
総合評価
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powered by ブクログミステリーなのか判断が難しいが面白かった。 潜入スパイの割には、殺処分した人間の亡霊にいつまでも煩わされたり、潜入先の上官である将軍の娘とやってしまったりと、プロのスパイ像とは程遠い、地味で弱く人間臭い主人公。 「烏賊」のエピソードは笑うところだよね?今一つ、ユーモアなのかシリアスなのかわからないところがあるが... 過去の植民地時代から冷戦の代理戦争であるベトナム戦争を通し翻弄されるベトナムを、主人公と2名の友人の生き様を通して描いている。感動はないが読みごたえはあった。 後半の長期に渡る思想教育的な尋問の場面は、「1984」とかもそうだけど、きっとここがクライマックスな割には難解なんだよね。理解できたようで、できていないようで。
0投稿日: 2019.07.26
powered by ブクログ原書名:THE SYMPATHIZER 2016ピューリッツァー賞フィクション部門、2016エドガー賞処女長編他 著者:ヴィエト・タン・ウェン(Nguyen, Viet Thanh, 1971-、ヴェトナム、小説家) 訳者:上岡伸雄(1958-、東京都、アメリカ文学)
1投稿日: 2019.01.23
powered by ブクログ捕らえられた北ベトナム軍の潜入スパイが独房で綴る告白が淡々と進行する小説。 秘密警察時代の尋問を語り、自分の出自をナイフで抉るように語ったりと独房での彼の独白は続く。爽快感はありませんがジワジワと浸透する文体。皮肉と裏側を穿つ視点に付箋のタグが止まりません。 共産主義者が勝つ前は、外国人たちが私たちを殺し、迫害し、辱めていました。 いまは、私たちと同じ民族が私たちを殺し、迫害し、辱めています。 少し進歩したんじゃないですかね。 シニカルで比喩が多い独特の文体がクセになるスパイシーなスパイ小説。
0投稿日: 2018.06.22
powered by ブクログ昨年末から読み始めたが、なかなか読み進められない。元北ベトナムのスパイが独房の中でスパイ活動や自身の出自について語っていくが、スピード感がなく停滞してしまう。ところどころ興味深いエピソードが差し挟まれるが、すぐに停滞してしまう。アメリカ人と日本人のベトナム戦争についての基礎知識の差がつまらなさの原因だろうか。私の知識では十分楽しめない内容でした。 面白くなってくるかと期待しながら上巻を読み終えたが、本作はここで終了としよう。
2投稿日: 2018.01.04
powered by ブクログ最初の方を読んだだけで頭がこんがらかって、一度ベトナム戦争を調べてようやく背景が見えてきました。が、大体のあらすじが見えただけで面白い段階までたどり着きませんでした。難しかったです。
1投稿日: 2017.12.31設定は抜群だが…
ピュリッツァー賞、アメリカ探偵作家クラブ賞をはじめ、8つの文学賞をかっさらった今年最も注目度の高い小説。 まして、ベトナム人作家が描くベトナム戦争を舞台としたスパイ小説と聞いたらワクワクせずにはいられない。 主人公はベトナム人とフランス人のハーフで、英語はペラペラ。 南ベトナム軍の将校でありながら、実はベトコンのスパイ。 祖国や民族、イデオロギーの狭間で苦悩するという設定はかなり面白そう。 と期待しすぎたせいか、上巻はかなり読むのがしんどい。 心理描写が多く、情景描写が少ない上に「 」がほとんどないから心情なのか会話なのか判別しづらい。 今、どこで誰と誰が話してるの?と状況を見失うこと度々。 隠喩が多くて、これまた分かりにくい。 映画の撮影シーンでキングコングが出てきた時は、そっち系の映画だとすっかり信じてしまった。 どうやらキングコングはベトコンのたとえだったらしい。 あと生のイカの中にアレを突っ込んで自慰行為ってのもねぇ…。 話が一体どこに向かっているのか皆目見当がつかない。
0投稿日: 2017.12.23
powered by ブクログヴィエト・タン・ウェン『シンパサイザー (上)』ハヤカワ・ミステリ文庫。 全くもってつまらない。主人公のヴェトナム共和国の大尉が延々と一人称で語るのだが、何らストーリーも映像も見えて来ない。『ミステリが読みたい!』の第7位はインチキかい。
0投稿日: 2017.12.13
powered by ブクログなんといってもピュリッツァー賞とアメリカ探偵作家クラブ紹介をダブル受賞、早川がすかさず翻訳して単行本と文庫本をほぼ同時に出したことでも注目されてたので手に取ってみました。そして世評は伊達ではない。ほぼ一人の男の独白からなる作品で語り部は元南ヴェトナムの軍人。フランスの宣教師がメイドのヴェトナム人に産ませた私生児で、実は共産主義者なのだがスパイとして秘密警察に潜り込み長官である将軍の副官として勤めていた。戦争の終焉とともにCIAによってアメリカに救い出された将軍と共に主人公も渡米、将軍の動向を母国に送り続けるのだが将軍がヴェトナム侵攻を画策して、という話。出だしでは独白が長くてしんどいな、と思ったがぐいぐい引き込まれて一気読み。かなり暗くて陰惨なテーマなのに読後感も良い。作者もヴェトナム人で同じく戦争後に両親に連れられてアメリカに逃げて来て今では大学で教える身とか。アメリカ人からではないヴェトナム人から見た戦争を書いてみたかったという目的はじゅうぶん果たされていると思う。
0投稿日: 2017.10.22
