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くれなゐの紐
くれなゐの紐
須賀しのぶ/光文社
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総合評価

9件)
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    出版社が違うので申し訳ないですが、読後コバルト文庫を読み漁りたくなりました。 少女小説のような展開ですが読み応えがあるのがさすがだなと思いました。

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    投稿日: 2023.09.14
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    初めての作家さん。 久しぶりに懐かしい少女漫画を読んでいるような、そんな感覚になった。 読み終わってみて、実はとても短い期間の物語だったことに驚いた。 そこには、少年・少女に起こる出来事の凝縮感が端的に現れていた気がする。

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    投稿日: 2023.05.25
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    倫子姐さんが最後まで筋を通し切っていて格好良かった。 何かに依存すると周りが見えなくなるし、自分のしたいことばかりが先行してしまう気持ちはわからなくもない。登場人物がそれぞれ魅力的で最後までだれることなく読み終えれた。須賀しのぶさんの作品の中でも好きランキングで上位に来る作品。

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    投稿日: 2023.05.04
  • 雰囲気はいいが

    大正時代、大震災前の浅草が舞台の悪漢もの というわかりやすく 雰囲気があるストーリーの舞台である。芙蓉千里や神の棘 革命前夜などの重厚な歴史ものとはまったく異なるラノベっぽい雰囲気の作品である。まあコバルト文庫出身の作家だからこの系統が得意なのも当たり前か。気軽に読めるがそれほど手応えはない。

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    投稿日: 2022.07.24
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    革命前夜で須賀しのぶさんのファンになってから、次に選んだのがこの本。 映画を一本見終わったような読後感で、展開も面白かった。 倫子がかっこよかったなあ。口うるさいし怖いけど、人をよく見てて、強くて好きだと思った。 絹やあやにも感情移入してしまい苦しくなることもあったけど、それも含めてこういった時代があったのだろうなあと、想像をめぐらせて考えさせられた。

    1
    投稿日: 2021.04.28
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    長くて、切なくて、重いお話でした。大正時代を設定としていますが、これ、現代でもこういうことあるのでは⁇って個人的には思いました。家出した少女達が行くところがなくて色々な犯罪をおかしてしまう、反社会組織に食い物にされる…時代は変わっても人間の中身は変わらないのかも。主人公の姉ハルや操、茂や辰雄、そして太田議員にはもっと報いを受けろ!とは思いました。仙太郎には偉くなってもらいたい☆びっくりしたのは作中にわたしのばあちゃんと同姓同名がいたことf^_^;ちょっとびっくり…というか、へー!と思いました。

    0
    投稿日: 2020.12.31
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    「浅草紅団」(川端康成)的な世界観(というか、あえて意識しているのかも)。 行方不明の姉を探す少年が、浅草の少女ギャング団「紅紐団」の団長と出会うところから物語は始まる。 浅草十二階とかペラゴロとかカフェーとか、好きな人にはたまらない舞台設定。物語も、結構重厚で読みごたえがある。 しかし、結局姉が最強か・・・。

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    投稿日: 2020.12.27
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    浅草十二階下、歓楽街へと流れ集った少女ギャング団へ姉を探しにやってきた少年・仙太郎が潜り込む! 詐欺、変装、掏摸、花売り…不良少女たちが居場所や存在意義を求め迷い抗う様が切なく描かれた大正ピカレスク少女小説! 推したい要素がてんこもりで、なんだかテンションがあがってしまった。 「男装の団長」「女装の主人公」と書くとイロモノの様だけど、華やかで退廃的な空気に行き詰まり呼吸ができなくなるような苦しさも、道を見つけすうっと未来が開ける晴れやかさも同時に得ることができる素敵な作品。

    1
    投稿日: 2019.05.22
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    次から次へと人物と場面が展開していきます。それも突然やってくるし、緊張感を多分にはらんでいるので、おもしろかったです。まず、設定が面白いです。かつてのコバルト文庫読者には垂涎ものです。

    0
    投稿日: 2019.04.14