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総合評価

318件)
4.3
140
125
26
4
1
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    大河ドラマのようでした。昭和36年の用務員室の主人公吾郎が、千明と出会って塾をつくる。戦後から高度成長期に文部省との確執もありながら、塾を運営していく。その中での、吾郎、千明、子ども達、塾の講師達のドラマが繰り広げられていきます。時系列では1961年から2008年までの半生ですが、前半は吾郎、後半は千明、最後は孫の一郎が主人公としてお話が進みます。 教育改革や塾の発展と困難、昨今の学習支援といった現実での社会の流れをリアルに反映していて、きっとどこかに実際にある話だと、共感しながら読みました。また戦後の教育史としても学べました。 お話は未来につながる希望が見えるエンディングでしたが、成績向上のために競争を煽る教育ではなく、子どもたちに寄り添う、自立を促す教育を目指す吾郎たちの姿が、今の世の中に必要なモノで、これこそが希望なんじゃないかと強く思いました。 ちょっと長いお話なので、時間をとってじっくり読みたい本ですね。

    9
    投稿日: 2026.01.01
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    立派な大河小説だと思った。 教育理念に奔走した家族が、時代の流れに巻き込まれる様をこの600pによく収めていて、教育というテーマがどれほど振り回され、そして現場の教育者がどんな声を持って指揮を振っているのか、フィクションではあるけれど、その一幕を見れた気がして、とても贅沢な時間を過ごせた気がします。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ボリューム満点、超長い!!)^o^( 何代にも渡る大島一族のお話…いやーーすごかった〜… 千明さん、、わざとだったんだね、五郎さんを追い出したの…解放したんだよね、うう、、最後あんな形でまた夫婦になれるなんて、涙とまらんですね! 戦後は激しい。教育指針なんて本当に破茶滅茶だったろう。塾の歴史、文科省との長年にわたる排他的な関係。全然知らなかったですね。この本読むまで調べようともしなかったことのひとつでした。 千明さんと五郎さんの凛とした強さ、無性の愛をもつ大人は、もう今の時代には居ない人種でしょうね。素晴らしい。

    10
    投稿日: 2025.10.27
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    昭和36年の塾など影も形もない時代から始まった「教育」をテーマにした学習塾の物語。 「大島吾郎」と赤坂家(祖母・母・娘)の3人の女性から始まり、2000年代後半の孫(一郎)の代まで続く600ページを超えた長編にもかかわらず、読む手が止まりませんでした。 学校を「太陽」だとすると学習塾は「みかづき」のような影から子供達を照らす存在。 序盤に千明が言っていたこの言葉の意味が、終盤心に沁みました。

    55
    投稿日: 2025.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマを観ているような感覚になった。 親子3世代に渡る塾を経営する一家の長編小説。 終盤で、完璧じゃないこと、だからこそ完璧になろうとすることを千明が「みかづき」と表したところがタイトルの回収となっていたのがとても良かった。

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    ■参加者の感想をピックアップ■ ・厚めの本だったが、キャラクターがはっきりしていて読みやすかった。 ・エンタメメインだが、教育についても少し考えさせられる。 ・展開が早く面白い。テレビドラマに丁度良いと思う。 ・さすが元シナリオライターの作者、ドラマにしやすそうな書き方だと思った。 ・大衆文学というのか、エンターテイメントのみで作者からのメッセージがなかったと思う。 ・タイトルに絡めたいのか、事あるごとに月を引き合いに出してくるのがうるさく感じる。 ■読書会後の私的感想■ メッセージ性の濃い、普段の課題本とは少し毛色の違う、エンタメ性の濃い本作品でした。作者のバックグラウンドがシナリオライターだったそうで、なるほど、映像化しやすい、大衆受けしそうなストーリーラインでしたね。塾経営を生業とする一家の、祖母・親・子・孫と四代続くファミリーストーリーでもありましたが、登場人物の人生を細部まで、時間軸どおりに追うという書き方は、有名な山崎豊子さんの作品にも似ていると思いました。 ■参加人数■ ・5人 ■今月の課題本■ ・ 森絵都著『みかづき』 ■開催日時■ 2022年1月

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    正直吾郎のことがあまり気に入らない。 不倫して自分の家族に責任も持てないような男が教育を語るなと思ってしまう。 千明はどんな気持ちで1人戦ってきただろうか。 千明目線以降はすんなり読めました。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    「理想の教育って何だろう」 正解のない答えに悩みながらも突き進む親子3代の物語り。 タイトルの「みかづき」が大島家が出した答えであり日本教育に対する願いなのかなと思いました。 「カラフル」もそうですが森さんの作品にはタイトルに物語の心髄があるのかもしれません。 心に突き刺さるだけど心が暖かくなる名言が多い森さんの作品をもっと読みたい気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    手に取ったときは「分厚いなー終わるかな」と思っていましたが、気づいたら6日くらいで読み終わっていました

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    千明にイライラする。 自分の理想の為に家族を犠牲にしてる気がして、周りの人達を無視してる気がして、千明の生き方を見てると疲れる。 理想の教育とは何か。 なんか面倒臭い。 高橋一生と永作博美で実写化されたドラマは面白かったけど、小説はちょっと相性が悪かったかも。 壮大なファミリーヒストリー。

    1
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「うん。だって、あんなにがむしゃらな人はいない。ときどき、二階で居残り授業を受けてた生徒が帰っていったあと、お母さんがばたばたと階段を駆けおりて、厠へ飛びこんでいくだろう。あの足音を聞くたびに、ぼくは、お母さんをかわいい人だと思う」 これを、血は繋がっていない娘である蕗子に伝える五郎が好き。序盤で一気に引き込まれました。

    5
    投稿日: 2025.06.18
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    最後までとても考えた作品でした。 理想の教育とは何か、いや、教育に正解などないのではないか。 時代によって変化するニーズや風潮から、私たちはこれまでに多くのことを受け取り受け継いできたように感じます。 【みかづき】 親から子、子から孫へ、3世代によって受け継がれる理想の“教育”を追いかける物語です。 物語は昭和36年、 日本にまだ塾というものが広く知られていない時代から始まります。 学校の用務員として働く青年とある生徒の母が学習塾を開きます。2人は後に家族となり、塾も軌道にのっていくのですが、、、 この時代はまだ寺子屋のほうが多くの人に理解されており、世間では塾のイメージは最悪…文部省もマスコミも悪評ばかり垂れ流すのです。。 大島家の波乱万丈の人生をぜひ多くの方に読んでいただきたいです☺️✨

    33
    投稿日: 2025.06.15
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    教育問題が塾という視点で語られ、3世代にわたる長い期間の移ろいがみえる物語で、とても面白かったです。その時その時の時代背景によって子どもを取り巻く教育のあり方が大きく変わって来たことを認識させられました。 当たり前のように学校に通い、塾にも通わせてもらったことに感謝しなければと思いました。 格差の問題も考えさせられます。 分厚さに圧倒されましたが、ちょっとクスッと笑ってしまうようなシーンもあり、とても楽しかった。 貧しい国の子どもたちにも、きちんと教育を受ける機会が用意できる世の中になればいいなと思います。

    37
    投稿日: 2025.06.08
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     昭和30年代、戦後の日本の教育制度が著しく変化した時代に学習塾を始める大島吾郎と千明夫妻。  学歴社会、ゆとり教育と教育指針が移りゆく中で教育者として経営者として波乱万丈な道を歩んでいく。  そんな大島夫婦の娘たちやその子どもたちも含めた壮大な家族ドラマのようだった。  最終章で孫の一郎が、かつての吾郎の姿と重なり胸が熱くなった。  「常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」  欠けていることに悲観することはないんだな。

    1
    投稿日: 2025.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三世代に渡る長編小説。昔の教育現場ってこうだったんだと思うとともに、自分学生として過ごした平成の時代にも塾と学校現場に問題があったことを改めて教えてもらえた。吾郎さんの人柄がとても心地よく、あっというまに読むことができました。

    1
    投稿日: 2025.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    約50年間の塾をめぐる物語。時代が進んでいく中様々な人物の視点から教育の姿を見ることができ、教育について改めて考えるきっかけになった。「みかづき」の意味が物語を通して変化していく様が綺麗で印象的だった。

    2
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに長い本を久しぶりに読破した 語り手が代々変わっていくのが時代の流れを感じて読み進めちゃう 自分をみかづきに例えた千明と、吾郎さんの最後の一言で鳥肌がたった

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    子供の教育に情熱を注ぐ一家のお話。 祖父・祖母が出会うところから孫の代までお話が続いていて、登場人物一人一人のストーリーに繋がりや補完性があって、とっても読み応えがあった。 戦時中の軍国教育から一転、資本主義国家における基本教育法が制定されて、塾の台頭、ゆとり教育、所得格差の拡大と塾に通えない子供達等、各時代における教育の変遷とそれに尽力した人々のお話。 母が幼稚園教諭の私は、母の苦労とか愚痴を聞きながら、よその子供の面倒を見る教育の仕事は慈愛に満ちた人じゃないとできない、自分には無理って思ってた。(今も思ってる) このお話を読んで、子供の成長を間近に見守ることはそれでしか得られない栄養と一種の中毒性があるものなのかもしれないと感じた。 子供ができて子育てに悩んだりしたらまた読み返したい!

    0
    投稿日: 2025.04.08
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    中高生のときに、とても好きで読んでいた森絵都さん。 きっと面白いだろうと期待して手に取ったが、想像以上に面白かった。最後の吾郎のスピーチには胸がいっぱいになって泣いた。 戦後から現代に至るまでの国の教育方針や、学校vs塾の構図がどのように移り変わってきたのか等、勉強になることも多かった。 何より作品に出てくる登場人物が皆、「教育」というものに真摯に向き合い、変化を受け入れながら本来のあるべき姿を考え、自分なりの理想を掲げて情熱を燃やしている姿がとてもカッコよかった。こんなに夢中になれることがある人って滅多にいないと思うけど、そういう人が業界や世界を変えてきたんだろうと思った。私も自分なりの情熱を少しでも燃やして生きたいと思った。 学校の授業についていけない人の補習塾から始まった吾郎の塾が時代の波に抗えず進学塾に姿を変えようとしているときの違和感、吾郎が感じる千明への失望に対する共感と吾郎の浮気への嫌悪感、千明の裏切りとその背後に隠された吾郎への想いを知った時の切ない気持ち、、などめちゃくちゃ作品にのめり込んで一喜一憂しながら読んだ。 「欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」という言葉にとても励まされた。 「みかづき」という平仮名タイトルはとてもゆるふわだなあと最初は感じたが、読み終わった後はなんて良いタイトルだろうとしみじみ感じられる。

    10
    投稿日: 2025.03.31
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    吾郎と千明、その子供たち、蕗子、蘭、菜々美、そしてその子供、一郎、杏 3世代にわたり、戦後の教育から塾、勉強会と進んでいくが、このテーマなのにとても面白かった 登場人物の個性が光り、とても引き込まれる 〜欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を、積むのかもしれない

    3
    投稿日: 2025.02.25
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    面白かった。超大作ではあるけれど、1つの物語ではあるのだけれど、主人公が移り変わっていく、オムニバス形式なのが私には新鮮で良かった。導入の吾郎の魅力に惹きつけられ、千明と共同で頑張っていくところに野心を見て、でも2人に諍いが生まれていくにつれて、読むのが辛いというか、読み込みにくくなり…。でも千明単独編からは、千明の人間らしさや葛藤がよく分かり、私はこの箇所が一番好きだった。一郎編もよかった。一郎を経て、教育が巡り満ちた満月のようになったのでは。 家族が複雑な点もまた魅力的で、なにか欠けているような、それでいて満ちているような。 教育のことも色々と考えされられた。とくに、塾や習い事などは子どもの意志でないケースも多く、顧客と支払い元が違うのだから、求めるものやゴールに相違が生じてしまうところ。たしかに、塾でバイトしていたときも感じたな。進捗と理解度どちらをとりますか…と。 この本が好きな人はきっと人の苦しみも野望も家族の愛情も感じられる素敵な人なんだろう。私はどうだろう。

    1
    投稿日: 2025.01.27
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    戦後から現代までの「私塾」の観点の大河小説だった。 元々長編を読み終わった後の読後感が好きというものあり、こちらも楽しめた。 各時代の文部省と私塾との確執や私塾同士の経営戦争など、これまで知らなかった観点での出来事を知ることができてよかった。 全編を通して、恵まれない、他の人より遅れている子供たちを照らそうとする人物の姿勢や感情に感極まりました。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    世代をまたがり続く教育業の悲喜交々が、ドラマとして引き込まれていく作品でした。女性達が元気でイキイキと描かれていて、女性作家ならではの視点かなと思います。

    2
    投稿日: 2024.10.27
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    分厚いけどどんどん読める。 最後に吾郎がこれまでの人生について語るシーン…ここまで小説を読んだからこそ、理解できるしすごい刺さる。分厚い、それ以上に満足感を得られる小説。

    4
    投稿日: 2024.10.25
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    森絵都さんだから間違いないはず!と読み始めましたが、やはり最高でした。 戦後に塾を創業した夫婦とその家族の物語。 言葉ひとつひとつも、時代背景も、人物の描写もすべてしっかりしてて安定感がある印象。 600頁もある長編大河小説で、山あり谷あり…途中長く感じたけど、全部あってのラストだな〜と納得の構成も秀逸。 万人にオススメ! 全然内容とは関係ないけど、 『魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する魔窟(まくつ)だ』ってセンテンス、かっこいい。 こういう言葉に触れるのは小説ならではだなーと。 使い道ないけど使いたい(笑)

    5
    投稿日: 2024.10.13
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    なんなのだ。まるで大河ドラマのよう。 読み応えってこういうものか、久々に思った小説。親子3世代を語る話、ずっと読み続けたかったくらい。 感情移入しすぎて、最後の一朗の章ではずっと目が潤んで、電車の中で読むの辛かったです。 いいな小説って。ありがとうございました。

    2
    投稿日: 2024.10.10
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    戦後から平成の間、大島家三代が塾経営として、世間や文部省との間で奮闘する壮大な話。 学校教育に関してはよく問題が起こりニュースに取り上げられるため、少しは知識があったものの、塾経営側は知らずこちらも時代に沿って様々な問題が起こっていたことが分かる。 塾経営だけでなく、大島家内で起こる騒動もたくさんあり、誰も彼もが魅力的なキャラクター。 分厚い作品ながらも、塾という身近なテーマで、しかも時間の流れが早く、それぞれの時代の問題・世間の考え方などがめくるめく代わるので飽きないし読みやすかった。

    21
    投稿日: 2024.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「どんな子であれ、親がすべきは一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ。」

    7
    投稿日: 2024.09.28
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    引き込まれる様に一気読み。面白い。猪突猛進の千明と吾郎の優しさ優柔不断さの対比が強烈な印象を残した。紆余曲折を経て、それぞれが自分なりの生き方を歩んでいくことにホッとした。

    2
    投稿日: 2024.09.12
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    学校に行けない、授業に着いて行けない、成績が思わしくない。どの時代の子ども達にも、共通にある問題です。親子3世代で学習塾を経営する、この物語が子ども達の困難を紹介します。

    3
    投稿日: 2024.09.05
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    面白かった。引きつけられるように読んだ 塾の話しでこんなに面白く出来るとは凄いね 本屋大賞の結果を見て読んだ カラフルも面白かったけど、より面白い!

    1
    投稿日: 2024.08.25
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    学校教育と塾のせめぎ合い、その中で生きる家族の生き様、各々の立場からみた景色など細かく、読み応えあり。長いからということもあるが。 現実に自分は塾に通う事もなかったため、塾側の考えなどは知る事が多かった。 個人的には共感できる登場人物が少なく、気楽に読める話ではなかった。爽快感を求める方には向かないかもしれません。

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    とてもおもしろかった! 教育に人生をかけた女性を中心とした家族の物語。 戦後から今までの教育の歴史、塾の歴史がとても詳しく記述されていて、改めて教育について考えさせられた。 人間の思考を形作る大きな要素となる教育。 今、私も子供の教育に深く関わりながら、日々向き合っている。 時代とともに変わる価値観もあれば、やはり大事な芯となる部分はずっと変わらずにある気がする。 自分で考えること。 (いや、実はこれも最近表立って言われ出したことではあるのだけれど) 教育に対するいろいろな形の熱い想いに触れて、心が震えた。 決して満ちることのない三日月。 私自身も、学生時代、勉強していて、知らないことは果てしなく続いていて、完全にすることはできないなと感じたことがある。 何かに真剣に向き合った人は、一度は感じたことがあるのではないだろうか。 完全体を求めて求めて、手に入れるのか。 求めても完全にはならず、失望するのか。 はたまた、それで良しとするのか。 それぞれの生き方、考え方がとてもあらわれてくるところだろうなと思う。

    4
    投稿日: 2024.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昭和36年の設定、古すぎて躊躇していたが早く読めばよかった。 戦後日本の教育について改めていろいろ考えさせられる一冊でした。親子3世代にわたって、それぞれ異なる立場で、教育に立ち向かう姿には胸を打たれました。自分も親になって、いい教育ってなんだろう?と考えることが増えましたが、結局答えはなくて、試行錯誤しています。最後の吾郎さんと千秋さんの言葉、いつの時代も今の教育はなってないと教育を憂えている(常に何かが欠けている三日月のように)。でも、欠けている自覚があるからこそ、満ちようと研鑽を積むのかもしれない、それでいいのだ、と。教育に完成はない、と。

    7
    投稿日: 2024.08.12
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    日々の業務にやりがいを感じられなかったり、なんのために働いてるんだっけなって思っていた私には合っていました。目的を持って生きろ!とか上から諭されるものでなく、大島家の人々の情熱はポカポカ心地の良いものでした。(本来はすごい情熱で眩しいはずですが登場人物に人間味があります)情熱の押し売りをされると余計にそんな情熱を持ち合わせていない自分が嫌になったりしますが、この作品はそんな気持ちにはならずに、少し仕事に向き合ってみようかなと思えました。

    1
    投稿日: 2024.07.20
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    親子孫の3世代の塾と人生の話。おもしろかった。吾郎先生魅力的なんだろうなぁ。。 理想の教育とビジネスの間で揺れる。社会課題を解決するためのビジネスには往々にありそう。 日本にこの本の中の人のように教育を真剣に考えてくれる大人がいっぱいいることを祈る

    4
    投稿日: 2024.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりにミステリでない面白い本に出会えて嬉しくなった本。 主人公夫婦からその子ども達、さらにその子どもと、三世代をかけてその時代ごとの教育を説いていくストーリーで、戦後から現代までの、答えのない【正しい教育の在り方】を模索し続けていく。 結末として、最後にはお祖母ちゃんとなって亡くなっていく主人公夫婦の妻が、『私は満ちることを諦めた』と結論づけるところで、なんとなく目から鱗な思いがした。言われてみれば簡単なことだけれど、どこにも正しいものなんてない、でもそれを求め続けるということが正しい在り方なのだという視点は、私からは新しいモノの見方のような気がした。 結果より過程だとか、結果が全てだとか、そういった話とはまた違う。日々沢山の情報が流れては消え、消費されていくこの時代に、真摯にむきあうことの重要性を、大切にしていきたいと思う。

    2
    投稿日: 2024.07.10
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    467ページの長編小説。読破するのに結構時間がかかった。長い時を超えて描かれる教育と家族に関する物語。ノンフィクションでは…と思うぐらい学校教育と塾の在り方がリアルで面白かった。時代変遷に巻き込まれて必死に生きる家族の姿も、読んでいてパワーをもらった。最後に、祖父が語るミカヅキの意味は、何かぐっとくるものがあった。中身が濃い長編であった。

    38
    投稿日: 2024.07.05
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    なんとも読み応えのある物語だった。千明の情熱、助平吾郎の信念、それぞれのベクトルで教育に向きあっていくさまがとても格好いい。 とりわけ一郎のふわふわは、どうにも好きになれなかった。9割ほど千明の猪突猛進さを描いた後だから余計にもどかしく感じたのかもしれない。それはそれで良い対比になっているということなのか?

    1
    投稿日: 2024.06.25
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    時代と共に変化する教育環境と、それに翻弄されながらも懸命に生きる(闘う)家族三(四)代の物語。 大河小説ならではの、終盤に来る幾つかのグッと来る場面は最高です。 読み応えあり。

    2
    投稿日: 2024.06.07
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    教育を取り巻く環境を時代の変化とともに綺麗に描写していた。最後の「教育は常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」というのがとても刺さる。

    2
    投稿日: 2024.05.30
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     分厚い本ですが、その分厚さに見合った、深く、かつ重厚な物語が展開されます。登場人物ひとりひとりはみな個性的で、でもそれぞれしっかり深掘りがされており、家族の長い歴史を感じられます。  私は仕事で、教育に多少なりとも関わりを持つ人間ですが、吾郎さんのように、教育に一貫した熱を持ち、ブレない指針を持ち、愛情をそそぎ、そしてまっすぐ自由に生きている人が私の周りにもいて、ほんとうにすごいなぁ、と思います。そこまで到達することはなかなか難しいですし、私はもう40を過ぎたおばさんですが、それでも読後は、眼の前のことに一生懸命情熱を注いで生きてみよう、という気になりました。小説ってやっぱりいいですね。長い本ですが、オススメです。是非読んでみてください。

    1
    投稿日: 2024.05.18
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    わたにとっては「自分史」を紐解くような物語。 つまり、同じ時代を過ごしてきたということ。 自分、子供たち、そして孫たちの学校教育のあり方、たどった道。 物語はまだ世の中、学習塾が一般的でなかった時代から、高度経済成長期とともに、野火のように広がっっていった学習塾の変遷を、経営する側からの、学習塾を経営する家族を絡めて描いている。 おもしろいことに、物語舞台の「習志野市、津田沼」も住んだことがあるので、親しみが湧く そのころ、田んぼや麦畑がそこら中にあった土地。 教育熱心な、典型的な東京圏の土地柄だったのだろうか。 思い出す、中学校の期末テストは、成績の順位がずらずらっと廊下に張り出されてすごく嫌だったわ。 しかし、わたしはこの物語が始まる昭和36年より前、31年には中二で東京に引っ越してしまった。 中二の三学期、学年最後の期末テストを受けてすぐ、残りの授業に出ず引っ越したので、やれやれとおもっていたら、親友(優等生だった)が手紙で成績を知らせてくれたのだけど、余計なことをする!って怒ったものだ。 まあ、東京へ来たら来たで「この成績では都立高校には入れません」と編入学の新しい担任に言われ、母親が真っ青、中三の一年間を苦労したのだけどもね。 ちなみに、夫も千葉の田舎(東京圏とは言われないほどの)から中三で越してきて、やはり「都立高校には入れない」といわれ、こりらも母親がびっくり、担任が中一、中二の教科書を貸してくれ、猛勉強の末もぐりこんだとか。 さて、そのころ(昭和31年)に東京では学習塾が盛んであったのだろうか? と、自分の歴史をふりかえってしまったので(笑)

    7
    投稿日: 2024.05.15
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    小学校の時塾に行っていて、それは苦痛では無かったけれど、学校の授業を斜に構えた態度で受けていた事、 高校の時予備校の模試を受けるからと言って学校を休んで先生に叱られた事、 予備校で働いていた時に、知的障害児童のあつかい、聾学校の生徒の対応などで他の講師と意見が食い違うことがあった事 そんな今まで体験したことと絡めながら、また当時とは違った視点で物事を見つめ直すことができ面白かった。 日本の教育に関して学びにもなるし、考えさせられる本でした。

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積む。 一旦ばらばらになった家族、修羅場を乗り越え、互いの思い強く、硬い絆が築かれる。子供に対する教育の大切さ。自主性を引き出すこと、教育の公平、平等、感動しました。

    0
    投稿日: 2024.05.07
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    読むだけで何故か私も勉強が好きになったかもしれない これをよく書ききられたなと思う反面、月のように眩く月のように静かな相反する二面性を秘めるこの物語に出会えて私は嬉しい 600ページあるけど、ぜひ。塾や、教育がこんな軌跡を辿ってたなんて知らなかった わくわくとやれ。この言葉が好き

    0
    投稿日: 2024.04.30
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    家族とは?を考えさせられる作品。タイトルの意味、いいですね〜。森先生の作品は初めて。もっと早く出会えてたらよかった。続編を期待してしまう。

    2
    投稿日: 2024.04.30
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    教育を主体としたお話が塾目線で展開しつつ、それに携わる家族と、近しい人間達の人間ドラマの展開は飽きることなく、とても読みやすい文体で描かれている。 教育について真剣に考えたことがなかったが、作中には納得せざるおえない説も登場し、戦後の教育の変化について非常に興味をもちました。 教育問題を掘り下げていくと 根本原因は多岐にわたってしまうが そこまでは触れず、あくまでも教育の範囲を中心に改善していく 心を育めるような教育であってほしい おのずと学力はそれに伴う そんな感想をもちました。 読みやすく読後感が凄くいい本です。

    1
    投稿日: 2024.04.18
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    口コミが良かったので手を取ってみた作品。 社会的に急成長を遂げていった塾業界、血縁だけに留まらない家族のお話。 教育業回に身を置く自分としては、そうだよなあ。と納得する場面やセリフが多く終始頷きながら読み進めていた。 教育業界は常に満ち足りない三日月。それは子供の成長や発展を願う大人や国の想いとも捉えられるかもしれないなあ。

    7
    投稿日: 2024.04.15
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    塾教育と家族の歴史小説 シンプルなタイトルが好き それだけで手にとった小説 なんの話だろう? 戦後学校教育の歴史?塾と学校教育の対立の歴史 学校じゃなく塾題材の小説って珍しいのでは?私は初めて  読み終わって  朝ドラのように話が過去から現代に 軸は塾教育と大島家族 後半はどんどん泣けてくる  塾を取り巻く環境 戦後から現代へのうつりかわり その時々の政治の転換や流行ネタも記されていておもしろい  大島家族の物語としても 女性がとにかくつよくたくましい! 学校でも塾でもどちらでもいい 子どもに自分自身で考え表現する力を持たせることができれば 目の前のたった1人でも難しいのに 吾郎さんのスピーチのとおり 三日月のように常に欠けているからこそ 満ちようと研鑽を積む 「人を愛し、それでいて人に多くを望まず〜」 「ああ、なんてかわいいんでしょう」「大丈夫。私が守ってみせるわ」 「ありがとうございます。直哉に、力を与えてくださって」 常に何かが欠けている三日月 「私も、ちょうどあなたを見て、誰かに似ていると思っていたところですよ」

    70
    投稿日: 2024.03.17
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    今年一番おもしろかった!!! 分厚くて尻込みしてたけど、読み始めたらあっという間。 戦後から平成まで、教育とそれに奮闘する家族の物語。 昔の塾の立ち位置が現代と全く違ったものだったのが驚いた。先人の頑張りがあってこそ、今の塾の形があるんですね。でも、みかづき。今も教育は満ちること無く変化してるのかな。 家族の物語としても楽しめた。千明の強さと不器用さがとてもじーんときました。 千明と五郎の子供たちはなんやかんやで全員家庭を持ってすごいよね。一郎と杏ちゃんも結婚して子を授かりそう。子孫たちがみんな安泰でいいなーと素直に思った。みんなそれぞれ頑張ってるから、みんな幸せになるんだね。

    6
    投稿日: 2024.03.11
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    戦後日本の教育に、塾の黎明期から携わってきた一家のお話 以下、公式のあらすじ ----------------------- 「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」 昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。 胸を打つ確かな感動。著者5年ぶり、渾身の大長編。 小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。 女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に、 塾も順調に成長してゆくが、予期せぬ波瀾がふたりを襲い――。 阿川佐和子氏「唸る。目を閉じる。そういえば、あの時代の日本人は、本当に一途だった」 北上次郎氏「圧倒された。この小説にはすべてがある」(「青春と読書」2016年9月号より) 中江有里氏「月の光に浮かび上がる理想と現実。真の教育を巡る人間模様に魅せられた」 驚嘆&絶賛の声、続々! 昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族の感動巨編。 ----------------------- ドラマを観てたけど、昭和の時代のところは何となくストーリーを思い出せるけど 平成パートはあんまり覚えてない 冒頭で老人の高橋一生に工藤阿須加が相談に来てて、過去を話し 、永作博美、出てたのはわかるが、他は覚えてない なのでまぁ、新鮮な気持ちで読めた 学校の教師の物語は数あれど、塾に焦点を当てたものは珍しい 現代の中学受験を題材にした進学塾ものならある でも、この作品は塾の黎明期より補習塾としての始まりから、学習指導要領の改定に伴う国の方針変更変更に振り回されつつも、子供たちへの「教育」に向き合い続けた人達の物語 公教育への批判 文部省、文部科学省への反抗 そもそも、政府への批判 この物語を読めば、戦後日本の教育方針がどう変わってきたのかがわかる 戦時中の国民学校での教育に反感を覚え また、戦後の掌返しに不信感を抱いた千明 その結果、公教育である学校教師としてではなく、私教育としての塾で子供たちに光を当てようと志す 国の教育方針への疑問はごもっとも 理念はいいものでも、現場の能力不足によってその理想が実現されることはないという状況 まぁ、教師に余裕がないという事も原因なんでしょうけど 詰め込み教育、落ちこぼれの増加、学習範囲の縮小、ゆとり教育、その結果として競争率の増加、教育費の差による教育格差 国の方針転換も強ち間違ってはいないんだけど どうしても大多数から取りこぼされる層はあるわけで 万人が満足する教育体制って難しいんですけどね 「子どもを食いものにしている」「受験戦争を煽るだけ」という塾批判 しかし、それは国の方針転換によって生まれた需要を塾が供給しているだけであって 本来は塾に向けるものではない 千明の主張する理念には共感する 「十分な知識さえ与えておけば、いつかまた物騒な時代が訪れたときも、何が義で何が不義なのか、子供たちは自分の頭で判断することができる」 しかし、そんな志を持っていたはずの千明も時代の流れには逆らえずに、塾の経営のために進学塾への方針転換に舵を切るんですよね 果たして、進学塾で義を判断する教育が身につくのかね? 後に、蕗子は「理想の教育」について母に問うている 「理想理想ってお母さんは言うけど、本当にそんなものがあるんですか。あるとしたら、どこに?」と 結局、この物語は終盤に吾郎が語ったりタイトルにもなっている通り、満ちることのない理想の教育を追い求める姿勢のお話なんだな 「常に何かが欠けている三日月。教育も自分と同様、そのようなものであるのかもしれない。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」 菜々美に対して吾郎が言ったセリフの中々よい 「今いるところでおもしろいことを探せないなら、どこへ行ってもダメだ」 現状を否定する気持ちを認めなくはないが、それが逃げであるならばどこに逃げても同じだと言う事なのかね ゆとり教育の本来の目的は知ってたな 一部のエリートと、その他単純作業を担う人材というヒエラルキーを構築するための施策というアレ あと、学校週5日制も教育上の理由ではなく、教師の労働環境の問題に起因する事も その辺も含めて、ゆとり教育って誤解されていると思う そもそも、私はゆとり世代ではない 一郎と同じくらいの世代なので、ゆとりではないけどひとまとめにされがち 何だかんだ言って、どんな世代も全時代の世代からは「最近の若者は」と言われる構造になっているし 個人的な意見としては、むしろ最近の子達は子供の頃から色々なところに気を配らなければいけなくて大変そうだなぁと思うよ 家族の物語としても秀逸 吾郎にとって血の繋がらない蕗子が一番似ている そんなところが個人的にはぐっとくるポイントかな 蘭は千明の合理的で厳しいところだけ取り出して、教育を削ぎ落としたような存在 実業家としては優秀なのかもしれないけど、教育業界で生き残るには相性が悪い 菜々美は子供の頃はともかく、大人になってグリーンピースに入るという危うさはあったものの、結局は一番バランスのよい大人になってるな 一郎は蕗子の子で吾郎と千明の孫という立場だけど、やはり吾郎に近いように感じる 家族でお互いに男同士というのも、女が三人集まったら敵わないという状況で飲み込まれていくのも面白かった 私教育のすったもんだあったけど、結局は吾郎がやっていたような、貧困により学習機会が十分ではない子たちへの教育をどうするかという着地点を一郎が作る構成になっているところもいいな 理想の教育というものがあるのかないのかわからないけど 現状に満足して受け入れるだけでなく、よりよい教育を追い求める社会であって欲しいですね

    11
    投稿日: 2024.02.01
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    最初の1文、最後のセリフが今まで読んできた中でも群を抜いて良い作品。この最初と最後は読み終わってからの味わい深さがすごい。 親子3代にわたる塾経営に関するすったもんだが描かれている。塾と学校を月と太陽に例えて、そのモチーフが話の端々に出てくるところもすごく上手い。またこの時代による塾の扱いや立ち位置を、都度主役を入れ替えることによってすっきりと分かりやすく描いている。森絵都というと一人称のイメージだったが、だからこそ三人称でも様々な人間の機微が書けるのだろうかと思った。個人的には新月の章が好き。ちょうど読んだ頃、大学でも似たようなことを学んでいたこともありすごくワクワクした。時代的にも一番親近感を覚える世代だった。 あと主人公家族が女系の一族なのだが、我が家が似たような男女比率で親戚で集まった時の雰囲気に親近感を抱いた。本当にあんな感じなんだよ……終始誰かが喋ってて子供たちはその横でもっさもっさご飯を食べるシーンとか。 すごく満足感のある作品。おすすめです。

    3
    投稿日: 2024.01.22
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    昭和から平成の教育、わたしが学んできた時代も書かれていたけど、こんな変遷があったとは。すこし退屈で惰性で読んでいたところもあったけど、総合的には親子3代の繋がりが面白かったと思う。

    0
    投稿日: 2024.01.10
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    昭和36年〜平成20年頃までを塾を中心に描く長大な物語。 時代による塾の変化、 文部省(文科省)の教育についての方針の変化、 社会が変わることで教育の問題が変わること、 いろいろ含まれていてとても興味深かった。 なにより登場人物が生き生きしていて良い。 初めは苦手だったキャラも時代を追うごとに 愛着が湧き、応援したくなる。 ラストまで心地良くて、600ページ超えを読んで良かった!と思えた。

    2
    投稿日: 2024.01.08
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    大河ドラマみたいな壮大なストーリー。 親子3代にわたる、教育への問いかけ。塾がどういう立ち位置だったのか、果たして子供の教育って何が正解?に対する色んな考え方。 どの時代も今の教育に対して悲観的である、というところに今もそうだな、と思ったし、むしろそうでなければいけないとも思った。 "自分の力で考える"ってシンプルだけどとても難しい。

    2
    投稿日: 2024.01.03
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    読むスピード上がらなかったなーー 面白いんですけどね、めっちゃ面白いんですけど 感情が移らなかったのか?身近に感じられなかったのか? 面白いのに読む手が進まなかったので、自分の好きな本って何なのだろうと考えるきっかけになった。 大作だね。すごいな。終わり方は最高に好き。

    0
    投稿日: 2024.01.01
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    どこかのサイトで紹介されてたので買った一冊。 塾と教育の話でした。 結構厚みのある本だった。 塾や教育などそれほど興味の湧かない題材の内容だったので前半は正直あまり読むスピードがあがらなかった。 でも後半からはだんだん話が面白くなり読みスピードも上がっていった。  自分も小中学生の時塾に通っていたが、塾に進学塾と補習塾と種類があるのは知らなかった 自分はたぶん補習塾に通ってたと思う。 三代に渡る話は壮大でした 孫も結局教育に関わっていく それだけ教育に熱買った初代だったんだと思う 泣ける小説と聞いていたがどこが?と思っていたが、後半は感動で泣ける所が多い小説でした

    17
    投稿日: 2023.11.24
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    戦後の塾業界の話から現代に至るまでの教育の話でした。 学校、塾、文部省の関係性が時代ごとに変わり、また教育方針も変わり、子供たちや教育機関がいつも左右されていることがわかります。 感極まり、途中泣ける所も何回かありました。ぼくが泣くとこはみんなと少し違うかもしれませんが、、 フィクションとは到底思えない程のクオリティーの高さに驚き、拍手を贈りたいです。 かなり長いですが、それでも読む価値はあると思いました。 教育関係者や子供がいるお子さん、学生の方々にオススメしたい一冊です。

    5
    投稿日: 2023.11.21
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    教育というのはいつの時代も満ちることはなく、高度成長期、少子化などを経てその時代ごとに課題があるものなんだと改めて思った。 そして舞台が塾だからそこ、塾市場の成長期には落ちこぼれをなくすための補習塾なのか、受験戦争に勝ち抜くための進学塾なのか、参入してくるライバル社たちに立ち向かうため、存続のためのビジネス拡大なのか、大事なことがなんなのか分からなくなっていく感じもみてとれた。 “教育は、子どもをコントロールするためにあるんじゃない。不条理に抗う力、たやすくコントロールされないための力を授けるためにある。” 2017年本屋大賞2位 第12回中央公論文芸賞

    7
    投稿日: 2023.10.19
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    読み進めていくにつれタイトルが【みかづき】である理由・意味が明確になってくるような印象を受けた。読み終えた後、ふと夜空を見上げたくなる一冊でした。また読みたい!

    2
    投稿日: 2023.10.17
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    とても面白かった。教育でこんなにも壮大な物語が紡がれるとは。何よりも時代が移り変わる描写を欠くのがうまい。私もともにその時代を生きたかのような錯覚に陥る。今は当たり前の塾ですが、昔はそうでもなかったのですね。そういう時代もあったののだと大変勉強になりました。

    1
    投稿日: 2023.09.26
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    塾の講師だからって言うのも大いに影響したとは思うけれど、非常に素敵な一冊でした。 自分が今もなお直面する教育の問題や、難しさ、教育者とは、学校とは、塾とは、という果てしない問いが真摯に語られている印象でした。 それはきっと丁寧な取材があってのことだと思います。 最後の、教育はいつまでも満たされないみかづきのようなものであると言う部分にとても納得し、これからの自分に言い聞かせ続けるべき言葉と感じました。 読んで良かった。

    1
    投稿日: 2023.09.13
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    2019年にNHKでドラマ化 本当に感動して涙が止まらなかった。昭和36年私が生まれた年に補習塾をスタートさせた吾郎と千明 波乱万丈の人生。私が最初に通いだしたのは 小学校5年から毎日曜日だったと思う 日本進学教室 御茶ノ水校 原宿の社大校(←何大学の略かわからず)スペイン坂を歩いて行った記憶が 試験をしてその後授業みたいな感じ 大学生のアルバイトが懐かしい。麻丘めぐみの真似をしてくれたり面白かった。その後中学時代は北浦和東口の雑居ビルの屋上の掘っ立て小屋の「創修塾」狭い教室にギュウギュウ詰めで、塾長鈴木コウスケ先生 懐かしい。英語の授業では絞られた

    1
    投稿日: 2023.09.09
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    母に借りて。 千明の猪突猛進ぶり、常に「満ちたい」ともがく姿は、良くも悪くも自分と重なってしまった。 しかし子どもたちの成長を願って交わされる教育論が非常に興味深く、ひと昔まえの話のはずが、現代にも通ずるものが多かったように思う。

    1
    投稿日: 2023.09.06
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    子供の教育。そしてそれに全てを捧げる激情の女性。 決して満ちることのない月のような、その2つに魅了され、翻弄され、裏切られ距離があいてそれでも舞い戻って、紆余曲折を経ながらも、それらと添い遂げた主人公の半生。そしてその家族の歴史の物語。 ちゃめっ気があり人情の機微に長けた母の頼子、狂気すら孕む激情を持つ千明、のんびりした人格者だが押しに弱いのが玉に瑕な吾郎、聡明で温厚、実は頑固な一面も持つ長女の蕗子、母譲りの苛烈さと才覚のある次女の蘭、おおらかでマイペースで自由な三女の菜々美。 どのキャラクターもほんとうに魅力的。 自分で考えるよう千明に言われ続けてきた三姉妹と孫の一郎が、それぞれ障害や挫折に見舞われながらも自身で見つけた道を力強く歩いていっている。 孫の一郎は吾郎と血のつながりはないが、人には似ていると言われることが多い。幼い蕗子が吾郎に語った、脳を継ぐ、というまさにその現象を体現している存在となっている。蕗子は吾郎と血縁を超えた、親子になっているのだなと感慨深い。 母の頼子の三姉妹評がハッとさせられたので覚書。 蕗子は人を裁くけど許せるから幸せになれる 菜々美は人を裁かないおおらかさがあるから大丈夫 蘭は人を裁いて許さない。あの子はしあわせになれるかしら。

    1
    投稿日: 2023.09.05
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    すごく気になっていたのにまだ読んでなかったシリーズ。 朝ドラで数話見たことがあったものの、予備知識は「塾を経営する夫婦の話」程度。 読んでみると、良い意味で裏切られた。 これは、塾経営の話ではない。 親子3世代にわたる壮大なクロニクルである。 教育をテーマにはしているが、描いているのは、血や世代を超えた「繋がり」や「信頼」の話である。 だからと言って、本筋は家族ドラマ人生譚であって教育は補助線でしか無い、という訳でもないところが、この本の読ませるポイントだ。教育に関する分析やメッセージも非常に示唆深い。 コロコロと変わる文科省の批判に偏るでも、文科省側の目線に偏るでもない。塾教師目線に偏るでも、学校教師目線に偏るでもない。それぞれの立場の主張を、それぞれの機関の役割と問題点を、昭和から現在までの時間軸による変遷を含めて、見せてくれる。 そして、全編を通して、森絵斗の軽快な文体がすらすらと読ませて、ストーリーがどんどん入ってくる。分厚い本だけど、あっという間の読了。 子供には、答えを言わずに、信じて待つ。 やってみるとこれが、難しいんだ。

    10
    投稿日: 2023.08.17
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    三代に渡って塾業界に携わることになった、大島赤坂夫妻、娘の蕗子、蘭、菜々美、の三姉妹、蕗子の息子上田一郎、の物語り。 家業を安穏と継いだ、という要素は微塵もなく、迷走する文科省の政策に翻弄されたり断固抵抗したりしながら、塾経営と理想の教育との両立を目指して、七転八倒する姿に、どこの業界も大変なんだなあ、と感じ入った。 自分自身は、塾が無いど田舎育ちなので、塾については特段の思い入れはないが、我が子はしっかり通わせている。 どんなにハズレの先生に当たろうと、育つ子は育つし、伸びる子は伸びる、と思う一方で、ほんの少しの啐啄の有無で、ある子の一生が大きく変わってしまうことは十分に起こり得るのだろうと、第八章の新川直哉君の例を見て思った。一生懸命努力して点数を伸ばした子に対して、カンニングを疑うのは言語道断。僕は怒ってます、と抗議した直哉に先生がきちんと謝った、というのが直哉にとっては救いとなったわけだが、一歩間違えれば、人一人の人生を潰したかもしれない、と考えると、教育者というのは、大変な仕事だ。

    16
    投稿日: 2023.08.15
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    教育をテーマに、三部に分かれている。読みごたえたっぷり。それだけに、読み終えた時の達成感と、胸が熱くなる感じがすごい。

    1
    投稿日: 2023.08.07
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    テーマは教育、特に学校教育と塾の在り方、ととっつきにくい感じもするが、本作の主人公たちである大島家の人々を緻密に描いた作品。昭和〜平成までの長い年月を描いているので、大島家の大河小説のようでもある。 家族だから分かり合えること、家族であっても分かり合えないこと、それでも切れない強い繋がり…。家族を、人と人との繋がりを考えさせられる作品だ。 森絵都さんの著作の中でも特に大好きな作品で、今後何度も読み返すと思う。

    2
    投稿日: 2023.08.04
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    森絵都さんといえば、児童文学のイメージがありましたが、しっかりとした長編小説でした。でも、読みやすさからかあまり長かった感じはなく、すっと読めました。 戦後の教育史がよく分かる内容でした。私も教育に携わっていますが、教育の歴史の変遷がよく分かりました。これから教育関係に進みたい人は勉強のためにも読んでみるといいのではと思います。

    13
    投稿日: 2023.07.09
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    教育の現場を 一つの学習塾を通して描いた長編小説 時代と共に変貌し翻弄される教育現場を、3世代に渡って学習塾の視点で描かれており、読後は長編映画を観た後のような心地良い疲労感さえ感じた。 学習塾… 確かに公の教育現場である学校と比べ、言わば月のような存在ともいえる。 時代背景もあるが、個人的には塾は進学塾のイメージが強くビジネスとしての側面ばかり目にして来た為、補習塾や無料の勉強会という発想はとても新鮮で敬服した。 確かに教育は、時代の流れが変わる中で常に変えていく必要があり、官民問わずそれに奮闘していく姿勢こそが継承されていくべきものだと気付かされた。 また物語を彩る登場人物達が何とも面白い。 男性はおおらかでどこか抜けている。 女性はパワフルですこぶる強い。 3世代に渡る人間模様も読み応えがあり、家族の在り方にも時代の流れが見事に描写されていた。 最後の「新月」の章、一郎が全ての原点となった祖父吾郎の意思を引き継ぐ形で終わっているのが特に感銘を受けた。おまけに女性の好みまで遺伝しているのだから何とも憎めない。 果たしてこの組合せは上手くいくのだろうか? まぁ上手くいく必要はないのかもしれない。 時には陰となり、三日月になる術も持っているだろうから… などと読後も楽しませてもらった。

    12
    投稿日: 2023.07.05
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    【再読】気持ちの面での負担なく、長編をがっつり読みたい。そういう希望に寄り添ってくれる作品。親の立場になってあらためて読むと、また違う印象や発見があった。いま、日本の教育の変遷を、あらためて振り返ることができてよかったです。 2023/5/20読了

    1
    投稿日: 2023.07.04
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    読む前はここまで壮大な話だとは思っていなかった。 かなりボリュームのある本だったが、蛇足だと思うような部分はなく読み応えがあったので、ぜひ腰を据えて読んでほしい一冊。 登場人物の様々な悩みや葛藤を丁寧に描いていて森絵都らしさを感じたのと同時に教育の難しさ、正解のなさも感じる。

    3
    投稿日: 2023.06.28
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    正確に書くと星4.9。 大河小説というので、江戸時代の恋愛とかかなと思ってなかなか手が伸びなかったが、想像と全然違った。早く読めばよかったが、今読めてよかったと思う。 ヒューマンドラマみたいな要素と、お仕事小説としての要素があって、しかも親子4世代分書かれているので歴史の移り変わりとかもあり、とても豪華な、すごい小説だった。 そして知らなかったことも知れて面白かった。 最後の主人公の行く末をもう少し見たかった。

    1
    投稿日: 2023.06.19
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    震災後のペットレスキューを取材した『おいで、一緒に行こう』で好きになった作家。『リズム』『カラフル』の次に選んだ本書は、60年代の小学校の用務員室での風景から始まる、心温まる物語のように始まった。しかし、用務員・吾郎と、小1の蕗子の母・千明との出会いから、進学塾設立、そして、受験戦争の中での経営方針の反目という、辛い現実を読むところまでは、何ともやる瀬なかった。後半は、夫婦、親子の和解と、孫の活躍に救われた。70年代に小中学生だった自分は、幸か不幸か学生運動の激しさも、ゆとり教育の弊害も体験していないのだ。

    0
    投稿日: 2023.06.13
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    面白い。 塾業界の奮闘を1冊に込めた本。 学校の用務室で落ちこぼれてしまった子供に勉強を教えてやっていた大島吾郎が用務室に通っていた蕗子の母である千明に腕を買われ塾業界に手を出す。そして、彼らが立ち上げた千葉進塾を舞台に物語は進む。 月は新月から始まり、満月となり、また新月へとなり、また満月へと向かう。このサイクルが吾郎とその孫である一郎で綺麗に描かれていた。 あくまでも、学校の授業についていけない子達を支援しようとする彼らの姿はかっこいい。そして、塾という月は満ちることはなく、それ故にどんどん発展していく。すごく綺麗な終わり方だった。読後感がたまらない。

    2
    投稿日: 2023.05.28
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    学校教育と私塾の時代的変遷を興味深く読みました。ほぼほぼドンピシャ世代。そこにまつわる家族の成長と人生模様も、いいことばかりではないものの、温かく優しい描写が好き。懸命なみかづきにほの照らされ、ほっこりします。

    3
    投稿日: 2023.05.04
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    久しぶりに、あ、これはキタ、ハマる本だ、、、って割と序盤に思った。本当に面白かった。私の人生なんのために生きたいか、誰のために生きたいか、考え直すきっかけをくれた本!!

    4
    投稿日: 2023.04.27
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     こんなに清々しい小説を読んだのは何年ぶりだろう。教育をテーマにした昭和からの家族の物語。本の厚さを感じさせない展開と構成力。素晴らしい本を読ませてもらいありがとうございます。タイトルも最後まで効いているし、装丁画も素敵です。  同時進行でNHKのドラマも配信で見た。こちらも小説同様に素晴らしい。永作博美と高橋一生がはまり役。5話に収めるために、かなり思い切ったシナリオにしているが、小説の魅力を最大限に活かしたアレンジに感服した。モリコーネを思わせるテーマ曲に、マカロニ・ウエスタンを意識した遊び心のある演出も凝っていた(第1話で砂煙が舞うシーンなど)。勝見先生役の俳優さんもとても良かった。ああいう先生は人気出ますね。  本とドラマで2度楽しませてもらいました。昨今は本は良くても、映画は…というのが続いていただけに、幸せな気持ちになる作品でした。

    13
    投稿日: 2023.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても心に残る大河小説。 千明ほど熱くはないけれど、自分自身、どこか千明に似ている気がしてら千明と喜怒哀楽をともにし、子どもや孫と関わった気になってしまった。 それほど、強くのめりこめたし、教育の奥深さを感じ、良い本に出会えて良かったと思った。

    7
    投稿日: 2023.03.20
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    長かった。 でも考えることも多くあった本だったと思う。 教育の変遷をここまで描いた小説は初めて読んだ。それぞれの人物が、教育ということに対して少しずつ違った思いを持ちながらも、誰もが子どもたちの成長などを考えているんだなというのがわかる温かい話だった。 以前別の本で、教育については何のエビデンスもなしに、自分の教育論を語りたがる人が多い。といった旨が書かれていたが、その結果、文科省の数々の教育改革があるのだということがすごい頭に思い浮かんだ。 それで対応に追われる学校現場があり、また公教育に諦めを感じて受験戦争のために塾へ行かせる富裕層、そういったサービスを利用できない貧困層で格差が広がり、それが世代間の格差となり、国や世界全体の格差に繋がると考えると、世界の構造を変えるのに大きな成果をもたらすのは教育改革なのだろうとしみじみ感じる。 学びたい人が学べる環境づくりを大事にさせてあげたい。

    2
    投稿日: 2023.03.19
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    長いから読む前にやる気が必要だけど、1度読み出したら止まらない本。 教育に携わる人、教育で悩んでいる人におすすめ。 すごく心が軽くなった!

    4
    投稿日: 2023.03.10
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    3世代にわたる時間の長さから来る深みがあった。 3姉妹の人生、一郎の進路は先が気になりハイペースで進められたけど、千明(おばあちゃん)の塾拡大期の章は千明の熱血・噛み付く鋭さに感情移入できない、(時代を知らなくて平和ボケしてるからか)塾戦争などが非現実的に思える、、でとろとろ読みました。

    0
    投稿日: 2023.03.09
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    とことん信念を貫き通す。素晴らしい! 『教育』を元に実に3世代に渡るこの物語。 分厚い本だったので、覚悟してたがアッと言う間!視点も時代もどんどんと変わってくので、全く『長さ』も感じず、こんなに分厚いのにサッパリと読み切れる。 とても不思議な感覚です。 私は子供もいないし、ぶっちゃけ『教育』には興味がない。 …ないのに…何でこんなにハマったのだろうか〜。 いい本に出会いました。ありがとうございます!

    4
    投稿日: 2023.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昭和30年代〜平成まで、50年近くに及ぶ教育とその時代を生き抜く人達を描いた物語。 今の6-3-3制が確率されるのに、こんなに長い年月がかかってたんだ…と驚愕。 学習指導要領が変わる度に翻弄される教育関係者たち。その変化を受け入れ、対応をしなければならない苦労は並大抵のものではないなと思った。 吾郎を退かせ、千葉新塾の長となった千明。 時代のニーズに合わせ、事業の拡大、顧客の獲得、生き残り戦争に尽力を尽していた彼女だったけれど、心の片隅では吾郎のことを想っていたんだろうな。 小学校で吾郎がかつて「大島教室」を開いていたように、千葉新塾の用務員室で国分寺と共に再出発する場面。 「知の力をもってして、子どもたちが自分を守れるように。真実の道へ進めるように。」 ずいぶん遠回りしてしまったけれど、千明の本当にしたかった教育がここで実現できたんだなと涙腺が緩んだ。 『みかづき』に登場する人物達も、一筋縄ではいかない個性が強すぎるキャラクターばかり。 一郎も吾郎も上田も修平も、熱い信念を持っている…はずなんだけど、推しに弱かったり、プレイボーイだったり、優柔不断だったり、バカ正直だったり…どこかフワフワしてて「しっかり!」と声を掛けたくなったけど、まぁそこが彼らの魅力のひとつなのかもしれない。 それとも赤坂家の女性陣の圧が強すぎるだけなのかな?笑 それでも彼等は迷いながら、葛藤しながらも自分の行くべき道をブレずに貫き通し続けている。そういう姿ってかっこいいなと思った。 (わたしはやっぱり、ズバズバ痛いとこを突いてくるけど、時々垣間見える優しさがある国分寺さんみたいな男性が推しだな〜!!) 日本にも「個性や主体性を育む」という教育理念が少しずつ浸透はしてきたものの、未だに偏差値重視であったり、競争心を煽るような教育が根強いているのが現状だと思う。 学力的には世界から見たらトップレベルかもしれない。 だけど、大事なところが置き去りにされているんじゃないかな? 教育の意味を調べたら『教えて知能をつけること。人の心身両面にわたって、またある技能について、その才能を伸ばすために教えること。』とあった。 時代はどんどん変わっていく。流されていく。 学校でも塾でもどこでもいい。 現代のそして、これからの子どもたちが「自分の頭で考え生き抜く力」を教えてくれる教育者に出会えますようにと切に願う。

    1
    投稿日: 2023.03.07
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    467頁の本。本にどっぷりはまりたくて手に取りました。教育、塾を題材にしたお話は、知らない昔の時代から今に向かって流れていきます。 どの時代にも引き込まれて、とても楽しめた一冊でした。 登場人物もみんな魅力的。読み終わった後は自分にできることは何か、考えさせられます。

    8
    投稿日: 2023.02.26
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    教育とはなんと肝心なものだろう。そして、なんと危険なものだろう。いつか再び狂気の時代が訪れたとき、知の力をもってして、子どもたちが自分を守れるように。真実の道へ進めるように。 わからない勉強をわからなければならない、という焦りでいっぱいの心を落ちつかせる。それが最初の一歩だ。急ぐことはない。あれこれといっぺんにつめこむ必要もない。まずは神経を鎮め、考える力のすべてを目の前の一問へそそぐこと。その一歩さえ踏みだすことができれば、多くの子はおのずから歩みだす。

    5
    投稿日: 2023.02.18
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    厚い本なのでなかなか手が出なかったけど読み始めたらスラスラいけた。 わからなかったものがわかるようになるってのはそれだけで感動するんだな。

    5
    投稿日: 2023.01.26
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    教育に人生を捧げた人たちの物語。 三世代に渡る家族の物語でもある。 全600頁超の長編小説だが始終おもしろかった。 戦後に立ち上げた学習塾。当時の教育事情も窺える。 とにかく教育にかける情熱が半端ない。 それぞれの立場や考え方の違いから衝突する場面も多いが、教育への熱い思いは同じ。 強い思いが行動となって現実を変えるんだと思った。 『みかづき』という本の題名の由来もまたよかった。

    34
    投稿日: 2023.01.15
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    昭和36年、家庭の経済事情で進学できず、学校の用務員となっていた吾郎さん。放課後、彼を慕う子供達に勉強を教えていた。その彼を見込んだ、シングルマザーの蕗子の母、千明に懇願されて二人で学習塾を立ち上げることになる。そこから、日本経済の発展と共に、学習塾経営を成功させていく。ライバル塾、文部省との対立、少子化、不況と幾多の困難に苦悶しながら。 そして、二人に留まらず、理想の教育、義務教育を根付かせる役割を千明の家族三世代に渡り模索していく物語。 昭和31年経済白書にもはや戦後ではないと、明記され、経済的に安定した親は、子供の教育を求めはじめた。昭和36年は、そんな学習塾の創成期なのでしょう。国民学校への反発から、戦後の復興、偏差値教育、内申評価、そしてゆとり教育。それを作中では、学校を太陽、塾を月と表現しているが、その月側から描いて教育問題を落とし込む。 共同経営の二人は夫婦となり子供もできる。理想的な教育を求める夫と現実的な運営をしたい妻。学校教育を疎む母と公共の場から教育を目指す娘。時折、家族に亀裂が入る。それでも、子供の教育に携わっていく家族。教育に家族の在り方も絡めた昭和から平成へのなかなかの大河小説でした。 欠けているものを満たそうとするものとして、みかづき。何かを始める時、朔の日から始めると良いと言われています。こういう意味だったのかな。

    62
    投稿日: 2023.01.09
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    昔、NHKでドラマやっていて、見たなという記憶があった。塾の話だったのは覚えていたが、詳しい内容までは記憶に残っていなかった。 小説は三世代に渡る物語。内容も間違いなく面白いのだが、戦後の日本の教育事情(学習塾事情)がよくわかり、それも面白い。

    5
    投稿日: 2023.01.09
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    世代を超えた家族の物語。 壮大、壮絶、波乱万丈、でしょうか。 バブルのころ、そうだったかもしれません。 勉強して、いい大学に行って、いい会社に就職して。 頑張れば自分にもチャンスがあるかもしれない。 そんな時代と、塾の勢いと。 ああ、そうだった。。。 私もその恩恵というか、塾の先生をしました。 丸暗記をさせて、その時だけ点をあげる、という方針が私とは合わなかったかもしれません。数学の公式は考えて覚えた方が面白いし、持続するのですけどね。 いい大学に入るために、と勉強した内容が、嘘だったら。 最近はそちらの方が気になります。 経済学も、歴史も、科学も嘘にまみれているかもしれません(ちょっと間違いがある、というような軽い意味では言っていません。悪意のある間違った内容が含まれる、と言っています)。 そうなら、時間とお金をかけた自分の時間は何だったのだろう、と。

    39
    投稿日: 2022.12.16
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    途中でも泣くことはあったのだが、最後の1Pでボロ泣きした。始まりから終わりまでの、みんなの想いや行動が繋がる感じがして感動した…。 これは確かにいい本でした。

    7
    投稿日: 2022.12.03
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    大手の集団塾には 「いい学校に行けばいい人生が待ってる」と感じさせるような指導などに嫌悪感を感じ、息子達は 補習型の個人塾に通わせてましたが、周りの子は猫も杓子も大手の塾に行ってたので、大きいところはデータなどもしっかり持ってるし、受験対策もしっかりやってもらえるだろなと、正直揺れたこともありましたが、与えられた事をこなすのではなく、自分で学習法も模索しながら進めるのも勉強かと考え、そのまま個人塾に通い、高校受験をしました。 もっと前にこの本に出会ってたら、迷う事なく 子供の背中を押し、励ますことができたと思うと残念ですが、私の考えが肯定されたようで読んでいて嬉しかったです。 登場人物のそれぞれ個性的なキャラクターがとても印象深く、みんな違ってみんないい。。。 そう思えて幸せな気持ちにさせていただきました。 楽しかったです。

    4
    投稿日: 2022.11.09
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    学校の用務員から始まる塾講師を中心に、家族と様々な試練を乗り越え、子供達の勉学を側面的に支えた、塾と家族愛の壮大な物語。 家族それぞれの物語が描かれており、後半は涙腺が緩む場面が多かった。 素晴らしい作品に出会えて良かったです。

    5
    投稿日: 2022.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おぉ、とても面白かったです。 ハラハラドキドキというのでは決してないのですが、何というか、起伏に富む物語で、進む方向も意外性に満ちている感じがしたし。 最後、孫世代の進む道までフルサイズでお話に盛り込まれてくるのは、ちょっと意外だったなぁ。 あと、吾郎さんより千明さんが先に亡くなるというのもちょっと意外。 尖りすぎて怖かった千明さんも、歳を取って丸くなり、人に囲まれて幸せな晩年を過ごしましたね。 戦後・昭和から現在までの、教育、主に塾を取り巻く小・中学生の教育のお話。 ゆとりをもって格差を拡大したのはむしろ意図的で、エリートにもっとエリートに向けた教育が必要なんだ、やれない子はやれないなりで放置だ、という話もチラッと出たのが衝撃だったり。

    1
    投稿日: 2022.09.20
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    初・森絵都さん作品。 昭和36年から平成20年までの50年弱にわたる、親子三代の物語。 戦時中と戦後の学校教育の変わりようをきっかけに公教育に強い不信感を持ち、時代に先駆けて塾経営を進める千明。 千明の娘・蕗子が通う小学校の用務員を務める傍ら、子ども達に勉強を教える吾郎。 吾郎の評判を聞きつけた千明は、吾郎を塾講師としてスカウトし、やがて二人は夫婦となる。 意志が強く、自分の目指す方向にまっしぐらに突き進む千明と、穏やかでのんきながらもカリスマ性を発揮する吾郎。 やがて二人の子どもに恵まれるが、塾経営をめぐり対立し、仲が冷えきっていく。 そんな中、長女の蕗子が千明が嫌悪する学校教師を目指すと言い出しー。 かなりの長編でしたが、あっという間に読み終わりました。 章が進むと時代もぐっと進むので、新しい章に入るたび「え、こんな事になってるの?」と驚きながら読みました。 家族と言えども、一人一人考えは違うし、ましてや時代も目まぐるしく変化していくため、登場人物の教育に対する考えは様々。 みんな真剣な考えを持っているため、疎遠になってしまう時期もあります。 それでも根底にあるのは、子どもが平等に教育を受けさせたい、落ちこぼれを助けたい、自ら考える力を身につけてほしいという気持ち。 私は幸い、義務教育で勉強につまづく事がなかったので気付かなかったし、恥ずかしながら深く考えたこともありませんでしたが、 なるほど国はこんな風に教育を変えてきたのかと、言われるがままに勉強する(しなければいけないと思い込む)ことの恐さを改めて学びました。 やはり私は自分でよく考えよ、というメッセージ性のある作品が好きなようです。 ちなみに、千明が「ら」抜き言葉を使った孫を叱る場面があるのですが激しく共感し、痛快でした。 2018年10冊目。

    2
    投稿日: 2022.09.13
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    2016年に読んでいたらしい…(笑) 感動巨編という言葉がぴったりなお話。圧倒されました。 さすが森絵都さん。大好きな作家さんです。 頁数が多く、ボリューム満点でしたが、時代の移り変わりを感じ、また物語の要素だけではなく日本の歴史や教育についても読むことができ、深く考えさせられ、読み応え抜群でした。 素敵な表現もたくさんありました。(普段読みながら好きな表現に付箋を貼るのですが、今回は特にすごい数になりました。) 前半では、昭和の雰囲気を感じられる描写であったり、言葉遣いであったりがそこ彼処に散りばめられていて、昭和という時代の日本はこんな感じだったのか!と。 「家族」「教育」この二つを軸に話は進んでいきます。 自分の夢と家族。理想と現実。 様々な葛藤と闘いながら人生を生き抜く大島家の人々は逞しくもあったり、もっとこうすればいいのにというじれったさを感じたりしました。 そんな三世代の家族を見ていて、家族っていいなと改めて感じましたし、自分の家族を大切にしたいなと思いました。 上手くいくことばかりではないし、もちろん家族のことを疎ましく思うこともある、対立もする。 それでも最後に後悔しないように、自分の信じる道を進むことが大切なんだと思いました。 また、私自身塾講師を1年半以上やっているのですが、『みかづき』からは学ぶことが本当にたくさんありました。 教育という一言では語ることのできない深い深いテーマ、また、教えるということの責任の重さ。 大人が口で言うことは簡単だけれども、その大人の言葉で子供を振り回してはいけない。 全員に平等な教育を、という考え方。実現することはまだまだ難しいにしても、絶対に忘れてはいけないことだと思います。永遠のテーマですね。 今までも自分と接した子供たちにとって、今では無くても、いつかその子の役に立つことができたらという思いでやってきましたが、これからも自分の信念を大切に、一人一人と向き合いたいなと思います。 落ち着いてゆっくりと読めてよかったです。 ちなみに、私の好きな部分は、小さい蕗ちゃんに吾郎が、お母さんも可愛いところあるんだよというところ、一郎が萌が宿題をやってきて涙するところ、そして直哉がお母さんと一郎に会いに来て自分の想いを自分の言葉で伝えるところです。 じわっと涙で視界が滲むことが5回程ありました。 胸を打たれるってこういうことだな、と。お勧めです!

    6
    投稿日: 2022.09.10
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    塾、教育についてをめぐる、3世代に渡る長編小説。 各章ごとにトラブルやうまくいかないことも起こるが、物語全体が暗い雰囲気ではなかったので、ボリュームはあったが、読み切れた。 私は教育現場に接する機会がある仕事ではないが、戦後の日本の教育がどのような流れを受けてきたか、知ることができた。

    8
    投稿日: 2022.08.29