
総合評価
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powered by ブクログ途中でも泣くことはあったのだが、最後の1Pでボロ泣きした。始まりから終わりまでの、みんなの想いや行動が繋がる感じがして感動した…。 これは確かにいい本でした。
7投稿日: 2022.12.03
powered by ブクログ大手の集団塾には 「いい学校に行けばいい人生が待ってる」と感じさせるような指導などに嫌悪感を感じ、息子達は 補習型の個人塾に通わせてましたが、周りの子は猫も杓子も大手の塾に行ってたので、大きいところはデータなどもしっかり持ってるし、受験対策もしっかりやってもらえるだろなと、正直揺れたこともありましたが、与えられた事をこなすのではなく、自分で学習法も模索しながら進めるのも勉強かと考え、そのまま個人塾に通い、高校受験をしました。 もっと前にこの本に出会ってたら、迷う事なく 子供の背中を押し、励ますことができたと思うと残念ですが、私の考えが肯定されたようで読んでいて嬉しかったです。 登場人物のそれぞれ個性的なキャラクターがとても印象深く、みんな違ってみんないい。。。 そう思えて幸せな気持ちにさせていただきました。 楽しかったです。
4投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログ学校の用務員から始まる塾講師を中心に、家族と様々な試練を乗り越え、子供達の勉学を側面的に支えた、塾と家族愛の壮大な物語。 家族それぞれの物語が描かれており、後半は涙腺が緩む場面が多かった。 素晴らしい作品に出会えて良かったです。
5投稿日: 2022.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おぉ、とても面白かったです。 ハラハラドキドキというのでは決してないのですが、何というか、起伏に富む物語で、進む方向も意外性に満ちている感じがしたし。 最後、孫世代の進む道までフルサイズでお話に盛り込まれてくるのは、ちょっと意外だったなぁ。 あと、吾郎さんより千明さんが先に亡くなるというのもちょっと意外。 尖りすぎて怖かった千明さんも、歳を取って丸くなり、人に囲まれて幸せな晩年を過ごしましたね。 戦後・昭和から現在までの、教育、主に塾を取り巻く小・中学生の教育のお話。 ゆとりをもって格差を拡大したのはむしろ意図的で、エリートにもっとエリートに向けた教育が必要なんだ、やれない子はやれないなりで放置だ、という話もチラッと出たのが衝撃だったり。
1投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログ初・森絵都さん作品。 昭和36年から平成20年までの50年弱にわたる、親子三代の物語。 戦時中と戦後の学校教育の変わりようをきっかけに公教育に強い不信感を持ち、時代に先駆けて塾経営を進める千明。 千明の娘・蕗子が通う小学校の用務員を務める傍ら、子ども達に勉強を教える吾郎。 吾郎の評判を聞きつけた千明は、吾郎を塾講師としてスカウトし、やがて二人は夫婦となる。 意志が強く、自分の目指す方向にまっしぐらに突き進む千明と、穏やかでのんきながらもカリスマ性を発揮する吾郎。 やがて二人の子どもに恵まれるが、塾経営をめぐり対立し、仲が冷えきっていく。 そんな中、長女の蕗子が千明が嫌悪する学校教師を目指すと言い出しー。 かなりの長編でしたが、あっという間に読み終わりました。 章が進むと時代もぐっと進むので、新しい章に入るたび「え、こんな事になってるの?」と驚きながら読みました。 家族と言えども、一人一人考えは違うし、ましてや時代も目まぐるしく変化していくため、登場人物の教育に対する考えは様々。 みんな真剣な考えを持っているため、疎遠になってしまう時期もあります。 それでも根底にあるのは、子どもが平等に教育を受けさせたい、落ちこぼれを助けたい、自ら考える力を身につけてほしいという気持ち。 私は幸い、義務教育で勉強につまづく事がなかったので気付かなかったし、恥ずかしながら深く考えたこともありませんでしたが、 なるほど国はこんな風に教育を変えてきたのかと、言われるがままに勉強する(しなければいけないと思い込む)ことの恐さを改めて学びました。 やはり私は自分でよく考えよ、というメッセージ性のある作品が好きなようです。 ちなみに、千明が「ら」抜き言葉を使った孫を叱る場面があるのですが激しく共感し、痛快でした。 2018年10冊目。
2投稿日: 2022.09.13
powered by ブクログ2016年に読んでいたらしい…(笑) 感動巨編という言葉がぴったりなお話。圧倒されました。 さすが森絵都さん。大好きな作家さんです。 頁数が多く、ボリューム満点でしたが、時代の移り変わりを感じ、また物語の要素だけではなく日本の歴史や教育についても読むことができ、深く考えさせられ、読み応え抜群でした。 素敵な表現もたくさんありました。(普段読みながら好きな表現に付箋を貼るのですが、今回は特にすごい数になりました。) 前半では、昭和の雰囲気を感じられる描写であったり、言葉遣いであったりがそこ彼処に散りばめられていて、昭和という時代の日本はこんな感じだったのか!と。 「家族」「教育」この二つを軸に話は進んでいきます。 自分の夢と家族。理想と現実。 様々な葛藤と闘いながら人生を生き抜く大島家の人々は逞しくもあったり、もっとこうすればいいのにというじれったさを感じたりしました。 そんな三世代の家族を見ていて、家族っていいなと改めて感じましたし、自分の家族を大切にしたいなと思いました。 上手くいくことばかりではないし、もちろん家族のことを疎ましく思うこともある、対立もする。 それでも最後に後悔しないように、自分の信じる道を進むことが大切なんだと思いました。 また、私自身塾講師を1年半以上やっているのですが、『みかづき』からは学ぶことが本当にたくさんありました。 教育という一言では語ることのできない深い深いテーマ、また、教えるということの責任の重さ。 大人が口で言うことは簡単だけれども、その大人の言葉で子供を振り回してはいけない。 全員に平等な教育を、という考え方。実現することはまだまだ難しいにしても、絶対に忘れてはいけないことだと思います。永遠のテーマですね。 今までも自分と接した子供たちにとって、今では無くても、いつかその子の役に立つことができたらという思いでやってきましたが、これからも自分の信念を大切に、一人一人と向き合いたいなと思います。 落ち着いてゆっくりと読めてよかったです。 ちなみに、私の好きな部分は、小さい蕗ちゃんに吾郎が、お母さんも可愛いところあるんだよというところ、一郎が萌が宿題をやってきて涙するところ、そして直哉がお母さんと一郎に会いに来て自分の想いを自分の言葉で伝えるところです。 じわっと涙で視界が滲むことが5回程ありました。 胸を打たれるってこういうことだな、と。お勧めです!
6投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ塾、教育についてをめぐる、3世代に渡る長編小説。 各章ごとにトラブルやうまくいかないことも起こるが、物語全体が暗い雰囲気ではなかったので、ボリュームはあったが、読み切れた。 私は教育現場に接する機会がある仕事ではないが、戦後の日本の教育がどのような流れを受けてきたか、知ることができた。
8投稿日: 2022.08.29
powered by ブクログ千明と蘭は正直なところ世代ギャップ。そこへ来ての一郎は、それはそれで分かりすぎて辛かった。年を重ねると退きづらいってのは多分そうなんだろう。親やその上の世代の心の内を少し見た気分。人生みな葛藤。
1投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ親子にわたる学習塾の話。「みかづき」というタイトルの意味がラストで明かされて、ああなるほどと思った。 教育は常に何かが欠けた存在であり、満ちようと研鑽を積むものだと。 600ページの長編ですがスラスラ読めました。
1投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログ面白かった。 600ページにおける大長編だったけれど、中弛みすることなく最後まで読むことができた。 塾小説の金字塔。 利益をとるか、教育理念を貫くかで袂を分かった主人公夫妻の話や、それぞれ性格の違う娘たちの教育への向き合い方など、登場人物それぞれがそれぞれの考え方や生き方をして、悩み、自分たちの活躍の場を見つけていく過程が面白かった。
2投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大島吾郎 千葉県習志野市野瀬小学校での用務員を経て、学習塾教師・経営者に。 大島千明(旧姓・赤坂) 学習塾教師・経営者。吾郎の五歳年上。大島吾郎と出会い塾を立ち上げる。 大島蕗子 大島家の長女。吾郎と血のつながりはない。小学校の先生になった。吾郎が家を出た後、追うように行方をくらました。上田と結婚。 大島蘭 大島家の次女。体験入学アラシ。二十歳で塾でアルバイトをしている。一橋。独立してオーキッドクラブなる個別指導塾を立ち上げる。 大島菜々美 大島家の三女。お調子者で人懐こい快活な少女に成長。地元の公立中学へ通う。 上田一郎 蕗子の息子。生まれながらにして不器用。無料で勉強を教えるクレセントを立ち上げる。 杏 蕗子の娘。ちゃっかり者で弁が立つ。 赤坂頼子 千明の母。大島三姉妹の祖母。 矢津文彦 野瀬小学校で六年生を教える教員。 小川武 吾郎が国語と算数を教えている塾生。 勝見正明 隣駅の大和田で勝見塾を開いている。学習塾を共同経営する。その後、経営権を吾郎へ一任し、チェーン塾「JSCアカデミー」に経営幹部として移籍。 川上孝一 吾郎の元教え子。開成→東大。塾の教師に誘われる。 上田純 塾の教師。吾郎の家に下宿。八千代台校の教室長。吾郎の塾長退任と同時に塾を去る。蕗子と結婚。船の転覆事故で帰らぬ人に。 杉 塾の教師。 一枝 古本屋と文房具屋を経営している金輪書房の娘。若い頃「ミス落花生」に選ばれた。吾郎にスホムリンスキーの本を上げた。父親の死後、錦糸町の古本屋の雇われ店長をしている。 佐和田研一 船橋校の教室長。 宮本 塾の事務室長。 石橋 塾の財務担当者。 鈴木 勝田台校の教室長。 東 津田沼校の教室長。 半田 松村美代子 塾の営業部きっての接待部員。蘭のオーキッドクラブに引き抜かれた。 黒木部長 富永 私塾会の会長。 小笠原 稲毛校の教室長。労働条件改善を求めストライキ。聞き入れられず退陣。 真紀 英美 菜々美の友達 国分寺努 宮本が退いた後の事務室長。 泉 塾でアルバイトをしていて公家顔のため「殿」と呼ばれていた。文部省。蕗子と付き合っていた。 A氏 千明が大学時代の文部省の官僚。蕗子の父親。 内藤恵 新米教師。 小出 RCアカデミー代表取締役。先代の父は生徒の獲得合戦、津田沼戦争で敗れた。 滝本美也 オーキッドクラブの生徒。塾講師に援助交際を斡旋してもらってた。 佐原修平 某老舗生花店の御曹司。蘭がプロポーズを受諾。 さくら 菜々美の娘。 長澤寛子 元給食のおばさん。 美鈴 寛子の下の部屋に住んでる女の子。一郎が勉強を教える。 萌 美鈴の一歳歳下。勉強で苦労している。 増野 一郎の大学時代の友人。山岳サークルの仲間。出版社に就職した。 春乃 吾郎の近所に住んでる十五、六歳年上。いろはを教えている。 井上阿里 クレセントのメンバー。子供が集まらないため千葉進塾でバイトを始める。 新川直哉 小学五年生。クレセントの生徒。 真奈 中学二年生。クレセントの生徒。 カズ 中学生。クレセントの生徒。 利輝 クレセントのメンバー。 藤浦 クレセントに会議室を提供している藤浦商事の社長。菜々美が働いている。 橋口 民生委員。 高橋まりな クレセントの勉強会に応募。
1投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログ面白かった。 三代の物語を綴る長編なので、普通の小説ならクライマックスというところでまだ半分も終わっていない。 長いけれどポンポンと時に大きく時間を飛ばしてリズムよく話が進むのでどんどん引き込まれる。 内容は戦後昭和の頃から平成の時代まで達するので時代の変遷を感じられるのも面白い。 最終章は別の小説とも思えるくらいテイストが変わるが、しっかりと帰着する。 感情移入してページをめくる手が止まらない良い感覚を味わえる一冊。
0投稿日: 2022.06.23
powered by ブクログ私的な感想としては、中だるみがある。というふうになってしまうが、こういうの書ける人ほんとすごい。どーやったら書けるか教えてほしい。取材から。
0投稿日: 2022.06.08
powered by ブクログ子供や教育に興味のある人にはとても面白い本だと思う。 昔の教育本に興味を持ってしまった。 塾と文部省の歴史については何も知らなかったなぁ。 面白い本に出会えた!
2投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ久しぶりに読んだ分厚い小説。 森絵都の小説は「カラフル」を読んでたので他に面白そうなのはないかと探し、おすすめされていた本。 本屋大賞で2位だったこともある。 分厚い本と言っても中身は読みやすくてどんどん先が気になってしまうほど面白かった。 しかしいかんせんページが600近くあるので時間がかかってしまった。 テーマは教育と家族のお話。どうやって生きていくのかとか子供の育て方の基本的な考え方とか。 共感しながら読めることが多かった。登場人物の誰かに感情移入して読むというより客観的に。 良くできた話だったから、ドラマにでもすればいいのにと思っていたらNHKでドラマ制作済みだった。 この人の役は誰がいいのかなぁ・・・って考えていて 赤坂千明(塾の創立者)の母親の頼子さんは 風吹ジュンがいいかも・・・って思ってたら、配役ドンピシャで驚いた。 ちょっと見てみたかった。
2投稿日: 2022.04.13
powered by ブクログ昭和30年代から平成にかけて、親子三代に渡って塾経営に奮闘する物語。 私は中学受験経験者で、今現在は娘が中学受験のさなかです。 私は昭和の終わりの頃、まさにこの物語の中の千葉進塾のような中堅進学塾に平日は通い、週末や長期休暇の間は大手進学塾に通っていました。 あの頃の塾の背景ってこんな感じだったのか、とか、もっと言えば父も中学受験をしたので、父の時代は吾郎と千明の駆け出しの頃なんだ、、、などと時代を重ね合わせて読み進められました。 学習塾から進学塾への変遷や、中学受験の是非の話だけではなく、戦後の混乱期の中で生まれた複雑な家族のあり方が、片方に偏ることなくどちらにも軸足が置かれていて、ボリュームがある小説ながら飽きずに読み終えることができました。 NHKオンデマンドに入っているのでドラマ版も観てみたいな。
2投稿日: 2022.04.05
powered by ブクログ吾郎、千明、一郎と繋がるお話。歴史小説のようなパワーを感じた。塾の創設と成熟を通して日本の揺れ動く学校教育の迷いをみた。現場を知らない人達による教育論と真っ向から立ち向かう大島家の熱い戦いぶりが勇ましい。満ちることのない月に例えた生き様に感動した。大好き度❤️❤️❤️
4投稿日: 2022.04.04
powered by ブクログ久々に、、読み応えがある厚さ。そしてぐんぐんと引き込まれる世界観。 どっつり五郎たちの生活にはまり込みました。 小説のいいところは、自分じゃない人間になって人生辿れることってなんかの本に書いてあったけども、これはまさにそんな一冊。 教師って言う転職を見つけて、子をもうけて、塾を作り、っていう五郎の人生をわたしも一緒に辿っていく。 章ごとに次の世代に交代していくんだけど、あんまりに滑らかに進むんだけど、人生ってホントそういうとこあるのよ。 あ、って気がついたら大人になってたもんな。わたし。笑笑 この小説が、ホント、まさにそういう感じ。 もうわたしはこの家族と共に人生過ごしたあとに今のわたしの人生生きてるかと思うほどに入り込んだ。 まさにわたしは五郎と一緒にすごしたわ。笑笑 もうまんまと家族のピンチも乗り切ったのよ。わたし。笑笑 アンタ一体誰なんだ?って突っ込まれそうなくらいに、五郎の家族と肩組んで泣いたわ。笑笑 そんな一冊です。 この厚さに怯まないで読んでほしい。是非読んでほしい。
3投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログまだ塾のなかった頃から物語は始まり、その時に生きた人たちが何を考えていたのか、どのように今の塾のスタイルになったのか、森絵都さんの惹かれる文体で面白く読むことができた。 確かに戦前教育を経験した人から見た戦後教育は手探りの状態で宇宙のように茫漠としていたかもしれない。 塾のあり方を見失いそうになりながらも教育の理想を追い求める登場人物はとても魅力的だった。自分も塾講師をやっていたので千明先生の言葉もグサッとささる。 この本のいいところは、教育における理想論を描くだけでなく、森絵都さんの視点で社会における塾業界の成り立ちや変遷が語られてる部分にある。 教育の現実と理想の狭間で思い悩む登場人物の葛藤の物語で面白かったし、素晴らしい作品でした。 ---------以下ネタバレ--------- って思ったら、え??? 8章から急に思慮の浅い政治批判が始まったんだけど?! 7章までは「国なんかに頼らずに理想の教育を実現する」がテーマで物語が進んでいくのに、 最後の最後で「国のせいで貧乏になってしまった人を教育で救う」ってテーマになったら真逆だよ! しかも、前章で「塾は国に介入されたくない」という話をしているのに、8章では政治家を「新自由主義者」とレッテル貼りをして批判している。本を通して一貫性がなく、思考が浅いと言わざるを得ない。 7章までは森絵都さんの鋭い考察が見れていたのに、8章になった途端に、どこかで聞いたことあるような言葉の羅列を使って文章が作られているだけで、考察がなくなっている。 「何事もうのみにせずに自分たちの頭で問いなおす」んじゃなかったの? 理解し難いが、8章だけ別の本になってしまっている。 せっかくすごい小説だと思ったのに、最後で後味が悪い。 とりあえず、1章〜7章は星5級の本当に良い本でした。 8章は読まないことをおすすめする。
5投稿日: 2022.03.10
powered by ブクログ学習塾を軸に子供の教育に関わる一族の物語。 教育という仕事を通じて、関わる大人たちの悲喜交々、子供たちの成長が語られる。生涯をかけて仕事に打ち込むこと、時間の経過とともに人は丸みを帯びること。一方で人間性はいつまで経っても変わらない。信念をつらぬくこと、自分らしくいきること、しあわせとは何かと考えさせられる。 吾郎や千明の様子から子供たちへの教育の大切さと、教育をする上での大切なことを学ぶことが気がする。 子供は学び成長する力を持っている。答えを教えるのではなく、自ら気づくまで粘り強く待ってあげること、ときにヒントは出すけど絶対に答えは言わない。 辛抱強く接すれば必ず子供は心を開く。 なんとなくこころが動く、関心が向くことをやっているうちに本当に自分のライフワークのようなものに出会えるタイミングがあるかも知れない。 人生は三日月、一生満たされることはなく、だからこそ満つるように努力する。それが人生の面白さ。諦めたとき、欠けていることが受け入れられた時は引き潮のタイミング。
0投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ読み応えのある一冊! 気になってはいたけど、分厚いし塾の話かぁ〜となかなか手をつけられず積読本になっていた。 昭和から平成にわたる50年、いつの時代にも教育に携わる人がいて、学校、文部省、塾、学習支援のボランティア、家庭、それぞれの立場からそれぞれの視点で教育現場について書かれていた。 教育はすべての子どもに与えられる権利でありながら、色々な事情で平等ではない現実、これからどんな時代になってもこの不平等に疑問を抱き、教育に情熱を注いでくれる人たちがたくさんいるといいなぁ。 自分には何かできるのか考えてみた。 頼子さんが吾郎さんに言った言葉「どんな子であれ、親がすべき事は一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ」 出来るかな…
4投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ戦後から現代にかけて親子三世代で教育のあり方と向き合いながら、塾を成長させていく夫婦の物語 時代背景もしっかり描かれていて読みやすかった 教育って本当に大切なものだと常々思っているけど、教育自体をテーマにした小説はあまり読んだことがなかったから面白かった ✏教育は子どもをコントロールするためにあるんじゃない。不条理に抗う力、たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ。
4投稿日: 2022.02.15
powered by ブクログ50年にも渡る壮大なストーリー。 塾と学校、家族の話なんだけど、教育の変遷も学んでいるようで面白かった。 いつの世も、教育事情は悲観的に語られる、が印象的だったなぁ
1投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦後〜90年代、学習塾を営む一家を中心に日本の教育の歴史を辿りながら進む、熱い教育者達の物語。塾と学校教育の関わり、戦後はヨーイドンで始まったはずが徐々に広がる教育格差などの移り変わりが分かる。分厚い小説だけどテンポが良く私でも読み切れた。 後半の一郎の章が特に良い。「教育は不条理に抗う力、たやすくコントロールされない力を授けるためにあるのだ」のフレーズはスタンディングオベーション!親として本当に実感していること。 晩年の妻が残したみかづきの意味するところ、満ちていないからこそ… …う〜ん納得。
1投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログ昔から今に至るまでの教育の歴史について学べた ゆとりが何だったのか、、今まで知らずに生きてきたんだな 歴史系苦手だけど、さくさく読めた
1投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログ戦後から現代まで、塾を経営する一家の物語。 個性豊かな家族。 長編で、読むのに苦労する部分もありますが、良かったです。
5投稿日: 2022.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦後からの日本の学校教育と塾の現状と、時代を先取り個人塾を創設した大島家の家族三代に渡るお話。 正直、何度も挫折しそうになりましたが、最後の第8章が抜群に良かったです♪第8章だけ読んでも何とか大丈夫な気がしますし、読んでてしんどくなったらまず第8章に飛んでみるのも手かも?? 個人的には、ゆとり教育を推進した三浦朱門氏(第7代文化庁長官で教育課程審議会会長を歴任した人)の発言にドン引きしつつも、確かに政府としての方針としては分からないでも無いと感じました。やっぱりこの辺りは、国に任せるというよりも地域のコミュニティ全体で考えるべき問題なのかも知れません。 超ネタバレですが、ものすごく良かった箇所を一部抜粋。 ----------- p456 「そしたら、先生が、謝ってくれた」「え」「疑ってごめんねって、先生が、ぼくに、謝ってくれたんだよ」かつて聞いたことのない晴れ晴れとした声に、中腰の姿勢を保っていた一郎の膝から力が抜けた。<途中略>「私、親だから、分かるんです。うちの子は…△◇は、筆で自分の気持ちを人様に伝えられるような子ではありませんでした。少なくとも、クレセントのお世話になるまでは」 p457 「ありがとうございます。△◇に、力を与えてくださって」<途中略>教育は、子どもをコントロールするためにあるんじゃない。不条理に抗う力、たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ…。
1投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログ超長編。大河ドラマのような長編は、途中斜め読みしたところも多々あったけど、概ね良かったと思う。 でも不思議と感情移入できるような魅力的なキャラもいなくて、ただ淡々と読んでいた。 一郎にエールを送りたい。
1投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログ教師や塾講師として教育に関わる家族と、日本の教育を巡る大河小説。S36年から始まったお話が、教育・家族のトピックともにいったいどこに着地するのかとドキドキしつつ、見事なストーリーテリングと人物描写で結びまで持っていかれました。 でも、最終章「新月」までの紆余曲折や家族の反発が丁寧に描かれたからこそ、「新月」が活きるわけで、長いお話である理由がきっちり回収されてだだ泣き……。 三日月のように欠けているからこそ、のくだりには深く頷いたし、きっと満ちることなどないんだろうな。
1投稿日: 2022.01.05
powered by ブクログ子供を勉強に親しませる最善の道は、なぜだろうと首を捻り、伸びた知的好奇心の芽を大事に育てること。 血が繋がってなくても、直接の関係がなくても似通ってしまう、縁を感じてしまうという点でそしてバトンは渡されたっぽさを感じた。 600ページ越えの小説は初めてだったからちょっと苦戦したけど面白かった。
1投稿日: 2022.01.01
powered by ブクログ大河小説とあるだけに、大河ドラマみたいな小説でした。国の教育に対する指針や、各塾の方針などが書かれているので、中学生の親子に読んでもらいたい一冊です。 途中しんどかったですが、最後まで読んで良かった本です。
2投稿日: 2021.12.29
powered by ブクログ世代を経て続けていく情熱。 怨念というか呪縛のようなものも感じるけど、家業ってこんな感じなんだろうなと思います。 初代の思い入れみたいなものって、初代の人じゃないと語れないと思うし、その時代はもっと生きづらくて、それをなんとかしたいともがくから、本当に必死だったと思います。 次の世代は、そんなこと知らない世代。 経営とはなにか? 情熱とはなにか? 「教育」「塾という商売」を通じて、いろんな生き様が描かれていきます。 読み応えがありました。
2投稿日: 2021.12.05
powered by ブクログ初めての長編小説。 映画を何本もみたような感覚になった。初めて読んだ長編小説がこの本でよかった。 初めは難しい言葉が多く、読むのを諦めそうになったが、辞書を駆使して読み進めることができた。読んでいると、だんだんと聞きなれた言葉が増えてきた。言葉遣いにより、時代や考え方の違いを表現しているのか?と思うとより一層読んでいてワクワクした。 内容は小学校教師としても2児の父としても楽しめるものだった。 この作品で出てくるのは塾だが、この登場人物たちが胸に秘めた教育感は現在の小学校にも通ずるものであった。進学塾と補習塾。今の小学校は、私自身の感覚としては補習塾寄りの立場なんだな、それが大切なんだなと改めて思わされる作品で合った。 また、この小説は塾や教育の在り方だけではなく、家族の在り方も考えさせられるものであった。大切なのは血のつながり?コミュニケーション?一緒に過ごした時間? 教師としても、親としてもまたいずれ、読み返してみたいと思えるそんな小説でした。
4投稿日: 2021.12.04
powered by ブクログ昭和から平成にかけての塾業界を舞台に、三代にわたる”大島家”の奮闘を描いた物語。塾経営って、こんなに激動だったのですね。 戦時や戦後の文部省に不信感を持ち、塾経営を推し進める千明と、彼女に見初められて、小学校の用務員からカリスマ塾教師となる夫の吾郎と、その子どもたちの成長記。 登場人物もそれなりに多いものの、みなに共感でき、出会いや別れを自分ごとのように読めました。バイタリティがあるひとたちって、やっぱり魅力的ですよね。 教育の重要性も再認識できたのでした。 【本文より】 ・蕗子は心配いらないわ。あの子は人を許せる子だから、きっと幸せになれるでしょう。菜々美も大丈夫。おおらかというか、鈍感というか、あの子は、もともと人を裁かないから。 ・頼子は逝く寸前まで心に若さを飼っていた。人前に出るのが好きで、進んで人と交わり、人を愛し、それでいて人に多くを望まず、だからこそ人からも愛された。 ・が、しかし、家族とは多かれ少なかれ裏切り合いながら生きていくものではないのか。
4投稿日: 2021.11.22
powered by ブクログ塾教育をめぐる話。世代ごとに時代背景も変わっていく様子が丁寧に描かれていた。自分の家族のことを考えさせられた。 ブクログのおすすめコメント見て初めて作者の作品を読んでみたけれど、すごく面白かった。
4投稿日: 2021.11.13
powered by ブクログ自分自身小中高と塾に通う時期があったから あの頃の教室の雰囲気なんかを思い出しながら読んでいた。 暗記じゃなくて問題を考えて解いた時の気持ちよさは今でも変わらない。だから本の中で自分で考える力を大事にしてるのを見て、そうだよな、そうだよなと思った。 大人になってまだ結婚もしてなくて子供もいないから子供の頃の教育現場をもう忘れかけていたけど、 必死になってくれた大人がいたってのを思い出すと胸が熱くなるし、これからは自分が子供のために何かしていきたいって思えた そんな気持ちにさせてくれる本で、大好きな一冊になった。
4投稿日: 2021.11.06
powered by ブクログより良い学習の場を提供したいという登場人物の熱い思いを感じた。 理想と現実の中における反発や離縁など深い人間ドラマも良い。 前半と最終章は少し退屈かな。 あと、主人公の家系が私生児や死別など不幸な雰囲気を漂わせつつも、結局は恵まれてる人ばかり(才能、人脈、金銭)なので、どうにも冷めた目線なってしまう。 主役級2人が親としては最悪なのも個人的にはどうもな。。。
1投稿日: 2021.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
塾経営・教育をめぐる、一家族、三世代の壮大なドラマ。 「圧」の強い千明を読み進めていくのはかなりのエネルギーがいったが、血の繋がらない吾郎と、蕗子・一郎の心のつながり、塾を巡る国や世間の価値観・反応の変化を知ることができたことがこの本の魅力。 僕が小学5年生の時(1979年)、塾通いには「コソコソ感」があったのに、中学2年になると、入塾テストやクラス分けも普通になっていて、それを、アレッ?と感じてもいなかった。この本で気付かされました。 akodamさん、今回もいい本、ありがとうございました。 僕は、途中から「みかづき」が千明に因んだものであればいいのに、と思っていたので、読み終えて、ほっとした感じです。
13投稿日: 2021.10.23
powered by ブクログ教育に携わりながら、戦前も含む激動の時代を生きてきた人たちの話。 世代を超えて、5年10年を軽々とスキップしながら、劇的な変化を描いていく物語はやはり共通して好きらしい。 一つひとつの展開に、人生の計り知れなさというか奇妙な縁の巡り合わせが描き込まれているのが魅力。 「教育」と並んで「家族」というテーマの色も濃かった。自分の世代が持ってる時代性や共通の性格みたいなものを客観視できるのも面白い。
1投稿日: 2021.10.21
powered by ブクログ用務員室には畳の部屋があって、給食で余った牛乳で作ったヨーグルトを食べさせてもらったなあー。 用務員さんから聞く、学校の七不思議はまっこと怖かったなあー。 用務員さんって、何でも自分で修理できるんだなあー。 先生じゃない大人の存在。を思い出しました 用務員室での勉強会の様子は、難なく想像できました。
1投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ467ページにも及ぶ大長編小説。 題材は〔塾〕です。 それも、 「ジュク、それは何ですか?」 「近ごろじゃ勉強教室のことをそう呼んだりもするそうで」 という時代の昭和36年から平成20年までの塾業界を、三世代にわたって奮闘し続ける家族の物語です。 「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」 太陽の光を十分に得ることができない子どもたちの暗がりを 静かに照らし導く月でありたい。 今は三日月でも いつかは満ちるー。 と。 戦前の軍国教育。敗戦後ガラリと変わり民主主義教育へ。 塾に入るが珍しく、コソコソ隠れるように通う時代から(そんな時代があったなんて知らなかった!)塾通いが当たり前の受験戦争時代へ。 ベビーブームから少子化、高度経済成長から 不況など、刻一刻と変わっていく時代の流れの中、 ともに変動していく 学校教育や塾に求められるもの。 目指してきた、子どもが自分の力で考える力を身につけるための教育。 しかし求められるのは、志望校に合格するためだけの能力。 追い求めていたものと、追い求められるものとの間で、自分たちはどう在るべきなのか。 とにかく 日本の教育学のあゆみ、歴史が見てとれるように組み込まれていて、 森絵都さんの仕事っぷりにため息。。脱帽です。 これは教育業界に携わる人はもちろん、そうでない人にも是非読んでいただきたい。 登場人物のキャラクターもすごく良くて、それぞれ違ったキャラクターの子どもたちの成長も楽しみのひとつ。 長い時間をかけて、その家族の繋がりと共に物語を読み進めていくうちに、どんどん涙腺が緩んで…終盤結構泣けました。 読後、やわらかな光を纏うような、あたたかな感動に包まれて良い本を読んだなぁと、じんわりと胸に沁みました。 作中には、太陽や月で情景が表現されている部分が度々あって、それも良かったです。 もう、三日月の欠けた月端で 傷つくこともない。 満たない光に 不安を感じることもない。 この本を読んだ人にはきっと見える、 空に浮かぶ三日月の 満月にはないその強さ。 満ちよう。 満ちようとしよう。 そうやって 生きていこう。 そんな道しるべを照らしてくれるような一冊。
7投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログあらすじ 1961年、千葉県習志野市の小学校の用務員だった 大島吾郎は、学校で私的な勉強会を始めていた。そこに来る児童のひとり、赤坂蕗子に吾郎は非凡なものを認める。蕗子の母の千明は、文部官僚の男との間に設けた蕗子を、シングルマザーとして育てていたのだった。千明は吾郎に接近し、2人で補習塾を開くことを提案する。2人は結婚して近隣の八千代市に塾を開き、着実に塾の経営を進めていく。吾郎はワシリー・スホムリンスキーの評伝を書き、2人の間に娘も2人生まれ、千明の母の頼子も塾にくる子どもたちの成長に心を配る。しかし、2人の塾経営をめぐる路線の対立が起き、吾郎は家を出る。千明は塾を進学塾にし、津田沼駅前にも進出して、地域の有力な存在となってゆく。 千明の長女の蕗子は、母親とは離れ、一時期連絡も絶ち、夫とともに秋田県に住み、公立学校の教員として、塾とは違う形での子どもたちとの触れ合いを追求する。次女の蘭は、塾の経営に関心をもつようになる。三女の菜々美は親に反抗し、外国の学校に行くなど、子どもたちの世代はばらばらな歩みをみせる。 夫の死後、息子の一郎とともに蕗子は実家にもどる。一郎は就職がうまくいかずに、蘭が経営する配食サービスの会社で配達を担当するが、その中で、貧困のために塾にも通えない子どもたちの存在を知り、そうした子ども向けの無料の学習塾を立ち上げる。その中で伴侶もみつけた一郎は、自分の中に流れる〈大島吾郎の血〉を自覚して、新しいみちを開拓しようとするのだった。 感想 大島吾郎、貴方は寛大で太陽のような人だ。 現在の教育者に読んで欲しい本です。
2投稿日: 2021.09.02
powered by ブクログ学習塾がテーマの小説ですが、子供の教育問題(詰め込み・ゆとり・貧困・教育格差など)を考えさせてくれる一冊でした。 「教育は、子どもをコントロールするためにあるんじゃない。不条理に抗う力、たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ」 という一節が特に心に響きました。さて、学んだことを整理していきます。 〇【学んだこと】 1.不平等・格差をなくす武器として「教育」がある。成熟した社会の実現には、教育機会の平等・子供に学ぶ意欲を与える場所を提供することが必要。 2.「勉強する目的は?」と尋ねられ、「受験勉強・志望校合格のため」と答えるのではなく、「考える力を養うため」と答える子供を育てることこそが、「答え」が用意されていない現代で生き抜くために重要。 3.人材教育は、三日月のように・・欠けていることを認識させることで、学ぶ意欲を育む。 〇【さいごに】 数年前、テレビ局に勤めていた兄が、会社を辞め、小学校教師になりました。 教員免許も取得していない会社員から、学校の先生になった珍しい経歴?ですが、「自分だからこそ伝えられることがある」と、奮闘する兄を応援したくなる、そんな一冊でした。
4投稿日: 2021.09.01
powered by ブクログ久々に長編を読みましたが、全く感じさせずスピーディーに読み進められました。 「教育」を取り巻く時代ががどんどん移り変わって、世代も変わっていく、時間の流れが感じられて面白かった。 一貫して教育という軸がありつつ、登場人物たちが様々な経験変わっていく様子に夢中になりました。
1投稿日: 2021.09.01
powered by ブクログ最初はなかなか進まなかったけど、娘たちのパートになってから面白くて止まらなくなった。時代の進み方がすごい早い。 千明の強引さが最初あまり好きになれなかったけど、ここまで人生を懸けて教育について考えることが出来るひとはいないと思う。蕗子の優しさや人への気遣いが、自分自身が壊れてしまわないか心配になる程素晴らしかった、、最後の吾郎の会で親戚が集まってるところがほっとした。出てくるみんな志が高い、、
1投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログ家族団欒ものかと思いきや、、、 長編でしたがどんどん先が読みたくなる作品でした。 時間の進度が大きく、スピーディーとは違う展開がなんかスッキリさせてくれました。スポットのあたる人間が変わっていくところも良かったかな。 教育に携わる人って尊いなぁと前から思っていましたが、この大島家の人達は凄まじいほどの情熱です。でも、みな少しずつ偏ってるところに人間味がありました。 「みかづき」=途上の月 欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない。
18投稿日: 2021.08.15
powered by ブクログ塾とはどんな存在だったか? 教育の歴史と家族の歴史が重なりながら、 変遷していくその存在に引き込まれた。 決して読みやすいテーマではなかったのに、 家族の会話、息遣いが目の前で繰り広げられているかのようで、朝ドラのようだった。
2投稿日: 2021.08.10
powered by ブクログ親子3代にわたり学習塾を舞台に、教育に携わる家族の在り方と奮闘する姿が描かれた物語。 約600ページの大作に躊躇しつつも、前読のカラフルが良作だったことが、有無を言わさず私の背中を押した連休中日。 塾という立場から教育の変遷を、小説という形で読めるのがとても新鮮だった。 そして教育に携わりながら家族として、人としての成長や繋がりが描かれていて、またもや、あっという間に私の感情は作中へと連れ去られ揺さぶられてしまう始末。 先ほど読了したところだが、率直に良い本を読んだ充実感と余韻に浸っている。 自分が子どもの頃はどうだっただろうか。 親は私に何を望んでいただろうか。 そして私も親となり。 私は子どもに何を望んでいるだろうか。 改めて過去を振り返り、今を見つめ考える機会を貰った一冊だった。 ズバリ 私は優秀な子ではなかった。 親は私を見放さなかった。 私が我が子に願うこと。 優秀でなくて良いから、常に考えることを怠らない人であってほしい。 以上。 最後に、本作に綴られていた言葉が私のハアトにぶら下がって離れないので、ここに記しておく。 「常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」
126投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森絵都さんの作品はカラフル以来2冊目。 カラフルが薄くてすぐ読めたので 少々物足りなさも感じていたが、 こちらの作品はその反対で 超超長編の大作。 祖父母とその子どもたち、さらには孫の代まで 続く塾のあり方。 単純に塾を経営する話ではなく、 子どもの教育のあり方などが世代を超えて 語られていた。 この作品を書き上げるまで相当の時間を 費やされたのではないかと思った。 読むの時間かかったが面白かった!
5投稿日: 2021.08.07
powered by ブクログ4世代、50年以上に渡る濃密な人間ドラマにくわえ、各時代の流れや世相を捉え、教育と子供たちのあるべき姿を問うた圧巻の大河小説! 文庫本一冊で600ページを超える少し分厚い小説でしたが、読み始めると一気呵成に読めてしまう。それだけドラマと熱量に溢れた一作です。 始まりは昭和36年。小学校で用務員として働いていた大島吾郎は、生徒から勉強が分からない泣きつかれたことをきっかけに、用務員室で勉強を教えることに。五郎の授業は分かりやすいと評判を呼び、教わりに来る生徒の数も増えてきたある日、五郎は生徒の母親である千明という女性から、自身が立ち上げる塾の教師に誘われる。 とにかく人間ドラマが濃密だった。戦前・戦中、そして戦後と公教育への反発、そして自分の頭で考える、という理想の教育の実現を目指して始まった千明と五郎の塾経営。 ところどころで押しの弱さや、流されてしまう姿勢が見える五郎と、自身の理想のため猛進を続けるとにかくパワフルな千明。その二人の対比は塾の経営や子育てに対する姿勢にも表れる。 塾は戦後のベビーブームや、高度経済成長などの時流に乗り成長を続けるものの、激化する塾業界の競争や塾の経営方針、教育方針をめぐって二人の関係性も変化が現れる。塾の成長という陽の部分と、徐々に鮮明になる五郎と千明の価値観の違いという陰の部分。この二つの部分の真に迫った迫力というものが、とにかく読ませる。 そして千明の連れ子である蕗子と五郎・千明の結婚後に誕生した蘭と菜々美、そして千明の母である頼子、千明と五郎の塾経営の様子もさることながら、こうした脇を固める女性陣たちの存在感、それぞれの個性や生き方というのも濃密に描かれていて、これも非常に読み応えがあった。 母に振り回されながらも聡明に育った蕗子、母の商才を継ぎ徐々に頭角を現す蘭、母への反発を見せる奈々子。三者三様の生き方をどれもしっかりと描き切っている。そこから単に塾経営や教育をめぐるドラマとしてだけでなく、家族や生き方を描いたドラマとしても抜群に面白くなってきます。 そうした家族ドラマとしての面白さはもちろんのこと、戦後の教育の在り方にも一石を投じる社会派小説の一端も、この「みかづき」にはあります。 戦前、戦中の軍国主義の教育の反省からはじまったはずの教育制度は、いつしか学歴偏重主義や競争主義に形を変え、その後ゆとり教育や教育格差など大きなひずみを生み、そして塾はある程度裕福な層しか通えず、貧困層との教育格差はますます広まるように。 学校などの公教育を太陽ととらえ、塾を月と例える作中の言葉がありますが、その太陽にも月にも照らされない子供たちもこの社会にはいます。その子供たちをとらえることはできるのか。 蕗子の息子である一郎は、祖母千明への苦手意識から教育業界からは遠ざかり、就活にも失敗してしまいます。そんな彼が祖父の五郎のようにふとしたきっかけで始めた子供への授業は、太陽と月の間の闇を照らし、欠けていた月が満月になるような波紋を生み出し、そして……。 世代をまたいて描かれるそれぞれの圧巻の人間ドラマと、そして教育と子供たちに対する鋭くも暖かな視点が心揺さぶりそして感動を呼ぶ。そんな傑作でした。 第12回中央公論文芸賞 第14回本屋大賞2位
7投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログ昭和から現代の教育の移り変わり、変化が面白く、勉強になった。この本を読まなければ一生知ることがなかったと思う。教育に対する熱意に熱くなった。最後の一郎のストーリーにうるうるした。
4投稿日: 2021.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
塾の黎明期から現代までのお話。小学生の時に塾に通っていた経験があり、塾の歴史という観点からも興味深く読めた。 小学校の用務員として働いていた吾郎は、部屋に集まってくる子どもに勉強を教えていた。そうした子どもの一人が蕗子。蕗子の母、千明から猛烈な誘いを受けて、吾郎は塾の先生となる。吾郎は千明と結婚し、塾はどんどん大きくなる。時代の流れにも乗り、塾は大きく育つ。一方、吾郎は、進学塾というあり方に疑問を持ち、追い出される形で千明とも別れて別の道を歩むことになる。千明の娘たちもそれぞれの道を歩むが、蕗子の子どもである一郎は、貧しさのために学習が進まない子どもたちに無料の塾を開く。というお話。 前半は、千明の圧倒的なバイタリティに驚く。吾郎が母娘にからめとられていく姿が面白い。中盤にはいると千明の視点から物語が進む。自分を信じて進学塾を大きくしていくが、あまりに先鋭化した娘の蘭の方針に疑問を持つ。終盤は一郎の視点。豊かになった日本の負の一面に焦点を当て、塾の新たな可能性を示している。 ただ、どうなんだろう。塾を題材にしているので仕方ないが、教育=学力(もっと言うとテストで点数をとる能力)というような書かれ方になっている気がする。個人的には、受験とはマニュアルを読んでそれを理解して実行に移せる能力を競うゲームだと思っているので、読み終わった時に、良かったねーとは思うが、胸が高鳴るといったことがないんだよね。ふうん、みないな。物語が進むごとに視点が変わるのも、盛り上がれない要因の一つかもしれない。 その中で一つ心を動かされた言葉。「どんな子であれ、親がすべきは一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ。」私みたいによけいなところでひっかからなければ、こうした言葉が胸にしみいる良い作品なのだろう。
1投稿日: 2021.07.11
powered by ブクログ教育の事がいろいろ知れて勉強になった。次々と時代が流れていくのもよかった。イベントがイマイチしっくりこなかったので★4です。
1投稿日: 2021.07.09
powered by ブクログ昭和30年代から平成の中頃までの約50年間、塾という立ち位置から子供達の教育に携わってきた大島夫婦と子供達との3世代に渡る家族のお話。 まるでN◯Kの朝ドラを見てるような大作でした! まだ塾という存在がほぼなかった戦後から平成の半ばまでの間を描いた作品。 時代の移り変わりと共に 教育のあり方や求められる塾の姿が変貌していく様子がとても分かりやすく描かれていて面白かった。 千明の行動力と熱量が凄すぎて圧倒されました。 家族は窮屈だろうな〜笑 でもここまで1つの事に長い間情熱を注げるって凄い! 吾郎の最後のスピーチが良かった! 家族ドラマとしても面白かった。 個人的には蕗子と一郎が好きでした。
15投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ森絵都のみかづき、素晴らしかったな。 泣いてしまった。 塾というものが当たり前ではなかった創成期から、塾が認められていくまでの1つの親子、家族の話。 女にはだらしないけど、素晴らしい教育者。 大島五郎という男が実際に目の前にいるかのような気持ちになる素晴らしい作品でした。 この家族、その子供たち、孫たちが、家族の思いが今も千葉のどこかで生きていることを願います。
12投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログ「教育」と「家族」の物語です。 月が少しずつ満ちて満月に近づいていくように、どこまでも教育の真髄を追いかけていった人たちの生涯が描かれています。 昭和36年。学習塾の設立を企てていた千明が、小学校の用務員だった大島吾郎をスカウトしたことから全てが始まりました。 当初は世間から白い目で見られていた塾というものが、戦後のベビーブームや高度経済成長を背景とした受験競争の過熱化によって、その存在感を高め、揺籃期を迎えます。 そんな最中、吾郎・千明夫婦と3人の娘たちの間にも様々な問題が勃発。。。 激化する塾の生き残り合戦と、家族の危機… 章を読み進めるごとに新しい展開がどんどん繰り広げられていき、ページ数は多いですが一気に読めてしまいます。 特に、千明の視点で話が進む後半は、同じ女性として感情移入しまくってしまいました。 時代の移り変わりとともに、「どのような教育が良いのか?」という問いに対する答えも変化していくものだと思います。 完璧な答えはきっと見つからないのかもしれませんが、それでも考えて悩んで、この難しい問題に真正面からぶつかっていった人たちの存在に、胸が熱くなりました。
20投稿日: 2021.06.18
powered by ブクログ600ページの厚い文庫本なので、何日かかけて読まないとなぁと思っていたら、一日でさくっと読めた。 塾に対する考え方の変遷がわかって興味深かった。私は塾に行くのが当たり前の時代だったけど、塾に対する学校の嫌悪感があるような感は納得できた。 最近は学校休みの土曜日に学校で塾の先生が教えてるのはいいなと思った。勉強で取り残されてる子供達が少しでも減ればうれしい。
1投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4.6 昭和から平成にかけて 塾、教育を軸に3世代の親子の物語 教育にかける部分だけでも面白いですが、そこに絡む家族の話が非常におもしろい それぞれが個性豊か、強く生きてる
1投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ昭和36年から物語が始まり、約50年間にわたる戦後からの日本の学校教育と塾の現状と、時代を先取り個人塾を創設した大島家三代のお話。 フィクションではあっても、現在は当たり前に存在する塾がこのような軌跡を辿りながら今に至るのかと初めて知りました。 塾の運営と共に描かれる大島家の移り変わり。 吾郎さんの憎めない人柄と千明さんの熱意。頼子さんがいて、個性的な子どもたちのそれぞれの人生や物語がとても魅力的に描かれており、本当に朝ドラを一年かけて観ているような壮大さがありました。 厚い一冊で読むのに時間がかかりましたが、読み終わった時の達成感と読み終わってしまった寂しさがとても大きい本でした。
52投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログ戦後の国の教育がたどった歴史と塾の関係、商売で勉強を教えると揶揄されがちな塾に対して自分も知らずのうちに軽蔑するような気持ちがあったことに気づきました。 子供たちに物を教える立場の人々が、悩み、新しいことに挑戦する姿にいつの間にか自分も一喜一憂するうちに、教育者とはなんと偉大な職業なのだろうと考えさせられました。 登場する人物みなが魅力的で本当の大河ドラマを経験させてもらいました。 月をタイトルにした意味が最後にわかったときは、本当にいい本に出会ったなー。としみじみいたしました。
7投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログ戦後から平成にいたる大島家3世代の話。子供に勉強を教えるのがうまい吾郎と千明が塾を立ち上げ、時代の波に立ち向かいながら教育とはなにか、家族のあり方とは、というのが主軸となっている。 時々、その時代に流行った物事がでてくるのがおもしろい。吾郎が頼子に親とはなにかを尋ねた時の答えが印象的だった。 親とは、人生は生きる価値があるのだということを、自分の生き方をもって示すもの 自分の生き方をもって、というのが相当難しいです。 吾郎、千明、蘭、家族それぞれの人生が章ごとに語り手を変えて語られるが、一郎の話は、時代が近いこともあり、共感した。
4投稿日: 2021.05.19
powered by ブクログ読み応えたっぷりの 素晴らしい作品だった。 この本にたっぷり記された 教育にかける思いは なにかに夢中になって 世の中をよくしたいと 踏ん張る力の偉大さを 感じさせてもらった。 人は 常に満ち足りず みかづきのように 満ちることを目指して 憂いたり 悔しんだり しながら 進むのかもしれないな。 教育が 人を 創る。 小学生と 中学生の 子育てをさせてもらっているいまだからこそ 胸に刺さる言葉が たくさんあった。 出会えてよかったな。 教育は 子どもをコントロールするためにあるんじゃない。非条理に抗う力 たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ。 すてきだな。
4投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ友人から成り行きで内容も知らずにこの本を借りたのはおよそ半年前。教育関係の話は正直興味なかったので、本の厚みもあってか読み進まず...他の本との二股読みをしてたので尚更の事。中盤あたりから、人間味のある(あくまでも私が感じた事)内容になりそこからは面白く読みました。最後には、「ああ、こう言うことか」とこの厚さが腑に落ちて、フィクションであるけどこの本の登場人物達は、そこに生きてると思ってしまった。 読書からしばらく離れていた身にはずっしりハードな読み応え(良い意味で)でした。
2投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログ◯「教育」という茫漠とした宇宙で、月も太陽も見失いかけたとき、常に内側から吾郎を照らしてくれる一点の濁りなき光。(85p) ◯「どんな子であれ、親がすべきは一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ」(199p) ★めちゃくちゃ良かった。どっしりと読み応えがあった。感動した。 ★人が物語を求めるのは、他者の人生を擬似体験できるからという。だとしたら本作はうってつけ。なにせ50年にわたって、親子3代の人生をつづる。 ★子供に自分で考える力、真の教育を与えたい理想と、競合との戦いに勝ち残るため、成績や合格という目に見える成果を求められる現実との間で葛藤する塾経営。その茨の道をパワフルに突き進む大島千明の情熱にワクワクし通しだった。 ★最後の章は千明がこの世を旅立った後の、孫の一郎の物語。血のつながりのない吾郎と重なって涙が出た。
4投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログ連続テレビ小説を一気見したような感覚、と思ったらNHKの土曜ドラマでやっていたんですね。確かに、NHKがよく似合う作品。納得。
10投稿日: 2021.05.04
powered by ブクロググッときたフレーズ 「時間をかけて大きな仕事を成すのは、要領よりむしろ粘りに長けたタイプだ」 「ダーウィンもアインシュタインもメンデレーエフも、けっして頭の回転が速い人たちではなかった。その代わり、ものごとを徹底的に考える人たちだった。」 「ミチザネズ」
4投稿日: 2021.04.24
powered by ブクログ日本の教育を通した、3世代に渡る、ある家族のお話。すごく読み応えがあった。 自分の使命に突き動かされ、真っ直ぐ進んでいく様に、ただただ尊敬。 私も、できることをやろう。やれるだけやろう。 欠けている自覚があれぼこそ、人は満ちよう満ちようと研鑽を積む。人も、みかづきでいいんだ。
2投稿日: 2021.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いち小学校の用務員である大島吾郎の半生を、家族・教育・経営という様々な視点から描いていった物語。 また、語り口も吾郎から妻の千明、孫の一郎と移り変わるため長い本編ながら飽きずに読み進められた。 子どもが読んだ場合、沢山の子供が勉強している描写や大の大人がかくも熱心に子ども(自分たちのこと)の教育について考えている様子を読んで、勉強に対する意識が変わるのではないか…とも感じた。 題名から読み解くに、この本はやはり家族が主の物語ではなく、なにかに人生を賭けること・心血を注ぐことについて書かれた物語なんだろうな…と思った。
1投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログ<物語の着地が綺麗すぎて> 小学生の頃読んだカラフル以来の、森絵都さんでした。 世代を超えて、想いがつながり、物語が進む。ただ「月」でありたいと願っていたはずの千明。物事に一所懸命に取り組むあまり、目指していたはずの目的地と別の場所に立ってしまう。がむしゃらである程、なってしまうんやろうなあ。 塾と学校の関係性、その当時を生きてなかった僕にとっては新鮮でした。
2投稿日: 2021.03.30
powered by ブクログ人生っていいな、家族っていいな、泣いたり笑ったりいつだってどこだって一緒くた。そんな優しい感動ありでした。読み始めたら止まらない、タイマーがけは必須。本を閉じなければならない時は「面白すぎる〜っ!』てぼやいたもんです。テンポもよくてホント楽しかった。読んだのは少し前になります。本の装丁もお気に入り。電子書籍で購入したので、チャンスがあったらリアル本も購入したいです。
1投稿日: 2021.03.25
powered by ブクログよかった。 とも言い切れないのは、途中に挟まれる国の教育方針や施策が出てくると気分が落ちたから。なぜだろう?話の流れで必要だとわかるのだけど・・・ ずっと大島吾郎が主人公の話と思ってたら、途中から主人公が変わっていき、読了後改めて読んだあらすじに「大河小説」とあり納得した。 吾郎も千秋も一郎も、お金にはかかわらず教える/教わる場を設けていた。「教育とは何?」みんな悩み、その中で道を見つけていた。自分がそうだと思ったのは、「不条理に抗う力、たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ」
1投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ4年ぶりの再読‼︎ 圧巻の取材力でまさにその時代を教育者として生きているかのよう。塾に通うことが後ろ指をさされる時代から塾が公教育と連携する時代まで、教育に携わる大島家の人々の教育感、経営手法、生き様がそれぞれに魅力的で読み応えたっぷりな作品でした。
2投稿日: 2021.03.16
powered by ブクログ大作だった。何世代に渡って紡いでいく作品は初めてだった気がする。映画を観てるみたいだった。教育ってやっぱり魅了される人にはそうなんだろうなぁ。カタリバにいてそれはすごく感じた。こうしたい。って想いがあるのはやっぱり素敵
1投稿日: 2021.03.15
powered by ブクログ学校が太陽なら、塾は月のような存在。 公立学校の教育にどっぷり浸かって育った昭和生まれの自分と、受験のたびに塾に助けられて大学生になった平成生まれの息子。 指導者との出会いが学びのためにどれだけ大切か、学校で教えられた自分と、勉強のやり方や目標設定というものを塾に助けられた息子。 個人の特性だけでは語れない時代に翻弄される教育というテーマを、三世代の女性たちの物語と共に描く。 いろいろ自分に重ねて読み進んだ物語でした。いつもながら、森絵都さんの人物描写は素晴らしい。
2投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログ挑戦する気持ちを奮い立たせてくれた一冊でした。 私自身が塾講師を始めるタイミングだったということもあり、勉強になることも多かったです。また、「塾講師」という職業に夢を持たせてくれました。 萌ちゃんが宿題をしてきたシーンや、直哉が母と塾に現れたシーンは思わず涙が出そうになりました。 “みかづき”のように満ち足りることのない状態で日々変化していく日本の教育について、それを支えてきた人物たちの奮闘に感動させられながら学ぶことができます。
1投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんな子であれ、親がすべきは一つよ。人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ *** 長かった。が、すごく良かった。 美味しいものを食べたような満腹感。
1投稿日: 2021.02.25
powered by ブクログ塾の成り立ちとその家族の半世紀。 何をどのように学んでいくか...をあらためて考えさせられたような気がする。大人になった今でも、自分の頭で考えて動くことは、難しいなぁと思った。 #読了 #読書好きな人と繋がりたい
1投稿日: 2021.02.24
powered by ブクログ団塊ジュニアは自分の塾もこうだったと思い起こさせます。家族愛を土曜ドラマでなくて朝ドラで映像化して欲しかったですね。
4投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログ昭和~平成の50年間にもわたる家族の話 こんなに長期間にわたる物語を読んだのは初めてかも 家族それぞれが個性的で、模索しながらも自分の生き方を持っている。そしてタイプはみんな違えどもこの家の女性はみんな芯が強い そんな家族のことを祖母が語る言葉が心に残った 「◯子は心配いらないわ。あの子は人を許せる子だから、きっと幸せになるでしょう。そして◎子も大丈夫、おおらかというか、鈍感というか、もともと人を裁かないから」 ここ最近の息苦しい毎日の中で私が感じていたこと。自分の正義を声高に、失敗を叩いて許さない、SNSで匿名で、追求して攻撃をする風潮が目について辛かった 許し、裁かないことで幸せになれると私の思いと一緒だった 教育の場として塾の役割や家庭のあり方の変化も、自分に重ねて飽きることなく読み進められた この家の男性たちの優しいこと 三日月も14番目の月は私も好きな月 だからタイトルの持つ意味もとても良かった
1投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ私も塾に助けられたなぁと思い出した。 でも何より、家計が苦しい中塾に行かせてくれた両親に感謝しなくちゃ。高校受験で燃え尽きてダラダラしてしまった自分に喝を入れなくちゃ。 私は三日月やし、それでも満ちようと動くことができなくて、ずっと同じ夜を泣きながら過ごしているような気がする。
1投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
森絵都さんが本屋大賞2位を受賞した本作。 主人公はある人物というよりは3世代に渡る家族。 その戦後間もないころから平成の最後に至るまでの物語。 戦後間もないある千葉県の小学校の用務員室から話は始まる。 その用務員室には若い用務員大島吾郎がいた。 確かに用務員のはずだが、放課後になると勉強についていけない 子どもたちが駆け込んできて、勉強を教わっている。 しかもその子供たちはしばらく通ううちに瞳の色が変わって たちどころに勉強ができるようになってしまうのだ。 そんなある日、勉強ができないようには見えない聡明な顔立ちをした 少女が用務員室を訪れる。 この少女、赤坂蕗子との出会いが大島吾郎の人生を大きく変えていく。 その後は、世間に後ろ指を指されながらの当時珍しかった私塾の経営に乗り出す 吾郎とそのパートナー千明との奮闘が描かれる。 『教育』をテーマに親子3世代に渡って、子供はどんな教育を受けるべきか。 良い教育とは何かを厳しい教育業界の中で問い続ける話。 読んだ後は自分の中での教育という物を問いてみたくなる。 非常に良い本でした。 また、綺麗ごとで済まさず、大半がドロドロで厳しいビジネスを描いていたのも個人的には◎。 素晴らしい志で始めた事でも、ビジネスの荒波の中でぐちゃぐちゃになり見失うことは現実ではよくある話です。 でも、それでもなお、を残してくれるのはありがたい。 タイトルに大きな伏線が隠されている本は良い本ですね。 心に残った言葉 ・教える側が先回りしてあれこれと世話を焼きすぎなければ、 おのずと頭を使いだす。 分からない事、不思議な事は「知のタネ」だ。 なぜだろうと首をひねった瞬間、彼らの中の知的好奇心の芽が伸びる。 ・どんな子であれ、親がすべきことはひとつよ。 人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ。 ・教育は子供をコントロールするためにあるんじゃない。 不条理に抗う力。たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ。
1投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログ自分が学生時代嫌いだった塾を思い返すと、ただ勉強を教えてくれたのではなかったのかもとふと思いました。 学校と塾の違いを知れたのと学ぶことに満月のように満ちることはないというのはそうだな〜って思い、将来子どもができた時は学ぶ姿勢を培ってくれたら嬉しいなと思いました。
1投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ昭和36年。放課後の用務員室で子供たちに勉強を教えていた大島吾郎は、ある少女の母・千明に見込まれ、学習塾を開くことに。この決断が、何代にもわたる大島家の波瀾万丈の人生の幕開けとなる。二人は結婚し、娘も誕生。戦後のベビーブームや高度経済成長の時流に乗り、急速に塾は成長していくが…。第14回本屋大賞で2位となり、中央公論文芸賞を受賞した心揺さぶる大河小説。
1投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ3.8 面白かったけど、長い。 どなたかも書かれてましたが、 3冊に分けてほしい。 吾郎編、千明編、一朗編で どうでしょう。
2投稿日: 2021.01.26
powered by ブクログ2年前の2019年の冬にNHK総合で放送された連ドラの原作。ドラマ見て、良かったので、原作を読んでみたが、どっちもいい。ドラマの配役が頭に残ってるので、永作博美さん、一生さん、そして風吹さん、工藤君が頭の中で動いてた。原作はドラマ以上に書き込まれてるので、厚い本だが決して飽きない。最後は感涙だなあ。岡本玲ちゃんか。しかし、この本で描かれる時代、私自身の小学校入学から下の子の高校卒業までで、身近な話として読めました。まあ、我々は塾には連れ合い含めて全く関係なかったんだけどね
2投稿日: 2021.01.23
powered by ブクログ塾・そして個別支援教室に携わる家族の、半世紀以上にわたる物語。 教育を陰から支える象徴としての「みかづき」 学校だけが教育ではない。 教育をめぐる様々な問題。 教育に携わる方なら、時代背景をあれこれ考えながら、思いを巡らせ読み切ることができる1冊である。 自分は、メイン主人公の夫婦の孫の活躍を、むしろ興味を持って読ませていただいた。
1投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
教育業界に携わる親子3代の話。 感動する家族小説であるとともに、戦後から現在に至るまでの、教育政策や塾の立場の移り変わりも知れて面白かった。 塾に通うことで学力が向上する子供が多くいる一方で、教育格差が広がってしまうという現状だからこそ、最後の章ではそこにも救いの手が差し伸べられていてよかった。
1投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログハードカバーで買って読んで咽び泣いた記憶がある。世界観がとても美しくて、それでいてなにか心を揺さぶられるような情景が思い浮かんだ。 何度も読み直したいと思える作品だったと思う。 また今度読んだ時に、感想を書き直そうと思う。
6投稿日: 2021.01.13
powered by ブクログ今、当たり前だと思っていることは10年前、20年前の当たり前ではなくて。 その中で変化に対応できる、自分の頭で考えられるということが本当の知恵なのだと思います。 子どもを持つ母として、子どもに伝えたい。 でも、大事なこと程子どもに伝えるのって難しい。 だからこそ、本を通して伝えられる様に、素敵な本と出会わせたいなと思う。 若い頃に読むのと今読むのと、感じ方も違うよなぁとも思うけど。
4投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログ塾が、こんなに様々な時代を反映して生きてきたのかと近くにあるのに開けたことのなかった扉の向こうを見たような新鮮さ。 ある家族の3世代を追っていくストーリーの中で、登場人物の言葉遣いが変わっていくのが見事。
1投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログ千明と吾郎の一生を描いた本。その生き様が時代が流れても後世に影響を与え続けているのがほっこりして素敵だった。
2投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時代とともに塾の在り方も役割も移り変わってきたんだなぁ。 今は殆どが先取りの進学塾。吾郎が考えていた学校の勉強を補う塾というのは少ない気がする。こんな先生に教えてもらってたら私も成績上がったかな(*^^*)。 長編の読み応えたっぶりなお話でした。
1投稿日: 2020.12.11
powered by ブクログドラマよりも、本の方が私は良かったかな。 登場人物それぞれに、好感が持てた。 長かったけれども最後まで楽しめて読めた。
5投稿日: 2020.11.20
powered by ブクログ「教育」を通じて出逢い、夫婦となった千明と吾郎。そもそも塾という存在自体が杞憂だった時代にタッグを組み、補習塾として始動させたが、教室が大きくなるにつれだんだん進学塾と化し、子どもたちを思う気持ちは同じはずなのに2人がすれ違っていくところはなんか切なかった〜 2人の娘である蕗子、蘭、菜々美のそれぞれの個性も丁寧に描かれていて、自分たちの人生を自由に歩みながらも家族への愛はめちゃくちゃ溢れてて良い家族やなあと思った!
1投稿日: 2020.11.14
powered by ブクログ森絵都さんの本は今までもたくさん読んできたけれど、この一冊は内容的にとてもボリューミーで、小説を読みながらも映画を観ているような壮大なお話だった。 教育について、こどもが学ぶことについて、教育に携わる仕事をしていない身でも、自分が経験してきた教育、これからこどもに経験してほしい学びについて、じっと考えてしまう。 学校や教師に対して思うことも多かったからか、学生時代、塾講師もしたことがあるからか。私自身知的好奇心がくすぐられた。とても面白かった。
2投稿日: 2020.11.10
powered by ブクログ10月-25。3.5点。 小学校の用務員が、子供に勉強を教えていた。その用務員と塾を立ち上げた主人公、未婚の母。 塾、家族の半生記。 600頁の大作。読み応えあるが、スピード感ある展開で一気読みした。子供にモノを教え、理解したときの指導者の喜びがよく伝わった。世代間の話を上手くつないだと思う。
0投稿日: 2020.10.27
powered by ブクログ教育の世界、家族とのあり方、色々なものを感じた一作でした。教育のあり方をもっともっと、考えて見たいきっかけにもなりました。
2投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログ戦後から現代にかけて教育に携わる一家を描いた大河小説。基本線として家族のやりとりがある一方で背景のめまぐるしく変化する時代の潮流を感じることができる。
2投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログ壮大なストーリーが、綿密に綴られている。教育について、改めて考えさせられつつ、登場人物に引き込まれていく。
2投稿日: 2020.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とてもよかった まずその言葉選び、語彙の豊富さに目を剥いた 読書の習慣がある訳では無い私はこんなに形容詞や比喩が散りばめられ尚綺麗な文章が並ぶ本があったかと驚いた、各章の最後の文というか、終わり方がいつもとっても素敵で、声に出して読みたくなるほどだった 吾郎とその周りの人の人生まるまると言っていい部分を描いたこの作品、それぞれの登場人物がそれぞれの道を見つけそれぞれの家庭を持ち、生きていく様を読んでいると、私はどんな人生をこれから歩むんだろうと、少しの不安と期待に包まれた 解説もよかった、私の言葉では言い表せないこの本の魅力が十分すぎるほど語られていた お気に入りの1冊になりました
1投稿日: 2020.09.17
