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アッシュベイビー
アッシュベイビー
金原ひとみ/集英社
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総合評価

134件)
3.0
13
32
32
26
16
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    不快なのに読む手が止まらない。頭がおかしい。狂っている。異常。特にホクトは早く刑務所に入ってほしい。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    本能のままに生き、感情の疾走感がすごかった。 ただ、登場人物みんなぶっとび過ぎていて一切感情移入ができなかった。 この本を書いている時、どんな精神状態だったんだろうとも思う。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    案の定、レビューの評価がめちゃくちゃに割れていて、思わず笑ってしまった。 それを書いてしまうのか、という驚きのある作品だった。テーマのキツさはあるが、文章が巧いので、読まされた。 狂った小説を読みたいときにオススメ。

    8
    投稿日: 2025.09.30
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    一気に濁流に飲み込まれるような小説だった。この一冊でトリップできてしまう。 愛に飢えて歪んでいく心理描写がリアルだった。辛くて痛い。わかるなー。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    金原ひとみさんの作品を少しずつ読んでいく予定。 私の中では村上龍氏とどこか同じカテゴリーに属していて、かつては村上龍で手一杯だったと思う。 本作は二作目にあたり、初期作らしいきりきりとした緊張感が漂う。社会なのか、家庭なのか、何かに抵抗している若さを読むことになる。 「アッシュベイビー」は、ベイビーという生命を扱いながら、それを灰色の存在へと変形させる。そこにこそ金原ひとみの挑戦的な文学性は際立つが、同時に文芸としての限界さえ感じさせられる。 眩しい世界を避けながら、しかし個として沈むことにも抵抗する。そんな難しい生き方。 金原ひとみにとって、作家であること以外に道はなかったのではないかと思う。 これを入口として、時間はかかっても現行の作品までたどりつきたい。金原ひとみという作家の軌跡と彼女の生活の変化を感じれるといいなと思う。

    98
    投稿日: 2025.09.02
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    狂気に満ちた異常な愛と欲望の物語。 全編主人公アヤ視点で進行し、そのほとんどがアヤの心理描写となっている。また章分けなどもなく冒頭からラストまでで一つの構成である。 登場人物全員が欲望に狂っているが現実も似たようなものかもしれない。 アヤの異常なまでの愛情への執着は、多くの矛盾をはらみながら、また極端に歪だが美しいほどの表現力で描写されている。 一方でホクトについては異常性欲とアヤからのプレゼントを含め胸糞が悪くなる。 まさに現代文学といった作品だが、文学にしてはかなり読みやすく、大長編でもないので読んでみてもいいかもしれない。とはいえかなり人を選ぶのでおすすめはしない。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    この小説から金原ひとみさんにのめり込みました。 この日常的に感じる感覚の表現や思考回路等全て好きです。 人間らしさがよく出てるんじゃないでしょうか? 好きな作家さんの1人です。

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    私はどうしようもないバカですが、久しぶりに本が読みたくなって手に取ったのがこの本でした。 読もうと思ったキッカケは、お笑い芸人のバービーさんのラジオ、お心理研究所のゲストで金原ひとみさんが出演されていて「アッシュベイビー」がやばいみたいな事を言っていたから興味を持ちました。あのバービーさんがやばいんならきっと面白いはずと迷いなく購入しました。 一般的な下ネタも大丈夫だし、大概のゲスい事も笑える方だけど、小説の内容は結構グロかった。 痛いのは勘弁だけど、女性の繊細な描写とクレイジーな表現が惹き込まれる。 自分にはファンタジーな世界として捉えて、とても面白かった。

    9
    投稿日: 2025.06.11
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    キャバクラで働くアヤは、客として訪れた、同居人ホクトの同僚・村野に恋をする。 村野に固執し、いつしか彼に殺されることすら望むようになってしまうアヤ。 そんな恋愛小説。 読みながら、この作家さん苦手なんだった……と思い出した。 共感できるところも、そういう人もいるのかとも思えず、ただひたすらに気分が悪かった。 命のいたぶり方が、無理すぎる。

    1
    投稿日: 2025.06.07
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    金原ひとみが書く女主人公はすごい魅力があるなーと思う。お母さんに読ませたらお母さんは具合悪くなってもう二度と見ない!って言ってた。

    0
    投稿日: 2025.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思ってたより激ヤバ暴力倫理観皆ってほどじゃなかったから拍子抜けしちゃった。 小児性愛やばすぎ云々って書かれてたからてっきりガチガチにやってんのかと思ったけど全く無いに等しかった。期待しすぎた。 とにかく感情の描写が上手いし美しすぎて素敵。 終わり方が超クール❕❕

    0
    投稿日: 2025.05.25
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         『アッシュベイビー』 金原ひとみ さん 『蛇にピアス』の次の作品 パンチ 効いてんなぁ…ってね 刺激的だわ キャバ嬢のアヤは大学のゼミで一緒だった ホクトとルームシェアをしている。 彼は小児性愛者で、大人の女には見向きもしない。ある日、ホクトの同僚の村野という男に出会ったアヤは村野に強く惹かれてしまう…. …って入りです。 本作の『アッシュベイビー』は… 『蛇にピアス』のときよりも激しい性行為 だったり、性的描写がリアルに描かれていて 嫌悪する人も少なくないような気がします。 ただ、文章は繊細で力強く(これは蛇にピアスにも言えますが)…アンバランスな感じが堪らないんです。 「初めまして」 そう言って名刺を差し出す男の指を見て、私はため息をついた。こんなに完璧なフォルムの手は初めて見た、というくらい彼の指は美しかった。彼の手は、美しく、かつ高貴な微笑みを浮かべていた。 アヤが村野と初めて会い、急速に惹かれてしまう場面…素敵♡でしょう? 蝶のように舞う、彼の手は、蜂のように私を刺す。 はぁぁぁ… この表現も好きだなぁ♡ 堪らん♡ もっともっと 金原ひとみの作品を 読んでみたい と思ってしまう 言葉や表現が繊細で心地よくって なんだろう… 性行為や性描写すらもそう感じてしまう なんか そういう描写もキラキラ✨してるような (全然…そんなんじゃないんだけどね) この作品を出すにあたって どんな気持ちだったのだろう いろんな葛藤があったのか…なかったのか? 今から20年程前の作品なのに 全然色褪せずに読めるというのは 凄いことなんじゃないのだろうか…     金原ひとみ  沼りそう ಠ_ಠ

    56
    投稿日: 2025.05.17
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    小児性愛者や動物虐待の描写がメインで、終始ドロドロ鬱展開。 セックスが話の中心。 ドロドロにどっぷり浸りたい時には良いかも知れないけど、読後感は気持ちの良い物ではない。 でも、惹き込まれるものはある。 自分の中の醜い部分が呼応しているのか。 荒んだ心の時に読むと、不思議とスッキリする。 ピタリとはまるときは、はまる。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分を嫌悪する事はしばしはだけど、それを改めてられないから、今の自分があらとも思う。 「あんた、何か隠してるでしょ?」 「ぎゃああー」もの凄い音量に、驚いて目を丸くすると、ホクトは怯えたように笑った。「何、それ」「・・・・親戚の、子供」 とにかく誰でもいいから興味を持って。ただの興味でいいの。単なる興味でいいの。興味なんていくらでもあるでしょ。その一ミリを私にちょうだいって言ってるの。 どうしてだろう。どうして私はこんなに落ち込んでいるんだろう。 「どこか、泊まりませんか」 そう言うと、自分がとても幸せに思えた。こんな事を言えるくらい近くにいる事がとても幸せに思えた。 図書館で借りました。あー、痛かったあ。ズキズキしながら読了した。

    1
    投稿日: 2025.02.08
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    とても好きだったかもしれない。 金原ひとみさんの作品は初めて読んだが、 アヤやホクトのバックグラウンドがずっと見えてこなかった。なぜアヤがこんなにも空虚で薄情で明るく陰湿なのか、掴めそうで掴めなかった。 まぁでも人は他人の思考の至る範囲だけで生きているわけではないだろうし、すべての言動に根拠があるわけでもないだろうし、そういう諦めに近い感覚と妙なリアルさを感じた。 読者に寄り添っている感じはないが、文章のリズムがよく読みやすい。 この方の作品を他にも読んでみたいと思った。

    4
    投稿日: 2025.02.02
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    毛の生えた動物が苦手なのでとても気分が悪くなりました。アヤの気持ちが理解出来ないのって幸せなことなのかもしれないね。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    "小児性愛"というワードに釣られて読んでみたが、行為の相手は赤ん坊でかつ動物とも可能で、大人の女性相手でも行えるというなんだかよく分からない異常者だった。 上記の男性ホクトの異常ぶりが分かる描写や語り手の女性の動物虐待の場面が非常に惨たらしく素晴らしかった。 語り手の女性の心理描写や登場人物達の行動原理が全く理解出来なかったものの、たまにはこういった作品も良いかなと思えた。

    0
    投稿日: 2024.11.23
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    、、、、わたしにはちょっと無理でした。 そこまで長い小説ではなかったので、最後までなんとか読み切った感じです。

    1
    投稿日: 2024.11.19
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     こんなひどい小説は初めて読んだ。 とにかくマ●コのオンパレード。 登場人物は全員頭のネジが外れていて理解できないし、雑な性的・動物虐待描写まである。  蛇にピアスしか読んだこと無かったけど、こんなに酷い話を書く人だったっけ? この本を執筆時の作者はノイローゼ状態だったんじゃないだろうかと心配になる。  女性器の表現にしてもストレートな単語を使うのは自由だが、口に出すのも躊躇う言葉を連呼されるとドン引きしてしまう。

    1
    投稿日: 2024.05.04
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    これも昔に購入してたが読んだか読まなかったのさえも覚えてない作品。 流石に何を表現したいのか理解できず、只ぶっ飛んでるだけで内容が伴ってない感じがした。 読後感の悪い作品。

    1
    投稿日: 2024.02.14
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    今まで読んだ本の中でワースト1。 とにかくマ●コのオンパレード。 当時の筆者の口癖というかマイブームだったんじゃない?って疑いたくなるほど。偏見とか差別とかするつもりはないが、女性が連呼してるとすごく気が滅入る。 アヤをはじめ、誰ひとり感情移入できないのも珍しい(全員性欲強すぎて引く)。弾みで自分の太股にナイフを刺したり動物を虐待したり、好き勝手振る舞っておきながら自分の事が大嫌いだと嘆いたり、アヤはやべぇクスリでもやってるのか。 特に村野さんはどうしちゃったのか。人生に疲れて何もかも投げやりにでもなってないか? 金原ひとみの本はもういいかな…。

    0
    投稿日: 2024.02.04
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    ノッてる時に読めばあんがいイケそう。でもそうじゃなきゃ死ぬほど退屈な小説。ま、そんな感じ。 っていうテンションの小説です笑 なんというか、読んでいて若いなーと思う。 『蛇にピアス』よろしく割りとバイオレンスな展開で、チンコとかマンコとかセックスとかバンバン出てくるので苦手な人にはかなりしんどそう。同時期にデビューした綿矢りささんが優等生なら、金原ひとみさんは地方都市のヤンキーって感じがする。 主人公がとりあえず好き好き言ってるだけの小説で、それ以上でもそれ以下でもないとおもった。 ということで☆2つ。

    0
    投稿日: 2023.08.16
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    自分ごときが持ちあわせている固定観念や倫理感のスケールで、今作を語ったところできっと意味をなさない‥‥とにかく拝読しました。

    10
    投稿日: 2023.04.25
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    嫌いじゃなかった。 ホクトもアヤも同じぐらい狂ってて気持ち悪い。 でも、嫌いではない。読んでるだけで痛い生々しい描写もあり、人を選ぶ作品だと思う。 人間味。 1年後にまた読みたい。

    0
    投稿日: 2022.04.17
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    ひたすらに気色の悪い話だった。 作者がこの本を通して何を伝えたいのか、何を描きたかったのかを汲み取ることもできず、苦痛な時間が続いた。 救いを求めてひたすらにページを捲った。 臭いものを嗅ぎたくなるような好奇心をくすぐられる作品のようにも思えた。

    0
    投稿日: 2021.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一つ一つの人物が置かれてる環境や状況とか、とても面白いと思う。(側から見る分には) ホクトとアヤが共同生活始まったところとか、どんなお話が始まるのかワクワクした。 アヤが子どもを見て嫌悪するのは同族嫌悪なのかな。 アヤは自分のことよく分かってて、自分が大嫌いで大好きで、自分の肉体と脳内で喧嘩してるシーンが面白い。そして、なんだかんだ色んな人に好かれてるのが救い。 最後まで全然村野さんのことよく分からなかった。中身が死んでるのかもしれない。アヤと対比してよりくっきりする。 ハードなことも激しい感情も、アヤの心のままに勢いよく書いてあって、なんでこうなったの?この人ってどういう人間なの?てもっと知りたくなった。でも、赤ちゃんは、盗んじゃだめ、絶対。

    0
    投稿日: 2021.08.15
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    意外にも(自分の中で、ってこと)、初の金原作品。こういう作品に触れると、現代文学、面白いじゃんって思えるんだけどな。ある程度の分かりやすさ・読み易さが必要なのかも、自分程度にとっては。あと、ダメな作品の次に読んだという、そのタイミングもあったかも。なかなかのエロ描写が繰り返されるけど、それ以上に、ときに繰り出される間断ない独白部分が最高で、思わず笑わされることもしばしば。個人的に、川上未映子の作品が思い浮かびました。他の作品も読んでみたし。

    0
    投稿日: 2021.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    想像以上にハードな内容でした。 心身二元論的な考え方とか、恋愛(というか対人関係)についても自分にない感覚がとても多くて新鮮でした。他人に心を開けない、けれど肉体関係を持つことに抵抗はないんだなぁとか。 他人や自分の心を開く・開かないの話が一番興味深くて印象に残っています。やはり好きな人に「自分のことを知ってほしい」という心の働きが人間はとても強いんだなと改めて感じました。作中で主人公のアヤは男女問わず多くの人から好意を抱かれる描写があります。アヤは自分の心を見せたい人が、自分が知りたいと思えるほどの心の人が野村さんと出会うまで、ほとんど見つからなかったんだろうなと。(あまり他人や生き物の気持ちを考えられない理由はそこにもあったんでしょうか…) この主人公は肉体と精神を切り離して考える描写が多かったように思うのですが、唯一自ら好意を抱くことができた男性に、肉体より精神で繋がりを持ちたいと願っていました。それができなくて、好きな人に「殺してほしい」という極端な願望が生まれた。 アヤについては容姿に恵まれて生まれてきた人なんだなあと強く感じました。しかし、そんな若さも永遠のものではありません。この人は、一体どう生きたら幸せになれるんだろう、と思いました。 赤ん坊に焦点が当たったとき、「生きている意味」「早く殺してやりな」などの話も出てきたのですが、自分が唯一肯定されている気持ちになれる性行為こそが命を生み出す行動なのに…と思う所もありました。 動物の扱いが辛くて後味としては悪かったです(笑) 

    0
    投稿日: 2021.05.02
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    本書による詳しい奥底への内部的批評が読みたいなら文庫本の解説を書いた斎藤環さんを読んでもらいたい。作者自身をリスペクトした素晴らしい解説文になっている。 では、私の感想文はというと、最初一気に惹きつけられてしかし下降したまま堕落した各々の顔を見ながら吐瀉物や血や光明などが空に打ち上げられ満面の笑みを浮かべている自分と、興味関心を向けることが眼に刺されるような罰意識的な自分との対比によいどれを起こした気分だった。これはハッピーエンドなのだろうか。わからない。ただ、じゅくじゅくと腐った肉が放り込まれ、唖然としていた。 惹きつける線と、退いた線。

    2
    投稿日: 2020.12.22
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    芥川賞作家の本ということで読んでみたけど、馴染めませんでした。もう少し、押さえた書き方をしても作者の思いは伝わると思うが、個性と言ってしまえばそれまでかな?考えさせられました。

    2
    投稿日: 2020.10.03
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    金原ひとみ最高。頭の回転早すぎて、かっとんでて、全速力で駆け抜けてるみたいな文体最高。感覚っていい〜生々しくてまじ人間してる〜という感じになる 小説を読んでるちこんなにも人のことを知っちゃって嬉しい〜ってなってた入試の時の最果タヒさんを思い出した。

    0
    投稿日: 2020.03.22
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    痛くて、辛くて、胃もたれを起こす。 それがすごく、好き。なぜか読み返したくなる。 好きです。 はい。

    0
    投稿日: 2019.11.16
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    あっという間に読み切った。登場人物同士のやり取りが少なく、アヤの感情が嵐のように綴られている。エログロがひたすら続くのであまり胸を張ってオススメできるものではないけれど、こういう本もあるのだなと思った。終わり方が個人的に好き。 アヤは切実に誰かからの愛を求めているのに、作中に描かれる関係はどれも一方通行。歪んだ愛の形が交差し合う。読んでいると、アヤの感情の波に押されそうになる。でもどこかクセになる魅力がある。

    0
    投稿日: 2018.11.05
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    愛と死と性と血と欲…歪んでる…生々しい感情が溢れ出てた みんな大なり小なり他人には理解されないような秘密があったりする

    0
    投稿日: 2018.10.26
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    常軌を逸してるとしか言いようがない話 登場人物にまともな人は一人もいない… みんな、自分でもどうしようもないんだろうなあ でもこういう話、割と好き

    0
    投稿日: 2018.09.25
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    ある意味「人間失格」 人間失格では太宰治の人生が投影されていた。 あの作品の葉蔵は戦後の人々の「エゴ」に絶望を感じ、そんな世界と戦うために自分の中に潜む「エゴ」と戦い続けた。 この作品は「エゴ」に憎悪を感じ、「エゴ」だらけの世界に同化して「エゴ」に包み込まれた女の話。 金原ひとみの力強く、主人公の内面を包み隠さない内面に感動した。 最後は胸を痛めながら村野にアヤを殺してほしいと祈った。 「こうであってくれ」と一番祈った作品。

    0
    投稿日: 2018.09.03
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    恐ろしいほどに互いを知り合っている女たちを見ると悪寒がする。彼女たちを見ていると、いつかどちらかを刺し殺してしまいそうな気がしてしまうのだ。あまりにも他人を知ってしまった時、人は死ぬか殺すかの二択になってしまうのではないかと、思う。_____p.19

    0
    投稿日: 2018.02.24
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    いわゆるメンヘラマインドを描いている。同居人は特殊性癖の持ち主。かなりどうしようもない感じ。それゆえになにか伝わるものがある。食うに困らないのに闇が深い。という現代日本の特殊な部分を切り取れていると思う。これはすごい作品だと思う。

    0
    投稿日: 2017.12.18
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    キャバ嬢が同級生ホクトとルームシェアを始めて、二人の間に恋愛が生まれるかと思いきや、全く別の性欲の方向へと突き進むおはなし。 内容は刺激的だけど、刺激も単調だと慣れてきてイケないよね。過剰な愛情表現も、変態性も、狂気もそれだけでは飽きる。ホクトの性欲処理もいけないこと、なのに、あけすけ過ぎて、いけないことを覗き見る感じじゃない。アンタふやめとき┐(-。-;)┌、みたいな。 セックスばかりだけど、エロチックじゃない。さらっと読んで棄てる感じ。 ちょっとお話の進め方が乱雑では。

    0
    投稿日: 2016.09.02
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    セックスセックスってセックス以外にないのかって思うけどセックス以外何もないんだろうなあと思う。自分に足りないものを他人に補ってもらうのが愛ならセックスも愛だし。でもそこまでしても二人同じものを見れない、自分の体と心のラグと、他人の心と体との温度差みたいなのはよくわかる。ただもう少し伝えようとしてほしい、ブログとか日記ならこれで良くても小説ならもう少し核心を見せびらかしてほしいといつも思います。ハイドラとかのほうが筋がしっかりしていて好き。

    0
    投稿日: 2016.07.28
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    現代風俗を描いて同時代性を訴えるのが効果的なのは、村上龍で終わったのでは、と思っていた。 つまり風俗描写が訴求力を持つ時代ではすでにない、という認識。 しかしこの作品を読んで、ある程度見方を変えた。 もとは表紙を見て、 ベルメールだ! そこらのギャル作家が使うなよ! と反発感をもっていた。 サティの曲を勝手に(?)使うピンクポルノを見たときのような気持ち。 作中の半分以上が、マンコだのチンコだとセックスだのオナニーだのイッただの殺してだの割れ目だのという語彙の繰り返し。 「きぇえー」と自傷して内腿に裂け目を作り出したころ、すなわちルームシェアニストのホクトが赤ん坊をさらってきたころから、いろいろなものが歪み始める。 その描写は龍と同質のリアルさで縁取られている。 「好きです、そう呟くと、マンコが一粒涙をこぼした」という一文は、さすがにやりすぎで笑った。 決して悪くない。他の著書にも興味を持った。

    0
    投稿日: 2016.07.14
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    少し描写が過激。下品。 キャバクラ嬢と、出版社に勤める男性のルームシェア。 狂っているなぁという感想。

    0
    投稿日: 2015.04.21
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    ほんと、流し読みで読んだのですが、これをがっつり読む自信がなくて、、(笑) 流し読みでもインパクトに残る表現は金原さんだなって感じです。

    0
    投稿日: 2014.12.02
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    愛情のかたちは人それぞれたくさんあると思うけど、これは誰が何と言っても純愛小説です。紛れもない純愛だと思います。 「村野さんのこと考えると吐き気がするんです」 「嫌いってことですか?」 「好きです」 のくだりが本当に秀逸すぎる。金原ひとみで一番好きです。

    0
    投稿日: 2014.10.19
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    いろんな狂気が全部ここにある感じ。 そしてそれを外に出すとどうなってしまうのかが書いてある。 もっといろいろな生き方はあるのだろうけど、そうもいかない人もいるんだろうなあ。

    0
    投稿日: 2014.09.26
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    いろいろな形の性欲を一冊に無理矢理押し込んじゃった本。文章の勢いだけで読ませてる。終わり方が手抜きじゃなければもうちょっと良かった。

    0
    投稿日: 2014.08.13
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    金原ひとみを読んだことがないので、読んでみようと思いました。 蛇にピアスはあらすじを聞くと全然面白そうでないので、こちらを手に取りました。 始めはすらすら読めて面白いなと思ったんですが、惨殺シーンで暗い気持ちになり読むのを止めてしまいました。 その後一晩憂鬱が晴れず、何故か自分は何で生きているんだろうという罪悪感が止めどなく沸いてきました…。 本を読んでこんな恐ろしい気持ちになったのは初めてです。 その点ではすごい本かもなと思うのですが、あらすじを考えるとやはりつまらない話です。 ペドフィリアの男性が、小さいもの繋がりという理由で小動物にも欲情するのは不自然で、両方書いて異常感出したかっただけでは、という感じだし、自分の性欲や感情に任せて何でもするだらしない女が出てきますが、これは金原ひとみの作品によく出てくるので、金原氏本人がそうで、同じ女性像しか書けないだけでは、と思ったり。物語はいつも一直線で、計算も感じられず。 筆者は非凡な人だな、と思える点がないんですよね。 この人は、昔から本が好きだったらしいので、小綺麗な文章は書けるのですが、それだけの人なんじゃないでしょうか。内容が幼稚過ぎます。

    0
    投稿日: 2014.07.26
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    最初はこんな世界もあるんだなと思って読んでましたが、だんだん狂ってくるというか、いつの間にこんなおかしな展開になってたんだろうという感じです。 振り切れてる感じが独特で面白かったです。が、もう一度読もうとは思いません。

    0
    投稿日: 2014.04.14
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    はじめに女がいて。その次に男がいて。あと付属品がある。これが金原ひとみの世界だ。どうしてこんなことになってしまうのだろうか。蛇とピアス以来、行ったり来たりずっとぐるぐるしているように見えるのだけれども、それは違うのだろうか。私は金原ひとみのどうしようもないくらいに女性に執着して逃れられずじたばたしているその感じがとても好きなんだけれども、手を変え品を変えっていう風に少し思えてしまうのが残念だ。蛇とピアスの爆発的な勢い、みたいなものがあまり感じられない。しかし読み物としては私はこれはまた面白いと思ってしまう。この前蛇とピアスの自室原稿を見たのだけれども、ホテルのメモ用紙みたいのに横書きでがりがりと、スプリットタンのあの描写があって、わたしはほんとうに、それが好きだなあと。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    だいぶ前に友達から借りて読んだので ぼんやり。 でも強烈だった気がする。 好きだった気がする。 買ってもう1度読みたい。

    0
    投稿日: 2014.01.30
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    前作の『蛇にピアス』も読んでいるのだけど、その2作を通して感じるのは、「身体」に対する異常な「執着」。 あたし自身は、自分の体にあまり興味がないから実感としてはあまりピンと来ないのですが、「身体」の何がそんなに重要なのか(あるいは重要でないのか)、気になるところ。 小説としておもしろいなぁと思ったのは、一番最後の一行。 「。(句点)」がないってだけで、なんていうか、だいぶ終わりの感じが変わるんだなぁと。 フェードアウト…っていうか、むしろ崩壊の始まり、あるいは終わり的な…。 不思議な感じ。 んで、解説がなけりゃもっとよかったのに。。。 というか、帯の村上龍の宣伝文句も、解説の斉藤環も、なんかなぁ〜…。 村上龍の小説は(あんまり読まないけど)とくに好きでもキライでもないし、斉藤環の新書もたまに読むから、自分たちの本を書くぶんにはべつによいのだけれど、この人たちの書評はホントに微妙。(…と思うのはあたしだけ?) 「若い子の気持ち、わかってます」的な雰囲気がイヤ。 んで、「理解ある」風に、必要以上に賛美するところがイヤ。 なんか、それまで本読んでて盛り上がってた気持ちが一気に萎えるというか…。 金原ひとみの本なんかは、解説いらずで、各人、読み終わったときの消化不良感を存分に味えばいいのになぁ…と、思ってみたり。

    0
    投稿日: 2013.10.14
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    『女としての価値を見出してもらわなければ、自分の無力感に泣き出してしまうから、この仕事をしている。』 『ベッドのシーツがどんどん赤くなっていった。ああ、いいね。とっても綺麗。この赤が私の体に流れていたなんて、想像出来ないよ。とっても綺麗だよ。私、血だけならこんなに綺麗なのに、どうして私はこんなに汚いんだろう。』 『裂けてるんだ。私たちは、裂けてる。いつもいつも、マンコを裂けさせて、いつも待っている。いつも、何かが入ってくるのを。そして祈っている。それが茄子とかキュウリでない事を。』 『ああ、あいつはまだ生きてるんだ。こんな生きる価値が微塵もない世界で、生きてるんだ。可哀想に、ともおめでたい奴だ、とも思った。』

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    投稿日: 2013.08.04
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    ただひたすら、おぞましさと狂気をはらんでいて、とても気持ち悪くなった。 文章を読んでここまで人を気持ち悪くさせるのはある意味すごい。 最初から最後まで気持ち悪くて、後味が悪くて、最悪の気分。 でも読んでみたくなるそんな一冊。

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    投稿日: 2013.06.06
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    読み始めて一頁でこの本を選んだことを後悔した。 暇つぶしで読んだけど、 イライラするくらい 活字が汚く思える本なんて 初めて。 それが狙いで書いたなら天才。 残酷な描写や性的なことは 流せるけど ただ苛立ちばかりで それ以外何もなかった。 苛立ちだけを活字で見せつけられても 何も思わないな。 ベルメールの人形が表紙だったから 読んだものの 少女愛が絡むからベルメールの人形を選んだという 安易でチープな理由だったら 謝って頂きたいくらいですわ。 星無し。

    0
    投稿日: 2013.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    蛇にピアスが有名なので、手にとってみたところびっくり、変態の話。 この世界観を、この若さにして描写するのはすごいの一言! でも何が言いたいのか、あまり理解できず・・。

    1
    投稿日: 2013.02.05
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    ただただつまらない 過激な言葉を使って エログロしてたらいいとか思っているのか とりあえず中身の無い作品です 今まで色々本を読んできたけど ここまでくだらなくてつまらない 紙の無駄遣いと思ったことはないです

    0
    投稿日: 2013.01.25
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    ゲーム感覚で人を殺しまくる小説とこちらとどちらが…と考えると、私はこちらの壊れっぷりの方が分かる気がするな。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    良薬口に苦し。 音楽には、楽しく、嬉しくなるために聴くものではないものもある。 この小説はNOISE MUSICを聴くようでもある。 決して口に出すことはしない、自分の頭の中の言葉のやりとりの羅列。 たいして意味のないストーリー。 楽しくもないし、希望がわいてくることもない。 メッセージのメディアとしての小説。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    間違っても産婦人科の待合室で読むべき本ではなかった…orz 著者の世界観を全く知らなかった訳じゃなかったけど…想像を上回る異質さ。空虚。とにかくグロい!!グロすぎるだろ~!! 胎教には間違いなく良くない。中の子たち、ごめんよ…(T_T) ただ、内側からえぐられるようなパワーが凄まじい。

    0
    投稿日: 2012.12.11
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    ”69”の様な書き方。 嫌いじゃないんだけど、結局、よく解らない。 私には彼女の恋愛観とか、なじめないし、解らない。

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    投稿日: 2012.10.17
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    グロいのとか状況とか、少なくともわたしのまわりの現実ではありえない設定はあったけど、アヤの気持ちはほとんど理解できた気がします。状況は違えど自分と重なってしまい、なんとなくアヤに全部吐き出してもらえた感じで、一気に読み終わり、なぜかスッキリしてしまいました…

    0
    投稿日: 2012.10.07
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    図書館に行く度に何度か目に付いたので手に取る。 オブラートな表現が一切無いエログロ作品。よく本にできたなー。人間なんて頭ん中じゃ何考えてるかわかんないなって思わせられる。

    0
    投稿日: 2012.09.27
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    【一行感想】エログロモノは好きだけどちょっと受け付けなかった。句読点の使い方や節々の読みづらさも原因か

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    投稿日: 2012.09.10
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    伝えたいことや、書きたいこと、何となくは分かるんだけれども、世界に厚みが足りないせいで、嘘っぽく感じてしまう。 内容は、歪んだ恋愛小説といったところ。 いや、元からいびつなのかもしれない。 きっと、純愛小説なのだ。 あまりに純粋過ぎるために、恋愛と死を結びつけてしまう。 そして、全ての物事を受け入れることも出来る。 自分の傷を受け入れることができるから、容易に他者に対しても傷つけることが出来るのだろう。

    0
    投稿日: 2012.08.22
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    ひどく醜く本能だけしか残されなかったような人間たちを書いた作品。出来が酷いといいたいのだがインパクトがあまりに強く、「金原ひとみ」といえばこの作品をまっ先に思い出したりする。

    0
    投稿日: 2012.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きという抑えきれない赤裸な思い。結婚したのに実体感のない男の空疎と結婚までの高揚感との違和。切なさを際立たせる。読後は、夏の日差しが殊更に眩しく感じられた。

    0
    投稿日: 2012.07.18
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    なんだか、理解できない話。一人称の心の動きをそのまま文字に落としていく表現はリズミカルでユーモラスであるが、読みにくくもある。 ストーリーもこれが変な人ばかりで、なんつうか、ついていけない感じ。 人にはすすめないが強烈な個性とあけすけな性描写が刺激的ではあった。

    0
    投稿日: 2012.07.13
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    グロいけど読めてしまう。 殺されたくはないけど、圧倒的に好きになる感じはなんかわかる。 村野さんが1番ヤバそう。

    0
    投稿日: 2012.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めのページで小学生に嫌悪感を覚える主人公にちょっとだけ 自分を重ねたことでこの本を読もうと思ったんだけど、甘かった。 そういえばエログロで有名な金原さんでしたよね、甘かった。 レズだとか乳児愛だとか殺されたい願望だとか愛のない結婚だとか もうマイノリティというマイノリティをすべてぐっちゃぐちゃにして べとーっと貼り付けたような文章で全然自分を重ねることなんてできなかった。 特に赤ちゃんでできてしまうところ。 娘がいる手前どうしても受け入れられなくて、気持ち悪くなってしまった。 でもそれだからこそ、いつも本の世界にのめりこんでしまう私としては 距離を置いて眺めるように読めたのはとても新鮮なことだった。 殺されることでしか自分自身をかたどれず、人を愛せないのは、さみしいね。

    0
    投稿日: 2012.03.25
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    エログロ描写で不快になってしまうのではないかと少し不安だったのだけれど、エログロは案外さらりとドライな語りのおかげで読み進めることができ、むしろ、寝たい殺して欲しいといったとめどなく溢れる欲望が口語体でどっとこちらへ流れてくるようで、お腹いっぱい。分離する肉体に語りかける場面がすごくすき。唐突にはじまって、唐突に刺しちゃうし。性欲は、どちらに属すものなのだろう、身体と精神と、どちらが殺してと望むのだろう、とか、考えたりなんなり。 ところどころ笑える箇所があるのもよかった。好きです。はあ。

    0
    投稿日: 2012.03.06
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    主人公が突き抜けてていい感じだ。 冒頭の子供を嫌う描写にはすごく共感した(笑) 星4つかなーと思いながら読んでたんだけど、ラスト近くウサギが出てきたところで星一つ下げ。 こういうのはダメなんだよ私。 ここさえなければいい読後感だったのになぁ。残念。

    0
    投稿日: 2012.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中50頁までは、主人公のキャラが知ってる人に似てて面白いなぁ~と思ったけど・・・。 50頁過ぎから、超キモイかったです。 う~~~んって感じの本でした。

    0
    投稿日: 2012.01.21
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    エログロとかいわれてるけど、個人的にすきです。 綺麗事なんて言わずにザクザク進んでいく感じがすき。 みてられない、と思うシーンはあるけど、それはこの本の本質ではないようにおもいます。 話の脈絡なんて関係なしにアヤが村野さんに「好きです」を連発するところは吹いたけど、でも、自分でもそういう衝動にかられたことはある、のでなんか微笑ましくてよかった(笑)。 自分で刺した傷跡に挿れてほしい、とか、すきだから殺してほしい、とかは妙に納得できて、異常だとはおもえなかった。 痛々しいくらい純愛な本だとおもう。

    0
    投稿日: 2011.12.27
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    83点。芥川賞をとった『蛇にピアス』がつまらなかったので後の作品は読んでなかったが、かなりよかった。 キャバ嬢のヒロインによる口語体の小説で、オナニーして一発抜いとくか、濡れてきた、セックスしてー、みたいなことばっか言ってるんだけども実際かなり考えながら文章は書かれている。まぁ当たり前だけども。 ヒロインのルームメイトの男がまた凄くて、ロリコンどころか真正ペドファイルで赤ちゃんに欲情する。赤ん坊の性器に顔をうずめながら自慰行為に耽り、さらには兎や鶏と性交する。そんなルームメイトに対するヒロインのリアクションがまたすごいんです。 恋愛ノワールというかエログロ要素満載でこんなのドコがいいのさ?と言うかもしれないけど異常性愛を肯定してるんでもなんでもなくて、そういう人間を醒めた視線で描くことで、どこまでもドライにつきぬけた「いやーみんな結局どうしようもないんだよな」みたいな諦念にも似た感慨を誘うのだ。 唐突な終わり方も秀逸でラスト一文が“悲しすぎて、私はもう涙ダクダクで、マンコも泣いて”句点なし。 有害すぎていくら芥川賞作家の本でも図書館には置けないかも。

    2
    投稿日: 2011.12.23
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    想像以上にヘビーな内容だった。 物語というたぐいの本でなく、暴力的な文章・表現の場だった。 最後まで読んだけれど、かなりテンション落ちた。 何故か読み進めてしまう。 少しくどいが、独特の世界観を見事に読み手に創造させていく点は文才を感じた。 公序良俗に反する本。

    0
    投稿日: 2011.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グロイ小説なのに、笑えた。 大学時代読んだ時よりも、理解できる部分が増えた。 内容は、誰かに殺されたいっていうのが、蛇にピアスと共通しているところ。 小説とかって、作者の人生があらわれると思うんだけど、この作品にも金原本人の生い立ち・親からの愛され方・親の愛し方が如実に出てるんじゃないかと思う。そう思うと、この人がどういう環境で育ったのか、それは壮絶だったんじゃないかと思う。 誰かに殺されたいって、きっと誰かと愛し合っていれば、自然にでてくる感情だと思う。前は理解できなかったけど。 作者がお母さんになった今、マザーズというのを書いたらしいけど、どんな文調になっているか読みたい。

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    投稿日: 2011.11.23
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    本屋でこの本に出会ったとき表紙のなんとも形容しがたい人形だったものの形状に驚き、またなぜか不思議なエロティックさを感じた。 (巻末によるとそういうふうなアート作品らしいが) 精神が肉体と離れて壊れていく主人公と同居人の奇妙な性癖をもった男、主人公に凶器的な愛を捧げられる男、 主人公の切羽詰まった愛が痛々し過ぎて、恐ろしいです ただ、かなり重い内容なのにさらさらと軽妙に読めたのは金原さんの文が設定の割に重すぎないところにあったのかなあと思います 「蛇にピアス」よりもっと重く引き込まれますが 現代の若者の一例みたいなものをみれるので中々面白いです ただ食事前とかすっげー雨降ってる日に読むとかなり鬱になっちゃうのでオススメしません

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    投稿日: 2011.10.10
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    『アッシュベイビー』を読み終えました 芥川賞を授賞した、金原ひとみの2作目です。 村上龍を読んでも大丈夫な寛容性があれば読むべき一冊ですが、基本的にエログロ小説なので、食前には控えましょう... 『蛇にピアス』の時に比べると、書いてる途中に、本来作品の「引き」だった小児性愛とか同性愛(この場合はレズ)に、有りがちな性的欲望対象となる村野さんへの異常性愛的な絡みがしつこく、愛欲表現が長くなってしまい、とりとめ無く終わってしまったのが残念です 終始血みどろで、描写がリアルで痛いし気持ち悪いですが、愛する人に殺されたい程の欲望や、自分自身でもある登場人物達や物質、動物に対する全否定や破壊、冒涜的な怒りの言葉が自虐的で、苦痛と悲鳴が...やっぱり痛いです 幻影的な文筆を敢えて避けて、悲鳴は口語に徹した分、ストレート過ぎて否定されるリスクが高いですが、意図は理解できました Android携帯からの投稿

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    投稿日: 2011.10.01
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    蛇にピアス以来の金原ひとみ。 綿矢りさのほうは何かと読み続けてたけど、金原ひとみの方はちょっと敬遠気味だった。わざわざ比較するべきでもないけど、文藝で綿矢りさ10周年特集号が出てるということは、金原ひとみも10周年(と思いきやいま調べて見たら金原ひとみは蛇にピアスがデビューなのでまだ7年くらいだった。) なんで読まなかったんやろ、と思うくらいひきこまれた。 ケータイ小説的というか、それこそ彼女が芥川賞取って以来の若い女性作家の文体的というか、読みやすい文であることは確かだけど、文自体にすごく魅力がある。 「肉体の反乱」と作中で表現してるような、肉体と精神の乖離(「精神が肉体を支配してるなら精神も反乱してるのか」)、「水商売の女の精神異常」みたいな、飛んでる感がいい。 描写とかが淡々としてるのに、独白が異常に饒舌で、やってることといってることがちがう、のがはまる。 淡白な感じに表わされてる登場人物もみんなやってることやばいし、でもそれがシンボリスティックな次元にとどまらずに、身体的なリアルさも持ってる。 あんまり読まないタイプの小説なので感想も書きにくいけど、もうちょい他の作品も読みたいと思う。

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    投稿日: 2011.09.08
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    バイオレンスな表現が多くて、読み続けるのがコワい気もしたけれど、それとは相反する不思議な魅力があったので夢中で読めた。

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    投稿日: 2011.08.27
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    性欲があるからお付き合いを始めて 恋愛感情がないから結局性欲を満たすことができず そのお付き合いを維持することができないんですかね わたしには分かりません

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    投稿日: 2011.06.09
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    アヤもホクトも村野さんも、それらが発する言葉も、行うグロもエロも、とにかく全体的に靄がかかったようにリアリティに欠けているなか、孤独だけがくっきりと生々しく浮き上がってみえた。 何かを愛したい、けれど何を愛せばいいのかわからない。わからないから、他者であって他者でなく人であって人でないような、変なものを愛しちゃう。 そういう愛のない祈りの無残さを訴えてくる。 それからこの作者、文章がちょっと笑えるところがすき。

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    投稿日: 2011.05.08
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    金原さんの魅力は麻薬的だ。たまに無性に読みたくなるけど、どうしたって鬱。本書は狂気じみて、好きになれなかった

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    投稿日: 2011.04.14
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    狂ってる… 蛇にピアスより狂気パワーアップしてるしw これは絶対金原ひとみにしか書けないよね? でこのひと精神病んでるよね? 結局作家にとって大切なことはその人にしか書けないものを書くってことなんだと思わせられた かんなりクレイジー 結局私は金原ひとみの病み(闇)っぷりにハマってるんだと思う ダークでマッド 狂った鉛色の世界

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    投稿日: 2011.04.06
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    私にはこういったジャンルの物語は苦手だと本書を通じて自覚しました。 こわい。グロテスク。理性を失いかけました・・・

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    投稿日: 2011.04.03
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    内容はハッキリ言って気持ち悪くて、続けて読むかどうか本気で考えたくらい。 ロリコンの友達の性描写が怖かったし、主人公の性描写も気持ち悪く。 でも不思議と本の世界にのめり込んでしまう。 これが金原さんの持つ、チカラなのか。

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    投稿日: 2011.03.30
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    村野さんって何者?? 最後の最後まで、イマイチ分からん人やった、、、。 でも、あんな風に生きれたら楽なんだろうなぁ。

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    投稿日: 2011.02.09
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    生きていることへの焦燥感に満ちた文章だ。 愛されたい。そして殺されたい。確かにそういう感情は多くの作品によって描かれてきた。愛する人と一体になりたいという思い。しかしこの作品の中で、主人公アヤが望む「殺されたい」は、そういうものと少し違っている。アヤが望んでいるのは、愛する人に殺されて、愛のない世界へ行きたいということ。自分の存在が拡散していって、どこにも「アヤ」が存在しない世界。そうすれば、好きな人のことで思い悩んだりすることもない。 人間は悲しい。狂ったように私はここにいると叫び続け、でもこの声は誰にも伝わらず(実際に、赤ん坊は誰にも助けてもらえない)、もどかしくて苦しくて、さらに言葉を重ねる。村野さん、好きです。好きです。好きなんです。それでも世界は振り向かない。そんなすべてが無性に、悲しい。そんな小説だ。 この小説の本質は、リアルな性愛描写にあるのではない。それを通り越した向こう側にある、心の痛み。生きていることの、痛み。それを描き出すために、金原ひとみの言葉は存在している。

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    投稿日: 2011.01.30
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    好き嫌いがハッキリわかれると思った。ロリコン、獣姦、死、卑猥な言葉のオンパレードなどなど。ちょっと疲れるなとも思う。 只、言葉が歌のように滑らかだった。リズムがあれば歌になるな、なんて思った。

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    投稿日: 2010.12.10
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    一般的な話ではなく、かなり狂気的な展開のように感じてしまう。 芥川賞を取った金原ひとみの第二弾の作品で、蛇にピアスが様々な批評をうけていたのはもちろん知っていたし、この作品があまり評価を受けていないことも知っていた。 それがゆえに興味もわいた。 確かに特異的な性描写やあまりにも簡単に死を土俵にあげている、好き好き言いまくっている文章は本質への近道を閉ざしているように感じる。 扱っているテーマとは愛、死という部分にやはりなるのだろうが、一般的な「愛しているからあなたに殺してほしいの」というのとは違う話。 蛇にピアスで、歯を噛み砕いて飲みこみ、私の血肉になれ、というようなシーンがあったと思うが、それを彷彿とさせた。 前作とイメージは大きく変わらずに、といった感じ。 文章というか、とにかく言葉の羅列には間隔があまりなく、迫りくる感じ。ひとつひとつが幼稚にも取れる部分もある。まあ、そこが作為なのかは一般人の私には知る由もないわけだけれど。 賛否両論あるだろうが、自分の知らない思考を感じれる作品だし、根本的な感じ方の違い(もはや常軌を逸しているのであるが)を興味深く読みとれる方はぜひ。

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    投稿日: 2010.11.03
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    何気に始まってなんとなく終わる作品。 登場人物は異常者であるけれど、どこか普通の日常が漂っていて、それゆえに生々しい表現に、思わず本を閉じてしまう。 あやふやに話が終ったにかかわらず、想像が掻き立てられるような終わりではなかった。

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    投稿日: 2010.10.20
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    金原ひとみさん。いやぁ、なかなか毒が詰まっております。 蛇にピアスより分かり難い・・・ でもアヤの男の趣味はすごーくわかる。 ぜんぜん知らないのに、雰囲気とかで異常なまでその人のこと好きになっちゃうってゆう・・・思いつめて自分のこと刺したりはしないけども。

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    投稿日: 2010.09.20
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    とても綺麗なお話だと思ういました。 ただ少しキツイ描写や社会的にどうかなと思われるシーンもあるので苦手な方は駄目かも知れないです。

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    投稿日: 2010.08.27
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    好きな作家。 年が近いからか、なんとなく親近感がわくけど、 内容は結構過激。 お酒を飲みながら書くという。 確かに過激になるかも。 赤ちゃん好きのイケメンっていうところがいい、 いいけど、怖い。 キャバクラがらみな主人公。結構定着。 あみーびっくのはうがすきかなー

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    投稿日: 2010.08.16
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    酷評が非常に多そうな作品ですが、私としてはこれくらいぶっ飛んでいる内容は嫌いではありません。主人公アヤの生々しい叫びというか、本を切ったら血が出てきそうな本ですね。こういうのがあってもいいと思います。

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    投稿日: 2010.07.25
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    何となくタイトルに惹かれて読んでみた。本当、学校の図書室の不便さを痛感した1冊…。 グロかった…カバーがないのはやっぱり辛い。カバーにあらすじ書いてる事が多いのに。 「蛇にピアス」の作者さんだったのですね、納得です。 この表現というか、性とグロさの描写・全面的にそれが出てくるところがね。金原さんの作品、ってインプットされました。 この話は切な過ぎる。強烈過ぎる。 最後まで読めなかった。変わった性癖を直視できない。だってグロいんだもの…。

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    投稿日: 2010.05.27
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    キャバクラ嬢のアヤは大学時代の同級生であるホクトと些細なきっかけから同居を始めた。彼は小児性愛者で、大人の女には見向きもしないのだった。ある日、ホクトの知人である村野という冷淡な男に出会い、アヤは強い執着を抱く。しかし、ホクトが家に赤ん坊を連れ込んだことから、すべてが歪み始めた…。欲望の極限まで疾走する愛を描き、いびつな真珠のように美しく衝撃的な恋愛小説。 (amazonより抜粋)

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    投稿日: 2010.05.01
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    んー。なんとも言えん作品ですね。作品には自身の体験やら、とにかく自身が反映されるもんなんですが、どうなんですかな。以前「蛇にピアス」を読んだことがあるが、あっちのほうが全然よかったな。今回のは言葉も汚く、読んでてきつかったです。

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    投稿日: 2010.03.23
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    私にはわからない世界、理解できない世界。 主人公の人を好きって気持ちは充分すぎるくらいわかったけど、それ以上でもそれ以下でもない・・・みたいな。 好きじゃない。

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    投稿日: 2010.03.21
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    拙い。 「好きな人に殺してほしい」と願っている女の子は世の中にたくさんいるけど、その性癖を理解して、作者本人にもそういう気持ちがなければ心理的な部分は書ききれないと思います。 性癖が日常生活を侵蝕してしまったら破滅だ、という当然の結末は個人的に高評価したいですが。

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    投稿日: 2010.03.14