
総合評価
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powered by ブクログホーソーンシリーズ4巻目! 今のところ、これが1番おもしろかったです。 あらすじを読んだときから期待していましたが、期待を上回るストーリーでした。 最初から最後まで、ページをめくる手が止まりませんでした。 今回は、現代社会の「今」を感じる場面が印象的でした。読者に訴えかけるような内容になっているのも、とても良かったです。 また、アンソニーとホーソーンの関係がどんどん掘り下げられていく感じがあり、 ますます目が離せなくなったな!と思いました。 次巻、そしてこれから出版されるであろうシリーズも、とても楽しみです。
0投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ作家本人が主人公で、容疑者。 ドキドキが止まらない。 間に出てくるインディアンの問題、少年犯罪の問題もごく自然でリアル。 今まで4作の中でベスト。
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ作者自らが物語の道案内役をするメタフィクションの域。おもしろかった。 犯人として追われる心情も細かくてドキドキした。 ホロヴィッツとホーソーンの関係性も良い。 危険な存在になっている子どもたちの大半は、大人たちのせいで苦しんでいる。本当にそうだ。
11投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログホーソーンシリーズ4作目。 今回はワトソン役のホロヴィッツに殺人容疑がかかり、タイムリミット付きの捜査になる。なかなか面白く読めた。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログアンソニー・ホロヴィッツ著作のシリーズが分からなくちゃってて、アンソニーが書く「ピュントシリーズ(タイトルは〜殺人事件)」とアンソニーが事件に巻き込まれる「ホーソンシリーズ」のふたつをどれを読んでどれを読んでないのか……分からない とりあえず、ホーソンシリーズの『ナイフをひねれば』は自身が容疑者になってしまうもので満喫した
0投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの4作目。 相変わらず、文中に隠されているヒントをきちんと組み込めば、犯人も動機もしっかり判明するはずなのに、最後の伏線回収で圧倒される。俺みたいなヒネてないミステリー読者ってコスパ良いわぁ。 ホロヴィッツ作品なので本格ミステリーの醍醐味は言わずもがな。この作品の面白みは、イギリス好みのちょとヒネ(くれ)ったユーモアが満載されていること。ホロヴィッツ(ややこしいけど登場人物の方)のダメっぷり、被害者になる演劇評論家のクソっぷり、コケにされる警察官のイヤみっぷりとやり返されるカタルシス。 シニカルなオモロい描写に引き込まれているうちに、重要な手がかりを読まされているという…ホロヴィッツ(ややこしいけど書いている方って書くと余計ややこしい)はだから油断ならない。
1投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログホーソーンシリーズ第4段 第3作でホーソーンの仄暗い感じだ出ていて心配していたが、今作では少し印象が変わる。 ミステリーとしても、一級品。アガサクリスティを思わせる作品でもあった。(動機とか謎の大枠とか) それも踏まえて、ホロヴィッツとホーソーンのコンビが好き。シリーズものの良さが出てますね。 皆さんも第1作から是非!
3投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
推理小説としては面白かった。子供の頃にしてしまった、イタズラでの殺人事件が関係していたのだけど、少年のお兄さんと友だちがたまたま同じところにいたのは不自然だと思った。
0投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 アンソニー自身が容疑者ということもあり、緊張感があって最後まで飽きずに読み進められた。 真犯人や動機そのものについてはそこまでの驚きはなかったけど、容疑者たちに話を聞きに行く度に自分に不利な証言などが出てくるアンソニーが気の毒でその焦りやいらだちが共感できて面白かった。
2投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第四巻 ホーソーンの秘密主義に耐えかねたホロヴィッツはコンビ解消を申し渡す。ところがその翌週、ホロヴィッツは身に覚えのない殺人容疑で逮捕されることに。しかもよりによって、第二巻で因縁のあったカーラ警部の手で。証拠の品は全て、ホロヴィッツが犯人であることを裏付けるものばかり。誰かにはめられたのか?それとも…。 第一巻、第二巻と王道の"犯人当て"が続いて、第三巻はクローズド•サークルの極み"孤島の殺人事件"だった。そして第四巻の本作は、まさかの"語り手が容疑者"もの。つまり、『読者には容疑者が犯人ではない』ことが明白にわかっている。では何故全ての証拠が揃っているのか、どうして容疑者に仕立てられたのか、という疑問に対峙していかなければならない。上手い。しかも著者を執拗に追い詰める警部の放つ威圧感が読み手をハラハラさせる。サスペンスとしても一級品だ。益々面白くなってきた。
42投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回は、全ての証拠が犯人は作者でもあるホロビッツであることを示している、という状態からスタート。読者はそんなことはありえないと思いつつページを捲ることになる。最後の解決はちょっと盛り過ぎかな。
1投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ面白かった! ずっとどこに連れて行かれるのか。 まさかの展開の予感がちりばめられており、はらはらしっぱなし。 事件そのものは、冒頭の方に起こる。そこからの調査、探偵パートがメイン。過去に起きたことが1つずつつまびらかになるたびに、まさかまさか、と点と点が繋がる不穏な気持ちよさ! ラストに向けた謎ときの爽快感は過去いちかもしれない。
3投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回もまた犯人を当てれず…でもこれが楽しい。 5作目も読みたいのだけれど、楽しみなあまり最新刊を読まずにまだ取っておきたいという気持ち。 ホーソーンという人間がわかってきたようで、まだまだ謎だらけ。 ガツガツとホーソーンに踏み込もうとする作中のホロヴィッツに、毎度ヒヤヒヤさせられている。
1投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ今回も面白かった。 アンソニーが容疑者になってしまい、より緊張感あった。 カーラどうにかならないのー!とずっとハラハラしてた。 多くは語らない中でのホーソーンの言葉にもミスリードされている感じがして最後に全部回収してくれるのもありがたい。
3投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ人が何かをするには必ず意図がある。 しかし、その意図した通りに行くとは限らない。 その結果が思わぬ証拠とつながり、意図しない犯人が出来上がる。 状況証拠がいかに脆弱であるかを、ホーソーンは周りの焦燥も気にせず、紐解いていく。 今回は、あっと言わせるトリックもなく、大立ち回りもないが、真実と正義が絶対的なものではなく、人の心や視点次第でいくらでも変わり得ることをこの物語は教えてくれる。
2投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログホーソーンもの4作目。 他の作品ほどアクロバティックではなく、気を付けて読めば、正解に辿り着けたのではないだろうか、と思わせる(錯覚させる?)程度には、正統派というか本格もの。手も足も出ない、という感じではなかっただけに、最後の謎解きシーンでは、うーんと唸ることしきり。 それにしても、被害者ハリエットのドSな人格はほぼギャグのレベルで、全体としては喜劇といって差し支えないのではないかしらん。酷評劇評中の「二つの便器」の例えは秀逸すぎて吹いた。
28投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ今回は、まさかのホロヴィッツ氏が殺人事件の容疑者に…これは面白いに決まってる!…と、期待通りやっぱり面白かったです! そして犯人…犯行動機はかわいそうでした。被害者は人から恨みを買うことがあるとしても、この被害者は恨みを買う人が多すぎて、周りの誰もが犯人と疑ってしまいそう。 予想の犯人はおもいっきり外しましたが、最後は全てスッキリさせてくれる展開はさすが。 フィクションなのに、ホーソーンは現実世界にいるように思わせてくれます。
19投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ少しずつホーソーンという人物の謎が分かって面白い! 犯人は全然分からなかったけど 真相まで中々辿り着けずはがゆかった。
0投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログある劇の脚本作者である「わたし」に劇評家殺しの疑いがかけられ、元刑事の探偵ホーソーンに助けを求め、劇関係者中の真犯人を捜すことに。 あまりにも意地悪な劇評を書く被害者のため、嫌う人はたくさん。次々明らかになる劇関係者の過去や現状。なぜ「わたし」は濡れ衣を着せられたのか?興味深々、引きつけられる。 被害者の家族関係や会計責任者の関係する田舎村の古い事件も調査するが、ホーソーンはわかっているのに何も教えてくれない…じれったい。 アガサ・クリスティ味ふんだんの関係者犯人当てミステリー。
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログアンソニーとホーソーンのシリーズの中で一番好き。 正直途中で犯人はわかっちゃったけど、ホーソーンのバックグラウンドと、事件の原因が重なり合って、やるせないというか切ないというか、今までと違う読後感。 事件は1巻ごとに完結するけど、ホーソーンの謎は巻を追うごとに少しずつ明かされていく続き物の面もあるので、このシリーズはぜひ発売順に読んでほしい。
0投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログホーソーン&ホロヴィッツシリーズは全部読んでるけど、どうしてもホーソーン&ホロヴィッツの微妙な関係性がすごく好きだとはまだ思えない。けどやっぱりストーリーが面白い。メタフィクションの極み。「一体どこまでが現実?」とついついWikipediaで調べてしまうことも。今回はホロヴィッツが不憫で仕方なかった。あの2人組の警察はいつも感じ悪いな〜
0投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログこれは「ホロヴィッツ祭」だ。祭を見学し、時に参加して共に汗を流しながら、思い切り楽しんでいただきたい。ホロヴィッツが脚本を手がけた舞台を酷評した劇評家が殺され、殺人の濡れ衣が着せられる。そして当然、ホーソーンが彼を救うのである。読後は「祭りの後」。早く次作が読みたい。
0投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ最後の舞台上での犯人当ての場面が、ホーソーンが一番"探偵"らしく謎解きをしてて良かった。しかもそれを後々小説にすることを想定してやったと言わせる、徹底したメタフィクションの仕掛け。 ミステリの中身は正直ストーリー本位で読者が推理できるような余地はあまりないけど、それはこの小説の読み方ではないのかもしれない。極めて現実に近い場所にいる登場人物たちと事件を味わうのがこのシリーズの楽しみなのだ。
8投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ「われわれの契約は、これで終わりだ」彼が主人公のミステリを書くことに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツは探偵ホーソーンにこう告げた。翌週、わたしの戯曲を酷評した劇作家の死体が発見される。凶器はなんとわたしの短剣。かくして逮捕されたわたしにはわかっていた。自分を救ってくれるのは、あの男だけだと。<ホーソーン&ホロビィッツ>シリーズの新たな傑作! 以上文庫うらすじより。 1年以上積んでしまっていた作品。 アンソニー・ホロヴィッツの新作を登録してたのですが、その前に昨年出た、この作品を先に読まなきゃと思い読みました。 でも、なんか、面白くない。 正直に言います。 これを読み始めたとき、私、のどに凄い痛みがあって夜も眠れませんでした。 昨日、近所の内科でPCR検査を受けたらまさかの陽性でした。 どんなに、気をつけていたつもりでも罹るんですね~。 喉の痛みだけで熱はないのですが。 図書館本も、あるのですが、私、読んでもいいのかな~と思ってしまって。 コロナの人が触った本を次に借りる人は、(まあ、図書館で「私、コロナでした」とは言わないからわからないとは思うのですが)嫌ですよね。 どうでしょうか。 コロナになった経験のあるブク友さんは、コロナの時、図書館本読みましたか? 接触感染はないと聞いたことがあるし、図書館の本は全部滅菌消毒されているらしいのですが。 自粛期間が五日間らしいので、明後日からは、症状がなければ、普通に生活できるみたいなので、明後日以降に図書館本を読むのは大丈夫ですよね。 それを過ぎるまでは家にある積読本でも、読んでいようかなと思います。 この作品は体調が悪いときに読んだせいか、あまり面白いと思えなかったので、続きはリタイアしようと思います。
109投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ少し前に、アンソニー・ホロヴィッツの作品を初めて読みました。彼の代表作として評価の高い「カササギ殺人事件」ですが、正直、私にはあまり響きませんでした。とはいえ、ホロヴィッツはともかく当代の人気作家ですから、私ごときが一冊読んだだけでどうこう言うのはあまりに烏滸がましいということで、改めて手に取ってみたのがこの作品です。 ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、確かに、こういった「犯人当て」にフォーカスしたコンセプトのミステリーも面白いですね。
0投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
翻訳ミステリの売れっ子アンソニー・ホロヴィッツによる「作家アンソニー・ホロヴィッツと探偵のダニエル・ホーソーン」(ホーソーン&ホロヴィッツ)シリーズの第4弾。 毎回書き物と殺人を繋ぐような副題をつけてくる本作だが、今回の副題は日本語にすると”事態をより悪化させる”とか”傷口を抉る”といった意味がある。 このシリーズは古典的な「ワトソン役」であるアンソニー・ホロヴィッツと、「探偵役」である退職した元警官のホーソーンが殺人事件の謎を解いていくという、形としてはかなり古典的な探偵小説の部類に入る展開を一貫して守っている。結果として連続殺人事件になることが多いが、エキセントリックな犯人が出てくるわけではないし、残酷描写がキツすぎると言うこともない。著者のアンソニー・ホロヴィッツはアガサ・クリスティーファンを公言しているだけあって、古き良き黄金時代のミステリーを再現しているのだろう。 この二人の組み合わせが面白いのは、”語り手”であるホロヴィッツが、自分は一貫してまともな人間であり、ホーソーンが変わり者であると主張してい続けているにも関わらず、 実際に書かれた文を読むと、おそらく関係性が逆であると言うことが伝わってくる点だ。ホロヴィッツは 自分が思っているよりも、ずっと気分屋だし、ホーソーンに何度言われても捜査にしゃしゃり出てきては事件を引っ掻き回してしまう。 自分では思慮深いと思っているが推理が当たったことはほとんどなく、終始一貫冷静で物事を見極めようとするホーソーンがいなければ永遠に事件は解決しなかったであろうことがすぐにわかる。言ってみれば、本作は「信頼できない語り手」による探偵物語とも言えるのだ。 本作ではそのホロヴィッツが、ついに殺人容疑者として逮捕されてしまう。自分が脚本を書いた舞台を酷評した劇評家が殺され、凶器からホロヴィッツの指紋が検出されたのだ。その上、次々と不利な状況証拠も発見されてしまい、おそらく裁判に持ち込まれれば有罪は確実という状況になる。 当初はホーソーンとの関係を終了にしたいと思っていたホロヴィッツも、彼以外に頼る人がない状況になり、留置所からホーソーンに電話をして救いを求めることになる。そして口は悪いが心優しいホーソーンは何だかんだと言いながらも、ホロヴィッツを助けるためにこの事件に巻き込まれることになるのだった。 個人的にはこれまでのシリーズの中で本作が最も面白く、その大きな理由がこの事件の舞台設定にある気がする。これまでのシリーズでも緊迫感がある場面は度々登場していたが、今回は事件捜査に限られる日数が極めて少ないということが物語にスピード感を生み出している。 ホーソーンと仲間の天才ハッカーケヴィンの働きにより一時的に釈放されているとはいえ、ホロヴィッツはいつでも逮捕されてもおかしくない状況にあり、二人には悠長に捜査をしている時間がないのだ。 最終的にはまさにタッチの差という感じで、ホーソーンは事件の真相にたどり着くことができるのだが、関係者全体を舞台に招待しての発表というかなり芝居がかったクライマックスを迎えるのも本作の評価を高くしている一つの要因だ。劇中ではホーソーンが「ホロヴィッツが本を書くために、良い絵を準備してあげた」と嘯くのだが、元々実際のホロヴィッツは脚本を手がけているということもあり、こういった絵になるような場面を実に楽しそうに書いている。 事件の動機が実は古い事件にあったということや、一見してはわからなかった「本当の人間関係」が事件を引き起こしてしまったこと、そして何より被害者が殺されたことに誰も(家族すらも!)悲しまないということまで含めて、実に本作は古典ミステリーの芳醇な香りに溢れている。KindleやSNSが出てきたとしても、しっかり正統な古典派に仕上げてきた本作の次のシリーズも楽しみだ(きっとそのうちBBCかNETFLIXがドラマ化するだろうから期待している)。
2投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログシリーズ4作目。 前作のオルダニー島での事件が解決し、当初予定していた3冊の本の目途がついたところで、ホロヴィッツがホーソーンに契約の更新はしないことを告げるシーンから物語は始まる。考え直すように説得するホーソーンを振り切り、彼の家を後にするホロヴィッツ。コンビは解消だ。 もう彼らのシリーズを読むことはできないのだろうか。。。 場面は変わって。 ホロヴィッツが脚本を手掛けた『マインドゲーム』という舞台公演が、いよいよ初日を迎えた。しかしそれはある女性評論家によって、けちょんけちょんにけなされてしまう(特に脚本を)。そのことを知った関係者の中には、意気消沈する者あり、怒り狂う者あり、ホロヴィッツにおいては、読んでるこっちが哀しくなってしまうくらい落ち込んでしまう。 そして、そんな彼にさらなる不幸が降りかかる。 その女性評論家が自宅で何者かに刺殺されるのだが、なんとその犯人にされてしまうのだ。事件を担当するは、あの宿敵カーラ・グランショー警部とダレン・ミルズ巡査。次々に出てくる証拠は、すべてホロヴィッツが犯人であることを指している。 どうして??? 誰がその女性評論家を殺害したのか、そしてホロヴィッツのような人畜無害の人間を陥れようとしている人はいったい誰なのか。 ああ、もうこうなったら、助けを求める相手は一人しかいない。 そして再び手を組んだ二人は、48時間という限られた時間の中で真犯人を探すために奔走する。 謎は深まるばかり。 時間は過ぎるばかり。 そして相変わらず秘密主義のホーソーン。 今までの過去の作品に比べて、事件の奇抜さはないものの、非常に読み応えのある話だったと思う。事件を点で捉えている限り、決して真実にはたどり着けない。手繰り寄せる真実の糸は思いのほか長いからだ。 途中ある人の出現によって、ホーソーンの過去がまた一部明らかになる。小説を書く上で彼のことをよく知りたいホロヴィッツと、過去に触れられたくなくて必死にはぐらかすホーソーン。 こちらの謎も益々興味深い。 わたしが今まで読んだ彼のどの小説にも、随所にこの著者本人のミステリーに対する愛が垣間見える。 それがとても好きなんだ。
2投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログ作品名を出すと両作品のネタバレになってしまうので伏せるけど、クリスティーのある1作品といくつかの重要な点がすごく似ていた。 ある一言で「あれ?」と思って、謎解きのシーンでやっぱりあの作品と同じだったとわかった。 でも謎解きのシーンではっきりわかったので、犯人当てには繋がらなかったんだけど(^_^;) そもそもホロヴィッツ作品は毎回犯人探しを全く考えないで読んでいる。 考えても絶対に犯人が当たらないし、犯人当て以外の部分もすごく面白いから。 クリスティーの「ノンシリーズ」みたいに、ホロヴィッツ作品なら多分誰も殺されなくても十分楽しめる。 それだけ登場人物の描き方に魅力がある。 ホロヴィッツは相変わらずポンコツっぷりが楽しいし、犬のラッキーまですごく良い笑 ホーソーンの謎と内面が少しずつ見えてくるのがたまらない。回を重ねるごとにホーソーンの魅力が増していく。 今回も日本の何かが出てきて、日本へのファンサービスみたいで嬉しかった。 ミステリー部分も面白いし、ホロヴィッツのボヤキが笑えて楽しくて読書時間が幸せ。 日常を読書でこんなに楽しくしてもらったら★5以外は付けられない。 9月11日発売の『死はすぐそばに』が楽しみ。 Audibleにて。
93投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログこれだけシリーズ化しても締まりのなくなることがなく,より洗練される.探偵役ホーソーンの秘密主義にも,主人公アンソニーのちょっと自己中心的な性格にも,読者は決して嫌悪感を抱くことなく,英国ミステリィ王道ともいえる舞台に没入し,物語を存分に楽しめる.原文を読めばきっと趣向を凝らした翻訳自体も堪能できることだろう.
0投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログ割と安心して読めるとは言え今回はホロヴィッツが逮捕、しかもかなり不利という状況。 そんな時頼るのは、仲が良いのか悪いのか分からないけどやっぱりホーソーン。 私は鈍すぎるので犯人は今回もわからず。 今回はホーソーンと言う人物について少しだけ知ると言うオマケもあり(探るのは頂けないけども)
8投稿日: 2024.08.30ホーソーンの正体が知りたいか?
ぶっちゃけて言うと、ホーソーンの過去にそれほど興味が持てないんだよな。 そんなに小出しにしてジラしているつもりなのかどうかしらないが、一向に期待感が高まらないので、自宅を漁って守ってきた秘密を探る場面では、ページを飛ばしてやろうかと思うほどだった。 謎めいた名探偵の正体に関心が持てないのには理由がある。 ズバリ「魅力がない」というだけではない。 本シリーズが作中に著者本人が登場するメタ小説であること、そして読者はその成果物を読んでいること、さらに物語にかなり時差がつけられていることが、その理由である。 前作の第3作目『殺しへのライン』では、第1作の『メインテーマは殺人』がようやく上梓された段階で、本作の第4作目ではその1作目の評判が上々だが、いまは別シリーズの『ヨルガオ』を構想中。 次の2・3作目は題名は決まっているが出版されてもいないというのは、さすがにタイムラグをつけすぎではないか。 こうなるとすでに、フィクションのホーソーンの正体などほぼわかった状態の著者が、作中ではその秘密を知ろうと躍起になり、それが少しずつ明らかになっているという体裁をとっていることが際立たってしまう。 盛り上がらなくて当然だろう。 肝心の謎解きも退屈で、関係者への聞き込みのパートはずいぶん古臭い印象を受ける。 このシリーズには共通点があって、犯人がかなりのドジであること、そして動機(やその説明)が少し強引であることが挙げられるが、本作も同様だった。 初期には、何度か語り手である本人が殺されかけるというシーンがあったため、現実と空想の境界に溺れる体験を得ていたのだが、それも本書ではまったくなく、単に作中人物として現実の分身ホロヴィッツを登場させることで、同時代の世事を小説上で批評させようとするためだけに、この体裁がとられたのかと勘ぐりたくなってくる。
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ今までのシリーズで一番集中して読めた気がする。 事件解決までの時間が限られていたからか、自分の読書環境のせいか。 この作家は人物造形がうまいのか、読んでいて登場人物たちの姿が頭に浮かぶ。
0投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ海外小説は登場人物の名前が覚えにくく、確認の度、物語の中から出されてしまうのですが、不思議とこちらの小説はするする覚えられました。 着地はハッピーエンドである事は間違いないと確信していても、絶望と焦りが伝染しました。 ユーモアのセンスもあります。 殺された人物の、他人を最上級に不快にさせる言葉選びは秀逸です。 やはりペンは人の人生を殺せます。 犯人に関してはどうか情状酌量をお願いしたいです。
0投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ安定のシリーズ3作目。没入感はなく読者も主人公の不安な様子をホーソーンと同じくニヤニヤと傍観する距離感がよい。とはいえ事件の真相は予想できずお見事。
0投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログシリーズ6作目。 探偵のホーソーンと作家のホロヴィッツの関係性と言うか解決した事件を本にすることが今作から3冊決定した!ことになってしまう。ていうか物語なのか小説なのかよくわかんなくなって来る。この事件が人1人しか殺さた謎を3日で解き明かす内容で時間経過が早くて判りやすかった。ナイフをひねればってひねってあるタイトルに納得。
11投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんか冗長だけれど、面白かった 物語も半分すぎてから本筋の話が見えてくる トリック?は酷くねじれていて なぜ作者(ホロウィッツ)が罪を擦り付けられたか? も明らかになるけれど タバコの箱の使い方などは、やはり??? シリーズ4作目
1投稿日: 2024.05.17
powered by ブクログ〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ4作目。いま最も刊行が楽しみなシリーズの一つである。 本書の魅力は、何といっても、現実と虚構がごちゃまぜになったメタ性にある。作者のホロヴィッツが探偵ホーソンのワトソン役で登場し、ホロヴィッツの周囲の人物や出来事がことごとく実名で描かれるのである。 お世辞にも良好な関係性を築けているとはいえないホーソンとホロヴィッツだが、今作ではホロヴィッツがホーソンに契約の打ち切りを宣言するところから物語が始まる。しかし、このシリーズでは毎回悲劇に見舞われるホロヴィッツ。今回はなんと殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまうのだ。こうなっては頼れるのは、あの男しかいない。そうホーソンだ。 ミステリのお手本のようなレッドへリングの数々。解決編では何度も「おお、あれはそういう意味だったのか」と思わされた。翻訳も軽快で読みやすい。ますます円熟味を増している本シリーズだが、ホーソンの秘密も小出しにされつつある。まだまだ続刊の予定のようで、今後が楽しみだ。 ちなみに、本作は現実の出来事も織り込んでいるので、私はホロヴィッツのお顔をネットで確認し、脳内で補って読んでいる。架空の人物であるホーソンの顔については、英国の俳優ゲイリー・オールドマンを当てはめているがいかがだろう。
27投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
サクッと読めた。 面白かったが、設定や推理パートは陳腐でこれまでの作品のようなワクワクする面白さはなく、その裁きは死と似たような読後感。 チリアンのように一度過ちを犯した人間が社会復帰するには相当な努力と運が必要なのだと思う。どの国でもこれは重要な課題だなぁ、としみじみ思う。 どうでも良いけど、これも社会派ミステリーと呼ぶのだろうか…
1投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログ王道で楽しく読めた。 劇場に戻り、一つずつ解明されていく場面は、やはり気持ちよく驚かされる! それにしても、こうやって自分を殺人犯とする証拠が次々出てきて反論できなかったら…と思うと怖い。私には"ホーソーン"はいないし笑 ホロヴィッツが紹介してくれる舞台、見たい!
4投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじ 主人公ホロヴィッツは探偵ホーソーンを主人公にした続編を書くことを断る。そして今は脚本を書いた演劇の公演初日を迎えた。しかしそこには劇評家ハリエットがいた。彼女は以前から辛辣で意地悪な劇評を書くことで有名だった。さらに彼女はわざわざ劇団初日公演のパーティーに訪ねてきたのだった。その後の劇場楽屋での打ち上げの際、彼女が書いたこの公演についての批評が送られてくる。それはとても底意地の悪いものであった。そして次の日、ハリエットは短剣で殺される。その短剣はプロデューサーが劇団全員に配り、ホロヴィッツの指紋がついたものだった。 《感想》主人公のホロヴィッツがピンチ。そこを助けに来てくれたのはホーソーン。こまめに手助けしてくれたり、家に泊めてくれたりするのが意外。今回はメインの事件だけでなくホーソーンのプライベートな部分も明らかになった。おそらく実の両親は死亡。これも事件で?養子に引き取られた先の兄が、今のホーソーンのアパートメントの部屋を仲介したみたい。さらに兄の不動産関係の仕事?で探偵業を請け負っている。など。 他の部分では主人公ホロヴィッツまたは作者本人の演劇への熱い思いが十分感じ取れたというか、本書最初の部分はとにかく演劇が大好きだということがずーっと書いてあって、へこたれそうになった。登場人物たちも演劇界の人が多くて、クセの強い人ばかりであった。 事件解決後、多分ホーソーンは彼のミステリー小説続編を要求するだろうと思っていたが、そのやり方は予想外にマイルドなやり方だったので、もしかしたらホーソーンはホロヴィッツに友情を感じているのかもしれないと思う。日本でも人気だから続編はきっと出ると思うので、読むつもり。
5投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第4弾。安定の読みやすさと面白さだった。今回は他でもない、語り手のホロヴィッツが序盤から大ピンチに陥って、ホーソーンの助けが必要になるという、これまでとはちょっと違う展開だった。 このシリーズは実在の場所も多くて楽しい。事件の舞台になるボードヴィル劇場(Vaudeville Theatre)も検索すると出てくるし、ホロヴィッツが犬を連れて散歩するセント・ジョンズ・ガーデン(Saint John’s Gardens)もGoogle Mapで発見! ロンドンに行きたくなるなあ。
12投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ4作目 相変わらず自虐ネタ満載の作品 ついに著者が殺人容疑者に ミステリーとしては、ちょっとパワーダウンかな 良くも悪くも古臭さを感じる展開 容疑者を一堂に会して犯人が明かされますが、後でホーソーンがその意図を・・・ 少年犯罪に関しては国の違いを感じるも、どこの国も課題を抱えているものですね 著者がまた一歩、ホーソーンの謎に迫るのは期待が膨らみます 謝辞までに、虚実が織り交ぜられるとは 後書きによれば、次作は新たな展開になるようですね
7投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ4作目。今回も王道な感じでおもしろかった! アンソニーと同じく、少しずつホーソーンについてわかっていける感じがシリーズ読んでる〜!て嬉しくなる。 毎回気の毒な目に遭うアンソニー。今回はまさかの殺人犯として逮捕される。 ほんと毎回自分をよくこんな可哀想な目に遭わせられるな…笑 そしてポンコツ具合がやばい。ホーソーンの文句ばかりなくせして困った時はホーソーン! そしてホーソーンが嫌がってるのにぐいぐいホーソーンの生い立ちやらを知ろうとする。本人に聞くだけでなく周りにも聞いちゃうしカマもかけちゃう。 口うるさい相棒すぎる。 そういえば後半のファンレターが人違いだった話はなんのフォローもなくただの恥のワンシーンだったな、そんなところは哀れでかわいいアンソニー。 今回の被害者ハリエットはよくこいついままで生きてたな?!てな嫌な奴だった。 グランショー警部も相変わらず鼻持ちならない奴だし… そして最後真犯人に対して特にフォローもなかったのが切なかった…彼はどうしてたらよかったんだろう
6投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ子供の頃にシャーロック・ホームズを読んで育ったので、この現代版シャーロックはいいね。まだまだなぞに包まれてるので今後も楽しみだ。
4投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・あらすじ ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第4弾 ホロヴィッツ作の舞台をこき下ろした評論家が殺害された。数ある証拠はホロヴィッツ関与を示しており逮捕されるのも時間の問題… ホーソーンに依頼し真犯人を見つけ出す! ・感想 相変わらずの2人のやり取りが面白かった! ホロヴィッツのコミカルな場面ではきちんと作者の意図通りに笑ったし、ホロヴィッツの信念というか昨今問題にあげられる事柄へのスタンスが書かれていて興味深かった。 謝辞まで含めての本編なので、そこがまたメタ的にみると面白い。 早く続き読みたいー。
2投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホロヴィッツの念願叶い、自身が脚本を手掛けた「マインドゲーム」がロンドンのヴォードヴィル劇場で公演されることに。 ところが、初日の公演後程なくして絶大なる影響力を誇る劇評家ハリエットの酷評記事を目にすることになる。 関係者達は初公演後の気の高ぶりにより劇場の休憩室で内輪パーティを催していたところだったが、冷水を浴びせられた形になり散会。 そしてお決まりごとかの如く翌日発見されるハリエットの遺体。 第一容疑者は酷評を呼んだ張本人でもあり、記事の中で責任を負う者と名指しされたホロヴィッツ。 凶器はおろか動機、遺留品、監視カメラの映像までもの不利な証拠が揃っており、やや強引にではあるが留置所で一晩明かすはめに。 そこへ現れる救世主、物語冒頭で4作目以降の執筆契約を巡り仲違いしたはずのホーソーン。 相変わらず本心の見えない独特の間合いをもつホーソーンと、終始そわそわ落ち着きのないホロヴィッツのコンビ。 この2人の掛け合いが楽しくて、読み心地抜群。 関係者の一人一人を追っていく過程は意外と直線的ではあるが、明かされる断片的な情報だけでは、ぼんくらな自分では全くもって全貌を構成出来ない。 大団円にて明らかになった一連の「何事も見かけ通りではない」的複雑な結びつきに、なるほどー。 冷静に考えると、偶然に偶然が重なるくらいの結びつきのようにも思えるのだが、まぁいいんです。 そんな突っ込みを入れるのは野暮ってもので、ただただ受け身にその展開とツイストに流されていくのがこのシリーズの楽しみ方。 ちょっとずつ明らかになっていくホーソーンのいわくありげな過去と現在も、この先に向けての良い誘い水。 いゃあ、安定だわ。
50投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。その翌週、ロンドンで脚本を手がけた戯曲の公演が始まる。いきなり酷評する劇評を目にして意気消沈するわたし。ところがその劇評家が殺害されてしまう。凶器はあろうことかわたしの短剣。逮捕されたわたしには分かっていた。自分を救えるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作登場! 事件を追いかける側だったトニーがまさかの容疑者になってしまい拘留されるという事態に。パニックに陥るトニーは、今回も心配してるんだかしていないんだか、相変わらずのホーソーンに振り回される。いいコンビになりつつあるけれど、本当の意味では自己開示しておらず謎に包まれたままのホーソーンには少し焦れったい気持ちも。謎解き自体は最後までわくわくしながら読みました。過去の事件が関連して遡るというのはクリスティをモチーフにしていたりするのかな?
2投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログこのシリーズはもはや、殺人事件の概要よりもホーソンの過去・人物像がどう明かされていくのか、ホロヴィッツの推理と色々ついてなかったり残念なところの描写(笑)が楽しみになってきている。まだシリーズ続く様なので、次の話の展開に期待。
3投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログこのシリーズ、ずっと鉄板に面白い。凄い。 ごく真っ当に、奇抜な手段を使わずにシンプルな謎解きミステリをやっているだけなのに、ぐいぐい読ませるし、驚かされるし、無駄なく洗練されたプロットに感動する。毎回こうなのだから、ブラボーというしかありあません。 今回は探偵役のホロヴィッツが犯人に疑われるという、これもまたミステリの王道なパターンを行くわけですが、どこかふてぶてしいホロヴィッツ氏のキャラクタもあって、悲愴さよりもさてどうこの窮地から逆転していくのかな、というワクワク感のが募りました。ぎくしゃくしているホーソーン氏との「相棒」関係もまた楽しめました。この辺の人間関係のリアリティが良いなと思います。 作中では事件の端緒となる劇評や、実在の事件をネタにして作られた本といった、実際の人物を題材として私益を得ようとする「仕事」に対しての、きっと作者自らの警鐘・問題提起が含まれていて、ただの事件解決物としない苦味があり、とても読み応えがありました。 次作も期待を充分にしつつ待ちたいと思います。
7投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログしまった! シリーズ1作目の「メインテーマは殺人」、2作目の「その裁きは死」を読んだ後、3作目の「殺しへのライン」を吹っ飛ばして、4作目の本作を図書館で借りてしまった。 作中で3作目の内容への言及が多くないことを願いつつ読み始める。結果としてその点はほとんど心配不要であった。 まず、タイトルだが、 1作目→word 2作目→sentence 3作目→line といった感じで、小説(文章)にかかわる言葉を織り込んできたので、今回の 4作目→the twist of a knife はどういう意味?と不思議に思い、辞書を調べたが、特にあてはまる意味はなさそうだが。 作中では、もうネタ切れだというような記述だけど、今回は凶器がナイフでそれに関わる謎という意味で「ひねる」すなわち文章をひねるで掛け言葉になってるのかなぁなんて思ったりしたんですが、これは全くの的外れなんでしょうか。 内容としては、とても面白かった。 特に今回は、ホロビッツ自身に容疑が及び、あのグランショー警部に逮捕されることになり、いつも以上に緊迫感あふれる展開となった。 一時保釈後に、ホロビッツとホーソーンの2人で関係者への聞き込みを続けるが、ホーソーンはいつものごとく、途中では全く解決の糸口をつかんだのかも明らかにしてくれない。 ずっと、ホロビッツのハラハラ感がすごく伝わりどんどん読み進められる。 最後は、なるほどと納得。 最後の謝辞もふくめて、やはりホロビッツはうまい!と感心してしまう。 ホーソーンの秘密も少しづつ明かされろのも興味深い。 このシリーズは、現実と虚構の人物、テレビドラマなどが入り混じっているので、これが妙なリアル感を味わえる。途中、何度も登場する名前、ドラマ、映画の作品名を、ネットでググるのも面白い。 あー、まだあと3作はシリーズ続くのだと嬉しくなった! とりあえず、次回は、飛ばしてしまった「殺しへのライン」を読むとしよう。
23投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024/02/04 読了。 図書館から。 ホーソーンの背景が少し見えた気もするけれど、 まだまだ謎が多いなぁ…。 続きも楽しみ。
1投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ同時並行できない不器用な自分はある試験勉強が終わったので、やっと読書ができるようになり積読してたこれを読みました。 やはりアンソニー・ホロヴィッツの推理小説は安定した面白さだね。 ホーソーンが何者かまた少し見えてきました。 まだまだシリーズは続くようで楽しみです。
35投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ大好きなホーソーン&ホロヴィッツシリーズの4作目。ホロヴィッツが殺人の疑いで逮捕される、という衝撃はあったものの、事件そのものは複雑なものではなく、ホーソーンの捜査の過程はそれなりに楽しめた一方で、真相に意外性を感じなかった(犯人が分かっていた訳ではないけども)のと、真相解明後が少し物足りなく感じたので今回は星3つ。今まで謎の多かったホーソーンのことをまた少し知ることができたのは良かった。まだまだシリーズは続くようなので、次作も楽しみ。
7投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホーソーンシリーズ四作目。相変わらず面白い。 現実と虚構をうまく噛み合わせて読者の興味をぐいぐい引きつつ、過去の殺人とか色々てんこ盛りなのに作中時間は短い。スピード感すごい。 ホロヴィッツがグランショー警部にいじめられてるところとか読んでいてちょっとダレちゃったんだけど、締めはとても良かった。文化盗用や少年犯罪など…現代を生きる作家なんだなぁと妙に実感した。
1投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ安定の面白さ! 間違いないし、多分今後も間違わないシリーズ。 作中のホロヴィッツは若干頼りない奴に描かれているけれど、実際の作家としては実力充分の技巧派だ。 ただ、不謹慎ながら今回の被害者には全くもって100%同情の余地を感じなかった。 大概、冒頭から嫌なヤツって、話が進むにつれて『実は!』みたいに…異なった一面が見られるのが王道だったりするものが、コイツはただただ終始嫌な女のままだった。 一時期、『ワンピース』など人気の漫画を考察した攻略本的なモノが結構出回っていたが、何でも商売になるんだなぁと思うと同時に、他人様が心血注いで作った作品をはたが好き勝手言う事で自分の懐を潤そうなんざ、やってることは寄生虫と変わらないんじゃないかと思った。 本に限らず、今作のように舞台や音楽、絵画など、兎角表現を批評し、それを生業とする者達には、その内容を斟酌したり改竄する必要性は皆無だけれど、そのお陰様で飯が食えるのだと言う敬意はあって然るべきだとも思う。 何せ批判や揶揄なんて簡単で誰にでも出来る割に俯瞰で物を見ている様な神様的錯覚に陥りがちで、けれどもその実、自分は何も生み出してはいないのだから。 とまぁ、ここまで綴って考えたのは、 今これを記している自分も、これでお金を頂くでもなく、あくまで読書感想文ではあるものの、あんまり辛辣に書いていると、いつかナイフをひねられかねない…のでは?
2投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログとうとうホロヴィッツが容疑者に! 自分が容疑者ということで、今までで一番ホーソーンが自分事として推理を本気でしていた気がする。 ただ私の好みの問題だが、今作は最後の犯人明かしの場面以外あまり盛り上がらず、少し退屈だと感じてしまった。 少しずつ少しずつ、ホーソーンの人となりや過去が明かされている途中。 ホーソーンとホロヴィッツの間には確実に信頼関係が生まれている。 次の作品ではどうなるのか楽しみ。
4投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログどちらかというと「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」よりも「アティカス・ピュントシリーズ」の方が好みなのですが、今回は大変楽しめました。 ホロヴィッツの独白・語りがストーリを進めていくのは毎回のことですが、今回は自身が容疑者となり逮捕までされてしまうので、ますます絶好調というか愉快です。書いてる本人も楽しいだろうなあ。 ホロビッツを毎回読み終わるとシェークスピアをちゃんと読んでおかないと、演劇を勉強しなうといけないなと思います。
26投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログホーソーンとホロビッツのコンビ話だが、今回は納得の面白さ。これまでの作品は何となく良く出来すぎていたが(面白かったが、ちょっと切れすぎという感じ)、この作品は謎解きも面白く楽しめた。やはり話がとても上手いのは間違いない。今回はホロビッツ自身が被疑者になるというアイデア勝ちか。
0投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログホロヴィッツ&ホーソーンシリーズ4作目。 今回はホロヴィッツが容疑者になる設定でドキドキ。 グランショー警部の胸糞が過去一悪い。笑
0投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログアンソニー・ホロビッツは毎回裏切らない。 ただ今作は僕の苦手な舞台のことが散りばめられていて、読了に時間がかかってしまった。
12投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ安定の面白さ。 今回はホロヴィッツが殺人の容疑をかけられ、ホーソーンを頼るというもの。 複雑すぎずわかりやすいし、ホロヴィッツが逮捕されるかもしれないという緊迫感もあり面白かった。 義理の兄ローランドと対面したり、謎の男モートンが切り回しているらしい組織など、ホーソーンについても少しずつ明かされてきていて今後の展開も気になる。
0投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ毎度面白さが更新してるの本当にすごい… 解説の三橋氏が詳細に書いてくれているのだがワトソン役をしているのが作者自身で書かれてる経歴や作家としての仁義も事実なのに完全フィクションの探偵役、殺人が調和しているのに毎度詠嘆。。。 随所にイギリスのどこからどこへ向かってとか電車が遅れててとかテムズ川近くの低層マンションの最上階などなど英国の風景が臨場感(ワトソン役が追い詰められ続けて、こちらも前のめりに読んでるのもあるが)を持って伝わって来る。翻訳の人も本当にプロだな…と思う。この間イギリスに旅行したので本当に風景が目に浮かんできた…。本当に素晴らしい翻訳。 今回のワトソンは劇は公演中止、殺人容疑で留置所に拘束、寝ず食わずで調査とシリーズ随一で運がなく、還暦過ぎてるのに心身に全く容赦なくて笑った。作家自身だから問題ないね!(笑)※本の中では還暦近くだったっけな… ともあれ、今回の本はそこまでカササギ殺人事件のような多量の伏線が貼られているわけではないが最後のホーソーンの言葉に自分の中のバイアスを指摘させる…という ハッとするどんでん返しがとても素晴らしい…。控えめに評価しても☆5です。 次の本「close to death」の翻訳も楽しみ…!がんばって英語でも読んでみようかしら…
1投稿日: 2023.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの最新刊。 今回はいつにも増して不運なアンソニー(トニー)が殺人容疑でされる。そこでホーソーンに助けをもとめる。再逮捕までの限られた時間の中真犯人を見つけられるのか?! いつもながらというかいつも通りというか。おもしろかったです。ただこれまではそれなりにひどい目にあって同情もやむなしではあったトニーですが、今回はなんかあんまり同情する気にならなかったな。絶望の誤認逮捕こそ気の毒ではああったけど、なんだかんだ(法を一部犯してまで)助けてくれたホーソーンにもっと感謝してもいいんじゃないかと思ったり。そのわりにホーソーンが隠したいであろうプライベートを、善意で泊めてもらったにもかかわらず、漁ろうとする様はあんまり気持ちのいいものじゃなかったかな。まあシリーズでだんだんとホーソーンの過去を小出しにっていうのがあるからなんだろうけど、もうちょっとやり方ってものがなあ。 今作は「ホーソーンが頭が切れるけどちょっと嫌な奴でトニーが不運ではあるけど気のいい男」みたいな印象が逆転してるように思いました。
0投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログええっ!ホロヴィッツがホーソーンと袂を分かつ?? そんな時にホロヴィッツを襲う悪夢のような事態!! さて どうなっていくのか…… あぁ 面白かった。。
1投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログ今回は劇作家としてのホロヴィッツが殺人犯として逮捕されという出だし.ホーソーンが活躍するのはいつものことだが,少しずつホーソーンの背景がわかってくるのが楽しみだ
0投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログホロヴィッツが書いた脚本による劇を酷評した劇評家が殺され、ホロヴィッツが疑われるハメに。前半では劇団関係の人を中心に描かれ、後半では被害者がそのほかの事案で恨まれていた事実について明らかになる。険悪ムードになっていた友人のホーソーンがなんだかんだ助けになってくれて、仲がいいんだか悪いんだか。とはいえ、ちっちゃな痕跡も推理に組み込む様はさすがだ。
0投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログ今回はアンソニー・ホロヴィッツが逮捕されてしまう! 続きの本を書くことを断ったのに、無実を証明して欲しいとホーソーンに頼むあたりが、ホロヴィッツらしい? 最初はあんまり仲良くなかったのに、結構息があったいいコンビになったなー。 ホーソーンの秘密もこれから徐々に明らかになるのかな、楽しみ。
0投稿日: 2023.12.11
powered by ブクログホロヴィッツとホーソンのシリーズ。とある殺人事件の容疑者にされてしまうホロヴィッツをホーソーンが相変わらずの癖強推理で解決していきます。演劇関係の話題も多く、好きな人にはそこも魅力的かも(自分はそうでもなかったですが)。最後の、ポワロばりの謎解きショーという王道も最高。ホーソーンのプライベートが垣間見れるのも新鮮。
0投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログ今作は序盤からアンソニーが事件の容疑者に! 殺される人の人数は、他の作品に比べると少なくて、一人だけ。 なので、恐らくミステリー好きの方なら、読んでいる途中でだいたい犯人に目星がついちゃうかと。 ただ途中で他の殺人事件風な話がちょこちょこ挟まれているので、飽きずに読めるかと思います。 厚さの割にサクサクと読了でき、ミステリーエンターテイメントという感じで個人的には好きでした!
5投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ非常にテンポよく話が進みます。 これまでのホロビィツのシリーズの中でスピード感があって、1番好きかも。 話が順序よく進んでいくので、ストーリーに乗って読み進められます。 しかし、ホーソーンの過去について、語り手のホロビィツが気になるのはわかるけど、あんまり嗅ぎ回るのは下品だわぁとちょっとツッコミをいれたくなりました。
2投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ#読書記録 2023.11 #ナイフをひねれば #アンソニー・ホロヴィッツ クリスティを彷彿とさせる王道の英国ミステリだったよ(ホーソーン自身も言ってるけど) 本シリーズは全十巻の予定とのことで、それに関する最終章のホーソーンたちのやり取りが楽しい。 #読書好きな人と繋がりたい #ミステリ #読了
0投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ主人公である語り手が殺人容疑で逮捕されるというミステリー愛好家の期待を高める最高の導入部。 しかし、物語が進んでもイマイチ盛り上がってこない。 う〜〜ん。 けれど終盤、犯人を明らかにしたホーソーンの指摘によって作者はハッキリと犯人に至るヒントを確かに書き記していた。 漫然と流し読みしてたら気づかない伏線の数々。 今回も心地よく驚かされました! まだまだシリーズは続いていくみたいなので続刊も楽しみに待ってます!
0投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログ手を出す時が来たか!ホロブィッツシリーズは今の所全部読んでいます。新作が出るのがたのしみでしたが、前作が自分の中では今一つで気乗りしませんでした。読み始めるとホーソーンと何やら仲違いしてるし。殺人犯に仕立てられるし。なにやら面白そう。ホーソーンの過去も段々分かる箇所も出てきて。また晋作が待ち遠しくなってしまいました。
0投稿日: 2023.11.24
powered by ブクログとうとう容疑者になってしまった! 巻き込まれ型ここに極まれりの トニーです( ̄▽ ̄) ホーソーンとコンビ解消宣言をして 書いた戯曲の上演に熱を入れていたトニー。 ところがその劇を酷評した劇評家が殺され 凶器もトニーの所有物だったことから 警察に逮捕されてしまう。 こうなったら頼れるのはやっぱり…。 やれやれ。このワトソン君は(笑) 助けてドラえもん状態ですよ。 ホーソーンもまんざらじゃないから 結構、踏み込んで捜査してくれるけど だからといって犯人リストから 彼を外すわけでもない(という態度) 謎解きの方は、伏線探して読み返したくなる 王道な感じのフーダニットでした。
0投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログ今作は、なんとなくコミカルな要素が多かったような。 ホロヴィッツの気のよさがことごとくアダとなる感じが面白く、何度もクスッとしてしまいました。 なかなかにアクの強い被害者だけに、関係者みんなが容疑者になりえるほどの嫌悪感を持ってるという…ある意味ホラー。
2投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログアンソニー・ホロヴィッツ。ホーソーンシリーズ。餡ーの戯曲を酷評した劇評家が自宅で殺された。凶器は昨晩に送られた自分の短剣。アリバイもなく逮捕される寸前でホーソーンに助けられた。身の潔白を証明するため、犯人探しを始める。 容疑者一人ずつ話しを聞き、組み合わせるクリスティを思わせるお手本のようなフーダニット。目新しいトリックや展開はないが最後まで丁寧に書かれたとても僕好みの一冊でした
0投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ今度こそは犯人を当てたい!と慎重に読み進めたつもりだったのに、に全然的だめでトホホです。ホーソーンが少しづつ可愛やつに見えてきました。
0投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログすでにサラサラサラ〜ッとお茶漬けのように流し込める軽さ爽やかさ。今回は「わたし」が殺人容疑者として拘束されたりするのだが、劇場が舞台だけあって、いつもの映画に加え芝居の蘊蓄やトリビアも豊富でニヤリ。楽しいのう。
0投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったです。被害者の劇評家は嫌な人だったので殺されても可哀想とは思えなかったし、むしろ人生を狂わされた加害者の方が気の毒に思えた。
0投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの第四弾。今回はなんと作者のホロヴィッツさん(=わたし)が逮捕されてしまう。(ホロヴィッツの戯曲を酷評した劇評家の殺人容疑で。) で、ホロヴィッツさん、留置場に勾留されるわけですが、その描写にリアリティがあって、「…ホロヴィッツさん、本当に逮捕されていたでしょう?!」と感じてしまうくらい。(もちろん、リサーチが細部まで徹底されていたのでしょう。) そこで、ホーソーンの出番となるわけですが、社会問題も絡みつつも、テンポよく物語は進み、最後の解決編は「名探偵ポワロみたい〜」と思っていたら…まさに、作者(、いや、この場合はホーソーンか)の手のひらで踊らされた私でした。 少し残念だったのは、途中でホロヴィッツさんがホーソーンの謎に迫るシーンがあり、それはもちろん興味深く、シリーズを読み解く上では大事なシーンでもあることは承知していますが、そのシーンが挟まれることで、本筋の謎解きが一休みという感じになってしまって、その部分だけは少し物語の流れが悪くなっているかな、という気がしました。 とはいえ、今回も楽しませていただきました。シリーズはまだまだ続くようなので、今後も楽しみです!
3投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログ今回は舞台劇の役者をはじめ演出家、その「マインド・ゲーム」を書いた脚本家のアンソニ・ホロヴィッツがなんと毒舌家の劇評家のハリエットの殺害容疑で逮捕されてしまうという窮地に。 もちろん救ったのは元刑事で今は私立探偵のホーソーンだけどね。 凶器から髪の毛のDNAからパーカーに着いた桜の花びらからその家に向かって歩く姿も防犯カメラに映っていたし。 すべて証拠はアンソニーをさし示すものだったけど、みんなに嫌われていて(夫と娘にも)全員が容疑者で最後まで犯人が誰のなか見当もつかなかった。 話しは過去に遡り、寄宿学校の嫌われ教師が殺害された罪を主犯格として負わされた気の毒な少年が名前を変えて今は役者になっていたチリアンが犯人だったとはね。 その罪をアンソニーに被せようとしたのはちょっとしたミスでほんとは”あいつを殺したい”と酷評された記事を読んで言ったジョーダンに被せようとしてたってこともあとでわかった。 この小説の面白いとこはこの本編のミステリーとは別に謎の男、ホーソーンの謎も少しづつ明らかになっていくとこ。 今回は一緒には暮らしていないけど妻と息子がいて息子をとりわけ可愛がっていそうなこと、少年の頃に両親が亡くなり 養子として育てられたこと、そこの血の繋がらない兄ローランドの謎の組織の手伝いをしていること。ローランドからは”ダニエル”と呼ばれてること。モートンという名前の上司?がいること。などが判明。 次回作も楽しみ〜。
0投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログ〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズで、毎度のこと酷い目にあっているホロヴィッツ。今回は殺人容疑で逮捕であります。“自分”をここまで酷い扱いで書ける作者ホロヴィッツの神経がある意味凄い。――勿論、ミステリとしても凄い。状況証拠からは、何処をどう見てもホロヴィッツが犯人としか思えない絶望的な状況にも関わらず、僅かな手掛かりから真実をあぶり出すホーソーンの名推理。今回は、舞台劇(『マインドゲーム』は、実際にホロヴィッツが書いて上演されたこともあるそう。全く、虚構と現実の区別が付け難い!)が重要な要素だが、最後には「名探偵、皆を集めてさてと言い」よろしく舞台の上で関係者を集めて謎解き! ――-なんて、ベタなことをやっているようで、事件の背景には、非常に現代的な問題も関わっているなど、作り込みがどこまでも細かい! いや、本当に今を生きてこの人のミステリを読めるなんて幸せだ、と思った。
3投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホロヴィッツが容疑者に!?がメイン、ロジックはあっさりめ ホーソーンは家に入れてくれたり少しずつわかってきて良い
1投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回はホラー・コメディの脚本を手掛け、その舞台初日の酷評を原因とした殺人事件が起き、その容疑者としてホロヴィッツが逮捕、という幕開け。 劇場型という形式とも思われるが、ホーソーンにまたしても振り回されながらの謎解きにページを捲る手が止まらない。 悲しい犯人、同情すべき過去という納得の着地点で、ホロヴィッツの無罪は得たものだったけれど。
8投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ前作から引きずる不信のためかホーソーンとの契約を終了する事を告げて彼の元を去ったホロヴィッツ。しかし翌週、自分の戯曲を初日に酷評した劇評家が刺殺され、凶器に指紋がついている等の証拠が出てきて逮捕されてしまう。しかも逮捕したのは因縁のある警官達。この危機を覆せるのはホーソーンの能力だけ!という事で前言撤回して助けを求めるホロヴィッツが身も蓋もなくていい。しかしホロヴィッツ逮捕の過程、私怨入ってないか?証拠安直過ぎないか?48時間という期限がある中相変わらず淡々と聞き込みをしていき、解決編で舞台に容疑者を集めてさてといい、の構成が王道で楽しい。今回は見落とした悔しいポイントもあったし。前作揺らぎがあるように思えた骨組みがまたしっかり組まれていたのは嬉しい限り。そしてホーソーンの私的な謎も少しずつ明らかになってきてどう着地するのか気になる。
26投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログうひゃ~、こりゃすごいわ! まさしく至極の一品 またまた年末の各種ミステリーランキングを席巻すること間違いなしです 本格推理モノとしての作りが完璧なのは言うまでもないんですが、その辺りも含めた程よい「ベタ感」が気持ちいいんですよね 安心感が半端ないんです ミステリとしては予想外の展開なんですが、小説としては予想通りの展開なんですよ 伝わるかな もう最初から最後までセオリー通りに進んでるのに、「驚き」がこれでもかってくらい襲い掛かかってくる なんでこんなことが出来るんだろう そしてこのシリーズの最大の面白味はホロヴィッツ本人の間抜けっぷりなんですが、ここも磨きをかけてきてほんと凄い もうちょっとイラッとするくらい間抜け 小説家なんて自尊心高いと思うんでよくもまぁ自分をこんなに貶められると感心しちゃいます またこれは絶対に確信犯だと思うんですが、ホロヴィッツのホーソーン評ってかなりネジ曲がってるんですよね もちろんホーソーン側にも問題あると思うんですが、読者はとっくに気付いてるんですよ なんなら認めようとしないだけでほんとはホロヴィッツも分かってるんですよ ホーソーン…友だち想いのめっちゃいい奴
74投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わたしの中ではこれまでいまいちコンビ萌えが感じられず、ピンと来なかったホーソーンとホロヴィッツのシリーズ。 今作はいかに? 思いがけず殺人事件の被疑者の汚名を着せられたホロヴィッツを全力でサポートし、犯人を探し出そうと躍起になるホーソーン…は、今回ももちろん登場しない。 相変わらず飄々と、時に図々しく、秘密主義で、しかし確実に真実へと辿り着く、クールな男、それがホーソーン。 数人の容疑者たちの元へそれぞれ訪れ話を聞く手法は、 「さあ、君ならどう考える?」と、読者のわたしたちにも平等に推理を働かせる機会を与えてくれていてワクワクした。 殺人の証拠が明らかにホロヴィッツに向いていること、 過去の事件が絡んでいること、などからミスリードを誘い、今回も見事に騙された気分だ。 最後の種明かしを舞台上で行うのも、なんだか王道のミステリー小説らしくて良かった。 ラストの犯人が明かされる場面は 少し切なく悲しい気持ちになる。
21投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログミステリの面白さをこれでもかと突きつけられる快感。実はシリーズの先行作を読んでいないのなんて、関係なしの圧倒的な面白さ。 後半どこに連れていくのだろうといぶかしる先の到達点。このための道だったのかと膝を打つ悦び。
1投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログシリーズの中で1番好きかもしれない! フィクションとノンフィクションが巧妙に混ざりあっていて惹き込まれる。 伏線回収が鮮やか。最高のフーダニット。 次回作も楽しみ!
1投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログ自分を酷評したライターが殺害され逮捕されたホロヴィッツがホーソーンに助けを求める。 残された時間が少ない中、捜査を進める2人に殺された劇評家が至るところで恨みを買っていたことが分かる、、、 今回に関していえば、ホーソーンはひねくれてはおらず、かなりいい人。逆にホロヴィッツの方が容疑者であるためか、かなり卑屈になっている印象。 相変わらず、面白いシリーズ。
6投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログKindleで読了。どこでても読みやすい。キャラもお馴染み、ホーソーンいいやつじゃん。伏線も気持ち良い。次回作、シリーズも楽しみですね。
2投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
待ちに待ってたホーソーンシリーズの新刊⸜(*˙꒳˙*)⸝ 毎回散々な目にあってきたホロヴィッツですが今度は無実の罪で逮捕されてしまうかもという危機に見舞われます。 劇評家ハリエットが刺殺されているのが見つかり、そのナイフにはホロヴィッツの指紋が付いていて。。次々と不利な証拠が見つかり逮捕までの猶予は48時間。 再びタッグを組んだホーソーンと共に無実を証明するために真犯人を探し始めます。 今作の犯人はなんだか可哀想に思えてしまったなぁ。道を踏み外してしまうのはほんのちょっとのきっかけからだったりするのだなと。 それにしてもハリエットは酷い女性だわ。。(´Д`)
5投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログホーソンのシリーズ。今までとは違い、2人の掛け合い漫才の様なやり取りが面白い。ミステリーとしての内容も伏線回収もとても良く出来ていて、シリーズの中では1番好きかも。次回作も楽しみ。
10投稿日: 2023.10.03
powered by ブクログホーソーン・ホロヴィッツシリーズ4作目。3作の執筆でコンビ解消を宣言したホロヴィッツだが、殺人容疑で逮捕される絶体絶命のピンチに。頼れるのはあの男しかいない!容疑者は限定されるが、時間は限られている。果たしてホーソーンは解決してくれるのか? これまで以上にスピード感があり、一気に読めました。
4投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだかんだ力になってあげるホーソーンが愛おしい! シリーズの中でもホロヴィッツ本人が語り手という醍醐味を存分に発揮しているのでは? 最後"小説のような"謎解きを披露するホーソーンにニヤニヤ。
2投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログこれまでのシリーズの中でも特に、読んでいる過程が楽しかった。なんだかんだ、アンソニーの力になってあげるホーソーンが好き。バックステージものかと喜んでいたら、ミステリ王道の英国の田舎町まで登場して益々引き込まれた。 シリーズものをリアルタイムで追える幸せ。 学生時代のハリーポッター以来かも。
5投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ今回も良すぎたよね〜! 毎回進化進化だよね(σ•̀ᴗ•́)σ笑 伏線すごいし〜 そんなの分からんって〜ヾ(=д= ;) 参りました/(;-_-)でした笑 ホーソーンの過去が 少しづつ分かってきて 次回が待ちきれない!
3投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログホーソーンシリーズの第4作。劇場には“怪人”が潜む。キャラクタの人物造形をつかったミスリードが巧み。ミステリを読むよろこび。物語の入れ子構造がうまい。 児童文学出身の著者が物語の力を信じてくれていることも、すごくすきだ。 「物語というのは、そもそも共有するものだろう。そのために物語が存在している、と言ったっていい。それぞれ別の立場にあるわれわれをつないでくれるのが、まさに物語なんだ。そんなふうにして、われわれはお互いを理解しようとする。その理解こそが、わたしの仕事のいちばん大事な部分なんだよ」(p.263)
1投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログシリーズ4作目。 今作はホロヴィッツが脚本を務めた舞台の打ち上げを荒らし、舞台を批評で酷評した人物が殺された。 そしてその容疑者となったのが、ホロヴィッツであり警察に追われることとなる。 少しの時間の猶予を与えられた2人は事件を調査し、過去の出来事などから少しずつ犯人に近づいていく。 解決の場面では小説にするために劇場で犯人を名指しするという意味のある描写にしててカッコよかった。 このシリーズの中で個人的には1番好みかもしれない作品。 ホーソーンの過去が少しずつ明かされていくのもすごく楽しみ!
1投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログいつもの名(迷)コンビの推理だけでなく、タイムリミットというオマケまでついていて、ハラハラドキドキ。
1投稿日: 2023.09.26
