黒髪の青年が主人公で、綺麗なヒロインがおり、現代文明とファンタジーが入り交じり、厨二な要素や名前がそこそこ多い…という、要は典型的なファンタジー+バトル物のラノベコミカライズ(原作未読)。 ただし典型的なれどクオリティは高い。 キャラクターにはしっかりとした魅力があって薄さや雑さは感じられず、個性付けや心理描写、台詞回し等も丁寧。コマ割りやテンポも良い他、戦闘描写も申し分なし。何より画力・キャラクターデザインがとても良い。世界観や設定も程遠く練られている。 典型的ではあるものの、作品を構成する全ての要素が総じて高いまたは作り込まれているという、高次元で手堅くまとめられた上質な作品。バトル物のラノベコミカライズが好きな人は買って損はないかと。

転移物といえますが、あくまで同一の世界観での転移。 現代の主人公が異世界で無双といった作品ではない。 キャラクターに強烈な個性は感じられないが、シリアスな展開が多いだけにそこは好みの別れるところ。 なんといっても絵が綺麗で、ライトノベルのコミカライズとは思えない。 表紙買いでもありな作品。