役立たずとなじられて勇者パーティをクビになった主人公。しかし主人公の能力は、実はやり方と工夫次第では非常に有能かつ強力で…というタイプの物語。要は追放物。 ストーリーは真っ当・穏やか・緩やか・優しいという単語がしっくりくる内容。主人公が穏やかで真面目な善人であり、仲間達も皆いい子揃い、読んでいてとても清々しく感じられる。悪い意味では癖がないとも派手さに欠けるとも言えるが、この全体に漂う朗らかな雰囲気は他にはあまり見られない本作の長所・特色かと思われる。 画力も高い。作者の柔らかいタッチの画風と、本作の優しい物語が非常に上手くマッチしている。キャラクターの表情付け、戦闘描写等も上手で、全体的なクオリティは総じて高い。 あまり凝った展開や派手さはないが、優しくて穏やかなキャラクター・物語・作風が魅力の作品。こういった内容が好きな人なら買って損はしないかと。

主人公と最強種猫霊族の女の子カエデの出会いのはなし。 カエデと主人公のやりとりにホンワカしたり、主人公のチート能力にびっくりしたりの第一巻。