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powered by ブクログ始まった時点で、普通ならヒロインになるだろう存在が死んでるってのはなかなか凝った構成。 なんのかんので、柏木とか普天間とかとのエピソードが甘酢っぱい感じで、主人公モテモテだよなあ。元ブラバン顧問の先生ともそういう関係になっちゃうし。 父親にエレキベースを買ってもらうエピソードとか、事故で右腕を失った辻からベースを渡される話とか、バンド経験者にはたまらんな。名言もいっぱい。 再結成の話なのに、普通なら一番の見せ場になるはずの演奏シーンがないところが斬新。それでいてこれだけ魅力的な話をかけるということに驚いた。作者はホラーの人だと思ってたけど、こういう話を他にも書いているなら読みたいな。 以下は刺さったフレーズ。 すっかり酔ってしまった風情の笠井さんが僕をつかまえて言う。「他片くん、ビゼーはええねえ。ビゼーの曲はやさしいねえ」 ビゼーを優しいと感じる、あなたが優しいのだ、と僕は思った。 「どこ行っとった」 「平和公園に」 彼は目を見張った。「ローマ法王か」 「はい」 「聞いてわかったんか」 「日本語でした」 「ほうか」と彼は顎に手をあて、「ええ話じゃったか」 「僕らにじゃのうて、神様に祈っとられました」 「最後まで聞いたんか」 「はい」と僕は頷いた。 彼も頷いた。「ほいならええ。出席にしとく」 悪魔の手先ではなかった。
0投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ40代の今を主軸に、高校時代を回想する形式。高校時は「一体何なんだ」と言葉にできない、掴みどころのない経験が、時間を隔てる事で肝がわかる感じになってると思う。 だから、つい自分の高校時代を思い出す。 行ったことないけど、きっと同窓会に行ったら同級生の事を「あの頃あんな事してたから今こんなだわ」とか、「上手いこと世渡りしよるんは、気づかんかったけど、あの頃から策士だったんだろうなぁ」とか、過去に結びつけるような解釈を、頭の中で勝手に繰り広げるんじゃないか。それを大掛かりにした感じの小説かもしれない。 一番気になるのは、来生が何者か。 少し前の小説なので違うと思うけど、もしも今、映画化されたら、きっと彼は黒幕だ。
0投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ高校時代のブラスバンド部のエピソードと、彼らが大人になってからのエピソードが交互に描かれる懐古小説。 ブラスバンド部の独特の雰囲気とか、ピリピリした青春の感じと、理想通りには生きられなかった大人時代のコントラストがほろ苦い。
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大人の青春譚。 四十代に入った中年が高校時代を振り返り、吹奏楽部再結成に向かう話。 私はブラバン経験もないし、楽器も作中の音楽もてんでわかりませんでしたが、「ああ、青春の振り返りは甘いもので、けど現実に戻ったときの衝撃も大きいなぁ」と感じた作品でした。 年月が経って変わらない人もいれば、音信不通の人もいる、変わり果ててリスカする飲んだくれになっている者もいる。 発案者の桜井さんは土壇場で披露宴取りやめで、クライマックスは悲しみに溢れてしまう。 主人公も順風満帆とは程遠く、振り返った後は悲しみが残るような感じで描かれていました。 割と救いが無い人は完膚なきまでに無いよなぁ… 特に先生… 流産した子はやっぱり来生の子だったのかな? それもひとつの人生で、宝石のように大事に取っておける青春を過ごしたことはかけがえの無いものなんだなぁ。 私も高校よりは大学で部活に精を出した者で、今でもその思い出は宝石のように輝いています。 割と救いがなくて暗かったり、楽器、音楽の知識が必要で、登場人物が多くて読むのが大変でしたが、年を取ってから読むべき一冊です。
0投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ自分の結婚式で、高校時代のブラスバンドを再結成・演奏してもらおうと企画したのをきっかけで、当時の部員の今昔を描き出す。語り部となるのは立案した女性ではなく、彼女の一年後輩の男性となる。地元に残って酒屋(描写としてはバー)を営んでおり、昔の仲間とも
0投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ自分が吹奏楽部に所属しているためタイトルと表紙に惹かれて手に取った本。 少しずつ読み進めてようやく読了。 全体的に切なさをとても感じた。 高校時代と成人してからの人間関係の変わりよう、思い描いていたのとは違う将来、寂しくなる要素は多くあれど、また再び、かつての青春時代を過ごした仲間と音楽を奏でるということに胸を打たれた。 とりあえず明日から部活の練習をちょっとだけ頑張ろうと思う。
0投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この間、職場の有線で「ムーンライト・セレナーデ」がかかっていた。 やっぱり名曲だなぁと思ったのは、こんな本を読んだからだ。 『ブラバン』 津原泰水 (新潮文庫) 作者は私と同年代である。 同じ時代に違う場所で高校生をやっていたんだね。 典則高校吹奏楽部で、“弦バス”ことコントラバスを弾いていた他片(たひら)くんが、この物語の語り手である。 これは、四十代になった彼らの物語なのだ。 読み始めてすぐ、素朴な広島弁にまず引き込まれる。 高校を卒業して四半世紀、様々な人生を歩み、四十路となった元吹奏楽部のメンバーに、ひょんなことから再結成の話が持ち上がる。 しかし物語は、再結成までの苦労話というよりは、どちらかというと高校時代のエピソードに重きが置かれているようで、私はブラバン部員ではなかったけれども、高校時代を思い出して懐かしい気持ちになった。 でもすごく読みにくいのよねー。 現在なのか過去なのか、いつの話が始まったのか分かりづらいところがあったり。 そしてやたら人が多い! まあ登場人物が多いのは、三学年分だからしょうがないけど。 冒頭の登場人物紹介を見ると、ブラバン関係者だけでなんと顧問含め総勢34人! たぶん登場人物をある程度絞って書けばすっきりするはずなのに、この34人全員の名前をとりあえず作中に出した作者の意気込みには拍手を送りたい。 初めてのコンクールでの緊張感はとてもリアルだ。 二度目の文化祭での“悪事”はすごかったな。 クラシックや課題曲などの正規の演目のラスト一曲に、勝手にジャズの曲をかぶせてしまうという。 顧問が怒って舞台を降りた後、有志のみで演奏された「ムーンライト・セレナーデ」は名演だった…。 彼らは、顧問に内緒で、弦バスの裏板に穴をあけてアンプとスピーカーを内蔵し、エレキ化してしまったりする。(ちなみに学校の備品) こんな若気の至りに時間を惜しげなく使えるのは若さの特権だ。 案外結果はどうでもよかったりするのだ、こういうのって。 将来のためとか、自分にとってプラスになるとか、何かを得ようとしてやるわけじゃないから、純粋だしアホだし。 ところで、語り手の他片くんが自分のことを話す時やたら暗いのが、読みながら気になった。 本人が語るところによると、彼は高校卒業とともにコントラバスをやめ、漫然と大学に通ったあと、好きになれない仕事を転々とし、すべての恋愛に失敗してきた。 飲み屋を始めたが経営は火の車、金目の物はすべて手放し、大切なフェンダーのベースも売り払ってしまう。 ……という人生なのだそうだ。 店を持ったのは、「自分を許容してくれる場所、狭い穴蔵が、ただ欲しかった」から。 再結成を一番喜んでいたのは、実は彼だったのではないだろうか。 ただの語り手として役を振られたわりには、背景に含みがあり過ぎるもの。 安野先生と付き合っているのも、本当は、“弦バスの他片くん”という若き日の肩書きを、夢見るように楽しんでいたかったからなのかもしれない。 ラストシーンは、母校の現役吹奏楽部員たちが、OBたちのために企画したクリスマスコンサートだ。 物語は、本番寸前の楽屋の場面で終わっている。 本番前のドキドキが、高校生だったときの彼らと今の彼らとは、明らかに違うのがわかる。 年を重ね時を経ることの重さが、ひたひたと胸に迫ってくる。 これを現役の若い人たちが読んだら、もしかしてちょっとガッカリするかもしれない。 でも、四十代になったらもう一回読んでみてほしいな。 チューバを抱きしめる唐木くんや、本番前なのに眠ってしまった幾田くん。 校庭に佇む桜井さん。 小日向くんの「行くで」にほろりとした。 四十にして惑わずなんて嘘だ。 大体の人は惑っている。 私も。 人と比べるしか測りようのないものよりも、味のある人生だったと思えることの方がいい。 若い読者にはちょっぴり苦い、これは大人のための青春グラフィティなのだった。
0投稿日: 2022.05.12
powered by ブクログ★彼女は僕にこう言った。「悲しい?」(p.320) ブラバンやってた連中の一体感は恐ろしいほどで経験者たちの語り合いの中には入っていけないくらいでなんだか一生の宝もののようですが、お話は高校卒業後四半世紀を経て吹奏楽部再結成の提案があるもののほとんどが演奏をやめているなかメンバーと楽器集めに苦労するものの過去の輝いていた(?)時間もよみがえってくる。作家としてはこういう話をひとつ書けたらシアワセやろうなと思いました。 ▼簡単なメモ 【一行目】バスクラリネットの死を知ったトロンボーンとアルトサクソフォンは、ちょっとしたパニックに陥った。 【芦沢久美子/あしざわ・くみこ】フルート。「僕」の入部時に二年。容姿も声も幼い。人の世話をするのが好き。高見沢の次の副部長。今は老舗和菓子屋「芳村」の女将。 【荒俣治/あらまた・おさむ】「僕」入部時の部長。 【アルトサックス】君島秀嗣。岡村美子(後にテナーサックス)。 【安野志保子/あんの・しほこ】顧問。クラシック好きでジャズやロックは嫌い。ある時点で「僕」と険悪になる。現在は教師を辞めて飲んだくれてる。 【幾田/いくた】フルート。「僕」の友人。多重録音を始めたのでそのための技術習得のため入部。生真面目なタイプ。現在精神を病んで時間の感覚が曖昧になっている。ギター好きだがエレキは嫌い。 【石巻充/いしまき・みつる】チューバ。優等生タイプ。他者に厳しい。現在大手書店チェーンの店長。 【板垣】軽音楽同好会の部長。ベース。 【144ポータスタジオ】ティアックのミキサー付きレコーダー。カセットテープを使う。 【Aトレイン】県下でも有数のライブハウス。 【オーボエ】高見沢庸子。来生俊也。木管のなかでも音を出すのが難しい楽器だとか。リードを自分でつくらねばならない。チューニングも難しく演奏前にはオーボエに合わせてチューニングすることになる。 【岡村美子/おかむら・よしこ】サックス。二年からは同じクラス。カンタベリーロックこそロックの神髄と主張していた。「僕」の代では副部長。 【沖田小夜/おきた・さよ】クラリネット。「僕」の入部時に三年。美人。ど近眼。男性にトラウマがある? 現在の夫はオークランドの人でマーク・レスターに似ているらしい。 【驚く】《死というものの呆気なさに、ただ驚いていた。何年ものあいだ驚き続けていた。つまり高校時代の僕はずっと驚いていたのである。》p.84 【オネスティ】ぼくも好きな曲ですが歌詞は辛辣なんだとか。《優しさを見つけるのは簡単。大切な愛だって得られないわけじゃない。でも真実ってやつには目を擦ったほうがいいよ。簡単には与えようがないものだから。》《誠実――僕らには無縁の言葉。だってみんな嘘つきなんだから。誠実な言葉なんて耳にしたためしがない。いま君が聞かせてくれるってんなら別だけど。》p.33 【終わる】《俺はたぶん、何かが終わっていく感じが嫌いなんよ。どうように下らんことでも、それが終わっていくんが悲しいんじゃ。ほいでも終わらんものなんかとこにもない。じゃけえせめて最後の最後まで見届けようとする》p.337 【音楽】《音楽なんか無駄なんじゃ。ほいじゃけえこそ、いつまでも輝いとる》p.99。《音楽は何も与えてくれない。与えられていると錯覚をする僕らがいるだけだ。》《そのくせ音楽は僕らから色々に奪う。人生を残らず奪われる者たちさえいる。》《なのに、苦労を厭わず人は音楽を奏でようとする。》p.363 【楽譜】高い。 【過去】《先生の過去についても現在についても僕は知らないことだらけだが、穿鑿してまた過呼吸の発作でも起こされては困るので、目の前にいる彼女以外には興味をもたないようにしている。》p.301 【笠井苑子/かさい・そのこ】ユーフォニアム。唐木を見捨てず指導した。今は娘のつくったビッグバンドの救世主となっている。 【柏木美希/かしわぎ・みき】パーカッション。後輩。他平に好意をよせていたようだ。後のともさかりえ似のルックスに聖子ちゃんカットの髪型だった。卒業後、便箋五十枚くらいある手紙を寄越した。今も「僕」の店の常連。 【カタログ】《人間というのは、なんで不要を口にしてまで周囲との間に摩擦を生じさせるのだろう。摩擦はそんなに気持ちがいいかな。本物になってくれないからこそ、飽きもせずに紙の上の平面を眺めているのだ。》p.30 【合奏】《合奏には魔力がある。》《自分との戦いである独奏からこれほどの高揚や失望は生まれえない。ひょっとすると友情よりも素晴らしく、ひょっとすると恋愛よりも過酷なのが、鳥のように音を奏で合うというこの人類特大の発明だ。》p.181 【唐木悦郎/からき・えつお】チューバのちにユーフォ。「僕」の友人。楽器とは無縁だったが最終的にはユーフォニアムに落ち着く。女子とお近づきになるためにブラバンに入った。現在は郵便局勤務。 【カリスマ】名前不明。柏木美希が「僕」の店に連れてくる恋人。愛称は「ディック」。 【川之江祥子/かわのえ・しょうこ】弦バス。皆本よりさらに背が高くジョン・レノンに似ていた。「僕」入部時に三年。科学的な思考をする。現在は病院勤務。 【岸岡】現在の典則高校音楽教師で吹奏楽部の顧問。典則高校OB.であり吹奏楽部のOBでもある。ホルンをやっていた。 【来生俊也/きすぎ・としや】「僕」と同じ乾中学出身で同学年の友人。オーボエ。「来ぃさん」と呼ばれている。天才肌で習っていない楽器を演奏できる(こともある)。「無駄なく生きる」という意思を抱く。健康のために入部した(と本人は言っている)。熊谷諒子と結婚。商社で出世して世界中を飛び回っている。 【君島秀嗣/きみしま・ひでつぐ】アルトサックス。平和公園に近い有名旅館の息子。 【郷愁】《郷愁と悔恨は仲睦まじい。どちらも必ず親友を後ろに隠している。》p.234 【熊谷諒子/くまがい・りょうこ】パーカッション。後に来生俊也と結婚する。 【クラリネット】沖田小夜。新見香織。永倉竜太郎。松原都。 【檜林/くればやし】安野の後任の吹奏楽部顧問。数学教師。本来は合唱部の顧問。四十代だった。「僕」はこの人に顔が似ていると言われていた。「わからん」が口ぐせであだ名も「ワカラン」になった。 【黒電話】ダイヤルを回さず電話をかけることができた「僕」は級友の番号を指のリズムとして覚えた。まあ、すごいとは思う。 【軽音楽同好会】「僕」が仮入部していた。部内で各自にチームを組んで活動するのでそういうメンバーを見つける必要がある。活動を諦めていたがフェンダーを入手してバンドを組んだ。 【弦バス】→コントラバス 【合理的思考】《川之江さんの合理的思考が目標達成のための手段だとすれば、来生の合理主義はその実践自体が目的になっているふしがある。》p.55 【小日向隆一/こひなた・りゅういち】テナートロンボーン。「僕」の入部時に二年。皆本優香とつきあっていた。ぶっきらぼうだが面倒見がいい。荒俣の次の部長。 【コルネット】玉川成夫。 【コントラバス】川之江祥子。他片等。ブラスバンド唯一の弦楽器。「僕」の考えではジャズ演奏のとき弦バスの音が必要になったのではないかと。静かな楽器。 【桜井ひとみ】トランペット。東京弁を直さない。異邦人という感じだった。「僕」もまた他の部員からは異邦人と思われていたらしい。後に蛙の研究に関わる仕事をしていたらしいが吹奏楽部の再結成を提案してきた。《彼女はじっと風上を向いている。風のにおいを嗅いでいる。》p.421 【佐藤徹雄/さとう・てつお】テナーサックス。ただしエア。なんぼ練習してもまともな音が出ないので演奏するフリだけしていた。ただし吹きまねは名人の域に達していた。 【シゲさん】現在の「僕」の店の近くの酒場のマスター。むかし歌手だったらしい。本人いわく森茉莉のエッセーにも登場してるんだとか。オネエことば。 【章の題名】各章には曲名が題としてつけられている。「オネスティ」「ラプソディ・イン・ブルー」「真夜中を突っ走れ」「木星」「秋空に」「パストラル」「I.G.Y.」「スターダスト」「ムーンライト・セレナーデ」「ペンシルバニア6-5000」「蛍の光」「3ヴューズ・オブ・ア・シークレット」。 【1980年】「僕」が典則高校に入学した年。イラン・イラク戦争勃発し広島カープが近鉄バファローズに日本シリーズで勝利しジョン・レノンが射殺された。 【高見沢庸子/たかみざわ・ようこ】オーボエ。副部長。薄い印象。後にグラビアアイドルとなる。 【タダ】用賀さんちにいた用賀さんいわく秋田犬。血統書付きの両親から生まれたが先祖がえりで一度混じった洋犬の特徴が出てしまいタダでもらったのでこの名がついた。 【他片等/たひら・ひとし】語り手の「僕」。コントラバス。内輪では「ライくん」と呼ばれている。楽器に触れたいので入部した。「ザ・バンド」の映画を中学生のとき観て刷り込まれたのでそれが音楽の原点。現在酒場の主人。自分の居場所ほしさにつくったようだ。《他平くんって昔から、おとなしそうなくせに意地が悪い》p.235。《思うとることを口にださんけえよ。相手が見てほしい部分じゃなしに見てほしゅうない部分をさきに見つけて、しかも黙ったままでおるけえよ。それがみな怖いんじゃ。》p.243 【玉川成夫/たまがわ・なるお】コルネット。半分プロ。ゲイ。沖雅也に似ている。美形とはいいにくいがパーツパーツは似ているらしい。音大に受かった。現在アメリカのどこかにいるらしい。 【チューバ】石巻充。唐木悦郎(のちにユーフォ)。 【辻桔平/つじ・きっぺい】テナーサックス。軽音楽同好会にも入っていてそちらでばベース。アズールというフュージョンバンドのメンバー。テクニック的にはさほどでもないがステージに上がると凄い。「僕」が憧れたミュージシャン。現在道後温泉の有名な宿「碇荘」で仕事をしているらしい。バンド再結成の話に乗らなかったのには理由があった。 【テナーサックス】辻桔平。佐藤徹雄。 【典則高校】元二中でリベラルな雰囲気だった。現在は総合学科高校に転身、短大化して生徒自身がカリキュラムを組む。現在の吹奏楽部の部員数は二十二人と少なく楽器が余っている。 【土橋勉/どばし・つとむ】バストロンボーン。脇役っぽい人。 【トランペット】桜井ひとみ。用賀大介。西崎裕。 【トロンボーン(テナートロンボーン)】小日向隆一。土橋勉。 【永倉竜太郎/ながくら・りゅうたろう】クラリネット。リーゼント。抜群に巧い。「僕」と同学年。現在は私学の衆林館の吹奏楽部の顧問をしている。 【新見香織/にいみ・かおり】クラリネット。きわめて明朗な性格。今も見た目はあまり変わっていない。 【西崎裕/にしざき・ゆたか】トランペット。「僕」と同じ代。「かに道楽」と呼ばれている。 【音色】《美しい音色は習得できない。出せる人間だけが初心者のうちから出せる。》p.350 【パーカッション】普天間純。柏木美希。熊谷諒子。 【パーシモン】「僕」が軽音楽同好会で結成した四人バンド。 【バスクラリネット】沖田小夜。新見香織。皆本優香。長い楽器。「銭形平次」のイントロがソロでは有名。 【バストロンボーン】土橋勉。 【バリトンサックス】三浦加奈子。 【ピッコロ】馬渕春代(フルートのことも)。 【フェンダー】「僕」が父の出資もあって手に入れることができたエレキベース。 【普天間純/ふてんま・じゅん】パーカッション。女子。埃をかぶっていたドラムを自力で組み上げた。二年からは同じクラス。ロカビリー好き。 【ブラスバンド】オーケストラよりも格段にレパートリーが広い。歌謡曲もジャズもやる。 【フルート】芦沢久美子。馬渕春代(ピッコロのことも)。幾田潔。芦沢久美子。 【ペンシルバニア6-5000】グレン・ミラーの曲。小日向と君島が文化祭のラストでやりたいと提案した。 【僕】→他片等(たひら・ひとし) 【ホルン(フレンチホルン)】荒俣治。馬渕夏彦。金管のなかでも音を出すのが難しい楽器だとか。単純にホルンと言えば角笛のことをさす。 【松原都/まつばら・みやこ】クラリネット。「僕」の一年後輩。「ムーライト・セレナーデ」が世界でいちばん好きな曲。ジャズはすべてアドリブだがこの曲は譜面通り弾くのでジャズではなく「名曲」だと言い張る。今は隣の市の図書館司書。 【馬渕夏彦/まぶち・なつひこ】ホルン。春代の弟。打算的な性格。 【馬渕春代/まぶち・はるよ】フルート、場合によってピッコロ。同じクラス。美人だが「僕」は女性としての興味を抱けない。フレンドリーだったり敵視されたりつかみどころがないキャラクタ。他者のオーラや前世が見えるらしい。 【三浦加奈子/みうら・かなこ】バリトンサックス。テディベアのようにころころして小柄な女子。辻と付き合う。 【皆本優香/みなもと・ゆうか】バスクラリネット。「僕」と同学年の女子。大柄。骨折し一時期休部していた。小日向隆一とつきあっていた。後に雇われマダムになったが解雇された後に事故死(?)した。 【無駄づかい】《最初から訊けばよかった。こういう人生の無駄づかいが僕には多い。これまでの人生で一年分くらいは損しているんじゃないだろうか。》p.37 【ユーフォニアム】笠井苑子。唐木悦郎。 【用賀大介/ようが・だいすけ】トランペット。なかなか顔を出さない。個性のデパートのような人。8ミリ映画制作とその資金稼ぎのアルバイトで忙しい。左手をいつもポケットに入れているのはポリオで麻痺しているから。トランペットは片手だけで演奏可能な楽器。現在ブータンにいるかもしれない。辻からは「ダイ」とよばれていた。 【ヨハネ・パウロ二世】広島を訪れたローマ法王。「僕」はその演説に、その人じしんに感動した。《この人は言葉の力を信じている。》p.254 【礼於奈/れおな】現在田島さんである笠井さんの娘。 【A.Sax】アルトサックス。 【B♭Cl】クラリネット。 【B.Sax】バリトンサックス。 【Bs.Cl】バスクラリネット。 【Bs.Tb】バストロンボーン。 【Cond】指揮者。 【Cor】コルネット。 【Euph】ユーフォニアム。 【Fl】フルート。 【Fr.Hrn】ホルン。 【Ob】オーボエ。 【Perc】パーカッション。 【Pic】ピッコロ。 【St.B】弦バス。 【Tp】トランペット。 【T.Sax】テナーサックス。 【T.Tb】トロンボーン。 【Tu】チューバ。
1投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私自身、コントラバスを吹奏楽部が弾いていたので、すごくわかる。今アラフォーとなり、さらに気持ちが刺さる。役割を与えられ、初めて存在を得て。 自己表現の労を惜しんで、溜め込むことに慣れてきた。他に人から大事にされる方法を思いつかずで。 Noと言おうというまいと、砂時計の砂は勝手に落ちていく。早めに気づいて、ひっくり返して回るほかない。特に大事な人々の時計は
0投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログ実体験かと思うレベルのリアルさ (起伏がない、音楽の話題に脱線しまくる、というあたりも含めて) 青春を完全に終えた年になったとき皆いろんな人生を背負って集まるんだな この世に集まれない人すらいるのがかえってリアルだった。おそらくあともう少し歳をとればより味わい深いはず
0投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログこういう大人のなり方も、確かにあるだろうなと思えた。没入できたということだと思うので評価。でも、沈む。
0投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログ去年の大晦日東京より一時帰還した友人から頂いた小説。まさか小説をいただけるとは思っておらずめちゃくちゃ嬉しかった。お返しとして私も小説をプレゼントした。 吹奏楽部に所属していた友人らしい設定の小説でなんと言っても台詞のセンスがお見事でした。読んでいて軽快で何度もクスッときたシーンがありました。主人公のお店に訪れた柏木とそのお連れカリスマに本当はボイラーメーカーというお酒であるのにマックスウェーバーであると嘘をつくところ。出されたカリスマもそれに納得してしまうこのような軽快なやりとりが続き面白く読めました。
0投稿日: 2021.02.21
powered by ブクログ古いアルバムをながめる時のように、優しい時間をくれる物語だった。 「人はなぜ音楽を奏でるのか」。 「そいつと共にいるかぎりは何度でも生まれ直せるような気がするから」。 音楽は生へのエール。
5投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物が多く、高校生時代と大人時代とが行ったり来たり。 会話文に方言が多用されており、物語に入り込むまで時間がかかった。
0投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログ高校のブラスバンド部の仲間が、結婚式でブラスバンド部を再結成して演奏してほしいと言い出した。20年以上たった広島で、仲間を集めることができるのか。 最初に断っておくが、今回の評価は大甘である。 年末年始の読書運が無さすぎて、小川洋子すらのめりこめなかったのだが、久しぶりにのめり込んで読めた1冊。しかしまず表紙をめくって、人名の羅列と思い入れが羅列。あかんやつやーんと思いながら、いつもどおり羅列部分は飛ばして読み始めた。あらすじと人物紹介は読まない。 他片でたいらと読むらしい主人公なのだが、皆元でみなもとと読む同級生と出会ってようやく明かされる。始終この説明不足と後付情報でストーリーは続く。高校時代のブラスバンド部に入部から桜井さんがいなくなるところまでの話と、現代の40代になった話が同時並行に進んでいく。 きつい広島弁の会話は、一言一言が短く、全部改行を入れてくれているので理解できなくはないだろう。ただ、男言葉と女言葉が書き分けられているのであろうところがわからず、ずっと男だと思って読んでいたら、数ページ後に女であることが解ったり、最初の人物紹介を読まないスタイルなので結構辛い。 それでも、高校生バンドの成長を見せる部分と、40代のバンド仲間を集めるという目的が明らかになっていて、それぞれがしっかり同じ向きに向かっているため、なぜこの人はこういうことをするのか?と悩むところはなく、読みにくいなりにのめり込めた。 今、別のところで文章を書いているのだが、つい思いついたことを脱線して書いてしまうことが多く、1500字でまとめるつもりが2000~3000字になってしまうことがある。この作者もよく似た物を感じた。色々とエピソードなどが挟まれるが、それらは伏線でもなんでもない。普段、東野圭吾などの本しか読まない人にとっては、無駄が多いと感じてしまうだろう。でも、この作品から無駄を取ってしまうと、面白さは半減してしまうのではないか。 男女の書き分け、高校と現代の話の区切りが示されていたら、☆5であった。十分甘いとは思うけど、この前に読んだ本が悪いんや。
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログ広島弁が強烈な青春部活群像劇が四半世紀後の未来と行ったり来たりで謎が解けたり生まれたり。ほろにがミステリアス青春回顧話。
0投稿日: 2019.10.03
powered by ブクログ20190911 高校時代、吹奏楽部に所属していたが、いつしか楽器からも過去からも離れていたところに舞い込んだ再結成。高校時代の思い出とそれぞれの現在が行き着く先。永遠の青春。 津原さんの作品のなかでは読みやすく、知名度も高い作品。過去は眩しく、でも美しすぎず、現在は苦しみもありながら、希望もある。この、描きすぎないところが本当に好み。何でもかんでもハッピーエンドにはならないが、それでもやっていくしかないよね、というなげやりさと明るさが、少しの感動と励ましになる。
1投稿日: 2019.09.15
powered by ブクログ吹奏楽部卒業生の主人公視点からの群像劇。現在と過去を往き来する朝ドラ風の立て付け。世代が微妙に上で肌感覚がちと違う。
0投稿日: 2019.07.19
powered by ブクログ懐古小説。高校卒業後20年以上経って吹奏楽部のメンバーをもう一度集めてブラスバンドを復活させる話。登場人物が多い。誰が誰やらわからない。マニアックな音楽の話と薀蓄と思い出がバラバラに配置される。一度読んだだけではわからない。
0投稿日: 2019.06.23
powered by ブクログベタベタスカスカした今時の青春小説だったら嫌だな・・・とは思いつつ、開いてみます。 「バスクラリネットの死を知ったトロンボーンとアルトサクソフォンは、ちょっとしたパニックに陥った。」という謎の文句から始まるのでしたが、おや、意外に、濃い。 話は、高校時代に「弦バス」として吹奏楽部に入った主人公の、「当時」のドタバタ体験の記憶と、かれらが40歳になり、とあるきっかけでバンドを再結成することになり、各人の消息がだんだん明らかになる「今」とが交互に語られる。 時代の空気感や音楽体験はまさにツボ。 クイーンのギタリスト(ブライアン・メイ)が自作のギターを使っていたとか、ジョン・ボーナム、ビル・エヴァンス、ジョン・レノンの死などのエピソードの数々。 「ブラバン」という呼称をめぐっての先生との衝突(ブラバンじゃない、吹奏楽、バンド、もしくはウインドオーケストラだ)とか、縦バスと横バスの違い(忘れてたけど、覚えてるわ)などのウンチクの様々。 たまんねっすな。 ラストの見事さとも相まって、実に鮮烈な印象を残してくれました。 1970~1980年くらいに高校の部活で「ブラバン」やってた人なら、間違いなく楽しめる小説ではないでしょうか。
2投稿日: 2019.06.19
powered by ブクログなんだろ、20世紀の学生音楽経験者のキャラクターがうまく捉えられていると思う。学生時代に音楽していた人ならアラサー以上になって読むとなお良いかも。
1投稿日: 2019.04.20
powered by ブクログオネスティ ラプソディ・イン・ブルー 真夜中を突っ走れ 木星 秋空に パストラル I.G.Y. スターダスト ムーンライト・セレナーデ ペンシルバニア6-5000 蛍の光 3ヴューズ・オブ・ア・シークレット 著者:津原泰水(1964-、広島市、小説家)
0投稿日: 2018.11.14
powered by ブクログ現在と高校時代を織り交ぜた展開がとても巧み 青春の痛々しさをその当時だけでなく 現在とも対照させて 熱くるしさを適当に逃がして見事
0投稿日: 2018.11.13
powered by ブクログ40を過ぎた主人公。近く結婚する高校時代の吹奏楽部の仲間に、当時のメンバーを集めて一夜限りのバンド再結成をもちかけられる。 かつての仲間たちの現在の居場所を訪れ、一人一人再会するたび、当時のエピソードが語られる。 果たして、再結成バンドの行方は…? 大きな山場などはなく、次々と再会する登場人物との思い出や現状が語られ、ストーリーは緩やかに進んで行く。 落ち着いて過去を懐古したい時に丁度良いかも。
0投稿日: 2018.09.14
powered by ブクログ大人が若かりし頃を見つめ直す青春小説。高校の吹奏楽部のメンバーで演奏したいという話を持ちかけられた主人公は、高校時代を回想しながら、高校時代のあの頃と40代となった自分や仲間の現在を見つめ直す。ドラマチックな展開やカタルシスがあるわけではなく、物憂げでノスタルジックで、少し不穏な雰囲気も醸し出しながら、語り手が淡々と思い出と現在を語る自伝的な小説。それでもこれはやっぱり青春小説なのだと思います。時間が経ち変わったところも変わらないところもあるけれど、あの青春の時代は確かに存在していて、苦々しい思い出も楽しかった思い出も、自分たちを形作っているんだなということを感じます。
0投稿日: 2018.04.15
powered by ブクログ図書館で。 読んでいて、確かにここ2、30年で音楽に関わる色々なモノは随分変わったなぁと思いました。私の子供の頃はラジオやTVからのエアチェックがほとんどで記録媒体はカセットだったもんな。貸しレコード屋でレコードを借りてダビングしたのも懐かしい思い出だ。それがあれよあれよとCDになり、MDはひっそりと姿を消し、今はDLだもんな。手軽になったと言えばそれはそうだけど… 音楽に対する情熱というか欲求みたいなものが大分薄れたような感覚もある。 高校の頃合唱団に入っていたので楽譜は髙いから…と先生が苦労していたのは知っていましたが、今どきの吹奏楽が歌謡曲や新しい曲を演奏するのは楽譜が安いからなのか、とちょっと驚きました。普通に考えればクラシック音楽なんて全部著作権が切れてそうなモノですが不思議な事です… 良い思い出だけではない吹奏楽部であまり捗々しい活躍をしたわけでもない主人公がン十年後に又当時の皆と演奏する、というのは中々燃えるシチュエーションでもあります。が、現実はそれほど上手く行かず…と難航するのがやけにリアル。不慮の事故や急逝したメンバーもいて、皆それぞれの人生を歩んでいる。個人的にはセンセイが指揮するのかと思ったんですが違いましたね。最後の発表の場もらしいというか。面白かったです。
1投稿日: 2018.04.09
powered by ブクログ語り手の他片(たいら)は赤字続きのバーを営む中年男性。 そんな彼のもとへある日一人の女性がたずねて来る。 「披露宴で皆で集まって吹奏楽を演奏してほしい」と依頼したのは高校吹奏楽部の元メンバー、桜井。 桜井の一言がきっかけとなり、他片は今は散り散りとなった吹奏楽部のメンバーに再結成を呼びかけるが…… 物語は語り手・他片の回想に沿ってすすむ。 吹奏楽部のメンバーはいずれも個性的。 登場人物はのべ数十人。吹奏楽部は大所帯、楽器の数だけ個性がある。 音楽小説であり青春小説であり八十年代ーグロリアス・エイティーの風俗小説である。 中年の他片が吹奏楽部で活動した過去を振り返る形で綴られる物語は、青春真っ只中の輝かしい黄金の光ではなく、ランプシェードで絞ったようなくすんだ黄金の輝きに満ちている。 それは夕暮れが訪れる寸前の、溶けて消えそうな黄金の空に似ている。 桜井と組んでかつての部員の足跡をたどるうちに、他片はさまざまな人生の変遷を知る。 変わった友人がいれば変わらない友人もいる、成功した友人がいれば破滅した友人もいる、そして死んだ友人も…… 現在と過去が交錯するごと陰影は際立ち、部員たちのそれからの人生が浮き彫りになる。 吹奏楽部時代は先輩や友達との馬鹿騒ぎ中心でユーモラスなエピソードが多いが、現実はそうも行かない。 二十数年の歳月は人を変える。変わらないものもある。 幸せになったヤツもいれば不幸せになったヤツもいる。再結成は困難を極める。 それでも他片と桜井の熱心な勧誘にこたえ、一人また一人とかつてのメンバーが集まり始めるのだが…… 音楽はひとを幸せにするばかりじゃない、音楽のせいで不幸になる人間だって確実にいる。 音楽を極めんと志すものこそ、狭き門にはじかれぼろぼろになっていく。 だけど人は音楽を愛する。音楽に情熱を捧げる。それが素晴らしいものだと信じてやまない。 音楽に命をやどすのも意味を与えるのも、人だ。究極的に人でしか有り得ない。 音楽は時としてローマ法王の説教より胸を打つ。 演奏シーンの一体感、上手い音楽と気持ちいい音楽の違いなど、示唆に富んだ考察に目からぽろぽろ鱗おちまくりでした。私が吹奏楽部だったらもっと共感できたんだろうなあ……。
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログキャラの確認で辛い読書だった。エピソードを深く掘り下げて各々のキャラに思い入れられればよかったが、そこまで行く前に話はかわり、個性と名前が一致せず感動の手前で読了。
0投稿日: 2017.07.05
powered by ブクログシンプルなタイトルから、吹奏楽部を舞台にした煌めく青春ドラマを想像してしまうが、必ずしもそのような内容ではない。80年代初頭の高校吹奏楽部時代の回顧と、四半世紀が経った現在を行き来しながら語られるのは、癖のある部員たちと共に演奏することの楽しさや、当時の学生を取り巻く音楽の魅力(蘊蓄満載で面白い)、そして音楽から離れて日々の暮らしに精一杯な現在にあるきっかけで再結成する運びとなった部員たちの現在。津原さんの独特な、淡々とした語り口で、落ち着きつつもどこか可笑しくて、感傷的になりすぎずもどことなく哀愁を漂わせる雰囲気になっているように思う。 当然ミステリーものではないが、結末はある意味予想外だった。
0投稿日: 2017.06.09
powered by ブクログ中学高校の頃 感じたものをなんとなく思い出させてくれたような。楽器ほとんどやらないけどやる時の気持ちとか。まわりの男と女の子に関わる気持ちとか。そう なんとなく思い出させてくれたような。大人になってからのもどかしさとかも。ちょっとせつないです。 そう ジョンレノン。確かに亡くなるまでは堅かったようなイメージ。スターティングオーバーのアルバムから急に神に祀り上げられたような。気にもかけてなかったのに。人材とタイミングってのも音楽には必然なのかも。
0投稿日: 2016.08.15
powered by ブクログ津原 泰水の大ファン。 なのに、リンダリンダリンダとかの流行に迎合した小説なんじゃねえの? と思い込んで、若干敬遠、積読していたのを、ようやく読む。 自分の馬鹿。 文学少年・軽音少年であり、ブラバン少年では決してなかった自分でも、 共感的に楽しむことができた。 とはいえ、村上春樹の「ノルウェイの森」が単純な青春小説ではないのと同意義で、 この小説も多重構造、裏切りや謎、語り手による恣意的な隠匿、といったテーマを隠し持っている。 それを次回は意識して読みたい。 普通に読んでも面白いし、裏読みしても面白そう。
0投稿日: 2016.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初に登場人物がたっぷり書かれてて、飛ばしたけど懸念はあった。こんなに覚えきれるか、と。結局かなり混乱。途切れつつも今日一日で読み切れたのに。登場人物も多いし、高校時代と現代とがごっちゃに出てくるからさらに混乱。でも中盤から泣きそうになるエピソード満載。テューバを壊した唐木を笠井さんがユーフォニウムにもらったとこ、永倉が部活をやめたとこ。しかし吹奏楽部がいくら人数多いからって、こんなに辛い人生を送る人が多いもんかね。ちょっともう一回読みたいわ。安野先生と来生の関係がいまいち分からん。
0投稿日: 2016.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
グレン・ミラーが終わったので僕は『アルルの女』をかけた。すっかり酔ってしまった風情の笠井さんが僕をつかまえていう。「他片くん、ビゼーはええねえ・ビゼーの曲は優しいねえ」ビゼーを優しいと感じる、あなたが優しいのだ、と僕は思った。 顔を上げると、父は亀岡さんと話しこんでいた。僕のかかえている楽器を指し、あれはコピー商品ではないのか、なぜ他社の楽器をコピーするのかなどと不粋なことを訊いている。 「あれは一つの完成形なんで、もはや改良の余地がないんですよ」と亀岡さんは無難に答えていた。「ヴァイオリンやピアノは、いまあ全部同じ形でしょう」 「ほいでもこうして見たら、エレキはずいぶん色んな形がありますね」 「あえて変わったんを好まれるお客さんもおってんです。基本はいま、息子さんが弾きよっての形です」 父は納得したように見えた。僕に近づいてきて訊いた。 「その形でええんか」 「あーうん」と、いちおう頷いた。形はフェンダーと同じだから、なんの文句もないのだが、良い楽器かどうかはまったくわからなかった。父は亀岡さんを振り返り、「この本物はありますか?」 「フェンダーですか」と彼はたじろいだ。壁の高い位置を示して、 「あそこに一本ございますが」本物のフェンダー・プレシジョンベース。塗装はサンドバースト。もちろん僕はその存在を知っていた。アホみたいに立ち尽くして眺めた日もある。今日のところは見ないようにしていた。フェンダーが一本しかない楽器店? と若い人は首をかしげるかもしれない。当時はあるだけでも凄かったのだ。「弾いてみたいね?」と父は僕に訊いた。僕はぽかんとなってしまい、返事ができなかった。 「あれを弾かせてやってください」 「かしこまりました」 亀岡さんの言葉つきや動作は豹変し、父の十数年来の忠実なしもべのようになった。 「あの程度の女に惚れてしもうて、アホな男じゃ思いよろうが」 「ーーいえ」 「言い訳せんでもええ。顔を見りゃわかる。お前はそういう人間じゃ」 「誤解ですよ。桜井さんにも来る途中、意地が悪いいうて言われました。なんでなんでしょう」 「思うとることを口にださんけえよ。相手が見て欲しい部分じゃなしに、見てほしゅうない部分をさきに見つけて、しかも黙ったままでおるけえよ。それがみな怖いんじゃ。お前の先輩としてふるまうんはプレッシャーじゃった。ダイでさえお前は怖い言いよった」 「すまんの。いちおう上に相談したが無理じゃった。その代わりというわけじゃないが」彼は窮屈そうなポロシャツの胸ポケットから折り畳んだルーズリーフを取り出し、テーブルの上に広げてこちらに向けた。B♭cl(3)、Fl(2)、A.sax(1)、T.sax(1)、ーー。僕が全部読みきらぬうちに彼は続けた。「典則で長いこと使われとらん楽器のリストじゃ。何年もケースを開けとらんらしいけえ、修理が必要かどうかすらわからん。つまり音楽室からときどき消えても誰も気づかん。岸田先生以外は」僕は息を吸い上げた。 「頼んでくれたんか」 「べつに頼んじゃおらん。なんべんか一緒に飲みにいっただけじゃ。もし他片くんや桜井さんがもういっぺん頭を下げにいっとったら、同じ紙を渡されたろうよ」 僕は黙ってこうべを垂れた。 「やっと後輩じゃいうのをカミングアウトしたよ。儂も確かにあのクラブにおったもんの」 「おったよ。中心におったよ」 「なに言いよんや。こっちが永倉を追いかけとったんじゃ。まだ追いつかん」彼は頭を振った。それから腕時計を見て、行かにゃ、と腰を上げた。
0投稿日: 2016.02.28
powered by ブクログ想い出話と現在が入り乱れる。 ブラバンだけに登場人物が多く、一人一人のストーリーも弱く、誰が誰だかという感じ。 リアルさと主人公の性格に好感が持てるが、 山場もどこか分からないし 素人の日記を読んでる気になった。
0投稿日: 2015.06.25
powered by ブクログ吹奏楽経験者なら懐かしさにハマる。未経験者ならよくわからん小説であろうが、そこに著者の「万人に読まれなくていい」という覚悟と心意気を感じる。ちなみにワタシはハマった口。小説としてのデキは、フツー。
0投稿日: 2015.06.18
powered by ブクログせつないねぇ… 振り返ると充実して楽しかったあの頃から20年以上、みんなそれぞれ想像もつかいないような人生を歩んできた。もう少し幸せな人がいてもいいような気がするけど、現実はこんなものか。未来から見ると学生時代は本当に輝いているよね。
0投稿日: 2014.12.21
powered by ブクログかけがえのない青春時代、とはよく言いますが、時を経て振り返るときになればあえてそれを実感するもの。当時は今を生きるだけで精いっぱいだった。そしてそれで良かった、そんな時代。大人になったらそんなわけにはいかないから、そのがむしゃらに打ち込んでいたモノがあったあの頃がとても眩くも感じられる。 …そういうことをほろりほろりと思った、ブラバンに打ち込んだ高校生時代と現代を行き来しながらつづられるかけがえのない日々の物語。 広島弁の温かみが味わいがあって良かったですし、シニカルで容赦もあんまりない25年後の現在の人々の姿もかえってリアルで親近感もあります。 みんなその時その時一生懸命に日々を生きていて、今も昔もうまくいかなかったりもしたけれど、それでもかけがえのない音楽と絆がある、そのうつくしさを感じたのでした。
0投稿日: 2014.11.28
powered by ブクログブラバン小説というと…「楽隊のうさぎ」とか、現役中高生を主役にしたものが思い浮かぶ。 でも、これは「その時」から遠く離れた大人からの物語。 着実な人生を歩む者、消息不明の者、そして死んでしまった者。 それぞれの人生が重なり合って、複雑な色合いが見える。 現役のブラバン中高生が読んだら…あまり面白いとは思ってくれないかも。 バンドを舞台にするだけに、登場人物が多く、また時間が交錯するので、うっかり読むとすぐにわからなくなる。 自分よりもちょっと上の世代がモデルなようだ。 ほぼ同世代の方が読んだら、その時代の空気を思い出せて、また別の面白がり方ができるのかもしれない。 私もブラバンで「弦バス」を担当したこともあって、楽器にまつわる話はちょっとわかる部分があるけれど… やっぱり楽器に穴をあけてしまう件は、どうも感覚的に受け入れられなかった。
0投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログなんか読んだことがあるなぁーと思ったのでブクログを見たけど履歴なし。気のせいかと思いながら読み進めたが、中盤以降まで読んでやっと思い出した。ブクログを始める前に読んだようだ。 何度も手に取るという事は、高校でのブラバン生活にちょっとした憧れがあるんだろうな。
0投稿日: 2014.08.30
powered by ブクログ中学の時に吹奏楽部にいたので練習風景などが目に浮かび微笑ましかった。 パート練習とか懐かしい。 物語はそんな青春時代の話だけではなく 現実を知った大人の部分も書かれていました よかった
0投稿日: 2014.07.18
powered by ブクログ高校時代は吹奏楽部。40代になった彼等は様々な場所で生きている。部活時代のエピソードと今の話が絡みあって語られる。何をするにも熱があった、勢いがあった。それとは違う何かが今は彼等にある。そして次の局面が見えてくる。 どこの言葉だろうと思いながら読んでいて、うん?広島かな?と思っていたら作者は広島出身でした♪
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログ高校の吹奏楽部にいたメンバーのその後の人生を当時の所業と絡ませながら語る。知らなくていいことまで知ってしまうのが切ない。 作者はちゃんと吹奏楽部を知っているようだ。
0投稿日: 2014.04.08
powered by ブクログ大人になって高校の仲間と吹奏楽部をやろうなんて、なかなかできるもんじゃないと思う。色んな人間がいる吹奏楽の世界のなかで、いざこざがあるのもすごく共感できる。主人公と同じ年齢になってもう一度この小説を読んでみたいと思った。
0投稿日: 2013.09.19
powered by ブクログかつて。ブラバンに所属していたことのある身として。懐かしさと思い出したくない恥ずかしさとイタさがある。というのはさておき。 四半期。という時間の長さと人生の重さを噛みしめる。パート毎の結束という錯覚。学年毎の連帯感めいた何か。でも、そんなものは年月とともに吹っ飛んで。お遊びだろとシニカルに切るものもいれば、前向きにのるものもいて。 大人になってよかったと思うし、つまんなくなっちゃったね。とも思った。
0投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が過去にブラバン(と呼ばれる吹奏楽部)に入っていたから、興味を持った本。 表紙もきれいだったし。 現在進行形の吹奏楽部の話じゃなく、卒業して、もうずっと経ったメンバーたちが、あるメンバーの披露宴をきっかけにバンド再結成をする。 語り手である弦ベの男性が、その過程で当時のことを折々思い出し回想がはさまるという内容。 登場人物がすごく多く、かといってすべてがストーリーの進行にがっつりかむわけでもなく(笑)冒頭に登場人物紹介があるのを何度か見直してしまったり。 現在と回想がかなり頻繁に入り乱れるのがちょっと読みづらかったかも。 でも、実際の生活の中でふと昔のことを思い出しているって普通のことだよなと。 淡々と当時のことを語るのだけど、そのボリュームがすごく多い。 あと、会話が、かなり容赦なく広島弁。 (ネイティブからしたらそうでもないのかしら?) 本の内容自体がどうこうというより、自分のことをいろいろ思い出してしまった。 ブラバン(そう、木管やパーカスもいるけど、学校の吹奏楽部はブラバンと呼ばれるよね。そんなエピソードにもいちいちうなづいたり)にいた人間として、ひいきしたくなるお話。 どきどきわくわくはないけど、ふと思い出して読みたくなるのかも。
0投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログそのうち読もうと本棚に置いてそのまま忘れていた一冊。軽快な青春部活ものかと思っていた。そういう面もないわけではないけれど、これは哀切な中年小説と言ったほうがぴったりくる。ひねりのきかせ方が津原さんらしい。引き出しの多い人だなあ。 四半世紀前の高校時代と現在が、絡まり合いつつ並行して語られていく。作者自身を思わせる主人公は、吹奏楽部でコントラバスを担当していた。ブラバンは日本最大の部活動と言われるくらい部員が多く、熱心に活動するクラブだが、ほとんどの人は高校までで楽器を離れていく。練習する場がないし、第一自分の楽器を持たない人も多い。「趣味で続けていく」ことが難しいのだ。 この作品は、そういうブラバンの特性をとてもよく生かして書かれた小説だと思う。あるきっかけで再結成の話が持ち上がるが、音楽を続けている人はほとんどいない。すでに不幸な形で亡くなった人もいる。かつての部員はそれぞれの人生を、それぞれの苦悩や喜びを抱えて生きている。主人公自身、一人で赤字続きの酒場を経営し、鬱屈の多い生活の中にいる。 そうした現在と、決して楽しいだけではなかったにせよ、間違いなく熱を持って輝いていた高校の頃と、主人公と共に時間を行き来していくと、その哀感は胸に迫るものがある。だって誰にだって若い頃はあったのだ。 「スナップ写真のような、テレビCMのような麗しい青春時代を送りえた人が、人類史上に一人でもいるだろうか。」「十代の自分を振り返る大人の視線は手厳しく、今の自分を見つめる十代の頃の視線は残酷だ。」 過去と現在をつなぐのは「音楽」である。津原さんは私より少し年下で、高校時代は八十年代に入った頃、私は大学生だった。だから、言及されるミュージシャンたちがとても懐かしかった。主人公はブラバンと軽音のバンドを掛け持ちしているのである。「僕はエルヴィス・コステロやXTC、スクイーズといった、斜に構えすぎて正面を向いてしまったようなポップロック好き」というところに笑った。津原さんも書いているが、あの頃の音楽は絶対だった。みんな(ろくに弾けもしない)ギターを持っていて、文化祭で「スモークオンザウォーター」をやった子はスターだった。 そういう無邪気な時代の終わりを告げたのは、ジョン・レノンの死だと書かれていて、ああ、そうなのかもしれないと胸をつかれる。 「ぼくが信じていた世界は、才智や芸術に対してはそれが少々独善的であろうとも寛容で、過大評価するならともかく息の根を止めるはずなどなかった。ジョン・レノンは絶対に安全なはずだったのだ」 ブラバンならではの蘊蓄も楽しい。オーボエとホルンが「最も演奏が困難な楽器」としてギネスにも認定されているとは知らなかった。楽器を極めるために必要不可欠なものは、センスや情熱や器用さではなく、持って生まれた肉体だというのも、言われてみればなるほどである。なにより、なぜ人が苦労を厭わず音楽を奏でようとするかという問いに筆者が出している答がいい。 「そいつ(音楽)と共にいるかぎりは何度でも生まれ直せるような気がするからだ」 全体を柔らかく包んでいるのが広島弁の響きだ。登場人物たちの言葉に実感がこもるのは、この広島弁あってこそだろう。紹介文に「ほろ苦く温かく奏でられる、永遠の青春組曲」とあるが、そこにかっこ付きで(広島弁で)と加えたい。
1投稿日: 2013.07.01
powered by ブクログ吹奏楽をやっていた頃が懐かしく購入。 高校時代と今を軸に話が進んでいくが、特に盛り上がるわけでもなく少し退屈。 文中の方言もあまり馴染みがなく、読みにくく若干疲れた。
0投稿日: 2013.06.03
powered by ブクログこれも古書店で前情報なしに購入。 「高校時代」があまりにも熱く、輝いているため、大人になってしまった「現在」の登場人物達の境遇とギャップを感じさせてほろ苦い気分になった。作中とは過ごした時代が違うのに、何だか自分の青春時代を思い出して懐かしくなってしまった。私の郷里の言葉に近い、広島の方言で書かれているのも理由としては大きいかな。 先が気になってぐいぐい読み進んだ分、終盤、いきなりの駆け足具合が残念。あの結末自体はいいんだけど、そこに至るまでにもっと色々あっただろうに、その部分を端折って書いてしまっているので、消化不良に感じた。
0投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログ「失った青春、もう一度!」という熱い展開ではないです。 だけど淡々とした中で、青い青い年代をポツポツ思い出しながら、気が付いたらぶわっと懐かしさが広がる…そんな静かな青春物語。 顛末をみてもそういうスタンスが大いに現れているようで、単に「がんばった!何とかなった!青春!」みたいな爽快さじゃなく、あくまでニュートラルな状態。 今とあの頃は違う、でも決して悪くは無い。変わることは仕方ない。そうしみじみ思ってしまいます。
0投稿日: 2013.05.21
powered by ブクログ高校時代の部活の思い出が描かれているけれど、まったく甘酸っぱい青春物語なんかではないな。何気ない日常が淡々と語られている。それがすごく良かった。 ある時代を生きてきた人たちの、あの時と今の物語。 広島弁で書かれてるのも良かったな。なれるまで何を言ってるのかわからなかったけど(「はあ」の使い方とか)。主人公のちょっと皮肉な感じも楽しくて、笑いをこらえながら読んでいた。最後は泣ける、でも多分、ある程度の世代から下だと、わからないかもしれないな。 これは幸せな読書。読み終わった直後からもう一度読みたい本。
0投稿日: 2013.05.19
powered by ブクログ可もなく不可もなく、特に盛り上がるわけでもなく… ぜんたい印象が薄いです。 13.04.20
0投稿日: 2013.05.08
powered by ブクログ大半の想いを内包する寡黙な主人公に惹かれる。 ラストの展開から更に続きがありそう。最後は涙がとまらない。
0投稿日: 2013.03.31
powered by ブクログ紀伊国屋の「本のまくら」フェアーで購入。 ベーシスト目線(遠巻きに全体を眺めてる感じ、でも肝心なところは熱い)で描かれるストーリーがとても良かった。 学生時代を思い出した。
0投稿日: 2013.03.21
powered by ブクログストーリー的にはすっきりしない部分はあるけど、ちょっと意外に面白かった。過去と現在は間違いなく繋がっている。
0投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログ私自身がブラスバンドをやっているということもあり、この本を手に取りました。読んでみると、音楽にはさほど深入りしませんが、ブラスバンド部を舞台とした人間ドラマで面白かったです。現代と過去を行き来しながら、本当の青春とは何なのか。突き詰めた作品だと思います。ブラバンは、人数が多い部活なだけに、さまざまな人がいて、それぞれのストーリーがある。この本を読んで、改めてブラバンが好きになりました。
0投稿日: 2013.02.12
powered by ブクログ特に何も事件は起こらず、淡々と話が進んでいくだけなのに、なぜか先が気になりやめられない。 各所各所でたった1行の表現が次への期待を生んでいる。 ちなみに私は吹奏楽は全く知らないし、出てくる楽器もあまりわからない。 他作者ではあるが、なかなか何も起こらず暇だった「道尾秀介:ラットマン」の印象(http://booklog.jp/users/ms-k/archives/1/4334748074)と全く逆。 いたって普通なのになぜか感じる文体の綺麗さ、章の終わりと始まりが魅力的なのでそうなのだろう。
0投稿日: 2013.01.28
powered by ブクログまったくの別角度からの、私の「Change」本です。 純粋な「小説」ですが、大人数の「ブラスバンド部」の過去から現在までのうねりのような変化。主人公のファシリタティブな目。知情意の情の部分が大きく感じられますが、それもまた現実と感じます。
0投稿日: 2013.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジャズを愛する筆者の自叙伝を思わせる。吹奏楽部員だった過去と、現在の織り交ぜ方が絶妙。文章も嫌味なく好き。振り返る高校時代に甘酸っぱいエピソードがあり、読んでいて楽しい。これ、「スウィングガールズ」が映画になっていなかったら、映画にできたね!
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログ地元の方言にブラバンってことで私は読みやすかったけどな。 穏やかでない部分もあり、求めていた爽やか青春回顧ではないけれどアリ。
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログ自分の青春もブラバンだったので買いました。言葉とかシチュエーションとかわかって懐かしかった。単純にハッピーエンドでなく、人なら当たり前に年を取る事とか人生をどうやって重ねてるのかとか、いろんな登場人物を通して読めました。自分も音楽で人と繋がってたからまたバンドで音楽をやりたくなりました。
0投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログ啓文堂のオススメ!とかだったかな。良い感じ。僕は語り手がけっこう好きだったよ。感情抑え気味に、観察が先立って、望まれるものになろうとするところがいい。 音楽好きは年をとると蘊蓄くさくなるねぇ笑 その辺が味だと思う。そういうのから始まる、高校時代の思い出話全体にほとばしる郷愁感・寂寥感を共有できる人におすすめ。 あと語られない物語にも癖がある。ちょっと漫然としてるというか。語るべきでないから語らないというより、語りたくないから語らない。というか。個人的にはフェンダーの行方は聞きたかったかな。と思ったり。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あの頃の僕らにはもう戻れない。 先輩の結婚式のために、高校の吹奏楽部のメンバーを集めて、ブラバンを再結成する。けれど、過ぎた歳月はそれを許さない。 1980年という高校生時代を振り返りながら話が進む。登場人物が多いのと、過去と現在の転換が唐突で、少し入りにくかった。ブラバン経験者ならもっとすんなり入れるのだろうか。 あの頃も決して輝いていた、とはなぜか言い難く、今も輝いているとは言い難く、総じてもどかしい。それはある意味現実感があるのかもしれないが。どういう風に捉えていいのかがわからなかった作品。
0投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログタイトル、あらすじをみると、 25年前の高校生の頃を思い出した、 甘酸っぱい青春系の物語かと思ったら、 若干(かなり?)、想像とは違いました。 たしかに、25年前の高校生の頃を思い出して、 懐かしく感じているのですが、 その懐かしい高校時代は、甘酸っぱいだけではなく、 超酸っぱいと言うか、激辛でもあります。 なるほどねぇ。 「あの時君は若かった」だけだと、 話に深みがないとは思いますが、 ここまで深い、日本海溝よりも深い話とはね。 表現方法に若干の難。 現代から過去を振り返る話法(表現方法)は 数多い小説で取られていますが、 この作品の場合、時制が少し曖昧で、 微妙に判りにくい様な気がしました。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吹奏楽経験者だったので、割と楽しめました。 しかし音を重ねることよりも、 「ゆるめの吹奏楽部の日常生活」とその四半世紀後に 焦点を当てているので 音楽をやっていた楽しさというより集団で過ごす青春のほうが 表現されていたのかと。 音楽室の温度とか、 木製の床にしみ込んだ独特の匂いとか、 教室の窓からの夕日に輝く楽器とか、 ロングトーンの残響等など、 空気感を伝える言葉は少なかったかと思います。 未経験の方が読んで面白いのかは分からない。 引用に登録した文章には激しく同意。 流れてくる音に思わず動きや感情が立ち止まる瞬間っていうのは 絶対にあります。
1投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ登場人物が多いため設定に文字を使い過ぎ!時間軸も行ったり来たりで、盛り上がりに欠けるかな。青臭い時代を思い出すことは間違いない。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ絶対に面白いのが分かっている本には、なかなか手を伸ばさないことがある。大事にとっといて、いざと言うときに読むのだ。そういう、これは本である。 私は中学のときブラバンだったので、体験として似通うところもある反面、世代も地方も違うし、こんな個性的な先輩と絡む機会も無かったから、新鮮なところもあり。広島弁いいなあ。方言小説って大好きです。 方言で音楽で青春で昭和。「坂道のアポロン」が好きな人にもぜひ薦めたい。 いくつになっても、あの頃の仲間を思い出すと、若返る。そういう時が、人生に一回はあるんじゃないかと思うんです。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ高校時代に音楽を演っていっ40代のオジサン・オバサンたちには懐かしく、その時代を回顧するとことができる………かもしれない。 先日行った高校の同期会で、作者が同期だったことを知った(笑)。その頃の母校をモデルにしているとのことで、自分にとってはある意味懐かしく、(著者とは別のクラスで、あまり話したこともないけれど、全く知らないわけではないので)妙にリアリティがあった。 先にこの本ん読んでいれば、同期会で会ったときに少しでも話したかったなぁ。まぁ、向こうは私のことは覚えてないだろうけど。影が薄かったから(笑)。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ登場人物が多いのは吹奏楽部の話だから。それはタイトルでもわかります。主人公は地味ですが身の丈に応じて、それらの人物とかかわったりかかわらなかったりしていくのが好感がもてました。過去や現在を章分けではなく、話の流れ中でいったりきたりしますが、読んでいるうちに慣れます。あと、会話が恐ろしいほど本域の広島弁なので、女子のセリフにも愛想がありません。吹奏楽、広島、同年代などの共通認識があると、めちゃくちゃハマります。津原さんの他の本も読みたくなりました。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ切ないねー! 青春はそのときにはわからなくて通りすぎたときにわかります 思い出すとごく普通のことしかやってないのだけど、楽しかったよね。 あと10年たったらこんな気持ちになるのかしら。それは長いのかしら、短いのかしら。 10代の夢はすべてかなったと言える大人はいるのだろうか。 過去と現在をつなげて、まだ続いてるふりは辛いかも。あくまで自分ででもいつでも楽しくあろうとすることで切なさは薄れないかしら。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログ全体のバランスや構成の美しさという点では今ひとつか。テーマは万人にFitできるもの、いくら惜しんでも、いとおしくても、そのままの形では二度と残らない。でも何かしら共通の記憶(この場合は、いっしょに音楽をやっていたこと)のキーがあれば、そのキーを取り戻すことで、人生を二度以上、何度でも生きることができる可能性がある。
0投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログ日常の中で、「音楽っていいな、すごいな」と、そんな言葉では表せませんが、どうしようもなくそう感じる瞬間があります。 この作品を読んでいる間、そんな一瞬に何度もめぐり合えた気がします。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログ小学校でちょっと齧っただけだったけど、楽しかったブラバン時代を思い出した。ブラバン時代に限らず、その後の学生時代・部活動生活と重なるところがあり、とても懐かしく思えた。
0投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログかつて高校時代に吹奏楽部に所属していた主人公は20年以上の歳月を経た今、友人の結婚式のために改めて当時のメンバーを集めてオーケストラを行おうとする。過去を懐かしみながら現実を生きるかつて吹奏楽部の部員だった人たちの物語。 主人公はややひねくれている印象を受けた。登場人物の多さや物語の展開は作者の計算によるものだろう。何かを起こそうといていたはずなのに何も起こさずに終わってしまった印象。現実的というか、かなりビターに感じた。私は1980年代に生きていた人間ではないし吹奏楽部だった人間でもないが、そういった人々が読めばまた違った印象を受けたのだろうと思う。読み返したいと思うかはわからないが年をとってから読み返すと感じ方が違うかもしれない。
0投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ登場人物が多すぎて、名前と個性がまったく一致しないまま読了してしまった。 青春とその後。はつらつとして過去とさえない現実。それがクロスして、日々が過ぎる。 少しだけ彩ある生活を手にいれ、物語は終わる。 大人が過去とつながるってどこか閉塞感があるのだな。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ青春系だと思っていたので読んで少しガッカリ。あと長くてなんだか地味…。でも後味は悪くないかも。どの登場人物にも華がないです(笑)
0投稿日: 2011.12.03
powered by ブクログこそばゆい青春時代を思い出すしわがれた大人たち。 いつか自分もこんな風に昔を思い出し、楽器を手にしようと思ったりするのだろうか。そしてあきらめを感じたりするのだろうか。 主人公は、吹奏楽部の再結成プロジェクトを質量のない夢と表現した。寂しい感じが漂う、でもちょっとほろ苦さがくせになる作品。
0投稿日: 2011.10.07
powered by ブクログ1980年、高校のブラスバンド部に所属の弦バスの主人公。 四十を過ぎて、昔のメンバーがバンド再結成を企てる。 青春時代の回顧、それまで歩んできたメンバーのエピソードなど、懐かしさに大人のほろ苦さが加わり、いい味を出している。
0投稿日: 2011.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
淡々と読み終えて、何か余韻が残った。 装丁は今の中高生向けといった風だけれど、今の10代が読んでも自分に直結して感じられる話ではないと思う。今の10代に、TEAC144が分かるのか? あのインパクトと手に入らないもどかしさ。 これは、自分の世代が読む時代小説。青春時代なんて輝いていたことはほとんどなく、後悔や苦々しさが残ってしまうもの。そう思う30代後半~40代に向けた話。世界の中心に自分たちがいたわけではないけれど、確かにその世界で必死に息をしていた。そう折合いをつけられそうな人が読む話。
0投稿日: 2011.09.25
powered by ブクログ個人的には、意外と面白かったです。少女小説っぽいものかと最初は思いましたが、そんなことはありません。割とシリアスです。でも、この小説は世代を選ぶかもしれません。 つづきはブログで http://pinvill.cocolog-nifty.com/daybooks/2011/09/post-7218.html
0投稿日: 2011.09.05
powered by ブクログあんまり面白くない(T . T) もう少し大人になったら面白いかもしれない…。最後がよく分からない⁈
0投稿日: 2011.08.30
powered by ブクログ結構批判的なコメントが目立っていますが、私は大いに満足でした。吹奏楽(Trp.)経験者だったので、「うんうん」「そうそう」と頷ける場面が多かったです。個人的に広島弁が好きなので、そっちも楽しんでました(笑) ただ音楽的な蘊蓄が多岐に渡り様々な場面で記されていたので、一読しただけでは分かりづらい(というか無意識に読み飛ばしてしまう)ことがあるかと。私は10回ほどじっくり読んで理解しました。 登場人物一人一人が物凄く個性に溢れていて、読んでいて素直に楽しかったです。
0投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなに本を読むのに時間がかかるとは…。 面白くなかったです。 ブラバンの知識がないからかな? 思い出はなしの一つ一つで 面白い、というか普通に読める部分はあったのですが 全体的に楽しくなかった、というか とにかく進むのに時間がかかりました。
0投稿日: 2011.08.08
powered by ブクログ1978年高校でブラバンに入部。ほぼ同じ世代のお話しです。 学生バンドに共通の事情。「同じメンバーの音楽は一年間のみ」それだけに、再結成・再会演奏は実現したい、実現しちゃいけない・・・
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログブラバン=ブラスバンド。みんなで曲を作り上げていく場、作り上げるためにみんな集まってくる。集まってくるひとりひとりがそれぞれの思いを持っているから、ぶつかるし。それが思い出に変わるとき、人にはそれぞれ事情があったんだ、と。そして、生き続けている現在も。私もブラバンをやってた。どうやってサボろうか、そんなことばかり考えてた(苦笑)。
0投稿日: 2011.07.26
powered by ブクログ25年前の吹奏楽部の思い出と、当時のメンバーを集めてもう一度演奏しようとする現在の様子が交互に描かれた物語。楽器や曲についての知識が全くと言っていいほどないのでイメージをつかみにくかったのは事実ですが、全体を通してセピア調の色彩を帯びた雰囲気は結構好きです。傷みと輝きを伴う思い出の美しさと現実の酷薄さが静かに染み渡ってきました。読み終えた直後にはラストの切り方に疑問を感じましたが、今は全体の雰囲気を崩さないハッピーエント未満な感じも悪くないかなと思っています。
0投稿日: 2011.05.15
powered by ブクログ概ね世の中には二種類の人間が存在するが、私はその一方、即ち高校吹奏楽部経験者である。この本は我々にとって読了が惜しい程楽しめる本であった。とは言っても、もう一方の人々が楽しめないようなマニアックな本ではない。楽器や曲の解説は本文中に書かれているし、作中の高校生は、帰宅部でも素直に感情移入できる若い率直さに満ちている。 物語はこの「高校生」が大人になった「自分」によって綴られる。忘れ去ってしまった筈の十代を手繰り寄せながら、何十年もの月日ですっかり変わってしまった、そして何も変わっていない自分を、作者の持つ優しいタッチでストーリー中に滲み出させているのが最大の美点であると感じた。 前述したが楽器や曲などの解説は本文中に十分書かれている。そして、高校生の自分と今の自分のエピソードが行き来しながらストーリーは進行するのだが、この両者により、物語の「スピード感」や「キレ」が落ちている。決して空気感の重々しい本では無いのだが、軽めの本が好きな人で、スカッと爽やかなタッチの青春ものを一気に読み切ってしまいたいと期待する人には若干つらいカモ。 私事であるが、作者と私が同じ中学の同期で、それぞれ川を隔てた公立高校に通い、同じく高校から吹奏楽部に入部したこと、それに、私が今春出身高校吹奏楽部の定期演奏会を約30年振りに聴き、当時の懐かしい仲間と再会した頃、たまたまこの本を手に取ったこと、このふたつが、この物語の色彩を更に深く彩ってくれた。本との出会いというのも不思議なものである。作者と私とは在学時代からほとんど接点は無いのだが、陰ながら応援している。これからも自分らしい本を書いてくれ、津原くん。
1投稿日: 2011.05.10
powered by ブクログブラバンの物語というより、70-80年代にロックを聞いてたり、興味がある人が読んだ方が面白いじゃないかな。
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログ吹奏楽を全く知らない自分でも楽しめたのだから、中学・高校を吹奏楽に捧げた人ならもっと楽しめるのだろうな。
0投稿日: 2011.04.21
powered by ブクログ思っていたのと違った、というのが正直な感想。 曲や楽器の話など、詳しく書かれているので、吹奏楽をやっていない人たちでもとっつきやすいかもしれないが、やっていた人たちには物足りないと思う。 バンドを再結成するという話のはずだったのだが、バンドがどうこうより、当時のメンバーとの昔話を懐かしみ、現在はどうしているのかなーと同窓会のようにのんびり語ることがメインのお話だった。
0投稿日: 2011.04.11
powered by ブクログ@yonda4 はっきり言って、ものすごく期待外れ! POPで「絶対泣けます」内容の本はもう買わない。 この本は確か「担当編集者がゲラを読んでて涙が止まらなかった」ようなことが書かれていたかと記憶しているけど。 その編集者は重度の花粉症で、涙が止まらなかったんだろう。 じゃなきゃ、どこでどうやって泣くの? 本を読んで泣きたいわけじゃないけど、煽りと内容がここまで乖離すると腹が立つ。 クライマックスもこれ、オチているの?
0投稿日: 2011.04.07
powered by ブクログ青春小説。 スポーツ小説が好きだ。 ある目的に向かって取り組む仲間。 そこにドラマが生まれる。 この卒業25年後の再結成物語も 同じようなドラマだと思ったんだけど。 高校時代のブラバンのエピソードと 大人になり、あるきっかけで 再結成をめざすドラマが パラレルで進む。 再結成に向けて 盛り上がっていくと思いきや 何かそうでもない。 ラストに再結成のシーンの直前で終わるし 何か物足りない。 高校時代の話はいろいろおもしろくて そこは楽しめたけど 再結成のドラマはちょっと消化不良だな。
0投稿日: 2011.04.04
powered by ブクログ25年ぶりに高校時代のブラバンを再結成させようと励む大人たちの物語。 高校時代の回想録と、現在のストーリー、 80年代と広島。大勢のブラバンメンバー。 情報が多すぎて1回ではつかめきれませんでした。 大人時代が中心で、期待していた青春物ではなかった。 主人公がコントラバス弾きだというので手に取ったけど、そこに関してはとてもリアルで面白かったし、同じ弦バス弾きとして満足です! P.363の文章は、私も時々考えることで、強く共感しました。 音楽なんて振動にすぎない。音楽なんて徒労にすぎない。。。
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログ1980年に高校に入学してブラバンに入ったヤツが25年後にブラバンを再結成するっていう話です。 高校時代の話と今の話が行きかって話が進んでいくっていう、いわゆる青春小説です。 昔はこんなかんじの昔を懐かしむ小説なんかは読まなかったんだけど、やっぱりトシのせいか、こういう小説も面白く読めてしまうのでした。 出身高校もブラバンの人数が多くて、いろんな教室で練習していた姿を思い出す、ってかんじなんだけど、多分うちの高校はこんなにドロドロはしてなかったんじゃないかな?なのでした。 小説の中身は、う~ん、こんなモンかな?ってかんじなんだけど、時代の息吹っていうか、その時に高校生だった人間が書くようなかんじの内容で、それはなかなか面白かったのでした。 こんなかんじでアツくなれるようなのって、良いよねぇ~。
0投稿日: 2011.01.23
powered by ブクログ吹奏楽やったことない方が、先入観や過度の期待が無く読めると感じた。大半は分かりやすくて、一部分かりにくい、バランスがわりと心地よい。
0投稿日: 2011.01.02
powered by ブクログもっと青春!って感じを期待してたので、期待ハズレでした。 終わり方もこれだけ長々と展開されてるにも関わらず「あれ?これで終わり?」と拍子抜けするあっさりさ。 しかし吹奏楽におけるマイナー楽器にもちゃんとフォーカスされており、ブラバン経験者はそういった意味では楽しめる一作。
0投稿日: 2010.12.04
powered by ブクログクラシックもジャズもロックも描かれてて楽しかった。いろいろな楽器がでてきたり、吹奏楽あるあるも楽しい。たくさんの登場人物の個性やそれぞれの物語がみどころ。テナーの辻さんが好き。
0投稿日: 2010.11.09
powered by ブクログ20年ほど前、高校時代にやっていたブラスバンド部のメンバーが再び集まって音を出そう、という話。 こう書くと「青春よ再び」的な物語のように思えるのですが、実はそれだけではない、というかそれ以外の描写がとても優れている本。 家族と友人、場所で言えば自宅と学校だけで世界がほぼ簡潔していた高校時代と、社会に出て上手くいったりいかなかったりする中年になったブラバンメンバーとが作中では交互に語られるのですが、それがとても切なかったり面白かったりするのが先ず面白い。 重松清もこういう作品がいくつかあるけども、本作はライトノベルの皮を被った哀歌ときどき快哉、というような印象を強く受けました。 重松清の作品の多くは絶望、閉塞を描写した後結末におけるかすかな希望がカタルシスだと自分は思うのですが、本作はそういう構造を取っておらず、楽しい思い出であったり哀しい思い出であったり、同じような感情の現実を見せ付けられたり、という起伏が共感を覚えます。確かに現実って希望ばかりじゃないもの、と。 ブラバンのメンバー、顧問たちとの再会も同様。時間の壁を越えてみたら・・・というようなエピソードの数々は飽きさせずに読ませてくれます。 また、演奏の描写も秀逸。主人公が父親からフェンダーのベースを買ってもらう場面も、とても秀逸。泣きそうになりました。 とりとめなく書きましたが、良い作品です。残念なのは、ブラバン故に登場人物がとても多くて、何人かのエピソードが散漫になってしまってた事。それ以外は本当に、良い作品です。オススメ。
0投稿日: 2010.11.04
powered by ブクログいまいち読むスピードが上がらず、二度ほど中断しつつなんとか読了。青春もののすかっとした感じを期待していただけにちょっと期待外れ。登場人物が多すぎ、方言も読みにくい。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ舞台は広島の高校の吹奏楽部。モデルとなっているのは作者の出身校・観音高校。我が家の窓から見える高校だ。 ネギ畑、喫茶店、楽器店…すべてのモデルが存在しているようであそこだと言うのがわかる。 だから私と同年代の広島市出身者には大いなる共感を持って受け入れられる一冊。 だから評価は高めかもしれない。
0投稿日: 2010.10.08
powered by ブクログ高校の吹奏楽部が30年たってOB楽団を結成しようとする話。 ブラバン経験者にとっては懐かしさ(だけ)が楽しめる作品。だけどそれ以外の人にとってはあまり魅かれる部分がなさそうな作品……。
0投稿日: 2010.09.13
