Reader Store
わるい食べもの
わるい食べもの
千早茜/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

87件)
4.0
24
33
18
0
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食に関するエッセイの連載をまとめたもので、食に対しての千早さんの並々ならぬ情熱が伝わってくる。 常々、小説家って食に関して一家言ある方が多いな、と思っていたけれど、その理由のひとつが今回わかった気がする。

    0
    投稿日: 2025.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    p27 違う出会い方をしていたら、愛せただろうかと、ときどき思う。 牛乳の話。 牛乳の話なのに、なんだか思い笑 生卵といい、“命の気配が強すぎる食材”という表現の仕方?感想?に驚いた。 どちらも好きな私は、 命の気配が好きなのだろうか…

    1
    投稿日: 2025.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お気に入り文章⇩ 近年、小説について、共感できない、という感想をよく見る。まあ、そうだろう。共感なんてそんなに簡単にできるわけがない。小説とは自分の知らない世界や価値観を知るためにあるのだから、それでいい、とも思う。 けれど、無数の本の中にまるで自分の半身のような物語に出会えたら、それは人生を支える宝物のひとつになる。たった一人でいい。私の物語でそんなことを感じてくれる人がいれば、物語に救われた恩を返せると信じている。

    0
    投稿日: 2025.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べもの、いいよな…という気持ちになった。 食べものっていいですよ。 食べることが大好きなんだと思う。 mind your own stomach 猫と泣き飯 なますにしてやる カレーパン征服 がお気に入り。 おやしらず、こえー。

    0
    投稿日: 2025.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった〜! エッセイ得意じゃないのだが、くどうれいんのエッセイは好きで、もしかして食のエッセイが好きなのかも?と気づいた。 千早茜、エッセイまで面白いとは本当にお見事。 とりあえずレモンの蜂蜜漬けをつくりたい。

    0
    投稿日: 2025.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さん「わるたべ」シリーズ1作目。 偏食上等!ここまでスパッと言ってもらえると、なんだか気持ちがいい。 私自身は好き嫌いがなくて、身体に良いものを…と思っているんだけど、以外にも共感するポイントが多かった。 例えば、給食の牛乳。ごはん、みそ汁、煮魚…というメニューで、なぜ牛乳が?苦しかったな。 他には、海外に行った時におもてなしで出てきた卵料理。パカッと開けたら、どの段階かよくわからないヒナが出てきた。恐ろしすぎて、しばらく卵を割るのが怖かったなとか。 自分の遠い記憶を思い出したりしながら、楽しく読んだ。

    37
    投稿日: 2025.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べ物が出てくる本やドラマが好きだということに気づいて、最近気になる千早茜さんの食がテーマのエッセイを借りた。「胃袋も味覚もその人だけのものだ。偏食しようが、食べてなにを思おうが、その人の勝手だ。」に1番共感。この本突きつけて、夫に偏食する私をバカにするなと言いたい。私の勝手だ。

    0
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    モンサバのウニ →小学生のとき思ったことなんて全然覚えてない。最後のオチ「我が子を食らうサトゥルヌス」が完璧 酔いの夜道 →夫を殿と呼んでるのおもろい。酔ったらアイスはすごい分かる。ラーメンを飲み終わりに食べる人は何人か知ってる。1回やったことあるけど、飲み屋でお腹いっぱいになるタイプやから、ラーメンめっちゃしんどかった。 生きている卵 →「「大丈夫よ」と笑われても、どうして大丈夫なのかを知るまでは体は異物を受け入れてくれない」たしかに。 蜂蜜レモン →レモンの蜂蜜漬け食べたくなる。 カレーパン征服 →抜歯前に豚汁を作ってたのが記録として残ってるのがすごい エーデルワイス →サウンドオブミュージック見たくなる。何だかんだ見れてない。 「戦争は遠い話ではなく、半径数メートル以内の世界のことなのだと知った」 男の甘味道 →羊羹一本食いができる人間が普通にいる世界。さらっと明かされたロールケーキ一本食い。胃の合う2人を思い出す。 果物を狩るけもの →文体が小説家やな。剥かれた果物は宝石の内臓のよう。今までこんだけ食べてるのすごいなって思ってたけど、言語化されてなかった果物が必ず家にあるっていうのがしっくりきた。 「果物は剥くときが一番香る。包まれていたものが一気に散らばる。水気をふくんで輝く断面からは甘い汁がにじみだす。剥かれた果物は宝石の内臓のようだと思う。香気の中で、手と口を汚しながら一心に食べると恍惚とした気分になる。食べ終えたあと、皿に残った皮が黒ずみ、張りをなくし、だんだんと劣化していくのを眺めて充足感を得る」 節子の気配 →話の展開が面白い。ザンビアに勤務していた父の職業は獣医師やったんか。作者本人も医療事務してたり、洋菓子屋で働いていたり色々してるな。 たしかに猟奇殺人と便所周辺の話はよくないと思う。私はエレベーターの中で話したらあかんのがよく分からん。 がリボリ系 →「みんな、やわらかいものが好きなんだな」たしかにそうかもしれん。高知の乾パン?やっけ?めっちゃ硬いで。 魔の祭典 →「パートナーがいる人は彼らがもらってきたチョコレートも「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」というジャイアニズムで奪い取ってしまえばいい」 インタビューまでよむんや。 「いい」食べもの →カトルカールとはパウンドケーキのような気がする。最後に駆け込める店があるのいいな。 暴食野郎 →スナック菓子を食べすぎると舌が切れるらしい。初めて知った。 食いだおれ金沢 →妹さん、職人さんと結婚したんや。 「私は晴れ女だ」これを言えるのカッコ良すぎる。 月のバー →「あまり愉快でない会食のあと、仕事が煮詰まってどうしょうもないとき、誰とも話したくないけど一人ではいられない夜、心地好く一日を終えるために好きなバーを目指す」 なるほどバーってこういう時に行くんか。 鍋ドン →「せっかく食べるなら、楽しく食べたいのだ。鍋をドンするとイベント感がでる 〜 まんなかに鍋やホットプレートをドンと置けるのは、二人以上のニンゲンがいるからだ。この先なにがあるかは分からないけど、人と食べる楽しさは忘れずにいたい」いいね!たしかに!一人でも鍋で食べたりはするけど真ん中ではない。楽しくはない。お腹が空いたから食べるだけ。 パンを投げる →「謎の香りはパン屋から」を読んだらちょっとは解決するかも知れない。 グラディエーターを観たくなった。最初の映画の説明とパンがどこに関係あるねんって思ってしまった。パン食べたいな〜 焼肉と虚ろな女 →1日9食食べてる。羨ましい。その胃袋と勝手に消費してくれる体があれば完璧 ひとり旅 →「宿に戻ったら旅日記を書く。写真を見返しながら、歩いたり食べたりしたときに取ったメモをひたすらまとめるのだが、これに二時間ぐらいかかる。どう考えても、ひとりで旅したほうがいい」やっぱメモいっぱいするねんな。旅日記を現地で書いてるのにびっくり。まあそっちのほうが記憶が新鮮でいい。 鼻の良さは「透明な夜の香り」の主人公と、胃の合う二人でシャンプーが変わったから寝れんって話を思い出す。 大人の拒絶 →分かりみが深すぎる。私もコーヒー飲めない。コーヒーが「とりあえず」ドリンクなのも、生ビールがそうなのもわかる。 茶の時間 →「結婚は義務ではないが、勤労は義務だ 〜 結婚しなくても一緒に暮らしているのなら、結婚とはなんだとますます分からなくなった。結婚とはなにか、と考えてしまうこと自体が結婚に向いてない証なのだと諦めた 〜 私にとっての家族とは、その「は〜やれやれ」を共有する人だ」 最後の一文がなるほどなと思った。 怒りの入院食 →親知らずについて書く時に、入院先のお粥のことを書くとは思わなかった。そこから御座候ってほんまにすごい かなわない人 →ケーキを20こから30こ食べる…凄すぎる。食べ放題行ったら無双しそうやけど、質より量でもなさそうやな。 Mind your own stomach →人に対していらんこというやつやばいな。この本の中で一番共感。

    0
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    実は途中で挫折しかけたが、読めば読むほど革製品のように馴染んでいく感覚が心地よかった。こんなに食を愛する人はあまりいないだろうなと思う。

    6
    投稿日: 2025.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説家による初のエッセイ集。食に関する自らの想い出や嗜好、周囲の人達とのエピソードも面白い。 親の仕事の関係でアフリカに住んでいた頃の話や、インドア派で一人で過ごすことが苦にならないこと、日本の小学校の習慣で「食べたくないものを強制されること」など子供の頃から疑問に感じたことをハッキリ主張する方だったことなども堅苦しくならずに語り、時折クスリと笑わさてくれる。 食のエッセイというのは読みやすく、面白い。誰しも日々食べることが欠かせないから共感もあるし、同時に嗜好の違いなんかも楽しめる。

    0
    投稿日: 2025.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食に関するエッセイなんだけど、食を通して千早茜という人物がわりと赤裸々に見えてくるような気がする一冊だった(本当に分かるわけではないからあくまで気がするに留まる)。 子ども時代からそんなこと考えながら生きてきたの?というエピソード満載で、微笑ましいものより変わった感じ多めだったけど、トットちゃんにかなり共感したという言葉を見て「あぁ、やっぱり変わってるんだな」と腹落ちした。 たまに私もそれ分かる!っていう持論が登場すると私がその部分は変人(失礼)なのか、広く共感されるものなのかもはや判断がつかない。 面白いから次も読むと思う。

    1
    投稿日: 2025.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読めば読むほどどんどん面白くなっていくエッセイでした。食事は誰でもするものだけれど、食べ方や何を選ぶかで個性がすごく出ると改めて感じました。ついつい早食いしてしまい、空腹を満たすことを第一目的にして味わう暇なく食事を終わらせてしまうため、食べ物を味わうようになりたいです。

    2
    投稿日: 2025.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早さんの作品を何冊か読んでいるけど、エッセイは初めてだった。今までの作品に出てくる女性が料理ができる人が多かったけど、これを読んでそういうことかと納得した。 おいしい食べ物へのこだわりや、地方の名物も参考になった。

    25
    投稿日: 2025.04.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食エッセイとはいえ、千早茜さんの事が色々知れた1冊でした 食=毎日のこと=人生 だとつくづく思うよなあ 小学生時代のほとんどをアフリカで過ごしてたなんて驚きの経歴だ 旦那さんは料理人なんだな 鼻がよく効いて、猫のいる場所までその鼻で嗅ぎ分けて見つけるらしい だから匂いがテーマの小説が多いのかな ーーー 自然、忙しくなる。私は映画は一人で行きたいし、テーマパークもアウトドアも嫌いで、休日は家にいたい人間だ。恋人ができても、デートらしいデートができない。結果的に会う時間がなくなり、一緒に住まざるを得なくなる。そこで、結婚しなくても一緒に暮らしているのなら、結婚とはなんだとますますわからなくなった。結婚とはなにか、と考えてしまうこと自体が結婚に向いていない証なのだと諦 めた。 ーーー 千早茜の結婚感が私と通じるところがあって嬉しかった! でも彼女の本は恋愛や結婚に関するものが多いし、自分自身の結婚観と物語は別にして作り上げてるんだなあとか、ならそんな茜さんは旦那さんとはどうして結婚するに至ったんだろう なんてことも思いました

    19
    投稿日: 2025.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さんの食にまつわるエッセイ。 1つ、1つのエピソードに喜怒哀楽があり かつ千早さんの暴食具合に「すごい…」と驚かされる 読んでいてページを捲るのが久しぶり楽しかった 作品。 個人的に好きなエピソードを挙げると ・白い悪魔:千早さんは牛乳が苦手らしい。 ご飯と牛乳を一緒に食べ飲みするのが合わないとのこと。 私も海近くに生まれたのにひじきが大大大嫌いだからすごくこの内容にとても共感した。 ・食いだおれ金沢 えがらまんじゅうやハントンライス。 知らない金沢の食べ物が知れてワクワクしたし。 著者の食い意地と胃袋が無限の可能性を秘めてて 羨ましい。 ・怒りの入院食:お粥って絶対味付けないと確かに 米よりおいしくないよね。 自分も退院後のマクドナルドのハンバーガー 貪るように食べてたわーと色々思い出した。 「食は瞬間だ。戻らないと知っているからこそ輝く。」 と千早さんは語る。 食べるという行為は死ぬまで続くから、自分にとっては、楽しんで色々な食べ物を食べていきたいなと 感じた。そして同じ食の価値観を持つ人と一緒に 食事が楽しめたらより最高だろうな。

    56
    投稿日: 2025.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    食いしん坊の千早茜さん。食へのこだわりが強くて食に関してこんなにエッセイかける人いるんだって思った。 今まで歩んで来た人生もすごくて、小学生の頃の大半をザンビアで過ごしたり、20代はバイトをかけ持ちしてたり、今までやってきたバイトは医療事務とかケーキ屋さんとかだったり、なかなか濃ゆい人生を送っていた。 また、その濃ゆい人生と千早さんの人柄のよさなんだろうけど仲のよい人が多い。色んな人と食事に行ってる。編集者だったり、バイトをやってた頃の同僚や医師など…。そんな人の生活の一部が見えて読んでいて楽しかった。

    6
    投稿日: 2024.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家のエッセイを読むのにハマっている。最近。 その人の価値観ドスーンとど真ん中突進してくる感じがおもろい。 まだ読み途中だけど、タイトルよいね。 「ご飯」じゃなくて「食べもの」って表記するあたり、内容に即してる感じがする。 本を紹介するYouTubeチャンネル、ほんタメであかりんが好きだと豪語していた本なので気になって手に取ってみた。 千早茜さんの小説を3冊ほど読んだが(ひきなみ、透明な夜の香り、さんかく) 、小説よりもエッセイの方が好きな方かも。 食事に関して一家言ある人、と聞いた通りだった。おもろい。 そして小学生のほとんどをアフリカで過ごしていたなんて、バックボーンがおもしろい。 噛みごたえのあるものが好きという感覚は少し分かる。 ふわとろ、持て囃されてるよねえ。 「噛んでも噛んでも終わらない気がします!」のリポーターには笑った。実際にやって欲しい。 暴食野郎→精神がボロボロなら体もボロボロにしなくては足並みが揃わない。 すごく分かる。 私もそんな風に無意識に思っていて、定期的にやけ食いをする。 お腹が空いてから美味しいものを美味しい状態で食べ終えるのが理想なのに、食べたくもないものをだらだら食べて、後に後悔する。 そんなクソ無駄な儀式を、たまにする。 …と思ったけど、千早さんは一日で終わるっぽい。私と全く違ったわ。 コーヒーとビールが「とりあえずドリンク」なの、分かる。そして私も困る。 コーヒー、飲めないことはないけど、空腹の昼間にカップ1杯分以上飲むと夜眠れなくなる。 胸がドキドキして目が冴えたまま。 アレルギーでもないし、ミルクと砂糖を入れても入れなくても飲めるのに、夜不自然に眠れなくなるのは困るから避けている。 ビールも飲めるし、こちらは好きな部類。麒麟の一番搾りが一番好き。疲れた時とか特に飲みたくなる。が、だからこそ「とりあえず」なんて決め方をしたくない。 コーヒーは自分がお客で行くと必ず出されるし、その度に断るのが心苦しい。そしてめんどくさい。 理由を伝えると必ずお茶を用意してくれる。なら、最初から何も用意しないでもう水にしてくれよ。その手間がもったいない。何も用意しておかないで、客が到着してから本人に何が飲めるか聞いてくれ。対応する方もめんどいだろうけど。 ビールは物によってはきちんと味わいたいものが多い。最近はクラフトビールなんて素敵なものがいろんな種類出ているし、香りも味も炭酸の具合も色も様々。 そしてビール、飲めるし好きだけど、アサヒのスーパードライは苦手。辛口すぎて好きじゃない。でも居酒屋によってはこれが定番になっているところもあるから、とりあえずで注文されると非常に困る。 自分の胃袋、テキトーなもので満たしたくないじゃん? 最後は食欲と恋愛の相関について書いていて、いやはやこの人おもしろいなと思った。 食に関して大分こだわりがあるように感じるけれど、読みながら私もそうそう!と共感したり、いやそんなこと思わないな?と思ったりしたから、人1人それぞれこのくらいのこだわりはあるのかも。 初のエッセイということで食縛りでいろんな話が聞けた。おもしろかった。 他人のオススメって基本読まないんだけど、これは手に取って、読んでみて良かったな。

    3
    投稿日: 2024.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食エッセイといえば、匂い立つ料理が目の前にあるような描写や、四季折々の食材の話、オススメの店でのエピソードなどが多く、食べ物が主役感が強いけれど。 この方の食エッセイは「食べる」と「生きる」が不可分であることを改めて感じさせるほうが強い。 生命とは!とか、栄養が!とか、そんな鯱鉾ばった堅苦しい意味ではなく、ただただ「生きるとは食べる」なんだなぁと。難しいハナシではなくて。 淡々と読み進めているのに、不意に、噴き出しそうになったりニヤついたりしてしまう「あるある」が随所に。 続編の『しつこく』と『こりずに』が控えている。楽しみだ。

    17
    投稿日: 2024.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自由にひらひら食べる千早さんに感服してしまう。 自分の暮らしている土地が出てきて嬉しかった。同じもの食べたことある〜!

    2
    投稿日: 2024.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    千早茜さんの食エッセイ。 エッセイって著者によっては、自分に合う合わないが結構はっきり分かれますよね。千早さんは合いました。 文がきれいで読みやすかったです。 以下印象深かったところ。 P38エーデルワイス。戦争になったらのところ。 P161 猫と泣き飯。幼体の未熟さが怖いというところは自分もそうなので共感。 あと病院のO部長の話はどちらも面白かった。いいキャラしてます。

    7
    投稿日: 2024.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エッセイはあまり読んだことがないが、こうして読んでみると自分とは全く違う景色を見ていることがわかって驚くしおもしろい。 千早さんの食への向き合い方、見方、こだわりも自分にはないもので、よくこんなに覚えてるなぁとか、自分ももっと食を楽しむ、味わうことをしてみたいなとか思った。 普段記憶からすぐ去っていく食。 千早さんのそれをちらりと垣間見る一冊。 ☆3.3

    1
    投稿日: 2024.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食についてのエッセイです。 様々な料理が登場して興味をそそられます。千早さんの旅行中の食への貪欲な姿勢が好きです。私も同じくらい食べられる健啖家であればよかったのにと思いました。

    7
    投稿日: 2024.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さん、すごい食べることが好きなんだなぁ、というか凝り性なのかな?旅して、そこのおいしいもの全制覇してやる!という思いには酷く共感してしまった。 千早茜さんファンになってしまった。

    9
    投稿日: 2024.06.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い! 殆ど一気読みでした。 面白いと言いつつ、節子の気配が少しもの悲しくて一番好きかも。 小説も好きだけどエッセイもまだ読んでみたい。

    18
    投稿日: 2024.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食についてのエッセイ 美味しそうなものがいっぱい出てくる 今は健康や美容への意識が高い人が多くなり、それなりのいい食べ物がもてはやされている 私も健康は気になるので、多少は気をつける そんな中、食べたいものを食べたいだけ食べることってすごいことだ シンプルに食べる楽しみって大事 そしてたまにやってくる暴食 ストレスが溜まるとたいていジャンクフードが食べたくなる スナック菓子を食べすぎると舌が切れるという 健康のことは、不健康になってから考えよう これには潔さを感じる

    14
    投稿日: 2024.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「さんかく」を読んだ後に手に取った本。「さんかく」において、京都と料理への愛着わ感じた理由が見えた気がする

    1
    投稿日: 2024.05.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    クネドリーキなる料理を食べてみたいと思ったが、家には強力粉がない。このためだけに買ってもそのあと持て余すに決まっている。どうしたものか。でももちもち気になる。 両手に焼き鳥を持って食べながら歩く女子中学生を想像したらウケる。

    2
    投稿日: 2024.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すっぴん茜 ってな事で、千早茜の『わるい食べもの』 千早茜さんの食を通してのエッセイと言うより、千早茜の取り扱い説明書的な本じゃね より千早さんの事が知れるし、これ読んだ後に千早さんの本読むとまた格別に面白味が増すじゃろなぁ 千早さんの思考回路好きじゃなぁ ちょっと西加奈子さんのエッセイの『まにまに』にも近い感じがあるね 海原雄山やハンニバル・レクター博士を敬愛してるとか あと、赤坂憲雄さんの『性食考』を読まなくてはと思うね わしの『わるい食べもの』の定義はしょうも無い、下らん人と食べる事じゃね。 美味しい料理も、美味しい日本酒も不味くなって仕方が無い 2021年44冊目

    1
    投稿日: 2024.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ほんタメでよく紹介されている作家さん。著者の本を読んだことがなかったが、たまたま図書館でこのエッセイを見つけて手に取った。 食へのこだわりが強く、よくこんなに食にまつわるエピソードがあるなというところに関心してしまった。

    1
    投稿日: 2024.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「殻を割り、白身と黄身をかき混ぜて、熱を加えて凝固させてしまえば、卵の中に宿ったなにかは死ぬと思っていた。」 千早茜さんの食に関するエッセイ集。 千早さんのTwitterの投稿はいつも美味しそうでお腹の空く写真がたくさん上げられているので、食べるのが好きな私はよく見ていました。 食べることが好きなことは知っていましたが、想像以上のこだわりっぷり笑笑 幼い頃から食に対して様々な感情を抱いていたのだなと感心しました。

    29
    投稿日: 2024.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて千早茜さんの本を手に取りました。 タイトルとカバーの絵に惹かれたということと、息子の名前と同じ漢字だったから気になってしまった(笑) 結果、めちゃくちゃよかった。 とても好きな感じで読んでいて嬉しくなりました。 ちょっと共感できる部分とか、普段気づかない無意識の部分を言葉にしてもらえたところが沢山ありました。 美味しくなったり、気持ち悪くなったり、人は食べ物に振り回されているなーと楽しく可笑しく読ませていただきました。 続編のわるい食べものと小説も早く読みたい。 千早茜さんにハマる予感。

    1
    投稿日: 2023.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エッセイ。 著者はとにかくよく食べる。しかも1日の大半、食べて過ごしている。羨ましき生活だ。ただ、暴食をする日がたまにあるとのことで、その日は気持ちが悪くなるまでパンを食べたりしており、健康にはよろしくないと思う。 しゃらくせえ!という著者の声が聞こえる気がする。誰に何と言われようとも好きなものを食べるのが彼女の愉しみなのだから。 スナック菓子を食べ続けていると口が切れるなんて初耳で驚いた。 今は健康志向が強まり、スローフードやらファスティングやらよく分からない横文字のものが賛美されるようになった。 私は夕飯だけ食べる生活(仕事に行く日のみ)を2年以上続けているが、食に興味がない訳ではないし、むしろ美味しいものは大好きだ。断食や美味しくなさそうな食事(例:ハンバーグと同じような味のする健康的な食材で作った料理等)に興味はない。 筆者も同じようなスタンスでちょっと嬉しい。申し訳ないが、「意識高い系」は食でも人の性格にしても鼻につく。 心に残ったのは、「味覚において現実は物語を超えられないことが多々ある」という文。誰もが経験したことではないだろうか。食べ物の美味しさは、本来の味+どこで誰と食べているのかで決まるんだろうな。宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」で目玉焼きが滅茶苦茶美味しそうだったのは、あの食べるときの効果音だったり、洞窟の中という非日常的な空間に居たからだったりなのかもしれない。散々、語り尽くされているような気もするが、素直にそう感じたので感想に残しておく。

    2
    投稿日: 2023.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初読みの作家さん YouTubeで紹介されていて気になっていた本 思い話したからちょっと笑える小話まで色々なお話が収録されていてちょこっとずつ読むのも良さそう 子どもの頃苦手だったものが大人になるにつれて食べられるようになるという話で、「新しい味覚を得た代わりに、自分だけの隠れ家のような小さな世界を失ったのではないか」って書いてあってなるほど、ってなった 食についてのエッセイだから普段あまり本読まない人にも読みやすくておすすめ

    1
    投稿日: 2023.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わるい食べ物と題して、食を通しながら わるい◯◯◯な話を、笑い、涙ありで共感する話もあれば、真面目な、大きく頷く、良い◯◯◯の話もたくさん散りばめられている。 ある章では、すべらない話の小籔千豊の話を彷彿させ、真面目な語り口から始まったと思えば、それがフリとなって落とされ爆笑し、思わず、松本人志のように腹を抱えながら笑い「わっるいなー」と突っ込んでいた。 千早茜さんの嗅覚の表現に魅力され、本書を手に取ったが、「小川 朔」のルーツが感じとれて面白かった。

    1
    投稿日: 2023.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あたり! 食エッセイは好きだから良く読むが、期待値が高いせいか、読んだそばから忘れてしまう。 これは、知らない作家さんだからということもあり、期待値低めで読み始めたせいもあるけど、 ズバズバはまった。 食のことを率直に買いているし、食そのものの話にとどまらず、 ストーリーやメッセージがちゃんと伝わってきて、腑に落ちる。 言葉使いのセンスとか、食や諸々に対する感覚が好き。 いいエッセイを読むと、感覚が似てる似てると思って気持ちがいいと感じるけれど、 本当は、普段自分がふんわり考えていること、感じているみたいなことを 作家さんがより深く、より鮮やかに、より面白く書いてくれるから気持ちが良いのだ。 と、このエッセイを読みながら、腹落ちた。

    1
    投稿日: 2023.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    以前3巻を読んで面白かった筆者の食エッセイ、通称「わる食べ」の1巻目。3巻から読んだから筆者の人間関係とかがよく分かっていなかったけど、1巻では結婚していて3巻では離婚して恋人がいるって感じみたい。筆者が大好きなチョコレート、嗜好品について書かれた章の「(嗜好品は)なくてもいい、けれど、なければ人生の輝きは減る。嗜好品は魂のための食べものなのだ。」の部分が好き。嗜好品は生きていく為に必要ないといえばないものだけどあると幸せになれる物なんだから妥協しちゃ駄目だな!と食に対して熱くなれた。出てきたお店や食べ物はしっかりメモに残したから私も筆者と同じ物食べたい、あと食い倒れの旅行したい!和菓子、滅多に食べたいと思わないのに筆者の書き方が上手すぎてとらやのういろうが食べたくなった。あとイルカが茄子っぽいってのはすごく共感した。

    1
    投稿日: 2023.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めての千早さん作品、初めての食エッセイ。 食に対しての感性にところどころ共感できて楽しく読めた。 ケーキは2個でも苦しい私からすると1日10個以上食べられるという作者にびっくり! T嬢やO部長など素敵な方たちとの関係性を大切にされてるのもいいなと思った。

    1
    投稿日: 2023.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「食」に纏わるエッセイが41編収録されています。 幼少期をアフリカで過ごした千早 茜さん。 アフリカ時代に経験した食べ物から、酔いの後に口にしたくなる物、学校給食時代の想い出、冷蔵庫に欠かせない物、他多数、様々な視点から描かれたエッセイは中々興味深い物があった。 私はゲテモノ以外ならなんでもOKな食いしん坊なので、好物の「とらや」の羊羹が出て来たり、大好きなチョコレートの話では生唾ゴックン!生まれてから一度も口にした事がない物もまだまだたくさんあった。 美味しそうなアレやコレ!死ぬまでになんとか味わってみたい物だ。

    1
    投稿日: 2023.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べ物に関するエッセイ 美食家ではなく、ただ好きなものを 1番美味しい方法で食べたいという 千早さんの食へのこだわりが伝わる。 低糖質とかグルテンフリーとか 健康的な食事が好まれる現代だけど、 たまには好きなものを思いっきり食べるのも いいよねって思わせてくれる作品。

    1
    投稿日: 2023.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めてこの作者の著作を読みました 食に関する感性に、わかる!そうそう!と思うことが多く、一気に読み進めました 続編もすぐに読みたいです 直木賞受賞作も!

    1
    投稿日: 2023.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと読みたかったエッセイ本。食べることに対して貪欲でかつ食べるもの/ことに対しての表現が素晴らしかった。特に果物の表現ととらやの羊羹の話が好き。 続編もあるので早く読みたい!

    1
    投稿日: 2022.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早さんの食に対する意気込みだとか感性だとかが本当に面白い。コーヒー飲めない話は私も飲めないので共感の嵐だった。もっとこの方の食に対するエッセイが読みたい。

    1
    投稿日: 2022.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    直前に、群ようこさんのゆるい生活やぬるい生活を読んでいたので、食に対する姿勢があまりにも真逆で爆笑。 食べ物へのこだわりが強く、嫌いな食べ物は明確だし、好きな食べ物や食べたいものは何としてでも食べる貪欲さ。挿絵の狐が思いのままに食べ物を食べているのも良い。 あ〜美味しいものを程よく食べて健康に生きたいな〜

    3
    投稿日: 2022.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2022.9.24 実は再読 食べることに興味が無くなりかけたら読みたい 今回はエクレアが食べたくなった

    1
    投稿日: 2022.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べものに関する著者の連載エッセイ集。 表紙の絵に魅かれて手に取りました。 かなり食いしん坊な方のようですね。色気とかキラキラ女子っぽさはあまり感じられず、ひたすら食い気に満ちているところがいいです。 読んでいてウンウンと頷いた点は、 ・酔ったら蕎麦が食べたくなる旦那さん ・酔ったら歩きたくなる ・懐かしいと美味しいは完全に一致しない ・グラディエーターはパンを投げる映画と知った ・軽いスナック菓子を食べているとパンなど重い炭水化物が欲しくなる

    1
    投稿日: 2022.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集だけど読むのに時間がかかった。 エッセイだけど小説みたいな気づきがたくさんのお話。 食べることによる経験とか、欲望を満たすとか、思い出作りとか、なんかそういう色々詰め込まれてて面白かった。 食べたいものを食べる、千草さんの食に対する向き合い方がめっちゃ好き ダイエットとか健康とかじゃない、 食べることはエネルギー、食べないと生きられない、 本能のままに食べたいものを食べる 私もそんな生活したいなぁ

    1
    投稿日: 2022.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    社食体験、猫と泣き飯が一番好き! いきいきしている、幸せで退屈。 この本は色気がないこと、彼女のしつこさが魅力だと思う!

    1
    投稿日: 2022.06.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    フォローしてる方のおすすめで読んだ、エッセイ集。膝を打って笑い転げたり、ウンウンと頷いたり、共感が沢山つまった一冊。食を愛する人と飲みながら語り合いたい。

    1
    投稿日: 2022.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さんの作品は読んだことありませんでしたが、タイトルに惹かれて読んでみました。 彼女の食べっぷりは爽快、たっぷりの食への愛はコッテリし過ぎずとても美味しかったです。

    1
    投稿日: 2022.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さんの食べ物エッセイ。 千早さんは写真を見る限り、華奢な方なのに、とにかく食べる量がものすごい。 食へのこだわりもはっきりしていてブレない。そしてそれが「美食家」というわけではないところがとてもよい。 言葉の選び方も丁寧で的確で、どの章にも心をぎゅっと掴まれる表現が必ず出てくる。 千早さんの本を読み出したのはごく最近で、エッセイばかり読んでいるので、小説も今後手を出していきたい。

    15
    投稿日: 2022.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説で数多く良作を送り出している千早茜さん。エッセイは初めて読みましたが面白かったです。相当な食いしん坊のようで、よくこんなに食べものについて書けるもんだなと思いました。 飾らないお人柄がにじみ出る作品です。続編も読みたい。

    3
    投稿日: 2022.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んだ後、カロリーとか健康とか気にせず自分も好きなものをたらふく食べよう!と思った本。 食べものに関する笑っちゃうエピソードがいっぱい出てくる。 印象に残ったのは“エーデルワイス”と“怒りの入院食”

    2
    投稿日: 2021.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    210924*読了 作家さんの初読本を記録していくのはおもしろそう、とふと思いました。 千早茜さんの初読本となったのがこの本。 小学生の頃、アフリカにお住まいだったという特別な経験をお持ちの千早さん。 当時の話はなかなか日本に住んでいると知ることのないものなので、興味深かったです。 千早さんは旦那さんが料理人、ご自身もお料理をされるのがお好きなようで、グルメというわけではないけれど、食への確固たる想いをお持ち。 甘いものとお茶がお好きで、「え!そんなに食べられるの!?」というくらい甘いものを食べ、お茶を飲み、されています。 何ともうらやましい胃袋をお持ちだ…。 料理のエピソードを通して語られるのは食への想い、それだけじゃなく生き方・考え方も。 違和感をきちんと見つめて、それを小説やエッセイで表現するのが小説家さんの仕事なんだと分かってはいても、その視点に驚きます。 「もっとわるいたべもの」という続編が出ているのでこちらも読みたい。

    1
    投稿日: 2021.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食べるの好きな人にとってはあるあるかも?とにかく食べ物に対してまっすぐ。こだわり強すぎ。それがいい。 果物は自分でむかないと気が済まないの、めちゃくちゃわかるなぁ。

    1
    投稿日: 2021.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あー、すき。 千早茜さんの食べ物エッセイ。 とにかく貪欲に、本能のままに、でも決して手を抜かず、食べる。 お腹がすいているからといって適当なもので済ませたりはしない。お腹がすいていないのに食事の時間だからと適当なものを胃に入れたりもしない。 一生のうちに食べられるものは限られているから、1回1回の食事を大切に、貪欲に、妥協しない。 そしてとにかくめちゃめちゃ食べる。胃が強すぎる。 朝ごはん、午前おやつ、昼ごはん、昼おやつ、夕ごはん、デザート、飲みながらおやつ、夜食・・・ 沢山食べるけどガツガツしない感じがとてもいい。 隣でずっと見ていたい。 * 「果物を狩るけもの」が良かったな。 果物は狩りだ。皮を剥くところから始まる。 カットフルーツや大福の中から出てくる果物は、死んだ果物だ。 あと新潮の社食いいな、行きたいな・・・ 「Mind your oun stomach」も良かったなああ。 食べ過ぎようが、偏食しようが、食べて何を思おうが、その人の勝手だ。 * そして夫である「殿」がめちゃめちゃリアリストで面白い。 担当T嬢もいいなあ。

    1
    投稿日: 2021.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったです。かなり健啖家なのは存じていましたが、暴食が渦巻いてて楽しかったです。 千早さんの思考回路も面白くて、かなり偏屈だなぁと思うところもありますが真っ直ぐで好きです。全てに真正面から対峙してる気がする。 朝ごはん、午前おやつ、昼ごはん、昼おやつ、夕おやつ、夕ごはん、デザート、飲みながらおやつ、夜食…素敵。お茶も美味しそう。冷たいものにお腹が負けるのだけは親近感を覚えます。 出てくる小説や音楽、映画も、それ好き!というものが多くてなんだか嬉しかったです。「お菓子と娘」はわたしもCoccoさんのを聴きます。 出てくる人たちとの関わりも好きです。担当T嬢さんも殿さんも面白い。新井見枝香さんや村山由佳さんっぽい人も出てくる。良いなぁ。 シリーズ読みます。たくさん食べる方は生命力が強そうで見ていて気持ちが良いです。

    1
    投稿日: 2021.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    驚きました。そして、嬉しくなりました。 私も、虎屋のヨーカン、小袋のナッツ、ドライフルーツ、グミ、アメ、持ち歩きます。 子供が小さい時は、子供の為に。 今は、自分の為に。病院の待ち合い室で何度も助けてもらいました。グミのパッケージはカラフルで元気がもらえました。 本の内容と違うけど、体の為の食事と心の為の食べ物ってあると思う。

    1
    投稿日: 2021.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでてちっとも美味しそうとか思えず、むしろ食欲が低下していった。描写がいちいちグロテスクに感じられて読んでてちっとも愉快じゃなかった。 おそらくだけどアフリカ育ちで生々しいものに対する免疫が私より遥かに強い(というか私が弱すぎる)からだと思う。 根本的に私には合わないエッセイだった。 同じ食べ物エッセイなら安野モヨコのくいいじのほうが好き。

    0
    投稿日: 2021.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「胃袋も味覚もその人だけのもの」だから、体に悪くたって「自由という味を堪能する権利が人にはある」。 これは確かにそうだと思った。 体に良いことも大事だけど、胃袋が求める自由という味を堪能する幸せに身を任せてしまうことも生きることだと思う。 人間は、おいしそうな描写に惹かれてしまうものだなぁ。

    2
    投稿日: 2021.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2021.5.8 食べもののエッセイが好きで、こちらも気になって読んでみた。 1ヶ月以上かかってやっと読み終えた。 作者さんの甘いものへの熱量が凄かった。 そんなに毎日甘いものを食べてるのに、ネットでググった作者さんは全然太ってなかった。なぜ?

    1
    投稿日: 2021.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    偏屈で愛が強くて周りが見えない潔さが素敵。食べものの思い出って必ずしもいいものばかりではない。 胃ではなく心を満たすための「茶」の時間の重要性には激しく共感。アフリカでの幼少期のお話が印象的。

    1
    投稿日: 2021.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食に対する貪欲さが素敵! スナック菓子食べ過ぎて口が切れる→わかるー! 美味しいものを食べている時に、もっと美味しいものがあると言う人→じゃあそっち行けば? 食べて美味しいか不味いかは、私が決める事。

    1
    投稿日: 2021.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説も好きだけどこのエッセイ読んで、千早さん自体がめっちゃ好きになってしまった\♡/" なかなかの暴食!笑 気持ちいい食べっぷりです♬ たとえ、なんの栄養にもならなくても美味だけのために口に入れる。 お酒、お茶、お菓子、そういった嗜好品を愛する千早さん♡♡ いわゆる美食家ではなく、好きな食べ物を好きなだけ食べる。 共感したり、びっくりしたり、吹き出したり、面白かった〜! 私もチョコレートはガーナが好き! ハチミツレモンも常備 そしてケチャップまみれのナポリタンが好き〜 続編も早く読もう!

    10
    投稿日: 2021.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この人の場合、「好きか、嫌いか」というより「納得できるか、できないか」なのかな。嫌いな食べものは「不味いから」というよりも、「納得できないから食べたくない」感じがする。 基準がちょっと違って不思議でした。 好きなもの、食べたいものに対してタガが外れている感じも、なんだか面白かったです。

    1
    投稿日: 2021.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食にまつわるエッセイ。 著者の食べものの好みのストライクゾーンが狭くて笑ってしまうが理解もできる。 幼い頃に家で出されたものや学校給食の苦手なものを食べるイヤな感じ。そして、大人になって自分の財力で自由に選んで食べるおいしいもの。お金を出したにもかかわらずハズレだったときの屈辱感。 著者が食べているおいしいものが素敵すぎてうっとりしてしまうが、量がすごくて驚く。

    1
    投稿日: 2021.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    千早茜さんの初エッセイ集だそうだ。食べ物に関するエッセイ。面白かった。サラメシが好きとか、コーヒーが飲めないとか共通点もあって嬉しい。年も近いしな。前に勤めてた病院の先生とか、がんで入院したのに我慢できずモンブラン食べた洋菓子屋の奥さんとか、魅力的な人がいっぱい出てくる。担当T嬢しかり。続編もあるようなので、また読みたいな。

    3
    投稿日: 2021.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    〝生涯おいしく感じる食べものはきっとない。 生活も体も変わっていく、そのときどきで味覚も変わる。 そうやって生を繋ぐうちに、いつか懐かしい食べものに戻ることもあるかもしれない。” 〝食の愉しみを享受できることが大人の特権なのだから、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いときっぱり主張して、食の自由を謳歌したい。” 千早さんのエッセイは初めて読んだけど、小説読んだ時と同様で、この人好きやな〜と思った。 千早さんの食欲が凄すぎて、食べる量にも驚いて思わずネットで検索したけど太ってないことにビックリ。笑 スナック菓子を食べ続けていると舌が切れてくるらしいが、そこまで食べ続けたことがないから初耳!笑 甘党で常に和菓子や洋菓子を買い漁り1日中食べ続けているとのことで、とらやの羊羹の話を読んでいて無性に食べたくなり、思わずとらやへ和菓子を買いに行った(笑) 2021年読了、2冊目。

    1
    投稿日: 2021.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    母親から勧められて読んだ本。目次を見てすぐに、この人のことが好きだなあと思った。笑 自分のことを、食べる事が好きな方の人間だとは思っていたけれど、遥かにうえだった。 本は別の人生を体験するためだけど、誰か一人でも共感してくれる人がいれば恩返し、というような一節が心に残っている。 エッセイっていいなあ、その人の思考が直に伝わってくるのが好き。だと、この本を読んで思った。

    2
    投稿日: 2020.12.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説はどこかひんやりとした印象だけど、エッセイはすごく温かい。 あまりにも食べ物が出てくるので、読んでるだけでお腹いっぱいになるから、ダイエットに効果的かもしれない。(笑)

    2
    投稿日: 2020.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者自身の食に対しての考え等を書いている。 考えを突き詰めて突き詰めて、綺麗な話ができているのか ぶれずに、欲に従っているからなのか どっちかわからないが、どちらにしても綺麗な話の裏には甘いもので成り立っているのかとなんとなく思えた楽しいエッセイでした

    2
    投稿日: 2020.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    帯にある通り「気高き毒気」を感じる食エッセイ。食の好みは少し合わなかったが「酒のせいじゃない、お前のせいだろうが!酒が好きならちゃんと味わえよ!」に共感した。 味わうことを大切にし、甘いものを愛する気の強い人という印象を受けた。

    3
    投稿日: 2020.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さん、小説はあまり好みではなかったが、図書館で見かけ借りて読んだ。 面白い! 軽いエッセイばかりなので、あるある〜と思ってる間に読み終わる。 流石に文章が上手いので本当に読みやすい。 親知らず抜糸の時、ご主人が作ってくれたすり流し、食べたい…

    2
    投稿日: 2020.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大好きな千早茜さんの初のエッセイ。 今まで読んだエッセイの中で1番心地よく、笑えた。彼女の食に対するストイックさに敬服する。

    2
    投稿日: 2020.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。 前回感想を書いたところが年月が経ち、結婚し家庭をもって、「胃があう」人との暮らしの楽しさを知った。 でもたまに1人、ふらりと自由を謳歌する時間も大切に。2人以上の食事があるからこそ、自由な食事の時間はさらに輝く。 ------------------------------------------- 独身で一人暮らしの社会人。 これまでの人生の中で、今がもっとも自由だな、と感じる。 その理由は、なるほど、食の自由を謳歌しているからだとこの本を読んでしみじみと実感した。 私も生粋の食いしん坊である。 本の中に、物事がうまく進まない時に暴飲暴食に奔るエピソードがあったが、強く共感した。 食いしん坊にとって、食は生活そのものであり、褒美でもあり、戒めでもあると思う。 できるだけ好きな時に好きなものを食べたいから、そこそこ身体に気をつける。食べることを我慢するよりは、運動する方がマシだと感じる。これを食べたいから、頑張ろう、と気を引き締めてさせてくれる。 ちなみに、私は物事がうまく進まないときはとりあえず辛いものを食べます。(できれば、蒙古タンメン中本のラーメン。) 学生の頃に戻りたい、と言う人がよくいるけれど、あまりそうは思わないのはこういうことなんだろう。私は、好きな時に好きなように好きなものを食べたいです。そのためにも毎日きちんと働こうと思える。 ただ不思議なことは、食事を共有できる人がいると何故だかもっと美味しく、幸せに感じるということだ。 一人の方が自由であるはずなのに、とっても不思議。 自由のそのもう一歩先の「美味しい」は、きっとこれから見つかるんだろうな。 あとひとこと言いたいのは、「溶けない氷」のかき氷の話。本当に美味しいかき氷って、水の風味を楽しむことができると思うんですけど、どうですか?

    4
    投稿日: 2020.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者にとっての初エッセイだそうです。 いわゆる健啖家であり、甘いものなどはいくらでも 食べることができるそうです。 旅先などで食べる描写は非常にさわやかで、たとえ B級グルメをワシワシと(失礼)食べるシーンで さえも、優雅な雰囲気を漂わせます。 「一緒に食事したいなあ」「時々エピソードを 挟む”美味しんぼ”について語り合いたいなあ」と 思ってしまう一冊です。

    1
    投稿日: 2020.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館で借りたもの。 「いい食べもの」はもうたくさん。自由こそ至高の美味である――。幼少期をアフリカで過ごした小説家による、気高き毒気冴えわたる異色の食エッセイ。 食べ物のエッセイだけど、どこかダークな感じ。

    1
    投稿日: 2020.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    “懐かしさとおいしさは完全には一致しない。生涯おいしく感じる食べものはきっとない。生活も体も変わっていく、そのときどきで味覚も変わる。そうやって生を繋ぐうちに、いつか懐かしい食べ物に戻ることもあるかもしれない。”(p.60) “二十代の頃はO部長に対して「またキレてるわ、あのジジイ」としか思ってなかったが、三十代も終わりにさしかかった今となっては凄いことだと思う。怒るというのは、諦めない、ということだから。”(p.147) “引っ越しをすると米を炊くまで落ち着かない。米の炊ける匂いがただよいはじめてやっと、これからここに住むのだ、という気持ちになれる。米をといで炊くという行為には、大好きな茶を淹れることよりもっと深く、どしりとその場に腰を落ち着かせるなにかがある。”(p.169)

    1
    投稿日: 2020.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早さんの食べる量がすごい 人ってこんなに食べれるんだな〜 今度旅したら行く先々の銘菓を食らいつくしてやろう!って気持ちになった

    1
    投稿日: 2020.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    家にじっとしていたい派と出歩いて面白い物美味しい物に出会いたい派が千早さんの中に矛盾なく同居して,家での普通の食事や気になるお店や食べ歩き,あるいは子どもの頃の思い出など話はめぐる魔しく変わるが,あくまで食べることへの情熱は変わることない.その貪欲さと丈夫な胃袋に脱帽です.

    1
    投稿日: 2019.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さんの食エッセイ。初エッセイらしい。千早さんの小説は一冊しか読んだことがなかったが、エッセイの方がナチュラルで読み易い。「甘党だがかき氷は苦手」「社食に憧れている」「給食のご飯に牛乳の組み合わせはおかしいと思う」「トットちゃんの海のもの山のもの弁当に感銘を受けた」「バレンタインの祭典サロンドゥショコラには毎年意気込んで参戦する(もちろん自分用)」等、自分との共通点が驚くほどあり、思った以上に楽しんで読めた。しかし私は甘党とはいえ、1日に15個のケーキは絶対ムリ....食の執念は、はるかに私より上だ。

    2
    投稿日: 2019.04.24
  • 作家さんの人間性がにじみ出る

    食に関する執着や偏執は、なかなか面白かった。 ただただ美味しいものを羅列するのでないところが。 作家さんの人間性が表れ、はぁこういう人で、だからああいう作品が出てくるのか、っていうとこが。

    0
    投稿日: 2019.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    彼女の色彩が少し見えて 身近になった 小説を読むのに 相手を知らなくてもいいはずなのに なぜか 興味を持ってしまう すきだなあと 思いたいのかも 書いている人物さえも 食へのこだわり は色濃く 感じました 

    1
    投稿日: 2019.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    食に纏わるところからの著者自身の思うところへ。 余すところ無く人となりを味わう。 なんとも魅力的な人だ。 美味しいものは体に悪いのだけど、蠱惑的なほどやめられない。

    1
    投稿日: 2019.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    千早茜さんの初エッセイ!食に対する偏屈な自論がつまっていて、とてもおもしろかった。一つのエッセイの内容は軽すぎず重すぎずで、優雅な午後のおやつにちょうどよい口当たりです。 美食家ではなく、好きなものを好きなときに好きなだけ食べることが好き。これまで読んできた食エッセイの中でいちばん共感しながら読めた気がします。 卵からは生命の気配がしてはやく調理したいとか、学校給食の牛乳がどうにも薄気味悪く吐き気がするとか、童話の世界のまだしらないカタカナのお菓子にうっとりするとか、幼少時の食の記憶も重なるところが多い。 身近な人のことや、作家になる前のフリーター時代のエピソードも隠すことなく書かれていて、千早さんがより身近に感じられた。ツイッターで普段たしかに食べ物の写真が多いなぁ!とは思っていたのですが、なんか他者の意見を寄せ付けないような尖った雰囲気のある人だと思ってたので尚更。 エッセイでも偏屈っぷりは健在ですが、その食に対する姿勢が深く知れて良かった。帯に、「気高き毒気冴え渡る異色の食エッセイ」とあってみょうに納得しちゃいました。 何を食べるか、大人になった私たちはもう全て自分で決められる。好きなものも嫌いなものも。千早さんに教えてもらって、そのとてつもない自由に胸が震えた。

    5
    投稿日: 2019.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    身体に悪そうな食べ物はどうしてあんなに魅力的に見えるのだろう。頭では十分すぎるほど体への影響はわかっているのに、それでも手を伸ばしてしまうことをやめられない。それでもこの年になると、そんなことはもういいから好きなものを食べさせてくれと言いたい。そんな作者の食への思いがつまったエッセイ集。 この本を読むと、何か食べたいというよりも体に悪そうな甘い食べものかジャンクフードをこれでもかと食べてみたくなる。

    1
    投稿日: 2019.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館の新刊コーナーから、 「わるい食べ物」?、体に悪い食べ物のことかな、、、 なんて、何と無く想像しながら借りたら。 決してそういうわけではなく、 作家千早茜さんが、無類の甘い物好き、 美味しいものに目がないひと、、、ということで、 作家になるために長年フリーターをつづけ、 医療事務,イタリアンレストランの厨房などで アルバイトをしながら、作品「魚神」で泉鏡花文学賞 新人賞など受賞。作家となり、食べたいものを食べる喜びを知る。 親の海外赴任で,アフリカで小学生時代を過ごす。 今は、惚れ込んだ京都に住まう。北海道出身。 決してダラダラと,金に任せた『食』について エッセイを書いてるわけではなく、 彼女の中に,食べ物とその生きていた元来の命が ずっと密接に関わっていて,頭から離れないらしい。 長く卵を食べられなかった。 それは殻の外と中に命の生死が関わっているから。。。 子供時代からそんな命を言葉にできない不安と畏敬に 晒され、食べ物について考えることをやめられない 子供であったらしい。 そんな彼女のエッセイ集,実に面白かった。 装丁も現代アートのよう。

    1
    投稿日: 2019.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者 千早茜氏の食にまつわるエッセイ集である。 作者は、小学生の低学年に父親の仕事で、アフリカで、過ごしたと、書かれていたのだが、、、、 ご両親の教育の仕方が、日本的だったのか?・・・ 沢山の本を読んでいらっしゃる。 どのエッセイを読んでいても、本の語り部分や、漫画についても熟知している。 サクマドロップで、節子・・・と、出て来る当たり、映画にも詳しい。 コーヒーが、嫌いで、臭いをかぐのも駄目なのは、コーヒー好きの私には、、、、何故?と、思いながら、人の嗜好は色々ありと、思いながら読み進んだ、、、、 果物は、自分が剥くのが最大の喜びであると、信じて、白桃とナイフを揃えて出した・・・など、豪快な点もある。 甘党で、チョコレート好き、肉食系、、、 毎週、掲載で、10カ月も続いたエッセイ。 本にまとめられているのだが、、、題名「わるい食べもの」って、、、、なんだか、本の内容とちょっと違うのでは・・・と、思いながら、40話近いエッセイを読み終えた。

    1
    投稿日: 2018.12.22