
総合評価
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powered by ブクログ前作が『名探偵の生き様』だとすれば本作は『名探偵=死神ではないか』という名探偵故に背負わなければならない業をこれでもかという程描写されていて、それでも名探偵を全うする蜜柑花子の覚悟が伝わってきた改作だった。最終巻でどうなるのか楽しみ。
4投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログシリーズ2作目。 名探偵とは何なのかを考えさせられる作品。 名探偵という役目を背負った蜜柑花子には幸せになって欲しいと思う。 次巻にも期待。
7投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
● 感想 かなり作り物めいた特殊設定ものの本格ミステリで、こういった作風は好き。しかし、この作品はそこまで好きになれなかった。 名探偵を主人公にしたシリーズでは、名探偵がやたらと殺人事件に巻き込まれ、ひととおり殺人が起こってから謎を解くというのがお約束である。そのお約束を逆手に取り、「名探偵の使命」として苦悩する名探偵を描くというのは、わりと古典的な設定だ。 それを、祇園寺恋といったキャラクターも交えながら現代風に描いているが、どこか不快感が残る。 不快の原因の一つは、祇園寺恋というキャラクターにある。周囲を見下しているような印象があり、どうにも好きになれない。加えて、「名探偵」という存在が世間にどう受け止められているのか、好まれているのか、それとも忌むべきものなのか、曖昧なままだ。基本的には好意的に受け入れられているようだが、同時に一定の忌避感も持たれているようで、蜜柑のリストカットの跡などを見ると、「名探偵」とされる人々は相当な葛藤を抱えているようにも思える。 そのあたりの世界観や設定が曖昧なため、物語にしっくりこない。「名探偵の使命」を持つのは屋敷や蜜柑などごく一部の人間なのか、それともある程度の人数が存在するのかも不明であり、そこが一つの問題でもある。 ミステリとしては、Aが黒幕で、B→Cへの殺人をそそのかすが共犯ではない、という構図。これに加えて、密室での自殺を他殺に見せかけたというトリックが絡む。トリックが弱く、キャラクターに好感が持てず、個人的にはあまり好きになれなかった。評価は★2。 ● メモ ミステリ作家・拝島登美恵により、「密室館」に男女8人が監禁される。拝島は「4日間のうちに館内で起こる殺人のトリックを解明すれば解放する」と宣言 クローズド・サークル形式に加え、「名探偵の使命を持つ人物が存在する」という特殊設定が加わっている。 最大のトリックは、集められた8人の中に、他者に対して害意を持つ側と、害意を受ける側がいたという構造。拝島は「密室館で殺人を犯しても、自分がすべての罪を被る」と宣言し、殺人事件を誘発しようとする。 構造 平山光一 → 勝己正 絵畑凪 → 祇園寺恋 日戸涼 → 蜜柑花子 大塚洋二 → 栖原恭介 視点人物の日戸は蜜柑を恨んでおり、それは読者にも明かされている。この世界には「名探偵の使命」を持つ者が存在し、蜜柑だけでなく祇園寺もその一人であることが最後に明かされる。 最初の夜に勝己正が殺害される。謎は「ハウダニット」。平山がマスクをしている点に注目した祇園寺は、彼が拝島あるいはその共犯者ではないかと推理。絵畑は独断で「拝島が共犯者を送り込んだ」と推理するが、これは誤り。 日戸と祇園寺は栖原とババ抜きをし、勝利することで彼の秘密を聞き出す。栖原は、映画サークルを作ったが、撮影中に綿林瑠依子という女性が目の前で死亡する事件に遭遇していた。 蜜柑はその事件が「事故」ではなく「自殺」だと推理。その後、大塚が自殺と見える形で死体となって発見され、祇園寺も襲われる。 祇園寺を襲ったのは絵畑であった。 すべてを聞いた蜜柑は日戸に「私に恨み、ある?」と問い、「もう謎は解けている。でも推理を言うか迷ってる。」と告げる。それを聞いた日戸は激昂し、「救える命を救え。何もかも終わってから推理すんじゃねぇ!」と叫び、蜜柑を殺害しようとする。そのとき、蜜柑のリストカット跡とデニムの下にある新しい傷を知る。 蜜柑の推理によれば、大塚は自殺であり、彼は綿林瑠依子の父親だった。綿林を死に追いやったのは自分だと知ったことで自殺した。拝島は遺書を隠し、他殺に見せかけた。 勝己殺害の鍵は「ミッシング・リング」。拝島は直接手を下さず、第三者に殺人をさせるという構造。実行犯は平山。拝島は殺人シーンを見せることで殺意を高めた。 拝島は江畑が他者に害意を持っていることから、このトリックを思いついた。誰も殺人を犯さなければデスゲームに移行するという「マルチプル・アウト」方式 平山が服を洗っていたのは返り血を洗うため。現実的な要素ゆえにトリックは低水準 蜜柑は、館での出来事を小説にするつもりだと見抜き、拝島に「お願いです、小説の公開をやめてください」と懇願 事件から1週間後、「密室館殺人事件 弐」がネットに公開。2か月後、拝島の遺体が発見される。 日戸は蜜柑に謝罪し、「名探偵が引き起こす事件はある。しかしその責任を名探偵に求めるのはお門違いだ」と語る。 最後に蜜柑と祇園寺の対決。蜜柑は祇園寺が2人目の黒幕であると指摘。祇園寺はそれをほぼ認める。祇園寺も名探偵の使命を持っており、事件の構造に蜜柑より早く気づいていた。 蜜柑は「救えた命があったのではないか」と問いかけるが、祇園寺は「私は私が生きたいように生きる」と宣言 ラスト、日戸は落ち込む蜜柑を慰め、彼女の助手になる。 祇園寺はすべてを小説としてまとめ、『密室館殺人事件 弐』とは別の作品『名探偵の証明 密室館殺人事件』=この作品を著す、というメタ的な形で物語は終わる。
2投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいて苦痛だった 物語の語り手が名探偵に憎しみを持ったまま話が進むので、あちこちに逆恨みや難癖の描写が出てきて、イライラしてもーっホントにって んでラストには手のひらクルっとして助手になります!とか言われましても…… 好きなポイントもあるんだけどね 怪しい覆面の人物(平山)や、鎧を身に着けた大仰なしゃべり方をする人物(大塚)の、いかにもミステリなキャラクター設定にちゃんと理由付けがあったのは良かった 密室館での解決編で、トリックのしょぼさは『現実の事件だから』という理由が語られるのだけど、そのいかにもなミステリらしいキャラを踏まえたうえでこれは現実なんだよとアピールしている所とか、なんともいえない不思議な面白さがあって好きだったんだけどなー 一作目が面白かったので読んだけど、これはちょっと自分には合わなかったかな でも次でシリーズ完結らしいので、とりあえずもう一冊は読んでみます 助手としての日戸に関しては、一応本作が祇園寺による作中作という形で終わるので、あれは全部恋の妄想で実際の日戸くんはもうちょっとちゃんとした好青年なんだよと自分に言い聞かせてから読むようにしてみます(笑
1投稿日: 2021.12.09
powered by ブクログホームズ(名探偵)にはワトソン(助手)がセットで付くのがミステリィのお決まりです。華麗な推理を披露する探偵を褒めそやすワトソンもいれば、「何言ってんのお前?」と冷ややかにいなすワトソンもいて、それぞれに魅力的ですよね。 ところがどっこい、今作のワトソンポジションの語り手は、何と名探偵を「××××」んですね〜〜〜〜。真新しくはないかもしれないけど、この関係性のホームズワトソンはちょっと珍しい。そんな関係性が明示される穏やかじゃない導入部ですが、そこは前作を読んでいる私です。作者の予想の斜め上をいく感じがちょっと嬉しい。 肝腎要の殺人トリックに関しては、ちょっとアンフェアかな〜〜〜と思うところ多数ありますが、被害者候補達のミッシングリンクが少しずつ明かされていく展開なんかは読み応えもあります。 語り部の彼は、ワトソンとしてはちょっと物足りなさの残る存在感だったので、次回作に期待します。 「皆様には私の殺人トリックの人身御供となって頂きます」ーー往年の人気ミステリ作家が高らかに宣言した瞬間、出口のない建物に閉じ込められた8人の男女は殺人事件の被害者候補として俎上に上げられた。トリックを解明できれば全員を解放すると嘯く首謀者に、若き名探偵・蜜柑花子が挑む!
0投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログ一作目もかなり風変わりな名探偵ものでしたが、今作もそれに勝るとも劣りません。 僕のこれまで読んできた名探偵譚の数などたかが知れてるけど、それでも読み終わった後に「こんな名探偵がいるのか⁉︎」あるいは「こんな名探偵もいるんや⁉︎」という驚きが、まずのしかかってきます。 気づいてからいくつかの部分を読み返すと、その名探偵の言動が全く違う意味として認識されて、二度驚きます。 これ以上言うことはありません。
1投稿日: 2021.09.04
powered by ブクログ目覚めてみると、そこは見知らぬ部屋。ミステリー作家から取材させてほしいということで来てみたら、階段を踏み外し、そのまま記憶が途切れて、今に至る。他にも似たような状況で監禁された男女8名。その中には、あの有名な探偵も。首謀者のミステリー作家が言った解放の条件は、4日間の内にこれから起きる事件のトリックを暴くというもの。本当にそのようなことが起きるのか?そして無事に解放できるのか? 「名探偵の証明」シリーズの第2作目ということでしたが、あまり2作目という感じはありませんでした。途中参加でしtが、第1作目?と思うくらいでしたので、普通に楽しめました。 冒頭では、館の見取り図や名探偵の情報といったものを提示していて、興味をそそりました。 ミステリー作家が仕掛ける謎に意表をつくばかりでした。ただ、内容としてはチープさがあるかなと思いました。序章では本格的なのでは?と期待していたのですが、詳細がわかってくると、緻密に考えられたものではなく、運を天に任せる感がありました。 小説なので、運よく展開していきますが、犯人としては、ある意味手に汗握る展開で、違った意味での面白さがありました。 ミステリーとしては、?な部分もありましたが、個人的には日本語ならではの含みある解釈が面白かったです。名探偵対ミステリー作家との推理合戦が、それらを使って花を咲かせてくれたので、読み応えがありました。 作品では、名探偵ではなく、名探偵に恨みをもつ青年の視点で物語は進行します。とにかく今までの恨みを発すかのように名探偵の進行を邪魔していて、なんとなく余計だなと思いました。 そこから見えてくる名探偵ならではの性に、そういえばそうだなと思うところもあり、盲点をついているなと思いました。それが結局、首謀者の思うツボにはなりましたが、結果としては、なんだかなと思いました。 ちょっと変化球的なミステリーでしたので、これはこれで面白かったと思いました。
0投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログシリーズものと言うより三部作という感じで、これは二作目だから、え? みたいなところで終ってしまう。この続きは三作目で、ということなんだろうが、なんだかなあ。 本作の語り手は探偵役の蜜柑を逆恨みしてる、困った青年で、必然的に読者は、彼の的外れな恨み言を延々付き合わされることになる。これは精神的に結構きつい。その上で、中途半端かつ胸糞な終わり方だから、メンタルのコンディションが悪い読者なら「ふざけんな!」くらいのことは言うかも知れない。 ミステリ的にはトリックがしょぼい。作中人物の口を借りて、散々同じようなことを言ってるから、作者さんも自覚があるようだが。
1投稿日: 2021.08.05
powered by ブクログミステリ小説家に集められ閉じ込められた8人。 その目的は、仕掛けたトリックを明らかにする事。 果たして、この8人の関係は? 名探偵は、最小人数の犠牲で事件を解決出来るのか?
0投稿日: 2021.07.28
