
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつもこのシリーズは発売されたらすぐに買って読んでいたのに、今回は新刊が発売されて一年以上たってから気づくという…。 それはともかく、昭和・平成・令和と3つの話が書かれているのだけど、いろいろ面白かった。平成と令和の話にはあまり繋がりがないように思ったけど。 戸山利平が扉子をみて「久しぶり」といったのは、智恵子と間違えたんだろうな。 確か前作で、扉子と戸山圭ってなんで疎遠になったんだっけと思ったけど、今作で語られていた。そりゃ、知らなかったわけだ。 まあでもこれは、扉子がちょっと突っ走ってしまったのが問題な気がする。少し推測の要素が大きかったんじゃないかな。 ところで、夏目漱石は結構デビュー遅いうえに、亡くなったのも早かったので作家の期間は10年ぐらいだったというこを初めて知った。短い期間で、いろんな名作をうみだしていたのだからすごい。 今回、篠川家の家系図というのが掲載されていたけど、栞子の父、篠川登の横に「姉」と書いてあって、姉なんていたのかと思った。今回の本編でも姉について触れられてなかったけど、今までも栞子から伯母についての話なんてでてないし、今後の話に関わってくるのだろうか。 後、家系図に載っている人物でいえば、妹の文香はいったい何をしているのだろう。一回ぐらい語られた気もするけど、また再登場してほしいところ。 ところで、自分が見落としているだけかもしれないけど、今回の話では、なぜ戸山利平が初版本の『鶉籠』を持っていることを、兼井花子が知ってたのかがよく分からなかった。 この本自体はずっと戸山利平が持っていたはずだから、兼井花子は知らなかっただろうし、今回の話を読む限り、この二人に面識はないと思うのだけど。 智恵子が教えたのか? それとも、戸山利平自身が吹聴してたのだろうか。
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
篠川智恵子がどうして結婚したのかがわかる。 智恵子が絡んでいるのに、とても穏やかな、ハッピーエンドな一冊。とても珍しい。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログaudible 。実在した「鎌倉文庫」を題材とした物語。シリーズ中でもピカイチに面白かった。 もう何巻読んだだろうか。作者後書きで次回作もよろしくとあるので、まだまだ楽しめそうだ。
2投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ鎌倉文庫、初めて聞きました。 祖母、娘、そして孫...篠川家3代それぞれの時代の話があり3話構成。 ビブリア古書堂を読む度、作中に出てくる本を読みたい欲に駆られるから困ります。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ<目次> 略 <内容> 時代が少し戻ったり進んだり、智恵子さんと登さん(栞子さんの両親)とかでてきたり、また扉子さん(栞子さんの子ども)が出てきたり、まあこういう展開なら何でもありだね。益世さんも新しいキャラででてきそうだね。
0投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ久しぶりに読んだビブリア古書堂シリーズ。扉子ものになってからあまり熱心な読者でなかったのですが、この巻は鎌倉文庫という鎌倉文士たちが戦時中に作った貸本屋の話が軸で、出てくる古本も夏目漱石と、元のシリーズ初期を彷彿とさせる舞台設定で楽しく読めました。扉子→智恵子→栞子の順に章立ては進みます。智恵子さんはいつもの通りの怖い目のたたずまいで、抜け目のないところも以前のシリーズの通りです。扉子が親友の圭と仲たがいするエピソードが、印象に残ったかな。栞子は安定の推理力でしたが、トリだったのであまり目立った印象はありません。幕切れも平和なパーティ会場で、もしかしたらもっと盛り上がりを期待する向きには不評だったかも。私は面白かったです。前の巻の内容を忘れているので、また借りて読んでみようと思いました。
9投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ鎌倉文庫という一つのテーマで繋がる親子三代の連作ミステリー。ビブリアシリーズで一番好きだった。参考文献の多さにも驚いた。こういう、事実に基づくフィクションをもっと読みたい。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ「なんとなく、君は俺に嘘をつかない気がする」p.193 〔鎌倉文庫〕鎌倉文士たちが本を持ち寄って開いた貸本屋。そこにあった、今となっては貴重な本の行方はほとんどわかっていない。この巻の中心。 〔兼井健蔵〕鎌倉文庫を集めたい成金。 〔戸山利平〕圭の大叔父。鎌倉文庫の本を持っていると言った。扉子と圭の仲違いの原因。 〔篠川登〕栞子の父、ビブリア古書堂先代店主。智恵子との出会いが描かれる。 〔インスタントラーメン〕この場合はチキンラーメンのことだろう。登と智恵子のなれそめ。卵を常温に戻しておくことがコツだとは知らなかった。 〔ちくま日本文学全集〕便利な選集。最終的な蔵書はこれか、「ちくま文学の森」のどちらかだけでいいような気もします。 ■ビブリア古書堂についての簡単な単語集 【青い革のブックカバーの本】大輔がいつも持っている本。《この本は人目に晒せない。》扉子と不思議な客人たちp.265 【悪意】《時として本を求める人の心には悪意があるのだ。》扉子と空白の時p.154。本好きに悪人はいない、なんてことはまったくないですね。古本屋で働いていたときにもそこまでやるか? ということが何回かありました。 【遊びと人間】ロジェ・カイヨワ著。講談社文庫版を持ってます。納得したというわけではないけどおもしろかったです。 【井浦清美】上島秋世の姪。初子の娘。2012年時点で五十歳前後。盗まれた? 存在しないはずの横溝正史『雪割草』を捜してくれという依頼をしてきた。鹿山直美がビブリア古書堂を紹介した。 【井浦創太】井浦清美の息子、初子の孫。 【井浦初子】清美の母。上島秋世の妹。春子の双子の姉。上島隆三の妹夫婦の井浦家に養子に出された。 【生ける屍】ディキンスン著。サンリオSF文庫。 【磯原秀実/いそはら・ひでみ】磯原未喜の息子。最近くも膜下出血で急死した。正当なオタクでありハラヒデミという名前でラノベのイラストやアニメのキャラデザなどで売れっ子だった。妻はきらら。コスプレイヤーをやってて秀実と知り合った。未喜とはあまり仲がよくないようだ。 【磯原未喜/いそはら・みき】篠川智恵子の旧友。最近亡くなった息子の秀実が持っていたはずのどこにあるかわからない本を探してほしいという依頼をしてきた。息子の趣味(仕事)に対してはよい印象を抱いていない。 【井上太一郎】ヒトリ書房店主。ミステリとSFに強い。 【岩本健太】ラノベ作家。磯原秀実の中学時代の友人で同じ美術同好会に入っていた。 【上島秋世】上島隆三と笑子の娘。上島家を長く取り仕切っていたが九十二歳で亡くなった。 【上島秋世の夫】なんらかの職人で器用だったからかいろんなものを自分でつくっていたらしい。駆け落ち同然に東京を離れ夫の親戚がいる新潟で親子三人穏やかに暮らしていたが出征して戦死。 【上島秋世の息子】新潟で秋世とともに暮らしていたが空襲で亡くなった。 【上島乙彦】春子の息子。井浦清美のいとこ。旅行会社を辞めてインドネシアで友人がやってる会社を手伝う予定。2012年時点で昨年妻と離婚し大学生の娘もいっしょに出ていった。横溝正史の熱烈なファン。 【上島家】上島秋世の父、隆三が大正時代に財産を築き今でも少なからぬ財産を持つ。皆連れ合いをなくす。 【上島春子】上島秋世の妹。井浦初子とは双子の妹。横溝正史『雪割草』が初子に盗まれたと主張している。 【上島隆三】上島秋世の父。 【王様の背中】内田百閒著、谷中安規画。旺文社文庫版は持ってます。子どもの頃に読んだら楽しめたやろうなあと思いました。 【大船総合病院】栞子が足をケガして入院していた。大輔と栞子が実質的に出会った場所。大輔の祖母も入院していたことがある。 【落穂拾い・聖アンデルセン】志田が大切にしていた本。珍しくはなく古書店ではよく見かける。個人的には旺文社文庫の「落穂拾い」を持ってます。ほぼ小山清全集かもね? 旺文社文庫の方が分厚いんで作品数は多いかも。でも解説の量も多いけど。チェックはしてません。 【会話】《話をすることでお互いの内面はなにかしら変わると思うんです。》扉子と虚ろな夢p.123 【笠井】志田が「男爵」と呼ぶせどり屋。主にゲームや、廃盤CDを扱い羽振りは良さそうだ。 【兼井健蔵/かねい・けんぞう】成金。古書を買い集めている。鎌倉に本の博物館を作るのが夢。死ぬときには集めた本をすべて焼くつもりらしい。 【兼井花子】健蔵と花子の妻。古書に興味なし。鼻が尖っている。 【兼井仁美】健蔵と花子の娘。 【兼井弘志】健蔵の娘婿。 【兼井益世】仁美と弘志の娘。健蔵、花子の孫。本好き。司書の資格も持っている。 【鎌倉文庫】第二次大戦末期、文士たちが本を持ち寄って開いた貸本屋。その後出版社になる。『人間』という雑誌は必要があって数冊持ってました(最近売ったけど)。 【亀井】虚貝堂の番頭。スキンヘッド。三十代と思われる。 【鹿山直美/かやま・なおみ】ヒトリ書房店主の井上太一郎の妻。 【虚貝堂/きょかいどう】戸塚駅前で半世紀以上前から営業している古書店。店主は杉尾正臣。 【久我山尚大/くがやま・しょうだい】篠川登の父の師匠。店売りをやめ目録販売専門。危険な古本屋。 【口笛】栞子と扉子は本を読むのに夢中になったときかすれたような口笛を吹いたりする。 【五浦恵理】大輔の母。ごうら食堂を継がず会社勤め。 【ごうら食堂】大輔の実家。なにかとビブリア古書堂と縁があったようだ。扉子六歳時点では倉庫扱いとなっている。 【五浦大輔】語り手。ちょっといかつい大男。柔道の有段者。でも争いごとは嫌い。幼い頃のトラウマか活字だらけの本を開くと目がしょぼしょぼして読めなくなる。元来は本好きだったようで本の話を聞くこと自体は好きだったからかビブリア古書堂に就職できた。栞子と結婚して七年後もまだ本は読めない。 【獄門島】横溝正史著。角川文庫版の初版で状態が良ければ六、七千円? まあ、需要と供給ではあるけど・・・。ぼくが古本屋で働いてた頃はたくさん出回りすぎてて、当時文庫本の初版は古書的にはさほど意味がなかったし初版であろうがなんであろうがゼロ円でも買い取りたくなかった本やったけどなあ。 【小菅奈緒】背の高い、美少年のようにも見える女子高生。篠川文香とは同じ高校で三年のときにはクラスも同じになった。ある事件で知り合う。男の子口調でしゃべる。大輔の高校の後輩にあたる。後に大学院で比較文化学を専攻している。 【小柳】上島家の家政婦。十五歳のときに上島家に来て以来秋世には妹のように可愛がられてきた。 【紺野祐汰/こんの・ゆうた】小菅奈緒たちと同世代。志田と親しいようだ。 【坂口しのぶ】坂口昌志の妻。かん高い声の明るくおしゃべりな女。昌志が「論理学入門」を売ろうとしたのを止めにきた。自分ではバカだと言うがなかなかデキた人。 【坂口昌志】グラサンかけた落ち着いた男性。「論理学入門」を売りにきた。 【三大奇書】ふつう言われる日本三大奇書は、夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』。全部読んではいますが『虚無への供物』以外は正直なにがなんやらって気分です。 【サンリオ文庫】サンリオ文庫とサンリオSF文庫は当時、訳が悪いとか学生のアルバイトレベルとかなんとかかなり悪口言われてたけど、ラインナップが面白かったというよりよく知らないような作品のが多かったのでかなり揃えました。いまや貴重品になってるようですね。一番気に入ってるサンリオSF文庫は「ラーオ博士のサーカス」です。 【志田】ビブリア古書堂の常連。せどり屋。住まいは橋の下。おそらく偽名なので過去から逃げてる感じ。 【篠川文香/あやか】栞子の妹。大輔の高校の後輩にあたる。 【篠川栞子】ビブリア古書堂の店主。妙齢の美女。極端に内気な性格だが本のことになるとスイッチが入って饒舌になる(なりすぎる)。ある意味一目惚れして大輔を店員として勧誘する。この物語の探偵役で主人公。とても頭脳明晰推理力抜群で切れすぎることを志田や大輔は心配する。《本を開いている時を除いて、彼女の関心はだいたい夫と娘に向いている。》扉子と不思議な客人たちp.11 【篠川聖司】ビブリア古書堂先々代店主。登の父、栞子の祖父。久我山書房で修行したらしい。冷静沈着な人物らしい。 【篠川智恵子】栞子の母でさらに鋭い。久我山尚大の隠し子。父親同様、あちこちで人の心を踏みにじるようなマネをしている。自らの欲望(書物に対する知識欲?)に忠実であるため夫と娘たちを捨て家を出奔した。栞子はそんな母を憎んでいるが自分の中にも同質の部分があることに気づいている。見た目も栞子は彼女の若い頃にそっくり。 【篠川扉子】栞子と大輔の娘。母と同じで本を読み出すと周りが見えなくなる。高校は稲村高校。《祖母と会うのは恐ろしく、そして楽しかった。》扉子と空白の時p.277 【篠川登】智恵子の夫で栞子の父。ビブリア古書堂先代店主。 【杉尾正臣/すぎお・まさおみ】虚貝堂店主。亡くなった息子の康明の蔵書を古書即売会に出そうとしているがその相続権は孫にある。 【聖桜女学園】栞子、智恵子、滝野リュウなどの出身高。私立のお嬢様高校。扉子は稲村高校に入った。 【漱石全集・新書版】新書サイズで全35巻。表紙は他の岩波版全集でもお馴染みのデザイン。一巻ごとはかなり薄っぺらく猫は二分冊となってる。ボクが最も好きな漱石全集であり唯一持ち続けてる漱石全集でもある。触ってるとシアワセになってくるタイプの本。 【相馬】ブックカフェ「もぐら亭」でアルバイトしていた。 【滝野リュウ】滝野蓮杖の妹で栞子の友人。営業系の仕事をしてるようだ。古書にはあまり興味なし。 【滝野蓮杖】滝野ブックスの跡取り息子。 【玉岡昴】『春と修羅』の初版本がらみで知り合った。篠川文香と同じ高校の後輩。ビブリア古書堂のアルバイトをしてくれることもある。 【力】《大きな力はたやすくノロイニ変わるのだ。》扉子と虚ろな夢p.178 【ドドンパ書房】店主は神藤(しんどう)という三十歳くらいのポブカットでかってハンマー投げの選手だったマッチョな女性。薄利多売、値付けも適当で掘り出し物が多くわりとファンの多い店。本人いわく「パワータイプの店」。 【戸山清和/とやま・きよかず】「もぐら堂」初代店主。圭の祖父。 【戸山圭/とやま・けい】扉子の友人。黒髪のベリーショートに切れ長の目と太い眉。ブックカフェ「もぐら亭」オーナー戸山吉信の娘。本好き。 【戸山末莉子/とやま・まりこ】吉信の妻と思われる。 【戸山吉信/とやま・よしのぶ】ブックカフェ「もぐら亭」オーナー。 【戸山利平/とやま・りへい】清和の兄。圭の大叔父。鎌倉文庫の行方不明本を持っていると言っていた。 【西野】小菅奈緒が告白しようとした? 相手。大輔の高校の後輩にあたる。 【晩年】太宰治著。砂子書房。太宰治の処女出版。個人的には復刻版でアンカットのを持ってるんでいちおうイメージはできました。 【樋口佳穂/ひぐち・かほ】息子に相続権がある本が売り払われようとしているのを止めたい。虚貝堂の杉尾康明の元妻。今の夫は樋口芳紀(よしき)。 【樋口恭一郎/ひぐち・きょういちろう】高校生になったばかり。杉尾正臣の孫、杉尾康明の息子。祖父の依頼で藤沢古本市への出店を手伝うことになっているが売られる本は康明の遺品で相続権は恭一郎にある。母はなんとか売り払わずに恭一郎に相続させたい。高校は扉子と同じ稲村高校で一年後輩。 【平尾数晴】坂口昌志の異母兄。教師。脳梗塞で倒れる。 【平尾由紀子】坂口昌志の姪。 【舞子】大輔の伯母。母の姉。自分の話をするときはお説教の前振り。 【三浦智恵子】→篠川智恵子 【めぶきコンクール】扉子の通う岩谷小学校で行われる読書感想文コンクール。何十年も前から続いている。扉子が横溝正史『獄門島』で書くと宣言して担任は戦々恐々。 【もぐら亭】古書店。ブックカフェとなっている。扉子はアイスティーフロートを飲む。アイスクリームは近くの養蜂園から卸した蜂蜜入りでこの店の名物。 【雪割草】横溝正史著。本として出版された記録はなく原稿の一部分だけ見つかっているらしい存在しないはずの幻の本。証言によると上島秋世の夫による自装本があり妻の上島秋世が誰も触れてはならないと一族に命ずるほど大事にしていた。盗まれたとされるその本を捜してほしいとの依頼があった。 【吉田】扉子の小学三年時の担任。 【吉原/よしわら】久我山書房の番頭。 【吉原孝二】横浜で古美術品と古書を扱う舞砂道具店(まいすなどうぐてん)の三代目。先代は喜市(きいち)でシェイクスピアのファースト・フォリオがらみでビブリア古書堂に打ちのめされた。 【論理学入門】ヴィノグラードフ・クジミン著。青木文庫は古書店でよく見かける。個人的にはあまり興味惹かれず一冊も持ってない。
0投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
智恵子さんと登さんの出会いが読めるとは。 鎌倉文庫の貸出本がオークションサイトに出品されたくだりは大分驚いたけど、持ち主の手に戻って良かった。 鎌倉文庫が再現されたのは、縁があった人や鎌倉文庫を知っている本好きにはたまらないだろうな。 鎌倉文庫を持っている3人が少し借りたいという申し出に対して何の躊躇いが無いのがらしくて嬉しい。 鎌倉文庫が手に渡った先が花子さんで良かった。 そこに登さんも居たらなあと思う。 登さんと大輔さんが少しとはいえ会った事があったとは驚いた。 優しい人だ。
0投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~ 著者:三上 延 --- **あらすじ** 三つの世代を超えて挑む、夏目漱石・名著の秘密。ビブリア新シリーズ第4弾。 三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎。 まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。 戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ――夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。 十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。 --- **感想** 今作では、物語が令和の扉子から始まり、昭和の智恵子、そして平成の栞子という順に進んでいく構成がとられています。時間の流れとは逆行しつつも、それぞれの時代に生きる三人の女性たちが、同じ「古書」と「想い」に向き合う姿が重なり合い、静かで奥深い感動を与えてくれます。 現代を生きる扉子の好奇心と行動力は、物語の出発点としてとても自然で、読者を古書の謎へとスムーズに引き込んでくれます。そして、舞台が昭和へと遡ることで、智恵子と登の若き日の姿や、戦後の鎌倉で営まれていた文化の断片が描かれ、古書が単なるモノではなく、人と時代をつなぐ「記憶の媒体」であることが改めて感じられます。 最後に描かれる平成の栞子の視点では、彼女が母・智恵子と娘・扉子の中間に立つ存在として、静かに物語をつないでいく様子が印象的です。彼女の視点によって、親子三代にわたる「本」と「人」の繋がりが完成され、読み終えた後には深い余韻が残りました。 本を通して人間の歴史や記憶を辿るというテーマは、古着や古道具などを通して過去の持ち主に想いを馳せる感覚にも通じるものであり、「人は人との繋がりに魅了される生き物である」という本質を静かに語りかけてくるようです。 そして、いつの時代も変わらず彼女たちを支える登や大輔といった存在が、家族の物語に優しい安定感をもたらしています。時代が変わっても、大切なものが変わらないということの象徴のようでもあります。 この巻がシリーズの転機になるのか、それとも新たな展開の序章となるのかはまだ分かりませんが、ぜひこれからも令和の時代にふさわしい「古書ミステリー」として物語が紡がれていくことを期待したいです。
18投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ鎌倉文庫と夏目漱石の初版本を題材にした物語。 毎回、文学作品を題材にしっかりストーリーを作り込んでおり、取り上げている作品を読みたくなる。 今回は親子3世代で物語が綴られているのが良かった。
0投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ2024年出版。第2シーズン、第4作。3世代の中心人物達が動き関わり合う。本作ではほのぼのしたエンディングになっているので、次作は荒れるのかな? 「いつの時代の、誰の視点だろう?」と思いつつ読み進めるが、大きく迷う事もなく。異才の初代の高校生時代での謎解きも有って意外。本作も楽しませて頂きました。
0投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2012年本屋大賞の続編 令和、平成、昭和、母娘3代17歳の本屋探偵デビュー物語 「鎌倉文庫」「夏目漱石」の謎。 令和篇「鶉籠」、仲違いしたけど仲直りできてよかったねぇ 昭和篇「道草」、登さんとの馴れ初め話 平成篇「吾輩は猫デアル」、失踪してからの話 … …… ……… にわか成り金が古書を焚書しなくてよかったですね。 卵は常温で、コンビーフのインスタントラーメンを試してみたい。 何味がいいかなぁ
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ本にまつわる謎を解き進めつつ、登場人物の人となりが徐々にわかっていく。策士だなぁと思わないこともないが、それでも面白いので読んでしまう。夏目漱石は読んだことがないので、読んでみようと思う。
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログだぁーと読み止まらず、出てるシリーズ一気に全部読みました!うん、面白いし、3代キャラがぶれない。 なんといっても栞子さんの魅力、 なんというか彼女には男性の夢が詰まっている気がする、、細いのに巨乳だし、、 初期の巻頭イラスト付いてるのが良かったな〜。 古本ではなく古書の魅力がひしひし伝わって来たし、 明治の名作をまた読んでみたいような気にもなったが、実際はなかなか、、授業で無理やりにでも読ませる、とかがやっぱ必要かしらね
7投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログかつて鎌倉に存在した貸本屋・鎌倉文庫、鎌倉に住んでいた文士たちの貴重な蔵書が貸し出されていたという。閉店後蔵書は大半が行方不明となっている。そんな鎌倉文庫を巡る昭和・平成・令和の、ビブリア古書堂の3人の女性たちの物語。 昭和編『道草』では栞子さんの両親である篠川登と智恵子の出会いが描かれており、平成編『吾輩ハ猫デアル』では智恵子が失踪した後の篠川家・ビブリア古書堂の様子が登視点で描かれている。栞子さんのお父さんはこんな感じだったんだなぁ。大輔とちょっと似た部分があるのかもしれないと思った。
0投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ三世代に渡る篠川家の話で、消えた鎌倉文庫の謎のことが中心。 栞子のお父さん目線の話が新鮮で面白かった。 やはり智恵子が怖いな
0投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ扉子のシリーズ4作目。貸本屋「鎌倉文庫」の行方を3世代が各々に追う話。特に割と謎のベールで包まれたままの智恵子さんの馴れ初めが良かった。人間味を感じる。鎌倉文庫がほんまにあった話と知ってますます興味深い。今もそういうのってあったりするんかな。
1投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ智恵子さん、栞子さん、扉子ちゃんの三世代に渡るコレまでで一番スケールの大きな話でした。 内容的にも金儲け的な話ではなかったので、読了感もとても良かった。 ビブリア古書堂の事件手帖11冊目ですけど1.2位を争う面白さでした。まだ続くみたいなので楽しみで仕方ありません。
4投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログついに、17歳の智恵子、栞子が登場。二話、三話ではこれも初登場の登が語り部とし話を進める。最終話でもおかしくないような、ビブリア古書堂の三代を感動を持って描いている。ただ、まだ続くみたいでシリーズファンとしては安心しました。
10投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログ今回は前作のようなダーク感は少なく、後味もスッキリしてて良かったな。 今回の依頼は、戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」の謎解きを篠川家の「本の虫」3世代(智恵子、栞子、扉子)が三者三様で紐解いていく。各々の十代を比べながら読めるのも面白い。 令和編では扉子、昭和編は智恵子、平成は栞子の順で話が進でいくのだけど、時代ごとに夏目漱石の別々の古書が絡んでいるのも巧妙である。 特に昭和編の17才の智恵子、今とはちょっぴり違う一面が見れて面白い。夫の登との遣り取りは、栞子と五浦くんを見ているようで微笑ましい。また、登も五浦くんと同じように事件手帖を書いているというから驚きである。事件手帖は全部で4冊?あと、本の買い手を探す場面で登が発した言葉にあの智恵子が目も口も開けたまま言葉を失って驚く姿は今の智恵子からは想像出来ないし可愛らしさすら感じる。 平成編では、栞子の妹の文香も出てくる。小学生の文香が雨のなか、踏み切りの前で失踪した母の智恵子の帰りを待っている。そんな姿を思い浮かべると、いじらしく胸が締め付けられる。扉子編になってから文香の出番が減ってしまったので、事件手帖3のときのプロローグやエピローグのような、元気で明るい文香ちゃんの出番を増やしてほしいな。 あと、太宰治と檀一雄や夏目漱石、芥川龍之介など文豪や作家さんなどの面白いエピソードなども知りたい。 うーん、次作も待つ身がつらい。 余談ですが、鎌倉文庫は戦争で荒廃した人心を明るくする目的で川端康成らで作られた様です。川端康成は後に、「鎌倉文庫は悲惨な敗戦時に唯一開かれていた美しい窓であったかと思ふ」と綴っている。
13投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ過去作を踏襲したエピソードゼロ的な作品。 本作の主人公である扉子のエピソードから話は展開し、 扉子の現在の話 ↓ 篠川登、智恵子(扉子の祖父母)の出会いの話 ↓ 栞子の学生時代(五浦大輔と出会う直前)の話 のように進められる。 そんな中で共通するテーマとして「鶉籠」「道草」「吾輩ハ猫デアル」というような夏目漱石の著書が登場し、各話のキーとなっている。 過去作からの読者にとっては、 今まで語られていなかった登と智恵子の出会いの場面や、久々の栞子の推理シーンなど見所がある作品だと思う。
13投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ過去話おもしろい。 鎌倉文庫をめぐって智恵子、栞子、扉子三世代のおはなし こう一つのテーマで読むと同じ高校生でもそれぞれの父親の影響か時代のアップデートかだんだんマイルドになってるのがよくわかるね。
2投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログ今回は鎌倉文庫という貸本屋を関わる篠川家三代に渡るお話。鎌倉文庫自体が実在しているお話だそうでリアルでは行方不明なものを小説というカタチで登場させたり、毎回本の蘊蓄が楽しいです。
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
栞子の娘の扉子、そして親の智恵子の3代にまたがる漱石と鎌倉文庫をめぐるストーリー。智恵子の若かりし頃の話が今につながり、そして栞子と大輔の最初の出会いも描かれており全てがつながっているそんな話。昔ほど本の中身が謎解きのヒントになることは少なくなってきたので少し毛色が変わってきた感じもしました。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ扉子シリーズとなり4作目、今回は夏目漱石がメイン古書、そしてかつて鎌倉に存在した「鎌倉文庫」なる貸本業がキーとなり、さらに3世代親子の17歳時の事件が紡がれていくという、今までにない構成であった。鎌倉文庫についてはwikiでも調べること可能で、その在庫がほとんど行方不明という事実にも多いに興味が持てた。土地柄を組み合わせての展開であり、作者の創作性にただただ脱帽である。 令和編「扉子」昭和編「智恵子」平成編「栞子」と進んでいくが、なんといっても白眉は昭和編「智恵子」の章である。これまでのラスボス的キャラにも17歳という時代があり、そこには年相応の出会いがあり、抱えている悩みなどがあったりしたのだろう。直接描写はなものの、智恵子を描写する際の言葉や空気感などがとても好ましかった。そして智恵子の配偶者、栞子の父親、篠川登氏が昭和編、平成編に登場する。大学生の青年期から父となった壮年期の彼に、おどろくほどの篠川大輔との相似性を見出したのは、おそらく自分だけではないだろう。親子3代異性の好みは似通ってるのかも?昭和編での智恵子、登のやりとりに、おもわずにんまりしてしまう。栞子、大輔のやりとりとはまた別の、古書を離れた青春を感じるのもシリーズ初の体験であった。 まだまだ終わりの見えないシリーズであり楽しみである、と、ここで個人的に挑戦してみようと思ったのが、ビブリア古書堂年表であるのだ!以下時間をかけつつ整理していきたいと思う。 ビブリア古書堂年表 1956 三浦智恵子誕生(父:久我山尚大 母:三浦英子) 1973 扉子4 智恵子(17歳)篠川登(20歳)と出会う。 栞子7 直後に実父 久我山尚大からの試験を拒 絶 以降絶縁 1985 栞子誕生 1993 篠原文香誕生 2000 智恵子突然の出奔 2002 扉子4 栞子(17才) 父登とともに「吾輩ハ猫 デアル」解決 2010 7 栞子ケガを負う 2010 8 栞子1 栞子(25才)大輔(23才)と出会う 栞子1~7栞子と大輔様々な事件を解決 2011 10 栞子 大輔 入籍 2012 4 扉子2 栞子妊娠発覚 2012 10?扉子誕生 2018 秋 扉子1 扉子6才 2021 扉子3 扉子9才(小3)戸山圭と出会う 2028 扉子3 扉子(16才)樋口恭一郎(15才)と出会 う 2029 扉子4 扉子(17才)
14投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ智恵子と栞子と扉子。3代にわたる本についての知識と推理力が遺伝している。(そして3人が一堂に会する)どうもパートナーは本の知識については負け気味で、小説中では読者代表で事件に振り回され推理を聞く立場。「鎌倉文庫」小説では散逸を免れた形だが、実際は散逸している。これを機会に市場に出るとか、発掘されればいいけどな。 智恵子がビブリアに来た出会いが語られる。
0投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログ『ビブリア古書堂の事件手帖~扉子~』シリーズの四冊目ですね。 夏目漱石の『鶉籠』を巡り、扉子は親友の戸山圭と、気まずい関係になっていたが、仲直りをする事になるが、『鶉籠』がもと鎌倉文庫所有の本であった事が謎になり、扉子は鎌倉文庫を探ると、祖母の智恵子の存在が浮かび上がってきた…………? 智恵子、栞子、扉子の三代の十七才が織り成す、『鎌倉文庫千冊』の謎解きミステリーです。 智恵子と篠川登の出逢いと、二人の『鎌倉文庫』をめぐる物語が、初めて明かされます。 目次 プロローグ 第一話 令和編『鶉籠』 第二話 昭和編『道草』 第三話 平成編『吾輩ハ猫デアル』 エピローグ 智恵子の過去と、登が詳しく語られるのは、これが初めてで、二人のなれ初めを面白く読めました。二人の関係を本をめぐるミステリーに仕上げるとは、さすがですね。 『鎌倉文庫』をめぐるミステリーを、栞子・扉子まで繋げる構成は、興味津々で面白く読めました。 ビブリア古書堂のキーワードに漱石を持ってくるのは、三上延さんは、かなりの漱石好きだと思います。 大輔と栞子の出逢いも漱石でした。 ちょっと影が薄い栞子の妹の文香があどけなく、母智恵子の失踪後が、いじらしく描かれているのが、胸を打ちます(思いがけず大輔と出会っていました)。 文香が独立心が高いのは、早くに母と父と別れた事(登は死別)によるとわかります。 少しずつ、篠川家の過去が、これからも話題に上るのを期待しましょう♪(まだまだ、栞子の過去の謎解きは明らかにされていませんから)
63投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログやっとやっと読めたー! 発売日に買ってずっーと積読してて読みたい読みたいって思ってた やっぱりビブリア大好きだー すぐビブリアの世界観に入り込める。 ビブリアの中では謎で栞子さんに意地悪する人ってずっと思ってたおばあちゃん。 今回でちょっと知れて楽しかった まだまだ謎だらけだから今後どんな情報が出でくるかきになる 最初から読み返したい〜
10投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ今まで影の薄かった栞子の父目線のお話でした。 智恵子との馴れ初めも描かれていて、新しい発見でした。 夏目漱石の作品も読んでみたくなりました。(古い文体が苦手なのですが…)
2投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログ終戦の年から戦後に実在した「鎌倉文庫」をめぐるお話。 そして、智恵子、栞子、扉子と続く、女性三代の年代記のようにも読める。 栞子の両親のなれそめも描かれている昭和時代がノスタルジックで良い。 今回のピックアップ作家は、夏目漱石。 そして、あとがきを読んで、「鎌倉文庫」の運命にまた驚いたのでした。 このお話のように、古書が大切に受け継がれて行って欲しいと思う。 【プロローグ】 【第一話 令和編『鶉籠』】 【第二話 昭和編『道草』】 【第三話 平成編『吾輩ハ猫デアル』】 【エピローグ】 成金の兼井夫妻は衝撃的な登場と、濃いドラマ。 無邪気なクズ(!)利平さんもいい味を出していました。
3投稿日: 2024.11.29
powered by ブクログ鎌倉文庫にまつわる篠川親子三代に継がれる物語。文庫のゆくえが最大の焦点で、それなりに頭捻ってみたんだけど、その持ち主を当てるのは無理だわ。刊冒頭に紹介されふる登場人物の誰かなわけでしょ。種明かしされても「は?」って感じ。まあ、本が焼かれちゃわずにどうやら会員制の鎌倉文庫図書館として貸し出されるようで、円満解決なのだね。めでたい。でも、あのような稀覯書を手にするのは怖い。実際に読むのは一般に流通する本でたくさん。内容が変わるわけでなし。まあ古書の博物館として運営するのが正しいでしょう。夏目漱石は「坊っちゃん」が一番好き。読んでスカッとするから。
1投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ栞子の母、智恵子さんの娘時代の話が興味深かったです。栞子さんの父親(篠川登)との出会いや、二人がどんな感じだったのかがわかって、少しすっきりしました。まだまだ謎は多いけれど・・・思ったよりもちゃんと夫婦で良かった。
1投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログシリーズが受け継がれたように、今回は智恵子(昭和)、栞子(平成)、扉子(令和)と「鎌倉文庫」を探す依頼が受け継がれていく。戦中鎌倉の文士たちが立ち上げた貸本屋と実際に行方不明になってる鎌倉文庫が興味深く、夏目漱石の魅力をみんなが語るのできちんと読みたくなり紹介かれてた本たちを購入。後々ゆっくり読みたい。登と智恵子の出会いや大輔と出会う前の栞子など過去の話も楽しかったしゴタゴタを知ってるので感慨深い。本ていいなぁとしみじみ感じる話で花子みたいに老後も楽しめたらすてき。本と謎ってなぜこんなにも面白いんだろう。
2投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ作中の鎌倉文庫は、実在した鎌倉文士たちによる日本の貸本屋で、昭和20年5月1日鎌倉市在住の文学者たちが自らの蔵書数千冊を集めて開いた。 発案者は、久米正雄や川端康成他(戦中から戦後昭和25年まで)でその後、在庫は、ゾッキ本として市中に流通し、今では稀覯本と言われる本も多数あった。中でも本書では夏目漱石の初版本の行方と謎について書かれています。 プロローグの中に、この三人(栞子・知恵子・扉子)の女性が揃うことは滅多にない。 あらためて見比べると、本当によく似ている。似ているのは外見だけではない。三人とも並外れた知識を持つ「本の虫」で、それぞれ頭の回転が速く、記憶力も優れている。と書いている。 第一話令和編「鶉籠」・第二話昭和編「道草」・第三話平成編「吾輩ハ猫デアル」 何れの話も興味深く、時を超えて紐解かれる人の思いが活き活きと表現されているように思います。 三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは十一作目ですが、全て読みました。 早くも次回作が楽しみです。 読書は楽しい
32投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログ毎回、このシリーズを読むと思うのが、作者の並々ならぬ古書や文豪、文学の歴史や雑学の情報、勉強量の多さだろう。それをビブリア古書堂と鎌倉を舞台に、謎解きしてみせるのが本当にすごいと思う。今や、祖母となった智恵子の事も分かってきて、今回の鎌倉文庫エピソードは終わり方も良かったので、とても面白かった。扉子も仲直りできて良かった。
6投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログビブリア古書堂の事件手帖 扉子さん編 4冊 頑張って読んたー!!ここ1ヶ月ぐらいずっとこれ読んでた 安定のビブリア古書堂シリーズ! やっぱり好きだァァー。謎解き好きだぁ。 今回は過去との繋がり系の話が多い 古書の歴史は人の歴史!素敵な話が多いです。
0投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ昭和、平成、令和にかけて篠川家の本の虫3人がそれぞれの時代で鎌倉文庫の謎を紐解いていく話。 このシリーズを読んできて新鮮だったのは、智恵子さんの高校生時代と栞子さんの父・登さんとの出会いが知れた事。 あぁ、やっぱり栞子さんと大輔くん夫婦と似てるな。という事は、いずれ扉子ちゃんも似たような旦那様と結婚するのかなーなんて想像した。 兼井健蔵さんが妻花子さんに宿題を出したくだり、素敵だと思ってしまった。本当は読書が好きな花子さんに向けた優しさ、健蔵さんに本の感想を沢山聞かせてあげたい花子さんの思いが本当に素敵だと思った。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ ~扉子たちと継がれる道~ 三上延 ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ ★令和編『鶉籠』 ★昭和編『道草』 ★平成編『吾輩ハ猫デアル』 鶉籠(うずらかご)読めないわー、というのは一旦置いておいて。やっぱりこれ読むと紹介?されてる本が読みたくなるし、内容知ってたらきっとビブリアもっと楽しく読めるのにと毎回思うけど、だいたい読んだことがない... とりあえず、「坊ちゃん」かな(タイトルにないけど)。 案の定、扉子と恭一郎は両親が出会った頃のような雰囲気になっている。 扉子中心の話かと思いきや話の流れで遡ること智恵子の時代。 智恵子と栞子と扉子が似ているように、登と大輔と恭一郎も雰囲気が似てる。登と栞子のとこはなんか好きだった。やっぱりお父さん主体じゃないのか。 智恵子は自ら「いつかいなくなるかも」と宣言した通りにどこかに行ってしまって、登は迷いながらも娘2人を育ててたけど、色んな家庭があるよなと思う。 「死ぬ時は買い集めた古書を火にくべる」っていう人には絶対本は売りたくないけど、最後改心してて良かった。 今巻の話の中心である「鎌倉文庫」。これも古書の持ち主が会員制で再開させようというのが素敵な話だと思った。 漱石の「道草」は自伝的小説らしい。 2024/09/14 読了(図書館)
1投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログ篠川家三代のそれぞれのお話が繋がっていったり、 実際にあった鎌倉文庫の話が利用されていたりと 今回も読みごたえがあり、 また読んでみたい本が増えました。
1投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと謎に包まれていた智恵子(栞子の母)のイメージが、今回の高校生時代のエピソードから、少しだけ立体的になった気がした。 いまだに何を考えているのか掴めない不穏な雰囲気の人物だけれど、それは昔から変わらないのだと知って、なぜかほっとした。 今回の鎌倉文庫の顛末は、ロマンが満ちていて感動した。 相変わらず、稀覯本を狙う色々な人の不穏な思惑が絡んで、苦い気分になるところもあったけれど、最後の展開には家族愛を感じてとても良かった。 智恵子・栞子・扉子と三世代の古書マニアが一堂に会す場面も、微笑ましかった。
2投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昭和=智恵子 母 平成=栞子 子にして母 令和=扉子 孫にして子 という構図。 さらに、 智恵子の夫である篠川登、 もちろん栞子の夫である五浦大輔、 が、語り手になる。 鳥山明が「ドラゴンボール」で孫悟飯を次世代主人公に据えたのに、結局は孫悟空が求められた、という作り手受け手のズレがあったのだと思うが、 本作はその隔靴搔痒をノーブルに乗り越えている、と思った。 (孫悟飯ー孫悟空ーバーダック!!??) 扉子シリーズ4作目、通算11作目、にして、シリーズが築いてきた結構が緊密であることが、ようやく判った。 鎌倉文庫ー川端康成ー夏目漱石、という線も、好み。
5投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ今回は「令和編」、「昭和編」、「平成編」という形で3話構成になっていました。 話によって物語の主人公が異なっていて面白かったです。 3話中1話は高校時代の智恵子がメインの話でしたが、智恵子の高校時代の様子はこれまであまり語られていなかったので特に楽しんで読めました。 次回も楽しみです!
3投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ若い頃の姿は3世代似た感じなんだね。 栞子のお父さんの描写初めて読んだ気がする。 智恵子さん悪女のイメージだったけどそうでもない?
0投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログ今回は親子3代に跨ってのお話。 前巻までのギスギスした重苦しさが取り払われ、とても読みやすくなった。 本作らしい、古書にまつわるミステリーという大筋は確保しながらも、ゲストの過去が3世代に渡って推移する。 綺麗なストーリーラインは読みやすかったし、ちょっとしたお涙頂戴要素も大変良かった。 最後の最後まで楽しませてくれて、総じて、既存シリーズで一番好きと思えた一冊。 序盤で出てきたちくま日本文学は、入門者にもうってつけということで、是非手に取ってみたいと思う。 自分の読書好きは本作がきっかけのようなものだし、こうした新たな本との出会いがあるのも、また魅力。
1投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新ビブリア古書堂の事件手帖第四弾。栞子の母親千恵子が学生時代、お昼代を浮かせて古書を手に入れていたこと、父親との馴れ初めのことがわかってよかった。鎌倉文庫という貸本屋、夏目漱石自身が持っていた初版本の話などワクワクした。夏目漱石の本が読みたくなった。
0投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ鎌倉の資産家のガーデンパーティーの場によく似た三世代の女性が揃った。篠川智恵子、栞子、扉子である。そして、時は1973年に巻き戻り、かつてこの地に住んだ文豪たちが自らの初版本や蔵書を持ち寄って始めた鎌倉文庫の蔵書のその後を巡る物語が始まる。どの時代でも、智恵子や栞子、扉子の本に関する余りある知識と洞察力で、隠された真実に辿り着き、在るべきものを在るべきところに収めてしまうのは、ひとえに書物に対する愛ゆえかもしれない。
0投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログお久し振りに「ビブリア古書堂」、11作目。 今回は、かつて鎌倉文士たちが設立した貸本屋、鎌倉文庫の蔵書の行方について、篠川家の女性たち3代の関わりが描かれる。 夏目漱石の作品を中心に語られる物語は、扉子~智恵子~栞子の順で話が展開。 前作の感想に『のほほんとした恭一郎が悩める扉子の良い後輩になってくれそうな雰囲気でいい感じと思っていたが、いやはや…。次巻、どうなることやら』と書いたが、令和編で語られる扉子と恭一郎はそれなりに進展?心配していた智恵子さんのダークサイドの影響は今のところなかったみたいだが、今回、扉子の推理はあまり冴えず。 昭和編では智恵子さんがセーラー服を着ていた頃の姿が描かれ、既にその将来を予感させる不敵さ油断なさで今回もまた印象は強烈。これまで語られていなかった篠川登(その後の智恵子の夫にして栞子の父)が登場するのが珍しくまた面白い。 平成編は作者さんか書きたかったという栞子さんの過去の話。こちらもまたセーラー服の栞子さんが登場してさすがの推理を見せるが、どちらかと言えば、それまで話を引っ掻き回してきた兼井健蔵花子の夫婦に良いところを持っていかれたみたい。 それぞれが招待され一堂に会したパーティーで、また智恵子さんが何かをぶっ込んで来るかと思っていたが、意外にも普通の家族の集まりみたいになってやや拍子抜けした。
52投稿日: 2024.07.28
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感想 本で本のことを詳しく学ぶ、なんか良いなぁ。 あらすじ 扉子の親友の圭が持ってきた漱石の鶉籠の初版本がどのようにして手に入れられたのかを暴く話、智恵子と登の鎌倉文庫を巡る昔話、最後は鎌倉文庫の貸本蔵書がどこに行ったのかを栞子が謎解きする。
7投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ビブリア古書堂その後シリーズの第四弾。 第二次世界大戦中、川端康成をはじめとした鎌倉の文士たちが、 自分たちの蔵書を提供して営なわれていた貸本屋「鎌倉文庫」。 夏目漱石の初版本も含まれていたらしいその貴重な本千冊は、 現在行方知れず。 その行方を巡るお話。 前作で気になっていた扉子とその友達の仲違いの件もわかったし、 同じく前作で登場した後輩の少年も登場したし、 栞子とである前の大輔がちらっと出ていたり、 栞子の母と父との出会いが書かれていて良かった。 栞子の母が鎌倉の書店店主の隠し子であったとは驚き。 相変わらず、鎌倉の古書業界の人間関係は入り組んでいる。 栞子の父が母にふるまったインスタントラーメンが美味しそうだった。
0投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ鎌倉文庫の存在や貸出本の所在の謎など、知らなかった事実を知ることができて面白かった。そんな贅沢な場所があったなんて羨ましい。篠川家の三者三様の本の虫にも古書を通じて継がれる道があると感じてホッとする。夏目漱石が昔から漠然とあまり好きじゃなかったが、夫人が作中で語る理由に共感するものが多かった。
0投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログプロローグ/令和編『鶉籠』/昭和編『道草』/ 平成編『吾輩ハ猫デアル』/エピローグ 鎌倉文庫の謎……… ふ~~ん またまた知らないことでした
1投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログ忘れた頃に続巻が出るこのシリーズ。私にはちょうど良いペースで今をもって追いかけられている。今作もブレない本の虫である扉子さんや母の栞子さんのオタクっぷりがとても良い。知識量はとうてい及ばなくともそれ以外は共感しかない。本好きにとって読み心地が良すぎるシリーズなのだ。昭和編では扉子さんにとっての祖母、智恵子さんの高校時代のお話がメインで登場。と言ってもやはり古書のお話で高校生活の描写は皆無だが。このころからすでに末恐ろしい、今のあの強烈なご婦人になる予感しかない不敵な美少女っぷりが非常に良い。そして後に智恵子さんとともにビブリアを継ぐことになる、この時はまだ大学生の登さん(扉子さんの祖父)も登場。この方の描写は今まであまり無かったからなんだか嬉しい。どの登場人物にも改めて愛着が沸いてしまった。まだまだ続くようで今からもう楽しみである。
1投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このシリーズ、2年ぶりでなんだか懐かしい。祖母、母、娘、三代に渡る話。栞子は智恵子と互角に渡り合ってきたけれど、扉子は、表紙絵の印象通り優しそうな印象で、二人を上回るには、若さで勝負するか、あるいは、恭一郎と圭とチームを組めばなんとかなりそうか。第2話で、智恵子の若かりしころの活躍が見れたことと、父登視点の話が読めたのは良かった。智恵子のその後何があったのかは気になる。第3話は栞子による前日譚だけれど、やっぱり大輔とコンビを組んでこそより実力を発揮できるのではないかと思う。扉子がかすがいになって、智恵子と栞子の関係も少し改善しているように見えて、その点はホッとする。全40巻の「ちくま日本文学」は読んでみたい。
0投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ夏目漱石の初版本をめぐって篠川家が3代にわたって関わりあった成り行きとその後の縁のお話。 扉子ちゃんの性格はきっと祖母の智恵子さんに似てるんだろうな。
3投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログシリーズは全て読んできました。 今回は篠川家の3代を描く内容で特に謎に包まれていた千代子さんの過去に触れられてます。斬新な設定ですが3人の個性の棲み分けが今ひとつな描ききれていなかった気がします。元々、すごく似ている3人と言う事なのでこれで良いのかもしれませんが。
2投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログビブリア古書堂シリーズです このシリーズも長いな〜 このシリーズの醍醐味は実在する本がでてくるところではないだろうか 本作では夏目漱石の『鶉籠』『道草』『吾輩ハ猫デアル』が取り上げられている これら三作品に関わる事件を、 令和(扉子)、昭和(智恵子)、平成(栞子)のビブリア古書堂の娘たちが解決していく シリーズを読んでいる人ならご存知の通り、ビブリア古書堂の篠川一家(智恵子、栞子、扉子)は、桁外れの博識と明晰な頭脳、人の心を読むような観察眼を持つ有能者である ブクログを見ていると実際に篠川一家に負けず劣らずの博識を人たちがいますよね〜 例えば、、、 我が師匠である、ひまわりめろんさん レビューの9割はテキトーだが間違いなく博識である さらには、土瓶さん 辛口レビューで評価★1、★2は当たり前だがこれまた博識である また違った方面の博識と言えば、みんみんさん、おびのりさん シマシマ本の知識はハンパない シリーズものの読む順番も気にしない、ゆーき本さん シリーズ4作目から読んでも内容を理解することができる博識ぶりには驚き!w 次世代エース、yukimisakeさん お若いのに読書量と知識はすごい 特に濃ゆい本は!w 積読本の神、ultramanさん 積んでる本をぜーんぶ読んだらさらに博識にw で、ここに来て頭角を現し始めたのが、読書と酒に酔いしれるbmakiさん 酔った勢いでポチッと本をどんどん購入 このままいけばものすごい知識量を手に入れるのでは!? と、イジっても怒られない人たちをあげてみましたwww まぁ冗談はさておき、みなさんの博識ぶりには毎回驚かされます! 自分の知らない本に関する知識が増えていくのもブクログの楽しみのひとつですね(≧▽≦)
49投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ待ってました。 楽しくてあっという間に読み終わってしまう。 相変わらず、本が読みたくなる作品。 しかし変な誤植?が気になった。内容はいいのに…。
0投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ鎌倉文庫という、実在した貸本屋を、虚実ないまぜにしたストーリーが読書好きを引き込む。お札でお馴染みの夏目漱石が遅咲きの作家だったことなど、「こころ」くらいしか読んだことのない自分にも、あれ読みたい、これも読もうかなと思わせてくれた。
0投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作からかなり時間があいてしまったので ビブリア古書堂の世界を思い出しながら 読まなきゃダメかと思ったのですが、 今回は昭和・平成・令和を篠川家の3代に わたる古書に纏わる物語で意外な発見もあり 面白かった。フィクションと分かりつつも 「鎌倉文庫」が実際こんな感じでどこかの 資産家のところに蔵書としてあったり、 数冊が数奇な運命を経て人にわたってる ってのがなんかよかったかな。 実際もどこかの誰かの手にあるのだろうか。 篠川家3代の17歳時代も面白かったし 五浦大輔さんのふわっとした感じで 出会ってるのも無理やり感もありつつ 出会いなんてこういうもんだろうと納得。 何だかんだ言っても芯の部分は似ている 篠川家の女性陣だったな。
0投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ今回は夏目漱石と鎌倉文庫(^^)令和の扉子、昭和の智恵子、平成の栞子、それぞれが17歳の時のお話が読めて、とても嬉しい(*°∀°)=3しかも栞子の父親、登さんの手帳‼もっと読みた〜いヽ(゚∀゚)ノ そしてこのシリーズは読み終わると登場した本が読みたくなる…さて今回は図書館へいくか、それとも夏の文庫フェアで購入するか(-.-;)
0投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ篠川昇さんに初めてスポットが当たってるんじゃないだろうか。新たなビブリアの歴史を知れて楽しかった。 智恵子、栞子の10代の話も詳しく出ててシリーズを読んできた人は、とても楽しい本だと思う。 喧嘩した扉子がちょっと可愛そう
108投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ1つの事件を3つの時代、それぞれの主人公の視点からという凝った構成です 扱われるのは夏目漱石、読み応えがありました
8投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログ栞子さんを始め三世代みなさん記憶力がすごいですね。何年に何を執筆したかスラスラ語れるなんて、そんな人身近にいないです。作者の人も栞子さんシリーズ執筆中に今回明かされたバックボーンも構想してたなんてすごいなぁ。
1投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ鎌倉文庫の蔵書の行方に、昭和・平成・令和のビブリア古書堂が関係したお話。 時代を行き来するが、キャラがはっきりしているので、これ誰だっけ?ってならない。 篠原三世代で扉子ちゃんのキャラだけ地味でよくわからない。
0投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログシリーズ11作目。 前作から2年、新しい扉子シリーズになってからは2年ピッチで新作が出版されてます。前回の栞子シリーズは1年でした。 そういった意味でも前シリーズに比べて文章に筆の乗り具合が感じられず読み手側もなんとなく勢いに乗れないまま読む始末。 物語も構成も悪くは無いし、レトロな物に価値があると思う私には古書にまつわる話は読んでいて楽しいのですが、いかんせん前作より2年も経つと前回の話など全く覚えてない。だから序盤から物語にすんなりと入っていけない。 シリーズ物は勢いが大切なのでもう少し筆を早くしていただきたいですね。
57投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鎌倉文庫の漱石本を巡る、祖母、母、娘の三代に渡るエピソード。 扉子がいよいよ本筋に絡んできて、でもまだまだ幼さを感じさせるのと、娘時代の智恵子が(将来の夫の前では)意外に愛嬌がある?のが印象的だった。 そして三人の中ではやっぱり栞子さんが個人的には一番いいキャラだなあ。普段と本の話をするときのギャップ、テンションの高さが、オタク心をくすぐるのだ^^ 栞子さんのエピソードには幼い頃の五浦少年とのちょっとした邂逅もあり、ファンサービスが楽しい。 シリーズ的には扉子の世代に移っていくのかなと思っていたのだけど、どうやら三代を巻き込んだ複雑な展開を見せそうな予感。まだまだ先が楽しみ。
0投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ篠川智恵子、栞子、扉子の三代に渡って戦中に鎌倉の文士たちが立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」の本に関わり、現在ほとんど見つかっていない鎌倉文庫の本の行方を謎解きする。 智恵子さんの話が長くて、昔のエピソードが新鮮で楽しかったです。あと、皆こだわりがありすぎて、いつもちょっと暗いのが残念。もっと本大好き~みたいな明るいノリで攻めてほしい。
4投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ三世代にわたって話が展開されるがわかりやすくまとまっており、どのように展開するかよめなかったので最後まで面白かった。
2投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ読む度に鎌倉に行きたくなる作品。 今回は、時代を超える。 構成も良く、とても読みやすい作品だった。
0投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログビブリア新シリーズ第4弾 昭和から始まり、平成、令和の三つの時代をまたいで紐解く、鎌倉文庫の謎 三世代に渡る謎の解明が面白い。 智恵子さんの高校生姿は、なかなか想像し難い所がありますが、智恵子さんと登さんの出会いが描かれ、興味深く読んだ。
0投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ北海道出張の帰りの飛行機で一気に読み終える。今回は発売から間を置かず読めたものの、シリーズ前作を読んだのが2年前のため、まったく記憶にない。コミカライズがあるので、そちらを引き続き追うか。ところでアニメ化ってどうなったのでしょうね。
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ扉子シリーズになってから、個人的には少々物足りなさを感じていたのですが、本作は三世代のエピソードが繋がる構成で面白かったですね。 幼い文香を雨から守る青年が登場するシーンには、「オイ、オイ」と突っ込みを入れました。 どうせなら、スター・ウォーズのように、「智恵子シリーズ」を、描いてくれませんかね?
1投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ分かったような分からないような3代に渡る鎌倉文庫の謎。面白いような面白くないような・・・ 微妙。ネタバレなしにコメントし辛い
0投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログ今作は時代をまたがりながら謎が続き、伏線も時代を超えて回収されていって、これまであまり語られなかった篠川登さんがたくさん出てきて、かつ今回の謎は夏目漱石という大御所で、期待を裏切らないおもしろさでした。
0投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ本が紡ぐ物語を縦軸に,篠川家女性三代(あるいは本を読む人々の象徴)の存在意義と将来性を横軸に,連綿と紡がれる.本の視点で物語を鳥瞰すると,本の周りを多様な人が関わり離れを繰り返しており,まるで神という存在と同じではないかと思ったりもする.
0投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ次の時代へ受け継がれていくべきもの 次の時代へ受け継がねばならないもの 過去から伝えていくもの 過去を伝えていくもの
0投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログビブリア古書堂の事件手帖最新巻。 巻を重ねる毎にネタがシブくなっていく(笑) そういうのももちろんいいんだけど、篠川家の親子三代が活躍するもっとライトなスピンオフも読んでみたいかも。
0投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昭和〜令和に渡り三代の篠川家の女性達が関わる「鎌倉文庫」の夏目漱石初版本。 一番の私的見所は、祖母の知恵子の結婚した経緯ですね。姿をくらまして良いなら結婚するって言われても結婚した登がどれだけ知恵子を愛してたかが判って切ないです。 知恵子が去った後に栞子と大輔もニアミスしてたんですね。 扉子も圭と仲直りできてホッとしました。
3投稿日: 2024.05.07
powered by ブクログ扉子に話が展開されてきてから、少々マンネリ気味だったが、今回のシリーズで3代にわたる意味が見えてきた。 また、今回は夏目漱石という誰でもが知る、受け入れやすい文豪が軸となる。とはいえ、知らない話を次々と知ることになり楽しい。 古書、初版本と月並みだが、当時も出版の経営を巡って、いろいろ試行錯誤していたことが伺える。 夏目漱石全集、改めて読んでみよう。
10投稿日: 2024.05.07
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私の読書歴の中で最も愛した物語。 ビブリア古書堂の事件手帖。 そう言えば…その物語のプロローグも 夏目漱石でしたね。 ようやく読むことができました。 栞子の母にして扉子の祖母、智恵子の物語。 そうして篠川家のすべての人々にようやく会えた…そんな安堵を感じます。 今作は月並みな言い方ですが読み応えがありました。不思議なくらいこれまでのビブリアの一冊一冊が心の中に蘇り、読み返すことなく自分の中でひとつに溶け合うのを感じました。 そうして懐かしい記憶との邂逅もまた、私を満たしてくれました。 1972年 少年チャンピオンに連載されていたさいとうたかをの「日本沈没」。連載が始まった「ブラックジャック」。 毎週欠かさず夢中で読んだ漫画作品に懐かしさで胸が満たされました。漫画を読んで映画「日本沈没」をどうしても観たくて足を運んだ地元の映画館は…とっくの昔に廃業されたことすら美しい記憶。 失われた昭和の時代。それは私の少年時代そのものでした。 心からこの本を楽しんで、三上さんのあとがきを目にした時、ふと気になることが。 「想定していた形とは少し違いましたが、やっと栞子の過去の話を書くことができました」 想定していた形って? どんな形を想定されていたんですか? それも…読みたいじゃないですか。 そうしてもうひとつ。 「次の巻もよろしくお願いいたします」 よかった。まだ私はこの作品の世界に浸っていられるんですね。 最後に。シリーズの中でも今作の重みは格別でした。読書を愛する自分を抱きしめてあげたくなるほどに。 2024.5.4追記 本当に面白かったというだけでなく、まるで上質の映画を一本観終えたような充足感に浸りました。こうしてレビュー書いていても、書いていない時ですらも…なんだかまだまだ言葉が溢れてきています。
2投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ篠川家三代の親子が各々、昭和・平成・令和の17歳の時点で 直面した、「鎌倉文庫」の貸出本の行方の捜索。 特に、夏目漱石の初版本を中心に語られる古書に纏わる物語。 三者三様の行動と当時のビブリア古書堂、 そして、関わる人々の姿が明らかになってゆく。 ・登場人物 ・篠川家家系図 ・プロローグ・・・そのガーデンパーティーに彼らが 招待された事情からの、物語の始まり。 第一話 令和編 『鶉籠』・・・古書店の子女である扉子、 戸山圭、樋口恭一郎が考察する、鎌倉文庫の本の行方。 8mmフィルムに残されていたものと人々とは? 第二話 昭和編 『道草』・・・1973年、ビブリア古書堂での 智恵子と篠川登の出会いから始まる、鎌倉文庫の捜索。 胡散臭い輩が跋扈する中、当時の持ち主に行き着く。 第三話 平成篇 『吾輩ハ猫デアル』・・・売りに出された鎌倉文庫の 本。その出所にはあの書店が?栞子の気づきが救いとなる。 ・エピローグ・・・パーティー会場は、あの屋敷。 三つの物語の終着点に相応しい部屋へ。 参考文献有り。あとがき。 扉子・智恵子・栞子が時空を超えて関わった、鎌倉文庫の本。 三人が、それぞれの17歳で“私なんか全然詳しくない”と 呟く様子は、まさに血脈だなぁと、感心してしまいました。 また、バイプレーヤーとしての篠川登の存在が描かれて、 やっと登場したなぁと、安堵しました。 本は欲望への誘いもあるが、救いもあります。 史実と創作が入り混じった中での鎌倉文庫のの存在は、 そのどちらにも影響しましたが、エピローグでの展開は、 夢の如し。作者の願いが込められているように感じました。
12投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ若かりし頃の智恵子の様子が描かれていて、嫌なイメージが先行していた私にとっては、彼女にもこんな頃があったのかと驚きが。誰にでも若い頃があるのは当たり前のことなのに。扉子の失敗から一度は崩れた友情が修復できたのも一安心。ちらっと大輔くんも出てきて、そこは少し嬉しかったり。それにしてもこのシリーズを読むと古本の世界の奥深さというか怖さを感じてしまう。今回も然りでした。
2投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログかつて文士たちが立ち上げた貸本屋、鎌倉文庫 その貸出本を巡る謎 シリーズ初の親子3代に渡る物語 読者の多くは過去作を読んでいるだろうが、過去に語られた物語を知っているほど感慨深い
1投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ久しぶりの最新刊 智恵子、栞子、扉子の親子3人の鎌倉文庫という、かって存在した貸本屋の古書を通じて、本の謎解きが行われる。 智恵子の夫の登の登場と出会い。 兼井健蔵という存在が人間味があって面白いなと感じました。また歳を採ることで、人の温かみがましていくのが、なんか良かったです。 また五浦大輔と登のさりげない出会いも良かったです。 智恵子の夫で栞子のお父さん、またどこかでお話を聞いてみたいものです。
2投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ扉子シリーズになって4巻目だが以前の巻のようなダークさ、あるいはビターテイストはない。 今回は、戦時中に鎌倉に住む文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」の貸出本がテーマとなっている。そのほとんどが行方不明になっているのだが、中には文豪夏目漱石の蔵書も含まれているという。 それらの本に、扉子、栞子、そして智恵子がそれぞれ絡む。昭和、平成、令和と時代と世代を超えて「本」の行方を捜すことになるのだが… 3人の17才時の過去が描かれていて興味深く読むことができた。栞子より2才年下で中学生の大輔も登場するするのはご愛嬌か。 ラストは綺麗に収まっており、最初に述べたように後味は悪くない。というか、こういった終わり方は好きだな。
53投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ『ビブリア古書堂の事件手帖』扉子編の最新巻。やっぱりこのシリーズが好きです。智恵子、栞子、扉子の三代を結ぶ夏目漱石本が背景に。智恵子と栞子の過去も語られています。推理テイストは当初より弱めですが、十分に楽しめる作品です。
1投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログビブリア古書堂の事件手帖の新シリーズ第4弾 昭和、平成、令和の三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎。 智恵子、栞子、そして扉子の本の虫たちに夏目漱石の初版本等が絡み合って面白いですね。
19投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログ智恵子、栞子、扉子。三代にわたる物語。やはりこの3人が揃うシーンが最高! 本好きの私達にとってたまらなく惹きつけれますよね。私が一番好きなのは栞子。やはりこの小説の軸は栞子です。そして「鎌倉文庫」見てみたい!
6投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログ長く続くシリーズならではの魅力に溢れている。あの人の今までにない姿に驚きと喜び。 鎌倉文庫と夏目漱石に関わる親娘3代の物語。本の魔に囚われた人が多く出て来たシリーズだが、今作は本が人に力を与えて縁を作る物語だろう。
1投稿日: 2024.04.19
powered by ブクログ栞子編の後半辺りから、所謂謎解きの要素よりも物語の方に重きを置いているように感じるビブリア古書堂シリーズ、今回もミステリ色は若干薄めのよう。 書籍に関する蘊蓄が、段々と煩く感じています
1投稿日: 2024.04.18
powered by ブクログ扉子4作目。 実在した鎌倉文庫を巡る親子3代の物語。 プロローグで祖母・智恵子、母・栞子、扉子が勢ぞろい。 戦後に存在した鎌倉文庫のその後の行方を巡る謎を、令和を扉子、昭和を智恵子、平成を栞子で紡いでいく。 祖母の智恵子の若い頃や、栞子の父の話はこれまでシリーズを読んで来たファンとしては新鮮。 鎌倉文庫は鎌倉に縁ある作家たちにより創設されたものだが、その中に混じっていた夏目漱石の作品を軸に描かれるのが、さすがと言う感じ。 「鶉箱」「浮草」「吾輩ハ猫デアル」 実はいずれも読んだことがない作品。 それでも、この謎解きは本格的で久しぶりに面白かったし、親子3代に渡る物語は読み応えがあった。
28投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
令和 扉子 圭 昭和 智恵子 登 平成 栞子 智恵子が兼井花子の意図を感じとって鎌倉文庫の書籍を売っていた ちょっと高校生には無理かな 自由奔放すぎる知恵子の設定は、なんでもありだな
2投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログなんか毎回といっていいほど 他人の家族の溝を掘ってるシリーズですが 今回は自分ちの溝だから、いいや〜。 鎌倉文庫という蔵書をめぐって 三世代にわたる謎解きが描かれる。 いや…最初の智恵子の時は 謎を作っているのか? 栞子の父親目線で描かれた昭和編。 智恵子みたいな女性が「母親」になった 過程が少しだけわかったような気がしたけど。 やっぱり友達にはなりたくないかも。
8投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ昔から大好きなビブリア古書堂シリーズ。栞子さんから世代が変わった物語を読むのは少しドキドキしましたが、相変わらずおもしろかったです。本を大切にする人たちとの繋がりが描かれていて、私も実際の世界でそんな人たちと繋がりたいを持ちたいと思いました。ラストに出てくる鎌倉文庫、本当にこんな場所があったらいいのにとワクワクしました。
2投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ令和編から始まります。 令和の主人公といえば高校生の扉子です。 高校でせっかく一緒になったもぐら堂の娘の戸山圭とけんかをしています。 けんかの原因は圭が持っていた夏目漱石の『鶉籠』の初版本であることがわかりますが、その出所は…。 第二話は昭和編。 女子高生だった久我山尚大の隠し子だった智恵子とビブリア古書堂の前店主だった篠川登との出逢い。 やっぱりビブリア古書堂で出逢ったのですね。 鎌倉文庫の貸出本を巡るお話。 第三話は平成編。 主人公は智恵子の娘で扉子の母の栞子。 『吾輩は猫デアル』の出品者を巡るお話。 私は、漱石といえば『坊ちゃん』』『夢十夜』『こころ』あたりしか全部読めていないのに、この親子三代たちはいつものことながら、凄い博学だなあと感心しました。さすがビブリア古書堂! 『行人』『草枕』は最近買ったので(この本にはでてきませんが)できれば読みたいと思います。 初版本とか、鎌倉文庫が登場しますが、フィクションであると思うとなんとなくへんな感じをいとえなかったです。
110投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ大好きなシリーズの世代交代で少し不安をもつて読み始めましたが、全くの杞憂に終わりました。 これまで語られてこなかった家族の歴史が、自然な形で語り手を上手にかえて語られて、シリーズの集大成のようであり、さらなる序章のようでもあり、とても楽しく読ませていただきました。 まだ続けていただけるようなのでとても楽しみです。 2024-020
4投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログ本好きにはたまらないシリーズですね。 今回のお話は昭和、平成、令和と智恵子、栞子、扉子と3世代が活躍する今までにない大きな物語になっています。 なんか、最後の盛り上がりがクライマックスめいていて、?完結と思ってしまいましたが、次巻もよろしくだったので一安心。次巻も期待します。
2投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログ千恵子,栞子,扉子の三世代のそれぞれの17歳と,鎌倉文庫に纏わるエピソード.今回は夏目漱石で,鶉籠などの古書が出てくる謎解きも.
12投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログ戦中実在した貸本屋「鎌倉文庫」。その幻の貸出本の行方を追う智恵子・栞子・扉子の親子3世代の物語。今作の依頼者である兼井夫婦の絆が素敵。強欲で嫌な依頼者が多いこのシリーズでは異色。容姿や古書に関する知識など共通点は多いが、性格はそれぞれ違う3人の比較が楽しめる。 今回電子書籍で読み、紙の本でも共通かは知らないが、相変わらず誤植が多い。誤字脱字はもちろん、「栞子の姿が手に入った」って。リズムが狂うから本当にやめてほしい。この出版社は酷すぎる。
4投稿日: 2024.04.10
