人にもわかりやすい言葉でM-1を解説してるけど、根底に塙さんのお笑いへの熱とか悔しさとか何より芸人へのリスペクトが溢れていて温かい本だった
1投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ笑えるって幸せですよね。 幸せにしてくれる漫才師をかっこいいと思います。もちろん塙さん、ナイツは大好きです。 ここまで「どうしたらウケるか」を突き詰めていることに、なぜか涙が出そうになりました。 近年のM-1は関東芸人も活躍しているし、また年末が楽しみになりました。 漫才協会も盛り上がってきているし、近いうちに寄席とか劇場へ大笑いしに行きたいな。
24投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログそんなにm-1に詳しくないけど面白かった。 ただただ面白いだけではm-1って勝てないんだなって思ったし笑いというものを分析してそれを分かりやすく言語化できる塙さんがすげぇってなった。
1投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログ評価が難しい本だなと思ってしまいました、、、決して通ぶりたいわけではなく。 一つだけ間違いなく言えるのは、この書籍は2018年までのM-1の結果を追った内容なんですが、2019年以降のM-1を受けてこの本読むか否かで大分内容に対する評価が違ってくる点です。 微妙だなと思った点を正直に書くと、ちらほら本の中で理論が矛盾しているところがあるなと思った点です。口述筆記なせいもあると思いますが、単項目で見ていくと理屈が通っていて説得力があるのですが、項目がまたがると、「これはさっき言ってたあれと矛盾するな、、、」という箇所が数箇所あり、途中からその整合性の取れてなさが気になって内容が入ってこなくなりました。また、2019年以降に優勝したコンビを踏まえると、一気に破綻しそうな論旨もあります(こればかりはご本人に聞かないと分かりませんが) これら加味すると、あまり良くない評価をつけたくもなるのですが、ただ、読み終えてみて思ったことは、漫才なんて水物なのだからしょうがなくないかと、、、。 ある年代で面白いとされたその漫才に面白いとされる共通性や法則性が見出され理論化する頃にはそれはもう廃れて、やがてそれがフリになり、面白くないと思われたものが面白いと言われ出したり、あるいはタブーとされてるものが一般化したりして、元々あった共通性や法則性などの理論が崩れるといったパラダイムシフトが漫才に絶えず起きていると思えば、この本を読みながら感じた分析の矛盾なんかどうでもよくもなる感触もあります。 ましてや、同じ構造を持った漫才だとしても面白い漫才と面白くない漫才があるように、面白さが全て漏れなく分析できていたとしたら起こり得ない現象も起きるわけで、それぐらい漫才、お笑いが神秘的で繊細なモノなのだろうな、と素人ながら思うわけで、、、。 ということもあり、評価に困ったなと思いつつ、なんとなくで点数なぞ付けています。。
1投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログM-1の常連だったナイツの塙によるM-1分析本ってだけで興味深い。 M-1に対して何となく感じていた部分が分かりやすく言語化されていて面白い、何よりナイツがここまで冷静にM-1を分析していることに驚いた。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログナイツ塙が、Q&A形式で、M-1と漫才について語る。あんまり捻りも練り込みもない感じ。大阪って、お笑い会のブラジルに見えるんだ、外から見てると。 まあ、真面目な分析で、なるほどなあ、と思うところもあるが、そもそも最近の漫才、見てても面白くないので、どうでもいい感じ。
0投稿日: 2022.06.15
powered by ブクログ自虐ネタは笑いにくい。 トレンディエンジェルはウィークポイントではなくて、武器として使っていた。 漫才は三角形で見せる。 関東芸人が勝てるにはコント漫才。 理想の漫才は喫茶店の雑談の延長。 M-1は100m走の筋肉
1投稿日: 2022.05.12
powered by ブクログお笑い芸人がM1に対して、プロとして、どんなことを考えているのか、その深さを垣間見得てよかった。僕ら視聴者はただ、感覚としておもしろいか、面白くないかを判断するけれど、プロは技術を中心に深くみているというのがしっかり言語化されている。これを読んでから、M1をみると、また、ひとつ、深く楽しめるように思った。
0投稿日: 2022.04.14
powered by ブクログ#読了 2022.4.1 元M-1参加者&M-1審査員がこのタイトルで本を出すことはとてもセンセーショナルだよね。 お笑いに人生をかけている人の言葉、視点、エネルギーだなぁと思う。お笑いに対する想いが強いとエゴに近い見方になっていきそうだけど、塙さんはとてもフラットに捉えていて、主観的かもしれないってとこはちゃんと枕詞や但し書きをしてくれる。出てくる例えもすごくわかりやすかった。interestingの意味で本当に面白かった。お笑い論と共にナイツの歴史も知ることができて、そこも熱かった。 吉本芸人さんはこれをどう読むんだろうね。また違った見解があるのかな。年代によっても思うところ違うだろうし。あと個人事務所組もまたおもしろい視点がありそう。 中川家さんのラジオをたまに聞いていて、漫才サミットは穏やかな仲良しおじさん6人ってかんじで、その中でも塙さんは悪ふざけキャラって印象だったから、たまにYouTubeで真面目な評論を見るものの、その塙さんが真面目にM-1王者としての中川家とサンドウィッチマンについてフラットに語られていたのが、なんかほっこり嬉しかった。 お笑い論を芸人さんが語るようになったのも時代だなぁと思う。我々素人は説明してくれた方が理解が深まるけど、古い芸人さんとかだと笑いのロジックとか分析とか手のうち明かすなって感じに嫌いそうじゃん?でももうそーゆー時代でも無いよね。 塙さんも悪ふざけ的なボケだから、これ出版するのも葛藤があった気がするけど、本書にあるとおりお笑いを考えに考えすぎてアウトプットしないと限界だったってことだから、塙さんが限界になるタイミングに立ち会えて良かったなぁと思う。 実はかく言う私は、大学1.2年の2年間だけだけど、新宿や中野のお笑いライブに月1ペースで出ておりました。私が1番おもしろい!とか、将来絶対売れたい!って強い想いがあったわけでもなく、今思えば部活のような感覚だったと思う。なのでほとんど素人だが、そうなんだよなぁーって共感するところもあって懐かしかった。 まぁ、とにかくお笑いが好きでお笑い論とかもすごく好き。お笑い論を卒論にすれば良かったなと今更ながら思う(笑)結成した年、売れた年、同期芸人とか年表作って、ネタの書き起こししてさ。どういう傾向があってとか。面白かっただろうなぁ。 (ちなみに実際の卒論は家族心理学ゼミ「きょうだい構成とパーソナリティ形成について」でした。) 昔話ついでに。 2010年から12年ごろ、よくお笑いライブを見に行っていて応援している芸人さんが何組かいたのだけど。同じように100人も入らないような小さな会場でライブをしていたのに、ある年に大きな賞レースに1組が優勝した。そして知ってる限りでもその年に2組が解散した。優勝したコンビは当たり前にテレビに出るようになった。みんなとっくに30歳を過ぎてる。上が詰まってることもあって、今では30歳過ぎても芸人さんは若手扱いだ。でも会社勤めのサラリーマンの中では決してそうではない。本当に人生を懸けた(賭けた)世界だなと改めて思った。優勝したコンビと解散した2組とは飲みに行ったりもしてたから、胸がぐーっとなったのを覚えている。 2016年に結婚してからは、旦那があまりテレビ好きじゃないし、録画するものも持ってなかったので、見たり見れなかったりになっちゃったけど、第一期とかめちゃめちゃ見てたから、本文中に出てくる誰それのこーゆーネタって言われたら、ハイハイあれねって頭に浮かぶし、なんならあの年に誰それが優勝したネタって言われればあれかな?って思えるくらいには記憶してるから、読んでてスムーズだったし、理論もなるほどと思うものばかりで楽しかった。 ◆内容(BOOK データベースより) 二〇一八年、M‐1審査員に抜擢された芸人が漫才を徹底解剖。M‐1チャンピオンになれなかった塙だからこそ分かる歴代王者のストロングポイント、M‐1必勝法とは?「ツッコミ全盛時代」「関東芸人の強み」「フリートーク」などのトピックから「ヤホー漫才」誕生秘話まで、“絶対漫才感”の持ち主が存分に吠える。どうしてウケるのかだけを四〇年以上考え続けてきた、「笑い脳」に侵された男がたどり着いた現代漫才論とは?漫才師の聖典とも呼ばれるDVD『紳竜の研究』に続く令和時代の漫才バイブル、ここに誕生!
1投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログテレビで見る芸人の世界について書かれた本。 知らない世界の話は興味深いな、と思いつつ、案外、普通の社会でのコモンセンスも通用する世界のようにも思える。 ある種人間同士がコミュニティーを作っている以上、一定以上の共通プロトコルがあるんだろうな、と感じた。
0投稿日: 2022.03.24
powered by ブクログM-1はお笑いの番組としては結構長く続いているのは知ってるが、私はお笑いファンではなく、一度もM-1を見たことがない。最近俳優としても活動されている塙氏がお笑いをどう考えているのか少々興味があって手に取ってみた。 タイトルに対する答えとしては、M-1はよしもと主催のお笑いバトルだから。私はよしもと主催も知らなかったので、それだけでほぼ納得。塙氏が元々はM-1の参加者であり、現在は審査員をしていることはこの本を読んで初めて知ったのだが、そういった立場から、なるほどと思わせるそれ以外のさまざまな分析もなされている。主催がよしもとだから以外の理由については、そのままM-1が長く続いている理由でもあるのではないかと思う。 この本の中で、優勝したコンビや優勝しなかったコンビがたくさん挙げられているが、M-1での優勝はある程度の実力を示すものの、その後の大ブレイクを保証するものではないということが面白い。
0投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログプロが漫才のどこを見て評価しているかがわかる本。当然素人とは基準が違うので「テレビタレント」「テレビでよく見る人」を評価してしまう視聴者とは違う。
0投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログ漫才を技術、戦術、場の流れ、人間性などから分析していて面白い。納得できる部分も多いが、他の漫才師らから多角的に意見を聞いて(読んで)みたい。
0投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ【感想】 2021年時点で、M-1チャンピオン全17組中11組が関西芸人。非関西芸人は、04年のアンタッチャブル、07年のサンドウィッチマン、09年のパンクブーブー、15年のトレンディエンジェル、20年のマジカルラブリー、21年の錦鯉の計6組。このうちトレンディエンジェル以外は「コント系漫才」だ。(トレンディエンジェルも純粋なしゃべくり漫才かと言われると微妙かもしれないが)M-1はまさに「関西有利」なお笑いレースと言えるだろう。 そのM-1に非関西×しゃべくり漫才として殴り込んだのがナイツの塙さんである。今ではM-1の審査委員をやり、漫才協会の副会長も務める「お笑い界の重鎮」だ。 本書はそんな塙さんが「漫才」について語った本である。漫才の技術論、売れっ子芸人のスタイルの分析、M-1という「競技」のルールと戦術についてなど、取り上げられている内容は非常に幅広く、「お笑いの理論書」といっても過言ではないかもしれない。 タイトルにもあるとおり、塙さんは「関東芸人はM-1で勝てない」と言っている。その理由は主に2つあり、1つは「しゃべくり漫才が絶対正義だから」、もう1つは「しゃべくり漫才は関西弁話者が圧倒的に優位だから」だ。 漫才には「しゃべくり漫才」「コント漫才」の2種類がある。前者はミルクボーイ、後者はマジカルラブリーをイメージするとしっくりくると思う。要は話芸一本で笑わせるか、シチュエーション芸で笑わせるかだが、関西ではしゃべくり漫才こそが「伝統と王道」であり、コント漫才よりも高く評価される傾向にある。M-1審査員の上沼恵美子氏がマジカルラブリーを酷評したように、しゃべくり漫才と比べて亜流な要素はなかなか受け入れられないという。 ではしゃべくり漫才で勝てばいいのではと思うかもしれないが、しゃべくり漫才は圧倒的に関西弁が有利なのだ。 これは説明が難しいが、感覚的に理解できると思う。「なんでやねん」と「どうしてだよ」では、言葉に含まれるパワーや面白さが全然違う。「なんでやねん」はシチュエーションを問わず万能にツッコめるのに対し、「どうしてだよ」は何となく回りくどく、ワンテンポ遅い感じがあり、なにより真面目だ。 関西弁には、標準語に含まれているトゲトゲしさをマイルドにしてくれる成分があるため、ツッコミがうるさくならない。強い言葉で怒鳴っているが関西弁のおかげで毒が抜かれており、かけ合いの中で自然と笑いが起こっていく。 また、関西弁は言葉が早い。言葉が早いということは、それだけネタを詰め込める。 島田紳助さんは「紳竜の研究」で、「M-1は短いネタで、はっきりしたこと作らなあかんねん。二人が出てきて、うじゃうじゃ喋ったらあかんねん」と言っている。M-1の1次予選は2分であり、その2分で爆発するにはインパクトとスピードが重要だ。関西弁が圧倒的に有利なポイントがここであり、非関西弁だと言葉一つひとつに間が開きすぎてしまう。 とはいうものの、非関西芸人でも勝てる道がある。それが「コント系漫才」なのだという。 「コント系漫才」は「舞台装置」を別箇に用意するため、その世界の中では標準語で話していても違和感がない。言語の面白さというハンデも「設定の巧さ」によって補えるため、関東芸人でも互角に持ち込める。南キャンやオードリー、ぺこぱといった「強烈キャラ漫才」も関西ではなかなか珍しいため、ハネ方によっては十分勝ち上がれる可能性を秘めているらしい。 本書を読んでみての感想だが、塙さんは色々なところを見て漫才をしているんだなぁ、とびっくりしてしまった。ナイツのしゃべくり芸は本当に完成度が高いし、言い間違い→訂正の畳みかけるようなテンポの良さに笑いっ放しになってしまうほど大好きなのだが、ひょうひょうとした見かけの裏では漫才を真剣に考察していて、「自分たちの笑い」を確立している。まさに紳助さんなみの「理論派」芸人だと思う。 逆にこんな理論派でも勝ちきれないほど、M-1というのは「特殊競技」に近いものなのか、と唸ってしまった。 今ではめっきり見なくなったが、またやってくれないかな。ヤホー漫才。 ――――――――――――――――――――――――― 【まとめ】 1 関東芸人はM-1で勝てない 漫才は「しゃべくり漫才」と「コント漫才」に分かれる。漫才にはボケとツッコミがいるが、ボケで笑い、ツッコミでもう一度笑うという相乗効果が肝。中川家はその点で非常にバランスがいい。 ネタ合わせをしないほうが受けることがある。練習しなくてもいいネタは、ネタそのものが面白いし、そもそも自分たちに合っているからだ。 また、練習を重ねると新鮮味がなくなる。相手の言葉をきちんと聞いてから反応する、これは漫才の基本中の基本であり、ボケに対してツッコミは「何を馬鹿なこと言ってるんですか」と驚く。その驚きが嘘くさく見えると、お客さんの共感が得られない。 しゃべくり漫才のルーツは関西である。必然、漫才という演芸そのものが関西弁に都合がいいようにできている。言ってしまえば、漫才の母国語は関西弁だ。漫才とは、上方漫才であり、上方漫才とは、しゃべくり漫才のこと。漫才界の勢力図は今も昔も、完全な西高東低である。 M-1の持ち時間は4分しかないわけだから、勢いよくしゃべるほうが有利。早口なら、それだけたくさんの笑いを詰め込める。しかしその芸当は、関西弁というフォームだからこそできるテクニックでもある。しゃべくり漫才の母国語は関西弁なので、関東の言葉でそれをやろうとすることは、言い換えれば、日本語でミュージカルやオペラをやるようなものなのかもしれない。無理ではないけれど、どうしたって不自然さは残る。 M-1第一期(2001〜2010)に限っていうと、10回中6回はしゃべくり漫才系のコンビが優勝している。コント漫才は03年のフットボールアワー、04年のアンタッチャブル、07年のサンドウィッチマン、09年のパンクブーブーの四組だ。フットボールアワー以外は、非関西弁のコンビであり、第一期において非関西弁のコンビで優勝したのは、じつはこの三組だけ。つまり、関東言葉のしゃべくり漫才で戴冠したコンビは誰もいなかった。非関西系のしゃべくり漫才で優勝したのは、トレンディエンジェルが初。 2 技術 M-1で勝つには、とにかく笑いの数を4分間に詰め込まなければならない。その意味では、圧倒的なスローテンポで準優勝まで上り詰めたスリムクラブは「M-1史上最大の革命」だった。 M-1は100メートル走、寄席は1万メートル走。M-1で勝つにはどうしても4分間の使い方が鍵になる。 和牛のように入りがローすぎるよりも、霜降り明星のようにハイテンションで入り、ハイテンションのまま駆け抜けたほうが、戦術的には確かである。 競走馬の距離適性のようなものが漫才師にあるとしたら、ナイツは長距離向け、サンドウィッチマンは中距離向け、中川家は全距離に適正がある、といった感じかもしれない。 自虐ネタは基本ウケない。漫才師は、ネタで自分たちの世界観を創り出すもの。その機会を安易な自虐ネタで終わらせてはいけない。人間の「おかしさ」を話芸で伝えることが漫才である。 漫才は三角形が理想。ボケとツッコミの掛け合い、それに客席がノッて三角形ができる。相方と客席を見ながら笑いを作る必要があり、ボケとツッコミの二人だけでしゃべくり倒して完結してはいけない。 M-1は、漫才という競技の中のM-1という種目の大会なのだ。M-1で勝つには「M-1用の傾向と対策」が必要になる。しかし、M-1を意識しすぎるあまり自分の持ち味を見失ってはいけない。 3 非関西系の逆襲 M-1の歴史の中で、関西弁以外で160キロを投げたのは、唯一アンタッチャブルだけだ。コントでありながら海砂利水魚のような言葉のセンスがあり、さらには圧倒的なしゃべりの技術があった。柴田もザキヤマも「絶対漫才感」を持っていた。 関西には漫才とはこういうものだという伝統と文化がしっかり根付いている。相撲でいう「ひとまずぶつかれ」同様、関西には、漫才たるもの「ひとまず掛け合って、テンポよくしゃべれ」という大原則がある。関東芸人が非関西弁というハンデを乗り越えて優勝するためには、突き抜けた武器が必要になる。 M-1第一期(2001〜2010)と第二期(2015〜)で変わったのは、「経験」より「新しさ」を求めるようになったこと。2018年がその例であり、うまさの和牛と新しさの霜降り明星で競った結果、霜降り明星に軍配があがった。 優勝者以外で革命を起こしたのは、04年の南海キャンディーズ、08年のオードリー、10年のスリムクラブ。いずれも非関西系だ。 南キャンとオードリーはいずれもボケが強烈キャラで、突き抜けたオリジナリティーがある。南キャンはツッコミが点を取りにいってもいいという流れを決定づけた。オードリーは「ズレ漫才」と評されるように、噛み合っていないながらも不思議なテンポで漫才を成立させる革命を起こした。 ただし、個の強さを活かした漫才は2本目のインパクトが薄れる傾向にあり、それがファイナルステージで勝ちきれない理由でもある。
27投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログおもしろい。 様々なお笑い芸人を塙さんなりの視点で分析しており、お笑い芸人としての熱量をすごく感じた。
1投稿日: 2022.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
しゃべくり漫才 コント漫才 中川家が初代王者になることでM1のイメージがしゃべくり漫才に 「日常会話=漫才」は関西ならでは スピード化 ボケをどれだけいれれるか スリムクラブはあえて間のある会話 自虐ネタは会話であって、キャラづくりにはよくない ダウンタウンの凄さはネタ フリートークは残った時間を上手い喋りで切り抜けたから ・あ研究家 ・誘拐 コント風 ミキの自虐ネタは突き抜けてる 兄弟だから実質芸歴が長い かまいたちは点 ツッコミでウケない アメトーク○○芸人 好きなものを異様に熱く語るだけで、それはボケになる。 和牛はコント漫才 しゃべくり漫才 ロック オードリーのズレ漫才 ジャズ
0投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログ2019年8月に出版ということは、この後の王者にミルクボーイ 、マジラヴ、錦鯉が続いている。3分の2が東京芸人で、錦鯉に至っては漫才協会所属。関東の風が吹いているいま、江戸漫才の逆襲が見たい!
1投稿日: 2022.01.05
powered by ブクログ漫才を客観的に解説した良書。 辛口の評価及び感想も含めて、フラットに書かれているので、リアルを感じる。
1投稿日: 2021.12.08
powered by ブクログ審査員になったナイツ塙さんのM-1批評の本。 東京の芸人がM-1で勝てないのは何故か、犀利に分析している。 ・M-1で強く支持されるしゃべくり漫才では、関西弁の方が感情を乗せられるから強い。標準語は柔らかくて軽く捉えられてしまうという欠点がある。関東勢で例外的なのがアンタッチャブルくらいと言える。 ・M-1は100m走みたいなもので、中長距離が得意なコンビには厳しい。短距離だと短い時間での爆発力が必要になる。スリムクラブの間を取る漫才は革命的。 塙さんは関東勢はしゃべくり漫才よりもコント漫才で勝負する方が良いと言っているが、今回のマジカルラブリーなんかまさにそうだろう。 M-1で一位になれなかった芸人の分析しているのも興味深かった。爆笑問題や海砂利水魚の話しとかもあり、お笑い付きは読んで損はないだろう。 私のような素人は面白い面白くないで簡単に分けてしまうが、芸人さんはこれだけ深く考えてるんだなと感心させられる。 どうやってウケるか試行錯誤する姿はビジネスマンにも様々なヒントになるはずである。
2投稿日: 2021.10.24
powered by ブクログ芸人によるきちんとしたダメ出しも含めた芸人評は、嫉妬を隠さない部分も含めて、なかなか表にでないだけに大変おもしろい。これだけのことを言語化できるのは塙さんならでは。 豆知識的な関東と関西の靴と靴下の違いなんかも興味深かった。
2投稿日: 2021.10.12
powered by ブクログナイツの塙氏の著書です。 夏の甲子園野球大会に日本中が関心を寄せる のと同様に「M-1グランプリ」への関西人の 関心度は、関東人の想像を超えているらしい です。 そんな「M-1グランプリ」では関東芸人は3 組しか優勝できていないです。 なぜか。 元々がM-1とは吉本興行が始めた企画である ので、吉本に所属していない関東芸人が勝つ のは難しいのは理解できます。 そして最大の違いは、関西のしゃべくり漫才 には東京言葉では対抗できない、と著者は 結論づけます。 とは言っても実際に勝った芸人は存在するわ けなのだから、彼らは何が秀でていたのでし ょうか。 「芸の世界」で括っては申し訳ないくらい、 漫才は常に進化しているのかということを 実感できる一冊です。
1投稿日: 2021.09.09
powered by ブクログフィールド(何が求められているか)の分析と自己(何ができるか、何が武器か)分析の重要性、および期待を裏切りにいくことのリスクとリターンの大きさを学んだ。
2投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログ一気に2時間程度で読了。面白かった。笑いが生まれるメカニズムは実に繊細で微妙、時に偶然なものであることがよくわかった。
2投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログ私はM-1は殆ど見ていない。 M-1は、というよりお笑い番組で欠かさず見ているのは"笑点"だけ。 あとは、たまたま好きな漫才師(ナイツ、爆笑問題、中川家、パンクブーブー)が何かネタをやるタイミングでTVをつけていたときに見るくらい。 M-1は吉本が企画した「吉本流」の大会、ナニワのしゃべくり漫才こそが漫才で、関東言葉の話芸とは似て非なるものという考えが根底にあるらしい。 2007年優勝のサンドウィッチマン以降は全て優勝者が吉本所属で、M-1でいい点を取るための漫才ネタになってるのかも知れない。 4分ほどで終わるネタばかりだし、優勝者の漫才が特に面白いと感じなくなってきちゃってるんですよね。 とは言え、M-1で勝ち上がってきた芸人たちについて塙さんが鋭く分析されていて、今後芸人を見る目が少し変わりそうです。 多くの読者が知っている共通の舞台であるM-1をいじることで、具体的に分かり易く伝える塙さん感覚の現代の漫才論でした。
18投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログ面白すぎる お笑いを論理的に評価する文書は初めて読みましたが、深いですね。 サンドが大好きな私としてはたびたび登場したので嬉しかったです。
2投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログ当たり前のことながら、漫才師というのは、ここまで漫才について深く追求しているのか、と感心させられます。 語りをベースに作られた本なので、非常に読みやすいです。 これを読むと、きっと漫才を見る目が変わることでしょう。
2投稿日: 2021.06.04
powered by ブクログ言い訳とは言えども、深い分析です。 売れている芸人は、やはりよく考えていますね。 クラスの人気者だけでは芸人にはなれないことがよくわかる。 四千頭身が売れる予言をしているのがすごい。
3投稿日: 2021.05.31
powered by ブクログなんか最後は感動した。塙さんのゴールを見た気がした。芸人にはなれないし、なりたくないけど、だからこそ本当に尊敬する。今年もM-1が楽しみだ。
1投稿日: 2021.05.31
powered by ブクログ言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか 著:塙 宣之 「ヤホー漫才」で時代を風靡した、浅草を拠点とする漫才コンビナイツのボケである著者。 Mー1に出場した著者は、2018年出場者ではなく、審査員としてその場へ帰ってきた。出場者と審査員。表と裏。酸いも甘いも知り尽くしたMー1大好きなお笑いモンスターによる壮大な言い訳。 言い訳。もっと言えば、負け惜しみ。青春時代、恋焦がれたMー1に振られた男が腹いせに本を書いている。 構成は以下の6章から成っている。 ①「王国」大阪は漫才界のブラジル ②「技術」M-1は100メートルは走る ③「自分」ヤホー漫才誕生秘話 ④「逆襲」不可能を可能にした非関西系 ⑤「挑戦」吉本流の道場破り ⑥「革命」南キャンは子守唄、オードリーはジャズ M-1は多くのスターを生み出している。そしてその裏にたくさんの敗者が存在している。おかしなことにその敗者の中でもチャンピオンよりも息長く、芸能界で活躍しているコンビもある。 そして著者は、優勝こそしていないものの、M-1における勝ち組である。M-1で優勝し審査員になっているのは、サンド・中川家。共通点は優勝者。優勝者だからこそわかる視点と優勝者じゃないからこそわからない視点。 誰よりもMー1が大好きであり、Mー1からも愛されている男によるお笑いへの提言。これはヤホーを検索してもなかなか出てこない。出てこナイツ。
1投稿日: 2021.05.18
powered by ブクログツッコミは愛で、引いちゃいけないこと。容姿や性別で笑いを取るのは違うけれど、それを笑いにできる要素も確かにあること。時代によって求められるものが変わっていくこと、それを自分に合ってないと感じること。ボケづらい世の中、という。ツッコミ側の人間としては、ボケがないと生きていけないから共倒れしてしまわないように、これからの芸人に期待を込める。 感性が似ている、と思った。大阪で生まれ育って肌で感じてきたこと。その良いと思うところ、悪いと思うところも間違ってなかったと思えた。自分の笑いに対するスタンスはこれでいいやと思えた。
1投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログ漫才って天性の才能だけじゃなくて頭を使うものなんだなって初めて知った。言葉のプロなんだね。 使う言葉から、東京弁は状況は説明するが感情は乗りにくい。関西弁は感情が乗る、だから漫才に向いている。ではなぜ、東京弁は感情が乗りにくいのか。東京は地方から来る人が多いから、みんなが分かりやすいように、あと江戸弁だと衝突しやすいからから、変化していったと。ここまで考えて漫才はしていくものなんだと、プロはすごいと感じた。
1投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログ塙喋った内容をいわゆるテープ起こしをして、 聞き取った人が、ゴーストで本にする形態を取っても良いのにと思う。 普通はそうでしょ。 塙は、律儀な人なのかな。 ナイツのヤホー漫才は好きだ。 彼らが何かのトーク番組で本書を紹介していた。 で読もうかと思ったけど、M-1にそれほど興味がないことに思いいたった。 また縁があったら、読みます。 ナイツ、ロケット団、U字工事、サンドイッチマンの漫才は好きだよ。 笑点録画してて出てきたら飛ばさない。 興味ないのは飛ばして、大喜利だけ見る。
0投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログナイツの塙宣之氏が自身も決勝まで出場し、審査員も務めるM-1グランプリについて優勝した芸人などから関東芸人の相性の悪さなどについて考察した一冊。 年末の風物詩である今年で17回の歴史を数えるM-1グランプリの優勝したコンビのネタについてここまで緻密に計算されているのかということを本書で知るとともにM-1グランプリの傾向や吉本芸人が有利な理由なども書かれていて納得するところがたくさんありました。 また、間の取り方、笑いへの持って行きかた、時間制限や練習についてなど漫才について深掘りされており大変勉強になりました。 コントや落語との違いや関西弁との親和性、自虐ネタやフリートークなどネタについてのこともかなり勉強になりました。 ボケとツッコミのキャラクター性やつかみについては非常に印象に残りました。 自身のヤホー漫才の誕生秘話やネタ作りについてなども書かれていたり、審査員としての基準や松本人志氏などの他の審査員の目線なども興味深いものでした。 本書を読んで、4分間のネタの中に凝縮されたテクニックを存分に知ることができるとともにそれを自分のものにするための才能や努力など何気なく見ていた笑いの凄さや深みを知ることができました。 そして、しっかりとしたコンセプトがあることが大会の重みを感じさせるものになっていることも感じました。 過去の大会で優勝しているコンビの突き抜けた部分もはっきりとなり、著者の他のコンビへのリスペクトも感じました。 年末の本大会の見方が増えたとともに審査の角度からも新しい楽しみ方ができそうだと感じた一冊でした。
0投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ漫才好きには持ってこいの1冊です。 関東芸人がなぜ勝ち切れないのか、しゃべくり漫才がなぜ強いのか丁寧に説明してくれます。
0投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログ・M-1はしゃべくり漫才もコント漫才。しゃべくり漫才が有利 ・関西芸人・非関西芸人、吉本・非吉本、しゃべくり・コント漫才でそれぞれ分析。 ・紳助→漫才は三角形が理想(客にも向く) ・量をこなさないと質は上がってこない ・ウケる人ほど余計なことは言わない ・M-1は鮮度。初出場初優勝が圧倒的に多い。
0投稿日: 2021.03.05
powered by ブクログ非常に面白かった。立ち読みしててこれは買って帰ってじっくり読みたいと思えた久しぶりの本。内容は、ナイツ塙さんのお笑いに関する考察、主にM1グランプリについて。詳しく言うと関東芸人がなぜM1で勝ちにくいのかについて言及している。塙さん曰く関西人はお笑いのエリート教育を受けているようなもの、サッカーで言うとブラジル。関西弁を習得している時点で世界が違うらしい。関西人としては読んでいて心地よい。ベタ褒めされている。まぁそんな事は触りだが、本質はお笑いの奥の深さだと僕は感じた。何気なく面白いと思って見ていた漫才だが、そこには芸人の工夫と失敗が詰まっているという事。今まで考えたことなかったような漫才の成り立ちやなぜ笑えるのかなどの解説は非常に分かりやすく、理解できると楽しい。M1をもう一度見返したくなる。裏話を知ってM1を見るとより一層楽しめるだろう。塙さんはすごく賢いと感じた。関西弁は感情を乗せやすい言葉、関西弁でのツッコミは批判的にならず愛のある感じが伝わる、など関西弁有利な点が多く書かれており僕も関西弁を失わないようにしようと思った。
0投稿日: 2021.02.25
powered by ブクログインタビュー形式なのか?本としてのまとめ方がかなり雑だったが、内容はなかなか面白かった。 M-1はあくまでも漫才という競技の中の一つの種目にすぎないというのは、大いに納得。 これまでの出場者たちがなぜ評価されたのか、あるいはされなかったのか、の考察もわかりやすかった。毎年観ながらぼんやり思っていたことを整理してもらった感じがする。 あとR-1や、特にThe Wの定義についてはずっとモヤモヤしていたので、同じ意見でよかった。 読みながら、そうそうあれは衝撃だったな!とか、そのネタめちゃくちゃ面白かったなーとか思い出して、久しぶりに一通り観てみようと思った。 (PrimeVideoで観られるの最高。歌ネタはやっぱり消されてるけど…) 関西人への過度な評価はちょっと違うかなとは思った。でもよその地域のことがイメージ先行になってしまうのは仕方ないか。
1投稿日: 2021.02.18
powered by ブクログさすがは権威あるM-1審査員と唸るような明快かつ思慮深いお笑い論への洞察に、お笑いを見る目が変わったような気すらしました。2018年までのM-1について書かれているので、ここでの論考を踏まえて「M-1最高傑作」と呼ばれる2019年のミルクボーイの漫才や2020年に漫才論争を生んだマヂカルラブリーの漫才を考察してみると面白いかもしれません。 本書には、M-1そして漫才に挑んできた塙さんの半生の話も書かれており、一関東芸人の青春譚としての一面も楽しめます。
0投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
関西芸人と関東芸人、言い訳だけどしっかり分析されていて読んでいてすごくわかりやすかった。 「なぜ勝てないのか?」と書かれてはいるけどこれをしてはいけないとまでは書かれてないのでM-1でより新しく斬新なネタが増えると嬉しいと思いました。
1投稿日: 2021.01.22
powered by ブクログ塙さんのM1の思い出と共に熱い漫才、M1愛がありながらのM1及び漫才への分析に面白く、お笑いがもっと理解出来る本。
0投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普段から漫才を始めお笑いを見るのが好きです。 ですが、何故ここまで「M-1グランプリ」という賞レースに心惹かれてしまうのか? ということを考えていた時、この本の存在を知り、一気読みしました。 関東芸人は不利であること、そしてM-1グランプリで所謂「しゃべくり漫才」が評価されやすいのは何故なのか。。 素人が気になっていたことを、大会のみならず漫才の歴史と共に書かれていて、とても勉強になりました。 今後の漫才の見方も少し変わるのではないでしょうか。 1番印象に残ったのは、霜降り明星優勝時のエピソード。 作中で塙さんは、「霜降り明星はお客さんを笑わせたいという思いが溢れていた」と言っています。 同年準優勝だった和牛は「作品」の発表であり、大会への慣れや余裕からか、どうしても上手さが勝ってしまう、と。 大会に優勝したい、、という思いも大事ですが、1番大事な「お客さんを笑わせること」。 その思いは言葉に出さずとも、滲み出るものなのだなぁと感じました。 どんな仕事でも、自分に対する評価は気になりますが、 誰のためにこの仕事をするかということを忘れず、頑張っていくことが何よりも大事なのかもしれないですね。 お笑いは自分が思っているより深く、考えられたものでした。
1投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ年末のM-1みて、やっぱお笑い好きだわ!って素直に思ったのと、 芸人さんが芸人さんを分析評価するのが好きで、評価高かったので着手。 お笑いを愛する塙さんの分析は多角的でありながらも、各コンビへの尊敬と愛情に溢れた本で読んでいてすごい楽しかったです。 ◎印象に残ったこと ・漫才はボケツッコミ観客の三角形、点でも線でもだめ ・お客さんに人間そのものが面白いと思われること ・相方に対する愛情が笑いを強くすること
0投稿日: 2021.01.16
powered by ブクログパラっと読みました。 塙さんは洞察力に優れていて、論理的にネタの構成や間合いを語っておられます。 どの産業や工業、学問でも、物事を複雑に理解するための学問が生じますが、この人の存在は、お笑いやネタを「学問」に昇華させるために必要なんだと思いました。
0投稿日: 2020.12.27
powered by ブクログ漫才という文化、その中でもM-1という大会のポジション、存在意義 塙という芸人の思考と嗜好と志向 の2つの面で面白かった。 知らなかったこと 漫才は歴史的にそもそも関西の文化 かつM-1は吉本主催なので、関西・吉本から離れるほどアウェーであること。 審査員が求めるもの、客が求めるものだけでなく、自分や相方が魂を込めて演じられるネタでないと会場を揺らせないこと。 塙が予想外に熱く尖った芸人だったこと。 時に大上段から演説ぶって聞こえる文章だが、「言い訳」というタイトルで自虐にしているのがちゃんとオチになってて笑える。
0投稿日: 2020.12.17
powered by ブクログお笑いをあんまり意識して見てこなかった身だけど、ここ数年のM−1グランプリの話題のなりかたが気になっていた。そこで、お笑い好きの家族からおすすめしてもらった一冊。 長年、「お笑い」と一括にしていたものの中に、こんなにもいろんな考察の余地があったとは。M−1などの賞レースの楽しみ方を知らなかったが、こう見ればいいのかと。 そもそも西と東というところから、個人的には大発見でした。 読み進めていくと、西と東の言葉の性質にも踏み込んでて面白い。西の「感情をのせやすい」ことばへのあこがれは個人的にはあるなぁ。ただ、わたしは関西の漫才よりも、東の、標準語の漫才が好きかもしれないとも思った。南海キャンディーズ、アンタッチャブル、オードリー…やっぱり自分が日々見聞きする言葉との近さは大事かもしれない。
0投稿日: 2020.12.04
powered by ブクログ「塙さん、よく考えているなあ」と思う。私は年1回の大会として、それぞれの大会を楽しんでいるけれど、著者はつながりとして認識できている。自身が出場したときだけではなく、出場していないときも。自身が審査員だったということはあるが。 博多大吉のコメントが次年度の大会に与えた影響については、指摘されるまで全然わからなかった。 三四郎等への指摘も、そうなった背景やM-1への影響を説明しており、納得感ある展開になっている。 関東と関西での舞台の違い、漫才の他の演目との相対的な位置づけ、そしてその影響も「そうなんだあ」と思いながら読んだ。 M-1は競技の1種目であり、ナイツはM-1という種目には向いていないと割り切りつつも、M-1への愛情と渇望がビシビシ感じられる。ふだん淡々としていて、こんな熱い情熱を持っていたのかと思わされた。
0投稿日: 2020.11.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
①M-1グランプリ2018の塙さんの審査をより深く解説 この本は、主に歴代M-1グランプリ出場芸人さんの漫才を例に「なぜ関東芸人はM-1で勝てないのか」について語った本です。中でも、塙さんが初審査員を務めたM-1グランプリ2018については、決勝進出した全コンビについて触れており、M-1 2018放送当時よりも、もう一歩詳しい講評を読むことができます。 M-1は、決勝進出者や優勝者はもちろんのこと、誰が審査員を務めるかにも毎年強い関心が集まります。審査員はその年のチャンピオンを決め、芸人の人生を大きく変えるという重要な役割を担うからこそ、ある意味出場者以上の厳しい目を向けられる存在です。 そんな中、塙さんはM-1 2018が初審査員であったにも関わらず、その審査ぶりは一般視聴者はもちろんのこと、同業者である芸人さんからも「言う事が的確で、なおかつ芸人愛を感じる」と好評を博しました。 しかしながら、M-1は生放送という性質上各コンビへの講評を聞ける時間はごく僅かですし、一人の審査員から全組分の講評を聞くこともできません。また時間が限られているだけに、その内容も「横だけでなく、もっと縦の関係を意識して」や「強い弱いで言えば、圧倒的に強い二人がやっている」など、私の様な素人は聞いただけでは意味が的確に分からない様なコメントも多々ありました。私としてはせっかく色んな人から褒められている良い講評なのに、全員分詳しく聞けないのは少し物足りないと感じていた所だったので、この本でより詳しく解説されていたのは、正に願ったり叶ったりでした。 中でもM-1 2018優勝者の霜降り明星については特に多く言及されており、最終投票で一票入れた決め手や霜降り明星の「強さ」についてなど、M-1から霜降り明星を好きになった身としてはぜひ知りたいと思っていたことが書いてあったので、読んでいて嬉しかったです。 また、これはついでの話になりますが、この大会の後に色々あって話題になった上沼恵美子さんの審査についても、塙さんなりの見解が書かれていていました。 当時私も上沼さんの審査については「確かに自分の感情が出過ぎてるようにも見えるけど、場を盛り上げる為かも知れないし、短いコメントだけでは真意は分からないしなぁ…」と、審査される側の芸人さんの悔しい気持ちと、周りからどう思われているにせよ真剣に審査員を全うしたのであろう上沼さんの気持ち両方を思うと複雑だったのですが、塙さんの「多分上沼さんはこう言いたかったんじゃないか」という一つの見方を読んだことで何となく得心がいきました。 そんな訳で、塙さんによるM-1 2018についてのより詳しい講評に興味のある方や、M-1 2018決勝進出者に推し芸人さんがいた方は読んでみると面白いと思います。 ②M-1をどんな大会と捉え、どのように見たら良いかが分かる M-1は毎年誰がチャンピオンになっても必ず議論が巻き起こります。特によしもとの芸人さんが優勝した時に、世間から「所詮よしもと贔屓の大会だ」という声が上がるのは、最早お約束の流れと言えるでしょう。そんな風に優勝者の妥当性について意見が分かれる理由は様々あると思いますが、結局の所「M-1がどんな漫才を評価する大会か」という基準について、まだ世間に共通認識が無いというのが一番の理由なのではないでしょうか。 M-1が「その年の一番面白い漫才師を決める大会」である事は言うまでもない。 では、一体どんな漫才がM-1における「一番面白い漫才」なのか? 塙さんはこの本で「M-1はよしもと流しゃべくり漫才のトップを決める大会」であり「上手さよりも新しさが評価される大会」と分析しました。 ではその分析にどれほどの信憑性があるのかという話なのですが、塙さんはその根拠として「そもそもM-1は吉本がお金を出して立ち上げ、吉本の所属芸人のために設えた発表会だ」という大会の成り立ちや、初代チャンピオンがしゃべくり漫才の名手である中川家であった事で、大会の方向性がある程度決まった事を挙げています。他にも、歴代チャンピオンの特徴、審査員の点数の付け方や講評内容など様々な要素を加味して語っているので、私は「なるほどな~!」といちいち納得しながら読んでいたし、かなり説得力があると感じました。 話は変わりますが、M-1と言えば、出場する漫才師の方々はもちろんの事、応援するファンにとっても重要な大会です。なぜならM-1は正に「推しのプライドと人生がかかった一大イベント」。お笑い賞レースの中でも最も注目度が高く、優勝後の売れ方も他の大会とは桁違いです。芸人さんが売れる方法は数あれど、最も分かりやすく効果的な方法は、やはり「M-1優勝」だと思います。 それだけに「M-1優勝」は推しが漫才師であれば必ず取って欲しいタイトルですが、一方、年に一度の大勝負で、必ず推しが優勝できる訳では無い事も当然承知していること…ならばせめて優勝者は誰もが納得する面白さであって欲しいと思うのが、ファン心というものではないでしょうか。 とはいえ「どんな漫才が面白いか」は人それぞれのため、自分の基準でM-1を見ていると、どうしても大なり小なり審査員とのズレが生じてしまいます。推し芸人さんが決勝に行ったことのあるファンの方の中には、自分と審査員との感覚のズレから「なんでこんな奴らが良くてこのコンビはだめなんだ!」と、人を笑わせる「漫才」の大会を見ているのに、無益に怒りを感じてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。 そんな時「M-1がどんな漫才を評価する大会か」が分かっていれば、悔しい思いこそすれど、自分の感覚と審査結果が違ったからと言って殊更イライラすることも無く、もっと冷静にM-1を楽しむことができるのではないかと思います。 そういう意味で、この本は今までM-1の審査に納いかなかった人や、自分の感覚と審査員とのズレが理解できなかった人に読んでみてもらいたいと思います。塙さんの説が唯一解とは限らないかも知れませんが、それでも、今後M-1を見るに当たっての参考になるのではないかと思いました。 ③芸人ファンこそ楽しく読める、実力派漫才師 ナイツ・塙さんによる「熱い」お笑い論 この本はあまりにも面白い点が多すぎて、的を絞って感想を言うのが本当に難しいのですが、私がこの本を楽しめた理由としては、誰もがその実力を認める「現役漫才師・ナイツ塙」が語ったお笑い論だという所が、とても大きいと思います。 世間には、この本以外にもお笑いについて書いている本というものが存在しています。しかし、Amazonで「お笑い 本」でざっと検索してみても、現役漫才師がお笑い論を展開した本は殆ど見かけません。 例えば、どんな芸人のネタも広くチェックし、バラエティやラジオは一通り視聴し、あのネタが面白いだとか、あの芸人のバラエティでの立ち振る舞いが凄いだとかの話が大好きな生粋の「お笑いファン」であれば、筆者が誰であれ「お笑い論の本」と言われれば、読んでみようと思うのかも知れません。しかし、私はお笑いというジャンルそのものも好きですが、どちらかというとネタの面白さを入り口にして芸人さん自身を好きになり、その人を応援するという形でお笑いを楽しむ「芸人ファン」タイプです。 なので、どこの誰かも分からない、どの程度お笑いについて語るに足る人なのかも分からない人が書いたお笑いの本があっても、申し訳ないのですがあまり興味をそそられないのです…。 正直、どこの誰かもよく分からんお笑い評論家らしき人に好きな芸人さんが厳しく批評されてたら嫌だし、実際に芸人をやった事がある訳でもない人がお笑いを分析した所で、どれほど的を射たことが言えるのだろうとも思います。いかにもクソ女ファンっぽい意見かもしれませんが…。 一方、この本を書いているの誰もが知っているナイツ・塙さんです。 ナイツと言えば現役で活躍する漫才師です。盆暮れ正月GWと、どんな時期のネタ番組にもほぼ必ず出演するのは、業界からも世間からも認められているからこそだと思います。また、塙さんはナイツのネタ作りも担当していて、その上、この本が出版された2019年8月14日は、M-1 2018での塙さんの的確な審査員ぶりが、まだまだしっかり印象に残っている時期でした。 M-1では合計3回決勝進出し、漫才師としても審査員としても認められた塙さんの考える漫才論とは? 正直その辺のお笑い論の本より俄然興味が沸きますし、お笑いを語るに当たっての説得力が違います。 また他の芸人さんについてどう思っているのかにもとても興味が沸きますし、好きな芸人さんが褒められていれば素直に嬉しく、ちょっと厳しい事を言われていたとしても「塙さんが言うのなら一理あるのかも…」と受け入れやすいです。 そしてそんな説得力以上に、この本は漫才師でなければ込められない「熱さ」があります。だからこそ、芸人ファンである私はこの本にとても惹かれたのだと思います。 塙さんはこの本のプロローグで、以下の様に語っていました。 ・M-1が始まったのは二〇〇一年です。僕らがナイツを結成して間もないときでした。 ・僕は、ただ、吐き出したいだけなのだと思います。この二〇年、(中略)目が覚めている間中、考え続けてきたことを。何を考え続けてきたか。 どうしたらウケるか。 この一点です。 ・M-1は僕にとってトラウマ以外の何物でもありません。M-1決勝で計四本、ネタを披露したのですが、一度も「ウケた」という感触がなかったからです。 ・だから、ずっと、考えてきました。どうしたらM-1の決勝でウケるのだろう、と。もう出られないのですが、今もつい考えてしまいます。それを考えることは、僕にとってどう生きるかという問題とほぼ同義なのです。 (言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか より引用) コンビ結成と共にM-1が始まり、若手芸人としての青春をM-1と共に歩み、優勝こそできなかったものの、とっくに世間からも業界からも芸人仲間からも、漫才師として認められた。 そうであるにも関わらず、出場資格を失った今でもなおM-1決勝でウケる方法を考え続けている。 そして、2018年、今度は審査員として再びM-1に帰ってきた。 そんな、「M-1当事者」として積み重ねてきた血、汗、涙、楽しさ、悔しさ、嬉しさ、考察、知略、努力、たくさんの経験と想いが滲み出ているからこそ、この本はただの漫才論の本ではなく、塙さんという人の漫才への熱さが垣間見える本として、こんなにも魅力的なのではないかと思います。 この他にも、関西芸人と関東芸人の違いや、現在のバラエティの構造についてなど漫才以外のお笑いについて言及している部分も必見です。 とにかくお笑い好きであれば、誰が読んでも面白い内容なので、ディープなお笑いファンから最近お笑いを好きになった人まで、色んな人におすすめしたい本だと思いました。
0投稿日: 2020.11.14
powered by ブクログ過去のM-1の分析がナイツ塙流で展開されている。漫才師を、短距離走者か長距離走者か、はたまた、速球タイプか否か、など、表現も彼らしく、また的確でもあると感じた。 笑いが好き、特に漫才が好きな人には、読んでもらいたい一冊。好き嫌いは別にして。
0投稿日: 2020.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
塙氏のお笑い解説。 お笑い概論が多いですね。 もう少し裏話的な内容が聞きたかったので、残念でした。。
0投稿日: 2020.10.20
powered by ブクログ本を読みながら同時に漫才も見たいという感情になります。一度本を読む手をやめ、過去のM-1を見る、そしてまた本に戻るの繰り返しでした。 漫才の基本から奥深さまでなかなかテレビで見るだけでは分からないことが随所に書かれています。 客席やお茶の間が純粋に楽しんで笑っていられる影には芸人の方々の覚悟があることを知ることができます。 プロってこういうことなんだな。
0投稿日: 2020.10.18
powered by ブクログ2020/10/07〜10/21 M-1グランプリという大会を論理的に読み解く楽しさ。 「お笑い」という本来であれば数値化しづらいはずのものを審査員達は如何に評価し、点数化しているのか。 M-1という大会、そして松本人志という人間が重視する判断基準は何なのか。 大会の権威が強まり、審査員となることを拒む芸人が出るほどの知名度となったこの大会。 芸人達が人生をかけて挑む「静謐」な戦いの舞台を立体的に捉えることのできる本。 特に関東と関西における漫才師、落語家の力関係についてはこの本を読むまで全く知らなかったので面白かった。 M-1の参加人数 第七回は四二三九組。ここで初めて夏の高校野球の地方大会参加校数を越えました(P17) しゃべくり漫才とは日常会話だと思います。 M-1初代王者である中川家の礼二さんは、「喫茶店での会話の延長」が理想だと話していたことがあります。(P22〜23) 東京の寄席では、落語が中心で、漫才は「色物」として扱われます。トリは当然、落語です。ところが、関西ではほとんどの場合、これが逆になります。落語が「色物」となり、漫才師がトリを務める。 漫才師の足下を見ると、その力関係がよくわかります。東京の寄席に出るとき、僕らは靴下で舞台に立ちます。落語家に合わせて、靴を脱いでいるのです。ところが、関西の寄席へ行くと逆になります。漫才師はみな靴を履いていて、落語家は雪駄履き。ステージ上に高座が設えてあって、落語家はそこに上がる前に雪駄を脱ぎます。(P37) ひとまず、こう言い切っていいとおもいます。漫才とは、海潟漫才のことであり、上方漫才とはしゃべくり漫才なのだと。 漫才界の勢力図は今も昔も、完全な西高東低なんです。(P38) 109P 吉本とM-1 (M-1は)漫才日本位置を決めると謳いつつ、でも、実際は漫才という競技の中の100メートル走の日本一を決める大会なのです。(P113) 落語家もウケる人ほど余計なことは言いません。今も残る古典落語は、話の筋がしっかりしています。稽古を積めば積むほど、ネタへの信頼度が増していく。だから、少々笑いが起きなくても、その時間を待つことができるのです。(P157) 05年にブラックマヨネーズが初めて「決勝初進出・初出場」を達成してからというもの、M-1に「シンデレラストーリー」を求める風が吹き始めました。 翌々年の07年からサンドウィッチマン、08年はNON STYLE、09年はパンクブーブーと、初出場組が三連覇を達成したのは、そのことと無縁ではないと思います。 M-1の歴史を紐解くと、初出場の方が有利です。(略)第一回大会を除く第一期は9回中4回、第二期は4回中3回までもが初出場コンビが優勝しています。トータルで13回中7回と、初出場組の勝率は5割を超えています。(P160) M-1の初期設定は新人賞レースです。(略) 新しいものへの飢餓感は、M-1のDNAに組み込まれた意思のようなものなのだと思います。(略) 笑い飯は02年の大会で、斬新なスタイルのネタで3位に食い込みました。(略) 超ド級のルーキーが出現したのに対し、前年準優勝のハリガネロックは5位、前年3位のアメリカザリガニは最下位に沈みました。(P161) 松本さんは審査員の中でも、特に新しいものに敏感でした。それゆえ、評価が他の審査員と一年ズレていることがよくありました。 笑い飯が初出場した02年、(略)結果的にはますだおかだが5票集めて優勝するのですが、フットボールアワーに入った2票のうちの1票は松本さんのものでした。(略) そのフットボールアワーは翌年、4票を獲得し王者になります。ところが、松本さんは、もはやフットボールアワーではなく、パワーアップしていた笑い飯に投票しました。(163〜164) 06年、チュートリアルは二つの革命を起こしました。一つは「妄想漫才」というスタイルの完成です。そして、もうひとつは、イケメンでありながら芸人として認められた点です。 芸人にとって、イケメンは何の武器にもなりません。僕はむしろ、ハンディキャップだとすら思っています。(P168) Q68 第一期と第二期で変わったことは? 「経験」より「新しさ」。 第一期において、この設定は基本的に変わらなかったと思います。 ところが(略)この設定が変わってしまったように見えることがありました。(略) その年(注:2017年)、とろサーモンは決勝初出場(略) とろサーモンが優勝を決めた『石焼き芋』というネタは、これまで予選で何度も落選しているネタです。つまり、それまでの『石焼き芋』はダメで、結成15年の『石焼き芋』は評価されたと言うことは、単純に「うまくなったね」ということだとおもうのです。 そういう大会になりつつあるのだと思います。つまり、経験値がものを言う。(P171〜172) まだ知名度はそれほど高くありませんが、東京に四千頭身というおもしろい三人組がいます。はっきり言って、下手くそです。でも、下手だけど、何かおもしろくなりそうな雰囲気を持っています。(P175) (ハライチの)岩井はM-1で自分たちのネタを披露することを、古典落語のコンクールで新作落語を発表しているようなものだと語っていたことがあります。(P184) 山ちゃんのツッコミは言い方はソフトです。でも、言葉自体の意味は強い。ソフトに言うからこそ、その強さが際立ちます。あの言葉を関西弁で強く言ってしまったら、台無しになってしまうと思います。 関東の日常語だからこそ出切る漫才。それを最初に示したのが南海キャンディーズでした。(P199〜200)
0投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログナイツ塙さん、お笑いのことをめちゃめちゃ深く考えてるイメージはなかったのですが、ガラッとイメージ変わりました。お笑いってこういう見方あるんだ、Mー1で関西勢や吉本が強いのってこういう理由なんだ、そんなことをインタビュー形式でサクサク読める本です。これを見るとよりお笑いが面白くなると思います。
1投稿日: 2020.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お笑い好きに取って必携の本。塙さんというM-1審査員の目から見たM-1を、少しだけ理解することができた(かもしれない)。関東芸人がM-1でなかなか優勝できない理由など、なるほどと思った内容が多々あった。過去のM-1を見返したくなる。
0投稿日: 2020.08.31
powered by ブクログ私は販売業ですので、仕事としてのお客様との会話が毎日あります。難しいお客様と出会うことも少なくありません。そういうときに、話、言葉のプロはどうするのだろうと、お笑い芸人さんの本は折を見て開きます。全編通して塙さんのお笑いに対する鋭い感覚と深い考察、そしてそれを言語化する能力に触れることができます。私は正論を言うタイプですので、そうではなく、ノったりボケたり(できるかどうかは別の話として)してみようと、この本を読んで思いました。
0投稿日: 2020.08.21
powered by ブクログ圧倒的に面白いナイツが「言い訳」と謳い、M-1をどう評価するのか気になって購入。 今更感はあるが、力のある人間は「考え」を必ず持ってる。そして、その信念を貫く力がある。 M-1が常に新しいものを求めていることには正直気づかなかった。面白ければそれでいいと思ってた。これはきっと学校の授業でも同じ。常に新しいものを求め、考え、実践するものが信じられる「自分」を手にできることが分かった。 「好きなものを異様に熱く語るだけで、それはボケになる」この考えはなかった。今まで、「生徒に分からせる」ことだけを考えていたから「好き」ではなかったし、「熱く」もなれなかった。 きっと芸人に憧れる理由はここにある。「ウケる」というただ一つの目的のために全力を尽くす人たちが多いからだ。その熱が自分には足りない。 きっと今はネタ作りの最中。芸人だって一本でも多くのネタを作っているなら、教員も一本でも多くの授業を作る。その先に「自分がこれだと信じられるネタ」ができる。
0投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログインタビュアーである中村計さんが非常に達者な書き手&聞き手なので、普通のタレント本とは一線を画す内容になっている。
0投稿日: 2020.08.06
powered by ブクログナイツ塙さんの漫才論と言うかM-1論と、そこで活躍する若手世代の分析論。どういう見方がなされているのか興味深く拝読。 読後感としては、M-1というコンテンツを企画した島田紳助とブランディングに大きな影響を与え続ける松本仁志の存在感が際立つということ。 何れこの舞台を経験した中から彼らを超えるスケール感を持つ人は現れるのか? M-1で漫才と決別し次の高みを伺うマインドを持つ人じゃないと厳しいとすると、なんと厳しいことを求めているのか。凄い世界だなぁ。
0投稿日: 2020.07.27
powered by ブクログタイトルとは裏腹に、自信に満ちた分析に終始。関西人やけど関東の笑いも好きです。最近のこぼけじゃないナイツも好き。
0投稿日: 2020.07.25
powered by ブクログおましろくて1日で読み終わった! 関西人ならなるほどと思うこと多いし、 いつも何気なく見てたm1とかの奥深さを知れておもろい。 1回読むことはお勧めしたい。
0投稿日: 2020.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
元々お笑い好きでもあり、本書を手に。 改めてお笑いの面白さを感じると共に、塙さんご自身の経験により構築されたお笑い観、その深さに感服した。 関西の漫才はあくまでしゃべくりがベース、それが当然という文化だが、関東は新しさや奇抜さの方を重要視する傾向があるとのこと。 そしてM1は関西思考が強い側面があり、そのような大会ごとの特色は、お笑い界に明らかに存在しているらしい。 学生時代、音楽の世界に少し身を投じていたが、音楽でも同様の傾向を強く感じていたため非常に共感できた。 本書でも、塙さんは漫才のステージは芸術の1つ、音楽とかと同じようなものと表現されているが、まさしくそうなのかもしれない。 最初と最後の30秒は音楽のステージ作りでもやはり重要であるし、自然と話している印象を作ることやあまり練習し過ぎないことなど、新鮮味をもたせるという部分も大きく頷けた。 何か本質的なところで、2つの世界に共通したものを知ることができて面白かったし、お笑いを見ることをこれまで以上に楽しめるように感じた一冊。
0投稿日: 2020.07.15
powered by ブクログM-1を笑いをここまで分析しているとは感心します。 所々クスッと笑えるところもあって、さすが芸人さんだなと。 第一回大会からもう一度見てみたくなりました。
6投稿日: 2020.07.13
powered by ブクログ漫才師の感じる「言葉観」がとても新鮮で、そういう見方があるのかと驚かされた。 M-1の審査がどのような基準で行われているのか。 なんでR-1はいつも微妙なのか。 色々な疑問が解けた気がする。
0投稿日: 2020.07.11
powered by ブクログM-1優勝経験のない塙がM-1審査員になった時に疑問の声はいくらか挙がっていたけど、僕は彼のコメントを聞いていて、他の審査員以上に頭の中に"考え"があると思った。直感で評価している感じではなく、分析しているなと。 だから、いつもそのコメントを楽しみにしていたけど、まさにこの本はそんな漫才論がぎっしり詰まっている。 ・関西漫才と東京漫才の違いは特に重視されているテーマ。関西弁なら当たり前のように「なんでやねん」と強く言えるのに、東京言葉は強い口調に向いてない。(かつての江戸弁が残っていたら、東京漫才は今と違っていたかも知れない) ・話し言葉はその人の生きてきた環境に由来する。漫才のために使う言葉を変えるのは極めて難しい。 ・M-1はスピード化の歴史でもあった。どれだけボケ数を増やせるか。(その分、スリムクラブは革命的だった) ・M-1はそもそも吉本がお金をかけて主催した所属芸人たちのための発表会。非吉本芸人のスタイルが受け入れられづらいのは当然と言えば当然。 ・ダウンタウンがフリートークを発明した、というのは誤解。むしろネタを発明した。初めから終わりまでネタで通した。(それ以前の漫才はフリートーク的に始まって徐々にネタに入っていった)そのため、ダウンタウンはフリートーク分の話題が余ったため、「フリートーク」のみを切り出しても面白かった。
1投稿日: 2020.06.29
powered by ブクログ言語化しにく「お笑い」を言語化して面白いとは何か説明してくれた。 ネタを俯瞰して、芸人の特徴やネタの構成とかも気にしてみようと思えた
0投稿日: 2020.06.14
powered by ブクログ友人からのおすすめの一冊。 漫才という業界においても、ここまでロジカルに考えている人がいることに驚いた。 結局ある程度のレベルまでいくと、=ロジカルシンキングを突き詰める、ということになるのを更に実感させてくれる一冊でした。
0投稿日: 2020.06.03
powered by ブクログお笑いは好きです。もちろんM-1も一期の頃から見てますし、レッドカーペットやエンタの神様も欠かさず見てました。だから塙氏がひとつひとつ芸人たちの漫才を解説していくのはすっとその芸が思い浮かび楽しかったです。彼は確かにその中の人でしたが、彼は漫才を俯瞰で見ています。良い所も悪い所も自分にできないことも理解して。一番納得したのは、ボケにたいして「ツッコむ」ことと「引く」ことは違うということ。温度って大事だなあ。松本さんの採点が一年早いというのにも納得。この本はきっと若手芸人にとっても指南書になるのでしょう。
0投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログ芸人が漫才をどう見ているのかを少し知れて面白かった。 中川家が第一回を勝ったことにより、ベシャリ漫才が強くなった。 ベシャリ漫才は関西人が喫茶店でしている馬鹿話の延長のようなものが望ましいとされ、自然と方言がある方が強くなる。 歴代の関東の勝者はアンタッチャブル、パンクブーブー、トレンディエンジェル
0投稿日: 2020.05.23
powered by ブクログM1そのものより塙のお笑い理論に引き込まれた。好きなものを異様に熱く語るだけで、それはボケになるっていうのは参考になりそうだ。
0投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログ同じことを何回か繰り返してるとこもあったけど、M-1もずっと見てるしナイツも好きだし野球も好きなので楽しく読みました。ナイツはなかなか生で見るチャンスないけどみたいなー。
2投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログM-1グランプリ。恐ろしく美しい場所。 漫才師・ナイツ塙氏によるM-1グランプリの自身らの経験から来る分析、考察、そして挫折。 関東芸人と大阪芸人の相違点や漫才の解説。軽妙な筆致で読み易い。
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログM-1グランプリについて、徹底的に解説、分析している本。今後、漫才の見方が変わるかも。 2020/4/27 読了
0投稿日: 2020.04.27
powered by ブクログ面白かったです。 塙さんのM-1で勝てなかった「言い訳」が、論理的に書かれています。 関西芸人と関東芸人の差や、大会の考察、漫才の本質、が面白い。 芸人さんって頭がいいなあ、と思いました。 ぜひ。
0投稿日: 2020.04.15
powered by ブクログ「望まれるスタイル」や「適したスタイル」、何を目的として設立された賞なのか、などから「M-1」という競技の特性を分析し、関西芸人と関東芸人、新しいアイデアと熟練の技、どういうコンビがどういうタイミングで出場し、4分という競技時間をどう使ったコンビが王者になったかを振り返り、M-1に勝てる芸とは何なのかと、塙が分析していく。もともとナイツがM-1で優勝できない言い訳をブログに書いていたものがもとになっているらしい。中川家、サンドウィッチマン、パンクブーブー、チュートリアル、和牛、笑い飯、オードリー、NON STYLE、スリムクラブ、霜降り明星など、2001年から20年の間の代表的な漫才コンビの解説本としても重宝。
0投稿日: 2020.04.09
powered by ブクログ漫才の科学。 将来、漫才は「言い訳」以前か以後かで語られることになるだろう。空前の激戦となった2019年M-1へも影響を与えた?全てのお笑い愛好家の教科書。
0投稿日: 2020.03.15
powered by ブクログ理論派の思考とかシステムを見れるってのは素晴らしいな。告白をする時は東京の言葉を使わないようにしようと思った。 Q&A形式だから区切りが短いのもいい。隙間時間に読めるから捗る。しかも一つ一つの話が濃密だからすごい満足が出来る。よいショートショートである。 やはり、江戸弁の話のところが興味深かった。これだけで酒が飲める。 日本人の、「最近の若者は人情味がない」っていうのは、もう程全国共通語を使うようになっているからかもしれない。言語で人間性が引っ張られている可能性が非常に高いな。
0投稿日: 2020.03.10
powered by ブクログM1を中心とした漫才愛にあふれたコラム。 聞いたことのある話も多いが、どれも共感できる。特に良かったのはR1のくだり。落語由来だったとは、もはやみる影もなく、キャラ芸人祭りになりにけり。 神竜の研究は動画も上がってたのでぜひみてみよう。
0投稿日: 2020.03.07
