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その鏡は嘘をつく
その鏡は嘘をつく
薬丸岳/講談社
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総合評価

80件)
3.5
6
32
33
6
1
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    著者の作品は好きな方なんだけど   なんていうかこちらは好みではなかった。 なんか普通 別の作家さんの作品みたい ストーリーはよくできていてまあ面白いんだけど なんか違う。なんか。 今回の作品は、犯罪を犯した側が《普通の善良な人》だったからかな。 著者はなかなかいないレベルの《訳ありの人》を現実感たっぷりに表現するのが絶妙だからかな。

    18
    投稿日: 2025.11.16
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    夏目シリーズ第二弾。 鏡張りの部屋で自殺したとされる医師。 その医師は、その前に痴漢容疑で逮捕されていた。 それを苦に自殺したのか? その一方で、暴行事件が起きており、被害者や通報者がわからない状況となっていた。 自信溢れる検事の志藤とマイペースの刑事の夏目、キャラの違う二人だが、頭が切れることには共通点がある。 ただ激しいだけの刑事物ではないところが、面白い。 2025.11.1

    9
    投稿日: 2025.11.01
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    人情と犯罪どっちつかずでいまいちスッキリしなかった 薬丸岳は作品によって当たりはずれ多いな とりあえずこのシリーズは今後スルーしよう

    4
    投稿日: 2025.10.11
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    「夏目信人」シリーズの長編。 読み始め いくつかの事件が同時進行しているように思えたが 段々と集約されていく。 医大に入ること医者になることだけを義務付けられている予備校生たちの様子が読んでいてとても息苦しい。 今回 夏目刑事の他に志藤という検事が登場する。彼が検事を志した背景には記者であった彼の父の死があった。 志藤の父は元警察官僚の政治家の不正を追っていた。彼の死は自殺ということで処理されたが志藤は納得していなかった。 夏目が刑事になった理由と志藤が検事になった理由。どことなく通じるものがある。 人間性はだいぶ異なるけれど… 終盤 志藤から「彼との勝負、ぼくは負けたんでしょうか」と彼らしくない言葉が出た。 同じ言葉を聞いても同じものを見ても志藤と夏目の考えかたは大きくちがっていた… この後 志藤は夏目の娘の事件を知ることとなる。 エピローグ 事件後の幹夫を訪ねてきた夏目がいた。夏目は刑事であるけれど今でも優秀な“法務技官”でもあると思う。 やっぱり長編は読み応えがある。

    10
    投稿日: 2025.09.09
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    夏目シリーズ第二弾でとても面白かった 一見すると全くつながりが見えてこないものが最後の方になると急に繋がってきて驚いた また夏目信人にもまた本の中で出会うことができて嬉しかった

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    検事の人からの視点などもあり面白く読ませてもらった。 最後はこういう結末なんだって想定外な感じでした。

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    薬丸岳さん著「その鏡は嘘をつく」 夏目刑事シリーズの第二弾、前作は短編集だったが今回は長編作品。 前作でも思ったのだが薬丸作品の醍醐味は刑事視点から描かれるものではないなという感想。今回この作品を読んでみて面白いのは違いないのだが事件の被害者や加害者、その家族等の感情の渦の中に巻き込まれていくようなものは読み込めなかった。 逆をいえば薬丸作品にはそれを期待してしまっている。取り返しのできない事件、その事件に関わる誰しもの未来が描かれていく事によって窮屈で術のない、答えのない人生の岐路を考えさせらながら深く思慮を廻らせたいと思っている。 刑事目線のこのシリーズでは自分が求めているものとの違いが露になってしまった。 著者の別の作品を今後は読んでいきたいと思う。 著者の代名詞といえる、脳が考えすぎてパンクしそう、正解という答えはない中それでも考えないといけないというような作品を欲している。

    107
    投稿日: 2025.06.18
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    夏目信人シリーズ第二弾  今回は長編です 今回事件に対峙するのは、刑事夏目と検事志藤 痴漢容疑を受けていたエリート医師が自分で借りていた鏡張りの部屋で遺体で見つかる その死は自殺か他殺かの考察から始まり 医師に関わった人たちのそれぞれを思いやる心情が薬丸さんらしい小説でした 10年以上前の作品ですけど 痴漢容疑の成立ちはこの後の作品にも影響があったのかなと タイトルにもある鏡 医師の部屋に貼り巡られていたのだけど ちょっと疑問? 医師が必要としたというより 医師の死に関係ある登場人物達の 内面性を映すアイテムだったのかな 取り繕った自分を映すといったような この検事さんが夏目さんと本質が似ていそうで もしかして、シリーズのセットになるのかも

    89
    投稿日: 2025.06.02
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    『刑事のまなざし』の夏目刑事シリーズ第2弾の長編。単なる自殺と目されていた案件に違和感を抱き現場に出て解決しようとする志藤検事と、いたずら通報疑われる事件を丹念に追っていた夏目刑事が互いに事件の核心に迫っていく様と絡みが面白い。夏目の深いまなざしは単なる犯人探しの枠を超えて加害者へも贖罪を含めた人間性の回復への信念が込められているように思える。このシリーズの今後にも期待が持てる。舞台の東池袋が身近で目が離せない感じもある。

    1
    投稿日: 2025.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルにて 被害者がクソすぎて胸糞悪かった。 結局あの鏡だらけの部屋はそういう行為のためってことでいいんだろうか。

    1
    投稿日: 2025.05.22
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    非常に面白かった夏目刑事と志藤検事のそれぞれの活躍によって真実が解き明かされていいくその過程がとても面白く勢いよく読むことができた。夏目刑事も志藤検事も非常にレアキャラであるために、お互いを意識している様子も面白い。最後に真実が明らかになっていく様が非常に美しいと感じた。作者の視野の広さを感じる設定や、医学部の中の、特別意識のような部分にも少し棘を刺しているところなどはこの作者らしいと思った。とても良い本だと思う。

    1
    投稿日: 2025.04.13
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    今まで読んだ薬丸作品とは違うテイストの作品だった気がする。最初のうちはストーリーが今ひとつ掴めなくて中弛みな感じだった。でも、事件が解決に向かって出口が見えてくると盛り上がってきて納得の面白さだった。 検事と刑事の両方で事件解決に向けて同時進行していくのも面白かった。

    9
    投稿日: 2025.01.21
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    シリーズ第二弾は長編。 対照的なキャラクターである夏目刑事と志藤検事の描写が交互に入れ替わる事によって、2人のアプローチの違いや少しの共通点がより明確に感じられる。 事件の真相に関しては、幾度となく仮説を立てては否定される繰り返しで、最後まで想像できずに読者の関心を失わない。但し、イマイチ被害者も犯人もリアリティに欠けるかな。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    【夏目シリーズ第二弾】 痴漢容疑をかけられた医師の遺体が見つかった。自殺として捜査は進んで行くが、違和感を感じた刑事と検察官。自殺なのか他殺なのか。 それぞれの立場から事実を炙り出す、夏目刑事と志藤検察官の対比が面白かった。見どころは夏目の洞察力と志藤の行動力。 お互い違う事件を追っていたが、やがて事件がひとつに繋がっていく。関係者の証言も二転三転し、新たな証言が出てきたり読んでいるこちらも翻弄された。 面白いのは間違いない。でも何かが足りない感じがした。これまでの様なテーマ性が余り感じられなかったからか…。個人的には一作目の『刑事のまなざし』の方が夏目刑事の魅力が伝わるので好きです。

    14
    投稿日: 2024.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このシリーズは少年鑑別所の法務技官であった夏目 の人間への深い洞察力により、絡み合った事情から 生まれた悲しい事件が解決される ネタバレだが誰かへの大事な思いが事件をつくる エリート医師が謎の一室で遺体となり、志藤検事だ けが他殺を疑う 並行して夏目刑事がいたずらと思われた暴行事件を 調べ、2つの事件が関連してくる 夏目刑事の風評が広まりつつあり、特別視している 志藤検事という構図であるが、変な邪魔をしてくる という作品ではない

    2
    投稿日: 2024.06.03
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    夏目刑事がいい味出してるなあ。 シリーズ物と知らずにこちらから読んでしまったので、「刑事のまなざし」も読んでみたい。

    9
    投稿日: 2024.02.01
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    もうぐいぐい引き込まれて、今回!!!あたりかも!!!!!!! ってくらい夢中になったのに、ラストが、、、惜しかったなぁ。 鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を他殺と疑うシドウ。 事件の鍵を握るのは未来を捨てた青年と、予備校女性講師、、、、、 面白いのに、、、面白いのに、、、ラストのどんでんどんでん返しどんどん返しが。コロコロコロコロコロコロころで、あ、やっとそこに着地か? ってくらいコロコロコロコロしてて、なんか勿体無かった、、、、ゴロンとしてパッと立ち上がって欲しかったなぁ。 惜しい、、、、、 途中、読むの止められないくらい転がったょ。 #ミステリー #★★★ #ラストの転がり残念 #★★になりそう #せっかくすごく面白いのに、、、 #ほかのも気になる #どうやら二作目のようだ #図書館のイベント本 #ドラマ化されてるらしい #大好きな椎名桔平

    3
    投稿日: 2024.01.11
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    刑事のまなざしで気になった夏目刑事シリーズだと聞いて購入したのですが、あまりキャラクターへの理解を深める事無く読み終えてしまいました。 半分以上キャラ目当てで買った物なので余計にそうだと思いますが、事件に引き込まれなかったです。

    3
    投稿日: 2023.11.03
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    夏目刑事と志藤検事 個性的な二人が面白い味を出しているが、事件が複雑過ぎて解決した後もすっきりしない。

    1
    投稿日: 2023.11.01
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    大好きな作家さん。 数年前に初めて読んでから何冊か読みましたが、抜群の安定感で私的にはどれもはずれがありません。 今回久々に読みましたが、これも御多分に漏れず、私好みで面白かった。 半日で読んでしまいました。 好きなものをあとに残しておく性格の私は、薬丸作品は何冊か買ってありますが読まずに本棚で大事に温めているので(笑)楽しみが残っていて嬉しいです。 (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了当時の記録。)

    2
    投稿日: 2023.10.08
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    普通に面白いエンターテイメントミステリー。 謎解きも良かったし、検事・志藤のキャラも良かった。 ただ、刑事・夏目信人の続編としては少し物足りなさが残る。 第一作にあった「社会的弱者・マイノリティの哀しさ」が欠けていたからだろうか? 3作目、4作目に期待する。

    5
    投稿日: 2023.08.14
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    「刑事のまなざし」はずいぶん前に読んだので、かなりうろ覚え。そんな状態で読むにはふさわしくなかったかも。もう一度「刑事のまなざし」を読もうかな。 嘘を言っているように感じられない(描写されていない)のに、後で撤回、結果としては検事の予想通りで、え?何?やっぱり噓だったの?! と若干イラッとしたが、夏目さんに中和してもらえた。

    3
    投稿日: 2023.05.01
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    「その鏡は嘘をつく」鏡が嘘をつくのではなく、それに映し出された自分の姿を自分自身が嘘をつくのだ。発見された死体が他殺なのか自殺なのか。検事と刑事が少ない手がかりを元に推理を拡げ確信へと繋げて行く。医者を目指す若者と予備校の講師、彼らに一体なにがあったのか!とにかく面白い作品でした。

    5
    投稿日: 2023.04.29
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    夏目シリーズの第2作目の長編。これは好みの問題だが、この後もシリーズは第3、4と続くが短編集の方が面白いと思う。 この作品は夏目ともう一人志藤検事が主人公のようなもの。最終的には夏目の深い洞察により真実が明らかになるが、志藤の思い込みもミスディレクションの伏線というには物足りなく、かといって痛快な終わり方でもなく、全体に普通の作品で纏まった感じだ。

    10
    投稿日: 2023.04.04
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    面白いミステリーが読みたい!…のに今年は不作。 本作もしかり。 なかなか明らかにならない真実にジワジワと近づいていく感じがくどいというか、中だるみするというか。 そして明らかになった真実もなんというか…大したことないと言うか。 確かに殺害動機となった事件は衝撃的でしたが、全体的にシリアスに重たくしようとしすぎて、逆に読み手の私にはふわふわふわ~と流れていくような感覚。 レビューを真剣に書くほどでもないのでこれでおしまい。 2021年14冊目。

    1
    投稿日: 2022.09.02
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    夏目刑事シリーズ2作目。長編。 夏目刑事視点はないので、他の登場人物の視点から話が進んでいく。 教育虐待がテーマになっていて、事件の真相は辛いところがあるけれど、それでも命以上に大切なものはない、と話す夏目刑事の優しさに救われる気がする。

    1
    投稿日: 2022.08.18
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    【彼は何故未来を捨てたのか】 人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。 刑事 夏目シリーズの2作目。 1作目に比べ、物語のペースはゆっくりなものの、人の奥底に隠している秘密まで解き明かしてくれる夏目の鋭さがいい。     今回は刑事 夏目と対象的な検事も登場し、双方から事件が解決されていく様子が面白かった。 この作品もドラマ化しているようなので観てみたい。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・社会派ミステリーが好きなひと ・医療ミステリーが好きなひと ・少年犯罪がテーマの話が好きなひと

    4
    投稿日: 2022.06.18
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    「刑事のまなざし」に続く夏目刑事シリーズ第2弾。 前作で夏目刑事の人柄に惹かれファンになり、今回の物語でも行動や想いにブレなく真相を追求する姿が素敵だった。  エリート医師が池袋の一室で遺体で発見された。当初は自殺と考えられたその死を、検事:志藤は些細な疑問点から他殺ではないかと考え始める。 その一方で夏目刑事は、深夜に現場近くで起きた暴行事件を調べていて、別視点から2つの事件の関係性を疑い始める。  志藤検事が夏目刑事をライバル視しているのに対して、夏目刑事は気にせず飄々と我が道を行く感じで捜査をするのが良い。捜査のためとはいえ、女子大学生と友達みたいになれるのも夏目刑事の魅力の1つだと思う。  今回の物語では、お医者さんになるために塾に通ったり浪人して再チャレンジする学生や親、指導する先生が出てきて、それぞれに想いがあって、それを夏目刑事が細部まで汲み取り核心をついていくのがすごい。  跡継ぎのために無理に続けなければならないって他の人からしたら贅沢な悩みかもしれないけれど、本人にとって精神的に相当辛いだろうな…  色々な事情が絡み合っての悲しい事件。けれど、誰かを大切に思う気持ちが人を動かしていることを改めて感じた。  

    29
    投稿日: 2022.03.30
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    断定せず、一つのわずかな疑問をコツコツと明らかにしていく夏目に対して、持論や推理に基づき自身で出向き確実に明らかにする志藤。同じように見えてなんだか対照的な二人のやり方が面白かった。

    0
    投稿日: 2022.02.21
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    刑事夏目信人シリーズ、第二弾。 『刑事のまなざし』に次ぐ長編です。 主役は刑事夏目ですが、検事の志藤の活躍もあり、ダブル主役と言えるでしょうか? 鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師。 そして、現場近くで発生した不可解な集団暴行事件。 全く別の2つの事件が、奇妙に絡みあう。 果たして、夏目と志藤は、この謎を解き明かすことが出来るのか?

    11
    投稿日: 2021.11.14
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    薬丸さんにハマって、100円のを多数買って…その一冊。 シリーズもんやったんや。「夏目シリーズ」。第2弾や。 別に前作知らんでも面白いけど。 殺人事件とかが絡んでくると必然的に警察もんが増える。 こんな風変わりな刑事さんもええな。熱い刑事が好きなら合わんかも。個人的には、飄々としてるけど、凄い実力あって、中身は熱いってのが好み。上の言う事聞かんとか…夏目さんは、後者の部類。なので良い。 ちょっとした事に疑問を持ち、真実を暴く。 ここでは、浅川の部屋。 検事の志藤との対決も見もの。 自殺を他殺とするまでは、同点、それからが… やねんけど、もう、そんな鋭い感覚が自分にはないから…対決を眺めるだけに… このシリーズも頑張って読もう! 自分の姿を鏡で見てるか…?髭剃り跡とかの部分的なものしか見てない。 今の自身がどうかをキチンと見て、ちゃんと進んでるが点検が必要かも? 何かこの作品の感想になってないような(ーー;)

    28
    投稿日: 2021.08.07
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    薬丸作品、いつもはシンプルで読みやすくて割りとスーッと話に入っていけるけど、本作はちょっとごちゃごちゃしてた。 登場人物も多く複雑に絡み合ってて、あまり入り込めなかったかな。 予想もできなかった真相に驚き、ちょっと薄い気がしなくもなかったけど、、そのとおりだと頷ける部分もあり。 とはいえ、好きな作家さんです。

    3
    投稿日: 2021.07.24
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    一見なにをしているのかわからない夏目の捜査。小さな疑問から殺人事件の捜査へと繋がっていく。中盤までストーリーを引っ張った志藤検事。この人を主人公にしたものも読みたくなった。被害者は苦労して医者になって名声を得たけど人間としては破綻していて、その破綻の原因はなんだったのかしら。医師の世界の闇の部分が影響したのか。夏目の加害者に向ける優しさ。志藤検事は最後夏目の家庭の事情を知ってどう思ったのかな。またドラマ化されないかなー。椎名桔平の夏目好きだったのになぁ。

    0
    投稿日: 2021.05.12
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    鏡ばかりの部屋でエリート医師が遺体で発見された。自殺か他殺か。 検事の志藤、東池袋署の夏目刑事。 読み始めはどちらの目線で読めば良いのか分からず、入りにくかったが、それぞれが段々と真実に近づいていく中で引き込まれて、最後の取り調べがとても良かった。

    6
    投稿日: 2021.04.21
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    この作家さんの作品をはじめて読みました。 自殺した(が他殺の疑いがある)医師、 受験戦争から逃げるように失踪した少年、 強盗殺人事件…… それぞれが視点を変えて描かれていきます。 文章は読みやすく、飽きずに最後まで読めました。 2つの事件がつながっていく工程が面白かったです。 結末は意外な真相。 とはいえ、少年が好意を寄せる人を想っての行動が、いまひとつややこしくて腑に落ちませんでしたが……。 ミステリーとしての物語の進み具合は面白かったですが、心情描写がものたりなかったので、☆3つ。 鏡をタイトルにいれるなら、もう少しうまく鏡を使ってほしかったかな。

    3
    投稿日: 2021.03.31
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    薬丸岳さん著ミステリーで、”刑事のまなざし”に続く夏目刑事シリーズの2作品目となります。京北医科大学病院の外科医・須賀邦治は、山手線内の痴漢容疑で逮捕されたが容疑不十分で釈放されるのだが後日、家族も知らぬ間に須賀が池袋で借りていた別部屋にて死体で発見される。当初は自殺として処理されたが、どうも腑に落ちないと考える検事の志藤は事件の真相究明に動き出す。志藤が向かった先は夏目信夫が勤務し、須賀の事件を管轄する東池袋署。検事の志藤と警官の夏目はそれぞれの立場で事件の追うのだが、最後に辿り着いた真実とは!? 最後に一言、”お医者さんって本当に大変ですね。。。”

    1
    投稿日: 2020.10.05
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    痴漢で捕まった医師がのちに自殺したが 検事の見立ては自殺ではなく殺人 再捜査で動き出す 近くで起こった暴行事件も絡んできて 夏目刑事シリーズ第二弾らしいが 検事も刑事もそれぞれに事件を追い 解決に導く さくっと読めました

    3
    投稿日: 2020.08.13
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    夏目刑事シリーズ第2弾です。問題なくおもしろいけれど、ヴォリュームの割にはそんな複雑なストーリーではありません。最後の取り調べシーンは夏目も志藤検事も個性のあるいい味をだしていた。 やはり夏目刑事シリーズはいいです。どっちがいいかと問われたら短編のぎゅっと詰まって中身が濃い感じが好きかなあ。

    13
    投稿日: 2020.07.22
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     「天使のナイフ」を読んで違う作品も読んでみたいと思っていた。いろいろ雑事に紛れて一気に読み通すことが出来なかったが、やっと終わった。 二冊とも同じ傾向を感じる。人間が持つ善意や、良心に触れる部分が、いい読後感に繋がっている。 エリート医師が殺害された。犯人に近いと思われる予備校生が姿を消した。検事の志藤と刑事の夏目が、真相を追って捜査を始める。 二人の人柄の違いや、異なった立場から、輪郭のはっきりしない事件に向かっていく姿が興味深い。 志藤は直感と鋭い分析力で、犯人を割り出す。理詰めで行くと犯人は逃れられない立場になる。 殺された医師は、今の地位を手に入れるために何をしたか。志藤の挙げた被疑者は間違いがないのか。 殺害された医師の発見のために騒ぎを起こした予備校生の真意は。 病院経営者の両親を持って、恵まれた富裕族の子弟は、病院を継ぐ運命のために、医師を目指して予備校で教育を受ける。全ての子どもが医師に向いているとは限らない。運命と自己の間の葛藤を利用して、殺された医師は何をしたのか。 事件をはさんで志藤と夏目の人格の違いや、事件の背後の人たちの苦しみが、暗いながらも読みきる力になる。 哀切な話もあって解決するが。真実や人生の深みは余り望みすぎてはいけない。 上質のエンターテインメントとして十分書ききれている。素直に感動的なシーンを受け入れて読み通した。 他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2019.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評価は3. 内容(BOOKデーターベース) 鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。事件の鍵を握るのは未来を捨てた青年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。 う~ん。散らかりすぎかな?で、結局何が原因で殺しちゃったのか?若者はあこがれだけで証拠隠滅? よく分からぬまま読了。

    4
    投稿日: 2019.12.04
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    夏目信人シリーズの第2弾。始めは新たなシリーズの誕生か?と思わされるぐらい志藤検事が際立っているが、中盤から夏目刑事の真実に辿り着こうとする静かだが、執念の捜査が様々な事実を明らかにしていく...。 人口に比して医師の少ない国なのに、病院数は世界でダントツの1位という特殊な構造によって生み出された問題を問う社会派ミステリー。親族経営、裏口入学、医療過誤、隠蔽...。 他者を想う気持ちに救われる。

    6
    投稿日: 2019.11.20
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    タイプは違うが正義を追求する夏目刑事と志藤検事。異なるストーリーから絡み合ってくるプロットが一気読みさせてくれます。殺害される医師のクズ加減も含めた人物設定が若干現実離れしている感はありますが、流石の薬丸作品です。 平均的に評価が低いようですが、楽しめました。

    2
    投稿日: 2019.06.26
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    この作者の作品はいくつか読んでいて、今までは一気読みだったイメージでしたが、今回のものは話が複雑で登場人物も多く、なかなか読み進めるのが大変でした。しかし話が見えてくると、やはり一気に読めました。ちょっと考えにくい被害者の医師の行動であり、想像していなかった展開でした。

    1
    投稿日: 2019.06.16
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    シリーズ二作目と知らず手に取ったけれど問題なく読めた。行方をくらませた医学部を目指す落ち零れ浪人生と、彼を心配する従妹に依頼された夏目、涼子両刑事、痴漢のでっち上げからの自殺の他殺疑惑を追う志藤検事、裏口入学や医療ミスへの暗い反発とペット等が入り組む。登場人物達より展開ばかりを追う読み方になった。

    1
    投稿日: 2018.10.14
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    夏目シリーズ第二弾!! 読み終わってから シリーズものだと知りました^^; 前作も読みたいと思います。 夏目信人って人が気になるから・・・

    3
    投稿日: 2018.08.01
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    夏目シリーズ2作目。新たなキャラクター志藤検事などが加わりました。結末が早めの段階わかってしまった部分が残念ですが、人は思い、思われ、お互いに生きているということがよくわかりました。終わり方は光が射しており、よかったです。次も楽しみです。

    1
    投稿日: 2018.06.21
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    夏目信人シリーズ2作目。今度は長編でした。 前作と変わらない時間の流れで、するすると読めました。長編より短編連作の方が向いてるのかなと思いました。

    1
    投稿日: 2018.03.07
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    薬丸岳さんの作品に出てくる人はすごく優しい心を持っている人達な気がする。誰かのために自分を犠牲にしようとしてる、そんな心情が読み手にも痛いくらい伝わってなんとも言えない気持ちになる。読み終わったあとに「どうかみんなが幸せになりますように」と願わずにいられない。

    1
    投稿日: 2018.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ2作目。長編。個人的には長編が好きなので1作目より良かった印象。 夏目刑事は温かいなあ。よく、顔は笑ってるけど目が笑ってない人がいるけど、夏目は逆で、温かいまなざしの中に鋭さが光る、といった感じ。

    1
    投稿日: 2017.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幹夫の逃走と須賀の事件がどのように絡んでいるのか。星野ゆかりの自殺未遂の原因はなんなのか。その他、興味深い複数の謎が散漫にならず、おかげで常に興味とモチベーションを維持しながら読み進めることができました。 ただ、結末はある程度納得感のあるものではありましたが、サバ缶をスコップがわりに、というのはちょっと飛躍しすぎかなと。 また「刑事のまなざし」に登場した夏目刑事にもうちょっと存在感が欲しかったかも。特に序盤は検察官の志藤に完全に食われてしまってて、夏目刑事再登場の意味がちょっと薄い気がしました(本作オリジナルの登場人物でもよかったのでは、と思ったので)。 と、些細な2点が気になりましたが、全体的には概ね満足した作品でした。

    1
    投稿日: 2017.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こういう人は医者になっちゃいけない、目指しちゃいけない、そういう人がたくさん出てきて読後はやや疲れ気味。殺された理由を知ればもっと疲れて、殺人はいけないけど、コイツは…とか思えるほど。夏目さんの事件を見つめる眼差しは相変わらず優しく深く鋭い。志藤さんもあまり好きにはなれないキャラでした。夏目さんに癒されます。彼もまた深い悲しみを持った人なのに、なんて穏やかなキャラなんだろう。内に秘めたるものは分からないけれど、彼に惹かれて続きも読みます♪

    1
    投稿日: 2017.07.23
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    読後はやりきれぬ想いにさめざめと泣きたくなることも多い薬丸岳。本作もそれを想定して読み始めました。 エリート医師が、妻も知らぬ別宅で首を吊って死亡。その別宅が鏡張りだったことから、変態的な性的嗜好の持ち主かと思われたが、ある検事が他殺と断言。一方、別の暴行失踪事件を調べていた刑事。やがて双方が結びつく。 非常に面白くてどんどん頁が進みましたが、それでこのオチかよと苦笑。少なくとも『刑事のまなざし』を読んでからでなければさらに感動度は下がりそう。タイトルもしっくり来ないし、帯の「泣かずにはいられない」もこのオチに呆然のほうの涙かも。拍子抜けだったので、シリーズの次作品『刑事の約束』にむしろ期待します。

    1
    投稿日: 2017.07.20
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    「刑事のまなざし」夏目刑事第二弾。 鏡張りの部屋で医師の自殺が見つかる。 実はそれが他殺であったのでは。 それを志藤検事と夏目刑事の目線で追いかけていく。 謎解きは面白かったが、そこに至る動機がどうも弱くて違和感がありました。 「刑事のまなざし」の事件がストーリー上出てきたのがよかったです。

    1
    投稿日: 2017.06.14
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    この作品は大ハズレ 帯に泣かずにはいられない!とあったが?!泣く人はいったいどこをどう読んで泣くのか?!全く理解に苦しむ 合間にチョイチョイ挟まってくる幼女殺人事件の時系列もおかしい あー、時間の無駄 本来なら☆はゼロとしたいところ

    0
    投稿日: 2017.04.25
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    刑事・夏目信人シリーズ2作目。 表向きには自殺という形で父を失った検事の志藤。 通り魔の犠牲となって意識不明のままの愛娘を持つ夏目。 ともに犯罪被害者の家族でありながら、犯罪者に対してはまったく違う考え方をしている。 父ひとり子ひとりの家庭だった志藤は、けっして父が自分を残して死ぬはずはないという確信があった。 父の仕事仲間だった記者たちもまた、父が自殺をするはずはないと言う。 当時、大物政治家の不正を記者として追っていた父は、何者かによって殺されたと志藤は考えている。 そして、いつか父の敵をとるために検事になったのだ。 検事長の娘と結婚したことも計算ずくではないけれど、志藤にとってはいろいろと都合のいいことだった。 事件は最初、ありきたりな自殺だと考えられていた。 殺された医師は電車内で痴漢行為をしたと被害者から訴えられ、警察によって取り調べを受けていた。 志藤もまた、彼を取り調べたひとりだった。 そのときの様子から、志藤は自殺をするような人間ではないと直感する。 「刑事のまなざし」で登場した、変わった経歴を持つ刑事・夏目。 被疑者に寄り添うような捜査は、この物語でも健在だ。 誰かに必要とされること。 自分にも価値があると思えること。 自分の存在を否定されないこと。 「大切なものは命」。 夏目の言葉はとても重く、そしてとてもあたたかい。

    2
    投稿日: 2017.04.11
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    夏目信人シリーズ2作目。 ですが… そのことを知らずに薬丸さんの本だから、と手にしました。 冒頭に登場したのは志藤検事だったので、彼が主人公かと思っていたら、夏目刑事登場で驚いたわけです(汗)。 全く違うタイプの夏目刑事と志藤検事。 夏目刑事はやっぱり良いなぁ…

    8
    投稿日: 2017.02.06
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    実際には星4.5くらいか。 相変わらず主人公である夏目の一人称は一切なく、全て他人の目線で夏目が描かれているところが、他の小説と比べて画期的。 特に今作は、検事の志藤がかなりの活躍をみせていて、主人公的ポジションになっている。 次作では彼の父の事件も明らかになっていくのだろうか。 序盤は色々な事件が出てきて混乱したが、途中で繋がってからは途端に読みやすくなった。

    1
    投稿日: 2017.01.11
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    夏目シリーズ。志藤検事登場作品。犯罪の起きた謎を動機の面から解き明かしていく。最後の容疑者と検事のやり取りに感動。エピローグに書かれた事件を左右した少年と夏目の会話にも心が震えた。

    1
    投稿日: 2016.12.19
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    面白かった! 読んでからわかりましたが、シリーズものの2作目でした。 前作「刑事のまなざし」のシリーズ2作目。前作同様、夏目刑事の独自の視点が犯人の本当の内面、内情をあぶりだし、単純に犯人が誰だで終わらず、事件の真相を明らかにしていきます。 ストーリとしては、鏡張りの部屋で発見されたエリート医師の死体を他殺と疑う検事の捜査とその当日の不可解な暴行事件を追っかけていた夏目刑事の捜査の2つのストーリが絡み合い、事件の真相に迫っていくという展開。 検事が確信している容疑者が本当に犯人なのか?夏目刑事側から追っかけている不可解な行動をとる青年との関係は?などなど、真犯人とその動機に迫るのがドキドキで楽しめました。 検事が刑事をつかってそんな細かいところまで捜査指示って出せるのかとか、 いくつか、??というところもありましたが、最後の夏目刑事が解き明かす真相ー相手のことを思う気持ちーが明らかになることにより、癒されてしまいます(笑)ちょっとべたでしたが.. これ、夏目シリーズということなので、次回も楽しみ。 こうしたヒューマンドラマ絡めたミステリーは好きです。 お勧め

    5
    投稿日: 2016.12.18
  • 薬丸氏なら他の作品がおすすめです

    上の書籍説明と、帯に煽られて手に取りましたが、 正直期待はずれでした。 序盤は場面がコロコロ変わり、話を把握するのが困難でした。 比較的早い段階で犯人が判明し、メインは動機を解明していく過程ですが、 途中までは面白く読めていたのに、最終的にあまり共感できず。 話が二転三転するのも原因のひとつかな。 ネタばれになるので詳しく書けないのが悩みなのですが、 疑問点が満載です。 「人間の心の奥底に光を当てる」とか「何度読んでも落涙」とか、 期待させすぎの煽り文句は、却って失望させることにもなるからやめたほうがいいと思う。。。

    10
    投稿日: 2016.12.02
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    鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の死をめぐり、切れ者検事・志藤と異色の刑事・夏目の推理が交差する長編ミステリー。 多すぎる登場人物と人物造形の浅さに落胆する。作者の初期作品にはもっと憎しみと悲しみを持つ主人公が、理不尽な社会を訴えるようなストーリーだったのに。社会派ミステリーは時代の需要がないのかも。

    1
    投稿日: 2016.11.10
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    鏡は今の自分を映し出すものじゃないかな。 落ち込んだ時には落ち込んだように見えるし、情けなく思っている時にはそんな風に映る。 そんな時には鏡なんて見なくていい。きみよりきみのことを見ている人が必ずいるんだから。 きみが気づかないだけで、きみがいることで救われ、きみのことを必要としている人がいるんだ。 エピローグの夏目刑事の言葉。 どんなときも強く生きるなんて難しくて、間違った道を歩いたり自分自身を受け入れられないときがあったりする。 弱った人たちの心に寄り添う温かさを感じた。 真実を究明するのも刑事の仕事だけど、それだけじゃなくて心に光をもたらす仕事でもあってほしいなぁと。

    1
    投稿日: 2016.09.30
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    「刑事のまなざし」夏目刑事シリーズ。痴漢疑惑の渦中にあるエリート医師が不審死。直後に医学部受験を控えた青年が失踪する。人間の心の闇や優しさを鋭く描く筆者ならではのストーリーだ。夏目刑事と志藤検事との推理対決がおもしろい。真相追求のさえは双方ともすばらしいが考え方や真相への迫り方は対照的だ。

    1
    投稿日: 2016.09.17
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    途中まで あの夏目さんシリーズだって気がつかなかった。このシリーズはドラマを先に見ちゃったから その印象の方が強くて。椎名桔平って別に好きじゃないけど この役ぴったりだったなぁ。 もう一度あのシリーズやって欲しい。

    3
    投稿日: 2016.08.21
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    夏目刑事シリーズの長編小説。 2つの話が徐々に絡み合っていく展開は好み。結末に対しては、大きな驚きよりも話の作り込み方に感嘆した。 志藤検事が対象的なキャラでなかなかよい。3作目を先に読んだので、前日談的な読み方になってしまったのは残念。

    1
    投稿日: 2016.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    志藤検事と夏目刑事の二人の対比で事件を解決していく。 最終的には解決するけど、志藤検事の強引な進め方に違和感があって、ちょっと展開も強引な気が。 なんとなく歯切れ悪いままだった。

    0
    投稿日: 2016.07.24
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    鏡に囲まれた奇妙な部屋でエリート医師が自殺した。 自殺したのは痴漢の汚名を着せられ嫌疑不十分で釈放された直後だったが、その死を他殺と疑った検事・志藤は独自に調査を進める。 同じ頃、所轄の人情刑事・夏目はある手がかりから真相を探っていくが・・・。 「刑事のまなざし」の夏目刑事が再登場。 前作が良かったので、今後もシリーズ化してほしいと思ってました~。 今回は、夏目刑事と志藤検事の推理が交互に展開されていきます。 真実を明らかにするという目的は同じなのに、正義に対するアプローチが異なるために捜査方法が違う二人。 そんな二人の視点で事件の核心に迫っていく展開は緊迫感があって読み応えがありました。 人の心に寄り添いながら捜査を進めていく夏目には相変わらず感情を揺さぶられましたが、今回は志藤検事のほうが出番が多いので夏目刑事の魅力があまり発揮されてない気がしました。 終盤も駆け足気味のせいか、ちょっと雑な感じで残念。 「鏡」というガジェットもうまく使いこなしていないし、人物の掘り下げも足りないので受け入れがたい真相にはリアリティを感じることができないんですよね。 次回作を楽しみにしたいと思います。

    1
    投稿日: 2016.07.16
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    夏目刑事の活躍がなかなか見られなくて、イライラさせつつ、検事がほぼ主役なお話。 最後は、夏目刑事の捜査に検事も納得する。 個人的にはもうちょっと早目に夏目刑事の活躍が見てみたかった。

    1
    投稿日: 2016.06.21
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    『刑事のまなざし』に続く夏目刑事シリーズの第2弾。 今回は長編~♪どっぷり浸かれまっせ~w そして、一途な愛に泣く。(☍﹏⁰)クスン あ、猫好きな人は読まない方がいいっす・・・。 ええ、ホントに。

    0
    投稿日: 2016.06.11
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    シリーズものらしいが生憎と前の話を読んでいないが、主人公たる刑事の持ってる背景とキャラが分からないものの、まあ、そんなことは関係なく読み進めることができたが、主人公が主人公らしくキャラが立っておらず、検事の方が目立った感がある。その両者の対比を狙ったのだろうが、主人公の背景が分からない初読ものには、その意図が伝わらない。医学を志す人の精神の在り方は色々あるとは思うが、強制されてなるものではないのだろうとも思うし、強制的に排除されるべきでもないのだろうとは思う。

    0
    投稿日: 2016.06.01
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    夏目刑事シリーズ。他の長編作品にはかなり裏切られたので心配したが、このシリーズは安定しているようだ。やはりテーマが筆者の考えにマッチするからなのだろうか。刑事の約束の続編に期待する。

    0
    投稿日: 2016.05.21
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    夏目刑事シリーズの2作目ということだが、前半はあまり登場せず、父の敵を討つために検察に入ったという志藤検事が中心。 そして、志藤検事が担当する事件と、夏目刑事が捜査している事件が、やがて一つに収斂されてゆく。 二人の捜査の対比を描きながら、予想を覆す事件の真相にたどり着く。 今後、志藤検事の検察を志望することとなった事件、そして父の敵とする人物と対決する捜査が描かれるのだろうか。楽しみである。

    8
    投稿日: 2016.05.15
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    エリート外科医はなぜ鏡の部屋で殺されたのか。薬丸岳の作品は読んでいて引き込まれる。この作品は今までのよりは少し退屈だが、十分面白い。

    0
    投稿日: 2016.05.03
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    あれ?これって夏目刑事の物語じゃないの? 志藤って誰?悪モノなの?? まんまと作者の思惑に踊らされたと分かるのは解説で。。。^^; にしても、殺されても仕方がないとは言えないけれど、エリートのすることは恐ろしい。 そんな殺伐とした中で、夏目刑事の柔らかさは良い塩梅におさまってる。 ・・・で、夏目刑事の最初の事件など、あいまいにしか思い出せないので、再び「刑事のまなざし」に戻りますか^^;

    1
    投稿日: 2016.04.24
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    過去の薬丸作品と比べると、内容もメッセージ性も薄い。なんだか見劣りしてしまった。残念。 あらすじ(背表紙より) 鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。事件の鍵を握るのは未来を捨てた青年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。

    1
    投稿日: 2016.04.10
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    夏目信人刑事が活躍するシリーズ第2作。今回は長編。 鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。事件の鍵を握るのは未来を捨てた青年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。 志藤検事の視点が加わったことで、物語に奥行きが出た。今後も楽しみ。

    0
    投稿日: 2016.03.26
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    『刑事のまなざし』に続く夏目刑事シリーズの第2弾。前作は連作短篇集であったが、本作は長編である。前作では、様々なエピソードから夏目刑事の洞察力と人間としての温かみが伺えたが、本作はその部分で少し物足りなさを感じた。 鏡で囲まれた部屋の中で発見されたエリート外科医の自殺体。検事の志藤は他殺を疑い、捜査を命ずる。別な集団暴行事件を捜査していた夏目刑事は、やがて志藤検事と対峙するのだが… 『天使のナイフ』、『闇の底』、『悪党』などなど素晴らしい作品を上梓し続い薬丸岳には、どうしても高いレベルの作品を求めてしまう。

    10
    投稿日: 2016.03.21
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    201603/薬丸岳にハズレなし、は今回も健在。夏目と、切れ者検事の目指すとこは一緒でも対称的な描写が面白い。胸が痛む真相はつらかったけど、結末含め良い作品だった。(文庫帯のアオリはいただけない…講談社的には泣きをウリにしたいんだろうけど、読む前からそこアピールされるとなえる)

    1
    投稿日: 2016.03.21
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     自殺として処理された事件に、疑問を持った検事の志藤。その事件の近くで起こった、集団暴行事件を調べる刑事の夏目。二人の捜査は自殺の裏に隠された真相に迫っていく。 『刑事のまなざし』の夏目が再登場。証言をたどっていく地道な捜査から複雑な人間関係がほどけていく、地に足着いた捜査小説です。  厳格に正義を追い求める志藤の切れ者っぷりと、人の感情の機微に重点を置いて、どんな相手にも理解を示し捜査を進める夏目。真相を明らかにしたいという気持ちは一緒でも、どこか違う二人の捜査の対比は、それぞれの正義を感じさせられます。  志藤がたどり着いた答えと、夏目がたどり着いた答えの先にある事件の真相。対照的な二人だからこそ見えてくる事件の真相は、人の闇の部分だけでなく、その裏にある光の部分も明らかにします。夏目はどんな人や事件にも必ず、表面からは見ることのできないものがある、そう信じているからこそ、事件の裏の裏までを観ようとするのだと思います。  展開の地味さや、被害者の人間性についてなど、もう少し書き込んでほしいところはあったりもしたのですが、夏目と志藤のコンビの再登場にも、ぜひとも期待したくなる作品でした。

    4
    投稿日: 2016.03.19
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    鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。鍵を握るのは未来を捨てた少年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。何度読んでも落涙のベストセラー短編集『刑事のまなざし』に次ぐ「夏目信人」シリーズ、初の長編。

    0
    投稿日: 2016.03.11