
総合評価
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- neconoshin"powered by"
叙述トリックの名手!と謳われるだけあってどの物語も「おお!」となる瞬間が楽しかった。でも、さすがにワタシには青春が過ぎました…
0投稿日: 2025.06.10 - 読書とラジオと"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
交換日記始めました! 小柳圭太 遥と交換日記を始めた。 和泉遥 和泉有紀 遥の妹。 鈴原万里 科学部。 遥の母 久米田良子 引越し業者のトラックから交換日記が落ちて拾った。 山田康志 プログラマー。父がフリーマーケットで買ったトートバッグに交換日記が入っていた。 塩川芳雄 小説『ハレー彗星』の作家。 ラクガキをめぐる冒険 桜井千春 中学二年のとき、真之助とクラスメイトてで連絡先を交換した。 遠山真之介 中学時代の元同級生。 大和田百合子 千春が中学時代に知り合った友人。 御手洗 千春が中二のときの担任。 小笠原宣夫 誰とでも仲良くしてた。 森アキラ 机に落書きされて、学校を休むようになった。 星野 数学教師。 早乙女蘭子 遠山と中学三年生の一学期にいっしょに学級委員をしていた。 田中 遠山の同級生。 三角形はこわさないでおく 鷲津廉太郎 高校一年の夏にツトムとしりあった。 白鳥ツトム 容姿が良く、体力測定ではトップクラスの足の速さ。英語教師に英語による質問に英語で返す。 小山内琴美 雨が降った日に、猫が住み着いていた公園でツトムと会う。 うるさいおなか 高山 お腹の音が鳴る。ハラナリスト。 寺島 中学の先輩。 高山の母 母も頻繁におなかのなる女性だった。高山を産んだ直後に逝ってしまった。 春日井 同級生。人よりも耳がいい。 中学時代の親友 吉祥寺の朝日奈くん 山田真野 上から読んでも下から読んでも「ヤマダマヤ」。美人の女性店員。いつもカウンターの裏でひまそうにしていた。 朝比奈ヒナタ 吉祥寺のとある喫茶店に通いつめていた。 店長 顎髭のはえている男性。 鉄雄先輩 ヒナタが上京した初期のころに知り合った友人で、バイト先の先輩だった。 遠野 山田真野の娘。母親に似て美人。 藤村 ヒナタの劇団の後輩であり友人。
1投稿日: 2025.05.27 - 有紀(ユウキ)"powered by"
表題作は意外な真相がわかり普通ならドロドロしそうな話を純粋な心温まるラブストーリーになっていてキュン。「交換日記はじめました!」は交換日記風になっているけどいろんな人が関わり広がっていく。最後に真相がわかるタイプの話が多くてミステリーも味わえる
0投稿日: 2025.05.17 - MUmum…"powered by"
ちょっと待って!これを乙一が書いたの! え? なんかまったくホラーとは対極にある、ちょっと淡い恋物語。 どの短編も、続きを予感させる終わり方がうまい!ミステリー交じりなのに、ぜんぜん人が死ぬ感じがしない! どの短編もうまい具合にミスリードさせて、こっちかと思いきや、こっちか!みたいなどんでん返しのオチもある、のに最後は淡いキュンとするような恋に繋がる。 「三角形は壊さないでおく」 が良かった。 白鳥と主人公の友情と小山内さんとの三角関係は、どんなふうに転んでも悲しい展開しか予想できなかったけど、白鳥の身を引く潔さと、主人公が白鳥との友情を守りながら小山内さんへの気持ちについて整理できるまで、三角形は壊さないという結果に落ち着くなんて。なんか幸せを予感させる素敵なラストだったなぁ。
1投稿日: 2025.03.21 - YAJ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
地元本屋の「吉祥寺コーナー」で見かけた一冊。 図書館にあったので(そりゃそうか)、借り出して読んでみた。 淡い青春譚が5編。 表題作と、「三角形はこわさないでおく」が良いかな(文量もあって読みごたえもある)。 「吉祥寺の~」は、タイトルに意味のないところが、なんだかなぁではあったが(売れるタイトルという意味はある?!)、多くない登場人物たちが、過不足なく絶妙に絡んで巧い。 なにより、街の様子(2010年以前)の描写が興味深かった。バウスシアターのあった頃の町、オデヲンは東亜会館だったし、駅ビルもロンロンだ。でも、ヨドバシカメラはもうあったし、東急裏のスタバのテラス席は、もうそんな昔からあったのかあ等々。当時の地元を楽しめた。 「三角形は~」は、途中、あまりにも「三角」にまつわるワードを並べすぎ。三角屋根、三角形の定理、紙吹雪の三角、おにぎりサンドイッチの三角形 etc., etc....。 残るは、三角関係の三角しかないよなあ。まぁ、そこまでひっぱらなくても、タイトルから先も読めてしまう話ではあるのだけど。 でも、人を好きになるのは、いいね。 「小山内さんの周囲にある空気は、小学校のときに観察日記をつけた、あわい色の朝顔のようだ。あるいは、色のついたガラス瓶や、それをすかして影のなかにできる光のようだ。」 こんな風に見えている、つまりは、「好き」という言葉の、置き換えだ。いいね!
0投稿日: 2024.12.14 - 平たいネコ"powered by"
嘘とミステリが交わる恋愛小説というのは新感覚で面白かった。 恋愛小説のドキドキ感とミステリのハラハラ感が楽しめて良い。 どの話もボリュームがちょうど良く読みやすい。
0投稿日: 2024.12.06 - echigonojizake"powered by"
こういう展開の本を読むのはよい。 どこで展開が転ぶかな?伏線はどこで回収されるかな?と探りつつ推理してみる。裏切られたりするとそれはそれで楽しめる。 吉祥寺は馴染みの街なので、朝比奈くんには感情移入しながら読めた。東急百貨店のスタバを通る時も考えてしまうなあ。
8投稿日: 2024.10.20 - なおす"powered by"
読み心地抜群の短編集。全体を通して、文章が過不足なく、美しいので、情景が想像しやすく、ストーリーに入り込みやすいです。心地よいドキドキがとても楽しい本でした。
40投稿日: 2024.10.01 - んね"powered by"
積読か言語学ラジオで乙一の別名義、というのを聞いておっ読んでみようと思った一冊。「三角形はこわさないでおく」がいちばん好きかなあ。表題、吉祥寺は我が庭状態なので、くぐつ草の奥にあるガラス戸の一軒吹き抜けに見える空間も、PARCOの横にあるたこ焼き屋も、ちいさな描写も現実の場所とリンクして思い出せるのが楽しかった。
0投稿日: 2024.09.03 - まるこす"powered by"
短編集。 交換日記、学校での落書き、三角形はこわさないでおく、うるさいおなか、吉祥寺の朝比奈くん、 どの話にもオチがあって一つ一つのボリュームはないものの心温まる?というよりは、じーんとする話が多くよかった。
0投稿日: 2024.01.30 - スズキ"powered by"
単純な恋愛短編集かと思いきや最後は意外な展開に発展する作品が多く面白かった おなかの話はあれで悩んでいる人の気持ちを考えたことなかったので軽く衝撃を受けた 常時気にしておかないといけないのきつすぎるな
0投稿日: 2024.01.02 - nyabii"powered by"
淡い恋愛模様を描いており、話のテンポや雰囲気が良いなと感じた。5つの話の中で、「三角形はこわさないでおく」が印象的。恋の切なさ歯がゆさを感じつつ、その先の展開がどうなるのか思いを馳せてしまう。
6投稿日: 2023.12.12 ふんわりすんなりとした話
ふんわりすんなり時に物寂しい話で構成された短編集である。各短編間のつながりはないが、どの作品も読みやすい。ただどの作品も歯ごたえというか心に染みるものが少ない。もう一捻り、やや劇的な要素があればいいな と感じた。
0投稿日: 2023.11.27- コスモス"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
初めて行った古本市でパッと手に取った本。 ちゃんと違和感があるのにスルーして、後からそういうことかってなった。(語彙力) 『吉祥寺の朝日奈くん』 やまだまやの夫が先輩と分かった瞬間鳥肌たった。確かに、先輩が女の人とキスしとるとこを撮る必要ある?って引っかかったんよな。 この話は読み返した。
0投稿日: 2023.11.26 - ゆーき本"powered by"
中田さんの「百瀬、こっちを向いて」は、ただただキュンキュンさせられっぱなしの短編集でしたが、こちらはちょいビターな感じでしょうか。 どのお話にも共通して描かれているのは「失恋」。 手痛い失恋というよりは、学生の頃の、思い出すとちょっとほろ苦くて甘酸っぱいって感じのやつです。 どれも好きな作品だったけど、友情と恋のあいだで悩む男女3人の高校生活を描いた『三角形はこわさないでおく』がよかったなぁ。3人とも不器用でそれが可愛いすぎる。女の子の好きのアピールの仕方がいじらしくて可愛すぎるっっ!! 表題作の『朝比奈くん』は不倫のお話。朝比奈くんと人妻の山田真野が2人でメンチカツ買う行列に並んでる場面がめちゃくちゃ好き。好きな気持ちを言葉にして言い出せない2人が、ちょっとした仕草で気持ちが通じあって 自然と手を繋ないでメンチカツ買うところがもう♡ 中田さんはキュンとなるシチュエーションとセリフのアイディアをいくつお持ちなのか!?なんでこんなに絶妙なキュンが描けるの、天才。 この本読んで 遠い昔を思い出しました。 中学生の時にずっと かっちゃんに片思いしていて、それを友達のあーちゃんに相談していた私。あーちゃんも応援してくれていて、 2年生のバレンタインデー放課後に勇気を出してチョコを渡したら、「小学生の時にも チョコくれたよね。その時にお返し出来なかったから 今度はちゃんとお返しするね」とかっちゃん。嬉しすぎて死にそうだったんだけど、次の月 あーちゃんとかっちゃんが付き合いだした……。 どーゆーことだよっ かつあき!!!みゆき(←あーちゃんのこと)!!! はい、というわけで みなさんのキュン話もコメント欄に置いていってください笑 あ、この本 ラストはみんないい感じに終わります♡
35投稿日: 2023.11.22 - yumi"powered by"
潤い補給!! 登場人物のピュアな感じにドキドキして、 思いがけない展開に息をのみ、 物語の結末に心温まる作品。 読み終わった後、充足感に満たされました。 どうやら私には潤いが足りなかった様子。 トロッとした恋愛物は苦手…という方に是非進めたい恋愛小説です。(恋愛小説、と一言で括ってしまうには勿体無いかも。)
17投稿日: 2023.08.19 - 翠"powered by"
短編集。 タイトルの「吉祥寺の朝比奈くん」が一番面白かったな。 ハッピーエンドで終わるわけではないけれど、どの話も終わった後の余韻が広がっていくような終わり方で、それがなかなか良かった。
26投稿日: 2023.08.11 - mihiro"powered by"
さらっと読める恋愛系のお話が5篇♫ 恋愛小説なんだけど、甘すぎない。 恋愛小説なんだけど、1つ1つちょっとした驚きあり。 「交換日記はじめました!」と「吉祥寺の朝日奈くん」が好きだった✩︎⡱ 交換日記は、なんでやねん!お前もかい!って展開に笑ってしまった。 朝日奈くんは、驚きもあり、キュンもありで読み終わったらニヤけてました笑 お腹鳴るのも面白かったけどね〜! 朝日奈くん映画化されてたの知らんかった〜o(゚o゚)o 見れたら見たいな〜♡
28投稿日: 2023.08.02 - khs5001e2503"powered by"
再読でした。 何も考えずに図書館で借りて読みはじめて気づいたが、結構新鮮に読めたのはいいことなのかは不明。 「くちびるに歌を」が良い話だったので、この作家さんの本を読んでみた。 5話の短編集。 どれもホッコリする話。 個人的には交換日記はじめました!が面白かった。 交換日記を題材にこんなミステリーのように話になるのが素晴らしい。 またこの作家さんの本を読んでみたい。
3投稿日: 2023.06.23 - おびのり"powered by"
最近潤いが不足していると思われ、中田キュンイチのコラーゲン小説のバトンを拾ってみました。 「交換日記始めました」キュン×2 「らくがきをめぐる冒険」キュン×4 「三角形は壊さないでおく」キュン×3 これにつきましては、みんみんと私だと脳内で別方向のストーリーになっちゃうねー。 「うるさいおなか」キュン×1 「吉祥寺の朝比奈くん」キュン×3 以上
56投稿日: 2023.06.21 - くらりんこ"powered by"
一話が電車の片道くらいでさくっと読める短編集! 長編で読んでみたくなった! 交換日記を久々に聞いた、今もあるのかな? あり得ないからこそ想像が広がった!
1投稿日: 2023.06.08 - maicom"powered by"
泣くとは思わなかった。 1作品目と朝比奈くんが抜群におもしろかった。 こういう小説を読むのも心が豊かになっていいな。
1投稿日: 2023.04.29 - とも"powered by"
5作品とも読みやすく面白かった ただ、叙述トリックを意識しすぎると先が読めてしまうところもあったのであまり意識しない方が楽しめると思った
1投稿日: 2023.03.04 - そば"powered by"
短編5編 どれも遠回りしながら 話が進んでいく 好きなのは 「三角形はこわさないでおく」 気になる人がいる学校生活って いい
4投稿日: 2023.01.23 - 溢れ出る涙"powered by"
「ゆる言語学ラジオ」で知って、ずっと寝かしていたが、帰省中に読破。それぞれのショートストーリーに捻りが効いていて、楽しめた。
6投稿日: 2023.01.01 - D-Rinn"powered by"
中田永一作品お初です。乙一を十代のころに読んだ衝撃から幾分か時間が経ってしまいましたが、乙一のダーク作品を想起しながらびくびく読み進めました。そしたら何とカジュアルでおかしみのある作風ですこと。この人の多面性が結局恐ろしい。 お気に入りは「三角形はこわさないでおく」と表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」。どちらも甘酸っぱいし、心情の機微をくすぐったく刺激してくれる得も言われぬ快感。三角形はラストで題名の意味が、その爽やかで壊れそうな関係性をどかんと脳裏に突きつけてくれる。吉祥寺はもうストーリーも秀逸なことはもちろんミステリーとしても一級品。一度に二度おいしいコスパ最高の作品ですね(ちょっと表現が軽いかな、間違いなく名作です) 最近多いゆる言語学ラジオからの出会い。ありがたし。
6投稿日: 2022.12.12 - さち"powered by"
待って待って。中田永一と乙一が同一人物だとは聞いていたけど、ここまで作品のタッチが違うとは聞いていない。暗いところで待ち合わせだけ読んだことあるけど、こんなやさしくて懐かしい青春ストーリーも書けちゃうんだ。。 爽やかで可愛くてちょっと予想外の展開もある5つの短編集。「三角形はこわさないでおく」が個人的にとっても良かった。好きな人に会うために渡り廊下で立ち止まって待つのやばい。話すのは数秒でも、ドキドキして会えたら嬉しくて、気づいたらどんどん好きになってってる感じが、すごーく恋がしたくなった。まじで青春。登場人物の喋り方クセあってかわいい。 交換日記はじめました! 1冊のノートをひたすら読んでいくスタイルなんだけど、いろんな人の手に渡っていろんな人が交換日記に書き込みしていく。面白いし可愛いし爽やかだった。 ラクガキをめぐる冒険 交換日記に村上春樹の小説名が出てきてたけど、乙一すきなんかな?これもめっちゃ良かったな。ラクガキの話も良かったし、最後の最後の森アキラもめっちゃ良かったな。 うるさいおなか これも良かったな。これ絶対将来結婚するやんふたり!!可愛いって!!授業中おなかなっちゃうあるあるをこんなふうに青春に昇華できるの素敵すぎる。 吉祥寺の朝日奈くん 最後謎のどんでん返し?あってびっくりした。笑 おもしろかった!ただの不倫物語だと思ったら全然違ってて、ラストもとても良かったです。忘れないでね。
2投稿日: 2022.12.04 - ニセ人事課長"powered by"
10年前の本だけど、先月のキョーさんのレビューを見て買ってみた。 5つの短編からなり、最後の表題作以外は学校が舞台で学園ものの雰囲気が楽しい。 若い男女がそれぞれに思いを寄せる話だが、直截的な好いた惚れたという話ではなく、どの話にも彼や彼女の互いに互いを思いやる感情が綴られていて好ましい。 二人だけの筈の交換日記に多くの他人が乱入してくる作りが楽しい「交換日記始めました!」 飄々とした主人公が友人や友人が思いを寄せる女生徒を思う心根が切ない「三角形はこわさないでおく」 他の2編も、相手を好きだと気づかないあるいは相手の好意に気づかない、そこはかとなく切ない間柄が描かれる。 そういうテイストで積み重ねられてきた後に語られる「吉祥寺の朝日奈くん」は、だから最後のその顛末に意表を突かれたが、最後の最後にはその“愛”の形が心に沁みる一編。 人の心は移ろい易くはかないものなので、だからこそ“いつまでものこるもの”の存在を信じたいものだよね。
21投稿日: 2022.11.29 - キョー"powered by"
小説を読み始めたころ乙一作品を 良く読んだ。 小説慣れしていなかったけど乙一作品だから 読めたと言っても良いくらい。 この著者=乙一って読みおわってから知った。 心地よい読みやすさに、懐かしさを感じた。 明るい方のね!笑 青春小説、おススメです!
21投稿日: 2022.10.28 - ハラハラス"powered by"
5章から成る短編恋愛小説集。登場人物たちの心情にやさしく触れながらも芸術的な展開の妙で、爽やかな読了感を得られました。特に最後の朝比奈くんの話は、ヒントがしっかり散りばめられていて、なんとなく違和感を掴んでいけば、真実にたどり着けるようになっているのが、とても好感がもてました。
3投稿日: 2022.10.16 - ほんむら"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
「交換日記はじめました!」「ラクガキをめぐる冒険」「三角形はこわさないでおく」「うるさいおなか」「吉祥寺の朝比奈くん」の5作が収録されておりどれも面白かったが、とくに「ラクガキをめぐる冒険」が好きだった。この話は倒置法のように書かれており、高校時代のラクガキをめぐって恋に発展するまでの色々なストーリーに引き込まれた。「吉祥寺の朝比奈くん」はあやうく朝比奈と真野が不倫関係ではないかと思ったが、それには朝比奈の先輩であり真野の旦那である哲雄が黒幕として関与していることに驚いた。
1投稿日: 2022.08.22 - shunty1981"powered by"
表題の短編を含む短編集。作者は恋愛アンソロジーに載ってた「百瀬、こっちを向いて」でなんとなく印象に残っていたんだけど、短編集を書かせるとうまい人だなぁ。長編読んだことないので比べられないんだけど、短い中にもちょっとした仕掛けがあったり、さらっと読ませる文体だったり、そんな所が好き。「三角形はこわないでおく」が特に好き。あれはあの長さで描くのがちょうどいい。
0投稿日: 2022.08.14 - こゆこ"powered by"
叙述トリック短編集 三角形は壊さないでおく、が青春のかおりを感じて良かった 「永遠の愛」についての考えは同意できなかったけど、短編ミステリー(?)としてはどれも面白かった
0投稿日: 2022.08.11 - ますく555"powered by"
せつなくて、でもぬくもりのある恋愛模様を五編収録した短編集。五つともストレートな恋愛ではないところに、「なんだ?なんだ?」と読み手の目をリードしていくものがあるのかもしれません。 とくに、最初の「交換日記はじめました!」と、表題作でもある締めの「吉祥寺の朝日奈くん」が、僕にとってはかなり好みなうえにその出来映えに拍手したいくらいでした。 「交換日記はじめました!」は交換日記が繰り広げられるその一冊のノートを舞台として場を固定しています。数奇な運命により、最初に企図された交換日記から逸脱した、日記リレーのような体裁になっていくのですが、そこにほんとうに豊かな物語が根付くのです。アイデアといい、内容といい、僕は「やられたわ!」と嬉しい悲鳴をあげたくなったくらいです。 「吉祥寺の朝日奈くん」では山田真野というすらりとした子持ちの美人がヒロインとして登場します。その言語感覚や性格に男性読者ならばキュンとしてつよく引かれるところがあるようなキャラクターです。そして、つかず離れずのような関係がつづられていくのですが、まずそこまでのふつうの日常の描かれ方に、癒しすら感じてしまうのでした。もちろん物語としては、そういった一枚岩の癒しだけでは終わりません。 五つの物語に共通するのは、余分な力の抜けたダウンビートな筆致だと思います。それが心地いい。そういった書き方で、ダウンビートでも退廃せずに前を歩むような物語を作り上げている。音楽で言えば、スロー気味なアコースティックもの、あるいは同じくスローで進行しながらほのかにあたたかなオルタナティブ。説得力でねじ伏せるだとか、権威をもたせて文句を言わせないだとか、そういうのとは真逆です。だけれど、トリッキーなギミックがよく効いている。柔らかく書いていきはするけれども、そういったギミックで物語自体の個性的な芯を据えている、というように。 本作品の特徴のひとつとしてあるのは、登場人物たちの「味」と、彼らの間に強くある「引力」。それらを読者は楽しむのだと思う。つまり、味のあるキャラクターたちが、ばらばらに離れていなくなることはなく、現実からすれば不自然なほどお互いが引き合ってくっつき、たくさんの科学反応を起こすのです。 ある意味ではそんな夢想を読書という形で体験させてくれるのが本作品だと言っていいのかもしれません。そういう世界観が本作品にはあります。たぶん多くの人って、ふだんからそういった世界を憧れのように夢想しているものです、ひとりでいるときなどに。他者と融合する、とまではいかなくても、気持ちのいいセッションをしたいものだと多くの人は考えているように思えるのです。そういったセッションを叶える前提でのお互いの吸引力を、過剰なくらいまで本作品のキャラクターたちはみんな持っているのかもしれない。 そういった意味でも、本作品はなんていうか、夢の一冊でした。よかった。
13投稿日: 2022.06.27 - さま"powered by"
短編5本。青春の中にちょっとしたミステリ?謎解きじかけというかどんでん返しとまではいかないがひっくり返しがある話が好きな人におすすめ。古典部シリーズを易しくして青春色強めのような感じ。昔読んだ時は、全編好きだと思ったけど、改めて読むとラクガキ、三角形、吉祥寺の三強。特に三角形が好きだなあ。キャラクターが良くて、頭の中でイメージできるというのがそれだけですごいこと。 永遠とか絶対とかってないけど、そうであってほしいという思いを込めてわたしは口に出すのかな。
0投稿日: 2022.01.25 - かりうさ"powered by"
『百瀬、こっちを向いて。』が好きだったため、中田さん2冊目。 ピュアで素敵な恋愛短編小説集です。 恋愛小説ではあるけれど、話によってはミステリーというかどんでん返しの展開で、最後までどんなラストになるか分かりませんでした。 個人的に『三角形は壊さないでおく』が一番好きです。登場人物すべてに魅力があります。 小山内さんを好きになる気持ちも分かる。あざとさとは正反対の、清楚な可愛らしさを持った女の子です。
18投稿日: 2021.11.21 - ちこ(´・ω・)"powered by"
「交換日記はじめました!」 巡り巡って持ち主の元へ。 二人だけの世界のはずが、途中から乱入者が居たと思えば赤の他人の手に渡り皆が思う事を記載していく。 日記とは不思議な物だなと感じた。 「ラクガキをめぐる冒険」 全ての計画を立てた者は。 警備が余りにも緩すぎるのは現代と違うからだろうが、ここまで大胆な犯行を気付かれず行ったのは凄いな。 変声機でも使わなければ、声など簡単にバレるのに。 「三角形はこわさないでおく」 隠し続ける事には理由が。 気付かないふりをしているのであれば、隠すのが下手過ぎて逆に二人に気を使わせてしまいそうだよな。 とても複雑だけど、典型的な三角関係だよな。 「うるさいおなか」 どんな音でも奏でられる。 ただ単純な音なら兎も角、別の何かと似た音や得体の知れない音だと笑ってやり過ごすのは難しいかもな。 デリケートな問題に土足で踏み込む彼の中には、音楽の事しかないのだろうか。 「吉祥寺の朝日奈くん」 最後に裏切った者は誰か。 本当は真っ黒なのに自分は綺麗なままで、相手を計画的に汚し悪役に仕立てあげようとするなんて最低だな。 お金が必要だとしても、何かしら思いがなければ続かなかったのでは。
0投稿日: 2021.06.09 - たなかさとし"powered by"
甘酸っぱ――ッッ さすが、『百瀬こっちを向いて』の作者やな 病んだり悩んだり我慢したり傷付いたりしながら、相手のことを徐々に意識していってしまう主人公の姿が、たまらん笑 収録5作品。 どれを読んでても「いや―ん」ってなる。 ロマンティックが止まらない状態になる。 いい歳こいてても そうなる。 作者の意図やと思うけど、全体的に「ひらがな」が多く使われてる。何でか知らんけど。 『交換日記はじめました!』 甘酸っぱくておもしろいのに、おしいなぁ 日記をつけた経験がある人は分かると思うけど、 書くときは、いまの気持ちをペンに乗せて流れのままに走らせて書くから、 文章は砕けた喋り口調になるはずやのになぁ。日記やのに文章がカタイ。 でもおもしろい!! 「お弁当 温めますか??」って 和泉遥はちゃんと言えたかな?? 山田康志は「はい」って言えたかな?? 『うるさいおなか』 ハラナリストってか笑 比喩がステキやな― 螺旋階段の中心をグランドピアノが落ちていくような風景、とかね♪ 活発な異性がニガテなくせに、実はモテ女子っていう設定もなかなか♪ 『ラクガキをめぐる冒険』 夜の校舎に忍び込んだドキドキ感が、恋愛感情のドキドキに刷り変わり、 それがさらに月日が経って、真実を知り はっ と気付いたドキドキ感もまた、恋心に刷り変わる。 『三角形はこわさないでおく』 自分以外には優しくて 自分には嘘つきで …そのうちオトナになって美しい三角形が崩れるのが楽しみやな と思う3人の話 笑 『吉祥寺の朝日奈くん』 夫婦のもつれ。 禁断の恋は見方によっては、とてもいいシチュエーションかなと思った。でも、 「愛する人」が「最低な奴」へと一気に降格してしまい、納得できなくても前向きに強く生きなきゃならない母親って大変やなって思った。 「結婚して、人間がひとり誕生するくらいの愛があったはずなのに、それがいつのまにか消えてなくなっているのが、ひたすら、かなしい」 …そうですよね 浮気する男はみんな死んだらえ―ねん。 2010年05月09日
1投稿日: 2021.06.06 - ainalaend"powered by"
中田永一は百瀬から知ったけどこれも面白い。普通の恋愛小説とは違って少しの驚きがあるのがやはり、、って感じ。でも乙一推薦はしばくよ笑笑
0投稿日: 2021.04.26 - はま"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
ずっと前に読んだような気はしていたけど、あまりに記憶にないので再読してみた。 今読むと、どうしてこれが心に残っていなかったのかと思うくらい瑞々しくて、痛々しい言葉の連続。 「交換日記はじめました!」の和泉遥がとても可愛い。 どんな美しい恋愛物語が始まるのかと思っていたら、ありふれた普通の女の子で、どちらかというとダメなタイプで、その日記をめぐって起こる展開が本当に愛にあふれていて可愛らしかった。 短編がいくつか入っているけど、どれもよかった。 思春期の頃を思い出し赤面もするし、自分で蓋をしていた箱をこじ開けられ冷水をぶっかけられた気分になることもあるけど、今これを読んだのは、今そうされたかったからだという気がする。
0投稿日: 2021.04.02 - 羊"powered by"
交換日記はじめました! ラクガキをめぐる冒険 三角形はこわさないでおく うるさいおなか 吉祥寺の朝日奈くん の短編集 中田永一、山白朝子の本を一気に三冊借りてきて、これが三冊目だった。この二人は青春時代を描く名義なのかな?私には話が若すぎてちょっとついていくのがつらく、軽い読み物であるにも関わらず、乙一大好きにも関わらず、すごく時間がかかってしまった。 この中で印象に残ったのは朝日奈くん。何が一番正しい方法かは、離婚とか不倫とか子どもとかの見方で変わるもので、こんなにあっさりとさらっと軽く離婚書いちゃってて、うーんこれは賛同しかねますなぁ~…本気で書いてるの?まぁ、いいけど?って気になった。吉祥寺の描写が愛に溢れていて、好きな街なんだろうなあと思った。吉祥寺に本持って探検しに行きたい。
0投稿日: 2021.02.15 - 細貝"powered by"
めっちゃ好き、、、多分6年くらい前に読んだけど未だに交換日記とお腹の音の話思い出す。懐かしくて電車で読み返したら声出して笑ってしまった
1投稿日: 2020.12.18 - Chanrisa"powered by"
『百瀬、こっちを向いて』がよかっただけに期待しすぎた。登場人物たちの話し方も思考回路もあまり好きではなかった。表題作は浮気や不倫を扱っている分あまり好きではなかった。
0投稿日: 2020.12.06 - cidenon"powered by"
みなさんご存知、中田永一は乙一の別名義。 以下の5つの短編が収録されている。 「交換日記はじめました!」 「ラクガキをめぐる冒険」 「三角形はこわさないでおく」 「うるさいおなか」 「吉祥寺の朝日奈くん」 中田永一は着地の天才としか言いようがない。 ここで挙げたいのは、「三角形はこわさないでおく」と「吉祥寺の朝日奈くん」だ。 前者は三角関係、後者は不倫の話である。 よく題材になるテーマであり、短編でとなるとさらに難しいのではないか。 しかし中田永一のストーリーには、突飛ではないが自然なひねりがある。 ラストに向かっては、文章が物語を支え、調整していく。 どろどろとした話になりそうなこれらのテーマで、柔らかい読後感を得られる不思議。 着地がうまい。
0投稿日: 2020.10.07 - ふ"powered by"
2020/5/26読了 短編集自体がそこまで得意ではないが、すらすら穏やかな気持ちで読むことができた。 それぞれの青春、それぞれの恋愛など最後まで描かずに読者に想像させる後味の良い終わり方ばっかりだった。 その中でも読者をちょっとだけミスリードする仕掛けがあり、なるほどぉ〜となるようなこともあった。 そして何より小山内さんが個人的にはすごく好き。三角形はこわさないでおくが一番好きなお話でした。
0投稿日: 2020.05.28 - Yoshiki"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
交換日記だけで物語が展開していく話など、5つの恋物語はどれも好みで面白い。中でも「三角形はこわさないでおく」が一番好き。友情をとるか、自分の気持ちをとるか。そして相手の想い人は。三角形は美しい。
0投稿日: 2020.05.13 - なごみーる"powered by"
70 いやめちゃくちゃ好きだわ。 淡々として、熱烈な愛の言葉もないけど、読んでてとってもキュンキュンする話ばかり。 恋愛小説になるとどうしても性の話が出て興醒めしちゃうから、こういった穏やかに流れるお話は心が洗われる。 全部面白かったけど、特に好きなのは ラクガキをめぐる冒険 三角形はこわさないでおく うるさいおなか この三編! おなかが鳴る話は笑いながら読んだな~。 些細な出来事すらドラマにする中田永一さんはすごい。 伏線もしっかり回収するし、なんかもう、面白い恋愛小説を進めるならこれだな。 20190923
0投稿日: 2019.09.23 - まいける"powered by"
娘からもらった、『くちびるに歌を』の著者だと手にとった本。軽いタッチだけど、起承転結が絶妙。特に交換日記がおもしろい。
4投稿日: 2019.08.06 - T0913"powered by"
後読感が心地いい短編ばかりでした。 個人的には1.三角形2.朝比奈くん3.落書きでしたが、意見が分かれるだろうなと思う短編5作でした。 吉祥寺の描写などは綿密に表現されているらしく、なぞって歩いてみたいなと思う作品でした。
4投稿日: 2019.06.17 - まりい"powered by"
リレー小説の趣を感じる交換日記文学に始まり、表題作に終わる5つの短編集。 どのお話も読後感が心地好い。登場人物の愛すべき変人っぷりや、独特な会話がくせになる。 個人的には第4話「うるさいおなか」を推す。静まり返った室内にとどろく己の腹鳴りに、何度も心折れかけた全ハラナリスト乙女が、こんな小説を待っていたと思う。
0投稿日: 2019.03.24 - himawari-himawari"powered by"
「交換日記始めました」がお気に入り。 「吉祥寺の朝日奈くん」もいいけど、こういう小細工は好きじゃないな。
0投稿日: 2018.12.20 - f0314087"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
タイトル作品以外は学生の話なので甘酸っぱいなぁ、とニヤニヤしながら。。。 短い話なのに、どんでん返しで毎回驚かされる。 さわやか?乙一節。 交換日記はじめました! →交換日記の相手よりも、三日坊主な姉と出来の良い妹の姉の未来が心配に。。 でもラスト、相手を見つけるために、という動機だけれど 働き始めてよかった。。 乙一氏の描く人はヒエラルキーが決して上位ではないから さわやかな中に真綿で首を締められる感があって 同調するとしんどい。(笑) ラクガキをめぐる冒険 →一番ニヤニヤ。読み終わって、冒頭にもどってニヤニヤ。 物事は本当タイミングが大事!! 三角形はこわさないでおく →う~ん。。とおもったけれどタイトルを読んで そういう選択もありかな、と。 うるさいおなか →試験中、とまらなくて本当に困った事を思い出した。 目の付け所がサスガ。(笑) 主人公と彼はどうなるかな、そこまで毎回くっつけない匙加減が乙一氏は絶妙。。 吉祥寺の朝日奈くん →他作品と少し毛色が違うが、一番のどんでん返し。 吉祥寺という事でメンチカツとか公園とか 映像化でも見てみたい。
0投稿日: 2018.12.04 - 愛と幻想"powered by"
文章に推力があるのは気持ちが感じられるからで無駄を感じない誠実な文章で話が紡がれている。ドラマがあるのだけれど、それが文章を崩してない。無理に筋やドラマを持ってくると途切れがち。そういうところがない読み心地の良い稀有な印象の素敵な短篇集だった。
0投稿日: 2017.12.18 - アヤメ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
文庫の表紙のイラストは、3編目の「3角形をこわさないでおく」の3人かな? タイトルは5編目の「吉祥寺の朝比奈くん」だからややこしいなぁと思った。 友達にお勧めして貰い、「百瀬、こっちを向いて」から読んだ2冊目だけど、こちらは前作よりもピュアな恋愛小説と思う。 「交換日記始めました!」 和泉遥と圭太の交換日記が、ひょんなことから妹や、お母さんやら、はたまた全くの第三者までが書き込むまでに発展していく。 日記の文のみで展開していく、というのにこんなにもドキドキとした展開になるとは思わなかった。 2人が会えればいいなぁ。 「ラクガキをめぐる冒険」 中学の頃、不良に目をつけられていた森アキラの机に落書きがされた。同じようにいじめられた経験から、味方になろうと夜の学校に忍び込もうとした桜井は、同じクラスの遠山慎之介と出会う。 8年前の思い出に、当時交換した電話番号に連絡してみるが出たのは別人。諦めきれず人づてに彼を探す。 これを読んで、他のもそうだったかまで確認出来ないが、会話文の「、」が多くて煩わしいと思った。一句一句区切るように会話するのかな…? 普通に読んでいては考えつかないところへ行き、またこのトリック的な物語がこの著者の面白さだなぁと思った。 「3角形をこわさないでおく」 主人公・鷲津廉太郎は体育のバスケで意思疎通の出来る白鳥ツトムと仲良くなり、顔も頭も運動神経も良い彼をつい立ててしまう。 そんな彼が小山内琴美に恋をしたらしいが、彼女の事は忘れる、という…。 3角関係ってやつだけど、小山内が廉太郎に惹かれたのがいつなのか、良く分からなかった…野良猫のために早退してまで屋根を作ってあげるなんて!と、恋に落ちたわけではないですよね、まさかね…? それだけが分からなかったけど、壊くしたくない関係を、お互いなんとなく気付きながら踏み込まない終わりは良かった。 「うるさいおなか」 高山のお腹はどうしてこんなに?と思うような音が鳴る。寺島先輩の事が好きで追いかけて学校に入ったものの、猛獣のようなお腹の音を聞かせてしまう。クラスメイトの春日井くんは、耳が良くてお腹の音を拾っていたという… 学生時代にお腹が鳴るのは恥ずかしいのに、更に輪をかけてなりやすいお腹で可哀そうになる。 そういう自分が気にしていること、にずかずか入り込んでくる人というのは苦手だ。結果的にプラスの方に変わったから良いものの。 「吉祥寺の朝比奈さん」 ウェイトレス山田真野のいる喫茶店の常連・朝比奈ヒナタはひょんな事から彼女と連絡を取り合う仲になる。しかし彼女は結婚していて、子供もいて… 最初から結末を匂わせる描写だったんだなぁと読み進めてから気がついた。 哲雄先輩が予想以上のクソ野郎で、主人公がお金につられながらも途中で計画を変更する良心の持ち主で良かったー。
0投稿日: 2017.11.09 - さっちゃん"powered by"
のほほんとしているようで、でも鋭い問題も切り込んでいたりして、すごく良い気分(((^-^))) やっぱり中田永一さんも好きだー!乙一も好き♡
0投稿日: 2016.11.10 - caju"powered by"
届きそうで届かない、掴めそうで掴めない、そして、あえて掴まない。そんな美しさが一貫している短編小説たち。「三角形はこわさないでおく」が自分の中では一番好きだ。 知らない人に一冊だけ本を勧めるなら、たぶんこれ。お口に合わない人は、きっと自分とは価値観が合わないんだと思う。
0投稿日: 2016.07.30 - yuimoamenameru"powered by"
どのお話もそれぞれに温かくて面白かった。お気に入りは、「三角形はこわさないでおく」と「吉祥寺の朝比奈くん」。推理小説家が織り成す展開が、ぼんやりとした日常の描写にスパイスを効かせていて、胸の奥からこみ上げるあつさがあった。
1投稿日: 2016.05.29 - めち"powered by"
中田永一が乙一であることを知って驚いた。ミステリーやホラー小説のイメージがあったのでまだ信じられない! お腹が鳴るのは私も同じ悩みを持っていたので図書室などの静かな場所へ行きたくない、騒がしい教室がありがたいなどすべて共感できて面白かった。
0投稿日: 2016.05.17 - 咲空"powered by"
どの作品もふんわりと切ないような余韻が残ります。 『三角形はこわさないでおく』が特に好きでした。こんな友情、素敵ですね。 タイトルの作品も良かったです。
0投稿日: 2016.04.05 - 炙りさーもん"powered by"
アンソロジーで「百瀬、こっちを向いて」を読んで以来、 著者のこの作品を読みたくて購入。様々な恋愛模様を描いたオムニバス作品。読み手に期待させる伏線があったり、魅力的なキャラクターが出てきたりと一気に読めた。そんな中やはりタイトルの「吉祥寺の朝日奈くん」は素晴らしい。
1投稿日: 2015.09.13 - 玲来"powered by"
つかず離れずの何とも言えない距離感の人間関係の描写が温かくて心地よい。ただ心温まるだけでなく、必ず変化球が混じってくるのが面白くて、さくさく読んでしまった。変化球を毎回予想するのだけれど、これがなかなか当たらない。
0投稿日: 2015.06.07 - booklover04"powered by"
中田永一さんの文章は、どこか暖かくて優しい印象で読むとほっとします。 その一方で、ストーリーは一筋縄ではいかない意外性があって、テンポ良く読んでしまいます。 穏やかな気持ちになる本です。 私は、特に「三角形」と「ラクガキ」がすきです。
1投稿日: 2015.05.21 - ayapon"powered by"
単行本で読んでいたけれど、手元に置いておきたくて文庫を購入して再読。前回は交換日記とラクガキが良かった記憶があるんだけど、今回は「うるさいおなか」と表題作に魅かれた。やっぱり中田永一は好きだな。2013/086
0投稿日: 2015.04.10 - とめこ"powered by"
淡くて透明な話。やっぱり独特の文章空気だなと思う。 「交換日記」と「ラクガキ」が好きでした。 「三角形」はタイトルで予測がついたのもあって冗長に感じた。でもベリショ小山内さんが可愛かった。 「おなか」はあるある。自分がこのお腹だったら、思春期の黒歴史がさらに増えていたはず。私の周りに春日井くんはいなかったもん。 「朝日奈くん」はラスト2ページだけよかった。祈り。
0投稿日: 2015.02.10 - まちゃる"powered by"
乙一名義でない理由がわかりました。青春っぽさがあってダークさはないんですね。 でも、どこか乙一らしさがある話の運びかただったなと。さすがだなー、読ませるなーと思わせる作品でした。
0投稿日: 2015.01.21 - sugi3sugi3"powered by"
短編集。乙一さんの別著名。 その中の「交換日記はじめました!」で、交換日記に他人が書き込んだり、他人の目に触れることになったりという斬新な設定に驚きました。みなそれぞれの目線で描いていて、あたりまえだけどそれぞれの感じ方があるということに気づかされました。 「ラクガキをめぐる冒険」も、どんでん返しというか、最後に、元々想像してた設定自体が覆される展開に、あっぱれという拍手を送りたい気持ちになりました。
0投稿日: 2014.09.13 - チエ。"powered by"
久しぶりの読書。 買ったまんまほったらかしてた本。 どれもゆるーく、明確にハッピーエンドな終わりとかではないけど、どれもよかったなぁ。 吉祥寺の朝比奈くんは映画化してるからいつか見れたらいいな。
0投稿日: 2014.09.09 - しんちゃん"powered by"
5作品の入った短編集。 どのキャラもステキ。ストーリーは驚かせるオチ。なのに、落ち着いた心で読み終わることができる。不思議な作品集。 ラクガキをめぐる冒険と吉祥寺の朝日奈くんはオチが意外すぎて、とくに予想もしてなくて、、 朝日奈くんがかわいくて、すごくよかった。
0投稿日: 2014.08.24 - すしこ"powered by"
せつなくて甘いだけでは終わらない、乙一っぽさがビッと効いた甘さ控えめのラブストーリー。 吉祥寺の町を歩いたことがある人なら、よりいっそう楽しめるかも。 巻末のこの表題作が群を抜いてとてもよくて、これだけで一冊にしてほしいくらいだった。
0投稿日: 2014.07.29 - 茶織♪"powered by"
個人的には、『交換日記はじめました!』『吉祥寺の朝日奈くん』が好きです。 『交換日記はじめました!』については、次々と持ち手が変わっていき、物語がつながっていくのが面白く、すらすら読めました。 『吉祥寺の朝日奈くん』は、展開がまさかすぎて 驚きました。
0投稿日: 2014.07.24 - みちゃーん"powered by"
百瀬、こっちを向いてに続き読了。 「三角形はこわさないでおく」 「うるさいおなか」 「吉祥寺の朝日奈くん」 は良かったです。…がしかし、百瀬のインパクトが強かったせいか、強烈に印象に残るということはありませんでした。 ハッピーエンドでもない、ぼんやりと淡い感じの終末は、本書のストーリーにマッチングしてて、個人的に嫌いではありませんでした。
0投稿日: 2014.06.15 - yukke"powered by"
おもしろかった~~~~ この作家さんは知らなかったけど読んでみた! 短編どれもおもしろかった 交換日記の話は持ち手がどんどん変わって、どう落ち着くのかな~と面白かった 三角関係の話がきゅんきゅんした ああいうしゃべり方すきなんだよな~~ 下の名前で呼ぶのもすき 表題の話もおもしろかった 中田さんのほかのも読みたいな
1投稿日: 2014.06.07 - kuma-kichi"powered by"
「三角形はこわさないでおく」:こんな高校時代だったら・・・な〜んて思わず考えを巡らす。とまどい、思いやり、友情、淡い恋心・・複雑に交差しながら、青春の1ページを切り取っているのが良かった。 表題作は、特にムチャぶり?というか、びっくり。 どの話も予想外のオチがあって、楽しめた。
1投稿日: 2014.05.11 - シルル"powered by"
短編集。 裏の内容には切ない恋物語が5話と書かれていたが、そこまで切なくなる感じではないかな。 学生の時の懐かしい時代を回想する作品が多かった。 最初の交換日記の話しは淡い恋愛というよりも、サスペンスのような雰囲気がした。 あんな交換日記あるかw 表題の吉祥寺の朝日奈くんも単なる悲恋かと思い、何も考えずに読んでたらあんな展開になるとは。 伏線はたくさんあったのに、全く気付かず。 切なすぎるほど重くなく、読みやすくてあっという間に読み終えた。
0投稿日: 2014.04.24 - fanta16"powered by"
恋愛小説ではあるけれど、いわゆる恋愛小説ではない感じ。ユーモアのある設定と、語り口と、どのお話にも散りばめられたちょっとした驚き。おもしろかったです。 交換日記はじめました!がいちばん印象的かな~。
0投稿日: 2014.04.19 - 潤"powered by"
恋愛短編集。 それぞれに謎解きというか、 え!?そうだったのー?!という驚きがあってとても楽しかった。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-1053.html
0投稿日: 2014.04.12 - cs"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
こういうさっぱりした、 すこしライトな感じの恋愛小説はとても好きです。 登場人物みんなどこかちょっとダメなところがあって、 でもそこがなんだか憎めなくて、すごくいい。 どのお話も、単なるラブコメかと思いきや ちょっとした“仕掛け”があって、存分に楽しめました。 【交換日記はじめました!】 “あなたにむけて、文章を書きました。” とあるカップルの交換日記が ひょんなことでいろんな人の手にわたり、 めぐりめぐって持ち主のもとへ戻ってくるお話。 いわゆる書簡体小説の、交換日記版。 色恋沙汰や家族の話、 懐かしいアニメ・漫画の話題、 自分のダメ人間生活を晒したり、 見栄を書いたり本音を書いたり…。 交換日記の内容を読み進めるうちに だんだん人物像や関係性がはっきりしてきて、 前向きに生きようとしている日記の書き手たちを見ていると 自分もがんばろうという気持ちになりました。 【ラクガキをめぐる冒険】 できるだけ目立たないように こそこそと大学生活を送る桜井千春が、 中学時代のある事件の共犯者・遠山君の行方を探し、 紆余曲折を経て再会したのち、驚きの事実が発覚するお話。 正義感がつよくて、 ちょっとひねくれてる主人公がなんとも愛らしい。 現在と過去の甘酸っぱい思い出とを 行き来しながらストーリーは進み、 ついに主人公はかつての思い人であり 共犯者である同級生との再会を果たします。 メインの2人…いや3人の キャラが立っていておもしろかったです。 高校デビュー(もしくは大学デビュー)した森君と それに気づいた桜井さんの行く末が気になります。 桜井さんは怒ってたけど、まんざらでもなさそうだったし… この再会をきっかけに、ふたりに進展があったらいいな、と。 そしてタイトルが明らかに『羊をめぐる冒険』とかぶってます。笑 『交換日記はじめました!』でも村上作品が作中に出てきたので、 きっと作者が村上氏のファンなんでしょうね。 【三角形はこわさないでおく】 これぞ青春小説。 大切な親友と、その好きなひとと、自分の、三角不等式。 それぞれが立ち位置に悩みながら送るすこしほろ苦い高校生活。 体育館、教室、休み時間、わたり廊下、 階段、購買、文化祭の準備、駅までの帰り道… 当時は特に何でもなかった日常生活の一端が、 今となっては忘れがたい高校時代の思い出になっている今日この頃。 本作で鮮やかに描かれている情景や10代の葛藤に 自身の高校生活を思い出す人も多いのでは。 わたしの場合『屋上の鍵』なんていう 素敵な魔法アイテムはなかったのでその分 うらやましく思う気持ちもありますが。笑 このお話も、会話が小気味よくておもしろい。 ちょっと天然で鈍感で友だち思いな廉太郎くん(おにぎり派)、 勉強もスポーツも料理もできる完璧王子ツトムくん(サンドイッチ派)、 そして、ベリショ美少女ガンダムシューズの小山内さん。 ツトムくんのキャラが、まさに少女漫画の王子様ポジション。 こんなハイスペック男子高校生いたら、そらみんな惚れるわ。笑 ”「三角形はこわさないでおく」” 単なる偶然なのか狙ってなのかはわかりませんが、 この締めの一行セリフが、180ページだったので鳥肌立ちました。 三角形の内角の和は、180 度。 ただ、小山内さんはずっと敬語キャラだったので 最後だけ口調が違うのはちょっと違和感…残念。 【うるさいおなか】 おなかがよく鳴る女の子と、耳がすごくいいイケメンのお話。 これは笑える。いちばん笑った。 漫画やアニメみたいなテンションで、テンポがよくて読みやすい。 まず、主人公がおなかのこと敬いすぎで 終始敬語なのがもう…いちいち笑える…! 彼女はわたしの中で前代未聞のキャラであり、 ストーリー自体も前人未到のジャンルでした。笑 おなかが鳴る瞬間に わざと物音立てて誤魔化そうとしたり、 四時間目の前に何かちょっと食べて 授業中におなかが鳴るのを防いだり… 「あぁ、自分も高校生のとき同じことしてたなぁ」と 恥ずかしくも懐かしい気持ちになりました。 特にテスト中のあの静まりかえった教室の恐怖、 もうほんと泣きたいくらい主人公に共感したし、 『ぐーぴたっ』とか『SOYJOYと』か『カロリーメイト』とか! きみはわたしか!笑 そんなハラナリスト・高山さんの バラエティ豊かでユーモラスなおなかの音を、 自分の曲のために録音(サンプリング)したいという ふしぎなネコ系男子・春日井君が現れます。 ちょっと変態気質?な彼に振り回されつつも、 しだいに距離が近づいていくふたり。とにかくふたりとも可愛い! 中学生の頃から追いかけてきた 憧れの先輩との恋はうまくいかなかったけど、 素でいられる春日井君のほうがお似合いだし おなかの音のことも理解してくれてるんだから 早くくっつけばいいのに…と、思わずにはいられませんでした。笑 【吉祥寺の朝日奈くん】 元・劇団員で趣味は献血、 その日暮らしをしている朝日奈くんが 喫茶店の美人スタッフ山田さんに惹かれるお話。 吉祥寺が舞台のちょっと大人のラブコメに うまくミステリを織り交ぜた感じでした。 行きつけのお店の気になる店員さんと…なんてよくある話、 かと思いきや、山田さんはまさかの子持ちで既婚者。 ふたりのちょっとした駆け引きに、 見ているこっちがどきどきすることも。 でもそれは全て最初から仕組まれた不倫関係で 旦那さんの計画通りに進みつつあったけど、 朝日奈くんがちゃんと良心のある人で、 彼の“失敗”が結果的に山田さんを守ってくれて 本当によかった…かっこいいぞ!前歯なくても!笑 哲雄先輩は…うん、因果応報。 最初は朝日奈くんの夢を応援してくれた いいひとだと思ったのに…この下衆野郎!というのが率直な感想。 でも、山田さんが母でありながら一人の女性であるのと同じで、 彼もまた父でありながら一人の男性なんだなぁ、とも思える。 だからといって、許せることじゃないですけどね。 はじめは演技だったとしても だんだん彼女を意識するようになり、 きちんと向き合うことを決め、また夢を追うことにした朝日奈くん。 ふたたび出会うことがあれば、彼同様に山田さんもまた きっと愛を信じることができるんじゃないかなぁと思います。
0投稿日: 2014.03.24 - courbet"powered by"
ちょっと切ない恋愛小説かと思いきや、小さな布石がしっかり打たれていて、何かあるとは思ったけど予想外の展開に。この作家さんミステリも書けるんじゃない?と改めて著者の名前を見て、ああそうか、と納得しました。 一冊の交換日記の形式で書かれた「交換日記始めました」は、その後の彼らの物語がどうなるのか想像するのも楽しい。「三角関係」なんてよくある設定なのにグイグイ読まされましたし、表題作は最後になって「あれもそういうことだったの!?」の連続で、驚きも楽しめます。黒幕のやったことは許せることではないけれど、ここまでやられたらもう笑うしかしょうがない。どの短編にも通じている雰囲気はあるんだけど、話としては全然別で飽きることがありません。 しっかりした土台を巧妙さを感じさせずさらっと作り上げる。そういうことできる方の作品は素直に騙されて感動できます。
0投稿日: 2014.03.08 - うさぎの"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
癖のある話ばかり。すべてが分かりやすいハッピーエンドというわけではないけど、でも心温まる感じで終わるのがまた。 ある意味恋愛で一番楽しい結びつくまでの日常を描き続けているのかなーとも。 「交換日記はじめました!」はちょっと最初から文通だったから読みにくさがあったけど、でも慣れてくると読めるのが不思議というか。結末もびっくり。 「ラクガキをめぐる冒険」って羊をめぐる冒険のタイトルをもとにしているのかな? これは面白かった。大学生の男の子のちょっとした現金さと、森君の性格がよかった。 「三角形はこわさないでおく」はタイトルがまずいい。なんかこういうタイトルすごく好き。壊さないという意思だけでなく、ないでおくというある種モラトリアム的な。もっとキラキラした青春ものになる要素がそろっているにもかかわらず自制したような形で、逆に三角形の安定した不安定さが表れているような。最後のページまたいで「三角形はこわさないでおく」というタイトル回収もいい終わり方だった。 「うるさいおなか」は、私もハラナリストなのですごいわかるってなった。この人はなんとなく恥ずかしいところを切り出すのがうまいなあああああ。どうして他の人が触れないけど、でも気になるところに着目できるんだか。主人公のドライさもいいと思う。 「吉祥寺の朝日奈くん」は表題作。山田真野というところを強調しているから、そこを中心に進んでいくのかと思いきや、まあそこも中心だけど、もっと大きな流れの中にあったというのが驚き。伏線も違和感なく入っているし、吉祥寺の観光案内のようででも状況を伝えるのにうってつけで。自己卑下をしている主人公風で実はけっこうやるやつっていうのが一番の驚きかも。乙一名義はダメ人間が多いからな……。こっちではダメそうで実は切れ者っていうのがおおくて、むしろ違和感だったw 大事な言葉にこそひらがなが多用されていて、それが暖かさの源なのかなと思ったり。どちらにせよ、独特の言葉遣いと空気感で物事を語って、それが暖かいというのは素晴らしいと思った。
0投稿日: 2014.02.28 - Bookrium"powered by"
ど真ん中ストレートの恋愛小説ではなく、関係性が進展しなかったり、ハッピーエンドにならなかったり。 それでもどこかほのぼのと微笑ましく感じられる暖かな作品集でした。
0投稿日: 2014.02.16 - ajiro080775"powered by"
面白かった。 「吉祥寺の朝比奈くん」なかなかよかったです。 展開も余韻もとても満足できました。 ちょっと甘すぎでしたが「三角形はこわさないでおく」 もよかったです。 全体としては、ぼちぼちですかね。
0投稿日: 2014.02.11 - greenflash"powered by"
表題作を読んでいて、ふと既視感に襲われた。 なるほど。「珈琲店タレーランの事件簿」の美星とアオヤマの関わりが、山田真野と朝日奈のそれと似ているのだ。ネタバレになるのでここには書けないが。 やはり表題作が面白かった。諦観に満ちて冷めた終わり方の短編が多いと感じていた作者だが、これは熱い。あきらめの中の収束ではなく、わずかながら未来に拓かれている。 乗り越えてほしい。再会してほしいと強く思いつつ読了。
0投稿日: 2014.01.19 - chapco"powered by"
いろんな形の恋のはなし でもラブ未満が多いのかな? どのお話にも、実はそうだったんだ!っていうカラクリがあって面白い
0投稿日: 2014.01.19 - エクソン"powered by"
これは、久々に来た恋愛小説でしたねー 短編だけど、どれも中味が濃い しかも、それぞれテイストが違うから、どれも甘酸っぱいんだけど、ちょっと違う余韻が残る。 最後の「吉祥寺の朝比奈くん」は、学生の恋愛じゃない分、すごく身近に感じられたし、また、大人の恋愛なのに切ない感じが、青春なんだと思った。 この本に出会えてよかった
0投稿日: 2014.01.12 - ちょびこん"powered by"
買ったもののなかなか手付かずにいた本でしたが、読み始めたら一気に読んでしまった。短編集で、個人的には最後の映画化された表題作より、交換日記が好きでした。
0投稿日: 2014.01.04 - teluzo"powered by"
ちょうどいい距離感が心地よいよ。 もどかしい距離感にじーんとくるよ。 百瀬、こっちを向いて。の時とほとんど同じこと言ってる気がするけど。そうやねんもん。だもん。
0投稿日: 2013.10.26 - mumin0301"powered by"
読みやすく、かつ少し古風な文体。巧みなストーリー。推理小説とういうわけでもないのに明かされて行く謎にナルホドと納得。 村上春樹の影響が少し見られるのも魅力的。久しぶりの当たり!で四つ星。
0投稿日: 2013.10.20 - yuri-usa"powered by"
中田永一の物語はやっぱり読みやすくてほっとする。 青春なんだけどちょっと変わった癖があったり、読んでいくうちに‥そっちか!‥って飽きさせない面白さ。 なんだか黒板のある木の温もりのする教室に久し振りに行きたくなる そんな物語達。
0投稿日: 2013.10.16 - きのみ"powered by"
初めて読んだ中田永一さんの作品。 なんとなく表紙買いしただけだったけれど、恋愛とミステリーが入り混じったような、その不思議な世界観に見事にはまってしまいました。 まず、一編目から交換日記風に小説が始まるのも印象的。 これはどの作品にも当てはまることだが、 ところどころに伏線が組まれていて、 最後に、「だから、あの時!」と謎が解けるあの感じがたまらない。 そのタイミングも実に絶妙。 特に、「交換日記〜」は最後の終わり方でとても切なくなりました。 届かなかったのか、というやり場のない残念さと、なぜ連絡先をそんな簡単になくしてしまうんだ、とやるせない気持ちになりました。笑 吉祥寺の朝比奈くんは、映画版も見たが、この小説のほのぼの感がとても上手く表現されていて個人的にはとても気に入った。
0投稿日: 2013.10.13 - tekeden"powered by"
基本的に恋愛小説は嫌いだけれど、この人のは好み。いろんな文体で物語が書ける人で、すごい!個人的には表題作と三角関係の話が好き。
0投稿日: 2013.10.12 - ふみ"powered by"
表題作を一読して、すごい!ってなって、既刊→乙一名義のものへとさかのぼり中。 こちらのお名前では、おもに恋愛小説を書かれているようです。 天然ぽい、ふんわりとした文章なのに、視点の新鮮さと、毎回ラストで用意されているミステリ-っぽい意外性が、それを裏切る切れの良さ。 その意外性によって主人公の恋はうまくいったりいかなかったり、恋はともかく人としてちょっとだけ前進したり、あらたな価値観に気がついたりするわけですが、どっちにころんでも激しく癒やされる読後感のよさで癖になります。
2投稿日: 2013.09.23 - natsukikeg"powered by"
どの短編も面白くてときめいた。 「うるさいおなか」を電車で読んだのは失敗だった。お腹に敬意を払い過ぎな主人公にいちいち吹き出してしまって恥ずかしかった(笑)
0投稿日: 2013.09.16 - 猫トみかん。"powered by"
5編の恋愛短編集。どの作品も最後にうはー、と溜息が出ました。言葉遣い、雰囲気、静かなやさしい終わり方、どれも大好きです。恋愛が題材になっているけれどミステリ的などんでん返しや種明かしもあって、やっぱりうはー、と溜息が出るのでした。どれも好きですが、いちばん最初の「交換日記はじめました!」がいっとうたまらぬです。
0投稿日: 2013.07.30 - カギロイ"powered by"
交換日記はじめました! ラクガキをめぐる冒険 三角形はこわさないでおく うるさいおなか 吉祥寺の朝日奈くん の五つからなる淡い青春恋愛もの(朝日奈くんを除く) どれもすっきりとした読みきりで心地がよい。 なんとなく学生時代に味わった歯痒さが含まれている。
0投稿日: 2013.07.23 - iyoharuka13"powered by"
青春時代の恋って、痛々しいけど生涯忘れない。自己チューでなければ思いを遂げることができないし、でも、恋よりもっと大事なものがあるような気もやっぱりある。そのあたりの葛藤が、なんともこそばゆくて素敵だ。 そんな素敵な恋の物語が五編。お気に入りは、「交換日記はじめました!」。もう、「交換日記」のキーワードだけで、昭和に青春だった人はメシが食える。
2投稿日: 2013.07.12 - しろかぎ"powered by"
面白かった。 やっぱり一番は表題作かなあ。 でも「ラクガキをめぐる冒険」と「三角形はこわさないでおく」がお気に入り。会話がいいですね! でも、すごく印象に残るって感じじゃないのは、「理解できない恐ろしいもの」とかが出てこないからかな。
0投稿日: 2013.07.11 - harunatsu3616"powered by"
なんという事もない話?と思っていたけど やはりこの人、面白い 最後に一捻りが…!? 特に、最後の[吉祥寺の朝日奈くん]はそうゆう事ってな感じ… 前歯のかけたイケメンって ヽ(*´▽)ノ♪
0投稿日: 2013.07.07 - ラビ"powered by"
面白いけど、ただ面白いって感じだなぁ。やっぱり私は乙一の残像を見ているのかも。初めて読んだのが「中田永一」だったら作家買いはしてなかったなって感じてしまった作品でした。
0投稿日: 2013.07.06 - meg0130"powered by"
5つの短編集。 表題作が1番好きかな。 吉祥寺と言う街が懐かしいせいかもしれません。 お芝居とか、出てくるし… 派手な話ではないけれど、謎解きのあと、なんだかじーんときました。 詳細は割愛。 『ラクガキをめぐる冒険』、『三角形はこわさないでおく』も甘酸っぱかったなぁ(笑)
0投稿日: 2013.06.20 - ぬーぼー"powered by"
百瀬みたいなのを期待していたけど、どちらかというとミステリー読んでる気分になった。 おなかの話とか全く共感できないし、表題作以外は特にそんな面白くもなかった。 期待しすぎていたのかもしれない。
0投稿日: 2013.06.15