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よだかの片想い
よだかの片想い
島本理生/集英社
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総合評価

103件)
3.9
28
40
27
3
0
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    初めて読む著者の作品。生まれつき顔にあざがある24歳の女性が主人公である。 恋愛を通して、自分の中で大切にしているものや強さが際立っていく過程が描かれている。 外見よりも内面に深く向き合うことを感じさせる小説だった。 一方で、最近目にした、整形によって人生が前向きになった人々のインタビューに妙に納得したことも思い出した。 外見が内面に与える影響について、深く考えさせられる。

    0
    投稿日: 2026.01.31
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    「僕が、アイコさんを幸せにしてあげることはできないと思う」 こんなことをはっきり言う男の人とは付き合ってはいけない。自分が辛くなるだけだから。 俯瞰で考えたら飛坂さんはやめておいた方がいいと思うけれど、アイコは飛坂さんのことが好きで好きで見返りを求めていなかったから、これが恋というものだね。 恋愛以外もたくさん考えさせられた。 コンプレックスとの向き合い方とか、みんなが呼んでいたとしても容姿を揶揄するあだ名で呼ばないとか。 アイコのことを大事に思っているお母さんも良かった。 手元に置いておきたい本にまた出会えた。

    11
    投稿日: 2025.12.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっと飛坂に振り回されながらもコンプレックスを乗り越えていくのかと思ったら、意外と純愛だった。 アイコはちゃんと最初から強かった。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    コンプレックスを指摘される不愉快さ、それを庇われる気持ち悪さ、人の善意の裏を勘ぐってしまう自分への落胆、本当は「普通」が欲しいのに、手に入らなかったら辛いから、そんなんいりませんけど、と虚勢を張る虚しさ。 そんな、薄暗く頑なな感情を抱えた主人公アイコの時間を、私も一緒に駆け抜けた感じ。目まぐるしいといえば目まぐるしい、良く言えばスピード感のあるストーリーだった。 まあ、二十年間自信を持てず、異性にも世間にも壁作って生きてきた割に、ポッと出の男(飛坂)と急激に距離感詰め過ぎじゃないか?ありえんやろ…という気はするんだけども。それ以外のところは、アイコが感じた理不尽も悔しさも伝わらないもどかしさも、面白いくらい、ストン、ストン、とハマって不思議な感じ。私が書いたんか?ってくらい。 ヨダカのように高潔過ぎるところがあったアイコが、弱さ含めてさらけ出せるようになって、これから(もちろん嫌なことはあるだろうけど)今までとは違った幸せを経験するんだろうな、と思えるラストも良かったです。

    2
    投稿日: 2025.09.16
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    終始アイコの気持ちに共感しっぱなしだった。 私も恋人との気持ちの差に少し悩んでいたから、アイコの「今日だけは自分を優先してほしかった」って気持ちがよく分かった。それでも、最後の飛坂さんの挨拶を聞いて、2人でいた時間はお互いにとって意味があったんだなと思えて心から嬉しかった。 ミュウ先輩が大やけどを負ってしまって「自分に余裕がないから相手に優しくできないし相手と向き合えない」と言って確かにと思った。それでも分かってほしい気持ちはあるから弱ってる時ってきつい。 大好きな作品が増えて嬉しい夜だった。

    7
    投稿日: 2025.07.29
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    顔にあざがあるあいこ そのため自分に自信がなくて人に対していつも少しどこか距離感があるように最初から感じていた そんな彼女が恋をして成長し自分を見つめる そんな彼女を真横で見ていてとても幸せだと感じた

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    生まれつき顔にアザがある大学院生のアイコと、映画監督の飛坂さん。 アザのせいで恋愛や遊びとは距離をとって生きていたけれど、まっすぐで世間ずれしていないアイコがまぶしい。 ”今日だけは仕事を放り出して私を優先して。 一度きりでいいから、一番にしてくれたら、あとはもうずっと待つから。 一生だって待ち続けるから。 そんな本音を、前に進むために呑み込んで、私は壁に額を押し付けて、声を殺して泣いた。”(p230) 今日会わないともうダメになってしまう、そんな約束の日に遅れないためにシャワー室のガラス窓を叩き割ってまで駆けつけようとしたアイコと、仕事の予定が入ったから、と断りを入れてくる飛坂さん。 過去の恋人飛坂さんに対しても、次の恋人になるかどうかはまだわからない原田くんに対してもフラットなアイコのことを、やっぱりいいなと思う。 ”あなたを好きになって本当に良かった。”

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    (2022年9月読了) 顔に大きなアザがある大学院生・アイコと映画監督の飛坂さん。きっと交わるはずのなかった2人でわ違う世界に生きているけどアイコのことを守りたいと真剣に思っていた飛坂さんが素敵だった。 そんな飛坂さんに恋をして、そして離れることにしたアイコも強くて美しかった。アザがあるから、そのアザに対する反応を見て自分にとって良い人を見分けられるのはいいなぁと思ったり。 自然とアイコに感情移入して、喪失感はあったけどスッキリした感じもあって、不思議だった。 買ったのは高2かな、でも今(大学2年)読んで正解だった。 解説で、島本理生の本に出てくる女の子たちはみんな強くなっていくって書いてあって、さらにジャンル分けもされていたから今後参考になりそう。楽しみ。 以下、2025年3月現在の追記なんだけど、飛坂さんそんなにいいやつだったっけ、と思った。アイコのこと不安にさせてばかりだったような気がするというか、アイコが傷つくところだけが記憶に残っている。

    0
    投稿日: 2025.03.25
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    2025/03/02 よだかというのは主人公の名前じゃなくて、この本の話の中で触れられる宮沢賢治の小説のよだかから取られたもの。 主人公のアイコは顔に大きな青あざを抱えて生きてた。周りからも傷つけられたり、心無い態度を取られたりしたことが重なって人並みの生活にもすごい憧れていると同時にそんなに簡単には人を信用できないと思って生きていた。 大学院まで進学した彼女が、ふとしたことから知り合った年上の映画監督の人に恋をするお話しである。 自分の芯があるとか、人として強いとかそんな表現が出てくるのですが、それって本当にそうなんだろうか、具体的にどいうことなんだろうかということを考えられる小説だと思います。 もちろん主人公や出てくる人たちが織りなす人間模様や恋模様も読んでいてとても面白いです。

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    好きという今の状態は素晴らしいものだけど、本当に好きだったという過去の状態がとても美しく感じる物語だった。 生きていく中では、関係を持ち続ける人よりも過ぎ去っていく人の方が圧倒的に多い。でも過ぎ去っていく人の中には自分にかけがえのない経験や価値観、学びや愛を与えてくれる人がいる。 そんな、過去だけど圧倒的な事実、自分を支えてくれる思い出を大切に日々を生きていきたい。

    1
    投稿日: 2025.02.07
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    生まれつき顔にアザがある24歳の大学院生アイコの初恋の話。 自分のコンプレックスと向き合いながら、まっすぐ飛坂のことを想い、様々な感情に心を揺さぶられる。 人は誰しもコンプレックスを抱えて生きている。 コンプレックスをもつ自分を受け入れ、愛し、そんな自分をまるごと大切にしてくれる人に出会う。そういうのをすてきな恋というんだろうなと思った。 アイコのまっすぐな気持ちがまぶしい。 島本さんは性描写が細かいイメージがあったけど、この作品は控えめなので、高校生くらいにも読んでほしい。

    21
    投稿日: 2025.01.12
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    隠さない自分を世界に認めさせたい、と勇気を持つこと。 そのためにはしっかりと受け止めてくれる誰かが必要。 誰かのそんな誰かになれるといい。

    40
    投稿日: 2025.01.04
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    主人公がコンプレックスから恋愛に億劫になってしまう、って話 主人公が自分に似てる話に自分を重ねて読む派なんだけど、コンプレックスに対する向き合い方が私と真逆で逆に読み終わったあと悲しくなってしまった。

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    「アイコという身に余る名前がずっとずっとわずらわしくて辛かった。そんな孤独をあっけなく消し去ってくれる。この人の隣にいることができて、それだけで私は十分すぎるほど幸せだと思った。」 飛坂さんと出会ったことで、 自分のありのままを愛してほしいと思えるようになり、 コンプレックスを治療して治そうとする世間の考え方がある中でありのままの自分でいいと決断することができた アイコが真っ直ぐに想いを伝えるの対して 相手が傷つくと分かっていながら傷つく言葉を吐いてしまう飛坂さんとのやりとりがとても苦しかったです。 それでもアイコのあざのことを、映画で〝夜空〟として表現したのは遅いけれど彼なりの愛の表現の仕方なのだと感じました。 人それぞれにコンプレックスを持っていて それと戦いながら自分を愛さなければならない私たちは〝強い〟という言葉でしか表現できないのはもどかしいけれどそれが魅力であり強さなのだなと思いました。

    10
    投稿日: 2024.11.22
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    この本を読んでいると 宇多田ヒカルさんのOne last kissの歌詞 誰かを求めることは、すなわち傷つくことだった が頭からはなれなかった 誰かを好きになって、その人の一番になれなくて そしてすきだけど冷めていく この流れが秀逸! 恋愛をいいなって思わせてくれる一冊

    8
    投稿日: 2024.11.22
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    顔にアザがあるアイコ、彼女の強さ素直さが表紙を飾った写真の目力から伝わる。 p6男子がアイコのアザのことを琵琶湖の形と言ったことに先生が「なんてひどいこと言うんだ」と教壇を拳で叩いて注意した。 ひどいこと? ...アイコの頭を何度も繰り返し出てくる ひどいこと? P8「私はなにも可哀想なんかじゃないのに」「生まれつきのものを可哀想だと言うのなら、私は一生否定されることになってしまう。」 初っ端から心奪われる、男子生徒を注意した先生の言葉に驚く様子や自分は可哀想じゃない!と怒るアイコ。本人にとっては生まれた時から変わらない普通な事なんだ。 大学院に進学する事を決めたアイコ、まりえの紹介で雑誌の表紙になり、映画監督飛坂と知り合う。 アイコもアザの事で物心ついた時から親に心配かけないよう色んな事を我慢して殻に閉じ込めてきた、又飛坂も有名人の父親を持ち孤独な幼少時代を送ってきた、そんな二人の微妙な関係が、助け合いながらうまく行ってほしいなと期待しながら読了。飛坂の愛情表現とアイコの求める愛情のチョットしたズレが歯痒い。

    17
    投稿日: 2024.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    顔にあざのあるアイコのお話。やはり体にあざがあったりすると、あまり同い年の人よりも大人の人のほうが受け入れてくれるのだろうか。それとも映画監督という特殊な職業だから、普通の人とは違う価値観で受け入れられるのだろうか。 あざがある=欠点となって苦しむアイコをかわいそうだと思ったけれど、同情はそれはそれでよくないのかもしれない。家族を大切にしているアイコのことは本当にいいなって思いました。原田君との今後は恋愛に結びつくのかわからないけれど、飛坂さんよりも等身大のアイコを受け入れてくれそうな感じがしました。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    生まれた時から顔にアザがあるアイコ。 そんな彼女の初恋の話。 私もコンプレックがあるのでアイコちゃんにすごく感情移入してしまった。 コンプレックスがあるからこそ強くいようとする気持ちも、本当は弱いと自分でわかっている気持ちも。 痛々しいほどの恋愛も、過去の自分追体験しているようで胸が痛かった。 それ程、恋愛における感情の描写がすごかった。 アザを消そうか迷うアイコちゃんの気持ちもわかる気がする。 そのコンプレックスも含めてが今までの自分で、それがなくなった自分はもはや自分じゃない気がする。

    1
    投稿日: 2024.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    顔にアザがある大学院生リケジョの話 アザがあることで出会えた色んな人の温もりがいいねって本だった 自分のコンプレックスを他人にさらけ出して隠さないというプライドは持っていても相手からそれを気にしているそぶりを見せられると悲しいっていう矛盾を抱えた話 主人公が自分とは真逆の人間で面白い でも正直羨ましい!!!!顔にアザがあったら近付いてくる人は減って悲しいかもしれないけど近付いて来てくれた人はもう分かってるもんね!! 私は自分の中に抱えてるバカデカ秘密ってかクソデカコンプみたいなものが第三,四部くらいまであるから正直近付いて来てくれた人がいつこの人は自分から離れてくんだろうってどこか最初から諦めた気持ちで見ちゃってるわ!! 主人公が羨ましい 読書でリフレッシュのつもりがもっと気分沈んじゃった!!! 今読まない方が良かった!終わり!!!!!!!

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先に映画を見た時、コンプレックスはそれを通して自分に大切な人と出会うことができるものでもあるという感想を持ちました。 原作である本書を読むと、アイコがメイクをして原田くんとデートに行くシーンに、自分と一緒にいる人がどう見られるかを気遣う描写があります。その後、原田くんはサラッと受け入れてくれ、映画と同じ気持ちになった一方で、受け入れて欲しいと傲慢に思うのは違うことに気づかされました。また、たまに、ちょっとはコンプレックスは隠してもいいのかもしれません。世間からの目ではなく、相手と自分との間にある距離。その機微を感じながら、自分を開いていけるようになるといいなと思いました。自分のコンプレックスも自分、アイコのように強くなりたい。 アイコを庇う飛坂さん、学会の夜の教授の言葉も大切に留めておきたいです。

    0
    投稿日: 2024.06.03
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    「人間なんだから、強いところもあれば弱いところもある」……「あなたが思っているほど、多くの人は深刻にも真剣にも生きていないんだから」……の言葉に惹かれました。 たまには真剣に物事に向き合い自分の強みと弱みを味わい生を感じていかないとな〜 読んで楽しかったですよ。 ぜひ〜

    13
    投稿日: 2024.03.04
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    顔にアザのある大学院生のアイコが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙に出たのを機に、初恋と失恋を経験する。 子どもの頃から、アザのことで嫌な思いも、逆に周囲の愛情や本物の友情を感じることもあったアイコ。そのあたりの機微も描かれていて、アイコは幸せだなと思うと同時に色々考えさせられた。 アイコは本の映画化に向け、その監督の飛坂と対談をし、恋をする。 「気まぐれだし、思ったようにしか動けないから。付き合うと大変だし、苦労するよ?」と言われて、「大丈夫、私、頑丈ですから」と付き合い始めるが、最後は、「約束は守ってほしいし、私と会うことを一番楽しみにしていてほしい。相手にもこちらが想うのと同じくらい、好きになってほしい。付き合っているのに片想いみたいな状態じゃなくて。」と感じ、別れることを決める。 この切ない気持ち、共感しかない。 一歩前に進んだアイコに、研究室の後輩、原田くんとの明るい未来が待っていそうな予感に満ちた終わり方がよかった。

    35
    投稿日: 2024.02.29
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    良くも悪くもコンプレックスとかって、他人に気付かされるものなんだなと思った。 この本に出てくる女性は、生まれつき顔にアザがあり授業中に同級生からそのアザをみて、琵琶湖そっくりだと言われる。それを聞いた先生が、何でひどいことを言うんだと怒りみんな謝る。彼女にとってそれまで何とも思ってなかったアザが、これは恥ずかしいものなんだと認識してしまうことが、女性が生きづらくなる発端となった。 それから男性に恋をして、他人の気持ち、行動などの機微や心情を考えれるようになっていく。 自分では気にしていなかったことが、他人からすると気にすべきことって確かにけっこうあるな、みんな何かしら経験してきたんじゃないかと思った。生きていくうえでこれはどうしようもないけど、気にしない人間になりたい。

    6
    投稿日: 2024.01.08
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    新年一発目は島本理生の恋愛ものが読みたいと思い読みました。歳上の男性との片想いという構図は『ナラタージュ』と似ていて、今回も飛坂の「一緒にいるっていうのは、相手を肯定しながら同じ場所にいることなんだからさ。それは立派な理由だし責任だ。」という台詞にグッときました。ただ良くも悪くもいつもよりアッサリ読めてしまいました。私の感受性が老いてきた?

    0
    投稿日: 2024.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薄い本ですぐ読めた、 宮沢賢治のよだかの星から来てる本、大人になってからだとよだかの星も受け取り方が違う 自分が擦り減る人付き合いは、頑丈でも、周りの人にはして欲しくないし、したくない 顔のあざは極端だけど、触れて良いのかわからなくて、結局何も言えなくってもやもやすることある、距離感って難しい 肩書きとか結果に拘って、それが無くなったら空っぽだなあと思ってずっと走ってる感じもする、フィルターがあるから見えるものもあれば、ないから見えるものもあって難しい

    0
    投稿日: 2023.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    顔に大きなアザのある女の子が主人公で、不器用なようで芯が強くて、でも弱くて、私もアイコちゃんといろんな感情を一緒に経験した気持ちになった。初恋の心震えるあの感じ、なんで恋ってこんなに始まりは素敵なのに終わりは苦しいんだろうって思った。 そして、どうして島本理生さんの書く男の人ってこんなに好きになっちゃうんだろう。しかも幸せになれないってわかってるんだけど好きにならずにいられないタイプの…笑。何回も、飛坂さんと上手くいきますようにって願ったけど結ばれなかった。アイコちゃんが恋愛経験者だったら、もしくはあの「付き合ってるのに片思い」状態を我慢すれば一緒にいられたかもしれない。でも、あそこで大好きだけど許せないって譲らなかったのもアイコちゃんらしいし、だからこそ対比で原田くんとは一緒に幸せにやっていけるような予感がするんだよな。飛坂さんとのハッピーエンドがよかったけど、そうならないからこそのこの作品の良さなのかなぁとか。

    0
    投稿日: 2023.11.08
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    好きって気持ちがどれだけ素敵でどれだけ危うくて、誰かを思ってる女の子って本当に可愛いし強いの。 ここまでまっすぐな恋愛私できてきたかな。 もっと感情に素直になりたい、伝えたい気持ちは相手に伝えないまま終わるなんて嫌だ。 でも逆に、本当に好きだからこそ一緒にいないって言う選択肢もあるんだとも思った。 自分が大好きで大好きでも 相手にとっては遊びの1人で大事にしてもらえないくらいなら離れるべきなんだ。 本当の好きってそういうことだ、好きな人は自分の中で永遠にかけがけのない存在であってほしいから。 主人公のその気持ちには切ないけれど共感はできた。 友達のまりえが言った、「言葉にしないのはお互い大人だと思ってたけど、関係ないね。八十歳になったって、好きだったら好きって言うし、付き合おうってはっきり言いたくなるもんだよね」 って言葉がなんだかすごく刺さった。 アイコがハッとしたように私もハッとした。肝心な言葉を言ってこなかったり伝えてこないことはつまりそう言うことなんだと思う。 それは、それだけは何歳になっても変わることのない事実なのかもしれない。 本の解説もいつもしっかり読むんだけど、(そこ読むとなるほどそうだったのかってなること多いからおすすめ) 今回はそこに核心につく言葉があったから載せてお く。 本当にこの本は片想いしてる全ての女の子に読んでほしい。 この紛れもない事実を、とても温かくそして前向きに教えてくれる本だから。 “アイコは自分のことを「頑丈ですから」と言った。 でも、自分を犠牲にして相手に合わせることを「頑丈」とは言わない。それは弱さゆえに相手にすがっているだけなのだ。 アイコの決意は、もう自分を犠牲にしないという思いの表れ。 きっと相手よりも自分の方が一千倍も一万倍も辛かったに違いない。でもそこでようやく真の意味で自 分を愛せるようになったのではないか。 たとえ振り回されても、愛する相手に尽くせることが幸せ、と言う恋愛の形もあるだろう。 でもやはり、個人としては「あなたをないがしろにするような相手とはつきあうな」と言いたい。人間同土、完璧に対等な関係を築くのは難しいし、もちろん、どちらかが妥協したり歩み寄ったりすることだって必要だ。でも常に自分の気持ちをすり減らして、疲弊してしまうような恋愛は私だったら人切な人たちにしてほくない。”

    1
    投稿日: 2023.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    飛坂さんに惹かれる気持ちは共感できた。 女性特有なのかな?細かいことにずーっと囚われて息をするように悩んでいて、 そこにひょうひょうとした年上男性が来て「そんなの気にしなくていいんじゃよ!」と言ってくれると 「この人といると心の重荷がとれる!」ってコロッといっちゃう。 でも大概そういう人は本当に気にしない人なので、そのレベル感によっては振り回されるばかりの恋愛になる、と。 それに対して冷静でいられたアイコはすごい。 好きな言葉。 「前田さん。もし無理をすれば違う自分になれるんじゃないかと思っているなら、そ の幻想は捨てたほうがいいかもしれない。そのほうが、君はきっと成長できる。たしかに、人は変わることもある。しかし違う人間にはなれない。それは神の領分です。」

    1
    投稿日: 2023.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    太田母斑というあざができる病気のことは、以前に漫画読んだことがあり知っていた。イメージもついていたからこそ、アイコに向けられる世間の目や、反応が簡単に想像できた。飛坂さんに出会ってからのアイコは、本当に見違えるように変わったと感じた。高校時代とはうって変わってハキハキした子になったなと思ったけど、実際はアイコは元からこんな性格であることを忘れていた。ひたすら自分を隠すことに徹していたからこそ気づかれなかったアイコの魅力。外見で人を判断することは無くならないと思うが、飛坂さんや原田くんのような男性が増えればいいなと思った。

    2
    投稿日: 2023.09.16
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    感性がほとばしる作品だった。 自分を肯定的に受け入れることの難しさを丁寧に描いている。ありのままの自分自身を受け入れるためのトリガーになったのは人を大切に想う気持ちだった。繊細な恋愛感情をみずみずしく描いていて爽やかな読後感だった。

    0
    投稿日: 2023.09.12
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    2012年 顔に生まれつき大きな青いあざのある大学院生。 彼女は、自分のアザを個性と受け止めながらも、恋や交友から離れた生活をしてきた。 そのアザのある女性としての生き方を雑誌に取り上げられたことで、知り合うはずもなかった映画監督と関わり始める。彼女は、彼の隔たりない性格に惹かれて、彼も彼女のひたむきな強さに惹かれる。しかし、映画監督として生きる世界の常識から抜ける事はしない。 彼女は、その価値観の違いに耐える事はできず、初恋に別れを告げる。 彼女のアザという弱い部分から得ていく清さを心地よく読みました。 宮沢賢治の「よだかの星」からのタイトルです。よだかの様に、その外見に周囲から冷ややかな対応をされてきた彼女が、そのアザの部分も含めての自分で生きていく方を選び、そんな彼女を受け入れてくれる次の男子が現れます。ちゃんと見てくれている子はいるんです。

    69
    投稿日: 2023.09.07
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    いやー恋愛小説ハマった。島本さんの恋愛小説はナラタージュもだけど、切なくて苦しくてめっちゃ良い!!!!!これぞ恋愛!!! 島本さんの本はペースが良くて読み進めるのも苦じゃない。 好きだけじゃ恋愛はできないという意味が何となくわかった。いくら好きでも自分を大切にすることを第一優先にする事って結構難しい。 自分を犠牲にしてでもいいからそれでも一緒にいたいと自分だったら思ってしまうかも。

    4
    投稿日: 2023.07.16
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    主人公のまっすぐで素直な感覚が 今の自分には一周回って新鮮に感じた 懐かしさなのか羨ましさなのか 出会いは人を成長させてくれるものだと 自分のことを振り返りながら思う

    5
    投稿日: 2023.06.29
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    生まれ持ったアザと共に、彼女を取り巻く世界と戦ってきた主人公。その中で育まれた強さと美しさが、ひとつの恋によってより磨かれ、表面化される。 読み終わった後に、ピンと背筋が伸びる一冊です!

    4
    投稿日: 2023.06.15
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    大学院生のアイコの顔にはアザがある。ある日雑誌の表紙になった事で、アイコの話しが映画化されることになり監督の飛坂逢太と出会い恋をする。おそらく初恋だったのだろうな。アザに対する考え方とかもこの恋を通して成長したように感じた。こういう終わり方なのね〜と思ったが、なんだか前向きな終わり方だったように感じた。

    1
    投稿日: 2023.05.28
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    この主人公のように強い人はそんなにも居ないと思うけど、何かを受け入れて生きてる人はいっぱい居るし、みんな何かを抱えてるんだとは思う。

    2
    投稿日: 2023.05.22
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    切なくて息が苦しくなるような話 みんな、幸せになってほしいなあ えりこさんのおすすめで読んでみた

    1
    投稿日: 2023.05.16
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    子供の頃、宮沢賢治の「よだかの星」が嫌いでした。顔が醜いというだけで、全ての生き物に忌み嫌われ、天に輝く星達にさえも拒絶される悲しい宿命を背負ったよだかが、あまりに可哀想で。地上に生きる賤しい生き物達はともかく、神に最も近い場所にいる星々が口汚く小さな鳥を馬鹿にするなんて! 本作は、そんな現代に生きる「よだか」とも言える女子大生の物語です。 でも、本作の「よだか」アイコは、皆に蔑まれて孤独に星になっていった孤高の鳥ではありません。とても芯が強く魅力的な女性です。もちろん彼女の周囲には、彼女を愛する家族や友人が数多くいます。 顔に大きなアザを持つアイコは、恋から縁遠い生活を送っていましたが、ある日、自分のコンプレックスであるアザを取材した本をきっかけに出会った男性と恋に落ちます。 一途で真っ直ぐな彼女の思いに、同じく偽りのない真っ直ぐな残酷さで、彼は答えます。 「僕は君を幸せにすることはできない」 それでもいいと一度は受け入れ、多くを望まなかったアイコは、やがて1人の女性が望む当たり前の幸せを彼に求めるようになってしまいます。 私を最優先にして欲しい。 今すぐ会いたい。会いにきて欲しい。 あまりに純粋な彼女の恋心が、星のような眩しさで目が眩むようでした。

    3
    投稿日: 2023.02.16
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    島本理生さんの作品を久々に読んだ。 顔に大きなあざを持つアイコ。 このあざを通してしか人と関わってこなかったから、人をある意味諦めている。 そんなアイコが、自分のことを写した雑誌、そしてインタビューでの出会いを通して恋を知り、今のままでいる自分を認められるようになって行く。 何回りも大きく成長したアイコがとても清々しかった。

    0
    投稿日: 2023.02.07
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    自分の中のコンプレックスであったり、他人といる時に劣等感を覚える感覚を、読んでいて思い出しました。 この本を読むことで、みないようにして過ごしていた自分の中の嫌いな部分・醜い部分と、必然的に向き合わされた感じ。 僕はまだ主人公のように、自分の嫌いな部分を肯定できないです。 いつか自分のそんな部分が、あってよかったと思える日が来たらいいなと読後感じました。

    1
    投稿日: 2023.02.03
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    初読みの作家さんだったが、タイトルの“よだか”とは宮沢賢治の『よだかの星』から採られているのだろうと想像しながら手にした。意外と感情移入して引き込まれたのは自分でも驚いた。生まれつき顔にアザがある理系女子大生・アイコのまっすぐさが初々しく力強く感じられる作品だった。アイ子の頑なさは一風変わっている。当然アザを隠そうとするものだろうが、アイコは敢てアザを隠さないことを選んでいた。たぶん、彼女の矜持から来たのだろうが・・・。恋愛やミュー先輩のやけど事件などを経て「化粧で隠してもいいんだ」というところへたどり着く所が興味深い。恋した映画監督・飛坂の繊細さも私が許容できる範囲内に納まっていたのも嬉しかった。 呪縛からの解放は彼女が自ら勝ち取った成長だろう。 アイコが迷っていたレザー治療を止めた理由。 「私はずっとこのアザを通して人を見てた。でも、だからこそ信頼できる人と付き合ってこられたんです。ミュウ先輩もその一人です」 映画化もされていて、そちらも観てみたい。

    14
    投稿日: 2022.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく良かったです。 アザのある女性の話で、お涙頂戴だったり、道徳的な感じなのでは…と警戒してましたが、ただ1人の女の子の心の葛藤や成長が、アザのない私にもしっかりと共感できました。 琵琶湖と揶揄われた時の担任の対応、アザを気にしていないと思っていた祖父が毎日神社であざが消えるよう祈っていたと知ってしまったときの気持ち、その感情を母に気づかれないようにしたこと、何が正解なのだろう…と考えました。 多分、この本はこれからずっと、ふと思い出しては考えるのだろうなと思います。

    3
    投稿日: 2022.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミュウ先輩好きだなー。ミュウ先輩はやけどをして初めてアイコの気持ちが分かるようになったみたいな感じだった。確かにアイコの気持ちはやけどをする前のミュウ先輩には分からなかったかもしれない、だけどそのミュウ先輩にアイコは救われてきたわけだし、必ずしも人と分かり合えなくてもいいんだと思った。

    1
    投稿日: 2022.11.22
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    彼女の心の葛藤 誰もが抱くコンプレックスから逃げる事なく強さも弱さも含めて リスペクトでした。 若い頃 コンプレックスの塊だった私に教えてあげたい1冊です。

    0
    投稿日: 2022.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分を蔑ろにせず、今の自分で自信を持って生きていく。 そういう生き方を選択することができるようになる、一人の女性の物語だった。 生まれたままの姿で生きていくことを決意したアイコが、とてもかっこよかった。 私は、そんなふうに思えるだろうか。 「前田さん。もし無理をすれば違う自分になれるんじゃないかと思っているなら、その幻想は捨てたほうがいいかもしれない。そのほうが、君はきっと成長できる。たしかに、人は変わることもある。しかし違う人間にはなれない。それは神の領分です」 (P192) 教授が言ったこの言葉が、とても印象に残っている。 もし無理をして変わることができたとしても、自分は自分でしかないのだ。 恋愛小説ではあるが、「愛する人から愛されるハッピーエンド」という形で終わらないのが良かった。 アイコはこの先、ありのままの自分で、まっすぐに生きていくのだろう。 そう感じられるラストが、清々しかった。 顔に大きなアザがある主人公と、『よだかの片想い』というタイトルから、宮沢賢治の『よだかの星』が題材になっているのかなぁと思っていたら、作中にも登場して嬉しかった。 解説内で紹介されていたエピソードを、引用させていただきたい。 (以下、P250から引用) 二人の会話に登場し、タイトルにも関わってくるのが宮沢賢治の『よだかの星』。 周囲から醜いとののしられるよだかは星になりたいと願うが、星たちにも却下され、それでも飛び続けてついに星になる。 この作品をモチーフに選んだ理由については、トークイベントでの作者の言葉を引いてみよう。 「主人公のよだかがいろんな動物にいじめられるなかで、タカに名前を変えろって言われますよね。 でも『名前は変えない』と言う。 名前を変えるぐらいだったら死んで星になりたいって思うところに、何かすごくその生き物のプライドというか強い精神性を感じるんですね。 単純にいじめられて追いやられて星になる話じゃないんですよね、『よだかの星』って。 それは今回の主人公の性格にもあてはまるかなと思いました」

    0
    投稿日: 2022.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初ほ掴めない主人公で、少し読みにくさをおぼえていたけれど、主人公が恋をしてからは掴みどころ見つけられたお話。 紆余曲折あって、最後の方のアイスのくだりからの男の人に可愛いって言ってもらいたかった(てきなニュアンス)のところがぐっと来ました…! 島本理生さん2作目!作品によって雰囲気違うなあと思いました。映画のトレーラーは見たけれど、映画はいいかなあと言う感想です。

    0
    投稿日: 2022.09.24
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    主人公の切ない想いが、それでも前を向こうとする強さが滲みる。 さまざまな感情が入り乱れる初恋を思い出すような作品だった。 「一度切りでいいから、一番にしてくれたら、あとはもうずっと待つから。一生だって待ち続けるから。」 切ないけど、好きになって本当によかったって思える恋は、素敵だな、、、。

    0
    投稿日: 2022.09.23
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    映画化されるのをきっかけに読む。 もう少しだけ、アイコさんのエピソード読みたかった。少し物足りない。

    0
    投稿日: 2022.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生まれつき顔の左頬に大きなあざのあるアイコは、おしゃれや恋愛を諦めて勉強に打ち込み、大学院に通っていた。このまま地味な人生を送っていくのだと思っていたとき、ルポルタージュで自分のあざのことを語り、表紙まで飾ることに。ついには映画化の話にまで発展して‥。 真面目で真っ直ぐで、人付き合いを避けてきたアイコが、映画監督の飛坂に惹かれていく過程や、もどかしさに苦しむさまが手にとるように分かって切なかった。 タイトルから、きっとこれは悲恋のまま終わるのだろうとは思ったけれど、アイコを理解している人々の存在に救われた。

    1
    投稿日: 2022.07.24
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    島本理生さんの本が好きで何冊か読んでいるが、今回も女性ならではの視点で繊細に言葉が紡がれていた。 アイコのアザを「葛藤しながら強く生きて来た証」と無限に広がる夜空に解放してくれた飛坂監督。ひたむきな恋心を知ったアイコに幸せになってもらいたい。

    0
    投稿日: 2022.07.14
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    このお話大好きだった。 島本理生さんの小説って重い内容が多いけど、これは決して軽い訳ではないけど、割とサクッと読める。 実写化するみたい、これは見たいな。

    12
    投稿日: 2022.07.13
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    顔に大きなアザのある主人公、恋愛の始まりから終わりを通して、ひとまわり成長するさまが描かれている。きちんと恋愛するってこういうこと。全てに納得できる小説。アイコの気持ちに何度も苦しくて哀しくて泣きそうになった。出てくる料理が美味しそうだった。

    0
    投稿日: 2022.06.17
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    これまで読んできた島本理生さんの作品とは雰囲気が違っていて、ある意味安心して読むことができました。他の作品も読んでみたくなりました。 顔に痣があることがマイナスという価値観が生み出されるプロセスや本人にとってはプラスとなるファクターであることへの気付き。それらのことがこれまでと違った世界に触れることで綴られていく成長の物語です。

    0
    投稿日: 2022.06.09
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    Instagramのおすすめに出てきたため購入→読破 顔に痣のある少女 に限らず、人間誰しも何かを隠しながら生きてるよな、と思った。 その隠してるものが露わになった時どうしよう、、と不安になったり、大切な誰かに曝け出すことを恥ずかしく思ったり。みんなそれぞれに、そういう隠したいと思うものを抱えて生きている。 隠したいと思うものに出会った時に、どんなふうに向き合うかって考えた時、私はやっぱり隠すことを1番に考えちゃうと思う。 でもこの主人公は、隠した後に顕になった時のことを考えて、隠さないっていう選択肢を選ぶ。その勇気がすごいし、強い。強かだった。

    1
    投稿日: 2022.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2時間くらいでサクッと読めて面白かった。 監督は本当に罪な男だよ、、、原田くんが本当に本当に可愛い。 主人公が自分が幸せになる道を選べる強さがあって本当によかった。あとこんな面白い女性いない。こんな会話ができたら好きになっちゃう。

    1
    投稿日: 2022.04.26
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    アザを通して見える世界、価値観、機敏に自分が同じ立場だったらどうだったろうかと考えさせられながら読みました。面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.04.23
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    とても素敵な作品に出会えました。 恋愛小説でもあり一人の女性の成長物語でもある。恋愛小説だけど、恋愛にとどまらない深さを感じました。 人の「強さ」「弱さ」について、自分が発する言葉や生き方についても考えさせられる。 アイコの恋にドキドキして、一緒に一喜一憂した。アイコの真っ直ぐな思いが眩しい。そして切ない。 顔に生まれつきアザのあるアイコと映画監督の飛坂さん。背負っているものの重さに感情移入して苦しくなった。 アイコの懸命に生きる姿が胸を打つ。心の機微がとても繊細に描かれていて静かに響く。 相手の何気ない一言に感情が溢れ思わず一緒に涙。登場人物が口にする言葉、シーンの一つ一つが心に残りました。 アイコ、飛坂さん、アイコの母親、教授、後輩の原田くん、ミュウ先輩。登場人物の愛情や思いを感じるし、みんなの人柄もいい。 自分の感情の記憶があっちこっちに飛んで、ずっと感情を揺さぶられていた。 私にとって大切な一冊になりました。 今年映画化もするようでそちらも楽しみです♪

    4
    投稿日: 2022.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分のために、家族のために強く真っ直ぐに生きてきた主人公。強いからこその脆さが、恋をすることで表れていく過程が繊細に描かれています。 彼女の発言に心をほどかれる彼と、その彼の笑顔を愛おしく見つめる彼女。誰かに受け入れてもらえる幸福感を私自身も思い出し、胸がぎゅっとなりました。 それでも、2人の置かれている世界、価値観、恋愛観は重ならないことに気付き、主人公は別れることを、自分のために、2人のために選ぶ。切ないはずなのに、2人がきっとこの恋を一生大切にしていくのだろうと感じ、心が温まるような恋の終わりでした。

    1
    投稿日: 2022.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すっっっごく面白かった!!!!! 主人公が自分のコンプレックスに向き合いながら飛坂さんと関わり合いながら傷つけ傷つき、成長していく過程が読んでいて胸が締め付けられた。 最後に飛坂が言った「そのことにどれほど救われたか、もっとこえをおおきくして、あなたに言えば良かった」を読んだ瞬間泣いてしまった…。飛坂さんも余裕があるように主人公には見えてたけど実際はお互いまだ未熟者同士で…最後までよりを戻さない終わり方もすごく納得できて、人との関係もこんな感じなんだろうなって思いました。

    1
    投稿日: 2022.02.23
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    この本を読んで、誰でも自分に何かしらのコンプレックスがあると思うが、それを受け入れてくれる人がいるのは貴重なことだと気づかされた。 いつのまにか、主人公のアイコとかつての自分の初恋の思い出を重ねて読んでいて、最後には涙した。 映画公開日が待ち遠しい‥・早く見たい!

    20
    投稿日: 2022.02.19
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    顔に大きな痣がある女の子がコンプレックスを抱きつつも恋をして成長していく物語。…と言うとなんだかチープな感じになってしまうんだけど、個人的にすごく好きでした。 主人公が惹かれる相手が、もう絶対幸せになれないやつじゃん!って最初からなんとなくわかるのに、ぐんぐん好きになっていっちゃうところとかわかりすぎる。いや、でも本当に良い恋。 島本さんの他の本も読んでみたくなりました◎

    3
    投稿日: 2022.02.13
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    顔に大きなあざが有る若い女性・アイコの物語。 一人に閉じこもりがちではあるが、あざを含めての自分と考えていて、全部を受け入れてくれる人を望んでいる。そこに現れたのが、その条件を満たした映画監督の飛坂であり、アイコは彼にのめり込んでいくが、仕事を優先する彼と中々会えない日が続き。。。 最終的に、自分の事を一番に考えてくれない飛坂との恋愛関係は破綻するのですが、それはあざとは無関係な話になってしまい、ここらですれ違ってしまいました。 (他の人のレビューを見ても)普通の恋愛小説としても良い出来なのでしょうが、そうなると私があまりベタな恋愛小説に興味が無いもので・・・。 映像化に向いた話だろうな~と思ったらちゃんと映画化されてましたね。

    2
    投稿日: 2022.02.12
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    周りが思うほど本人は気にしていなくて普通に過ごしている主人公。本人が気にして引っ込んでいるというよくありそうパターンと違い読んでいて心地良い。 - 私はなにも可哀想なんかじゃないのに。 - 「あなたが弱くたっていい。でもその弱さに甘えるのは、間違ってる」 - 自分のことはすべて認めてほしくて、相手の弱さは受け入れられなくて、そんなの、ただの子供じゃないか。 - 「ダサく見えたなら、それは僕がダサいからですよ。もし今大人気の有名な俳優が付けていたら。みんな、きっと憧れて同じものを買ったりすると思います。そういうもんですよ」

    5
    投稿日: 2022.02.02
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    恋愛小説ではあるけど、とても強い心を持つ人間性にとても惹かれる作品。 主人公の強さがとても勇気づけられる。 顔に大きなアザがあってとても辛い思いをしてるのに、生き方がとてもかっこよく尊敬できる。 こんな友達が欲しいと思った。 編集部に初めて行ったシーンと終盤のミュウ先輩と病院で会うシーンがとても印象的で良かった。 個人的には、とても読み易くはあったものの、物語の温度感が常に一定で、一気に読むほど引き込まれる事はなかった。

    2
    投稿日: 2022.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他人の優しいと思う言動はときに当事者を傷つける。当の本人は生まれながらにして共にしてるわけで、それを含めて自分を認めて欲しい。それを真から受け止めて肯定してくれた飛坂さんのことはやはり好きになる。でも全てうまくいくわけではない。そこがまたよかった。初恋としてとっても素敵な恋だったなぁ。

    2
    投稿日: 2021.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結ばれること=正解じゃないんよなぁ どうしてもこの片想いが実ることばかりを祈ってしまうけど、いろんな経験をして自分の価値観みつけて成長していくんよなぁ やっぱり島本理生さん良きやわ〜この人の作品に出てくる男の人ってやっぱりみんな魅力的で影があって危なっかしいのに惹きつけられちゃうんよな、、、あんな男の人に出会いたい

    2
    投稿日: 2021.11.01
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    顔にアザがあることでからかわれたり、恋愛も諦めていたアイコ。そんなアイコも映画監督の飛坂に恋をした。不器用な初恋。複雑な恋心が痛いほど伝わる。片想いではあったがすっきりといい関係で終わってよかったと思う。

    2
    投稿日: 2021.10.26
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    【2021年24冊目】 顔にアザがある女性が主人公のこの作品。本のあらすじには「女性に不自由しないタイプの飛坂の気持ちがわからず」と書いてあったので、そういった展開かと思いきや、もっとずっと、想いが真っ直ぐな二人の話でした。 「一緒にいるっていうのは、相手を肯定しながら同じ場所にいること」というフレーズが気に入りました。

    3
    投稿日: 2021.10.16
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    初恋とか初めての彼氏とかそういう話キュンキュンする〜! また不器用な恋ほどキュン度が増すよね〜。 アザを隠したり消すのではなくアザがあるままで生きていくのを選ぶなんて、これまた不器用なんだけど強いなぁ。 どんな道を選んでも幸せになれるよ、きっと!!!

    3
    投稿日: 2021.07.25
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    あなたは、自分の”顔”に何か思うところがあるでしょうか? “バランスが悪い”、”目が垂れている”、そして”鼻が低い”などなど。アンケート結果の上位を占める、人が不満とする部位は”顔”に集中しています。思えば証明写真含め、その人を表す部位はなんといっても”顔”です。右腕だけ、左足だけを撮った写真を見せられても、果たしてそれが誰かを言い当てることは難しいと思います。『顔は人間が最初に出会う部分です』というように、人は物心がついた時に、まず鏡の中に映る自分の”顔”を見て、自分自身というものがここに確かに生きていることを認識します。その初めての瞬間には”顔”がどうという考え方自体ないはずです。そこに映っているその存在、それがあなたそのものだからです。しかし、人はそんな自分を他人と比較する生き物です。他人と比較して、自分の”顔”を不満に思う、そこに自分の”顔”を意識する瞬間が訪れます。 さて、ここにそんな自分の”顔”に特別な思いを抱く一人の女性がいます。『赤ん坊の頃にうっすらと青く浮き上がって、左目の下から頬にかけてだんだん濃く広がった』というアザと共に生きてきたその女性。『左頬を隠すためにうつむいて』生きてきたその女性。この作品は、そんな女性がアザに何を思い、何を考え、そしてその先に何を見つけることができるのか、アザと共に生きる女性の確かな成長を見る物語です。 『私の顔には生まれつきのアザがある』、『うっすらと青く浮き上がって、左目の下から頬にかけてだんだん濃く広がった』という赤ん坊の頃を語るのは主人公の前田アイコ。『今ほどレーザー治療も進んで』おらず『アザはそのままいすわった』というそれから。『小学三年生の社会の授業』、『日本一大きな湖は』と問う教師に『前田のアザ、琵琶湖だっ』、『本当だ、琵琶湖そっくりだな』と口々に言い合う男子。そんな時『なんてひどいことを言うんだ!』と『教卓を拳で殴った』教師を見て静まり返る教室。そして『遠巻きに私の横顔を見』るクラスメイトたちの『目には今までになかった恐れと遠慮が滲んでい』ました。アザを意識するようになり『髪をおかっぱにして、頬が自然と隠れるようにした』アイコ。そして『中学校に上がると、男の子たちはアザとは無縁の女の子たちとばかり仲良くしたがった』と『彼らを憎み、遠ざけることで目をそらそうとした』アイコは、そんな男子の会話を偶然耳にします。『コンビニでA組の女子と会ったんだけど。あのー、顔にでかい青アザのある。並んでるのに気が付かなくて、横入りしちゃったら、すげえ睨まれちゃった』、『…想像すると、マジで怖いな』という会話に『そんな言い方したら、気の毒じゃん…可哀想だって』という会話を聞いて『反射的にドアを蹴飛ばしていた』アイコ。『可哀想だって』という言葉を反芻し『たくさんの涙が流れるのを感じた』アイコは『私はなにも可哀想なんかじゃないのに』と思います。『高校に入ると、地元の友達が少なくて、知らない子だらけだった』のを見て『もう”可哀想な子”じゃないと思った』アイコ。しかし、カラオケに誘われたアイコは待ち合わせの場所で自分のことが話されているのを耳にします。『微妙なの?』、『少ーし顔に大きなアザ?ぽいものがあるっていうか』、『てか、ほかにいなかったの?』という会話を聞いて引き返したアイコ。そんなアイコは、担任の勧めもあって物理部に入部します。『いざ始めてみると、部活は楽しかった』という物理の世界に魅せられ、『雑念を追い払うように勉強し』、『国立大学の理学部物理学科に合格できた』というアイコ。そして、『ほかの子たちのように恋や遊びに費やすこともなく、勉強ばかりしていた』というアイコの大学生活。そして大学院へと進んだアイコ。そんなアイコに中学時代の友人で出版社に勤める まりえからメールが届きました。『今度、顔にアザや怪我のある人たちのルポルタージュを作ることになりました』というそのメール。『偏見のない社会を目指したい』、『ぜひ参加してもらえませんか?』というその内容に『こんな私でも少しは誰かの役に立てるかも』と考えたアイコはインタビューを受けることにしました。そんなインタビューの後『じつはもう一つお願いがあるんです』と言う編集者は『インタビューを受けて下さった方の中で、表紙になってくれる方を探していて』と切り出します。『私が本の表紙に、ですか?』と心が高鳴るアイコはその申し出を受けることにしました。そしてアイコが表紙になった『顔がわたしに教えてくれたこと』という本が出版されたことをきっかけに、運命の人との出会いを経て、アイコの人生が大きく変化していきます。 『私の顔には生まれつきのアザがある』というインパクトのある冒頭から始まるこの作品。『左目の下から頬にかけて』『太田母斑』というアザが赤ん坊の頃からあるという前田アイコの視点で物語は進んでいきます。人が自分の存在を意識するのは何歳くらいからなのでしょうか?鏡に映るその姿を自分自身だと認識する瞬間が誰にでもあったはずです。赤ん坊の頃からアザがあるアイコは、そのアザがある自身の顔を当たり前のものとして生きてきました。物心がついた後に後天的にできたものであれば、どうしてもその前の状態と比較するという発想が浮かびます。しかし、アイコの場合はアザがあるのが当たり前、それを含めて自分自身という認識がありました。だからこそ、小学校の授業で自身のアザのことを男子が話題に出してもそのことについて反応することはありません。それよりも『勉強ができて女子に人気の吉井君』が『興味深そうに私を見つめた』という瞬間に『とても恥ずかしくて、だけど内心ちょっと嬉しかった』とさえ感じています。しかし、次の瞬間『なんてひどいことを言うんだ!』という教師のひと言で全てが変わってしまいます。教師にとっては、アザのことを持ち出す男子生徒を注意する意図だったはずです。しかし、それによって『今までになかった恐れと遠慮』を滲ませてアイコを遠巻きにするクラスメイトの心の中には恐らくアイコとの間に境界線の存在を感じたのではないでしょうか?さらにアイコ自身も『ひどいこと。ひどいこと』と教師の発言を頭の中でリフレインします。教師にも男子生徒にも、ましてやアイコ自身にも何ら悪気がなかったにもかかわらず、この瞬間を起点にアイコの中にアザを意識する感覚が生じてしまいます。中学校、高校、そして大学とアザを意識するアイコの人生。しかし『刺だらけの現実が追いかけてきた』というその人生の中でもアイコは強い信念を持っていました。それが『生まれつきのものを可哀想だと言うのなら、私は一生否定されることになってしまう』というその考え方。人は自分自身を意識した瞬間、その身体的特徴の全てを自分自身と認識します。そして、次に他者との比較という瞬間がやってきます。その一方で、生まれながらに持っているアザのことを話題にすることは『ひどいこと』であり、アザを持つことは『可哀想』なことだと決めつける周囲の人たち。そんな人たちに悪意がないことがアイコを余計に傷つけることになるのは皮肉としか言いようがありません。『好奇心や恐怖の視線に気付くようになった』アイコはやがて『一生研究室にいるかもしれない。それもいいかもな』と『このまま変わらずにいることを受け入れ始めてい』きます。 そして、アイコに『本の表紙になるなんて。そんなことが自分の身に起きるなんて』という機会が訪れます。さらに『その本が映画化されることが決まった』ことで、映画監督の飛坂と運命の出会いを果たすことになったアイコ。その先に待っていた人生は、『このまま変わらずにいることを受け入れ始めてい』たアイコの人生を大きく動かしていきます。『ちっとも思い通りにならなくて残酷で、悲しいこともつらい気持ちも気付かれないで過ぎて行く』という現実の中に『置き去りにされる女の子の気持ちを、拾い上げてくれる人がいた』ことに胸がいっぱいになり『飛坂さんに恋をしてしまった』という瞬間の到来。『たとえ言葉を交わさなくても、好きな人をすぐそばで見ていられる。こんな幸福が自分の人生に訪れるなんて想像したこともなかった』と極めて前向きなアイコの人生が描かれていく物語中盤は、前半のアイコの苦悩を知る読者の心をもほっとさせる瞬間です。 そんな中で語られるのが宮沢賢治の童話「よだかの星」。『一方的にまわりから罵られて、汚いと言われて。でも、そんな痛みを知っている よだかでさえも、もっと小さな生き物を殺して食う』というその現実。『だから自分はなにものも傷つけずに燃えて星になりたいと願う』よだか。そんな『すごい繊細さと崇高さ』に溢れた童話にアイコの想いを絶妙に重ね合わせるこのシーン。そんな物語は、映画監督の飛坂と付き合うアイコの心の変化を結末に向かって丁寧に綴っていきます。その中に見られるアイコの感情の変化と気付きの瞬間の訪れ。それは『私はずっとこのアザを通して人を見てた』という、まさかのアザの存在がアイコの人生の核にあったことに気づくアイコ。そして、力強く、確かな一歩を踏み出したアイコ。『もう前の私には戻れない』というアイコの力強い歩みを見るその結末は、中盤に感じたほっとする瞬間を超えて、アイコが掴んだ本当の幸せを読者がともに感じる瞬間でもありました。 『今回は主人公の成長を書きたかったんです』と語る島本理生さん。そんな島本さんがアザのある女性を主人公に描いたこの作品。それは、アザのある顔を自分だと意識した女性が、アザを隠し、世の中に後ろ向きになる逃げの人生を送る中で、『私はずっとこのアザを通して人を見てた』と、自身のアイデンティティに気づいていく様を見る物語。それは『遠い星を見つめ』る主人公・アイコの極めて前向きな、そして納得感のある結末を見る物語でした。 「よだかの片想い」というこの作品。主人公・アイコが抱く想いのその先に、空いっぱいに瞬く星空を見上げる幸せで胸がいっぱいになった、そんな素晴らしい作品でした。

    89
    投稿日: 2021.07.03
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    飛坂さんの映画が普通に観てみたい。 アイコもその周りの人達も純粋で好きだけど、そんな上手くいくか?と思った。まあ小説だからそこがいい。

    0
    投稿日: 2021.04.02
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    顔にアザがある女性の物語。 島本さんの本は読みやすく、さらっと読める。 主人公の女性は、強いけど弱い。物語を通して成長していくが、まだまだ自分を知ることが出来ていない。 主人公に感情移入することは難しい。もちろん、僕自身顔にアザは無い。 主人公は小学生の時に、顔のアザがコンプレックスだと知る。この時、誰もが(自分も他人も)コンプレックスだと認識してしまうものに、アザはなってしまう。 人は誰しも、大なり小なりコンプレックスがあると思う。 今回の主人公は、アザがあることで、過大にコンプレックスを感じ、しかし、そのコンプレックスを自ら改善する努力や、それを受け入れるだけの覚悟も無い。最初は中途半端な感情にいる。 こんなことを言えるのは、自分が男であり、アザがないからと言われればそれまでかもしれない。 主人公は最後に、アザを消さないことを決断する。 幼い頃に、アザを消す治療が痛くて、トラウマだったことで、逃げていた治療という選択肢と向き合って、消さないことを決断をする。

    0
    投稿日: 2020.12.16
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    顔に大きなアザがある女の子(アイコ)の話。芯が強く真っ直ぐに生きるアイコに好感を持った。映画監督の飛坂は彼女のそんなところに惹かれるが、気まぐれで自己中心的。自分が好かれていることをいいことに、突然の呼び出しや約束の反故をすることも多い。どれだけ相手のことを好きでも、ぞんざいな扱いをされ続けると自分が磨耗してしまう。大切なのは、嫌なところが何個もあったとしても、一緒にいたい人と一緒にいること。それも大切だけれど、大前提は、お互いを尊重し合っていることだと思う。

    1
    投稿日: 2020.09.01
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    愛し愛される結末に解決を求めるのではなく、自らが自らであることを受け止め前に進む姿に心惹かれた。島本作品の女性はいつだって羨ましくなるほどに強くて美しい。

    0
    投稿日: 2020.08.20
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    身体的なコンプレックスを抱える者には共感できる内容。タイトルから終わりは想像できたが...。弱さの受容と依存、強さの社会性と自己防衛。人はそんなに器用には振舞えないし、分かってもらえるとも考えていない。そんな葛藤とストレートな恋情が描かれた良作。読後感も良です。

    13
    投稿日: 2020.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    強かった。アイコちゃん強かった。 自分のあざを消さない、という決断。別れという決断。 その選択をしたことで失うたくさんのことを思うと本当に逃げ出したくなると思うけど、自分を本当に愛するってこういうことなんだろうな、と思う。

    0
    投稿日: 2020.04.29
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    一緒にいることっていうのは相手をその間ずっと肯定すること、みたいなセリフが好き。登場人物みんな優しいけど人と人である以上分かり合えない部分があるし、社会で生きる以上世間的な目線を完全に捨て去って目の前の1人だけを見つめることは難しい。でもできるだけそうしたい。

    0
    投稿日: 2020.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    P208「私、登坂さんのこと、すごく好きでした。同じくらい好きになってもらえなくてもいい、て、そう思ってたんです。でもね、ずっとずっとそれじゃあ」「夢見たいでした。あなたに会えて、付き合えて」 P209出会った頃だったら、私はこの言葉だけで、一生、満足できただろう。でも、今は知ってしまった。求められることの幸福を。そうしたら、もっと欲張りになっていた。約束は守ってほしいし、私と会うことを一番楽しみにしていてほしい。相手にも、こちらが想うのと同じくらい、好きになってほしい。付き合っているのに、片想いみたいな現状じゃなくて。もう前の私には戻れない。それはわがままじゃなくて、自分にとって必要な変化だと思うから。

    0
    投稿日: 2019.01.13
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    読んでみたいと思っていた作家さんのひとり。 初めて読んだのが、この『よだかの片思い』 顔に大きなあざのある大学院生のアイコ。 「顔にあざや怪我をおった人」をテーマにした本の取材を受け、その本の表紙に。 それをきっかけに、恋愛には心を閉ざしていたアイコが、映画監督の飛坂に恋をする。 ミステリーが大好き。 ほっこりした話が大好き。 そして、ラブストーリーが大好き。 この本はすっぽりとはまりました。 一気読み。 島本さんの他の本も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2018.12.03
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    コンプレックスと恋愛を重ねた女性が 変化を感じながら感情を覚えていくお話。 文体はシンプルですらすらと読了。 起こり得そうな、でも少し手が届かないような そんなシチュエーションの設定が 親近感を覚える作品。 浸れる、とか呑み込まれる、といったような 惹きつけられる瞬間は無かったが コンプレックスに対して共に歩む姿勢や 憧れに恋い焦がれる主人公の様子は共感しやすい。 「一緒にいるっていうのは、 相手を肯定しながら同じ場所にいること」 「もし原田君のことを好きになっても、 ならなくても、 今日という日を永遠に忘れない。」

    1
    投稿日: 2018.10.21
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    ちょうど主人公と同じく顔にアザを持っている人たちのニュースを見ていてそういうハンディ?を持っている人にぜひ読んでほしい作品です。 恋をしていきながら成長するリケジョの姿はとても好印象です。 等身大、普通の言葉で書かれていて誰しもが登場人物の誰かに共感できる物語です。

    0
    投稿日: 2018.09.17
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    飛坂さんの作る映画がすごくいいなぁ。 ほんとに観てみたい。 きっと号泣。 よだか、がわからずに読んだけどすっきり。 しっかりがっちりはまったタイトル。

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    投稿日: 2018.07.30
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    駆け引きとはずっと遠くにある、まっすぐな恋のお話。 まっすぐさが心地よく、まっすぐさとともにある洞察力や勇気がかっこよく、人としての心の動きがみずみずしく、少し悲しいけど素敵なお話でした。そう、彼女は逃げないのですよね。 顔に大きなアザがある主人公アイコは、私の目から見て、とても魅力的。だけど、実際に彼女が身近にいたら、妙に気をつかってしまったり、どう接しすればいいか考えすぎたりで、うちとけた関係には、なかなかなれないかなぁ。 この物語では、彼女の恋の相手以外にも、彼女のまわりに暖かい人たちがいます。お母さんとの関係が、ちゃんと愛情でつながってるけど、ある種の微妙さがあったり、大学院の先生や先輩の存在とか、なかなかによいです。

    1
    投稿日: 2018.05.25
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    あぁ、ダメだ。 溢れる。。。 「一緒にいるっていうのは、相手を肯定しながら同じ場所にいることなんだからさ。それは立派な理由だし責任だ。」

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    投稿日: 2018.04.27
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    ちぇっ、いい恋してるな(笑) あらすじ(背表紙より) 顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。恋や遊びからは距離を置いて生きていたが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙になってから、状況は一変。本が映画化されることになり、監督の飛坂逢太と出会ったアイコは彼に恋をする。だが女性に不自由しないタイプの飛坂の気持ちがわからず、暴走したり、妄想したり…。一途な彼女の初恋の行方は!?

    0
    投稿日: 2017.02.27
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    主人公アイコの初恋のお話。顔にあるアザのコンプレックスがありながらもそれを、気にしない人に出会えたことで、成長していく。 不器用だけど、芯のある子。続きそうでどうなるのか気になるところです。

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    投稿日: 2016.07.08
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    私は、人生で二人、顔にあざのある男性を知っている。 一人は、私の親戚で、暗く、集中すべき時に、友達から絶好されるほど反対されるような彼女を作るほどの恋愛依存だった。 もう一人は、小学校の同級生で、明るくて、クラスの人気者で、私も好きだった。 男女で違うのかもしれないが、この主人公はどちらかというと、私の親戚より。確かに、親戚にも心ない言葉が寄せられることがあり、親子で闘っていた。でも、どこか、この本の内容のように思っていたかというと、違うような気がした。 恋愛に経験がないから、フラフラと責任の伴わない優しさをもつ男性に惹かれてしまったと思うので、やっぱりちょっと不幸だと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2016.04.03
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    ちょっと見でわかるくらい絶対にうまくいかない相手に、本当にまっすぐに落ちていった。 アイコは痣を通して世界を見ていて、人のいたみを知っている。だからどこまでも優しい。飛坂さんはお父さんという傷を抱えて世界を渡ってきて、アイコの優しさに許された気がしたんじゃないかと思う。恋ではなかったけどあの時の飛坂さんにはアイコが必要だった。 かっこいいけど、悪い男だなぁと思う。 普通に見目麗しい男性よりも、飛坂さんのような生々しい魅力に溢れた男性の方がタチが悪い感じがするのはなぜなのか。 あれはアイコには荷が重い… 胸が痛かった。懐かしいような新しいような、大昔に経験してもはや忘れ去ってしまった痛みだった。

    1
    投稿日: 2016.02.19
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    全然違うんだけど、なんとなくパラダイスキスを思い出す読後感。自分のことも相手のことも蔑ろにしちゃいけないんだよなーと思わせられる。あと初恋ってやっぱり難しいなと。

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    投稿日: 2016.01.14
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    ラスト数ページを泣きながら読んだ。 主人公が、不器用で真っ直ぐですごく可愛い。 どうかこのまま自分を愛し続けて、そして愛してくれる人と幸せになってほしい。 でも、飛坂さんとの恋愛がすごくキュートだったから、ふたりで歩んで行って欲しかったなあ。数年後にまた付き合ったりしないかなあ、と切に。。作中で主人公が言っていたように、こんな「雄々しい」彼女なら、親友にもなれるかもしれない。 それにしてもミュウ先輩、とても良い。彼女の事故を知らされる場面が、実はいちばんきつかったな。ミュウ先輩にも幸せになってほしい。 個人的に、忙しい人との恋愛あるあるが苦しかったです。笑

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    投稿日: 2015.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     生まれつき顔にアザがあるアイコの、初恋の物語。男らしくて人に媚びないアイコも、映画監督である相手の飛坂さんも、それぞれの良さがちょっとした場面やセリフで描かれていて、「あー、これは好きになるわ」と納得できる。例えば、飛坂さんが猫を助けるためにアイコの体重を聞く場面で、「ビートルズの人数に喩えると、何倍程度?」と尋ねるのが好き。そのユーモアと気遣いに惚れる!  アイコが最初は見返りがなくても飛坂さんのそばにいられればいいと思っていたにも関わらず、いつの間にか求められ、自分を一番に優先してほしいと思ってしまう気持ちが痛々しくて、共感できるのに少しイライラもしてしまう。そのセリフは重いよ!言っちゃいかんよ!とついツッコミを入れてしまった。  あと印象に残っているのは、アイコがレーザー治療を考えた時、アザがなくなって人生が変わったとしても、きっと「この人は私にアザがあったら近づいては来なかったのではないか」と疑ってしまう、と考えて踏みとどまる場面。どうやっても、自分の背負った運命とは向き合っていかなければならないという現実をちゃんと見つめるアイコは、とても真っすぐだと思った。

    1
    投稿日: 2015.11.15
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    今まで読んだ本の主人公の女の子は、大抵パッとしなくても透き通るような白い綺麗な肌をしていた。世の中の女の子も大抵綺麗な肌をしている。 綺麗な、人並みの肌であることは、私にとって恋をする資格のある人のことだった。私は汚いから、色々駄目だと思っていた。そう思う心が、内面が、外見に反映されることにも長く気付けなかった。それなのに自分は一人だ不幸だと嘆いて、勝手に傷付いて自分の弱さに人を巻き込んでいた。未熟で身勝手だった。 けれどアイコのように、この顔でなければ、体でなければ、気付けない人の弱さが沢山あった。私はこの体でなければもっと傲慢で品のない人間になっていたと思う。この体でよかったとまでは思えないけど、この体だから色んな事が見えた。それは紛れもない事実だった。 ここで描かれるのは、自分に自信が持てなかった女性が、 ようやく「自分をないがしろにしない」という決断ができるようになる、その過程なのだ。 この解説の言葉で私がなぜこんなにこの本に既視感を覚えるのか分かった。私もこの決断をするまで24年もかかった。自分という人間を受け入れる、という決断に、こんなに長い時間をかけた人間が、私以外にも、いた。それだけで、救われた。ありがたかった。アイコが観た十四歳の女の子のように、こんな些細な私の人生の決断を拾い上げてくれた、と思わずにはいられなかった。 島本さんのお話の女の子は弱くて儚げでか細い人ばかりだったから、アイコみたいな人も書くんだなって少し驚き。こういう人を、また主人公に据えてほしい。 独白、終わり。

    3
    投稿日: 2015.10.29
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    帯は 「24歳、理系女子、初めての恋。」 これ、ハードカバーのときに 買おうかどうしようか悩んだ一冊です。 たまたま書店に足を運んだら目に飛び込んできて、 ぱらぱらっと読んで迷わずに手に取りました。 顔に目立つアザをもつアイコ、 映画監督の飛阪さんにはじめての恋をするーー。 岡本太郎の、 「たとえ気どった恰好をしてみても、八頭身であろうが、  それをもし見えない鏡に映してみたら、  それぞれの絶望的な形でひんまがっている。」 という言葉を思い出しました。 本を読んでいると、 自分が見ないようにしていた感情や 忘れていた出来事や、 なにかを思い出したり、改めて感じたりすることが多くて。 きっと手に取る本は、自分がそのとき必要としているものを 無意識に取っているんだと思います。苦笑 この作品は他人事ではありませんでした。 私も一時期、映画監督に恋をしていたから。笑 あの時間は本当に自分にとって大切なものでした。 それにしても、飛阪さんに重なる部分が多くて、 やはりそうなのか、と苦笑いしてしまいましたが。笑 アイコ同様、私も必死でした。 知らないことだらけで自信もなくて、 だけど自分の気持ちだけは確固たるもので。 恋をして、世界は広がっていくのに、視界は狭まっていく。 またあの苦しくて切なくて、 だけど何にも変えられないあの気持ちを 思い起こさせてくれる作品です。 恋したくなります。 最初の一歩を踏み出したくなる一冊!

    1
    投稿日: 2015.10.27
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    顔にアザがある大学院生のアイコ。 本の表紙のモデルになり、映画監督のインタビューを受ける。 アザは彼女のコンプレックスであり、プライドでもあり。 よだかの片思い、読んだ後は作品にぴったりのタイトルと思った。 後日、宮沢賢治のよだかの星も読んだ。確かに小学生で習ったかな~? 小説読んだ後に読むといろいろ考えてしまうな。

    2
    投稿日: 2015.10.26
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    顔にアザがある大学院生の話。 コンプレックスを含めて自分だから 上手く付き合っていくしかないとわかっていても なかなか認められないからこそコンプレックスなんだな。 相手の好意を感じられてるのに 結局片想いなときって幸せであり苦しくもあって どうしたらいいのかわからん。

    0
    投稿日: 2015.10.23
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    自分の中で「ナラタージュ」以来の名作。筋としては至って普通の恋愛物なのに、島本さんが書くとどうしてこんなにもハッとさせられるのか。本当にオススメです。

    1
    投稿日: 2015.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    顔にアザのある女の子と、とある若い映画監督との、恋のお話。 顔にアザのある女の子・アイコは、 「アザ」という、周囲から植え付けられたコンプレックスを抱え、自分を押し殺して生きている。 しかし、はじめて自分を、偏見を持たず受け入れてくれる映画監督・飛坂に出会い、恋をする。 自分に自信のなかったアイコは、はじめ、相手と自分の気持ちの大きさが等しくなくてもいい。そう思っていたが、次第に気持ちに変化が訪れる。 ―私がこんなに会いたくて必死になっている間に、飛坂さんはべつの用事を優先させることを決めていた。 私たちの関係性は、きっと変わらない。 この先も。 そう、アイコは気づくのだ。 こちらばかりが追いかけるのではなく、 同じくらい、相手に求めたっていい。 そう思えたのは、アイコが成長して、自分を大切にすることを知ったからだと思う。 アイコが飛坂さんを好きになって、告白するシーン。電車で飛坂さんのあどけない、無防備な寝顔を見て幸せに浸るシーン。 そんなひとつひとつにきゅんとする。 渋谷の喫茶店でのシーン。飛坂さんのはじめての素直な姿にきゅんとする。 みゅう先輩の、本当は「本音で話すのが苦手」と語るシーンに考えさせられる。 そういったそれぞれのシーンにアイコの行動や言葉があり、その行動や言葉の根拠が語られている(アイコは、こう思ったから、こうした。といった具合に語れられる)ので、私自身も、アイコを通して様々な人と触れ合い、少し成長した気がする。

    0
    投稿日: 2015.10.12
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    2015.10.12 自分のコンプレックスであるアザ。 そのコンプレックスを常に前提として生きてきたアイコちゃん。 でも、彼女は飛坂さんに出会って恋をすることで、今まではアザを通して見てきた世界から抜け出し、 コンプレックスというフィルターを外した世界に出会いました。 恋をすることが、どんなに自分を変えて世界を変えてくれるのかということを気づかせてくれる一冊です。 好きな人に会うから、可愛くなりたい、綺麗になりたい、お洒落になりたい…。 そういった願望と裏表に、自分だけを見て欲しい、他の人に触れないでほしい、両想いでいたい…などなど欲望という感情も出てきます。 初めての恋で、自分が変わっていくことに葛藤しながらも懸命に飛坂さんへ気持ちをまっすぐ伝えるアイコちゃんはとても素敵でした♡

    0
    投稿日: 2015.10.12
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    2015年31冊目。 重くなりたくないけど、重くなってしまう、のはわっかるなぁ~と思った。学生特有の感覚かなあ。 「私がこんなに会いたくて必死になっている間に、飛坂さんはべつの用事を優先させていた。私たちの関係性は、きっと変わらない。この先も。」 「出会った頃だったら、私はこの言葉だけで、一生、満足できただろう。でも今は知ってしまった。求められることの幸福を。そうしたら、もっと欲張りになっていた。約束は守ってほしいし、私と会うことを1番楽しみにしてほしい。相手にも、こちらが想うのと同じくらい、好きになってほしい。付き合っているのに片想いみたいな状態じゃなくて。」 相手にとっては、これは重いなあ。温度が同じひとなら、良いけれど。 原田くんとは、もう少し軽やかに恋ができるんだろうなあ。 だけど、飛坂さんに惹かれちゃうの、わかるなあ。

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    投稿日: 2015.10.04
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    顔にあざのある女性が、恋をするお話です。 アイコの性格嫌いじゃないな。 素直だし、ユーモアがある!みんながみんな自分に自信があるわけではないのに。アイコの強さは本当に素敵だと思った。 最後のミュウ先輩とのエピソードは泣けました。 自然と涙がポロポロでました。 恋愛模様はキュンってしちゃうシーンがあります。ネタバレになるので、詳しくは言えませんが。登坂さんならどんな女性でも心奪われそう。 図書館で借りましたが 文庫本買いたくなりました。

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    投稿日: 2015.10.04