
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「サイコロには知性がある」「中間目標が立てられることの意味」「今まで計算できなかったものを、計算可能にするのが、人工知能における課題」あたりがとてもとても面白かった。 最終章は、結論だけ読むと「?」になるが、一章一章読み進めると「なるほど…」になる。 人間の倫理観が人工知能にも影響与えかねないなんて、想像もしていなかった。 自分用メモ ・人間は自分が理解していることを漏れなく説明することができない。 ・なぜ将棋で良い手を選べるのか自分では説明できない。 ・コンピュータには一般化する能力が今のところほとんどない。 ・ポナンザ2045
0投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ将棋プログラム「ポナンザ」の開発者による人工知能の解説書。専門知識が無くても読みやすい内容で、人工知能や機械学習、ディープラーニングとはどういったものなのか、かみ砕いて説明してくれている。著者が将棋プログラムの開発者のため、「将棋」という具体的な研究開発の対象があり、開発の過程なども盛り込んでくれているのでわかりやすいのだと思う。 技術の進化は日進月歩、2017年のこの著作でさえちょっと古いかなとも思うが、AIの入門書や気軽な読み物としては最適な本だった。 将棋がメインテーマだが、同じ知的ゲームのチェスや囲碁も扱っている。特に巻末の対談は囲碁のプログラム「アルファ碁」にものである。ただ、この巻末の対談は囲碁がわからない者にとっては難しくて読みにくいものだと思う。それ以外のところはかなり読みやすいのでちょっと残念。
0投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ以下、自分用のメモとして。 ①将棋の何を、どのように計算すればいいのかわからないから、コンピュータは人間に勝てなかった。チェスは盤上の駒の残存=局面の評価に直結するが、チェスに比べて「足の遅い」駒が多い将棋は、駒の配置が重要で、それを論理的に=コンピュータにわかるように表現することが難しかった。それよりもっと難しかったのが囲碁だった。 ②機械学習(多数のデータからコンピュータに経験を積ませて向上させる)が進んでポナンザは強くなったが、なぜ強くなったのか説明できない「黒魔術」な部分が大きくなっている。 ③脳の神経回路を模したディープラーニングは画像処理が得意。ということは、「知能とは画像である」と言えるかもしれない。 ④人間は指数関数的成長を直感で理解できない。これほど早くコンピュータが名人に勝てるようになるとはプロ棋士も思っていなかった。いずれ人類はプロ棋士と同じ思いをする。 ⑤コンピュータにはない、人間だけの武器は「中間の目的」を設計すること。「目的を持つ」とは意味と物語で考えるということ。 ⑥ディープラーニングでコンピュータは知性を獲得するだろう。そのとき、AIは倫理観を人間から学ぶことになる。シンギュラリティ以降のコンピュータがどんなものになるのか、人類自身が試される。
0投稿日: 2021.10.16
powered by ブクログ読みやすくて楽しかった。 知的な活動は探索と評価で作られる、ということ 囲碁のほうが将棋の方が難易度高いというのも興味深かった。
0投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログIT知識なし、将棋知識なしで読んだ。難解な箇所もあるけれど、人間の生活や働き方を変えるといわれる人工知能の弱さを知ることができた。
0投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログ将棋界のトップ棋士を倒した人工知能「ポナンザ」。本書はポナンザ」を開発した山本さんが、わかりやすくポナンザの仕組みを解説しています。(簡単な表現で書かれているけど、そもそも内容が難しいから、理解できたとはいいがたい) もともとは、人間が完全にプログラムを組むことで、将棋を覚えさせていたのですが、将棋は最新の人工知能でも全てを解析することは不可能なほど奥が深いため、すぐに行き詰ります。その後、機械学習という仕組みを取り入れ、将棋の駒の関係性の優劣(王将の近くにいる金は価値が高いとか)を教えて、あとは人工知能に勝手に学習させることで、急激に「ポナンザ」は強くなり、将棋界のトップ棋士に勝てるようになりました。(2017年には名人にも勝利) 囲碁は将棋よりももっと奥が深く、人工知能が人間に勝てるのは数十年後といわれていたのですが、アルファ碁(グーグル)は、さらに人間の神経回路に似せた多層構造の仕組みを持つディープラーニングを取り入れることで、2016年に囲碁のトップ棋士に勝ってしまいます。 将棋、囲碁が題材ですが、これらの出来事は、これから広く人間と人工知能の関わり方を暗示しているように思われます。情報を集めること、計算すること、ルールの中で最も正しいと思われる選択肢を瞬時に選ぶこと。これらは人工知能が得意とする分野です(その思考過程がブラックボックスにならざるを得ないのが気持ち悪いが)。人間にできることは何だろう?課題を設定すること?特に、人工知能の助けを得ながら、新たな問いを立てることは人間にしかできない分野かもしれません。 本書で印象的だったのは、囲碁の世界で、トップ棋士が負けた後、素直に棋士たちが人工知能に勝てないことを認め、そこから学ぼうとしていることです。プロレベルでも、囲碁の世界はまだまだ未知の領域が広大であることを人工知能が気づかせたのだそうです。(将棋でも同様に、人工知能を棋力向上に活用するようになってきています) このあたりに、何か大きなヒントが隠されているような気もします。
5投稿日: 2020.04.14
powered by ブクログ機械学習、ディープラーニング、強化学習について将棋AIポナンザを実例に紹介。チェス、将棋、囲碁の難しさの違いや、AIが学習しやすいものしにくいものの違いをしることができる。
0投稿日: 2020.01.29
powered by ブクログ世間を賑わせた人間対コンピュータの将棋”電王戦”で、歴代最も活躍したソフト”Ponanza”の開発者の処女作。将棋の内容を中心に、その実装部分につかった技術や知識が書かれている。 本書の著者は東大出身。それゆえか、なかなか難しい題材をかなり噛み砕いて紹介している。ただし、処女作であるがゆえか、文章のまとまっていないというか文章の書き方が特殊というか、なかなか読むのに苦戦した。文章の感じ方は人それぞれになると思うが、少なくとも自分の文章で自分の伝えたいことを書いていることはわかる。 さまざまな技術や知識が登場するため、単語単位でわからないものが登場する。特にITに関する単語は最近トレンドになってるものが多かったので、都度調べたりして読み進めた。 その難解な単語や知識を緩和するように、本書の随所に関係図や簡略図が著書による独自の描き方で登場するが、これが実はよくわからんということが多かった。 わたしは所謂IT系の仕事をしているので、なんとなくの概要は理解できた。ただし、この人工知能・機械学習の分野は触れたことがなかったので、興味を持てた。そしてこれからどんどん需要が増えていく分野だと思うので、その入門書として読むとなお面白い。 さらに踏み込んだ技術的なことをもっと知りたいなと読了して心残りになった。
0投稿日: 2020.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ニューラルネットワークを用いた最適化問題を卒論に選んではや25年。 全く違う道を選んだ自分には到底ついていけない領域だ。 すごいということだけは間違いないことだけはわかる。 しかし、これほど多くのリソースを必要としているとは驚きでした。これではこの分野でGoogleがリードするのは必然なんだろう。 ネットサーフィンしているときもGoogle様の領域に足跡つけまくっている感じがする今日この頃、この本を読んでさらに恐ろしくなる。 なにはさておき、開発者のロマンを感じたければ、読むべき本であることは間違いない。
1投稿日: 2019.10.08
powered by ブクログ人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?―――最強の将棋AIポナンザの開発者が教える機械学習・深層学習・強化学習の本質 ★本書のメッセージ 人工知能は指数関数的に成長して、人が認識したがいスピードで成長を遂げる ★本の概要・感想 将棋の名人に勝利する最強将棋ソフトを開発した山本氏による、人工知能についての解説。本当に学ぶことが多く、そのたくさんある学びをまとめきれないほど。将棋に関心があり、現役のプログラマである私にとっては非常の面白い本だった。繰り返し読みたい。 ★本の面白かった点、学びになった点 *人間の強みは物語を理解できること。弱みは物語、意味づけがないものは理解できないこと ・バッグギャモンの強いコンピューターソフトが出てきたとき、最初は人は勝てなかった。ただ、何度か対戦するうちに、人間のほうが勝てるようになってきた ・理由は、バックギャモンソフトのプレイングを一つの「物語」として吸収したからだという ・これによって、バッグギャモンのPCソフトがどのように指すのか、動かすのかの予想ができるようになった ・逆に、物語として理解できないもの、意味づけがないようなものには理解できない、ついていけない ・AlphaGoが差す手を分析すると、「なぜだかはよく分からないのだが、不思議と良い手になっている」というものがたくさんあるという ・人間は、このように、囲碁の打ち方にも、意味、意義を求める。「相手の意図」を読みたがる ・そのような意図がつかめないとき、読めないとき、人は困惑する。 時間がとられる *チェスが将棋よりも早く計算できた、強いプログラムができたのは「将棋はチェスよりもたくさんの局面が存在するから」ではない ・そもそも、すべての局面を読むのはホントに無理。今から宇宙が誕生するまでの時間があっても、存在可能性のある局面を全て読むことはできないのですよ、チェスの盤面であってさえも *将棋プログラムがチェスプログラムが難しい理由は「チェスよりも、将棋の方が盤面の評価の仕方が難しいから」。コンピュータに、盤面をどう評価するのかを、教えるのことが難しいのである →将棋の、何を、どう計算していいかが分からないから、将棋は難しかった →プログラマーがやっているのは、コンピュータに計算の仕方を教えること *「なぜそうなっているかよく分からないコード」黒魔術の仕組み ・既存のコードにちょっとした修正を加える、なぜそうなっているかは特に気にせずに、修正をしておく ・何度か対戦を行って、勝率があがったもの、良い結果が出たものだけの主性を保持する ・それらを繰り返していくことによって、黒魔術的コードで将棋が強くなっていく *つまり、コンピューターに、「将棋の強さとは」「将棋が強い人はどう考えて打っているのか」を教えるのがとても難しい。これは、なぜ人が歩けるのか、走ることができるのか、精緻に緻密に言語化するのが難しいのと似ている *チェスは、足の速いコマが多かった。そのため、窮地に陥っても簡単に脱出することができた。そのため、盤面、コマの配置よりは、「コマの残存数」が勝利に重要な影響を与えていた *一方で、将棋は、コマの残存数が、勝利に直接的に、チェスほど影響しなかった。コマの足はみな遅く、各コマとコマの配置の関係性がより十四となる。それを数値化するのが非常に難しかった *いまや、ディープラーニングを駆使すれば、「写真に写っているのはゴリラか否か」というような質問には、人間よりも高い精度で回答できるようになっている。(ディープラーニングを使っていれば、である) *モンテカルロ法で、囲碁は強くなった ・プロが打ったやり方をまねて、勝利確率の高い方法を学習して、強くなっていく方法。どう打った時のほうが勝つ確率が高いのかを学んでいる *将棋もディープラーニングを使えるようになり、2017年現在、将棋の名人に圧勝するまでに強くなっている *シンギュラリティを迎えたときに、AIが人間の敵であるかどうかは、人間のそれまでの振る舞いにかかっている ・AIやコンピュータは、必ずどこかで人間の振る舞いや、人間が与えた情報をもとに学習を行う ・そのため、シンギュラリティを迎えたときのAIも、必ず人間をもとにした部分がある ・そのため、人が日ごろから良い振る舞い、行いをしていれば、生まれる人工知能も優れたものであるに違いない *コンピューターの最後のフロンティアは自然言語である ●本のイマイチな点、気になった点 ●学んだことをどうアクションに生かすか ・山口さんの本でも語られているが、コンピューターにできることが増えている今、重要なのは人間らしい行動ができること。より人間っぽいことをできるようになっていく ・特に、自然言語を用いたクリエイターの価値は依然として高いままだろう。映画、小説、音楽、作家、youtuer等....人間らいし言葉を使って、感情や価値観を取り扱うような仕事をしていく人は、重要だ ★そもそも読んだきっかけ ・オーディオブックのセールで見かけて読んだ ・機械学習やディープラーニングなどは、よく見かける言葉なのだが、その意味がよく分かっていなかったので
0投稿日: 2019.10.02
powered by ブクログ平易な言葉で書かれておりとても読みやすい。多分、難しいところはカットしてレベルを落として書いてくれているためだろうなと思う。探索方法として「怠惰な並列化」が目から鱗的な、あるいは、コロンブスの卵的な斬新な手法だなと思った。もう5年も前に出てきたものらしいけれど。
0投稿日: 2019.08.05
powered by ブクログコンピュータ将棋ソフトポナンザの開発者が著者であるAIに関する優しい解説書。 どうしてここまでAIが強くなれたかがわかりやすく教えてくれてます。 一番面白かったのは巻末対談形式の、アルファ碁に関する内容でどれだけ凄い事かがよくわかる内容です
0投稿日: 2019.06.12
powered by ブクログAidemyのオフィスにあったので読みました。 (山本一成さんの直筆サイン入りなのエモい) Ponanza開発秘話を赤裸々に明かしていて将棋ファンなら垂涎ものです。 人工知能の「卒業」という深いテーマながら、これ以上分かりやすいAI本ないのでは?と思うほど平易な言葉で書かれています。 AIに少しでも興味がある方は必読です!そしてこの本を読んでAIへのモチベーションが喚起された方は是非Aidemyを受講してくださああああああ
0投稿日: 2019.04.05
powered by ブクログさくっと読めそうなので手に取った。 (1時間くらいで読めた) 機械学習にも守破離があること、画像として認識すると強いことが面白かった。 エレガントではなく、エレファントな解法という表現は秀逸。笑
0投稿日: 2019.02.13
powered by ブクログプロ棋士き買った人工知能「ポナンザ」を開発した山本一成さんの書籍。 ポナンザの開発過程から機械学習、強化学習、ディープラーニングをどう取り入れていったかなど語られている。
0投稿日: 2019.02.06
powered by ブクログ将棋や囲碁が急激に強くなり、AI・人工知能が話題となっている。 人間が考えるように、そして人間が学習するようにコンピュータをプログラムし、動作させることで可能となった。ただ、考える方法や手法は人間が設定・開発する。何より学習の目的・ゴールは人間が明瞭に与えることが必要であると理解した。 AIは人間を超えるかという話題がある。 p284 人間に残されたのは、言葉と論理しかないのでは〜 自然言語処理は人工知能の最後のフロンティアだ。コンピュータで本格的な自然言語処理ができるようになると、インターネット上にある文章から人工知能が勝手に学べるようになる。 新井紀子『AI VS. 教科書が読めない子どもたち』ではAIは現時点で人間のように言葉を読み取れない、と指摘している。でもいずれ、それが可能となった時は「人間とはなんだ?」が解析されたとなるのだろうか。
0投稿日: 2019.02.05
powered by ブクログ改めて、人工知能がゲームで人間に勝つまでの試行錯誤の記録。 オセロ・チェス→将棋→囲碁、の流れは、いわばプログラミング→機械学習→ディープラーニングの歴史に置き換えられる、といった整理は、専門的な厳密性はともかくとして、「何が起きているか」の文系向け理解にはもってこい。囲碁は無数の画像パターンのシミュレーションともみなせる、というのも目からウロコ。駒が移動する将棋より、常に新規に石が盤面に発生する碁は画像分析になじむ、というようなことらしい(著者は、「突き詰めれば画像=知能」くらいの認識を示唆している)。 個人的に面白かったのは、人間は、とくに序盤ではいろいろな局面に対応できるように「糊しろ」のある手を打つことが多いが、人工知能はズバズバ結論を出して打ち込んでくる、そしてはるかに強い、というところ。ビジネスだろうが軍事だろうが、「ここは一旦様子を見よう」というような判断は人工知能に太刀打ちできなくなってくるかもしれない。 巻末のイ・セドル九段対アルファ碁についての対局解説も、囲碁はよく知らないが面白かった。
1投稿日: 2019.01.01
powered by ブクログすっごく分りやすい人工知能の本。文系の俺でも、するする頭に入ってきました。ポナンザは将棋指しの皆が知っていると思うけど、将棋指し以外の人にも、「知性」や「知能」へのアプローチとして、是非読んで欲しい本。
0投稿日: 2018.12.16
powered by ブクログ2018年11月28日読了。将棋プログラム「ポナンザ」の開発者の著者が、自身の経験から「深層学習」「強化学習」などの流行りワードの説明と、知性とは・知能とは何か?という問いへの考えを解く。後半のアルファ碁とイ・セドル氏の観戦記も非常に読み応えがある。AIのシンギュラリティは確実に発生するもので、そのときには我々人間の倫理的な振る舞い・いい人であることが問われる、という考え方は非常に印象的。科学を突き詰めると宗教に近くなるというが、倫理観や哲学なくしてもはやAI開発を行うことはできないということか…。「コンピューターに人間が負けた」というニュースは衝撃的に聞こえるが、人間がいかにコンピューターに対抗しようと努力したか、学びコンピューターを越えようとしたかという葛藤・戦いには感動すら覚える。「AI讃歌は人間讃歌」と言ってよいのではないか。
0投稿日: 2018.11.28
powered by ブクログ最強の将棋ソフト「ボナンザ」の開発者が語る、人工知能論。 ボナンザが強くなった理由、アルファ碁がイ・セドル氏を打ち負かすまで強くなった理由が、わかりやすく書かれている。最後についている対談もイ・セドル氏との対決を詳細に論じてあって興味深かった。 ポナンザの成長の秘訣は「怠惰な並列化」にあること、アルファ碁はディープラーニングを用いて碁の局面判断に画像を取り入れたことがポイントだったことがわかった。 この本を読むと、シンギュラリティはもう必然的だと思われ、それが到達する時代に向けてどうしていくのか考えている時期に来ていると思った
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ人工知能の将棋のプログラムであるポナンザを開発した著者が開発過程と人工知能の未来について書いた一冊。 ルールの理解が難しい状態からプログラムの応用や機械学習という手法を経てトップのプロ棋士を破るまで成長した人工知能の歴史をわかりやすく解説されており大変勉強になりました。 チェスやオセロに比べて難解な点や囲碁の難易度などゲームの難易度の解説から機械学習についてもわかりやすく書かれており機械学習が人工知能に及ぼした影響は革新的なものだということを本書を読んで感じることができました。 本書の中で一番印象に残っているのはシンギュラリティが起きる時いかに人間と同等の倫理観を人工知能が持っているかというところは非常に心に刺さり考えさせられるものがありました。 将棋や囲碁といったゲームから人工知能の歴史や可能性を本書から感じることができました。 様々なものから卒業をしてきた人工知能が今後の歩みにおいて間違いを起こさないように上手く舵を取っていくことが大事だと思いました。 そして、そのうえで自分たちの未来の生活にどのように関わってくるのか楽しみになった一冊でした。
1投稿日: 2018.05.16
powered by ブクログ機械学習・深層学習・強化学習の違いがなんとなーーく分かったような気がします。将棋ソフトのポナンザやアルファ碁の成長ストーリーが面白いです。
0投稿日: 2018.04.18
powered by ブクログ記憶力だけで解決する問題は、現代では人工知能の対象ではない。 知能とは探索と評価。未来をエミュレートし、目星を付ける。 探索はエミュレート、探索+評価はシミュレート。 チェスは勝ち方を教えられる。人工知能でなくてもよい。 将棋は勝ち方を教えられない。機械学習が必要。 プロの指し手を記憶さえて、それを評価させる。機械学習で学習する。 黒魔術=機械学習のスラング=どうやって強くなったのか説明できない。怠惰な並列化、など。 ディープラーニングは、機械学習のひとつ。ポナンザにはロジスティック回帰という機械学習の手法を使った。 ディープラーニングは画像の解析に最適。 過学習=放っておくと丸暗記する=未知の問題は正解率が落ちる。それを避けるため一部をドロップアウトさせる=学習困難にさせる。 マルチモーダル=画像、文字、音声をどれでも入力して、他の形で出力する。画像を入力して説明文を出力する。 知能の本質は画像なのではないか。頭は二次元の画像で認識している。 人工知能の発達で、還元的な科学手法ではない方法を受け入れる必要が出てきた。 教師あり学習の次は、強化学習=教師なし学習。 自分で評価の方法を学習する。 強化学習とは守破離=師匠の教えを捨てる。 最初に、大量のデータで教師あり学習をし、その後強化学習する。 モンテカルロ法=サイコロを振る。 囲碁では評価の方法がないので、探索によって手を見つける。いろいろな手をやってみてどちらが勝つか、で評価する。 エレガントな解法に対してエレファントな解法=力任せの解法のこと。実際の社会では有用なことも多い。 プロ棋士がアルファ碁の真似をし始めた=科学が宗教になる瞬間を見た。 知の本質=昆虫と人間の違い、だった。 人工知能後は、強化学習とディープラーニングのおかげで、人間と人工知能の間を考えるべき。 知能は与えられた目的に向かう道を探す能力=今の人工知能。 知性は、目的を設計できる力。目的を持つのは意味と物語で考える力。今のところ、目的を動的に設定できるプログラムを書くことはできない。 ディープラーニングをつなげれば実現できるかもしれない。 人間に絶対負けないことを目的とすると、手段を選ばない人工知能は、人間を絶滅させることで達成しようとするかもしれない。 人工知能は、倫理観と価値観も学習する。 シンギュラリティ―は指数関数的に成長すれば、十分あり得る。追いつかれたと思ったらあっという間にはるか先までいってしまう。 人工知能は人間の間違い、間違った倫理観も学習する。私たちの子供である。できる限りいい人である必要がある。ネット上の発言など。
0投稿日: 2018.04.16
powered by ブクログここ数年のAIの躍進を簡単に解説した本は2冊ほど読んだけど、執筆当時最強の将棋ソフトの開発者という立場から、いろいろと具体的なことが書かれているのがわかりやすい。 黒魔術なんて言葉は実際にAIを作ってる人じゃないとなかなか出てこないのではないだろうか。 でもこの本を出した直後に別のソフトに負けちゃって、今はもう引退してるとか。
0投稿日: 2018.04.13
powered by ブクログ現在最強の将棋AIボザンナの開発者である著者が自身の開発の経緯と人工知能の歴史からアルファ碁を始めてする現在の人工知能の解説しそのシンギュラリティなど将来を展望する。 ご自身の開発の経緯と人工知能の一般論が妙に絡んでいて混乱するところもありますが、数式無しでのディープラーニングやモンテカルロ法等の説明などはとても分かりやすく勉強になります。 最弱将棋プログラムから「機械学習(ロジスティック回帰)」を導入して画期的に強くなり、マルチコア向けの「怠惰な並列化」や結果をフィードバックする「強化学習」で更に強さに磨きを掛け、そしてディープラーニングの導入との育成過程はとても興味深く読めました。 人工知能は人間から学習するとして、人類が「いい人」であればシンギュラリティが起っても大丈夫とのことですが。。。
0投稿日: 2018.03.21
powered by ブクログ人間は指数的な成長を直感的に理解できない。 AIはa prioriなシミュレーションで確率論を利用、abinitio なシミュレーションは還元主義的である。
0投稿日: 2018.03.19
powered by ブクログ将棋や囲碁で人工知能が人間を凌駕した瞬間の反応とその後の感情の変化は、将来じぶんの仕事がAIに取って代わられたりシンギュラリティが起きたときに同じ道をたどるのだろうと考えさせられる。
0投稿日: 2018.03.15
powered by ブクログ本著は将棋AIポナンザが名人に勝利するまでの経緯になぞらえ、人工知能を解説している。 万能な人工知能(強いAI)ではなくー領域での人工知能(弱いAI)についての話だ。その分、具体的で分かりやすくなっている。 同じボードゲームでもチェスAI、将棋AI、囲碁AIとでは、人工知能化するには事情がかなり異なるらしい。 チェス・・・数式で表現が確立していた→1997年世界チャンピオンに勝利 将 棋・・・数式の表現を試行錯誤→2013年プロ四段に勝利 囲 碁・・・数式で表現不能→2016年イ・セドル氏に勝利 つまり、同じボードゲームでも数式でどう表現するかによって、人工知能化していくアプローチは全く異なるものになってくる。結局、将棋は強化学習(機械学習)で、囲碁はディープラーニングでプロに勝利したというのがミソとなっている。 後にボナンザ(将棋AI)もディープラーニングを搭載するだが、その一番知りたかった部分が書かれていなかったのが残念だ。人工知能に興味を持った読者が最も知りたい部分だと思うのだが。。 270ページほどのボリュームのうち、70ページは対談になっているので、購入する前にそこは確認しておいたほうが良いだろう。 他に著者の面白い知見は次の通り。 ◯「知能は画像」というのは興味深い。 一部分は当てはまると思うが、全てではないと思う。しかし、逆に言えば、画像に置き換えられるものは、ディープラーニングで解決可能ということだと思う。それについては同意できる。 ◯現実の問題(政治などの問題)は囲碁の問題よりも易しいと考えている これはインタビューの中に書かれてあったので、どのような根拠でこう書かれているのか分からなかったのだが、政治の不甲斐なさを感じている身としては、是非チャレンジしていただきたい項目である。格差の問題や資源配分の問題については、人間よりコンピュータの方が期待できそうである。
6投稿日: 2018.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【文章】 とても読み易い 【気付き】 ★★★★・ 【ハマり】 ★★★★★ 【共感度】 ★★★★・ 機械学習の手法 ・ロジスティック回帰 ・ディープラーニング ・SVM ・ランダムフォレスト 知能の本質は画像理解かもしれない 黒魔術化、量子力学にちかい 今の人工知能は論理的に動くが、論理的に考える力が弱い 人工知能の学習も守破離、 教師あり学習から強化学習へ、人間の模倣から始まる。 人間に対して攻撃的な人間が存在する以上、 人工知能が人間を攻撃するという結論を導き出しても致し方ない。 知性…目的を設計する能力 知能…目的までの道筋を見つける能力
0投稿日: 2018.01.21
powered by ブクログ将棋ソフトポナンザの作者の著書。 知性=目的を設計できる能力 知能=目的に向かう道を能力 どんなに才能があっても、最初はやはりある先生について、その指示の通り学習(練習)をするのが近道。しかし世界最高を目指すなら先生の言うことを聞くだけ、教本を読むだけではダメ。自分で考え、試行錯誤し、先生や本の教えから離れる必要がある。 そうしなければ先人を超えることはできない。 グーグル画像管理アプリなど 人間の判断を元とした大量のデータと関連文を収集して学習している。人間の倫理観をも学習する。インターネットを含む全ての世界でできるだけいい人でいること。
0投稿日: 2018.01.02
powered by ブクログ知性>知能(探索+評価) 知性; 目的を設計できる能力 知能; 目的に向かう道を探す能力 アルファ碁 13層、192個のチャネル/層 19*19*192*13 CPU; 1202個 GPU; 176個 3つの画像; 白、黒、ブランク DQN; Deep Q-Network 過学習を防ぐ技術; ドロップアウト 碁は評価方法が見つからなかった。
0投稿日: 2017.12.13
powered by ブクログ・知性=目的を設計できる能力 ・知能=目的に向かう道を探す能力 ・ただし、目的までの距離が大きいときは、人間は適切な中間の目的を設計する。これが必要になる。 ・人間は「指数的な成長」を直感的に理解できない。追いつかれたと思ったら、一瞬ではるか先まで行かれてしまう。
0投稿日: 2017.12.02
powered by ブクログ「人工知能はどのようにして「名人」を越えたのか?」 佐藤将棋名人に勝った将棋ソフト「ポナンザ」を開発した山本准教授が初めて書いた本である。ポナンザの他、囲碁のα碁についてもいろいろと解説している。 まず、コンピューターは記憶と計算しかできないと言うことから話を始めている。至極もっともであるが忘れがちである。 そして、ソフトが何をどう計算するかを決めており、ソフトを作るに当たっては将棋の局面の評価が難しいと言うことである。 当初は人間がすべて局面評価を記述するというような方法をとっていたが、すべての曲面を合理的に評価することはできず、行き詰まってしまう。 そこで、人間の考え方を記述、理解することはやめて機械学習によりプロ棋士のデータを学習し局面評価のパラメータを調整していって開発を進めたと言うことである。なお、ディープラーニングはα碁で一躍有名になったが、機械学習のひとつの方法であると言うことだ。 ポナンザは機械学習を進めるに当たり機械同士で対戦させて勝った方のパラメーターを採用するという方法をとっているが、なぜそのパラメーターを調整すると勝つようになるのかは明確に説明できないようで、著者曰く黒魔術化していると言っている。 また、α碁は盤面を画像認識としてディープラーニングを使い成功を収めたが、将棋はコマの位置と機能の関連性が問題なのでもちろん評価方法が違い、差し手の探索方法も違うようだ。 面白かったのは人間とコンピューターの差し手の読み方である。コンピューターは決められた手順でモンテカルロ法などを使って差し手を決めて評価しているようだが、人間は物語性を持って差し手を読んでいると言うことに大きな違いがあるようだ。 本書は将棋という面から人工知能の仕組みを垣間見ることができる。 しかし、まだまだ知性(強いAI)に至るまでは相当な時間がかかるような気がするが、著者はコンピューターは指数関数的に学習・進歩しており、追いつかれたと思うやいなや遙か先まで到達していると指摘していることに若干の不安を感じざるを得ない。
0投稿日: 2017.11.23
powered by ブクログ2017/11/17:読了 面白かった。 将棋「ポナンザ」。 囲碁「アルファ碁」。 機械学習。 ニューラルネットワークの層を深くしたからディープラーニング。 <ドロップアウト:黒魔術> ほっておくと、丸暗記。丸暗記だと未知の問題に対応できない。この状態を過学習という。 過学習は、防がなくてはならない。 丸暗記でなく、特徴を抽出で学習するのが良い。 ディープラーニングで学習中に、ニューロンをランダムにドロップアウトさせる。どういう仕組みか分からないが、これにより、必死になって特徴を抽出しようとする。 ドロップアウトは、ディープラーニングの数ある黒魔術のうちの1つ。 <マルチモーダル> 自由度の高い入力・出力の設計。入力が音声で、出力が音声に適した画像ということも。 <学習> ・教師あり学習 ・教師なし学習 ・強化学習 教師を必要としない。未知の環境であってもコンピューターが投機的に調べて、結果をフィードバックすることで学習する。フィードバックを繰り返すことで、「評価」が「強化」されるから、強化学習。
0投稿日: 2017.11.18
powered by ブクログ分かりやすい! 人工知能は確かにすごいけど、すごいのは目的を与えられた時に最短でその目的を達成するスキル。 逆に言うとまだ「何を目的にすればいいか」はできない。それが知性。それができるのが人間なんだな、と。いや、人間にも出来てるか分からんけど笑
0投稿日: 2017.11.15
powered by ブクログ佐藤名人を2連勝で終えたポナンザの制作者の人工知能論。ポナンザ自体は当時ディープラーニングは使わず、探索と刈り込みを強化学習し、プログラム対プログラムver2との対戦を繰り返し、勝率が52%を超えたら乗り換えるという手法を取って行った。将棋チェスの場合は、コマの移動できる範囲が大きく、静的なディープラーニングは向かないと考えていたが、その後ディープラーニングでもポナンザを作りうまくいっている。 そのきっかけとなったのがアルファ碁だったが、これはディープラーニングの強みとされている画像認識を用いている。白、黒、石なし、で構成される局面を画像と捉え局面化し、それぞれの勝率を計算し強化学習を行った。さらに局面の評価もディープラーニングで評価できるプログラムを強化学習で構築し、それら二つをつないであっという間に最強のプログラムとした。
1投稿日: 2017.11.05
powered by ブクログ人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか? 山本一成 2017年5月10日第1刷発行 2017年9月29日読了 プロ棋士を破った将棋AIポナンザの開発者である山本一成の著書。 ポナンザの進化の過程を分かり易い言葉で解説した本。色んな例に例えて説明してるけども、肝心の部分は謎に包まれていたりする。 それは、機械学習において、将棋のある局面を画像として記憶させ、その局面の「評価値」を機械自身にさせるというもので、その判断は人間には分からないから。 プログラマーは、その局面が良いかどうかは分からなくても機械が勝手に数ある局面との比較で評価していく。なのでいかに早くプログラムが動作するかのプログラムを書き上げていくかだという。同じプログラムをさせるにも、書き方で差が出るそうです。 するとコンピュータ自身が勝手に評価して強くなっていく過程は人間にも分からず「黒魔術」という表現でまとめられてしまう。科学技術の産物なのに黒魔術という表現は面白い。 人工知能の「守破離」 人工知能でも、お手本とするプロ棋士の膨大な棋譜から学び、その後、さらなる強化の為に強化学習=選択した一手が数手進んだ後に良い一手だったのか否かをフィードバックするもの。に変わりさらなるコンピュータ将棋の進化になったなど。進化の過程が優しい言葉で書いてありました。
0投稿日: 2017.10.29
powered by ブクログ知能と知性 知性 目的を設計できる能力 知能 目的に向かう道を探す能力 人間は機械に知能では圧倒的に破れそうだが、知性がある。逆に言うと知性がないと機械にあっさり置き換えられる。中間の目標を設計しながら大きな目的に向かう。道筋立てたら後は機械でもいいじゃないか。 黒魔術化したポナンザ 人工知能を作る側、導入する側からすると、何をもってこの知能は出来上がったと言えるんだろうか?作ってる側も実際わかってない。なぜ、知能が成長したのか?ロジックを人間が作るのではなく、ロジックを作る知能があり、その知能が新たなロジックを作る。作ったものの全てを作る側が理解することができなくなる。基幹システムとしてはあり得ない考えだけど、それと切り離して考えないといけないんだろうな。
0投稿日: 2017.10.23
powered by ブクログこれは面白かった。 将棋、囲碁ソフトはなぜ急に強くなり、一気に人間…トップ棋士さえも超えてしまったのか。これ以上平易には解説できないであろうくらい噛み砕いて、最強の将棋ソフト「ボナンザ」の開発者自身が語る本。 後半のアルファ碁をめぐっての対談は囲碁の知識があればもっと興味深く読めるのだろうな、と思いましたが、囲碁・将棋の知識がなくても充分に面白いだろうと思います。
0投稿日: 2017.10.20
powered by ブクログ倫理観のない人工知能には目的を達成するためにある、無数の中間の目的の中から、何なら選んでよく、何は選んではいけないかの判断基準がない。人工知能に倫理観を入れる必要がある。人工知能に、知能だけでなく知性を入れる際には同時に人間が考える正しさを獲得させることも大事になる。
0投稿日: 2017.10.09
powered by ブクログすごい 人工知能はこんなことになってるのか 人工知能だけでなく学習するとは?とか知能とは?とか自然とそんな問題まで話がおよぶ すでに人工知能は人にわからない指し手を指しもはや政治だってできてしまいそうだ これは確かに自分の仕事は将来あるか分からないかもしれない
0投稿日: 2017.09.07
powered by ブクログタイトルに偽りありというか、もう人工知能は黒魔術化してるって割と序盤で言っている。そして機械学習以外の学習形態についてはあまり説明がないように思う。 けれども、人工知能と将棋AIと棋士、人が強くなるための戦略の練り方や、人が強いところについて、興味深く面白く書かれている。 これ、碁や将棋がわかったらもっと面白いんだろうなぁ。
0投稿日: 2017.09.06
powered by ブクログ最近、教師あり学習、教師なし学習、強化学習の勉強をしていたので、読んだ。 内容的には、将棋AIポナンザの例とか、AlphaGoの例とか使いながら説明していて わかりやすい一冊だったと思う。 これから、人工知能をしりたいって人には、おすすめかと。
0投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログコンピューターなら簡単に計算できるから、将棋は簡単に勝てるだろうって思っていたけど、将棋の何を計算すればいいのかわからないっていうところには、意外性を感じた。 わかりやすくかかれているのだが、やっぱり何?どうして黒魔術、ドロップアウト?なんて、何度も読み直した。
0投稿日: 2017.08.14
powered by ブクログ将棋の名人を破ったポナンザの製作者が書いたものだが かなり読みやすく整理されている。 まず、コンピュータは 記憶と簡単な計算しかできない、という 前提から入っているのもいい。 しっかり初心者の視点を押さえてくれている。 自分より優れたものを生み出すために使われている技法は 専門的なようでいて、似た形で 我々自身が自分を教育している方法にも共通するポイントが感じられる。 丸暗記では応用が効かない。 ひたすら実践を繰り返すのもいいが、固定化してしまう恐れがある。 抽象化して捉え直すことで応用力の高い判断ができる。 こういう捉え方をしていると、まだ人間のモノサシで考えているわけだが もっと考えられないようなやり方で変わっていくことで 進歩のペースは速くなっていくのかもしれない。 まぁ、しかし、巻末を読んでいると ポナンザによって開拓されたフロンティアで より人間の将棋が広がったことへの期待感が強く表れている。 製作者の将棋への愛情が感じられるのがこの本のよい所かもしれない。
0投稿日: 2017.07.18人間からの卒業
AI棋士ソフト「ポナンザ」が現役最強のひとりである佐藤天彦名人を電王戦で破る、それも圧倒的に、という映像を多くの人が衝撃をもって目撃した。 本作は著者自ら開発したAIポナンザが、 機械学習という人間の介さない学習方式をとり 人間の積み重ねた知性の歴史を猛烈なスピードで抜き去っていく様子を記している。 人間は人間の知性を超える存在とどのように共存していくのか。 SFであれば恐ろしい未来を提示されかねない展開であるものの、 本書で書かれている将棋や囲碁のプロたちは思いの外現状を好意的に、 そして飽くなき探求心の向かう道として捉えていた。 29連勝の藤井聡太四段もAI対戦を積極的に取り入れているという。 AIは確実に人間を卒業し、私たちに前人未到の「超知能」を見せてくれるだろう。 しかし今はさらに、“人間も人間を卒業する”チャンスが訪れている。 本書はAIだけでなく人間の未来についても興味深く読むことができる良書だと思う。
1投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログ【指数関数成長】 人工知能の成長が見れる内容でおもしろいです。 将棋も囲碁も人工知能はすごいです。 いままで誰も打ったことがない新手を打ってくるのです。 この成長速度からすると、今、まあ人と同じようになるには後50年はかかるのでは。。。と思っている事柄もおそらく十年以内にできてしまいます。 ここまで来るとやはり仕事はAIに任せて、人間は「遊び」に専念するしかないですね。 奴隷という犠牲の上に成り立っていたギリシア時代がやってきます。 文学、芸術、研究、あと好きなことに専念すればいいのです。 お金に困ることはなくなるのですから。。。
0投稿日: 2017.06.22
powered by ブクログコンピュータにできることは簡単に言えば、1計算、2記憶 知的な行動とは、1探索、2評価。探索+評価=シミュレート 現在は、探索にあたる部分をプログラマが書き、評価にあたる部分はコンピュータ自身が行なう。 人工知能>機械学習>ディープラーニング、ロジスティック回帰など。 ディープラーニングの前身は「ニューラルネットワーク」。でもこれは全然うまくいかず廃れていた。 ディープラーニングはそのままだとどこまでも学習を進める「過学習」状態に陥る。それを防ぐテクが「ドロップアウト」。でも、なぜこのテクがうまくいくかは説明がつかない。 ディープラーニングの得意分野①言語,②音声、③画像。とくに画像がすごい。 機械学習には2つある。教師あり学習と強化学習。教師あり学習とは、人間の何かの手本をまねていくこと、強化学習は自ら行なったことを評価してそのフィードバックを得てさらに学習していくこと。 知能よりも上位にくる概念が知性=目的を自分で設定できること。
0投稿日: 2017.06.20
powered by ブクログ人工知能を用いた最高の将棋ソフトとして名を知られている「ポナンザ」作者が、自らの開発プロセスや機械学習、ディープラーニングといったテクニカルタームの解説、人工知能と倫理等の問題について、平易な言葉で語る。難解な概念を決してそのまま語るのではなく、自身の言葉に置き換えてわかりやすく説明されており、なおかつ読み物としても非常に面白い。 特に面白かったのは、ディープラーニングが”黒魔術化”しているという話だった。これは、従来の科学の基本的なアプローチである還元主義(要素を分解していくことで、物事の理解が進み、全体を再構成することができるという考え方)が、知能を理解するには役に立たなくなりつつあり、なぜ上手くいくのかが開発者にもよくわからないような黒魔術的なテクニック(その例としては、ディープラーニングにおける過学習を防ぐために、意図的にニューラルネットワークの一部を欠損させるドロップアウト等が紹介されている)による、ホーリスティックな理解が必要、ということらしく、改めて人工知能の面白さを感じたポイントであった。
0投稿日: 2017.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今や最強の将棋ソフトであるポナンザの開発者による本。アルファ碁対イ・セドルの臨場感あふれる解説や対談も含め、非常にわかりやすい内容。 著者は知性とは探索(未来を予測すること)とその結果を評価することの二つから成るという。 ・これまで人工知能の開発が困難であったのは、1つには人間が自分で知っていることをもれなく記述することが困難であったから。フレーム問題として知られているように、例えば「机」ということば1つをとっても色や形、硬さなど様々な要素があり、コンピュータにはこれらをすべて伝えないと「机」を認識できない。AIの開発者らは正しく定義することを諦め、ニューラルネットに机を見せた時に机と判断するようにコンピュータに値を調整させることにした。 最初は正誤をフィードバックしてやる教師あり学習であった。その後はコンピュータが自分で対局などを繰り返してパラメータを調整していく強化学習を取り入れた。ニューラルネットの層を深くしたディープラーニングの手法と強化学習によってAIの能力は飛躍的に高まった。 ・チェスは盤面に残ったコマの数が局面の評価につながるのでプログラムしやすかったが、将棋はコマの配置というプログラムしにくいニュアンスが評価につながるのでプログラムが難しかった。 ・ポナンザは王を含む三駒の関係で評価している。王の近くの金は価値が高いとか。一局面あたり三駒の関係が1600ぐらいあるのでそれを計算している。 ・アルファ碁は評価のためにモンテカルロ法を使っている。ランダムに打った手の結果、勝ったか負けたかによってその手を評価する。ある意味、評価を諦め、探索のみで手を決めるやり方。サイコロにも知性がある、ということになる ・人間はあらゆることに意味を感じ、物語を読み取ろうとする。この能力は知性として飛躍的なパフォーマンスを示すこともあるが、意味や物語から離れることができないという制約にもなる。人工知能は意味や物語から自由であるため人間を超えることができる(思いもよらない手を売ったりする)ことができるが、目的を設計することができない(将棋であれば人間が優勢を積み重ねていこうとするのにたいし、人工知能は最終的に勝つことのみを目的にしている) ・本格的な自然言語処理ができるようになると人工知能がインターネットから自分で学ぶようになる
0投稿日: 2017.06.16
powered by ブクログ2017年4月についに現役名人を破った将棋ソフト「ポナンザ」の開発者自らが、将棋や碁の人工知能開発について書いた本。実際にこの世界の先端を歩んできた開発者であるためその内容に信が置ける上に、表現も読者にとって非常に読みやすく興味を惹くように書かれている。論理的であるということと文章の才は関係もあるのかもしれない。 人口知能は、将棋界だけでなく、囲碁界でも躍進し、AlphaGoが2016年のイ・セドルに続き、現囲碁界の頂点に君臨するカ・ケツにも2017年5月に圧勝した。それまでは一線級の棋士にはまだまだコンピュータは勝てないだろうと思われていたものが、正に一瞬にして様相が変わり、もはや人間はコンピュータには勝てないだろうという認識が支配的になった。そういう意味でもこの1年は人口知能界にとって画期的な年であった。そして、この先もどんどん進化していくだろうと、多くの人がそのことに若干の不安を持ちながら期待を持って確信した年でもあった。 ポナンザも開発当初は将棋もそこそこの腕前であった著者が、勝つためのロジックをプログラマである自身が考えて組み込んで作ったものであった。その成果としてできあがったソフトは、残念ながら全く人間に歯が立たなかった。もちろん著者自身にも。つまり、人間のロジックを上手く言語化して計算可能な問題にすることができなかったのだ。その限界を変えたのが機械学習とディープラーニングだった。著者はこの技術について、計算不可能と思われていた問題が計算可能な問題になったと表現する。その表現は納得感が高い。ポナンザの開発経緯を辿って、強化学習の導入やコンピュータ自身による「評価」の調整方法などが説明されるが、具体的な事例に沿っているため非常に腹落ちしやすい形で説明される。たとえばAlphaGoが使ったモンテカルロ法の説明も非常にわかりやすい。 ポナンザの生みの親である著者が、ポナンザに負けたとき、自分の子供の成長に例えてその喜びを表現した。また一方、2013年にプロ棋士(佐藤四段)をポナンザが破ったときの記者会見のことをゾッとしたと表現する。しかし、現在では状況はずいぶんと変わった。ポナンザが新しい戦法を指すようになり、将棋界でもポナンザ流というものが出るようになったという。そしてついに名人が破れてもそれほど驚かれないような世界となり、佐藤名人自身もオフラインの対局でもほとんど勝てなかったと認めるような状況になった。現在将棋界では新しい星として、14歳中学生の藤井四段がプロになってからの連勝を伸ばしているが、彼も将棋ソフトから大きな影響を受けて強くなっているのかもしれない。 本書の中では、当然将棋が中心になるのだが、人口知能一般にも話が向けられている。人口知能については「解釈と性能のトレードオフ」がある。つまり性能を上げるほどなぜ性能が上がったのかわからなくなるというものである。それは将棋ソフト以外でもあてはまる原則だという。そして、将来そこにはある種の倫理の問題が出てくるのではと指摘する。そこが気味の悪さの大きな要素でもある。 ディープラーニングの未来について「言葉」と「音声」と「画像」が大きな応用先であることは間違いない。Googleの動きを見ていてもその通りであり、音声認識率や翻訳の自然さ、Google Lensの話などますます精度があがることがほぼ確実に期待できる。だからこそ、その先に何があるのかを倫理的な角度からも考えなくてはならない。 著者は、開発を経て、ときどきポナンザの指し手に意思を感じたり、目的を感じるようになったという。人口知能は「知能」を獲得したが、そのうちに「知性」まで獲得するようになるかもしれない。かつて、人口知能は人間の脳に近いやり方ではうまく行かないと言われていたが、それは道具立てが追いついていなかっただけで、今では人間の脳に近いほどうまくいくと言われている。人間の脳のメカニズムの解明にもつながっていくのではないか。 とにかく将棋がわからない人にもお勧めの本のひとつ。そこいらの人口知能の解説本よりよほど本質がわかるような気がする。
5投稿日: 2017.06.11
powered by ブクログ今年は正式に名人と人工知能が対局した記念すべき年。2局指して2局ともズタボロだった。見ていて切なくなるくらいだった。 この本の作者は名人をコテンパンに負かしたソフトの作成者。今、世の中で一番強いだろうと言われるソフトを作っている人だ。 将棋ソフトを作成している立場から巷のAIについて解説しているんだけど、これが実に分かりやすい。例えなんかもうまい。「機械学習などをさせてくると論理では説明できず、黒魔術のようになってくる」などの説明は思わず唸らされた。 とにかく、すごい人というのは、難しいことを簡単にわかりやすく説明することが上手だということを再認識してしまった。
0投稿日: 2017.06.10
powered by ブクログ非常にわかりやすい文章なので人工知能について知りたい入門書としてオススメ。あと、著者の人工知能という存在に対する価値観が面白いと思った(あとで詳述)
1投稿日: 2017.06.06
powered by ブクログこちらも読み物として面白かった。結構軽やかに飛躍するのでガチ勢からは賛否ありそうだけどどうなっていくのでしょうか。統計学界隈でも読んだ話ですが、根拠はよくわからないがこれをやると〇〇が良くなる!と断言され、それを信じて人間が行動せざるを得ない社会というのはなかなか心躍りますね。
0投稿日: 2017.06.04
powered by ブクログ面白かった。とても分かりやすい。と、言いつつ、もっと詳しい話も読みたかった。しかたないからもう少し詳しいDeepLearningの本を読む。
0投稿日: 2017.06.02
powered by ブクログ将棋AI「ポナンザ」開発者・山本一成さんの著書。cakesの連載も楽しみに読んでいたもの。どのAI関連書よりも、シンプルに人工知能や知性・知能の本質が記述される。羽生さん『人工知能の核心』と併せて読むと、理解かなり深まります。 知的な活動はおおよそ二つの行為を駆使しています。それは「探索」と「評価」です。p20 知性=目的を設計できる能力 知能=目的に向かう道を探す能力 p171 「目的を持つ」とは意味と物語で考えるということ p179
0投稿日: 2017.05.17
