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名探偵の証明
名探偵の証明
市川哲也/東京創元社
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総合評価

24件)
3.3
4
7
6
4
2
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    ・流れるように話が進み、読みやすかった。 ・話が途切れているようで繋がっていた。 ・予想外の結末だった。

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    市川哲也の長篇ミステリ作品『名探偵の証明』を読みました。 市川哲也の作品を読むのは初めてですね。 -----story------------- そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。 行く先々で事件に遭遇するものの、驚異的な解決率を誇っていた――。 しかし時は過ぎて現代、ヒーローは過去の事件で傷を負い、ひっそりと暮らしていた。 そんな彼を、元相棒が訪ねてくる。 資産家一家に届いた脅迫状をめぐって若き名探偵・蜜柑花子と対決から、屋敷を現役復帰させようとの目論見だった。 人里離れた別荘で巻き起こる密室殺人、さらにその後の名探偵たちの姿を描いた長編ミステリ。 第23回鮎川哲也賞受賞作、待望の文庫化。 解説=村上貴史 ----------------------- 2013年(平成25年)に『名探偵-The Detective-』というタイトルで第23回鮎川哲也賞(選考委員:芦辺拓、北村薫、辻真先)を受賞した市川哲也のデビュー作……名探偵の証明シリーズの第1作です。 かつて一世を風靡した名探偵・屋敷啓次郎が、現代のアイドル探偵・蜜柑花子とともに再起をかける……“老い"という人間の宿命を、2人の名探偵を通じて活写する、第23回鮎川哲也賞受賞作。 主人公・屋敷啓次郎は、一世を風靡する活躍から推理小説界に新本格ブームまでを巻き起こした時代のスター……ところが時代は移り、かつての名探偵も還暦を過ぎて輝きを失っている という設定、、、 しかも、既に新しい名探偵で美少女の蜜柑花子が席巻し、世の中の人々は、かつての名探偵・屋敷のことを忘れてしまっている……名探偵の老いや宿命、そして再生をテーマに描いた独特の作品でしたね。 単なる事件の謎解きに留まらず、名探偵という存在そのものの本質に迫った意欲作だと感じました……世代が近いので共感できる部分が多かったです、機会があれば、名探偵の証明シリーズの続篇を読んでみたいですね。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    新旧の名探偵が合わさり事件を解く中で、「探偵」について考えさせられる小説でした。 名探偵の存在に警鐘を鳴らしているというか。 主人公はキザなハードボイルド風な旧名探偵(キャラが合わない人多いかも、、笑) 新の方は旧に憧れたz世代女の子って感じでこちらは他で短編も出てるかな。 「答えを聞いてなるほどと思えた問題は自分でも解けていた証拠」 「探偵に必要なものは勘と運と想像力」 名フェーズでした。

    4
    投稿日: 2025.06.08
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    鮎川哲也賞受賞作との事でしたが、普通の探偵小説でした。 ちょっと期待が大きすぎたかも。 表紙のイラストからしてもう少し若い探偵かと思いましたが、想像とは違っていました。 大どんでん返しというほどではないですが、最後になるほど。という結末がありましたので、途中で挫折しかけましたが最後まで読んでみて良かったです。

    0
    投稿日: 2025.02.15
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     過去に大活躍した名探偵・屋敷啓次郎が衰え燻っている時に現役で大活躍している探偵・蜜柑花子と推理対決をすることになっていくが…というトリックやフーダニット以上に『名探偵の生き様』を鮮烈に描いたミステリーで、名探偵の存在意義を提示した異色作で面白かった。

    0
    投稿日: 2024.11.10
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    なんと2014年に一度読んでいて、すっかり忘れていて、再読。 さらに笑えるのが、2014年当時の評価は☆2 w そうか、若かったときは、このくたびれたおっさん探偵と、態度悪(く見える)ジョシコーセー探偵の組み合わせが耐えられなかったんだな……。うん、少しくどいもんね。 と、他人事のように10年前の自分も理解できたw が、今回おもしろかったのは、まさにそのくたびれたおっさん探偵のボヤキと後悔、次世代に繋ごうとする意志だった。 ひたすらミステリを読んで、スレたぶん、「名探偵」という存在のアインビバレントも重々承知で、こういう物語も「アリ」だな、と思う。 探偵が「推理する」ことの是非に真正面から取り組んだ作品。 「探偵の矛盾」みたいなものをテーマにするミステリが増えたことも、受け入れやすさの一因と思う。そういう点でも、先見の明の一冊! 今後の蜜柑ちゃんの活躍も込みで、ゆっくり読み進めたい。

    0
    投稿日: 2024.08.28
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    2人の名探偵が登場する物語。 名探偵も年を取り、能力の衰えを感じ葛藤する姿はこれまでの名探偵は万能だというイメージとは異なる物で楽しむことができた。 事件のトリックよりも内面に重きを置いている小説。

    10
    投稿日: 2024.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現役から遠のいた探偵の話だった。記憶力、発想力などの脳の衰えから引退について悩む探偵の姿が長い間続いた。現役の名探偵VS過去の名探偵の対決で屋敷は引退を決意したものの探偵という天職から逃れることが出来なかった。その後、対決の事件は蜜柑により解決したと思っていたけど実は真相は別にあり屋敷が暴くシーンにはびっくりした。物語を読む中で過去の名探偵と思っていたが今も名探偵なんだなと思ってこの後はどんな事件を解くのかなとワクワクした。それなのに殺されて悲しい。シリーズを見るにこの後蜜柑が活躍するのだろうけど、個人的に引退するのかしないのかで引っ張られた感があるからもう少し色んな活躍を見たかった。

    0
    投稿日: 2023.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

     冒頭では、東京湾に浮かぶ島に新しく建てられた館での殺人事件が描かれる。そこで明かされるのは、本土と島で交換殺人が行われていたというトリックの真相。名探偵・屋敷啓次郎がそれを解き明かす場面から物語は始まる。  閉ざされた環境での事件の犯人が、本土から来た「クローズド外」の人物だったという発想は、それほど新しくはないが、「A」という作家の「Jの殺人」というミステリのオマージュ的な趣もあり、これをメイントリックではなく、いわば“捨てトリック”として用いている点はやや大胆に感じる。  冒頭の50頁を過ぎたあたりで時代は変わり、舞台は約30年後へ。屋敷は犯人に襲われて大けがを負い、探偵業を辞めてほしいという元秘書で妻となった七星美雪の願いに応じる形で、美雪や娘とは別居中。探偵を正式に引退したわけではないが、引きこもり状態にある。時代は変わり、大学生でタレントでもある新たな名探偵・蜜柑花子が登場している。屋敷は、長年の引きこもりを経て、最後の事件に探偵として挑み、解決できなければ探偵を辞めると決意する。  屋敷啓次郎が挑む“最後の事件”には、現代の名探偵・蜜柑花子も招かれていた。彼女に挑戦するという形式で起こった密室殺人事件――実は、屋敷のファンだった蜜柑と協力する形で、屋敷は真相に迫る。  トリックは、狂言を利用した殺人。被害者役が密室を構築し、その密室が破られた瞬間を狙って、犯人が早業で殺人を実行するという、古典的な手法。動機は、蜜柑への復讐である。  屋敷は、自身の推理が、すでに真相を見抜いていた蜜柑の誘導によるものであったことに気付き、引退を決意。事件は蜜柑によって解決されるが、関係者はすべて犯人・本尾和奏に殺害され、和奏は自殺するという結末を迎える。  その後、屋敷の引退後の様子が描かれる。彼は人体発火事件やストーカー殺人事件などに巻き込まれる。ストーカー殺人事件では、加害者が被害者を殺人犯に仕立てあげようとした真相を看過し、その過程で、かつて引退を決意するきっかけとなった事件の真の意図に気付く。  屋敷は探偵に復帰し、引退の契機となった事件の裏付け捜査を始める。そして蜜柑を伴い、事件の黒幕――古くからの協力者であった刑事・武富竜人が真犯人であるという事実を暴く。  真相。屋敷が引退を決意した事件は、犯人・被害者・被害者家族が結託して仕組んだ芝居だった。本来の目的は、芝居を通して屋敷を復活させ、復活祝いのパーティを行うことにあった。しかし武富はこの機会を利用して、関係者を殺害。すべては屋敷と蜜柑に誤った推理をさせるためだった。彼は癌を患い余命わずかとなっており、自身の死後に真相を明らかにすることで、屋敷と蜜柑に深いダメージを与えるつもりだった。  屋敷は、名探偵という存在を否定する女性によって刺殺される。物語は、屋敷の妻・七星と娘が再会するシーンで幕を閉じる。  クローズドサークル物のように見せかけて、実際には外部から来た人物が犯人。狂言と早業殺人といった古典的トリックを用いて、「名探偵」の存在意義とその悲劇性を描いた作品である。シリーズ作品として名探偵を登場させると、どうしても殺人事件に頻繁に遭遇することになる。その上で、「作中で探偵が提示した解決が、果たして真の解決かは証明されないこと」や、「探偵が神のように振る舞い、登場人物の運命を決定することの是非」といった、いわゆる“後期クイーン問題”をテーマにしていることもあり、本格推理を好む作家層に評価され、鮎川哲也賞を受賞したのだろう。  本来であれば好みに合うはずの作品だが、それほど好きになれなかった。名探偵になる“使命”を帯びた人物が存在するという世界観は、もはやファンタジーの域にありながら、探偵の一人称視点で描かれるため、ハードボイルド風の雰囲気も漂い、全体としてちぐはぐな印象が否めない。屋敷啓次郎や蜜柑花子といった名探偵たちの造形もあまり好みに合わなかった。いっそ、もっとステレオタイプにしたほうが良かったのではないか。中途半端に現代性を出そうとしたことで、リアリティのなさがより際立ってしまっている。完全に作り物として、完全なステレオタイプの名探偵で描いていれば、リアリティの欠如が逆に気にならなかったように思う。  古典的なトリック、中途半端なリアリティのせいで陳腐に感じられる物語、魅力に乏しいキャラクター。もう少し違ったキャラクターでこの物語を描いていれば好きになれたかもしれないだけに、そういった意味では惜しい作品。評価は★2。 各項目評価 サプライズ ★★★☆☆  探偵のパートナーである警察の協力者が犯人だった――というオチは、一見すると意外性がありそうだが、実際にはそうでもない。ミスディレクションとなる人物が不在なためか、「あ、そうなの。ふーん」といった印象に留まる。 熱中度   ★★★☆☆  なんとなく引き込まれる要素はあり、最後までは読ませる力がある。ただ、夢中になるほどではない。 納得度   ★★☆☆☆  名探偵になる使命を帯びる人がいる、という世界設定や、武富竜人が警察内でいじめられ、癌を患った末に復讐に走るという展開が荒唐無稽。そのため、いっそファンタジー寄りに振り切ってしまえばよかったのに、中途半端なリアリティが逆効果となり、納得度が下がっている。それがサプライズの弱さにもつながっている気がする。 読後感   ★☆☆☆☆  信頼していた刑事に裏切られるという展開に加え、屋敷が唐突に死を迎えるラストが、安易に感動を狙ったようにも映り、後味は悪い。 インパクト ★★★★☆  妙なインパクトはある。名探偵が刑事に裏切られるという展開は、やはり印象に残る。 偏愛度   ★☆☆☆☆  名探偵ものやコテコテの本格ミステリといった好みの要素はあるものの、それらが完全に“嫌いな方”へと転がってしまった作品。

    2
    投稿日: 2023.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去の名探偵とその相棒並びに現代の名探偵がそれぞれの思惑の中で挑む事件。その真相が最後に明かされた時には驚かされました。 最後に七瀬が父親に伝えたかったことは何だったんでしょうね。

    0
    投稿日: 2022.10.29
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    着眼点は今まで読んだミステリの中でも異質で面白かったが、話の内容自体は可もなく不可もなくという感じでした。シリーズ一通り読むと印象変わるのかな。

    0
    投稿日: 2022.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初市川哲也。 「名探偵」が実在してアイドルやスターのような扱いを受けている(それ故批判もある)世界が前提となっている。その時点でちょっとついていけなかったんだけど、登場人物が人に思えない。みんな狂ってる。「当たったら続編出そう」というのがミエミエの蜜柑のキャラクターにもまったく魅力を感じない。 名探偵ー本格推理小説を極め尽くした選考委員の人達は面白く読めたかもしれないけど、私には無理でした。新本格とか最近流行りの特殊設定ミステリは当分いいやと思わせてくれた一冊でした。

    1
    投稿日: 2022.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ――  粗筋から好きそうだなと思って、その第一印象だけでなんとか最後まで読み切ったという感じ。筋はほんとに、いいんだよ…でもキャラクタもどこか支離滅裂だし事件もトリックも骨が無いし、心情的にも読ませる部分は無くとても残念。  なんなんだろうなこういう、そのジャンルに携わるものなら誰もが考えていていちいち云うまでもないことをわざわざのべつまくなし繰り言みたいに敢えて感出して云ってみた、みたいな作品が一回は出てくるのかね。そしてなんとなく「おいあいつ云ったぞ」って半分引いてるような畏敬の念で流行るのかな。  それってどこか、芸人なんだから他の芸人のネタで笑っておかなきゃ明日は我が身だし、みたいなマインドのような気がして、どこか受け付けない。いいね欲しいからいいねします、みたいなものかしら。  なんかどっかで、と思いながら読んでたんだけれど、『小説の神様』に通じるところがあるようにも思う。  わたしはそういうのあんまり。半分どころじゃなくそっと距離を置きます。  そしてそういうのに共通して、なんでか技巧は伴ってないのだ。多分どこにも辿り着いてないからそういうこと云ってるんだろうね。文章力は物凄いとか構成力が半端ないとか、キャラクリエイトがずば抜けてるとか論理が完璧、とか…そういうのがひとつでもあれば…  …いやそうするともっと、他でなんとかなるんだよなきっと。  ☆1。最近ちゃんと☆1を付けるようにしています。

    0
    投稿日: 2021.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新しい、本格ミステリー。探偵を俯瞰的に見ると、行く先々で起こる事件に突っ込み入れたくなるけど、その背景や家庭事情や悩み含めて人間らしい懊悩がいい。新旧探偵の共演も面白い。 ロジック立てる段では、なるほど納得そうなのか!という美しい論展開ではない。話の魅力をキャラクターに振った結果か? 余談だが、p240ページからポケモンユナイトのBGMとともに読んだが、神がかり的なコラボに視覚と聴覚と思考力の臨場感高い。

    1
    投稿日: 2021.10.31
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    年老いたかつてのヒーロがー、それでも自分であり続けようともがくさまを描く、一人称の語り口からもハードボイルドなお話。さらに言うなら、主人公の屋敷には、解説にも言及がある冒険小説のヒーローの面影が濃い。その分、トリックも小粒で純ミステリとしては軽め。もちろん名探偵という理不尽で不条理な装置について考えること以上のミステリなんてない、と主張されたらそれは同意するしかないが。

    0
    投稿日: 2021.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そもそも名探偵っていうのは現実にいない、小説の中の職業(?)であるのさ既知の事実。名探偵は無敵でカッコよくて当たり前。小説の中でしかいない職業だけど、それはどの推理小説にも共通した事項。 そこに切りつけたのが本作。もうやめてあげてってくらいに名探偵の衰退を描いています。新しくて、ん?私は推理小説を読んでいるのか?それともお仕事小説を読んでいるのか?と分からなくなりました。小五郎のおじちゃんのアナザーストーリーという感じです。 どういう気持ちで読めばよく分からなかったけど、気になって読むのが止まりませんでした。本格推理小説というよりは探偵青春小説?として読むべき。

    3
    投稿日: 2021.02.13
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    良いも悪いもあるけれど、何故に死んだ?ってところで★マイナス1個しちゃうかなぁ あと、名探偵言い過ぎかな

    0
    投稿日: 2020.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    kindle unlimited で読了。 鮎川哲也賞ということで読んでみた。 けっこう屋敷さんに感情移入して、 時折切なくなりながら読めた。 脅迫状事件の推理がメインというよりは、 そこに関わる人たちのドラマがメインだったように思う。 名探偵としての苦悩がよく伝わり、 竜人との名コンビの裏に潜む真実も切なかった。 でも道を踏み外して欲しくはなかったよね。 屋敷の最後も辛かったけど、三部作ということらしいので、 続編も期待して読んでみたい。

    3
    投稿日: 2020.05.04
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    鮎川哲也賞受賞作。過去の名探偵と、現在の名探偵を共演させることで、名探偵の終わりゆく姿をまざまざと見せつける。テーマも構成も面白いのだが、いかんせん事件の謎の質が低く、彼・彼女らが名探偵であることの証明が出来ていない。

    0
    投稿日: 2020.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルに惹かれて購入。文章も読みやすく、謎解きも丁寧だったのですが、読み終わった後は、おもしろかったという気持ちよりも後味の悪さが残ったような気がします。 物語のラストもそうなのですが、小説の中での名探偵という存在に対する世間の考え方が、非常にシビア。 探偵が主人公の世界(小説)であっても、全員が探偵に肯定的でないのが、ある意味、現実に近いのかもしれないですが。

    1
    投稿日: 2019.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリを読んで、名探偵の孤独というようなものを感じることはあまりない。何故ならば、大体において、名探偵という人種は、一般人に比し突き抜けた思考回路を持っており、そんなことは意に介さないように振る舞うから。 でも、一人苦悩する探偵が少なからずいるのも確かだが、それが自分に課せられた役割と割り切り、前へと進む。 しかし、その存在そのものが犯罪を誘発しているなどという誹謗中傷を名探偵が受ける作品は目にしたことがない。それはあまりにもひどい妄言であるが、それは名探偵に対する痛烈なアンチテーゼでもある。 往年の名探偵・屋敷啓次郎はそのような誹謗中傷を受けてきた。そして、次世代の名探偵・蜜柑花子は、啓次郎を敬愛し、彼に私淑する。この対照的な二人の探偵が事件解決を競い合うのかと思いきや、然にあらず。 名探偵が直面する栄光と挫折、そしてリスク。その厳しいまでの現実と、その壮絶な生き様がかつてない探偵像を示す作品。 これまでミステリを読んで感じたことのない感情を覚える。そういう意味では私にとっての新たな地平線が開けたような気がする。 探偵の安息の地はどこにあるのだろうか?事件が解決しても心休まらない悲しい存在のように思えてきた。 いずれにしても、啓次郎から花子へと、確かにバトンが手渡された。名探偵の矜持とともに。

    1
    投稿日: 2019.06.29
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    名探偵の老いと最期ということではポアロの「カーテン」がありますが、名探偵自身の語りで老いに伴う葛藤を語られるというのは新鮮でした。お話も多層的になっていて最期まで読ませるし、ラストも何とも言えない味わいでした。

    0
    投稿日: 2018.02.18
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    一世を風靡した名探偵の挫折から再生、そして名探偵とは何かを鮮烈に描いた本格推理。 名探偵の存在意義や後期クイーン問題。答えは出ていない。名探偵が愛おしくてたまらなくなった。 ハウダニットフーダニット、全く魅力がない。本作の評価はそこではない。彼ら彼女らの証明。名探偵の生き様に焦点をあて、フューチャーされない、されるべきではない物語となっている。 ミステリの魅力に改めて気付かされる。ゴリゴリのトリックを求めている方は、一度本作で頭をリセットしてから、カーでも読み漁ろうか。

    1
    投稿日: 2018.01.18
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    〈名・探偵でいることとは〉 自分は、探偵小説が好きなんじゃなくて、ミステリー小説が好きなんだと気づいた。推理小説は、果たしてどちらだろうか。

    0
    投稿日: 2017.12.17