
総合評価
(271件)| 114 | ||
| 117 | ||
| 25 | ||
| 2 | ||
| 0 |
powered by ブクログ下巻は先が気になってイッキ読み。犯人当ては、当たり~。しかし「なんかここが変じゃない?」という勘に近いものなので、推理したとは言い難い。まあでも『時計館』という題材を存分に生かしたなあ、という点で本作は非常に素晴らしいと思った。しかしやっぱり犯人当ては当たらない方が「そう来たか!!」と嬉しいところ。館シリーズはハードルが高いので、もっと裏の裏をかいてもらってもウエルカムだった。でも面白く読みました。
0投稿日: 2020.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
館シリーズ第5作目、クローズド・サークル、時間トリックといったまさに本格ミステリーの要素を詰め込んだ名作。十角館と双璧をなす面白さ。 題名の通り時計ー時間ーを利用したミステリーであるが、正直な話、トリックについては途中で勘づいた。 しかしながら、建物丸ごとをつかった今回の仕掛けが事件のためでなく、1人の老人の娘への狂信的愛情のためのものであり、またそれが悪夢と言って過言でない今回のストーリーの出発点に繋がるとは、その話しの展開力や、ただすごい、の一言。 ラストシーンはなぜか、ルパン三世カリオストロの城を彷彿とさせた。それは最後の謎が綺麗に回収され、且つ、誰もが幸せでない終わり方がそれとない儚さを生んでいる点で似ているからだろうか。 次の黒猫館も楽しみだ。
5投稿日: 2020.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
江南くんはきっと殺されない大丈夫だと思いつつもハラハラさせられる展開でした…! 塔が崩れるというエンディングもとても良かったです!!
1投稿日: 2020.05.03
powered by ブクログラストの次々と展開するところが良かったです。 建物の構造も変わっていて、それが活かされているのか面白かったです!
1投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログ塵も積もれば山となるということわざを思い出す作品。小さな一つ一つの歪みが積み重なればそれは大きな憎悪となり、悲しみとなり人を狂わせ心を壊してしまう
0投稿日: 2020.03.07
powered by ブクログ館と時計塔の仕掛け、そして何よりそれを使ったトリックが凄いっ! 上巻もさることながら下巻はさらに読み進む手が止まりません… 館シリーズは水車館が好きだったんですがそれを超えてきました。 さあ、次は黒猫館です。
0投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログ上巻あわせて長編でした トリックがそういうことかーって感じで驚きました‼ 島田の安心感がすごいです笑
1投稿日: 2019.11.10
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 館に閉じ込められた江南たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か?凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章!第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。 令和元年11月3日~5日
0投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻一気読みしました。シリーズ内でも特に評価高いのも頷けますね。想像もつかない大掛かりな仕掛けが毎回好きですが、これは特に面白かったです。みんな体内時計狂いすぎだろって思ったらそういうことか。自宅のトイレの時計がまさにコレなんですけどね。気づけなかった...。
0投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
館シリーズ第5弾、新装改訂版の下巻。上巻を読み終えた時点では共犯説を考えていた自分ですが、読み終えて思っていた以上の物語の深さ、結末の美しさに納得の☆5つです。ちなみに犯人予想は半分当たっていましたが、ロジックはボロボロでした。 巻末の解説が面白いです。なるほどなー!と。プロはそういう読み方をするんですねと。 第6弾は文庫版4冊構成のようなので、そちらは年内に読み終えられたらいいかなぁ〜
0投稿日: 2019.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻もとてもぐいぐい読みました。面白かったです。 美しく荘厳で凄絶なラストシーン。罪深き獣たちの骸は墓標に捧げられました。 登場人物一覧を改めて眺めて、この中で果たして何人生き残ったのか…と考えて驚愕したのですが。旧館にいた人はほぼ全滅だもんなぁ。 時計館はこれまでの館で一番好きでした。時計塔の仕掛けも、館のからくり仕掛けも。住むとなると、外界と時間の流れが違うというのは困るけど。。 十角館でラストに島田さんが自首とかを犯人に委ねた理由がやっとわかりました。「僕は刑事じゃない。社会的正義の立場に立って悪を悪として糾弾する、そんな真似ができるほど“正義”を信じてもいない」…そうか、と。真実は知りたいけど、それだけなんだろうな。 解説が皆川博子さんと米澤穂信さんなのも良かったです。皆川さんの書き出しもとても素敵だけど、「やさしさのきわみは、酷さと背あわせである」…この言葉、さすが。また霧越邸読もう。
0投稿日: 2019.10.02
powered by ブクログ館シリーズ5作目にして王道回帰の傑作。時計館の内部と外部の二視点で進む物語。内部では違和感を感じつつも、連続殺人の緊迫感と、奇妙で特異な雰囲気に呑まれてしまう。外部では時計館を取り巻く数奇でどこか不気味な過去の物語が掘り下げられ、謎は謎をより濃厚にする。今回は作者の大きな武器である幻想怪奇よりも、ロジックと伏線、構成の美しさに最大の注力をしている。もちろんそれらを取り囲む装飾には幻想怪奇の影もしっかりと見え隠れするのであるが。何よりも、各所に散りばめられた描写の妙が素晴らしい。そして終幕が美しい。
4投稿日: 2019.07.02
powered by ブクログ館シリーズとしては5作目。 今まで張り巡らされた伏線が一気に解決したときは爽快でした。そういう点では、個人的には今のところ、この作品が一番でした。 アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」的な展開を迎えるのですが、最後まで飽きさせないつくりでスラスラ読めました。 この作品は事件の舞台となる時計館の(旧館)に閉じ込められた人たちと(新館)にいる外側の人たち、2つの目線から交互に描かれています。この書き方の構成が後になって素晴らしいなと思いました。 個人的に現実的にはありえないことがちらほらありますが、伏線が片付けられていく爽快感は、逸脱でした。
0投稿日: 2019.04.05
powered by ブクログ何を基準にして、人は人を狂っていると思うのか。 古峨倫典にしても由季弥にしても、永遠も紗世子も、あの時計館に関わる人、きっとみんな少しずつ狂っている。 あ、結局、あの4人は永遠に何を言ったんだろ。 「夏休みなんだ」とかかな。 永遠も由季弥もだけど、綾辻さんの小説に出てくる美少女や美少年って、なかなか幸せになれないよね。 しかし、壮大なトリックだった。 サックサク人が死んでくから何も不思議に思わなかったけど、これ犯人視点で話作ったら面白そう。 江南くんと鹿谷さんの絡みもっと見たい! 次、黒猫館!楽しみたいと思います!
1投稿日: 2019.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
予想だにしない犯人。 中村青司の館の仕掛けを存分に使ったトリック。 満足の一言に尽きる。 再登場したのに死んでしまうかもしれないと不安だったので、江南くんが無事で本当に良かった。 今後も元気でいて欲しい。
0投稿日: 2018.12.24
powered by ブクログ上巻で次々と発生した殺人は下巻でも引き続き行われる。 にしても死亡した人数は綾辻作品で最多ではないだろうか。これはほとんどネタバレになってしまうかもしれないが、最初の登場人物欄のおよそ九割近くが死亡するか既に死亡した人物になる。 これだけ死んでしまって回収はできるのかと読者として不安になるくらいだった。しかし心配はご無用。「日本推理作家協会賞」の受賞に恥じないトリックであり、大がかりなギミックはさすがとしか言いようがない。実は読んでいる途中で少しだけ頭によぎった考えだったが、解けそうで解けなかった。 私が印象的だったのはその結末。それはこれまでの館シリーズで最も美しかったのではないだろうか。すぐにでも次回の館シリーズが楽しみだね。
0投稿日: 2018.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時計館の謎と殺人の動機、まさに新本格的スケールの大きさ。 時計、つまり時間がポイントだというのはそれなりに疑ってかかっていたが、永遠の話がしっかり生きているのには感服。スケールでかっ。 よかれと思ったとはいえ、娘を幽閉して勘違いさせたのは、どう考えても倫典では…そして渾身のポエムを遺したうえ、時計塔をぶち壊すという、なんというか身勝手の極み。真犯人の動機はともかく、邪魔な者もあっさり消すという驚きの心根。一番驚いたのは、鹿谷と江南が、真犯人を警察に告げなかったこと。犯人の汚名を着せられた本人はともかく、その家族の気持ちを考えないのだろうか…ちょっと賛同できないかな。
0投稿日: 2018.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あれ、犯人はあの人で決まりじゃないの? でもまだ残りのページ数こんなにあるの? え、まだ展開があるの? そうきたかー! 最初は多すぎ!と思ってた登場人物、そもそも亡くなってる人も半数近かったけど、最後ほとんど死んでない? このバッタバタ死ぬ感じ、絢辻さんらしいなあ。
0投稿日: 2018.07.02
powered by ブクログ下巻は夜~夜中の数時間で一気に読み終えてしまった。 第45回日本推理作家協会賞受賞作。綾辻行人の館シリーズ第5弾。 鎌倉の時計館で起こる連続殺人事件。 夜な夜な殺人鬼が徘徊する描写、一人ひとりまた一人と人が減っていく恐怖。 読み進めるごとに大きくなっていく違和感と混乱。 何かがおかしい気がするけどその何かがわからない。 どんでん返しに翻弄されては納得させられる。 最後に明かされる空前絶後驚愕の仕掛け。映画のようなラストシーン。 十角館での彼が再登場したり、これまでに登場した館の話が出てきたりと懐かしみながら楽しんだ。 館が存在する意味、主人の思いを知った時 狂ってるのに美しい…悲しい。 さりげない伏線が次々に回収されてくその手際も見事。素晴らしい完成度の集大成。 館シリーズの中でも十角館に並ぶくらい評価が高いのもうなずける作品。 今まで読んだ館シリーズの中でも読み終えた後の爽快感が最も凄まじい。 綾辻行人さんの頭の中をのぞいてみたい。2017年の読書はこれでおしまい。また来年!
1投稿日: 2017.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不定時法までちょっとしたフラグだったとは…。針の進行を1.2倍にする、というのは、歯車など時計の内部構造そのものをすべて調節して作ってあるのだろうが、古峨倫典の凄まじい執念と狂気を感じる。(進行上仕方ないとはいえ)瓜生は特に危険で狙われやすいのに、一瞬小早川の元に残った江南の判断は何なんだ…。さすがに隠し通路のトリックは完全に解けたが、旧館全体を覆う壮大な時のトリックは素晴らしいの一言だ。
1投稿日: 2017.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
綾辻行人さんの本で初めて読んだ作品。 下巻は容赦なくどんどん人が殺されて、なんとなく犯人は特定できたけど、 トリックは全くわからなかった! 驚きのラストと、時計館のまさかの秘密に、思わず読んでいて、なるほど!!と思いました。 綾辻行人さんの他の作品も読んでみたいな、と思いました。
0投稿日: 2017.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 館に閉じ込められた江南たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か?凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章!第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。 【感想】
0投稿日: 2017.08.06
powered by ブクログ劇的にストーリーが進んで、ラストの時計塔のシーンは圧巻でした。上巻下巻長い物語ですが飽きずに読めました。
1投稿日: 2017.07.24
powered by ブクログ館に閉じ込められた江南たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か?凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章!第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。 閉ざされた館。交霊会。緊迫した殺人。狂気に震える登場人物。姿の見えない犯人。どれをとっても、本格ミステリ。王道であり金字塔で間違いなかった。カーのおどろおどろしさ、クリスティのそして誰もいなっくなったを思わせ、さらには論理的に構図を反転させるのだ。解説に感動という言葉。まさかそんな感情起きるのか!?といった内容が続くのだが、嘘偽りなし。 内と外の展開に、どう繋がるのかわからないまま続き、いざ交差したところで、なにも結びつかない…と思ったところで、大がかりなトリックが炸裂している。大胆不敵ながら、実にフェアである。 大トリックに目が行きがちだが、ミスリードや伏線の緻密さには敬服する(見取り図・時刻表しかり)。 残された謎の終幕が予想外すぎてまた… 幻想的な一面もあり、幅や奥行きを増している。 こんな作品に今後出会えるのだろうか…
7投稿日: 2017.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん… なんだかなあ… うーん… 『館シリーズ一の傑作』 とか 『推理作家協会賞に輝く名作』 とか 踊らされたんかなあ… 期待が大き過ぎたんかなあ… うーん… 正直なとこ一番かわいそうなの 河原崎くんや 彼、何もわるないやん 犯人に不都合なこともしてへんやん っていうか見てたんちゃうん? 落とし穴掘ってたとこ 掘ったの二人って知ってたんちゃうん? 河原崎くん殺される必要あれへんがな… かわいそうに…
2投稿日: 2017.02.04
powered by ブクログなるほど、そんな仕掛けがね!って時の気持ち良さが良いのですよ。そこでやっと、色んなことが繋がるのです。だから、おもしろいのです。
1投稿日: 2016.07.11
powered by ブクログ旧館にいた人達がほとんど死んでしまって驚いた。犯人やトリックはそこまでびっくりするほどではなかったけど、下巻は一気に1日で読んでしまった。 時計館以前の話も読みたくなりました。
1投稿日: 2015.12.31
powered by ブクログ本格ミステリの頂点 上下巻だがあっという間に読み終わった。息つく暇も与えない展開、文章力は他の追随を許さない。トリックも非常によく練られており、伏線もほどよく散りばめられている。ラストシーンも圧巻。 --- 2015年私的ベスト1(長編)
2投稿日: 2015.12.29
powered by ブクログ本格ロジックミステリとでも言うのだろうか。読んでいるとパズルをしているような感覚に陥る。少しづつ少しづつピースを渡され、正解だと思う位置にはめていく。ピースはすべて渡されているはずなのに、どうも完成しない。と苦難して読んでいると、最後のピースは裏表が逆だった。みたいな感じ。 上巻から人が閉鎖された空間の中で次々に死んでいくいつも通りの展開。どんどん容疑者は絞られていき、コイツだろう。と直感はするが、どうにも方法は思いつかない。下巻にてトリックが明かされるわけだが、単純。気づいた人もいるのではいかと思う。でも、たったこの一つの仕掛けですべての違和感が取れてパズルが完成するのは圧巻という他ない。ただ、ミステリーという点ではまだまだ他に良い作品がありそうな気もする。 しかし、トリックという点ではそうであるが、すべての伏線が集結するところは見物である。無駄な部分が何一つ無かったのではないだろうか。 さらに、私が推したい場面はトリックが明かされた後である。時計館に光が差し込む場面。頭の中でこんなにも綺麗な情景が映り込む経験はそうそう無い。ドラマ、映画を見ているような展開。小説を読んでいることを忘れそうであった。
2投稿日: 2015.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 旧館の時間についてはただ単純にズラしていただけだろうと特に深く考えなかったので、種明かしの時にはなるほどと思わされました。そういう意図を持って作ったのかと。 今読むと王道だなあと思うけど、その王道と感じるようなところが好き。
1投稿日: 2015.09.14
powered by ブクログもっと隅々まで気をつけて読んでおけば良かった…と後悔した。 屋敷の仕掛けもそうだけど、トリックは本当壮大だなと感じた。 登場人物は多いけど、基本的に過去の人は過去の人で名前が挙がるくらいなので、そこまで苦にはならなかった。 犯人の動機とかも、うまくミスリードされていたような気がする。 上下巻分かれているけど、気になってどんどん読み進めることができた。
2投稿日: 2015.08.04大掛かりな仕掛け、タイトルに沿ったトリック。
十年前の悪戯という告白から始まる下巻。復讐劇という図式が成り立つのか。旧館に閉じ込められたままの江南は、漸く中村青司の館のカラクリを思い出すけれど、無事に生き延びる事が出来るのか。追い詰められていく様子にハラハラ。時計館のタイトルに沿ったトリックは見事でした。怪しいなぁ…と思っていた人物とアイテムは予想通りで、仕掛けは大掛かりだったけど意外性はあまり感じなかった。でも細かい部分までは回収できていなくて半分正解で半分不正解な感じ。本格らしい本格でした。
4投稿日: 2015.07.11
powered by ブクログ読み終わってしまった。上巻を読んで、およそ1日で読み終わってしまった。被害者たちが殺される瞬間に残す謎めいた言葉に「えっ、なに!?」と頁をめくる手を止めさせてもらえず一気に読みきりました。はぁ、すごかった。 館の仕掛けも史上最大の仕掛けだったように思います。
2投稿日: 2015.04.08
powered by ブクログ綾辻さんの館シリーズ。今回の館は時計館です。 時計館の亡霊の謎を解くという企画のために霊能者と出版関係者、大学の超常現象研究会が数日間時計館に立て篭るがそこで連続殺人が発生し…というのが大まかなあらすじ。館の構造、登場人物、過去の事件などあらゆる要素が禍々しい雰囲気を作り出し、これぞミステリーという作品でした。 犯人は大体予想できたのですが、まさかと思うような大胆なトリックでした。ですが「時計館」という名に相応しいトリックだったと思います。 米澤さんの解説がとても印象的で、確かにこれは「彼」の物語だなと思いました。
1投稿日: 2015.03.17
powered by ブクログこれを読むためにミステリー好きになったと思える作品 読む前に戻りたいと切に願う 振り返ると自分の読書に対する気持ちの愚かさが分かってしまった
2投稿日: 2015.02.08
powered by ブクログ十角館の次にこれが好きかなー。 下巻は一気読み。 「時計館」という名前にふさわしい内容だったと思います。 しかし、これはシリーズものなので、いろんな館が建っている場所にも、今後何か意味が出てくるのかなーとか勘ぐり始めた私……。
1投稿日: 2014.12.18
powered by ブクログ王道的でいいね(・ω・)なんとなく犯人やトリックは読めてたけど、過去との繋がりのあたりはなるほどなぁと思った(・ω・)
2投稿日: 2014.10.30
powered by ブクログ下巻。 少しずつずれていた部分がラストの推理でピタッとはまるのは何度読んでも快感。とても作りこまれた作品だと思います。 犯人は無関係の人間まで巻き添えにして、本当にそれでよかったのかと悲しくなりました。そして由季弥は本当に狂っていたのだろうか…。 江南君はよくがんばりました!
1投稿日: 2014.08.28
powered by ブクログすごい面白かった!綾辻先生ありがとう! 下巻に入りホラー小説か?と思うほどおどろおどろしい雰囲気で、そっちはだめだー!とかうしろうしろ!とかそういう読み方をしてしまった。あと館主の狂気もいい。僕らは時に囚われて生きている。 トリックの方も満足!一つ一つの謎が明らかになっていく様から、カチッカチッと音をたてながら頂へと進んでいく時計を連想した。クライマックスのシーンはそのイメージと物語が同調して……!その感覚がすごい好きだったなぁ。 まぁもちろん、犯人の意外性とかミステリマニア様にとっては物足りないのかもしれない。個人的にはこの作品はそもそもフーダニットを期待すべき話ではないと思っている。作品の造りからして、ある程度ミステリ読んでる人なら「誰が」くらいは察せて当たり前。ハウダニットの衝撃を丹念に味わう方が幸せになれると思う。 恐怖感とカタルシスはこれまでのシリーズで一番だったから一番好き!
1投稿日: 2014.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった! 表向きの犯人は自分も思いついたけれど、 結局真犯人には到達出来なかった。 作中の時間の記述が12時制だったので、 午前と午後を誤認するトリックがあるのではないかと内心思っていたら、まさかの展開だった。
1投稿日: 2014.08.14
powered by ブクログ犯人は思った通りだったけれど、トリックは予想外でした。確かに思えばトリックに思い至るような記述がいくつも。面白かったです。でもやっぱり十角館のようなインパクトを求めてしまうなぁ
1投稿日: 2014.06.02
powered by ブクログこれはすごい!! 随所随所に散りばめられた伏線が 最後に一気に回収されていくのが 本当にすごい!! 文章中の登場人物の動きや言葉に 注目して読み進めると 最後に全てが一気に回収されて 不思議だった言動に説明がつくから とってもスッキリする。 これはたしかに帯の煽り通りの良作!! 迷ってる方にはぜひ読んで欲しい。 時計館だからこそのトリックだった。
1投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これぞミステリ。 臨場感あふれるストーリー構成、 計算しつくされた大胆なトリック。 時計塔にて暴かれる真相に驚愕、 遺された詩の通りに迎えた壮絶なラスト。 今回はとにかく旧館組が可哀相で可哀相で… とばっちりも含め、ひと死にすぎ…。 なんとなく犯人の目星をつけられた理由は ・イヤホンをしきりに触る仕草 ・アリバイが完璧すぎ(わざとらしい) ・弟犯人説が出てきた時の残りのページ数(← でも、旧館と時計塔の仕組みには気づけず… 最後のあの劇的な展開に驚きを隠せませんでした。 上巻 P83-84 “どんな人間も、どこかに狂気のポテンシャリティを持っている” やっぱりいちばん恐いのは、生きた人間そのもの。 本編のことはとりあえずおいといて、、、 純喫茶<A>の老店主、 ちょい役ですがいいキャラしてますね。笑 モデルの鮎川さんは甘党だったんでしょうか。 営業中に窓際の席でひとり 黙々と巨大なチョコレートパフェを食べ、 その次はカウンター席でフルーツパフェ… どんだけパフェ食べるんw 女子かww
1投稿日: 2014.01.26
powered by ブクログいわく付きの時計館に集まった人々に閉鎖された環境で起こる惨劇。一方、館の外では探偵が時計館の主が遺した詩の謎を追う。かなり好みのシチュエーションでした。トリックもさることながら、緊張感を維持しながら、過去の事件と現在の事件の関係性や因縁を読み手の興味を引くように少しずつ紐解いていくのが実に上手い。伏線も無駄がなく、説明が尽くされています。見事な完成度です。 序盤のオカルティックな雰囲気はもっと引っ張ってほしかったですね。 トリック云々や完成度も重要ですが、特筆すべきは、故人が館をつくった想いと狂気に巻き込まれて起こった過去と現在の悲劇がもたらす切なさ、やるせなさ。それらがこの作品を今まで読んだ館シリーズでも特に心に残る作品にしていると思う。
2投稿日: 2014.01.21
powered by ブクログいろんな意味で感動した。切なかった。 ただ、真犯人は予想できた。 というよりも、彼が犯人でないことはなんとなく分かった。
1投稿日: 2014.01.14
powered by ブクログ☆3.6 ちょっとした違和感とかで、「ん?この人・・・?」って不審に思うところあり。トリックは、仕掛けが大掛かりでほんとうにまるごと騙された感wでも、殺人は、あの人が一人で行うには結構無理があるような。体力もいるだろうし・・・。
1投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログ綾辻行人作品の初読。 設定にはかなり無理があるし、仕掛けが壮大すぎて現実感が伴わない部分が多々あった。 殺人があまりに簡単に行われ(笑) でも最後の100ページは楽しめた。
1投稿日: 2013.11.14
powered by ブクログ真犯人やトリックは割とわかりやすいかも。ただ動機がそうなるとは!長編だけど読みやすく、他のシリーズも読みたくなった。
1投稿日: 2013.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を読み終えて、内容を思い返してみると真相を導くための条件はこれでもかというくらい出されていた。しかし、全ての真相は私にはわからなかった。なぜ時計館なのか、なぜ中と外の話で物語が進んでいくのか、解説編まで読んで納得させられた。これはミステリ小説としてすごいと思った。
1投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ針のない時計塔。108の時計が蠢く時計館。 ミステリ作家 鹿谷門実は時計館の主が遺した謎に挑む。 一方、時計館の中では次々に針が止まる時計と命が止まる人達。 江南らは館から生還することができるか。
1投稿日: 2013.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
館シリーズ6作目。ラストはやはり一筋縄ではいかないんだろうな・・とあらかた予想はしていたけれど、やっぱり驚かされた。 衝撃度ではやはり十角館には敵わないけれど、これでこそ館シリーズだよなと思う。 新装改訂版は次の黒猫館で終わりとのことで今秋にも出るみたいなので、発売を待ってこの先もちゃんと順番通り読みたい。
1投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログ館シリーズの中でもこれはおもしろかった!ただみんな死にすぎ!!本当中村青司の館は呪われてるんだと思う。 犯人が単純すぎるなーと思ってたらやっぱりそこはちゃんと真犯人がいるわけで、あぁさすが綾辻さん!と。 ただ館シリーズはからくりが隠し扉がデフォルトだから仕方ないとはいえトリックがイマイチ好みではない。
1投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログ本格派と呼ばれるミステリー群の中で、トリックありきの筋立てが気にならないほどのキャラクター描写を持つ作品は少ない。(その点、社会的問題や、心の琴線に触れる内容を多くもつ作品を描く、島田荘司は凄かったと思う) 残念ながらこの作品もトリック先行である印象が拭えなかった。上下巻という長さをしてそうなので、どうしても退屈になってくる。
1投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログ犯人は途中からまさか・・・ と思うところはあったのですが、トリックが驚愕でした。 トリックはスケールが大きければ大きいほど、驚きも大きいですね。 そして最後のカタストロフィーたるや!! 面白かったです!
1投稿日: 2013.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々に面白かったミステリー! 【以下ネタバレ】 三重の罠にハマり、上巻で瓜生くん(飲み物への睡眠薬混入は初期から疑っていたので、積極的に皆に飲み物を提供していた彼が怪しいと思った)と弟ちゃん(こういうのの定番で狂ったふりをしているのでは、と思い始めてあとは真犯人一歩手前の偽推理と同じ)かなぁ、と思う。→下巻の最初のほうで棺の中にはくまなく調べて何もないと言いつつ、床のは知らなかった、という伊波さんの態度が変だな、と思って疑い始める。で、ビンゴ。でも疑いはじめたのは下巻になってからだし、他の二人があまりにさり気なく怪しいと疑わせる手法だったので疑っては居ても犯人ってのはうーん、と思わせるあたりがうまい。水に睡眠薬、という疑いのあたりではあー、伊波さんかな、という確信に変わった。弟ちゃんの偽推理のあたりではまだページが余りすぎていたし。笑 真犯人がわかったあとでのネタばらしも秀逸。途中で時計館の時計が全体的に狂ってるのかな、とは思ったけど、なぜか早くしているとは思わなかった。逆に娘を嫁がせたくなくて遅くしているのかと……うん、そういう親心ってあるじゃない……。 【以上ネタバレ】 うーん、面白かった! 個人的には十角館よりもこっちの方が良かった。あっちは読んだのが遅かったせいなんだけど、他で何度か見たトリックで、なんとなく「もしかして……」と思ったもので。こっちはかなり後半にならないと判らなかった上にかなり巧妙な罠が仕掛けてあったので見事に吃驚できた。いやー、いいミステリーだったなー。
1投稿日: 2013.03.11
powered by ブクログ我慢できなくなって途中で少しトリック読んでしまったんですけど(おいこら)、トリック知った上で読んでも驚かされました。傑作です。
1投稿日: 2013.02.22
powered by ブクログ再読。学生のころ、夢中で読んでたよ。なのに、まったく内容を覚えていないという・・・。最後のトリックはこんなんだったのか!
1投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・犯人はまあそんな所だろうと思っていた通りの妥当な地点に着地。 ・最後の塔の仕掛けがいまいちピンと来なかった。 そんな危ない場所で犯人を暴く必要性があったのかも疑問。 ・一番キャラが立っていた瓜生が死んで、 一番よく分からない福西が生き残ったのがちょっと勿体無い。 ・河原崎が犯人にタックルをかましたり、首を絞めたりしたのが、 解決への1つのヒントになるのかと思ったが、そんな描写は特になかったような…。 そこが一番モヤっとした。
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ新装版解説はなんと米澤さん。ほくほく。 ワタシと綾辻作品の出会いは…そもそもは藤崎竜だ。 フジリューがイラストを担当したジャンプジェイブックス「眠り姫は魔法を使う」(霧咲遼樹・著)の主人公たちが通う高校が時計館高校という名前だったのだ。谷山さんの歌も載っていた。 わ、懐かしい。そっちも読みたい。
1投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログまず、この本は夜中にひとりベッドで読むのには向いていないことを伝えておきたい。 私はホラーでなければ怖くないと思い、うっかりやってしまった。 そして、犯人がわかってしまうまで怖くて読むのをやめられなかった…。 次々と起こる連続殺人が、被害者の視点で動いていくものだから本当に怖い。 しかも、館シリーズなので舞台はもちろん、中村青司が建てた曰く付き屋敷である。 何かからくりがあるのに違いない。 ということは、どこに閉じこもろうと安全ではないわけだ。 後編では半分くらいからが、謎解きターンに入る。 ちょっとペースダウンしてしまったかな? と思ったのがまたやられた…。 本格だとか新本格だとかは私にはよくわからないが、作りが巧妙で面白かったことだけは言える作品だった。
1投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログ館シリーズのミステリ。 奇妙な館を設計することで有名な中村青司が設計した時計館が舞台。 古峨倫典が残した詩、4人の子供たち、時計館を立てた理由、そして、永遠の願い。 このいわくつきの館で起こる、凄惨な事件の後編。 島田潔が解き明かす、事件の真相。 本格推理の金字塔。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログ犠牲者が多いのが嫌だな。あと1~2人は生き残ってほしかった。 犯人に勝ち逃げされた感じ。 でも、伏線の回収が惚れ惚れしちゃうのよねー。 やっぱり好きです館シリーズ♪
1投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログ新装改訂版で再読。やっぱり素晴らしい。 事件の派手派手視差、息詰まる展開、意外な真相に美しいラストシーン、とどれをとっても文句なし。
1投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログううぅぅーーー。 と思わず唸らないわけにはいかない!!! 最後の最後まで、ある意味王道のミステリ。 殺人の謎、詩の謎、館の謎… お腹いっぱい。という感じ。間違いなくお気に入り作品に追加。
1投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ大勢死ぬ割に、凄惨な感じがない。登場人物に感情移入させるほど、人物造形が深くないし、時代設定がずれてるのがいいのかも。単純に楽しめて、面白かった。
1投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログ下巻に入ってから一気にテンポアップ!アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるようなクローズド・サークルでの殺人の連鎖です。 上下巻と分かれた作品だっただけに、ラストでの探偵役の島田潔の推理披露には「ここまで読んできた甲斐があったなあ」としみじみと思わさせる感動がありました。本格ミステリらしい伏線の回収と見事な大トリックです! そしてトリックの裏に隠されたある人物の思いを考えると切なさとともになにやら寒気も感じます。 本格ミステリとしての完成度はもちろんのこと、トリックが明らかになってから気づかされる、ある人物の狂気もまた注目です。そして血なまぐさい連続殺人事件の話のはずなのに、その話の雰囲気は何故かしら幻想的な印象も受けます。美しい悪夢を見ているような気分というか…… そういう面も書かれていることから、今まで自分が読んだ「館シリーズ」の中でもいちばん味わい深い内容になっているようにも思います。 第45回日本推理作家協会賞
1投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログ十数年前にノベルスで読んだ時の衝撃をもう1度味わいたくて、そして全面改訂の文句に誘われて、新装改訂版、買ってしまった。 ノベルス版で読んだ時には、ただただ壮大なトリックに圧倒されたが、2度目の読了、今回は登場人物それぞれの、愛する人への深い想いの渦の中に埋もれていくような感覚で読み終えた。圧倒されたのには変わりないけれど。 十角館も再読したくなったなあ・・・。
1投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本文と米澤穂信の解説を読んで思ったのは、この趣向をエキセントリックにしたのが西澤保彦の大好きな某作品だということ。いずれにせよ、シンプルでトリッキーで素敵な推理小説でした。
1投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者作品初読みだったけどこれぞ謎解きミステリーという小説ですね。 皆さんの評価が高いのが分かります。 他の館シリーズは未読なものの題名と「設計士」についてで何となく建物に仕掛けがあるのは読めたけど、最終的なトリックはこういうことかと納得。 でも犯人は最初に思った通りでやんした。。。 とにかくはまってあっという間に読んだということは面白かったってこと。
1投稿日: 2012.07.03
powered by ブクログ期待が強すぎ、それに満たなかったせいであまり評価を高くできない。でも、やっぱり館シリーズの雰囲気はいいな。
0投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
館シリーズ 殺害された内海と持ち去られたカメラ、フィルム。永遠の部屋で犯人と出会った河原崎。河原崎の遺体の横でつぶやいた瓜生の言葉。10年前に出会った少女と瓜生、福西が作った落とし穴。時計館の管理人・伊波紗世子に招かれて時計館にやってきた島田と福西。永遠の死後に起きた時計館の人びとに起きた悲劇。永遠の誌の責任を感じた家政婦の自殺、紗世子の娘・今日子がハショウフにより死亡、気がふれた由季弥。永遠の部屋で抜け道を発見したこずえ。彼女が抜け道を抜け地上で観た物。瓜生の遺体発見。由季弥の自殺により事件は解決したかと思われる。島田の推理。
0投稿日: 2012.06.27
